JP2018170464A - フレキシブル回路基板、接続体、接続体の製造方法、フレキシブル回路基板の設計方法 - Google Patents

フレキシブル回路基板、接続体、接続体の製造方法、フレキシブル回路基板の設計方法 Download PDF

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Abstract

【課題】FOG等の接着剤を用いた圧着接続において、圧着後の接続強度を向上させるフレキシブルプリント基板、接続体、接続体の製造方法、フレキシブルプリント基板の設計方法を提供する。【解決手段】複数の接続端子28が配列された端子部29を1辺27aに有するフレキシブル回路基板21であり、1辺27aと接する2辺の側縁部32の内の少なくとも一方の側縁部32において、接続端子28と重畳する領域に、接続端子28の長手方向に対して傾斜する傾斜部32aが形成されている。【選択図】図4

Description

本技術は、フレキシブルプリント基板(FPC:Flexible printed circuits)やプラスチック基板等の可撓性を有するフレキシブル回路基板の異方性導電フィルムを用いた圧着において、圧着後の接続強度を向上させるフレキシブル回路基板、接続体、接続体の製造方法、フレキシブル回路基板の設計方法に関する。
従来、FPDやOLED等の画像表示装置においては、画像表示部が構成される透明基板と駆動回路等が形成されたプリント基板(PWB)とをフレキシブルプリント基板(FPC)によって接続している。また、透明基板の狭額縁化が進んでいることから、透明基板とFPCとの接続には、異方性導電フィルム(ACF:Anisotropic Conductive Film)を用いてFPCを直接透明基板上に実装するいわゆるFOG(Film on Glass)が採用されている。また、FPCを異方性導電フィルムで実装する対象は、上記以外にも多様化してきており、FPCとプラスチック基板やFPCとFPCを実装することも行われている。
FOG接続においては、透明基板の端子部上に、異方性導電フィルムを介してFPCが熱圧着されている。異方性導電フィルムは、一般的には熱硬化型のバインダー樹脂に導電粒子を混ぜ込んでフィルム状としたもので、熱圧着ヘッドにより2つの導体間で加熱圧着されることにより導電粒子で導体間の電気的導通がとられ、バインダー樹脂にて導体間の機械的接続が保持される。異方性導電フィルムを構成する接着剤としては、通常、信頼性の高い熱硬化性の接着剤を用いているが、光硬化性樹脂による接続や、熱硬化と光硬化を併用した接続方法も用いられている。
特開2012−033670号公報
ここで、異方性導電フィルムを介してフレキシブル回路基板の一態様であるFPCを透明基板に加熱圧着した後に、熱膨張及び熱収縮の影響等によりFPCの端部に外力が掛かり、FPCの接続端から剥離が起こるおそれがある。熱膨張及び熱収縮の影響はFPCが接続端子の配列方向に長く形成されるほど大きくなる傾向がある。また、小型化された画像表示装置に用いられている小型のFPCにおいても、個々の製品の物性や加工の精度にばらつきがあると、熱膨張及び熱収縮の影響がより現れやすくなる。そして、FPCが透明基板から剥離することにより、FPCと透明基板の両端子間における導通不良を引き起こすおそれもある。この問題は、透明基板以外であっても略同様の傾向を示し、FPCを接続する際に共通の課題とも言える。
このようなFPCの剥離を防止するために、図17に示すように、FPCの端部に、透明基板との電気的な接続には実質的に関与しないダミー配線を設けることも行われている。しかし、矩形状に形成されたFPCを異方性導電フィルムと直交するように配置、接続した接続体においては、FPCと異方性導電フィルムとの各辺が直交する図17中矢印L方向や、図17中矢印W方向の力に対しては、ダミー配線を設けることで一定の効果を発揮する。しかし、FPCは可撓性を有するため一般的には基板端部角から斜め方向(図17中矢印D)に力が加わる。そして、既存のダミー配線による補強では斜め方向に対する効果が小さく、剥離を防止するには十分ではない場合があった。
そこで、本技術は、FOG等の圧着接続において、圧着後の接続強度を向上させるフレキシブル回路基板、接続体、接続体の製造方法、フレキシブル回路基板の設計方法を提供することを目的とする。これは特に、接着剤を用いた接続に有用となる。
上述した課題を解決するために、本技術に係るフレキシブル回路基板は、複数の接続端子が配列された端子部を1辺に有するフレキシブル回路基板であり、上記1辺と接する2辺の側縁部の内の少なくとも一方の側縁部において、上記接続端子と重畳する領域に、上記接続端子の長手方向に対して傾斜する傾斜部が形成されているものである。
また、本技術に係るフレキシブル回路基板は、複数の接続端子が配列された端子部を1辺に有するフレキシブル回路基板であり、上記1辺と接する2辺の側縁部の内の少なくとも一方の側縁部の近傍に、上記接続端子の長手方向に対して傾斜するダミー端子が設けられ、上記ダミー端子は、上記接続端子の配列方向と直交する基準線に対して20〜70度の傾斜角をもって傾斜しているものである。
また、本技術に係る接続体は、複数の電極が形成された基板と、上記基板の上記電極上に供給された接続材料を介して接続されるフレキシブル回路基板とを有し、上記フレキシブル回路基板は、上記基板に設けられた上記電極と上記接続材料を介して接続される複数の接続端子が配列された端子部を1辺に有するフレキシブル回路基板であり、上記1辺と接する2辺の側縁部の内の少なくとも一方の側縁部において、上記接続端子と重畳する領域に、上記接続端子の長手方向に対して傾斜している傾斜部が形成されているものである。
また、本技術に係る接続体は、複数の電極が形成された基板と、上記基板の上記電極上に供給された接続材料を介して接続されるフレキシブル回路基板とを有し、上記フレキシブル回路基板は、複数の接続端子が配列された端子部を1辺に有するフレキシブル回路基板であり、上記1辺と接する2辺の側縁部の内の少なくとも一方の側縁部の近傍に、上記接続端子の長手方向に対して傾斜するダミー端子が設けられ、上記ダミー端子は、上記接続端子の配列方向と直交する基準線に対して20〜70度の傾斜角をもって傾斜しているものである。
また、本技術に係る接続体の製造方法は、複数の電極が形成された基板の上記電極上に供給された接続材料を介してフレキシブル回路基板を配置し、上記フレキシブル回路基板を押圧しながら上記接続材料を硬化させ、上記基板と上記フレキシブルプリント基板とを接続する工程を有し、上記フレキシブル回路基板は、複数の接続端子が配列された端子部を1辺に有するフレキシブル回路基板であり、上記1辺と接する2辺の側縁部の内の少なくとも一方の側縁部において、上記接続端子と重畳する領域に、上記接続端子の長手方向に対して傾斜している傾斜部が形成されているものである。
