JP2007015395A - セルロースエステルフィルムの製造方法、無限移行する無端の金属支持体面を清掃する方法、セルロースエステルフィルム及び偏光板用保護フィルム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 溶液流延製膜方法によりセルロースエステルフィルムを製造する方法において、ダイからドープを無限移行する無端の金属支持体上に流延した流延膜に対して上流及び/または下流側から当たる風をその最大風速の水平方向成分が4m/sec以下となるようにして、且つ流延膜の幅手全体に当たる風の風速の偏差が±20%以内となるようにすることを特徴とするセルロースエステルフィルムの製造方法。
【選択図】 なし
Description
本実施例1は請求項1〜11の発明に係るものである。
製膜した各セルローストリアセテートから長手方向から3m(全幅)の試料を取り出し試料1〜12を準備した。一方40Wの蛍光灯を8本10cm間隔に並べた照明板を準備した。一枚の試料を点灯した該照明板の下1.5mのところに置き、フィルムの平面性を観察した。横段は規則的な場合もあるが、不規則のものもあるので、あらゆる角度から全面積を観察し、下記のようなランクで評価した。
B:1個だけ弱い横段らしきものがある
C:弱い横段らしきものが2〜3個ある
D:弱い横段らしきものが4〜8個ある
E:規則性のある弱い横段らしきものが多数ある
F:はっきりとした横段が1〜3個ある
G:はっきりした横段が4〜8個ある
H:規則性のあるはっきりした横段が多数ある。
表1からセルロースエステルフィルムの横段に対して、ダイの上流側及び下流側の風速の大小及びその偏差の影響が大きく、更にダイスリット角度、流延膜温度、線流速、ドラフト比等の工程条件によって改善することがわかる。
本実施例2は請求項12〜14の発明に係るものである。
表2から、剥離音の大きさにより横段が変化することがわかり、大きい剥離音のNo.11の条件を変更することによって、剥離音を低下させることが出来、更に横段が改善されたことがわかる。ウェブの剥離音の250Hz成分を調べることにより、セルロースエステルフィルムの横段を事前に察知することが出来るようになった。
本実施例3は請求項16〜18の発明に係るものである。
本実施例4は請求項19〜26の発明に係るものである。
2 ダイ
3 金属支持体(ステンレスベルト)
4 剥離ロール(剥離点)
5 ロール乾燥装置
9 テンター乾燥装置
11 ダイスリット
12 ダイスリットの中心線
13 金属支持体の接線
14 流延膜
20 ドライブ用ドラム
22 流延用バックロール
30 張力遮断手段
Claims (28)
- 溶液流延製膜方法によりセルロースエステルフィルムを製造する方法において、ダイからドープを無限移行する無端の金属支持体上に流延した流延膜に対して上流及び/または下流側から当たる風をその最大風速の水平方向成分が4m/sec以下となるようにして、且つ流延膜の幅手全体に当たる風の風速の偏差が±20%以内となるようにすることを特徴とするセルロースエステルフィルムの製造方法。
- 流延膜に当たる風の最大風速の水平方向成分を2m/sec以下とすることを特徴とする請求項1に記載のセルロースエステルフィルムの製造方法。
- 流延膜に当たる風の最大風速の水平方向成分を1m/sec以下とすることを特徴とする請求項2に記載のセルロースエステルフィルムの製造方法。
- ダイスリットの中心線と無限移行する無端の金属支持体の接線とのなす角度を40〜90°とすることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載のセルロースエステルフィルムの製造方法。
- ダイから流延する流延膜の温度を10〜50℃とすることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載のセルロースエステルフィルムの製造方法。
- 流延膜の線流速を10〜200m/min、且つ線流速のバラツキを±15%以内とすることを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載のセルロースエステルフィルムの製造方法。
- 無限移行する無端の金属支持体の線速度に対する流延膜の線流速のドラフト比を0.4〜2.0とすることを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項に記載のセルロースエステルフィルムの製造方法。
