JP2007019562A - フレキシブルプリント基板および液晶表示装置 - Google Patents

フレキシブルプリント基板および液晶表示装置 Download PDF

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克彦 岸田
Katsunori Tanaka
克憲 田中
Toshiya Onodera
俊也 小野寺
Takafumi Miyamoto
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Abstract

【課題】フレキシブルプリント基板を用いたプリント基板構造に関し、応力印加による剥離に対するピール(剥離)強度の高いフレキシブルプリント基板を提供する。
【解決手段】フレキシブルな樹脂フィルム上に配線パターン17をプリントしたフレキシブルプリント基板15であって、フレキシブルな配線部を構成するフレキシブル部と、接続対象である主基板11に接着され、フレキシブルな配線部の配線を主基板11上の配線に電気的に接続するための接続部と、接続部に形成され、少なくとも接続部のフレキシブル部側角部において接続部内部から外側に向かって凸の曲率を有する外側境界を有する。
【選択図】図3

Description

本発明はプリント基板に関し、特にフレキシブルプリント基板を用いた液晶表示装置造に関する。
フレキシブルプリント基板は、フレキシブルなポリイミド等の樹脂フィルム上に銅箔等の回路パターンを形成したもので折り曲げ可能という特徴を有する。なお、本明細書において、フレキシブルプリント基板とはテープキャリアパッケージを含む概念として用いる。
プリンタ等の可動部を有する電気製品において、フレキシブルプリント基板は可動部と固定部とを電気的に接続する配線部材として用いられる。液晶表示装置(LCD)やカメラ等の可動部を有さない電子機器においても、狭く小さなスペースに配線を収容するため等にフレキシブルプリント基板が用いされる。いずれの用法においても、フレキシブルプリント基板は曲げられることを前提としている。
フレキシブルプリント基板は、接続される対象(主基板と呼ぶ)に半田付や異方性導電膜(ACF)等によって電気的、機械的に接続される。主基板は、LCDのガラス基板やエポキシ、ガラスエポキシ等の硬質基板であり、ほとんど変形しない。フレキシブルプリント基板が曲げられたり、振動や温度変化が与えられると、応力が発生し、この応力はフレキシブルプリント基板と主基板との接続部に集中的に印加される。接続部の接続強度が不十分だと、応力によってフレキシブルプリント基板が主基板から剥離してしまうことがある。接続強度を増すため、主基板にフレキシブルプリント基板を接続した後、さらに両者の表面をUV硬化剤や他の硬化剤で被覆することも行われる。このような対策を取っても接続強度が不足することもある。また、このような対策は工数の増加となり、生産コストを引き上げる。
以上、説明したように、主基板に接続されたフレキシブルプリント基板は応力印加によって剥離することもある。
本発明の目的は、応力印加による剥離に対するピール(剥離)強度の高いフレキシブルプリント基板および該フレキシブルプリント基板を備えた液晶表示装置を提供することである。
本発明の一の観点によれば、フレキシブルな樹脂フィルム上に配線パターンをプリントしたフレキシブルプリント基板であって、フレキシブルな配線部を構成するフレキシブル部と、接続対象である主基板に接着され、フレキシブルな配線部の配線を主基板上の配線に電気的に接続するための接続部と、前記接続部に形成され、少なくとも接続部のフレキシブル部側角部において接続部内部から外側に向かって凸の曲率を有する外側境界を有する接着面とを有するフレキシブルプリント基板が提供される。
また、接続部のフレキシブル部側角部において内部から外側に向かって凸の曲線状外側境界を有する接着面を備えることにより、斜め方向から印加される応力が点ではなく面で受けられる。応力が分散し、フレキシブルプリント基板が剥離し難くなる。
以上説明したように、本発明によれば、主基板に接続するフレキシブルプリント基板の剥離に対するピール強度を増大することができる。
本発明の実施例の説明に先立ち、従来技術によるフレキシブルプリント基板を説明する。