また、本技術に係る接続体の製造方法は、複数の電極が形成された基板の上記電極上に供給された接続材料を介してフレキシブル回路基板を配置し、上記フレキシブル回路基板を押圧しながら上記接続材料を硬化させ、上記基板と上記フレキシブル回路基板とを接続する工程を有し、上記フレキシブル回路基板は、複数の接続端子が配列された端子部を1辺に有するフレキシブル回路基板であり、上記1辺と接する2辺の側縁部の内の少なくとも一方の側縁部の近傍に、上記接続端子の長手方向に対して傾斜するダミー端子が設けられ、上記ダミー端子は、上記接続端子の配列方向と直交する基準線に対して20〜70度の傾斜角をもって傾斜しているものである。
また、本技術に係るフレキシブル回路基板の設計方法は、接続対象となる基板に設けられた電極と接続材料を介して接続される複数の接続端子が配列された端子部を1辺に有し、上記1辺と接する2辺の側縁部の内の少なくとも一方の側縁部において、上記接続端子と重畳する領域に上記接続端子の長手方向に対して傾斜している傾斜部を形成するものである。
また、本技術に係るフレキシブル回路基板の設計方法は、接続対象となる基板に設けられた電極と接続材料を介して接続される複数の接続端子が配列された端子部を1辺に有し、上記1辺と接する2辺の側縁部の内の少なくとも一方の側縁部の近傍に、上記接続端子の長手方向に対して傾斜するダミー端子が設けられ、上記ダミー端子は、上記接続端子の配列方向と直交する基準線に対して20〜70度の傾斜角をもって傾斜させるものである。
本技術が適用されたフレキシブル回路基板は、側縁部における接続端子と重畳する領域に、接続端子の長手方向に対して傾斜する傾斜部を形成することにより、傾斜部の辺で、当該傾斜部の辺と非平行且つ接続端子の長手方向に対する傾斜方向に加わる外力を傾斜部の辺方向に分散させる(拡散させる)ことができ、剥離強度を向上させることができる。
また、フレキシブル回路基板は、ダミー端子が接続材料の接続端子の配列方向と直交する基準線に対して20〜70度の傾斜角をもって傾斜することで、当該方向に加わる外力をダミー端子の辺で受けることでダミー端子の辺方向に分散させる(拡散させる)ことができ、剥離強度を向上させることができる。
図1は、本技術が適用された接続体の一例である液晶表示パネルの製造工程を示す断面図である。 図2は、フレキシブルプリント基板のFOG実装部における接続状態を示す分解斜視図である。 図3は、フレキシブルプリント基板とプリント配線板との接続状態を示す斜視図である。 図4は、異方性導電フィルムを介してフレキシブルプリント基板の端子部が透明基板に接続された状態を示す平面図である。 図5は、傾斜部の傾斜角度を示す平面図である。 図6は、先端縁に向かって幅が縮小する方向に傾斜部が傾斜する端子部を示す平面図である。 図7は、側縁部近傍にダミー端子が形成された端子部を示す平面図である。 図8は、ダミー端子の一側縁を傾斜部に重ね合わせた端子部を示す平面図である。 図9は、多角形状のダミー端子が形成された端子部を示す平面図である。 図10は、スリットが設けられた多角形状のダミー端子が形成された端子部を示す平面図である。 図11は、ダミー端子に隣接する接続端子を、接続端子の配列方向と直交する方向を除く方向へ傾斜したフレキシブルプリント基板の端子部を示す平面図である。 図12は、端子部を側縁部が異方性導電フィルムの外縁と直交する略矩形状に形成するとともに、接続端子の配列方向の端部に、接続端子の長手方向に対して傾斜しているダミー端子を設けたフレキシブルプリント基板の平面図である。 図13は、端子部を側縁部が異方性導電フィルムの外縁と直交する略矩形状に形成するとともに、先端縁に向かってダミー端子間の幅が縮小する方向に傾斜するダミー端子を設けたフレキシブルプリント基板を示す平面図である。 図14は、異方性導電フィルムの断面図である。 図15は、実験例に係るフレキシブルプリント基板の端子部の側縁部の傾斜角θを示す図であり、接続端子の配列方向及び異方性導電フィルムの外縁と直交する基準線Rに対する角度を示す平面図である。 図16は、実験例に係る接続体のフレキシブルプリント基板を剥離する方向を示す平面図である。 図17は、従来のフレキシブルプリント基板の端子部を示す平面図である。
以下、本技術が適用されたフレキシブル回路基板、接続体、接続体の製造方法、フレキシブル回路基板の設計方法について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、本技術は、以下の実施形態のみに限定されるものではなく、本技術の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変更が可能であることは勿論である。また、図面は模式的なものであり、各寸法の比率等は現実のものとは異なることがある。具体的な寸法等は以下の説明を参酌して判断すべきものである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることは勿論である。
[接続体]
以下では、可撓性を有するフレキシブル回路基板の一例としてフレキシブルプリント基板(FPC)を用いて、液晶表示パネルのガラス基板に、液晶駆動回路が形成されたフレキシブルプリント基板を実装するいわゆるFOG(Film On Glass)実装を行う場合を例に説明する。この液晶表示パネル10は、図1に示すように、ガラス基板等からなる二枚の透明基板11,12が対向配置され、これら透明基板11,12が枠状のシール13によって互いに貼り合わされている。そして、液晶表示パネル10は、透明基板11,12によって囲繞された空間内に液晶14が封入されることによりパネル表示部15が形成されている。
透明基板11,12は、互いに対向する両内側表面に、ITO(酸化インジウムスズ)等からなる縞状の一対の透明電極16,17が、互いに交差するように形成されている。そして、両透明電極16,17は、これら両透明電極16,17の当該交差部位によって液晶表示の最小単位としての画素が構成されるようになっている。
両透明基板11,12のうち、一方の透明基板12は、他方の透明基板11よりも平面寸法が大きく形成されており、この大きく形成された透明基板12の縁部12aには、電子部品として液晶駆動用IC18が実装されるCOG(Chip On Glass)実装部20が設けられ、またCOG実装部20の外側近傍には、電子部品として液晶駆動回路が形成されたフレキシブルプリント基板21が実装されるFOG実装部22が設けられている。
なお、液晶駆動用ICや液晶駆動回路は、画素に対して液晶駆動電圧を選択的に印加することにより、液晶の配向を部分的に変化させて所定の液晶表示を行うことができるようになっている。
