JP2007021676A - ノズル装置、ワイヤ加工装置、及びワイヤ加工方法 - Google Patents

ノズル装置、ワイヤ加工装置、及びワイヤ加工方法 Download PDF

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Masahiro Nakano
正博 中野
Tomoyoshi Hara
知義 原
Yoshihisa Manita
佳尚 間仁田
Jun Nishii
潤 西井
Kazuaki Taniguchi
和昭 谷口
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Abstract

【課題】 作業効率の低下、及び加工精度の低下を防ぐノズル装置、これを備えたワイヤ加工装置、及びワイヤ加工方法を提供する。
【解決手段】 ノズル装置10A,10Bは、ワイヤ工具21によりワーク41を加工する際に冷媒7を供給するためのノズル装置であって、冷媒7を吐出するためのノズル1A,1Bと、ワーク41とワイヤ工具21との位置関係に応じて、ノズル1A,1Bの向きを制御する制御装置2A,2Bと、を備える。
【選択図】 図2

Description

本発明は、ワイヤ工具によりワークを加工する際に冷媒を供給するためのノズル装置、これを備えたワイヤ加工装置、及びワイヤ加工方法に関するものである。
図7に示すように、半導体シリコンのインゴットといった硬脆材料等のワーク41を薄く加工(スライス)するためのワイヤソーとして、ワイヤ工具21を備えたマルチワイヤソー装置20が用いられている。このマルチワイヤソー装置20では、ワイヤ工具21の複数の列が、ローラ23A及び23Bを巻回することにより形成されている。加工対象となるワーク41は、ワーク保持部24に接着剤で保持されている。ワイヤ工具21を図7における右上方向又は左下方向に巻取ることにより、ワイヤ工具21が走行を始める。走行中のワイヤ工具21の列にワーク41を押し当てることにより、ワーク41が薄く切断される。
上記のような加工を行う場合、ワイヤ工具21とワーク41との接触部分42が摩擦により高温になるため、ワイヤ工具21の断線が発生しやすくなったり、砥粒を固定するボンドや砥粒が損傷することでワーク41を傷付けたり切れ味が低下したりする。断線が発生した際には復旧が必要となり、また切れ味が低下すればそれだけ加工に時間がかかるため、作業効率が低下してしまう。また、ワーク41の加工を進めるほどワーク41から切粉が発生するため、この切粉により加工精度が低下したり、作業効率が低下したりしてしまう。このような作業効率の低下、及び加工精度の低下を防止するため、様々な試みがなされている。例えば、下記特許文献1及び2に開示された方法では、接触部分42の近傍に向けて冷却液を一定方向に噴射することにより、接触部分42を冷却して高温化を防止しつつ、発生する切粉の排出を行っている。
特開2000−296455号公報 特開2000−218504号公報
ここで、ワーク41は円柱形状である場合が多い。このようなワーク41を軸方向に垂直に切断加工する場合は、図8(a)〜(c)に示すように、加工するにつれて接触部分42の端部(すなわちワーク41の外周面44とワイヤ工具21との接触端43,43)各々の位置が変化する。このため、接触端43,43各々の位置によっては、一定方向に噴射される上記冷却液が接触端43,43各々に噴射されず(特に図8(b)に示すような状態の場合)、冷却が不十分となったり、切粉の排出が不十分になったりして、作業効率の低下や、加工精度の低下が生じるという問題がある。
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたもので、作業効率の低下、及び加工精度の低下を防ぐノズル装置、これを備えたワイヤ加工装置、及びワイヤ加工方法を提供することを目的とする。
本発明に係るノズル装置は、ワイヤ工具によりワークを加工する際に冷媒を供給するためのノズル装置であって、冷媒を吐出するためのノズルと、ワークとワイヤ工具との位置関係に応じて、ノズルの向きを制御する制御装置と、を備えることを特徴とする。
これにより、まず、ワークとワイヤ工具との位置関係に応じて、ノズルの向きが制御装置により制御される。そして、向きが制御されたノズルから冷媒が吐出される。このため、ワークとワイヤ工具との位置関係が変化しても、冷媒によりワイヤ工具とワークとの接触部分を十分に冷却させることができる。従って、ワイヤ工具の断線が発生し難くなるので、作業効率の低下を防ぐことができる。また、ワークから発生する切粉を冷媒により排出させることができる。この結果、加工精度の低下を防ぐことができる。
