JPH04298310A - セルローストリアセテートフイルムの製造方法 - Google Patents

セルローストリアセテートフイルムの製造方法

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JPH04298310A
JPH04298310A JP6323191A JP6323191A JPH04298310A JP H04298310 A JPH04298310 A JP H04298310A JP 6323191 A JP6323191 A JP 6323191A JP 6323191 A JP6323191 A JP 6323191A JP H04298310 A JPH04298310 A JP H04298310A
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JP
Japan
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tenter
band
dope
cellulose triacetate
film
Prior art date
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Pending
Application number
JP6323191A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeo Suyama
須山 茂夫
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP6323191A priority Critical patent/JPH04298310A/ja
Publication of JPH04298310A publication Critical patent/JPH04298310A/ja
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  • Moulding By Coating Moulds (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、バンド及びテンターか
らなる溶液製膜機を用いてセルローストリアセテートフ
イルムを製造する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、セルローストリアセテートフイル
ムの製造は、所定組成のドープをバンドに流延してゲル
化させた後、このゲル化したウェブ状のドープを剥ぎ取
ってテンターに送り込み、ウェブの幅をテンターで規制
すことにより行っていた(特開昭62−37113号公
報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような従来の方法でセルローストリアセテートフイル
ムを製造すると、剥げ残り故障または横段ムラ故障が発
生する場合が多かった。ここで、剥げ残り故障とは、バ
ンド上に流延したドープを乾燥後剥ぎ取った時にその一
部分がバンド上に残る故障をいい、横段ムラ故障とは、
流延方向に直角に発生する波板状の筋故障をいう。
【0004】本発明は、以上の問題点を解消し、良好な
状態のフイルムを製造できるセルローストリアセテート
フイルムの製造方法を提供することを目的をする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上述した
セルローストリアセテートフイルムを製造する際に多発
する故障の原因について鋭意研究し、それがバンド速度
とテンター速度の関係にあることを見出した。そして、
さらに研究の結果、バンド速度とテンター速度とが所定
の関係にあれば前記故障がほとんど発生しないことを見
出し、本発明を完成させた。
【0006】すなわち、本発明のセルローストリアセテ
ートフイルムの製造方法は、セルローストリアセテート
及びその他の乾燥後固体となる成分の和の濃度が5〜2
5重量%であって、かつ溶剤組成におけるメチレンクロ
ライド以外の溶媒の比率が8〜20重量%であるドープ
をバンドに流延してゲル化させ、その後剥ぎ取ってテン
ターで幅を規制してフイルムを製造する方法において、
下記のテンタードロー比が100.5〜110.0%で
あることを特徴とするセルローストリアセテートフイル
ムの製造方法。 テンタードロー比(%)=A×100/BA:テンター
速度(m/min) B:バンド速度(m/min)
【0007】テンタードロー比は、100.0 〜11
0.0%の範囲であり、好ましくは100.5〜106
.0%の範囲である。 テンタードロー比が100.0%未満の場合は、バンド
とドープの密着力が剥ぎ取りの力より大きいためバンド
より剥ぎ取れず連続流延できなくなるか、あるいはドー
プがバンドから剥がれる位置が移動することによる横段
ムラ故障が発生する。また、テンタードロー比が110
.0%を越える場合は、乾燥後のベース厚みを一定にす
るためにバンド上に流すドープ量を多くする必要がある
ので、乾燥負荷の増加、乾燥能力不足により剥げ残り故
障が発生し、これを防止しようとすると、流延速度を遅
くせざるを得なくなる。
【0008】また、テンタードロー比を上記範囲内で小
さくすると、乾燥後の支持体厚みを変えること無くバン
ド上に流すドープ量を少なくできるので、乾燥負荷が小
さくなり流延速度を早くすることができる。
【0009】テンタードロー比を上述した範囲に設定す
るには、通常、バンド速度を基準としてテンター速度を
所定の範囲に設定することにより行う。
【0010】バンドは、ステンレス鋼帯を数10mエン
ドレス接続したものが一般に用いられる。
【0011】テンターは、従来使用されている各種テン
ターを用いることができ、例えば、ポリエステルフイル
ムなどの延伸に使用されるテンターを用いることができ
る。
【0012】本発明のセルローストリアセテートフイル
ムの製造方法に用いるドープは、セルローストリアセテ
ート及びその他の乾燥後固体となる成分の和の濃度が5
〜25重量%である。すなわち、残留溶媒が75〜95
重量%である。ここで、残留溶媒とは、以下に示す通り
である。 残留溶媒(%)=(A−B)×100/AA:資料フイ
ルムの重量(g) B:110℃、1時間熱風乾燥後の資料フイルムの重量
(g)
【0013】セルローストリアセテートフイルム等の成
分の和の濃度が5重量%未満であると、揮発溶剤成分が
増えることになり、乾燥負荷が増大して限界流延速度が
低下する。また、25重量%を越えると、ドープの粘度
