JP6951165B2 - 配信管理装置、配信管理方法および配信管理プログラム - Google Patents

配信管理装置、配信管理方法および配信管理プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP6951165B2
JP6951165B2 JP2017174837A JP2017174837A JP6951165B2 JP 6951165 B2 JP6951165 B2 JP 6951165B2 JP 2017174837 A JP2017174837 A JP 2017174837A JP 2017174837 A JP2017174837 A JP 2017174837A JP 6951165 B2 JP6951165 B2 JP 6951165B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
distribution
information
record
acquisition
destination
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017174837A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019049939A (ja
Inventor
和也 幸田
和也 幸田
雅之 矢野
雅之 矢野
剛光 上野
剛光 上野
Original Assignee
株式会社オービック
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社オービック filed Critical 株式会社オービック
Priority to JP2017174837A priority Critical patent/JP6951165B2/ja
Publication of JP2019049939A publication Critical patent/JP2019049939A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6951165B2 publication Critical patent/JP6951165B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Information Retrieval, Db Structures And Fs Structures Therefor (AREA)
  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)

Description

本発明は、配信管理装置、配信管理方法および配信管理プログラムに関する。
特許文献1には、個人情報の機密性を保持しつつ、膨大な情報の中から真に必要な情報を配信できる情報の配信方法およびシステムが開示されている(段落0008等参照)。
特開2002−117031号公報
このような情報配信の管理の分野においては、配信元から配信先に配信情報を配信する際に、配信先の情報をすべて削除して、配信元の配信情報を配信先に上書きする(いわゆる全入替)という更新しか行うことができず、配信元の配信情報および配信先の配信先情報の内容に応じた柔軟な更新を行うことは困難であった。
例えば、配信先に存在するデータは消さずに残しておきつつ、配信元には存在するが配信先には存在しない最新データを配信先に追加するという柔軟な更新を行うことは困難であった。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、配信元の配信情報と配信先の配信先情報とを比較することで、前記配信先情報の柔軟な更新ができる配信管理装置、配信管理方法および配信管理プログラムを提供する。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る配信管理装置は、制御部および記憶部を備える配信管理装置であって、前記記憶部には、配信情報の配信先に関する具体的情報を含む配信先レコードからなる配信先情報と前記配信先情報を取得するために用いる取得用情報とを含む配信先データと、前記取得用情報と前記具体的情報についての項目と前記項目がキーである場合に前記項目に対して付されるキー項目情報とを含む項目辞書マスタと、が格納されており、前記制御部は、前記項目辞書マスタを参照して、指定された前記取得用情報と紐付き、かつ、前記キー項目情報を有する前記項目をキー項目として取得するキー項目取得手段と、前記配信先データおよび前記配信情報の配信元に関する具体的情報を含む配信元レコードからなる配信情報と前記配信情報を取得するために用いる取得用情報とを含む配信元データを参照して、前記指定された前記取得用情報と紐付く前記配信先レコードおよび前記配信元レコードを取得するレコード取得手段と、前記レコード取得手段で取得した前記配信先レコードおよび前記配信元レコードの間で、前記キー項目取得手段で取得した前記キー項目についての前記具体的情報が同じであるか同じでないかの判定を行う判定手段と、前記判定手段での前記判定の結果に基づいて、前記配信先情報を更新する更新手段と、を備えること、を特徴とする。
また、本発明に係る配信管理装置は、前記更新手段が、前記判定手段での前記判定の結果、前記同じでない場合であって、かつ、前記配信元データには含まれるが前記配信先データには含まれないレコードがある場合、当該含まれるレコードに相当する配信元レコードを前記配信先データへ追加する追加手段、前記判定手段での前記判定の結果、前記同じであるが、前記配信元レコードと前記配信先レコードとの間で前記キー項目以外の前記項目の具体的情報が異なるレコードがある場合、当該配信先レコードの前記具体的情報を当該配信元レコードの前記具体的情報へと修正する修正手段および前記判定手段での前記判定の結果、前記同じでない場合であって、かつ、前記配信元データには含まれないが前記配信先データには含まれるレコードがある場合、当該含まれるレコードに相当する配信先レコードを前記配信先データから削除する削除手段の少なくとも1つの手段を備えることによって、前記配信先情報を更新すること、を特徴とする。
また、本発明に係る配信管理装置は、前記更新手段が、前記配信先データに含まれる前記配信先レコードをすべて、前記配信元データに含まれる前記配信元レコードに置き換える全置換手段を更に備えること、を特徴とする。
また、本発明に係る配信管理装置は、前記制御部が、前記追加手段、前記修正手段、前記削除手段および前記全置換手段のうち、前記配信元または前記配信先によって選択された手段による更新のみを行えるようにする更新制御手段を更に備えること、を特徴とする。
また、本発明に係る配信管理装置は、前記配信元が、グループ企業内の主要会社であり、前記配信先が、前記グループ企業内の子会社であること、を特徴とする。
また、本発明に係る配信管理方法は、制御部および記憶部を備える情報処理装置で実行される配信管理方法であって、前記記憶部には、配信情報の配信先に関する具体的情報を含む配信先レコードからなる配信先情報と前記配信先情報を取得するために用いる取得用情報とを含む配信先データと、前記取得用情報と前記具体的情報についての項目と前記項目がキーである場合に前記項目に対して付されるキー項目情報とを含む項目辞書マスタと、が格納されており、前記制御部で実行される、前記項目辞書マスタを参照して、指定された前記取得用情報と紐付き、かつ、前記キー項目情報を有する前記項目をキー項目として取得するキー項目取得ステップと、前記配信先データおよび前記配信情報の配信元に関する具体的情報を含む配信元レコードからなる配信情報と前記配信情報を取得するために用いる取得用情報とを含む配信元データを参照して、前記指定された前記取得用情報と紐付く前記配信先レコードおよび前記配信元レコードを取得するレコード取得ステップと、前記レコード取得ステップで取得した前記配信先レコードおよび前記配信元レコードの間で、前記キー項目取得ステップで取得した前記キー項目についての前記具体的情報が同じであるか同じでないかの判定を行う判定ステップと、前記判定ステップでの前記判定の結果に基づいて、前記配信先情報を更新する更新ステップと、を含むこと、を特徴とする。
また、本発明に係る配信管理プログラムは、制御部および記憶部を備える情報処理装置に実行させるための配信管理プログラムであって、前記記憶部には、配信情報の配信先に関する具体的情報を含む配信先レコードからなる配信先情報と前記配信先情報を取得するために用いる取得用情報とを含む配信先データと、前記取得用情報と前記具体的情報についての項目と前記項目がキーである場合に前記項目に対して付されるキー項目情報とを含む項目辞書マスタと、が格納されており、前記制御部に実行させるための、前記項目辞書マスタを参照して、指定された前記取得用情報と紐付き、かつ、前記キー項目情報を有する前記項目をキー項目として取得するキー項目取得ステップと、前記配信先データおよび前記配信情報の配信元に関する具体的情報を含む配信元レコードからなる配信情報と前記配信情報を取得するために用いる取得用情報とを含む配信元データを参照して、前記指定された前記取得用情報と紐付く前記配信先レコードおよび前記配信元レコードを取得するレコード取得ステップと、前記レコード取得ステップで取得した前記配信先レコードおよび前記配信元レコードの間で、前記キー項目取得ステップで取得した前記キー項目についての前記具体的情報が同じであるか同じでないかの判定を行う判定ステップと、前記判定ステップでの前記判定の結果に基づいて、前記配信先情報を更新する更新ステップと、を含むこと、を特徴とする。
本発明によれば、配信元の配信情報と配信先の配信先情報とを比較することで、前記配信先情報の柔軟な更新ができるという効果を奏する。
図1は、配信管理システムの構成の一例を示すブロック図である。 図2は、主要会社情報処理装置の構成の一例を示すブロック図である。 図3は、子会社情報処理装置の構成の一例を示すブロック図である。 図4は、中継装置の構成の一例を示すブロック図である。 図5は、従来におけるマスタ配信の仕方の一例を示す図である。 図6は、本実施形態に係るデータ環境の一例を示すイメージ図である。 図7は、本実施形態に係るデータ環境の一例を示すテーブル図および本実施形態に係る設定フローの一例を示す図である。 図8は、本実施形態に係る配信処理を行う際に設定するべきデータ構成例を示す図である。 図9は、親会社と子会社が属するサーバおよび環境に応じて、親会社から子会社へのマスタ配信の種類を三つに分けて示した図である。 図10は、テスト環境と本番環境が属するサーバおよび環境に応じて、テスト環境から本番環境へのデータ移行の種類を二つに分けて示した図である。 図11は、配信先会社の管理者の承認運用を行わない場合における、配信設定および配信の一例を示す図である。 図12は、配信先会社の管理者の承認運用を行う場合における、配信設定および配信の一例を示す図である。 図13は、複数の環境情報DBの接続情報を一つの中継DBで管理する場合における各DBの設置例を示す図である。 図14は、複数の環境情報DB毎に中継DBを使用および管理する場合における各DBの設置例を示す図である。 図15は、抽出対象のデータ(配信情報)および抽出条件の一例を示す図である。 図16は、文字列形式の抽出条件の一例を示す図である。 図17は、文字列形式の抽出条件から、抽出を制御する方法の一例を示す図である。 図18は、従来におけるトランザクション範囲の設定の仕方の一例を示す図である。 図19は、トランザクション範囲が「会社単位」および「全体範囲」である場合それぞれにおける、エラーが発生した際のロールバックの仕方の一例を示す図である。 図20は、配信定義マスタを設定するための画面の一例を示す図である。 図21は、会社情報のマージおよびソートの仕方の一例を示す図である。 図22は、配信情報の確認および確認した配信情報の返却の一例を示す図である。 図23は、DB単位でのワークテーブル更新および承認状況の確認の一例を示す図である。 図24は、全体単位でのワークテーブル更新の一例を示す図である。 図25は、トランザクション範囲の塊を作成する処理の流れの一例を示す図である。 図26は、従来におけるマスタ配信の仕方の一例を示す図である。 図27は、配信元データ(配信情報)と配信先データ(配信先情報)の突合の仕方の一例および項目辞書マスタにおけるデータ構成例を示す図である。 図28は、承認がない場合と承認がある場合それぞれにおける配信設定の方法の一例を示す図である。 図29は、配信設定に基づいた配信処理の一例を示す図である。 図30は、項目辞書マスタ、配信元データ(配信情報)および配信先データ(配信先情報)におけるデータ構成例を示す図である。 図31は、更新方法として「追加」、「修正」および「削除」のすべてを選択した場合における突合確認画面の一例を示す図である。 図32は、更新方法として「追加」を選択した場合、「修正」を選択した場合および「削除」を選択した場合それぞれにおける突合確認画面の一例を示す図である。 図33は、配信元データ(配信情報)と配信先データ(配信先情報)の突合の仕方の一例を示す図である。
以下に、本発明に係る配信管理装置、配信管理方法および配信管理プログラムの実施形態を、図面に基づいて詳細に説明する。なお、本実施形態により本発明が限定されるものではない。
[1.概要]
従来においては、マスタ配信元とマスタ配信先との間でマスタの入替を行う場合、個々のマスタのキー情報ごとに突合処理を個別にプログラム化しているため、マスタごとにプログラムを開発する必要があった。このため、マスタが追加された場合や、キー情報が増えた場合に柔軟に対応できないという課題があった。また、更新されるデータの事前確認についても、マスタごとに突合処理をプログラム化する必要があったため、一括配信のような複数処理を行う場合にまとめて突合結果を表示させることが難しかった。更に、親会社からグループ内の子会社に対してマスタを配信する際に、子会社のデータをすべて削除して親会社のデータの内容へと更新する(いわゆる全入替)という方法しかなかった。具体的には、図26に示すように、配信先データの(1)、(4)および(5)を削除して配信元データの(1)、(2)および(3)へと更新するため、(4)および(5)は消えてしまうという問題があった。
そこで、本実施形態においては、配信元のデータと配信先のデータの突合を行うことで、更新対象のデータの確認および更新時の制御(全削除入替、追加・修正のみまたは追加のみ)をするための仕組みを提供する。本実施形態の概要としては、以下の(1)〜(3)に示すとおりである。
(1)マスタのキー情報を項目辞書マスタに保存することによって、配信元のデータと配信先のデータを比較することを可能にした。
(2)マスタ配信処理の前に、事前に更新対象のデータを確認できるようにした。
(3)マスタ配信処理時の更新制御(全削除入替、追加・修正のみまたは追加のみ)をできるようにした。
上記(1)〜(3)を可能にしたことで、本実施形態においては、複数業務および複数マスタの一括配信ならびに事前の突合確認が同じ設定で実現できるようになり、配信業務の負荷を大幅に軽減することに成功した。
また、本実施形態においては、図27の項目辞書マスタ206dに示すように、更新テーブルのキー項目情報および更新テーブルの更新方法を管理することで、全削除入替だけでなく、配信先会社に存在しないキー情報の配信データのみを配信するという細かい制御(追加・更新、追加および全入替等から任意に選択できる制御)が可能となった。図27の例の場合、配信元および配信先の両方に存在する(1)は、配信先に更新されるデータとなり、配信元には存在するが配信先には存在しない(2)および(3)は、配信先に追加されるデータとなり、配信元には存在しないが配信先には存在する(4)および(5)は変更されないデータとなる。このような細かい制御が可能となったことで、親会社とグループ内子会社の間でデータを完全に同期したいという要望のみならず、グループ内子会社において登録したデータがすべて削除されてしまうのを避けるためにグループ内子会社側で個別にマスタを管理したいという要望にも応えることが可能となる。以下、具体的な構成および動作について説明する。
[2.構成]
本発明を包含する配信管理システムの構成について説明する。
[2−1.全体構成]