また、ワイヤ工具に対するワークの位置を検出する位置検出装置を備え、制御装置は、位置検出装置により検出したワークの位置に基づいて、ノズルの向きを制御するのも好ましい。
これにより、まず、ワイヤ工具に対するワークの位置が位置検出装置により検出される。そして、この検出されたワークの位置に基づいて、制御装置によりノズルの向きが制御される。このため、ワイヤ工具に対するワークの位置が変化しても、ワイヤ工具とワークとの接触部分をより確実に冷却することができる。従って、ワイヤ工具の断線が更に発生し難くなるので、作業効率の低下をより確実に防ぐことができる。また、ワークから発生する切粉が冷媒により更に確実に排出される。この結果、加工精度の低下を防ぐことができる。
また、ワークとワイヤ工具との経時的な位置関係の変化に応じたノズルの向きの経時的な変化を示すプロファイルを記憶する記憶装置を備え、制御装置は、プロファイルに基づいて、ノズルの向きを制御するのも好ましい。
これにより、まず、ノズルの向きの経時的な変化を示すプロファイルが、記憶装置により記憶される。なお、このプロファイルに記憶されたノズルの向きは、ワークとワイヤ工具との経時的な位置関係の変化に応じている。そして、この記憶されたプロファイルに基づいて、制御装置によりノズルの向きが制御される。このため、ワークとワイヤ工具との位置関係が変化しても、ワイヤ工具とワークとの接触部分をより確実に冷却することができる。従って、ワイヤ工具の断線が更に発生し難くなるので、作業効率の低下をより確実に防ぐことができる。また、ワークから発生する切粉が冷媒により更に確実に排出される。この結果、加工精度の低下を防ぐことができる。
また、冷媒を超音波振動させるための超音波振動付与手段を備えるのも好ましい。
これにより、超音波振動する冷媒がワイヤ工具とワークとの接触部分に供給される。このため、ワークから発生する切粉が、超音波振動する冷媒により更に確実に排出されるので、加工精度の低下をより確実に防ぐことができる。
本発明に係るワイヤ加工装置は、上記のノズル装置と、ワイヤ工具と、ワイヤ工具を走行させるワイヤ走行手段と、ワークを保持するワーク保持手段と、ワーク保持手段により保持されたワークを、ワイヤ工具に対して付勢する付勢手段と、を備えることを特徴とする。
これにより、ワーク保持手段により保持されたワークが、ワイヤ走行手段により走行するワイヤ工具に対して、付勢手段により付勢される。このとき、ノズル装置により向きが制御されたノズルから冷媒が吐出される。このため、ワークを加工することができるとともに、ワークとワイヤ工具との位置関係が変化しても、冷媒によりワイヤ工具とワークとの接触部分を十分に冷却させることができる。従って、ワイヤ工具の断線が発生し難くなるので、作業効率の低下を防ぐことができる。また、ワークから発生する切粉を冷媒により排出させることができる。この結果、加工精度の低下を防ぐことができる。
本発明に係るワイヤ加工方法は、ノズルを通して冷媒を供給しながらワイヤ工具によりワークを加工するワイヤ加工方法であって、ワークとワイヤ工具との位置関係に応じて、ノズルの向きを変更することを特徴とする。
これにより、ワークとワイヤ工具との位置関係に応じて、ノズルの向きが変更されて、ノズルを通して冷媒が供給される。このため、ワークとワイヤ工具との位置関係が変化しても、冷媒によりワイヤ工具とワークとの接触部分を十分に冷却させることができる。従って、ワイヤ工具の断線が発生し難くなるので、作業効率の低下を防ぐことができる。また、ワークから発生する切粉を冷媒により排出させることができる。この結果、加工精度の低下を防ぐことができる。
また、ワイヤ工具に対するワークの位置を検出し、検出したワークの位置に基づいてノズルの向きを変更するのも好ましい。
これにより、まず、ワイヤ工具に対するワークの位置が検出される。そして、この検出されたワークの位置に基づいて、ノズルの向きが変更される。このため、ワイヤ工具に対するワークの位置が変化しても、ワイヤ工具とワークとの接触部分をより確実に冷却することができる。従って、ワイヤ工具の断線が更に発生し難くなるので、作業効率の低下をより確実に防ぐことができる。また、ワークから発生する切粉が冷媒により更に確実に排出される。この結果、加工精度の低下を防ぐことができる。
また、ワークとワイヤ工具との経時的な位置関係の変化に応じたノズルの向きの経時的な変化を示すプロファイルを予め記憶しておき、プロファイルに基づいてノズルの向きを変更するのも好ましい。
