JP2006525227A5 - - Google Patents

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アミノシクロヘキシルエーテル化合物およびそれらの用途
(技術分野)
本発明は、アミノシクロヘキシルエーテル化合物、医薬組成物、及びアミノシクロヘキシルエーテル化合物の合成のための方法、及びそれらの治療的用途に関する。
(発明の背景)
イオンチャネルは、温血動物(例えば哺乳動物)の細胞に遍在する膜タンパク質である。それらの重要な生理的役割は、膜を横切る電位の制御、イオン及び流体バランスの媒介、神経筋及びニューロンの伝達の促進、急速な膜内外の信号の伝達ならびに分泌及び収縮性の調節を含む。
例えば、心臓イオンチャネルは、細胞膜に存在して、心臓組織の電気的活動を制御するタンパク質である。外部の刺激(例えば細胞膜を横切る電位の変化)に応答して、これらのイオンチャネルは、細胞膜を通る孔を形成することができ、そして、細胞内に又は細胞から外への特定のイオンの動きを可能にする。単細胞の数千ものイオンチャネルにおける統合された挙動は結果としてイオン電流となる。そして、これらのイオン電流の多数の統合した挙動は特有の心臓活動電位を形成する。
不整脈とは、心臓拍動の正常律動からの変であって、一般に異常なイオンチャネルの構造、数又は機能の最終結果を表す。心房性不整脈及び心室性不整脈は、両方とも公知である。心臓不整脈による主な死因は、心室の細動(VF)として公知の心室性不整脈のサブタイプである。少なく見積もっても、アメリカ合衆国のみで、各年に100万人を超えるアメリカ人が新規又は再発性の冠状動脈発作(心筋梗塞又は致死的な虚血性心疾患として定義される)を有することが示される。これらのうちの約650,000は最初の心臓発作であり、450,000は再発性の発作である。これらの発作を経験している人々の約3分の1は、それらが原因で死亡する。1年につき少なくとも250,000人は症状発現の1時間以内に、病院に着く前に、冠状動脈性心疾患で死亡する。これらは心停止によって生じる突然死であり、通常は心室の細動から生じる。
心房性細動(AF)は、医療において見られる最も一般的な不整脈であって、多くの人々における心臓疾患の原因となっている(Pritchett E.L.,N.Engl.J.Med.327(14):1031 Oct.1,1992,discussion 1031−2、Kannel and Wolf,Am.Heart J.123(1):264−7 Jan.1992)。その有病率は、人々の年齢が高くなるにつれて増加すると考えられ、60年歳以上の患者の3〜5%が心房細動を有すると推定される(Kannel W.B.,Abbot R.D.,Savage D.D.,McNamara P.M.,N.Engl.J.Med.306(17):1018−22,1982、Wolf P.A.,Abbot R.D.,Kannel W.B.Stroke.22(8):983−8,1991)。心房細動は致死的なものではないが、それは、心機能を損なう場合があり、脳卒中の主な原因である(Hinton R.C.,Kistler J.P.,Fallon J.T.,Friedlich A.L.,Fisher C.M.,American Journal of Cardiology 40(4):509−13,1977、Wolf P.A.,Abbot R.D.,Kannel W.B.,Archives of Internal Medicine 147(9):1561−4,1987、Wolf P.A.,Abbot R.D.,Kannel W.B.Stroke.22(8):983−8,1991、Cabin H.S.,Clubb K.S.,Hall C.,Perlmutter R.A.,Feinstein A.R.,American Journal of Cardiology 65(16):1112−6,1990)。
WO95/08544は、不整脈の治療に有効なある種類のアミノシクロヘキシルエステル化合物を開示している。
WO93/19056は、不整脈の治療及び局所麻酔の誘導において有効なある種類のアミノシクロヘキシルアミドを開示する。
WO99/50225は、不整脈の治療において有効なある種類のアミノシクロヘキシルエーテル化合物を開示する。
抗不整脈薬は、心臓不整脈を予防又は軽減するために開発された。例えば、クラスIの抗不整脈化合物は、上室性不整脈及び心室性不整脈を治療するために用いられた。この種の不整脈は、致死的な場合があるため、心室性不整脈の治療は非常に重要である。深刻な心室性不整脈(心室性頻拍症及び心室性細動)は、心筋虚血症及び/又は梗塞形成がある場合には、発症することが多い。心室性細動はしばしば急性の心筋虚血症場合に、梗塞形成が完全な形で現れる前に生じる。現時点では、急性貧血状態の間における治療のための満足な薬物療法及び/又は心室性細動の予防法は存在していない。事実、多くのクラスI抗不整脈化合物は、実は、心筋梗塞を発症する患者の死亡率を増加させる可能性を有している。
クラスIa、Ic及びIIIの抗不整脈薬は、最近発症した心房細動を洞律動に変換して、不整脈の再発を予防するために用いられている(Fuch and Podrid, 1992、Nattel S.,Hadjis T.,Talajic M.,Drugs 48(3):345−7,1994)。しかしながら、薬物療法は、有害な副作用(致死率の増加の可能性、不十分な有効性が挙げられる)によって、しばしば制限されている(Feld G.K.,Circulation.83(6):2248−50,1990、Coplen S.E.,Antman E.M.,Berlin J.A.,Hewitt P.,Chalmers T.C.,Circulation 1991、83(2):714 and Circulation 82(4):1106−16,1990、Flaker G.C.,Blackshear J.L.,McBride R.,Kronmal R.A.,Halperin J.L.,Hart R.G.,Journal of the American College of Cardiology 20(3):527−32,1992、CAST,N.Engl.J.Med.321:406,1989、Nattel S.,Cardiovascular Research.37(3):567−77,1998)。クラスI不整脈治療剤についての変換速度は、50〜90%の範囲にある(Nattel S.,Hadjis T.,Talajic M.,Drugs 48(3):345−71,1994、Steinbeck G.,Remp T.,Hoffmann E.,Journal of Cardiovascular Electrophysiology.9(8Suppl):S104−8,1998)。クラスIII不整脈治療剤は、心房細動についてよりも心房粗動を終息させるためにより効果的であると思われ、心房粗動を終息させるために、クラスI薬剤より効果的でないと一般的に考えられている(Nattel S.,Hadjis T.,Talajic M.,Drugs.48(3):345−71,1994、Capucci A.,Aschieri D.,Villani G.Q.,Drugs & Aging 13(1):51−70,1998)。このような薬剤の例としては、イブチリド、ドフェチリド及びソタロールが挙げられる。これらの薬についての変換速度は最近の心房細動の発症について30〜50%の間で変動し(Capucci A., Aschieri D., Villani G.Q., Drugs & Aging 13(1):51−70, 1998、それらはまた、Torsades de Pointes心室性頻拍性不整脈の誘発のリスクと関係している。イブチリドについて、心室性前不整脈のリスクが約4.4%と推定され、患者の約1.7%が、難治性の心室性不整脈のための電気除細動を必要としている(Kowey P.R.,VanderLugt J.T.,Luderer J.R.,American Journal of Cardiology 78(8A):46−52,1996)。この不整脈は、それ自身がまれに致死的であるため、この種の現象は、特に心房細動の場合悲劇的である。
心房性不整脈及び心室性不整脈の両方について、当該技術分野において、新規な抗不整脈性治療を同定する必要性が残る。本発明は、この必要性を満たし、さらに他にも関連した有利性を提供する。
(発明の要旨)
一実施形態において、本発明は、式(IA):
Figure 2006525227

〔式中、R、R及びRは独立して、水素、ヒドロキシ及びC〜Cアルコキシから選択され、但し、R、R及びRは全てを水素とすることはできないが、それらの単離されたエナンチオマー、ジアステレオマー及び幾何異性体、ならびにそれらの混合物を含む〕
の化合物、又はそれらの溶媒和物、薬学的に受容可能な塩、エステル、アミド、錯体、キレート、立体異性体、立体異性体混合物、幾何異性体、結晶性形態又はアモルファス形態、代謝物、代謝前駆体又はプロドラッグを提供する。
一実施形態において、本発明は、式(IB):
Figure 2006525227

〔式中、R、R及びRは独立して、水素、ヒドロキシ及びC〜Cアルコキシから選択され、但し、R、R及びRは全てを水素とすることはできないが、それらの単離されたエナンチオマー、ジアステレオマー及び幾何異性体、ならびにそれらの混合物を含む〕
の化合物、又はそれらの溶媒和物、薬学的に受容可能な塩、エステル、アミド、錯体、キレート、立体異性体、立体異性体混合物、幾何異性体、結晶性形態又はアモルファス形態、代謝物、代謝前駆体又はプロドラッグを提供する。
一実施形態において、本発明は、式(IC):
Figure 2006525227

〔式中、R、R及びRは独立して、水素、ヒドロキシ及びC〜Cアルコキシから選択され、但し、R、R及びRは全てを水素とすることはできないが、それらの単離されたエナンチオマー、ジアステレオマー及び幾何異性体、ならびにそれらの混合物を含む〕
の化合物、又はそれらの溶媒和物、薬学的に受容可能な塩、エステル、アミド、錯体、キレート、立体異性体、立体異性体混合物、幾何異性体、結晶性形態又はアモルファス形態、代謝物、代謝前駆体又はそれらのプロドラッグを提供する。
一実施形態において、本発明は、式(ID):
Figure 2006525227

〔式中、R、R及びRは独立して、水素、ヒドロキシ及びC〜Cアルコキシから選択され、但し、R、R及びRは全てを水素とすることはできないが、それらの単離されたエナンチオマー、ジアステレオマー及び幾何異性体、ならびにそれらの混合物を含む〕
の化合物、又はそれらの溶媒和物、薬学的に受容可能な塩、エステル、アミド、錯体、キレート、立体異性体、立体異性体混合物、幾何異性体、結晶性形態又はアモルファス形態、代謝物、代謝前駆体又はそれらのプロドラッグを提供する。
一実施形態において、本発明は、式(IE):
Figure 2006525227

〔式中、R及びRは独立して、水素、ヒドロキシ及びC〜Cアルコキシから選択され、但し、R及びRは全てを水素とすることはできないが、それらの単離されたエナンチオマー、ジアステレオマー及び幾何異性体、ならびにそれらの混合物を含む〕の化合物、又はそれらの溶媒和物、薬学的に受容可能な塩、エステル、アミド、錯体、キレート、立体異性体、立体異性体混合物、幾何異性体、結晶性形態又はアモルファス形態、代謝物、代謝前駆体又はそれらのプロドラッグを提供する。
別の実施形態では、本発明は、以下からなる群より選択される、化合物、又はそれらの任意の塩、又はそれらの任意の溶媒和物、又は上記1つ以上の化合物又はそれらの任意の塩を含む混合物、又はそれらの溶媒和物を提供する:
Figure 2006525227
Figure 2006525227
Figure 2006525227

別の実施形態では、本発明は、上記の表に列挙された化合物を1つ以上含むか、又は、上記の表に列挙された1つ以上の化合物の溶媒和物又は薬学的に受容可能な塩を含む組成物を提供する。組成物は、この特許において、詳細に他で記載されているような追加の成分を含んでもよく、含まなくてもよい。
一実施形態において、本発明は、以下からなる群より選択される、化合物、又は化合物を含む混合物、又はそれらの溶媒和物を提供する:
Figure 2006525227
Figure 2006525227

