JP2007011749A - 情報処理システム、会計情報処理システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】情報処理装置11には、日々の取引データが記録された仕訳ファイル、科目ファイル、基礎情報ファイルを含んで構成される出納帳ファイル14が具備され、情報処理装置12には、出納帳ファイル14を構成する各ファイルとの間でデータ同期がとられる出納帳ファイル16と、出納帳ファイル16の各ファイルとの間でデータ同期がとられる会計ファイル17とが具備され、出納帳ファイル14と出納帳ファイル16との間の同期制御が、所定のタイミング時に情報処理装置11側から主導的に行われ、出納帳ファイル16と会計ファイル17との間の同期制御が、情報処理装置12における所定の処理時に行われる。
【選択図】 図2
Description
本発明にかかる会計情報処理システムの実施例を説明する前に、本システムを実現するための前提となる構成について説明する。なお、図1は、本発明にかかる会計情報処理システムの骨幹部分の構成を示す図であり、会計業務に特化することなく構成された情報処理システムの構成を示す図である。同図に示す情報処理システムは、第1の情報処理装置である情報処理装置1と第2の情報処理装置である情報処理装置2とがネットワーク3を介して接続されている。
つぎに、図1のように構成された本システムの機能に基づく種々の特徴について説明する。まず、第1の特徴として、本システムでは、図1に示したように、ネットワーク3を介して第1のファイル群4と第2のファイル群5との間で所定のタイミング時に同期がとられる。つまり、情報処理装置1側と情報処理装置2側の双方において、一部の状態時を除いて同一データが保持されるので、データの2重化による保全が図られる。なお、第1のファイル群4と第2のファイル群5との間の同期は、両ファイル群の各ファイル間に差がある場合にのみ(すなわち差分データのみ)実際のデータ伝送が行われるので、大量のデータがネットワーク3を流れることがなく、ネットワーク回線を圧迫することがない。
(1)基礎ファイル(顧問先に関する基本情報)
(2)科目ファイル(勘定科目に関する情報)
(3)残高情報ファイル(会計期間ごとの残高情報)
(4)摘要情報ファイル(摘要の定義など)
(5)月次ファイル[通常月×12ヶ月分](仕訳情報)
(6)月次ファイル[決算修正月](仕訳情報)
(7)その他のファイル(出納帳ファイル、会計ファイル共通情報)
(8)買掛関連情報ファイル
(9)売掛関連情報ファイル
(10)会計事務所情報ファイル
(1)基礎ファイル(顧問先に関する基本情報)
(2)科目ファイル(勘定科目に関する情報)
(3)残高情報ファイル(会計期間ごとの残高情報)
(4)摘要情報ファイル(摘要の定義など)
(5)月次ファイル[通常月×12ヶ月分](仕訳情報)
(6)月次ファイル[決算修正月](仕訳情報)
(7)その他のファイル(出納帳ファイル、会計ファイル共通情報)
図2において、システムの起動時にネットワーク接続が確立される。その後、顧問先の情報処理装置11に保存されている出納帳ファイル14と会計事務所側の情報処理装置12に保存されている出納帳ファイル16とが比較照合されてファイル同期がとられる(シーケンスSQ101)。例えば、前回のシステム終了時以降に、会計事務所側で出納帳ファイル16に対する更新処理が行われている場合や、前回のシステム終了時に回線が切断されているような場合には、更新データが有効となるように出納帳ファイル14と出納帳ファイル16とのファイル同期がとられる。なお、前回のシステム終了時の状態が正常終了の場合、あるいは会計事務所側で出納帳ファイル16に対するデータ編集等が行われていない場合には、実際のデータ伝送は行われない。なお、ファイル同期が確立された後は、ネットワーク接続が解放されるので、会計事務所側に複数の顧問先からの接続依頼がほぼ同時期に集中したとしてもスペックで規定された同時接続数が超過になる確率を激減させることができる。
顧問先におけるデータ編集は、システム起動時に生成された出納帳ワークファイル15に対して行われる。出納帳ワークファイル15に対する編集が終了後の所定のタイミング時に(例えばシステム終了時)ネットワーク接続が確立され、出納帳ファイル14と出納帳ファイル16とのファイル同期がとられる。すなわち、出納帳ワークファイル15の内容が出納帳ファイル14に反映されるとともに(シーケンスSQ102)、出納帳ファイル14と出納帳ファイル16の更新データが相互に反映される(シーケンスSQ103)。
