JP2007000395A - 遊技機、遊技機用プログラム、及び、遊技機用プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents

遊技機、遊技機用プログラム、及び、遊技機用プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 Download PDF

Info

Publication number
JP2007000395A
JP2007000395A JP2005184420A JP2005184420A JP2007000395A JP 2007000395 A JP2007000395 A JP 2007000395A JP 2005184420 A JP2005184420 A JP 2005184420A JP 2005184420 A JP2005184420 A JP 2005184420A JP 2007000395 A JP2007000395 A JP 2007000395A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
game
signal
operation signal
winning
predetermined
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2005184420A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeshi Katayama
武士 片山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympia KK
Original Assignee
Olympia KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympia KK filed Critical Olympia KK
Priority to JP2005184420A priority Critical patent/JP2007000395A/ja
Publication of JP2007000395A publication Critical patent/JP2007000395A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Slot Machines And Peripheral Devices (AREA)

Abstract

【課題】
遊技機の操作が単調となることを防止し、意外性が高い操作感を与えることで、遊技者の遊技に対する興趣を高めることが可能な遊技機を提供することを目的とする。
【解決手段】
変動開始信号を出力するように、あらかじめ設定されている図柄変動開始手段37と、変動停止信号を出力するように、あらかじめ設定されている複数個の図柄変動停止手段38と、ベット信号を出力するように、あらかじめ設定されている遊技媒体ベット手段36を有する遊技機において、所定の場合に、図柄変動開始手段37、図柄変動停止手段38、又は、遊技媒体ベット手段36のいずれか一の手段が出力する操作信号として、前記一の手段にあらかじめ設定されている操作信号又は前記一の手段以外のいずれかの手段にあらかじめ設定されている操作信号を設定可能な操作信号制御手段180を備える。
【選択図】図7