別の実施形態では、本発明は、上記の表に列挙された化合物を1つ以上含むか、又は、上記の表に列挙された1つ以上の化合物の溶媒和物を含む組成物を提供する。組成物は、この特許において、詳細に他で記載されているような追加の成分を含んでもよく、含まなくてもよい。
一実施形態において、本発明は、(1R,2R)−2−[(3R)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサン遊離塩基である化合物、又はそれらの任意の塩、又はそれらの溶媒和物を提供する。
一実施形態において、本発明は、(1R,2R)−2−[(3S)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサン遊離塩基である化合物、又はそれらの任意の塩、又はそれらの溶媒和物を提供する。
一実施形態において、本発明は、(1S,2S)−2−[(3R)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサン遊離塩基である化合物、又はそれらの任意の塩、又はそれらの溶媒和物を提供する。
一実施形態において、本発明は、(1S,2S)−2−[(3S)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサン遊離塩基である化合物、又はそれらの任意の塩、又はそれらの溶媒和物を提供する。
一実施形態において、本発明は、(1R,2R)−2−[(3R)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサン一塩酸塩である化合物、又はそれらの任意の溶媒和物を提供する。
一実施形態において、本発明は、(1R,2R)−2−[(3S)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサン一塩酸塩である化合物、又はそれらの任意の溶媒和物を提供する。
一実施形態において、本発明は、(1S,2S)−2−[(3R)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサン一塩酸塩である化合物、又はそれらの任意の溶媒和物を提供する。
一実施形態において、本発明は、(1S,2S)−2−[(3S)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサン一塩酸塩である化合物、又はそれらの任意の溶媒和物を提供する。
本発明はさらに、この特許に記載されている化合物の全てのプロトン化態様を提供する。すなわち、この特許に記載されている各々の化合物に対して、本発明はさらに、化合物の四級プロトン化アミンの形態を含む。化合物のこれらの四級プロトン化アミンの形態は、固相中、例えば結晶形態又はアモルファス形態において存在してもよく、溶液中に存在してもよい。化合物のこれらの四級プロトン化アミンの形態は、例えば以下:「Handbook of Pharmaceutical Salts,Properties,Selection, and Use」、P.Heinrich Stahl and
Camille G.Wermuth(Eds.),Published by VHCA(Switzerland) and Wiley−VCH(FRG),2002で記載されているものを含むがこれに限らず、薬学的に受容可能なアニオン性対イオンを伴ってもよい。
他の実施形態において、本発明は、それらの単離されたエナンチオマー、ジアステレオマー及び幾何異性体、ならびにそれらの混合物を含む、この特許に記載される化合物、又は溶媒和物、薬学的に受容可能な塩、エステル、アミド、錯体、キレート、立体異性体、立体異性体混合物、幾何異性体、結晶性形態又はアモルファス形態、代謝物、代謝前駆体又はそれらのプロドラッグのいずれかから選択される1つ以上の化合物を、薬学的に受容可能なキャリア、希釈液又は賦形剤と組み合わせて含む組成物又は医薬品を提供し、さらに、このような組成物又は医薬品を製造するための方法を提供する。
他の実施形態において、本発明は、それらの単離されたエナンチオマー、ジアステレオマー及び幾何異性体、ならびにそれらの混合物を含む、式(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、又は(IE)に記載の1つ以上の化合物又は溶媒和物、薬学的に受容可能な塩、エステル、アミド、錯体、キレート、立体異性体、立体異性体混合物、幾何異性体、結晶性形態又はアモルファス形態、代謝物、代謝前駆体又はプロドラッグを、薬学的に受容可能なキャリア、希釈液又は賦形剤と組み合わせて含む組成物又は医薬品を提供し、さらに、このような組成物又は医薬品を製造するための方法を提供する。
他の実施形態において、本発明は、それらの単離されたエナンチオマー、ジアステレオマー及び幾何異性体、ならびにそれらの混合物を含む、式(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、又は(IE)に記載の1つ以上の化合物又は溶媒和物、薬学的に受容可能な塩、立体異性体、立体異性体混合物、幾何異性体、結晶性形態又はアモルファス形態、又はそれらの代謝物を、薬学的に受容可能なキャリア、希釈液又は賦形剤と組み合わせて含む組成物又は医薬品を提供し、さらに、このような組成物又は医薬品を製造するための方法を提供する。
他の実施形態において、本発明は、(1R,2R)−2−[(3R)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサン一塩酸塩である化合物、又はそれらの溶媒和物を、薬学的に受容可能なキャリア、希釈液又は賦形剤と組み合わせて含む組成物又は医薬品を提供し、さらに、このような組成物又は薬物の製造するための方法を提供する。
他の実施態様において、本発明は、温血動物におけるイオンチャネル活性を調節するための方法における使用のため、又はインビトロにおいてイオンチャネル活性を調節するための方法における使用のための、それらの単離されたエナンチオマー、ジアステレオマー及び幾何異性体、ならびにそれらの混合物を含む、本発明の1つ以上の化合物、例えば、式(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、又は(IE)に記載の化合物、又は溶媒和物、薬学的に受容可能な塩、エステル、アミド、錯体、キレート、立体異性体、立体異性体混合物、幾何異性体、結晶性形態又はアモルファス形態、代謝物、代謝前駆体又はプロドラッグ;又は上述のような化合物又は化合物を含有する混合物を含む組成物又は医薬品を提供する。この実施形態の1つの態様において、イオンチャネル活性が調節される温血動物は、哺乳動物であり;1つの態様では、温血動物はヒトであり;また1つの態様では、温血動物は家畜である。
本発明の中で開示されるように、種々の心臓疾患状態は、それらの単離されたエナンチオマー、ジアステレオマー及び幾何異性体、ならびにそれらの混合物を含む、本発明の1つ以上の化合物、例えば、式(IA)、(IB)、(IC)、(ID)又は(IE)に記載の化合物、又は溶媒和物、薬学的に受容可能な塩、エステル、アミド、錯体、キレート、立体異性体、立体異性体混合物、幾何異性体、結晶又はアモルファス形態、代謝物、代謝前駆体又はそれらのプロドラッグの使用、又は上記の通りの化合物又は化合物を含有する混合物を含む組成物又は薬物の使用により治療及び/又は予防され得る。理論に束縛されずに、本願発明者らは、本発明の化合物が単独で又は1つ以上の付加的な化合物とともにイオンチャネルを調節する化合物であり、選択的に特定のイオン電流を調節することが可能であると考えている。本明細書において称されるイオン電流は、一般的に心臓電流であって、より詳しくは、ナトリウム電流及び初期再分極流である。
この特許の全体にわたって、発明者は、この特許に記載されている化合物が作用できると考えているさまざまな手段を記載する。この種の説明は、制限することを意図するものではなく、化合物が作用できる方法についての発明者の信念を表すものである。
本発明により治療及び/又は予防され得る病的状態には、さまざまな心臓血管疾患が制限されることなく含まれ得る。
本発明により治療及び/又は予防され得る心臓疾患状態には、不整脈(例えばさまざまな種類の心房性及び心室性不整脈)、例えば心房性細動、心房粗動、心室性細動、心室粗動が制限されることなく含まれ得る。
別の実施形態では、本発明は、「催不整脈基質」が心臓に存在する状況の下で、選択的に心臓の初期再分極流及び心臓ナトリウム電流を阻害するために用いることが可能なイオンチャネル調節化合物を提供する。「催不整脈基質」は、心臓活動電位持続時間の減少及び/又は活動電位の形態の変化、早発の活動電位、高い心拍数によって特徴付けられ、また、活動電位間の時間の大きな変動、及び虚血状態又は炎症による心臓の環境酸性度上昇を誘導しうる。これらのような変化は、心筋の虚血状態又は炎症の条件及び不整脈(例えば心房性細動)の発症に先行する状況の間、観察される。
他の実施形態において、本発明は、温血動物におけるイオンチャネル活性を調節するための方法であって、当該方法は、それらを必要とする温血動物に、それらの単離されたエナンチオマー、ジアステレオマー及び幾何異性体、ならびにそれらの混合物を含む、本発明の1つ以上の化合物、例えば、式(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、又は(IE)に記載の化合物、又は溶媒和物、薬学的に受容可能な塩、エステル、アミド、錯体、キレート、立体異性体、立体異性体混合物、幾何異性体、結晶性形態又はアモルファス形態、代謝物、代謝前駆体又はそれらのプロドラッグ或いは上述の化合物又は化合物を含有する混合物を含む組成物又は医薬品の有効量を投与する工程を含む、方法を提供する。
他の実施形態において、本発明は、インビトロ設定においてイオンチャネル活性を調節するための方法であって、当該方法は、それらを必要とする温血動物に、それらの単離されたエナンチオマー、ジアステレオマー及び幾何異性体、ならびにそれらの混合物を含む、本発明の1つ以上の化合物、例えば、式(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、又は(IE)に記載の化合物、又は溶媒和物、薬学的に受容可能な塩、エステル、アミド、錯体、キレート、立体異性体、立体異性体混合物、幾何異性体、結晶性形態又はアモルファス形態、代謝物、代謝前駆体又はそれらのプロドラッグ、或いは上述の化合物又は化合物を含有する混合物を含む組成物又は医薬品の有効量を投与する工程を含む、方法を提供する。
他の実施形態において、本発明は、温血動物においてイオンチャネルの活性/コンダクタンスをブロック/阻害するための方法であって、当該方法は、それらを必要とする温血動物に、それらの単離されたエナンチオマー、ジアステレオマー及び幾何異性体、ならびにそれらの混合物を含む、本発明の1つ以上の化合物、例えば、式(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、又は(IE)に記載の化合物、又は溶媒和物、薬学的に受容可能な塩、エステル、アミド、錯体、キレート、立体異性体、立体異性体混合物、幾何異性体、結晶性形態又はアモルファス形態、代謝物、代謝前駆体又はそれらのプロドラッグ、或いは上述の化合物又は化合物を含有する混合物を含む組成物又は医薬品の有効量を投与する工程を含む、方法を提供する。
他の実施形態において、本発明は、温血動物においてカリウムイオンチャネル活性を調節するための方法であって、当該方法は、それらを必要とする温血動物に、それらの単離されたエナンチオマー、ジアステレオマー及び幾何異性体、ならびにそれらの混合物を含む、本発明の1つ以上の化合物、例えば、式(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、又は(IE)に記載の化合物、又は溶媒和物、薬学的に受容可能な塩、エステル、アミド、錯体、キレート、立体異性体、立体異性体混合物、幾何異性体、結晶性形態又はアモルファス形態、代謝物、代謝前駆体又はそれらのプロドラッグ、或いは上述の化合物又は化合物を含有する混合物を含む組成物又は医薬品の有効量を投与する工程を含む、方法を提供する。
他の実施形態において、本発明は、温血動物において心臓ナトリウム電流の活性を調節するための方法であって、当該方法は、それらを必要とする温血動物に、それらの単離されたエナンチオマー、ジアステレオマー及び幾何異性体、ならびにそれらの混合物を含む、本発明の1つ以上の化合物、例えば、式(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、又は(IE)に記載の化合物、又は溶媒和物、薬学的に受容可能な塩、エステル、アミド、錯体、キレート、立体異性体、立体異性体混合物、幾何異性体、結晶性形態又はアモルファス形態、代謝物、代謝前駆体又はそれらのプロドラッグ、或いは上述の化合物又は化合物を含有する混合物を含む組成物又は医薬品の有効量を投与する工程を含む、方法を提供する。
他の実施形態において、本発明は、温血動物において心臓の初期分極流及び心臓ナトリウム電流のイオンチャネル活性を調節するための方法であって、当該方法は、それらを必要とする温血動物に、それらの単離されたエナンチオマー、ジアステレオマー及び幾何異性体、ならびにそれらの混合物を含む、本発明の1つ以上の化合物、例えば、式(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、又は(IE)に記載の化合物、又は溶媒和物、薬学的に受容可能な塩、エステル、アミド、錯体、キレート、立体異性体、立体異性体混合物、幾何異性体、結晶性形態又はアモルファス形態、代謝物、代謝前駆体又はそれらのプロドラッグ、或いは上述の化合物又は化合物を含有する混合物を含む組成物又は医薬品の有効量を投与する工程を含む、方法を提供する。
他の実施形態において、本発明は、温血動物における不整脈を治療及び/又は予防するための方法であって、当該方法は、それらを必要とする温血動物に、それらの単離されたエナンチオマー、ジアステレオマー及び幾何異性体、ならびにそれらの混合物を含む、本発明の1つ以上の化合物、例えば、式(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、又は(IE)に記載の化合物、又は溶媒和物、薬学的に受容可能な塩、エステル、アミド、錯体、キレート、立体異性体、立体異性体混合物、幾何異性体、結晶性形態又はアモルファス形態、代謝物、代謝前駆体又はそれらのプロドラッグ、或いは上述の化合物又は化合物を含有する混合物を含む組成物又は医薬品の有効量を投与する工程を含む、方法を提供する。
他の実施形態において、本発明は、それらを必要とする温血動物に、以下からなる群より選択される1つ以上の化合物の有効量を投与する工程を含む、温血動物において不整脈を治療及び/又は予防するための方法を提供する:
(1R,2R)/(1S,2S)−2[(3R)/(3S)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサン遊離塩基、又はそれらの任意の塩、又はそれらの任意の溶媒和物;
(1R,2R)/(1S,2S)−2−[(3R)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサン遊離塩基、又はそれらの任意の塩、又はそれらの任意の溶媒和物;
(1R,2R)/(1S,2S)−2−[(3S)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサン遊離塩基、又はそれらの任意の塩、又はそれらの任意の溶媒和物;
(1R,2R)−2−[(3R)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサン遊離塩基、又はそれらの任意の塩、又はそれらの任意の溶媒和物;
(1R,2R)−2−[(3S)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサン遊離塩基、又はそれらの任意の塩、又はそれらの任意の溶媒和物;
(1S,2S)−2−[(3R)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサン遊離塩基、又はそれらの任意の塩、又はそれらの任意の溶媒和物;
(1S,2S)−2[(3S)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサン遊離塩基、又はそれらの任意の塩、又はそれらの任意の溶媒和物;
(1R,2S)−2[(3R)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサン遊離塩基、又はそれらの任意の塩、又はそれらの任意の溶媒和物;
(1R,2S)−2−[(3S)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサン遊離塩基、又はそれらの任意の塩、又はそれらの任意の溶媒和物;
(1S,2R)−2−[(3R)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサン遊離塩基、又はそれらの任意の塩、又はそれらの任意の溶媒和物;
(1S,2R)−2−[(3S)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサン遊離塩基、又はそれらの任意の塩、又はそれらの任意の溶媒和物;
(1R,2S)/(1S,2R)−2−[(3R)/(3S)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサン遊離塩基、又はそれらの任意の塩、又はそれらの任意の溶媒和物;或いは上述の化合物又は化合物を含有する混合物を含む組成物又は医薬品。
他の実施形態において、本発明は、疾患又は状態を有する温血動物において疾患又は状態を治療的に有効な量で、及び/又は他の疾患又は状態を生じる温血動物において疾患又は状態を予防する場合に有効な量で、それらの単離されたエナンチオマー、ジアステレオマー及び幾何異性体を含む、本発明の1つ以上の化合物、例えば、式(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、又は(IE)に記載の化合物、又は溶媒和物、薬学的に受容可能な塩、エステル、アミド、錯体、キレート、立体異性体、立体異性体混合物、幾何異性体、結晶性形態又はアモルファス形態、代謝物、代謝前駆体又はそれらのプロドラッグ、及び上述のそれらの混合物と、さらに薬学的に受容可能なキャリア、希釈剤又は賦形剤とを含有する組成物又は医薬品を提供する。
本発明はさらに、疾患又は状態を有する温血動物において疾患又は状態を治療する方法、及び/又は温血動物において生じる疾患又は状態を予防する方法であって、ここで、それらの単離されたエナンチオマー、ジアステレオマー及び幾何異性体、ならびにそれらの混合物を含む、本発明の1つ以上の化合物、例えば、式(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、又は(IE)に記載の化合物、又は溶媒和物、薬学的に受容可能な塩、エステル、アミド、錯体、キレート、立体異性体、立体異性体混合物、幾何異性体、結晶性形態又はアモルファス形態、代謝物、代謝前駆体又はそれらのプロドラッグ;或いは上述の化合物又は化合物を含有する混合物を含む組成物又は医薬品が、それらを必要とする温血動物に投与される方法を提供する。一例として、化合物、組成物、薬物及び本発明の方法が適用性を有するいくつかの疾患、障害及び状況の例は、限定されることなく、以下の通りである:不整脈、心房性不整脈、心室性不整脈、心房性細動、心室性細動、心房粗動、心室粗動、中枢神経系疾患、痙攣、癲癇性痙攣、うつ、不安症、精神分裂症、パーキンソン病、呼吸障害、嚢胞性線維症、喘息、咳、炎症、関節炎、アレルギー、胃腸障害、尿失禁、過敏性腸症候群、心臓血管疾患、大脳又は心筋虚血症の疾患、高血圧、長QT症候群、脳卒中、片頭痛、眼疾患、真性糖尿病、ミオパシ、Beacker筋緊張症、重症筋無力症、先天性パラミオトニア、悪性高熱、高カリウム血性周期性四肢麻痺、Tomsen筋緊張症、自己免疫不全、臓器移植又は骨髄移植での移植片拒絶、心不全、低血圧、アルツハイマー病又は他の精神障害及び脱毛症。
1つの態様において、本発明の化合物は、不整脈、心房性不整脈、心室性不整脈、心房性細動、心室性細動、心房粗動又は心室粗動を治療及び/予防するために用いることができ;別の態様では、上記化合物は、不整脈、心房性不整脈、心室性不整脈、心房性細動、心室性細動、心房粗動又は心室粗動を治療するために用いることができ;別の態様では、上記化合物は、不整脈、心房性不整脈、心室性不整脈、心房性細動、心室性細動、心房粗動又は心室粗動を予防するために用いることができる。
他の実施態様において、本発明はさらに、それらを必要とする温血動物において無痛法又は局所麻酔を行うのに有効な、それらの単離されたエナンチオマー、ジアステレオマー及び幾何異性体を含む、本発明の1つ以上の化合物、例えば、式(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、又は(IE)に記載の化合物、又は溶媒和物、薬学的に受容可能な塩、エステル、アミド、錯体、キレート、立体異性体、立体異性体混合物、幾何異性体、結晶性形態又はアモルファス形態、代謝物、代謝前駆体又はそれらのプロドラッグ、及び上述のそれらの混合物と、さらに薬学的に受容可能なキャリア、希釈剤又は賦形剤とを含有する組成物又は医薬品を提供する。
本発明はさらに、温血動物において無痛法又は局所麻酔を行うための方法であって、当該方法は、それらを必要とする温血動物に、それらの単離されたエナンチオマー、ジアステレオマー及び幾何異性体、ならびにそれらの混合物を含む、本発明の1つ以上の化合物、例えば、式(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、又は(IE)に記載の化合物、又は溶媒和物、薬学的に受容可能な塩、エステル、アミド、錯体、キレート、立体異性体、立体異性体混合物、幾何異性体、結晶性形態又はアモルファス形態、代謝物、代謝前駆体又はそれらのプロドラッグ、或いは上述の化合物又は化合物を含有する混合物を含む組成物又は医薬品を有効量で投与する工程を含む、方法を提供する。これらの組成物、医薬品及び方法は、温血動物の疼痛感覚を緩和し、又は事前に対処するために使用され得る
他の実施形態において、本発明はさらに、それらを必要とする温血動物においてリビドーを高めるのに有効な、それらの単離されたエナンチオマー、ジアステレオマー及び幾何異性体を含む、本発明の1つ以上の化合物、例えば、式(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、又は(IE)に記載の化合物、又は溶媒和物、薬学的に受容可能な塩、エステル、アミド、錯体、キレート、立体異性体、立体異性体混合物、幾何異性体、結晶性形態又はアモルファス形態、代謝物、代謝前駆体又はそれらのプロドラッグ、及び上述のそれらの混合物と、さらに薬学的に受容可能なキャリア、希釈剤又は賦形剤とを含有する組成物又は医薬品を提供する。
本発明はさらに、温血動物においてリビドーを高めるための方法であって、当該方法は、それらを必要とする温血動物に、それらの単離されたエナンチオマー、ジアステレオマー及び幾何異性体、ならびにそれらの混合物を含む、本発明の1つ以上の化合物、例えば、式(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、又は(IE)に記載の化合物、又は溶媒和物、薬学的に受容可能な塩、エステル、アミド、錯体、キレート、立体異性体、立体異性体混合物、幾何異性体、結晶性形態又はアモルファス形態、代謝物、代謝前駆体又はそれらのプロドラッグ、或いは上述の化合物又は化合物を含有する混合物を含む組成物又は医薬品を有効量で投与する工程を含む、方法を提供する。これらの組成物及び方法は、例えば、性的機能不全(例えば男性の不能)を治療するため、及び/又は性的機能不全のない患者の性欲を増強するために用いられ得る。別の例として、精液射精の増加を促進するために、治療的有効量を雄ウシ(又は他の種の家畜)に投与してもよく、ここで、射精された精液は、繁殖プログラムの促進において雌ウシを妊娠させるのに必要な場合の使用のために集められ保存される。
本発明の化合物は、効果的な抗不整脈薬である。本発明による化合物は、高い抗不整脈活性を保持しつつ、有利にも中枢神経系(CNS)毒性は低レベルであることがわかった。
別の実施形態では、本発明は、式(IA)、(IB)、(IC)、(ID)又は(IE)に記載の本発明の化合物を合成するための方法、特に、以下の化合物を合成する方法を提供する:
(1R,2R)−2[(3R)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサン遊離塩基及び対応する一塩酸塩;
(1S,2S)−2[(3R)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサン遊離塩基及び対応する一塩酸塩;
(1R,2R)/(1S,2S)−2[(3R)/(3S)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサン遊離塩基及び対応する一塩酸塩;
(1R,2R)/(1S,2S)−2[(3R)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサン遊離塩基及び対応する一塩酸塩;
(1R,2R)/(1S,2S)−2[(3S)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサン遊離塩基及び対応する一塩酸塩;
(1R,2R)−2[(3S)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサン遊離塩基及び対応する一塩酸塩;
(1S,2S)−2[(3S)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサン遊離塩基及び対応する一塩酸塩。
アミノシクロヘキシルエーテルのためのいくつかの一般的な合成法は、WO99/50225及びその中に引用された文献に記載されていた。
本発明のこれらの及び他の実施形態は、以下の説明、図面及び実施例を参照して明らかになる。
(発明の詳細な説明)
上記の如く、本発明は、式(IA)、(IB)、(IC)、(ID)又は(IE)のようなアミノシクロヘキシルエーテル化合物、それらの製造方法、アミノシクロヘキシルエーテル化合物を含んでいる医薬組成物、及びこれらの化合物及び組成物のための種々の用途に関する。このような用途としては、不整脈の処置、イオンチャネルの調節及び本明細書中に記載されるような他の用途が挙げられる。
本明細書において用いられる慣例の以下の定義及び説明を参照することによって、本発明の理解する上での助けとなる。
本発明のアミノシクロヘキシルエーテル化合物は、シクロヘキサン環の位置1にエーテル酸素原子を有し、シクロヘキサン環の位置2にアミン窒素原子を有し、他の位置については以下の構造(A)に示されるように対応する順序で番号がつけられる:
Figure 2006525227

