JP2007010383A - 柔軟触覚センサとその製作方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ロボットの腕等の曲面に合わせて容易に設置でき、多数の触覚センサを配列する場合でも、電源ラインや信号ラインの形成が容易にでき、感圧部以外の箇所に作用する力も検出することができる柔軟触覚センサとその製作方法を提供する。
【解決手段】 平面又は曲面の対象面1に沿って湾曲可能な回路を有するフレキシブル基板12と、フレキシブル基板上に互いに間隔を隔てて実装され表面に感圧面14aを有する複数の感圧素子14と、各感圧面に下面16aがそれぞれ密着し対象面1から離れる方向に突出した外表面16aを有する複数の受圧突起部材16と、複数の受圧突起部材の外表面に下面18aが密着し、対象面1に沿って延びる外面18bを有する弾性シート部材18とを備える。弾性シート部材18は、感圧面より広い領域から外面に作用する力を感圧面に伝達する逆截頭錐体形の圧力伝播部19を有する。また、受圧突起部材16は、圧力伝播部19よりも硬い素材からなる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ロボットの腕等の曲面に合わせて設置し、感圧部以外の箇所に作用する力も検出することができる柔軟触覚センサとその製作方法に関する。
例えば、ロボットが人を抱きかかえる場合のように、ロボットが人や物と直接接触して力学的相互作用を行う場合に、ロボットと人や物との接触状態を知るセンサが必要となる。以下、かかるセンサを「触覚センサ」と呼ぶ。
このような触覚センサを用いることにより、例えば、人がある曲面を触った位置と力により情報を入力できるマンマシンインターフェースや、座ったり、棒をつかんだりなど、人間が曲面に接触するときにかかっている力を計測するなど、多くの応用が可能である。
上述した触覚センサとして、既に特許文献1、2が提案されている。
特許文献1の触覚センサは、図10に示すように、軟質基体50にビーム51が形成され、このビーム51上に突起部52およびストレインゲージ53が配設されてなるものである。
また、特許文献2の触覚センサは、図11に示すように、感圧素子62、第1層弾性体63、第2層弾性体64、および第3層弾性体65を備え、第3層弾性体65が第2層弾性体64よりも高い硬度の弾性体であり、第3層弾性体65が感圧素子の圧力検出部位から外表面に向かって末広がり形状に設けられているものである。
この触覚センサは、硬い弾性体と柔らかい弾性体の組み合わせにより、感圧部分に応力を集中させ、感度を高めることが可能である。
特開平7−55598号公報、「触覚センサおよび触覚イメージャー」 特開2005−3649号公報、「触覚センサ」
上述した特許文献1の触覚センサは、感圧部、すなわち突起部以外の箇所に作用する力が検出できない問題点がある。またロボットの腕等の曲面に合わせて使用する場合、軟質基体1を曲面に合わせて変形させる必要があり、この変形でストレインゲージも変形するため、特性が変化してしまう問題点がある。
また、特許文献2の触覚センサは、感圧部以外の箇所に作用する力も検出できるが、曲面部に設けるのが困難であった。
すなわち、この触覚センサは、複数の弾性体が積層されているため、全体を曲面に合わせて変形させると、間に隙間ができて特性が変化する問題点があった。また、触覚センサを変形させるためには力が必要であるが、この力を保ったまま曲面に設置することが難しかった。
そのため、曲面部に設ける場合、従来は、センサの形状に合わせて硬めの弾性体と柔らかめの弾性体のための型を用意し、流体を流し込んで硬化させ弾性体としていたため、製作に手間がかかり、コストも高い問題点があった。
さらに従来は、平面部や曲面部に多数の触覚センサを配列した場合、各触覚センサの電源ラインや信号ラインの形成に時間と手間がかかる問題点があった。
