JP2007009406A - 床構造 - Google Patents

床構造 Download PDF

Info

Publication number
JP2007009406A
JP2007009406A JP2005187590A JP2005187590A JP2007009406A JP 2007009406 A JP2007009406 A JP 2007009406A JP 2005187590 A JP2005187590 A JP 2005187590A JP 2005187590 A JP2005187590 A JP 2005187590A JP 2007009406 A JP2007009406 A JP 2007009406A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mat
tatami
floor structure
soundproof
area
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2005187590A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4766464B2 (ja
Inventor
Nobuki Kondo
伸樹 近藤
Tappei Inoue
達平 井上
Masahiko Murota
昌彦 室田
Ichiro Fujiwara
一郎 藤原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asahi Woodtec Corp
Haseko Corp
Original Assignee
Asahi Woodtec Corp
Haseko Corp
Hasegawa Komuten Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Woodtec Corp, Haseko Corp, Hasegawa Komuten Co Ltd filed Critical Asahi Woodtec Corp
Priority to JP2005187590A priority Critical patent/JP4766464B2/ja
Publication of JP2007009406A publication Critical patent/JP2007009406A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4766464B2 publication Critical patent/JP4766464B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Floor Finish (AREA)

Abstract

【課題】畳と板畳とを組み合わせる床構造において、板畳の部分に防音性能を付与するとともに、板畳の施工を容易にする。
【解決手段】防音マット(31)は、下面に複数の溝(311a)を有する基材(311)と、基材(311)の上面に接合された表面材(312)と、基材(311)の下面に接合されたクッション材(313)と、クッション材(313)の下面に接合された厚み調整材(314)とを備えている。防音マット(31)の下面には、際根太(4A)(4B)を逃すための凹部(31a)が形成されている。凹部(31a)は、クッション材(313)および厚み調整材(314)の所要箇所をこれらの全厚み分だけ切除することによって形成されている。前者の際根太(4A)は、畳(2)の水平方向のズレを防止し、また、畳(2)を敷設する際の位置決めに利用される。後者の際根太(4B)によって、歩行に伴う板畳(3)の沈み込みが防止される。
【選択図】 図2