Description

この発明は、遊技者が操作可能な、遊技媒体ベット手段、図柄変動開始手段、図柄変動停止手段等の操作手段を有する遊技機に関するものである。
また、この発明は、遊技者が操作可能な、遊技媒体ベット手段、図柄変動開始手段、図柄変動停止手段等の操作手段を有する遊技機用プログラム、及び、遊技機用プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関するものである。
従来、この種の遊技機、たとえば、スロットマシンにおいては、下記の特許文献1に示すように、遊技者が遊技を行うために使用する各種の操作スイッチが備えられている。そして、各操作スイッチにはそれぞれ、所定の機能が割り当てられており、遊技者が所定の操作スイッチを操作すると、スロットマシンにおける所定の装置が作動や停止等することとなる。
操作スイッチとしては、たとえば、ベットスイッチ(遊技媒体ベット手段)、スタートスイッチ(図柄変動開始手段)、ストップスイッチ(図柄変動停止手段)等が挙げられる。そして、前記ベットスイッチ(遊技媒体ベット手段)が遊技者によって操作されると、貯留されている遊技メダルが減らされて、その代わりに遊技メダルが投入される。すなわち、ベットスイッチ(遊技媒体ベット手段)には、遊技メダルを投入する機能が割り当てられている。また、スタートスイッチ(図柄変動開始手段)が遊技者によって操作されると、回転リールが回転を開始する。すなわち、スタートスイッチ(図柄変動開始手段)には、回転リールを回転させる機能が割り当てられている。また、ストップスイッチ(図柄変動停止手段)が遊技者によって操作されると、回転中の回転リールが停止する。すなわち、ストップスイッチ(図柄変動停止手段)には、回転している回転リールを停止させる機能が割り当てられている。
特開2003−159364号公報
しかし、上述した従来の遊技機では、各操作スイッチには、常に同じ機能が割り当てられていた。したがって、遊技者は、遊技を行う際、所定の装置の作動や停止等を行うためには、その作動や停止等の機能が割り当てられている操作スイッチを、常に操作する必要があった。ここで、たとえば、スロットマシンにおいては、遊技メダルの投入、回転リールの回転、回転リールの停止という一連の作業により、1回の遊技が行われる。したがって、遊技者は、前記作業に対応した操作スイッチを一連の手順で操作して、遊技を行うこととなる。すると、遊技者は、毎回の遊技において、所定の作業を行うために常に同一の操作スイッチを操作しなければならず、操作スイッチの操作自体は単調なものとなり、遊技者にとって面白味がないといった問題が生じていた。
そこで、各請求項にそれぞれ記載された各発明は、上記した事情によりなされたものであり、その目的とするところは、次の点にある。
(請求項1ないし5)
すなわち、請求項1ないし5記載の発明は、遊技機の操作が単調となることを防止し、意外性が高い操作感を与えることで、遊技者の遊技に対する興趣を高めることが可能な遊技機を提供することを目的とする。
(請求項6)
すなわち、請求項6記載の発明は、上記した請求項1ないし5記載の発明の目的に加え、意外性が高い報知演出を行い、遊技者に斬新な遊技感を与えることで、遊技性を向上させることが可能な遊技機を提供することを目的とする。
(請求項7)
すなわち、請求項7記載の発明は、上記した請求項1ないし5記載の発明の目的に加え、遊技機の操作自体に遊技性を付加することで、遊技機の操作を興味あるものとするとともに、遊技機の遊技性を向上させることが可能な遊技機を提供することを目的とする。
(請求項8)
すなわち、請求項8記載の発明は、遊技機の操作が単調となることを防止し、意外性が高い操作感を与えることで、遊技者の遊技に対する興趣を高めることが可能な遊技機用プログラムを提供することを目的とする。
(請求項9)
すなわち、請求項9記載の発明は、遊技機の操作が単調となることを防止し、意外性が高い操作感を与えることで、遊技者の遊技に対する興趣を高めることが可能な遊技機用プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供することを目的とする。
請求項に記載された発明は、上記した各目的を達成するためになされたものであり、各発明の特徴点を図面に示した発明の実施の形態を用いて、以下に説明する。
なお、符号は、発明の実施の形態において用いた符号を示し、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
(請求項1)
請求項1記載の発明は、複数の図柄46を変動表示又は停止表示するための複数個の図柄表示手段41と、図柄表示手段41の図柄46における変動表示を開始させるための操作信号である変動開始信号を、図柄表示手段41に対して出力するように、あらかじめ設定されている図柄変動開始手段37と、変動表示中の図柄表示手段41をそれぞれ個別に停止させるための操作信号である変動停止信号を、対応する図柄表示手段41に対して出力するように、あらかじめ設定されている複数個の図柄変動停止手段38と、遊技に関する制御を行うための遊技制御手段と、を少なくとも備え、所定の上限個数(以下、最大投入個数とする)を限度とする遊技媒体の投入により遊技が開始可能となり、遊技媒体を所定個数まで電子的に貯留可能に形成されているとともに、遊技の開始前であって、かつ、最大投入個数まで遊技媒体が投入されていない状態において、貯留されている遊技媒体を減じて、遊技媒体の投入に代えるための操作信号であるベット信号を出力するように、あらかじめ設定されている遊技媒体ベット手段36を有する遊技機において、所定の場合に、図柄変動開始手段37、図柄変動停止手段38、又は、遊技媒体ベット手段36のいずれか一の手段が出力する操作信号として、前記一の手段にあらかじめ設定されている操作信号又は前記一の手段以外のいずれかの手段にあらかじめ設定されている操作信号を設定可能な操作信号制御手段180を備えることを特徴とする。
ここで、遊技機とは、スロットマシンやパロット遊技機などが挙げられる。
また、ここで、遊技媒体は、遊技機に投入して遊技を行うことができれば、特に形状等については限定されるものではない。たとえば、スロットマシンで使用される円板状の遊技メダルや、通常のコインが挙げられる。また、パロット遊技機で使用される球状の遊技球であってもよいものである。
また、この遊技機には、遊技メダルなどの遊技媒体を払い出すための遊技媒体払い出し装置(ホッパーユニット35)や、遊技媒体の正偽を判定するための遊技媒体セレクター(メダルセレクター)を備えることもできる。
また、この遊技機には、遊技に関する情報を遊技者に向かって報知したり、演出を表示するための演出表示装置26を設けることもできる。この演出表示装置26としては、ランプ32、スピーカ33、画像表示装置(画像表示部34)などが挙げられる。また、この画像表示装置は、液晶表示装置やCRT、ドットマトリクス等により構成することができる。
前記遊技制御手段は、上述の如く、遊技に関する制御を行うためのものであり、たとえば、制御基板により構成される遊技制御装置21として形成することができる。また、この遊技制御装置21とは別個に、遊技に付随する演出を行わせるための演出制御装置22を設けることもできる。
前記図柄表示手段41は、たとえば、回転リール40及びステッピングモータであって、それぞれ別個独立に回転開始及び回転停止が可能なものである。そして、この図柄表示手段41としての回転リール40は、周囲に複数の図柄を表示したものが、実際に回転するようなものに限定されるものではなく、液晶画面に表示されるようなものも含まれるものである。具体的には、たとえば、パチンコ機等の遊技盤面の中央に設けた液晶装置を使用することにより、周囲に複数の図柄を表示した回転リールが回転するような画像を当該液晶装置によって遊技者に向かって表示するものも含まれる。
また、この遊技機は、所定の上限個数(以下、最大投入個数とする)を限度とする遊技媒体の投入により遊技が開始可能となり、最大投入個数を超えて投入された遊技媒体を所定個数まで電子的に貯留可能に形成されている。
最大投入個数とは、遊技を開始するために投入可能な遊技媒体の上限数を意味する。たとえば、スロットマシンであれば、遊技媒体として使用する遊技メダルを1枚、2枚、又は、3枚投入することで遊技を開始可能に形成することができる。この場合、最大投入個数は3枚となる。なお、スロットマシンは、遊技メダルを1枚又は2枚投入した場合は遊技を開始することができず、3枚投入した場合のみ遊技を開始することができるように形成することもできる。
また、スロットマシンであれば、遊技メダルを50枚まで電子的に貯留可能に形成することができる。
前記遊技媒体ベット手段36とは、上述の如く、遊技の開始前であって、かつ、最大投入個数まで遊技媒体が投入されていない状態において、貯留されている遊技媒体を減じて、遊技媒体の投入に代えるための操作信号であるベット信号を出力するように、あらかじめ設定されているものである。「遊技の開始前」とは、図柄変動開始手段37が操作される前を意味するものである。また、「最大投入個数まで遊技媒体が投入されていない状態」とは、具体的には、最大投入個数が3枚のスロットマシンであれば、遊技媒体として使用する遊技メダルが、1枚又は2枚投入されている状態であって、かつ、後述する再遊技当選が入賞していない状態であることを意味する。
前記操作信号制御手段180は、所定の場合に、図柄変動開始手段37、図柄変動停止手段38、又は、遊技媒体ベット手段36のいずれか一の手段が出力する操作信号として、前記一の手段にあらかじめ設定されている操作信号又は前記一の手段以外のいずれかの手段にあらかじめ設定されている操作信号を設定可能なものである。
上述の各手段は、初期設定として、所定の操作信号を出力するように、あらかじめ定められているものである。具体的には、図柄変動開始手段37は変動開始信号を、図柄変動停止手段38は変動停止信号を、遊技媒体ベット手段36はベット信号を出力するように、初期設定としてあらかじめ定められている。前記操作信号制御手段180は、所定の手段に対して所定の操作信号を設定することができるものである。すなわち、所定の手段が、あらかじめ定められた操作信号とは異なる操作信号を出力可能となるようにに設定することができるものである。さらに換言すれば、所定の手段の機能を、他の手段の機能に変更することができるものである。
なお、操作信号制御手段180は、所定の手段に対して、あらかじめ定められた操作信号とは異なる操作信号を設定するだけでなく、あらかじめ定められた操作信号を設定することができるように形成することもできる。
また、ここで、「所定の場合」とは、以下のような場合が挙げられる。
たとえば、所定の手段に所定の操作信号を設定するか否かを、抽選によって定めるための抽選手段が、遊技機に備えられており、当該抽選手段の抽選の結果、所定の手段に所定の操作信号を設定することが決定された場合も考えられる。
また、図柄の組み合わせにより構成される当選役を抽選により決定するための当選抽選手段が、遊技機に備えられており、当該当選抽選手段の抽選の結果、所定の当選役に当選したような場合も考えられる。
また、所定の当選役に当選する確率が高い遊技状態、低い遊技状態など、複数の遊技状態を有する遊技機において、遊技機の遊技状態が特定の状態となっているような場合も考えられる。
なお、「所定の場合」は、これらの場合に限定されるものではない。
また、操作信号制御手段180による操作信号の設定の対象となる手段としては、図柄変動開始手段37、図柄変動停止手段38、又は、遊技媒体ベット手段36に限定されるものではなく、他の手段を含んでいてもよいものである。
(作用)
本発明によれば、操作信号制御手段180は、所定の場合に、図柄変動開始手段37、図柄変動停止手段38、又は、遊技媒体ベット手段36のいずれか一の手段が出力する操作信号として、前記一の手段にあらかじめ設定されている操作信号又は前記一の手段以外のいずれかの手段にあらかじめ設定されている操作信号を設定することができる。すなわち、所定の手段の機能を他の手段の機能に変更することができる。したがって、操作信号制御手段180によって、所定の手段の機能が他の手段の機能に変更されると、遊技者が所定の手段を操作した際に、遊技機がいつもと異なる作動をすることとなるため、遊技者に対して意外性が高い操作感を与えることができる。これにより、遊技機の操作が単調となることを防止することができる。
また、操作信号制御手段180は、たとえば、所定の当選役に当選しているような特定の状態の場合(所定の場合)に、所定の手段の機能を他の手段の機能に変更することができるため、遊技者は、所定の手段の機能が変更されたことを知ることにより、所定の当選役に当選しているような特定の状態となっていることを認識することができる。したがって、遊技者の遊技に対する興趣を高めることが可能となる。
(請求項2)
請求項2記載の発明は、上記請求項1記載の発明の特徴に加え、前記操作信号制御手段180は、遊技の開始前であって、かつ、最大投入個数まで遊技媒体が投入されていない状態において、図柄変動開始手段37、図柄変動停止手段38、又は、遊技媒体ベット手段36のいずれかの手段が出力する操作信号をベット信号に設定することを特徴とする。
(作用)
本発明によれば、操作信号制御手段180は、たとえば、所定の当選役に当選しているような特定の状態の場合(所定の場合)に、遊技の開始前であって、かつ、最大投入個数まで遊技媒体が投入されていない状態において、図柄変動開始手段37、図柄変動停止手段38、又は、遊技媒体ベット手段36のいずれかの手段が出力する操作信号をベット信号に設定する。すなわち、所定の場合に、前記手段のいずれかに、遊技媒体の投入という機能を設定する。
したがって、遊技者は、所定の手段の機能が遊技媒体の投入という機能に変更されたことを知ることにより、所定の当選役に当選しているような特定の状態となっていることを認識することができる。これにより、遊技機の操作が単調となることを防止し、遊技者に対して意外性が高い操作感を与えることができる。また、遊技者の遊技に対する興趣を高めることが可能となる。
(請求項3)
請求項3記載の発明は、上記請求項1記載の発明の特徴に加え、前記操作信号制御手段180は、図柄変動開始手段37、図柄変動停止手段38、又は、遊技媒体ベット手段36のいずれか一つの手段を選択するための第1選択手段190と、変動開始信号、変動停止信号、又は、ベット信号のいずれか一つの操作信号を選択するための第2選択手段200と、前記第1選択手段190により選択された手段が出力する操作信号として、前記第2選択手段200により選択された操作信号を設定する操作信号設定手段210と、を備えることを特徴とする。
前記第1選択手段190は、前記手段のうちいずれか一つの手段を選択するための抽選手段を備えることができる。すなわち、この抽選手段による抽選によって、図柄変動開始手段37、図柄変動停止手段38、又は、遊技媒体ベット手段36のいずれか一つの手段を決定することができる。なお、手段の選択は、上述のような抽選手段による抽選に限られるものではない。たとえば、遊技回数や投入された遊技メダルの枚数などの条件に基づいて、あらかじめ定められた手段を選択することもできる。
また、同様に、前記第2選択手段200も、前記操作信号のうちいずれか一つの操作信号を選択するための抽選手段を備えることもできる。すなわち、この抽選手段による抽選によって、ベット信号、変動開始信号、又は、変動停止信号のいずれか一つの操作信号を決定することができる。
前記操作信号設定手段210は、上述の如く、第1選択手段190により選択された手段に対して、第2選択手段200により選択された操作信号を設定するためのものである。
なお、この操作信号設定手段210は、所定の手段に対して、あらかじめ設定されていた操作信号を設定するように形成することもできる。すなわち、所定の手段から出力される操作信号が結果的に変更されないような設定も可能となるように形成することもできる。
また、操作信号設定手段210は、第1選択手段190により選択された手段に対して、常に同一の操作信号を設定するように形成することもできる。
また、この操作信号設定手段210は、上述の如く、第1選択手段190により選択された手段に対して、前記第2選択手段200により選択された操作信号を設定するとともに、第2選択手段200により選択された操作信号があらかじめ設定されていた手段に対して、第1選択手段190により選択された手段にあらかじめ設定されていた操作信号を設定するように形成することもできる。すなわち、操作信号設定手段210は、2つの手段相互間で操作信号を変更するように形成することもできる。
(作用)
本発明によれば、第1選択手段190によって所定の手段が選択され、第2選択手段200によって所定の操作信号が選択される。そして、操作信号設定手段210が、第1選択手段190により選択された所定の手段に対して、第2選択手段200により選択された操作信号を設定する。すなわち、第1選択手段190により選択された手段の機能が変更されることとなる。したがって、所定の手段の機能が変更されると、遊技者がこの所定の手段を操作した際に、遊技機がいつもと異なる作動をすることとなるため、遊技者に対して意外性が高い操作感を与えることができる。これにより、遊技機の操作が単調となることを防止することができる。
また、所定の当選役に当選しているような特定の状態の場合(所定の場合)に、所定の手段の機能が変更されるため、遊技者は、所定の手段の機能が変更されたことを知ることにより、所定の当選役に当選しているような特定の状態となっていることを認識することができる。したがって、遊技者の遊技に対する興趣を高めることが可能となる。
(請求項4)
請求項4記載の発明は、上記請求項1又は3記載の発明の特徴に加え、前記操作信号制御手段180は、操作信号の設定を行うか否かを抽選により決定するための操作信号設定抽選手段220を備えることを特徴とする。
(作用)
本発明によれば、操作信号の設定を行うか否か、すなわち、所定の手段の機能を変更するか否かを抽選により決定することとなる。したがって、当該抽選により所定の手段の機能を変更することが決定された場合に、所定の手段の機能が変更されるため、遊技者がこの所定の手段を操作した際に、遊技機がいつもと異なる作動をすることとなり、遊技者に対して意外性が高い操作感を与えることができる。これにより、遊技機の操作が単調となることを防止することができる。
(請求項5)
請求項5記載の発明は、上記請求項4記載の発明の特徴に加え、前記操作信号設定抽選手段220は、操作信号の設定を行うか否かの抽選における抽選確率の基礎となる数値を記憶した信号設定判定テーブル230を備え、前記信号設定判定テーブル230は、操作信号の設定を行う確率を所定の数値に設定した通常確率信号設定判定テーブル230aと、操作信号の設定を行う確率を、前記通常信号設定判定テーブル230aよりも高い数値に設定した高確率信号設定判定テーブル230bと、を少なくとも備えたことを特徴とする。
ここで、「抽選確率の基礎となる数値」とは、抽選確率の数値そのものではないが、当該数値をあらかじめ定めた所定係数により乗算することにより、抽選確率となるようなものを意味する。具体的には、0から65535までの間の数値から乱数が採取されるような場合、基礎となる数値として200の数値が記憶されているとき、200/65536により、抽選確率が算出されるように設定されている。
また、信号設定判定テーブル230としては、前記通常確率信号設定判定テーブル230a、及び、高確率信号設定判定テーブル230bに限られるものではなく、これ以外のテーブルを備えることもできる。
(作用)
本発明によれば、遊技機は、操作信号の設定を行う確率がそれぞれ異なる信号設定判定テーブル230(通常確率信号設定判定テーブル230a、高確率信号設定判定テーブル230b)を備えているため、操作信号の設定は、これらの信号設定判定テーブル230を切り替えて行うことができる。これにより、操作信号の設定、すなわち、所定の手段の機能が変更される頻度を変えることができるため、さらに、遊技者の操作が単調となることを防止することができる。
また、本発明によれば、たとえば、所定の当選役に当選しているような特定の状態の場合には、高確率信号設定判定テーブル230bを用いた抽選によって、操作信号の設定を決定し、この当選役に当選していないような通常の状態の場合には、通常確率信号設定判定テーブル230aを用いた抽選によって、操作信号の設定を決定することができる。すると、特定の状態の場合には、通常の状態の場合よりも頻繁に、所定の手段の機能が変更されることとなる。したがって、遊技者の遊技に対する興趣をより高めることが可能となる。
(請求項6)
請求項6記載の発明は、上記請求項5記載の発明の特徴に加え、前記遊技制御手段は、図柄46の組み合わせにより構成される当選役を抽選により決定するための当選抽選手段80と、一般的な遊技である通常遊技を制御するための通常遊技制御手段60と、通常遊技よりも多くの利益を遊技者に付与可能な特別遊技を制御するための特別遊技制御手段70と、を少なくともを有し、前記当選役として、前記特別遊技を開始可能な特別当選を少なくとも備え、前記操作信号設定抽選手段220は、特別当選に当選していない状態においては、通常確率信号設定判定テーブル230aにより操作信号の設定を行うか否かの抽選を行うべく、通常確率信号設定判定テーブル230aを選択するとともに、特別当選に当選している状態においては、高確率信号設定判定テーブル230bを用いて、操作信号の設定を行うか否かの抽選を行うべく、高確率信号設定判定テーブル230bを選択するための信号設定判定テーブル選択手段240を有していることを特徴とする。
前記当選抽選手段80は、たとえば乱数発生手段81の発生した乱数値を、当選判定テーブル83に規定された乱数領域と比較することにより、当選又はハズレの判定を行うためのものである。当選判定テーブル83としては、それぞれ当選確率が異なる複数のテーブルを設けることができる。
ここで、「当選役」とは、所定の図柄46の予め定めた表示態様を意味するものである。たとえば、遊技機が、左リール43、中リール44、及び、右リール45の3個の回転リール40を備えている場合、各回転リール40の停止図柄が、それぞれ7、7、7となるようなものが挙げられる。また、当選役としては、いずれか1個の図柄表示手段41における表示態様を定めたものであってもよい。たとえば、上述の場合、左リール43のみに、チェリーが表示されるようなものが挙げられる。
また、「当選」とは、当選抽選手段80の抽選の結果、所定の当選役に当たって、当選フラグが成立している状態を意味するものである。また、「入賞」とは、当選フラグ成立中の当選役を構成する図柄46(当選図柄)が、所定の位置に停止して、予め定めた図柄表示の態様となることを意味するものである。
また、当選役としては、入賞により遊技媒体の払い出しを伴う小役当選、遊技媒体の払い出しは無いが遊技媒体を新たに投入することなく再度の遊技を行える再遊技当選、後述する特別遊技を行える特別当選等を備えることができる。また、前記小役当選には、遊技媒体として遊技メダルを用いるのであれば、たとえば、5枚役、10枚役、15枚役など、払い出し遊技媒体の個数が異なる複数の当選役を設けることもできる。
また、この遊技機は、遊技として、一般的な遊技である通常遊技と、通常遊技よりも多くの利益を遊技者に付与可能な特別遊技とを備えることができる。特別遊技としては、通常遊技よりも高い抽選確率で抽選が行われる特定遊技(RBゲーム)や、特定遊技(RBゲーム)が通常遊技よりも高い抽選確率で抽選される特定導入遊技(BBゲーム)などを備えることができる。また、特別遊技としては、これらの遊技に限定されるものではなく、所定の当選図柄の当選抽選手段80の当選抽選結果に関する情報を演出表示装置26により報知するアシストタイム遊技(ATゲーム)、再遊技の当選確率を高く設定したリプレイタイム遊技(RTゲーム)、特定の図柄についての停止制御が中止可能なチャレンジタイム遊技(CTゲーム)などを備えることもできる。
前記信号設定判定テーブル選択手段240は、操作信号の設定の抽選に用いる信号設定判定テーブル230を選択決定するためのものである。
なお、信号設定判定テーブル選択手段240による信号設定判定テーブル230の選択が行われる条件としては、上述のように、特別当選に当選しているか否かの判定の結果に限られるものではない。たとえば、遊技状態が特別当選に当選しやすい特定の遊技の状態となっているか否か等の判定の結果によって、信号設定判定テーブル230の選択が行われるように設定することもできる。
(作用)
