JPH1177510A - 固定砥粒ワイヤソー及びその被加工物切断方法 - Google Patents

固定砥粒ワイヤソー及びその被加工物切断方法

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JPH1177510A
JPH1177510A JP24132597A JP24132597A JPH1177510A JP H1177510 A JPH1177510 A JP H1177510A JP 24132597 A JP24132597 A JP 24132597A JP 24132597 A JP24132597 A JP 24132597A JP H1177510 A JPH1177510 A JP H1177510A
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wire
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row
fixed
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JP24132597A
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Kazuhiro Tago
一弘 田子
Yasuo Mizuno
康男 水野
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Tokyo Seimitsu Co Ltd
Original Assignee
Tokyo Seimitsu Co Ltd
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23DPLANING; SLOTTING; SHEARING; BROACHING; SAWING; FILING; SCRAPING; LIKE OPERATIONS FOR WORKING METAL BY REMOVING MATERIAL, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23D57/00Sawing machines or sawing devices not covered by one of the preceding groups B23D45/00 - B23D55/00
    • B23D57/003Sawing machines or sawing devices working with saw wires, characterised only by constructional features of particular parts
    • B23D57/0053Sawing machines or sawing devices working with saw wires, characterised only by constructional features of particular parts of drives for saw wires; of wheel mountings; of wheels

Abstract

(57)【要約】 【課題】固定砥粒付ワイヤに生じる目詰まりを効果的に
防止しながら、被加工物を精度よく切断することができ
る固定砥粒ワイヤソー及びその被加工物切断方法の提
供。 【解決手段】軸心を微小量偏心させたサポートローラ4
6A、46Bをワイヤ列20に押圧当接させ、ワイヤ列
20に微小振動を与えながらインゴット30を切断す
る。ワイヤ列20に微小振動を与えることにより、加工
部への加工液の流入が促進され、冷却作用が向上し、固
定砥粒付ワイヤの表面砥粒の熱的磨耗が抑制される。ま
た、切り屑の排除も促進され、固定砥粒付ワイヤの目詰
まりも抑制される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は固定砥粒ワイヤソー
及びその被加工物切断方法に係り、特にシリコン、ガラ
ス、セラミック等の硬脆性材料を切断する固定砥粒ワイ
ヤソー及びその被加工物切断方法に関する。
【0002】
【従来の技術】固定砥粒ワイヤソーは、固定砥粒付ワイ
ヤを所定間隔で張架してワイヤ列を形成し、そのワイヤ
列を高速走行させることにより、ワイヤ列に押し付けら
れた被加工物を多数のウェーハに切断する装置である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この固定砥
粒ワイヤソーで使用する固定砥粒付ワイヤは、表面に直
接砥粒が固着されているため、切断が進行するとワイヤ