Description

本発明は、床構造に関し、より詳細には、床下地上の一部に畳が敷設され、残りの部分に板畳が敷設されている床構造に関する。
この明細書において、「板畳」とは、その寸法の大小にかかわらず、畳と組み合わせて敷設される板材をいうものとする。
和風の床構造として、床下地上の一部に畳が敷設され、残りの部分に板畳が敷設されているものが知られている(例えば下記特許文献1参照)。
従来、板畳は、タンス等の家具を置くスペースとして利用されることが多かった。ところが、近年になって、琉球畳等の縁無しの畳と板畳とを組み合わせた床のデザインが好まれるようになり、それに伴って板畳の占める面積が増え、板畳の上を頻繁に歩行するようなレイアウトも多くなっている。
しかしながら、従来の板畳には防音性能がなく、特にマンション等の集合住宅にあっては、新築、リフォームいずれの場合にも防音性能に対する要求が高いことから、その対策が必要となる。
また、従来の板畳は、通常、直貼り床材によって構成されていたため、大工等の職人によらなければ施工できなかった。
特開2002−89018号公報
本発明の目的は、畳と板畳とを組み合わせて用いる床構造において、特に集合住宅への適用が可能となるように板畳の部分に防音性能を付与するとともに、板畳の施工を容易にすることにある。
本発明による床構造は、床下地上の一部を占める第1の区域に畳が敷設され、床下地上の残部を占める第2の区域に板畳が敷設されているものにおいて、板畳が、防音マットと、該防音マットの上面に接合された仕上げ材とを備えていることを特徴とするものである。
上記の床構造にあっては、板畳が、防音マットとその上面に接合された仕上げ材とを備えたものであるため、防音マットによって優れた防音効果が得られる。また、上記の床構造の場合、板畳が防音マットと仕上げ材の2層に分けられることで、各材料の厚みが減ってそれだけ切断加工が容易になるので、現場での寸法取りを容易に行うことができる上、両者の接合も例えば両面接着テープを利用して簡単に行うことができる。
したがって、本発明の床構造によれば、板畳の占める面積を大きくしたレイアウトにしても、該板畳の上を歩行した際等に生じる音が階下に伝わり難く、マンション等の集合住宅にも適用可能である。また、本発明による床構造の場合、板畳の施工が従来技術と比べて簡単であるから、例えばフロアー職人やクロス職人といった大工以外の者による施工も可能となる。
本発明による床構造において、第2の区域における第1の区域と隣接する輪郭部に、際根太が、畳と接するように配置固定されているとともに、該際根太を逃がすための凹部が防音マットの下面に形成されているのが好ましい。
上記構成によれば、際根太によって、畳の横方向のズレが阻止される。また、上記の際根太は、畳を敷設する際の位置決めの役割も果たすことができる。
本発明による床構造において、より好ましくは、さらに、第2の区域における第1の区域と隣接する輪郭部を除いた残りの輪郭部のうち少なくとも部屋の出入口に臨む部分に、際根太が配置固定されているとともに、該際根太を逃がすための凹部が防音マットの下面に形成されている。
上記部分にも際根太が配置固定されていれば、それによって歩行に伴う板畳の沈み込みが効果的に防止される。
上記の際根太は、通常、床下地の縁からの立上り面、即ち、敷居、框等の開口枠材の側面または壁面と接するように配置固定されるが、同立上り面から若干離して配置固定するようにしてもよい。
なお、板畳の沈み込み防止を目的とする上記際根太は、第1の区域と隣接する輪郭部を除いた残りの輪郭部のうち少なくとも部屋の出入口に臨む部分に配置されていればよいが、その他の比較的歩行頻度の高い箇所、即ち、例えば押入や床の間等に臨む部分にも配置しておくのがより好ましい。
本発明による床構造において、防音マットが、下面に複数の溝を有する基材と、該基材の上面に接合された表面材とを備えているのが好ましい。
防音マットが上記のような構造を有していれば、基材によって防音性能が得られる上、基材の上面に接合された表面材によって、歩行荷重等を受けて基材が溝の底部分で折れ曲がったり、割れたりする事態を回避することができる。
より好ましい態様として、防音マットは、さらに、前記基材の下面に接合されたクッション材と、該クッション材の下面に接合された厚み調整材とを備えたものとなされる。
防音マットが上記のような4層構造を有していれば、基材に加えてクッション材が存在することにより、より優れた防音性能が得られる。また、最下層に厚み調整材があるため、その厚みを適宜のものとすることによって、畳の厚みに応じた板畳の厚みの調整を容易に行いうる。
本発明による床構造において、板畳の厚みが畳の厚みよりも小さくなされているのが好ましい。
両者の厚みを上記のように設定すれば、板畳の上面レベルが畳の上面レベルよりも低くなって、板畳の仕上げ材の端面が露出しないため、仕上げ材の端面処理を必要とせず、また、畳と板畳の間に見切り材を使用する必要がなくなる。板畳の厚みは、通常、畳の厚みよりも約1〜2mm小さいものとなされる。
際根太を逃がすための凹部は、例えば防音マットが基材と表面材とよりなる2層構造の場合には、基材の下面側の所要箇所を所要の厚み分だけ切除することによって形成される。
