JP2000313231A - 自動車用サイドバイザー - Google Patents

自動車用サイドバイザー

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JP2000313231A
JP2000313231A JP11123579A JP12357999A JP2000313231A JP 2000313231 A JP2000313231 A JP 2000313231A JP 11123579 A JP11123579 A JP 11123579A JP 12357999 A JP12357999 A JP 12357999A JP 2000313231 A JP2000313231 A JP 2000313231A
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Japan
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ventilation path
visor
suction port
vehicle
wall surface
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JP11123579A
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Junji Mizuma
純二 水摩
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60JWINDOWS, WINDSCREENS, NON-FIXED ROOFS, DOORS, OR SIMILAR DEVICES FOR VEHICLES; REMOVABLE EXTERNAL PROTECTIVE COVERINGS SPECIALLY ADAPTED FOR VEHICLES
    • B60J1/00Windows; Windscreens; Accessories therefor
    • B60J1/20Accessories, e.g. wind deflectors, blinds

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Air-Conditioning For Vehicles (AREA)
  • Body Structure For Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 風切り音及び雨水の侵入を防止すると共に、
効率のよい排気ができるようにした自動車用サイドバイ
ザーの提供。 【解決手段】 上縁20aから前後縁20b,20cに
亘って連続して取付部20が形成されると共に、取付部
から外部に膨出してバイザー本体部21が形成されてい
る。バイザー本体部の内面下縁に弾性シール片22が突
設されている。バイザー本体部に前方の空気取込み口3
0から後方の空気排気口31に至るトンネル状の通気路
3が形成され、この通気路の内壁面に吸出し口32が形
成されている。吸出し口が通気路の底壁面3bよりも上
方に形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車の窓開口部
の上部に日除けとして取り付けられる自動車用サイドバ
イザーであって、これに形成した吸出し口から自動車走
行時に生じる負圧を利用して車室内空気を排出させるこ
とができるようにした自動車用サイドバイザーに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、煙草の煙を車室外に排出させるな
ど、車室内の空気を排出して換気するために、自動車の
窓開口部の上部に日除けとして取り付けられる自動車用
サイドバイザーに排気機能を持たせたものが提案されて
いる。
【0003】この自動車用サイドバイザーは、上縁から
前後縁に亘って連続して取付部が形成されると共に、こ
の取付部から外部に膨出してバイザー本体部が形成さ
れ、そして、このバイザー本体部に吸出し口が形成され
たものであった。従って、自動車走行時おいて、ガラス
窓を若干下げて窓開口部の上部を開放すると、自動車走
行時の負圧により吸出し口を通して車室内の空気を車室
外に排出させることができる。このように、この自動車
用サイドバイザーを使用すると、動力を一切使用するこ
となく、車室内の空気を車室外に排出することができ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の自動車用サイドバイザーは、バイザー本体部
に単に吸出し口を開口させただけのものでり、吸出し口
に走行風が巻き込むことにより発生する風切り音対策、
排気口から雨水が侵入することにする雨水対策はなんら
構じられていないものであった。
【0005】又、従来の自動車用サイドバイザーは、バ
イザー本体部の下縁とガラス窓との間に隙間が生じたま
まになっているため、この隙間を通してバイザー本体部