上記式中のシクロヘキサン環からの1−酸素及び2−窒素原子への結合は、相対的にcis−又はtrans−関係のいずれにおいて配置されていてもよい。本発明の好ましい実施形態において、シクロヘキサン環のアミン及びエーテル置換基の立体化学は、(R,R)−trans又は(S,S)−transのいずれかである。別の好ましい実施形態において、立体化学は、(R,S)−cis又は(S,R)−cisのいずれかである。
置換基から中心シクロヘキサン環への波形結合は、その基が中心環平面のいずれの側に位置してもよいことを示す。波形結合が環を横切って示される場合、示された置換基が、置換基が結合することができる環の任意の位置に結合してもよく、置換基が、それが結合している環系の平面の上に位置しても下に位置してもよいことを示す。
標準的な化学文献における記載に従い、及び本特許において使用される場合、楔型の実線による結合は、環平面より上にあることを意味し、楔型の破線による結合は、環平面よりも下にあることを意味し;1個の実線の結合及び1個の破線の結合(すなわち−−−−)は、trans配置を意味し、一方、2個の実線の結合又は2個の破線の結合はcis配置を意味する。
本明細書において表される式において、置換基に対する結合及び/又は分子フラグメントを化合物の残部に連結する結合は、環構造中に交差する1つ以上の結合として示されてもよい。これは、結合が、水素原子がその原子上に存在することがあり得る限り、環構造を構成するいずれの1つの子に結合してもよいことを示す。特定でない置換基が構造中の特定位置について同定される場合、水素その位置に存在する。例えば、基(B)を有する化合物:
Figure 2006525227

を含有している本発明の化合物は、基(B)が任意の環原子が水素によって置換され得る基を含むことが意図される場合、R、R及びRのいずれかで置換されてもよい。但し、R、R及びRはそれぞれ環上に1個だけ存在する。R、R又はRのいずれでも置換されない環原子は、水素によって置換される。本発明が、非芳香族の環が1つ以上の官能基によって置換されることを示しており、それらの官能基が、環結合を二分する結合を有する非芳香族環に結合して示される例において、その原子が水素原子によって置換され得る限り、官能基は、環の異なる原子に、又は環の同じ原子上に存在してもよい。
本発明の化合物は、少なくとも2つの不斉炭素原子を含有し、エナンチオマー及びジアステレオマーとして存在する。別段の記載がない限り、本発明は、本発明のアミノシクロヘキシルエーテル化合物の全ての鏡像異性体及びジアステレオマー形態を含む。純粋な立体異性体、エナンチオマー及び/又はジアステレオマーの混合物及び本発明の異なる化合物の混合物は、本発明の中に含まれる。このように、特定の立体異性体エナンチオマー又はジアステレオマーが同定されない限り、本発明の化合物は、ラセミ体、ラセミ混合物、そして、個々のジアステレオマー又はエナンチオマーとして生じてもよい、全ての異性体の形態が本発明に含まれる。ラセミ体又はラセミ混合物は、立体異性体の50:50混合物を意味しない。別段の記載がない限り、「立体異性体として実質的に純粋な」との句は、記載されているか又はその化合物について構造式で例示される不斉炭素原子に関連するものを指す。
一例として、上述の一般性をいかなる様式でも限定することなく、以下の式
Figure 2006525227

で表される化合物は、少なくとも3つのキラル中心(酸素に結合されるシクロヘキシル炭素、窒素に結合されるシクロヘキシル炭素及び酸素に結合されるピロリジニル炭素)を含み、それにより、少なくとも8つの別々の立体異性体を有し、それらは、(1R,2R)−2[(3R)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(R、R及びR置換フェネトキシ)−シクロヘキサン;(1R,2R)−2[(3S)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(R、R及びR置換フェネトキシ)−シクロヘキサン;(1S,2S)−2[(3R)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(R、R及びR置換フェネトキシ)−シクロヘキサン;(1S,2S)−2[(3S)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(R、R及びR置換フェネトキシ)−シクロヘキサン;(1R,2S)−2[(3R)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(R、R及びR置換フェネトキシ)−シクロヘキサン;(1R,2S)−2[(3S)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(R、R及びR置換フェネトキシ)−シクロヘキサン;(1S,2R)−2[(3R)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(R、R及びR置換フェネトキシ)−シクロヘキサン;そして、(1S,2R)−2[(3S)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(R、R及びR置換フェネトキシ)−シクロヘキサンである;そして、文脈が、この特許において用いられているように他で明白にされない限り、下式
Figure 2006525227

の化合物は、示された化合物の8つの純粋な鏡像異性的形態のいずれかの1つであるか、又は純粋な鏡像異性的形態の任意の二個以上の混合物この混合物は、任意の比率のいかなる数の鏡像異性的形態を含むことができる)である構成要素を含む組成物を意味する。
一例として、そして、上述の一般性をいかなる様式でも限定することなく、この特許において用いられているように他で明白にされない限り、化学式(1R,2R)/(1S,2S)−2[(3R)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサンで示され化合物、2つの純粋な鏡像異性的形態のいずれかの1つである構成要素を含む組成物を意味する(すなわち、(1R,2R)−2[(3R)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサン又は(1S,2S)−2[(3R)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサン)か、又は、2つ純粋な鏡像異性的形態のラセミ混合物このラセミ混合物は、任意の相対量の2つのエナンチオマー含むことができる)である。
「独立して各々の事象で」との句は(i)任意の変数が本発明の化合物において1回より多く生じるときに、各々の事象のその変数の定義は、その他の事象でのその定義から独立しており;(ii)2つの異なる変数の任意の1つ(例えばR及びRのセット中のR)の性質は、そのセットの他のメンバーの性質に関することなく選択される。しかしながら、組み合せが化学結合価の標準的な規に反しない化合物を生じる場合、置換基及び/又は変数のこの種の組み合せは、許される。
本発明によれば、そして、本明細書において使われる場合、もし他に明示されていなければ、以下の用語は以下の意味を有するように定義される。
酸付加塩類」は、無機酸、例えば、塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、リン酸など、又は有機酸、例えば酢酸、プロピオン酸、グリコール酸、ピルビン酸、シュウ酸、マレイン酸、マロン酸、コハク酸、フマル酸、酒石酸、クエン酸、安息香酸、ニッケイ酸、マンデル酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、サリチル酸などと形成され、遊離塩基の生物学的効果及び性質を保持し、生物学的にもその他の面でも望ましくはない性質を有していない塩を指し、例えば、限定されないが、以下に記載されるものが挙げられる:「Handbook of Pharmaceutical Salts, Properties, Selection, and Use」, P. Heinrich Stahl and Camille G. Wermuth (Eds.), Published by VHCA (Switzerland) and Wiley−VCH (FRG),2002。
「アルコキシ」は、アルキル基で置換された酸素(O)原子を指し、例えば、アルコキシには、限定されないが、メトキシ(−OCH 、−OMe又はC アルコキシとして示され得る)が挙げられる。
イオンチャネルの活性と関連して「調節する」とは、本発明の化合物又は組成物或いはその方法の実施に応答して、イオンチャネルの活性を増加させるか、又は減少させ得ることを意味する。このように、イオンチャネルは、多くのイオンが輸送されるように活性化されてもよく、或いはより少ないイオンがチャネルによって輸送されるか又は全くイオンが輸送されないようにブロック(阻害)され得る
治療的用途のための「薬学的に受容可能なキャリア」は、製薬技術では周知で、例えば、Remingtons Pharmaceutical Sciences. Mack Publishing Co. (A.R. Gennaro edit. 1985)に記載されている。例えば、生理的pHの無菌の食塩水及びリン酸塩緩衝食塩水が、使われることができる。防腐剤、安定化剤、染料及び香料さえ、医薬組成物において提供されることができる。例えば、安息香酸ナトリウム、ソルビン酸及びp−ヒドロキシ安息香酸のエステルは、防腐剤として加えられることができる。Id.1449。加えて、抗酸化剤及び沈澱防止剤が、使われることができる。Id。
「薬学的に受容可能な塩」は、本発明の化合物と有機酸又は無機酸との組み合せ(酸付加塩類)又は有機塩基又は無機塩基との組み合せ(塩基付加塩類)に由来するこの種の化合物の塩類を指す。薬学的に受容可能な塩の例としては、限定されないが、例えば、以下に記載されるものが挙げられる:「Handbook of Pharmaceutical Salts, Properties, Selection, and Use」, P. Heinrich Stahl and Camille G. Wermuth (Eds.), Published by VHCA (Switzerland) and Wiley−VCH (FRG),2002。本発明の化合物、遊離塩基又は塩の形態のいずれにおいて使用され得、両方の形態が、本発明の範囲内であると考慮される
本発明の化合物の「治療的有効量」は、投与経路、処されている温血動物の種類及び考慮中の特定の温血動物の身体的特性によって変化する。これらの要因及びこの量を決定するためのそれらの関係は、習熟した医療従事者には、周知である。投与のこの量及び方法は、最適な有効性を達成するように変化させることができるが、重量、食事、使用中の薬物及び医療技術に熟達した人々が認識する他の要素等の要因に依存する。「例えば式(IA)の化合物を含む」と本明細書において記載されている組成物は、式(IA)の複数の化合物を含有する組成物を含む。
(本発明の化合物)
一実施形態において、本発明は、式(IA):
Figure 2006525227

〔式中、R、R及びRは独立して、水素、ヒドロキシ及びC〜Cアルコキシから選択され、但し、R、R及びRは全てを水素とすることはできないが、それらの単離されたエナンチオマー、ジアステレオマー及び幾何異性体、ならびにそれらの混合物を含む〕
の化合物、又は溶媒和物、薬学的に受容可能な塩、エステル、アミド、錯体、キレート、立体異性体、立体異性体混合物、幾何異性体、結晶性形態又はアモルファス形態、代謝物、代謝前駆体又はそれらのプロドラッグを提供する。
一実施形態において、本発明は、それらの単離されたエナンチオマー、ジアステレオマー及び幾何異性体、ならびにそれらの混合物を含む、式(IA)の化合物、又は溶媒和物、それらの薬学的に受容可能な塩を提供する。
一実施形態において、本発明は、それらの単離されたエナンチオマー、ジアステレオマー及び幾何異性体、ならびにそれらの混合物を含み、R及びRが独立して、ヒドロキシ及びC〜Cアルコキシから選択される、式(IA)の化合物、又は溶媒和物、それらの薬学的に受容可能な塩を提供する。
一実施形態において、本発明は、それらの単離されたエナンチオマー、ジアステレオマー及び幾何異性体、ならびにそれらの混合物を含み、Rが水素であり、R及びRが独立して、ヒドロキシ及びC〜Cアルコキシから選択される、式(IA)の化合物、又は溶媒和物、それらの薬学的に受容可能な塩を提供する。
一実施形態において、本発明は、それらの単離されたエナンチオマー、ジアステレオマー及び幾何異性体、ならびにそれらの混合物を含み、Rが水素であり、R及びRが独立してC〜Cアルコキシから選択される、式(IA)の化合物、又は溶媒和物、それらの薬学的に受容可能な塩、エステル、アミド、錯体、キレート、立体異性体、立体異性体混合物、幾何異性体、結晶性形態又はアモルファス形態、代謝物、代謝前駆体又はそれらのプロドラッグを提供する。
一実施形態において、本発明は、それらの単離されたエナンチオマー、ジアステレオマー及び幾何異性体、ならびにそれらの混合物を含み、Rが水素であり、R及びRが独立してC〜Cアルコキシから選択される、式(IA)の化合物、又は溶媒和物、それらの薬学的に受容可能な塩を提供する。
一実施形態において、本発明はそれらの単離されたエナンチオマー、ジアステレオマー及び幾何異性体、ならびにそれらの混合物を含み、Rが水素であり、R及びRがCアルコキシである、式(IA)の化合物、又は溶媒和物、それらの薬学的に受容可能な塩、エステル、アミド、錯体、キレート、立体異性体、立体異性体混合物、幾何異性体、結晶性形態又はアモルファス形態、代謝物、代謝前駆体又はそれらのプロドラッグを提供する。
一実施形態において、本発明は、それらの単離されたエナンチオマー、ジアステレオマー及び幾何異性体、ならびにそれらの混合物を含み、Rが水素であり、R及びRがCアルコキシである、式(IA)の化合物、又は溶媒和物、それらの薬学的に受容可能な塩を提供する。
別の実施形態では、本発明は、式(IB):
Figure 2006525227

〔式中、R、R及びRは独立して、水素、ヒドロキシ及びC〜Cアルコキシから選択され、単離されたエナンチオマー、ジアステレオマー及び幾何異性体、ならびにそれらの混合物を含む〕
の化合物、又は溶媒和物、薬学的に受容可能な塩、エステル、アミド、錯体、キレート、立体異性体、立体異性体混合物、幾何異性体、結晶性形態又はアモルファス形態、代謝物、代謝前駆体又はそれらのプロドラッグを提供する。
一実施形態において、本発明は、それらの単離されたエナンチオマー、ジアステレオマー及び幾何異性体、ならびにそれらの混合物を含む、式(IB)の化合物、又は溶媒和物、それらの薬学的に受容可能な塩を提供する。
一実施形態において、本発明は、それらの単離されたエナンチオマー、ジアステレオマー及び幾何異性体、ならびにそれらの混合物を含み、R及びRが独立して、ヒドロキシ及びC〜Cアルコキシから選択される、式(IB)の化合物、又は溶媒和物、それらの薬学的に受容可能な塩を提供する。
一実施形態において、本発明は、それらの単離されたエナンチオマー、ジアステレオマー及び幾何異性体、ならびにそれらの混合物を含み、Rが水素であり、R及びRが独立して、ヒドロキシ及びC〜Cアルコキシから選択される、式(IB)の化合物、又は溶媒和物、それらの薬学的に受容可能な塩を提供する。
一実施形態において、本発明は、それらの単離されたエナンチオマー、ジアステレオマー及び幾何異性体、ならびにそれらの混合物を含み、Rが水素であり、R及びRが独立してC〜Cアルコキシから選択される、式(IB)の化合物、又は溶媒和物、それらの薬学的に受容可能な塩、エステル、アミド、錯体、キレート、立体異性体、立体異性体混合物、幾何異性体、結晶性形態又はアモルファス形態、代謝物、代謝前駆体又はそれらのプロドラッグを提供する。
一実施形態において、本発明は、それらの単離されたエナンチオマー、ジアステレオマー及び幾何異性体、ならびにそれらの混合物を含み、Rが水素であり、R及びRが独立してC〜Cアルコキシから選択される、式(IB)の化合物、又は溶媒和物、それらの薬学的に受容可能な塩を提供する。
一実施形態において、本発明は、それらの単離されたエナンチオマー、ジアステレオマー及び幾何異性体、ならびにそれらの混合物を含み、Rが水素であり、R及びRがCアルコキシである、式(IB)の化合物、又は溶媒和物、それらの薬学的に受容可能な塩、エステル、アミド、錯体、キレート、立体異性体、立体異性体混合物、幾何異性体、結晶性形態又はアモルファス形態、代謝物、代謝前駆体又はそれらのプロドラッグを提供する。
一実施形態において、本発明は、それらの単離されたエナンチオマー、ジアステレオマー及び幾何異性体、ならびにそれらの混合物を含み、Rが水素であり、R及びRがCアルコキシである、式(IB)の化合物、又は溶媒和物、それらの薬学的に受容可能な塩を提供する。
別の実施形態では、本発明は、式(IC):
Figure 2006525227