また、防音マットが基材、表面材、クッション材および厚み調整材よりなる4層構造の場合には、通常、クッション材および厚み調整材の所要箇所をこれらの全厚み分だけ切除することによって、前記凹部が形成される。
本発明による床構造において、防音マットとその周囲との間に、両者が擦れるのを防止するための隙間が形成されているのが好ましい。
防音マットとその周囲(具体的には、畳、床下地の縁からの立上り面、または隣接する他の防音マット)との間に隙間があれば、歩行時等に両者が擦れて音を生じる事態が回避される。
上記隙間は、好ましくは約2〜10mmとなされる。上記隙間が2mm未満であると、擦れ音の発生を確実に防止できないおそれがある。一方、上記隙間が10mmを越えると、その上方に位置する仕上げ材が歩行荷重等を受けた際に折れたり割れたりするおそれがある。
本発明による床構造において、第2の区域が平面より見てI形、L字形、コ字形またはロ字形であって、第2の区域の幅よりもやや小さい幅を有する防音マットが、第2の区域の長さ方向に沿うように配置されている場合がある。
上記の場合、第2の区域の幅方向には防音マットを1枚配置すればよいので、それだけ施工が容易となり、また、歩行時に防音マットどうしが擦れて音が発生するのを低減することができる。なお、第2の区域の平面形状や寸法にもよるが、防音マットは、通常、複数枚用いられる。
上記の場合において、防音マットの幅および長さよりも小さい幅および長さを有する複数枚の仕上げ材が、第2の区域の長さ方向に沿うように防音マットの上面に配置されて、両面接着テープにより接合されているのが好ましい。
上記によれば、防音マットよりもサイズの小さい仕上げ材を両面接着テープを使って防音マット上面に接合するため、極めて施工が簡単であり、例えば大工以外の者でも施工できるようになる。
また、上記において、防音マットどうしの継ぎ目と仕上げ材どうしの継ぎ目とが互いにずらされているのが好ましい。
このように両者の継ぎ目をずらすようにすれば、歩行時に板畳の表面に段差が生じる事態を回避することができる。
防音マットどうしの継ぎ目と仕上げ材どうしの継ぎ目とは、好ましくは、40mm以上離れるようになされる。
次に、図1〜5を参照して、本発明の実施形態を説明する。
図1および図2は、本発明による床構造を示したものである。この床構造は、床下地(10)の一部を占める第1の区域(11)に畳(2)が敷設され、床下地(10)の残部を占める第2の区域(12)に板畳(3)が敷設されてなる。板畳(3)は、防音マット(31)と、防音マット(31)の上面に接合された仕上げ材(32)とを備えている。
床下地(10)は、図1に示すように平面より見てほぼ方形であって、そのうち中央に位置する方形部分が第1の区域(11)となされ、その周囲を取り囲むロ字形部分が第2の区域(12)となされている(図3〜5参照)。
なお、両区域(11)(12)の形状および配置は必ずしも上記に限定されないが、上記のように板畳(3)が畳(2)の区域の四方に配置されていて、板畳(3)の占める面積が大きい場合には、本発明を好適に用いることができる。
床下地(10)は、例えば、コンクリートスラブによって構成されている。
畳(2)は、図1に示すような琉球畳等の縁無しの畳を用いる他、縁付きの畳を用いてもよく、通常、床下地(10)の第1の区域(11)に直接敷設される。また、畳(2)は、約25mmの厚みのものが用いられているが、それ以外の厚み(約15〜60mm)を有する畳でも勿論よい。
第2の区域(12)における第1の区域(11)と隣接する輪郭部、即ち、第2の区域(12)の内周部に、際根太(4A)が、畳(2)と接するように配置固定されている。また、第2の区域(12)における第1の区域(11)と隣接する輪郭部を除いた残りの輪郭部、即ち、第2の区域(12)の外周部のうち部屋の出入口および押入に臨む箇所にも、際根太(4B)が、床下地(10)の縁から立ち上がった面(13)(敷居、框等の開口枠材の側面)と接するように配置固定されている。前者の際根太(4A)は、畳(2)の水平方向のズレを防止し、また、畳(2)を敷設する際の位置決めに利用される。後者の際根太(4B)によって、歩行に伴う板畳(3)の沈み込みが防止される。
際根太(4A)(4B)としては、通常、角材等の木材が用いられる。際根太(4A)(4B)の幅は、約30mmである。なお、際根太の幅は、小さすぎると釘打ちの際に割れを生じたり釘を十分保持できないおそれがある反面、大きすぎると防音性能を損なうおそれがあるので、一般的には20〜45mmとなされる。際根太(4A)(4B)の厚みは、後述する防音マット(31)のクッション材(313)の厚みと厚み調整材(314)の厚みとの和にほぼ等しいものとなされる。床下地(10)面への際根太(4A)(4B)の固定には、通常、接着剤とコンクリート釘とが併用される。
防音マット(31)は、下面に複数の溝(311a)を有する基材(311)と、基材(311)の上面に接合された表面材(312)と、基材(311)の下面に接合されたクッション材(313)と、クッション材(313)の下面に接合された厚み調整材(314)とを備えている。防音マット(31)の下面には、際根太(4A)(4B)を逃すための凹部(31a)が形成されている。凹部(31a)は、クッション材(313)および厚み調整材(314)の所要箇所をこれらの全厚み分だけ切除することによって形成されている。
