JP2007022130A - 車両用バイザ - Google Patents

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Abstract

【課題】 車室内に伝わる風切音を抑制する。
【解決手段】 本発明のサイドバイザ10では、鍔部28におけるサイドガラス30の前縁側端末部30Aを車両外側から覆う部分に傾斜面34が形成されている。従って、気流52は、傾斜面34を沿うことによりサイドガラス30から一旦離れ、鍔部28の延出端28A(後端)から延出方向(後方)に離れた位置で渦54となる。これにより、渦54の負圧を低下させることができるので、渦54による風切音を低く抑えることができる。また、気流52をサイドガラス30から一旦離すことにより、平行面56にした場合に比して、渦54が鍔部28の延出端28Aから延出方向、且つサイドガラス30の表面から法線方向に離れた位置で形成される。これにより、渦54による風切音が発生しても、この風切音がサイドガラス30及びシール材58,60を通じて車室内に進入しにくくなる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、車両用バイザに係り、特に、車両走行時における風切音を低減する構造を備えた車両用バイザに関する。
従来から、車体側面の窓枠開口部から車室内への雨滴の浸入や風の巻き込み等を防止するものとして、側面窓枠に取り付けられるサイドバイザがある(例えば、特許文献1〜3参照)。
通常、サイドバイザには、例えば特許文献1〜3に示されるように、側面窓枠側からサイドガラスに沿って延出しサイドガラスの窓枠開口側端末部を車両外側から覆う鍔状のバイザ板が設けられている。
実開平6−67133号公報(図1、図4) 登録実用新案第3007816号公報(図1、図5) 特開2002−87057公報(図1、図2)
しかしながら、側面窓枠にサイドバイザを取り付けた場合には、車両走行に伴いサイドバイザによって風切音が生じることがある。
この風切音は、サイドバイザのうち側面窓枠の前縁に取り付けられた部分のバイザ板を通過した気流がサイドガラスの表面上で渦となることが主な原因と考えられている。
このとき、バイザ板を通過したことによって生じた気流の渦は、バイザ板の延出端(後端)の近くで発生するほど負圧が高まり、この渦の負圧が高いほど風切音は大となる。
また、バイザ板を通過することによって生じた気流の渦がサイドガラスの表面又は側面窓枠のシール材に近いほど、この気流の渦による風切音はサイドガラス若しくは側面窓枠のシール材を通じて車室内に進入しやすくなる。
ところが、例えば特許文献1〜3に示されるように、従来のサイドバイザでは、側面窓枠の前縁に取り付けられた部分のバイザ板がサイドガラスと平行に形成されていた。従って、気流の渦がバイザ板の延出端(後端)近傍で発生するため、渦の負圧が高くなり風切音が大きかった。
また、バイザ板がサイドガラスと平行に形成されているため、気流の渦がサイドガラスの表面及び側面窓枠のシール材に近い位置で発生する。従って、気流の渦による風切音がサイドガラス及び側面窓枠のシール材を通じて車室内に進入しやすかった。
ここで、上述の問題を解決するために、バイザ板をサイドガラスに近づけてバイザ板とサイドガラスの表面との段差量を減らし気流の渦を小さくすることも考えられる。
しかしながら、このようにした場合には、雨滴浸入防止や風の巻き込み防止等といったサイドバイザの本来備える効果が薄れることになる。
また、上述の問題を解決するために、サイドバイザのうち側面窓枠の前縁に取り付けられた部分のバイザ板を車両後方へ大型化して気流の渦の発生位置を側面窓枠のシール材から離すことも考えられる。
しかしながら、このようにした場合には、サイドバイザの質量増、コスト増、視界の悪化、走行性能の低下等の不都合が生じることになる。
また、これらの問題に加えて、例えば特許文献1〜3に示されるサイドバイザでは、バイザ板がサイドガラスと平行に形成されているため、サイドガラスの半開時に、バイザ板を伝った雨滴がサイドガラスの開口部を介して車室内に浸入しやすかった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、車体に設けられた窓枠に取り付けられる車両用バイザにおいて、鍔部とウィンドウガラスの表面との段差量を減らしたり、鍔部を大型化したりすることなく、車室内に伝わる風切音を抑制できる車両用バイザを提供することにある。
