JP2007026636A - 薄膜磁気ヘッド用構造物及びその製造方法並びに薄膜磁気ヘッド - Google Patents

薄膜磁気ヘッド用構造物及びその製造方法並びに薄膜磁気ヘッド Download PDF

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Abstract

【課題】オーバライト特性の更なる向上を図ることができる薄膜磁気ヘッド用構造物及びその製造方法並びに薄膜磁気ヘッドを提供すること。
【解決手段】薄膜磁気ヘッド用構造物の製造方法は、絶縁層10を用意する工程と、極細溝部に対応する第1のスリットパターン51aと、第1のスリットパターン51aから一体的に延びると共に、本体凹部の外縁に沿うように極細溝部から一体的に延びる仮設溝部に対応する第2のスリットパターン51bとが設けられた第1レジスト層51を絶縁層10上に形成する工程と、第1レジスト層51をマスクとして絶縁層10のエッチングを行う工程と、第1レジスト層51を除去する工程と、本体凹部に対応する開口パターンを有する第2レジスト層を絶縁層10上に形成する工程と、第2レジスト層をマスクとして絶縁層10のエッチングを行う工程とを備える。
【選択図】図6

Description

本発明は、垂直磁気記録動作を行う薄膜磁気ヘッドを製造するための薄膜磁気ヘッド用構造物及びその製造方法並びに薄膜磁気ヘッドに関する。
近年、ハードディスク装置の面記録密度が著しく向上している。特に、最近では、ハードディスク装置の面記録密度は160〜200ギガバイト/プラッタに達し、更にそれを超える勢いである。これに伴い、薄膜磁気ヘッドの性能向上が求められている。
薄膜磁気ヘッドは、記録方式により大別すると、ハードディスク(記録媒体)の記録面内(長手)方向に情報を記録する長手記録方式と、ハードディスクに形成する記録磁化の向きを記録面の垂直方向に形成してデータを記録する垂直記録方式とに分けることができる。このうち、垂直磁気記録方式の薄膜磁気ヘッドは、長手記録方式に比べて格段に高い記録密度を実現できる上に、記録済みのハードディスクが熱揺らぎの影響を受けにくいので、長手記録方式よりも有望視されている。
従来の垂直磁気記録方式の薄膜磁気ヘッドとしては、例えば、特許文献1〜4に開示されている。
垂直記録方式の薄膜磁気ヘッドでは、ハードディスクの内周や外周の領域にデータを記録するときに、データを記録するトラックに対して記録媒体(ハードディスク)に対向する媒体対向面(エアベアリング面(ABS:Air Bearing Surface)ともいう)の側に配置された磁極端部が、ある程度の傾き(Skew Angle:スキュー角)を生じる。垂直記録方式の磁気ヘッド(垂直磁気記録(PMR:Perpendicular Magnetic Recording)ヘッドともいう)において書き込み能力が高い場合には、磁極端部にスキュー角が生じることで隣接するトラック同士の間に余分なデータを記録してしまう、いわゆる書きにじみと呼ばれる問題があった。この書きにじみが発生すると、サーボ信号の検出や、再生波形のS/N比に悪影響を及ぼす。そのため、従来のPMRヘッドでは、主磁極層におけるエアベアリング面側の磁極端部を、一方向に向かって漸次幅の狭まるベベル形状としている(この点に関しては、例えば、特許文献5及び6を参照)。
米国特許第6,504,675号明細書 米国特許第4,656,546号明細書 米国特許第4,672,493号明細書 特開2004−94997号公報 特開2003−242607号公報 特開2003−203311号公報
しかしながら、上述した主磁極層におけるエアベアリング面側の磁極端部がベベル形状となっているPMRヘッドでは、その磁極端部の幅(以下、磁極幅という)の均一性が不十分で、主磁極層の長さ方向に関して均等でなかった。そのため、ウエハ上に形成された主磁極層の上記磁極端部を所定位置で切断して、この主磁極層のエアベアリング面を規定する際に、その切断位置によってエアベアリング面における磁極幅が異なってしまうという問題があった。従って、従来のPMRでは、製品毎に、エアベアリング面におけるトラック幅(記録トラック幅)に大きなズレが生じる場合があった。
そこで、本発明者等は、予め主磁極層に対応する形状に窪ませると共に、幅が略均一である極細溝部を含む磁極形成用凹部を有するベース絶縁層を備えた薄膜磁気ヘッド用構造物を提案している。この磁極形成用凹部は、極細溝部の端部から連続的に延びると共に、極細溝部から離れるに従って漸次幅が広がる可変幅凹部と、可変幅凹部の端部から連続的に延びる定幅凹部とを有している。このようなベース絶縁層を用いると、主磁極層が磁極形成用凹部に埋め込まれるようにして形成されるため、エアベアリング面を規定する際、磁極形成用凹部における極細溝部で主磁極層を切断することにより、エアベアリング面における磁極幅が高い精度で同一幅となる。
しかしながら、上記の磁極形成用凹部をベース絶縁層に形成する際、以下の問題を有する。
上記の磁極形成用凹部は、アルミナ(Al)からなるベース絶縁層上にフォトレジストが塗布され、所定のフォトマスクを用いたフォトレジストのパターニングにより、磁極形成用凹部に対応した形状にベース絶縁層の表面が露出するレジスト層が形成された後、このレジスト層をマスクとして反応性イオンエッチング(以下、RIE(Reactive Ion Etching)という)によりレジスト層が形成されていない部分を除去することによって形成される。ここで、極細溝部に対応したレジスト層の開口幅は、可変幅凹部及び定幅凹部に対応したレジスト層の開口幅に比べて極めて小さいものとなっている。そのため、このようなレジスト層を用いてRIEを行うと、極細溝部に対応した部分においてはラジカルイオンがベース絶縁部に略鉛直方向から進入してくることとなるが、可変幅凹部及び定幅凹部に対応した部分においては、ラジカルイオンがそのような指向性をそれほど有さず、略垂直方向以外からもベース絶縁層に進入してくることが多い。従って、RIEを行って形成された磁極形成用凹部では、極細溝部以外の側面の傾斜角が極細溝部の側面の傾斜角よりも大きくなっていた。このため、極細溝部以外の開口面積に対する底面積の減少が、極細溝部の開口面積に対する底面積の減少に比べて著しく、磁極形成用凹部の容積が減少してしまっていた。