〔式中、R、R及びRは独立して、水素、ヒドロキシ及びC〜Cアルコキシから選択され、単離されたエナンチオマー、ジアステレオマー及び幾何異性体、ならびにそれらの混合物を含む〕
の化合物、又は溶媒和物、薬学的に受容可能な塩、エステル、アミド、錯体、キレート、立体異性体、立体異性体混合物、幾何異性体、結晶性形態又はアモルファス形態、代謝物、代謝前駆体又はそれらのプロドラッグを提供する。
一実施形態において、本発明は、それらの単離されたエナンチオマー、ジアステレオマー及び幾何異性体、ならびにそれらの混合物を含む、式(IC)の化合物、又は溶媒和物、それらの薬学的に受容可能な塩を提供する。
一実施形態において、本発明は、それらの単離されたエナンチオマー、ジアステレオマー及び幾何異性体、ならびにそれらの混合物を含み、R及びRが独立して、ヒドロキシ及びC〜Cアルコキシから選択される、式(IC)の化合物、又は溶媒和物、それらの薬学的に受容可能な塩を提供する。
一実施形態において、本発明は、それらの単離されたエナンチオマー、ジアステレオマー及び幾何異性体、ならびにそれらの混合物を含み、Rが水素であり、R及びRが独立して、ヒドロキシ及びC〜Cアルコキシから選択される、式(IC)の化合物、又は溶媒和物、それらの薬学的に受容可能な塩を提供する。
一実施形態において、本発明は、それらの単離されたエナンチオマー、ジアステレオマー及び幾何異性体、ならびにそれらの混合物を含み、Rが水素であり、R及びRが独立してC〜Cアルコキシから選択される、式(IC)の化合物、又は溶媒和物、それらの薬学的に受容可能な塩、エステル、アミド、錯体、キレート、立体異性体、立体異性体混合物、幾何異性体、結晶性形態又はアモルファス形態、代謝物、代謝前駆体又はそれらのプロドラッグを提供する。
一実施形態において、本発明は、それらの単離されたエナンチオマー、ジアステレオマー及び幾何異性体、ならびにそれらの混合物を含み、Rが水素であり、R及びRが独立してC〜Cアルコキシから選択される、式(IC)の化合物、又は溶媒和物、それらの薬学的に受容可能な塩を提供する。
一実施形態において、本発明は、それらの単離されたエナンチオマー、ジアステレオマー及び幾何異性体、ならびにそれらの混合物を含み、Rが水素であり、R及びRがCアルコキシである、式(IC)の化合物、又は溶媒和物、それらの薬学的に受容可能な塩、エステル、アミド、錯体、キレート、立体異性体、立体異性体混合物、幾何異性体、結晶性形態又はアモルファス形態、代謝物、代謝前駆体又はそれらのプロドラッグを提供する。
一実施形態において、本発明は、それらの単離されたエナンチオマー、ジアステレオマー及び幾何異性体、ならびにそれらの混合物を含み、Rが水素であり、R及びRがCアルコキシである、式(IC)の化合物、又は溶媒和物、それらの薬学的に受容可能な塩を提供する。
別の実施形態では、本発明は、式(ID):
Figure 2006525227

〔式中、R、R及びRは独立して、水素、ヒドロキシ及びC〜Cアルコキシから選択され、単離されたエナンチオマー、ジアステレオマー及び幾何異性体、ならびにそれらの混合物を含む〕の化合物、又は溶媒和物、薬学的に受容可能な塩、エステル、アミド、錯体、キレート、立体異性体、立体異性体混合物、幾何異性体、結晶性形態又はアモルファス形態、代謝物、代謝前駆体又はそれらのプロドラッグを提供する。
一実施形態において、本発明は、それらの単離されたエナンチオマー、ジアステレオマー及び幾何異性体、ならびにそれらの混合物を含む、式(ID)の化合物、又は溶媒和物、それらの薬学的に受容可能な塩を提供する。
一実施形態において、本発明は、それらの単離されたエナンチオマー、ジアステレオマー及び幾何異性体、ならびにそれらの混合物を含み、R及びRが独立して、ヒドロキシ及びC〜Cアルコキシから選択される、式(ID)の化合物、又は溶媒和物、それらの薬学的に受容可能な塩を提供する。
一実施形態において、本発明は、式それらの単離されたエナンチオマー、ジアステレオマー及び幾何異性体、ならびにそれらの混合物を含み、Rが水素であり、R及びRが独立して、ヒドロキシ及びC〜Cアルコキシから選択される、式(ID)の化合物、又は溶媒和物、それらの薬学的に受容可能な塩を提供する。
一実施形態において、本発明は、それらの単離されたエナンチオマー、ジアステレオマー及び幾何異性体、ならびにそれらの混合物を含み、Rが水素であり、R及びRが独立してC〜Cアルコキシから選択される、式(ID)の化合物、又は溶媒和物、それらの薬学的に受容可能な塩、エステル、アミド、錯体、キレート、立体異性体、立体異性体混合物、幾何異性体、結晶性形態又はアモルファス形態、代謝物、代謝前駆体又はそれらのプロドラッグを提供する。
一実施形態において、本発明は、それらの単離されたエナンチオマー、ジアステレオマー及び幾何異性体、ならびにそれらの混合物を含み、Rが水素であり、R及びRが独立してC〜Cアルコキシから選択される、式(ID)の化合物、又は溶媒和物、それらの薬学的に受容可能な塩を提供する。
一実施形態において、本発明は、それらの単離されたエナンチオマー、ジアステレオマー及び幾何異性体、ならびにそれらの混合物を含み、Rが水素であり、R及びRがCアルコキシである、式(ID)の化合物、又は溶媒和物、それらの薬学的に受容可能な塩、エステル、アミド、錯体、キレート、立体異性体、立体異性体混合物、幾何異性体、結晶性形態又はアモルファス形態、代謝物、代謝前駆体又はそれらのプロドラッグを提供する。
一実施形態において、本発明は、それらの単離されたエナンチオマー、ジアステレオマー及び幾何異性体、ならびにそれらの混合物を含み、Rが水素であり、R及びRがCアルコキシである、式(ID)の化合物、又は溶媒和物、それらの薬学的に受容可能な塩を提供する。
別の実施形態では、本発明は、式(IE):
Figure 2006525227

〔式中、R及びRは独立して、水素、ヒドロキシ及びC〜Cアルコキシから選択され、単離されたエナンチオマー、ジアステレオマー及び幾何異性体、ならびにそれらの混合物を含む〕
の化合物、又は溶媒和物、薬学的に受容可能な塩、エステル、アミド、錯体、キレート、立体異性体、立体異性体混合物、幾何異性体、結晶性形態又はアモルファス形態、代謝物、代謝前駆体又はそれらのプロドラッグを提供する。
一実施形態において、本発明は、それらの単離されたエナンチオマー、ジアステレオマー及び幾何異性体、ならびにそれらの混合物を含む、式(IE)の化合物、又は溶媒和物、それらの薬学的に受容可能な塩を提供する。
一実施形態において、本発明は、それらの単離されたエナンチオマー、ジアステレオマー及び幾何異性体、ならびにそれらの混合物を含み、R及びRが独立して、ヒドロキシ、C〜Cアルコキシから選択される、式(IE)の化合物、又は溶媒和物、それらの薬学的に受容可能な塩を提供する。
一実施形態において、本発明は、それらの単離されたエナンチオマー、ジアステレオマー及び幾何異性体、ならびにそれらの混合物を含み、R及びRが独立してヒドロキシ及びC〜Cアルコキシから選択される式(IE)の化合物、又は溶媒和物、それらの薬学的に受容可能な塩を提供する。
一実施形態において、本発明は、それらの単離されたエナンチオマー、ジアステレオマー及び幾何異性体、ならびにそれらの混合物を含み、R及びRが独立してC〜Cアルコキシから選択される、式(IE)の化合物、又は溶媒和物、それらの薬学的に受容可能な塩、エステル、アミド、錯体、キレート、立体異性体、立体異性体混合物、幾何異性体、結晶性形態又はアモルファス形態、代謝物、代謝前駆体又はそれらのプロドラッグを提供する。
一実施形態において、本発明は、それらの単離されたエナンチオマー、ジアステレオマー及び幾何異性体、ならびにそれらの混合物を含み、R及びRが独立してC〜Cアルコキシから選択される、式(IE)の化合物、又は溶媒和物、それらの薬学的に受容可能な塩を提供する。
一実施形態において、本発明は、それらの単離されたエナンチオマー、ジアステレオマー及び幾何異性体、ならびにそれらの混合物を含み、R及びRがCアルコキシである、式(IE)の化合物、又は溶媒和物、それらの薬学的に受容可能な塩、エステル、アミド、錯体、キレート、立体異性体、立体異性体混合物、幾何異性体、結晶性形態又はアモルファス形態、代謝物、代謝前駆体又はそれらのプロドラッグを提供する。
一実施形態において、本発明は、それらの単離されたエナンチオマー、ジアステレオマー及び幾何異性体、ならびにそれらの混合物を含み、R及びRがCアルコキシである、式(IE)の化合物、又は溶媒和物、それらの薬学的に受容可能な塩を提供する。
別の実施形態では、本発明は、以下からなる群より選択される、化合物、又は任意の塩、又は任意の溶媒和物、又は1つ以上の合物又はそれらの任意の塩、又はそれらの任意の溶媒和物を含む混合物を提供する:
Figure 2006525227
Figure 2006525227

別の実施形態では、本発明は、上記の表に列挙された化合物を1つ以上含むか、又は、上記の表に列挙された1つ以上の化合物の溶媒和物又は薬学的に受容可能な塩を含む組成物を提供する。組成物は、この特許において、詳細に他で記載されているような追加の成分を含んでもよく、含まなくてもよい。
別の実施形態では、本発明は、以下からなる群より選択される、化合物、又は化合物を含む混合物、又はそれらの任意の溶媒和物を提供する:
Figure 2006525227
Figure 2006525227

別の実施形態では、本発明は、上記の表に列挙された化合物を1つ以上含むか、又は、上記の表に列挙された1つ以上の化合物の溶媒和物を含む組成物を提供する。組成物は、この特許において、詳細に他で記載されているような追加の成分を含んでもよく、含まなくてもよい。
一実施形態において、本発明は、(1R,2R)−2−[(3R)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサン遊離塩基である化合物、又はそれらの任意の塩、又はそれらの任意の溶媒和物を提供する。
一実施形態において、本発明は、(1R,2R)−2−[(3S)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサン遊離塩基である化合物、又はそれらの任意の塩、又はそれらの任意の溶媒和物を提供する。
一実施形態において、本発明は、(1S,2S)−2−[(3R)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサン遊離塩基である化合物、又はそれらの任意の塩、又はそれらの任意の溶媒和物を提供する。
一実施形態において、本発明は、(1S,2S)−2−[(3S)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサン遊離塩基である化合物、又はそれらの任意の塩、又はそれらの任意の溶媒和物を提供する。
一実施形態において、本発明は、(1R,2R)−2−[(3R)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサン一塩酸塩又はそれらの任意の溶媒和物を提供する。
一実施形態において、本発明は、(1R,2R)−2−[(3S)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサン一塩酸塩又はそれらの任意の溶媒和物を提供する。
一実施形態において、本発明は、(1S,2S)−2−[(3R)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサン一塩酸塩又はそれらの任意の溶媒和物を提供する。
一実施形態において、本発明は、(1S,2S)−2−[(3S)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサン一塩酸塩又はそれらの任意の溶媒和物を提供する。
本発明はさらに、この特許に記載されている化合物の全てのプロトン化の態様を提供する。すなわち、この特許に記載されている各々の化合物に対して、本発明はさらに、化合物の四級プロトン化アミンの形態を含む。化合物のこれらの四級プロトン化アミンの形態は、固相中、例えば結晶形態又はアモルファス形態において存在してもよく、溶液中に存在してもよい。化合物のこれらの四級プロトン化アミンの形態は、例えば以下:「Handbook of Pharmaceutical Salts,Properties,Selection, and Use」、P.Heinrich Stahl and Camille G.Wermuth(Eds.),Published by VHCA(Switzerland) and Wiley−VCH(FRG),2002で記載されているものを含むがこれに限らず、薬学的に受容可能なアニオン性対イオンを伴ってもよい。
(本発明の化合物の調製法の概略)
本発明のアミノシクロヘキシルエーテル化合物は、シクロヘキサン環上の1,2配置に配置されるアミノ官能基及びエーテル官能基を含有する。したがって、アミノ及びエーテル官能基は、互いに及びページ上に二次元の表現で示されるようなシクロヘキサンの表面に対して、cis−又はtrans−関係のいずれで配置されてもよい。
本発明は、本明細書中に記載されるような本発明にかかるアミノシクロヘキシルエーテル化合物の調製のための合成方法を提供する。本明細書に記載されるアミノシクロヘキシルエーテル化合物は、以下に記載される一般的な方法に従って、及び実施例において例示されるように、アミノアルコール及びアルコール類から調製され得る。アミノシクロヘキシルエーテルのためのいくつかの一般の合成法は、WO99/50225及びその中に引用された文献に記載されていた。本発明の化合物を調製するために用いることが可能な他の方法は、以下の米国仮特許出願に記載されている:US60/476,083、US60/476,447、US60/475,884、US60/475,912及びUS60/489,659、及びそれらの中に引用された文献。
本発明のtrans−化合物は、周知の合成方法と類似した方法において、調製され得る。1つの方法において、図1に例示されるように、化合物は、ジメトキシエタン(エチレングリコールジメチルエーテル)(DME)のような極性溶媒中で、アミノアルコール4Rの活性型との3,4−ジメトキシフェネチルアルコールのアルコキシドとの間のWilliamsonエーテル合成により対応するアミノエーテル5Rを高収率で得ることによって調製される(図1)(Feuer,H.、Hooz,J.Methods of Formation of the Ether Linkage.In Patai,Wiley:New York,1967、pp445−492)。その後、ジアステレオマーを、例えば、クロマトグラフィー分離(例えばHPLC)によって分割して5RRR及び5SSRを得た後、水素化分解によって、それぞれ化合物1及び化合物2を得た。
(1R,2R)−2−[(3S)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)シクロヘキサン遊離塩基及び対応する一塩酸塩(化合物6)、及び(1S,2S)−2[(3S)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)シクロヘキサン遊離塩基及び対応する一塩酸塩(化合物7)は、3(S)−ヒドロキシピロリジンから出発する以外は類似の合成順序を用いて得られる。
(1R,2R)/(1S,2S)−2−[(3R)−ベンジルオキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)シクロヘキサン(5R)の水素化分解により、(1R,2R)/(1S,2S)−2−[(3R)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)シクロヘキサン遊離塩基及び対応する一塩酸塩(化合物4)を得た。同様に、3−(R)ヒドロキシピロリジンの代わりに3−(S)−ヒドロキシピロリジンから開始して、同じ合成順序に従って(1R,2R)/(1S,2S)−2−[(3S)−ベンジルオキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)シクロヘキサンを得る。水素化分解の後に、(1R,2R)/(1S,2S)−2−[(3S)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)シクロヘキサン遊離塩基及び対応する一塩酸塩(化合物5)を与える。(1R,2R)/(1S,2S)−2−[(3R)/(3S)−ヒドロキシピロリジニル]−1(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサン遊離塩基及び対応する一塩酸塩(化合物3)はまた、ラセミ体の3−ヒドロキシピロリジンから始めることによって、類似したプロセスによって、合成することができる。
図2は、本発明の化合物が調製され得る第2の一般的な方法を示す。式(IA)、(IB)、(IC)、(ID)又は(IE)の化合物は、2−プロパノール中のNaB を用いる、対応するケトピロリジニルシクロヘキシルエーテル化合物の還元により調製され得る。出発物質のアミノアルコール2eの調製はアミン1eの調製を必要とし、そのための適切な調製方法は図3において例示される。3−ヒドロキシピロリジン1aは、1bを得るためにクロロベンジルを用いるカルバモイル化によってN−保護され、その後Swern酸化され(Mancuso,A.J.、Swern,D.Activated Dimethyl Sulfoxide:Useful Reagents for Synthesis.Synthesis 1981,165−185)、1cを得、その後、エチレングリコールを用いたケタール化によって、1dを得て、これを水素化分解して1eを得た。
本発明は、エーテル及びアミノ官能基についてtrans−(1R,2R)配置を有する式(57)の化合物が立体異性体として実質的に純粋な形態において調製され得る合成法を提供する。式(66)、(67)、(69)及び(71)の化合物は、式(57)により表されるいくつかの例である。本発明はまた、式(52)、(53)及び(55)の化合物が立体異性体として実質的に純粋な形態において合成され得る合成法を提供する。化合物(61)、(62)及び(64)は、それぞれ式(52)、(53)及び(55)の例である。
図5で概説されるように、式(57)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−アミノシクロヘキシルエーテル化合物の調製はモノハロベンゼン(49)(Xは、F、Cl、Br又はIであり得る)から開始するプロセスに従うことにより行われ得る
第1のステップにおいて、化合物(49)は、十分に確立された微生物の酸化によりcis−シクロヘキサンジエンジオール(50)に、立体異性体として実質的に純粋な形態で変換される(T.Hudlicky et al.,Aldricimica Acta,1999,32,35、及びそれらに引用される参考文献)。別のステップにおいて、化合物(50)は、化合物(51)に適切な条件下で選択的に還元され得る(例えば、H−Rh/Al、Boyd et al.JCS Chem.Commun.1996,45−46、Ham and Coker,J.Org.Chem.1964,29,194−198、及びそれらに引用される参考文献)。
他の個別のステップにおいて、式(51)の立体障害が小さいほうのヒドロキシ基は、式(52)により表されるような活性型に適切な条件下で選択的に変換される。「活性型」は、本明細書において使われる場合、ヒドロキシ基が、適切な求核反応物との反応により立体化学構造の反転を伴う置換生成物を生じる、良好な脱離基(−O−J)に変換されることを意味する。脱離基は、メシレート(MsO−)基、トシレート基(TsO−)又はノシレート基(NsO−)又は他の等価な良好な脱離基であり得る。ヒドロキシ基は、また、当該分野で周知の手順に従って、他の適切な脱離基に変換されることができる。トシラートの形成のための典型的反応において、化合物(52)は、塩基(例えばピリジン又はトリエチルアミン)存在下で、トシルクロリド(TsCl)のようなヒドロキシ活性化剤で処理される。反応は、通常約0℃で満足に行われるが、所望の生成物の収率を最大にするために、必要に応じて調節され得る。化合物(52)に対して過剰のヒドロキシ活性化剤(例えば塩化トシル)は、ヒドロキシ基を活性型に最大限に変換するために用いてもよい。別のステップにおいて、化合物(52)の化合物(53)への変換は、適当な状況における触媒存在下、水素化及び水素化分解によって成し遂げられ得る。活性炭上のパラジウムは、触媒の1つの例である。アルキル又は(52)のようなアルケニルハライドの水素化分解は、塩基性条件下で行われることができる。ナトリウムエトキシド、重炭酸ナトリウム、酢酸ナトリウム又は炭酸カルシウムのような塩基の存在は、いくつかの可能な例である。塩基は、一度に加えられても、反応の経過の間に逐次的に加えられてもよい。別のステップにおいて、化合物(53)の遊離ヒドロキシ基のアルキル化による化合物(55)の形成は、化合物(54)を用いて適当な条件下で実行され、ここで、O−Qは、エーテル化合物の形成において、ヒドロキシ官能基の立体化学構造を保持しつつ、ヒドロキシ官能基との反応について良好な脱離基を表す。トリクロロアセトイミダートは、−O−Q官能基の1つの例である。いくつかの化合物(54)について、このステップが実行される前に、適当な保護基を導入することが必要となる場合がある。例えば、適切な保護基は、Greene,「Protective Groups in Organic Chemistry」,John Wiley & Sons,New York NY(1991)に記載される。
別のステップにおいて、得られた化合物(55)は、式(56)のアミノ化合物適切な条件下で処理され、生成物として化合物(57)を形成する。反応は、溶媒の有無にかかわらず、そして、適切な割合で生成物(57)を形成することが可能な適当な温度領域で実行され得る。過剰のアミノ化合物(56)が、化合物(55)を生成物(57)に最大限に変換するために用いられ得る。反応は、生成物の形成を容易にすることができる塩基存在下で行われ得る。一般的に、塩基は、化学反応性において非求核性である。反応が実質的に完了するときに、生成物は従来の有機化学技術によって、反応混合物から回収されることによって精製される。保護基は、反応順序の適当な段階で除去され得る。例えば、適切な方法は、Greene,「Protective Groups in Organic Chemistry」,John Wiley & Sons,New York NY(1991)に記載される。
上で記載される反応順序(図5)は、遊離塩基として式(57)の化合物を生成する。この遊離塩基は、必要に応じて、既知の方法によって一塩酸塩に、あるいは、必要に応じて適当な条件下で無機酸又は有機酸との反応によって他の酸付加塩類に変換され得る。酸付加塩類はさらに、最初の塩を生じさせるものよりも強い酸と1つの酸付加塩との反応とによって、複分解的に調製されることができる。
本明細書において、言及される全ての公報及び特許出願は、個々の刊行物又は特許明細書が、明白にかつ個別に参考として組み込まれている場合と同程度に、本明細書中に参考として組み込まれる。
一実施形態において、本発明は、式(57)の立体異性体として実質的に純粋な化合物の調製のためのプロセスを提供する:
Figure 2006525227