これにより、まず、ノズルの向きの経時的な変化を示すプロファイルが、記憶装置により予め記憶される。なお、このプロファイルに記憶されたノズルの向きは、ワークとワイヤ工具との経時的な位置関係の変化に応じている。そして、この記憶されたプロファイルに基づいて、ノズルの向きが変更される。このため、ワークとワイヤ工具との位置関係が変化しても、ワイヤ工具とワークとの接触部分をより確実に冷却することができる。従って、ワイヤ工具の断線が更に発生し難くなるので、作業効率の低下をより確実に防ぐことができる。また、ワークから発生する切粉が冷媒により更に確実に排出される。この結果、加工精度の低下を防ぐことができる。
また、ワークとワイヤ工具との接触端に冷媒を供給するように、ノズルの向きを変更するのも好ましい。
これにより、ワークとワイヤ工具との接触端の位置が変化しても、ノズルの向きが変更されて、この接触端に冷媒が供給される。このため、ワイヤ工具とワークとの接触部分をより確実に冷却することができる。従って、ワイヤ工具の断線が更に発生し難くなるので、作業効率の低下をより確実に防ぐことができる。また、ワークから発生する切粉が冷媒により更に確実に排出される。この結果、加工精度の低下を防ぐことができる。
また、冷媒を超音波振動させるのも好ましい。
これにより、超音波振動する冷媒がワイヤ工具とワークとの接触部分に供給される。このため、ワークから発生する切粉が、超音波振動する冷媒により更に確実に排出されるので、加工精度の低下をより確実に防ぐことができる。
また、ワークは略円柱状の外形を有するのも好ましい。
これにより、略円柱状の外形を有するワークを、軸方向に垂直に切断することで、作業効率の低下、及び加工精度の低下を防ぎながら、略円盤状のワークを得ることができる。
本発明によれば、作業効率の低下、及び加工精度の低下を防ぐノズル装置、これを備えたワイヤ加工装置、及びワイヤ加工方法が提供される。
以下、添付図面を参照して、本発明に係るノズル装置、ワイヤ加工装置、及びワイヤ加工方法の好適な実施形態について詳細に説明する。尚、同一要素には同一符号を用いるものとし、重複する説明は省略する。また、図面の寸法比率は、説明のものと必ずしも一致していない。
[第1実施形態]
図1は、第1実施形態に係るワイヤ加工装置30の構造の概略を示す斜視図である。なお、図1には、ワイヤ加工装置30が備える制御装置2A,2Bは図示していない。また、図2は、図1に示したワイヤ加工装置30の構造の概略を示す側面図である。
ワイヤ加工装置30は、シリコンのインゴット等のワーク41をワイヤ工具21により加工するための装置である。ワイヤ加工装置30は、ノズル装置10A,10Bと、ワイヤ工具21と、定滑車22A,22Bと、ローラ(ワイヤ走行手段)23A,23Bと、ワーク保持部(ワーク保持手段)24と、付勢部(付勢手段)25と、を備えている。ワイヤ加工装置30において、定滑車22Aに掛けられたワイヤ工具21が、ローラ23A及び23Bを複数回まとめて巻回した後に、定滑車22Bに掛けられている。これにより、ローラ23A及び23B間にワイヤ工具21の列が形成されている。このため、ワイヤ工具21を定滑車22A側方向(すなわち図1における右上方向、または図2における右方向)に巻取ることによるワイヤ工具21の走行、及びワイヤ工具21を滑車22B側方向(すなわち図1における左下方向、または図2における左方向)に巻取ることによるワイヤ工具21の走行の各動作を行うことができる。なお、各動作を交互に行うこともできる。
ワイヤ工具21は、ピアノ線等からなるワイヤに砥粒を固定した工具であり、全長は1kmを超えている。ワイヤの直径は全長に亘って0.5mm未満である。一般的に、直径が0.10mm〜0.30mmのワイヤが多く用いられ、直径が0.14mmのワイヤが特に多く用いられる。ワイヤに固定している砥粒は、ダイヤモンドやCBN(立方晶窒化ホウ素)等からなり、粒径が20μm〜30μm程度である。また、粒径が10μm〜20μm、又は30μm〜40μm程度である砥粒を用いることもある。
定滑車22A,22Bは、定滑車の回転中心となる軸の位置が固定された滑車である。定滑車22A,22Bを固定する方法は特に限定されず、固定の様子は図示していない。ワイヤ工具21は、定滑車22A,22B各々によって走行の方向が変更されている。
ワイヤ工具21は、定滑車22Aを介してローラ23A及び23Bを複数回巻回した状態で張力を有している。なお、複数回巻回した後のワイヤ工具21は、上記の定滑車22Bに掛けられている。ローラ23A及びローラ23B各々は、円柱形状であり、互いに連動して回転することによりワイヤ工具21を走行させることができる。走行するワイヤ工具21の走行方向は、ローラ23A及び23Bにより案内されている。
ワーク41は、ワーク保持部24により保持することができる。ワーク保持部24の例として、炭素鋼等が挙げられる。