の表面に目詰まりが生じ、切れ味が低下してくる。同種
の砥粒加工である内周刃式スライシングマシンなどの場
合は、目詰まりが生じると、IDブレードにドレッシン
グストーンを切断させることによって目詰まりの防止を
図っているが、固定砥粒付ワイヤの場合は、砥粒の粒径
がきわめて小さいため、同様の方法でドレッシングする
と、砥粒が脱落してしまい、寿命が低下するという問題
がある。
【0004】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たもので、固定砥粒付ワイヤに生じる目詰まりを効果的
に防止しながら、被加工物を精度よく切断することがで
きる固定砥粒ワイヤソー及びその被加工物切断方法を提
供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達
成するために、表面に砥粒が固着された固定砥粒付ワイ
ヤでワイヤ列を形成するとともに、該ワイヤ列を走行さ
せ、その走行するワイヤ列に被加工物を押し当てること
により、該被加工物を多数のウェーハに切断する固定砥
粒ワイヤソーの被加工物切断方法において、前記ワイヤ
列又は前記被加工物の少なくとも一方を微小振動させな
がら、前記被加工物を切断することを特徴とする。
【0006】本発明によれば、ワイヤ列又は被加工物に
微小振動を与えながら被加工物を切断する。これによ
り、加工部への加工液の流入が促進され、冷却作用が向
上する。この結果、固定砥粒付ワイヤの表面の砥粒の熱
的磨耗が抑制される。また、固定砥粒付ワイヤに微小振
動を与えることにより、切り屑の排除が促進され、固定
砥粒付ワイヤの目詰まりが抑制される。
【0007】
【発明の実施の形態】以下添付図面に従って本発明に係
る固定砥粒ワイヤソー及びその被加工物切断方法の実施
の形態について詳説する。図1は、本発明に係る固定砥
粒ワイヤソーの第1の実施の形態の全体構成図である。
【0008】固定砥粒ワイヤソー10は、表面に砥粒が
固着された固定砥粒付ワイヤ12を用いてワイヤ列20
を形成し、このワイヤ列20を高速走行させることによ
り、インゴット30を多数枚のウェーハに切断する。具
体的には、以下のように構成されている。図1に示すよ
うに、固定砥粒付ワイヤ12は、一対のワイヤリール1
4A、14Bに巻回されており、この一対のワイヤリー
ル14A、14B間を複数のガイドローラ16、16、
…にガイドされながら走行する。そして、この一対のワ
イヤリール14A、14B間に配置された三本のグルー
ブローラ18A、18B、18Cに巻き掛けられること
により、水平なワイヤ列20が形成される。
【0009】前記ワイヤ列20の両側に形成されるワイ
ヤ走行路には、それぞれトラバース装置22A、22
B、ダンサローラ24A、24Bが配設されている。ト
ラバース装置22A、22Bは、ワイヤリール14A、
14Bから固定砥粒付ワイヤ14が一定ピッチで繰り出
されるようにガイドし、また、ダンサローラ24A、2
4Bは走行する固定砥粒付ワイヤ14に一定の張力を付
与する。
【0010】前記一対のワイヤリール14A、14B
は、共にターンテーブル26A、26B上に固定されて
おり、このターンテーブル26A、26Bに連結された
リール駆動用モータ28A、28Bを駆動することによ
り回転する。そして、この一対のワイヤリール14A、
14Bが回転することにより、前記固定砥粒付ワイヤ1
2が一対のワイヤリール14A、14B間を走行する。
【0011】前記ワイヤ列20の上方には、被加工物で
あるインゴット30が装着されるワークフィードテーブ
ル32が設置されている。このワークフィードテーブル
32は、ワーク送り装置34に駆動されて、ワイヤ列2
0に対して垂直に昇降移動する。前記ワーク送り装置3
4は、ワイヤ列20に対して垂直に設置されたベース3
6を有している。ベース36の前面には、一対のガイド
レール38、38が配設されており、このガイドレール
38、38上を前記ワークフィードテーブル32がスラ
イド自在に支持されている。
【0012】また、前記ベース36の前面には、ガイド
レール38、38に沿ってボールネジ40が配設されて
いる。このボールネジ40には、前記ワークフィードテ
ーブル32に形成された図示しないナット部が螺合され
ており、このボールネジ40を送りモータ42で回転さ
せることにより、ワークフィードテーブル32がガイド
レール38、38に沿って上下動する。
【0013】インゴット30は、このワークフィードテ
ーブル32の下部に設置されたマウンティングブロック
44にスライスベース45を介して着脱自在に取り付け
られる。一方、前記ワイヤ列20の下部には、図2に示