本発明によれば、特別当選に当選していない状態においては、信号設定判定テーブル選択手段240によって、通常確率信号設定判定テーブル230aが選択される。そして、この通常確率信号設定判定テーブル230aを用いて、操作信号の設定の抽選が行われる。また、特別当選に当選している状態においては、この信号設定判定テーブル選択手段240によって、高確率信号設定判定テーブル230bが選択される。そして、この高確率信号設定判定テーブル230bを用いて、操作信号の設定の抽選が行われる。
操作信号の設定、すなわち、所定の手段の機能の変更が行われる確率は、通常確率信号設定判定テーブル230aよりも、高確率信号設定判定テーブル230bのほうが高く設定されている。したがって、特別当選に当選している状態においては、高確率信号設定判定テーブル230bによって操作信号設定の抽選が行われるため、特別当選に当選していない状態に比べて、所定の手段に対して所定の操作信号が設定されることが多くなる。すなわち、特別当選に当選している状態においては、特別当選に当選していない状態に比べて、所定の手段の機能が頻繁に変更されることとなる。
したがって、遊技者は、所定の手段の機能が頻繁に変更されることを認識することで、特別当選に当選していることを知ることができる。
このように、手段の機能変更の頻度の違いによって、特別当選に当選したことを報知するため、意外性が高い報知演出を遊技者に対して行うことができるとともに、遊技者に斬新な遊技感を与えることで、遊技性を向上させることができる。
(請求項7)
請求項7記載の発明は、上記請求項1、3、4又は5記載の発明の特徴に加え、前記遊技制御手段は、図柄46の組み合わせにより構成される当選役を抽選により決定するための当選抽選手段80と、一般的な遊技である通常遊技を制御するための通常遊技制御手段60と、通常遊技よりも多くの利益を遊技者に付与可能な特別遊技を制御するための特別遊技制御手段70と、を少なくともを有し、前記当選役として、前記特別遊技を開始可能な特別当選を少なくとも備え、前記操作信号制御手段180は、当選抽選手段80の抽選の結果、特別当選に当選した場合において、図柄変動開始手段37、図柄変動停止手段38、又は、遊技媒体ベット手段36のいずれか一つが出力する操作信号を、前記手段のいずれかが出力する操作信号として設定し、前記遊技機は、特別当選の当選時に、変動開始信号、変動停止信号、又は、ベット信号のいずれかの操作信号を出力する操作を行うことを、遊技者に指示するための所定操作指示手段250を備えるとともに、遊技者が前記所定操作指示手段250により指示された操作をすることができた場合に、前記特別当選を有効なものと判断する一方、遊技者が前記所定操作指示手段250により指示された操作をすることができなかった場合に、前記特別当選を無効なものと判断する特別当選判断手段260を備えることを特徴とする。
本請求項に係る発明においては、前記操作信号制御手段180は、特別当選に当選した場合において、操作信号の設定を行うよう形成されている。特別当選としては、特に限定されるものではなく、上述したような、特定遊技当選、特定導入遊技当選、アシストタイム遊技当選、リプレイタイム遊技当選、チャレンジタイム遊技当選などとすることができる。
前記所定操作指示手段250は、上述のごとく、特別当選の当選時に、変動開始信号、変動停止信号、又は、ベット信号のいずれかの操作信号を出力する操作を行うことを、遊技者に指示するためのものである。すなわち、遊技者に、図柄表示手段41の変動開始、図柄表示手段41の変動停止、遊技媒体の投入のいずれかの操作を行うことを指示するものである。
また、所定操作指示手段250は、前記操作信号のうちいずれか一つの操作信号を選択するための抽選手段を備えることもできる。すなわち、この抽選手段による抽選によって、ベット信号、変動開始信号、又は、変動停止信号のいずれか一つの操作信号を決定することができる。
また、所定操作指示手段250による操作の指示は、ランプ32、スピーカ33、及び、画像表示部34等の演出表示装置26等を用いて行うことができる。また、複数の演出表示装置26をを組み合わせて、操作の指示をすることも可能である。なお、遊技者への指示は、これらの指示態様に限定されるものではない。
(作用)
本発明によれば、特別当選の当選時には、操作信号の設定、すなわち、所定の手段の機能が変更された上で、所定操作指示手段250により、遊技者に対して、所定の操作を行う旨の指示が行われる。そして、遊技者が、所定操作指示手段250により指示された操作を行うことができたときに、特別当選が有効なものとされる。一方、遊技者が、所定操作指示手段260により指示された操作を行うことができなかったときには、特別当選は無効なものとされる。
すなわち、遊技者は、特別当選を行うためには、所定操作指示手段250により指示された操作をすることができる手段を当てる必要がある。したがって、遊技機の操作自体に斬新な遊技性を付加することができ、遊技機の操作自体を興味あるものとすることができる。これにより、遊技機の遊技性を向上させることができる。
(請求項8)
請求項8記載の発明は、遊技機を、複数の図柄を変動表示又は停止表示するための複数個の図柄表示手段41、図柄表示手段41の図柄46における変動表示を開始させるための操作信号である変動開始信号を、図柄表示手段41に対して出力するように、あらかじめ設定されている図柄変動開始手段37、変動表示中の図柄表示手段41をそれぞれ個別に停止させるための操作信号である変動停止信号を、対応する図柄表示手段41に対して出力するように、あらかじめ設定されている複数個の図柄変動停止手段38、遊技に関する制御を行うための遊技制御手段、所定の上限個数(以下、最大投入個数とする)を限度とする遊技媒体の投入により遊技が開始可能となり、遊技媒体を所定個数まで電子的に貯留可能に形成されているとともに、遊技の開始前であって、かつ、最大投入個数まで遊技媒体が投入されていない状態において、貯留されている遊技媒体を減じて、遊技媒体の投入に代えるための操作信号であるベット信号を出力するように、あらかじめ設定されている遊技媒体ベット手段36、及び、所定の場合に、図柄変動開始手段37、図柄変動停止手段38、又は、遊技媒体ベット手段36のいずれか一の手段が出力する操作信号として、前記一の手段にあらかじめ設定されている操作信号又は前記一の手段以外のいずれかの手段にあらかじめ設定されている操作信号を設定可能な操作信号制御手段180、として機能させるための遊技機用プログラムである。
ここで、遊技機としては、スロットマシンなどの現実の遊技機でもよく、液晶ディスプレイやCRTなどの画像表示装置に表示させた擬似的な遊技機であってもよい。
ここで、図柄表示手段41は、周囲に複数の図柄46を表示した回転リール40とし、この回転リール40の回転を制御するように形成することができる。この場合、図柄変動開始手段37は、回転リール40の回転を開始させるためのスタートスイッチ18とすることができ、前記図柄変動停止手段38は、回転リールの回転を停止させるためのストップスイッチ19とすることができる。
また、前記図柄表示手段41を、液晶ディスプレイやCRTなどの画像表示装置とし、これに複数の図柄46を変動表示又は停止表示させるように形成してもよい。
また、この遊技機用プログラムを用いて現実の遊技機を制御しようとする場合には、ホッパーユニット35を作動させて遊技者に対して遊技メダル等の払い出しを行うように形成することができる。一方、この遊技機用プログラムを用いて業務用、家庭用のテレビゲーム機等を制御しようとする場合には、液晶ディスプレイやCRTなどの画像表示装置に、入賞時に遊技メダルの払い出しがなされるような画像や、手持ちの遊技メダル数が増加するような表示や、所定の得点が加算されるような表示を行うように形成することができる。
このように、本発明は、現実の遊技機を制御するためのプログラムと、業務用、家庭用のテレビゲーム機やパソコン等に読み込まれることによりそれらを遊技機として機能させるためのプログラムとのいずれも含むものである。
(作用)
本発明に係る遊技機用プログラムによれば、操作信号制御手段180は、所定の場合に、図柄変動開始手段37、図柄変動停止手段38、又は、遊技媒体ベット手段36のいずれか一の手段が出力する操作信号として、前記一の手段にあらかじめ設定されている操作信号又は前記一の手段以外のいずれかの手段にあらかじめ設定されている操作信号を設定することができるように設定されている。すなわち、所定の手段の機能を他の手段の機能に変更することができるように設定されている。したがって、操作信号制御手段180によって、所定の手段の機能が他の手段の機能に変更されると、遊技者が所定の手段を操作した際に、遊技機がいつもと異なる作動をすることとなるため、遊技者に対して意外性が高い操作感を与えることができる。これにより、遊技機の操作が単調となることを防止することができる。
また、本発明に係る遊技機用プログラムによれば、操作信号制御手段180は、たとえば、所定の当選役に当選しているような特定の状態の場合(所定の場合)に、所定の手段の機能を他の手段の機能に変更するように設定されているため、遊技者は、所定の手段の機能が変更されたことを知ることにより、所定の当選役に当選しているような特定の状態となっていることを認識することができる。したがって、遊技者の遊技に対する興趣を高めることが可能となる。
ところで、前記操作信号制御手段180は、遊技の開始前であって、かつ、最大投入個数まで遊技媒体が投入されていない状態において、図柄変動開始手段37、図柄変動停止手段38、又は、遊技媒体ベット手段36のいずれかの手段が出力する操作信号をベット信号に設定するように、設定することができる。
また、前記遊技機用プログラムは、前記操作信号制御手段180を、前記操作信号制御手段180は、図柄変動開始手段37、図柄変動停止手段38、又は、遊技媒体ベット手段36のいずれか一つの手段を選択するための第1選択手段190、変動開始信号、変動停止信号、又は、ベット信号のいずれか一つの操作信号を選択するための第2選択手段200、前記第1選択手段190により選択された手段が出力する操作信号として、前記第2選択手段200により選択された操作信号を設定する操作信号設定手段210、として機能させるように設定することもできる。
また、前記遊技機用プログラムは、前記操作信号制御手段180を、操作信号の設定を行うか否かを抽選により決定するための操作信号設定抽選手段220、として機能させるように設定することもできる。
また、前記遊技機用プログラムは、前記操作信号設定抽選手段220を、操作信号の設定を行うか否かの抽選における抽選確率の基礎となる数値を記憶した信号設定判定テーブル230、として機能させるとともに、前記信号設定判定テーブル230を、操作信号の設定を行う確率を所定の数値に設定した通常確率信号設定判定テーブル230a、操作信号の設定を行う確率を、前記通常信号設定判定テーブル230aよりも高い数値に設定した高確率信号設定判定テーブル230b、として機能させるように設定することもできる。
また、前記遊技機用プログラムは、前記遊技制御手段を、図柄46の組み合わせにより構成される当選役を抽選により決定するための当選抽選手段80、一般的な遊技である通常遊技を制御するための通常遊技制御手段60、通常遊技よりも多くの利益を遊技者に付与可能な特別遊技を制御するための特別遊技制御手段70、として機能させ、前記当選役として前記特別遊技を開始可能な特別当選を少なくとも備えるとともに、前記操作信号設定抽選手段220を、特別当選に当選していない状態においては、通常確率信号設定判定テーブル230aにより操作信号の設定を行うか否かの抽選を行うべく、通常確率信号設定判定テーブル230aを選択するとともに、特別当選に当選している状態においては、高確率信号設定判定テーブル230bを用いて、操作信号の設定を行うか否かの抽選を行うべく、高確率信号設定判定テーブル230bを選択するための信号設定判定テーブル選択手段240、として機能させるように設定することもできる。
また、前記遊技機用プログラムは、前記遊技制御手段を、図柄46の組み合わせにより構成される当選役を抽選により決定するための当選抽選手段80、一般的な遊技である通常遊技を制御するための通常遊技制御手段60、通常遊技よりも多くの利益を遊技者に付与可能な特別遊技を制御するための特別遊技制御手段70、として機能させ、前記当選役として前記特別遊技を開始可能な特別当選を少なくとも備えるとともに、前記操作信号制御手段180を、当選抽選手段80の抽選の結果、特別当選に当選した場合において、図柄変動開始手段37、図柄変動停止手段38、又は、遊技媒体ベット手段36のいずれか一つが出力する操作信号を、前記手段のいずれかが出力する操作信号として設定するように形成し、前記遊技機を、特別当選の当選時に、変動開始信号、変動停止信号、又は、ベット信号のいずれかの操作信号を出力する操作を行うことを、遊技者に指示するための所定操作指示手段250、遊技者が前記所定操作指示手段250により指示された操作をすることができた場合に、前記特別当選を有効なものと判断する一方、遊技者が前記所定操作指示手段250により指示された操作をすることができなかった場合に、前記特別当選を無効なものと判断する特別当選判断手段260、として機能させるように設定することもできる。
(請求項9)
請求項9記載の発明は、遊技機を、複数の図柄を変動表示又は停止表示するための複数個の図柄表示手段41、図柄表示手段41の図柄46における変動表示を開始させるための操作信号である変動開始信号を、図柄表示手段41に対して出力するように、あらかじめ設定されている図柄変動開始手段37、変動表示中の図柄表示手段41をそれぞれ個別に停止させるための操作信号である変動停止信号を、対応する図柄表示手段41に対して出力するように、あらかじめ設定されている複数個の図柄変動停止手段38、遊技に関する制御を行うための遊技制御手段、所定の上限個数(以下、最大投入個数とする)を限度とする遊技媒体の投入により遊技が開始可能となり、遊技媒体を所定個数まで電子的に貯留可能に形成されているとともに、遊技の開始前であって、かつ、最大投入個数まで遊技媒体が投入されていない状態において、貯留されている遊技媒体を減じて、遊技媒体の投入に代えるための操作信号であるベット信号を出力するように、あらかじめ設定されている遊技媒体ベット手段36、及び、所定の場合に、図柄変動開始手段37、図柄変動停止手段38、又は、遊技媒体ベット手段36のいずれか一の手段が出力する操作信号として、前記一の手段にあらかじめ設定されている操作信号又は前記一の手段以外のいずれかの手段にあらかじめ設定されている操作信号を設定可能な操作信号制御手段180、として機能させるための遊技機用プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
(作用)
本発明によれば、上記した請求項8記載の発明と同様の作用効果を得ることができる。
本発明は、以上のように構成されているので、以下に記載されるような効果を奏する。
(請求項1ないし5)
すなわち、請求項1ないし5記載の発明によれば、遊技機の操作が単調となることを防止し、意外性が高い操作感を与えることで、遊技者の遊技に対する興趣を高めることが可能な遊技機を提供することができる。
(請求項6)
すなわち、請求項6記載の発明によれば、上記した請求項1ないし5の発明の効果に加え、意外性が高い報知演出を行い、遊技者に斬新な遊技感を与えることで、遊技性を向上させることが可能な遊技機を提供することができる。
(請求項7)
すなわち、請求項7記載の発明によれば、上記した請求項1ないし5の発明の効果に加え、遊技機の操作自体に遊技性を付加することで、遊技機の操作を興味あるものとするとともに、遊技機の遊技性を向上させることが可能な遊技機を提供することができる。
(請求項8)
すなわち、請求項8記載の発明は、遊技機の操作が単調となることを防止し、意外性が高い操作感を与えることで、遊技者の遊技に対する興趣を高めることが可能な遊技機用プログラムを提供することができる。
(請求項9)
すなわち、請求項9記載の発明は、遊技機の操作が単調となることを防止し、意外性が高い操作感を与えることで、遊技者の遊技に対する興趣を高めることが可能な遊技機用プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しつつ説明する。
(1)第1の実施の形態
(図面の説明)
図1から図8までは、本発明の第1の実施の形態を示すものである。
図1は、スロットマシン10の制御装置20の入力及び出力の概略を示すブロック図である。図2は、操作信号制御手段180の概略を示すブロック図である。図3は、スロットマシン10を示す外観正面図である。図4から図8までは、スロットマシン10の動作の概略を示すフローである。
(スロットマシン10)
本実施の形態に係る遊技機は、メダル遊技機であるスロットマシン10であって、遊技媒体として円板状の遊技メダルを使用するものである。
スロットマシン10は、図3に示すように、箱状の筐体11を有する。この筐体11には、遊技者に向かって臨む表示窓12が形成されており、さらに表示窓12には、筐体11の内部に設けられた3個の回転リール40の図柄46を見ることができる図柄表示窓13が形成されている。そして、スロットマシン10の略中央右部には、遊技メダルを投入するためのメダル投入口14が設けられている。
また、スロットマシン10の筐体11の内部には、遊技メダルを貯留するとともに、遊技の結果に基づいて、遊技者に遊技メダルを払い出すホッパーユニット35が設けられている。
また、スロットマシン10の正面側の下部には、入賞の結果、前記ホッパーユニット35から遊技者に向かって遊技メダルを払い出すためのメダル払い出し口47が形成されている。
また、このスロットマシン10は、1回の遊技につき、最大3枚の遊技メダルをベットする、すなわち、投入することができる。この遊技メダルの投入は、遊技メダルをメダル投入口14から直接投入することにより、又は、後述するベットスイッチ16の操作により、行うことができる。
また、筐体11の内部であって、かつ、メダル投入口14の下部には、特に図示していないが、メダル投入口14から投入された遊技メダルの正偽を判断するためのメダルセレクターが設けられている。
さらに、このスロットマシン10は、予め定めた規定上限数を限度として、遊技メダルを遊技機の内部に貯留、すなわち、クレジット可能に形成されている。具体的には、このスロットマシン10は、既定上限数として50が設定されている。すなわち、このスロットマシン10は、、遊技メダルを、0、1、2、3、・・・50までの範囲でクレジットすることができるように設定されている。
また、スロットマシン10の筐体11の内部には、図柄表示手段41としてのリールユニット30が設けられている。このリールユニット30は、前記回転リール40を備えている。具体的には、このリールユニット30は、特に図示していないが、複数の駆動モータを有しており、各駆動モータの回転軸に、各々、表面に複数の図柄46が表示された前記回転リール40が固定されている。また、前記回転リール40は、図2の向かって左側に位置する左リール43と、図2の向かって右側に位置する右リール45と、この左リール43及び右リール45の間に位置する中リール44とからなるものである。そして、スロットマシン10の前面側には、特に図示していないが、横方向に三本、左右の対角線上の斜め方向にニ本の合計五本の入賞ラインが形成されている。そして、この入賞ラインは、投入メダルの枚数に応じて入賞が有効になる入賞有効ラインとなるものである。具体的には、遊技メダルの投入枚数が1枚の場合、五本の入賞ラインのうち、横中央の一本が入賞有効ラインとなる。そして、遊技メダルの投入枚数が2枚の場合、五本の入賞ラインのうち、横方向の三本が入賞有効ラインとなる。そして、遊技メダルの投入枚数が3枚の場合、対角線も含めた五本の入賞ラインの全部が、入賞有効ラインとなる。
また、筐体11の内部には、特に図示していないが、電源ユニットが設けられている。この電源ユニットは、特に図示していないが、電源装置が内装されていると共に、スロットマシン10の主電源を入れるための電源スイッチを備えている。さらに、筐体11の内部には、特に図示していないが、スロットマシン10の全体の動作を制御するための制御装置20が備えられている。
(制御装置20)
上記制御装置20は、特に図示していないが、CPUを中心に構成され、ROM、RAM、及び、I/O等を備えている。ここで、CPUは、1個に限定されず、2個以上のCPUで制御するようにしてもよい。また、CPU、ROM、RAM、及び、I/O等は一体化されてワンチップを構成してもよい。そして、CPUがROMに記憶されたプログラムを読み込むことで、次の(1)及び(2)の装置を構成する。
(1)遊技制御装置21(遊技制御手段)
(2)演出制御装置22
遊技制御手段としての遊技制御装置21は、図柄変動開始手段37としてのスタートスイッチ18、及び、図柄変動停止手段38としてのストップスイッチ19の操作により、前記回転リール40の回転及び停止を制御するためのものである。この遊技制御装置21の詳細については後述する。
演出制御装置22は、筐体11に備えられたランプ32やスピーカ33等の演出表示部26を制御するためのものである。
ここで、制御装置20を主制御装置と、主制御装置からの信号を受信して作動する副制御装置とから構成し、前記遊技制御装置21を主制御装置に、前記演出制御装置22を副制御装置として形成することができる。このように、遊技全般の処理を行う制御装置と、演出を行う制御装置と、を別個に形成することで、演出制御に割り当てられるメモリを大幅に増やすことができ、かつ、演出のみを変更することも可能である。
(入力段)
上記制御装置20の入力段には、図1に示すように、次のパーツが接続されている。
(1)投入スイッチ15
(2)ベットスイッチ16(遊技媒体ベット手段36)
(3)精算スイッチ17
(4)スタートスイッチ18(図柄変動開始手段37)
(5)ストップスイッチ19(図柄変動停止手段38)
なお、入力段としては、上記した(1)から(5)までのパーツに限定されるものではない。
(投入スイッチ15)
投入スイッチ15は、図3に示すように、スロットマシン10の内部であって、かつ、前記メダル投入口14の下方に設けられた操作スイッチであって、このメダル投入口14から投入され、かつ、メダルセレクターにより、適正なものとして判断された遊技メダルを検知するためのものである。
(ベットスイッチ16(遊技媒体ベット手段36))
遊技媒体ベット手段36としてのベットスイッチ16は、図3に示すように、図柄表示窓13の下方であって、スロットマシン10の略中央左部に設けられた操作スイッチである。このベットスイッチ16には、貯留メダル数を減じて遊技メダルの投入に代える機能があらかじめ設定されている。換言すれば、ベットスイッチ16は、貯留メダル数を減じて遊技メダルの投入に代えるための操作信号であるベット信号を出力するように、あらかじめ設定されているものである。
ここで、スロットマシン10は、上述の如く、1回の遊技につき、最大3枚のメダルをベットする、すなわち、投入することができるが、投入メダルは、所定枚数、たとえば50枚まで、あらかじめ遊技機内部に貯留しておくことができ、貯留メダル数は、後述する数値表示部31に表示されるようになっている。そして、この数値表示部31に貯留メダル数が表示されている場合には、メダル投入口14に遊技メダルを投入する代わりに、ベットスイッチ16を操作することにより遊技を開始させることができる。すなわち、後述するスタートスイッチ18を操作可能状態にすることができる。ベットスイッチ16を操作すると、数値表示部31の表示が「3」減算され、遊技メダルを3枚投入したものとして扱われる。なお、ベットスイッチ16としては、遊技メダル1枚投入用スイッチ、遊技メダル2枚投入用スイッチを設けることもできる。また、ベットスイッチ16は、1個のスイッチで、遊技メダル1枚投入、遊技メダル2枚投入、遊技メダル3枚投入を行えるように形成することもできる。
また、このベットスイッチ16は、遊技の開始前であって、かつ、3枚の遊技メダルが投入されていない状態において、操作可能となるように設定されている。すなわち、遊技が開始してから当該遊技が終了するまでの間、遊技を開始するために既に遊技メダルが3枚投入されているとき、又は、後述する再遊技に当選したときは、ベットスイッチ16を操作しても、ベット信号は出力されないように設定されている。
なお、ベットスイッチ16には、上述の如く、貯留メダル数を減じて遊技メダルの投入に代える機能があらかじめ設定されているが、後述する操作信号制御手段180により、後述するスタートスイッチ18、又は、ストップスイッチ19のいずれかの操作スイッチの機能に変更可能に形成されている。すなわち、操作信号制御手段180は、ベットスイッチ16の操作により出力されるようにあらかじめ設定されているベット信号を、スタートスイッチ18にあらかじめ設定されている変動開始信号、又は、ストップスイッチ19にあらかじめ設定されている変動停止信号のいずれかの操作信号に変更可能に形成されている。