ここで、R及びRは、式(57)中のそれらに直接的に結合する窒素原子とともに、式(II)で示される環を形成し:
Figure 2006525227

式中、R、R及びRは独立して、水素、ヒドロキシ及びC〜Cアルコキシから選択され、但し、R、R及びRは全てを水素とすることはできない;
このプロセスは、モノハロベンゼン(49)(ここで、Xは、F、Cl、Br又はIであり得る)から始め、適切な条件下で図5に概説される反応順序に従うステップを含み、ここで
−O−Qは、エーテル化合物の形成中にヒドロキシ官能基の立体化学構造を保持しつつ、ヒドロキシ官能基との反応についての良好な脱離基を表し;
−O−Jは、図5において示されるように、立体化学構造の反転を伴う求核反応物との反応についての良好な脱離基を表し、全ての式及び記号は上述のとおりである。
別の実施形態では、本発明は、図に示される適切な条件下でのステップを含む、式(66)の立体異性体として実質的に純粋な化合物の調製のためのプロセスを提供し、ここで、全ての式及び記号は上述のとおりである。図6で概説されるように、式(66)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−アミノシクロヘキシルエーテル化合物の調製は、微生物(例えばシュードモナス・プチダ39/D)によって、クロロベンゼン(58)の生体内変換による化合物(59)への変換から始めることにより実行され得る。生体内変換のための験の条件は十分に確立されている(Organic Synthesis,Vol.76,77及びT.Hudlicky et al.,Aldrichimica Acta,1999,32,35、及びそれらに引用される参考文献)。別のステップにおいて、化合物(59)は、適切な条件下で化合物(60)に選択的に還元される(例えば、H−Rh/Al、Boyd et al.JCS Chem.Commun.1996,45−46、Ham and Coker,J.Org.Chem.1964,29,194−198、及びそれらに引用される参考文献)。他の個別のステップにおいて、式(60)の立体障害が小さいほうのヒドロキシ基は、式(61)のトシレートのような活性型に適切な条件下で選択的に変換される(例えば、ピリジン存在下でTsCl)。別のステップにおいて、化合物(61)は、還元(例えば適当な条件の触媒存在下での水素化及び水素化分解)によって、化合物(62)に変換される。活性炭上のパラジウムは、触媒の1つの例である。化合物(61)の還元は、塩基条件下(例えばナトリウムエトキシド、重炭酸ナトリウム、酢酸ナトリウム又は炭酸カルシウムのような塩基の存在下で行われ得る。塩基は、一度に加えられても、反応の経過の間に逐次的に加えられてもよい。他の別のステップにおいて、化合物(62)の遊離ヒドロキシ基は、適当な条件下でアルキル化され、化合物(64)を形成する。トリクロロアセトイミダート(63)は、トリクロロアセトニトリルを用いた処理によって、対応するアルコール(例えばAldrichから市販されている3,4−ジメトキシフェネチルアルコール)から容易に調製される。トリクロロアセトイミダート(63)による化合物(62)のアルキル化は、ブレンステッド酸又はルイス酸(例えばHBF)の存在下で実行され得る別のステップにおいて、式(64)のトシレート基は、構造が反転しつつ、3R−ピロリジノール(65)のようなアミノ化合物により変換される。3R−ピロリジノール(65)は、市販品(例えばAldrich)であっても、公開された手順(例えば、Chem.Ber./Recueil 1997,130,385−397)により調製されてもよい。反応は、溶媒の有無にかかわらず、そして、適切な割合で生成物(66)を形成することが可能な適当な温度領域で実行され得る。過剰のアミノ化合物(65)は、化合物(64)を生成物(66)に最大限に変換するために用いてもよい。反応は、生成物の形成を容易にすることができる塩基の存在下で実行され得る。一般的に、追加の塩基は、化学反応性において、非求核性である。反応が実質的に完了するときに、所望の生成物は従来の有機化学技術によって、反応混合物から回収されることによって精製される。
上で記載される反応順序(図6)は、概して、遊離塩基として式(66)の化合物を生成する。この遊離塩基は、必要に応じて、既知の方法によって一塩酸塩に、あるいは、必要に応じて適当な条件下で無機酸又は有機酸との反応によって他の酸付加塩類に変換され得る。酸付加塩類はさらに、最初の塩を生じさせるものよりも強い酸と1つの酸付加塩との反応とによって、複分解的に調製されることができる。
別の実施形態では、式(66)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−アミノシクロヘキシルエーテル化合物の調製は、クロロベンゼン(58)から開始され、式(64)の化合物まで導かれる上述の図6に記載されるもののうち適用可能な部分(すなわち、化合物(58)から化合物(64)まで)に類似の反応順序に従うステップを含む、図7で概説される適切な条件下で行われ得る式(64)の化合物、適切な条件下で、式(65A)のアミノ化合物と反応し、化合物(67)を形成する。ここで、Bnは、3R−ピロリジノールのヒドロキシ官能基のベンジル保護基を表す。化合物(65A)は、市販品(例えばAldrich)であっても、公開された手順(例えば、Chem.Ber./Recueil 1997,130,385−397)により調製されてもよい。反応は、溶媒の有無にかかわらず、そして、適切な割合で生成物(67)の形成を可能にする適当な温度領域で実行され得る。過剰のアミノ化合物(65A)は、化合物(64)を生成物(67)に最大限に変換するために用いてもよい。反応は、生成物の形成を容易にすることができる塩基の存在下で実行され得る。一般的に、追加の塩基は、化学反応性において、非求核性である。化合物(67)のベンジル(Bn)保護基は、標準的手順により除去され得る(例えば適当な条件の触媒の存在下で水素化)。活性炭上のパラジウムは、触媒の1つの例である。他の適切な条件は、Greene,「Protective Groups in Organic Chemistry」,John Wiley & Sons,New York NY(1991))に記載されるとおりである。生成物は、式(66)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−アミノシクロヘキシルエーテル化合物であって、一般的に遊離塩基として形成される。この遊離塩基は、必要に応じて、既知の方法によって一塩酸塩に、あるいは、必要に応じて適当な条件下で無機酸又は有機酸との反応によって他の酸付加塩類に変換され得る。酸付加塩類はさらに、最初の塩を生じさせるものよりも強い酸と1つの酸付加塩との反応とによって、複分解的に調製されることができる。
別の実施形態では、式(69)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−アミノシクロヘキシルエーテル化合物の調製は、クロロベンゼン(58)から開始され、式(64)の化合物まで導かれる上述の図6に記載されるもののうち適用可能な部分に類似の反応順序に従うステップを含む、図8で概説される適切な条件下で行われ得る式(64)の化合物は、式(68)のアミノ化合物と反応する。化合物(68)(3S−ピロリジノール)は、市販品(例えばAldrich)であっても、公開された手順(例えば、Chem.Ber./Recueil 1997,130,385−397)により調製されてもよい。反応は、溶媒の有無にかかわらず、そして、適切な割合で生成物(69)の形成を可能にする適当な温度領域で実行され得る。過剰のアミノ化合物(68)は、化合物(64)を生成物(69)に最大限に変換するために用いてもよい。反応は、生成物の形成を容易にすることができる塩基の存在下で実行され得る。一般的に、追加の塩基は、化学反応性において、非求核性である。生成物は、式(69)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−アミノシクロヘキシルエーテル化合物であって、遊離塩基として形成される。この遊離塩基は、必要に応じて、既知の方法によって一塩酸塩に、あるいは、必要に応じて適当な条件下で無機酸又は有機酸との反応によって他の酸付加塩類に変換され得る。酸付加塩類はさらに、最初の塩を生じさせるものよりも強い酸と1つの酸付加塩との反応とによって、複分解的に調製されることができる。
別の実施形態では、式(69)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−アミノシクロヘキシルエーテル化合物の調製は、クロロベンゼン(58)から開始され、式(64)の化合物まで導かれる上述の図7に記載されるもののうち適用可能な部分に類似の反応順序に従うステップを含む、図9で概説される適切な条件下で行われ得る式(64)の化合物、適切な条件下で、式(70)のアミノ化合物と反応し、化合物(71)を形成するここで、Bnは、3S−ピロリジノールのヒドロキシ官能基のベンジル保護基を表す。化合物(70)は、市販品(例えばAldrich)であっても、公開された手順(例えば、Chem.Ber./Recueil 1997,130,385−397)により調製されてもよい。反応は、溶媒の有無にかかわらず、そして、適切な割合で生成物(71)の形成を可能にする適当な温度領域で実行され得る。過剰のアミノ化合物(70)は、化合物(64)を生成物(71)に最大限に変換するために用いてもよい。反応は、生成物の形成を容易にすることができる塩基の存在下で実行され得る。一般的に、追加の塩基は、化学反応性において、非求核性である。化合物(71)のベンジル(Bn)保護基は、標準的手順により除去され得る(例えば適当な条件の触媒の存在下で水素化)。活性炭上のパラジウムは、触媒の1つの例である。他の適切な条件は、Greene,「Protective Groups in Organic Chemistry」,John Wiley & Sons,New York NY(1991))に記載されるとおりである。生成物は、式(69)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−アミノシクロヘキシルエーテル化合物であって、一般的に遊離塩基として形成される。この遊離塩基は、必要に応じて、既知の方法によって一塩酸塩に、あるいは、必要に応じて適当な条件下で無機酸又は有機酸との反応によって他の酸付加塩類に変換され得る。酸付加塩類はさらに、最初の塩を生じさせるものよりも強い酸と1つの酸付加塩との反応とによって、複分解的に調製されることができる。
別の実施形態では、式(57)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−アミノシクロヘキシルエーテル化合物の調製は、式(50)の化合物から開始し、図5に記載される適用可能な部分に類似の反応順序に従う工程を含む、図10において概説されるプロセスによる適切な条件下で行われ得る。ここで、全ての式及び記号は上述のとおりである。
別の実施形態では、式(66)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−アミノシクロヘキシルエーテル化合物の調製は、式(59)の化合物から開始し、図6に記載される適用可能な部分に類似の反応順序に従う工程を含む、図11において概説されるプロセスによる適切な条件下で行われ得る。ここで、全ての式及び記号は上述のとおりである。式(59)の3−クロロ−(1S,2S)−3,5−シクロヘキサジエン−1,2−ジオールは、市販の製品(例えばAldrich)であるか、又は公開された手順に従って合成される(例えば、Organic Synthesis, Vol.76,77及びT.Hudlicky et al.,Aldrichimica Acta,1999,32,35;及びこれらにおいて引用される参考文献)。
別の実施形態では、式(66)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−アミノシクロヘキシルエーテル化合物の調製は、式(59)の化合物から開始し、図7に記載される適用可能な部分に類似の反応順序に従う工程を含む、図12において概説されるプロセスによる適切な条件下で行われ得る。ここで、全ての式及び記号は上述のとおりである。
別の実施形態では、式(69)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−アミノシクロヘキシルエーテル化合物の調製は、式(59)の化合物から開始し、図8に記載される適用可能な部分に類似の反応順序に従う工程を含む、図13において概説されるプロセスによる適切な条件下で行われ得る。ここで、全ての式及び記号は上述のとおりである。
別の実施形態では、式(69)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−アミノシクロヘキシルエーテル化合物の調製は、式(59)の化合物から開始し、図9に記載される適用可能な部分に類似の反応順序に従う工程を含む、図14において概説されるプロセスによる適切な条件下で行われ得る。ここで、全ての式及び記号は上述のとおりである。
別の実施形態では、式(57)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−アミノシクロヘキシルエーテル化合物の調製は、式(51)の化合物から開始し、図5に記載される適用可能な部分に類似の反応順序に従う工程を含む、図15において概説されるプロセスによる適切な条件下で行われ得る。ここで、全ての式及び記号は上述のとおりである。
別の実施形態では、式(66)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−アミノシクロヘキシルエーテル化合物の調製は、式(60)の化合物から開始し、図6に記載される適用可能な部分に類似の反応順序に従う工程を含む、図16において概説されるプロセスによる適切な条件下で行われ得る。ここで、全ての式及び記号は上述のとおりである。
別の実施形態では、式(66)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−アミノシクロヘキシルエーテル化合物の調製は、式(60)の化合物から開始し、図7に記載される適用可能な部分に類似の反応順序に従う工程を含む、図17において概説されるプロセスによる適切な条件下で行われ得る。ここで、全ての式及び記号は上述のとおりである。
別の実施形態では、式(69)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−アミノシクロヘキシルエーテル化合物の調製は、式(60)の化合物から開始し、図8に記載される適用可能な部分に類似の反応順序に従う工程を含む、図18において概説されるプロセスによる適切な条件下で行われ得る。ここで、全ての式及び記号は上述のとおりである。
別の実施形態では、式(69)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−アミノシクロヘキシルエーテル化合物の調製は、式(60)の化合物から開始し、図9に記載される適用可能な部分に類似の反応順序に従う工程を含む、図19において概説されるプロセスによる適切な条件下で行われ得る。ここで、全ての式及び記号は上述のとおりである。
別の実施形態では、式(57)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−アミノシクロヘキシルエーテル化合物の調製は、式(52)の化合物から開始し、図5に記載される適用可能な部分に類似の反応順序に従う工程を含む、図20において概説されるプロセスによる適切な条件下で行われ得る。ここで、全ての式及び記号は上述のとおりである。
別の実施形態では、式(66)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−アミノシクロヘキシルエーテル化合物の調製は、式(61)の化合物から開始し、図6に記載される適用可能な部分に類似の反応順序に従う工程を含む、図21において概説されるプロセスによる適切な条件下で行われ得る。ここで、全ての式及び記号は上述のとおりである。
別の実施形態では、式(66)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−アミノシクロヘキシルエーテル化合物の調製は、式(61)の化合物から開始し、図7に記載される適用可能な部分に類似の反応順序に従う工程を含む、図22において概説されるプロセスによる適切な条件下で行われ得る。ここで、全ての式及び記号は上述のとおりである。
別の実施形態では、式(69)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−アミノシクロヘキシルエーテル化合物の調製は、式(61)の化合物から開始し、図8に記載される適用可能な部分に類似の反応順序に従う工程を含む、図23において概説されるプロセスによる適切な条件下で行われ得る。ここで、全ての式及び記号は上述のとおりである。
別の実施形態では、式(69)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−アミノシクロヘキシルエーテル化合物の調製は、式(61)の化合物から開始し、図9に記載される適用可能な部分に類似の反応順序に従う工程を含む、図24において概説されるプロセスによる適切な条件下で行われ得る。ここで、全ての式及び記号は上述のとおりである
別の実施形態では、式(57)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−アミノシクロヘキシルエーテル化合物の調製は、式(53)の化合物から開始し、図5に記載される適用可能な部分に類似の反応順序に従う工程を含む、図25において概説されるプロセスによる適切な条件下で行われ得る。ここで、全ての式及び記号は上述のとおりである。
別の実施形態では、式(66)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−アミノシクロヘキシルエーテル化合物の調製は、式(62)の化合物から開始し、図6に記載される適用可能な部分に類似の反応順序に従う工程を含む、図26において概説されるプロセスによる適切な条件下で行われ得る。ここで、全ての式及び記号は上述のとおりである。
別の実施形態では、式(66)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−アミノシクロヘキシルエーテル化合物の調製は、式(62)の化合物から開始し、図7に記載される適用可能な部分に類似の反応順序に従う工程を含む、図27において概説されるプロセスによる適切な条件下で行われ得る。ここで、全ての式及び記号は上述のとおりである。
別の実施形態では、式(69)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−アミノシクロヘキシルエーテル化合物の調製は、式(62)の化合物から開始し、図8に記載される適用可能な部分に類似の反応順序に従う工程を含む、図28において概説されるプロセスによる適切な条件下で行われ得る。ここで、全ての式及び記号は上述のとおりである。
別の実施形態では、式(69)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−アミノシクロヘキシルエーテル化合物の調製は、式(62)の化合物から開始し、図9に記載される適用可能な部分に類似の反応順序に従う工程を含む、図29において概説されるプロセスによる適切な条件下で行われ得る。ここで、全ての式及び記号は上述のとおりである。
別の実施形態では、式(57)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−アミノシクロヘキシルエーテル化合物の調製は、式(55)の化合物から開始し、図5に記載される適用可能な部分に類似の反応順序に従う工程を含む、図30において概説されるプロセスによる適切な条件下で行われ得る。ここで、全ての式及び記号は上述のとおりである。
別の実施形態では、式(66)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−アミノシクロヘキシルエーテル化合物の調製は、式(64)の化合物から開始し、図6に記載される適用可能な部分に類似の反応順序に従う工程を含む、図31において概説されるプロセスによる適切な条件下で行われ得る。ここで、全ての式及び記号は上述のとおりである。
別の実施形態では、式(66)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−アミノシクロヘキシルエーテル化合物の調製は、式(64)の化合物から開始し、図7に記載される適用可能な部分に類似の反応順序に従う工程を含む、図32において概説されるプロセスによる適切な条件下で行われ得る。ここで、全ての式及び記号は上述のとおりである。
別の実施形態では、式(69)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−アミノシクロヘキシルエーテル化合物の調製は、式(64)の化合物から開始し、図8に記載される適用可能な部分に類似の反応順序に従う工程を含む、図33において概説されるプロセスによる適切な条件下で行われ得る。ここで、全ての式及び記号は上述のとおりである。
別の実施形態では、式(69)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−アミノシクロヘキシルエーテル化合物の調製は、式(64)の化合物から開始し、図9に記載される適用可能な部分に類似の反応順序に従う工程を含む、図34において概説されるプロセスによる適切な条件下で行われ得る。ここで、全ての式及び記号は上述のとおりである。
別の実施形態では、式(66)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−アミノシクロヘキシルエーテル化合物の調製は、式(67)の化合物から開始し、図7に記載される適用可能な部分に類似の反応順序に従う工程を含む、図35において概説されるプロセスによる適切な条件下で行われ得る。ここで、全ての式及び記号は上述のとおりである。
別の実施形態では、式(69)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−アミノシクロヘキシルエーテル化合物の調製は、式(71)の化合物から開始し、図9に記載される適用可能な部分に類似の反応順序に従う工程を含む、図36において概説されるプロセスによる適切な条件下で行われ得る。ここで、全ての式及び記号は上述のとおりである。
別の実施形態では、式(55)の立体異性体として実質的に純粋な化合物の調製は、式(49)の化合物から開始し、図5に記載される適用可能な部分に類似の反応順序に従う工程を含む、図37において概説されるプロセスによる適切な条件下で行われ得る。ここで、全ての式及び記号は上述のとおりである。
別の実施形態では、式(64)の立体異性体として実質的に純粋な化合物の調製は、式(58)の化合物から開始し、図6に記載される適用可能な部分に類似の反応順序に従う工程を含む、図38において概説されるプロセスによる適切な条件下で行われ得る。ここで、全ての式及び記号は上述のとおりである。
別の実施形態では、式(67)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−アミノシクロヘキシルエーテル化合物の調製は、式(58)の化合物から開始し、図7に記載される適用可能な部分に類似の反応順序に従う工程を含む、図39において概説されるプロセスによる適切な条件下で行われ得る。ここで、全ての式及び記号は上述のとおりである。
別の実施形態では、式(71)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−アミノシクロヘキシルエーテル化合物の調製は、式(58)の化合物から開始し、図9に記載される適用可能な部分に類似の反応順序に従う工程を含む、図40において概説されるプロセスによる適切な条件下で行われ得る。ここで、全ての式及び記号は上述のとおりである。
別の実施形態では、式(53)の立体異性体として実質的に純粋な化合物の調製は、式(49)の化合物から開始し、図5に記載される適用可能な部分に類似の反応順序に従う工程を含む、図41において概説されるプロセスによる適切な条件下で行われ得る。ここで、全ての式及び記号は上述のとおりである。
別の実施形態では、式(62)の立体異性体として実質的に純粋な化合物の調製は、式(58)の化合物から開始し、図6に記載される適用可能な部分に類似の反応順序に従う工程を含む、図42において概説されるプロセスによる適切な条件下で行われ得る。ここで、全ての式及び記号は上述のとおりである。
別の実施形態では、式(52)の立体異性体として実質的に純粋な化合物の調製は、式(49)の化合物から開始し、図5に記載される適用可能な部分に類似の反応順序に従う工程を含む、図43において概説されるプロセスによる適切な条件下で行われ得る。ここで、全ての式及び記号は上述のとおりである。
別の実施形態では、式(61)の立体異性体として実質的に純粋な化合物の調製は、式(58)の化合物から開始し、図6に記載される適用可能な部分に類似の反応順序に従う工程を含む、図44において概説されるプロセスによる適切な条件下で行われ得る。ここで、全ての式及び記号は上述のとおりである。
別の実施形態では、本発明は、式(52)の化合物、又は溶媒和物、又はそれらの薬学的に受容可能な塩を提供し、ここで、全ての式及び記号は上述のとおりである。
別の実施形態では、本発明は、式(53)の化合物、又は溶媒和物、又はそれらの薬学的に受容可能な塩を提供し、ここで、全ての式及び記号は上述のとおりである。
別の実施形態では、本発明は、式(54)の化合物、又は溶媒和物、又はそれらの薬学的に受容可能な塩を提供し、ここで、全ての式及び記号は上述のとおりであり、但し、R、R及びRは全てを水素とすることはできない。
別の実施形態では、本発明は、式(55)の化合物、又は溶媒和物、又はそれらの薬学的に受容可能な塩を提供し、ここで、全ての式及び記号は上述のとおりであり、但し、R、R及びR 全て水素である場合、Jはメタンスルホニル基ではない。
別の実施形態では、本発明は、式(61)の化合物、又は溶媒和物、又はそれらの薬学的に受容可能な塩を提供し、ここで、全ての式及び記号は上述のとおりである。
別の実施形態では、本発明は、式(62)の化合物、又は溶媒和物、又はそれらの薬学的に受容可能な塩を提供し、ここで、全ての式及び記号は上述のとおりである。
別の実施形態では、本発明は、式(64)の化合物、又は溶媒和物、又はそれらの薬学的に受容可能な塩を提供し、ここで、全ての式及び記号は上述のとおりである。
別の実施形態では、本発明は、式(67)の化合物、又は溶媒和物、又はそれらの薬学的に受容可能な塩を提供し、ここで、全ての式及び記号は上述のとおりである。
別の実施形態では、本発明は、エーテル及びアミノ官能基についてtrans−(1S,2S)配置を有する式(75)の化合物が立体異性体として実質的に純粋な形態において調製され得る合成プロセスを提供する。式(79)、(80)、(81)及び(82)の化合物は、式(75)により表されるいくつかの例である。本発明はまた、式(72)、(73)及び(74)の化合物が立体異性体として実質的に純粋な形態において、合成され得る合成法を提供する。化合物(76)、(77)及び(78)は、それぞれ式(72)、(73)及び(74)の例である。
図45で概説されるように、式(75)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−アミノシクロヘキシルエーテル化合物の調製はモノハロベンゼン(49)(Xは、F、Cl、Br又はIであり得る)から開始するプロセスに従うことにより行われ得る
第1のステップにおいて、化合物(49)は、立体異性体として実質的に純粋な形態でcis−シクロヘキサンジエンジオール(50)へ十分に確立された微生物酸化により変換される(T.Hudlicky et al.,Aldricbimica Acta,1999,32,35、及びそれらに引用される参考文献)。別のステップにおいて、化合物(50)は、化合物(51)に適切な条件下で選択的に還元され得る(例えば、H−Rh/Al、Boyd et al.JCS Chem.Commun.1996,45−46、Ham and Coker,J.Org.Chem.1964,29,194−198、及びそれらに引用される参考文献)。他の個別のステップにおいて、化合物(51)は、適当な条件の下で化合物(54)との反応によって化合物(72)に変換され、ここで、O−Qは、エーテル化合物の形成において、ヒドロキシ官能基の立体化学構造を保持しつつ、ヒドロキシ官能基との反応について良好な脱離基を表す。トリクロロアセトイミダートは、−O−Q官能基の1つの例である。いくつかの化合物(72)について、このステップが実行される前に、適当な保護基を導入することが必要となる場合がある。例えば、適切な保護基は、Greene,「Protective Groups in Organic Chemistry」,John Wiley & Sons,New York NY(1991)に記載される。
別のステップにおいて、化合物(72)の化合物(73)への変換は、適当な条件下で触媒存在下、水素化及び水素化分解によって成し遂げられ得る。活性炭上のパラジウムは、触媒の1つの例である。アルキル又は(2)のようなアルケニルハライドの水素化分解は、塩基性条件下で行われることができる。ナトリウムエトキシド、重炭酸ナトリウム、酢酸ナトリウム又は炭酸カルシウムのような塩基の存在は、いくつかの可能な例である。塩基は、一度に加えられても、反応の経過の間に逐次的に加えられてもよい。他の別のステップにおいて、化合物(73)のヒドロキシ基は、化合物(74)により表されるような活性型に適切な条件の下で選択的に変換される。「活性型」は、本明細書において使われる場合、ヒドロキシ基が、適切な求核反応物との反応により立体化学構造の反転を伴う置換生成物を生じる、良好な脱離基(−O−J)に変換されることを意味する。脱離基は、メシレート(MsO−)基、トシレート基(TsO−)又はノシレート基(NsO−)であり得る。ヒドロキシ基は、また、当該分野で周知の手順に従って、他の適切な脱離基に変換されることができる。トシラートの形成のための典型的反応において、化合物(73)は、塩基(例えばピリジン又はトリエチルアミン)存在下で、トシルクロリド(TsCl)のようなヒドロキシ活性化剤で処理される。反応は、通常約0℃で満足に行われるが、所望の生成物の収率を最大にするために、必要に応じて調節され得る。化合物(73)に対して過剰のヒドロキシ活性化剤(例えば塩化トシル)は、ヒドロキシ基を活性型に最大限に変換するために用いてもよい。
別のステップにおいて、得られた化合物(74)は、式(56)のアミノ化合物適切な条件下で処理され、生成物として化合物(75)を形成する。反応は、溶媒の有無にかかわらず、そして、適切な割合で生成物(75)を形成することが可能な適当な温度領域で実行され得る。過剰のアミノ化合物(56)が、化合物(74)を生成物(75)に最大限に変換するために用いられ得る。反応は、生成物の形成を容易にすることができる塩基存在下で行われ得る。一般的に、塩基は、化学反応性において非求核性である。反応が実質的に完了するときに、生成物は従来の有機化学技術によって、反応混合物から回収されることによって精製される。保護基は、反応順序の適当な段階で除去され得る。例えば、適切な方法は、Greene,「Protective Groups in Organic Chemistry」,John Wiley & Sons,New York NY(1991)に記載される。
上で記載される反応順序(図45)は、遊離塩基として式(75)の化合物を生成する。この遊離塩基は、必要に応じて、既知の方法によって一塩酸塩に、あるいは、必要に応じて適当な条件下で無機酸又は有機酸との反応によって他の酸付加塩類に変換され得る。酸付加塩類はさらに、最初の塩を生じさせるものよりも強い酸と1つの酸付加塩との反応とによって、複分解的に調製されることができる。
本明細書において、言及される全ての公報及び特許出願は、個々の刊行物又は特許明細書が、明白にかつ個別に参考として組み込まれている場合と同程度に、本明細書中に参考として組み込まれる。
一実施形態において、本発明は、式(75)の立体異性体として実質的に純粋な化合物の調製のためのプロセスを提供する:
Figure 2006525227