の内側空間に走行風が侵入する。従って、この走行風が
車室内に侵入し、これが車室内からの空気の排気に逆ら
うことになるため、排気効率が低下するという問題があ
った。
【0006】本発明では、上述のような従来の問題を解
決するためになされたもので、風切り音及び雨水の侵入
を防止すると共に、効率のよい排気ができるようにした
自動車用サイドバイザーを提供することを課題としてい
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明(請求項1)の自動車用サイドバイザー
は、車体の窓開口部の上部に取り付けられる自動車用サ
イドバイザーであって、上縁から前後縁に亘って連続し
て取付部が形成されると共に、この取付部から外部に膨
出してバイザー本体部が形成され、このバイザー本体部
の内面下縁に窓ガラスに当接する弾性シール片が突設さ
れて、前記取付部と弾性シール片とで囲まれる内部空間
が形成され、バイザー本体部に前方の空気取込み口から
後方の空気排気口に至るトンネル状の通気路が形成さ
れ、この通気路の内壁面に前記内部空間に連通する吸出
し口が形成されている構成とした。この場合、吸出し口
が通気路の底壁面よりも上方に形成されている態様(請
求項2)がある。
【0008】本発明(請求項1)の自動車用サイドバイ
ザーを用いて車室内の空気を排気する場合、自動車走行
時おいて、ガラス窓を若干下げて窓開口部の上部を開放
した状態にする。自動車走行時には、車体に沿って流れ
る走行風により、車体に沿って負圧が発生するもので、
この負圧を利用することにより、吸出し口を通して車室
内空気を動力を一切使用することなく車室外に排出させ
ることができる。即ち、本発明の自動車用サイドバイザ
ーでは、自動車走行時の走行風が空気取込み口からトン
ネル状の通気路内に流入し、後方の空気排気口から排出
される。この際、通気路内を流れる走行風により車室内
空気が吸出し口から通気路内に誘引され、走行風と共に
空気排気口から排出される。
【0009】この場合、内面下縁に窓ガラスに当接する
弾性シール片が突設されているため、バイザー本体部の
下縁と窓ガラスとの間の間隙が塞がれている。従って、
走行風が窓ガラスとの間隙を通してバイザー本体部の内
部空間(窓枠取付部と弾性シール片で囲まれた空間)に
侵入するのを防止することができる。これによりバイザ
ー本体部の内部空間が窓開口部を通して車室と一体化し
た空間になるため、車室に直接に吸出し口を形成したと
同様の状態になり、効率よく排気させることができる。
【0010】又、バイザー本体部にトンネル状の通気路
が形成され、この通気路の内壁面に吸出し口が形成され
ているため、この吸出し口は通気路の外壁面によって覆
われた状態になっている。従って、車体の側面に吹き付
けられる雨水に対して、通気路の外壁面が吸出し口のカ
バーとして機能し、雨水の侵入を防止することができ
る。又、吸出し口が通気路の外壁面で覆われているた
め、吸出し口が直接に車外に露出することがなく、吸出
し口による風切り音の発生を防止することができる。
【0011】又、降雨時には、空気取込み口から通気路
内に雨水が侵入し、これが通気路の底部に溜ってしまう
ことになるが、この場合、吸出し口を通気路の底壁面よ
りも上方に形成しておくと(請求項2)、通気路の底部
から吸出し口を通して車室内に雨水が侵入するのを防止
することができる。尚、通気路の底部に溜った雨水は、
走行風によって通気路の底壁面上を流動し、空気排気口
から放出される。
【0012】
【実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面により
詳述する。図1は本発明の実施の1形態である自動車用
サイドバイザーの要部を示す正面図、図2は図1のA−
A断面図、図3は図1のB−B断面図、図4は自動車用
サイドバイザーを車体に取り付けた状態の自動車を示す
側面図である。
【0013】この自動車用サイドバイザー2は、図3及
び図4に示すように、自動車のドア1(車体)に設けら
れた窓開口部10の上部に取り付けられるもので、合成
樹脂又はステンレスやアルミ等の金属によって成形され
ている。このサイドバイザー2には、窓開口部10を形
成する窓枠11への取付部20が上縁20aから前縁2
0b及び後縁20cに亘って連続して形成されると共
に、この取付部20から外部に膨出してバイザー本体部
21が形成されている。このバイザー本体部21の内面
下縁には、窓ガラス12に当接する弾性シール片22が
突設され、この弾性シール片22と前記取付部20とで
囲まれた内部空間Sがバイザー本体部21の内側に形成
されている。尚、前記弾性シール片22は、バイザー本
体部21の内面下縁に沿って形成された取り付け溝23
内に着脱可能に嵌め込まれ、その先端部が窓ガラス12
の外面に弾性力で密着し、バイザー本体部21の下縁と
窓ガラス12との間隙を塞ぐようになっている。
【0014】又、バイザー本体部21には、前方の空気
取込み口30から後方の空気排気口31に至るトンネル