ワーク保持部24は、付勢部25により固定されている。ワーク保持部24により保持されたワーク41を、ローラ23A,23Bの回転により走行しているワイヤ工具21に対して、付勢部25により付勢、すなわち押付けわせる。このように、付勢部25がワーク41を走行中のワイヤ工具21に対して加圧することにより、ワーク41の加工が行われる。なお、付勢の方向は逆にしてもよい。すなわち、位置が固定されたワーク41に対して、走行中のワイヤ工具21を付勢することにより加工を行ってもよい。
ワーク保持部24に、ノズル装置10Aが接続されて設けられている。また、ノズル装置10Bが、ワーク保持部24を挟むようにノズル装置10Aと対向する位置で、ワーク保持部24に接続されて設けられている。ノズル装置10A,10Bは、ワイヤ工具21によるワーク41の加工の際に冷媒を供給する装置であり、各々同様な構成を有している。従って、以下、ノズル装置10Aについてのみ説明を行う。
ノズル装置10Aは、ノズル1A及び制御装置2Aを備えている。制御装置2Aは、駆動力を伝達する略円柱状のローラ3A,5A,6Aと、付勢伝達コードを収納するとともに引っ張り出された付勢伝達コードの長さに応じて回転方向を制御する回転制御ローラ4Aと、を有する。
ワーク保持部24に接続された付勢伝達コードが、ローラ3Aに掛けられた後に、回転制御ローラ4Aに収納されている。また、回転制御ローラ4A及びローラ5Aは接して設けられている。さらに、ローラ5A及び6Aは、互いに連動して回転できるように、駆動伝達コードにより断面略8字状に巻回されている。すなわち、駆動伝達コードが、ローラ5Aを一回り巻回した後に、ローラ6Aを逆方向に一回り巻回して両端が接続された状態になっている。ローラ6Aは、支柱8A,8Aに支えらながら、ローラ6Aが有する軸を介して2本の支柱8A,8Aに独立して回動可能に設けられている。なお、支柱8A,8Aは、位置が固定されている。支柱8A,8Aを固定する方法は特に限定されず、固定の様子は図示していない。また、ローラ6Aの曲面状の側面に、ノズル1Aが突設されている。ノズル1Aは、ローラ6Aの軸方向を長手方向として、ローラ6Aの軸方向の長さ程度に延びている。ノズル1Aの先端には、略長方形状の吐出孔HAが形成されている。また、冷媒が収容されている冷媒容器(図示せず)とノズル1Aとが、冷媒供給用チューブ(図示せず)により接続されている。冷媒は、冷媒供給用チューブを介して冷媒容器からノズル1Aに供給され、ノズル1Aは吐出孔HAからこの冷媒を吐出する。
次に、ノズル1A,1Bを通して冷媒7を供給しながらワイヤ工具21によりワーク41を加工するワイヤ加工方法について説明する。図3(a)〜(c)は、ノズル1A,1Bの向きの経時変化を説明する説明図である。まず、図3(a)は、ワーク41の加工が始まった直後の状態を示す。ワイヤ工具21の走行中に、ワーク保持部24が保持したワーク41を付勢部25により付勢する。より詳しくは、ワーク41をワイヤ工具21側(すなわち図3における下方向)に対して付勢、すなわち押し下げるとともにワーク41をワイヤ工具21の列に押し当てる。これにより、ワーク41が加工され始める。この状態においては、ワイヤ工具21とワーク41との接触部分42は、一点で示されている。この接触部分42は、ワーク41の外周面44とワイヤ工具21との接触端43と一致している。ノズル1A,1B各々の向きが接触端43に向くように、回転制御ローラ4Aから引っ張り出される付勢伝達コードの長さが調整されている。
次に、図3(b)は、ワーク41の加工が5割程完了した状態を示す。この状態においては、接触部分42の端部が、ワーク41の外周面44とワイヤ工具21との接触端43,43と一致している。ワーク41の断面形状は円形状であるため、この状態では接触部分42の長さは図3(a)の状態に比べて長くなっている。これにより、接触端43,43は図3(a)の状態に比べて互いに離れた場所に位置している。ここで、ワイヤ工具21にワーク41を更に付勢させることで、ローラ3A,3B各々が反時計回り及び時計回りに回転する。このローラ3A,3Bの回転により、回転制御ローラから付勢伝達コードが引っ張り出される。この引っ張り出された付勢伝達コードの長さに応じて回転制御ローラ4A,4B各々の回転方向が制御される。すなわち、図3(b)の状態に遷移するまでの付勢伝達コードの長さでは、回転制御ローラ4A,4B各々は反時計回り及び時計回り(白矢印で示される)に回転する。これにより、ローラ5A,5B各々が時計周り及び反時計回りに回転するため、ローラ6A,6B各々が反時計回り及び時計回りに回転する。よって、このローラ6A,6B各々の回転により、ノズル1A,1Bの向きが図3(b)における下向きに変更される。従って、この互いに離れた場所に位置する接触端43,43に向くように、ノズル1A,1Bの向きが変更される。このように、ワーク41とワイヤ工具21との位置関係に応じて、ノズル1A,1Bの向きが変更される。