ここで、R及びRは、式(75)中のそれらに直接的に結合する窒素原子とともに、式(II)で示される環を形成し:
Figure 2006525227

式中、R、R及びRは独立して、水素、ヒドロキシ及びC〜Cアルコキシから選択され、但し、R、R及びRは全てを水素とすることはできない;
このプロセスは、モノハロベンゼン(49)(ここで、Xは、F、Cl、Br又はIであり得る)から始め、適切な条件下で図45に概説される反応順序に従うステップを含み、ここで
−O−Qは、エーテル化合物の形成中にヒドロキシ官能基の立体化学構造を保持しつつ、ヒドロキシ官能基との反応についての良好な脱離基を表し;
−O−Jは、図45において示されるように、立体化学構造の反転を伴う求核反応物との反応についての良好な脱離基を表し、全ての式及び記号は上述のとおりである。
別の実施形態では、本発明は、図46に示される適切な条件下でのステップを含む、式(79)の立体異性体として実質的に純粋な化合物の調製のためのプロセスを提供し、ここで、全ての式及び記号は上述のとおりである。図46で概説されるように、式(79)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−アミノシクロヘキシルエーテル化合物の調製は、微生物(例えばシュードモナス・プチダ39/D)によって、クロロベンゼン(58)の生体内変換による化合物(59)への変換から始めることにより実行され得る。生体内変換のための験条件は十分に確立されている(Organic Synthesis,Vol.76,77及びT.Hudlicky et al.,Aldrichimica Acta,1999,32,35;及びそれらに引用される参考文献)。別のステップにおいて、化合物(59)は、適切な条件下で化合物(60)に選択的に還元される(例えば、H−Rh/Al、Boyd et al.JCS Chem.Commun.1996,45−46、Ham and Coker,J.Org.Chem.1964,29,194−198、及びそれらに引用される参考文献)。他の別のステップにおいて、化合物(60)は、適当な条件の下で化合物(63)との反応によって、化合物(76)に変換される。トリクロロアセトイミダート(63)は、トリクロロアセトニトリルを用いた処理によって、対応するアルコール(例えばAldrichから市販されている3,4−ジメトキシフェネチルアルコール)から容易に調製される。トリクロロアセトイミダート(63)による化合物(60)のアルキル化は、ブレンステッド酸又はルイス酸(例えばHBF)の存在下で実行され得る。反応温度は、必要に応じて、所望の生成物の収率を最大にするように調節され得る別のステップにおいて、化合物(76)は、還元(例えば適当な条件下、触媒の存在下で水素化及び水素化分解)によって、化合物(77)に変換される。活性炭上のパラジウムは、触媒の1つの例である。化合物(76)の還元は、塩基(例えばナトリウムエトキシド、重炭酸ナトリウム、酢酸ナトリウム又は炭酸カルシウムのような塩基の存在下で例えば塩基性条件下で行われ得る。塩基は、一度に加えられても、反応の経過の間に逐次的に加えられてもよい。他の別のステップにおいて、化合物(77)のヒドロキシ基は、活性型(例えば式(78)のトシラート、TsO−)に、適切な条件下(例えばピリジンの存在下でTsCl)で変換される。別のステップにおいて、式(78)のトシラート基は、アミノ化合物、例えば3R−ピロリジノール(65)により置き換えられ、構造が反転する。3R−ピロリジノール(65)は、市販品(例えばAldrich)であっても、公開された手順(例えば、Chem.Ber./Recueil 1997,130,385−397)により調製されてもよい。反応は、溶媒の有無にかかわらず、そして、適切な割合で生成物(79)を形成することが可能な適当な温度領域で実行され得る。過剰のアミノ化合物(65)は、化合物(78)を生成物(79)に最大限に変換するために用いられてもよい。反応は、生成物の形成を容易にすることができる塩基の存在下で行われ得る。一般的に、追加の塩基は、化学反応性において、非求核性である。反応が実質的に完了するときに、所望の生成物は従来の有機化学技術によって、反応混合物から回収されることによって精製される。
上で記載される反応順序(図46)は、概して、遊離塩基として式(79)の化合物を生成する。この遊離塩基は、必要に応じて、既知の方法によって一塩酸塩に、あるいは、必要に応じて適当な条件下で無機酸又は有機酸との反応によって他の酸付加塩類に変換され得る。酸付加塩類はさらに、最初の塩を生じさせるものよりも強い酸と1つの酸付加塩との反応とによって、複分解的に調製されることができる。
別の実施形態では、式(79)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−アミノシクロヘキシルエーテル化合物の調製は、クロロベンゼン(58)から開始され、式(78)の化合物まで導かれる上述の図46に記載されるもののうち適用可能な部分(すなわち、化合物(58)から化合物(78)まで)に類似の反応順序に従うステップを含む、図47で概説される適切な条件下で行われ得る式(78)の化合物、適切な条件下で、式(65A)のアミノ化合物と反応し、化合物(80)を形成するここで、Bnは、3S−ピロリジノールのヒドロキシ官能基のベンジル保護基を表す。化合物(65A)は、市販品(例えばAldrich)であっても、公開された手順(例えば、Chem.Ber./Recueil 1997,130,385−397)により調製されてもよい。反応は、溶媒の有無にかかわらず、そして、適切な割合で生成物(80)の形成を可能にする適当な温度領域で実行され得る。過剰のアミノ化合物(65A)は、化合物(78)を生成物(80)に最大限に変換するために用いてもよい。反応は、生成物の形成を容易にすることができる塩基の存在下で実行され得る。一般的に、追加の塩基は、化学反応性において、非求核性である。化合物(80)のベンジル(Bn)保護基は、標準的手順により除去され得る(例えば適当な条件の下の触媒の存在下で水素化)。活性炭上のパラジウムは、触媒の1つの例である。他の適切な条件は、Greene,「Protective Groups in Organic Chemistry」,John Wiley & Sons,New York NY(1991))に記載されるとおりである。生成物は、式(79)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−アミノシクロヘキシルエーテル化合物であって、一般的に遊離塩基として形成される。この遊離塩基は、必要に応じて、既知の方法によって一塩酸塩に、あるいは、必要に応じて適当な条件下で無機酸又は有機酸との反応によって他の酸付加塩類に変換され得る。酸付加塩類はさらに、最初の塩を生じさせるものよりも強い酸と1つの酸付加塩との反応とによって、複分解的に調製されることができる。
別の実施形態では、式(81)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−アミノシクロヘキシルエーテル化合物の調製は、クロロベンゼン(58)から開始され、式(78)の化合物まで導かれる上述の図46に記載されるもののうち適用可能な部分に類似の反応順序に従うステップを含む、図48で概説される適切な条件下で行われ得る式(78)の化合物は、式(68)のアミノ化合物と反応する。化合物(68)(3S−ピロリジノール)は、市販品(例えばAldrich)であっても、公開された手順(例えば、Chem.Ber./Recueil 1997,130,385−397)により調製されてもよい。反応は、溶媒の有無にかかわらず、そして、適切な割合で生成物(81)の形成を可能にする適当な温度領域で実行され得る。過剰のアミノ化合物(68)は、化合物(78)を生成物(81)に最大限に変換するために用いてもよい。反応は、生成物の形成を容易にすることができる塩基の存在下で実行され得る。一般的に、追加の塩基は、化学反応性において、非求核性である。生成物は、式(81)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−アミノシクロヘキシルエーテル化合物であって、遊離塩基として形成される。この遊離塩基は、必要に応じて、既知の方法によって一塩酸塩に、あるいは、必要に応じて適当な条件下で無機酸又は有機酸との反応によって他の酸付加塩類に変換され得る。酸付加塩類はさらに、最初の塩を生じさせるものよりも強い酸と1つの酸付加塩との反応とによって、複分解的に調製されることができる。
別の実施形態では、式(81)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−アミノシクロヘキシルエーテル化合物の調製は、クロロベンゼン(58)から開始され、式(78)の化合物まで導かれる上述の図47に記載されるもののうち適用可能な部分に類似の反応順序に従うステップを含む、図49で概説される適切な条件下で行われ得る式(78)の化合物、適切な条件下で、式(70)のアミノ化合物と反応し、化合物(82)を形成するここで、Bnは、3S−ピロリジノールのヒドロキシ官能基のベンジル保護基を表す。化合物(70)は、市販品(例えばAldrich)であっても、公開された手順(例えば、Chem.Ber./Recueil 1997,130,385−397)により調製されてもよい。反応は、溶媒の有無にかかわらず、そして、適切な割合で生成物(82)の形成を可能にする適当な温度領域で実行され得る。過剰のアミノ化合物(70)は、化合物(78)を生成物(82)に最大限に変換するために用いてもよい。反応は、生成物の形成を容易にすることができる塩基の存在下で実行され得る。一般的に、追加の塩基は、化学反応性において、非求核性である。化合物(82)のベンジル(Bn)保護基は、標準的手順により除去され得る(例えば適当な条件の触媒の存在下で水素化)。活性炭上のパラジウムは、触媒の1つの例である。他の適切な条件は、Greene,「Protective Groups in Organic Chemistry」,John Wiley & Sons,New York NY(1991))に記載されるとおりである。生成物は、式(81)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−アミノシクロヘキシルエーテル化合物であって、一般的に遊離塩基として形成される。この遊離塩基は、必要に応じて、既知の方法によって一塩酸塩に、あるいは、必要に応じて適当な条件下で無機酸又は有機酸との反応によって他の酸付加塩類に変換され得る。酸付加塩類はさらに、最初の塩を生じさせるものよりも強い酸と1つの酸付加塩との反応とによって、複分解的に調製されることができる。
別の実施形態では、式(75)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−アミノシクロヘキシルエーテル化合物の調製は、式(50)の化合物から開始し、図45に記載される適用可能な部分に類似の反応順序に従う工程を含む、図50において概説されるプロセスによる適切な条件下で行われ得る。ここで、全ての式及び記号は上述のとおりである。
別の実施形態では、式(79)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−アミノシクロヘキシルエーテル化合物の調製は、式(59)の化合物から開始し、図46に記載される適用可能な部分に類似の反応順序に従う工程を含む、図51において概説されるプロセスによる適切な条件下で行われ得る。ここで、全ての式及び記号は上述のとおりである。式(59)の3−クロロ−(1S,2S)−3,5−シクロヘキサジエン−1,2−ジオールは、市販の製品(例えばAldrich)であるか、又は公開された手順に従って合成される(例えば、Organic Synthesis, Vol.76,77及びT.Hudlicky et al.,Aldrichimica Acta,1999,32,35;及びこれらにおいて引用される参考文献)。
別の実施形態では、式(79)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−アミノシクロヘキシルエーテル化合物の調製は、式(59)の化合物から開始し、図47に記載される適用可能な部分に類似の反応順序に従う工程を含む、図52において概説されるプロセスによる適切な条件下で行われ得る。ここで、全ての式及び記号は上述のとおりである。
別の実施形態では、式(81)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−アミノシクロヘキシルエーテル化合物の調製は、式(59)の化合物から開始し、図48に記載される適用可能な部分に類似の反応順序に従う工程を含む、図53において概説されるプロセスによる適切な条件下で行われ得る。ここで、全ての式及び記号は上述のとおりである。
別の実施形態では、式(81)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−アミノシクロヘキシルエーテル化合物の調製は、式(59)の化合物から開始し、図49に記載される適用可能な部分に類似の反応順序に従う工程を含む、図54において概説されるプロセスによる適切な条件下で行われ得る。ここで、全ての式及び記号は上述のとおりである。
別の実施形態では、式(75)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−アミノシクロヘキシルエーテル化合物の調製は、式(51)の化合物から開始し、図45に記載される適用可能な部分に類似の反応順序に従う工程を含む、図55において概説されるプロセスによる適切な条件下で行われ得る。ここで、全ての式及び記号は上述のとおりである。
別の実施形態では、式(79)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−アミノシクロヘキシルエーテル化合物の調製は、式(60)の化合物から開始し、図46に記載される適用可能な部分に類似の反応順序に従う工程を含む、図56において概説されるプロセスによる適切な条件下で行われ得る。ここで、全ての式及び記号は上述のとおりである。
別の実施形態では、式(79)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−アミノシクロヘキシルエーテル化合物の調製は、式(60)の化合物から開始し、図47に記載される適用可能な部分に類似の反応順序に従う工程を含む、図57において概説されるプロセスによる適切な条件下で行われ得る。ここで、全ての式及び記号は上述のとおりである。
別の実施形態では、式(81)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−アミノシクロヘキシルエーテル化合物の調製は、式(60)の化合物から開始し、図48に記載される適用可能な部分に類似の反応順序に従う工程を含む、図58において概説されるプロセスによる適切な条件下で行われ得る。ここで、全ての式及び記号は上述のとおりである。
別の実施形態では、式(81)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−アミノシクロヘキシルエーテル化合物の調製は、式(60)の化合物から開始し、図49に記載される適用可能な部分に類似の反応順序に従う工程を含む、図59において概説されるプロセスによる適切な条件下で行われ得る。ここで、全ての式及び記号は上述のとおりである。
別の実施形態では、式(75)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−アミノシクロヘキシルエーテル化合物の調製は、式(72)の化合物から開始し、図45に記載される適用可能な部分に類似の反応順序に従う工程を含む、図60において概説されるプロセスによる適切な条件下で行われ得る。ここで、全ての式及び記号は上述のとおりである。
別の実施形態では、式(79)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−アミノシクロヘキシルエーテル化合物の調製は、式(76)の化合物から開始し、図46に記載される適用可能な部分に類似の反応順序に従う工程を含む、図61において概説されるプロセスによる適切な条件下で行われ得る。ここで、全ての式及び記号は上述のとおりである。
別の実施形態では、式(79)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−アミノシクロヘキシルエーテル化合物の調製は、式(76)の化合物から開始し、図47に記載される適用可能な部分に類似の反応順序に従う工程を含む、図62において概説されるプロセスによる適切な条件下で行われ得る。ここで、全ての式及び記号は上述のとおりである。
別の実施形態では、式(81)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−アミノシクロヘキシルエーテル化合物の調製は、式(76)の化合物から開始し、図48に記載される適用可能な部分に類似の反応順序に従う工程を含む、図63において概説されるプロセスによる適切な条件下で行われ得る。ここで、全ての式及び記号は上述のとおりである。
別の実施形態では、式(81)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−アミノシクロヘキシルエーテル化合物の調製は、式(76)の化合物から開始し、図49に記載される適用可能な部分に類似の反応順序に従う工程を含む、図64において概説されるプロセスによる適切な条件下で行われ得る。ここで、全ての式及び記号は上述のとおりである。
