JP2006314431A - 遊技機、遊技機用プログラム、及び、遊技機用プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents

遊技機、遊技機用プログラム、及び、遊技機用プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】
経済的、かつ、容易に、自動停止における入賞を回避させることができる遊技機を提供する。
【解決手段】
計時手段150と、通常停止制御手段190と、総ての入賞を不可能にした自動停止制御手段200と、操作基準時間内に停止操作が行われたか否かにより、停止制御を選択する停止制御選択手段180とを備え、自動停止制御手段200は、図柄表示手段41における外れ図柄表示部50を停止表示するように、図柄表示手段41を停止させる。
【選択図】図7

Description

この発明は、遊技機に関し、詳しくは、図柄表示停止手段を所定時間操作しない場合に、図柄表示手段を自動的に停止させる遊技機に関するものである。
また、この発明は、遊技機用プログラム、及び、遊技機用プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関し、詳しくは、図柄表示停止手段を所定時間操作しない場合に、図柄表示手段を自動的に停止させる遊技機用プログラム、及び、遊技機用プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関するものである。
従来、この種の遊技機、具体的には、スロットマシンにおいては、制御装置により回転リール(図柄表示手段)の停止制御が行われている。具体的には、制御装置は、ストップスイッチ(図柄表示停止手段)を操作した際、直ちに停止できる図柄から、回転リールの回転方向と逆方向でこの図柄も含めて最大5コマ先の図柄までの範囲で回転リールを停止するように制御している。すなわち、制御装置は、この5コマの範囲内において、どこで回転リールを停止させるかを決定している。
そして、当選抽選手段による抽選の結果、何らかの当選役に当選したときには、この当選役に対応した図柄が所定の位置に停止するように停止制御がなされるとともに、それ以外の図柄は所定の位置に停止しないように停止制御がなされる。この結果、最終的には前記5コマの範囲内で停止図柄が決定されることとなる。
なお、前記停止制御としては、当選抽選手段による当選の結果等に基づいて所定の条件を満足するか否かを判断しながら制御を行う、いわゆる判断停止制御、又は、停止位置を予め定めた停止テーブルに基づいて停止させる、いわゆるテーブル停止制御とが知られている。
判断停止制御では、何らかの当選役に当選したときには、当該当選役が当選したことを、当選役に対応する図柄とともに制御装置に記憶し、その記憶結果に基づいて、停止させるべき図柄を前記5コマの範囲内で停止するように、停止制御を行う。また、いずれの当選役にも当選しなかったときには、この旨を制御装置に記憶し、その記憶結果に基づいて、停止させるべき図柄を前記5コマの範囲内で停止させるように制御するとともに、停止させるべきでない図柄を極力停止させないように制御する。
また、テーブル停止制御では、何らかの当選役に当選したときには、当該当選役を引き込むように設定した停止テーブルを選択して、当該停止テーブルの設定内容に基づいて、停止制御が行われる。また、いずれの当選役にも当選しなかったときには、いずれの図柄も揃わないように予め設定した停止テーブルを選択して、当該停止テーブルの設定内容に基づいて、停止制御が行われる。
一方、この種の遊技機では、下記の特許文献1に開示されているように、回転リールの回転開始後、一定時間(たとえば30秒)が経過した際に、総ての回転リールが停止していない場合には、いまだ回転中の回転リールを自動的に停止させるように制御していた。
このような従来における回転リールの自動停止では、当選抽選手段による抽選の結果、所定の当選役に当選している場合には、回転リールが停止する際に、ストップスイッチ操作による停止と同様に当該当選役に対応する図柄を引き込む制御が行われる。したがって、回転リールを自動的に停止させる自動停止信号が出力されたときの回転リールの図柄位置によっては、当該当選役に対応する図柄を入賞有効ラインに引き込んで停止する場合もある。すなわち、遊技者がストップスイッチを操作せずとも、当選役に対応する図柄が引き込まれて入賞するという事態が起こり得ることとなっていた。
しかし、スロットマシンは、本来、遊技者による回転リールの停止操作の結果として、当選役に入賞し遊技メダルを獲得するという遊技性を有するものであり、遊技者が回転リールを操作せずとも、回転リールが自動停止する際に、これに伴う停止制御によって、当選役に対応する図柄が入賞有効ラインに引き込まれて、所定の当選役が入賞するという事態は不合理であるといえる。また、このような事態はホールにとっても望むべきものではない。このような背景により、遊技機の業界の規則において、回転リールが自動停止する場合には入賞が発生しないような遊技機の仕様とする旨の改正が行われることとなった。
そこで、遊技者がストップスイッチを操作せずに所定時間(たとえば、30秒)経過して、回転リールが自動停止するような場合には、当選フラグが成立していても、当該当選役に対応する図柄を所定の入賞有効ライン上に停止させずに、入賞させないような遊技機が検討されている。
ここで、上述のような従来の遊技機において、回転リールの回転開始から30秒経過後に、いずれの当選役も入賞させない制御を行う自動停止処理のフローを図10に示す。なお、この遊技機は、左側に配置される左リール、右側に配置される右リール、及び、左リールと右リールとの間に配置される中リールから構成される、3個の回転リールを有し、この各回転リールを個々に停止させるための図柄表示停止手段としての3個のストップスイッチを有している。
まず、ステップ600において、総ての回転リールが停止しているか否かが判定される。そして、総ての回転リールが停止していないと判定された場合、次のステップ601に進む。
ステップ601において、回転リールの回転開始から30秒が経過したか否かが判定される。そして、回転リールの回転開始から30秒が経過していると判定された場合、次のステップ602に進む。
ステップ602において、回転中の回転リールが2個以上であるか否かが判定される。そして、回転中の回転リールが2個以上であると判定された場合、次のステップ603に進む。
ステップ603において、回転中の回転リールの1つを選択する。そして、次のステップ604に進む。
ステップ604において、選択された回転リールが左リールか否かが判定される。そして、選択された回転リールが左リールであると判定された場合、次のステップ605に進む。一方、選択された回転リールが左リールでないと判定された場合、ステップ606に進む。
ステップ605において、チェリー図柄が入賞とならない停止位置を検索する。ここで、チェリー図柄は、左リールにおいて1個停止するだけで入賞になる単一入賞図柄となっているものである。そして、次のステップ606に進む。
ステップ606において、選択された回転リールの回転を停止する。そして、ステップ602に戻る。
前記ステップ600において、総ての回転リールが停止していると判定された場合、自動停止処理は終了する。
前記ステップ601において、回転リールの回転開始から30秒経過していないと判定された場合、ステップ600に戻る。
前記ステップ602において、回転中の回転リールが2個以上でないと判定された場合、次のステップ607に進む。
ステップ607において、回転リールの周囲の全21コマの図柄の中から入賞しない停止位置を検索する。そして、次のステップ608に進む。
ステップ608において、最後の回転リールを停止する。
特開2002−325888号公報
しかし、上述のように、回転リールの回転開始後、自動停止信号が出力された時点から5コマ以内の引き込み可能な範囲の中で、いずれの図柄も入賞しないような制御を行うためには、非常に複雑な処理を行わなければならず、このような処理は困難であるという問題が生じていた。
また、これに伴って、この処理を実行するための制御プログラムも非常に複雑となり、制御プログラムを記憶するためのメモリ領域も大きくなってしまうため、ハードウェア資源が圧迫されることとなり経済的でなくなるという問題も生じていた。
また、特に、1個以上の回転リールを、遊技者がストップスイッチを操作して停止させた後、残りの回転リールの停止操作を行わずに、自動停止へ移行させるような場合、上述したような従来の停止制御では、図柄配列上、いずれの入賞も発生しないようにすることが容易ではないものになる場合があるといった問題点があった。
具体的には、たとえば、図11に示すような場合である。図11は、中リール及び右リールは、遊技者のストップスイッチの停止操作によって、停止が完了しているもので、左リールは、いまだ回転中のものである。このような状態で30秒が経過して、自動停止操作信号が出力された場合、図11の状態で停止した場合には、下段にベルが揃ってしまい、自動停止において入賞が成立してしまう。また、左リールを、図11の位置から1コマ滑らせて停止させた場合、上段にリプレイが揃ってしまい、自動停止において入賞が成立してしまう。また、左リールを、図11の位置から2コマ、3コマ又は4コマ滑らせて停止させた場合、単一図柄で入賞するチェリーが表示されてしまい、自動停止において入賞が成立してしまう。このような場合には、特に、自動停止における入賞を回避させるために、停止制御のプログラムが複雑なものになってしまう。
そこで、各請求項にそれぞれ記載された各発明は、上記した事情によりなされたものであり、その目的とするところは、次の点にある。
(請求項1ないし3)
すなわち、請求項1ないし3記載の発明は、上記事情によりなされたものであり、経済的、かつ、容易に、自動停止における入賞を回避させることができる遊技機を提供しようとするものである。
(請求項4)
すなわち、請求項4記載の発明は、経済的、かつ、容易に、自動停止における入賞を回避させることができる遊技機用プログラムを提供しようとするものである。
(請求項5)
すなわち、請求項5記載の発明は、経済的、かつ、容易に、自動停止における入賞を回避させることができる遊技機用プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供しようとするものである。
請求項に記載された発明は、上記した各目的を達成するためになされたものであり、各発明の特徴点を図面に示した発明の実施の形態を用いて、以下に説明する。
なお、符号は、発明の実施の形態において用いた符号を示し、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
(請求項1)
請求項1記載の発明は、複数の図柄46を変動表示又は停止表示するための複数個の図柄表示手段41と、図柄表示手段41の図柄46を変動表示させるための図柄変動開始手段37と、図柄46の組み合わせにより構成される当選役を抽選により決定するための当選抽選手段80と、遊技者が変動表示中の図柄表示手段41をそれぞれ個別に停止操作可能な図柄変動停止手段38と、図柄表示手段41の図柄46を変動表示から停止表示へ移行させる停止制御を行うための停止制御手段160と、を少なくとも備え、当選抽選手段80の抽選の結果、所定の当選役に当選し、かつ、図柄表示手段41の図柄46の停止表示が前記当選役に応じて予め定められた図柄表示の態様になることにより入賞となるように設定された遊技機において、図柄表示手段41の変動表示の開始時からの経過時間を計時する計時手段150を有し、前記停止制御手段160は、遊技者による図柄変動停止手段38の停止操作に基づいて、当選抽選手段80の抽選の結果に対応した停止制御を、図柄表示手段41に対して行うための通常停止制御手段190と、当選抽選手段80の抽選の結果にかかわらず、総ての入賞を不可能にした停止制御を、図柄表示手段41に対して行うための自動停止制御手段200と、計時手段150が計時した経過時間が、予め定めた所定時間(以下、「操作基準時間」とする。)内に遊技者による図柄変動停止手段38の停止操作が行われた場合には、通常停止制御手段190を選択し、遊技者によって、図柄変動停止手段38の総ての停止操作が行われることなく、計時手段150により計時された経過時間が操作基準時間を経過した場合には、この経過後の図柄表示手段41の停止に自動停止制御手段200を選択する停止制御選択手段180とを備え、前記図柄46は、当選役を構成する当選図柄48と、当選役を構成しない外れ図柄49と、を有するとともに、各々の図柄表示手段41には、この図柄表示手段41が停止した際に停止表示されている総ての図柄表示位置のうち入賞を構成する図柄表示位置に、外れ図柄49のみが表示される配置(以下、「外れ図柄配列部50」とする。)を有し、前記自動停止制御手段200は、外れ図柄配列部50を停止表示するように、図柄表示手段41を停止させることを特徴とする。
ここで、遊技機とは、スロットマシンやパロット遊技機などが挙げられる。
また、ここで、遊技媒体は、遊技機に投入して遊技を行うことができれば、特に形状等については限定されるものではない。たとえば、スロットマシンで使用される円板状の遊技メダルや、通常のコインが挙げられる。また、パロット遊技機で使用される球状の遊技球であってもよいものである。
また、この遊技機には、遊技メダルなどの遊技媒体を払い出すための遊技媒体払い出し装置(ホッパーユニット35)や、遊技媒体の正偽を判定するための遊技媒体セレクター(メダルセレクター36)を備えることもできる。