このような磁極形成用凹部を用いて主磁極層を形成した場合、主磁極層の磁気量(磁気ボリューム(magnetic volume)ともいう)が減少し、そのためオーバライト特性のさらなる向上を図ることが難しかった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、オーバライト特性の更なる向上を図ることができる薄膜磁気ヘッド用構造物及びその製造方法並びに薄膜磁気ヘッドを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明に係る薄膜磁気ヘッド用構造物の製造方法は、記録媒体に対向する媒体対向面の側に磁極端部を有する主磁極層と、媒体対向面の側において、記録ギャップ層を形成するようにして磁極端部に対向するライトシールド層と、ライトシールド層又は主磁極層の周りに巻回された薄膜コイルと、主磁極層が充填され、且つ、磁極端部の形状を規定する極細溝部とその極細溝部の媒体対向面から遠い方の端部から一体的に延びる本体凹部とを含む磁極形成用凹部が形成されたベース絶縁層と、を備える薄膜磁気ヘッドを製造可能な薄膜磁気ヘッド用構造物の製造方法であって、ベース絶縁層に前記磁極形成用凹部を形成する際に、ベース絶縁層上に、磁極形成用凹部の極細溝部に対応する第1のスリットパターンと、第1のスリットパターンから一体的に延びると共に、本体凹部の外縁に沿うように極細溝部から一体的に延びる仮設溝部に対応する第2のスリットパターンと、を有する第1レジスト層を形成する工程と、第1レジスト層をマスクとしてベース絶縁層のエッチングを行う工程と、第1レジスト層を除去した後、ベース絶縁層上に、本体凹部に対応する開口パターンを有する第2レジスト層を形成する工程と、第2レジスト層をマスクとしてベース絶縁層のエッチングを行う工程とを備える。
本発明に係る薄膜磁気ヘッド用構造物の製造方法では、磁性材料を埋め込んで主磁極層を形成するための磁極形成用凹部を形成する際に、第1レジスト層及び第2レジスト層の2つのレジスト層を用いている。すなわち、まず、第1のスリットパターン及び第2のスリットパターンが形成された第1レジスト層によって、極細溝部と、本体凹部の外縁に沿うように極細溝部から一体的に延びる仮設溝部とを形成している。続いて、第2レジスト層により、本体凹部を形成している。これにより、第1レジスト層をマスクとしてエッチングを行った場合、第1のスリットパターン及び第2のスリットパターンによりベース絶縁層が露出した部分においてラジカルイオンが略鉛直方向に進入してくることとなるため、極細溝部及び仮設溝部の側面の傾斜角が極めて鋭くなる。その結果、磁極形成用凹部の底面積が広がり、磁極形成用凹部の全体としての容積が増加するため、主磁極層の磁気ボリュームが増加して、オーバライト特性の更なる向上を図ることができることとなる。
また、第2レジスト層をマスクとするベース絶縁層のエッチング深さが、第1レジスト層をマスクとするベース絶縁層のエッチング深さよりも深いことが好ましい。このようにすると、磁極形成用凹部の容積がより増加することとなり、この磁極形成用凹部に磁性材料が埋め込まれることで主磁極層の下層に下部ヨーク層が形成され、主磁極層とあわせて磁気ボリュームをより増加させることができる。
また、本体凹部の少なくとも一部が、極細溝部の媒体対向面から遠い方の端部から一体的に延び、且つ、極細溝部から離れるに従って漸次幅が広がる可変幅凹部で構成されており、第2のスリットパターンが可変幅凹部の外縁に沿って延びることが好ましい。このようにすると、主磁極層を形成する際に可変幅凹部内において成長した磁性材料が極細溝部の端部から極細溝部内に徐々に入り込むこととなるから、極細溝部を確実に磁性材料で充たすことができる。
また、第2のスリットパターンが、本体凹部の両外縁に沿うように第1のスリットパターンから二股に分岐して延びることが好ましい。従来は、可変幅凹部の側面の傾斜角が大きかったため、可変幅凹部の底面においてエアベアリング面から可変幅凹部の開始点までの距離が実質的に長いものとなっていた。そのため、高密度で情報記録を行う際に、既にハードディスクに記録されているデータを消去してしまうポールイレージャー(Pole Erasure)とよばれる現象が生じてしまうという問題があった。このポールイレージャーは、最大保磁力(Coercivity)Hcの大きい記録媒体(ハードディスク)にデータの書込みを行った後、薄膜コイルに記録電流(write current)を流していないにもかかわらず漏れ磁束がエアベアリング面からハードディスクに流れて、他のデータを消去してしまう現象である。しかしながら、本発明によれば、可変幅凹部の側面の傾斜角を極めて鋭角にすることができ、これにより可変幅凹部の底面においてエアベアリング面から可変幅凹部の開始点までの距離が短くなるため、ポールイレージャーの発生を少なくすることができることとなる。
本発明に係る薄膜磁気ヘッド用構造物は、記録媒体に対向する媒体対向面の側に磁極端部を有する主磁極層と、媒体対向面の側において、記録ギャップ層を形成するようにして磁極端部に対向するライトシールド層と、ライトシールド層又は主磁極層の周りに巻回された薄膜コイルと、主磁極層が充填され、且つ、磁極端部の形状を規定する極細溝部とその極細溝部の媒体対向面から遠い方の端部から一体的に延びる本体凹部とを含む磁極形成用凹部が形成されたベース絶縁層と、を備える薄膜磁気ヘッドを製造可能な薄膜磁気ヘッド用構造物であって、本体凹部の底面と極細溝部の底面との境界に段差部が形成されている。
また、本体凹部の底面の高さ位置が、極細溝部の底面の高さ位置よりも低いことが好ましい。このようにすると、磁極形成用凹部の容積が増加し、この磁極形成用凹部に磁性材料が埋め込まれることで主磁極層の下層に下部ヨーク層が形成されることとなる。そのため、磁気ボリュームがより増加して、オーバライト特性の更なる向上を図ることができることとなる。
また、段差部の傾斜角αが、0゜<α<90゜の範囲であることが好ましい。このようにすると、ポールイレージャーの発生を抑制しながら下部ヨーク層のエアベアリング面側の端部をエアベアリング面に近づけることができ、その分磁気ボリュームが増加するため、よりオーバライト特性を向上させることができる。
また、段差部と媒体対向面との距離が、0.1〜0.3μmであることが好ましい。このようにすると、下部ヨーク層の磁気ボリュームを更に増加させることができる。
また、本体凹部の側面のうちの少なくとも一部の側面の傾斜角が、極細溝部の側面の傾斜角と略同一であることが好ましい。このようにすると、従来に比べて磁極形成用凹部の底面積が広がり、磁極形成用凹部の容積がより増加することとなるため、これに伴い主磁極層の磁気ボリュームをより増加させることができる。
また、本体凹部の少なくとも一部が、極細溝部の媒体対向面から遠い方の端部から一体的に延び、且つ、極細溝部から離れるに従って漸次幅が広がる可変幅凹部で構成されていることが好ましい。このようにすると、主磁極層を形成する際に可変幅凹部内において成長した磁性材料が極細溝部の端部から極細溝部内に徐々に入り込むこととなるから、極細溝部をより確実に磁性材料で充たすことができる。