状の通気路3が形成され、この通気路3の内壁面3aに
前記内部空間Sに連通する吸出し口32が形成されてい
る。この場合、前記吸出し口32は内壁面3aに溶着し
たグリル板32aに3個並列して設けられ、各吸出し口
32は上側を後方にした縦長斜め方形状に開口すると共
に、前縁には外向後方に向けてフィン32bが突設され
ている。又、前記吸出し口32は通気路3の底壁面3b
よりも上方に形成されており、これにより通気路3の底
部が樋状に形成されている。
【0015】前記した自動車用サイドバイザー2は、取
付部20を窓枠11に接着その他の固定手段によって取
り付けられ、本来は日除け用として使用する。そして、
このサイドバイザー2を用いて車室内の空気を排気する
場合、自動車走行時おいて、ガラス窓12を図3に示す
ように若干下げて窓開口部10の上部を開放した状態に
する。従って、自動車走行時には、車体に沿って流れる
走行風により、車体に沿って負圧が発生することから、
この負圧により、吸出し口32を通して車室内の空気を
動力を一切使用することなく車室外に排出させることが
できる。即ち、自動車走行時の走行風が空気取込み口3
0から通気路3内に流入し、後方の空気排気口31から
排出される。この際、通気路3内を流れる走行風により
車室内空気が吸出し口32から通気路3内に誘引され、
走行風と共に空気排気口31から排出される。
【0016】この場合、バイザー本体部21の内面下縁
に窓ガラス12に当接する弾性シール片22が突設され
ているため、バイザー本体部21の下縁と窓ガラス12
との間の間隙が塞がれる。従って、走行風が間隙を通し
てバイザー本体部21の内側空間Sに侵入するのを防止
することができる。即ち、バイザー本体部21の内側空
間Sが窓開口部10を通して車室と一体化した空間にな
るため、車室に直接に吸出し口32を形成したと同様の
状態になり、効率よく排気させることができる。
【0017】又、バイザー本体部21にトンネル状の通
気路3が形成され、この通気路3の内壁面3aに吸出し
口32が形成されているため、この吸出し口32は通気
路3の外壁面3cによって覆われた状態になっている。
従って、車体の側面に吹き付けられる雨水に対して、通
気路3の外壁面3cが吸出し口32のカバーとして機能
し、雨水の侵入を防止することができる。又、吸出し口
32が通気路3の外壁面3cで覆われているため、吸出
し口32が直接に車外に露出することがなく、吸出し口
32による風切り音の発生を防止することができる。
【0018】又、降雨時には、空気取込み口30から通
気路3内に雨水が侵入し、これが通気路3の底部に溜っ
てしまうことになる。この場合、吸出し口32を通気路
3の底壁面3bよりも上方に形成して通気路3の底部を
樋状に形成しているため、通気路3に侵入した雨水は走
行風の勢いによって通気路3の底壁面3b上を流動し、
空気排気口31から放出される。従って、通気路3に侵
入した雨水が吸出し口32を通して車室内に侵入するの
を防止することができる。
【0019】以上、本発明の実施の形態を図面により説
明したが、具体的な構成はこれに限定されることはな
い。例えば、吸出し口の数や開口位置は特に制限はない
し、又、グリル板を用いることなく、通気路の内壁面に
吸出し口を直接に形成してもよい。又、吸出し口の前縁
に設けたフィンは必ずしも必要でなく、図5に示すよう
に、吸出し口32を後向きに開口しただけの構造にして
もよい。又、本発明の自動車用サイドバイザーは、4ド
アの場合、実施の形態のように、前席用の窓開口部に取
り付けてもよいし、後席用の窓開口部に取り付けてもよ
い。
【0020】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明(請求
項1)の自動車用サイドバイザーにあっては、バイザー
本体部の内面下縁に窓ガラスに当接する弾性シール片が
突設されているため、走行風がバイザー本体部の内側空
間に侵入するのを防止でき、特に、バイザー本体部の内
側空間が車室と一体化するため、効率よく排気させるこ
とができる。
【0021】又、バイザー本体部にトンネル状の通気路
を形成し、この通気路の内壁面に吸出し口を形成してい
るため、吸出し口が通気路の外壁面によって覆われた状
態になる。従って、車体の側面に吹き付けられる雨水の
侵入を防止することができるし、吸出し口が直接に車外
に露出しないため、吸出し口による風切り音の発生を防
止することができる。
【0022】又、吸出し口を通気路の底壁面よりも上方
に形成して通気路の底部を樋状に形成しているため(請
求項2)、通気路に侵入した雨水は走行風の勢いによっ
て通気路の底壁面上を流動し、排出口から放出される。
従って、通気路に侵入した雨水が吸出し口を通して車室
内に雨水が侵入するのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の1形態である自動車用サイドバ
イザーの要部を示す正面図である。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】図1のB−B断面図である。