また、この遊技機には、遊技機の作動を制御するための制御装置20を備えることができ、たとえば、制御基板として形成される。また、この制御装置20には、主に遊技に関する制御を行うものとして機能させる遊技制御装置21を設け、これとは別個に、遊技に付随する演出を行わせるための演出制御装置22を設けることもできる。
また、この遊技機には、遊技に関する情報を遊技者に向かって報知したり、演出を表示するための演出表示装置26を設けることもできる。この演出表示装置26としては、ランプ32、スピーカ33、画像表示装置(画像表示部34)などが挙げられる。また、この画像表示装置は、液晶表示装置やCRT、ドットマトリクス等により構成することができる。
前記図柄表示手段41は、たとえば、回転リール40及びステッピングモータであって、それぞれ別個独立に回転開始及び回転停止が可能なものである。そして、この図柄表示手段41としての回転リール40は、周囲に複数の図柄を表示したものが、実際に回転するようなものに限定されるものではなく、液晶画面に表示されるようなものも含まれるものである。具体的には、たとえば、パチンコ機等の遊技盤面の中央に設けた液晶装置を使用することにより、周囲に複数の図柄を表示した回転リールが回転するような画像を当該液晶装置によって遊技者に向かって表示するものも含まれる。
前記当選抽選手段80は、たとえば乱数発生手段81の発生した乱数値を、当選判定テーブル83に規定された乱数領域と比較することにより、当選又はハズレの判定を行うためのものである。当選判定テーブル83としては、それぞれ当選確率が異なる複数のテーブルを設けることができる。
ここで、「当選役」とは、所定の図柄46の予め定めた表示態様を意味するものである。たとえば、遊技機が、左リール43、中リール44、及び、右リール45の3個の回転リール40を備えている場合、各回転リール40の停止図柄が、それぞれ7、7、7となるようなものが挙げられる。また、当選役としては、いずれか1個の図柄表示手段41における表示態様を定めたものであってもよい。たとえば、上述の場合、左リール43のみに、チェリーが表示されるようなものが挙げられる。
また、「当選」とは、当選抽選手段80の抽選の結果、所定の当選役に当たって、当選フラグが成立している状態を意味するものである。また、「入賞」とは、当選フラグ成立中の当選役を構成する図柄46(当選図柄48)が、所定の位置に停止して、予め定めた図柄表示の態様となることを意味するものである。
ここで、「所定の位置」としては、停止表示される各図柄表示手段41の図柄表示位置を組み合わせて構成される入賞ラインを使用することができ、この入賞ライン上に当選役を構成する図柄46(当選図柄48)が停止することで入賞可能とすることができる。
この入賞ラインとしては、左リール43、中リール44、及び、右リール45の3個の回転リール40を備え、各回転リール40が停止した際に、それぞれの回転リール40において上段、中段、及び、下段にそれぞれ図柄46が停止表示されるように形成された遊技機においては、左リール43の上段、中リール44の上段、右リール45の上段から構成される横上段ライン、左リール43の中段、中リール44の中段、右リール45の中段から構成される横中央ライン、左リール43の下段、中リール44の下段、右リール45の下段から構成される横下段ライン、左リール43の下段、中リール44の中段、右リール45の上段から構成される右上がりライン、左リール43の上段、中リール44の中段、右リール45の下段から構成される右下がりラインを備えることができる。そして、いずれかの入賞ライン上に当選フラグ成立中の当選役を構成する図柄46(当選図柄48)が停止することで入賞可能とすることができる。すなわち、左リール43の上段、中リール44の中段、右リール45の下段に、それぞれ「7」が停止したときは、この「7」に対応する当選に入賞可能となる。
また、この入賞ラインは、遊技における投入メダル枚数に対応して入賞を有効とし、この入賞が有効なライン(入賞有効ライン)上に予め定めた当選役を構成する図柄46(当選図柄48)が停止した場合に、入賞するように設定することもできる。たとえば、投入メダル枚数が1枚の場合には、前記横中央ラインを入賞有効となるように設定し、投入メダル枚数が2枚の場合には、横中央ラインに加えて、横上段ライン及び横下段ラインを入賞有効となるように設定し、投入メダル枚数が3枚の場合には、前記入賞ラインに加えて、右上がりライン及び右下がりラインを入賞有効となるように設定することができる。
また、入賞ラインとしては、上述のような、いわゆる一直線ラインに限られるものではなく、たとえば、左リール43の下段、中リール44の中段、右リール45の下段から構成されるライン、左リール43の上段、中リール44の中段、右リール45の上段から構成されるライン、左リール43の下段、中リール44の下段、右リール45の上段から構成されるライン、左リール43の上段、中リール44の上段、右リール45の下段から構成されるラインなどを備えることもできる。
また、上述のように、一直線ラインを入賞ラインとするような場合に、必ずしも、左リール43、中リール44、及び、右リール45の各図柄表示位置から構成される一直線ラインの総てを入賞ラインとする必要はなく、たとえば、横上段ライン、横下段ライン、右上がりライン、及び、右下がりラインを入賞ラインとするように設定することもできる。すなわち、この場合は、左リール43の中段、及び、右リール45の中段は、入賞ラインを構成しない図柄表示位置ということとなる。
また、当選役としては、入賞により遊技媒体の払い出しを伴う小役当選、遊技媒体の払い出しは無いが遊技媒体を新たに投入することなく再度の遊技を行える再遊技当選、後述する特別遊技を行える特別当選等を備えることができる。また、前記小役当選には、遊技媒体として遊技メダルを用いるのであれば、たとえば、10枚役、15枚役など、払い出し遊技媒体の個数が異なる複数の当選役を設けることもできる。
また、この遊技機は、遊技として、一般的な遊技である通常遊技と、通常遊技よりも多くの利益を遊技者に付与可能な特別遊技とを備えることができる。特別遊技としては、通常遊技よりも高い抽選確率で抽選が行われる特定遊技(RBゲーム)や、特定遊技(RBゲーム)が通常遊技よりも高い抽選確率で抽選される特定導入遊技(BBゲーム)などを備えることができる。また、特別遊技としては、これらの遊技に限定されるものではなく、所定の当選図柄48の当選抽選手段80の当選抽選結果に関する情報を演出表示装置26により報知するアシストタイム遊技(ATゲーム)、再遊技の当選確率を高く設定したリプレイタイム遊技(RTゲーム)、特定の図柄についての停止制御が中止可能なチャレンジタイム遊技(CTゲーム)などを備えることもできる。
また、計時手段150とは、上述の如く、図柄表示手段41の変動表示の開始時からの経過時間を計時するものである。
ここで、「図柄表示手段41の変動表示の開始時からの経過時間とあるのは、具体的には、たとえば、スタートスイッチ18を操作して回転リール40の回転開始時からを意味する。しかし、この計時手段150の計時開始時間は、特にこれに限定されるものではない。たとえば、計時手段150は、図柄表示手段41の変動表示開始時から予め定めた所定時間を経過した時からの経過時間を計時するように形成してもよい。すなわち、図柄表示手段41の変動開始時から予め定めた所定時間(予め定めた一定の時間)だけ経過した時を起算点とするように、図柄表示手段41の変動開始時に連動するような特定の時間からの経過時間を計時するように形成してもよいものである。具体的には、図柄変動停止手段38は、遊技者により図柄表示手段41の図柄46の変動表示を停止表示へ移行させるため、図柄表示手段41が変動表示へ移行してから所定時間(以下、「準備時間」とする。)経過後に停止操作可能となって、複数個の図柄表示手段41を別個独立に停止操作が可能に形成されている。この準備時間は、回転リール40を回転駆動するステッピングモータに電流が入力されて、回転リール40の回転を開始してから、通常の定常回転速度へ移行するまでの時間や、1遊技の時間制限等を考慮して、当該遊技機の設計段階において、予め決定されている一定の固定された時間である。この準備時間中は、図柄変動停止手段38を遊技者が操作しても、この図柄変動停止手段38は作動しないように設定されている。そして、この準備時間経過後に、図柄変動停止手段38の操作が可能となるように設定されている。すなわち、図柄変動停止手段38の停止操作可能開始時とは、スタートスイッチ18を操作して、所定の準備時間が経過した後である。計時手段150は、かかる時から計時を開始するように設定してもよいものである。すなわち、計時手段150は、図柄変動停止手段38の停止操作可能開始時からの経過時間を計時するように設定してもよい。
また、停止制御選択手段180は、上述の如く、計時手段150が計時した経過時間が、予め定めた所定時間(操作基準時間)内に遊技者による図柄変動停止手段38の停止操作が行われた場合には、通常停止制御手段190を選択し、遊技者によって、図柄変動停止手段38の総ての停止操作が行われることなく、計時手段150により計時された経過時間が操作基準時間を経過した場合には、この経過後の図柄表示手段41の停止に自動停止制御手段200を選択するものである。
この停止制御選択手段180は、たとえば、図柄表示手段41を複数個有し、それに対応する図柄変動停止手段38が形成されているような場合、操作基準時間の範囲内に遊技者が図柄変動停止手段38により停止操作したものに関しては、通常停止制御手段190を使用し、遊技者が図柄変動停止手段38の停止操作を行うことなく、操作基準時間を経過した後にも図柄46の変動表示が行われているものに関しては、自動停止制御手段200を使用する。
具体的には、図柄表示手段31を3個有し、それに対応する図柄変動停止手段38がそれぞれ形成されているような場合、以下のように機能する。
(1)操作基準時間内に総ての図柄変動停止手段38も操作されていない場合、3個の図柄表示手段41総てについて、自動停止制御手段200が使用される。
(2)操作基準時間内にいずれか1個の図柄変動停止手段38が操作され、残りの2個の図柄変動停止手段38が操作されていない(残りの2個の図柄表示手段41が変動表示中)の場合、最初の1個の図柄表示手段41についてのみ、通常停止制御手段190が使用され、残りの2個の図柄表示手段41については、自動停止制御手段200が使用される。
(3)操作基準時間内にいずれか2個の図柄変動停止手段38が操作され、残りの1個の図柄変動停止手段38が操作されていない(残りの1個の図柄表示手段41が変動表示中)の場合、最初の2個の図柄表示手段41についてのみ、通常停止制御手段190が使用され、残りの1個の図柄表示手段41については、自動停止制御手段200が使用される。
(4)操作基準時間内に3個総ての図柄変動停止手段38が操作された場合、総ての図柄表示手段41について、通常停止制御手段190が使用される。
また、本発明においては、上述の如く、図柄表示手段41に表示された図柄46として、当選図柄48と外れ図柄49とを備えている。
ここで、外れ図柄49とは、上述の如く、当選役を構成しない図柄である。具体的には、当選役として、当該図柄46の組み合わせは存在せず、たとえば、この外れ図柄49が入賞有効ライン上に揃っても入賞とはならないものである。
また、各々の図柄表示手段41には、上述の如く、この図柄表示手段41が停止した際に停止表示されている総ての図柄表示位置のうち入賞を構成する図柄表示位置に、外れ図柄49のみが表示される配置(外れ図柄配列部50)を有する。
具体的には、入賞ラインとして、横上段ライン、横中央ライン、横下段ライン、右上がりライン、及び、右下がりラインを備えている場合には、左リール43の上段、中段、下段の図柄表示位置、中リール44の上段、中段、下段の図柄表示位置、右リール45の上段、中段、下段の図柄表示位置の総てが、入賞を構成する図柄表示位置となる。すると、この入賞を構成する図柄表示位置に、外れ図柄49のみが表示されるためには、各回転リール40にそれぞれ、外れ図柄49が3個連続して表示されている配置(「外れ図柄、外れ図柄、外れ図柄」という配置)である外れ図柄配列部50を備える必要がある。
また、入賞ラインとして、横上段ライン、横下段ライン、右上がりライン、及び、右下がりラインを備えている場合には、左リール43の上段、下段の図柄表示位置、中リール44の上段、中段、下段の図柄表示位置、右リール45の上段、下段の図柄表示位置が、入賞を構成する図柄表示位置となる。なお、これに対して、左リール43の中段の図柄表示位置、右リール45の中段の図柄表示位置は、入賞を構成しない図柄表示位置となる。すると、この入賞を構成する図柄表示位置に、外れ図柄49のみが表示されるためには、左リール43には、「外れ図柄、当選図柄、外れ図柄」という配置である外れ図柄配列部50、中リール44には、外れ図柄49が3個連続して表示されている配置(「外れ図柄、外れ図柄、外れ図柄」という配置)である外れ図柄配列部50、右リール45には、「外れ図柄、当選図柄、外れ図柄」という配置である外れ図柄配列部50を備える必要がある。また、上述の場合における左リール43、及び、右リール45の外れ図柄配列部50は、「外れ図柄、当選図柄、外れ図柄」という配置でなく、「外れ図柄、外れ図柄、外れ図柄」という外れ図柄49が3個連続して表示される配置とすることもできる。
なお、この外れ図柄配列部50は、各回転リール40において、1箇所のみ設けることもできるし、2箇所以上設けることもできる。