本発明は上述した問題点を解決するために創案されたものである。すなわち、本発明の目的は、ロボットの腕等の曲面に合わせて容易に設置でき、多数の触覚センサを配列する場合でも、電源ラインや信号ラインの形成が容易にでき、感圧部以外の箇所に作用する力も検出することができる柔軟触覚センサとその製作方法を提供することにある。
本発明によれば、平面又は曲面の対象面に沿って湾曲可能な回路を有するフレキシブル基板と、
該フレキシブル基板上に互いに間隔を隔てて実装され表面に感圧面を有する複数の感圧素子と、
前記各感圧面に下面がそれぞれ密着し、前記対象面から離れる方向に突出した外表面を有する複数の受圧突起部材と、
該複数の受圧突起部材の外表面に下面が密着し、前記対象面に沿って延びる外面を有する弾性シート部材と、を備え、
該弾性シート部材は、感圧面より広い領域から外面に作用する力を感圧面に伝達する逆截頭錐体形の圧力伝播部を有し、
前記受圧突起部材は、該圧力伝播部よりも硬い素材からなる、ことを特徴とする柔軟触覚センサが提供される。
本発明の好ましい実施形態によれば、前記フレキシブル基板と弾性シート部材の間に位置し、前記感圧素子間の弾性シート部材を支持する中間支持部材を備える。
また本発明によれば、湾曲可能な回路上に複数の感圧素子を互いに間隔を隔てて実装したフレキシブル基板を準備するフレキシブル基板準備ステップと、
前記フレキシブル基板を平面又は曲面の対象面に沿って取り付けるフレキシブル基板取付ステップと、
前記対象面から離れる方向に突出した外表面を有する複数の受圧突起部材の下面を各感圧面にそれぞれ密着して取り付ける受圧突起部材取付ステップと、
弾性シート部材をその下面が複数の受圧突起部材の外表面に密着し、外面が前記対象面に沿って延びるように取り付ける弾性シート部材取付ステップと、を有し、
該弾性シート部材は、感圧面より広い領域から外面に作用する力を感圧面に伝達する逆截頭錐体形の圧力伝播部を有する、ことを特徴とする柔軟触覚センサの製作方法が提供される。
前記圧力伝播部は、弾性シート部材取付ステップにおいて、硬い素材からなる受圧突起部材に弾性シート部材を押付けて部分的に変形させて形成する、ことが好ましい。
本発明の好ましい実施形態によれば、前記弾性シート部材取付ステップの前に、前記フレキシブル基板上の感圧素子の感圧面とほぼ同一面となるように、感圧素子を除くフレキシブル基板の表面に中間支持部材を取り付ける中間支持部材取付ステップを有する。
上記本発明の装置及び方法によれば、フレキシブル基板が平面又は曲面の対象面に沿って湾曲可能な回路を有し、この回路上に複数の感圧素子が互いに間隔を隔てて実装されているので、フレキシブル基板を平面又は曲面の対象面に沿って容易に取り付けることができる。
また、フレキシブル基板の上に積層して取り付ける弾性シート部材も湾曲可能であるため、柔軟触覚センサ全体をロボットの腕等の曲面に合わせて容易に設置することができる。
さらに、複数の感圧素子は、フレキシブル基板上に互いに間隔を隔てて実装されているので、多数の触覚センサを配列する場合でも、フレキシブル基板上の電源ラインや信号ラインの形成が容易にできる。
また、弾性シート部材が逆截頭錐体形の圧力伝播部を有するので、感圧部以外の弾性シート部材の感圧面より広い領域に作用する力も検出することができる。
また、特に、圧力伝播部は、弾性シート部材取付ステップにおいて、硬い素材からなる受圧突起部材に弾性シート部材を押付けて部分的に変形させて形成することができるので、製作が容易であり、かつ表面に作用する力を感圧素子の感圧面に集中させることが可能となり感度を高めることができる。
以下、本発明の好ましい実施形態を図面を参照して説明する。
図1は、本発明の柔軟触覚センサの第1実施形態図である。
この図において、本発明の柔軟触覚センサ10は、フレキシブル基板12、複数の感圧素子14、複数の受圧突起部材16、及び弾性シート部材18からなる。
