JP2002206331A - 遮音フローリング材を用いた床構造 - Google Patents

遮音フローリング材を用いた床構造

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JP2002206331A
JP2002206331A JP2001003352A JP2001003352A JP2002206331A JP 2002206331 A JP2002206331 A JP 2002206331A JP 2001003352 A JP2001003352 A JP 2001003352A JP 2001003352 A JP2001003352 A JP 2001003352A JP 2002206331 A JP2002206331 A JP 2002206331A
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JP
Japan
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flooring material
sound
floor
floor structure
thickness
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JP2001003352A
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Masaki Nishimori
正樹 西森
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Misawa Homes Co Ltd
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Misawa Homes Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 仕切りの存在によっても床面に段差が生じな
いようにすることができ、これにより床の体裁を良く
し、品質向上を図ること。 【解決手段】 加重付加により厚さ方向に伸縮する遮音
層21を有する複数の遮音フローリング材2を床基礎面
5上で相互に接合して形成する床面が、床基礎面5上か
ら床面に達する仕切り3によって分断される形態となる
遮音フローリング材2を用いた床構造であり、遮音フロ
ーリング材2の仕切り3に隣接する部分に、その隣接部
分が厚さ方向に伸縮不可能となる厚さ保持部分10を設
けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遮音フローリング
材を用いた床構造に関し、特に、床に設ける仕切りによ
って遮音フローリング材が分断されることで生じる床面
への影響に配慮した技術に関する。
【0002】
【背景の技術】一般に、住宅の居間や応接間、廊下、物
入れ等の床面は、フローリング材により形成されている
場合が多い。このようなフローリング材にて形成される
床は、通常、所定の幅寸法に形成された木質系フローリ
ング材を多数用い、下地合板等の床基礎面上において相
互に接合して敷設することにより施工している。
【0003】この木質系フローリング材による床は、畳
や絨毯などと比較して歩行音や物品の落下音等が大き
く、それらの音は下階にも伝搬されやすい。そのため、
近年においては、遮音層を有する遮音フローリング材も
多く用いられるようになってきた。遮音層は、遮音フロ
ーリング材の厚さ方向の中間部に設けられているものが
多い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この遮音フローリング
材を用いた床は、遮音性能や吸音性能に優れた特徴を発
揮する利点があるものの、次のような課題もある。
【0005】遮音フローリング材の厚さ方向の中間部に
設けている遮音層は、それ自体弾力性を有するために、
居住者の歩行や重量のある物品を床面上に置くと、加重
付加により厚さ方向に圧縮され、遮音フローリング材の
厚さが僅かに変化する。この変化は、加重が付加された
部分だけに生じ、加重が除去されると元に復帰する。し
たがって、通常使用の場合を除き問題になることはな
い。
【0006】しかし、この遮音フローリング材が際材と
して使用される場合に不都合が生じることがある。例え
ば、複数の遮音フローリング材を床基礎面上で相互に接
合して形成する床面が、床基礎面上から床面に達する仕
切り(建具の下レール等)によって分断される形態とな
る場合である。
【0007】仕切りが建具の下レールの場合、金属製や
硬質樹脂製とされているためにその下レール自体の厚さ
の変化は生じないのに対し、下レールに隣接する遮音フ
ローリング材の厚さが変化すると、下レールとの境界部
分で段差が生じる。この段差は、下レールが床面よりも
相対的に高くなる段差となるために、床の体裁を悪く
し、品質低下を招くという不具合が生じる。
【0008】よって、本発明の課題は、このような仕切
りの存在によっても段差が生じないようにすることがで
き、これにより床の体裁を良くし、品質向上を図ること
ができる遮音フローリング材を用いた床構造を提供する
ことにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明を、図面を参照し
て説明すると、加重付加により厚さ方向に伸縮する遮音
層21を有する複数の遮音フローリング材2を床基礎面
5上で相互に接合して形成する床面が、前記床基礎面5
上から床面に達する仕切り3によって分断される形態と
なる遮音フローリング材を用いた床構造であって、前記
遮音フローリング材2の前記仕切り3に隣接する部分
に、その隣接部分が厚さ方向に伸縮不可能となる厚さ保
持部分10を設けたことを特徴とする。
【0010】このような本発明によれば、遮音フローリ
ング材2の仕切り3に隣接する部分に、その隣接部分が
厚さ方向に伸縮不可能となる厚さ保持部分10を設けて
あるので、仕切り3周辺の床面の高さを均一に保持する
ことができる。したがって、厚さが変化するのは遮音フ
ローリング材2の厚さ保持部分10以外の領域となるた
め、仕切り3との境界部分での段差は生じない。これに
より、床1の体裁を良くし、品質向上を図ることができ
る。
【0011】上記構成において、前記厚さ保持部分10
は、遮音フローリング材2の長手方向両縁部のうち、前
記仕切り3に隣接する側の縁部に沿って遮音フローリン
グ材2の長手方向全長に亘って設けられている構成とす
ることが望ましい。遮音フローリング材2の加工性や施
工性を良好にすることができるからである。
【0012】また、前記遮音層21は、前記遮音フロー
リング材2の厚さ方向のほぼ中間部に設けられ、前記厚
さ保持部分10の領域は、前記遮音層21を含む下層部
分が除去され、その除去部分に、厚さ方向に伸縮不可能
な材質からなる補充材20が装填された構成とすること
もできる。このようにすれば、補充材20の装填を、予
め遮音フローリング材2に設けておいても良いし、現場