が増大するため流動性が低下し、筋故障が発生するなど
フイルムの外観を損なう。
【0014】また、本発明に用いるドープは、溶剤組成
におけるメチレンクロライド以外の溶媒の比率が8〜2
0重量%である。比率が8重量%未満であると、セルロ
ーストリアセテートの溶解性が低減し、作業効率が低下
する。また、乾燥効率も低下するので限界流延速度が低
下する。また、比率が20重量%を越えると、セルロー
ストリアセテートが溶解しにくくなり、不溶解物が多く
なる。
【0015】本発明のセルローストリアセテートフイル
ムの製造方法は、写真用フイルム、映画用フイルム等の
感光材料の感光層の支持体、磁気録画テープ、磁気録音
テープ等磁気記録材料の支持体等に利用できる。
【0016】
【作用】本発明のセルローストリアセテートフイルムの
製造方法では、テンタードロー比を100.0%以上と
することにより、剥ぎ取り力がバンドとドープの密着力
を上回るようにして常に一定個所で確実に剥ぎ取れるよ
うにし、かつ、テンタードロー比を110.0%以下と
することにより、流延するドープを厚くしなくてもよい
ので充分に乾燥した状態で剥ぎとれるようにしている。
【0017】
【実施例】本発明のセルローストリアセテートフイルム
の製造方法の一実施例を図面に基づいて説明する。
【0018】図1はセルローストリアセテートフイルム
の製造方法を実施する溶液製膜機の側面概略図、図2は
同上テンターの平面概略図、図3は同上テンターのクリ
ップ部分の側面図である。
【0019】図1において、符号1は流延されたドープ
をゲル化させるバンド1、符号2はバンド1から剥ぎ取
られたウェブ3(流延されたドープがある程度ゲル化さ
れウェブ状となったもの)の幅を規制するテンターであ
る。バンド1は、無端環状に形成されて図中反時計方向
に回転できるようになっており、また、上部一端には流
延口4が設けられる。
【0020】テンター2は、図2に示すように、ウェブ
3の幅方向に進退自在ないくつかの節を持つレール5が
設けられ、このレール5にスプロケット6を介して2組
の無端のチェーン7が設けられている。そして、チェー
ン7には、フイルムの両側縁部を固持するためのクリッ
プ8が所定間隔で列状に設けられている。このクリップ
8は、図3に示すように、固定アゴ9と、この固定アゴ
9にレバー10により圧接自在なシュー11とからなっ
ている。
【0021】以上のような溶液製膜機でセルローストリ
アセテートフイルムを製造するには、まず、バンド1を
速度bで走行させるとともに、テンター2のチェーン7
を速度bと同一か又は1.1倍以内の速度aで走行させ
る。そして、所定組成のドープを流延口4からバンド1
に流延してウェブ3を形成する。このウェブ3はバンド
1上で乾燥させられて残留溶媒が40〜60重量%程度
になる。そして、ウェブ3はバンド1から剥ぎ取られた
後、テンター2に送られその両端部をが固定アゴ9とシ
ュー11で挟持された状態でチェーン7より巾方向に延
伸されつつ搬送されて所定の幅に規制される。したがっ
て、ウェブ3は、バンド1上に位置するときは速度bで
搬送されるが、バンド1から剥ぎ取られる部位ではテン
ター2の走行速度aで引っ張られるので、常に所定位置
で確実に剥ぎ取られる。
【0022】実施例1 溶液製膜機:図1に示す溶液製膜機を用いた。
【0023】ドープ: セルローストリアセテート濃度;5〜25重量%溶剤組
成;メチレンクロイライド:メタノール:ブタノール=
89:4:7
【0024】製膜条件:乾燥温度、延伸率等は通常の条
件で行い、乾燥後の厚みが122μmのセルローストリ
アセテートフイルムを製造した。ただし、テンタードロ
ー比は101.0%とした。
【0025】製膜結果:剥げ残り故障および横段ムラ故
障の発生はなかった。
【0026】実施例2 テンタードロー比を103.0%とした他は、実施例1
と同一にした。
【0027】製膜結果:剥げ残り故障および横段ムラ故
障の発生はなかった。
【0028】実施例3 テンタードロー比を106.0%とした他は、実施例1
と同一にした。
【0029】製膜結果:剥げ残り故障および横段ムラ故
障の発生はなかった。
【0030】比較例1 テンタードロー比を99.9%とした他は、実施例1と
同一にした。
【0031】製膜結果:剥げ残り故障が発生し連続流延
できなかった。
【0032】比較例2 テンタードロー比を115.0%とした他は、実施例1
と同一にした。
【0033】製膜結果:バンド上に流すドープ量を増や
す事となり、乾燥能力不足による剥げ残り故障が発生し
、連続流延できなかった。
【0034】
【発明の効果】本発明は、剥げ残り故障及び横段ムラ故
障の発生を防止でき、常に良好なセルローストリアセテ
ートフイルムを製造できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のセルローストリアセテートフイルムの
製造方法を実施する溶液製膜機の概略図。
【図2】本発明のセルローストリアセテートフイルムの
製造方法を実施する溶液製膜機のテンターの概略図。
【図3】本発明のセルローストリアセテートフイルムの
製造方法を実施する溶液製膜機のテンターのクリップ部
分の側面図。
【符号の説明】
1…バンド 2…テンター 3…ウェブ a…テンター速度 b…バンド速度

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  セルローストリアセテート及びその他
    の乾燥後固体となる成分の和の濃度が5〜25重量%で
    あって、かつ溶剤組成におけるメチレンクロライド以外
    の溶媒の比率が8〜20重量%であるドープをバンドに
    流延してゲル化させ、その後剥ぎ取ってテンターで幅を
    規制してフイルムを製造する方法において、下記のテン
    タードロー比が100.5〜110.0%であることを
    特徴とするセルローストリアセテートフイルムの製造方
    法テンタードロー比(%)=A×100/BA:テンタ
    ー速度(m/min) B:バンド速度(m/min)
JP6323191A 1991-03-27 1991-03-27 セルローストリアセテートフイルムの製造方法 Pending JPH04298310A (ja)

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Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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