- ダイスリットの先端と無限移行する無端の金属支持体面との間隙を200μm〜5mmとすることを特徴とする請求項1乃至7の何れか1項に記載のセルロースエステルフィルムの製造方法。
- ダイ及び流延膜周辺の雰囲気温度を10〜40℃とすることを特徴とする請求項1乃至8の何れか1項に記載のセルロースエステルフィルムの製造方法。
- 流延膜が無限移行する無端の金属支持体に接する位置を、該金属支持体を裏側から支えている流延用バックロールが該金属支持体に接触している位置と同位置とすることを特徴とする請求項1乃至9の何れか1項に記載のセルロースエステルフィルムの製造方法。
- 前記流延用バックロールが無限移行する無端の金属支持体を抱く角度を1〜6°とすることを特徴とする請求項10に記載のセルロースエステルフィルムの製造方法。
- 溶液流延製膜方法によりセルロースエステルフィルムを製造する方法において、剥離点より100〜150cm離れたところで遮蔽物のない状態で、125〜250Hz成分の剥離音以外の雑音を差し引いた音量を測定したとき、ウェブを剥離する際に発する125〜250Hz成分の剥離音を90dB以下とすることを特徴とするセルロースエステルフィルムの製造方法。
- 125〜250Hz成分の剥離音が90dBを超えたとき製造条件を調節することによって剥離音を90dB以下とすることを特徴とする請求項12に記載セルロースエステルフィルムの製造方法。
- 125〜250Hz成分の剥離音を80dB以下とすることを特徴とする請求項12または13に記載のセルロースエステルフィルムの製造方法。
- 溶液流延製膜方法によりセルロースエステルフィルムを製造する方法において、剥離張力を30〜240N/m幅として剥離した後、剥離点から張力遮断手段までの工程距離間をウェブ長さにして最小2m、最大90mとして、該工程距離間のウェブの張力を維持しながら搬送することを特徴とするセルロースエステルフィルムの製造方法。
- 前記工程距離間におけるウェブの残留溶媒量の変化を140質量%から10質量%の間とすることを特徴とする請求項15に記載のセルロースエステルフィルムの製造方法。
- 張力遮断手段が、ドライブロールであることを特徴とする請求項15または16に記載のセルロースエステルフィルムの製造方法。
- 溶液流延製膜方法によりセルロースエステルフィルムを製造する際、無限移行する無端の金属支持体面を、用具を用いて清掃する方法において、純水を用具に含ませて拭く操作及び有機溶媒を用具に含ませて拭く操作を行うことを特徴とする無限移行する無端の金属支持体面を清掃する方法。
- 純水で拭く操作の後に、有機溶媒で拭く操作を行うことを特徴とする請求項18に記載の無限移行する無端の金属支持体面を清掃する方法。
- 純水で拭く操作の後、純水が乾かないうちに有機溶媒で拭く操作を行うことを特徴とする請求項19に記載の無限移行する無端の金属支持体面を清掃する方法。
- 有機溶媒がセルロースエステルに対して溶解能を有するもの、セルロースエステルに対して溶解能を有しないもの及びこれらの混合物から選ばれるものであることを特徴とする請求項18乃至20の何れか1項に記載の無限移行する無端の金属支持体面を清掃する方法。
- 前記セルロースエステルに対して溶解能を有する有機溶媒がメチレンクロライドまたは酢酸メチルであることを特徴とする請求項21に記載の無限移行する無端の金属支持体面を清掃する方法。
- 前記セルロースエステルに対して、溶解能を有しない有機溶媒がメタノールまたはエタノールであることを特徴とする請求項21に記載の無限移行する無端の金属支持体面を清掃する方法。
- 用具が、純水または有機溶媒に対して吸収能を有し、且つ脱離繊維が起こりにくい長繊維からなる不織布であることを特徴とする請求項18乃至23の何れか1項に記載の無限移行する無端の金属支持体面を清掃する方法。
- 請求項18乃至24の何れか1項に記載の方法で清掃した無限移行する無端の金属支持体を用いて製膜することを特徴とするセルロースエステルフィルムの製造方法。
- 請求項1〜17または25に記載の方法により製造したセルロースエステルフィルム。
- 厚さが20〜85μmであることを特徴とする請求項26に記載のセルロースエステルフィルム。
- 請求項26または27に記載のセルロースエステルフィルムを表面鹸化加工した偏光板用保護フィルム。
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