各実装部20,22には、透明電極17の電極端子17aが形成されている。電極端子17a上には、回路接続用接着剤として例えば異方性導電フィルム1を用いて液晶駆動用IC18やフレキシブルプリント基板21が接続される。異方性導電フィルム1は、導電粒子4を含有しており、液晶駆動用IC18やフレキシブルプリント基板21の接続端子と透明基板12の縁部12aに形成された透明電極17の電極端子17aとを、導電粒子4を介して電気的に接続させるものである。この異方性導電フィルム1は、熱硬化型又は光・熱併用型の接着剤であり、後述する加熱押圧ヘッド40により熱圧着されることにより流動化して導電粒子4が電極端子17aと液晶駆動用IC18やフレキシブルプリント基板21の各接続端子との間で押し潰され、加熱又は紫外線照射により、導電粒子4が押し潰された状態で硬化する。これにより、異方性導電フィルム1は、透明基板12と液晶駆動用IC18やフレキシブルプリント基板21とを電気的、機械的に接続する。
また、両透明電極16,17上には、所定のラビング処理が施された配向膜24が形成されており、この配向膜24によって液晶分子の初期配向が規制されるようになっている。さらに、両透明基板11,12の外側には、一対の偏光板25,26が配設されており、これら両偏光板25,26によってバックライト等の光源(図示せず)からの透過光の振動方向が規制されるようになっている。
[フレキシブルプリント基板]
透明基板12のFOG実装部22に接続されるフレキシブルプリント基板21は、ポリイミド等の可撓性を有する基板27を有し、基板27の一方の側縁27aには、図2に示すように、側縁27aに沿って透明電極17の電極端子17aと接続される接続端子28が複数配列して形成されている端子部29を有する。接続端子28は、例えば銅箔等がパターニングされるとともに、適宜、表面にニッケル金メッキ等のメッキコート処理が施されることにより形成され、電極端子17aと同様に、例えば略矩形状に形成され、長手方向に直交する方向に亘って複数配列して形成されている。接続端子28と電極端子17a、及び接続端子28間の領域と電極端子17a間の領域とは、略同じパターンで配列され、同一幅を有する。
そして、フレキシブルプリント基板21は、透明基板12のFOG実装部22に異方性導電フィルム1が仮貼りされた後、異方性導電フィルム1上に配置され、接続端子28と電極端子17aとが異方性導電フィルム1を介して重畳される。その後、フレキシブルプリント基板21は、加熱押圧ヘッド40によって所定の温度、圧力で所定時間、加熱押圧されることにより透明基板12と接続される。
なお、フレキシブルプリント基板21は、基板27の一方の側縁27aと反対側の側縁にも接続端子が形成され、図3に示すように、異方性導電フィルム1を介して液晶表示パネルの駆動回路等が形成されたプリント配線板23と接続される。また、液晶表示パネル10は、透明基板12のFOG実装部22に、接続端子28の配列方向にわたって複数のフレキシブルプリント基板21が接続されたものであってもよい。
[端子部]
ここで、フレキシブルプリント基板21は、接続端子28が配列された端子部29が形成された側縁27aと接する2つの側縁部32のうち少なくとも一方の側縁部32において、好ましくは両方の側縁部32において、接続端子28と重畳する領域に、接続端子28の長手方向に対して傾斜する傾斜部32aが形成されている。この傾斜部32aは、側縁部32における接続端子28と重畳する領域外から延長されその一部が当該領域と重畳してもよく(図5参照)、側縁部32における接続端子28と重畳する領域と全体が重畳してもよい(図6参照)。なお、図6では、接続端子28と連続する配線を省略している。
また、傾斜部32aの形状は一つの直線に限定されるものではない。曲線や多段形状であってもよい。尚、両方の側縁部32に傾斜部32aが形成されている場合、左右対称であってもよいし、非対称であってもよい。これらは製造時の歩留まりや求められる剥離強度によって適宜選択し、調整することができる。求められる剥離強度は、製品の設計や組み立ての工程などで変化するが、このような要請に応えられるのも本発明の利点と言える。
これにより、フレキシブルプリント基板21は、傾斜部32aの辺で、傾斜部32aと非平行で、接続端子28の長手方向に対して傾斜する方向(接続端子28の配列方向に対して傾斜する方向)に加わる外力を受けることで、当該方向に加わる外力を傾斜部32aの辺方向に分散させる(拡散させる)ことができ、剥離強度を向上させることができる。
フレキシブルプリント基板21は、異方性導電フィルム1を介して透明基板12のFOG実装部22に接続されると、側縁部32において接続端子28と重畳する領域にある傾斜部32aが接続端子28の配列に沿って接着される異方性導電フィルム1との接着領域に貼り付けられる。このとき、図4、図5に示すように、フレキシブルプリント基板21は、傾斜部32aが異方性導電フィルム1と斜めに交わるように貼り付けられることが好ましい。これにより、傾斜部32aは、異方性導電フィルム1の外縁1aと直交する方向を除く方向へ傾斜している。
これにより、フレキシブルプリント基板21は、透明基板12へ加熱圧着された後に、端子部29に外力が掛かった場合にも、側縁部32からの剥離を防止することができる。上述したように、一般的にフレキシブルプリント基板は、異方性導電フィルム1の外縁1aと直交する方向(図17中矢印L、矢印W参照)に加わる外力に対しては耐性を備えているが、異方性導電フィルム1の外縁1aと斜めに交差する方向(図17中矢印D参照)に加わる外力に対する耐性が低い。これは、フレキシブルプリント基板の側縁部と異方性導電フィルム1の外縁1aとが直交しているため、異方性導電フィルム1の外縁1aと斜めに交差する方向に加わる外力を、フレキシブルプリント基板の側縁部と異方性導電フィルム1の外縁1aとの交点P1の1点で受け易くなるからである。このため、フレキシブルプリント基板は、加熱圧着の際の熱膨張及び熱収縮や接続体の製造過程における取扱い中等において、異方性導電フィルム1の外縁1aと斜めに交差する方向の外力が加わると、交点P1に応力が集中し、交点P1を起点に剥離が生じやすくなってしまう。
しかし、本技術が適用されたフレキシブルプリント基板21は、側縁部32の接続端子の配列と重畳する領域に形成された傾斜部32aが接続端子28の長手方向に対して傾斜し、接続端子28の配列方向に沿って貼付される異方性導電フィルム1の接続端子28の配列方向に沿った外縁1aと直交する方向を除く方向へ傾斜する。これにより、フレキシブルプリント基板21は、接続端子28の長手方向に対する傾斜方向に加わる外力を傾斜部32aの辺で受け易くなることで、当該方向に加わる外力を傾斜部32aの辺方向に分散させる(拡散させる)ことができ、剥離強度を向上させることができる。また、フレキシブルプリント基板21は、傾斜部32aが異方性導電フィルム1の外縁1aと斜めに交差して貼り付けられることで、側縁部32からの剥離を防止し、接続端子28と透明基板12の電極端子17aとの導通不良を防止することができる。
傾斜部32aの傾斜角θは、接続端子28の配列方向と直交する基準線Rに対して20〜70度とすることが好ましい。フレキシブルプリント基板21と透明基板12との接続体においては、傾斜部32aの傾斜角θは、異方性導電フィルム1の外縁1aと直交する方向に対して20〜70度とすることが好ましい。