(作用)
本発明によれば、遊技者によって、図柄変動停止手段38の総ての停止操作が行われることなく、操作基準時間を経過した場合には、この経過後の図柄表示手段41の停止に自動停止制御手段200が使用される。そして、この自動停止制御手段200は、各図柄表示手段41における外れ図柄配列部50を停止表示するように、図柄表示手段41を自動停止させる。したがって、自動停止の際に、停止している図柄表示手段41との関係で当選の入賞を考慮して、自動停止させる図柄表示手段41において停止表示可能な位置を検索し、この検索結果に基づいて、当該図柄表示手段41を停止させる、というような複雑な処理を行う必要がなく、非常に容易に当選の入賞を回避させることが可能となる。
また、これに伴って、上述のような処理を実行するための制御プログラムも簡易なものとすることができ、当該プログラムを記憶するためのメモリ領域も小さくなるため、経済的に、メモリ等のハードウェア資源を利用することが可能となる。
(請求項2)
請求項2記載の発明は、上記請求項1記載の発明の特徴に加え、前記自動停止制御手段200は、外れ図柄配列部50を停止表示するように、単独で入賞の図柄表示の態様になることがある図柄表示手段41、及び、最後に停止する図柄表示手段41を、停止させることを特徴とする。
「単独で入賞の図柄表示の態様になる」とは、1個の図柄表示手段41における図柄46の停止表示の態様により、当選役が入賞するということを意味するものである。すなわち、1個の図柄表示手段41のみで、当選役の入賞が確定するということを意味するものである。たとえば、左リール43に停止表示したのみで入賞となる「チェリー」図柄を有するような場合には、左リール43の上段、中段、又は、下段の図柄表示位置のいずれかに「チェリー」図柄が停止すると、この「チェリー」図柄に対応する当選役に入賞することとなる。
また、「最後に停止する図柄表示手段41」とは、総ての図柄表示手段41のうち、最終停止するものをいい、この図柄表示手段41が停止することで、総ての図柄表示手段41の変動が終了するものである。
具体的には、図柄表示手段41を複数個有している場合であって、操作基準時間を経過した後にも2個以上の図柄表示手段41が停止していないときは、予め定められた順番に対応して自動停止が行われる。たとえば、図柄表示手段41として、左リール43、中リール44、及び、右リール45の3個の回転リール40を備えており、自動停止の順番が「左リール43→中リール44→右リール45」と定められている場合は、以下のように自動停止が行われる。
(1)操作基準時間を経過した後に、3個の回転リール40の総てが回転している場合は、左リール43、中リール44、右リール45の順番で自動停止が行われる。したがって、上述の、最後に停止する図柄表示手段41は、右リール45となる。
(2)操作基準時間を経過した後に、3個の回転リール40のうち、左リール43のみが停止しており、中リール44及び右リール45が回転している場合は、中リール44、右リール45の順番で自動停止が行われる。したがって、上述の、最後に停止する図柄表示手段41は、右リール45となる。
(3)操作基準時間を経過した後に、3個の回転リール40のうち、中リール44のみが停止しており、左リール43及び右リール45が回転している場合は、左リール43、右リール45の順番で自動停止が行われる。したがって、上述の、最後に停止する図柄表示手段41は、右リール45となる。
(4)操作基準時間を経過した後に、3個の回転リール40のうち、右リール45のみが停止しており、左リール43及び中リール44が回転している場合は、左リール43、中リール44の順番で自動停止が行われる。したがって、上述の、最後に停止する図柄表示手段41は、中リール45となる。
また、操作基準時間を経過した後に1個の図柄表示手段41のみが停止していないときは、当該図柄表示手段41についてのみ自動停止が行われる。したがって、この図柄表示手段41が、最後に停止する図柄表示手段41となる。
なお、図柄表示手段41の自動停止の順番は、上述の順番に限られるものではなく、自由に設定することができる。
(作用)
本発明によれば、遊技者によって、図柄変動停止手段38の総ての停止操作が行われることなく、操作基準時間を経過した場合には、単独で入賞の図柄表示の態様になることがある図柄表示手段41、及び、最後に停止する図柄表示手段41について、外れ図柄配列部50を停止表示するように、当該図柄表示手段41を自動停止させる。したがって、前記図柄表示手段41以外の図柄表示手段41は、外れ図柄配列部50を停止表示するような制御をする必要はないため、より簡易な処理によって、当選の入賞を回避させることが可能となる。
(請求項3)
請求項3記載の発明は、上記請求項1又は2記載の発明の特徴に加え、前記図柄表示手段41は、周囲に複数の図柄46を表示した三個の回転リール40を備え、前記回転リール40は、左側に位置する左リール43と、右側に位置する右リール45と、左リール43、及び、右リール45の間に位置する中リール44と、から構成され、各回転リール40にはそれぞれ、この回転リール40が停止した際に、縦並びに三個の図柄46を停止表示するための三個の図柄表示位置を有し、左リール43における一の図柄表示位置、中リール44における一の図柄表示位置、及び、右リール45における一の図柄表示位置により形成されるラインのうち、一直線となるラインを、当選役が入賞する入賞ラインとして形成するとともに、各回転リール40の外れ図柄配列部50には、外れ図柄49が三個連続して表示されていることを特徴とする。
具体的には、本発明における入賞ラインは、左リール43の上段の図柄表示位置、中リール44の上段の図柄表示位置、右リール45の上段の図柄表示位置から構成される横上段ライン、左リール43の中段の図柄表示位置、中リール44の中段の図柄表示位置、右リール45の中段の図柄表示位置から構成される横中央ライン、左リール43の下段の図柄表示位置、中リール44の下段の図柄表示位置、右リール45の下段の図柄表示位置から構成される横下段ライン、左リール43の下段の図柄表示位置、中リール44の中段の図柄表示位置、右リール45の上段の図柄表示位置から構成される右上がりライン、左リール43の上段の図柄表示位置、中リール44の中段の図柄表示位置、右リール45の下段の図柄表示位置から構成される右下がりラインとなる。
(作用)
本発明によれば、各回転リール40には、外れ図柄49が三個連続して表示されている外れ図柄配列部50を有しており、自動停止制御手段200は、回転リール40を、当該外れ図柄配列部50が停止図柄となるように自動停止させる。したがって、自動停止の際に、停止している回転リール40との関係で当選の入賞を考慮して、自動停止させる回転リール40において停止表示可能な位置を検索し、この検索結果に基づいて、当該回転リール40を停止させる、というような複雑な処理を行う必要がなく、非常に容易に当選の入賞を回避させることが可能となる。
(請求項4)
請求項4記載の発明は、遊技機を、複数の図柄を変動表示又は停止表示するための複数個の図柄表示手段41、図柄表示手段41の図柄46を変動表示させるための図柄変動開始手段37、図柄46の組み合わせにより構成される当選役を抽選により決定するための当選抽選手段80、遊技者が変動表示中の図柄表示手段41をそれぞれ個別に停止操作可能な図柄変動停止手段38、図柄表示手段41の図柄46を変動表示から停止表示へ移行させる停止制御を行うための停止制御手段160、として機能させ、当選抽選手段80の抽選の結果、所定の当選役に当選し、かつ、図柄表示手段41の図柄46の停止表示が前記当選役に応じて予め定められた図柄表示の態様になることにより入賞となるように設定した遊技機用プログラムにおいて、遊技機を、図柄表示手段41の変動表示の開始時からの経過時間を計時する計時手段150、として機能させ、前記停止制御手段160を、遊技者による図柄変動停止手段38の停止操作に基づいて、当選抽選手段80の抽選の結果に対応した停止制御を、図柄表示手段41に対して行うための通常停止制御手段190、当選抽選手段80の抽選の結果にかかわらず、総ての入賞を不可能にした停止制御を、図柄表示手段41に対して行うための自動停止制御手段200、計時手段150が計時した経過時間が、予め定めた所定時間(以下、「操作基準時間」とする。)内に遊技者による図柄変動停止手段38の停止操作が行われた場合には、通常停止制御手段190を選択し、遊技者によって、図柄変動停止手段38の総ての停止操作が行われることなく、計時手段150により計時された経過時間が操作基準時間を経過した場合には、この経過後の図柄表示手段41の停止に自動停止制御手段200を選択する停止制御選択手段180、として機能させ、前記図柄46は、当選役を構成する当選図柄48と、当選役を構成しない外れ図柄49と、を有するように設定するとともに、各々の図柄表示手段41には、この図柄表示手段41が停止した際に停止表示されている総ての図柄表示位置のうち入賞を構成する図柄表示位置に、外れ図柄49のみが表示される配置(以下、「外れ図柄配列部50」とする。)を有するように設定し、前記自動停止制御手段200は、外れ図柄配列部50を停止表示するように、図柄表示手段41を停止させる設定がなされていることを特徴とする。
ここで、遊技機としては、スロットマシンなどの現実の遊技機でもよく、液晶ディスプレイやCRTなどの画像表示装置に表示させた擬似的な遊技機であってもよい。
ここで、図柄表示手段41は、周囲に複数の図柄46を表示した回転リール40とし、この回転リール40の回転を制御するように形成することができる。この場合、図柄変動開始手段37は、回転リール40の回転を開始させるためのスタートスイッチ18とすることができ、前記図柄変動停止手段38は、回転リールの回転を停止させるためのストップスイッチ19とすることができる。
また、前記図柄表示手段41を、液晶ディスプレイやCRTなどの画像表示装置とし、これに複数の図柄46を変動表示又は停止表示させるように形成してもよい。
また、この遊技機用プログラムを用いて現実の遊技機を制御しようとする場合には、ホッパーユニット35を作動させて遊技者に対して遊技メダル等の払い出しを行うように形成することができる。一方、この遊技機用プログラムを用いて業務用、家庭用のテレビゲーム機等を制御しようとする場合には、液晶ディスプレイやCRTなどの画像表示装置に、入賞時に遊技メダルの払い出しがなされるような画像や、手持ちの遊技メダル数が増加するような表示や、所定の得点が加算されるような表示を行うように形成することができる。
このように、本発明は、現実の遊技機を制御するためのプログラムと、業務用、家庭用のテレビゲーム機やパソコン等に読み込まれることによりそれらを遊技機として機能させるためのプログラムとのいずれも含むものである。
(作用)
本発明に係る遊技機用プログラムによれば、遊技者によって、図柄変動停止手段38の総ての停止操作が行われることなく、操作基準時間を経過した場合には、この経過後の図柄表示手段41の停止に自動停止制御手段200を使用するように設定されている。そして、前記遊技機用プログラムには、前記自動停止制御手段200が、各図柄表示手段41における外れ図柄配列部50を停止表示するように、図柄表示手段41を自動停止させる設定がなされている。
したがって、自動停止の際に、停止している図柄表示手段41との関係で当選の入賞を考慮して、自動停止させる図柄表示手段41において停止表示可能な位置を検索し、この検索結果に基づいて、当該図柄表示手段41を停止させる、というような複雑な処理を行う必要がなく、非常に容易に当選の入賞を回避させることが可能となる。
ところで、前記遊技機用プログラムは、外れ図柄配列部50を停止表示するように、前記自動停止制御手段200を、単独で入賞の図柄表示の態様になることがある図柄表示手段41、及び、最後に停止する図柄表示手段41を停止させる設定をすることもできる。
(請求項5)
請求項5記載の発明は、遊技機を、複数の図柄を変動表示又は停止表示するための複数個の図柄表示手段41、図柄表示手段41の図柄46を変動表示させるための図柄変動開始手段37、図柄46の組み合わせにより構成される当選役を抽選により決定するための当選抽選手段80、遊技者が変動表示中の図柄表示手段41をそれぞれ個別に停止操作可能な図柄変動停止手段38、図柄表示手段41の図柄46を変動表示から停止表示へ移行させる停止制御を行うための停止制御手段160、として機能させ、当選抽選手段80の抽選の結果、所定の当選役に当選し、かつ、図柄表示手段41の図柄46の停止表示が前記当選役に応じて予め定められた図柄表示の態様になることにより入賞となるように設定した遊技機用プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体において、遊技機を、図柄表示手段41の変動表示の開始時からの経過時間を計時する計時手段150、として機能させ、前記停止制御手段160を、遊技者による図柄変動停止手段38の停止操作に基づいて、当選抽選手段80の抽選の結果に対応した停止制御を、図柄表示手段41に対して行うための通常停止制御手段190、当選抽選手段80の抽選の結果にかかわらず、総ての入賞を不可能にした停止制御を、図柄表示手段41に対して行うための自動停止制御手段200、計時手段150が計時した経過時間が、予め定めた所定時間(以下、「操作基準時間」とする。)内に遊技者による図柄変動停止手段38の停止操作が行われた場合には、通常停止制御手段190を選択し、遊技者によって、図柄変動停止手段38の総ての停止操作が行われることなく、計時手段150により計時された経過時間が操作基準時間を経過した場合には、この経過後の図柄表示手段41の停止に自動停止制御手段200を選択する停止制御選択手段180、として機能させ、前記図柄46は、当選役を構成する当選図柄48と、当選役を構成しない外れ図柄49と、を有するように設定するとともに、各々の図柄表示手段41には、この図柄表示手段41が停止した際に停止表示されている総ての図柄表示位置のうち入賞を構成する図柄表示位置に、外れ図柄49のみが表示される配置(以下、「外れ図柄配列部50」とする。)を有するように設定し、前記自動停止制御手段200は、外れ図柄配列部50を停止表示するように、図柄表示手段41を停止させる設定がなされていることを特徴とする。