本発明に係る薄膜磁気ヘッド用構造物は、記録媒体に対向する媒体対向面の側に磁極端部を有する主磁極層と、媒体対向面の側において、記録ギャップ層を形成するようにして磁極端部に対向するライトシールド層と、ライトシールド層又は主磁極層の周りに巻回された薄膜コイルと、主磁極層が充填され、且つ、磁極端部の形状を規定する極細溝部とその極細溝部の媒体対向面から遠い方の端部から一体的に延びる本体凹部とを含む磁極形成用凹部が形成されたベース絶縁層と、を備える薄膜磁気ヘッドを製造可能な薄膜磁気ヘッド用構造物であって、本体凹部の側面のうちの少なくとも一部の側面の傾斜角が、極細溝部の側面の傾斜角と略同一となっている。
本発明に係る薄膜磁気ヘッド用構造物では、極細溝部の側面の傾斜角と、本体凹部の少なくとも一部の側面の傾斜角とが略同一の構成となっている。そのため、従来に比べて磁極形成用凹部の底面積が広がり、磁極形成用凹部の容積が増加する。その結果、主磁極層の磁気ボリュームが増加して、オーバライト特性の更なる向上を図ることができることとなる。
また、本体凹部の少なくとも一部が、極細溝部の媒体対向面から遠い方の端部から一体的に延び、且つ、極細溝部から離れるに従って漸次幅が広がる可変幅凹部で構成されており、可変幅凹部の側面の傾斜角が、極細溝部の側面の傾斜角と略同一であることが好ましい。このようにすると、主磁極層を形成する際に可変幅凹部内において成長した磁性材料が極細溝部の端部から極細溝部内に徐々に入り込むこととなるから、極細溝部をより確実に磁性材料で充たすことができる。
また、極細溝部及び可変幅凹部の側面の傾斜角が、本体凹部のうちの可変幅凹部の残余部分の側面の傾斜角よりも小さいことが好ましい。
そして、本発明は、記録媒体に対向する媒体対向面の側に磁極端部を有する主磁極層と、媒体対向面の側において、記録ギャップ層を形成するようにして磁極端部に対向するライトシールド層と、ライトシールド層又は主磁極層の周りに巻回された薄膜コイル、主磁極層が充填され、且つ、磁極端部の形状を規定する極細溝部とその極細溝部の媒体対向面から遠い方の端部から一体的に延びる本体凹部とを含む磁極形成用凹部が形成されたベース絶縁層と、を備える薄膜磁気ヘッドであって、本体凹部の底面と極細溝部の底面との境界に段差部が形成された、薄膜磁気ヘッドを提供する。
本発明によれば、オーバライト特性の更なる向上を図ることができる薄膜磁気ヘッド用構造物及びその製造方法並びに薄膜磁気ヘッドを提供することができる。
本発明の好適な実施形態について、図面を参照して説明する。なお、説明において、同一要素又は同一機能を有する要素には同一符号を用いることとし、重複する説明は省略する。
(薄膜磁気ヘッド用構造物の構成)
図1〜図4を参照して、本実施形態に係る薄膜磁気ヘッド用構造物1の構成について説明する。図1は、本実施形態に係る薄膜磁気ヘッド用構造物の断面図であり、(a)がエアベアリング面に対して垂直であってかつ薄膜コイルに交差する面における断面図を示し、(b)がエアベアリング面における断面図を示す。図2は、キャビティが形成された絶縁層を示す図であり、(a)が斜視図を示し、(b)が平面図を示す。図3は、図2の要部を示す断面図であり、(a)がIIIA−IIIA線断面図(エアベアリング面における断面図)を示し、(b)がIIIB−IIIB線断面図を示し、(c)がIIIC−IIIC線断面図を示す。図4は、エアベアリング面に沿って切断した後の主磁極層及び下部ヨーク層を示す図であり、(a)が斜視図を示し、(b)が平面図を示し、(c)がC−C線断面図を示す。
本実施形態に係る薄膜磁気ヘッド用構造物1は、PMRヘッドを製造可能な構成を有している。この薄膜磁気ヘッド用構造物1は、図示しない基板上に形成されていて、記録媒体(ハードディスク)に対向する媒体対向面であるエアベアリング面Sで切断することによって、本発明における薄膜磁気ヘッド2が得られるようになっている。
薄膜磁気ヘッド用構造物1は、磁気抵抗効果(MR:magnetoresistive)素子等を備えた再生ヘッドを製造するための再生ヘッド用構造物と、記録ヘッドを製造するための記録ヘッド用構造物とを有している。なお、図1では、絶縁層(ベース絶縁層)10上に形成されている記録ヘッド用構造物が示され、再生ヘッド用構造物は省略されている。
以下では、薄膜磁気ヘッド用構造物1における記録ヘッド用構造物の主要部の構造について説明し、その他の部分の構造については、後述する製造工程において説明する。なお、特に断りのない限り、記録ヘッド用構造物の各構成要素をエアベアリング面Sで切断する前後において共に同一名称及び同一符号によって説明するが、双方を区別する際にはエアベアリング面Sで切断した後における記録ヘッド用構造物の各構成要素の符号に“´”を付して説明する。
図1に示されるように、薄膜磁気ヘッド用構造物1は、記録ヘッド用構造物として、絶縁層10と、絶縁層10上に積層された主磁極層20、記録ギャップ層26、ライトシールド(write shield)層30、バック磁極層34及び薄膜コイル40とを備えている。
絶縁層10は、アルミナ(Al)からなり、上述した基板上の所定領域に形成されている。図2に示されるように、絶縁層10には、キャビティ(cavity)11が形成されている。キャビティ11は、本発明における磁極形成用凹部であって、主磁極層20を設定通りの寸法及び形状とするため主磁極層20の外形形状に対応する形状に窪ませたものである。そのために、キャビティ11は、極細溝部12と、本体凹部13と、張出凹部16とを有している。
極細溝部12は、その溝幅によって薄膜磁気ヘッド2のトラック幅をほぼ規定することができるため、トラック幅を狭めて記録密度を向上させることが可能となっている。この極細溝部12の長さDは、極細溝部12の奥行き方向における中間位置にエアベアリング面Sを確保するため、後述するネックハイトNHよりも長く設定されている。極細溝部12の深さdは、約0.25〜0.35μm(例えば、0.3μm程度)に設定されている。図3の(a)部分に示されるように、極細溝部12の溝幅W1は、極細溝部12の奥行き方向において均一に設計され、薄膜磁気ヘッドの記録密度を向上させるため、本体凹部13よりも極めて狭くなっている。また、極細溝部12では、後述する主磁極層20の磁極端部21が深さ方向に漸次狭まるベベル形状となるように、奥行き方向に交差する底面側の溝幅W2が奥行き方向に交差する表面側の溝幅W1よりも小さくなっている。すなわち、極細溝部12の側面の傾斜角(極細溝部12の側面と絶縁層10の表面に対して垂直な面とがなす角)θ(この傾斜角θは、ベベル角ともいう)が、約7〜12°程度(例えば、10°)に設定されている。