配信管理システムの全体構成について、図1を用いて説明する。図1は、配信管理システムの構成の一例を示すブロック図である。図1に示すように、配信管理システムは、第一の装置および配信情報取得装置に相当する主要会社情報処理装置100と、第二の装置および配信管理装置に相当する子会社情報処理装置200と、前記第一の装置と前記第二の装置とを中継する第三の装置に相当する中継装置300と、配信情報の格納場所に相当する主要会社業務DB400と、前記配信情報の配信先に相当する子会社業務DB500と、ネットワーク600、700、800および900と、で構成される。
なお、本実施形態および図面においては、主要会社情報処理装置100をマスタ配信DB100と、子会社情報処理装置200を環境情報DB200と、中継装置300を中継DB300と、表記することがある。
[2−2.主要会社情報処理装置100]
主要会社情報処理装置100の構成について、図2を用いて説明する。主要会社情報処理装置100は、市販のデスクトップ型パーソナルコンピュータである。なお、主要会社情報処理装置100は、デスクトップ型パーソナルコンピュータのような据置型情報処理装置に限らず、市販されているノート型パーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistants)、スマートフォン、タブレット型パーソナルコンピュータなどの携帯型情報処理装置であってもよい。
主要会社情報処理装置100は、制御部102と通信インターフェース部104と記憶部106と入出力インターフェース部108と、を備えている。主要会社情報処理装置100が備えている各部は、任意の通信路を介して通信可能に接続されている。
通信インターフェース部104は、ルータ等の通信装置および専用線等の有線または無線の通信回線を介して、主要会社情報処理装置100をネットワーク600および700に通信可能に接続する。通信インターフェース部104は、他の装置と通信回線を介してデータを通信する機能を有する。ここで、ネットワーク600は、主要会社情報処理装置100と主要会社業務DB400とを相互に通信可能に接続する機能を有し、例えばインターネットやLAN(Local Area Network)等である。また、ネットワーク700は、主要会社情報処理装置100と中継装置300とを相互に通信可能に接続する機能を有し、例えばインターネットやLAN等である。
入出力インターフェース部108には、入力装置112および出力装置114が接続されている。出力装置114には、モニタ(家庭用テレビを含む)の他、スピーカやプリンタを用いることができる。入力装置112には、キーボード、マウス、及びマイクの他、マウスと協働してポインティングデバイス機能を実現するモニタを用いることができる。なお、以下では、出力装置114をモニタ114とし、入力装置112をキーボード112またはマウス112として記載する場合がある。
記憶部106には、各種のデータベース、テーブルおよびファイルなどが格納される。記憶部106には、OS(Operating System)と協働してCPU(Central Processing Unit)に命令を与えて各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録される。記憶部106として、例えば、RAM(Random Access Memory)・ROM(Read Only Memory)等のメモリ装置、ハードディスクのような固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および光ディスク等を用いることができる。
記憶部106は、例えば、第一接続情報マスタとしての接続情報マスタ106aと、第一グループマスタとしてのグループマスタ106bと、配信対象マスタ106cと、配信定義マスタ106dと、を有する。
本実施形態における各用語の意味について説明する。配信元レコードとは、配信情報の配信元に関する具体的情報の1行のことであり、例えば、図30の「配信元」のテーブルに示すように、「部門CD:001、基準日2017/01/01、部門略名:営業部」が1行の配信元レコードとなる。配信情報とは、前記配信元レコードからなる情報のことであり、例えば、図30に示す「配信元」のテーブルの場合、5行の配信元レコードをまとめて配信情報ということができる。取得用情報とは、前記配信情報を取得するために用いる情報であり、例えば、テーブルやマスタの具体的名称である。例えば、図30に示す「配信元」のテーブルの場合、前記取得用情報は「部門テーブル」となる。このため、前記取得用情報として「部門テーブル」をオペレータが指定すれば、図30に示す「配信元」のテーブルに示す5行の配信元レコードからなる配信情報を取得することができる。前記配信情報と前記取得用情報とを併せて配信元データ406という。配信元データ406の格納場所は、特に制限されないが、例えば、図1に示すように主要会社業務DB400に格納されてもよいし、主要会社情報処理装置100自身に格納されていてもよい。配信先グループとは、前記配信情報の配信先をグループ化した概念のことである。環境識別データとは、前記配信先グループが属するデータベース環境を識別するためのデータである。
接続情報マスタ106aは、図12の(1)サーバ設定に示すように、例えば、前記環境識別データ(環境名)とマスタ配信DB100から中継DB300に接続するための第一接続情報(接続情報)とを含む。
グループマスタ106bは、図12の(2)配信グループ設定に示すように、例えば、前記配信先グループ(配信グループ名)と前記環境識別データ(環境名)とを含む。配信先(配信先会社)については、後述するように、環境情報DB200の管理者により設定される情報であるため、環境情報DB200の管理者が許可しない限り、マスタ配信DB100の管理者が参照することはできない。
配信対象マスタ106cは、図12の(3)配信対象設定に示すように、例えば、前記取得用情報(マスタ名)と前記取得用情報により取得可能な前記配信情報を配信対象とすることを意味する配信許可区分(配信対象の「○」)およびしないことを意味する配信不許可区分(配信対象の「×」)のいずれか一方の配信区分とを含む。
配信定義マスタ106dは、例えば、図8の(4)配信定義の設定に示すように、前記取得用情報(配信マスタ)と、前記配信情報を絞り込むために用いる抽出条件と、前記配信先グループ(配信グループ名)と、前記取得用情報と前記抽出条件と前記配信先グループとのうち少なくとも1つを指定するための配信定義(配信定義名)と、を含む。詳細は以下の[4.処理の具体例]で述べるが、オペレータは、配信定義名を指定することにより、所望の配信情報を所望の配信先に対して配信することができる。例えば、図8の(4)配信定義の設定において、配信定義名「建設系子会社用定義」を指定すれば、総勘定科目マスタの科目コード0001〜1000の情報および補助科目マスタの科目コードA0001〜A1000の情報を建設系子会社Groupに対して配信することができる。配信定義マスタ106dは、更に、例えば、図20に示すように、前記取得用情報と紐付く前記配信情報の配信の順序を指定するための実行順を含んでもよい。
以上で説明した接続情報マスタ106a、グループマスタ106b、配信対象マスタ106cおよび配信定義マスタ106dに含まれる各情報は、特記した場合を除き、マスタ配信DB100の管理者によって設定されるものである。
制御部102は、主要会社情報処理装置100を統括的に制御するCPU等である。制御部102は、OS等の制御プログラム・各種の処理手順等を規定したプログラム・所要データなどを格納するための内部メモリを有し、格納されているこれらのプログラムに基づいて種々の情報処理を実行する。
制御部102は、機能概念的に、例えば、(1)前記配信定義マスタを参照して、指定された前記配信定義と紐付く前記取得用情報および前記配信先グループを取得する取得用情報等取得手段(前記配信定義マスタを参照して、指定された前記配信定義と紐付く前記取得用情報および前記抽出条件を取得する取得用情報等取得手段)としての取得用情報等取得部102aと、(2)前記取得用情報等取得手段で取得した前記取得用情報と紐付く前記配信情報を取得する配信情報取得手段(前記取得用情報等取得手段で取得した前記取得用情報と紐付き、かつ、前記取得用情報等取得手段で取得した前記抽出条件に合致する前記配信情報の取得を行う配信情報取得手段)としての配信情報取得部102bと、(3)前記第一グループマスタを参照して、前記取得用情報等取得手段で取得した前記配信先グループと紐付く前記環境識別データを取得する環境識別データ取得手段としての環境識別データ取得部102cと、(4)前記第一接続情報マスタを参照して、前記環境識別データ取得手段で取得した前記環境識別データと紐付く前記第一接続情報を取得する第一接続取得手段としての第一接続取得部102dと、(5)前記第一接続取得手段で取得した前記第一接続情報で接続可能な前記第三の装置に対して、前記配信情報取得手段で取得した前記配信情報と前記環境識別データ取得手段で取得した前記環境識別データとを送信する第一送信手段(前記取得用情報等取得手段で取得した前記配信先グループと前記配信情報取得手段で取得した前記配信情報と前記環境識別データ取得手段で取得した前記環境識別データとを前記第二の装置に送信する第一送信手段)としての第一送信部102eと、を備えている。なお、各部が実行する処理の詳細については、以下の[4.処理の具体例]で説明する。
[2−3.子会社情報処理装置200]
子会社情報処理装置200の構成について、図3を用いて説明する。子会社情報処理装置200は、市販のデスクトップ型パーソナルコンピュータである。なお、子会社情報処理装置200は、デスクトップ型パーソナルコンピュータのような据置型情報処理装置に限らず、市販されているノート型パーソナルコンピュータ、PDA、スマートフォン、タブレット型パーソナルコンピュータなどの携帯型情報処理装置であってもよい。
子会社情報処理装置200は、制御部202と通信インターフェース部204と記憶部206と入出力インターフェース部208と、を備えている。子会社情報処理装置200が備えている各部は、任意の通信路を介して通信可能に接続されている。
通信インターフェース部204は、ルータ等の通信装置および専用線等の有線または無線の通信回線を介して、子会社情報処理装置200をネットワーク800および900に通信可能に接続する。通信インターフェース部204は、他の装置と通信回線を介してデータを通信する機能を有する。ここで、ネットワーク800は、子会社情報処理装置200と中継装置300とを相互に通信可能に接続する機能を有し、例えばインターネットやLAN等である。また、ネットワーク900は、子会社情報処理装置200と子会社業務DB500とを相互に通信可能に接続する機能を有し、例えばインターネットやLAN等である。
入出力インターフェース部208には、入力装置212および出力装置214が接続されている。出力装置214には、モニタ(家庭用テレビを含む)の他、スピーカやプリンタを用いることができる。入力装置212には、キーボード、マウス、及びマイクの他、マウスと協働してポインティングデバイス機能を実現するモニタを用いることができる。なお、以下では、出力装置214をモニタ214とし、入力装置212をキーボード212またはマウス212として記載する場合がある。
記憶部206には、各種のデータベース、テーブルおよびファイルなどが格納される。記憶部206には、OSと協働してCPUに命令を与えて各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録される。記憶部206として、例えば、RAM・ROM等のメモリ装置、ハードディスクのような固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および光ディスク等を用いることができる。
記憶部206は、例えば、第二接続情報マスタとしての接続情報マスタ206aと、第二グループマスタとしてのグループマスタ206bと、配信対象マスタ206cと、項目辞書マスタ206dと、を有する。
本実施形態における各用語の意味について説明する。配信先レコードは、前記配信情報の配信先に関する具体的情報の1行のことであり、例えば、図30の「配信先」のテーブルに示すように、「部門CD:002、基準日:2000/01/01、部門略名:経理部」が1行の配信先レコードとなる。配信先情報とは、前記配信先レコードからなる情報のことであり、例えば、図30に示す「配信先」のテーブルの場合、3行のレコードをまとめて配信先情報ということができる。取得用情報とは、前記配信先情報を取得するために用いる情報であり、例えば、テーブルやマスタの具体的名称である。例えば、図30に示す「配信先」のテーブルの場合、前記取得用情報は「部門テーブル」となる。このため、前記取得用情報として「部門テーブル」をオペレータが指定すれば、図30に示す「配信先」のテーブルに示す3行の配信先レコードからなる配信先情報を取得することができる。前記配信先情報と前記取得用情報とを併せて配信先データ506という。配信先データ506は、例えば、図1に示すように子会社業務DB500に格納される。
接続情報マスタ206aは、例えば、前記環境識別データと環境情報DB200から中継DB300に接続するための第二接続情報とを含む。接続情報マスタ206aに含まれる情報は、環境情報DB200の管理者により設定されるものである。
グループマスタ206bは、例えば、以下のようにして設定される。前記[2−2]で述べたように、マスタ配信DB100の管理者が、前記配信先グループ(配信グループ名)と前記環境識別データ(環境名)とを含むグループマスタ106bを設定し、当該設定したグループマスタ106bを中継DB300を通して環境情報DB200に送信することにより、グループマスタ106bを環境情報DB200に複製する。そして、環境情報DB200の管理者(配信先会社の管理者)は、図12の(2)配信グループ設定に示すように、マスタ配信DB100の管理者(配信元会社)により指定された配信グループに対して、どの会社を配信対象にするかを選択して前記配信先(配信先会社名)をグループマスタ106bに登録することにより、グループマスタ206bの設定が完了する。このため、グループマスタ206bは、図12の(2)配信グループ設定に示すように、例えば、前記配信先グループ(配信グループ名)と前記環境識別データ(環境名)と前記配信先(配信先会社名)とを含む。なお、前記配信先会社の情報をマスタ配信DB100の管理者に見せたくないというニーズがあることを想定し、図12の(2)配信グループ設定に三角印で示すように、マスタ配信DB100の管理者に対して、外部の環境である環境情報DB200の前記配信先会社の参照を許可するかどうかを、環境情報DB200の管理者は切り換えできるものとする。
配信対象マスタ206cは、例えば、以下のようにして設定される。前記[2−2]で述べたように、マスタ配信DB100の管理者が、前記取得用情報(マスタ名)と前記配信区分(配信対象の「○」および「×」)とを含む配信対象マスタ106cを設定し、当該設定した配信対象マスタ106cを中継DB300を通して環境情報DB200に送信することにより、配信対象マスタ106cを環境情報DB200に複製する。そして、環境情報DB200の管理者(配信先会社の管理者)は、図12の(3)配信対象設定に示すように、前記取得用情報(配信対象となっているマスタ)により取得可能な前記配信情報を受け入れることを意味する配信受入許可区分(許可フラグの「許可」)および受け入れないことを意味する不許可区分(許可フラグの「不許可」)のいずれか一方の配信受入区分と、前記取得用情報により取得可能な前記配信情報の更新制御方法と、を配信対象マスタ106cに登録することにより、配信対象マスタ206cの設定が完了する。このため、配信対象マスタ206cは、図12の(3)配信対象設定に示すように、例えば、前記取得用情報(マスタ名)と前記配信区分(配信対象の「○」および「×」)と前記配信受入区分(許可フラグの「許可」および「不許可」)と前記更新制御方法とを含む。なお、前記配信受入区分と前記更新制御方法とは、前記配信先名別に持つ等の拡張を行うことも可能である。
項目辞書マスタ206dは、図30に示すように、例えば、前記取得用情報(テーブル名)と前記具体的情報についての項目(項目名)と前記項目がキー項目である場合に前記項目に対して付されるキー項目情報(項目種別の「キー」)と型と桁数とを含む。