ここで、傾斜部32aの傾斜角θとは、フレキシブルプリント基板21の一方の側縁27aに沿って配列される接続端子28の配列方向と直交する基準線Rと傾斜部32aとがなす角であり、フレキシブルプリント基板21と透明基板12との接続体においては、図5に示す異方性導電フィルム1の外縁1aと直交する基準線Rと傾斜部32aとがなす角度をいうものとする。傾斜角θが20度未満、又は70度より大きいと、接続端子28の長手方向に対する傾斜方向に加わる外力が傾斜部32aの辺方向に十分に分散されず、剥離が生じるおそれがある。また、フレキシブルプリント基板21にあらゆる方向から加わる外力に対応するために、側縁部32の傾斜部32aの傾斜角θは45度±5度(即ち40〜50度)とすることがより好ましい。
また、傾斜部32aは円弧状としてもよく、この場合、円弧と接続端子28の配列方向ないし異方性導電フィルム1の外縁1aとの交点における接線の、上記基準線Rに対する角度を傾斜角θとする。
また、図4に示すように、側縁部32の傾斜部32aは、一方の側縁27aに向かって側縁部32間の幅が拡大する方向に傾斜することが好ましい。側縁27aに向かって側縁部32間の幅が拡大するように傾斜することで、端子部29の面積が拡がり、異方性導電フィルム1による接続面積が拡大するため、より接着強度が向上する。また、傾斜部32aの外側から異方性導電フィルム1の外縁1aと斜めに交差する方向に加わる外力に対する耐性が向上され、剥離を防止することができる。
なお、図6に示すように、側縁部32の傾斜部32aは、一方の側縁27aに向かって側縁部32間の幅が縮小する方向に傾斜させてもよい。この場合、側縁部32aの内側から異方性導電フィルム1の外縁1aと斜めに交差する方向に加わる外力に対する耐性が向上され、剥離を防止することができ、特に接続端子28の配列方向の幅が狭い小型のフレキシブルプリント基板21において効果を奏しやすい構成といえる。
[ダミー端子]
また、図7に示すように、フレキシブルプリント基板21は、接続端子28の配列方向と直交する方向を除く方向へ傾斜しているダミー端子30を設けてもよい。ダミー端子30は、例えば傾斜部32aの近傍であって、傾斜部32aから離間して形成されている。ダミー端子30を設けることにより、接続端子28の長手方向に対して傾斜する方向からの外力を、ダミー端子30によって受け易くなることで、当該方向に加わる外力をダミー端子30の長手方向に分散させる(拡散させる)ことができ、剥離強度を向上させることができる。
ダミー端子30は、好ましくは接続端子28の配列に沿って接着される異方性導電フィルム1との接着領域に形成され、異方性導電フィルム1の外縁1aと直交する方向を除く方向へ傾斜し、透明基板12に仮貼りされた異方性導電フィルム1の外縁1aと斜めに交差するように形成される。これにより、フレキシブルプリント基板21は、異方性導電フィルム1の外縁1aと斜めに交差する方向からの外力を、ダミー端子30によって受け易くなることで、当該方向に加わる外力をダミー端子30の長手方向に分散させる(拡散させる)ことができ、側縁部32からの剥離を防止することができる。
ダミー端子30の長手方向は、傾斜部32aの傾斜方向と同方向としてもよく、異なる方向、例えば傾斜部32aと交差する方向としてもよい。また、ダミー端子30の長手方向の、接続端子28の配列方向又は異方性導電フィルム1の外縁1aと直交する基準線Rに対する傾斜角度は、傾斜部32aの傾斜角度と同じ角度としてもよく、異なる角度としてもよい。
また、図8に示すように、ダミー端子30は、一側縁を傾斜部32aに重ね合わせてもよい。さらに、ダミー端子30は、矩形状に形成する他にも、図9に示すように、多角形状に形成してもよい。このとき、ダミー端子30は、一側縁が傾斜部32aに沿って形成されていることが好ましい。また、図10に示すように、ダミー端子30は、スリット30aを形成してもよい。スリット30aは、例えば傾斜部32aに沿って複数並列される。また、スリット30aは、傾斜部32aに沿わせないようにしてもよい。傾斜部32aと角度が異なるようにすることで、接続の補強効果が向上することが見込まれる。また、スリット30aは同方向に並列させる他にも、ダミー端子30内に複数のスリットを交差させて、メッシュ状に形成してもよい。この場合もスリット30aの角度は傾斜部32aの角度と同じでもよく異ならせてもよい。
ここで、ダミー端子30は、透明基板12の電極端子17aと異方性導電接続される接続端子28とは別に設けられ電極端子17aとの導通に関与しない端子である。また、ダミー端子30は、接続端子28の配列方向の端部に設けられる。そして、図11に示すように、フレキシブルプリント基板21は、ダミー端子30に隣接する接続端子28を、接続端子28の配列方向と直交する方向を除く方向又は異方性導電フィルム1の接続端子の配列方向に沿った外縁1aと直交する方向を除く方向へ傾斜するようにしてもよい。
一般にフレキシブルプリント基板では、接続端子は配列方向と直交する方向に長手方向が揃っている。一方、フレキシブルプリント基板21は、ダミー端子30に加え、ダミー端子30に隣接する接続端子28を接続端子28の配列方向に対して傾斜させることにより、接続端子28の配列方向又は異方性導電フィルム1の外縁1aと斜めに交差する方向からの外力を、ダミー端子30及び接続端子28によって受け易くなることで、当該方向に加わる外力をダミー端子30及び接続端子28の辺方向に分散させる(拡散させる)ことができ、剥離強度を向上させ、また側縁部32からの剥離を防止することができる。
ダミー端子30に隣接する接続端子28の、接続端子28の配列方向又は異方性導電フィルム1の外縁1aと直交する基準線Rに対する傾斜角度は、傾斜部32aの傾斜角度と同じ角度としてもよく、異なる角度としてもよい。また、ダミー端子30と、ダミー端子30に隣接する接続端子28の傾斜角度は、同じでもよく異なっていてもよい。
[変形例]
また、本技術が適用されたフレキシブルプリント基板31は、図12に示すように、側縁部32が接続端子28の配列方向又は透明基板12に仮貼りされた異方性導電フィルム1の外縁1aと直交する略矩形状に形成するとともに、接続端子28の配列方向の端部に、接続端子28の長手方向に対して傾斜しているダミー端子30を設けてもよい。
図12に示すフレキシブルプリント基板31においても、上述したフレキシブルプリント基板21の傾斜部32aと同様に、ダミー端子30の辺で、ダミー端子30と非平行で、接続端子28の長手方向に対して傾斜する方向(接続端子28の配列方向に対して傾斜する方向)に加わる外力を受け易くなることで、当該方向に加わる外力をダミー端子30の辺方向に分散させる(拡散させる)ことができ、剥離強度を向上させることができる。
また、ダミー端子30は、接続端子28の配列方向に沿って貼付される異方性導電フィルム1の接続端子28の配列方向に沿った外縁1aと斜めに交差して貼り付けられることで、接続端子28の配列方向又は異方性導電フィルム1の外縁1aと斜めに交差する方向からの外力を、ダミー端子30の長手方向に分散させ(拡散させ)、側縁部32からの剥離を防止することができる。