(作用)
本発明によれば、上記した請求項4記載の発明と同様の作用効果を得ることができる。
本発明は、以上のように構成されているので、以下に記載されるような効果を奏する。
(請求項1ないし3)
すなわち、請求項1ないし3記載の発明によれば、経済的、かつ、容易に、自動停止における入賞を回避させることができる遊技機を提供することができる。
(請求項4)
すなわち、請求項4記載の発明によれば、経済的、かつ、容易に、自動停止における入賞を回避させることができる遊技機用プログラムを提供することができる。
(請求項5)
すなわち、請求項5記載の発明によれば、経済的、かつ、容易に、自動停止における入賞を回避させることができる遊技機用プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しつつ説明する。
(図面の説明)
図1から図9までは、本発明の実施の形態を示すものである。
図1は、スロットマシン10の制御装置20の入力及び出力の概略を示すブロック図である。図2は、スロットマシン10を示す外観正面図である。図3から図7までは、スロットマシン10の動作の概略を示すフローである。図8は、スロットマシン10における当選役の種類を示す表である。図9は、スロットマシン10における回転リール40の図柄46の一部を示す配置図である。
(スロットマシン10)
本実施の形態に係る遊技機は、メダル遊技機であるスロットマシン10であって、遊技媒体として円板状の遊技メダルを使用するものである。
スロットマシン10は、図2に示すように、箱状の筐体11を有する。この筐体11には、遊技者に向かって臨む表示窓12が形成されており、さらに表示窓12には、筐体11の内部に設けられた3個の回転リール40の図柄46を見ることができる図柄表示窓13が形成されている。そして、スロットマシン10の略中央右部には、遊技メダルを投入するためのメダル投入口14が設けられている。
また、スロットマシン10の筐体11の内部には、遊技メダルを貯留するとともに、遊技の結果に基づいて、遊技者に遊技メダルを払い出すホッパーユニット35が設けられている。
また、スロットマシン10の正面側の下部には、入賞の結果、前記ホッパーユニット35から遊技者に向かって遊技メダルを払い出すためのメダル払い出し口47が形成されている。
また、このスロットマシン10は、1回の遊技につき、最大3枚の遊技メダルをベットする、すなわち、投入することができる。この遊技メダルの投入は、遊技メダルをメダル投入口14から直接投入することにより、又は、ベットスイッチ16の操作により、行うことができる。
また、筐体11の内部であって、かつ、メダル投入口14の下部には、特に図示していないが、メダル投入口14から投入された遊技メダルの正偽を判断するためのメダルセレクター36が設けられている。
また、スロットマシン10の筐体11の内部には、図柄表示手段41としてのリールユニット30が設けられている。このリールユニット30は、前記回転リール40を備えている。具体的には、このリールユニット30は、特に図示していないが、複数の駆動モータを有しており、各駆動モータの回転軸に、各々、表面に複数の図柄46が表示された前記回転リール40が固定されている。また、前記回転リール40は、図2の向かって左側に位置する左リール43と、図2の向かって右側に位置する右リール45と、この左リール43及び右リール45の間に位置する中リール44とからなるものである。そして、スロットマシン10の前面側には、特に図示していないが、横方向に三本、左右の対角線上の斜め方向にニ本の合計五本の入賞ラインが形成されている。そして、この入賞ラインは、投入メダルの枚数に応じて入賞が有効になる入賞有効ラインとなるものである。具体的には、遊技メダルの投入枚数が1枚の場合、五本の入賞ラインのうち、横中央の一本が入賞有効ラインとなる。そして、遊技メダルの投入枚数が2枚の場合、五本の入賞ラインのうち、横方向の三本が入賞有効ラインとなる。そして、遊技メダルの投入枚数が3枚の場合、対角線も含めた五本の入賞ラインの全部が、入賞有効ラインとなる。
なお、ここで、「当選」とは、後述する当選抽選手段80の抽選の結果、所定の当選役に当たって、後述する当選フラグが成立している状態をいう。また、「入賞」とは、当選フラグ成立中の当選役の図柄46が、当該遊技における投入メダル枚数に対応した入賞有効ライン上の所定位置に停止して、予め定めた入賞態様が、図柄表示窓13の回転リール40上に表示されることをいう。そして、この「入賞」には、たとえば、後述する小役当選(10枚役、15枚役など)に対応する図柄46が所定の入賞有効ライン上に揃った際に、所定枚数の遊技メダルが払い出されるものに限定されるものではなく、再遊技(Replay)当選等に対応する図柄46が所定の入賞有効ライン上に揃った際に、遊技メダルが払い出されないものも含まれるものである。
また、筐体11の内部には、特に図示していないが、電源ユニットが設けられている。この電源ユニットは、特に図示していないが、電源装置が内装されていると共に、スロットマシン10の主電源を入れるための電源スイッチを備えている。
また、筐体11の内部には、特に図示していないが、スロットマシン10の全体の動作を制御するための制御装置20が備えられている。
(制御装置20)
上記制御装置20は、特に図示していないが、CPUを中心に構成され、ROM、RAM、及び、I/O等を備えている。ここで、CPUは、1個に限定されず、2個以上のCPUで制御するようにしてもよい。また、CPU、ROM、RAM、及び、I/O等は一体化されてワンチップを構成してもよい。そして、CPUがROMに記憶されたプログラムを読み込むことで、次の(1)及び(2)の装置を構成する。
(1)遊技制御装置21
(2)演出制御装置22
遊技制御装置21は、図柄変動開始手段37としてのスタートスイッチ18、及び、図柄変動停止手段38としてのストップスイッチ19の操作により、前記回転リール40の回転及び停止を制御するためのものである。この遊技制御装置21の詳細については後述する。
演出制御装置22は、筐体11に備えられたランプ32やスピーカ33等の演出表示部26を制御するためのものである。
ここで、制御装置20を主制御装置と、主制御装置からの信号を受信して作動する副制御装置とから構成し、前記遊技制御装置21を主制御装置に、前記演出制御装置22を副制御装置として形成することができる。このように、遊技全般の処理を行う制御装置と、演出を行う制御装置と、を別個に形成することで、演出制御に割り当てられるメモリを大幅に増やすことができ、かつ、演出のみを変更することも可能である。
(入力段)
上記制御装置20の入力段には、図1に示すように、次のパーツが接続されている。
(1)投入スイッチ15
(2)ベットスイッチ16
(3)精算スイッチ17
(4)スタートスイッチ18(図柄変動開始手段37)
(5)ストップスイッチ19(図柄変動停止手段38)
なお、入力段としては、上記した(1)から(5)までのパーツに限定されるものではない。
(投入スイッチ15)
投入スイッチ15は、図2に示すように、スロットマシン10の内部であって、かつ、前記メダル投入口14の下方に設けられたスイッチであって、このメダル投入口14から投入され、かつ、メダルセレクター36により適正なものとして判断された遊技メダルを検知するためのものである。
(ベットスイッチ16)
ベットスイッチ16は、図2に示すように、図柄表示窓13の下方であって、スロットマシン10の略中央左部に設けられたスイッチであって、貯留メダル数を減じて遊技メダルのベットに代えるためのものである。
ここで、スロットマシン10は、上述の如く、1回の遊技につき、最大3枚のメダルをベットする、すなわち、投入することができるが、投入メダルは、所定枚数、たとえば50枚まで、あらかじめ遊技機内部に貯留しておくことができ、貯留メダル数は、後述する数値表示部31に表示されるようになっている。そして、この数値表示部31に貯留メダル数が表示されている場合には、メダル投入口14に遊技メダルを投入する代わりに、ベットスイッチ16を操作することにより遊技を開始させることができる。すなわち、後述するスタートスイッチ18を操作可能状態にすることができる。ベットスイッチ16を操作すると、数値表示部31の表示が「3」減算され、遊技メダルを3枚投入したものとして扱われる。なお、ベットスイッチ16としては、遊技メダル1枚投入用スイッチ、遊技メダル2枚投入用スイッチを設けることもできる。また、ベットスイッチ16は、1個のスイッチで、遊技メダル1枚投入、遊技メダル2枚投入、遊技メダル3枚投入を行えるように形成することもできる。
(精算スイッチ17)
精算スイッチ17は、図2に示すように、前記ベットスイッチ16の左方に設けられたスイッチであって、貯留されている投入メダルを払い出すために用いられる。
(スタートスイッチ18(図柄変動開始手段37))
スタートスイッチ18は、図2に示すように、図柄表示窓13の斜め下方に設けられたレバーである。このスタートスイッチ18は、遊技メダルの投入、若しくは、ベットスイッチ16の投入を条件に、または、「再遊技(Replay)」時には前遊技から所定時間経過を条件に、リールユニット30の駆動を開始させるための図柄変動開始手段37である。
なお、ここで、「再遊技(Replay)」とは、後述する当選抽選手段80の抽選により、「再遊技(Replay)」のフラグが成立し、「再遊技(Replay)」の図柄が、入賞となるための所定の位置である入賞有効ライン上に揃うことにより、次の遊技において、遊技メダルを新たに投入することなく、再度、遊技を行うことができるものである。
(ストップスイッチ19(図柄変動停止手段38))
ストップスイッチ19は、図2に示すように、図柄表示窓13の下方であって、スロットマシン10の略中央部に設けられているスイッチであって、リールユニット30の駆動を停止させるための図柄変動停止手段38である。具体的には、ストップスイッチ19は、図2に示すように、各回転リール40に対応した3個のスイッチから構成され、各回転リール40の下方に1個ずつ設けられているものである。回転リール40に対応したストップスイッチ19の操作により、具体的には、遊技者が回転リール40に対応したストップスイッチ19を指で押す又は触れる等の操作を行うことにより、当該対応した回転リール40が回転を停止するように設定されているものである。
(出力段)
前記制御装置20の出力段には、図1に示すように、次のパーツが接続されている。
(1)リールユニット30(図柄表示手段41)
(2)ホッパーユニット35
(3)数値表示部31
(4)演出表示装置26(ランプ32、スピーカ33及び画像表示部34)
なお、出力段としては、上記した(1)から(4)までのパーツに限定されるものではない。
(リールユニット30(図柄表示手段41))
図柄表示手段41としてのリールユニット30は、特に図示していないが、枠体に固定、又は、支持された3個のモータと、各々のモータの出力軸に固定された3個の回転リール40とから構成されている。そして、特に図示していないが、各回転リール40は、合成樹脂からなる回転ドラムと、この回転ドラムの周囲に貼付されるテープ状のリールテープ42とを備えている。このリールテープ42の外周面には、複数個(たとえば、21個)の図柄46が表示されている。
また、本実施の形態に係るスロットマシン10では、前記図柄46として、後述する、小役当選や特別当選などの当選役を構成する当選図柄48と、当選役を構成しない外れ図柄49とを備えている。具体的には、たとえば、小役当選のうち10枚役の当選図柄48としては「プラム」、15枚役の当選図柄48としては「ベル」、特別当選のうち特定導入遊技当選の当選図柄48としては「7」、特定遊技当選の当選図柄48としては「BAR」等を、それぞれ用いることができる。また、再遊技当選の当選図柄48としては、「リプレイ」等を、用いることができる。
そして、先に述べている通り、前記当選図柄48が、いずれかの入賞有効ライン上に揃ったときに当該当選図柄48に対応する当選役に入賞することとなる。すなわち、本実施の形態における入賞ライン(横方向に三本(以下、「横上段ライン」、「横中央ライン」、「横下段ライン」とする。)、左右の対角線上の斜め方向に二本(以下、「右上がりライン」、「右下がりライン」とする。)の合計五本)のうち、入賞が有効になる入賞有効ライン上に所定の当選図柄48が揃ったときに、この当選図柄48に対応する当選役に入賞する。たとえば、五本の入賞ラインが総て入賞有効ラインとなっている場合に、横上段ライン上に「プラム」が揃ったとき、すなわち、左リール43の上段、中リール44の上段、及び、右リール45の上段にそれぞれ「プラム」が停止したときは、10枚役の入賞となる。また、同場合に、横中段ライン上に「ベル」が揃ったとき、すなわち、左リール43の中段、中リール44の中段、及び、右リール45の中段にそれぞれ「ベル」が停止したときは、15枚役の入賞となる。また、同場合に、横下段ライン上に「リプレイ」が揃ったとき、すなわち、左リール43の下段、中リール44の下段、及び、右リール45の下段にそれぞれ「リプレイ」が停止したときは、再遊技当選の入賞となる。また、同場合に、右上がりライン上に「BAR」が揃ったとき、すなわち、左リール43の下段、中リール44の中段、及び、右リール45の上段にそれぞれ「BAR」が停止したときは、特定遊技当選の入賞となる。また、同場合に、右下がりライン上に「7」が揃ったとき、すなわち、左リール43の上段、中リール44の中段、及び、右リール45の下段にそれぞれ「7」が停止したときは、特定導入遊技当選の入賞となる。当選図柄48は、いずれの入賞有効ライン上に揃っても入賞となることは言うまでもない。