制御部202は、子会社情報処理装置200を統括的に制御するCPU等である。制御部202は、OS等の制御プログラム・各種の処理手順等を規定したプログラム・所要データなどを格納するための内部メモリを有し、格納されているこれらのプログラムに基づいて種々の情報処理を実行する。
制御部202は、機能概念的に、例えば、(1)前記第二グループマスタを参照して、前記第三送信手段が送信した前記環境識別データおよび前記配信先グループと紐付く前記配信先を取得する配信先取得手段(前記第二グループマスタを参照して、前記第一送信手段が送信した前記配信先グループおよび前記環境識別データと紐付く前記配信先を取得する配信先取得手段)としての配信先取得部202aと、(2)前記配信先取得手段で取得した前記配信先に対して、前記第三送信手段が送信した前記配信情報を送信する第二送信手段(前記第一送信手段が送信した前記配信情報の前記配信先取得手段で取得した前記配信先への送信を、前記配信先取得手段で取得したすべての前記配信先を1つの送信単位として行う全体送信および前記第一送信手段が送信した前記環境識別データと前記配信先取得手段で取得した前記配信先の組合せが同一であるものを1つの送信単位として行う個別送信のいずれかの送信により行う第二送信手段)としての第二送信部202bと、(3)前記配信先における配信先情報を更新する更新手段(判定手段での前記判定の結果に基づいて、前記配信先情報を更新する更新手段)としての更新部202cと、(4)前記配信情報の配信を受け入れることを前記配信先取得手段で取得した前記すべての配信先が承認した場合に、当該すべての配信先についての前記配信先情報を前記第一送信手段が送信する前記配信情報へと更新する一括更新手段としての一括更新部202c1と、(5)前記配信情報の配信を受け入れることを承認した前記配信先取得手段で取得した前記配信先についての前記配信先情報のみを前記第一送信手段が送信する前記配信情報へと更新する個別更新手段としての個別更新部202c2と、(6)判定手段での前記判定の結果、前記同じでない場合であって、かつ、前記配信元データには含まれるが前記配信先データには含まれないレコードがある場合、当該含まれるレコードに相当する配信元レコードを前記配信先データへ追加する追加手段としての追加部202c3と、(7)判定手段での前記判定の結果、前記同じであるが、前記配信元レコードと前記配信先レコードとの間で前記キー項目以外の前記項目の具体的情報が異なるレコードがある場合、当該配信先レコードの前記具体的情報を当該配信元レコードの前記具体的情報へと修正する修正手段としての修正部202c4と、(8)判定手段での前記判定の結果、前記同じでない場合であって、かつ、前記配信元データには含まれないが前記配信先データには含まれるレコードがある場合、当該含まれるレコードに相当する配信先レコードを前記配信先データから削除する削除手段としての削除部202c5と、(9)前記配信先データに含まれる前記配信先レコードをすべて、前記配信元データに含まれる前記配信元レコードに置き換える全置換手段としての全置換部202c6と、(10)前記追加手段、前記修正手段、前記削除手段および前記全置換手段のうち、前記配信元または前記配信先によって選択された手段による更新のみを行えるようにする更新制御手段としての更新制御部202dと、(11)前記項目辞書マスタを参照して、指定された前記取得用情報と紐付き、かつ、前記キー項目情報を有する前記項目をキー項目として取得するキー項目取得手段としてのキー項目取得部202eと、(12)前記配信先データおよび前記配信情報の配信元に関する具体的情報を含む配信元レコードからなる配信情報と前記配信情報を取得するために用いる取得用情報とを含む配信元データを参照して、前記指定された前記取得用情報と紐付く前記配信先レコードおよび前記配信元レコードを取得するレコード取得手段としてのレコード取得部202fと、(13)前記レコード取得手段で取得した前記配信先レコードおよび前記配信元レコードの間で、前記キー項目取得手段で取得した前記キー項目についての前記具体的情報が同じであるか同じでないかの判定を行う判定手段としての判定部202gと、を備えている。なお、各部が実行する処理の詳細については、以下の[4.処理の具体例]で説明する。
[2−4.中継装置300]
中継装置300の構成について、図4を用いて説明する。中継装置300は、市販のデスクトップ型パーソナルコンピュータである。なお、中継装置300は、デスクトップ型パーソナルコンピュータのような据置型情報処理装置に限らず、市販されているノート型パーソナルコンピュータ、PDA、スマートフォン、タブレット型パーソナルコンピュータなどの携帯型情報処理装置であってもよい。
中継装置300は、制御部302と通信インターフェース部304と記憶部306と入出力インターフェース部308と、を備えている。中継装置300が備えている各部は、任意の通信路を介して通信可能に接続されている。
通信インターフェース部304は、ルータ等の通信装置および専用線等の有線または無線の通信回線を介して、中継装置300をネットワーク700および800に通信可能に接続する。通信インターフェース部304は、他の装置と通信回線を介してデータを通信する機能を有する。ここで、ネットワーク700は、中継装置300と主要会社情報処理装置100とを相互に通信可能に接続する機能を有し、例えばインターネットやLAN等である。また、ネットワーク800は、中継装置300と子会社情報処理装置200とを相互に通信可能に接続する機能を有し、例えばインターネットやLAN等である。
入出力インターフェース部308には、入力装置312および出力装置314が接続されている。出力装置314には、モニタ(家庭用テレビを含む)の他、スピーカやプリンタを用いることができる。入力装置312には、キーボード、マウス、及びマイクの他、マウスと協働してポインティングデバイス機能を実現するモニタを用いることができる。なお、以下では、出力装置314をモニタ314とし、入力装置312をキーボード312またはマウス312として記載する場合がある。
記憶部306には、各種のデータベース、テーブルおよびファイルなどが格納される。記憶部306には、OSと協働してCPUに命令を与えて各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録される。記憶部306として、例えば、RAM・ROM等のメモリ装置、ハードディスクのような固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および光ディスク等を用いることができる。
記憶部306は、例えば、第三接続情報マスタとしての接続情報マスタ306aを有する。
接続情報マスタ306aは、例えば、以下のようにして設定される。マスタ配信DB100の管理者が、図12の(1)サーバ設定に示すように、前記環境識別データ(環境名)を含む接続情報マスタ306aを設定し、当該設定した接続情報マスタ306aを、接続情報マスタ106aで接続可能な中継DB300に対して送信する。そして、環境情報DB200の管理者は、図12の(1)サーバ設定に示すように、接続情報マスタ206aで接続可能な中継DB300に接続し、前記送信された接続情報マスタ306aに、中継DB300から環境情報DB200に接続するための第三接続情報(接続情報)を登録する。このため、接続情報マスタ306aは、図12の(1)サーバ設定に示すように、例えば、前記環境識別データ(環境名)と前記第三接続情報(接続情報)とを含む。前記第三接続情報(接続情報)は、暗号化して設定されたものであることが好ましい。環境情報DB200への接続情報である第三接続情報(接続情報)は、環境情報DB200の管理者のみが参照および更新可能である。
制御部302は、中継装置300を統括的に制御するCPU等である。制御部302は、OS等の制御プログラム・各種の処理手順等を規定したプログラム・所要データなどを格納するための内部メモリを有し、格納されているこれらのプログラムに基づいて種々の情報処理を実行する。
制御部302は、機能概念的に、例えば、(1)前記第三接続情報マスタを参照して、前記第一送信手段が送信した前記環境識別データと紐付く前記第三接続情報を取得する第三接続取得手段としての第三接続取得部302aと、(2)前記第三接続取得手段で取得した前記第三接続情報で接続可能な前記第二の装置に対して、前記第一送信手段が送信した前記配信情報を送信する第三送信手段としての第三送信部302bと、を備えている。なお、各部が実行する処理の詳細については、以下の[4.処理の具体例]で説明する。
[2−5.主要会社業務DB400]
主要会社業務DB400には、図1に示すように、配信元データ406が格納されている。なお、配信元データ406は、前記[2−2]で説明したとおり、主要会社情報処理装置100に格納されていてもよい。
[2−6.子会社業務DB500]
子会社業務DB500には、図1に示すように、配信先データ506が格納されている。
[3.処理の概要]
以下、本実施形態に係る処理の概要等について、図5〜図10を用いて説明する。
[3−1.背景]
まず、背景について、図5を用いて説明する。従来においては、主要会社のデータ(マスタ)を子会社に配信する際には、同一環境内に属する会社同士でしかデータの配信を行うことができず、かつ、データを全削除入替してしまうことから、システムの導入時にしかデータの配信機能を使えないという制約があった。このため、システム稼働後にマスタの配信を行う場合には、CSVファイル等を介したデータ移行しかできず、その仕組み上、以下の例1および例2に示すように、会社数にマスタ数を乗じた分だけ手動でCSVファイルの受入を行う必要があり、マスタデータの整備に時間とコストがかかっていた。
例1として、図5左図に示すように、同一のデータベース環境に属する会社へマスタ配信する場合には、会社間でマスタをコピーするという方法があるが、この方法については、一括入替しか対応していないためシステム導入時しか使用できないという課題があった。また、マスタ入出力を行うという方法もあるが、この方法については、会社ごとにログインし、会社およびマスタごとに手動実行する必要があるという課題があった。いずれの方法にしても、グループ複数社でマスタを統一する場合も、マスタ統一作業が手間になっていた。
例2として、図5右図に示すように、別のデータベース環境に属する会社へマスタ配信する場合には、マスタ入出力を行うという方法があるが、この方法については、前段落でも述べたとおり、会社ごとにログインし、会社およびマスタごとに手動実行する必要があるという課題があった。言い換えると、環境(環境DB)をまたがってデータ配信を行う場合には、マスタ入出力という方法しか用いることができず、マスタ統一作業が手間になっていた。
そこで、本実施形態に係るマスタ配信機能においては、配信先会社をグループ化し、当該グループに対してマスタ配信を行うことで、複数の会社に対してマスタの一括配信を行うことを可能とした。また、別サーバの会社についても、前記グループに含めることが可能であり、会社のサーバ構成に関わらず、短時間でマスタ整備を行うことを可能とした。
[3−2.データ環境、設定フローおよびテーブル構造について]
次に、本実施形態に係るデータ環境、設定フローおよびテーブル構造について、図6〜図8を用いて説明する。
本実施形態に係るデータ環境を、図6のイメージ図および図7のテーブル図を用いて説明する。図6のイメージ図および図7のテーブル図に示すように、100番会社(親会社)と200番会社(中核会社)は環境1に属し、300番会社と400番会社(共に国内の建設系子会社)は環境2に属し、10番会社(海外の建設系子会社)と20番会社(海外の商社系子会社)は環境3に属し、30番会社と40番会社は環境4に属する。図6のイメージ図および図7のテーブル図に示すように、環境1と環境2を管理するサーバAには、親会社と国内子会社が所属し、環境3と環境4を管理するサーバBには、海外子会社が所属する。このように、同業種の会社が多数存在するというデータ環境で、しかも、国内会社および海外会社が存在する場合に、同じマスタデータを容易に整備することは従来困難であったが、本実施形態によれば、以下の設定フローおよびテーブル構造で説明する方法により、同じマスタデータを容易に整備することができる。
本実施形態に係る設定フローを、図7のフローチャートを用いて説明する。まず、別環境の会社にデータを配信する場合(ステップS0:Yes)、サーバ設定を行い(ステップS1)、続けて、配信先会社のグループ化設定を行う(ステップS2)。一方、別環境の会社にデータを配信しない場合(ステップS0:No)、サーバ設定の必要はなく、配信先会社のグループ化設定を行う(ステップS2)。配信先会社のグループ化設定(ステップS2)に続いて、配信対象となるマスタの設定(ステップS3)および配信定義の設定(ステップS4)を行う。そして、ステップS4で設定した配信定義に基づき、配信実行を行う(ステップS5)。
本実施形態に係るテーブル構造を、100番会社のデータ(マスタ)を10番会社、20番会社、200番会社および300番会社に配信したい場合を例にとって、図8を用いて説明する。
(1)まず、サーバ設定を行う。具体的には、図8の(1)サーバ設定(別環境の会社に配信する際に設定が必要)に示すように、100番会社とは別環境である環境2に属する300番会社(国内子会社)について、環境名と接続情報を設定し、また、100番会社とは別環境である環境3に属する10番会社と20番会社(海外子会社)についても、環境名と接続情報を設定する。なお、接続情報とは、配信先の各サーバの環境DBに接続するために必要となる情報のことである。
(2)次に、配信先会社情報のグループ化設定を行う。具体的には、図8の(2)配信先会社のグループ化設定に示すように、200番会社、300番会社および10番会社を建設系子会社グループとして設定し、一方で、20番会社を商社系子会社グループとして設定する。なお、配信元会社(100番会社)からみて、同一環境にある会社(200番会社)と別環境にある会社(10番会社と300番会社)とを、一つの配信グループ内にまとめてもよい。
(3)次に、配信対象となるマスタの設定を行う。具体的には、図8の(3)配信対象となるマスタの設定に示すように、総勘定科目マスタ、補助科目マスタ、伝票区分マスタおよび○○マスタを配信対象として設定する。また、配信対象として設定した各マスタを、実際に配信するか否かをチェック印をつけて設定することができ、更に、配信対象とて設定した各マスタに対して、更新制御方法(全削除入替、追加のみ、追加・更新)を選択することも可能である。
(4)次に、配信定義の設定を行う。具体的には、図8の(4)配信定義の設定に示すように、(3)で配信対象として設定したマスタの中から選択することにより配信マスタを設定し(何を配信するかの設定)、また、(2)で作成した配信グループの中から選択することにより配信グループを設定する(どこに対して配信するかの設定)。各マスタに対して、抽出条件を設定することにより、配信したいデータを詳細に条件指定することも可能である。そして、当該設定した配信マスタ、配信グループおよび抽出条件の組合せを指定するために、配信定義名を設定する。
(5)最後に、(4)で設定した配信定義中における配信定義名を指定することにより、100番会社は配信を実行できる。具体的には、配信定義名「建設系子会社用定義」を指定すれば、総勘定科目マスタおよび補助科目マスタを10番会社、200番会社および300番会社に配信でき、配信定義名「商社系子会社用定義」を指定すれば、総勘定科目マスタおよび補助科目マスタを20番会社に配信することができ、配信定義名「全子会社用定義」を指定すれば、伝票区分マスタを10番会社、20番会社、200番会社および300番会社に配信することができる。
[3−3.マスタ配信の運用想定について]
最後に、本実施形態に係るマスタ配信の運用想定について、図9および図10を用いて説明する。
図9に示すように、本実施形態によれば、以下の(1)〜(3)のいずれのマスタ配信も可能である。
(1)親会社と子会社が同一サーバかつ同一環境である場合における、親会社から子会社へのマスタ配信
(2)親会社と子会社は同一サーバかつ同一環境であるが、親会社とグループ会社は同一サーバかつ別環境である場合における、親会社からグループ会社へのマスタ配信