仕訳入力が全て行われると(一般的には1ヶ月単位)、情報処理装置12に対して情報処理装置11から監査依頼が通知される(シーケンスSQ104)。監査依頼が通知された場合、監査に必要なファイルに対して、例えばフラグ(図示省略)が設定される。会計事務所側では、設定されたフラグに基づいて、監査依頼が通知されている状態が識別され(後述する図6を参照)、情報処理装置11,12の表示装置(図示省略)にて監査に関係のあるファイルの状態をリアルタイムに確認することができる(後述の図9−1(会計事務所側)、図9−2(顧問先側)を参照)。
情報処理装置12では、出納帳ファイル16の中から監査依頼された月の月次仕訳ファイルや、顧問先が編集した科目ファイルなどが会計ファイル17に取り込まれる(シーケンスSQ105:後述の図7を参照)。この処理が行われると、プログラム上では、当該ファイルに対して、例えば監査中フラグが設定され、監査依頼フラグが消去される。また、監査依頼のときと同様に、顧問先、会計事務所側の双方で監査に関係のあるファイルの状態をリアルタイムで確認することができる。なお、情報処理装置12の出納帳ファイル16と会計ファイル17とはそれぞれ別管理されおり、情報処理装置11側から会計ファイル17を編集または変更することができない。したがって、例えば顧問先の操作ミスで会計事務所が管理する会計ファイル17の内容が消去されることはない。
会計事務所側の情報処理装置12では、会計ファイル17に基づく仕訳監査等の業務を支援する環境が提供される(シーケンスSQ106)。なお、会計事務所が監査のために会計ファイル17を開いて、データの編集操作を行っていたとしても、顧問先の出納帳ファイル14は会計ファイル17とは別管理のため、顧問先が監査依頼を行った場合でも、編集禁止とはされていない仕訳ファイルに限っては、仕訳データの入力が妨げられることはない。例えば、顧問先では、翌月の仕訳を入力することができる。
監査が終了すると、監査の対象となった会計ファイル17内の月次の仕訳ファイルや、科目ファイルなどで変更されたファイルと、出納帳ファイル16との同期がとられ、監査結果が出納帳ファイル16にも反映される(シーケンスSQ107:後述の図8を参照)。なお、監査処理が終了すると、当該ファイルに対して、例えば監査済フラグが設定され、監査中フラグが消去される。顧問先の情報処理装置11では、システムを通常どおりに起動するとデータの呼出処理(ファイル転送処理)が行われ、監査された出納帳データを確認することができる(後述の図9−2を参照)。なお、「監査済」となった出納帳ファイル14の仕訳は、監査データ保護のため自動ロックされ、変更することができない。ただし、必要に応じ、情報処理装置12において、「監査済」の解除を行う機能を設けてもよい。
つぎに、顧問先が自身の出納帳ファイル(出納帳ファイル14)を編集した直後の所定のタイミング時(例えば編集終了時)における同期処理(自動更新処理)について説明する。図3は、出納帳ファイルに対する編集終了時の自動更新処理を説明するための図である。
つぎに、顧問先が出納帳ファイル14を編集した際に何らかの原因で編集作業が中断した場合の、その後(例えば次回の起動時)の自動更新処理について説明する。図4は、出納帳ファイル14に対する編集中断後の自動更新処理を説明するための図である。
(1)情報処理装置12の出納帳ファイル16のみが更新されている場合(ダウンロードが必要)
(2)情報処理装置11の出納帳ファイル14のみが更新されている場合(アップロードが必要)
(3)情報処理装置11の出納帳ファイル14および情報処理装置12の出納帳ファイル16の双方が更新されている場合(アップロードおよびダウンロードの両者が必要)
以下、これらの(1)〜(3)の場合における自動更新処理時の動作について説明する。
自動更新処理では、ネットワーク接続時、切断時、ファイルの登録、更新、削除時等において、まず、双方の更新フラグファイルのみが比較され、顧問先に必要なファイルのみのダウンロード、または会計事務所側に必要なファイルのみのアップロードが行われる。また、同時に削除フラグを持つ場合には、ダウンロード、アップロード時に双方の削除されたファイルの削除処理が行われる。