(精算スイッチ17)
精算スイッチ17は、図3に示すように、前記ベットスイッチ16の左方に設けられた操作スイッチである。この精算スイッチ17には、貯留されている投入メダルを払い出す機能があらかじめ設定されている。換言すれば、精算スイッチ17は、貯留されている投入メダルを払い出すための操作信号である貯留解除信号を出力するように、あらかじめ設定されているものである。
また、この精算スイッチ17は、遊技の開始前において、操作可能となるように設定されている。すなわち、遊技が開始してから当該遊技が終了するまでの間、又は後述する再遊技に当選したときは、精算スイッチ17を操作しても、貯留解除信号は出力されないように設定されている。
(スタートスイッチ18(図柄変動開始手段37))
スタートスイッチ18は、図3に示すように、図柄表示窓13の斜め下方に設けられたレバーである。このスタートスイッチ18は、遊技メダルの投入、若しくは、ベット信号の出力を条件に、または、「再遊技(Replay)」時には前遊技から所定時間経過を条件に、リールユニット30の駆動を開始させるための図柄変動開始手段37である。すなわち、このスタートスイッチ18には、リールユニット30の駆動を開始させる(回転リール40の回転を開始させる)機能があらかじめ設定されている。換言すれば、スタートスイッチ18は、リールユニット30の駆動を開始させる(回転リール40を回転させる)ための操作信号である変動開始信号を出力するように、あらかじめ設定されているものである。
ここで、「再遊技(Replay)」とは、後述する当選抽選手段80の抽選により、「再遊技(Replay)」のフラグが成立し、「再遊技(Replay)」の図柄が、入賞となるための所定の位置である入賞有効ライン上に揃うことにより、次の遊技において、遊技メダルを新たに投入することなく、再度、遊技を行うことができるものである。
なお、このスタートスイッチ18も、後述する操作信号制御手段180により、ベットスイッチ16、又は、ストップスイッチ19のいずれかの操作スイッチの機能に変更可能に形成されている。すなわち、操作信号制御手段180は、スタートスイッチ18の操作により出力されるようにあらかじめ設定されている変動開始信号を、前記ベット信号、又は、前記変動停止信号のいずれかの操作信号に変更可能に形成されている。
(ストップスイッチ19(図柄変動停止手段38))
ストップスイッチ19は、図3に示すように、図柄表示窓13の下方であって、スロットマシン10の略中央部に設けられている操作スイッチであって、リールユニット30の駆動を停止させるための図柄変動停止手段38である。すなわち、このストップスイッチ19には、リールユニット30の駆動を停止させる(回転リール40の回転を停止させる)機能があらかじめ設定されている。換言すれば、ストップスイッチ19は、リールユニット30の駆動を停止させる(回転リール40の回転を停止させる)ための変動停止信号を出力するように、あらかじめ設定されているものである。。
具体的には、ストップスイッチ19は、図2に示すように、各回転リール40に対応した3個のスイッチから構成され、各回転リール40の下方に1個ずつ設けられているものである。回転リール40に対応したストップスイッチ19の操作により、具体的には、遊技者が回転リール40に対応したストップスイッチ19を指で押す又は触れる等の操作を行うことにより、対応する回転リール40を停止させるための変動停止信号が出力され、当該対応した回転リール40が回転を停止するように、あらかじめ設定されているものである。
なお、このストップスイッチ19も、後述する操作信号制御手段180により、ベットスイッチ16、又は、スタートスイッチ18のいずれかのスイッチの機能に変更可能に形成されている。すなわち、操作信号制御手段180は、ストップスイッチ19の操作により出力されるようにあらかじめ設定されている変動停止信号を、前記ベット信号、又は、前記変動開始信号のいずれかの操作信号に変更可能に形成されている。
(出力段)
前記制御装置20の出力段には、図1に示すように、次のパーツが接続されている。
(1)リールユニット30(図柄表示手段41)
(2)ホッパーユニット35
(3)数値表示部31
(4)演出表示装置26(ランプ32、スピーカ33及び画像表示部34)
なお、出力段としては、上記した(1)から(4)までのパーツに限定されるものではない。
(リールユニット30(図柄表示手段41))
図柄表示手段41としてのリールユニット30は、特に図示していないが、枠体に固定、又は、支持された3個のモータと、各々のモータの出力軸に固定された3個の回転リール40とから構成されている。そして、特に図示していないが、各回転リール40は、合成樹脂からなる回転ドラムと、この回転ドラムの周囲に貼付されるテープ状のリールテープ42とを備えている。このリールテープ42の外周面には、複数個(たとえば、21個)の図柄46が表示されている。
そして、回転リール40の一部に、いわゆるスタートインデックスが形成してある。そして、モータによる回転を開始した後、前記スタートインデックスを検知してからの回転角度を認識することで、現在位置を特定し、その後、所定角度で停止させることによって、停止制御が行われる。
(ホッパーユニット35)
ホッパーユニット35は、筐体11の内部下方には、遊技の結果に基づいて、遊技者にメダルを払い出すためのものである。
(数値表示部31)
数値表示部31は、前記図柄表示窓13の下方に設けられた7セグメントのLEDからなる表示装置であって、現在、貯留されている遊技メダルの枚数である、現クレジット数を表示するためのものである。具体的には、この数値表示部31には、0から50までの数値を表示可能となっている。
なお、この数値表示部31は、現クレジット数を表示するのみならず、その他の遊技に関する数字などを表示するように形成することもできる。
具体的には、この数値表示部31は、遊技メダルの投入又は入賞による遊技メダルの払い出しがあると加算表示され、ベットスイッチ16を操作することにより減算表示されるようになっている。また、精算スイッチ17を操作すると、表示されている枚数の遊技メダルが払い戻されて表示はゼロとなる。
(演出表示装置26)
演出表示装置26は、演出制御装置22の制御により、遊技者に入賞等を報知させるなど、種々の演出を行うものである。具体的には、演出表示装置26は、前記図柄表示窓13の周囲に形成されたランプ32、スロットマシン10の正面下部に設けられたスピーカ33、及び、図柄表示窓13の上方に設けられた窓部である画像表示部34等から構成されている。
画像表示部34は、液晶表示装置やCRT、ドットマトリクスなどを用いて、入賞の報知その他の演出を表示するためのものである。なお、画像表示部34としては、上記のものに限られず、たとえば演出専用の回転リールを設け、リールの図柄や文字等により演出を表示するようにしても良い。
また、ランプ32及びスピーカ33は、発光体の点灯又は点滅、入賞音の発生により入賞等を報知するためのものである。
(遊技制御装置21(遊技制御手段))
遊技制御手段としての遊技制御装置21は、変動開始信号、及び、変動停止信号の出力に基づいて、回転リール40の回転及び停止を制御するためのものである。そして、この遊技制御装置21は、次の(1)から(7)までの手段として機能する。
(1)通常遊技制御手段60
(2)特別遊技制御手段70
(3)当選抽選手段80
(4)持ち越し手段90
(5)停止制御手段160
(6)入賞判定手段170
(7)操作信号制御手段180
なお、遊技制御装置21としては、上記した(1)から(7)までの手段に限定されるものではなく、他の手段を含んでいてもよい。
(通常遊技制御手段60)
通常遊技制御手段60は、通常遊技を行わせるためのものである。
すなわち、メダルの投入若しくはベット信号の出力を条件に、または、「再遊技(Replay)」時には前遊技から所定時間経過を条件に、変動開始信号が出力されると、リールユニット30が駆動され、3個の回転リール40が回転を開始する。
その後、所定の変動停止信号が出力されると、この変動停止信号に対応する回転リール40の回転が停止する。
そして、3つの変動停止信号がそれぞれ出力されると、3個の回転リール40の回転が全て停止する。このとき、表示窓12の所定の入賞ライン上に、予め設定された当選図柄が停止すると、ホッパーユニット35を介して所定枚数のメダルが払い出される。なお、メダルを払い出す代わりに、クレジットしても良い。
当選には、入賞により遊技メダルの払い出しを伴う小役当選と、遊技メダルの払い出しは無いが遊技メダルを新たに投入することなく再度の遊技を行える再遊技当選と、小役当選及び再遊技当選よりもさらに大きな利益を遊技者に付与する特別当選とを備えている。前記小役当選には、5枚役、10枚役、15枚役など、払い出しメダルの枚数が異なる複数の当選役が設けられている。
そして、当選判定の抽選結果がいずれかの当選役に当選となった場合、その当選に対応した当選フラグが成立する。そして、所定の当選フラグが成立中に、すべての回転リール40の停止時に、当選に係る図柄46の組み合わせが所定の入賞ライン上に揃うことを条件に入賞し、メダルの払い出しや、遊技者に有利な特別遊技が行われるように形成されている。
(特別遊技制御手段70)
特別遊技制御手段70は、抽選手段の抽選結果に基づいて、特別遊技を行わせるためのものである。
上記特別遊技としては、大別すると、次のゲームがある。
(1)特定導入遊技(ビッグボーナスゲーム、以下BBゲームという)
(2)特定遊技(レギュラーボーナスゲーム、以下RBゲームという)
(3)特定当選遊技(ジャックゲーム、以下JACゲームという)
なお、RBゲームは、BBゲーム中に行われる場合と、BBゲーム中でないときにも単独で行われる場合がある。また、上記JACゲームは、RBゲーム中に行われるものである。また、特別遊技としては、上記した(1)から(3)までの遊技に限定されるものではない。
特別遊技制御手段70は、図1に示すように、大別すると、次の手段を備える。
(1)特定導入遊技制御手段71
(2)特定遊技制御手段72
(特定導入遊技制御手段71)
特定導入遊技制御手段71は、BBゲームを制御するためのものである。
具体的には、通常遊技において、特に図示していないが、たとえば「7」等の図柄が入賞ライン上に3個揃うと、ホッパーユニット35を介して、たとえば15枚のメダルが払い出される。このとき、BBゲームが開始される。
BBゲームに移行すると、通常遊技と同様に最大3枚のメダルの投入によって開始され、3つの回転リール40の回転を各々停止させた際に、入賞ライン上に当選図柄が揃っているか否かによって、遊技メダルの払い出しが行われるものである。
したがって、BBゲーム中では、通常遊技と同様に小役を含めた抽選が毎回行われるものである。ただ、このBBゲーム中にRBゲームに移行するための特定当選図柄が入賞有効ライン上に揃った場合には、その後RBゲームに移行するものである。
なお、通常、BBゲーム中はRBゲームへの移行が、たとえば最大3回行われることになっているために、1回目のRBゲームが終了した後は、また前述したような通常遊技と同様な抽選及び制御が行われるものである。
そして、BBゲームでは、BBゲーム中のRBゲームが所定の最大回数、たとえば3回か、或いはBBゲーム中の通常遊技が所定の最大回数、たとえば最大30回の終了により、BBゲームは終了するものである。なお、このBBゲームは、上述のような終了の条件(BBゲーム中におけるRBゲームの最大回数の終了、BBゲーム中における通常遊技の最大回数の終了)を定めることなく、BBゲーム中において獲得した遊技メダルが所定の枚数(たとえば465枚)に達することにより、終了させることもできる。
(特定遊技制御手段72)
特定遊技制御手段72は、RBゲームを制御するためのものである。
具体的には、RBゲームに移行すると、メダルが1枚投入となり、回転リール40の所定の図柄46が表示窓12のセンターライン上に揃った場合に入賞となる特定当選遊技が行われるものである。そして、RBゲームでは、入賞するか否かの特定当選遊技が最大12回行えるものであり、そのうち、最大8回の入賞が可能である。すなわち、最大8回の入賞するか、又は、最大12回の特定当選遊技の終了により、RBゲームは終了するものである。
(当選抽選手段80)
当選抽選手段80は、予め定めた抽選確率に基づいて当選役に関する抽選を行うものである。そして、当選抽選手段80は、図1に示すように、大別すると、次の手段を備える。
(1)乱数発生手段81
(2)乱数抽出手段82
(3)当選判定テーブル83
(4)判定手段84
(5)判定テーブル選択手段85
(6)当選フラグ成立手段86
なお、当選抽選手段80としては、上記した(1)から(6)までに限定されるものではない。
(乱数発生手段81)
乱数発生手段81は、当選抽選用の乱数を所定の領域内(たとえば、十進数で0〜65535)で発生させるものである。
(乱数抽出手段82)
乱数抽出手段82は、乱数発生手段81が発生する乱数を、所定の条件(たとえば、変動開始信号の出力)で抽出するものである。なお、この抽出した乱数を抽出乱数データとする。
なおここで、「乱数発生手段」としては、ソフト乱数としての平均採中法等で乱数を発生させることができるものの他に、一定範囲の数字を高速で1ずつ加算するカウンタを用いて構成することもできる。たとえば、0〜16383の範囲の数字を、1秒間に700万回程度順次繰り返すようにしたカウンタが考えられる。そして、「乱数抽出手段」としては、変動開始信号が出力されたタイミングで(スタートスイッチ18を押したタイミングで)カウンタの数字を読みとることなる。
このように形成すると、「乱数発生手段」では乱数を発生しているわけではないものの、「乱数抽出手段」によって抽出される数字は、あたかも乱数のような分布となる。このように、結果として乱数のような分布を示す数字が得られる手段を、ここでは「乱数発生手段」あるいは「乱数抽出手段」に含めて考えるものとする。
(当選判定テーブル83)
当選判定テーブル83は、乱数発生手段81がとる乱数の全領域中、各当選項目の当選領域を有するものである。
ここで、当選判定テーブル83としては、図1に示すように、スロットマシン10の遊技仕様の設定毎に、通常遊技に用いる通常遊技用テーブル83aと、特別遊技に用いる特別遊技用テーブル83b(BB用テーブル、RB用テーブル)とが設けられている。通常判定テーブル83aは、BB当選、RB当選、その他の小役当選領域、及び、ハズレ領域が所定の割合で設定されたテーブルであり、特別遊技用テーブル83bのうちBB用テーブルは、RB当選、その他の小役当選領域、及び、ハズレ領域が所定の割合で設定されたテーブルであり、特別遊技用テーブル83bのうちRB用テーブルは、特定当選、及び、ハズレ領域が所定の割合で設定されたテーブルである。
(判定手段84)
判定手段84は、乱数抽出手段82が抽出した抽出乱数データと、当選判定テーブル83の抽選確率データに基づいて、乱数発生手段81がとる乱数の全領域中の各当選項目の当選領域からなる当選判定領域データとを照合し、当該抽出乱数データが属する当選領域に対応する当選を決定するものである。この判定手段84の判定により、抽出乱数データが所定の当選役の当選領域に属している場合には抽選結果が「当選」となり、ハズレの領域に属している場合に抽選結果は「ハズレ」となる。
(判定テーブル選択手段85)
判定テーブル選択手段85は、遊技機の設定、遊技メダルのベット枚数、遊技状態などに対応して、当選判定の抽選に用いる当選判定テーブル83を選択決定するためのものである。たとえば、RBが入賞した場合には、通常遊技用テーブル83aから、特別遊技用テーブル83bのうちRB用テーブルに変更する。
(当選フラグ成立手段86)
当選フラグ成立手段86は、前記判定手段84の判定結果が当選の場合に、当選フラグを成立させるためのものである。
ここで、当選フラグとは、「当たり」「ハズレ」のデータを制御装置20に記憶しておくメモリ部分のことである。そして、当選フラグには、当選判定の抽選結果が小役当選である場合に成立する小役当選フラグと、抽選結果が特別当選である場合に成立する特別当選フラグ(BBフラグ、RBフラグ)とがある。
(持ち越し手段90)
持ち越し手段90は、抽選結果が特別当選である場合に、前記当選フラグ成立手段86により成立した特別当選フラグ(BBフラグ、RBフラグ)を、次遊技以降に持ち越すためのものである。
上述の通り、当選フラグには、当選判定の抽選結果が小役当選である場合に成立する小役当選フラグと、抽選結果が特別当選である場合に成立する特別当選フラグ(BBフラグ、RBフラグ)とがある。
この当選フラグは、原則として、当該当選役の入賞により消滅するものである。ただし、抽選により特別当選フラグが成立したが、回転リール40の停止図柄の組み合わせが特別当選態様(たとえば、特別当選図柄である「7」が三つ揃う)と一致していない場合には、持ち越し手段90によって、それ以後の遊技に特別当選フラグ成立の権利が持ち越されるように設定されている。なお、小役当選フラグは、当選フラグが成立した遊技で入賞させられない場合、当選フラグ成立の権利の次の遊技への持ち越しはない。
(停止制御手段160)
停止制御手段160は、当選抽選手段80の当選判定結果に基づいて、変動停止信号の出力に基づく回転リール40の回転停止を制御するためのものである。すなわち、変動停止信号が出力された時点で、所定位置に直ちに停止できる回転リール40の図柄46を基準図柄として、基準図柄から回転方向に5コマ移動した時の図柄46までの範囲で回転リール40を停止させるようになっており、この5コマの範囲内において、どこで停止させるかを当選判定結果に基づいて決定するのである。
具体的には、停止制御手段160は、特に図示しないが、停止制御データ記憶手段と、停止制御変更手段とを少なくとも有しており、当選フラグが成立しているときには、その当選に対応した図柄(当選図柄)が極力入賞有効ライン上に停止するように、それ以外の図柄46が停止しないように制御を行い、前記5コマの範囲内で停止図柄を決定する。すなわち、停止させるべき図柄46を5コマの範囲内で極力停止するように制御(引き込み制御)し、停止させるべきでない図柄46が停止しないように制御(蹴飛ばし制御)するものである。一方、当選フラグが成立していない場合には、停止図柄がいかなる入賞の態様にもならないように、蹴飛ばし制御を行う。
前記停止制御データとしては、停止テーブルを設けてもよい。停止テーブルとは、所定の図柄から何コマ回転させて回転リール40を停止させるかを、所定条件に応じ各図柄ごとにテーブル上規定したものである。具体的には、当選フラグが成立しているときには、その当選フラグに対応する図柄46が入賞有効ライン上に揃うように、予めテーブルの上で停止位置が決定されてあり、いわゆる引き込み設定の一種を備えているものである。また、当選フラグが成立していないときには、他の当選図柄が入賞有効ライン上に揃わないように、予めテーブルの上で停止位置が決定されてあり、いわゆる蹴飛ばし設定の一種を備えているものである。
前記停止制御変更手段は、遊技ごとに、当選判定の抽選結果に基づいて所定の設定データを決定するためのものである。すなわち、当選抽選手段80の当選判定の結果がハズレの場合には、いかなる当選図柄も入賞有効ライン上から蹴飛ばすように設定されたデータを選択し、当選抽選手段80の当選判定の結果が所定の当選役に当選した場合には、当該当選図柄を入賞有効ライン上に極力引き込み、当該当選図柄以外の図柄が入賞態様にならないよう蹴飛ばすように設定されたデータを選択する。
(入賞判定手段170)
入賞判定手段170は、当選抽選手段80の抽選結果及び回転リール40の停止図柄に基づいて、入賞処理を行わせるためのものである。すなわち、当選判定の抽選結果が所定の当選役に当選しており、当該当選に係る当選図柄が所定の入賞有効ライン上に揃って停止している場合には、入賞信号を出力するように形成されている。
入賞信号は、種々の手段に送出される。例えば、入賞信号を受信したホッパーユニット35は所定枚数のメダルを払い出し、演出制御装置22は入賞演出を実行する。また、再遊技入賞信号を受信した通常遊技制御手段60は再遊技を、特別入賞信号を受信した特別遊技制御手段70は特別遊技を、それぞれ開始する。
(操作信号制御手段180)
操作信号制御手段180は、所定の場合に、ベットスイッチ16、スタートスイッチ18、又は、ストップスイッチ19のいずれかの操作スイッチにあらかじめ設定されている機能を変更するためのものである。すなわち、操作信号制御手段180は、所定の場合に、上記のいずれかの操作スイッチにあらかじめ設定されている操作信号を、いずれかの操作スイッチの操作信号に変更可能に形成されている。そして、この操作信号制御手段180は、図2に示すように、大別すると、次の手段を備える。
(1)第1選択手段190
(2)第2選択手段200
(3)操作信号設定手段210
(4)操作信号設定抽選手段220
なお、操作信号制御手段180としては、上記した(1)から(4)までの手段に限定されるものではなく、他の手段を含んでいてもよい。
(第1選択手段190)
第1選択手段190は、出力される操作信号を変更する対象となる操作スイッチ(機能を変更する操作スイッチ)として、遊技媒体ベット手段36としてのベットスイッチ16、図柄変動開始手段37としてのスタートスイッチ18、又は、図柄変動停止手段38としてのストップスイッチ19のうちいずれか一つを選択するものである。
この第1選択手段190は、後述する如く、操作信号設定抽選手段220による抽選によって、所定の操作スイッチに対して所定の操作信号を設定する(所定の操作スイッチの機能を変更する)ことが決定された場合に、上記操作スイッチの選択を行うように形成されている。
また、本実施の形態における第1選択手段190は、特に図示していないが、抽選手段を備えており、この抽選手段による抽選によって、選択する操作スイッチを決定できるように形成されている。選択する操作スイッチの決定は、上述のような抽選手段による抽選に限られるものではない。たとえば、遊技回数や投入された遊技メダルの枚数などの条件に基づいて、あらかじめ定められた操作スイッチを選択するように形成することもできる。
(第2選択手段200)
第2選択手段200は、前記第1選択手段190により選択された操作スイッチに設定する操作信号として、ベット信号、変動開始信号、又は、変動停止信号のいずれか一つを選択するものである。
この第2選択手段200も、上述の第1選択手段190と同様に、操作信号設定抽選手段220による抽選によって、所定の操作スイッチに対して所定の操作信号を設定する(所定の操作スイッチの機能を変更する)ことが決定された場合に、上記操作信号の選択を行うように形成されている。
また、本実施の形態における第2選択手段200も、特に図示していないが、抽選手段を備えており、この抽選手段による抽選によって、選択する操作信号を決定できるように形成されている。
(操作信号設定手段210)
操作信号設定手段210は、前記第1選択手段200により選択された操作スイッチに対して、前記第2選択手段200により選択された操作信号を設定するためのものである。たとえば、第1選択手段190によりスタートスイッチ18が選択され、第2選択手段200によりベット信号が選択されたときは、この操作信号設定手段210が、スタートスイッチ18に対してベット信号を設定する。したがって、スタートスイッチ18が遊技者により操作されると、ベット信号が出力され、これにより、遊技メダルが投入されることとなる。
また、この操作信号設定手段210は、所定の操作スイッチに対して、あらかじめ設定されていた操作信号を設定するように形成することもできる。換言すれば、所定の操作スイッチにおける操作信号が結果的に変更されないような設定も可能となるように形成することもできる。具体的には、たとえば、第1選択手段190によりスタートスイッチ18が選択され、第2選択手段200により変動開始信号が選択されたときは、操作信号設定手段210により、スタートスイッチ18に対して変動開始信号が設定される。ここで、スタートスイッチ18には、あらかじめ変動開始信号が設定されているため、結果的にはスタートスイッチ18の操作信号は変更されていないということとなる。