すように、インゴット30を挟んで左右対称位置に一対
のサポートローラ46A、46Bが配置されている。こ
の一対のサポートローラ46A、46Bは、ワイヤ列2
0に押圧当接されており、その外周面にはグルーブロー
ラ18A〜18Cと同一ピッチで多数の溝46a、46
a、…、46b、46b、…が形成されている。ワイヤ
列20は、このサポートローラ46A、46Bにガイド
されながら走行する。
【0014】ところで、前記サポートローラ46A、4
6Bは、その両端部に支軸48A、48Bが固着されて
いる。そして、この支軸48A、48Bをグルーブロー
ラ18A〜18Cの支持フレーム50、50に設けられ
た軸受ユニット52A、52Bに軸支されることにより
回動自在に支持されている。ここで、このサポートロー
ラ46Aに固着されている支軸48Aは、図3及び図4
に示すように、その軸心O1 がサポートローラ46Aの
軸心O2 に対して微小量δ偏心して固着されている。こ
のため、サポートローラ46Aは、ワイヤ列20をガイ
ドする際、偏心回転してワイヤ列20をガイドし、この
結果、ワイヤ列20は上下方向に微小振動しながら、グ
ルーブローラ18A、18C間を走行する。インゴット
30は、この微小振動しながら走行するワイヤ列20に
押し付けられてウェーハに切断される。
【0015】前記のごとく構成された本発明に係る固定
砥粒ワイヤソーの第1の実施の形態の作用は次の通りで
ある。まず、インゴット30をワークフィードテーブル
32に取り付ける。次に、ワイヤリール14A、14B
に連結されたリール駆動用モータ28A、28Bを同期
駆動して、一方のワイヤリール14Aから他方のワイヤ
リール14Bに向けて固定砥粒付ワイヤ12を高速走行
させる。
【0016】次に、送りモータ42を駆動して、ワーク
フィードテーブル32をワイヤ列20に向けて下降させ
る。これと同時に、図示しない加工液供給ノズルからワ
イヤ列20に向けて加工液を供給する。この結果、イン
ゴット30は高速走行するワイヤ列20に押し当てら
れ、その接触部をワイヤ列20に研削されて、ウェーハ
に切断される。
【0017】ここで、前記インゴット30を切断するワ
イヤ列20は、偏心回転するサポートローラ46A、4
6Bにガイドされながら走行している。そして、この偏
心回転するサポートローラ46A、46Bにガイドされ
ることにより、ワイヤ列20(固定砥粒付ワイヤ12)
には上下方向に微小振動が与えられている。インゴット
30は、この微小振動が与えられたワイヤ列20によっ
て切断されており、この結果、次のような効果をもって
切断されることになる。
【0018】すなわち、固定砥粒付ワイヤ12に微小振
動を与えることにより、固定砥粒付ワイヤ12は、瞬時
的にインゴット30と非接触な状態が生じる(分離現
象)。この結果、切断部への加工液の流入が促進されて
冷却作用が向上し、固定砥粒付ワイヤ12の表面に固着
された砥粒の熱的磨耗が抑制される。また、固定砥粒付
ワイヤ12に微小振動を与えることにより、切断部から
の切り屑の排出が促進され、固定砥粒付ワイヤ12の表
面に生じる目詰まりが抑制される。
【0019】さらに、固定砥粒付ワイヤ12には、無振
動切断時よりも大きな衝撃力がパルス的に連続して作用
するため、切断時に砥粒に付着した切り屑を除去するこ
ともできる。このように、固定砥粒付ワイヤ12に微小
振動を与えることにより、固定砥粒付ワイヤ12に生じ
る目詰まり等を効果的に防止しながらインゴット30を
切断することができる。この結果、常に良好な切れ味の
状態でインゴット30を切断することができるため、ウ
ェーハの切断精度が向上する。
【0020】次に、本発明に係る固定砥粒ワイヤソーの
第2の実施の形態について説明する。図5は、本発明に
係る固定砥粒ワイヤソーの第2の実施の形態の全体構成
図である。なお、上述した第1の実施の形態の固定砥粒
ワイヤソー10と同一部材には、同一符号が付されてい
る。
【0021】上述した第1の実施の形態の固定砥粒ワイ
ヤソー10では、偏心回転するサポートローラ46A、
46Bでワイヤ列20をガイドすることにより、ワイヤ
列20に微小振動を与えていた。第2の実施の形態の固
定砥粒ワイヤソー60では、圧力が周期的に変動する圧
力流体をワイヤ列20に噴射することにより、ワイヤ列
20に微小振動を与える。具体的には、以下の構成であ
る。
【0022】図5に示すように、ワイヤ列20の上方に
は、インゴット30を挟んで左右対称位置に一対の加工
液噴射ノズル62A、62Bが設置されている。この一
対の加工液噴射ノズル62A、62Bは、共に前記ワイ
ヤ列20の幅よりもやや長めに形成されており、その下