【図4】この自動車用サイドバイザーを車体に取り付け
た状態の自動車を示す側面図である。
【図5】本発明の実施の他形態である自動車用サイドバ
イザーの要部を示す断面図である。
【符号の説明】
1 ドア(車体) 10 窓開口部 11 窓枠 12 窓ガラス 2 自動車用サイドバイザー 20 取付部 20a 上縁 20b 前縁 20c 後縁 21 バイザー本体部 22 弾性シール片 S 内部空間 3 通気路 30 空気取込み口 31 空気排気口 32 吸出し口 3a 内壁面 3b 底壁面 3c 外壁面
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年5月11日(2000.5.1
1)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 自動車用サイドバイザー
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車の窓開口部
の上部に日除けとして取り付けられる自動車用サイドバ
イザーであって、これに形成した吸出し口から自動車走
行時に生じる負圧を利用して車室内空気を排出させるこ
とができるようにした自動車用サイドバイザーに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、煙草の煙を車室外に排出させるな
ど、車室内の空気を排出して換気するために、自動車の
窓開口部の上部に日除けとして取り付けられる自動車用
サイドバイザーに排気機能を持たせたものが提案されて
いる。
【0003】この自動車用サイドバイザーは、上縁から
前後縁に亘って連続して取付部が形成されると共に、こ
の取付部から外部に膨出してバイザー本体部が形成さ
れ、そして、このバイザー本体部に吸出し口が形成され
たものであった。従って、自動車走行時おいて、ガラス
窓を若干下げて窓開口部の上部を開放すると、自動車走
行時の負圧により吸出し口を通して車室内の空気を車室
外に排出させることができる。このように、この自動車
用サイドバイザーを使用すると、動力を一切使用するこ
となく、車室内の空気を車室外に排出することができ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の自動車用サイドバイザーは、バイザー本体部
に単に吸出し口を開口させただけのものであり、吸出し
口に走行風が巻き込むことにより発生する風切り音対
策、排気口から雨水が侵入することによる雨水対策はな
んら構じられていないものであった。
【0005】又、従来の自動車用サイドバイザーは、バ
イザー本体部の下縁とガラス窓との間に隙間が生じたま
まになっているため、この隙間を通してバイザー本体部
の内側空間に走行風が侵入する。従って、この走行風が
車室内に侵入し、これが車室内からの空気の排気に逆ら
うことになるため、排気効率が低下するという問題があ
った。
【0006】本発明では、上述のような従来の問題を解
決するためになされたもので、風切り音及び雨水の侵入
を防止すると共に、効率のよい排気ができるようにした
自動車用サイドバイザーを提供することを課題としてい
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明(請求項1)の自動車用サイドバイザー
は、車体の窓開口部の上部に取り付けられる自動車用サ
イドバイザーであって、上縁から前後縁に亘って連続し
て取付部が形成されると共に、この取付部から外部に膨
出してバイザー本体部が形成され、このバイザー本体部
の内面下縁に窓ガラスに当接する弾性シール片が突設さ
れて、前記取付部と弾性シール片とで囲まれる内部空間
が形成され、バイザー本体部に前方の空気取込み口から
後方の空気排気口に至るトンネル状の通気路が形成さ
れ、この通気路の内壁面に前記内部空間に連通する吸出
し口が形成されると共に、該吸出し口の前縁に、外向後
方に向けたフィンが突設されている構成とした。この場
合、吸出し口が通気路の底壁面よりも上方に形成されて
いる態様(請求項2)がある。
【0008】本発明(請求項1)の自動車用サイドバイ
ザーを用いて車室内の空気を排気する場合、自動車走行
時おいて、ガラス窓を若干下げて窓開口部の上部を開放
した状態にする。自動車走行時には、車体に沿って流れ
る走行風により、車体に沿って負圧が発生するもので、
この負圧を利用することにより、吸出し口を通して車室
内空気を動力を一切使用することなく車室外に排出させ
ることができる。即ち、本発明の自動車用サイドバイザ
ーでは、自動車走行時の走行風が空気取込み口からトン
ネル状の通気路内に流入し、後方の空気排気口から排出
される。この際、本発明では吸出し口の前縁に外向後方
に向けたフィンを形成しているから、吸出し口に走行風
が巻き込まれることなく、吸出し口に負圧が発生し、車
室内空気が吸出し口から通気路内に誘引され、走行風と
共に空気排気口から排出される。
【0009】この場合、内面下縁に窓ガラスに当接する
弾性シール片が突設されているため、バイザー本体部の