また、本発明の他の目的は、鍔部を大型化することなく、ウィンドウガラスの半開時に、雨滴がウィンドウガラスの開口部を介して車室内に浸入することを防止できる車両用バイザを提供することにある。
前記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、車体に設けられた窓枠に取り付けられる車両用バイザであって、前記窓枠内に位置するウィンドウガラスと隙間を空けて前記窓枠の開口側から前記ウィンドウガラスに沿って延出することにより前記ウィンドウガラスの窓枠開口側端末部を車両外側から覆う鍔部を備え、前記鍔部の延出方向中間部よりも延出端側には、前記鍔部の延出方向中間部から延出端に向かうに従って前記ウィンドウガラスから離間する傾斜面が形成されていることを特徴とする。
このように、請求項1に記載の車両用バイザは、窓枠内に位置するウィンドウガラスと隙間を空けて窓枠の開口側からウィンドウガラスに沿って延出することによりウィンドウガラスの窓枠開口側端末部を車両外側から覆う鍔部を備え、この鍔部の延出方向中間部よりも延出端側には、鍔部の延出方向中間部から延出端に向かうに従ってウィンドウガラスから離間する傾斜面が形成されている。
従って、この車両用バイザが車両走行時における走行風の流れと鍔部の延出方向とが一致するように窓枠(例えば車両上面の窓枠又は車両側面の窓枠)の前縁に取り付けられた場合、車両走行に伴う気流は、鍔部の傾斜面を沿うことによりウィンドウガラスから一旦離れ、傾斜面を通過した後にウィンドウガラスの表面上で渦となる。
そして、このように車両走行に伴う気流を鍔部の傾斜面に沿わせることによってウィンドウガラスから一旦離すことにより、気流の渦は、鍔部の延出端(後端)から延出方向(後方)に離れた位置で形成される。
これにより、気流の渦における負圧を低下させることができるので、気流の渦による風切音を低く抑えることができる。
また、車両走行に伴う気流を鍔部の傾斜面に沿わせることによってウィンドウガラスから一旦離すことにより、気流の渦が鍔部の延出端から延出方向、且つウィンドウガラスの表面から法線方向に離れた位置で形成される。
このように、渦の発生位置がウィンドウガラスの表面及び窓枠のシール材から離れるので、気流の渦による風切音が発生しても、この風切音がウィンドウガラス及び窓枠のシール材を通じて車室内に進入しにくくなる。
さらに、請求項1に記載の車両用バイザによれば、車両用バイザが車両走行時における走行風の流れと鍔部の延出方向とが一致するように窓枠(例えば車両上面の窓枠又は車両側面の窓枠)の前縁に取り付けられた場合、車両走行に伴い鍔部の傾斜面を伝った雨滴は、この傾斜面によってウィンドウガラスから一旦離れるように斜め方向に放出される。
これにより、鍔部の延出端からの雨滴の飛距離を伸ばすことができるので、車両走行時にウィンドウガラスを半開していても、雨滴がウィンドウガラスの開口部を介して車室内に浸入しにくくなる。
また、車両用バイザが停車時(又は低速走行時)における雨滴の伝う方向(つまり鉛直方向)と鍔部の延出方向とが一致するように窓枠(例えば車両側面の窓枠)の上縁に取り付けられた場合、鉛直方向に落下し鍔部の傾斜面を伝った雨滴は、この傾斜面によってウィンドウガラスから一旦離れるように斜め下方に放出される。
これにより、鍔部の延出端からの雨滴の飛距離を伸ばすことができるので、車両走行時にウィンドウガラスを半開していても、雨滴がウィンドウガラスの開口部を介して車室内に浸入しにくくなる。
このとき、請求項2に記載の発明のように、請求項1に記載の車両用バイザは、車体側面に設けられた側面窓枠のうち少なくとも前縁に取り付けられるサイドバイザに好適である。
そして、この場合に、鍔部が、側面窓枠のうち少なくとも前縁側から側面窓枠内に位置するウィンドウガラスとしてのサイドガラスに沿って延出することによりサイドガラスの前縁側端末部を車両外側から覆うように構成され、傾斜面が、鍔部のうち少なくともサイドガラスの前縁側端末部を車両外側から覆う部分に形成されていると、上述の如く、気流の渦は、鍔部の延出端(後端)から延出方向(後方)に離れた位置で形成される。