このセンサを取り付ける対象面1は、平面又は曲面であり、例えばロボットの腕等の外周面である。しかし、本発明はこれに限定されず、平面、球面、凹面、その他の自由曲面であってもよい。
フレキシブル基板12は、FPC(Flexible PrintedCircuit)であり、平面又は曲面の対象面1に沿って湾曲可能な回路と素子を有する。
複数の感圧素子14は、フレキシブル基板12の上に互いに間隔を隔てて実装されている。感圧素子14は円形、矩形、その他の形状であってもよい。
さらに感圧素子14は、その表面に好ましくは平面状の感圧面14aを有する。感圧面14aの形状は、円形、矩形、その他の形状であってもよい。
図1において、受圧突起部材16は、圧力伝播部19よりも硬い素材(例えば硬質ゴム)からなる。受圧突起部材16のヤング率は例えば20〜40kgf/cm程度であるのがよい。
受圧突起部材16の下面16aは、感圧素子14の平面状の感圧面14aに密着している。
また受圧突起部材16は、対象面1から離れる方向(この図で上方)に突出した外表面16bを有する。外表面16bは、半球面状であるのが好ましいが、その他の形状、例えば直方体、ピラミッド型、截頭錐体であってもよい。
この構成により外部から外表面16bに伝達された力を下面16aに伝達し、下面16aと密着する感圧素子14の平面状の感圧面14aに伝達することができる。
弾性シート部材18は、弾性のあるシート材(例えばスポンジシート)であり、その下面18aが複数の受圧突起部材16の外表面16bに密着し、外面18bが対象面1に沿って延びる。弾性シート部材18は、受圧突起部材16よりも柔らかく、ヤング率は例えば2〜10kgf/cm程度であるのがよい。
またこの弾性シート部材18は、逆截頭錐体形の圧力伝播部19を有し、感圧面14aより広い領域から外面に作用する力を感圧面14aに伝達するようになっている。
なお、弾性シート部材18として厚さが一定の弾塑性材を用い、受圧突起部材16に弾性シート部材18を押付けて部分的に変形させ、図に示す圧力伝播部19を形成するのが好ましい。
中間支持部材20は、フレキシブル基板12と可撓性弾性部材の間に位置し、感圧素子14の間の凹部を塞ぎ、弾性シート部材18を支持してその撓みを防止する。中間支持部材20は、使用時に弾性を必要としないため、パテや紙粘土を用いることができる。また、曲面部への取り付けが容易なように、可撓性があるシート材(例えばゴムシート、スポンジシート)に感圧素子用の開口を設けたものを用いてもよい。
図2は、本発明の柔軟触覚センサの第2実施形態図である。
この例において、感圧素子14は薄い円板形状であり、フレキシブル基板12に実質的に同一厚さで実装されている。従って、この構成では、中間支持部材20は不要である。
また、弾性シート部材18は、予め下面18aが逆截頭錐体形に形成されている。この逆截頭錐体形は、逆截頭円錐形、逆截頭四角錐形、その他であってもよい。また弾性シート部材18の表面側は連続しており、外面18bが対象面1に沿って延びている。
この弾性シート部材18は、比較的弾性率の高い材料、例えばヤング率が10〜20kgf/cm程度の軟質ゴム又は硬質ゴムからなるのが好ましい。その他の構成は、図1と同様である。
図3は、感圧素子14の一例であり、4つのブリッジ抵抗R1,R2,R3,R4を有するブリッジ回路を備える。ブリッジ回路の端子1、3間に一定の電圧を印加し、端子2、4間の電圧変化を外部端子5、6により計測する。この構成により、ブリッジ抵抗R1,R2,R3,R4のうち少なくとも1つが圧力変化に応じて抵抗が変化するように感圧素子14を構成することにより、外部端子5、6間の電圧変化から圧力変化を検出することができる。なおブリッジ抵抗R1,R2,R3,R4として歪みゲージを用いることもできる。