なお、当選役の当選図柄48としては、複数種類の図柄46を利用することもできる。たとえば、特定導入遊技当選の当選図柄48として「赤7」「青7」の2種類を利用することができる。この場合、いずれかの入賞有効ライン上に「赤7」が揃ったとき、及び、いずれかの入賞有効ライン上に「青7」が揃ったとき、このいずれにおいても特定導入遊技当選の入賞となる。
また、当選役の構成態様としては、1種類の図柄46のみから構成される態様に限定されるものではなく、複数種類の図柄46の組み合わせから構成される態様とすることもできる。たとえば、特定遊技当選の当選図柄48の構成態様としては、「7」及び「BAR」を組み合わせた「7 7 BAR」という態様とすることができる。すなわち、いずれかの入賞有効ライン上に、「7」「7」「BAR」という構成が停止したとき(たとえば、左リール43の上段に「7」、中リール44の中段に「7」、及び、右リール45の下段に「BAR」が停止したとき)特定遊技当選の入賞となる。
また、外れ図柄49としては、たとえば、「スター」等を用いることができる。なお、この外れ図柄49には、文字や図形、若しくは、これらの結合である標章のみならず、何も描かれていないブランクも含むものである。
また、本実施の形態におけるスロットマシン10の各回転リール40にはそれぞれ、三個連続して外れ図柄49が表示されている外れ図柄配列部50が少なくとも設定されている。そして、後述するように、回転リール40が自動停止する際には、自動停止する回転リール40において外れ図柄配列部50が図柄表示窓13内に必ず停止するように制御される。これにより、所定の当選役に当選していた場合にも、回転リール40が自動停止する際には、必ず外れ図柄配列部50が停止するため、いずれの当選役も入賞しないこととなる。なお、この外れ図柄配列部50は、各回転リール40に一つだけ設けることもできるし、二つ以上設けることもできる。
また、回転リール40の一部に、いわゆるスタートインデックスが形成してある。そして、モータによる回転を開始した後、前記スタートインデックスを検知してからの回転角度を認識することで、現在位置を特定し、その後、所定角度で停止させることによって、停止制御が行われる。
(ホッパーユニット35)
ホッパーユニット35は、筐体11の内部下方には、遊技の結果に基づいて、遊技者にメダルを払い出すためのものである。
(数値表示部31)
数値表示部31は、前記図柄表示窓13の下方に設けられた7セグメントのLEDからなる表示装置であって、現在、貯留されている遊技メダルの枚数である、現クレジット数を表示するためのものである。具体的には、この数値表示部31には、0から50までの数値を表示可能となっている。
なお、この数値表示部31は、現クレジット数を表示するのみならず、その他の遊技に関する数字などを表示するように形成することもできる。
具体的には、この数値表示部31は、遊技メダルの投入又は入賞による遊技メダルの払い出しがあると加算表示され、ベットスイッチ16を操作することにより減算表示されるようになっている。また、精算スイッチ17を操作すると、表示されている枚数の遊技メダルが払い戻されて表示はゼロとなる。
(演出表示装置26)
演出表示装置26は、演出制御装置22の制御により、遊技者に入賞等を報知させるなど、種々の演出を行うものである。具体的には、演出表示装置26は、前記図柄表示窓13の周囲に形成されたランプ32、スロットマシン10の正面下部に設けられたスピーカ33、及び、図柄表示窓13の上方に設けられた窓部である画像表示部34等から構成されている。
画像表示部34は、液晶表示装置やCRT、ドットマトリクスなどを用いて、入賞の報知その他の演出を表示するためのものである。なお、画像表示部34としては、上記のものに限られず、たとえば演出専用の回転リールを設け、リールの図柄や文字等により演出を表示するようにしても良い。
また、ランプ32及びスピーカ33は、発光体の点灯又は点滅、入賞音の発生により入賞等を報知するためのものである。
(遊技制御装置21)
遊技制御装置21は、スタートスイッチ18及びストップスイッチ19の操作により、回転リール40の回転及び停止を制御するためのものである。そして、この遊技制御装置21は、次の(1)から(7)までの手段として機能する。
(1)通常遊技制御手段60
(2)特別遊技制御手段70
(3)当選抽選手段80
(4)持ち越し手段90
(5)計時手段150
(6)停止制御手段160
(7)入賞判定手段170
なお、遊技制御装置21としては、上記した(1)から(7)までの手段に限定されるものではなく、他の手段を含んでいてもよい。
(通常遊技制御手段60)
通常遊技制御手段60は、通常遊技を行わせるためのものである。
すなわち、メダルの投入若しくはベットスイッチ16の押下を条件に、または、「再遊技(Replay)」時には前遊技から所定時間経過を条件に、スタートスイッチ18を操作すると、リールユニット30が駆動され、3個の回転リール40が回転を開始する。
その後、所定のストップスイッチ19を1つ操作すると、このストップスイッチ19に対応する回転リール40の回転が停止する。
そして、ストップスイッチ19を3個総て操作し終わると、3個の回転リール40の回転が全て停止する。このとき、表示窓12の所定の入賞ライン上に、予め設定された当選図柄48が停止すると、ホッパーユニット35を介して所定枚数のメダルが払い出される。なお、メダルを払い出す代わりに、クレジットしても良い。
当選には、入賞により遊技メダルの払い出しを伴う小役当選と、遊技メダルの払い出しは無いが遊技メダルを新たに投入することなく再度の遊技を行える再遊技当選と、小役当選及び再遊技当選よりもさらに大きな利益を遊技者に付与する特別当選とを備えている。前記小役当選には、10枚役、15枚役など、払い出しメダルの枚数が異なる複数の当選役が設けられている。
そして、当選判定の抽選結果がいずれかの当選役に当選となった場合、その当選に対応した当選フラグが成立する。そして、所定の当選フラグが成立中に、すべての回転リール40の停止時に、当選に係る図柄46の組み合わせが所定の入賞ライン上に揃うことを条件に入賞し、メダルの払い出しや、遊技者に有利な特別遊技が行われるように形成されている。
(特別遊技制御手段70)
特別遊技制御手段70は、抽選手段の抽選結果に基づいて、特別遊技を行わせるためのものである。
上記特別遊技としては、大別すると、次のゲームがある。
(1)特定導入遊技(ビッグボーナスゲーム、以下BBゲームという)
(2)特定遊技(レギュラーボーナスゲーム、以下RBゲームという)
(3)特定当選遊技(ジャックゲーム、以下JACゲームという)
なお、RBゲームは、BBゲーム中に行われる場合と、BBゲーム中でないときにも単独で行われる場合がある。また、上記JACゲームは、RBゲーム中に行われるものである。また、特別遊技としては、上記した(1)から(3)までの遊技に限定されるものではない。
特別遊技制御手段70は、図1に示すように、大別すると、次の手段を備える。
(1)特定導入遊技制御手段71
(2)特定遊技制御手段72
(特定導入遊技制御手段71)
特定導入遊技制御手段71は、BBゲームを制御するためのものである。
具体的には、通常遊技において、特に図示していないが、たとえば「7」等の図柄が入賞有効ライン上に3個揃うと、ホッパーユニット35を介して、たとえば15枚のメダルが払い出される。このとき、BBゲームが開始される。
BBゲームに移行すると、通常遊技と同様に最大3枚のメダルの投入によって開始され、3つの回転リール40の回転を各々停止させた際に、入賞有効ライン上に当選図柄48が揃っているか否かによって、遊技メダルの払い出しが行われるものである。
したがって、BBゲーム中では、通常遊技と同様に小役を含めた抽選が毎回行われるものである。ただ、このBBゲーム中にRBゲームに移行するための特定当選図柄が入賞有効ライン上に揃った場合には、その後RBゲームに移行するものである。
なお、通常、BBゲーム中はRBゲームへの移行が、たとえば最大3回行われることになっているために、1回目のRBゲームが終了した後は、また前述したような通常遊技と同様な抽選及び制御が行われるものである。
そして、BBゲームでは、BBゲーム中のRBゲームが所定の最大回数、たとえば3回か、或いはBBゲーム中の通常遊技が所定の最大回数、たとえば最大30回の終了により、BBゲームは終了するものである。
(特定遊技制御手段72)
特定遊技制御手段72は、RBゲームを制御するためのものである。
具体的には、RBゲームに移行すると、メダルが1枚投入となり、回転リール40の所定の図柄46が表示窓12のセンターライン上に揃った場合に入賞となる特定当選遊技が行われるものである。そして、RBゲームでは、入賞するか否かの特定当選遊技が最大12回行えるものであり、そのうち、最大8回の入賞が可能である。すなわち、最大8回の入賞するか、又は、最大12回の特定当選遊技の終了により、RBゲームは終了するものである。
(当選抽選手段80)
当選抽選手段80は、予め定めた抽選確率に基づいて当選役に関する抽選を行うものである。そして、当選抽選手段80は、図1に示すように、大別すると、次の手段を備える。
(1)乱数発生手段81
(2)乱数抽出手段82
(3)当選判定テーブル83
(4)判定手段84
(5)判定テーブル選択手段85
(6)当選フラグ成立手段86
なお、当選抽選手段80としては、上記した(1)から(6)までに限定されるものではない。
(乱数発生手段81)
乱数発生手段81は、当選抽選用の乱数を所定の領域内(たとえば、十進数で0〜65535)で発生させるものである。
(乱数抽出手段82)
乱数抽出手段82は、乱数発生手段81が発生する乱数を、所定の条件(たとえば、スタートスイッチ18の操作)で抽出するものである。なお、この抽出した乱数を抽出乱数データとする。
なおここで、乱数発生手段81としては、ソフト乱数としての平均採中法等で乱数を発生させることができるものの他に、一定範囲の数字を高速で1ずつ加算するカウンタを用いて構成することもできる。例えば、0〜16383の範囲の数字を、1秒間に700万回程度順次繰り返すようにしたカウンタが考えられる。そして、乱数抽出手段82としては、スタートスイッチ18を押したタイミングでカウンタの数字を読みとることなる。
このように形成すると、乱数発生手段81では乱数を発生しているわけではないものの、乱数抽出手段82によって抽出される数字は、あたかも乱数のような分布となる。このように、結果として乱数のような分布を示す数字が得られる手段を、ここでは乱数発生手段81、あるいは、乱数抽出手段82に含めて考えるものとする。
(当選判定テーブル83)
当選判定テーブル83は、乱数発生手段81がとる乱数の全領域中、各当選項目の当選領域を有するものである。
ここで、当選判定テーブル83としては、図1に示すように、スロットマシン10の遊技仕様の設定毎に、通常遊技に用いる通常遊技用テーブル83aと、特別遊技に用いる特別遊技用テーブル83b(BB用テーブル、RB用テーブル)とが設けられている。通常判定テーブル83aは、BB当選、RB当選、その他の小役当選領域、及び、ハズレ領域が所定の割合で設定されたテーブルであり、特別遊技用テーブル83bのうちBB用テーブルは、RB当選、その他の小役当選領域、及び、ハズレ領域が所定の割合で設定されたテーブルであり、特別遊技用テーブル83bのうちRB用テーブルは、特定当選、及び、ハズレ領域が所定の割合で設定されたテーブルである。
(判定手段84)
判定手段84は、乱数抽出手段82が抽出した抽出乱数データと、当選判定テーブル83の抽選確率データに基づいて、乱数発生手段81がとる乱数の全領域中の各当選項目の当選領域からなる当選判定領域データとを照合し、当該抽出乱数データが属する当選領域に対応する当選を決定するものである。この判定手段84の判定により、抽出乱数データが所定の当選役の当選領域に属している場合には抽選結果が「当選」となり、ハズレの領域に属している場合に抽選結果は「ハズレ」となる。
(判定テーブル選択手段85)
判定テーブル選択手段85は、遊技機の設定、遊技メダルのベット枚数、遊技状態などに対応して、当選判定の抽選に用いる当選判定テーブル83を選択決定するためのものである。たとえば、RBが入賞した場合には、通常遊技用テーブル83aから、特別遊技用テーブル83bのうちRB用テーブルに変更する。
(当選フラグ成立手段86)
当選フラグ成立手段86は、前記判定手段84の判定結果が当選の場合に、当選フラグを成立させるためのものである。
ここで、当選フラグとは、「当たり」「ハズレ」のデータを制御装置20に記憶しておくメモリ部分のことである。そして、当選フラグには、当選判定の抽選結果が小役当選である場合に成立する小役当選フラグと、抽選結果が特別当選である場合に成立する特別当選フラグ(BBフラグ、RBフラグ)とがある。