これにより、気流の渦における負圧を低下させることができるので、気流の渦による風切音を低く抑えることができる。
また、渦の発生位置がサイドガラスの表面及び側面窓枠のシール材から離れるので、気流の渦による風切音が発生しても、この風切音がサイドガラス及び側面窓枠のシール材を通じて車室内に進入しにくくなる。
さらに、車両走行に伴い鍔部の傾斜面を伝った雨滴は、この傾斜面によってサイドガラスから一旦離れるように斜め後方に放出される。
これにより、鍔部の延出端からの雨滴の飛距離を伸ばすことができるので、車両走行時にサイドガラスを半開していても、雨滴がサイドガラスの開口部を介して車室内に浸入しにくくなる。
また、請求項3に記載の発明のように、請求項1に記載の車両用バイザは、車体側面に設けられた側面窓枠のうち少なくとも上縁に取り付けられるサイドバイザであっても良い。さらに、車両用バイザは、車体側面に設けられた側面窓枠のうち前縁及び上縁に取り付けられるサイドバイザであっても良い。
そして、この場合に、鍔部が、側面窓枠のうち少なくとも上縁側から側面窓枠内に位置するウィンドウガラスとしてのサイドガラスに沿って延出することによりサイドガラスの上縁側端末部を車両外側から覆うように構成され、傾斜面が、鍔部のうち少なくともサイドガラスの上縁側端末部を車両外側から覆う部分に形成されていると、上述の如く、停車時又は低速走行時に鉛直方向に落下し鍔部の傾斜面を伝った雨滴は、この傾斜面によってサイドガラスから一旦離れるように斜め下方に放出される。
これにより、鍔部の延出端(下端)からの雨滴の飛距離を伸ばすことができるので、車両走行時にサイドガラスを半開していても、雨滴がサイドガラスの開口部を介して車室内に浸入しにくくなる。
なお、請求項4に記載の発明のように、請求項1に記載の車両用バイザは、車体上面に設けられた上面窓枠のうち少なくとも前縁に取り付けられるルーフバイザであっても良い。
そして、この場合に、鍔部が、上面窓枠のうち少なくとも前縁側から上面窓枠内に位置するウィンドウガラスとしてのルーフガラスに沿って延出することによりルーフガラスの前縁側端末部を車両外側から覆うように構成され、傾斜面が、鍔部のうち少なくともルーフガラスの前縁側端末部を車両外側から覆う部分に形成されていると、上述の如く、気流の渦は、鍔部の延出端(後端)から延出方向(後方)に離れた位置で形成される。
これにより、気流の渦における負圧を低下させることができるので、気流の渦による風切音を低く抑えることができる。
また、渦の発生位置がルーフガラスの表面及び上面窓枠のシール材から離れるので、気流の渦による風切音が発生しても、この風切音がルーフガラス及び上面窓枠のシール材を通じて車室内に進入しにくくなる。
さらに、車両走行に伴い鍔部の傾斜面を伝った雨滴は、この傾斜面によってルーフガラスから一旦離れるように斜め上方に放出される。
これにより、鍔部の延出端からの雨滴の飛距離を伸ばすことができるので、車両走行時にルーフガラスを半開していても、雨滴がルーフガラスの開口部を介して車室内に浸入しにくくなる。
そして、請求項5に記載のように、鍔部の傾斜面よりも基端側にウィンドウガラスと略平行な平行面が形成されていると、この鍔部の平行面で車両走行に伴う気流の流れを整えることができる。
従って、鍔部の平行面を通過した気流が傾斜面を乱れることなく通過するので、これにより、気流の渦が鍔部の延出端から延出方向、且つウィンドウガラスの表面から法線方向に確実に離れた位置で形成される。
また、鍔部の傾斜面よりも基端側にウィンドウガラスと略平行な平行面が形成されることにより、ウィンドウガラスの表面からの鍔部の法線方向への突出量を抑えることができる。
これにより、必要以上に鍔部が大型化することを防止できるので、車両用バイザの質量増、コスト増、視界の悪化、走行性能の低下等の不都合が生じることを防止できる。
以上詳述したように、本発明によれば、鍔部とウィンドウガラスの表面との段差量を減らしたり、鍔部を大型化したりすることなく、車室内に伝わる風切音を抑制できる。
また、鍔部を大型化することなく、ウィンドウガラスの半開時に、雨滴がウィンドウガラスの開口部を介して車室内に浸入することを防止できる。