また、この操作信号設定手段210は、操作信号設定抽選手段220による抽選によって機能を変更することが決定された場合には、第2選択手段200の選択の結果に拘らず、第1選択手段190により選択された操作スイッチに対して、常に同一の操作信号を設定するように形成することもできる。たとえば、第1選択手段190により選択された操作スイッチに対して、常にベット信号を設定するように形成することができる。
また、この操作信号設定手段210は、上述の如く、第1選択手段190により選択された操作スイッチに対して、前記第2選択手段200により選択された操作信号を設定するとともに、第2選択手段200により選択された操作信号があらかじめ設定されていた操作スイッチに対して、第1選択手段190により選択されたスイッチにあらかじめ設定されていた操作信号を設定するように形成することもできる。すなわち、操作信号設定手段210は、2つの操作スイッチ相互間で操作信号を変更するように形成することもできる。具体的には、たとえば、第1選択手段190によりスタートスイッチ18が選択され、第2選択手段200によりベット信号が選択されたときは、操作信号設定手段210は、スタートスイッチ18に対してベット信号を設定する。ここで、第2選択手段200により選択されたベット信号は、あらかじめベットスイッチ16に設定されているものである。また、第1選択手段190により選択されたスタートスイッチ18には、あらかじめ変動開始信号が設定されている。したがって、操作信号設定手段210は、上述のように、スタートスイッチ18に対してベット信号を設定するとともに、ベットスイッチ16に対して変動開始信号を設定する。すなわち、操作信号設定手段210は、スタートスイッチ18及びベットスイッチ16相互間で、出力する操作信号を変更することとなる。換言すれば、操作信号設定手段210は、スタートスイッチ18及びベットスイッチ16相互間で、機能を変更することとなる。さらに換言すれば、操作信号設定手段210は、スタートスイッチ18及びベットスイッチ16の機能を入れ替えることとなる。
なお、本実施の形態に係るスロットマシン10には、上述の如く、ストップスイッチ19が備えられているが、このストップスイッチ19は、各回転リール40に対応した3個の操作スイッチから構成されている。そして、所定のストップスイッチ19を操作すると、このストップスイッチ19に対応した回転リール40が回転を停止することとなる。すなわち、各ストップスイッチ19には、対応する回転リール40の回転を停止させるために、それぞれ異なる変動停止信号が個別に設定されている。
操作信号設定手段210は、これら3個のストップスイッチ19内において、変動停止信号を変更するように形成することもできる。すなわち、操作信号設定手段210は、3個のストップスイッチ19内で、機能を変更するように形成することもできる。具体的には、たとえば、操作信号設定手段210は、左リール43、中リール44、及び、右リール45の3個の回転リール40のうち、左リール43に対応するストップスイッチ19の機能と、中リール44に対応するストップスイッチ19の機能とを変更することができる。これにより、左リール43に対応するストップスイッチ19を操作すると、中リール44の回転が停止し、中リール44に対応するストップスイッチ19を操作すると、左リール43の回転が停止する。
なお、操作信号設定手段210は、必ずしも、上述のような3個のストップスイッチ19内における変動停止信号の変更ができるように形成する必要はない。たとえば、3個のストップスイッチ19内における変動停止信号の変更は行わず、ベットスイッチ16、精算スイッチ17、又は、スタートスイッチ18のいずれかと、3個のストップスイッチ19のいずれかとの間で、操作信号の変更ができるように形成することもできる。
また、上述と同様に、3個のストップスイッチ19内における変動停止信号の変更は行わず、3個のストップスイッチ19をまとめて一つの仮想的なストップスイッチ19として考え、ベットスイッチ16、精算スイッチ17、又は、スタートスイッチ18のいずれかと、前記一つの仮想的なストップスイッチ19との間で、操作信号の変更ができるように形成することもできる。
具体的には、たとえば、ベットスイッチ16の機能と、上記一つの仮想的なストップスイッチ19の機能とを変更することができる。これにより、上記一つの仮想的なストップスイッチ19にはベット信号が設定され、ベットスイッチ16には変動停止信号が設定される。ここで、一つの仮想的なストップスイッチ19は、実際には、3個のストップスイッチ19から構成されており、一つの仮想的なストップスイッチ19を操作するということは、現実には、3個のストップスイッチ19のいずれかを操作するということとなる。したがって、3個のストップスイッチ19のうち、いずれのストップスイッチ19を操作してもベット信号が出力される、すなわち、いずれのストップスイッチ19を操作しても遊技メダルの投入を行うことができることとなる。
また、上述のように、ベットスイッチ16には変動停止信号が設定される。この場合におけるベットスイッチ16は、このベットスイッチ16を1回のみ操作することにより、3個の回転リール40があらかじめ定めた順番(たとえば、左リール43→中リール44→右リール45という順番)で、自動的に停止するように設定しておくことができる。すなわち、ベットスイッチ16を1回のみ操作することで、左リール43に対応するストップスイッチ19の変動停止信号、次に、中リール44に対応するストップスイッチ19の変動停止信号、最後に右リール45に対応するストップスイッチ19の変動停止信号が順次出力されるように設定することができる。また、ベットスイッチ16を1回操作する度に、3個の回転リール40が一つずつ停止するように設定しておくこともできる。すなわち、ベットスイッチ16を1回操作すると、左リール43に対応するストップスイッチ19の変動停止信号が出力され、左リール43の回転が停止し、再度ベットスイッチ16を操作すると、中リール44に対応するストップスイッチ19の変動停止信号が出力され、中リール44の回転が停止し、さらにもう1度ベットスイッチ16を操作すると、右リール45に対応するストップスイッチ19の変動停止信号が出力され、右リール45の回転が停止するように設定することができる。
(操作信号設定抽選手段220)
操作信号設定抽選手段220は、あらかじめ設定された抽選確率に基づいて、操作信号の設定を行うか否か、換言すれば、所定の操作スイッチに対して所定の操作信号を設定するか否か、さらに換言すれば、所定の操作スイッチの機能を変更するか否かを決定するための抽選を行うものである。そして、操作信号設定抽選手段220は、図2に示すように、大別すると、次の手段を備える。
(1)信号設定乱数発生手段221
(2)信号設定乱数抽出手段222
(3)信号設定判定テーブル230
(4)信号設定判定手段231
(5)信号設定判定テーブル選択手段240
なお、操作信号設定抽選手段220としては、上記した(1)から(5)までに限定されるものではない。
(信号設定乱数発生手段221)
信号設定乱数発生手段221は、操作信号設定抽選用の乱数を所定の領域内(たとえば、十進数で0〜65535)で発生させるものである。
(信号設定乱数抽出手段222)
信号設定乱数抽出手段222は、信号設定乱数発生手段221が発生する乱数を、所定の条件を契機として抽出するものである。本実施の形態に係る信号設定乱数抽出手段222は、その抽出タイミングとして、総ての変動停止信号が出力されたタイミング、すなわち、総ての回転リール40の回転を停止する操作が終了したタイミングに基づいて行われる。なお、この抽出した乱数を抽出乱数データとする。
(信号設定判定テーブル230)
信号設定判定テーブル230は、信号設定乱数発生手段221がとる乱数の全領域中、所定の操作スイッチに所定の操作信号を設定する確率の基礎となる数値を記憶しているものである。すなわち、この信号設定判定テーブル230は、信号設定乱数発生手段221がとる乱数の全領域中、操作信号設定の成否の各項目の当選領域を有するものである。具体的には、操作信号を設定する場合と、設定しない場合とに設定されている。換言すれば、所定の操作スイッチに所定の操作信号を設定する場合と、設定しない場合とに設定されている。
この信号設定判定テーブル230は、操作信号を設定する(所定の操作スイッチに所定の操作信号を設定する)確率を所定の数値に設定した通常確率信号設定判定テーブル230aと、操作信号を設定する確率を前記通常確率信号設定判定テーブル230aよりも高い数値に設定した高確率信号設定判定テーブル230bと、を備えている。具体的には、たとえば、通常確率信号設定判定テーブル230aは、操作信号を設定する(所定の操作スイッチに所定の操作信号を設定する)確率が約150分の1となるように、あらかじめ設定することができる。そして、高確率信号設定判定テーブル230bは、操作信号を設定する(所定の操作スイッチに所定の操作信号を設定する)確率が約2分の1となるように、あらかじめ設定することができる。もちろん、前記確率は、これらの数値に限定されるものではなく、他の数値に設定してもよいものである。
また、信号設定判定テーブル230としては、前記通常確率信号設定判定テーブル230a、及び、高確率信号設定判定テーブル230bに限られるものではなく、これ以外のテーブルを備えることもできる。
また、本実施の形態におけるスロットマシン10においては、後述するように、特別当選に当選していない状態においては、後述する信号設定判定テーブル選択手段240によって、通常確率信号設定判定テーブル230aが選択される。そして、通常確率信号設定判定テーブル230aを用いて、操作信号を設定するか否かの抽選が行われる。また、特別当選に当選している状態においては、信号設定判定テーブル選択手段240によって、高確率信号設定判定テーブル230bが選択される。そして、この高確率信号設定判定テーブル230bを用いて、操作信号を設定するか否かの抽選が行われる。
(信号設定判定手段231)
信号設定判定手段231は、信号設定乱数抽出手段222が抽出した抽出乱数データと、信号設定判定テーブル230の抽選確率データに基づいて、信号設定乱数発生手段221がとる乱数の全領域中の各当選項目の当選領域からなる当選判定領域データとを照合し、当該抽出乱数データが属する領域に対応する操作信号設定の成否を決定するものである。この信号設定判定手段231の判定により、抽選乱数データが、操作信号の設定を行う旨の領域に属している場合には、所定の操作スイッチに対して所定の操作信号を設定するという抽選結果となり、操作信号の設定を行わない旨の領域に属している場合には、所定の操作スイッチに対して所定の操作信号を設定しないという抽選結果となる。
(信号設定判定テーブル選択手段240)
信号設定判定テーブル選択手段240は、上述の如く、操作信号設定の抽選に用いる信号設定判定テーブル230を選択決定するためのものである。
本実施の形態においては、上述の如く、特別当選に当選していない状態においては、この信号設定判定テーブル選択手段240によって、通常確率信号設定判定テーブル230aが選択される。そして、この通常確率信号設定判定テーブル230aを用いて、操作信号を設定するか否かの抽選が行われる。
また、特別当選に当選している状態においては、この信号設定判定テーブル選択手段240によって、高確率信号設定判定テーブル230bが選択される。そして、この高確率信号設定判定テーブル230bを用いて、操作信号を設定するか否かの抽選が行われる。
上述の如く、操作信号を設定する(所定の操作スイッチに所定の操作信号を設定する)確率は、通常確率信号設定判定テーブル230aよりも、高確率信号設定判定テーブル230bのほうが高く設定されている。したがって、特別当選に当選している状態においては、高確率信号設定判定テーブル230bによって操作信号を設定するか否かの抽選が行われるため、特別当選に当選していない状態に比べて、所定の操作スイッチに対して所定の操作信号が設定されることが多くなる。すなわち、特別当選に当選している状態においては、特別当選に当選していない状態に比べて、操作スイッチの機能が頻繁に変更されることとなる。
したがって、遊技者は、操作スイッチの機能が頻繁に変更されることを認識することで、特別当選に当選していることを知ることができる。
このように、操作スイッチの機能変更の頻度の違いによって、特別当選に当選したことを報知するため、意外性が高い報知演出を遊技者に対して行うことができるとともに、遊技者に斬新な遊技感を与えることで、遊技性を向上させることができる。
なお、信号設定判定テーブル選択手段240による信号設定判定テーブル230の選択が行われる条件としては、上述のように、特別当選に当選しているか否かの判定の結果に限られるものではない。たとえば、遊技状態が特別当選に当選しやすいチャンス状態となっているか否か等の判定の結果によって、信号設定判定テーブル230の選択が行われるように設定することもできる。
(スロットマシン10の動作)
次に、上記構成を備えたスロットマシン10の動作の概略について、図4から図8までに示したフローを用いて説明する。
まず、図4に示すステップ100において、遊技メダルの投入、又は、ベット信号が設定されている操作スイッチの操作、のいずれかが行われた否かが判定される。具体的には、メダル投入口14から、直接、遊技メダルが投入されたか、又は、ベット信号が設定されている操作スイッチの操作によりベット信号が出力されることで、貯留されている遊技メダル数を減じて遊技メダルの投入に代えたかが判定されるものである。そして、前記処理が行われていると判定された場合、次のステップ101に進む。一方、上述のいずれの処理も行われていないと判定された場合、ステップ100に戻る。
ステップ101において、変動開始信号が設定されている操作スイッチが操作されたか否かが判定される。すなわち、そして、変動開始信号が設定されている操作スイッチが操作されたと判定された場合、次のステップ102に進む。
ステップ102において、変動開始信号が設定されている操作スイッチが操作されることにより、変動開始信号が出力される。そして、次のステップ103に進む。
ステップ103において、当選抽選手段80により抽選処理が行われる。そして、次のステップ104に進む。
ステップ104において、回転リール40の回転が開始する。そして、次のステップ105に進む。
ステップ105において、変動停止信号が設定されている操作スイッチが操作されることにより、変動停止信号が出力される。そして、次のステップ106に進む。
ステップ106において、回転リール40のリール回転停止処理が行われる。そして、次のステップ107に進む。
ステップ107において、前記回転リール40のリール回転停止処理により、3個の回転リール40に対応する変動停止信号が出力されたか否かが判定される。3個の回転リール40に対応する変動停止信号が出力されたと判定された場合、次のステップ108に進む。
ステップ108において、当選フラグ成立中に当該当選フラグに対応する当選図柄が入賞有効ライン上に揃ったか否か、すなわち、入賞したか否かが判定される。そして、次のステップ109に進む。
ステップ109において、操作信号制御手段180により操作信号設定処理が行われる。そして、遊技が終了する。
前記ステップ101において、変動開始信号が設定されている操作スイッチが操作されていないと判定された場合、ステップ100に戻る。
前記ステップ107において、3個の回転リール40に対応する変動停止信号が出力されていないと判定された場合、ステップ105に戻る。
次に、上述したステップ103の抽選処理について、図5のフローを用いて説明する。
ステップ200において、当選抽選手段80の乱数発生手段81により発生された乱数の中から乱数抽出手段82により乱数が抽出される。そして、次のステップ201に進む。
ステップ201において、抽出された乱数が乱数抽出手段82の内部に記憶される。そして、次のステップ202に進む。
ステップ202において、判定テーブル選択手段85が、当選判定テーブル83(通常遊技用テーブル83a)を取得する。そして、取得された当選判定テーブル83aを判定手段84に提供する。そして、次のステップ203に進む。
ステップ203において、判定手段84により、抽出された乱数と、前記判定テーブル選択手段85が取得した当選判定テーブル83の当選判定領域データとの比較が行われる。そして、次のステップ204に進む。
ステップ204において、判定手段84により、抽出された乱数が、当選判定テーブル83のどの当選領域に含まれるか決定され、抽選処理の評価が決定される。そして、次のステップ205に進む。
ステップ205において、前記評価に基づいて当選フラグ成立手段86が所定の当選フラグを成立させる。そして、次のステップ206に進む。
ステップ206において、前記当選フラグの成立に基づいて、所定の図柄の蹴飛ばしと、所定の図柄の引き込みとが設定されて、抽選処理が終了する。
次に、上述したステップ106のリール回転停止処理について、図6のフローを用いて説明する。
ステップ300において、所定の図柄46に対して、蹴飛ばしの設定が達成されたか否かが判定される。そして、所定の図柄46の蹴飛ばしの設定が達成されていないと判定された場合には、次のステップ301に進む。
ステップ301において、1個の図柄分だけ、回転リール40を回転させる。すなわち、1個の図柄46分だけ蹴飛ばしを行う。そして、次のステップ302に進む。
ステップ302において、上述した1個の図柄分だけ回転リール40を回転させた当該図柄46の数がストップスイッチ19の操作後の4個目に該当するか否かが判定される。そして、ストップスイッチ19を操作した後、1図柄ずつ回転リール40を回転させてずらした図柄46の数が4個目の場合には、次のステップ303に進む。
ステップ303において、回転リール40の回転を停止させる。これにより、メダル投入から回転リール40の回転停止までのスロットマシン10の動作が終了する。
前記ステップ300において、所定の図柄46の蹴飛ばしの設定が達成されていると判定された場合には、次のステップ304に進む。
ステップ304において、いずれかの図柄46に対して引き込みが設定されているか否かが判定される。そして、いずれかの図柄46に対して引き込みが設定されていると判定された場合には、次のステップ305に進む。
ステップ305において、引き込み設定が達成されたか否かが判定される。そして、引き込み設定が達成されたと判定された場合には、次のステップ303に進む。
前記ステップ304において、いずれの図柄46に対しても引き込みが設定されていないと判定された場合には、ステップ303に進む。
前記ステップ305において、引き込み設定が達成されていないと判定された場合には、ステップ301に進む。
前記ステップ302において、ストップスイッチ19を操作した後、1図柄ずつ回転リール40を回転させてずらした図柄46の数が4個目でない場合には、ステップ300に戻る。
次に、上述したステップ109の操作信号設定処理について、図7のフローを用いて説明する。
ステップ400において、操作スイッチをあらかじめ設定されていた状態(すなわち、初期設定の状態)にする処理が行われる。すなわち、現在、各操作スイッチに設定されている操作信号が、あらかじめ設定されていた操作信号と異なる場合には、各操作スイッチに設定されている操作信号を初期の設定の状態に戻す。そして、次のステップ401に進む。
ステップ401において、操作信号設定抽選手段220により、操作信号設定抽選処理が行われる。そして、ステップ402に進む。
ステップ402において、前記操作信号設定抽選処理における評価、すなわち、操作信号の設定を行うか否かが判定される。換言すれば、所定の操作スイッチに所定の操作信号を設定するか否か、さらに換言すれば、所定の操作スイッチの機能を変更するか否かが判定される。そして、操作信号の設定を行うと判定された場合、次のステップ403に進む。
ステップ403において、第1選択手段190により、所定の操作スイッチが選択される。すなわち、ベットスイッチ16、スタートスイッチ18、又は、ストップスイッチ19のいずれか一つの操作スイッチが、第1選択手段190により選択される。そして、ステップ404に進む。
ステップ404において、第2選択手段200により、所定の操作信号が選択される。すなわち、ベット信号、変動開始信号、又は、変動停止信号のいずれか一つの操作信号が、第2選択手段200により選択される。そして、ステップ405に進む。
ステップ405において、操作信号設定手段210によって、第1選択手段190により選択された操作スイッチに、第2選択手段200により選択された操作信号が設定される。さらに、操作信号設定手段210によって、第2選択手段200により選択された操作信号があらかじめ設定されていた操作スイッチに、第1選択手段190により選択された操作スイッチにあらかじめ設定されていた操作信号が設定される。すなわち、操作信号設定手段210によって、2つの操作スイッチの機能が入れ替えられる。そして、操作信号設定処理が終了する。
前記ステップ402において、操作信号の設定を行わないと判定された場合、そのまま操作信号設定処理が終了する。
次に、上述したステップ401の操作信号設定抽選処理について、図8のフローを用いて説明する。
ステップ500において、操作信号設定抽選手段220の信号設定乱数発生手段221により発生された乱数の中から信号設定乱数抽出手段222により乱数が抽出される。そして、ステップ501に進む。
ステップ501において、抽出された乱数が信号設定乱数抽出手段222の内部に記憶される。そして、次のステップ502に進む。
ステップ502において、特別当選に当選しているか否か、すなわち、特別当選の当選フラグが成立しているか否かが判定される。そして、特別当選に当選していると判定された場合、次のステップ503に進む。
ステップ503において、信号設定判定テーブル選択手段240によって、高確率信号設定判定テーブル230bが選択される。そして、選択された高確率信号設定判定テーブル230bが信号設定判定手段231に提供される。そして、次のステップ504に進む。
ステップ504において、信号設定判定手段231により、抽出された乱数と、前記信号設定判定テーブル選択手段240により選択された信号設定判定テーブル230の当選判定領域データとの比較が行われる。すなわち、操作信号の設定を行うか否かの領域データとの比較が行われる。そして、次のステップ505に進む。
ステップ505において、信号設定判定手段231により、抽出された乱数が、信号設定判定テーブル230のどの領域に含まれるか決定され、操作信号設定抽選処理の評価が決定される。すなわち、操作信号の設定を行うか否かが決定される。そして、操作信号設定抽選処理が終了する。
前記ステップ502において、特別当選に当選していないと判定された場合、次のステップ506に進む。
ステップ506において、信号設定判定テーブル選択手段240によって、通常確率信号設定判定テーブル230aが選択される。そして、選択された通常確率信号設定判定テーブル230aが信号設定判定手段231に提供される。そして、次のステップ504に進む。
ところで、本実施の形態は、以上のように構成されているものであるが、このスロットマシン10は、遊技機を、複数の図柄46を変動表示又は停止表示するための複数個の図柄表示手段41、図柄表示手段41の図柄46における変動表示を開始させるための操作信号である変動開始信号を、図柄表示手段41に対して出力するように、あらかじめ設定されている図柄変動開始手段37、変動表示中の図柄表示手段41をそれぞれ個別に停止させるための操作信号である変動停止信号を、対応する図柄表示手段41に対して出力するように、あらかじめ設定されている複数個の図柄変動停止手段38、遊技に関する制御を行うための遊技制御手段、所定の上限個数(以下、最大投入個数とする)を限度とする遊技媒体の投入により遊技が開始可能となり、遊技媒体を所定個数まで電子的に貯留可能に形成されているとともに、遊技の開始前であって、かつ、最大投入個数まで遊技媒体が投入されていない状態において、貯留されている遊技媒体を減じて、遊技媒体の投入に代えるための操作信号であるベット信号を出力するように、あらかじめ設定されている遊技媒体ベット手段36、及び、所定の場合に、図柄変動開始手段37、図柄変動停止手段38、又は、遊技媒体ベット手段36のいずれか一の手段が出力する操作信号として、前記一の手段にあらかじめ設定されている操作信号又は前記一の手段以外のいずれかの手段にあらかじめ設定されている操作信号を設定可能な操作信号制御手段180、として機能させるための遊技機用プログラムによって制御することができる。
さらに、前記遊技機用プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を用いて制御することができる。