下縁と窓ガラスとの間の間隙が塞がれている。従って、
走行風が窓ガラスとの間隙を通してバイザー本体部の内
部空間(窓枠取付部と弾性シール片で囲まれた空間)に
侵入するのを防止することができる。これによりバイザ
ー本体部の内部空間が窓開口部を通して車室と一体化し
た空間になるため、車室に直接に吸出し口を形成したと
同様の状態になり、効率よく排気させることができる。
【0010】又、バイザー本体部にトンネル状の通気路
が形成され、この通気路の内壁面に吸出し口が形成され
ているため、この吸出し口は通気路の外壁面によって覆
われた状態になっている。従って、車体の側面に吹き付
けられる雨水に対して、通気路の外壁面が吸出し口のカ
バーとして機能し、雨水の侵入を防止することができ
る。又、吸出し口が通気路の外壁面で覆われているた
め、吸出し口が直接に車外に露出することがなく、吸出
し口による風切り音の発生を防止することができる。
【0011】又、降雨時には、空気取込み口から通気路
内に雨水が侵入し、これが通気路の底部に溜ってしまう
ことになるが、この場合、吸出し口を通気路の底壁面よ
りも上方に形成しておくと(請求項2)、通気路の底部
から吸出し口を通して車室内に雨水が侵入するのを防止
することができる。尚、通気路の底部に溜った雨水は、
走行風によって通気路の底壁面上を流動し、空気排気口
から放出される。
【0012】
【実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面により
詳述する。図1は本発明の実施の1形態である自動車用
サイドバイザーの要部を示す正面図、図2は図1のA−
A断面図、図3は図1のB−B断面図、図4は自動車用
サイドバイザーを車体に取り付けた状態の自動車を示す
側面図である。
【0013】この自動車用サイドバイザー2は、図3及
び図4に示すように、自動車のドア1(車体)に設けら
れた窓開口部10の上部に取り付けられるもので、合成
樹脂又はステンレスやアルミ等の金属によって成形され
ている。このサイドバイザー2には、窓開口部10を形
成する窓枠11への取付部20が上縁20aから前縁2
0b及び後縁20cに亘って連続して形成されると共
に、この取付部20から外部に膨出してバイザー本体部
21が形成されている。このバイザー本体部21の内面
下縁には、窓ガラス12に当接する弾性シール片22が
突設され、この弾性シール片22と前記取付部20とで
囲まれた内部空間Sがバイザー本体部21の内側に形成
されている。尚、前記弾性シール片22は、バイザー本
体部21の内面下縁に沿って形成された取り付け溝23
内に着脱可能に嵌め込まれ、その先端部が窓ガラス12
の外面に弾性力で密着し、バイザー本体部21の下縁と
窓ガラス12との間隙を塞ぐようになっている。
【0014】又、バイザー本体部21には、前方の空気
取込み口30から後方の空気排気口31に至るトンネル
状の通気路3が形成され、この通気路3の内壁面3aに
前記内部空間Sに連通する吸出し口32が形成されてい
る。この場合、前記吸出し口32は内壁面3aに溶着し
たグリル板32aに3個並列して設けられ、各吸出し口
32は上側を後方にした縦長斜め方形状に開口すると共
に、前縁には外向後方に向けてフィン32bが突設され
ている。又、前記吸出し口32は通気路3の底壁面3b
よりも上方に形成されており、これにより通気路3の底
部が樋状に形成されている。
【0015】前記した自動車用サイドバイザー2は、取
付部20を窓枠11に接着その他の固定手段によって取
り付けられ、本来は日除け用として使用する。そして、
このサイドバイザー2を用いて車室内の空気を排気する
場合、自動車走行時おいて、ガラス窓12を図3に示す
ように若干下げて窓開口部10の上部を開放した状態に
する。従って、自動車走行時には、車体に沿って流れる
走行風により、車体に沿って負圧が発生することから、
この負圧により、吸出し口32を通して車室内の空気を
動力を一切使用することなく車室外に排出させることが
できる。即ち、自動車走行時の走行風が空気取込み口3
0から通気路3内に流入し、後方の空気排気口31から
排出される。この際、吸出し口32の前縁には外向後方
に向けたフィン32bを形成しているから、吸出し口3
2に走行風が巻き込まれることなく、吸出し口32に負
圧が発生し、車室内空気が吸出し口32から通気路3内
に誘引され、走行風と共に空気排気口31から排出され
る。
【0016】この場合、バイザー本体部21の内面下縁
に窓ガラス12に当接する弾性シール片22が突設され
ているため、バイザー本体部21の下縁と窓ガラス12
との間の間隙が塞がれる。従って、走行風が間隙を通し
てバイザー本体部21の内側空間Sに侵入するのを防止
することができる。即ち、バイザー本体部21の内側空
間Sが窓開口部10を通して車室と一体化した空間にな
るため、車室に直接に吸出し口32を形成したと同様の
状態になり、効率よく排気させることができる。
【0017】又、バイザー本体部21にトンネル状の通