(3)親会社と子会社は同一サーバかつ同一環境であるが、親会社とグループ会社は別サーバかつ別環境である場合における、親会社からグループ会社へのマスタ配信
図10に示すように、本実施形態によれば、以下の(1)〜(2)のいずれのデータ移行も可能である。
(1)テスト環境と本番環境が同一サーバかつ別環境である場合における、テスト環境から本番環境へのデータ移行
(2)テスト環境と本番環境が別サーバである場合における、テスト環境から本番環境へのデータ移行
[4.処理の具体例]
以下、本実施形態に係る処理の具体例について説明する。
[4−1.グループ化マスタ配信]
本項目では、グループ化マスタ配信(配信先をグループ化することにより、配信元からのデータの一括配信を実現する処理)について、図11〜図14を用いて説明する。グループ化マスタ配信処理は、セキュリティを考慮しない構成および考慮する構成のいずれであってもよいため、本項目においては、両方の構成について説明する。
[4−1−1.セキュリティを考慮しないグループ化マスタ配信]
まず、セキュリティを考慮しないグループ化マスタ配信処理(すなわち、マスタ配信時、配信先会社の管理者の承認運用を行わない処理)について、図11を用いて説明する。
まず、図11の(1)サーバ設定に示すように、配信元会社の管理者が、環境名(環境1)と接続情報(環境情報DBの接続文字列)とを登録する。なお、マスタ配信DB内には、環境情報DBの接続情報が保持されている。
次に、図11の(2)配信グループ設定に示すように、配信元会社の管理者が、配信グループ名(グループ1)と(1)で登録したサーバ環境(環境1)と配信先会社番号(200番会社)とを指定する。
次に、図11の(3)配信対象設定に示すように、配信元会社の管理者が、配信を行う対象となるテーブル(マスタ1およびマスタ2)を選択し、当該選択したマスタについて、配信対象とするかどうかを選択する。図11の例においては、マスタ1を配信対象としており、一方で、マスタ2は配信対象とはしていない。
次に、図11の(4)配信定義設定に示すように、配信元会社の管理者が、配信グループ(グループ1)と配信先が配信を許可したマスタを対象に、配信定義を作成する。
最後に、図11の(5)配信処理に示すように、配信元会社の管理者が、(4)で作成した配信定義に基づいて、配信元会社のデータ(業務DB400)を配信先会社(業務DB500)に配信する。
以上、本項目[4−1−1]で説明したように、本実施形態に係る配信管理システムによれば、配信先をグループ化することにより配信元から配信先への情報の配信を一括で行うことができる(グループ化マスタ配信)。しかしながら、本項目で説明した形態では、配信元から配信先の情報が見えてしまう可能性がある。このため、以下の[4−1−2]で説明するように、セキュリティを考慮したグループ化マスタ配信を行うことが好ましい。
[4−1−2.セキュリティを考慮したグループ化マスタ配信]
次に、セキュリティを考慮したグループ化マスタ配信(すなわち、マスタ配信時、配信先会社の管理者の承認運用を行う処理)について、図12を用いて説明する。承認は大きく分けて、(A)配信を行う上で必要な準備として、接続情報、所属会社情報および配信対象マスタ等を登録する段階(図12のA)および(B)配信元から送られてくるデータを反映前に、配信先で確認および承認する段階(図12のB)の2つが存在する。なお、各マスタにおけるデータ構成は、図12に示すとおりとする。
(取得用情報取得処理)
取得用情報等取得部102aは、図12の(4)配信定義設定に示すように、配信定義マスタ106dを参照して、指定された配信定義(定義1)と紐付く取得用情報(マスタ1とマスタ2、共に勘定科目マスタであるとする)および配信先グループ(グループ1)を取得する。
(配信情報取得処理)
配信情報取得部102bは、取得用情報等取得部102aで取得した取得用情報(マスタ1とマスタ2)と紐付く配信情報を取得する。図示していないが、マスタ1およびマスタ2と紐付く配信情報は、勘定科目「現金」およびそのコードならびに勘定科目「売掛金」およびそのコードであるとする。
(環境識別データ取得処理)
環境識別データ取得部102cは、図12の(2)配信グループ設定に示すように、グループマスタ106bを参照して、取得用情報等取得部102aで取得した配信先グループ(グループ1)と紐付く環境識別データ(環境1)を取得する。
(第一接続取得処理)
第一接続取得部102dは、図12の(1)サーバ設定に示すように、接続情報マスタ106aを参照して、環境識別データ取得部102cで取得した環境識別データ(環境1)と紐付く第一接続情報(中継DBの接続文字列)を取得する。
(第一送信処理)
第一送信部102eは、第一接続取得部102dで取得した第一接続情報(中継DBの接続文字列)で接続可能な中継DB300に対して、配信情報取得部102bで取得した配信情報(勘定科目「現金」およびそのコードならびに勘定科目「売掛金」およびそのコード)と環境識別データ取得部102cで取得した環境識別データ(環境1)を送信する。なお、第一送信部102eは、取得用情報等取得部102aで取得した取得用情報(マスタ1とマスタ2)と環境識別データ取得部102cで取得した配信先グループ(グループ1)を共に送信してもよい。
(第三接続取得処理)
第三接続取得部302aは、図12の(1)サーバ設定に示すように、接続情報マスタ306aを参照して、第一送信部102eが送信した環境識別データ(環境1)と紐付く第三接続情報(環境情報DBの接続文字列)を取得する。
(第三送信処理)
第三送信部302bは、第三接続取得部302aで取得した第三接続情報(環境情報DBの接続文字列)で接続可能な環境情報DB200に対して、第一送信部102eが送信した前記配信情報(勘定科目「現金」およびそのコードとならびに勘定科目「売掛金」およびそのコード)を送信する。なお、第三送信部302bは、第一送信部102eが送信した取得用情報(マスタ1とマスタ2)と環境識別データ(環境1)および配信先グループ(グループ1)を共に送信してもよい。
(配信先取得処理)
配信先取得部202aは、図12の(2)配信グループ設定に示すように、グループマスタ206bを参照して、第三送信部302bが送信した環境識別データ(環境1)および配信先グループ(グループ1)と紐付く配信先会社(100番会社と200番会社)を取得する。
(第二送信処理)
第二送信部202bは、図12の(5)配信処理に示すように、配信先取得部202aで取得した配信先会社(100番会社と200番会社の業務DB)に対して、第三送信部302bが送信した配信情報(勘定科目「現金」およびそのコードならびに勘定科目「売掛金」およびそのコード)を送信する。第二送信部202bは、図12の(3)配信対象設定に示すように、配信対象マスタ206cのうち、配信対象が「○」かつ許可フラグが「許可」となっている取得用情報(マスタ1)と紐付く配信情報のみを送信してもよい。すなわち、この場合、第二送信部202bは、マスタ2についての勘定科目「現金」およびそのコードならびに勘定科目「売掛金」およびそのコードは送信せずに、マスタ1についての勘定科目「現金」およびそのコードならびに勘定科目「売掛金」およびそのコードのみを送信することとなる。
なお、第二送信部202bは、第三送信部302bが送信した配信情報を受け入れることを承認した前記配信先(配信先会社)に対してのみ、当該配信情報を送信してもよい。
以上、本項目[4−1−2]で説明したように、本実施形態に係る配信管理システムによれば、配信先をグループ化することにより配信元から配信先への情報の配信を一括で行うことができ、かつ、配信元と配信先の間での情報のやり取りを中継装置を通して行う構成とすることにより配信元および配信先のセキュリティを担保できる。
[4−1−3.中継DB300について]
中継DB300の保管場所について説明する。中継DB300を使用する目的として、マスタ配信DB100の管理者と環境情報DB200の管理者との間で、お互いの保持する接続情報を一切知られたくないという点があげられる。中継DB300への接続情報については、いずれの管理者も知ることができるため、中継DB300のサーバと同一サーバ内でマスタ配信DB100および環境情報DB200の管理を行ってしまうと、サーバ名等の情報について、相手側の管理者に知られてしまうこととなる。このため、中継DB300は、マスタ配信DB100および環境情報DB200が存在するサーバとは異なるサーバで管理することが好ましい。なお、サーバ内のDB内に適切なセキュリティ設定が施されている場合は、中継DB300のサーバと同一サーバ内でマスタ配信DB100および環境情報DB200の管理を行ったとしても問題がないとはいえ、より完璧なセキュリティを担保するためには、中継DB300は、マスタ配信DB100および環境情報DB200が存在するサーバとは異なるサーバで管理することが好ましい。
中継DB300の使用様態について説明する。中継DB300の使用様態については、図13に示すように(A)複数の環境情報DB200の接続情報を一つの中継DB300で管理する様態と、図14に示すように(B)環境情報DB200毎に中継DB300を使用および管理する様態と、の2つが考えられるが、どちらの様態を使用してもよい。各様態を使用する場合の特徴を以下に示す。
(A)の様態の特徴
(1)1台の中継DB300に対して、配信先環境情報DB200すべての接続情報を管理するため、セキュリティを考慮したマスタ配信におけるDB管理方法としては最もシンプルな方法である。
(2)中継DB300は最小構成台数で済むため、リソースが最小限で済み、また管理も容易である。
(3)中継DB300の管理は、マスタ配信DB100側のシステム管理者が行う。
(B)の様態の特徴
(1)1台の中継DB300に対して、配信先環境情報DB200の1台の接続情報を管理するため、仮に中継DB300に対する接続障害等が発生したとしても、影響を最小限に抑えることができる。
(2)中継DB300の管理は、各環境情報DB200側のシステム管理者が行う。
[4−1−4.まとめ]
前記[4−1−1]〜[4−1−3]におけるポイントを、以下の(1)〜(5)に示す。
(1)マスタ配信DB100および配信先環境情報DB200とは別に、中継DB300を用意した。
(2)マスタ配信DB100からは、中継DB300の接続情報のみ管理することで、配信先環境情報DB200の接続情報をマスタ配信DB100の管理者(配信元管理者)が見ることができないようにした。
(3)配信先の会社情報は、配信先環境情報DB200にのみ保持することで、配信先の会社情報をマスタ配信DB100の管理者(配信元管理者)が見ることができないようにした。
(4)配信対象マスタにおいて、配信元が配信したい内容の管理情報(配信対象マスタにおける配信対象の「○」または「×」)と配信先が受け取りたい内容の管理情報(配信対象マスタにおける許可フラグの「許可」または「不許可」)とを分けて保持できるようにした。
(5)配信元が配信したいデータに対して、配信先会社の管理者がデータを受け取る前に確認し、承認することができるようにした。
[4−2.抽出条件を用いた配信情報取得]
本項目では、抽出条件を用いた配信情報取得について、図15〜図17を用いて説明する。
ここで、前記抽出条件は、以下の(1)〜(3)の理由により、文字列形式(例えば、XML形式等)のデータであることが好ましい。
(1)抽出条件を文字列形式で保存することにより、データベースの形態やクエリの記述形式にとらわれることなく情報を管理し、制御できるためである。文字列形式を使用してデータベースへの読み取りおよび書き込みを行うことで、いかなる言語を使用したシステムであっても汎用的に使用することが可能な仕組みとして機能する。
(2)条件の記述で関数等が含まれている場合、関数ごとに必要となる引数の数が異なる可能性があるが、この場合、抽出条件を文字列形式で保存することで、必要な引数の数に限らず、統一的なデータベースの管理が可能となるためである。以下の[4−2−1]においては、一般的によく用いられるMID関数とLEFT関数を用いて、文字列形式の抽出条件に合致する配信情報を取得する例を示している。
(3)文字列形式の抽出条件設定を基に、実際に抽出を行う実行制御する仕組みとして、要求クエリのテンプレート化と置換を使用して汎用的な実現が可能であるためである。以下の[4−2−2]においては、文字列形式の抽出条件から、抽出を制御する方法の例を示している。
[4−2−1.MID関数とLEFT関数を用いて、文字列形式の抽出条件に合致する配信情報を取得する例]
本項目では、図15に<抽出対象のデータ>で示す配信情報から、社員「山本」と「川崎」のデータを取得する例について説明する。ここで、データ取得の前提となる配信情報と抽出条件について説明する。
配信情報について説明する。配信情報に相当する図15の<抽出対象のデータ>において、社員CDの前三文字のアルファベットは所属部署を示しており(TKYは東京、NGYは名古屋を示している)、その後の4桁の数字は社員番号を示している。
抽出条件について説明する。本項目では、抽出条件は、図15の<抽出条件の例>に示すように、MID関数およびLEFT関数を用いて記述されている。MID関数では、3つの引数が必要となり、MID(文字列、開始位置、文字数)と記述した場合、第一引数の文字列の、第二引数で指定した開始位置から、第三引数で指定した文字数を取り出すことを意味する。一方、LEFT関数では、2つの引数が必要となり、LEFT(文字列、文字数)と記述した場合、第一引数の文字列の先頭から、第二引数で指定した文字数を取り出すことを意味する。このため、図15の<抽出条件の例>に示す抽出条件の意味は、以下のとおりとなる。
「LEFT(社員CD、3)=‘TKY’」(条件1とする)は、社員CDを左から3文字抽出した結果が、文字列‘TKY’と等しいことを意味する。
「MID(社員CD、4、4)>=1000」(条件2とする)は、社員CDを左から4文字目から数えて4文字抽出した結果が、文字列‘1000’以降であることを意味する。
「MID(社員CD、4、4)<=2000」(条件3とする)は、社員CDを左から4文字目から数えて4文字抽出した結果が、文字列‘2000’以前であることを意味する。
以上の配信情報および抽出条件が設定されているものと仮定して、MID関数およびLEFT関数を用いて、配信情報から社員「山本」と「川崎」のデータを取得する例について説明する。なお、配信定義マスタ106dには、図示されていないが、取得用情報として「社員データ」が、抽出条件として「前記条件1〜3」が、配信定義として「社員用定義」がそれぞれ設定されているものとする。
(取得用情報等取得処理)
取得用情報等取得部102aは、配信定義マスタ106dを参照して、指定された配信定義(社員用定義)と紐付く取得用情報(社員データ)および抽出条件(条件1〜3)を取得する。
(配信情報取得処理)
配信情報取得部102bは、取得用情報等取得部102aで取得した取得用情報(社員データ)と紐付き、かつ、取得用情報等取得部102aで取得した抽出条件(条件1〜3)に合致する配信情報の取得を行う。すなわち、配信情報に相当する図15の<抽出対象のデータ>を参照すると、すべての社員が取得用情報(社員データ)と紐付くが(図示せず)、条件1(社員CDを左から3文字抽出した結果が、文字列‘TKY’と等しい)に合致する社員は「山本」、「川崎」、「伊藤」および「戸田」の4人であり、条件2および3(社員CDを左から4文字目から数えて4文字抽出した結果が、文字列‘1000’以降かつ‘2000’以前)に合致する社員は、「山本」および「川崎」の2人だけである。以上のようにして、配信情報取得部102bは、配信情報から社員「山本」と「川崎」のデータを取得する。
なお、本項目では、抽出条件が文字列形式の場合について説明したが、抽出条件がテーブル形式の場合には、図15の<テーブル形式で抽出条件を保持しようとした場合>に示すデータの保持の仕方となる。テーブル形式による抽出条件の保持は、関数ごとに必要な引数の数によって列数が増減した場合に対応できないため、データベースの登録方法としては適さない。具体的には、図15の<テーブル形式で抽出条件を保持しようとした場合>では、引数が3つ以下の関数には対応できているが、引数を4つ以上持つ関数が抽出条件に追加された場合には対応することができない。これに対して、文字列形式の場合、図16に示すように、1レコードで必要な情報を保存できるため、引数の増減にも柔軟に対応することができる。