ここで、前記図柄表示手段41は、回転リールやベルト式図柄表示手段を用いたものでもよいし、液晶ディスプレイやCRT等の画像表示装置に複数の図柄を順次表示させるようにしたものでもよい。
また、入賞判定手段170としては、前記遊技機用プログラムを用いてスロットマシンを制御する場合には、ホッパーユニット35を介して遊技者に遊技メダルを払い出すように形成することができる。一方、遊技機用プログラムを用いて、業務用、若しくは、家庭用のテレビゲーム機を制御しようとする場合には、現実の遊技メダルの払い出しは行えないので、たとえば、液晶ディスプレイやCRT等の画像表示装置に、獲得メダル数の枚数表示をしたり、遊技メダルの増減が分かるような絵(動画でも静止画でもよい)を表示するように形成することができる。
そして、本発明は、スロットマシン以外の遊技機にも応用できる。たとえば、遊技媒体として遊技球を用いてスロットマシンと同様の遊技を行わせるパロット遊技機に使用してもよいものである。
(総括)
上述の如く、本発明の実施の形態に係るスロットマシン10では、操作信号設定抽選手段220による抽選によって、操作信号を設定することが決定された場合には、所定の操作スイッチの機能が変更される。
これにより、遊技機の操作が単調となることが防止される。そして、意外性の高い操作感を与えることで、遊技者の遊技に対する興趣を高めることが可能となる。
また、上述の如く、操作信号を設定する(所定の操作スイッチに所定の操作信号を設定する)確率は、通常確率信号設定判定テーブル230aよりも、高確率信号設定判定テーブル230bのほうが高く設定されている。したがって、特別当選に当選している状態においては、高確率信号設定判定テーブル230bによって操作信号設定の抽選が行われるため、特別当選に当選していない状態に比べて、所定の操作スイッチに対して所定の操作信号が設定されることが多くなる。すなわち、特別当選に当選している状態においては、特別当選に当選していない状態に比べて、操作スイッチの機能が頻繁に変更されることとなる。
したがって、遊技者は、操作スイッチの機能が頻繁に変更されることを認識することで、特別当選に当選していることを知ることができる。
このように、操作スイッチの機能変更の頻度の違いによって、特別当選に当選したことを報知するため、意外性が高い報知演出を遊技者に対して行うことができるとともに、遊技者に斬新な遊技感を与えることで、遊技性を向上させることができる。
(2)第2の実施の形態
(図面の説明)
図9から図11までは、本発明の第2の実施の形態を示すものである。
図9は、スロットマシン10の制御装置20の入力及び出力の概略を示すブロック図である。図10及び図11は、スロットマシン10の動作の概略を示すフローである。
本発明の第2の実施の形態に係る遊技機は、所定の特別遊技に当選した際、操作信号の設定(操作スイッチの機能の変更)をした上で、遊技者に所定の操作を行う旨を指示し、遊技者が当該操作を行うことができた場合に所定の特別遊技の当選を有効なものと判断するスロットマシン10である。
この第2の実施の形態に係る遊技機は、図9に示すように、特別遊技制御手段71としてアシストタイム遊技制御手段73を備えるとともに、制御装置20に所定操作支持手段250、及び、特別当選判断手段260を備えている。そして、これらの点が、第1の実施の形態に係る遊技機と相違し、他については第1の実施の形態に係る遊技機と同様である。
したがって、ここでは、上述の相違点について具体的に説明する。
(アシストタイム遊技制御手段73)
第2の実施の形態に係るスロットマシン10は、特別遊技として、アシストタイム遊技(アシストタイムゲーム、以下、ATゲームという)を有している。そして、特別遊技制御手段70は、ATゲームを制御するためのアシストタイム遊技制御手段73を備えている。
ATゲームは、所定回数(たとえば、30回)の遊技の間、当選抽選手段80による抽選の結果に関する情報を報知するものである。そして、遊技者は、前記報知の内容に従って遊技を行うことにより、遊技メダルの獲得枚数を増加させるなどの利益を得ることができる。
このATゲームは、たとえば、遊技者が操作すべき回転リール40の順番を報知し、順番通りに回転リール40に対応するストップスイッチ19を操作することにより所定の小役を獲得できるように形成することができる。具体的には、本実施の形態に係るスロットマシン10では、通常遊技中もATゲーム中も、小役などの当選役の抽選が行われるとともに、所定の小役(たとえば、10枚小役)に当選した時は停止操作すべき回転リール40の順番が設定される。そして、遊技者は設定された順番通りに回転リール40を停止操作することで、当選した小役を入賞させて、遊技メダルを獲得することができる。ここで、通常遊技中は、前記回転リール40の停止操作順番は抽選により報知するか否かが決定される。したがって、回転リール40の停止操作順番が報知された場合は、この報知の内容に従ってストップスイッチ19を操作すれば、当選した小役を入賞させることができるが、停止操作順番が報知されない場合は、遊技者は勘に頼ってストップスイッチ19を操作しなければならない。しかし、ATゲーム中は、前記回転リール40の停止操作順番が常に報知されることとなる。したがって、遊技者は、前記報知の内容に従って、ストップスイッチ19を操作すれば、所定の小役に当選した時は必ず前記小役を入賞させることができる。これにより、遊技者は、ATゲーム中においては、通常遊技中よりも多くの遊技メダルを獲得することができることとなる。
なお、ATゲーム当選は、他の特別当選(特定遊技当選、特定導入遊技当選)等の当選役と同様に、当選抽選手段80によって抽選されるものである。ここで、本実施の形態に係るスロットマシン10では、ATゲーム当選の当選時に、操作信号制御手段180によって操作信号の設定(操作スイッチの機能の変更)がなされた上で、後述の所定操作指示手段250によって所定の操作信号を出力する所定の操作スイッチを操作すべき旨(すなわち、所定の操作を行うべき旨)が遊技者に指示される。そして、遊技者が指示通りに所定の操作をすることができた場合に、前記ATゲーム当選を有効なものと判断するように設定されている。すなわち、遊技者が、指示通りに所定の操作を行えた場合に、ATゲームが開始されるように設定されている。
(所定操作指示手段250)
所定操作指示手段250は、上述の如く、特別当選の当選時に、変動開始信号、変動停止信号、又は、ベット信号のうちいずれかの操作信号を出力する操作を行うこと(すなわち、所定の操作を行うこと)を、遊技者に指示するためのものである。本実施の形態に係るスロットマシン10では、上述の如く、ATゲームの当選時に、所定操作指示手段250による遊技者への指示が行われる。
この所定操作指示手段250は、抽選手段を備えることができるとともに、この抽選手段による抽選によって、出力すべき操作信号(すなわち、遊技者がすべき操作)を決定できるように設定することができる。
また、所定操作指示手段250による操作の指示は、ランプ32、スピーカ33、及び、画像表示部34等から構成されている演出表示装置26を用いて行うことができる。たとえば、所定操作指示手段250により、変動開始信号を出力する操作(すなわち、回転リール40の回転を開始させる操作)を遊技者に指示する場合には、「リールを回せ!」のような文字を画像表示部34に表示して指示することができる。また、「リールを回せ!」のような音声をスピーカ33から発生させることによって遊技者に指示することもできる。また、複数の指示態様を組み合わせることも可能である。なお、遊技者への指示は、これらの指示態様に限定されるものではない。
なお、本実施の形態に係るスロットマシン10では、所定操作指示手段250による遊技者への指示は、特別当選に当選した遊技の終了後に行われる。具体的には、ATゲームに当選した遊技が終了した後、すなわち、遊技者が3個の回転リール40の回転を総て停止させた後に、遊技者への指示が行われる。また、遊技者への指示は、このタイミングに限定されて行われるものではない。
(特別当選判断手段260)
特別当選判断手段260は、上述の如く、遊技者が所定操作指示手段250により指示された操作をすることができた場合に、前記特別当選を有効なものと判断する一方、遊技者が前記所定操作指示手段250により指示された操作をすることができなかった場合に、前記特別当選を無効なものと判断するものである。
すなわち、所定操作指示手段250による指示通りに、遊技者が所定の操作をすることができた場合には、特別当選に対応する遊技が開始される。これに対し、遊技者が所定の操作をすることができなかった場合には、特別当選は無効なものと判断されるため、特別当選に対応する遊技は開始されない。
なお、本実施の形態に係るスロットマシン10では、ATゲームの当選について、所定操作指示手段250による操作指示、及び、特別当選判断手段260による当選の有効、又は無効の判断が行われているが、これはATゲームの当選に限定されるものではない。たとえば、特別遊技として、特定図柄についての停止制御を中止であるチャレンジタイム遊技、再遊技当選の当選確率を通常遊技中よりも高く設定したリプレイタイム遊技、所定の当選(特定遊技、特定導入遊技等)を累積して持ち越し可能に設定したストックタイム遊技等を備え、これらの遊技の当選についても、所定操作指示手段250による操作指示、及び、特別当選判断手段260による当選の有効、または無効の判断が行われるように設定することもできる。すなわち、チャレンジタイム遊技、リプレイタイム遊技、ストックタイム遊技等に当選した場合にも、所定操作指示手段250による操作指示が行われ、遊技者がこの操作を行うことができれば、それぞれの特別当選に対応する遊技が開始されることとなる。
以下、本実施の形態に係るスロットマシン10において、当選抽選手段80の抽選によりATゲームに当選した後の遊技の流れについて、具体的に説明する。
当選抽選手段80による抽選の結果、ATゲームに当選した場合、遊技者により3個のストップスイッチ19総てが操作されて3個の回転リール40が停止した後、操作信号制御手段180により操作信号の設定、すなわち、操作スイッチの機能の変更が行われる。
具体的には、第1選択手段190により、ベットスイッチ16、スタートスイッチ18、又は、ストップスイッチ19のいずれか一つの操作スイッチが選択される。そして、第2選択手段200により、ベット信号、変動開始信号、又は、変動停止信号のいずれか一つの操作信号が選択される。そして、操作信号設定手段210によって、第1選択手段190により選択された操作スイッチに、第2選択手段200により選択された操作信号が設定される。さらに、操作信号設定手段210によって、第2選択手段200により選択された操作信号があらかじめ設定されていた操作スイッチに、第1選択手段190により選択された操作スイッチにあらかじめ設定されていた操作信号が設定される。すなわち、操作信号設定手段210によって、2つの操作スイッチの機能が入れ替えられる。たとえば、第1選択手段190によりベットスイッチ16が選択され、第2選択手段200により変動開始信号が選択されたときは、操作信号設定手段210により、ベットスイッチ16に変動開始信号が設定され、スタートスイッチ18にベット信号が設定される。
この後、所定操作指示手段250により、遊技者に対して、所定の操作を行う旨が指示される。具体的には、たとえば、所定の操作として、ベット信号の出力、すなわち、遊技メダルの投入を指示することとなった場合は、所定操作指示手段250により、「メダルを投入せよ!」のような文字が画像表示部34に表示される。
なお、所定の操作として、変動開始信号の出力、すなわち、回転リール40の回転開始を指示することとなった場合は、「リールを回せ!」のような文字を表示して指示を行うとともに、回転リール40の回転を開始可能な状態にしておく。すなわち、ベット信号の出力、あるいは、再遊技当選に入賞時に出力される再遊技入賞信号の出力が行われた状態としておく。また、所定の操作として、変動停止信号の出力、すなわち、回転リール40の回転停止を指示することとなった場合は、「リールを止めろ!」のような文字を表示して指示を行うとともに、回転リール40が回転している状態にしておく。すなわち、ベット信号、又は、再遊技入賞信号の出力後、変動開始信号が出力された状態としておく。
そして、この後、遊技者が前記所定操作指示手段250により指示された操作をすることができたか否かが判断される。すなわち、遊技者が行った操作が所定操作指示手段250により指示された操作と同じか否かが判断される。そして、遊技者が前記所定操作指示手段250により指示された操作をすることができた場合は、ATゲームの当選は有効なものと判断され、ATゲームが開始される。これに対して、遊技者が前記所定操作指示手段250により指示された操作をすることができなかった場合は、ATゲームの当選は無効なものと判断される。
上述のように、ベットスイッチ16に変動開始信号が設定され、スタートスイッチ18にベット信号が設定され、所定操作指示手段250により「メダルを投入せよ!」と指示された場合について説明する。
ここで、スタートスイッチ18にはベット信号が設定されているため、遊技者は、スタートスイッチ18を操作したときは、所定操作指示手段250により指示された遊技メダルの投入をすることができたこととなる。これにより、ATゲームの当選は有効なものと判断され、ATゲームが開始されることとなる。一方、遊技者は、スタートスイッチ18以外の操作スイッチ、すなわち、ベットスイッチ16やストップスイッチ19を操作したときは、所定操作指示手段250により指示された遊技メダルの投入をすることができなかったこととなる。したがって、ATゲームの当選は無効なものと判断されることとなる。
上述の如く、ATゲームの当選時には、操作信号の設定、すなわち、所定の操作スイッチの機能の変更が行われた上で、所定操作指示手段250により、遊技者に対して、所定の操作を行う旨の指示が行われる。そして、遊技者が、所定操作指示手段250により指示された操作を行うことができたときに、ATゲームの当選が有効なものとされる。
すなわち、遊技者は、ATゲームを行うためには、所定操作指示手段250により指示された操作をすることができる操作スイッチを当てる必要がある。したがって、遊技機の操作自体に斬新な遊技性を付加することができ、遊技機の操作自体を興味あるものとすることができる。これにより、遊技機の遊技性を向上させることができる。
なお、本実施の形態に係るスロットマシン10は、前記所定操作指示手段250により指示された操作に対応する操作スイッチを、遊技者に報知するための所定操作報知手段等を設けることもできる。これにより、所定操作報知手段により報知された操作スイッチを操作することで、遊技者は、必ず、指示された操作を行うことができることとなる。すなわち、確実にATゲームの当選を有効なものとして、ATゲームを開始させることができる。
(スロットマシン10の動作)
次に、本実施の形態に係るスロットマシン10の動作の概略について、図10及び図11に示したフローを用いて説明する。
まず、図10に示すステップ600において、遊技メダルの投入、又は、ベット信号が設定されている操作スイッチの操作、のいずれかが行われた否かが判定される。具体的には、メダル投入口14から、直接、遊技メダルが投入されたか、又は、ベット信号が設定されている操作スイッチの操作によりベット信号が出力されることで、貯留されている遊技メダル数を減じて遊技メダルの投入に代えたかが判定されるものである。そして、前記処理が行われていると判定された場合、次のステップ601に進む。一方、上述のいずれの処理も行われていないと判定された場合、ステップ600に戻る。
ステップ601において、変動開始信号が設定されている操作スイッチが操作されたか否かが判定される。すなわち、そして、変動開始信号が設定されている操作スイッチが操作されたと判定された場合、次のステップ602に進む。
ステップ602において、変動開始信号が設定されている操作スイッチが操作されることにより、変動開始信号が出力される。そして、次のステップ603に進む。
ステップ603において、当選抽選手段80により抽選処理が行われる。なお、抽選処理は、第1の実施の形態と同様であるため、ここでは説明を省略する。そして、次のステップ604に進む。
ステップ604において、回転リール40の回転が開始する。そして、次のステップ605に進む。
ステップ605において、変動停止信号が設定されている操作スイッチが操作されることにより、変動停止信号が出力される。そして、次のステップ606に進む。
ステップ606において、回転リール40のリール回転停止処理が行われる。なお、リール回転停止処理は、第1の実施の形態と同様であるため、ここでは説明を省略する。そして、次のステップ607に進む。
ステップ607において、前記回転リール40のリール回転停止処理により、3個の回転リール40に対応する変動停止信号が出力されたか否かが判定される。3個の回転リール40に対応する変動停止信号が出力されたと判定された場合、次のステップ608に進む。
ステップ608において、ATゲームに当選しているか否か、すなわち、ATゲームの当選フラグが成立しているか否かが判定される。そして、ATゲームに当選していると判定された場合、次のステップ609に進む。
ステップ609において、所定操作指示手段250及び特別当選判断手段260により、特別当選判断処理が行われる。そして、次のステップ610に進む。
ステップ610において、操作信号制御手段180により操作信号設定処理が行われる。なお、操作信号設定処理は、第1の実施の形態と同様であるため、ここでは、説明を省略する。そして、遊技が終了する。
前記ステップ601において、変動開始信号が設定されている操作スイッチが操作されていないと判定された場合、ステップ600に戻る。
前記ステップ607において、3個の回転リール40に対応する変動停止信号が出力されていないと判定された場合、ステップ605に戻る。
前記ステップ608において、ATゲームに当選していないと判定された場合、次のステップ611に進む。
ステップ611において、当選フラグ成立中に当該当選フラグに対応する当選図柄が入賞有効ライン上に揃ったか否か、すなわち、入賞したか否かが判定される。そして、次のステップ610に進む。
次に、上述したステップ609の特別当選判断処理について、図11のフローを用いて説明する。
ステップ700において、操作スイッチをあらかじめ設定されていた状態(すなわち、初期設定の状態)にする処理が行われる。すなわち、現在、各操作スイッチに設定されている操作信号が、あらかじめ設定されていた操作信号と異なる場合には、各操作スイッチに設定されている操作信号を初期の設定の状態に戻す。そして、次のステップ701に進む。
ステップ701において、第1選択手段190により、所定の操作スイッチが選択される。すなわち、ベットスイッチ16、スタートスイッチ18、又は、ストップスイッチ19のいずれか一つの操作スイッチが、第1選択手段190により選択される。そして、次のステップ702に進む。
ステップ702において、第2選択手段200により、所定の操作信号が選択される。すなわち、ベット信号、変動開始信号、又は、変動停止信号のいずれか一つの操作信号が、第2選択手段200により選択される。そして、次のステップ703に進む。
ステップ703において、操作信号設定手段210によって、第1選択手段190により選択された操作スイッチに、第2選択手段200により選択された操作信号が設定される。さらに、操作信号設定手段210によって、第2選択手段200により選択された操作信号があらかじめ設定されていた操作スイッチに、第1選択手段190により選択された操作スイッチにあらかじめ設定されていた操作信号が設定される。すなわち、操作信号設定手段210によって、2つの操作スイッチの機能が入れ替えられる。そして、次のステップ704に進む。
ステップ704において、所定操作指示手段250により、遊技者に行うべき操作の指示をする。すなわち、変動開始信号、変動停止信号、又は、ベット信号のいずれかの操作信号を出力する操作を行うことを、遊技者に指示する。そして、次のステップ705に進む。
ステップ705において、所定操作指示手段250により指示された所定の操作が、遊技者によって行われたか否かが判定される。そして、所定操作指示手段250により指示された所定の操作が、遊技者によって行われたと判定された場合、次のステップ706に進む。
ステップ706において、特別当選判断手段260により、ATゲームの当選が有効であると判断され、ATゲームが開始される。そして、特別当選判断処理が終了する。
前記ステップ705において、所定操作指示手段250により指示された所定の操作が、遊技者によって行われたと判定された場合、次のステップ707に進む。
ステップ707において、特別当選判断手段260により、ATゲームの当選が無効であると判断される。すなわち、ATゲームの当選フラグが無効とされ、ATゲームに当選していない状態とされる。そして、特別当選判断処理が終了する。
(総括)
本実施の形態に係るスロットマシン10は、上述の如く、ATゲームの当選時には、操作信号の設定、すなわち、所定の操作スイッチの機能の変更が行われた上で、所定操作指示手段250により、遊技者に対して、所定の操作を行う旨の指示が行われる。そして、遊技者が、所定操作指示手段250により指示された操作を行うことができたときに、ATゲームの当選が有効なものとされる。
すなわち、遊技者は、ATゲームを行うためには、所定操作指示手段250により指示された操作をすることができる操作スイッチを当てる必要がある。したがって、遊技機の操作自体に斬新な遊技性を付加することができ、遊技機の操作自体を興味あるものとすることができる。これにより、遊技機の遊技性を向上させることができる。
本発明の第1の実施の形態であって、スロットマシンの制御装置の入力及び出力の概略をを示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態であって、操作信号制御手段の概略をを示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態であって、スロットマシンを示す外観正面図である。 本発明の第1の実施の形態であって、スロットマシンの動作の概略を示すフローである。 本発明の第1の実施の形態であって、スロットマシンの動作のうち、抽選処理の概略を示すフローである。 本発明の第1の実施の形態であって、スロットマシンの動作のうち、リール回転停止処理の概略を示すフローである。 本発明の第1の実施の形態であって、スロットマシンの動作のうち、操作信号設定処理の概略を示すフローである。 本発明の第1の実施の形態であって、スロットマシンの動作のうち、操作信号設定抽選処理の概略を示すフローである。 本発明の第2の実施の形態であって、スロットマシンの制御装置の入力及び出力の概略を示すブロック図である。 本発明の第2の実施の形態であって、スロットマシンの動作の概略を示すフローである。 本発明の第2の実施の形態であって、スロットマシンの動作のうち、特別当選判断処理の概略を示すフローである。
符号の説明
10 スロットマシン 11 筐体
12 表示窓 13 図柄表示窓
14 メダル投入口 15 投入スイッチ
16 ベットスイッチ 17 精算スイッチ
18 スタートスイッチ 19 ストップスイッチ
20 制御装置 21 遊技制御装置
22 演出制御装置 26 演出表示装置
30 リールユニット 31 数値表示部
32 ランプ 33 スピーカ
34 画像表示部 35 ホッパーユニット
36 遊技媒体ベット手段 37 図柄変動開始手段
38 図柄変動停止手段
40 回転リール 41 図柄表示手段
42 リールテープ 43 左リール
44 中リール 45 右リール
46 図柄 47 メダル払い出し口
60 通常遊技制御手段 70 特別遊技制御手段
71 特定導入遊技制御手段
72 特定遊技制御手段
80 当選抽選手段 81 乱数発生手段
82 乱数抽出手段 83 当選判定テーブル
83a 通常遊技用テーブル 83b 特別遊技用テーブル
84 判定手段 85 判定テーブル選択手段
86 当選フラグ成立手段 90 持ち越し手段
160 停止制御手段 170 入賞判定手段
180 操作信号制御手段 190 第1選択手段
200 第2選択手段 210 操作信号設定手段
220 操作信号設定抽選手段
221 信号設定乱数発生手段
222 信号設定乱数抽出手段
230 信号設定判定テーブル
230a 通常確率信号設定判定テーブル
230b 高確率信号設定判定テーブル
231 信号設定判定手段
240 信号設定判定テーブル選択手段
250 所定操作指示手段
260 特別当選判断手段