防音マット(31)の横幅は、第2の区域(12)の幅方向を1枚でカバーできるようなものとするのが、施工が容易となる点および歩行時の擦れ音の発生を回避できる点で好ましい(図4参照)。一方、第2の区域(12)の長さ方向に沿う防音マット(31)の縦長さは、材料の歩留まり等を考慮して適宜に設定される。防音マット(31)の厚みは、約21mmとなされているが、これに限らず、畳(2)の厚みに応じて10〜60mm程度の範囲で適宜設定すればよい。実際の施工では、例えば幅604mm、長さ1816mm、厚み21mmの防音マット(31)を複数枚用意し、これらを施工現場で適宜寸法にカットして使用される。
基材(311)は、発泡樹脂シートや木質板等によって形成される。発泡樹脂シートとしては、例えば、発泡ポリスチレンシート、発泡ポリウレタンシート、発泡ポリエチレンシート、発泡ポリプロピレンシートが挙げられる。発泡ポリスチレンシートの場合、発泡倍率が好ましくは15倍以下、より好ましくは10倍以下のものが用いられる。また、発泡ポリエチレンシートまたは発泡ポリプロピレンシートの場合も、発泡倍率が好ましくは10倍以下、より好ましくは5倍以下の低発泡のものが用いられる。木質板としては、例えば、合板、PB(パーティクルボード)、MDF(中質繊維板)が挙げられる。
基材(311)の厚みは、約12mmとなされている。但し、上記厚みに限定されるものではなく、防音性能が得られる範囲(例えば6〜20mm程度)で適宜に設定すればよい。
表面材(312)は、例えば、ポリスチレンシート、ポリエチレンテレフタレートシート、ポリエチレンシート、ポリプロピレンシートといった樹脂シートによって形成される。なお、ここにいうシートにはフィルムも含まれるものとする。上記の樹脂シートは、後述するように仕上げ材(32)との接合を両面接着テープによって行う場合の接着性を考慮して、好ましくは低発泡のシート、より好ましくは非発泡のシートが用いられる。
表面材(312)の厚みは、約0.3mmである。なお、表面材(312)の厚みは、上記に限定されないが、小さすぎると基材(311)が割れやすくなる一方、大きすぎると防音性能の低下を招くおそれがあるため、0.2〜1mm程度の範囲で設定するのが好ましい。
クッション材(313)は、ポリエステル繊維等の不織布によって形成される他、発泡ポリウレタンシート、発泡ポリエチレンシート、発泡ポリプロピレンシート等の発泡樹脂シートによって形成されてもよい。このクッション材(313)も、基材(311)とともに防音性能の向上に寄与する。
クッション材(313)の厚みは、約3mmとなされている。クッション材(313)の場合、厚みが小さすぎると防音性能が低下する反面、厚みが大きすぎると歩行感を損なうおそれがある上、沈み込み量が大きくなって仕上げ材の撓みが大きくなり、場合によっては仕上げ材に割れが生じることになるので、2〜5mm程度の厚みとするのが好ましい。
厚み調整材(314)は、発泡ポリスチレンシート、発泡ポリウレタンシート、発泡ポリエチレンシート、発泡ポリプロピレンシート等の発泡樹脂シートや、合板、PB、MDF等の木質板によって形成される。この厚み調整材(314)は、板畳(3)の厚み(=防音マット(31)の厚み+仕上げ材(32)の厚み)を、畳(2)の厚みに応じて適宜調整するものである。
板畳(3)の厚みは、約24mmであって、畳(2)の厚みよりも1mm程度小さいものとなされている。したがって、図2に示すように、板畳(3)の上面レベル、即ち、仕上げ材(32)の上面レベルは、畳(2)の上面レベルよりも約1mmだけ低くなされ、仕上げ材(32)の端面は全く露出しない。
防音マット(31)と、その周囲、即ち、畳(2)の側面、床下地(10)の縁からの立上り面(13)、および隣接する他の防音マット(31)の側面との間には、それぞれ約2mmの隙間(S)が形成されている。
仕上げ材(32)は、基板(321)と、基板(321)の上面に接合された化粧材(322)とで構成されている。基板(321)は、合板、PB、MDF等の木質板の他、合成樹脂シートによって形成される。化粧材(322)の材料としては、人工突板、天然木突板、化粧紙、合成樹脂シート等が挙げられる。なお、人工突板の場合、その表面に印刷を施すようにしても良い。
仕上げ材(32)は、厚みが約3mmであって、カッターや鋸で容易に切断することができる。仕上げ材(32)の幅は、防音マット(31)の幅よりも小さくなるように、即ち、第2の区域(12)の幅方向に複数枚の仕上げ材(32)が敷き並べられるようなサイズとなされる。仕上げ材(32)の長さは、防音マット(31)の長さよりも短くかつ仕上げ材(32)どうしの継ぎ目が防音マット(31)どうしの継ぎ目から40mm以上離れるようなものとなされており、それによって歩行時に板畳(3)表面に段差が生じる事態が回避される。実際の施工では、例えば幅145mm、長さ909mm、厚み3mmの仕上げ材(32)を複数枚用意し、施工現場で適宜寸法にカットして使用される。なお、用意する仕上げ材(32)は、一般的な1尺×6尺サイズの床材よりも小さいサイズ、具体的には、幅100〜200mm程度、長さ450〜1200mmとするのが好ましい。