(持ち越し手段90)
持ち越し手段90は、抽選結果が特別当選である場合に、前記当選フラグ成立手段86により成立した特別当選フラグ(BBフラグ、RBフラグ)を、次遊技以降に持ち越すためのものである。
上述の通り、当選フラグには、当選判定の抽選結果が小役当選である場合に成立する小役当選フラグと、抽選結果が特別当選である場合に成立する特別当選フラグ(BBフラグ、RBフラグ)とがある。
この当選フラグは、原則として、当該当選役の入賞により消滅するものである。ただし、抽選により特別当選フラグが成立したが、回転リール40の停止図柄の組み合わせが特別当選の態様(たとえば、特別当選図柄である「7」が三つ揃う)と一致していない場合には、持ち越し手段90によって、それ以後の遊技に特別当選フラグ成立の権利が持ち越されるように設定されている。なお、小役当選フラグは、当選フラグが成立した遊技で入賞させられない場合、当選フラグ成立の権利の次の遊技への持ち越しはない。
(計時手段150)
計時手段150は、図柄表示手段41の変動表示の開始時からの経過時間を計時するためのものである。具体的には、計時手段150は、遊技者によるスタートスイッチ18の操作により、回転リール40が回転開始した時からの経過時間をカウントするものである。そして、計時手段150は、このカウントした経過時間をデータとして、後述する停止制御選択手段180へリアルタイムに出力する。そして、この計時手段150は、総ての回転リール40の回転が終了したときに、計時を終了する。
なお、この計時手段150は、図柄変動停止手段38が操作可能となってからの経過時間を計時するように設定することもできる。具体的には、図柄変動停止手段38としてのストップスイッチ19は、回転リール40が回転を開始してから予め定めた所定時間を経過した後に操作可能となるため、このストップスイッチ19が操作可能となった時からの経過時間をカウントするように設定することもできる。
(停止制御手段160)
停止制御手段160は、図柄表示手段41を変動表示から停止表示へ移行させる停止制御を行うためのものである。具体的には、停止制御手段160は、図柄表示手段41としての回転リール40の回転停止を制御する、すなわち、回転中の回転リール40を停止させるためのものである。そして、この停止制御手段160は、当選抽選手段80は、図1に示すように、大別すると、次の手段を備える。
(1)停止制御選択手段180
(2)通常停止制御手段190
(3)自動停止制御手段200
なお、停止制御手段160としては、上記した(1)から(3)までに限定されるものではない。
(停止制御選択手段180)
停止制御選択手段180は、前記計時手段150により出力された経過時間のデータに基づいて、後述する通常停止制御手段190、又は、自動停止制御手段200のいずれかの手段を選択するものである。
具体的には、停止制御選択手段180は、計時手段150が計時した経過時間が、予め定めた所定時間である操作基準時間内に、遊技者により図柄変動停止手段38としてのストップスイッチ19が操作された場合には、通常停止制御手段190を選択するように設定されている。一方、停止制御選択手段180は、遊技者により図柄変動停止手段38の総ての操作が行われることなく、計時手段150により計時された経過時間が、操作基準時間を経過した場合には、変動表示中の図柄表示手段38の停止に、自動停止制御手段200を選択するように設定されている。
また、前記操作基準時間は、予め30秒に設定されているものである。具体的には、30秒の時間データが停止制御選択手段180内部に有するメモリに記憶されている。
また、停止制御選択手段180は、計時手段150により出力される経過時間と、操作基準時間とを比較判断する。そして、計時手段150により出力される経過時間が操作基準時間の範囲内で、遊技者により図柄変動停止手段38としてのストップスイッチ19が操作されると、停止制御選択手段180は通常停止制御手段190を選択する。これにより、ストップスイッチ19の操作信号に対応する回転リール40の停止制御は、通常停止制御手段190によって行われることとなる。
そして、計時手段150により出力される経過時間が、操作基準時間を超えたときは、停止制御選択手段180は自動停止制御手段200を選択する。そして、この時点において回転中の回転リール40について、予め定めた順番(左リール43→中リール44→右リール45)にしたがって、当該回転中の回転リール40の自動停止処理が行われる。回転リール40の自動停止の順番は、前記順番に限定されるものではなく、右リール45→中リール44→左リール43、中リール44→左リール43→右リール45など、予め定めた他の順番に設定することもできる。
また、たとえば、特別当選に当選している状態(特別当選に係る当選フラグの持ち越し中)などの所定の条件時には、前記回転リール40の自動停止の順番が変更されるように設定することもできる。具体的には、たとえば、特別当選に当選していない状態では、前記回転リール40は、左リール43→中リール44→右リール45の順番で自動停止するが、特定導入遊技、あるいは、特定遊技に当選している状態では、前記回転リール40が、右リール45→中リール44→左リール43の順番で自動停止するように設定することができる。これにより、遊技者は、自動停止時の回転リール40の停止順番を確認することで、特別当選に当選しているか否かを判断することができるため、遊技者の興趣を向上させることができる。
(通常停止制御手段190)
通常停止制御手段190は、遊技者による図柄変動停止手段38の停止操作に基づいて、当選抽選手段80の抽選の結果に対応した停止制御を、図柄表示手段41に対して行うためのものである。換言すれば、この通常停止制御手段190は、遊技者による図柄変動停止手段38としてのストップスイッチ19の停止操作、及び、当選抽選手段80の抽選の結果に基づく、回転リール40の回転停止を制御するためのものである。
なお、この通常停止制御手段190は、上述の如く、前記計時手段150により出力される経過時間が操作基準時間の範囲内で、遊技者によりストップスイッチ19の操作が行われた場合に、停止制御選択手段180により選択されるものである。
具体的には、通常停止制御手段190は、ストップスイッチ19を操作した時点で所定位置に直ちに停止できる回転リール40の図柄46を基準図柄として、基準図柄から回転方向に5コマ移動した時の図柄46までの範囲で回転リール40を停止させるようになっており、この5コマの範囲内において、どこで停止させるかを当選判定結果に基づいて決定するのである。
この通常停止制御手段190は、特に図示しないが、停止制御データ記憶手段と、停止制御変更手段とを少なくとも有しており、当選フラグが成立しているときには、その当選に対応した図柄(当選図柄48)が極力入賞有効ライン上に停止するように、それ以外の図柄46が停止しないように制御を行い、前記5コマの範囲内で停止図柄を決定する。すなわち、停止させるべき図柄46を5コマの範囲内で極力停止するように制御(引き込み制御)し、停止させるべきでない図柄46が停止しないように制御(蹴飛ばし制御)するものである。一方、当選フラグが成立していない場合には、停止図柄がいかなる入賞の態様にもならないように、蹴飛ばし制御を行う。
前記停止制御データとしては、停止テーブルを設けてもよい。停止テーブルとは、所定の図柄から何コマ回転させて回転リール40を停止させるかを、所定条件に応じ各図柄ごとにテーブル上規定したものである。具体的には、当選フラグが成立しているときには、その当選フラグに対応する図柄46が入賞有効ライン上に揃うように、予めテーブルの上で停止位置が決定されてあり、いわゆる引き込み設定の一種を備えているものである。また、当選フラグが成立していないときには、他の当選図柄48が入賞有効ライン上に揃わないように、予めテーブルの上で停止位置が決定されてあり、いわゆる蹴飛ばし設定の一種を備えているものである。
前記停止制御変更手段は、遊技ごとに、当選判定の抽選結果に基づいて所定の設定データを決定するためのものである。すなわち、当選抽選手段80の当選判定の結果がハズレの場合には、いかなる当選図柄48も入賞有効ライン上から蹴飛ばすように設定されたデータを選択し、当選抽選手段80の当選判定の結果が所定の当選役に当選した場合には、当該当選図柄48を入賞有効ライン上に極力引き込み、当該当選図柄48以外の図柄が入賞態様にならないよう蹴飛ばすように設定されたデータを選択する。
(自動停止制御手段200)
自動停止制御手段200は、先に述べた通り、当選抽選手段80の抽選の結果にかかわらず、総ての入賞を不可能にした停止制御を、図柄表示手段41としての回転リール40に対して行うためのものであり、上述の如く、計時手段150により出力される経過時間が、操作基準時間を超えた場合に、停止制御選択手段180により選択されるものである。
具体的には、この自動停止制御手段200は、計時手段150により出力される経過時間が操作基準時間を超えた場合に、上述の各回転リール40における外れ図柄49のみが位置する配置である外れ図柄配列部50が図柄表示窓13に表示されるように、回転中の回転リール40を停止させる。
この自動停止制御手段200は、特に図示しないが、前記外れ図柄配列部50が図柄表示窓13に停止表示させることが可能なタイミングのときに、回転リール40を停止させるための停止信号を出力する停止信号出力手段を、少なくとも有している。具体的には、停止信号出力手段は、外れ図柄配列部50における三個の外れ図柄49総てが図柄表示窓13内に表示されているときに、あるいは、前記状態から1コマ手前、2コマ手前、3コマ手前、又は、4コマ手前に外れ図柄配列部50が位置しているときに、停止信号を出力可能に形成されている。すなわち、自動停止制御手段200は、回転中の回転リール40について、スタートインデックスからの回転角を認識して、外れ図柄配列部50が上述の範囲内に位置しているか否かを判断する。そして、この外れ図柄配列部50が上述の範囲内に位置している場合には、停止信号出力手段が、停止信号を出力する。これにより、外れ図柄配列部50における三個の外れ図柄49総てを図柄表示窓13内に表示させて、回転リール40を停止させることができる。
以下、(1)総ての回転リール40が停止していない状態、(2)いずれか1つの回転リール40のみが停止している状態(残り2つの回転リール40は回転中)、(3)いずれか2つの回転リール40が停止している状態(残り1つの回転リール40は回転中)に分けて、自動停止の処理を更に具体的に説明する。
本実施の形態に係るスロットマシン10では、外れ図柄49として「スター」が利用されている。そして、左リール43、中リール44、及び、右リール45のいずれの回転リール40にも、外れ図柄49である「スター」を三個連続して配置した外れ図柄配列部50が備えられている。すなわち、各回転リール40の外周面にはそれぞれ、21個の図柄46が表示されており、この21個の図柄46のうち、連続して三個の「スター」が配置されている部分が外れ図柄配列部50となっている。
(1)総ての回転リール40が停止していない状態での自動停止
左リール43、中リール44、及び、右リール45のいずれの回転リール40も停止していない状態で、計時手段150により出力される経過時間が、操作基準時間を超えた場合には、自動停止制御手段200は、予め定められた停止順番(左リール43→中リール44→右リール45)で回転リール40を自動停止させる。
すなわち、この場合は、総ての回転リール40が回転中であるため、最初に左リール43が自動停止する。具体的には、操作基準時間を超えた後に、自動停止制御手段200によって、左リール43の外れ図柄配列部50が上述の範囲内に位置しているか否かの判断が開始される。そして、左リール43の外れ図柄配列部50が、上述の範囲内に位置していると判断された場合には、自動停止制御手段200の停止信号出力手段によって停止信号が出力され、左リール43における外れ図柄配列部50を図柄表示窓13内に表示した状態で、左リール43が停止する。そして、次に中リール44が自動停止する。中リール44の具体的な自動停止の処理は、上述の左リール43と同様である。この結果、中リール44における外れ図柄配列部50を図柄表示窓13内に表示した状態で、中リール44が停止する。そして、最後に右リール45が自動停止する。右リール45の具体的な自動停止の処理も、上述の、左リール43、及び、中リール44と同様である。したがって、右リール45における外れ図柄配列部50を図柄表示窓13内に表示した状態で、右リール45が停止する。
このように、総ての回転リール40が停止していない状態で、計時手段150により出力される経過時間が、操作基準時間を超えた場合には、総ての回転リール40において、外れ図柄配列部50が図柄表示窓13内に表示された状態で、回転リール40が停止することとなる。
(2)いずれか1つの回転リール40のみが停止している状態での自動停止
たとえば、中リール44のみ停止している状態(左リール43、及び、右リール45は回転中)で、計時手段150により出力される経過時間が、操作基準時間を超えた場合にも、予め定められた前記停止順番(左リール43→中リール44→右リール45)に基づいて回転リール40が自動停止する。
具体的には、まず、左リール43が自動停止する。すなわち、左リール43における外れ図柄配列部50を図柄表示窓13内に表示した状態で、左リール43が停止する。そして、この場合は、中リール44が既に停止しているため、次に、右リール45が自動停止する。すなわち、右リール45における外れ図柄配列部50を図柄表示窓13内に表示した状態で、右リール45が停止する。