Claims (9)

  1. 複数の図柄を変動表示又は停止表示するための複数個の図柄表示手段と、
    図柄表示手段の図柄における変動表示を開始させるための操作信号である変動開始信号を、図柄表示手段に対して出力するように、あらかじめ設定されている図柄変動開始手段と、
    変動表示中の図柄表示手段をそれぞれ個別に停止させるための操作信号である変動停止信号を、対応する図柄表示手段に対して出力するように、あらかじめ設定されている複数個の図柄変動停止手段と、
    遊技に関する制御を行うための遊技制御手段と、を少なくとも備え、
    所定の上限個数(以下、最大投入個数とする)を限度とする遊技媒体の投入により遊技が開始可能となり、遊技媒体を所定個数まで電子的に貯留可能に形成されているとともに、
    遊技の開始前であって、かつ、最大投入個数まで遊技媒体が投入されていない状態において、貯留されている遊技媒体を減じて、遊技媒体の投入に代えるための操作信号であるベット信号を出力するように、あらかじめ設定されている遊技媒体ベット手段を有する遊技機において、
    所定の場合に、図柄変動開始手段、図柄変動停止手段、又は、遊技媒体ベット手段のいずれか一の手段が出力する操作信号として、前記一の手段にあらかじめ設定されている操作信号又は前記一の手段以外のいずれかの手段にあらかじめ設定されている操作信号を設定可能な操作信号制御手段を備えることを特徴とする遊技機。
  2. 前記操作信号制御手段は、
    遊技の開始前であって、かつ、最大投入個数まで遊技媒体が投入されていない状態において、図柄変動開始手段、図柄変動停止手段、又は、遊技媒体ベット手段のいずれかの手段が出力する操作信号をベット信号に設定することを特徴とする請求項1記載の遊技機。
  3. 前記操作信号制御手段は、
    図柄変動開始手段、図柄変動停止手段、又は、遊技媒体ベット手段のいずれか一つの手段を選択するための第1選択手段と、
    変動開始信号、変動停止信号、又は、ベット信号のいずれか一つの操作信号を選択するための第2選択手段と、
    前記第1選択手段により選択された手段が出力する操作信号として、前記第2選択手段により選択された操作信号を設定する操作信号設定手段と、を備えることを特徴とする請求項1記載の遊技機。
  4. 前記操作信号制御手段は、
    操作信号の設定を行うか否かを抽選により決定するための操作信号設定抽選手段を備え
    ることを特徴とする請求項1又は3記載の遊技機。
  5. 前記操作信号設定抽選手段は、
    操作信号の設定を行うか否かの抽選における抽選確率の基礎となる数値を記憶した信号設定判定テーブルを備え、
    前記信号設定判定テーブルは、
    操作信号の設定を行う確率を所定の数値に設定した通常確率信号設定判定テーブルと、
    操作信号の設定を行う確率を、前記通常信号設定判定テーブルよりも高い数値に設定した高確率信号設定判定テーブルと、を少なくとも備えたことを特徴とする請求項4記載の遊技機。
  6. 前記遊技制御手段は、
    図柄の組み合わせにより構成される当選役を抽選により決定するための当選抽選手段と、
    一般的な遊技である通常遊技を制御するための通常遊技制御手段と、
    通常遊技よりも多くの利益を遊技者に付与可能な特別遊技を制御するための特別遊技制御手段と、を少なくともを有し、
    前記当選役として、前記特別遊技を開始可能な特別当選を少なくとも備え、
    前記操作信号設定抽選手段は、
    特別当選に当選していない状態においては、通常確率信号設定判定テーブルにより操作信号の設定を行うか否かの抽選を行うべく、通常確率信号設定判定テーブルを選択するとともに、
    特別当選に当選している状態においては、高確率信号設定判定テーブルを用いて、操作信号の設定を行うか否かの抽選を行うべく、高確率信号設定判定テーブルを選択するための信号設定判定テーブル選択手段を有していることを特徴とする請求項5記載の遊技機。
  7. 前記遊技制御手段は、
    図柄の組み合わせにより構成される当選役を抽選により決定するための当選抽選手段と、
    一般的な遊技である通常遊技を制御するための通常遊技制御手段と、
    通常遊技よりも多くの利益を遊技者に付与可能な特別遊技を制御するための特別遊技制御手段と、を少なくともを有し、
    前記当選役として、前記特別遊技を開始可能な特別当選を少なくとも備え、
    前記操作信号制御手段は、
    当選抽選手段の抽選の結果、特別当選に当選した場合において、図柄変動開始手段、図柄変動停止手段、又は、遊技媒体ベット手段のいずれか一つが出力する操作信号を、前記手段のいずれかが出力する操作信号として設定し、
    前記遊技機は、
    特別当選の当選時に、変動開始信号、変動停止信号、又は、ベット信号のいずれかの操作信号を出力する操作を行うことを、遊技者に指示するための所定操作指示手段を備えるとともに、
    遊技者が前記所定操作指示手段により指示された操作をすることができた場合に、前記特別当選を有効なものと判断する一方、
    遊技者が前記所定操作指示手段により指示された操作をすることができなかった場合に、前記特別当選を無効なものと判断する特別当選判断手段を備えることを特徴とする請求項1、3、4又は5記載の遊技機。
  8. 遊技機を、
    複数の図柄を変動表示又は停止表示するための複数個の図柄表示手段、
    図柄表示手段の図柄における変動表示を開始させるための操作信号である変動開始信号を、図柄表示手段に対して出力するように、あらかじめ設定されている図柄変動開始手段、
    変動表示中の図柄表示手段をそれぞれ個別に停止させるための操作信号である変動停止信号を、対応する図柄表示手段に対して出力するように、あらかじめ設定されている複数個の図柄変動停止手段、
    遊技に関する制御を行うための遊技制御手段、
    所定の上限個数(以下、最大投入個数とする)を限度とする遊技媒体の投入により遊技が開始可能となり、遊技媒体を所定個数まで電子的に貯留可能に形成されているとともに、遊技の開始前であって、かつ、最大投入個数まで遊技媒体が投入されていない状態において、貯留されている遊技媒体を減じて、遊技媒体の投入に代えるための操作信号であるベット信号を出力するように、あらかじめ設定されている遊技媒体ベット手段
    及び、所定の場合に、図柄変動開始手段、図柄変動停止手段、又は、遊技媒体ベット手段のいずれか一の手段が出力する操作信号として、前記一の手段にあらかじめ設定されている操作信号又は前記一の手段以外のいずれかの手段にあらかじめ設定されている操作信号を設定可能な操作信号制御手段、
    として機能させるための遊技機用プログラム。
  9. 遊技機を、
    複数の図柄を変動表示又は停止表示するための複数個の図柄表示手段、
    図柄表示手段の図柄における変動表示を開始させるための操作信号である変動開始信号を、図柄表示手段に対して出力するように、あらかじめ設定されている図柄変動開始手段、
    変動表示中の図柄表示手段をそれぞれ個別に停止させるための操作信号である変動停止信号を、対応する図柄表示手段に対して出力するように、あらかじめ設定されている複数個の図柄変動停止手段、
    遊技に関する制御を行うための遊技制御手段、
    所定の上限個数(以下、最大投入個数とする)を限度とする遊技媒体の投入により遊技が開始可能となり、遊技媒体を所定個数まで電子的に貯留可能に形成されているとともに、遊技の開始前であって、かつ、最大投入個数まで遊技媒体が投入されていない状態において、貯留されている遊技媒体を減じて、遊技媒体の投入に代えるための操作信号であるベット信号を出力するように、あらかじめ設定されている遊技媒体ベット手段
    及び、所定の場合に、図柄変動開始手段、図柄変動停止手段、又は、遊技媒体ベット手段のいずれか一の手段が出力する操作信号として、前記一の手段にあらかじめ設定されている操作信号又は前記一の手段以外のいずれかの手段にあらかじめ設定されている操作信号を設定可能な操作信号制御手段、
    として機能させるための遊技機用プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
JP2005184420A 2005-06-24 2005-06-24 遊技機、遊技機用プログラム、及び、遊技機用プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 Pending JP2007000395A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005184420A JP2007000395A (ja) 2005-06-24 2005-06-24 遊技機、遊技機用プログラム、及び、遊技機用プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005184420A JP2007000395A (ja) 2005-06-24 2005-06-24 遊技機、遊技機用プログラム、及び、遊技機用プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007000395A true JP2007000395A (ja) 2007-01-11