仕上げ材(32)どうしは、図2に示すように相じゃくりによって接合されている。但し、仕上げ材(32)は、相じゃくり以外の本実等の継手によって接合したり、突き付けとすることも可能である。第2の区域(12)の輪郭部に沿って配置される仕上げ材(32)は、畳(2)の側面または床下地(10)の縁からの立上り面(13)と接するように防音マット(31)上面に接合されている。
なお、第2の区域(12)のコーナー部分においては、隣り合う仕上げ材(32)の長辺と短辺とが接することになるため、これらの継手部がカットされて、突き付けとなされている。しかし、仕上げ材(32)どうしの継ぎ目と防音マット(31)どうしの継ぎ目とがずらされており、しかも、仕上げ材(32)の厚みが薄く、防音マット(31)自体の沈み込み量も小さいため、仕上げ材(32)の突き付け部分を踏んだ際にも、段差が生じ難い。よって、本発明の床構造によれば、板畳(3)が敷設される第2の区域(12)として、ロ字形、コ字形、L字形といったコーナー部分が生じるような平面形状が採用される場合においても、支障なく施工することができるという利点がある。
防音マット(31)上面への仕上げ材(32)の接合は、施工の容易性を考慮して、両面接着テープ(図示略)を用いて行われる。但し、両面接着テープに代えて、または両面接着テープに加えて、接着剤を用いてもよい。
次に、図3〜5を参照して、上記床構造の施工方法の一例を以下に説明する。
まず、図3に示すように、床下地(10)を、畳(2)が敷設される第1の区域(11)と、板畳(3)が敷設される第2の区域(12)とに区画するための墨出しを行っておいてから、第2の区域(12)の内周部全体と、第2の区域(12)の外周部のうち部屋の出入口および押入それぞれに臨む部分とに、際根太(4A)(4B)を、コンクリート釘および接着剤によって配置固定する。この際、第2の区域(12)の内周部に配置すべき際根太(4A)は、これらの内側面が両区域(11)(12)を区画する墨出し線(A)と合致するように配置固定する。また、第2の区域(12)の外周部に配置すべき際根太(4B)は、これらの外側面が床下地(10)の縁からの立上り面(13)と接するように配置固定する。
次に、図4に示すように、第2の区域(12)に、その長さ方向に沿うように、例えば平面より見て逆時計回りに、複数枚の防音マット(31)を順次敷設する。具体的には、まず、防音マット(31)を、敷設された際にその周囲との間に2mm程度の隙間(S)が生じるよう、必要に応じカッターまたは鋸を用いて所要寸法にカットする。また、厚み調整材(314)およびクッション材(313)の所要箇所をこれらの全厚み分だけカッターまたは鋸で切除することによって、際根太(4A)(4B)を逃がすための凹部(31a)を防音マット(31)の下面に形成しておく。そして、防音マット(31)を、接着剤によって床下地(10)面および際根太(4A)(4B)上面に接着するとともに、防音マット(31)の上から際根太(4A)(4B)に釘を打ち込んで、固定する。
その後、図5に示すように、防音マット(31)上に、複数枚の仕上げ材(32)を、防音マット(31)の長さ方向に沿うように、かつ防音マット(31)と逆回り、即ち、平面より見て時計回りに、順次敷設する。具体的には、まず、仕上げ材(32)を、必要に応じてカッターまたは鋸を用いて所要寸法にカットする。そして、仕上げ材(32)を、両面接着テープを用いて、防音マット(31)上面に順次接合していく。この際、仕上げ材(32)どうしの継ぎ目が、防音マット(31)どうしの継ぎ目から40mm以上離れるようにする。
最後に、第2の区域(12)の内周部に配置固定された際根太(4A)(4B)によって囲まれた第1の区域(11)を採寸して、それに合う寸法に作製した畳(2)を第1の区域(11)に敷設する。
こうして、図1および図2に示すように、畳(2)と板畳(3)とを組み合わせてなる床構造の施工が完了する。
なお、上記の実施形態では、畳(2)の寸法取りおよび敷設を板畳(3)の敷設の後工程で行っているが、先に畳の作製を行ってから(換言すれば、既製品の畳を利用して)、板畳の敷設を行うようにしても良い。
また、上記の実施形態では、防音マット(31)を4層構造としているが、基材および表面材よりなる2層構造の防音マットを用いてもよい。この場合、上記の実施形態と比べて防音性能は幾分低下するものの、施工性および製造コストの点では、上記実施形態と同等またはそれ以上の効果が得られる。なお、2層構造の防音マットの場合、上記基材の厚みを適宜に調整する他、基材の下面に合板やPBよりなる厚み調整材を接合することによっても、板畳を畳の厚みに応じた厚みに調整することができる。
本発明の実施形態を示すものであって、床構造の平面図である。 図1の床構造の一部を拡大して示す断面図である。 床構造の施工方法の第1の工程を示すものであって、(a)は平面図、(b)は部分断面図である。 床構造の施工方法の第2の工程を示すものであって、(a)は平面図、(b)は部分断面図である。 図1に示す床構造の施工方法の第3の工程を示すものであって、(a)は平面図、(b)は部分断面図である。
符号の説明
(10):床下地
(11):第1の区域
(12):第2の区域
(2):畳
(3):板畳
(31):防音マット
(31a):凹部
(311):基材
(311a):溝
(312):表面材
(313):クッション材
(314):厚み調整材
(32):仕上げ材
(321):基板
(322):化粧材
(S):隙間