次に、図3(c)は、ワーク41の加工が終わる直前の状態を示す。この状態においても、接触部分42の端部が、ワーク41の外周面44とワイヤ工具21との接触端43,43と一致している。ワーク41の断面形状は円形状であるため、この状態では接触部分42の長さは図3(b)の状態に比べて短くなっている。これにより、接触端43,43は図3(b)の状態に比べて互いに近づいた場所に位置している。ここで、ワイヤ工具21にワーク41を更に付勢させることで、ローラ3A,3B各々が反時計回り及び時計回りに回転する。このローラ3A,3B各々の回転により、回転制御ローラから付勢伝達コードが引っ張り出される。この引っ張り出された付勢伝達コードの長さに応じて回転制御ローラ4A,4B各々の回転方向が制御される。すなわち、図3(c)の状態を含む、図3(b)の状態以降の付勢伝達コードの長さでは、回転制御ローラ4A,4B各々は今までの回転の向きを変更して、時計回り及び反時計回り(黒矢印で示される)に回転する。これにより、ローラ5A,5B各々が反時計周り及び時計回りに回転するため、ローラ6A,6B各々が時計回り及び反時計回りに回転する。よって、このローラ6A,6Bの回転により、ノズル1A,1Bの向きが図3(c)における上向きに変更される。従って、図3(b)の状態に比べて互いに近づいた場所に位置する接触端43,43に向くように、ノズル1A,1Bの向きが変更される。このように、ワーク41とワイヤ工具21との位置関係に応じて、ノズル1A,1Bの向きが変更される。
次に、本実施形態に係るノズル装置10A,10B、ワイヤ加工装置30、及びワイヤ加工方法の作用及び効果について説明する。
上述のように、ワーク保持部24により保持されたワーク41が、ローラ23A,23Bにより走行するワイヤ工具21に対して、付勢部25により付勢される。これにより、ワーク41が加工される。このとき、ワーク41とワイヤ工具21との位置関係に応じて、ノズル1A,1Bの向きが制御装置2A,2Bにより制御される。そして、向きが制御されたノズル1A,1Bから冷媒7が吐出される。このため、ワーク41とワイヤ工具21との位置関係が変化しても、ワイヤ工具21とワーク41との接触部分42の接触端43,43に冷媒7が供給される。これにより、冷媒7により接触部分42を十分に冷却させることができる。従って、ワイヤ工具21の断線が発生し難くなるので、作業効率の低下を防ぐことができる。また、ワーク41から発生する切粉を冷媒により排出させることができる。この結果、加工精度の低下を防ぐことができる。なお、ワーク41は、略円柱形状の外形を有するのが好ましい。これにより、ワーク41を軸方向(すなわち、図3(a)〜(c)の紙面に垂直な方向)に垂直に切断することにより、上記のように作業効率の低下、及び加工精度の低下を防ぎながら、略円盤状のワークを得ることができる。
なお、ワイヤ工具21上の、接触端43,43から離れた位置に冷媒7を噴出して付着させる方法においては、ワイヤ工具21から冷媒7が弾かれたり、ワイヤ工具21の列の間を冷媒7がすり抜けてしまう。従って、冷媒7による接触部分42の冷却効果は低くなってしまう。しかしながら、本実施形態では、上述したように、ワーク41とワイヤ工具21との位置関係に応じて、ノズル1A,1Bの向きが制御される。このため、確実に接触端43,43に冷媒7が供給されるので、接触部分42を十分に冷却させることができる。
次に、ノズル1A,1Bの変形例について説明する。図4(a)及び(b)各々は、ノズル1A,1Bの変形例であるノズル1C,1Dと、ノズル1E,1Fとの側面図である。ノズルは、図4(a)に示すノズル1C,1Dのように、先端に近づくに従い徐々に幅が狭くなるカーブ形状としてもよい。また、ノズルは、図4(b)に示すノズル1E,1Fのように、先端に近づくに従い徐々に幅が狭くなる折れ曲がり形状としてもよい。このような形状にすることにより、接触端43が狭い空間にある場合でも、ノズルをワイヤ工具21やワーク保持部24等に触れさせることなく、接触端43に冷媒7を供給することが容易になる。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態に係るワイヤ加工装置について説明する。図5は、このワイヤ加工装置が備えるノズル装置10Gの構造の概略を示す斜視図である。第1実施形態に係るワイヤ加工装置30はノズル装置10A,10Bを備えているのに対し、第2実施形態に係るワイヤ加工装置はノズル装置10Gを備えるとともに、ノズル装置10Gと同様の構造のノズル装置をノズル装置10Gと対向する位置に備えている。ノズル装置10Gは、ノズル1G、制御装置2G、及び位置検出装置3Gを備えている。ノズル1Gの先端には、複数の分岐孔HGが形成されている。ノズル1Gは、この複数の分岐孔HGから冷媒を複数に分岐させて吐出する。制御装置2Gは、演算装置4G、回転駆動装置5G、及び上記のローラ6Aを有する。