また、この図において、端子4、5を省略し、端子1、3又はアースに対する外部端子6の電圧のみを検出しても、ブリッジ抵抗R1,R2のうち少なくとも1つの抵抗変化から圧力変化を検出することができる。
図4は、フレキシブル基板12の実施例である。この例では、4×4(16個)の感圧素子14が、同一のフレキシブル基板12の上に互いに同一の間隔(例えば10mm)を隔てて実装されている。この間隔は、フレキシブル基板12に配線やその他の素子を実装できる限りで自由に設定できる。
また、この例において、フレキシブル基板12の配線は、図示しないコネクタまで、櫛型状(図で中央の横配線部と4列の縦配線部からなる)に配置されている。
図5は、フレキシブル基板12の別の実施例である。この例では、8×8(64個)の感圧素子14を実装し、各感圧素子14とコネクタ15を結ぶ配線箇所を残し、全体を櫛型状に形成している。
図6は、図5のフレキシブル基板の取付状態を示す図であり、フレキシブル基板12を半球面の対象面1に取付けた状態を示している。このように、対象面1が半球面であってもフレキシブル基板12を対象面1に容易に取り付けることができる。
図7は、本発明による柔軟触覚センサの製作方法を示すフローチャートである。この図に示すように、本発明の製作方法は、フレキシブル基板準備ステップS1、フレキシブル基板取付ステップS2、受圧突起部材取付ステップS3、中間支持部材取付ステップS4、及び弾性シート部材取付ステップS5の各ステップを有する。
フレキシブル基板準備ステップS1では、湾曲可能な回路上に複数の感圧素子14を互いに間隔を隔てて実装したフレキシブル基板12を準備する。この準備は、FPC(Flexible PrintedCircuit)を製作する周知の方法による。
フレキシブル基板取付ステップS2では、フレキシブル基板12を平面又は曲面の対象面1に沿って、例えば接着剤を用いて、取り付ける。
受圧突起部材取付ステップS3では、対象面1から離れる方向に突出した外表面を有する複数の受圧突起部材16の下面を感圧素子14の感圧面14aに、例えば接着剤を用いて、それぞれ密着して取り付ける。
なお、このステップS3は、ステップS1の後、或いはステップS4の後で行なってもよい。
中間支持部材取付ステップS4では、弾性シート部材取付ステップS5の前に、フレキシブル基板12上の感圧素子14の感圧面14aとほぼ同一面となるように、感圧素子14を除くフレキシブル基板12の表面に中間支持部材20、例えばパテや紙粘土を取り付ける。
なお、このステップS4は、図2の第2実施形態のように、感圧素子14が薄く、フレキシブル基板12に実質的に同一厚さで実装されている場合には省略することができる。
弾性シート部材取付ステップS5では、弾性シート部材18をその下面18aが複数の受圧突起部材16の外表面に密着し、外面18bが対象面1に沿って延びるように取り付ける。
弾性シート部材18は、感圧面14aより広い領域から外面18bに作用する力を感圧面14aに伝達する逆截頭錐体形の圧力伝播部19を有する。
この圧力伝播部19は、弾性シート部材取付ステップS5において、硬い素材からなる受圧突起部材16に弾性シート部材18を押付けて部分的に変形させて形成するのが好ましいが、図2の第2実施形態のように、予め下面18aを逆截頭錐体形に形成してもよい。
以下、本発明の実施例を説明する。
図1に示した柔軟触覚センサ10を以下の製作手順で製作した。
(1) 感圧素子12の感圧部12aに突起(受圧突起部材14)を配置する。例えば、チューブに入った液体ゴムを少量感圧部12aに搾り出し硬化させることで、容易に突起を製作することができる。
(2) 本発明の触覚センサ10を貼り付ける面上に感圧素子12を配置する。感圧素子を面上に容易に配置し、また素子を駆動するための回路も同時に用意するために、図4に示すようにフレキ基板上に回路と素子を配置したFPC(Flexible Printed Circuit)を製作し、対象面1に接着する。