Claims (10)

  1. 床下地上の一部を占める第1の区域に畳が敷設され、床下地上の残部を占める第2の区域に板畳が敷設されている床構造において、
    板畳が、防音マットと、該防音マットの上面に接合された仕上げ材とを備えていることを特徴とする、床構造。
  2. 第2の区域における第1の区域と隣接する輪郭部に、際根太が、畳と接するように配置固定されているとともに、該際根太を逃がすための凹部が防音マットの下面に形成されていることを特徴とする、請求項1記載の床構造。
  3. さらに、第2の区域における第1の区域と隣接する輪郭部を除いた残りの輪郭部のうち少なくとも部屋の出入口に臨む部分に、際根太が配置固定されているとともに、該際根太を逃がすための凹部が防音マットの下面に形成されていることを特徴とする、請求項2記載の床構造。
  4. 防音マットが、下面に複数の溝を有する基材と、該基材の上面に接合された表面材とを備えていることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1つに記載の床構造。
  5. 防音マットが、さらに、前記基材の下面に接合されたクッション材と、該クッション材の下面に接合された厚み調整材とを備えていることを特徴とする、請求項4記載の床構造。
  6. 板畳の厚みが畳の厚みよりも小さくなされていることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか1つに記載の床構造。
  7. 防音マットとその周囲との間に、両者が擦れるのを防止するための隙間が形成されていることを特徴とする、請求項1〜6のいずれか1つに記載の床構造。
  8. 第2の区域が平面より見てI形、L字形、コ字形またはロ字形であって、第2の区域の幅よりもやや小さい幅を有する防音マットが、第2の区域の長さ方向に沿うように配置されていることを特徴とする、請求項1〜7のいずれか1つに記載の床構造。
  9. 防音マットの幅および長さよりも小さい幅および長さを有する複数枚の仕上げ材が、第2の区域の長さ方向に沿うように防音マットの上面に配置されて、両面接着テープにより接合されていることを特徴とする、請求項8記載の床構造。
  10. 防音マットどうしの継ぎ目と仕上げ材どうしの継ぎ目とが互いにずらされていることを特徴とする、請求項9記載の床構造。
JP2005187590A 2005-06-28 2005-06-28 床構造 Active JP4766464B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005187590A JP4766464B2 (ja) 2005-06-28 2005-06-28 床構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005187590A JP4766464B2 (ja) 2005-06-28 2005-06-28 床構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007009406A true JP2007009406A (ja) 2007-01-18
JP4766464B2 JP4766464B2 (ja) 2011-09-07