施工で行うこともでき、対策や施工性が極めて良くな
る。
【0013】また、前記補充材20には際根太合板を用
いる。また、前記厚さ保持部分10を有する遮音フロー
リング材2と前記仕切り3との間に、遮音フローリング
材2と同じ厚さで遮音層のないフローリング材22を配
置した構成とすることもできる。この遮音層のないフロ
ーリング材22を配置することで、仕切り3の周辺領域
の、床面の高さを均一に保持することができるだけでな
く、これを遮音フローリング材2の幅寸法調整材として
好適に利用することができる。また、前記仕切り3とし
ては、建具の下レールや下枠が考えられる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の好適な実施の形態につい
て、図1〜図3を参照して説明する。以下の実施の形態
は、本発明を住宅の床に適用した例を示す。図1は住宅
の床の一部を示す平面図であり、図2はX−X線に沿っ
た断面図、図3はAライン部分の断面図である。
【0015】これらの図において、1はユニット型住宅
の内部の床であり、2は床1を形成する遮音フローリン
グ材を示している。3は物入れ建具の下レール(仕切
り)である。4はユニットの四隅の柱を示している。
【0016】床1は、床基礎面を形成する下地合板5
(図2参照)上において相互に接合される多数の遮音フ
ローリング材2により形成されている。この実施の形態
で用いられている遮音フローリング材2も、オス側の凸
部2aとメス側の凹部2bを備え、四辺部分の凹凸嵌合
により相互に接合されて下地合板5上に敷設されてい
る。
【0017】しかし、図2に示すように、物入れ建具の
下レール3に沿って隣接する部分の床の構造が相違して
いる。遮音フローリング材2は、厚さ方向の中間部に遮
音層21を有している。この遮音層21には、遮音フロ
ーリング材全体での遮音効果及び吸音効果等を高めるた
めに、弾力性のある材料が使用されている。そのため、
床1上に加重が付加されると、その厚さ方向に数ミリ程
度縮み、床面が若干下がる。
【0018】それに対し、下レール3は、図2に示すよ
うに、下地合板5上に設けられていて遮音フローリング
材2を分断する形態となり、しかもその上端は床1の表
面に達している。下レール3は金属製や硬質樹脂製とさ
れるため、その厚さ(高さ)方向に縮むように変形する
ことはない。その結果、下レール3と遮音フローリング
材2との境界部分に数ミリ程度の段差が生じることにな
る。
【0019】この段差防止対策として、同実施の形態で
は、遮音フローリング材2の仕切りとなる下レール3に
隣接する部分に、その隣接部分が厚さ方向に伸縮不可能
となる厚さ保持部分10を設けている。
【0020】この厚さ保持部分10を設けることで、下
レール3周辺の床面の高さを均一に保持することができ
る。即ち、厚さが変化するのは遮音フローリング材2の
厚さ保持部分10以外の領域となるため、下レール3と
の境界部分での段差は生じない。
【0021】厚さ保持部分10は、遮音フローリング材
2の長手方向両縁部のうち、下レール3に沿って隣接す
る側の縁部に沿って遮音フローリング材の長手方向全長
に亘って設けられている。
【0022】但し、図2に示す例の場合、遮音層21が
遮音フローリング材2の厚さ方向のほぼ中間部に設けら
れているため、厚さ保持部分10の領域は、遮音層21
を含む下層部分が除去され、その除去部分に、厚さ方向
に伸縮不可能な材質からなる補充材20が装填された構
造となっている。補充材20の装填は、予め遮音フロー
リング材2に接着等の手段により設けておいても良い
し、現場施工で行っても良い。この補充材20には際根
太合板を用いている。
【0023】また、図2に示す例では、補充材20を有
する遮音フローリング材2と下レール3との間に、遮音
フローリング材2と同じ厚さで遮音層のないフローリン
グ材22を配置した構成としている。したがって、この
フローリング材22も厚さ保持部分10を構成してい
る。この遮音層のないフローリング材22は、下レール
3の周辺領域の、床面の高さを均一に保持することがで
きるだけでなく、遮音フローリング材2の幅寸法調整材
としての機能も発揮する。
【0024】このような床構造によれば、下レール3の
周辺領域は加重付加によっても床面の高さが均一に保持
され、下レール3と遮音フローリング2との間に段差が
生じることもないので、床の体裁が良くなり、品質も向
上する。また、段差によって物品の移動に支障をきたし
たり、躓いたりすることもない。
【0025】下レール3の周辺領域以外の部分では、即
ち厚さ保持部分10から外れた領域では、遮音フローリ
ング材2の遮音層21がその厚さ方向に縮むため、床面
の高さも変化するが、遮音フローリング材2の表面の変
化は、厚さ保持部分10からの僅かな角度の傾斜面とな
る程度で、そこへ段差が生じることはない。これによ
り、床面の体裁を良くし、床の品質向上を図ることがで
きる。
【0026】なお、図1のAで示すライン部分において
は、図3に示すように、際根太30を設けた構成として
いる。この場合も、遮音フローリング材2の遮音層21
を含む下半部を除去し、その除去した部分に際根太30
の幅方向半分程度の端部が入り込み、厚さ保持部分10
Aを構成している。際根太30の残りの半分は、フロー
リング材22の端部の下半部を除去した部分に入り込ま
せている。
【0027】このように構成すると、厚さが変化しない
フローリング材22と、厚さが変化する遮音フローリン
グ材2との間に、加重付加によって段差を生じさせるこ
となく、床面が滑らかなに変化する形態となるように接
合した床構造とすることができる。
【0028】なお、上記実施の形態では、本発明をユニ
ット式住宅に適用した例を示したが、パネル組立型住宅
や在来型住宅、あるいはアパートやマンション等の集合
住宅においても適用することができる。また、適用箇所
も、建具の下レールが存在する箇所に限らず、仕切りに
よって床が分断される箇所であれば、本発明を採用する
ことができる。
【0029】
【発明の効果】以上のように、本発明に係る遮音フロー
リング材を用いた床構造によれば、遮音フローリング材
の仕切りに隣接する部分に、その隣接部分が厚さ方向に
伸縮不可能となる厚さ保持部分を設けてあるので、仕切
り周辺の床面の高さを均一に保持することができる。し
たがって、厚さが変化するのは遮音フローリング材の厚
さ保持部分以外の領域となるため、仕切りとの境界部分
での段差は生じない。これにより、床の体裁を良くし、
品質向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す平面図である。
【図2】図1のX−X線に沿った断面図である。
【図3】図1のAで示すライン部分の断面図である。
【符号の説明】
1 床 2 フローリング材 2a 凸部 2b 凹部 21 遮音層 3 下レール(仕切り) 4 柱 5 下地合板(床基礎面) 10、10A 厚さ保持部分 20 補充材(際根太合板) 22 フローリング材 30 際根太