対象面1が曲面の場合には、FPCを巻き付ける形となる。FPCが図4のように四角形の場合には、巻き付けられる面は円筒などの平面展開図が描ける面だけだが、図5のように形状を工夫することにより、球面のように平面の展開図が描けない面(自由曲面)にも巻き付けることができる。
(3) 感圧素子12に厚みがある場合には、感圧素子12の間に空間ができてしまう。この場合、(4)で弾性シート部材18を密着させる際に不都合が生じるので、感圧素子12の間の空間を埋める。材料としてパテや紙粘土のように成形可能だが流れ出さず、硬化するものを用いることにより、曲面上でも型を用いずに間を埋めることができる。
(4)(3)で製作した部分の上に、柔らかい弾性シート部材18を密着させる(図6)。ここではスポンジシートを使用した。密着させるためには、図3のように曲面が凸形状の場合にはシートの各端を引張りながら固定する。凹形状の場合などの場合には、(3)で空間を埋めた材料の表面と接着剤で接着する。なお、弾性シート部材18は、曲面が平面に展開可能な面の場合には、容易に入手可能な平面シートが使える。平面に展開不可能な自由曲面の場合には、曲面の形状に合わせてシートを製作する必要がある。
圧力伝播部19は、感圧素子12の感圧部12aに硬めの材料で突起状の小さな塊(受圧突起部材16)を配置し、その上を弾性シート部材18で覆い、感圧素子12と弾性シート部材18を密着させることで、突起部分がシートに食い込み、シートの突起周辺部分が圧縮され、シートの他の部分に比べて硬くなる。このようにしてシートの硬さに部分による違いが生じた結果、表面にかかった圧力を感圧素子の感圧部分に集中させることが可能となる。
上述した方法により、図8(A)に示す3種(A,B,Cタイプ)の触覚センサを製作した。この3種の触覚センサは、同一の市販の感圧素子を使用した。この感圧素子は、直径5.8mm、高さ2.5mmの円筒形であり、感圧面が約0.5mm凹んだ位置にあるものである。
本発明の触覚センサ(タイプA)は、受圧突起部材16を有する図1に示したものである。なお、この図では、弾性シート部材の表示を省略している。
比較例の2種類は、感圧部に何も付けないもの(タイプC:凹み:使用した感圧素子の感圧部が少し凹んでいるため、シートと感圧部との間に隙間ができる)と、感圧部がシートと密着するように弾性体を付け加え、感圧部の凹みを埋め平らにしたもの(タイプB:面一)を用意した。
上述した各感圧素子14の表面に厚さ5mmのスポンジシート(弾性シート部材16)をカバーとして用いた。突起16はチューブに入った液体ゴムを搾り出し、硬化させることで製作した。突起16の高さは約1.5mmだった。
触覚センサの表面に力を加えた時の感圧素子の出力(電圧)を計測した。力は直径8mmの円で掛け、値はデジタルフォースゲージで測定した。結果を図8(B)に示す。本発明の触覚センサ(タイプA)は、感圧部に何も付けていない2種類の比較例(タイプB,C)に比べ、感度が2倍以上になっていることがわかる。
本発明の触覚センサの感圧素子間に力が作用した場合の補間能力を調べるため、円錐状形状(先端の角度70度)の先端を持つロッドで図9(A)に示す1〜5の点に集中力を作用させた。測定対象のセンサと隣接センサの間隔は、18mmであった。
まず、上述した本発明の触覚センサ(タイプA)について、厚さ5mmのスポンジシートをかぶせて触覚センサの完成形状とし、真上から隣の素子まで段階的に離れていく位置1〜5(図9A)について、円錐状形状ロッドの先端を付けて力を加え、力と触覚センサ出力を記録した。
この結果を図9(B)に示す、この図から、タイプAでは真上から離れるにつれて出力が弱くなるものの、隣の素子の位置で加えた力まで検出しており、感圧素子間で受容野が重なり合っているのがわかる。