Family

ID=37748264

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005187590A Active JP4766464B2 (ja) 2005-06-28 2005-06-28 床構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4766464B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100793805B1 (ko) * 2006-09-07 2008-01-11 엘지전자 주식회사 하이브리드 인덕션 모터
JP5002724B1 (ja) * 2011-10-26 2012-08-15 孝典 佐藤 免震床の設置方法

Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59220553A (ja) * 1983-05-27 1984-12-12 株式会社ブリヂストン 隙間密封材
JPS6323431U (ja) * 1986-07-29 1988-02-16
JPH01260167A (ja) * 1988-04-07 1989-10-17 Yuka Sansho Kk 床下地材及びそれを用いたコンクリート建築物の床構造
JPH0368051A (ja) * 1989-07-10 1991-03-25 Simware Inc 高速データ伝送方法
JPH10238093A (ja) * 1997-02-28 1998-09-08 Central Glass Co Ltd 床材および幅木の遮音構造
JPH10259658A (ja) * 1997-03-17 1998-09-29 Taisei Denki Kogyo:Kk 遮音性床構造
JPH10280662A (ja) * 1997-03-31 1998-10-20 Nippon Sogo Jiyuuseikatsu Kk 床材および床材の施工方法
JP2002206331A (ja) * 2001-01-11 2002-07-26 Misawa Homes Co Ltd 遮音フローリング材を用いた床構造
JP2003206620A (ja) * 2002-01-11 2003-07-25 Noritz Corp 畳敷床構造
JP2006077464A (ja) * 2004-09-09 2006-03-23 Sekisui Chem Co Ltd 畳周辺部材の施行構造