また、フレキシブルプリント基板31に形成されるダミー端子30の傾斜角θは、上述したフレキシブルプリント基板21の側縁部32aと同様に、接続端子28の配列方向又は異方性導電フィルム1の外縁1aと直交する基準線Rに対して20〜70度とすることが好ましい。また、フレキシブルプリント基板31にあらゆる方向から加わる外力に対応するために、ダミー端子30の傾斜角θは45度±5度(即ち40〜50度)とすることがより好ましい。
また、フレキシブルプリント基板31は、両側縁部32側に形成されたダミー端子30の間隔が一方の側縁27aに向かって拡幅するように傾斜することが好ましい。これにより、フレキシブルプリント基板31の外側から接続端子28の配列方向又は異方性導電フィルム1の外縁1aと斜めに交差する方向に加わる外力に対する耐性が向上され、剥離を防止することができる。
なお、図13に示すように、フレキシブルプリント基板31は、両側縁部32側に形成されたダミー端子30の間隔が一方の側縁27aに向かって縮小する方向に傾斜させてもよい。この場合、フレキシブルプリント基板31の内側から接続端子28の配列方向又は異方性導電フィルム1の外縁1aと斜めに交差する方向に加わる外力に対する耐性が向上され、剥離を防止することができる。
また、フレキシブルプリント基板31においても、ダミー端子30は、矩形状に形成する他にも、多角形状(図9参照)に形成してもよく、また、ダミー端子30にスリット30aを形成してもよい(図10参照)。スリット30aは、例えばダミー端子30の傾斜方向に沿って複数並列される。また、スリット30aは同方向に並列させる他にも、ダミー端子30内に複数のスリットを交差させて、メッシュ状に形成してもよい。この場合もスリット30aの角度はダミー端子30の傾斜角度と同じでもよく異ならせてもよい。
また、フレキシブルプリント基板31においても、ダミー端子30に隣接する接続端子28を、接続端子28の配列方向に対して傾斜させてもよく、例えば、接続端子28を、接続端子28の配列方向と直交する方向を除く方向又は異方性導電フィルム1の接続端子の配列方向に沿った外縁1aと直交する方向を除く方向へ傾斜させる(図11参照)。これにより、フレキシブルプリント基板31は、接続端子28の配列方向又は異方性導電フィルム1の外縁1aと斜めに交差する方向からの外力を、ダミー端子30及び接続端子28によって受け易くなることで、当該方向に加わる外力をダミー端子30及び接続端子28の辺方向に分散させる(拡散させる)ことができ、剥離強度を向上させ、また側縁部32からの剥離を防止することができる。
なお、フレキシブルプリント基板31においても、ダミー端子30に隣接する接続端子28の、接続端子28の配列方向又は異方性導電フィルム1の外縁1aと直交する基準線Rに対する傾斜角度は、ダミー端子30の傾斜角度と同じ角度としてもよく、異なる角度としてもよい。また、ダミー端子30と、ダミー端子30に隣接する接続端子28の傾斜角度は、同じでもよく異なっていてもよい。
[その他]
本発明が適用された接続体は、一面に端子部が複数並列された基板と、端子部と接続される接続端子が複数並列されたフレキシブルプリント基板とが接着剤を介して加熱圧着されるものであれば、例えば、フレキシブルプリント基板がガラス基板やガラスエポキシ基板等のリジッド基板に接続された接続体、あるいはフレキシブルプリント基板同士が接続された接続体にも適用することができる。また、本発明が適用された接続体は、例えば、テレビやPC、携帯電話、ゲーム機、オーディオ機器、タブレット端末、ウェアラブル端末、ヘッドマウントディスプレイ、車載用モニタあるいはカメラモジュール等のあらゆる電子機器に用いることができる。
また、上記基板においてフレキシブルプリント基板が複数設けられるような大きさ(フレキシブルプリント基板の端子部と接続される電極端子が、基板に複数存在する、比較的大型のものを指す)であると、接続された複数のフレキシブルプリント基板の端子部は、接続された場所によっては、求められる斜め方向の剥離強度が異なる場合がある。本発明はこのような場合においても、求められる水準での斜め方向の剥離強度が得られる。この際、複数接続されるフレキシブルプリント基板は、それぞれ異なる種類のフレキシブルプリント基板を用いてもよいが、全て同じ種類にしてもよく、ある程度まとまった数毎で種類が異なるものを使用してもよい。従って、本発明が適用される電子機器の大きさについても特に制限はない。
[接着剤]
なお、フレキシブルプリント基板21を透明基板12に接続する接着剤としては、異方性導電フィルム1を好適に用いることができる。異方性導電フィルム1は、図14に示すように、通常、基材となる剥離フィルム2上に導電粒子4を含有するバインダー樹脂層(接着剤層)3が形成されたものである。異方性導電フィルム1は、図1に示すように、透明基板12とフレキシブルプリント基板21との間にバインダー樹脂層3を介在させることで、透明基板12とフレキシブルプリント基板21とを接続させるとともに、電極端子17aと接続端子28とで導電粒子4を挟持させ、導通させる。接着剤をフィルム状に形成することによって、特に製造数が多くなった場合に、その接続されているフレキシブルプリント基板21が斜めからの力で剥離される影響を、安定化させやすくなる効果が得られると推察する。
バインダー樹脂層3の接着剤組成物は、例えば膜形成樹脂、熱硬化性樹脂、潜在性硬化剤、シランカップリング剤等を含有する通常のバインダー成分からなる。
膜形成樹脂としては、平均分子量が10000〜80000程度の樹脂が好ましく、特にエポキシ樹脂、変形エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、フェノキシ樹脂等の各種の樹脂が挙げられる。中でも、膜形成状態、接続信頼性等の観点からフェノキシ樹脂が好ましい。
熱硬化性樹脂としては特に限定されず、例えば市販のエポキシ樹脂やアクリル樹脂等を用いることができる。
エポキシ樹脂としては、特に限定されないが、例えば、ナフタレン型エポキシ樹脂、ビフェニル型エポキシ樹脂、フェノールノボラック型エポキシ樹脂、ビスフェノール型エポキシ樹脂、スチルベン型エポキシ樹脂、トリフェノールメタン型エポキシ樹脂、フェノールアラルキル型エポキシ樹脂、ナフトール型エポキシ樹脂、ジシクロペンタジエン型エポキシ樹脂、トリフェニルメタン型エポキシ樹脂等が挙げられる。これらは単独でも、2種以上の組み合わせであってもよい。
アクリル樹脂としては、特に制限はなく、目的に応じてアクリル化合物、液状アクリレート等を適宜選択することができる。例えば、メチルアクリレート、エチルアクリレート、イソプロピルアクリレート、イソブチルアクリレート、エチレングリコールジアクリレート、ジエチレングリコールジアクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレート、ジメチロールトリシクロデカンジアクリレート、テトラメチレングリコールテトラアクリレート、2−ヒドロキシ−1,3−ジアクリロキシプロパン、2,2−ビス[4−(アクリロキシメトキシ)フェニル]プロパン、2,2−ビス[4−(アクリロキシエトキシ)フェニル]プロパン、ジシクロペンテニルアクリレート、トリシクロデカニルアクリレート、トリス(アクリロキシエチル)イソシアヌレート、ウレタンアクリレート、エポキシアクリレート等を挙げることができる。なお、アクリレートをメタクリレートにしたものを用いることもできる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