位置検出装置3Gは、支柱8A間に架設された横板8G上に設けられている。位置検出装置3Gは、ワイヤ工具21とワーク41との接触部分を捉える装置である。この位置検出装置3Gにより、ワイヤ工具21に対するワーク41の位置が検出される。位置検出装置3Gの例としては、CCDカメラといった撮影装置等が挙げられる。
演算装置4Gは、接続コードにより位置検出装置3Gに接続されている。演算装置4Gは、位置検出装置3Gにより検出されたワーク41の位置に関する情報を受信し、この情報に基づいてノズル1Gの新たな向きを演算する装置である。演算装置4Gの例としては、パーソナルコンピュータといった計算機等が挙げられる。
回転駆動装置5Gは、接続コードにより演算装置4Gに接続されるとともに、ローラ6Aの回転軸に設けられている。回転駆動装置5Gは、演算装置4Gの演算により算出されたノズル1Gの新たな向きに関する情報を受信し、この情報に基づいてローラ6Aを回転駆動させる装置である。これにより、ノズル1Gの向きが変更される等の制御が行われる。回転駆動装置5Gの例としては、モータ等が挙げられる。
次に、ノズル1Gを通して冷媒7を供給しながらワイヤ工具21によりワーク41を加工するワイヤ加工方法について説明する。ワイヤ工具21によるワーク41の加工が進むほど、上述したように、ワイヤ工具21に対するワーク41の位置が変化する。ここで、位置検出装置3Gにより、ワイヤ工具21に対するワーク41の位置が検出される。この位置検出装置3Gにより検出されたワーク41の位置に関する情報に基づいて、演算装置4Gによりノズル1Gの新たな向きが演算される。そして、この演算装置4Gの演算により算出されたノズル1Gの新たな向きに関する情報に基づいて、回転駆動装置5Gによりノズル1Gの向きが変更される等の制御が行われる。このように、ワーク41とワイヤ工具21との位置関係に応じて、ノズル1Gの向きが変更される。ノズル1Gからは冷媒7が供給される。なお、走行中のワイヤ工具21に対してワーク41を付勢部25により付勢した際に、ローラ23A及び23Bを巻回したワイヤ工具21が撓んだ状態でも、ワーク41とワイヤ工具21の位置関係に応じてノズル1Gの向きが変更されるようにしてもよい。
次に、本実施形態に係るノズル装置10Gの作用及び効果について説明する。
上述のように、位置検出装置3Gにより、ワイヤ工具21に対するワーク41の位置が検出される。この検出されたワーク41の位置に基づいて、演算装置4Gによりノズル1Gの新たな向きが演算される。そして、このノズル1Gの新たな向きに関する情報に基づいて、回転駆動装置5Gによりノズル1Gの向きが変更される等の制御が行われる。このため、ワイヤ工具21に対するワーク41との位置が変化しても、ワイヤ工具21とワーク41との接触部分42の接触端43,43に冷媒7が供給される。また、ノズル1Gは、複数の分岐孔HGから冷媒7を複数に分岐させて吐出する。これにより、ワーク41の軸方向に関して偏りなく接触端43,43に冷媒7を供給することができる。このため、冷媒7により接触部分42をより確実に冷却させることができる。従って、ワイヤ工具21の断線が発生し難くなるので、作業効率の低下をより確実に防ぐことができる。また、ワーク41から発生する切粉が冷媒により更に確実に排出される。この結果、加工精度の低下を防ぐことができる。
[第3実施形態]
次に、第3実施形態に係るワイヤ加工装置について説明する。図6は、このワイヤ加工装置が備えるノズル装置10Iの構造の概略を示す斜視図である。第1実施形態に係るワイヤ加工装置30はノズル装置10A,10Bを備えているのに対し、第3実施形態に係るワイヤ加工装置はノズル装置10Iを備えるとともに、ノズル装置10Iと同様の構造のノズル装置をノズル装置10Iと対向する位置に備えている。ノズル装置10Iは、ノズル1I、制御装置2I、記憶装置3I、及び超音波振動子(超音波振動付与手段)7Iを備えている。ノズル1Iの先端には、複数の噴霧孔HIが形成されている。ノズル1Iは、この複数の噴霧孔HIから冷媒7を噴霧させる。なお、複数の噴霧孔HIは、例えば、冷媒7を加圧することにより霧状にして強く吹き付ける。制御装置2Iは、演算装置4I、回転駆動装置5I、及び上記のローラ6Aを有する。