別の実施形態では、式(75)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−アミノシクロヘキシルエーテル化合物の調製は、式(73)の化合物から開始し、図45に記載される適用可能な部分に類似の反応順序に従う工程を含む、図65において概説されるプロセスによる適切な条件下で行われ得る。ここで、全ての式及び記号は上述のとおりである。
別の実施形態では、式(79)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−アミノシクロヘキシルエーテル化合物の調製は、式(77)の化合物から開始し、図46に記載される適用可能な部分に類似の反応順序に従う工程を含む、図66において概説されるプロセスによる適切な条件下で行われ得る。ここで、全ての式及び記号は上述のとおりである。
別の実施形態では、式(79)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−アミノシクロヘキシルエーテル化合物の調製は、式(77)の化合物から開始し、図47に記載される適用可能な部分に類似の反応順序に従う工程を含む、図67において概説されるプロセスによる適切な条件下で行われ得る。ここで、全ての式及び記号は上述のとおりである。
別の実施形態では、式(81)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−アミノシクロヘキシルエーテル化合物の調製は、式(77)の化合物から開始し、図48に記載される適用可能な部分に類似の反応順序に従う工程を含む、図68において概説されるプロセスによる適切な条件下で行われ得る。ここで、全ての式及び記号は上述のとおりである。
別の実施形態では、式(81)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−アミノシクロヘキシルエーテル化合物の調製は、式(77)の化合物から開始し、図49に記載される適用可能な部分に類似の反応順序に従う工程を含む、図69において概説されるプロセスによる適切な条件下で行われ得る。ここで、全ての式及び記号は上述のとおりである。
別の実施形態では、式(75)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−アミノシクロヘキシルエーテル化合物の調製は、式(74)の化合物から開始し、図45に記載される適用可能な部分に類似の反応順序に従う工程を含む、図70において概説されるプロセスによる適切な条件下で行われ得る。ここで、全ての式及び記号は上述のとおりである。
別の実施形態では、式(79)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−アミノシクロヘキシルエーテル化合物の調製は、式(78)の化合物から開始し、図46に記載される適用可能な部分に類似の反応順序に従う工程を含む、図71において概説されるプロセスによる適切な条件下で行われ得る。ここで、全ての式及び記号は上述のとおりである。
別の実施形態では、式(79)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−アミノシクロヘキシルエーテル化合物の調製は、式(78)の化合物から開始し、図47に記載される適用可能な部分に類似の反応順序に従う工程を含む、図72において概説されるプロセスによる適切な条件下で行われ得る。ここで、全ての式及び記号は上述のとおりである。
別の実施形態では、式(81)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−アミノシクロヘキシルエーテル化合物の調製は、式(78)の化合物から開始し、図48に記載される適用可能な部分に類似の反応順序に従う工程を含む、図73において概説されるプロセスによる適切な条件下で行われ得る。ここで、全ての式及び記号は上述のとおりである。
別の実施形態では、式(81)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−アミノシクロヘキシルエーテル化合物の調製は、式(78)の化合物から開始し、図49に記載される適用可能な部分に類似の反応順序に従う工程を含む、図74において概説されるプロセスによる適切な条件下で行われ得る。ここで、全ての式及び記号は上述のとおりである。
別の実施形態では、式(79)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−アミノシクロヘキシルエーテル化合物の調製は、式(80)の化合物から開始し、図47に記載される適用可能な部分に類似の反応順序に従う工程を含む、図75において概説されるプロセスによる適切な条件下で行われ得る。ここで、全ての式及び記号は上述のとおりである。
別の実施形態では、式(81)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−アミノシクロヘキシルエーテル化合物の調製は、式(82)の化合物から開始し、図49に記載される適用可能な部分に類似の反応順序に従う工程を含む、図76において概説されるプロセスによる適切な条件下で行われ得る。ここで、全ての式及び記号は上述のとおりである。
別の実施形態では、式(74)の立体異性体として実質的に純粋な化合物の調製は、式(49)の化合物から開始し、図45に記載される適用可能な部分に類似の反応順序に従う工程を含む、図77において概説されるプロセスによる適切な条件下で行われ得る。ここで、全ての式及び記号は上述のとおりである。
別の実施形態では、式(78)の立体異性体として実質的に純粋な化合物の調製は、式(58)の化合物から開始し、図46に記載される適用可能な部分に類似の反応順序に従う工程を含む、図78において概説されるプロセスによる適切な条件下で行われ得る。ここで、全ての式及び記号は上述のとおりである。
別の実施形態では、式(80)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−アミノシクロヘキシルエーテル化合物の調製は、式(58)の化合物から開始し、図47に記載される適用可能な部分に類似の反応順序に従う工程を含む、図79において概説されるプロセスによる適切な条件下で行われ得る。ここで、全ての式及び記号は上述のとおりである。
別の実施形態では、式(82)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−アミノシクロヘキシルエーテル化合物の調製は、式(58)の化合物から開始し、図49に記載される適用可能な部分に類似の反応順序に従う工程を含む、図80において概説されるプロセスによる適切な条件下で行われ得る。ここで、全ての式及び記号は上述のとおりである。
別の実施形態では、式(73)の立体異性体として実質的に純粋な化合物の調製は、式(49)の化合物から開始し、図45に記載される適用可能な部分に類似の反応順序に従う工程を含む、図81において概説されるプロセスによる適切な条件下で行われ得る。ここで、全ての式及び記号は上述のとおりである。
別の実施形態では、式(77)の立体異性体として実質的に純粋な化合物の調製は、式(58)の化合物から開始し、図46に記載される適用可能な部分に類似の反応順序に従う工程を含む、図82において概説されるプロセスによる適切な条件下で行われ得る。ここで、全ての式及び記号は上述のとおりである。
別の実施形態では、式(72)の立体異性体として実質的に純粋な化合物の調製は、式(49)の化合物から開始し、図45に記載される適用可能な部分に類似の反応順序に従う工程を含む、図83において概説されるプロセスによる適切な条件下で行われ得る。ここで、全ての式及び記号は上述のとおりである。
別の実施形態では、式(76)の立体異性体として実質的に純粋な化合物の調製は、式(58)の化合物から開始し、図46に記載される適用可能な部分に類似の反応順序に従う工程を含む、図84において概説されるプロセスによる適切な条件下で行われ得る。ここで、全ての式及び記号は上述のとおりである。
別の実施形態では、本発明は、式(72)の化合物、又は溶媒和物、又はそれらの薬学的に受容可能な塩を提供し、ここで、全ての式及び記号は上述のとおりである。
別の実施形態では、本発明は、式(73)の化合物、又は溶媒和物、又はそれらの薬学的に受容可能な塩を提供し、ここで、全ての式及び記号は上述のとおりである。
別の実施形態では、本発明は、式(73)の化合物、又は溶媒和物、又はそれらの薬学的に受容可能な塩を提供し、ここで、全ての式及び記号は上述のとおりであり、但し、R、R及びRは全てを水素とすることはできない。
別の実施形態では、本発明は、式(74)の化合物、又は溶媒和物、又はそれらの薬学的に受容可能な塩を提供し、ここで、全ての式及び記号は上述のとおりであり、但し、R、R及びR 全て水素である場合、Jはメタンスルホニル基ではない。
別の実施形態では、本発明は、式(76)の化合物、又は溶媒和物、又はそれらの薬学的に受容可能な塩を提供し、ここで、全ての式及び記号は上述のとおりである。
別の実施形態では、本発明は、式(77)の化合物、又は溶媒和物、又はそれらの薬学的に受容可能な塩を提供し、ここで、全ての式及び記号は上述のとおりである。
別の実施形態では、本発明は、式(78)の化合物、又は溶媒和物、又はそれらの薬学的に受容可能な塩を提供し、ここで、全ての式及び記号は上述のとおりである。
別の実施形態では、本発明は、式(80)の化合物、又は溶媒和物、又はそれらの薬学的に受容可能な塩を提供し、ここで、全ての式及び記号は上述のとおりである。
本発明は、エーテル及びアミノ官能基についてtrans−(1R,2R)配置を有する式(57)の化合物が立体異性体として実質的に純粋な形態において調製され得る合成プロセスを提供する。式(66)の化合物は、式(57)により表される例である。本発明はさらに、エーテル及びアミノ官能基についてtrans−(1S,2S)配置を有する式(75)の化合物が立体異性体として実質的に純粋な形態において調製され得る合成プロセスを提供する。式(79)の化合物は、式(75)により表される例である。本発明はさらに、式(85)、(86)、(55)及び(74)の化合物が立体異性体として実質的に純粋な形態において合成され得る合成プロセスを提供する。化合物(62)及び(90)は、式(85)の例である。化合物(87)及び(89)は、式(86)の例である。化合物(64)は、式(55)の例である。化合物(78)は、式(74)の例である。本発明のアミノシクロヘキシルエーテル化合物は、例えば、心臓不整脈(例えば心房性不整脈及び心室性不整脈)を含む医療用途のために使用され得る
図85で概説されるように、式(57)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−アミノシクロヘキシルエーテル化合物の調製は、メソ−cis−1,2−シクロヘキサンジオール(83)のラセミ混合物から開始されるプロセスに従うことにより行われ得る。化合物(83)は、市販品を用いる(例えばSigma−Aldrich,St.Louis,Missouri)か、又は公開された方法によって容易に合成することができる(例えば、J.E.Taylor et al.,Org.Process Res.& Dev.,1998,2,147、Organic Syntheses,CV6,342)。
第1のステップにおいて、化合物(83)のヒドロキシ基のうちの1つは、適切な条件下で、式(53)及び(84)を含むラセミ体混合物により表される活性型へと変換される。「活性型」は、本明細書において使われる場合、ヒドロキシ基が、適切な求核反応物との反応により立体化学構造の反転を伴う置換生成物を生じる、良好な脱離基(−O−J)に変換されることを意味する。脱離基は、当該技術分野において公知の立体化学配置の逆転を有する求核反応物を有する反応に任意の適切な脱離基であってもよく、M.B.Smith and J. March in 「March’s Advanced Organic Chemistry」,Fifth edition,Chapter 10,John Wiley & Sons,Inc.,New York,NY.(2001)の中で開示される化合物を含むがこれに限られない。このような種類の脱離基の具体的な例としては、メシレート(MsO−)基、トシラート基(TsO−)、2−ブロモフェニルスルホン酸基、4−ブロモフェニルスルホン酸基又はノシレート(NsO−)基が挙げられる。ヒドロキシ基はさらに、M.B. Smith and J. March in 「March’s Advanced Organic Chemistry」,Fifth edition,Chapter 10,John Wiley & Sons,Inc.,New York,NY.(2001)の中で開示される任意の適切な活性化剤を含むがこれに限られない活性化剤を用いて、当該分野で周知の手順に従って、他の適切な脱離基に変換され得る。トシラートの形成のための典型的な反応において、化合物(83)は、塩基(例えばピリジン又はトリエチルアミン)の存在下でトシルクロリド(TsCl)のようなヒドロキシ活性化剤の量を制御して処理される。反応は、常時監視であってもよく、通常約0℃で満足に行われるが、所望の生成物の収率を最大にするために、必要に応じて調節され得る。モノトシレートの形成を容易にする他の試薬の添加を、都合よく使用し得る(例えば、M.J.Martinelli,et al.「Selective monosulfonylation of internal 1,2−diols catalyzed by di−n−butyltin oxide」 Tetrahedron Letters,2000,41.3773)。式(53)及び(84)を含むラセミ体混合物は、分割プロセスを受け、それによって、2つの光学的に活性な異性体は立体異性体として実質的に純粋な形態(例えば(85)及び(86))で生成物に分けられる。そこにおいて、G及びGは独立して、水素、C〜Cアシル、又は2つの異性体の分離のために必要な分割プロセスの一部として導入される他の任意の適切な官能基から選択される。いくつかの状況において、分割プロセスが合成法の次のステップの適用のために、化合物(85)及び(86)の光学的純度を十分に高めておくことが適切な場合がある。ラセミ混合物の分割のための方法は、当該技術分野において、周知である(例えばE.L.Eliel and S.H. Wilen,in Stereochemistry of Organic Compounds、John Wiley & Sons:New York,1994、Chapter 7,及びそれに引用される参考文献)。酵素分解(例えばリパーゼ媒介)及びクロマトグラフ分離(例えばキラル固定相を有する及び/又は疑似移動床式技術を有する高速液体クロマトグラフィー)のような適切な方法は、適用され得るいくつかの例である。
Gが水素である式(85)の化合物について、(85)は、化合物(53)と同様であり、別の反応ステップにおいて、化合物(55)を形成する化合物(85)中の遊離ヒドロキシ基のアルキル化は、化合物(54)を用いて適当な条件の下で行われ、ここで、−O−Qは、エーテル化合物の形成において、ヒドロキシ官能基の立体化学構造を保持しつつ、ヒドロキシ官能基との反応について良好な脱離基を表す。脱離基は、当該技術分野において公知の適切な脱離基のいずれであってもよく、Greene,「ProtectiveGroupsinOrganicChemistry」,JohnWiley&Sons,NewYorkNY(1991)の中で開示される化合物を含むがこれに限られない。−O−Q基の特定の例としては、トリクロロアセトイミダートが挙げられる。いくつかの化合物(54)について、このステップが実行される前に、適当な保護基を導入することが必要となる場合がある。例えば、適切な保護基は、Greene,「Protective Groups in Organic Chemistry」,John Wiley & Sons,New York NY(1991)に記載される。Gが水素でない式(85)の化合物について、適切な方法を、化合物(85)を(53)に変換するために用いる。例えばGがCアシル官能基であるときに、弱塩基によって触媒されるメタノール溶媒分解(G.Zemplen et al.、Ber.、1936、69、1827)は、(85)を(53)に変えるために用い得る。後者は、その後、先に述べた通りに(55)を生じるために、(54)との同じ反応を受けることができる。
別のステップにおいて、得られた化合物(55)は、式(56)のアミノ化合物と適切な条件下で処理され、生成物として化合物(57)を形成する。反応は、溶媒の有無にかかわらず、そして、適切な割合で生成物(57)を形成することが可能な適当な温度領域で実行され得る。過剰のアミノ化合物(56)が、化合物(55)を生成物(57)に最大限に変換するために用いられ得る。反応は、生成物の形成を容易にすることができる塩基存在下で行われ得る。一般的に、塩基は、化学反応性において非求核性である。反応が実質的に完了するときに、生成物は従来の有機化学技術によって、反応混合物から回収されることによって精製される。保護基は、反応順序の適当な段階で除去され得る。例えば、適切な方法は、Greene,「Protective Groups in Organic Chemistry」,John Wiley & Sons,New York NY(1991)に記載される。
上で記載される反応順序(図85)は、遊離塩基として式(57)の化合物を生成する。この遊離塩基は、必要に応じて、既知の方法によって一塩酸塩に、あるいは、必要に応じて適当な条件下で無機酸又は有機酸との反応によって他の酸付加塩類に変換され得る。酸付加塩類はさらに、最初の塩を生じさせるものよりも強い酸と1つの酸付加塩との反応とによって、複分解的に調製されることができる。
一実施形態において、本発明は、式(57)の立体異性体として実質的に純粋な化合物の調製のためのプロセスを提供する:
Figure 2006525227