以下、本発明の一実施形態について、図を参照して説明する。なお、以下に説明する部材、配置等は、本発明を限定するものではなく、本発明の趣旨に沿って各種改変することができることは勿論である。
はじめに、図1乃至図5を参照しながら、本発明の一実施形態に係る車両用バイザとしてのサイドバイザ10,12の構成について説明する。
図1には、本発明の一実施形態に係る車両14が示されている。この車両14のフロントドア16には、側面窓枠としてのドアフレーム18が設けられており、このドアフレーム18には、本発明が適用されたサイドバイザ10が取り付けられている。
また、車両14のリアドア20には、側面窓枠としてのドアフレーム22が設けられており、このドアフレーム22には、本発明が適用されたサイドバイザ12が取り付けられている。
フロントドア16に取り付けられたサイドバイザ10には、図2乃至図4に示されるように、ドアフレーム18の前縁18Aから上縁18Bに至る部分に両面テープ等の固着部材24を介して固定される長尺帯状の固定部26が設けられている。そして、この固定部26には、鍔部28が一体に形成されている。
この鍔部28は、サイドガラス30と隙間を空けてドアフレーム18の開口側すなわち前縁18A側及び上縁18B側からサイドガラス30に沿って延出し、サイドガラス30の窓枠開口側端末部としての前縁側端末部30A及び上縁側端末部30Bを車両外側から覆う構成となっている。
また、図2,図3に示されるように、鍔部28におけるサイドガラス30の前縁側端末部30Aを車両外側から覆う部分には、サイドガラス30と略平行な平行面32が形成されている。さらに、この平行面32の延出端側(後端側)には、傾斜面34が一体に形成されている。
この傾斜面34は、鍔部28の平行面32側から延出端(後端)に向かうに従ってサイドガラス30から離間するように形成されている。
さらに、図4に示されるように、鍔部28におけるサイドガラス30の上縁側端末部30Bを車両外側から覆う部分にも、サイドガラス30と略平行な平行面36が形成されている。また、この平行面36の延出端側(下端側)には、傾斜面38が一体に形成されている。
この傾斜面38も、鍔部28の平行面36側から延出端(下端)に向かうに従ってサイドガラス30から離間するように形成されている。なお、傾斜面34及び傾斜面38は、平面でも良く、また、凸曲面、凹曲面のいずれでも良い。
一方、リアドア20に取り付けられたサイドバイザ12には、図5に示されるように、ドアフレーム22の上縁22Aに両面テープ等の固着部材40を介して固定される長尺帯状の固定部42が設けられている。この固定部42には、鍔部44が一体に形成されている。
この鍔部44は、サイドガラス46と隙間を空けてドアフレーム22の開口側すなわち上縁22A側からサイドガラス46に沿って延出し、サイドガラス46の窓枠開口側端末部としての上縁側端末部46Aを車両外側から覆う構成となっている。
また、鍔部44には、サイドガラス46と略平行な平行面48が形成されており、この平行面48の延出端側(下端側)には、傾斜面50が一体に形成されている。
この傾斜面50は、鍔部44の平行面48側から延出端(下端)に向かうに従ってサイドガラス46から離間するように形成されている。なお、傾斜面50も、平面でも良く、また、凸曲面、凹曲面のいずれでも良い。
次に、上記構成からなるサイドバイザ10,12が奏する作用及び効果について説明する。
本実施形態に係るフロントドア16に設けられたサイドバイザ10では、図2に示されるように、鍔部28におけるサイドガラス30の前縁側端末部30Aを車両外側から覆う部分に傾斜面34が形成されている。
従って、車両走行に伴う気流52は、鍔部28の傾斜面34を沿うことによりサイドガラス30から一旦離れ、傾斜面34を通過した後にサイドガラス30の表面上で渦54となる。
このとき、傾斜面34の代わりに従来の如く平行面56を形成した場合には、図2の二点鎖線で示されるように、渦54は、鍔部28の延出端28A(後端)の近傍位置で形成される。
しかしながら、本実施形態では、車両走行に伴う気流52を傾斜面34に沿わせることによってサイドガラス30から一旦離すことにより、図2の実線で示されるように、渦54は、鍔部28の延出端28Aから延出方向(後方)に離れた位置で形成される。
これにより、渦54の負圧を低下させることができるので、渦54による風切音を低く抑えることができる。