記憶装置3Iは、演算装置4Iと通信可能に設けられている。記憶装置3Iは、ノズル1Iの向きの経時的な変化を示すプロファイルを記憶する装置である。このプロファイルに示されるノズル1Iの向きの変化は、ワーク41とワイヤ工具21との経時的な位置関係の変化に応じて予め記憶装置3Iに記憶されている。記憶装置3Iの例としては、メモリやハードディスクといった情報格納装置等が挙げられる。
演算装置4Iは、記憶装置3Iと通信可能に設けられている。演算装置4Iは、記憶装置3Iにより記憶されたプロファイルに基づいて、ノズル1Iの新たな向きを演算する装置である。演算装置4Iの例としては、パーソナルコンピュータといった計算機等が挙げられる。
回転駆動装置5Iは、接続コードにより演算装置4Iに接続されるとともに、ローラ6Aの回転軸に設けられている。回転駆動装置5Iは、演算装置4Iの演算により算出されたノズル1Iの新たな向きに関する情報を受信し、この情報に基づいてローラ6Aを回転駆動させる装置である。これにより、ノズル1Iの向きが変更される等の制御が行われる。回転駆動装置5Iの例としては、モータ等が挙げられる。
超音波振動子7Iは、ノズル1Iの外周面に設けられている。超音波振動子7Iは、冷媒7を超音波振動させる振動子である。
次に、ノズル1Iを通して冷媒7を供給しながらワイヤ工具21によりワーク41を加工するワイヤ加工方法について説明する。ワイヤ工具21によるワーク41の加工が進むほど、上述したように、ワイヤ工具21に対するワーク41の位置が変化する。ここで、記憶装置3Iにより、ノズル1Iの向きの経時的な変化を示すプロファイルが予め記憶されている。この記憶装置3Iにより記憶されたプロファイルに基づいて、演算装置4Iによりノズル1Iの新たな向きが演算される。そして、この演算装置4Iの演算により算出されたノズル1Iの新たな向きに関する情報に基づいて、回転駆動装置5Iによりノズル1Iの向きが変更される等の制御が行われる。このように、ワーク41とワイヤ工具21との位置関係の変化の記録に応じて、ノズル1Iの向きが変更される。ノズル1Iからは冷媒7が供給される。なお、超音波振動子により、この冷媒7は超音波振動している。
次に、本実施形態に係るノズル装置10Iの作用及び効果について説明する。
上述のように、記憶装置3Iにより、ノズル1Iの向きの経時的な変化を示すプロファイルが、記憶装置により予め記憶される。なお、このプロファイルに記憶されたノズル1Iの向きは、ワーク41とワイヤ工具21との経時的な位置関係の変化に応じている。この記憶されたワーク41の位置に基づいて、演算装置4Iによりノズル1Iの新たな向きが演算される。そして、このノズル1Iの新たな向きに関する情報に基づいて、回転駆動装置5Iによりノズル1Iの向きが変更される等の制御が行われる。このため、ワイヤ工具21に対するワーク41との位置関係が変化しても、ワイヤ工具21とワーク41との接触部分42の接触端43,43に冷媒7が供給される。また、ノズル1Iは、複数の噴霧孔HIから冷媒7を噴霧させる。これにより、ワーク41の軸方向に関して偏りなく接触端43,43に冷媒7を供給することができる。このため、冷媒7により接触部分42をより確実に冷却させることができる。従って、ワイヤ工具21の断線が発生し難くなるので、作業効率の低下をより確実に防ぐことができる。また、同じ形状のワーク41であれば、同じプロファイルを用いて、常に接触端43,43に冷媒7を供給しながらの加工を繰り返し行うことができる。この結果、繰り返し行う加工作業の効率を維持することができる。また、ワーク41から発生する切粉が冷媒により更に確実に排出される。この結果、加工精度の低下を防ぐことができる。
また、ノズル装置10Iは、超音波振動子7Iを備えることにより、超音波振動する冷媒7が、ワイヤ工具21とワーク41との接触部分42に供給される。このため、ワーク41から発生する切粉が、超音波振動する冷媒7により更に確実に排出される。これにより、加工精度の低下をより確実に防ぐことができる。
以上、本発明者によってなされた発明を実施形態に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。上記した実施形態では、ワイヤに砥粒を固定させたワイヤ工具21を用いている(固定砥粒方式)が、例えば、砥粒を固定させていないワイヤをワイヤ工具とし、このワイヤ工具とワークの外周面との接触端に、砥粒を含有する冷媒を上記のように供給して加工を行ってもよい(遊離砥粒方式)。