部に形成された噴射口からワイヤ列20に向けて加工液
を噴射する。
【0023】前記加工液噴射ノズル62A、62Bから
噴射される加工液は、図示しない加工液供給装置から供
給される。そして、この加工液供給装置は、圧力が周期
的に変動する加工液を加工液噴射ノズル62A、62B
に供給する。前記のごとく構成された第2の実施の形態
の固定砥粒ワイヤソー60の作用は次の通りである。
【0024】インゴット30の切断中、ワイヤ列20に
は加工液噴射ノズル62A、62Bから加工液が噴射さ
れる。加工液が噴射されたワイヤ列20は、その噴射時
の衝撃で微小振動を発生する。ここで、前記ワイヤ列2
0に噴射する加工液は、周期的に圧力が変動するため、
ワイヤ列20には断続的に衝撃が与えられる。このた
め、ワイヤ列20はインゴット30の切断中継続的に微
小振動を起こす。
【0025】したがって、本実施の形態においても、ワ
イヤ列20を微小振動させながらインゴット30を切断
することができ、第1の実施の形態の固定砥粒ワイヤソ
ー10と同様の効果を得ることができる。なお、本実施
の形態では、ワイヤ列20に供給する加工液の圧力を周
期的に変動させることにより、ワイヤ列20に微小振動
を与えているが、この他に圧力が周期的に変動する圧縮
エア等、圧力が周期的に変化する流体(圧力が脈動する
流体)であれば同様の効果を得ることができる。
【0026】また、圧力が周期的に変動する流体の他、
超音波振動を与えた液体をワイヤ列20に供給しても、
同様にワイヤ列20を微小振動させることができる。次
に、本発明に係る固定砥粒ワイヤソーの第3の実施の形
態について説明する。図6は、本発明に係る固定砥粒ワ
イヤソーの第3の実施の形態の全体構成図である。な
お、上述した第1の実施の形態の固定砥粒ワイヤソー1
0と同一部材には、同一符号が付されている。
【0027】上述した第1及び第2の実施の形態の固定
砥粒ワイヤソーでは、ワイヤ列20側を微小振動させて
インゴット30を切断していた。第3の実施の形態の固
定砥粒ワイヤソー70では、インゴット30側を微小振
動させて切断する。具体的には、以下の構成である。図
6に示すように、インゴット30が装着されるマウンテ
ィングブロック44の上部には振動ユニット72が設置
されている。マウンティングブロック44は、この振動
ユニット72を介してワークフィードテーブル32に固
定されている。
【0028】前記振動ユニット72の内部には、図7に
示すように、複数の圧電素子74、74、…が内蔵され
ている。圧電素子74、74、…は印加電圧に応じて上
下方向に伸張し、この結果、インゴット30が上下方
向、すなわち、ワイヤ列20に対して垂直な方向に進退
移動する。前記圧電素子74、74、…に印加する印加
電圧は制御装置76に制御されており、該制御装置76
は、圧電素子74、74、…に印加する電圧を制御し
て、インゴット30に微小振動を与える。
【0029】前記のごとく構成された第3の実施の形態
の固定砥粒ワイヤソー70の作用は次の通りである。上
述した第1の実施の形態の固定砥粒ワイヤソー10と同
様に、インゴット30は、走行するワイヤ列20に押し
当てられることにより切断されるが、この際、インゴッ
ト30は微小振動を与えられながら切断される。
【0030】すなわち、インゴット30の切断が開始さ
れると、振動ユニット72の圧電素子74、74、…に
制御装置76によって電圧値を制御された振動用電圧が
印加される。この振動用電圧が圧電素子74に印加され
ると、圧電素子74は上下方向に伸縮し、この結果、イ
ンゴット30が上下方向に微小振動する。インゴット3
0は、この状態でワイヤ列20に押し当てられ、微小振
動しながらワイヤ列20に切断される。
【0031】上述した第1及び第2の実施の形態の固定
砥粒ワイヤソーでは、ワイヤ列20側を微小振動させて
いたが、本実施の形態のようにインゴット30側を微小
振動させても、上述した第1及び第2の実施の形態の固
定砥粒ワイヤソーと同様の効果を得ることができる。す
なわち、インゴット30とワイヤ列20との相互間に分
離現象が生じ、固定砥粒付ワイヤ12に生じる目詰まり
等を効果的に防止しながらインゴット30を切断するこ
とができる。
【0032】なお、上述した第1〜第3の実施の形態で
は、ワイヤ列20若しくはインゴット30の一方を微小
振動させて、インゴット30を切断するようにしている
が、ワイヤ列20とインゴット30の双方を微小振動さ
せて、インゴット30を切断するようにしてもよい。ま
た、インゴット30を揺動させながらワイヤ列20に押
し付けて切断する固定砥粒ワイヤソーに本発明を適用し
ても同様の効果を得ることができる。
【0033】また、上述した第1〜第3の実施の形態で