気路3が形成され、この通気路3の内壁面3aに吸出し
口32が形成されているため、この吸出し口32は通気
路3の外壁面3cによって覆われた状態になっている。
従って、車体の側面に吹き付けられる雨水に対して、通
気路3の外壁面3cが吸出し口32のカバーとして機能
し、雨水の侵入を防止することができる。又、吸出し口
32が通気路3の外壁面3cで覆われているため、吸出
し口32が直接に車外に露出することがなく、吸出し口
32による風切り音の発生を防止することができる。
【0018】又、降雨時には、空気取込み口30から通
気路3内に雨水が侵入し、これが通気路3の底部に溜っ
てしまうことになる。この場合、吸出し口32を通気路
3の底壁面3bよりも上方に形成して通気路3の底部を
樋状に形成しているため、通気路3に侵入した雨水は走
行風の勢いによって通気路3の底壁面3b上を流動し、
空気排気口31から放出される。従って、通気路3に侵
入した雨水が吸出し口32を通して車室内に侵入するの
を防止することができる。
【0019】以上、本発明の実施の形態を図面により説
明したが、具体的な構成はこれに限定されることはな
い。例えば、吸出し口の数は特に制限はないし、又、グ
リル板を用いることなく、通気路の内壁面に吸出し口を
直接に形成してもよい。又、本発明の自動車用サイドバ
イザーは、4ドアの場合、実施の形態のように、前席用
の窓開口部に取り付けてもよいし、後席用の窓開口部に
取り付けてもよい。
【0020】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明(請求
項1)の自動車用サイドバイザーにあっては、バイザー
本体部の内面下縁に窓ガラスに当接する弾性シール片が
突設されているため、走行風がバイザー本体部の内側空
間に侵入するのを防止でき、特に、バイザー本体部の内
側空間が車室と一体化するため、効率よく排気させるこ
とができる。
【0021】又、バイザー本体部にトンネル状の通気路
を形成し、この通気路の内壁面に吸出し口を形成してい
るため、吸出し口が通気路の外壁面によって覆われた状
態になる。従って、車体の側面に吹き付けられる雨水の
侵入を防止することができるし、吸出し口が直接に車外
に露出しないため、吸出し口による風切り音の発生を防
止することができる。
【0022】又、吸出し口の前縁に外向後方に向けたフ
ィンを形成し、吸出し口に走行風が巻き込まれないよう
にしているため、吸出し口に負圧が発生する。従って、
車室内空気が吸出し口から通気路内にスムーズに誘引さ
れ、効率のよい車室内空気の排気を行なうことができ
る。
【0023】又、吸出し口を通気路の底壁面よりも上方
に形成して通気路の底部を樋状に形成しているため(請
求項2)、通気路に侵入した雨水は走行風の勢いによっ
て通気路の底壁面上を流動し、排出口から放出される。
従って、通気路に侵入した雨水が吸出し口を通して車室
内に雨水が侵入するのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の1形態である自動車用サイドバ
イザーの要部を示す正面図である。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】図1のB−B断面図である。
【図4】この自動車用サイドバイザーを車体に取り付け
た状態の自動車を示す側面図である。
【符号の説明】 1 ドア(車体) 10 窓開口部 11 窓枠 12 窓ガラス 2 自動車用サイドバイザー 20 取付部 20a 上縁 20b 前縁 20c 後縁 21 バイザー本体部 22 弾性シール片 S 内部空間 3 通気路 30 空気取込み口 31 空気排気口 32 吸出し口 3a 内壁面 3b 底壁面 3c 外壁面
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図5
【補正方法】削除

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体の窓開口部の上部に取り付けられる
    自動車用サイドバイザーであって、 上縁から前後縁に亘って連続して取付部が形成されると
    共に、この取付部から外部に膨出してバイザー本体部が
    形成され、 このバイザー本体部の内面下縁に窓ガラスに当接する弾
    性シール片が突設されて、前記取付部と弾性シール片と
    で囲まれる内部空間が形成され、 バイザー本体部に前方の空気取込み口から後方の空気排
    気口に至るトンネル状の通気路が形成され、 この通気路の内壁面に前記内部空間に連通する吸出し口
    が形成されていることを特徴とした自動車用サイドバイ
    ザー。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の自動車用サイドバイザー
    において、 吸出し口が通気路の底壁面よりも上方に形成されている
    自動車用サイドバイザー。
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