図7に示すように、主基板111の接続部に、フレキシブルプリント基板115の接続部が接続されている。接続部において、領域120は、半田、異方性導電膜(ACF)等によってフレキシブルプリント基板115が主基板111に接続されている領域であるとする。
矢印Fに示すように、フレキシブルプリント基板115の下側左辺を右側上方に持ち上げるような応力が印加されたとする。このような応力は、接続部のコーナーである点Xに集中して印加される。応力集中の結果、接続領域120が点X近傍で剥離し始めるとフレキシブルプリント基板115は主基板111から容易に剥離してしまう。
以下、本発明の実施例を図面を参照して説明する。図1(A)〜(C)は、本発明の実施例による主基板とフレキシブルプリント基板との接続形態を示す。図1(A)は、接続部の断面図、図1(B)および(C)は、それぞれフレキシブルプリント基板の裏面を示す平面図および主基板の表面を示す平面図である。
図1(A)に示すように、主基板11は支持基板12上に配線パターン13が形成されたものである。また、フレキシブルプリント基板15は、フレキシブルな樹脂フィルム16上に配線パターン17が形成されたものである。主基板上の配線パターン13とフレキシブルプリント基板上の配線パターン17とは、半田層19によって機械的および電気的に接続されている。
樹脂フィルム16は、厚さ10μm〜30μm、たとえば12.5μm、25μmのポリイミドフィルムである。配線パターン17は、最小パターン幅0.15mm〜0.2mm、パターン間隔0.15mm〜0.2mm、厚さ10μm〜40μm、たとえば35μmの銅箔で形成される。
主基板11の支持基板12は、LCDの場合はガラス基板であり、他の場合は主にエポキシやガラスエポキシの硬質基板である。
図1(B)に示すように、フレキシブルプリント基板15の裏面上には、配線パターン17a〜17zが形成されている。フレキシブルプリント基板15の樹脂フィルム16は、図中右側に示す一定幅のフレキシブル部16aと、フレキシブル部16aに比べ幅広に形成された接続部16bとを含む。
フレキシブル部16aの上下両辺s1、s2と、接続部16bの右辺s3、s4とはほぼ直交している。言い換えると、樹脂フィルム16は、辺s1、s2で画定される幅狭部から、ほぼ直角に張り出す辺s3、s4を介して、辺s5、s6で画定される幅広部へと延在する。幅狭部がフレキシブルな配線部を構成し、幅広部が接続部を構成する。
樹脂フィルム16上で、配線パターン17a〜17zは、一定幅でフレキシブル部16aから接続部16bの端部まで延在している。なお、配線パターン17a〜17zの内最も外側に配置された2つの配線パターン17a、17zが他の配線パターン17b、17c、...よりも幅広に設計されている場合を示しているが、同一幅の配線としてもよい。電源配線等の幅広配線パターンと、信号配線等の幅狭配線パターンとを用いる場合は、図に示すように幅広の配線パターンを両側に配置することが好ましい。
樹脂フィルム16は、接続部16bにおいて両側に幅が拡大されている。この拡大領域において、樹脂フィルムの右辺s3、s4に沿うように、配線パターンと同一導電層で形成され、配線ターン17a〜17zよりも幅広のアンカパターン14fが形成されている。なお、この幅広のアンカパターン14fを接続部16bの両側に設ける場合を示したが、フレキシブルプリント基板の使用形態に応じ、どちらか一方のみに設けることもできる。
図1(C)に示すように、主基板11上には、フレキシブルプリント基板上の配線パターン17と対応した配線パターン13が形成されている。図には主基板の接続部の一部のみを示すが、フレキシブルプリント基板の接続部が重ねられる領域においては、フレキシブルプリント基板の導電パターンと鏡面対称の導電パターンが形成されている。
主基板11の右辺に沿った領域において、配線パターン13aから上方に同一導電層で形成されたアンカパターン14sが形成されている。このアンカパターン14sは、接続部内で終端しており、配線として用いられているものではない。すなわち、フレキシブルプリント基板15上のアンカパターン14fも配線として用いられるものではない。もっとも、アンカパターンを配線パターンの一部として用いてもよい。
フレキシブルプリント基板上のアンカパターン14fは、主基板11上のアンカパターン14sにハンダ付けされる。