また、車両走行に伴う気流52を傾斜面34に沿わせることによってサイドガラス30から一旦離すことにより、平行面56にした場合に比して、渦54が鍔部28の延出端28Aから延出方向、且つサイドガラス30の表面から法線方向に離れた位置で形成される。
このように、渦54の発生位置がサイドガラス30の表面及びシール材58,60から離れるので、渦54による風切音が発生しても、この風切音がサイドガラス30及びシール材58,60を通じて車室内に進入しにくくなる。
特に、図2に示されるように、鍔部28の傾斜面34よりもドアフレーム18の前縁18A側にサイドガラス30と略平行な平行面32が形成されているので、この平行面32で車両走行に伴う気流52の流れを整えることができる。
従って、鍔部28の平行面32を通過した気流が傾斜面34を乱れることなく通過するので、これにより、渦54が鍔部28の延出端28Aから延出方向、且つサイドガラス30の表面から法線方向に確実に離れた位置で形成される。
また、傾斜面34の代わりに従来の如く平行面56を形成した場合には、図3の二点鎖線で示されるように、車両走行時に平行面56を伝った雨滴は、サイドガラス30と平行な方向に放出される。
従って、鍔部28の延出端28A(後端)からの雨滴62の飛距離が短いので、車両走行時にサイドガラス30を半開していると、サイドガラス30の開口部64から車室内に雨滴62が浸入する。
これに対して、本実施形態では、鍔部28におけるサイドガラス30の前縁側端末部30Aを車両外側から覆う部分に傾斜面34が形成されている。
従って、図3の実線で示されるように、車両走行時に傾斜面34を伝った雨滴62は、この傾斜面34によってサイドガラス30から一旦離れるように斜め後方に放出される。
これにより、鍔部28の延出端28A(後端)からの雨滴62の飛距離を伸ばすことができるので、車両走行時にサイドガラス30を半開していても、雨滴62がサイドガラス30の開口部64を介して車室内に浸入しにくくなる。
また、本実施形態に係るフロントドア16に設けられたサイドバイザ10では、図4に示されるように、鍔部28におけるサイドガラス30の上縁側端末部30Bを車両外側から覆う部分にも傾斜面38が形成されている。
従って、停車時又は低速走行時に鉛直方向に落下し傾斜面38を伝った雨滴62は、図4の実線で示されるように、この傾斜面38によってサイドガラス30から一旦離れるように斜め下方に放出される。
これにより、鍔部28の延出端28A(下端)からの雨滴62の飛距離を伸ばすことができるので、停車時及び低速走行時にサイドガラス30を半開していても、雨滴62がサイドガラス30の開口部64を介して車室内に浸入しにくくなる。
なお、図3に示される場合と同様に、傾斜面38の代わりに従来の如く平行面56を形成した場合には、図4の二点鎖線で示されるように、車両走行時に平行面66を伝った雨滴62は、サイドガラス30と平行な方向に放出される。
従って、鍔部28の延出端28A(下端)からの雨滴62の飛距離が短いので、停車時及び低速走行時にサイドガラス30を半開していると、サイドガラス30の開口部64から車室内に雨滴62が浸入する。
そして、本実施形態では、図2乃至図4に示されるように、鍔部28にサイドガラスと略平行な平行面32,36がそれぞれ形成されることにより、サイドガラス30の表面からの鍔部28の法線方向への突出量を抑えることができる。
これにより、必要以上に鍔部28が大型化することを防止できるので、サイドバイザ10の質量増、コスト増、視界の悪化、走行性能の低下等の不都合が生じることを防止できる。
また、図5に示されるように、リアドア20に設けられたサイドバイザ12についても、フロントドア16のサイドバイザ10と同様に、鍔部44におけるサイドガラス46の上縁側端末部46Aを車両外側から覆う部分に傾斜面50が形成されている。
従って、停車時又は車両走行時に鉛直方向に落下し傾斜面50を伝った雨滴62は、図5の実線で示されるように、この傾斜面50によってサイドガラス46から一旦離れるように斜め下方に放出される。
これにより、鍔部44の延出端44A(下端)からの雨滴62の飛距離を伸ばすことができるので、停車時及び低速走行時にサイドガラス46を半開していても、雨滴62がサイドガラス46の開口部68を介して車室内に浸入しにくくなる。