図2に戻って、本体凹部13は、可変幅凹部14及び定幅凹部15からなっている。可変幅凹部14は、第1可変幅凹部14a及び第2可変幅凹部14bからなっている。第1可変幅凹部14aは、極細溝部12のエアベアリング面Sから遠い方の端部から一体的に延びており、極細溝部12から離れるに従ってエアベアリング面Sに沿う方向における溝幅が漸次広がっている。第1可変幅凹部14aの内側には、第1可変幅凹部14aの外縁に沿うように延びる段差部17が設けられており、段差部17の側面と段差部17の下面とにより形成されるエアベアリング面S側における隅部17aとエアベアリング面Sとの距離がネックハイトNHと略同一の0.1〜0.3μm程度となっている(図3の(d)部分参照)。すなわち、第1可変幅凹部14aの底面の高さ位置は、段差部17を境界として異なっている。具体的には、段差部17よりも第2可変幅凹部14b側における底面の高さ位置(本体凹部13の深さd)が、段差部17よりも極細溝部12側における底面の高さ位置(極細溝部12の深さd)に比べて低く(d>d)なっている。第2可変幅凹部14bは、エアベアリング面S側の端部における溝幅が第1可変幅凹部14aの端部よりもやや狭まった状態で、第1可変幅凹部14aのエアベアリング面Sから離れた側の端部から連続的に延びていると共に、第1可変幅凹部14bから離れるに従って溝幅が漸次広がっている。なお、第1可変幅凹部14aの側面の傾斜角(第1可変幅凹部14aの側面と絶縁層10の表面に対して垂直な面とがなす角)θは、約7〜12°程度(例えば、10°)に設定されている。ここで、傾斜角θと傾斜角θとは同一となっているが、必ずしも同一である必要はない。また、段差部17の傾斜角(段差部17をなす面と極細溝部12の底面を含む面(図3の(b)部分の破線参照)とがなす角)αは、0°よりも大きくかつ90°よりも小さいと好ましく、0°よりも大きくかつ60°以下であるとより好ましい。
定幅凹部15は、第2可変幅凹部14bのエアベアリング面Sから離れた側の端部から連続的に延びており、エアベアリング面Sに沿う方向の溝幅が一定となっている。定幅凹部15の側面の傾斜角(定幅凹部15の側面と絶縁層10の表面に対して垂直な面とがなす角)θは、約12〜20°程度(例えば18°)となっている。すなわち、本体凹部13のうち可変幅凹部14の残余部分である定幅凹部15の傾斜角θに比べて、傾斜角θ及び傾斜角θが小さいものとなっている。張出凹部16は、極細溝部12の他方の端部から連続的に延びており、極細溝部12から離れるに従ってエアベアリング面Sに沿う方向の溝幅が漸次広がっている。
そして、本発明における主磁極層20´(切断前の主磁極層20も同様)は、上述したキャビティ11に磁性材料を充填することで形成される。そのため、主磁極層20´は、図4に示されるように、キャビティ11の極細溝部12に対応する磁極端部21´と、キャビティ11の本体凹部13に対応するヨーク磁極部22´とを有する。主磁極層20´は、その上面20aが段差のない平坦面となっている。
つまり、磁極端部21´は、ヨーク磁極部22´よりもエアベアリング面Sに近い位置(エアベアリング面S側)に配置されている。また、磁極端部21´は、そのトラック幅が極細溝部12によって均一に規定されている。さらに、磁極端部21´のエアベアリング面Sに沿った方向における上面20a側の幅W3及び下面20b側の幅W4は、極細溝部12の各溝幅W1,W2に対応すると共に、磁極端部21´の延在方向においてそれぞれ均一となっている。すなわち、磁極端部21´においても、極細溝部12と同様に幅W4が幅W3よりも狭くなっており、薄膜コイル40から離れるに従い漸次幅の狭まるベベル形状となっている。磁極端部21´の奥行き(エアベアリング面Sからヨーク磁極部22´までの距離)は、ネックハイトNHに対応している。ネックハイトNHは、例えば、0.1〜0.3μm程度に設定されている。
ヨーク磁極部22´は、磁極端部21´と同じ磁性材料によって一体的に形成されており、磁極端部21´よりも体積が十分大きくなっている。ヨーク磁極部22´は、キャビティ11の可変幅凹部14に対応する可変幅部23と、キャビティ11の定幅凹部15に対応する定幅部24とを有している。また、可変幅部23は、第1可変幅凹部13a及び第2可変幅凹部13bに対応する第1可変幅部23a及び第2可変幅部23bからなっている。なお、ヨーク磁極部22´の下側部分には、本体凹部13の一部に対応する形状の下部ヨーク層25が、磁極端部21´と同じ磁性材料によって一体的に形成されている。
再び図1を参照する。記録ギャップ層26は、磁極端部21と、後述するライトシールド層30の第1シールド部31及び絶縁層35との間に介在するように形成されている。
ライトシールド層30は、第1シールド部31と、第2シールド部32と、第3シールド部33とを有している。第1シールド部31は、エアベアリング面S側において記録ギャップ層26を挟んで磁極端部21と対向する位置に形成されており、エアベアリング面Sからの奥行きがネックハイトNHと略同一の0.1〜0.3μm程度となっている。第2シールド部32は、第1シールド部31及びバック磁極層34の上部に形成され、第1シールド部31及びバック磁極層34と磁気的に接続されている。第3シールド部33は、第2シールド部32の上部に形成され、第2シールド部32と磁気的に接続されている。
バック磁極層34は、記録ギャップ層26よりもエアベアリング面Sから離れた位置において、ヨーク磁極部22及び第2シールド部32と磁気的に接続されている。バック磁極層34は、第2シールド部32と共に連結部36を形成している。
薄膜コイル40は、ヨーク磁極部22の上方に位置し、バック磁極層34を介し可変幅部23及び定幅部24を跨ぐように形成されている。薄膜コイル40は、ライトシールド層30に対して絶縁膜37,38により絶縁された状態で、ライトシールド層30の周りに平面スパイラル状に巻回されている。なお、薄膜コイル40としては、主磁極層20又は第3シールド部33の周りに螺旋状に巻回されるヘリカル型であってもよい。
以上のような構成を有する薄膜磁気ヘッド用構造物1は、極細溝部12の中間部分においてエアベアリング面Sを形成するように切断されることで、本発明における薄膜磁気ヘッド2となる。
(薄膜磁気ヘッド用構造物の製造方法)
次に、図1及び図5〜図15上述した構成の薄膜磁気ヘッド用構造物1の製造方法について説明する。図5、図7及び図8は、薄膜磁気ヘッド用構造物の製造方法の各工程を示す図であり、(a)が上面図を示し、(b)が(a)におけるB−B線断面図を示し、(c)が(a)におけるC−C線断面図(エアベアリング面における断面図)を示す。図6及び図9は、薄膜磁気ヘッド用構造物の各工程を示す斜視図である。図10及び図11は、薄膜磁気ヘッド用構造物の製造方法の各工程を示す図であり、(a)が上面図を示し、(b)が(a)におけるB−B線断面図を示し、(c)が(a)におけるC−C線断面図(エアベアリング面における断面図)を示し、(d)が(a)におけるD−D線断面図を示す。図12〜図15は、薄膜磁気ヘッド用構造物の製造方法の各工程を示す図であり、(a)がエアベアリング面に対して垂直であってかつ薄膜コイルに交差する面における断面図を示し、(b)がエアベアリング面における断面図を示す。