ここで、従来技術において説明したように、フレキシブルプリント基板15が曲げられ、フレキシブル部と接続部の交点である点Xに応力が印加されたされた場合を考える。応力は、配線パターン17aと連続するアンカパターン14fによって受けられる。応力印加点Xを挟む上下に延在した領域で応力が受け止められるため、フレキシブルプリント基板15は容易には剥離しなくなる。
なお、配線としてはもちいないアンカパターンにより剥離強度を増大する場合を説明したが、配線として用いる配線パターンにより同様の構成を実現してもよい。ハンダ付け等によりフレキシブルプリント基板と主基板とが接続される接続領域において、フレキシブル部との接続境界を左方に延長した領域Hの内側から外側にかけて接着パターンが辺s3ないしs4に沿って延在することが重要である。
図2は、図1に示した第1の実施例の変形例を示す。図2(A)においては、主基板11とフレキシブルプリント基板15との接続部においてアンカパターン14がフレキシブル部15aとの接続境界の延長領域Hの内側から両外側に向けて延在している。このアンカパターン14は、配線としては用いられず、配線パターンとは分離されたダミーパターンとして形成されている。他の点は図1に示す実施例と同様である。
図2(B)は、フレキシブルプリント基板の構成を示す。フレキシブルプリント基板15の接続部15bにおいては、その全面に異方性導電膜25が積層されている。異方性導電膜25は、主基板に圧着されることにより、全面が接着面となる。従って、フレキシブル部15aの幅に対し、拡大した幅を有する接続部15bは、フレキシブル部15aとの接続境界の接続部内の延長領域Hの内側から外側に向かって延在する接着面を提供する。
図2(C)は、フレキシブルプリント基板の樹脂フィルムの形状の例を示す。樹脂フィルム16の外縁は、フレキシブル部を構成する直線状辺s1から接続部の主基板11の縁に沿った辺s3に至る前に、徐々に方向を変えた拡張辺s11を有する。拡張辺s11によって図1に示したフレキシブル部16aと接続部16bを結ぶ連結部18が形成されている。辺s1と辺s3とが直交して交わる構成と比べ拡張辺s11が存在することにより、フレキシブルプリント基板15が切断し難くなる。なお、アンカパターン14は前述の例と同様接続部15bとフレキシブル部15aとの接続境界の接続部への延長領域H内側から外側に向かって延在している。
なお、アンカパターン14を辺s1、s2の延長によって画定される領域の内側から外側に配置するとさらにピール強度増大のために好ましい。
図3は、本発明の他の実施例によるフレキシブルプリント基板の構成例を示す。
図3(A)においては、フレキシブルプリント基板15は一定の幅を有する短冊形状であり、接続部もフレキシブル部と同一の幅を有する。最も外側の配線パターン17は、接続部内において外側に曲げられ、緩やかに方向を変化させながら接続部端部に向かって延在している。主基板11上の配線パターン13も、配線パターン17に対応した形状を有する。接続部において、配線パターン17の外側境界が、接続部のフレキシブル部側角部において、内側から外側に向かって凸の曲率を有する滑らかな曲線形状に形成されていることが特徴である。
このような曲率を有する形状とすることにより、斜め方向から応力Fが印加された時、配線パターン17は応力Fを線で受けることとなり、点で受ける場合と比べピール強度が増加する。なお、曲率を有する接着面を配線パターンで形成する場合を説明したが、図上方のアンカパターン14で示すようにダミーパターンで同様の曲率を有する接着面を形成してもよい。
図3(B)は、異方性導電膜で曲率を有する接着面形状を形成する場合を示す。フレキシブルプリント基板15の接続部には、角部を丸められた異方性導電膜20が積層されている。この異方性導電膜20が、フレキシブルプリント基板15と主基板11との間の接着面を提供する。接着面が滑らかに方向を変化させる曲線上外縁を有することにより、どの方向から応力が印加されても応力が点状部分に集中することが防止される。なお、異方性導電膜20が主基板11側角部でも丸められた形状を有する場合を図示したが、フレキシブルプリント基板15の主基板側端部では異方性導電膜がフレキシブルプリント基板の全幅に拡がり角部を形成してもよい。この部分には応力が集中することがないためである。