なお、図3,図4に示される場合と同様に、傾斜面50の代わりに従来の如く平行面70を形成した場合には、図5の二点鎖線で示されるように、車両走行時に平行面70を伝った雨滴62は、サイドガラス46と平行な方向に放出される。
従って、鍔部44の延出端44A(下端)からの雨滴62の飛距離が短いので、停車時及び低速走行時にサイドガラス46を半開していると、サイドガラス46の開口部68から車室内に雨滴62が浸入する。
そして、図5に示されるように、鍔部44にサイドガラス46と略平行な平行面48が形成されていると、サイドガラス46の表面からの鍔部44の法線方向への突出量を抑えることができる。
これにより、必要以上に鍔部44が大型化することを防止できるので、サイドバイザ12の質量増、コスト増、視界の悪化、走行性能の低下等の不都合が生じることを防止できる。
以上詳述したように、本実施形態によれば、フロントドア16に設けられたサイドバイザ10の鍔部28とサイドガラス30の表面との段差量を減らしたり、鍔部28を大型化したりすることなく、車室内に伝わる風切音を抑制できる。
また、フロントドア16に設けられたサイドバイザ10の鍔部28を大型化することなく、サイドガラス30の半開時に、雨滴62がサイドガラス30の開口部64を介して車室内に浸入することを防止できる。
さらに、リアドア20に設けられたサイドバイザ12についても、鍔部44を大型化することなく、サイドガラス46の半開時に、雨滴62がサイドガラス46の開口部68を介して車室内に浸入することを防止できる。
次に、上記構成からなるサイドバイザ10の変形例について説明する。
上記実施形態では、フロントドア16のサイドバイザ10が、ドアフレーム18の前縁18Aから上縁18Bに沿って形成されていたが、ドアフレーム18の前縁18Aのみ若しくは上縁18Bのみに沿った形状とされて前縁18A若しくは上縁18Bのみに取り付けられる構成であっても良い。
また、上実施形態では、サイドバイザ10の鍔部28におけるサイドガラス30の前縁側端末部30A及び上縁側端末部30Bを車両外側から覆う部分に傾斜面34,38が形成されていたが、鍔部28におけるサイドガラス30の前縁側端末部30Aを車両外側から覆う部分にのみ傾斜面34が形成される構成若しくは鍔部28におけるサイドガラス30の上縁側端末部30Bを車両外側から覆う部分にのみ傾斜面38が形成される構成であっても良い。
さらに、上記実施形態では、本発明の車両用バイザをサイドバイザ10,12に適用した例について説明したが、本発明の車両用バイザは、車体上面(天井)に設けられたサンルーフ開口枠部(上面窓枠)のうち少なくとも前縁に取り付けられるルーフバイザであっても良い。
そして、この場合に、鍔部28が、サンルーフ開口枠部のうち少なくとも前縁側からルーフガラスに沿って延出することによりルーフガラスの前縁側端末部を車両外側から覆うように構成され、傾斜面34が、鍔部28のうち少なくともルーフガラスの前縁側端末部を車両外側から覆う部分に形成されていると、サイドバイザ10の場合と同様に、車両走行に伴う気流52は、鍔部28の傾斜面34を沿うことによりルーフガラスから一旦離れ、傾斜面34を通過した後にルーフガラスの表面上で渦54となる(図2においてサイドバイザ10をルーフバイザとして、サイドガラス30をルーフガラスとして参照のこと)。
そして、このように車両走行に伴う気流52を傾斜面34に沿わせることによってルーフガラスから一旦離すことにより、渦54は、鍔部28の延出端28A(後端)から延出方向(後方)に離れた位置で形成される。
これにより、渦54の負圧を低下させることができるので、渦54による風切音を低く抑えることができる。
また、車両走行に伴う気流52を傾斜面34に沿わせることによってルーフガラスから一旦離すことにより、平行面56にした場合に比して、渦54が鍔部28の延出端28Aから延出方向、且つルーフガラスの表面から法線方向に離れた位置で形成される。
このように、渦54の発生位置がルーフガラスの表面及びシール材から離れるので、渦54による風切音が発生しても、この風切音がルーフガラス及びシール材を通じて車室内に進入しにくくなる。
さらに、この場合、車両走行時に傾斜面34を伝った雨滴62は、この傾斜面34によってルーフガラスから一旦離れるように斜め上方に放出される。