なお、左リール43のみ停止している場合(中リール44、及び、右リール45は回転中)には、まず、中リール44が自動停止し、次に、右リール45が自動停止する。また、右リール45のみ停止している場合(左リール43、及び、中リール44は回転中)には、まず、左リール43が自動停止し、次に、中リール44が自動停止する。
(3)いずれか2つの回転リール40が停止している状態での自動停止
この場合は、自動停止制御手段200によって、いまだ回転中の回転リール40が停止する。
たとえば、中リール44、及び、右リール45が停止している状態(左リール43は回転中)で、計時手段150により出力される経過時間が、操作基準時間を超えた場合には、回転中の左リール43が自動停止する。すなわち、左リール43における外れ図柄配列部50を図柄表示窓13内に表示した状態で、左リール43が停止する。
このように、(1)から(3)までのいずれの場合においても、自動停止制御手段200によって、回転中の回転リール40が自動停止する際には、必ず、自動停止する回転リール40における外れ図柄配列部50が図柄表示窓13内に表示されることとなる。したがって、当選抽選手段80の抽選の結果、いずれかの当選役に当選していた場合であっても、いずれの当選役も入賞しないこととなる。
以上のように、本実施の形態に係る自動停止制御手段200は、各回転リール40における外れ図柄配列部50が図柄表示窓13内に表示されるように、すなわち、予め定められた位置で、回転リール40を自動停止させる。したがって、自動停止の際に、停止している回転リール40との関係で入賞を考慮して、自動停止させる回転リール40において停止可能な位置を検索し、この検索結果に基づいて、回転リール40を停止させる、というような複雑な処理を行う必要がなく、非常に容易に入賞を回避させることが可能となる。
また、これに伴って、上述のような処理を実行するための制御プログラムも簡易なものとすることができ、当該プログラムを記憶するためのメモリ領域も小さくなるため、経済的に、メモリ等のハードウェア資源を利用することが可能となる。
なお、上述のように、自動停止制御手段200は、回転中の総ての回転リール40について、外れ図柄配列部50が図柄表示窓13内に表示されるように、停止させることもできるが、単独で入賞の図柄表示の態様になることがある回転リール40、及び、最後に停止する回転リール40について、外れ図柄配列部50が図柄表示窓13内に表示されるように、停止させることもできる。
たとえば、左リール43における「チェリー」図柄は、図柄表示窓13内に表示されると入賞となるように設定されているような場合は、この左リール43、及び、最後に停止する回転リール40については、図柄表示窓13内に外れ図柄配列部50を表示して停止する。そして、これ以外の回転リール40については、外れ図柄配列部50に限らず他の部分を表示して停止させることもできる。
(入賞判定手段170)
入賞判定手段170は、当選抽選手段80の抽選結果及び回転リール40の停止図柄に基づいて、入賞処理を行わせるためのものである。すなわち、当選判定の抽選結果が所定の当選役に当選しており、当該当選に係る当選図柄48が所定の入賞有効ライン上に揃って停止している場合には、入賞信号を出力するように形成されている。
入賞信号は、種々の手段に送出される。例えば、入賞信号を受信したホッパーユニット35は所定枚数のメダルを払い出し、演出制御装置22は入賞演出を実行する。また、再遊技入賞信号を受信した通常遊技制御手段60は再遊技を、特別入賞信号を受信した特別遊技制御手段70は特別遊技を、それぞれ開始する。
(スロットマシン10の動作)
次に、上記構成を備えたスロットマシン10の動作の概略について、図3から図7までに示したフローを用いて説明する。
まず、図3に示すステップ100において、スタートスイッチ18の操作が行われた否かが判定される。そして、スタートスイッチ18の操作が行われていると判定された場合、次のステップ101に進む。一方、スタートスイッチ18の操作が行われていないと判定された場合、ステップ100に戻る。
ステップ101において、スタートスイッチ18が操作されることにより、スタートスイッチ30がONとなる。そして、次のステップ102に進む。
ステップ102において、当該抽選手段80により抽選処理が行われる。そして、次のステップ103に進む。
ステップ103において、回転リール40の回転が開始する。そして、次のステップ104に進む。
ステップ104において、計時手段150により計時が開始される。すなわち、これ以降に、計時手段150によって、回転リール40の回転開始からの経過時間がカウントされる。そして、ステップ105に進む。
ステップ105において、回転リール40の回転を停止させるリール回転停止処理が行われる。そして、次のステップ106に進む。
ステップ106において、前記リール回転停止処理により、3個の回転リール40が停止しているか否かが判定される。3個の回転リール40総てが停止していると判定された場合には、次のステップ107に進む。一方、3個の回転リール40総てが停止していないと判定された場合、すなわち、3個の回転リール40のうち、少なくともいずれか1個の回転リール40が回転中であると判定された場合、ステップ105に戻る。
ステップ107において、計時手段150による計時が終了する。そして、次のステップ108に進む。
ステップ108において、当選フラグ成立中に当該当選フラグに対応する当選図柄48が入賞有効ライン上に揃ったか否か、すなわち、入賞したか否かが判定される。そして、遊技が終了する。
次に、上述したステップ102の抽選処理について、図4のフローを用いて説明する。
ステップ200において、当選抽選手段80の乱数発生手段81により発生された乱数の中から乱数抽出手段82により乱数が抽出される。そして、次のステップ201に進む。
ステップ201において、抽出された乱数が乱数抽出手段82の内部に記憶される。そして、次のステップ202に進む。
ステップ202において、判定テーブル選択手段85が、当選判定テーブル83(通常遊技用テーブル83a)を取得する。そして、取得された当選判定テーブル83aを判定手段84に提供する。そして、次のステップ203に進む。
ステップ203において、判定手段84により、抽出された乱数と、前記判定テーブル選択手段85が取得した当選判定テーブル83の当選判定領域データとの比較が行われる。そして、次のステップ204に進む。
ステップ204において、判定手段84により、抽出された乱数が、当選判定テーブル83のどの当選領域に含まれるか決定され、抽選処理の評価が決定される。そして、次のステップ205に進む。
ステップ205において、前記評価に基づいて当選フラグ成立手段86が所定の当選フラグを成立させる。そして、次のステップ206に進む。
ステップ206において、前記当選フラグの成立に基づいて、所定の図柄の蹴飛ばしと、所定の図柄の引き込みとが設定されて、抽選処理が終了する。
次に、上述したステップ105のリール回転停止処理について、図5のフローを用いて説明する。
ステップ300において、計時手段150が計時した回転リール40の回転開始からの経過時間が、操作基準時間(30秒)の範囲内であるか否かが判定される。そして、この経過時間が、操作基準時間の範囲内であると判定された場合、次のステップ301に進む。
ステップ301において、停止制御選択手段180により、操作基準時間内に遊技者が、回転中のいずれかの回転リール40に対応するストップスイッチ19を操作したか否かが判定される。そして、操作基準時間内に遊技者が、回転中のいずれかの回転リール40に対応するストップスイッチ19を操作したと判定された場合、次のステップ302に進む。
ステップ302において、停止制御選択手段180によって、通常停止制御手段190が選択され、通常停止制御手段190によるリール通常停止処理が行われる。そして、リール回転停止処理は終了する。
前記ステップ300において、計時手段150が計時した回転リール40の回転開始からの経過時間が、操作基準時間の範囲内でないと判定された場合、次のステップ303に進む。
ステップ303において、停止制御選択手段180によって、自動停止制御手段200が選択され、自動停止制御手段200によるリール自動停止処理が行われる。そして、リール回転停止処理は終了する。
前記ステップ301において、操作基準時間内に遊技者が、回転中のいずれかの回転リール40に対応するストップスイッチ19を操作していないと判定された場合、ステップ300に戻る。
次に、上述したステップ302のリール通常停止処理について、図6のフローを用いて説明する。
ステップ400において、所定の図柄46に対して、蹴飛ばしの設定が達成されたか否かが判定される。そして、所定の図柄46の蹴飛ばしの設定が達成されていないと判定された場合には、次のステップ401に進む。
ステップ401において、1個の図柄分だけ、回転リール40を回転させる。すなわち、1個の図柄46分だけ蹴飛ばしを行う。そして、次のステップ402に進む。
ステップ402において、上述した1個の図柄分だけ回転リール40を回転させた当該図柄46の数がストップスイッチ19の操作後の4個目に該当するか否かが判定される。そして、ストップスイッチ19を操作した後、1図柄ずつ回転リール40を回転させてずらした図柄46の数が4個目の場合には、次のステップ403に進む。
ステップ403において、回転リール40の回転を停止させる。これにより、メダル投入から回転リール40の回転停止までのスロットマシン10の動作が終了する。
前記ステップ400において、所定の図柄46の蹴飛ばしの設定が達成されていると判定された場合には、次のステップ404に進む。
ステップ404において、いずれかの図柄46に対して引き込みが設定されているか否かが判定される。そして、いずれかの図柄46に対して引き込みが設定されていると判定された場合には、次のステップ405に進む。
ステップ405において、引き込み設定が達成されたか否かが判定される。そして、引き込み設定が達成されたと判定された場合には、次のステップ403に進む。
前記ステップ404において、いずれの図柄46に対しても引き込みが設定されていないと判定された場合には、ステップ403に進む。
前記ステップ405において、引き込み設定が達成されていないと判定された場合には、ステップ401に進む。
前記ステップ402において、ストップスイッチ19を操作した後、1図柄ずつ回転リール40を回転させてずらした図柄46の数が4個目でない場合には、ステップ400に戻る。
次に、上述したステップ303のリール自動停止処理について、図7のフローを用いて説明する。
ステップ500において、自動停止制御手段200が、予め定められた停止順番に基づいて、回転中の回転リール40のうち、自動停止を行う回転リール40を決定する。そして、ステップ501に進む。
ステップ501において、自動停止を行うことが決定された回転リール40の外れ図柄配列部50が所定の領域に位置しているか否かが判定される。すなわち、当該回転リール40の外れ図柄配列部50における三個の外れ図柄49総てが図柄表示窓13内に表示されているか、あるいは、前記状態から1コマ手前、2コマ手前、3コマ手前、又は、4コマ手前に外れ図柄配列部50が位置しているか否かが判定される。そして、当該回転リール40の外れ図柄配列部50が所定の領域に位置していると判定された場合、次のステップ502に進む。
ステップ502において、自動停止制御手段200の停止信号出力手段により、停止信号が出力される。そして、自動停止制御手段200によるリール自動停止処理が終了する。
前記ステップ501において、前記回転リール40の外れ図柄配列部50が所定の領域に位置していないと判定された場合、次のステップ503に進む。
ステップ503において、前記回転リール40を1コマ(1図柄)だけ回転させる。そして、ステップ501に戻る。
ところで、本実施の形態は、以上のように構成されているものであるが、このスロットマシン10は、遊技機を、複数の図柄を変動表示又は停止表示するための複数個の図柄表示手段41、図柄表示手段41の図柄46を変動表示させるための図柄変動開始手段37、図柄46の組み合わせにより構成される当選役を抽選により決定するための当選抽選手段80、遊技者が変動表示中の図柄表示手段41をそれぞれ個別に停止操作可能な図柄変動停止手段38、図柄表示手段41の図柄46を変動表示から停止表示へ移行させる停止制御を行うための停止制御手段160、として機能させ、当選抽選手段80の抽選の結果、所定の当選役に当選し、かつ、図柄表示手段41の図柄46の停止表示が前記当選役に応じて予め定められた図柄表示の態様になることにより入賞となるように設定した遊技機用プログラムであって、遊技機を、図柄表示手段41の変動表示の開始時からの経過時間を計時する計時手段150、として機能させ、前記停止制御手段160を、遊技者による図柄変動停止手段38の停止操作に基づいて、当選抽選手段80の抽選の結果に対応した停止制御を、図柄表示手段41に対して行うための通常停止制御手段190、当選抽選手段80の抽選の結果にかかわらず、総ての入賞を不可能にした停止制御を、図柄表示手段41に対して行うための自動停止制御手段200、計時手段150が計時した経過時間が、予め定めた所定時間(以下、「操作基準時間」とする。)内に遊技者による図柄変動停止手段38の停止操作が行われた場合には、通常停止制御手段190を選択し、遊技者によって、図柄変動停止手段38の総ての停止操作が行われることなく、計時手段150により計時された経過時間が操作基準時間を経過した場合には、この経過後の図柄表示手段41の停止に自動停止制御手段200を選択する停止制御選択手段180、として機能させ、前記図柄46は、当選役を構成する当選図柄48と、当選役を構成しない外れ図柄49と、を有するように設定するとともに、各々の図柄表示手段41には、この図柄表示手段41が停止した際に停止表示されている総ての図柄表示位置のうち入賞を構成する図柄表示位置に、外れ図柄49のみが表示される配置(以下、「外れ図柄配列部50」とする。)を有するように設定し、前記自動停止制御手段200が、外れ図柄配列部50を停止表示するように、図柄表示手段41を停止させる設定がなされている遊技機用プログラムによって制御することができる。