は、一対のワーヤーリール間を走行する固定砥粒ワイヤ
ーを3本のグルーブローラに巻きかけてワイヤ列を形成
するタイプの固定砥粒ワイヤソーに本発明を適用した例
で説明したが、本発明は、この他、図8又は図9に示す
ような固定砥粒ワイヤソーにも同様に適用することがで
きる。
【0034】図8に示す固定砥粒ワイヤソー160は、
矩形状に形成されたフレーム162に固定砥粒付ワイヤ
164を一定間隔で張設してワイヤ列166を形成した
固定砥粒ワイヤソーである。ワイヤ列166は、このフ
レーム162を図示しない駆動手段でワイヤの張設方向
に沿って往復動させることにより走行する。図9に示す
固定砥粒ワイヤソー170は、一対のグルーブローラ1
72、172に無端状に形成された固定砥粒付ワイヤ1
74を巻きかけてワイヤ列176を形成した固定砥粒ワ
イヤソーである。ワイヤ列176は、このグルーブロー
ラ172を図示しないモータで回転させることにより、
一方向又は往復走行する。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ワイヤ列又は被加工物に微小振動を与えながら被加工物
を切断することにより、固定砥粒付ワイヤに生じる目詰
まり等を効果的に防止することができる。この結果、良
好な切れ味の状態を長時間維持することができ、切断精
度が向上する。また、固定砥粒付ワイヤの寿命も延び
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る固定砥粒ワイヤソーの第1の実施
の形態の全体構成図
【図2】本発明に係る固定砥粒ワイヤソーの第1の実施
の形態の要部平面図
【図3】サポートローラの構成を示す部分拡大正面図
【図4】図3のA−A断面図
【図5】本発明に係る固定砥粒ワイヤソーの第2の実施
の形態の全体構成図
【図6】本発明に係る固定砥粒ワイヤソーの第3の実施
の形態の全体構成図
【図7】本発明に係る固定砥粒ワイヤソーの第3の実施
の形態の要部正面図
【図8】他の実施の形態の固定砥粒ワイヤソーの構成を
示す斜視図
【図9】他の実施の形態の固定砥粒ワイヤソーの構成を
示す斜視図
【符号の説明】
10、60、70…固定砥粒ワイヤソー 12…固定砥粒付ワイヤ 14A、14B…ワイヤリール 18A〜18C…グルーブローラ 20…ワイヤ列 30…インゴット 34…ワーク送り装置 46A、46B…サポートローラ 62A、62B…加工液噴射ノズル 72…振動ユニット 74…圧電素子 76…制御装置

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面に砥粒が固着された固定砥粒付ワイ
    ヤでワイヤ列を形成するとともに、該ワイヤ列を走行さ
    せ、その走行するワイヤ列に被加工物を押し当てること
    により、該被加工物を多数のウェーハに切断する固定砥
    粒ワイヤソーの被加工物切断方法において、 前記ワイヤ列又は前記被加工物の少なくとも一方を微小
    振動させながら、前記被加工物を切断することを特徴と
    する固定砥粒ワイヤソーの被加工物切断方法。
  2. 【請求項2】 表面に砥粒が固着された固定砥粒付ワイ
    ヤでワイヤ列を形成するとともに、該ワイヤ列を走行さ
    せ、その走行するワイヤ列に被加工物を押し当てること
    により、該被加工物を多数のウェーハに切断する固定砥
    粒ワイヤソーにおいて、 前記ワイヤ列又は前記被加工物の少なくとも一方に微小
    振動を与える振動手段を設けたことを特徴とする固定砥
    粒ワイヤソー。
  3. 【請求項3】 前記振動手段は、前記ワイヤ列に押圧当
    接されワイヤ列の走行をガイドするサポートローラであ
    り、該サポートローラの軸心を微小量偏心させて回動自
    在に支持することにより、前記ワイヤ列に微小振動を与
    えることを特徴とする請求項2記載の固定砥粒ワイヤソ
    ー。
  4. 【請求項4】 前記振動手段は、前記ワイヤ列に向けて
    流体を噴射する流体噴射手段であり、該流体噴射手段か
    ら噴射する流体の圧力を周期的に変動させることによ
    り、前記ワイヤ列に微小振動を与えることを特徴とする
    請求項2記載の固定砥粒ワイヤソー。
  5. 【請求項5】 前記振動手段は、前記被加工物の保持部
    に設けられた圧電素子であり、該圧電素子に振動電圧を
    印加することにより、前記被加工物に微小振動を与える
    ことを特徴とする請求項2記載の固定砥粒ワイヤソー。
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