薄膜磁気ヘッド用構造物1の製造にあたり、まず、例えばアルミニウムオキサイド・チタニウムカーバイド(Al・TiC)からなる図示しない基板上に、MR素子等を備えた再生ヘッド用構造物を積層する。次に、再生ヘッド用構造物の上部に、アルミナ(Al)からなる絶縁層10及びTa等からなる非磁性膜41を形成する(図5参照)。なお、この非磁性層41が設けられていなくてもよい。
続いて、非磁性膜41にフォトレジストを塗布して、所定のフォトマスクを用いたパターニングを行い、上述した極細溝部12、張出凹部16及び後述する仮設溝部18の対応領域が開口された第1レジスト層51を形成する(図6及び図7参照)。第1レジスト層51は、具体的には、極細溝部12に対応する第1のスリットパターン51aと、第1可変幅凹部14aの両外縁に沿って延びる仮設溝部18に対応する第2のスリットパターン51bと、張出凹部16に対応する開口パターン51cとを有している。第2のスリットパターン51bは、第1のスリットパターン51aから一体的に延びると共に、第1可変幅凹部14aの両外縁に沿うように二股に分岐して延びる。すなわち、第1のスリットパターン51aと、第2のスリットパターン51bとで、Y字形状のスリットパターンとなっている。そのため、第2のスリットパターン51bでは、第1のスリットパターン51aから離れるに従って漸次互いの距離が離れるように、分岐したスリットが延びている。なお、第1のスリットパターン51aのスリット幅A1及び第2のスリット51bのスリット幅A2は、共に、0.15〜0.25μm程度とすることができる(図7の(a)部分参照)。
続いて、第1レジスト層51をマスクとしてRIEを行い、第1レジスト層51によって覆われていない部分の絶縁層10及び非磁性層41を除去する。これにより、極細溝部12、張出凹部16及び仮設溝部18が形成されることとなる。仮設溝部18は、第2のスリットパターン51bに対応した形状となっており、極細溝部12から二股に分岐して延びると共に、極細溝部12から離れるに従って分岐された仮設溝部18の間隔が漸次拡がるように延びている。すなわち、極細溝部12と、仮設溝部18とで、Y字形状の溝となっている。なお、仮設溝部18により第1可変幅凹部14aの外縁が規定され、仮設溝部18の側面の傾斜角が第1可変幅凹部の側面の傾斜角θとなる。そして、第1レジスト層51を除去した後、絶縁層10の表面全体に、アルミナからなる絶縁膜42をALCVD法によって形成する(図8参照)。この絶縁膜42の膜厚は、高い精度で制御することができるため、絶縁膜42の膜厚に大きく依存する極細溝部12の寸法(幅及び深さ)についても高い精度で制御することができる。
続いて、絶縁膜42が成膜された絶縁層10の表面全体にフォトレジストを塗布して、所定のフォトマスクを用いたパターニングを行い、上述した本体凹部13に対応する開口パターン52aが設けられた第2レジスト層52を形成する(図9及び図10参照)。開口パターン52aは、より詳しくは、その外縁が、仮設溝部18の内側に位置すると共に、第2可変幅凹部14b及び定幅凹部15の外縁に一致している。
続いて、第2レジスト層52をマスクとしてRIEを行い、第2レジスト層52によって覆われていない部分の絶縁層10、非磁性膜41及び絶縁膜42を除去する(図11参照)。これにより、本体凹部13が形成される。この際、第2レジスト層52をマスクとするRIEによるエッチング深さ(本体凹部13の深さd)が、第1レジスト層51をマスクとするRIEによるエッチング深さ(極細溝部12の深さd)よりも深くなるようにしている(図3参照)。この結果、第1可変幅凹部14aの両外縁に沿うように延びる段差部17が形成され、第2レジスト層52の開口パターン52aに対応する窪みが形成される。このため、第1可変幅凹部14aの高さ位置は、段差部17を境界として異なっている。なお、第2レジスト層52の開口パターン52aに対応する窪みに磁性材料が充填されることで、下部ヨーク層25が形成される。
以上の工程によりキャビティ11が形成される。そして、第2レジスト層52を除去した後、絶縁層10の表面全体に、Ta又はRuからなる非磁性膜43を形成する。
ところで、絶縁膜42により基板の表面全体を覆ってしまうと、キャビティ11の外側に形成される図示しない電極等もこの絶縁膜42に覆われてしまう。そこで、この電極等を露出させる工程を第2レジスト層52を用いたRIEにより併せて行うことで、別途絶縁膜42を開口させる工程を行う必要がなくなる。そのため、従来に比べてフォトレジストの数を増加させることがなく、コストの増加が抑えられている。
続いて、高い飽和磁束密度(2.3〜2.4T程度)を有する磁性材料(例えば、CoNiFe)を、メッキ成膜によりキャビティ11に充填する。これにより、キャビティ11内に主磁極層20及び下部ヨーク層25が形成される(図12参照)。なお、主磁極層20の表面には、機械化学研磨(以下、CMPという)による表面全体の平坦化処理を施す。このとき、非磁性膜43がCMPのストッパ材として働き、非磁性膜43まで平坦化処理が行われる。このように、極細溝部12の近傍に成膜されている非磁性層43をCMPの終点検出に利用することで、極細溝部12の近傍における研磨量を高精度に調節している。
続いて、表面に露出している非磁性膜43をイオンビームエッチング(IBE)により除去した後、図13に示されるように、記録ギャップ層26、第1シールド部31、バック磁極層34及び絶縁層35を形成する。具体的には、基板の表面全体を覆うように、記録ギャップ層24を形成するための被膜44を400〜500Åの厚さで形成する。被膜44としては、例えば、アルミナ等の絶縁材料や、Ru、Ni、Cu、Ta、W、Cr、Al、Si、NiPd等の非磁性金属材料を用いることができる。次に、被膜44のうちバック磁極層34が形成される部分を開口して、第1シールド部31及びバック磁極層34を所定の位置に形成する。このとき、第1シールド部31は、ネックハイトNHを決めるように、記録ギャップ層26を介して磁極端部21と対向するように形成される。また、バック磁極層34は、表面に露出しているヨーク磁極部22(図4参照)に接合されるように形成される。第1シールド部31及びバック磁極層34は、ヨーク磁極部22と同様の磁性材料(例えば、CoNiFe、NiFe)を用いてメッキにより形成することができる。そして、絶縁層10等の表面全体を覆うように、アルミナからなる絶縁層35を、例えば1.0〜1.5μmの厚さで形成する。