潜在性硬化剤としては、特に限定されないが、加熱硬化型の硬化剤が挙げられる。潜在性硬化剤は、通常では反応せず、熱、光、加圧等の用途に応じて選択される各種のトリガにより活性化し、反応を開始する。熱活性型潜在性硬化剤の活性化方法には、加熱による解離反応などで活性種(カチオンやアニオン、ラジカル)を生成する方法、室温付近ではエポキシ樹脂中に安定に分散しており高温でエポキシ樹脂と相溶・溶解し、硬化反応を開始する方法、モレキュラーシーブ封入タイプの硬化剤を高温で溶出して硬化反応を開始する方法、マイクロカプセルによる溶出・硬化方法等が存在する。熱活性型潜在性硬化剤としては、イミダゾール系、ヒドラジド系、三フッ化ホウ素−アミン錯体、スルホニウム塩、アミンイミド、ポリアミン塩、ジシアンジアミド等や、これらの変性物があり、これらは単独でも、2種以上の混合体であってもよい。ラジカル重合開始剤としては、公知のものを使用することができ、中でも有機過酸化物を好ましく使用することができる。
シランカップリング剤としては、特に限定されないが、例えば、エポキシ系、アミノ系、メルカプト・スルフィド系、ウレイド系等を挙げることができる。シランカップリング剤を添加することにより、有機材料と無機材料との界面における接着性が向上される。
[導電粒子]
バインダー樹脂層3に含有される導電粒子4としては、異方性導電フィルムにおいて使用されている公知の何れの導電粒子を挙げることができる。すなわち、導電粒子としては、例えば、ニッケル、鉄、銅、アルミニウム、錫、鉛、クロム、コバルト、銀、金等の各種金属や金属合金の粒子、金属酸化物、カーボン、グラファイト、ガラス、セラミック、プラスチック等の粒子の表面に金属をコートしたもの、或いは、これらの粒子の表面に更に絶縁薄膜をコートしたもの等が挙げられる。樹脂粒子の表面に金属をコートしたものである場合、樹脂粒子としては、例えば、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、アクリル樹脂、アクリロニトリル・スチレン(AS)樹脂、ベンゾグアナミン樹脂、ジビニルベンゼン系樹脂、スチレン系樹脂等の粒子を挙げることができる。
バインダー樹脂層3を構成する接着剤組成物は、このように膜形成樹脂、熱硬化性樹脂、潜在性硬化剤、シランカップリング剤等を含有する場合に限定されず、通常の異方性導電フィルムの接着剤組成物として用いられる何れの材料から構成されるようにしてもよい。
バインダー樹脂層3を支持する剥離フィルム2は、例えば、PET(Poly Ethylene Terephthalate)、OPP(Oriented Polypropylene)、PMP(Poly-4-methylpentene-1)、PTFE(Polytetrafluoroethylene)等にシリコーン等の剥離剤を塗布してなり、異方性導電フィルム1の乾燥を防ぐとともに、異方性導電フィルム1の形状を維持する。
異方性導電フィルム1は、何れの方法で作製するようにしてもよいが、例えば以下の方法によって作製することができる。膜形成樹脂、熱硬化性樹脂、潜在性硬化剤、シランカップリング剤、導電粒子等を含有する接着剤組成物を調整する。調整した接着剤組成物をバーコーター、塗布装置等を用いて剥離フィルム2上に塗布し、オーブン等によって乾燥させることにより、剥離フィルム2にバインダー樹脂層3が支持された異方性導電フィルム1を得る。
また、上述の実施の形態では、接着剤として、バインダー樹脂層3に適宜導電粒子4を含有した熱硬化性樹脂組成物をフィルム状に成形した接着フィルムを例に説明したが、本発明に係る接着剤は、これに限定されず、例えばバインダー樹脂層3のみからなる絶縁性接着フィルムでもよい。また、本発明に係る接着剤は、バインダー樹脂層3のみからなる絶縁性接着剤層と導電粒子4を含有したバインダー樹脂層3からなる導電粒子含有層とを積層した構成とすることができる。また、接着剤は、このようなフィルム成形されてなる接着フィルムに限定されず、バインダー樹脂組成物に導電粒子4が分散された導電性接着ペースト、あるいはバインダー樹脂組成物のみからなる絶縁性接着ペーストとしてもよい。また、導電性接着ペースト及び絶縁性接着ペーストを重ね塗りするなどして、積層体としてもよい。本発明に係る接着剤は、上述したいずれの形態をも包含するものである。
上述したように、フィルム状であることによって、特に製造数が多くなった場合に、接続されているフレキシブルプリント基板21が斜めからの力で剥離される影響を、安定化させやすくなると推察される。またペーストの場合はコストを低く抑えることができる利点があるとともに、形状を都度変更できる利点が挙げられる。例えば、接続体にした場合の最適な形態を検討する上で、複雑な形態になった場合の影響を検証し易い。また、フィルムを加工することで、これを行ってもよい。
[製造方法]
次いで、異方性導電フィルム1を介してフレキシブルプリント基板21が透明基板12の透明電極17上に接続された接続体の製造工程について説明する。
[仮貼り工程]
先ず、異方性導電フィルム1を透明基板12上に仮貼りする(接着剤配置工程)。異方性導電フィルム1を仮貼りする方法は、透明基板12の透明電極17上に、バインダー樹脂層3が透明電極17側となるように、異方性導電フィルム1を配置する。バインダー樹脂層3を透明電極17上に配置した後、剥離フィルム2側からバインダー樹脂層3を例えば熱圧着ツールで加熱及び加圧し、熱圧着ツールを剥離フィルム2から離し、剥離フィルム2をバインダー樹脂層3から剥離する。
[アライメント工程/仮圧着工程]
次いで、異方性導電フィルム1を介して透明基板12上にフレキシブルプリント基板21の端子部29を配置し、フレキシブルプリント基板21の透明基板12への加熱押圧を行う。先ず、フレキシブルプリント基板21と透明電極17とのアライメントを行う。具体的に、透明電極17の各電極端子17aとフレキシブルプリント基板21の接続端子28とがバインダー樹脂層3を介して対向するように、フレキシブルプリント基板21を配置する。このとき、フレキシブルプリント基板21は、側縁部32の傾斜部32aが異方性導電フィルム1の外縁1aと斜めに交わるように配置することが好ましい。
次に、フレキシブルプリント基板21の上面を所定の加熱温度に昇温された加熱押圧ヘッド40により、適宜緩衝材を介して、所定の温度、圧力で所定時間、熱加圧する。(本圧着工程)。これにより、フレキシブルプリント基板21の接続端子28及び透明電極17の電極端子17aとの間からバインダー樹脂が流出するとともに、導電粒子4が挟持されることで導通が図られ、この状態でバインダー樹脂が硬化される。これにより、フレキシブルプリント基板21が透明基板12上に電気的、機械的に接続された接続体として液晶表示パネル10が形成される。