異方性導電膜は、配線パターン領域のみならず、絶縁領域をも接着面として提供することができる。さらに、全面を圧着するだけで電気的、機械的接続を形成することができるため、製造工程も簡略化できる。
本発明者等は、異方性導電膜によってフレキシブルプリント基板を主基板に接着した場合、フレキシブルプリント基板の接着強度は接着面の面積よりも接着面周辺の周辺長に依存することを見い出した。
図4は、本発明の他の実施例によるフレキシブルプリント基板の構成を示す。これらの構成例において、フレキシブルプリント基板の接続部裏面には全面に異方性導電膜が積層されているものとする。
図4(A)においては、フレキシブルプリント基板15の接続部15bにおいては、周辺が直線状の斜辺を有するジグザグ形状に成形されている。ジグザグ形状とすることにより、直線的辺を有する矩形形状と比べ、周辺長が増大する。2点を結ぶ最短距離は直線であるが、2点をジグザグ状の辺で結ぶことにより、周辺長を任意に拡大することができる。
図4(B)においては、フレキシブルプリント基板15の接続部15bにおいて、周辺31は波形形状に成形されている。たとえば、半円状の辺の連続で形成された波形の周辺は、直線状の辺のπ倍の周辺長を提供する。
図4(C)においては、フレキシブルプリント基板15の接続部15bにおいて、周辺32は矩形状領域に外側からスリットが形成された形状に成形されている。スリットの数と深さとにより広い範囲で周辺長の増大を実現することができる。
図4(A)〜(C)に示すフレキシブルプリント基板は、接続部の周辺が凹凸を有する形状に成形されている。凹凸が無い場合に較べ少なくなくとも10%以上、好ましくは20%以上、さらに好ましくは30%以上周辺長を増大させることが好ましい。周辺長の増大により、ピール強度を増加させることができる。なお、フレキシブルプリント基板15の接続部15bにおいて、全周辺を凹凸を有するパターンに形成する場合を説明したが、凹凸パターンは周辺の一部に存在してもよい。この場合、凹凸パターンを形成した領域において、上述の周辺長の増大を行えばよい。
図5は、本発明者等の行った考察を説明するための図である。図5(A)は、フレキシブルプリント基板15の接続部15bにおいて周辺の一部に図4(B)に示したような波形パターン31を形成した場合を示す。波形パターン31は、接続部の一部の辺にのみ形成されている。たとえば、2mmφのドリル孔を、2mm間隔で形成することにより、ピッチ2mm、凹凸の深さが約1mmの波形を形成する。なお、波形凹凸パターン31に接する領域には、配線パターンと共にダミー配線パターン35を形成してもよい。
異方性導電膜としてソニーケミカル株式会社(東京都)から入手できる高分子コネクタ膜を用いた。この高分子コネクタ膜は、エポキシ系バインダ中に樹脂粒子にNi/Auメッキを施した導電粒子が分散した構成である。
接続部の周辺に上述の深さ1mm、ピッチ2mmの波形凹凸を形成した場合と形成しなかった場合とを実験的に比較した。波形を形成しなかった場合ピール強度は98gであったのに対し、上述の波形を形成した場合ピール強度は189gに増大した。
面積を削って波形凹凸を形成した分、接続部面積は減少している。接続面積の減少に関わらずピール強度が増大した実験結果は、接続領域の周辺長が接続領域の面積よりもピール強度に影響を与えることを示している。以下、異方性導電膜の接着形態を考察する。
図5(B)、(C)は、異方性導電膜を用いた場合の断面形状を示す。図5(B)は、圧着前の断面形状を示す。主基板11の上に、フレキシブルプリント基板15が異方性導電膜37を介して配置されている。
図5(C)は、フレキシブルプリント基板15を主基板11に向かって圧着した状態を示す。圧力により、フレキシブルプリント基板15がΔt降下するものとする。フレキシブルプリント基板15が押し下げられることにより、異方性導電膜37は外側にはみ出し、フレキシブルプリント基板15の両側にはみ出し部37aを形成する。はみ出し部37aの幅をyとする。
図5(D)、(E)は、周辺をジグザク形状にした時の接続部の断面形状の例を示す。図5(D)は、フレキシブルプリント基板15の隣接する領域間を押し出された異方性導電膜のはみ出し部37bが接続した場合を示す。図5(E)は、フレキシブルプリント基板15によって押し出された異方性導電膜のはみ出し部37cが、互いに分離された状態を保っている場合を示す。