また、上記した実施形態では、ローラ23A及び23B間にはワイヤ工具21の複数の列が形成されている(マルチワイヤ)が、例えば、ワイヤ工具21の列は1本だけ形成されていてもよい(シングルワイヤ)。
また、上記した実施形態では、ワイヤ工具21の一端が定滑車22Aに掛けられるとともに他端が定滑車22Bに掛けられているが、例えば、ワイヤ工具21の両端各々を定滑車22A及び22Bに掛けずに、一端と他端を接続してエンドレスにワイヤ工具21を走行させてもよい(エンドレスワイヤ)。
また、上記した実施形態では、ワーク41の外形は略円柱形状であるのが好ましいとしたが、例えば、ワーク41の外形は略直方体状でもよく、特に限定されない。
ワイヤ加工装置の構造の概略を示す斜視図である。 ワイヤ加工装置の構造の概略を示す側面図である。 ノズルの向きの経時変化を説明する説明図である。 ノズルの変形例の側面図である。 ノズル装置の構造の概略を示す斜視図である。 ノズル装置の構造の概略を示す斜視図である。 マルチワイヤソー装置の構造の概略を示す斜視図である。 接触端の位置の経時変化を説明する説明図である。
符号の説明
1A〜1G,1I…ノズル、2A,2B,2G,2I…制御装置、3A,3B,5A,5B,6A,6B,23A,23B…ローラ、3G…位置検出装置、3I…記憶装置、4A,4B…回転制御ローラ、4G,4I…演算装置、5G,5I…回転駆動装置、7…冷媒、7I…超音波振動子、8A,8B…支柱、8G…横板、10A,10B,10G、10I…ノズル装置、20…マルチワイヤソー装置、21…ワイヤ工具、22A,22B…定滑車、24…ワーク保持部、25…付勢部、30…ワイヤ加工装置、41…ワーク、42…接触部分、43…接触端、44…外周面、HA…吐出孔、HG…分岐孔、HI…噴霧孔。

Claims (11)

  1. ワイヤ工具によりワークを加工する際に冷媒を供給するためのノズル装置であって、
    前記冷媒を吐出するためのノズルと、
    前記ワークと前記ワイヤ工具との位置関係に応じて、前記ノズルの向きを制御する制御装置と、
    を備えることを特徴とするノズル装置。
  2. 前記ワイヤ工具に対する前記ワークの位置を検出する位置検出装置を備え、
    前記制御装置は、前記位置検出装置により検出した前記ワークの位置に基づいて、前記ノズルの向きを制御する、
    ことを特徴とする請求項1に記載のノズル装置。
  3. 前記ワークと前記ワイヤ工具との経時的な位置関係の変化に応じた前記ノズルの向きの経時的な変化を示すプロファイルを記憶する記憶装置を備え、
    前記制御装置は、前記プロファイルに基づいて、前記ノズルの向きを制御する、
    ことを特徴とする請求項1に記載のノズル装置。
  4. 前記冷媒を超音波振動させるための超音波振動付与手段を備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のノズル装置。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載のノズル装置と、
    前記ワイヤ工具と、
    前記ワイヤ工具を走行させるワイヤ走行手段と、
    前記ワークを保持するワーク保持手段と、
    前記ワーク保持手段により保持された前記ワークを、前記ワイヤ工具に対して付勢する付勢手段と、
    を備えることを特徴とするワイヤ加工装置。
  6. ノズルを通して冷媒を供給しながらワイヤ工具によりワークを加工するワイヤ加工方法であって、
    前記ワークと前記ワイヤ工具との位置関係に応じて、前記ノズルの向きを変更することを特徴とするワイヤ加工方法。
  7. 前記ワイヤ工具に対する前記ワークの位置を検出し、
    検出した前記ワークの位置に基づいて前記ノズルの向きを変更することを特徴とする請求項6に記載のワイヤ加工方法。
  8. 前記ワークと前記ワイヤ工具との経時的な位置関係の変化に応じた前記ノズルの向きの経時的な変化を示すプロファイルを予め記憶しておき、
    前記プロファイルに基づいて前記ノズルの向きを変更することを特徴とする請求項6に記載のワイヤ加工方法。
  9. 前記ワークと前記ワイヤ工具との接触端に前記冷媒を供給するように、前記ノズルの向きを変更することを特徴とする請求項6〜8のいずれかに記載のワイヤ加工方法。
  10. 前記冷媒を超音波振動させることを特徴とする請求項6〜9のいずれかに記載のワイヤ加工方法。
  11. 前記ワークは略円柱状の外形を有することを特徴とする請求項6〜10のいずれかに記載のワイヤ加工方法。
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