以上、本項目[4−2−1]で説明したように、本実施形態に係る配信管理システムによれば、配信情報のうちオペレータが所望する条件に合致する一部の情報のみを取得できる。
[4−2−2.文字列形式の抽出条件から、抽出を制御する方法の例]
文字列形式の抽出条件から、抽出を制御する方法の例を、図17に示す。
[4−2−3.まとめ]
前記[4−2−1]〜[4−2−2]におけるポイントを、以下の(1)〜(3)に示す。
(1)フィルタ条件(抽出条件)を文字列として持てるようにすることで、以下のことが可能となった。
・配信対象のテーブルごとに抽出条件が異なっていても、同じ列で抽出条件を格納できるようになった。
・抽出条件が増えた場合に、抽出条件を格納する設定テーブルの構造を変える必要がなくなった。
・抽出条件の設定情報を文字列形式にして保存することで、配信するデータベースの形式にとらわれない汎用的な記述が可能となった。
(2)配信定義マスタ106dを設定することにより、フィルタ条件(抽出条件)を配信対象のテーブルごとおよび配信先グループごとに分けて保持できるようになった。これにより、同一の配信元から配信先ごとに配信内容を変更できるようになった。
(3)前記[4−1]で説明したように、配信前に設定しなければならない情報は、予め、配信定義マスタ106dという一つの単位としてまとめておくことができるため、配信実行時には、配信定義マスタ106dに含まれる配信定義を指定するだけでよい。ここで、大規模なグループ企業では子会社が多く、しかも当該子会社は親会社とは全く異なる業界に属する場合も多く、配信先の会社ごとに配信データを変更したいというニーズがあった。そこで、本項目[4−2]で説明したマスタ配信によれば、会社ごとの抽出条件をDB(配信定義マスタ106d)に記録することができるようになったため、複数業界にまたがるような企業グループを形成する会社においても、各会社の業務に合わせたマスタデータの配信を行うことが可能となった。なお、配信定義マスタ106dに登録する必要がある情報は、1.配信先会社情報、2.配信元会社情報、3.配信するマスタ情報および4.各会社に対して配信するマスタおよび抽出条件(フィルタ条件)の4つの情報であり、これら4つの情報を配信定義として一括管理できる。なお、前記フィルタ条件は、文字列(XML等)形式でDB(配信定義マスタ106d)に保持しているため、項目が追加されても配信定義マスタ106dのテーブル構造を変更する必要がない。
[4−3.所望のトランザクション範囲での送信および更新]
本項目では、所望のトランザクション範囲での送信および更新について説明する。
[4−3−1.所望のトランザクション範囲での送信]
本項目では、所望のトランザクション範囲での送信について、図20および図25を用いて説明する。なお、本項目においては、グループマスタ106b、配信定義マスタ106dおよびグループマスタ206bにおけるデータ構成は、下記に示すとおりであるとする。
(グループマスタ106b)・・・マスタ配信DB100(配信元)に格納
グループ1 環境1
グループ2 環境1
グループ2 環境2
(配信定義マスタ106d)・・・マスタ配信DB100(配信元)に格納
マスタ1 グループ1 定義1 実行順2
マスタ2 グループ2 定義2 実行順1
マスタ3 グループ1 定義3 実行順3
(グループマスタ206b)・・・環境情報DB200(配信先)に格納
グループ1 環境1 100番会社、200番会社、300番会社
グループ2 環境1 100番会社、300番会社
グループ2 環境2 100番会社
(取得用情報等取得処理)
取得用情報等取得部102aは、配信定義マスタ106dを参照して、指定された配信定義と紐付く取得用情報(マスタ名)および配信先グループ(配信先グループ名)を取得する。本例では、配信定義1、2および3が指定されたと仮定し、この場合、取得用情報等取得部102aは、「配信定義1」については「マスタ1とグループ1と実行順2」を取得し、「配信定義2」については「マスタ2とグループ2と実行順1」を取得し、「配信定義3」については「マスタ3とグループ1と実行順3」を取得する。
(配信情報取得処理)
配信情報取得部102bは、取得用情報等取得部102aで取得した取得用情報(マスタ1、2および3)と紐付く配信情報1〜3をそれぞれ取得する。
(環境識別データ取得処理)
環境識別データ取得部102cは、グループマスタ106bを参照して、取得用情報等取得部102aで取得した配信先グループ(配信先グループ名)と紐付く環境識別データ(環境名)を取得する。具体的には、グループ1については「環境1」を取得し、グループ2については「環境1と環境2」を取得する。
(第一送信処理)
第一送信部102eは、取得用情報等取得部102aで取得した配信先グループ(配信先グループ名)と配信情報取得部102bで取得した配信情報と環境識別データ取得部102cで取得した環境識別データ(環境名)とを第二の装置(環境情報DB200)に送信する。第一送信部102eは、取得用情報等取得部102aで取得した実行順も共に第二の装置(環境情報DB200)に送信してもよい。具体的には、第一送信部102eは、「グループ1と配信情報1と環境1と実行順2」と「グループ2と配信情報2と環境1と実行順1」と「グループ2と配信情報2と環境2と実行順1」と「グループ1と配信情報3と環境1と実行順3」という4つの組合せを環境情報DB200に送信する。
(配信先取得処理)
配信先取得部202aは、グループマスタ206bを参照して、第一送信部102eが送信した配信先グループ(配信先グループ名)および環境識別データ(環境名)と紐付く配信先を取得する。具体的には、配信先取得部202aは、グループ1および環境1の組合せについては「100番会社、200番会社、300番会社」を取得し、グループ2および環境1の組合せについては「100番会社、300番会社」を取得し、グループ2および環境2の組合せについては「100番会社」を取得する。
ここまでに取得した情報を、配信情報、環境名、会社番号および実行順の組合せでまとめると、以下のとおりとなる。
配信情報1 環境1 100番会社 実行順2
配信情報1 環境1 200番会社 実行順2
配信情報1 環境1 300番会社 実行順2
配信情報2 環境1 100番会社 実行順1
配信情報2 環境1 300番会社 実行順1
配信情報2 環境2 100番会社 実行順1
配信情報3 環境1 100番会社 実行順3
配信情報3 環境1 200番会社 実行順3
配信情報3 環境1 300番会社 実行順3
なお、上記9行の情報は、図25の「定義作成画面」に記載の情報と対応しているが、図25においては、配信情報はマスタ名として表記している。
(第二送信処理)
まず、第二送信部202bは、上記9行の情報を、図25の「1.環境DB順にソートしなおす」に示すように、環境名が若い順に並び替える。
次に、第二送信部202bは、環境名が若い順に並び替えた上記9行の情報を、図25の「2.会社(配信先DB)順にソートしなおす」に示すように、会社番号が若い順に並び替える。
次に、第二送信部202bは、会社番号が若い順に並び替えた上記9行の情報を、図25の「3.実行順にソートしなおす」に示すように、実行順が若い順に並び替える。
次に、第二送信部202bは、実行順が若い順に並び替えた上記9行の情報を、環境名および会社番号の組合せが同じである行を1つの塊としてまとめる。具体的には、図25の「4.実行処理データベースの塊毎にトランザクションを管理して実行処理を行う」に示すように、環境名1と会社番号100の組合せの塊(塊(A)とする)、環境名1と会社番号200の組合せの塊(塊(B)とする)、環境名1と会社番号300の組合せ(塊(C)とする)および環境名2と会社番号100の組合せ(塊(D)とする)という4つの塊が作成される。この塊は、トランザクション範囲が会社単位である場合における配信情報の送信単位である。トランザクション範囲が全体単位である場合には、この塊には関係なく、上記9行すべてを1つの送信単位として配信情報の送信がなされることとなる。
第二送信部202bは、配信定義マスタ106dの設定画面(図20の上画面)における「トランザクション管理」の右横にある枠内で、「全体」が選択された場合、第一送信部102eが送信した配信情報の配信先取得部202aで取得した配信先への送信を、配信先取得部202aで取得したすべての配信先(配信先会社番号)を1つの送信単位として行う(全体配信)。
具体的には、第二送信部202bは、図25の「4.実行処理データベースの塊毎にトランザクションを管理して実行処理を行う」の塊(A)〜塊(D)すべてを1つの送信単位(トランザクション単位)として、塊(A)の1行目から順に、配信情報の送信処理を行う。このため、第二送信部202bは、例えば、塊(B)の2行目における送信処理でエラーが発生した場合、塊(A)の1行目に戻り再度送信処理を行う。
一方で、第二送信部202bは、配信定義マスタ106dの設定画面(図20の上画面)における「トランザクション管理」の右横にある枠内で、「DB単位(会社単位)」が選択された場合、第一送信部102eが送信した配信情報の配信先取得部202aで取得した配信先への送信を、第一送信部102eが送信した環境識別データ(環境名)と配信先取得部202aが取得した配信先(配信先会社番号)の組合せが同一であるものを1つの送信単位として行う。
具体的には、第二送信部202bは、図25の「4.実行処理データベースの塊毎にトランザクションを管理して実行処理を行う」の塊(A)〜塊(D)それぞれを1つの送信単位(トランザクション単位)として、配信情報の送信を行う。この際、第二送信部202bは、同一の塊内においても、実行順が若い順に配信情報の送信を行うことが好ましい。このため、例えば、塊(B)の2行目についての送信でエラーが発生した場合、塊(A)、(C)および(D)における送信処理に影響はなく、塊(B)の1行目に戻り再度送信処理を行う。
以上、本項目[4−3−1]で説明したように、本実施形態に係る配信管理システムによれば、配信情報を配信する者が所望の配信単位の選択を行うのみで、当該所望の配信単位での配信を行うことができる。
[4−3−2.所望のトランザクション範囲での更新]
本項目では、所望のトランザクション範囲での更新処理について、図22〜図24を用いて説明する。
まず、図22の(1)に示すように、配信元(100番会社)の管理者は、配信情報の確認をして配信処理を実行すると、第一送信部102eが、前記配信情報を配信する。配信先情報の参照が許可されている場合には、配信元の管理者は、配信先会社の更新確認をすることも可能である。配信先(200番会社、300番会社、400番会社、10番会社および20番会社)の管理者は、配信情報(配信元データ)と配信先情報(配信元データ)とを突合し、更新される内容を確認する。
続いて、図22の(2)に示すように、配信先の管理者は、前記突合の結果、配信先情報の更新を承認するか却下するかを選択し、環境情報DB200に返却する。なお、却下する理由としては、例えば、既に存在するコードが更新されてしまうのを避けたい等の理由が考えられる。
(個別更新処理)
個別更新の場合、個別更新部202c2は、配信情報の配信を受け入れることを承認した配信先取得部202aで取得した配信先についての配信先情報のみを第一送信部102eが送信する配信情報へと更新する。具体的には、図23の「(3)反映処理(DB単位)」に示すように、200番会社、400番会社および10番会社の3社のみが配信情報の配信を受け入れることを承認した場合、個別更新部202c2は、当該3社についての配信先情報のみを第一送信部102eが送信する配信情報へと更新(ワークテーブルから実テーブルへの更新)する。このように、個別更新部202c2は、配信先によって配信情報が承認されたタイミングで、配信情報の反映を行うことができる。
(一括更新処理)
これに対して、一括更新の場合、図23の「(3)承認状況の確認(一括反映処理の場合)」に示すように、配信元の管理者であるAさんは、配信先情報の参照が許可されていない場合は、全体としての承認状況のみを確認できる(すなわち、図23のMA1の情報しか確認できない)のに対して、配信先情報の参照が許可されている場合は、全社の承認状況を確認できる(すなわち、図23のMA2およびMA3の情報を確認できる)。環境情報DB200の管理者であるBさんおよびCさんは、各環境情報DB200に所属する会社の却下理由の確認(すなわち、BさんはMA2の情報を確認でき、CさんはMA3の情報を確認できる)および全体の承認状態の確認を行うことができる。業務DBの管理者であるDさん〜Hさんは、全体の承認状態を確認できる。
一括更新部202c1は、配信情報の配信を受け入れることを配信先取得部202aで取得したすべての配信先が承認した場合に、当該すべての配信先についての配信先情報を第一送信部102eが送信する配信情報へと更新する。具体的には、図24の「(6)反映処理(一括)」に示すように、200番会社、300番会社、400番会社、10番会社および20番会社のすべてが配信情報の配信を受け入れることを許可した場合に、一括更新部202c1は、これらすべての会社についての配信先情報を第一送信部102eが送信する配信情報へと更新(ワークテーブルから実テーブルへの更新)する。このように、一括更新部202c1は、すべての配信先によって配信情報が承認されたタイミングで、ワークテーブルから実テーブルへの更新を行う。なお、更新時のトランザクションの範囲は、「全体単位」または「会社単位」を選択可能である。
[4−3−3.まとめ]
前記[4−3−1]〜[4−3−2]におけるポイントを、以下の(1)〜(3)に示す。
(1)配信の定義段階では、トランザクションを全体単位か、会社単位かのみを設定するだけでよくなった。
(2)配信を実行するタイミングで、配信対象のグループと配信先会社情報から、適切なトランザクションの順番およびトランザクション単位を自動判定し、実行できるようになった。
(3)配信先により承認がある場合に、配信先情報を更新する単位と配信情報を配信するトランザクション単位とを別に設定できるようにした。すなわち、更新単位が会社ごとの場合は、配信情報を承認した配信先会社について更新をすることが可能で、配信情報を配信するトランザクション単位も会社ごととなる。これに対して、更新単位が全体単位である場合は、すべての配信先会社が配信情報を承認するまで更新をすることはできないが、配信情報を配信するトランザクション単位は「全体単位」および「会社単位」のどちらも選択することができる。
[4−4.データ突合および更新制御]
本項目では、データ突合および更新制御について説明する。
[4−4−1.データ突合]
本項目では、データ突合について、図30〜図32を用いて説明する。なお、項目辞書マスタ206dのデータ構成は図30に示すとおりであり、配信情報のデータ構成は図30の配信元のテーブルに示すとおりであり、配信先情報のデータ構成は図30の配信先のテーブルに示すとおりであるとする。
(キー項目取得処理)
キー項目取得部202eは、項目辞書マスタ206dを参照して、指定された取得用情報(部門テーブル)と紐付き、かつ、キー項目情報(キー)を有する項目をキー項目として取得する。具体的には、図30の項目辞書マスタ206dを参照すると、テーブル名「部門テーブル」と紐付く項目名は、「部門CD」、「基準日」および「部門略名」の3項目である。そして、当該3項目のうち、項目種別「キー」を有する項目は、「部門CD」および「基準日」の2項目であるため、当該2項目がキー項目となる。
(レコード取得処理)
レコード取得部202fは、配信先データおよび配信元データを参照して、前記指定された取得用情報(部門テーブル)と紐付く配信先レコードおよび配信元レコードを取得する。具体的には、図30の配信先のテーブルに示す3つの配信先レコードおよび図30の配信元のテーブルに示す5つの配信元レコードは、すべて部門に関する情報であるため、部門テーブルと紐付いているといえる。このため、レコード取得部202fは、当該3つの配信先レコードおよび当該5つの配信元レコードを取得する。
(判定処理)