このとき、本製造工程によれば、フレキシブルプリント基板21は、接続端子28の配列方向又は異方性導電フィルム1の外縁1aと直交する方向を除く方向へ傾斜し、好ましくは、異方性導電フィルム1の外縁1aと斜めに交差して貼り付けられている。したがって、フレキシブルプリント基板21は、透明基板12へ加熱圧着された後に、異方性導電フィルム1の外縁1aと斜めに交差する方向に外力が掛かった場合にも、当該方向に加わる外力を傾斜部32aやダミー端子30の辺で受け易くなることで、当該方向に加わる外力を傾斜部32aやダミー端子30の辺方向に分散させることができ、端子部29からの剥離を防止することができる。これにより、フレキシブルプリント基板21は、接続端子28と透明基板12の電極端子17aとの導通不良を防止することができる。
実験例
次いで、本技術の実験例について説明する。本実験例では、側縁部32の傾斜部32aの傾斜角θを変えた複数のフレキシブルプリント基板を用意し、異方性導電フィルム1を介してガラス基板12に加熱圧着した後、引き剥がし強度を測定した。なお、異方性導電フィルムの判定基準としては、一例として側縁部32の傾斜部32aの傾斜角θが0°における剥離強度が6N以上あれば実用上問題ない。この剥離強度は、接続する対象物や、接続する位置によっても異なる。そのため、接続対象物や接続する位置によってはこれを下回ってもよい場合もある。
各実験例に係るフレキシブルプリント基板21の傾斜部32aの傾斜角θは、図15に示すように、ガラス基板12に仮貼りした異方性導電フィルム1の外縁1aと直交する基準線Rに対する角度をいい、ガラス基板12に接続される一方の側縁27aに向かって側縁部32間の幅が拡大する方向を+、ガラス基板12に接続される一方の側縁27aに向かって側縁部32間の幅が縮小する方向を−とする。
各実験例に係るフレキシブルプリント基板21は、略矩形状に形成され、厚さ25μmのポリイミド基板の一面に、接続端子として、Ni/Auめっきが施された厚さ18μmのCu配線が、0.2mmピッチ(L/S=0.1mm/0.1mm)で形成されている。
各実験例に係るフレキシブルプリント基板21を接続したガラス基板12は、厚さ0.7mmで、全面にITO膜が設けられている。
フレキシブルプリント基板21とガラス基板12との接続に用いた異方性導電フィルム1は、デクセリアルズ株式会社製ACF:CP10000シリーズを用いた。このACFには、導電性粒子として、平均粒径3〜5μmの金/ニッケルメッキ樹脂粒子が含有されている。
接続体サンプルの製造工程としては、先ず、ガラス基板12上に、異方性導電フィルム1を、80℃、1MPa、2秒で加熱押圧することにより仮圧着を行う。次いで、剥離フィルムを剥離し、フレキシブルプリント基板21を配置する。次いで、加熱押圧ヘッドによって熱加圧することにより、フレキシブルプリント基板21が接続された接続体サンプルを得た。本圧着条件は、180℃、5MPa、10secとした。
フレキシブルプリント基板21の引き剥がし強度(N)は、ガラス基板12を治具に固定した状態で、フレキシブルプリント基板21の接続端と反対側の自由端を、図16中矢印Lで示す接続端子28の長手方向(異方性導電フィルム1の外縁1aと直交する垂直方向)に引っ張って引き剥がしたときの強度と、図16中矢印Dで示す接続端子28の長手方向に対して斜め45度の方向に引っ張って引き剥がしたときの強度を測定した。
[参考例]
参考例として、フレキシブルプリント基板の傾斜部32aの傾斜角θを0°、すなわち側縁部32を傾斜させない形状のフレキシブルプリント基板を用意した。参考例に係るフレキシブルプリント基板の垂直方向への引き剥がし強度は11.5N、45度方向への引き剥がし強度は6.7Nであった。
[実験例1]
実験例1では、フレキシブルプリント基板21の傾斜部32aの傾斜角θを+25°とした。実験例1に係るフレキシブルプリント基板21の垂直方向への引き剥がし強度は12.1N、45度方向への引き剥がし強度は8.5Nであった。
[実験例2]
実験例2では、フレキシブルプリント基板21の傾斜部32aの傾斜角θを+45°とした。実験例2に係るフレキシブルプリント基板21の垂直方向への引き剥がし強度は11.7N、45度方向への引き剥がし強度は11.4Nであった。
[実験例3]
実験例3では、フレキシブルプリント基板21の傾斜部32aの傾斜角θを+65°とした。実験例3に係るフレキシブルプリント基板21の垂直方向への引き剥がし強度は12.6N、45度方向への引き剥がし強度は11.2Nであった。
[実験例4]
実験例4では、フレキシブルプリント基板21の傾斜部32aの傾斜角θを−25°とした。実験例4に係るフレキシブルプリント基板21の垂直方向への引き剥がし強度は10.2N、45度方向への引き剥がし強度は6.1Nであった。
[実験例5]
実験例5では、フレキシブルプリント基板21の傾斜部32aの傾斜角θを−45°とした。実験例5に係るフレキシブルプリント基板21の垂直方向への引き剥がし強度は10.5N、45度方向への引き剥がし強度は5.9Nであった。
[実験例6]
実験例6では、フレキシブルプリント基板21の傾斜部32aの傾斜角θを−65°とした。実験例6に係るフレキシブルプリント基板21の垂直方向への引き剥がし強度は11.1N、45度方向への引き剥がし強度は4.4Nであった。
Figure 2018170464
表1に示すように、実験例1〜3に係るフレキシブルプリント基板は、斜め45度方向に引っ張って引き剥がしたときの強度が、参考例よりも向上した。すなわち、フレキシブルプリント基板の異方性導電フィルムと交わる側縁部に、異方性導電フィルムの外縁と直交する方向を除く方向へ傾斜する傾斜部を形成することで、当該方向からの外力を傾斜部の辺で受けて、当該方向に加わる外力を傾斜部の辺方向に分散させることができ、引き剥がし強度を向上できることが分かる。
また、実験例4〜6に係るフレキシブルプリント基板においても、図16中矢印D方向と直交する斜め45度の方向からの外力に対して同様に作用し強度を向上できると考えられる。
ガラス基板等に加熱圧着されたフレキシブルプリント基板に対する外力は、水平、垂直方向よりも斜め方向から掛かることが多いため、フレキシブルプリント基板の異方性導電フィルムと交わる側縁部に、異方性導電フィルムの外縁と直交する方向を除く方向へ傾斜する傾斜部を形成することで、圧着後の導通信頼性を向上できることが分かる。
また、異方性導電フィルムの側縁と直交する垂直方向(図16中矢印L方向)への引き剥がし強度と、斜め45度の方向(図16中矢印D方向)への引き剥がし強度との差に着目すると、参考例では、4.8Nであったのに対して、実験例1〜5ではその差が縮小されている。すなわち、実験例1〜5によれば、フレキシブルプリント基板を垂直方向に外力が掛かった場合でも、斜め45度の方向から外力が掛かった場合でも、引き剥がし強度の差が少なく、同様の強度を発揮することとなり、品質的に安定した構造体を得ることができる。