図5−1は、出納帳ファイル16のみが更新されている場合の自動更新処理におけるデータの流れを示す図である。同図に示す例では、出納帳ファイル14,16の両者において、更新フラグおよび削除フラグともに13桁のフラグが用いられている。例えば「1」はフラグが「ON」に設定されていることを意味し、「0」はフラグが「OFF」に設定されていることを意味する。また、例えば各桁のそれぞれが個々のファイルに相当する。したがって、13桁のフラグでは13のファイルが自動更新処理の対象に設定されていることを意味する。
図5−2は、出納帳ファイル14のみが更新されている場合の自動更新処理におけるデータの流れを示す図である。同図に示す例では、顧問先の出納帳ファイル14において、1〜3番目のファイルと、5番目のファイルの更新フラグが「ON」に設定され、5番目のファイルの削除フラグが「ON」に設定されている。したがって、1〜3番目のファイルがアップロードされるとともに、5番目のファイルに対してはファイル削除の処理が行われる。なお、その他の動作については、ダウンロードのときと同様であり、その説明を省略する。
図5−3は、出納帳ファイル14,16の双方が更新されている場合の自動更新処理におけるデータの流れを示す図である。同図に示すような双方共に更新されている場合には、更新ルール設定ファイル(例えば、出納帳ファイル14,16の双方保持される)に従った更新処理が行われる。例えば、双方共に更新されている1,2,8および9番目のファイルにおいて、更新ルール設定ファイルでは、2および8番目のファイルの優先順位は顧問先優先に設定され、1,9番目のファイルの優先順位は会計事務所側に設定されている。したがって、2および8番目のファイルはアップロードされる。一方、1番目のファイルはダウンロードされる。さらに、9番目のファイルは、同時に削除フラグが「ON」に設定されているので、顧問先のファイル削除の処理が行われる。また、その他のファイルは更新ルール設定ファイルを用いない通常の更新フラグに基づくアップロードまたはダウンロードの各処理が行われる。なお、更新ルール設定は、全てのファイルに対し、顧問先優先か会計事務所が優先かを示す内容になっているが、その設定自体は会計事務所、すなわち情報処理装置12側で簡易に設定(顧問先優先・会計事務所優先などのように)できることが好ましい。
3 ネットワーク
4 第1のファイル群
5 第2のファイル群
6 第3のファイル群
8 第1の情報処理装置用プログラム
9 第2の情報処理装置用プログラム
14,16 出納帳ファイル
15 出納帳ワークファイル
17 会計ファイル
Claims (18)
- 第1の情報処理装置と、第2の情報処理装置とがネットワークを介して接続される会計情報処理システムにおいて、
前記第1の情報処理装置は、日々の取引データが記録された仕訳ファイル、科目ファイル、基礎情報ファイルを含んで構成される第1の出納帳ファイルを具備し、
前記第2の情報処理装置は、前記第1の出納帳ファイルを構成する各ファイルとの間でデータ同期がとられる第2の出納帳ファイルと、該第2の出納帳ファイルの各ファイルとの間でデータ同期がとられる会計ファイルと、を具備し、
前記第1の出納帳ファイルと前記第2の出納帳ファイルとの間の同期制御は、所定のタイミング時に前記第1の情報処理装置側から主導的に行われ、該第2の出納帳ファイルと前記会計ファイルとの間の同期制御は、前記第2の情報処理装置における所定の処理時に行われることを特徴とする会計情報処理システム。 - 前記第1の出納帳ファイルと前記第2の出納帳ファイルとの間の同期制御における所定のタイミング時とは、少なくとも前記第1の情報処理装置の前記第2の情報処理装置に対する接続時、または該第1の出納帳ファイルにおけるファイルの登録、更新、削除時であり、該第2の出納帳ファイルと前記会計ファイルとの間の同期制御における所定の処理時とは、少なくとも前記第2の情報処理装置における監査処理時または監査終了時であることを特徴とする請求項1に記載の会計情報処理システム。
- 前記第1の出納帳ファイルと前記第2の出納帳ファイルとの間の同期制御は、該第1、第2の出納帳ファイルを構成するファイルの内容に変更のあったときに付与される更新ログと、該第1、第2の出納帳ファイルを構成するファイルが不要になったときに付与される削除ログと、該第1の出納帳ファイルと該第2の出納帳ファイルとの間で同期がとられる共通ファイルの双方に変更があった場合に参照される更新ルール設定ファイルと、に基づいて行われることを特徴とする請求項1または2に記載の会計情報処理システム。