判定部202gは、レコード取得部202fで取得した配信先レコードおよび配信元レコードの間で、キー項目取得部202eで取得したキー項目についての具体的情報が同じであるか同じでないかの判定を行う(言い換えると、前記(キー項目取得処理)で取得したキー項目を基にして、配信先データと配信元データを突合する)。具体的には、図30の3つの配信先レコードおよび図30の5つの配信元レコードの間で、キー項目「部門CD」および「基準日」が同じレコードは、図30にハッチングで示す4つのレコードであるため、当該4つのレコードについては、キー項目についての具体的情報が同じであるといえる。これに対して、前記4つのレコード以外のレコード(部門CDが001の配信元レコード、部門コードが004の配信元レコード、部門CDが005の配信元レコードおよび部門CDが007の配信先レコード)については、キー項目についての具体的情報が同じでないといえる。
(更新処理)
更新部202cは、判定部202gでの結果に基づいて、前記配信先情報(図30の配信先のテーブル)を更新する。更新の種類としては、大きく分けて、以下で説明する追加、修正、削除および全置換が存在する(言い換えると、前記(キー項目取得処理)で取得したキー項目を基に突合をして、追加、修正および削除の少なくとも1つの処理を行う)。
(追加処理)
追加部202c3は、判定部202gでの判定の結果、前記同じでない場合であって、かつ、前記配信元データには含まれるが前記配信先データには含まれないレコードがある場合、当該含まれるレコードに相当する配信元レコードを前記配信先データへ追加する。具体的には、キー項目についての具体的情報が同じでないレコード(図30において、部門CDが001の配信元レコード、部門コードが004の配信元レコード、部門CDが005の配信元レコードおよび部門CDが007の配信先レコード)のうち、配信元のテーブルには含まれるが配信先のテーブルには含まれないのは、部門CDが001の配信元レコード、部門コードが004の配信元レコードおよび部門CDが005の配信元レコードの3つのレコードである。このため、追加部202c3は、当該3つのレコードを配信先のテーブルに追加する。
(修正処理)
修正部202c4は、判定部202gでの判定の結果、前記同じであるが、前記配信元レコードと前記配信先レコードとの間で前記キー項目以外の前記項目の具体的情報が異なるレコードがある場合、当該配信先レコードの前記具体的情報を当該配信元レコードの前記具体的情報へと修正する。具体的には、キー項目についての具体的情報が同じであるレコード(図30にハッチングで示す4つのレコード)のうち、部門CDが002の配信元レコードでは、事業所CDおよび住所がそれぞれ「002」および「東京都千代田区」であるのに対し、部門CDが002の配信先レコードでは、事業所CDおよび住所がそれぞれ「001」および「東京都中央区」であるとする。この場合、修正部202c4は、部門CDが002の配信先レコードの「001」および「東京都中央区」を、部門CDが002の配信元レコードの「002」および「東京都千代田区」に修正する。
(削除処理)
削除部202c5は、判定部202gでの判定の結果、前記同じでない場合であって、かつ、前記配信元データには含まれないが前記配信先データには含まれるレコードがある場合、当該含まれるレコードに相当する配信先レコードを前記配信先データから削除する。具体的には、キー項目についての具体的情報が同じでないレコード(図30において、部門CDが001の配信元レコード、部門コードが004の配信元レコード、部門CDが005の配信元レコードおよび部門CDが007の配信先レコード)のうち、配信元のテーブルには含まれないが配信先のテーブルには含まれるのは、部門CDが007の配信先レコードである。このため、削除部202c5は、当該レコードを配信先のテーブルから削除する。
なお、項目辞書マスタ206dを使うことで、オペレータは、以上で説明した追加処理、修正処理および削除処理が行われる場合の結果を、以下の(1)〜(4)に示すように、動的に(事前に)参照することができる。
(1)図31に示す突合確認画面における「更新方法」において「追加」、「修正」および「削除」のすべてを選択すれば、追加処理、修正処理および削除処理のすべてが行われた場合の結果を一覧で事前に参照することができる。図31においては、ハッチングをつけていないレコードが追加されるレコードであり、ドットのハッチングをつけたレコードが修正されるレコードであり、斜め線のハッチングをつけたレコードが削除されるレコードである。なお、「詳細」ボタンを選択すれば、更新されるレコードの詳細を確認することが可能である。
(2)図32の上の図に示すように、突合確認画面における「更新方法」において「追加」を選択すれば、配信元会社の追加されるレコード(キー情報を含むすべての列情報)が表示される。
(3)図32の真ん中の図に示すように、突合確認画面における「更新方法」において「修正」を選択すれば、配信前および配信後の列情報を並べて表示し、差分にハッチングがついた状態でレコードが表示される。
(4)図32の下の図に示すように、突合確認画面における「更新方法」において「削除」を選択すれば、配信先会社の削除されるレコード(キー情報を含むすべての列情報)が表示される。
更新部202cは、以上で説明した追加処理、修正処理および削除処理の3つの処理を同時に行ってもよいし(この場合、以下に説明する全置換処理と同様の処理となる)、任意の組合せの二つの処理を行ってもよいし、任意の一つの処理のみを行ってもよい。任意の組合せの二つの処理の例としては、例えば、配信先会社が自社のデータを消さずに残しつつ配信元会社の最新データのみ欲しい場合等には、追加処理および修正処理を行うこととなる。
(全置換処理)
全置換部202c6は、前記配信先データに含まれる前記配信先レコード(図30の3つの配信先レコード)をすべて、前記配信元データに含まれる前記配信元レコード(図30の5つの配信元レコード)に置き換える。
以上、本項目[4−4−1]で説明したように、本実施形態に係る配信管理システムによれば、配信元の配信情報と配信先の配信先情報とを比較することで、前記配信先情報の柔軟な更新ができる。
[4−4−2.更新制御]
本項目では、更新制御について、図28および図29を用いて説明する。
(更新制御処理)
更新制御部202dは、追加部202c3、修正部202c4、削除部202c5および全置換部202c6のうち、前記配信元によって選択された手段による更新のみを行えるようにする。具体的には、図28の「配信方法の設定(承認なしモード)」に示すように、中継DB(環境DB)の管理者である配信元管理者(100番会社の管理者)が、配信先会社ごとの更新方法を選択する。例えば、200番会社については、「追加・更新(修正)」が選択されているため、200番会社については、追加部202c3および修正部202c4のみが更新を行うことができる(すなわち、200番会社については、配信元レコードの追加または配信先レコードの修正しか行われない)。
更新制御部202dは、追加部202c3、修正部202c4、削除部202c5および全置換部202c6のうち、前記配信先によって選択された手段による更新のみを行えるようにしてもよい。具体的には、図28の「配信方法の設定(承認あり)」に示すように、中継DB(環境DB)の管理者である各配信先管理者が、更新方法を選択する。そして、図29に示すように、当該選択された更新方法に基づいて、各配信先への配信情報の配信が行われる。図29に示すように、200番会社については、更新方法が「追加・更新(修正)」であるため、追加部202c3および修正部202c4は、項目辞書マスタ206dのキー情報から存在チェックを行い、それぞれ、追加処理および更新処理(修正処理)を行う。また、図29に示すように、300番会社については、更新方法が「追加」であるため、追加部202c3は、項目辞書マスタ206dのキー情報から存在チェックを行い、追加処理を行う。そして、図29に示すように、400番会社については、更新方法が「全入替」であるため、全置換部202c6は、配信先の全データを削除後、配信元データの追加を行う。
[4−4−3.まとめ]
前記[4−4−1]〜[4−4−2]におけるポイントを、以下の(1)〜(4)に示す。
(1)配信対象テーブルの項目情報を管理することで、配信元データと配信先データを突合し、差異がわかるようにした。
(2)配信先情報の更新制御方法(追加のみ、追加・更新(修正)および全削除入替)の情報を、配信先環境DB単位または配信先会社単位で保持することで、配信情報の受入側のポリシーによって配信内容を変更できるようにした。
(3)前記更新制御方法に基づき、事前に配信内容を配信元管理者と配信先管理者で共有することで、更新される内容を配信先管理者が承認後、反映できるようにした。
(4)図33に示すように、配信予定のマスタ400を配信先の現在のマスタ情報500と比較することで、マスタ400の誤配信のリスクをなくすことができる。
[4−5.その他の実施形態]
その他の実施形態として、以上説明した[4−1]〜[4−4]の内容を、任意に組合せて使用してもよい。一例として、セキュリティを担保したグループ化配信処理を行いつつ、配信情報のうちある一部の情報のみの配信を行いたい場合は、[4−1]と[4−2]の内容を組合せて使用すればよい。また、別の例として、セキュリティを担保したグループ化配信処理を行いつつ、配信される配信元データとグループ化された配信先の各々についての配信先データとの突合を行いたい場合は、[4−1]と[4−4]の内容を組合せて使用すればよい。
[5.他の実施形態]
本発明は、上述した実施形態以外にも、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施形態にて実施されてよいものである。
例えば、実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。
また、本明細書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各処理の登録データや検索条件等のパラメータを含む情報、画面例、データベース構成については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
また、主要会社情報処理装置100、子会社情報処理装置200および中継装置300に関して、図示の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。
例えば、主要会社情報処理装置100、子会社情報処理装置200および中継装置300が備える処理機能、特に制御部にて行われる各処理機能については、その全部または任意の一部を、CPUおよび当該CPUにて解釈実行されるプログラムにて実現してもよく、また、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現してもよい。尚、プログラムは、本実施形態で説明した処理を情報処理装置に実行させるためのプログラム化された命令を含む一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されており、必要に応じて主要会社情報処理装置100、子会社情報処理装置200および中継装置300に機械的に読み取られる。すなわち、ROMまたはHDD(Hard Disk Drive)などの記憶部などには、OSと協働してCPUに命令を与え、各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録されている。このコンピュータプログラムは、RAMにロードされることによって実行され、CPUと協働して制御部を構成する。
また、このコンピュータプログラムは、主要会社情報処理装置100、子会社情報処理装置200および中継装置300に対して任意のネットワークを介して接続されたアプリケーションプログラムサーバに記憶されていてもよく、必要に応じてその全部または一部をダウンロードすることも可能である。
また、本実施形態で説明した処理を実行するためのプログラムを、一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納してもよく、また、プログラム製品として構成することもできる。ここで、この「記録媒体」とは、メモリーカード、USB(Universal Serial Bus)メモリ、SD(Secure Digital)カード、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(登録商標)(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)、CD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)、MO(Magneto−Optical disk)、DVD(Digital Versatile Disk)、および、Blu−ray(登録商標) Disc等の任意の「可搬用の物理媒体」を含むものとする。
また、「プログラム」とは、任意の言語または記述方法にて記述されたデータ処理方法であり、ソースコードまたはバイナリコード等の形式を問わない。なお、「プログラム」は必ずしも単一的に構成されるものに限られず、複数のモジュールやライブラリとして分散構成されるものや、OSに代表される別個のプログラムと協働してその機能を達成するものをも含む。なお、実施形態に示した各装置において記録媒体を読み取るための具体的な構成および読み取り手順ならびに読み取り後のインストール手順等については、周知の構成や手順を用いることができる。
記憶部に格納される各種のデータベース等は、RAM、ROM等のメモリ装置、ハードディスク等の固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および、光ディスク等のストレージ手段であり、各種処理やウェブサイト提供に用いる各種のプログラム、テーブル、データベース、および、ウェブページ用ファイル等を格納する。
また、主要会社情報処理装置100、子会社情報処理装置200および中継装置300は、既知のパーソナルコンピュータまたはワークステーション等の情報処理装置として構成してもよく、また、任意の周辺装置が接続された当該情報処理装置として構成してもよい。また、主要会社情報処理装置100、子会社情報処理装置200および中継装置300は、当該装置に本実施形態で説明した処理を実現させるソフトウェア(プログラムまたはデータ等を含む)を実装することにより実現してもよい。
更に、装置の分散・統合の具体的形態は図示するものに限られず、その全部または一部を、各種の付加等に応じてまたは機能負荷に応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。すなわち、上述した実施形態を任意に組み合わせて実施してもよく、実施形態を選択的に実施してもよい。
本発明は、あらゆる業界において有用であるが、特に、親会社−子会社等のグループ構造を有する企業が多い業界において極めて有用である。
100 主要会社情報処理装置
102 制御部
102a 取得用情報等取得部
102b 配信情報取得部
102c 環境識別データ取得部
102d 第一接続取得部
102e 第一送信部
104 通信インターフェース部
106 記憶部
106a 接続情報マスタ
106b グループマスタ
106c 配信対象マスタ
106d 配信定義マスタ
108 入出力インターフェース部
112 入力装置
114 出力装置
200 子会社情報処理装置
202 制御部
202a 配信先取得部
202b 第二送信部
202c 更新部
202c1 一括更新部
202c2 個別更新部
202c3 追加部
202c4 修正部
202c5 削除部
202c6 全置換部
202d 更新制御部
202e キー項目取得部
202f レコード取得部
202g 判定部
204 通信インターフェース部
206 記憶部
206a 接続情報マスタ
206b グループマスタ
206c 配信対象マスタ
206d 項目辞書マスタ
208 入出力インターフェース部
212 入力装置
214 出力装置
300 中継装置
302 制御部
302a 第三接続取得部
302b 第三送信部
304 通信インターフェース部
306 記憶部
306a 接続情報マスタ
308 入出力インターフェース部
312 入力装置
314 出力装置
400 主要会社業務DB
406 配信元データ
500 子会社業務DB
506 配信先データ
600、700、800、900 ネットワーク