1 異方性導電フィルム、1a 外縁、2 剥離フィルム、3 バインダー樹脂、4 導電粒子、10 液晶表示パネル、11,12 透明基板、13 シール、14 液晶、15 パネル表示部、16,17 透明基板、17a 電極端子、18 液晶駆動用IC、20 COG実装部、21 フレキシブルプリント基板、22 FOG実装部、23 プリント配線板、24 配向幕、25,26 偏光板、27 基板、27a 側縁、28 接続端子、29 端子部、30 ダミー端子、30a スリット、32 側縁部、32a 傾斜部、40 加熱押圧ヘッド

Claims (20)

  1. 複数の接続端子が配列された端子部を1辺に有するフレキシブル回路基板であり、
    上記1辺と接する2辺の側縁部の内の少なくとも一方の側縁部において、
    上記接続端子と重畳する領域に、上記接続端子の長手方向に対して傾斜する傾斜部が形成されているフレキシブル回路基板。
  2. 上記1辺と接した2辺の側縁部において、上記接続端子と重畳する領域に、上記接続端子の長手方向に対して傾斜する傾斜部が形成されている請求項1記載のフレキシブル回路基板。
  3. 上記傾斜部は、上記接続端子の配列方向と直交する基準線に対して20〜70度の傾斜角をもって傾斜している請求項1又は2に記載のフレキシブル回路基板。
  4. 上記傾斜部は、上記1辺に向かって上記2辺の側縁部間の幅が拡大する方向に傾斜する請求項1又は2に記載のフレキシブル回路基板。
  5. 上記傾斜部は、上記1辺に向かって上記2辺の側縁部間の幅が縮小する方向に傾斜する請求項1又は2に記載のフレキシブル回路基板。
  6. 上記接続端子の配列は、配列方向に対して傾斜している端子を含む請求項1〜5のいずれか1項に記載のフレキシブル回路基板。
  7. 複数の接続端子が配列された端子部を1辺に有するフレキシブル回路基板であり、
    上記1辺と接する2辺の側縁部の内の少なくとも一方の側縁部の近傍に、上記接続端子の長手方向に対して傾斜するダミー端子が設けられ、
    上記ダミー端子は、上記接続端子の配列方向と直交する基準線に対して20〜70度の傾斜角をもって傾斜しているフレキシブル回路基板。
  8. 上記接続端子の配列は、配列方向に対して傾斜している端子を含む請求項7に記載のフレキシブル回路基板。
  9. 上記ダミー端子に隣接する上記接続端子は、上記ダミー端子の傾斜方向と異なる方向に傾斜している請求項7又は8に記載のフレキシブル回路基板。
  10. 複数の電極が形成された基板と、
    上記基板の上記電極上に供給された接続材料を介して接続されるフレキシブル回路基板とを有し、
    上記フレキシブル回路基板は、
    上記基板に設けられた上記電極と上記接続材料を介して接続される複数の接続端子が配列された端子部を1辺に有するフレキシブル回路基板であり、
    上記1辺と接する2辺の側縁部の内の少なくとも一方の側縁部において、
    上記接続端子と重畳する領域に、上記接続端子の長手方向に対して傾斜している傾斜部が形成されている接続体。
  11. 上記傾斜部は、上記接続材料の上記接続端子の配列方向に沿った外縁と直交する方向を除く方向へ傾斜している請求項10に記載の接続体。
  12. 複数の電極が形成された基板と、
    上記基板の上記電極上に供給された接続材料を介して接続されるフレキシブル回路基板とを有し、
    上記フレキシブル回路基板は、
    複数の接続端子が配列された端子部を1辺に有するフレキシブル回路基板であり、
    上記1辺と接する2辺の側縁部の内の少なくとも一方の側縁部の近傍に、上記接続端子の長手方向に対して傾斜するダミー端子が設けられ、
    上記ダミー端子は、上記接続端子の配列方向と直交する基準線に対して20〜70度の傾斜角をもって傾斜している接続体。
  13. 上記ダミー端子は、上記接続材料の上記接続端子の配列方向に沿った外縁と直交する方向を除く方向へ傾斜している請求項12に記載の接続体。
  14. 上記基板には、上記接続端子の配列方向にわたって複数の上記フレキシブル回路基板が接続されている請求項10〜13のいずれか1項に記載の接続体。
  15. 複数の電極が形成された基板の上記電極上に供給された接続材料を介してフレキシブル回路基板を配置し、
    上記フレキシブル回路基板を押圧しながら上記接続材料を硬化させ、上記基板と上記フレキシブルプリント基板とを接続する工程を有し、
    上記フレキシブル回路基板は、
    複数の接続端子が配列された端子部を1辺に有するフレキシブル回路基板であり、
    上記1辺と接する2辺の側縁部の内の少なくとも一方の側縁部において、
    上記接続端子と重畳する領域に、上記接続端子の長手方向に対して傾斜している傾斜部が形成されている接続体の製造方法。
  16. 上記傾斜部は、上記接続材料の上記接続端子の配列方向に沿った外縁と直交する方向を除く方向へ傾斜している請求項15に記載の接続体の製造方法。
  17. 複数の電極が形成された基板の上記電極上に供給された接続材料を介してフレキシブル回路基板を配置し、
    上記フレキシブル回路基板を押圧しながら上記接続材料を硬化させ、上記基板と上記フレキシブル回路基板とを接続する工程を有し、
    上記フレキシブル回路基板は、
    複数の接続端子が配列された端子部を1辺に有するフレキシブル回路基板であり、
    上記1辺と接する2辺の側縁部の内の少なくとも一方の側縁部の近傍に、上記接続端子の長手方向に対して傾斜する傾斜ダミー端子が設けられ、
    上記ダミー端子は、上記接続端子の配列方向と直交する基準線に対して20〜70度の傾斜角をもって傾斜している接続体の製造方法。
  18. 上記ダミー端子は、上記接続材料の上記接続端子の配列方向に沿った外縁と直交する方向を除く方向へ傾斜している請求項17に記載の接続体の製造方法。
  19. 接続対象となる基板に設けられた電極と接続材料を介して接続される複数の接続端子が配列された端子部を1辺に有し、
    上記1辺と接する2辺の側縁部の内の少なくとも一方の側縁部において、
    上記接続端子と重畳する領域に、上記接続端子の長手方向に対して傾斜している傾斜部を形成するフレキシブル回路基板の設計方法。
  20. 接続対象となる基板に設けられた電極と接続材料を介して接続される複数の接続端子が配列された端子部を1辺に有し、
    上記1辺と接する2辺の側縁部の内の少なくとも一方の側縁部の近傍に、上記接続端子の長手方向に対して傾斜するダミー端子が設けられ、
    上記ダミー端子は、上記接続端子の配列方向と直交する基準線に対して20〜70度の傾斜角をもって傾斜させるフレキシブル回路基板の設計方法。
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