次に、比較のため、上述したタイプBについても上と同様に真上から隣の素子まで段階的に離れていく位置1〜5について力と触覚センサ出力を記録した。上述したでは位置1(真上)についてだけ出力が記録された(図9C)が、そこからずれた位置2〜5では、出力はゼロのままだった。
これにより、本発明の柔軟触覚センサでは、感圧部以外の箇所に作用する力も検出することができ、中間部分の補完についても有効であることが確認された。
なお、本発明は上述した実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更できることは勿論である。
本発明の柔軟触覚センサの第1実施形態図である。 本発明の柔軟触覚センサの第2実施形態図である。 本発明の感圧素子の構成例である。 本発明のフレキシブル基板の実施例である。 本発明のフレキシブル基板の別の実施例である。 図5のフレキシブル基板の取付状態を示す図である。 本発明の製作方法を示すフローチャートである。 本発明の実施例によるセンサ出力の従来例との比較図である。 本発明の実施例によるセンサ出力の加圧位置との関係図である。 特許文献1の触覚センサの模式図である。 特許文献2の触覚センサの模式図である。
符号の説明
1 対象面(平面又は曲面)、
10 柔軟触覚センサ、12 フレキシブル基板、
14 感圧素子、14a 感圧面、
16 受圧突起部材(突起)、16a 下面、16b 外表面、
18 弾性シート部材、18a 下面、18b 外面、
19 圧力伝播部、20 中間支持部材

Claims (5)

  1. 平面又は曲面の対象面に沿って湾曲可能な回路を有するフレキシブル基板と、
    該フレキシブル基板上に互いに間隔を隔てて実装され表面に感圧面を有する複数の感圧素子と、
    前記各感圧面に下面がそれぞれ密着し、前記対象面から離れる方向に突出した外表面を有する複数の受圧突起部材と、
    該複数の受圧突起部材の外表面に下面が密着し、前記対象面に沿って延びる外面を有する弾性シート部材と、を備え、
    該弾性シート部材は、感圧面より広い領域から外面に作用する力を感圧面に伝達する逆截頭錐体形の圧力伝播部を有し、
    前記受圧突起部材は、該圧力伝播部よりも硬い素材からなる、ことを特徴とする柔軟触覚センサ。
  2. 前記フレキシブル基板と弾性シート部材の間に位置し、前記感圧素子間の弾性シート部材を支持する中間支持部材を備える、ことを特徴とする請求項1に記載の柔軟触覚センサ。
  3. 湾曲可能な回路上に複数の感圧素子を互いに間隔を隔てて実装したフレキシブル基板を準備するフレキシブル基板準備ステップと、
    前記フレキシブル基板を平面又は曲面の対象面に沿って取り付けるフレキシブル基板取付ステップと、
    前記対象面から離れる方向に突出した外表面を有する複数の受圧突起部材の下面を各感圧面にそれぞれ密着して取り付ける受圧突起部材取付ステップと、
    弾性シート部材をその下面が複数の受圧突起部材の外表面に密着し、外面が前記対象面に沿って延びるように取り付ける弾性シート部材取付ステップと、を有し、
    該弾性シート部材は、感圧面より広い領域から外面に作用する力を感圧面に伝達する逆截頭錐体形の圧力伝播部を有する、ことを特徴とする柔軟触覚センサの製作方法。
  4. 前記圧力伝播部は、弾性シート部材取付ステップにおいて、硬い素材からなる受圧突起部材に弾性シート部材を押付けて部分的に変形させて形成する、ことを特徴とする請求項3に記載の柔軟触覚センサの製作方法。
  5. 前記弾性シート部材取付ステップの前に、前記フレキシブル基板上の感圧素子の感圧面とほぼ同一面となるように、感圧素子を除くフレキシブル基板の表面に中間支持部材を取り付ける中間支持部材取付ステップを有する、ことを特徴とする請求項3に記載の柔軟触覚センサの製作方法。
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