Claims (7)

  1. 制御部および記憶部を備える配信管理装置であって、
    前記記憶部には、
    配信情報の配信先に関する具体的情報を含む配信先レコードからなる配信先情報と前記配信先情報を取得するために用いる取得用情報とを含む配信先データと、
    前記取得用情報と前記具体的情報についての項目と前記項目がキーである場合に前記項目に対して付されるキー項目情報とを含む項目辞書マスタと、
    が格納されており、
    前記制御部は、
    前記項目辞書マスタを参照して、指定された前記取得用情報と紐付き、かつ、前記キー項目情報を有する前記項目をキー項目として取得するキー項目取得手段と、
    前記配信先データおよび前記配信情報の配信元に関する具体的情報を含む配信元レコードからなる配信情報と前記配信情報を取得するために用いる取得用情報とを含む配信元データを参照して、前記指定された前記取得用情報と紐付く前記配信先レコードおよび前記配信元レコードを取得するレコード取得手段と、
    前記レコード取得手段で取得した前記配信先レコードおよび前記配信元レコードの間で、前記キー項目取得手段で取得した前記キー項目についての前記具体的情報が同じであるか同じでないかの判定を行う判定手段と、
    前記判定手段での前記判定の結果に基づいて、前記配信先情報を更新する更新手段と、
    を備えること、
    を特徴とする配信管理装置。
  2. 前記更新手段は、
    前記判定手段での前記判定の結果、前記同じでない場合であって、かつ、前記配信元データには含まれるが前記配信先データには含まれないレコードがある場合、当該含まれるレコードに相当する配信元レコードを前記配信先データへ追加する追加手段、
    前記判定手段での前記判定の結果、前記同じであるが、前記配信元レコードと前記配信先レコードとの間で前記キー項目以外の前記項目の具体的情報が異なるレコードがある場合、当該配信先レコードの前記具体的情報を当該配信元レコードの前記具体的情報へと修正する修正手段および
    前記判定手段での前記判定の結果、前記同じでない場合であって、かつ、前記配信元データには含まれないが前記配信先データには含まれるレコードがある場合、当該含まれるレコードに相当する配信先レコードを前記配信先データから削除する削除手段
    の少なくとも1つの手段を備えることによって、前記配信先情報を更新すること、
    を特徴とする請求項1に記載の配信管理装置。
  3. 前記更新手段は、
    前記配信先データに含まれる前記配信先レコードをすべて、前記配信元データに含まれる前記配信元レコードに置き換える全置換手段
    を更に備えること、
    を特徴とする請求項に記載の配信管理装置。
  4. 前記制御部は、
    前記追加手段、前記修正手段、前記削除手段および前記全置換手段のうち、前記配信元または前記配信先によって選択された手段による更新のみを行えるようにする更新制御手段
    を更に備えること、
    を特徴とする請求項3に記載の配信管理装置。
  5. 前記配信元が、グループ企業内の主要会社であり、
    前記配信先が、前記グループ企業内の子会社であること、
    を特徴とする請求項1から4のいずれか1つに記載の配信管理装置。
  6. 制御部および記憶部を備える情報処理装置で実行される配信管理方法であって、
    前記記憶部には、
    配信情報の配信先に関する具体的情報を含む配信先レコードからなる配信先情報と前記配信先情報を取得するために用いる取得用情報とを含む配信先データと、
    前記取得用情報と前記具体的情報についての項目と前記項目がキーである場合に前記項目に対して付されるキー項目情報とを含む項目辞書マスタと、
    が格納されており、
    前記制御部で実行される、
    前記項目辞書マスタを参照して、指定された前記取得用情報と紐付き、かつ、前記キー項目情報を有する前記項目をキー項目として取得するキー項目取得ステップと、
    前記配信先データおよび前記配信情報の配信元に関する具体的情報を含む配信元レコードからなる配信情報と前記配信情報を取得するために用いる取得用情報とを含む配信元データを参照して、前記指定された前記取得用情報と紐付く前記配信先レコードおよび前記配信元レコードを取得するレコード取得ステップと、
    前記レコード取得ステップで取得した前記配信先レコードおよび前記配信元レコードの間で、前記キー項目取得ステップで取得した前記キー項目についての前記具体的情報が同じであるか同じでないかの判定を行う判定ステップと、
    前記判定ステップでの前記判定の結果に基づいて、前記配信先情報を更新する更新ステップと、
    を含むこと、
    を特徴とする配信管理方法。
  7. 制御部および記憶部を備える情報処理装置に実行させるための配信管理プログラムであって、
    前記記憶部には、
    配信情報の配信先に関する具体的情報を含む配信先レコードからなる配信先情報と前記配信先情報を取得するために用いる取得用情報とを含む配信先データと、
    前記取得用情報と前記具体的情報についての項目と前記項目がキーである場合に前記項目に対して付されるキー項目情報とを含む項目辞書マスタと、
    が格納されており、
    前記制御部に実行させるための、
    前記項目辞書マスタを参照して、指定された前記取得用情報と紐付き、かつ、前記キー項目情報を有する前記項目をキー項目として取得するキー項目取得ステップと、
    前記配信先データおよび前記配信情報の配信元に関する具体的情報を含む配信元レコードからなる配信情報と前記配信情報を取得するために用いる取得用情報とを含む配信元データを参照して、前記指定された前記取得用情報と紐付く前記配信先レコードおよび前記配信元レコードを取得するレコード取得ステップと、
    前記レコード取得ステップで取得した前記配信先レコードおよび前記配信元レコードの間で、前記キー項目取得ステップで取得した前記キー項目についての前記具体的情報が同じであるか同じでないかの判定を行う判定ステップと、
    前記判定ステップでの前記判定の結果に基づいて、前記配信先情報を更新する更新ステップと、
    を含むこと、
    を特徴とする配信管理プログラム。
JP2017174837A 2017-09-12 2017-09-12 配信管理装置、配信管理方法および配信管理プログラム Active JP6951165B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017174837A JP6951165B2 (ja) 2017-09-12 2017-09-12 配信管理装置、配信管理方法および配信管理プログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017174837A JP6951165B2 (ja) 2017-09-12 2017-09-12 配信管理装置、配信管理方法および配信管理プログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019049939A JP2019049939A (ja) 2019-03-28
JP6951165B2 true JP6951165B2 (ja) 2021-10-20