本発明者等の実験によれば、フレキシブルプリント基板の接続部周辺をジグザク形状に形成しても、図5(D)に示すように、異方性導電膜のはみ出し部が互いに接続してしまうと、接続強度の増大は少なく、図5(E)に示すように、はみ出し部37cが互いに分離された状態を保つことにより、接続強度の顕著な増大を得られることが判った。
はみ出し部が互いに接触しないようにするためには、フレキシブルプリント基板の周辺にジグザク形状を形成する際、そのパターン間の距離を一定値以上に保つことが好ましい。
図5(C)において、はみ出し部37aが2等辺三角形を形成するとすれば、はみ出し部37aの断面積はy2 /2である。
はみ出し幅yの値を見積もるため、以下のような簡単な構成を考察する。図5(F)に示すように、幅a、長さbの矩形状パターンが、間隔xで周期的に配置されていると考える。この時、各パターンがΔt押し下げられることにより押し出される異方性導電膜の体積は、abΔtとなる。はみ出しが全周に渡って生じるとすれば、はみ出しの生じる周辺長は2(a+b)である。
この全周辺長に渡り、y2 /2の断面積のはみ出し部が形成されるとすれば、はみ出し部分の体積は(a+b)y2 である。
パターン下から押し出された量と、パターン外側にはみ出している量とは等しいはずであるから、(a+b)y2 =abΔtが成立し、y=〔abΔt/(a+b)〕1/2 となる。従って、x>2y=2〔abΔt/(a+b)〕1/2 であれば、図5(E)に示すようにはみ出した異方性導電膜を分離した状態のまま保つことができる。
なお、この結論はあくまでも簡略化したモデルに基づいてものであり、厳密なものではない。実際にジグザク形状を有する周辺を持つフレキシブルプリント基板を用いる場合のジグザクパターン間の距離に対する下限の目途と考えるべきであろう。
以上、主基板にフレキシブルプリント基板を接着する場合、その接着強度を高めるためにフレキシブルプリント基板の接着部周辺の形状を調整する場合を説明した。フレキシブルプリント基板の形状を調整する場合と同等の効果が主基板の形状を調整することによっても得られることは自明であろう。
図6(A)、(B)は、主基板の周辺に加工を施した場合の構成例を示す。図6(A)において、主基板11の接続部において、主基板の外縁41は、波形のジグザグ輪郭を形成するように加工されている。なお、この波形形状41は、接着面端部において実現されていればよく、主基板11の全厚さに渡る必要はない。
図6(B)においては、主基板11の接続部の外縁が、スリット42の形状に切り込み加工されている。このスリット42も主基板11の全厚さに形成される必要はなく、接続部表面に形成されていればよい。
以上実施例に沿って本発明を説明したが、本発明はこれらに制限されるものではない。たとえば、種々の変更、改良、組み合わせ等が可能なことは当業者に自明であろう。
なお、フレキシブルな樹脂フィルム上に配線パターンをプリントしたフレキシブルプリント基板であって、フレキシブルな配線部を構成する幅狭のフレキシブル部と、接続対象である主基板に接着され、フレキシブルな配線部の配線を主基板上の配線に電気的に接続するための幅広の接続部と、前記接続部に形成され、主基板の辺に沿うように配置され、前記フレキシブル部を接続した領域内から外側に延在し信号配線パターンよりも幅が広い導電性接着面とを有するフレキシブルプリント基板とすることができる。
フレキシブルプリント基板が最も剥離しやすいのは、接続部に斜め方向からの応力が印加された時である。
接続部をフレキシブル部よりも幅広の構成とし、フレキシブル部との接続領域内側から外側に延在する導電性接着面を備えることにより、斜め方向からの応力が分散され、剥離し難くなる。
また、前記導電性接着面が半田付部であるフレキシブルプリント基板とすることができる。
また、フレキシブルな樹脂フィルム上に配線パターンをプリントしたフレキシブルプリント基板であって、フレキシブルな配線部を構成する幅狭のフレキシブル部と、接続対象である主基板に接着され、フレキシブルな配線部の配線を主基板上の配線に電気的に接続するための幅広の接続部と、前記接続部の全面上に積層された異方性導電膜とを有するフレキシブルプリント基板とすることができる。
また、前記フレキシブル部が前記接続部との境界近傍で接続部に向かって単調に増大する幅を有するフレキシブルプリント基板とすることができる。