これにより、鍔部28の延出端28A(後端)からの雨滴62の飛距離を伸ばすことができるので、車両走行時にルーフガラスを半開していても、雨滴62がルーフガラスの開口部を介して車室内に浸入しにくくなる。
また、この構成によれば、鍔部28にサイドガラスと略平行な平行面32がそれぞれ形成されることにより、ルーフガラスの表面からの鍔部28の法線方向への突出量を抑えることができる。
これにより、必要以上に鍔部28が大型化することを防止できるので、ルーフバイザの質量増、コスト増、視界の悪化、走行性能の低下等の不都合が生じることを防止できる。
図1は本発明の一実施形態に係るサイドバイザが取り付けられた車両の斜視図である。 図2は図1のA−A線断面図で気流の渦が形成される様子を説明する図である。 図3は図1のA−A線断面図で雨滴が放出される様子を説明する図である。 図4は図1のB−B線断面図で雨滴が放出される様子を説明する図である。 図5は図1のC−C線断面図で雨滴が放出される様子を説明する図である。
符号の説明
10,12 サイドバイザ(車両用バイザ)
18,22 ドアフレーム(窓枠)
18A 前縁
18B,22A 上縁
28,44 鍔部
30,46 サイドガラス(ウィンドウガラス)
30A 前縁側端末部(窓枠開口側端末部)
30B,46A 上縁側端末部(窓枠開口側端末部)
32,36,48 平行面
34,38,50 傾斜面

Claims (5)

  1. 車体に設けられた窓枠に取り付けられる車両用バイザであって、
    前記窓枠内に位置するウィンドウガラスと隙間を空けて前記窓枠の開口側から前記ウィンドウガラスに沿って延出することにより前記ウィンドウガラスの窓枠開口側端末部を車両外側から覆う鍔部を備え、
    前記鍔部の延出方向中間部よりも延出端側には、前記鍔部の延出方向中間部から延出端に向かうに従って前記ウィンドウガラスから離間する傾斜面が形成されていることを特徴とする車両用バイザ。
  2. 前記車両用バイザは、車体側面に設けられた側面窓枠のうち少なくとも前縁に取り付けられるサイドバイザであって、
    前記鍔部は、前記側面窓枠のうち少なくとも前縁側から前記側面窓枠内に位置するウィンドウガラスとしてのサイドガラスに沿って延出することにより前記サイドガラスの前縁側端末部を車両外側から覆うように構成され、
    前記傾斜面は、前記鍔部のうち少なくとも前記サイドガラスの前縁側端末部を車両外側から覆う部分に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の車両用バイザ。
  3. 前記車両用バイザは、車体側面に設けられた側面窓枠のうち少なくとも上縁に取り付けられるサイドバイザであって、
    前記鍔部は、前記側面窓枠のうち少なくとも上縁側から前記側面窓枠内に位置するウィンドウガラスとしてのサイドガラスに沿って延出することにより前記サイドガラスの上縁側端末部を車両外側から覆うように構成され、
    前記傾斜面は、前記鍔部のうち少なくとも前記サイドガラスの上縁側端末部を車両外側から覆う部分に形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の車両用バイザ。
  4. 前記車両用バイザは、車体上面に設けられた上面窓枠のうち少なくとも前縁に取り付けられるルーフバイザであって、
    前記鍔部は、前記上面窓枠のうち少なくとも前縁側から前記上面窓枠内に位置するウィンドウガラスとしてのルーフガラスに沿って延出することにより前記ルーフガラスの前縁側端末部を車両外側から覆うように構成され、
    前記傾斜面は、前記鍔部のうち少なくとも前記ルーフガラスの前縁側端末部を車両外側から覆う部分に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の車両用バイザ。
  5. 前記鍔部の前記傾斜面よりも基端側には、前記ウィンドウガラスと略平行な平行面が形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の車両用バイザ。
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