さらに、前記遊技機用プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を用いて制御することができる。
ここで、前記図柄表示手段は、回転リールやベルト式図柄表示手段を用いたものでもよいし、液晶ディスプレイやCRT等の画像表示装置に複数の図柄を順次表示させるようにしたものでもよい。
また、前記遊技機用プログラムを用いてスロットマシンを制御する場合には、ホッパーユニット35を介して遊技者に遊技メダルを払い出すように形成することができる。一方、遊技機用プログラムを用いて、業務用、若しくは、家庭用のテレビゲーム機を制御しようとする場合には、現実の遊技メダルの払い出しは行えないので、たとえば、液晶ディスプレイやCRT等の画像表示装置に、獲得メダル数の枚数表示をしたり、遊技メダルの増減が分かるような絵(動画でも静止画でもよい)を表示するように形成することができる。
そして、本発明は、スロットマシン以外の遊技機にも応用できる。たとえば、遊技媒体として遊技球を用いてスロットマシンと同様の遊技を行わせるパロット遊技機に使用してもよいものである。
(総括)
上述の如く、本発明の実施の形態では、自動停止制御手段200は、各回転リール40における外れ図柄配列部50が図柄表示窓13内に表示されるように、すなわち、予め定められた位置で、回転リール40を自動停止させる。したがって、自動停止の際に、停止している回転リール40との関係で入賞を考慮して、自動停止させる回転リール40において停止可能な位置を検索し、この検索結果に基づいて、回転リール40を停止させる、というような複雑な処理を行う必要がなく、非常に容易に入賞を回避させることが可能となる。
また、これに伴って、上述のような処理を実行するための制御プログラムも簡易なものとすることができ、当該プログラムを記憶するためのメモリ領域も小さくなるため、経済的に、メモリ等のハードウェア資源を利用することが可能となる。
本発明の実施の形態であって、スロットマシンの制御装置の入力及び出力の概略をを示すブロック図である。 本発明の実施の形態であって、スロットマシンを示す外観正面図である。 本発明の実施の形態であって、スロットマシンの動作の概略を示すフローである。 本発明の実施の形態であって、スロットマシンの動作のうち、抽選処理の概略を示すフローである。 本発明の実施の形態であって、スロットマシンの動作のうち、リール回転停止処理の概略を示すフローである。 本発明の実施の形態であって、スロットマシンの動作のうち、リール回転通常停止処理の概略を示すフローである。 本発明の実施の形態であって、スロットマシンの動作のうち、リール回転自動停止処理の概略を示すフローである。 本発明の実施の形態であって、スロットマシンにおける当選役の種類を示す表である。 本発明の実施の形態であって、スロットマシンにおける回転リールの図柄の一部を示す配置図である。 従来の自動停止処理を示すフローである。 従来の回転リールの変動表示中及び停止表示中の図柄を示す配置図である。
符号の説明
10 スロットマシン 11 筐体
12 表示窓 13 図柄表示窓
14 メダル投入口 15 投入スイッチ
16 ベットスイッチ 17 精算スイッチ
18 スタートスイッチ 19 ストップスイッチ
20 制御装置 21 遊技制御装置
22 演出制御装置 26 演出表示装置
30 リールユニット 31 数値表示部
32 ランプ 33 スピーカ
34 画像表示部 35 ホッパーユニット
37 図柄変動開始手段 38 図柄変動停止手段
40 回転リール 41 図柄表示手段
42 リールテープ 43 左リール
44 中リール 45 右リール
46 図柄 47 メダル払い出し口
48 当選図柄 49 外れ図柄
50 外れ図柄配列部
60 通常遊技制御手段 70 特別遊技制御手段
71 特定導入遊技制御手段
72 特定遊技制御手段
80 当選抽選手段 81 乱数発生手段
82 乱数抽出手段 83 当選判定テーブル
83a 通常遊技用テーブル 83b 特別遊技用テーブル
84 判定手段 85 判定テーブル選択手段
86 当選フラグ成立手段
90 持ち越し手段
150 計時手段
160 停止制御手段 170 入賞判定手段
180 停止制御選択手段 190 通常停止制御手段
200 自動停止制御手段

Claims (5)

  1. 複数の図柄を変動表示又は停止表示するための複数個の図柄表示手段と、
    図柄表示手段の図柄を変動表示させるための図柄変動開始手段と、
    図柄の組み合わせにより構成される当選役を抽選により決定するための当選抽選手段と、
    遊技者が変動表示中の図柄表示手段をそれぞれ個別に停止操作可能な図柄変動停止手段と、
    図柄表示手段の図柄を変動表示から停止表示へ移行させる停止制御を行うための停止制御手段と、を少なくとも備え、
    当選抽選手段の抽選の結果、所定の当選役に当選し、かつ、図柄表示手段の図柄の停止表示が前記当選役に応じて予め定められた図柄表示の態様になることにより入賞となるように設定された遊技機において、
    図柄表示手段の変動表示の開始時からの経過時間を計時する計時手段を有し、
    前記停止制御手段は、
    遊技者による図柄変動停止手段の停止操作に基づいて、当選抽選手段の抽選の結果に対応した停止制御を、図柄表示手段に対して行うための通常停止制御手段と、
    当選抽選手段の抽選の結果にかかわらず、総ての入賞を不可能にした停止制御を、図柄表示手段に対して行うための自動停止制御手段と、
    計時手段が計時した経過時間が、予め定めた所定時間(以下、「操作基準時間」とする。)内に遊技者による図柄変動停止手段の停止操作が行われた場合には、通常停止制御手段を選択し、
    遊技者によって、図柄変動停止手段の総ての停止操作が行われることなく、計時手段により計時された経過時間が操作基準時間を経過した場合には、この経過後の図柄表示手段の停止に自動停止制御手段を選択する停止制御選択手段とを備え、
    前記図柄は、
    当選役を構成する当選図柄と、
    当選役を構成しない外れ図柄と、を有するとともに、
    各々の図柄表示手段には、この図柄表示手段が停止した際に停止表示されている総ての図柄表示位置のうち入賞を構成する図柄表示位置に、外れ図柄のみが表示される配置(以下、「外れ図柄配列部」とする。)を有し、
    前記自動停止制御手段は、外れ図柄配列部を停止表示するように、図柄表示手段を停止させることを特徴とする遊技機。
  2. 前記自動停止制御手段は、外れ図柄配列部を停止表示するように、単独で入賞の図柄表示の態様になることがある図柄表示手段、及び、最後に停止する図柄表示手段を、停止させることを特徴とする請求項1記載の遊技機。
  3. 前記図柄表示手段は、
    周囲に複数の図柄を表示した三個の回転リールを備え、
    前記回転リールは、
    左側に位置する左リールと、
    右側に位置する右リールと、
    左リール、及び、右リールの間に位置する中リールと、から構成され、
    各回転リールにはそれぞれ、この回転リールが停止した際に、縦並びに三個の図柄を停止表示するための三個の図柄表示位置を有し、
    左リールにおける一の図柄表示位置、中リールにおける一の図柄表示位置、及び、右リールにおける一の図柄表示位置により形成されるラインのうち、一直線となるラインを、当選役が入賞する入賞ラインとして形成するとともに、
    各回転リールの外れ図柄配列部には、外れ図柄が三個連続して表示されていることを特徴とする請求項1又は2記載の遊技機。
  4. 遊技機を、
    複数の図柄を変動表示又は停止表示するための複数個の図柄表示手段、
    図柄表示手段の図柄を変動表示させるための図柄変動開始手段、
    図柄の組み合わせにより構成される当選役を抽選により決定するための当選抽選手段、
    遊技者が変動表示中の図柄表示手段をそれぞれ個別に停止操作可能な図柄変動停止手段、
    図柄表示手段の図柄を変動表示から停止表示へ移行させる停止制御を行うための停止制御手段、として機能させ、
    当選抽選手段の抽選の結果、所定の当選役に当選し、かつ、図柄表示手段の図柄の停止表示が前記当選役に応じて予め定められた図柄表示の態様になることにより入賞となるように設定した遊技機用プログラムにおいて、
    遊技機を、
    図柄表示手段の変動表示の開始時からの経過時間を計時する計時手段、として機能させ、
    前記停止制御手段を、
    遊技者による図柄変動停止手段の停止操作に基づいて、当選抽選手段の抽選の結果に対応した停止制御を、図柄表示手段に対して行うための通常停止制御手段、
    当選抽選手段の抽選の結果にかかわらず、総ての入賞を不可能にした停止制御を、図柄表示手段に対して行うための自動停止制御手段、
    計時手段が計時した経過時間が、予め定めた所定時間(以下、「操作基準時間」とする。)内に遊技者による図柄変動停止手段の停止操作が行われた場合には、通常停止制御手段を選択し、
    遊技者によって、図柄変動停止手段の総ての停止操作が行われることなく、計時手段により計時された経過時間が操作基準時間を経過した場合には、この経過後の図柄表示手段の停止に自動停止制御手段を選択する停止制御選択手段、として機能させ、
    前記図柄は、
    当選役を構成する当選図柄と、
    当選役を構成しない外れ図柄と、を有するように設定するとともに、
    各々の図柄表示手段には、この図柄表示手段が停止した際に停止表示されている総ての図柄表示位置のうち入賞を構成する図柄表示位置に、外れ図柄のみが表示される配置(以下、「外れ図柄配列部」とする。)を有するように設定し、
    前記自動停止制御手段は、
    外れ図柄配列部を停止表示するように、図柄表示手段を停止させる設定がなされていることを特徴とする遊技機用プログラム。
  5. 遊技機を、
    複数の図柄を変動表示又は停止表示するための複数個の図柄表示手段、
    図柄表示手段の図柄を変動表示させるための図柄変動開始手段、
    図柄の組み合わせにより構成される当選役を抽選により決定するための当選抽選手段、
    遊技者が変動表示中の図柄表示手段をそれぞれ個別に停止操作可能な図柄変動停止手段、
    図柄表示手段の図柄を変動表示から停止表示へ移行させる停止制御を行うための停止制御手段、として機能させ、
    当選抽選手段の抽選の結果、所定の当選役に当選し、かつ、図柄表示手段の図柄の停止表示が前記当選役に応じて予め定められた図柄表示の態様になることにより入賞となるように設定した遊技機用プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体において、
    遊技機を、
    図柄表示手段の変動表示の開始時からの経過時間を計時する計時手段、として機能させ、
    前記停止制御手段を、
    遊技者による図柄変動停止手段の停止操作に基づいて、当選抽選手段の抽選の結果に対応した停止制御を、図柄表示手段に対して行うための通常停止制御手段、
    当選抽選手段の抽選の結果にかかわらず、総ての入賞を不可能にした停止制御を、図柄表示手段に対して行うための自動停止制御手段、
    計時手段が計時した経過時間が、予め定めた所定時間(以下、「操作基準時間」とする。)内に遊技者による図柄変動停止手段の停止操作が行われた場合には、通常停止制御手段を選択し、
    遊技者によって、図柄変動停止手段の総ての停止操作が行われることなく、計時手段により計時された経過時間が操作基準時間を経過した場合には、この経過後の図柄表示手段の停止に自動停止制御手段を選択する停止制御選択手段、として機能させ、
    前記図柄は、
    当選役を構成する当選図柄と、
    当選役を構成しない外れ図柄と、を有するように設定するとともに、
    各々の図柄表示手段には、この図柄表示手段が停止した際に停止表示されている総ての図柄表示位置のうち入賞を構成する図柄表示位置に、外れ図柄のみが表示される配置(以下、「外れ図柄配列部」とする。)を有するように設定し、
    前記自動停止制御手段は、
    外れ図柄配列部を停止表示するように、図柄表示手段を停止させる設定がなされていることを特徴とする遊技機用プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017144153A (ja) * 2016-02-19 2017-08-24 株式会社ニューギン 遊技機
JP2017144152A (ja) * 2016-02-19 2017-08-24 株式会社ニューギン 遊技機

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