また、フレキシブルな樹脂フィルム上に配線パターンをプリントしたフレキシブルプリント基板であって、フレキシブルな配線部を構成するフレキシブル部と、接続対象である主基板に接着され、フレキシブルな配線部の配線を主基板上の配線に電気的に接続するための接続部と、前記接続部の外縁の少なくとも一部に形成された折れ曲がり形状を有する周辺とを有するフレキシブルプリント基板とすることができる。
フレキシブルプリント基板を接着層によって主基板に接着した場合、接着面積よりも接着部の周辺長が剥離強度に影響することが判明した。接着部の周辺長を長くすることにより、剥離に対するピール強度が増加する。
また、前記接続部の全面上に積層された異方性導電膜を有するフレキシブルプリント基板とすることができる。
また、前記折れ曲がり形状は直線的距離より10%以上長い周辺長を形成するフレキシブルプリント基板とすることができる。
また、前記折れ曲がり形状は直線的距離より30%以上長い周辺長を形成するフレキシブルプリント基板とすることができる。
また、前記折れ曲がり形状は波形を有するフレキシブルプリント基板とすることができる。
また、前記折れ曲がり形状は外側から切り込んだスリット形状を有するフレキシブルプリント基板とすることができる。
また、前記折れ曲がり形状は直線状斜辺を有するジグザグ形状を有するフレキシブルプリント基板とすることができる。
また、主基板の接続部にフレキシブルプリント基板の接続部を接着した接続プリント基板構造であって、両接続部の外縁の少なくとも一方が折れ曲がり形状の周辺を有する接続プリント基板構造とすることができる。
フレキシブルプリント基板を接着層によって主基板に接着した場合、接着面積よりも接着部の周辺長が剥離強度に影響することが判明した。接着部の周辺長を長くすることにより、剥離に対するピール強度が増加する。
また、前記折れ曲がり形状は直線的距離より10%以上長い周辺長を有する接続プリント基板構造とすることができる。
また、前記両接続部は異方性導電膜を介して接着されている接続プリント基板構造をすることができる。
また、液晶表示パネルと、液晶表示パネルを構成する基板に接続されるフレキシブルプリント基板を備え、フレキシブルプリント基板が上記のものである液晶表示装置とすることができる。
本発明の実施例によるフレキシブルプリント基板と主基板の接続構造を説明するための断面図および平面図である。 図1の実施例の変形例を示す概略平面図である。 本発明の他の実施例によるフレキシブルプリント基板と主基板の接続構造を説明するための平面図である。 本発明の他の実施例によるフレキシブルプリント基板と主基板の接続構造を説明するための平面図である。 本発明者の行った実験および考察を説明するための平面図および断面図である。 本発明の他の実施例による主基板の形状を示す平面図である。 従来技術を説明するための概略平面図である。
符号の説明
11 主基板
12 支持基板
13、17 配線パターン
14 アンカパターン
15 フレキシブルプリント基板
16 樹脂フィルム
18 連結部
30、31、32 フレキシブルプリント基板の周辺
37 異方性導電膜
41、42 主基板の周辺

Claims (5)

  1. フレキシブルな樹脂フィルム上に配線パターンをプリントしたフレキシブルプリント基板であって、フレキシブルな配線部を構成するフレキシブル部と、接続対象である主基板に接着され、フレキシブルな配線部の配線を主基板上の配線に電気的に接続するための接続部と、前記接続部に形成され、少なくとも接続部のフレキシブル部側角部において接続部内部から外側に向かって凸の曲率を有する外側境界を有する接着面とを有するフレキシブルプリント基板。
  2. 前記接着面が半田付部である請求項1記載のフレキシブルプリント基板。
  3. 前記接着面が、前記接続部の中央部上に積層された異方性導電膜である請求項1記載のフレキシブルプリント基板。
  4. 前記曲率を有する外側境界より外側には他の接着面は存在しない請求項1〜3のいずれか一項に記載のフレキシブルプリント基板。
  5. 液晶表示パネルと、液晶表示パネルを構成する基板に接続されるフレキシブルプリント基板を備え、フレキシブルプリント基板が請求項1〜4のいずれか一項に記載のものである液晶表示装置。
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