続いて、第1シールド部31及びヨーク磁極層34の厚さが0.5〜1.0μm程度となるように、CMPにより表面全体の平坦化処理を行う。そして、絶縁層10等の表面全体を覆うように、アルミナからなる絶縁膜37を0.2〜0.3μmの厚さで形成する。次に、絶縁膜37のうち第2シールド部32が形成される部分を開口する。また、絶縁膜37の上部に、導電性材料からなる電極膜(図示せず)と、フォトリゾグラフィによるフレームとを形成し、電極膜を用いた電気めっきを行うことでCuからなるめっき層を形成する。これにより、このめっき層及びめっき層の下の電極膜が薄膜コイル40となり、薄膜コイル40が絶縁膜37を介してヨーク磁極部20の上部に形成されることとなる。さらに、図示しないフォトリゾグラフィによってフレームを形成し、フレームめっき法によって第2シールド部32を形成する(図14参照)。第2シールド部32としては、第1シールド部31と同じ磁性材料を用いることができる。なお、第2シールド部32を薄膜コイル40よりも先に形成してもよい。
続いて、絶縁層10等の表面全体を覆うようにフォトレジスト45を塗布し、その上にアルミナからなる絶縁層46を3.0〜4.0μm程度の厚さで形成した後、CMPにより表面全体の平坦化処理を行う(図15参照)。そして、絶縁層10等の表面全体を覆うようにアルミナからなる絶縁膜を0.2μm程度の厚さで形成した後、第2シールド部32が露出するように絶縁膜を開口する。これによって、薄膜コイル40を絶縁して、第3シールド部33とのショートを防ぐための絶縁膜38を得ることができる。最後に、第3シールド部33を2〜3μm程度の厚さで形成することでライドシールド層30が形成され、図1に示される薄膜磁気ヘッド用構造物1を得ることができることとなる(図1参照)。なお、以上の工程を経て形成された薄膜磁気ヘッド用構造物1は、極細溝部12の中間部分においてエアベアリング面Sを形成するように切断されることで、本発明における薄膜磁気ヘッド2となる。
(従来の薄膜磁気ヘッド用構造物の製造方法)
ここで、図16及び図17を参照して、従来の薄膜磁気ヘッド用構造物の製造方法について説明する。図16は、従来のキャビティが形成された絶縁層を示す斜視図である。図17は、図16の要部を示す断面図であり、(a)がXVIIA−XVIIA線断面図を示し、(b)がXVIIB−XVIIB線断面図を示す。
従来、薄膜磁気ヘッド用構造物を製造する際には、1つのレジスト層を用いて極細溝部112、可変幅凹部113、定幅凹部114及び張出凹部115を有するキャビティ111を形成していた。そのレジスト層として、キャビティ111の形成領域と一致する開口パターンが設けられたレジスト層151を用いていた(図17参照)。このレジスト層151では、均一な磁極幅を得るために、レジスト層151の極細溝部112に対応する部分の幅A3をレジスト層151の可変幅凹部113に対応する部分の幅及び定幅凹部114に対応する部分の幅A4に比べて極めて小さく設計する必要があった。
そして、レジスト層151を用いてRIEを行った場合、図17の(a)部分に示されるように、レジスト層151の極細溝部112に対応する部分では、極細溝部112の両側部分に位置するレジスト層151が近接している。そのため、鉛直方向に対して多少の傾きをもったラジカルイオンがレジスト層151によって阻まれ、ラジカルイオンが絶縁層10に対して略鉛直方向から進入してくる。一方、レジスト層151の可変幅凹部113及び定幅凹部114に対応する部分では、図17の(b)部分に示されるように、可変幅凹部113及び定幅凹部114の両側に位置するレジスト層151が大きく離間している(幅A4>幅A3となっている)。そのため、鉛直方向に対して多少の傾きをもって絶縁層10に飛来してくるラジカルイオンを阻むことができず、ラジカルイオンが絶縁層10に対して略鉛直方向以外からも進入してくる。
従って、従来のキャビティ111では、可変幅凹部113の側面の傾斜角(可変幅凹部113の側面と絶縁層10の表面に対して垂直な面とがなす角)及び定幅凹部114の側面の傾斜角(定幅凹部114の側面と絶縁層10の表面に対して垂直な面とがなす角)θが、極細溝部112の側面の傾斜角(極細溝部112の側面と絶縁層10の表面に対して垂直な面とがなす角)θよりも大きくなっていた。これにより、極細溝部112以外の開口面積に対する底面積の減少が、極細溝部112の開口面積に対する底面積の減少に比べて著しく、キャビティ111の容積が減少してしまっていた。その結果、キャビティ111に磁性材料を充填して主磁極層を形成した場合、主磁極層の可変幅凹部113及び定幅凹部114に対応する部分であるヨーク磁極部の磁気ボリュームが減少してしまい、オーバライト特性の更なる向上を図ることが難しいという問題があった。
さらに、従来、キャビティ111においては、傾斜角θが傾斜角θよりも大きくなっていたために、以下に示すような問題があった。すなわち、キャビティ111に磁性材料を充填して主磁極層120を形成した場合、主磁極層120の上面側におけるエアベアリング面Sからヨーク磁極部122の開始点までの距離L2aと、主磁極層120の下面側におけるエアベアリング面Sからヨーク磁極部122の開始点までの距離L2bとが、大きく相違していた(図18の(b)部分参照)。このため、主磁極層120の底面側において磁極端部121が長くなってしまい、ポールイレージャーが発生しやすいという問題があった。
これに対し、本実施形態に係る薄膜磁気ヘッド用構造物の製造方法では、キャビティ11を形成するために、第1レジスト層51及び第2レジスト層52の2つのレジスト層を用いている。すなわち、まず、第1のスリットパターン51a及び第2のスリットパターン51bを有する第1レジスト層を絶縁層10の表面に形成した後、第1レジスト層をマスクとしてRIEを行うことで、極細溝部12及び仮設溝部18を形成している。そして、第1レジスト層51を除去した後、第2レジスト層52をマスクとしてRIEを行うことで、本体凹部13を形成している。
第1レジスト層51をマスクとしてRIEを行う際には、絶縁層10のうち第1のスリットパターン51a及び第2のスリットパターン51bによって極細溝部12及び仮設溝部18に対応した部分のみが露出することとなるため、当該露出した部分においてラジカルイオンが絶縁層10に略鉛直方向から進入してくる。これにより、極細溝部12の傾斜角θだけでなく、第1可変幅凹部14aの側面の傾斜角θも極めて鋭くなる。この結果、従来よりもキャビティ11の底面積が広がり、極細溝部12の容積が増加する。従って、キャビティ11を用いて主磁極層20を形成した場合には、主磁極層20の磁気ボリュームをより増加させることができるため、オーバライト特性の更なる向上を図ることができる。