Family

ID=37686535

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005184420A Pending JP2007000395A (ja) 2005-06-24 2005-06-24 遊技機、遊技機用プログラム、及び、遊技機用プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007000395A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102008003189A1 (de) 2007-01-05 2008-07-10 Yokogawa Electric Corporation, Musashino Chemische Reaktionskassette und Verfahren zu deren Verwendung

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0671012A (ja) * 1992-08-28 1994-03-15 Sammy Ind Co Ltd スロットマシン
JP2002119643A (ja) * 2000-10-13 2002-04-23 Samii Kk スロットマシン
JP2002224267A (ja) * 2001-01-30 2002-08-13 Heiwa Corp 遊技機
JP2004033651A (ja) * 2002-07-08 2004-02-05 Aruze Corp 遊技機

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0671012A (ja) * 1992-08-28 1994-03-15 Sammy Ind Co Ltd スロットマシン
JP2002119643A (ja) * 2000-10-13 2002-04-23 Samii Kk スロットマシン
JP2002224267A (ja) * 2001-01-30 2002-08-13 Heiwa Corp 遊技機
JP2004033651A (ja) * 2002-07-08 2004-02-05 Aruze Corp 遊技機

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102008003189A1 (de) 2007-01-05 2008-07-10 Yokogawa Electric Corporation, Musashino Chemische Reaktionskassette und Verfahren zu deren Verwendung

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4863300B2 (ja) 遊技機
JP2007209427A (ja) 遊技機及び遊技機用プログラム及び記録媒体
JP2007050014A (ja) 遊技機及び遊技機用プログラム及び記録媒体
JP2012020200A (ja) 遊技機
JP2006263210A (ja) 遊技機、遊技機用プログラム、及び、遊技機用プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体
JP4040820B2 (ja) スロットマシン
JP2009219820A (ja) 遊技機及び遊技機用プログラム及び記録媒体
JP2009219820A5 (ja)
JP2007185339A (ja) 遊技機、遊技機用プログラム、及び、遊技機用プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体
JP2001137425A (ja) スロットマシン
JP4590374B2 (ja) 遊技機
JP2006255146A (ja) 遊技機、遊技機用プログラム、及び、遊技機用プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体
JP4426991B2 (ja) 遊技機、遊技機用プログラム、及び、遊技機用プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体
JP2009201624A (ja) 遊技機及び遊技機用プログラム及び記録媒体
JP2005296210A (ja) 遊技機及び遊技機用プログラム及び記録媒体
JP2007209426A (ja) 遊技機及び遊技機用プログラム及び記録媒体
JP4343121B2 (ja) 遊技機
JP2001238999A (ja) 遊技機
JP4275076B2 (ja) 遊技機及び遊技機用プログラム及び記録媒体
JP2002219214A (ja) 遊技機、遊技機用プログラム、及び遊技機用プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体
JP4327860B2 (ja) 遊技機
JP4203429B2 (ja) 遊技機
JP4313769B2 (ja) 遊技機
JP2009100859A (ja) 遊技機、遊技機用プログラム、及び遊技機用プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体
JP2006314431A (ja) 遊技機、遊技機用プログラム、及び、遊技機用プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20091222

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100105

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20100527