Patent Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59220553A (ja) * 1983-05-27 1984-12-12 株式会社ブリヂストン 隙間密封材
JPS6323431U (ja) * 1986-07-29 1988-02-16
JPH01260167A (ja) * 1988-04-07 1989-10-17 Yuka Sansho Kk 床下地材及びそれを用いたコンクリート建築物の床構造
JPH0368051A (ja) * 1989-07-10 1991-03-25 Simware Inc 高速データ伝送方法
JPH10238093A (ja) * 1997-02-28 1998-09-08 Central Glass Co Ltd 床材および幅木の遮音構造
JPH10259658A (ja) * 1997-03-17 1998-09-29 Taisei Denki Kogyo:Kk 遮音性床構造
JPH10280662A (ja) * 1997-03-31 1998-10-20 Nippon Sogo Jiyuuseikatsu Kk 床材および床材の施工方法
JP2002206331A (ja) * 2001-01-11 2002-07-26 Misawa Homes Co Ltd 遮音フローリング材を用いた床構造
JP2003206620A (ja) * 2002-01-11 2003-07-25 Noritz Corp 畳敷床構造
JP2006077464A (ja) * 2004-09-09 2006-03-23 Sekisui Chem Co Ltd 畳周辺部材の施行構造

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100793805B1 (ko) * 2006-09-07 2008-01-11 엘지전자 주식회사 하이브리드 인덕션 모터
JP5002724B1 (ja) * 2011-10-26 2012-08-15 孝典 佐藤 免震床の設置方法
JP2013091997A (ja) * 2011-10-26 2013-05-16 Takanori Sato 免震床の設置方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP4766464B2 (ja) 2011-09-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
RU2128761C1 (ru) Изолирующий элемент сухого сплошного пола в форме плит из минеральной ваты, изолирующий полуфабрикат из минеральной ваты для изготовления изолирующего элемента, способ изготовления изолирующего элемента из изолирующего полуфабриката и изолирующая поверхность, изготовленная из изолирующих элементов
KR100718701B1 (ko) 건축물의 층간 소음저감재
JP4766464B2 (ja) 床構造
KR20200029884A (ko) 방음블록 어셈블리 및 이를 이용한 건축물 시공 방법
JP2000136580A (ja) 建物構造及び該建物構造を用いたユニット建物
KR100546445B1 (ko) 건축물의 층간바닥구조
KR200421085Y1 (ko) 건축물의 층간 소음 저감재
JPH03166462A (ja) 木質床材
JP3484437B2 (ja) 床材および床材の施工方法
JP4711575B2 (ja) 外壁と連続した仕切り壁の内断熱構造
JP2008014073A (ja) 防音構造
JP6722247B2 (ja) 遮音床構造及びその施工方法
JPH11131683A (ja) 複合パネル
JPH08232361A (ja) 遮音シートを備えた建材、遮音制振シートを備えた建材及びこれらの建材を利用する床下地、及び遮音シート並びに遮音制振シートを備えた床下地補助材
JP2002081160A (ja) 床構造および建物ユニット
JP4058946B2 (ja) 畳敷床構造
JP3927320B2 (ja) 床パネルユニット
JPH0754044B2 (ja) 遮音床材
JP2005264562A (ja) 床構造
KR100595056B1 (ko) 습기와 소음 및 진동 차단용 매트와 이의 시공방법 및 이시공방법에 의해 조성된 슬래브단층 구조물
KR200412973Y1 (ko) 마루 바닥재
JP2023131306A (ja) 遮音構造及び遮音構造の施工方法
JP2000017824A (ja) 防音床材の固定構造
RU2575292C2 (ru) Композитный элемент и древесный стеновой блок
JPH07150748A (ja) 床 材

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20051107

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20051107

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20051107

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20051107

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20051107

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080623

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100713

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101221

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110218

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110510

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110606

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4766464

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140624

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250