これに加え、第1可変幅凹部14aの側面の傾斜角θが極めて鋭くなることから、図18の(a)部分に示されるように、このキャビティ11に磁性材料を充填して主磁極層20を形成した場合、主磁極層20の上面側におけるエアベアリング面Sからヨーク磁極部22の開始点までの距離L1aと、主磁極層20の下面側におけるエアベアリング面Sからヨーク磁極部22の開始点までの距離L1bとの相違が、従来に比べて極めて小さくなる。この結果、主磁極層20の底面において磁極端部21が短くなることから、ポールイレージャーの発生を抑制することができることとなる。
また、本実施形態に係る薄膜磁気ヘッド用構造物1の製造方法では、第2レジスト層52をマスクとする絶縁層10のエッチング深さdを、第1レジスト層51をマスクとする絶縁層10のエッチング深さdよりも深くしたため、キャビティ11の本体凹部13の底面と極細溝部12の底面との境界には段差部17が形成される。このため、キャビティ11に磁性材料が埋め込まれることによって、主磁極層20に加えて下部ヨーク層25が形成される。従って、更なる磁気ボリュームの増加を図ることができる。
ところで、従来は、めっき法により下部ヨーク層225を形成していたため、下部ヨーク層225のエアベアリング面S側の端面と主磁極層120の下面(図19の(b)部分の破線参照)とがなす角γが90°となっていた。そのため、下部ヨーク層225のエアベアリング面S側の端面をエアベアリング面Sに近づけると、下部ヨーク層225から記録媒体に磁束が漏れてポールイレージャーが発生してしまう。従って、ポールイレージャーの発生を避けるために、下部ヨーク層225をエアベアリング面Sから1μm程度離して形成しなければならなかった。
しかしながら、本実施形態においては、図3の(b)部分に示されるように、キャビティ11の内部に段差部17が形成されており、この段差部17が傾斜角αを有している。そして、キャビティ11に磁性材料が充填されることにより、下部ヨーク層25のエアベアリング側の端面と主磁極層20の下面(図19の(a)部分参照)とがなす角βが、段差部17の傾斜角αと同一となるように、下部ヨーク層25が形成されている。これにより、下部ヨーク層25の下面と下部ヨーク層25のエアベアリング面Sの端面25aとがなす角δが90°よりも大きな鈍角となるため、角δの部分からの磁束の漏れが抑えられる。その結果、下部ヨーク層25を従来よりもエアベアリング面Sに近づけながらポールイレージャーの発生を抑制することができると共に、下部ヨーク層25がエアベアリング面Sに近づいた分だけ磁気ボリュームが増加するため、よりオーバライト特性を向上させることができることとなる。
以上、本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明は上記した実施形態に限定されることなく、種々の変形が可能である。例えば、定幅凹部15が第1可変幅凹部14aのエアベアリング面Sから離れた側の端部から連続的に延びているキャビティ11を採用する場合には、前述した第1レジスト層51をマスクとして用いた後に、図20に示されるように、第1可変幅凹部14a及び定幅凹部15に対応し、肩部53bを有する開口パターン53aが設けられた第2レジスト層53を用いてもよい。このようにすると、第1レジスト層51により極細溝部12の側面の傾斜角θ及び第1可変幅凹部14aの側面の傾斜角θが極めて鋭く形成されるので、ヨーク磁極部22の磁気ボリュームを増加させることができる。また、第2レジスト層53が肩部53bを有するため、上述した実施形態に比べて肩部53bの分だけヨーク磁極部22の磁気ボリュームを増加させることができる。
また、本実施形態では第2のスリットパターン51bが第1可変幅凹部14aの両外縁に対応する態様を示したが、第2のスリットパターン51bが可変幅凹部14の全外縁に対応する態様でもよく、本体凹部13の全外縁に対応する態様となっていてもよい。
本実施形態に係る薄膜磁気ヘッド用構造物の断面図であり、(a)がエアベアリング面に対して垂直であってかつ薄膜コイルに交差する面における断面図を示し、(b)がエアベアリング面における断面図を示す。 キャビティが形成された絶縁層を示す図であり、(a)が斜視図を示し、(b)が平面図を示す。 図2の要部を示す断面図であり、(a)がIIIA−IIIA線断面図(エアベアリング面における断面図)を示し、(b)がIIIB−IIIB線断面図を示し、(c)がIIIC−IIIC線断面図を示し、(d)がIIID−IIID断面図を示す。 エアベアリング面に沿って切断した後の主磁極層及び下部ヨーク層を示す図であり、(a)が斜視図を示し、(b)が平面図を示し、(c)がC−C線断面図を示す。 本実施形態に係る薄膜磁気ヘッド用構造物の製造方法の一工程を示す図であり、(a)が上面図を示し、(b)が(a)におけるB−B線断面図を示し、(c)が(a)におけるC−C線断面図(エアベアリング面における断面図)を示す。 図5の後続の工程を示す斜視図である。 図5の後続の工程を示す図であり、(a)が上面図を示し、(b)が(a)におけるB−B線断面図を示し、(c)が(a)におけるC−C線断面図(エアベアリング面における断面図)を示す。 図6及び図7の後続の工程を示す図であり、(a)が上面図を示し、(b)が(a)におけるB−B線断面図を示し、(c)が(a)におけるC−C線断面図(エアベアリング面における断面図)を示す。 図8の後続の工程を示す斜視図である。 図8の後続の工程を示す図であり、(a)が上面図を示し、(b)が(a)におけるB−B線断面図を示し、(c)が(a)におけるC−C線断面図(エアベアリング面における断面図)を示し、(d)が(a)におけるD−D線断面図を示す。 図9及び図10の後続の工程を示す図であり、(a)が上面図を示し、(b)が(a)におけるB−B線断面図を示し、(c)が(a)におけるC−C線断面図(エアベアリング面における断面図)を示し、(d)が(a)におけるD−D線断面図を示す。 図11の後続の工程を示す図であり、(a)がエアベアリング面に対して垂直であってかつ薄膜コイルに交差する面における断面図を示し、(b)がエアベアリング面における断面図を示す。 図12の後続の工程を示す図であり、(a)がエアベアリング面に対して垂直であってかつ薄膜コイルに交差する面における断面図を示し、(b)がエアベアリング面における断面図を示す。 図13の後続の工程を示す図であり、(a)がエアベアリング面に対して垂直であってかつ薄膜コイルに交差する面における断面図を示し、(b)がエアベアリング面における断面図を示す。 図14の後続の工程を示す図であり、(a)がエアベアリング面に対して垂直であってかつ薄膜コイルに交差する面における断面図を示し、(b)がエアベアリング面における断面図を示す。 従来のキャビティが形成された絶縁層を示す斜視図である。 図16の要部を示す断面図であり、(a)がXVIIA−XVIIA線断面図を示し、(b)がXVIIB−XVIIB線断面図を示す。 主磁極層の一部を示す上面図であり、(a)が本実施形態の主磁極層を示し、(b)が従来の主磁極層を示す。 主磁極層及び下部ヨーク層の一部を示す側面図であり、(a)が本実施形態の主磁極層及び下部ヨーク層を示し、(b)が従来の主磁極層及び下部ヨーク層を示す。 変形例に係る薄膜磁気ヘッド用構造物の製造方法の一工程を示す図であり、(a)が斜視図を示し、(b)が上面図を示す。