- 前記更新ルール設定ファイルには、前記第1の出納帳ファイルと前記第2の出納帳ファイルとの間で同期がとられる共通ファイルの中で、どちらのファイルを優先するか否かの優先順位が示されていることを特徴とする請求項3に記載の会計情報処理システム。
- 前記会計ファイルに対する前記第1の情報処理装置からの編集処理が常時禁止されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の会計情報処理システム。
- 監査依頼時から監査終了時までの間、前記第1の出納帳ファイルの監査処理対象ファイルに対する編集処理が禁止されることを特徴とする請求項2〜5のいずれか一つに記載の会計情報処理システム。
- 監査終了時以降、前記第1の出納帳ファイルの監査処理対象ファイルに監査済フラグが付与されることを特徴とする請求項6に記載の会計情報処理システム。
- 前記第2の情報処理装置では、監査依頼時から監査終了時までの間であっても、前記第2の出納帳ファイルの監査処理対象ファイルに対する編集処理が可能とされることを特徴とする請求項請求項2〜5のいずれか一つに記載の会計情報処理システム。
- 監査終了時以降、前記第2の出納帳ファイルの監査処理対象ファイルに監査済フラグが付与されることを特徴とする請求項8に記載の会計情報処理システム。
- 監査依頼時から監査終了時までの間、前記会計ファイルの監査処理対象ファイルに対する編集処理が禁止されることを特徴とする請求項2〜5のいずれか一つに記載の会計情報処理システム。
- 監査終了時以降、前記会計ファイルの監査処理対象ファイルに監査済フラグが付与されることを特徴とする請求項10に記載の会計情報処理システム。
- 前記第1、第2の出納帳ファイルおよび前記会計ファイルに対する編集処理の禁止が監査終了時以降も継続されることを特徴とする請求項6〜11のいずれか一つに記載の会計情報処理システム。
- 監査依頼から監査受付、監査終了までの一連の監査処理状況が、前記第1の情報処理装置および前記第2の情報処理装置の双方から確認可能であることを特徴とする請求項2〜11のいずれか一つに記載の会計情報処理システム。
- 監査処理が開始されるまでの間、前記第1の情報処理装置から受けた監査依頼を前記第2の情報処理装置にて変更可能であることを特徴とする請求項2〜11のいずれか一つに記載の会計情報処理システム。
- 第1の情報処理装置と、第2の情報処理装置とがネットワークを介して接続される情報処理システムにおいて、
前記第1の情報処理装置は、該第1の情報処理装置側で入力された入力データが記録された1〜複数のファイルを有する第1のファイル群を具備し、
前記第2の情報処理装置は、前記第1のファイル群の各ファイルとの間でデータ同期がとられる第2のファイル群と、該第2のファイル群の各ファイルとの間でデータ同期がとられる第3のファイル群と、を具備し、
前記第1のファイル群と前記第2のファイル群との間の同期制御は、所定のタイミング時に前記第1の情報処理装置側から主導的に行われ、該第2のファイル群と前記第3のファイル群との間の同期制御は、前記第2の情報処理装置における所定の処理時に行われることを特徴とする情報処理システム。 - 前記第1のファイル群と前記第2のファイル群との間の同期制御における所定のタイミング時とは、少なくとも前記第1の情報処理装置の前記第2の情報処理装置に対する接続時、または該第1のファイル群におけるファイルの登録、更新、削除時であり、該第2のファイル群と前記第3のファイル群との間の同期制御における所定の処理時とは、前記第1の情報処理装置からの特定処理の依頼に基づく前記第2の情報処理装置における処理の実施時であることを特徴とする請求項15に記載の情報処理システム。
- 前記第1のファイル群と前記第2のファイル群との間の同期制御は、該第1、第2のファイル群を構成するファイルの内容に変更のあったときに付与される更新ログと、該第1、第2のファイル群を構成するファイルが不要になったときに付与される削除ログと、該第1のファイル群と該第2のファイル群との間で同期がとられる共通ファイルの双方に変更があった場合に参照される更新ルール設定ファイルと、に基づいて行われることを特徴とする請求項15または16に記載の情報処理システム。
- 前記更新ルール設定ファイルには、前記第1のファイル群と前記第2のファイル群との間で同期がとられる共通ファイルの中で、どちらのファイルを優先するか否かの優先順位が示されていることを特徴とする請求項17に記載の情報処理システム。
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