Family

ID=65905658

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017174837A Active JP6951165B2 (ja) 2017-09-12 2017-09-12 配信管理装置、配信管理方法および配信管理プログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6951165B2 (ja)

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05265794A (ja) * 1992-03-19 1993-10-15 Hitachi Software Eng Co Ltd テスト結果の自動判定処理方式
JPH08315044A (ja) * 1995-05-12 1996-11-29 Tec Corp 商品データ処理装置
JP2011175557A (ja) * 2010-02-25 2011-09-08 Toshiba Tec Corp 情報処理装置及びプログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2019049939A (ja) 2019-03-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11561956B2 (en) Key pattern management in multi-tenancy database systems
CN109947767B (zh) 多重租赁数据库系统中的系统共享类型
CN110147369B (zh) 多重租赁数据库系统中的数据分离和写入重新定向
US10733168B2 (en) Deploying changes to key patterns in multi-tenancy database systems
US20190129986A1 (en) Transitioning between system sharing types in multi-tenancy database systems
US20190129991A1 (en) Exchanging shared containers and adapting tenants in multi-tenancy database systems
US20190129990A1 (en) Deploying changes in a multi-tenancy database system
US20090300649A1 (en) Sharing An Object Among Multiple Applications
EP2610762A1 (en) Database version management system
US20210103863A1 (en) Cross-enterprise workflow adaptation
JP7046143B2 (ja) 債権債務管理装置、債権債務管理方法、および、債権債務管理プログラム
JP7100748B2 (ja) ファイル管理装置、ファイル管理方法、および、ファイル管理プログラム
CN100501737C (zh) 用于内容受管制的数据的数据库方案及其创建方法和系统
JP6951165B2 (ja) 配信管理装置、配信管理方法および配信管理プログラム
JP6940343B2 (ja) 配信管理システムおよび配信管理方法
JP2007249422A (ja) 組織構成管理システム、そのプログラム
JP7064300B2 (ja) 配信情報取得装置、配信情報取得方法および配信情報取得プログラム
JP7300036B2 (ja) 配信情報送信装置、配信情報送信方法および配信情報送信プログラム
JP6905128B2 (ja) 情報処理装置、情報処理方法およびプログラム
JP2019049941A (ja) 配信管理システムおよび配信管理方法
JP6662153B2 (ja) プログラム作成システム
JP2016091384A (ja) 情報処理装置、プログラム、及び情報処理方法
US11681572B2 (en) Extensible workflow access
JP2002041506A (ja) 共同編集システム及びサーバ並びに方法
JP2024006644A (ja) 人事管理装置、人事管理方法、および人事管理プログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200903

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210625

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210629

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210811

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210831

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210924

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6951165

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150