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加重付加により厚さ方向に伸縮する遮音
    層を有する複数の遮音フローリング材を床基礎面上で相
    互に接合して形成する床面が、前記床基礎面上から床面
    に達する仕切りによって分断される形態となる遮音フロ
    ーリング材を用いた床構造であって、 前記遮音フローリング材の前記仕切りに隣接する部分
    に、その隣接部分が厚さ方向に伸縮不可能となる厚さ保
    持部分を設けたことを特徴とする、遮音フローリング材
    を用いた床構造。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の遮音フローリング材を用
    いた床構造において、前記厚さ保持部分は、遮音フロー
    リング材の長手方向両縁部のうち、前記仕切りに隣接す
    る側の縁部に沿って遮音フローリング材の長手方向全長
    に亘って設けられていることを特徴とする遮音フローリ
    ング材を用いた床構造。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の遮音フローリング
    材を用いた床構造において、前記遮音層は、前記遮音フ
    ローリング材の厚さ方向のほぼ中間部に設けられ、前記
    厚さ保持部分の領域は、前記遮音層を含む下層部分が除
    去され、その除去部分に、厚さ方向に伸縮不可能な材質
    からなる補充材が装填されていることを特徴とする遮音
    フローリング材を用いた床構造。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の遮音フローリング材を用
    いた床構造において、前記補充材が際根太合板であるこ
    とを特徴とする遮音フローリング材を用いた床構造。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4の何れかに記載の遮音フロ
    ーリング材を用いた床構造において、前記厚さ保持部分
    を有する遮音フローリング材と前記仕切りとの間に、遮
    音フローリング材と同じ厚さで遮音層のないフローリン
    グ材を配置したことを特徴とする遮音フローリング材を
    用いた床構造。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5の何れかに記載の遮音フロ
    ーリング材を用いた床構造において、前記仕切りが建具
    の下レールであることを特徴とする遮音フローリング材
    を用いた床構造。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007009406A (ja) * 2005-06-28 2007-01-18 Asahi Woodtec Corp 床構造

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007009406A (ja) * 2005-06-28 2007-01-18 Asahi Woodtec Corp 床構造

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Effective date: 20071221