符号の説明
1…薄膜磁気ヘッド用構造物、2…薄膜磁気ヘッド、10…絶縁層、11…キャビティ、12…極細溝部、13…本体凹部、14…可変幅凹部、15…定幅凹部、16…張出凹部、17…段差部、18…仮設溝部、20…主磁極層、21…磁極端部、22…ヨーク磁極部、23…可変幅領域、24…定幅領域、25…下部ヨーク層、30…ライトシールド層、40…薄膜コイル、51…第1レジスト層、51a…第1のスリットパターン、51b…第2のスリットパターン、52…第2レジスト層、S…エアベアリング面、θ,θ,θ,α,β…傾斜角。

Claims (14)

  1. 記録媒体に対向する媒体対向面の側に磁極端部を有する主磁極層と、前記媒体対向面の側において、記録ギャップ層を形成するようにして前記磁極端部に対向するライトシールド層と、前記ライトシールド層又は前記主磁極層の周りに巻回された薄膜コイルと、前記主磁極層が充填され、且つ、前記磁極端部の形状を規定する極細溝部と該極細溝部の前記媒体対向面から遠い方の端部から一体的に延びる本体凹部とを含む磁極形成用凹部が形成されたベース絶縁層と、を備える薄膜磁気ヘッドを製造可能な薄膜磁気ヘッド用構造物の製造方法であって、
    前記ベース絶縁層に前記磁極形成用凹部を形成する際に、
    前記ベース絶縁層上に、前記磁極形成用凹部の前記極細溝部に対応する第1のスリットパターンと、前記第1のスリットパターンから一体的に延びると共に、前記本体凹部の外縁に沿うように前記極細溝部から一体的に延びる仮設溝部に対応する第2のスリットパターンと、を有する第1レジスト層を形成する工程と、
    前記第1レジスト層をマスクとして前記ベース絶縁層のエッチングを行う工程と、
    前記第1レジスト層を除去した後、前記ベース絶縁層上に、前記本体凹部に対応する開口パターンを有する第2レジスト層を形成する工程と、
    前記第2レジスト層をマスクとして前記ベース絶縁層のエッチングを行う工程と
    を備える、薄膜磁気ヘッド用構造物の製造方法。
  2. 前記第2レジスト層をマスクとする前記ベース絶縁層のエッチング深さが、前記第1レジスト層をマスクとする前記ベース絶縁層のエッチング深さよりも深い、請求項1に記載された薄膜磁気ヘッド用構造物の製造方法。
  3. 前記本体凹部の少なくとも一部が、前記極細溝部の前記媒体対向面から遠い方の端部から一体的に延び、且つ、前記極細溝部から離れるに従って漸次幅が広がる可変幅凹部で構成されており、
    前記第2のスリットパターンが前記可変幅凹部の外縁に沿って延びる、請求項1又は2に記載された薄膜磁気ヘッド用構造物の製造方法。
  4. 前記第2のスリットパターンが、前記本体凹部の両外縁に沿うように前記第1のスリットパターンから二股に分岐して延びる、請求項1〜3のいずれか一項に記載された薄膜磁気ヘッド用構造物の製造方法。
  5. 記録媒体に対向する媒体対向面の側に磁極端部を有する主磁極層と、前記媒体対向面の側において、記録ギャップ層を形成するようにして前記磁極端部に対向するライトシールド層と、前記ライトシールド層又は前記主磁極層の周りに巻回された薄膜コイルと、前記主磁極層が充填され、且つ、前記磁極端部の形状を規定する極細溝部と該極細溝部の前記媒体対向面から遠い方の端部から一体的に延びる本体凹部とを含む磁極形成用凹部が形成されたベース絶縁層と、を備える薄膜磁気ヘッドを製造可能な薄膜磁気ヘッド用構造物であって、
    前記本体凹部の底面と前記極細溝部の底面との境界に段差部が形成された、薄膜磁気ヘッド用構造物。
  6. 前記本体凹部の底面の高さ位置が、前記極細溝部の底面の高さ位置よりも低い、請求項5に記載された薄膜磁気ヘッド用構造物。
  7. 前記段差部の傾斜角αが、0゜<α<90゜の範囲である、請求項6に記載された薄膜磁気ヘッド用構造物。
  8. 前記段差部と前記媒体対向面との距離が、0.1〜0.3μmであることを特徴とする請求項6又は7に記載された薄膜磁気ヘッド用構造物。
  9. 前記本体凹部の側面のうちの少なくとも一部の側面の傾斜角が、前記極細溝部の側面の傾斜角と略同一である、請求項5〜8のいずれか一項に記載された薄膜磁気ヘッド用構造物。
  10. 前記本体凹部の少なくとも一部が、前記極細溝部の前記媒体対向面から遠い方の端部から一体的に延び、且つ、前記極細溝部から離れるに従って漸次幅が広がる可変幅凹部で構成されている、請求項5〜9のいずれか一項に記載された薄膜磁気ヘッド用構造物。
  11. 記録媒体に対向する媒体対向面の側に磁極端部を有する主磁極層と、前記媒体対向面の側において、記録ギャップ層を形成するようにして前記磁極端部に対向するライトシールド層と、前記ライトシールド層又は前記主磁極層の周りに巻回された薄膜コイルと、前記主磁極層が充填され、且つ、前記磁極端部の形状を規定する極細溝部と該極細溝部の前記媒体対向面から遠い方の端部から一体的に延びる本体凹部とを含む磁極形成用凹部が形成されたベース絶縁層と、を備える薄膜磁気ヘッドを製造可能な薄膜磁気ヘッド用構造物であって、
    前記本体凹部の側面のうちの少なくとも一部の側面の傾斜角が、前記極細溝部の側面の傾斜角と略同一である、薄膜磁気ヘッド用構造物。
  12. 前記本体凹部の少なくとも一部が、前記極細溝部の前記媒体対向面から遠い方の端部から一体的に延び、且つ、前記極細溝部から離れるに従って漸次幅が広がる可変幅凹部で構成されており、
    前記可変幅凹部の側面の傾斜角が、前記極細溝部の側面の傾斜角と略同一である、請求項11に記載された薄膜磁気ヘッド用構造物。
  13. 前記極細溝部及び前記可変幅凹部の側面の傾斜角が、前記本体凹部のうちの前記可変幅凹部の残余部分の側面の傾斜角よりも小さい、請求項12に記載された薄膜磁気ヘッド用構造物。
  14. 記録媒体に対向する媒体対向面の側に磁極端部を有する主磁極層と、前記媒体対向面の側において、記録ギャップ層を形成するようにして前記磁極端部に対向するライトシールド層と、前記ライトシールド層又は前記主磁極層の周りに巻回された薄膜コイル、前記主磁極層が充填され、且つ、前記磁極端部の形状を規定する極細溝部と該極細溝部の前記媒体対向面から遠い方の端部から一体的に延びる本体凹部とを含む磁極形成用凹部が形成されたベース絶縁層と、を備える薄膜磁気ヘッドであって、
    前記本体凹部の底面と前記極細溝部の底面との境界に段差部が形成された、薄膜磁気ヘッド。
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