ここで、R及びRは、式(57)中のそれらに直接的に結合する窒素原子とともに、式(II)で示される環を形成し:
Figure 2006525227

式中、R、R及びRは独立して、水素、ヒドロキシ及びC〜Cアルコキシから選択され、但し、R、R及びRは全てを水素とすることはできない;
このプロセスは、モノハロベンゼン(49)(ここで、Xは、F、Cl、Br又はIであり得る)から始め、適切な条件下で図45に概説される反応順序に従うステップを含み、ここで
−O−Qは、エーテル結合の形成中にヒドロキシ官能基の立体化学構造を保持しつつ、ヒドロキシ官能基との反応についての良好な脱離基を表し;
−O−Jは、図45において示されるように、立体化学構造の反転を伴う求核反応物との反応についての良好な脱離基を表し、全ての式及び記号は上述のとおりであり、
式(83)の化合物から開始して、、適切な条件下で、図85で概説されるような反応順序に従うステップを含み、ここで、
G及びGは、独立して、水素、C〜Cアシル、又は2つの異性体の分離のために必要な分割プロセスの一部として導入される他の任意の適切な官能基から選択され;
−O−Qは、限定されないが、「Protective Groups in Organic Chemistry」、John Wiley & Sons,New York NY(1991)に開示される脱離基が挙げられる、エーテル化合物の形成中にヒドロキシ官能基の立体化学構造を保持しつつ、ヒドロキシ官能基との反応についての良好な脱離基を表し;及び
−O−Jは、限定されないが、「Protective Groups in Organic Chemistry」、John Wiley & Sons,New York NY(1991)に開示され、図85において示されるような脱離基が挙げられる、立体化学構造の反転を伴う求核反応物との反応についての良好な脱離基を表し、全ての式及び記号は上述のとおりである。
別の実施形態では、本発明は、図86に示される適切な条件下でのステップを含む、式(66)の立体異性体として実質的に純粋な化合物の調製のためのプロセスを提供し、ここで、全ての式及び記号は上述のとおりである。図86で概説されるように、式(66)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−アミノシクロヘキシルエーテル化合物の調製は、適切な条件下で(MJ. Martinelli, et al.「Selective monosulfonylation of internal 1,2−diols catalyzed by di−n−butyltin oxide」Tetrahedron Letters,2000,41,3773)、BuSnO及びトリエチルアミン存在下で、TsClを用いたcis−1,2−シクロヘキサンジオール(83)のモノトシル化から始めることにより行われ得る。最初は、最適化がなされていない80〜90%の収率ではあるが、さらなる最適化が研究されている。化合物(62)及び(87)を含むヒドロキシトシレートのラセミ体混合物は、適切な条件下で(例えば、シュードモナスsp.から誘導されるリパーゼの存在下でラセミ体(62)及び(87)を酢酸ビニル(88)を用いて処理(N.Boaz et al.,Terra.Asymmetry、1994、5,153)リパーゼにより媒介される分割プロセスを受け、化合物(62)及び(89)を得る。別のステップにおいて、分割プロセスから得られる式(62)の立体異性体として実質的に純粋な化合物は、トリクロロアセトイミダート(63)での処理によって、適当な条件の下でアルキル化され、化合物(64)を与える。60〜70%の最初の最適化されていない収率は成し遂げられ、さらなる最適化が研究されている。トリクロロアセトイミダート(63)は、トリクロロアセトニトリルでの処理によって、対応するアルコール(市販品(例えばSigma−Aldrich,St.Louis,Missouri)3,4−ジメトキシフェチルアルコール)から、容易に調製される。トリクロロアセトイミダート(63)による化合物(62)のアルキル化は、ルイス酸(例えばHBF)の存在下で行われ得る
他の別のステップにおいて、式(64)のトシラート基は、アミノ化合物、例えば3R−ピロリジノール、65により置き換えられ、構造が反転する。3R−ピロリジノール(65)は、市販品(例えばSigma−Aldrich,St.Louis,Missouriであっても、公開された手順(例えば、Chem.Ber./Recueil 1997,130,385−397)により調製されてもよい。反応は、溶媒の有無にかかわらず、そして、適切な割合で生成物(66)を形成することが可能な適当な温度領域で実行され得る。過剰のアミノ化合物(65)は、化合物(64)を生成物(66)に最大限に変換するために用いられ得る。反応は、生成物の形成を容易にすることができる塩基の存在下で行われ得る。一般的に、追加の塩基は、化学反応性において、非求核性である。反応が実質的に完了するときに、所望の生成物は従来の有機化学技術によって、反応混合物から回収されることによって精製される。最初は最適化がなされていない約40%の収率ではあるが、さらなる最適化が研究されている。
別の実施形態では、式(66)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−アミノシクロヘキシルエーテル化合物の調製は、図87に概説されるように、図87に示される適切な条件下でのステップを含む、適切な条件下で行われ得る。ここで、全ての式及び記号は上述のとおりである。図87で概説されるように、式(66)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−アミノシクロヘキシルエーテル化合物の調製は、適切な条件下で(MJ. Martinelli, et al.「Selective monosulfonylation of internal 1,2−diols catalyzed by di−n−butyltin oxide」Tetrahedron Letters,2000,41,3773)、BuSnO及びトリエチルアミン存在下で、TsClを用いたcis−1,2−シクロヘキサンジオール(83)のモノトシル化から始めることにより行われ得る。化合物(62)及び(87)を含むヒドロキシトシレートのラセミ体混合物は、適切な条件下で(例えば、シュードモナスsp.から誘導されるリパーゼの存在下でラセミ体(62)及び(87)を酢酸ビニル(88)を用いて処理(N.Boaz et al.,Terra.Asymmetry、1994、5,153)リパーゼにより媒介される分割プロセスを受け、化合物(90)及び(87)を得る。
個別のステップにおいて、分割プロセスから得られた式(90)の立体異性体として実質的に純粋な化合物は、弱塩基によって触媒されるメタノール溶媒分解に供され、化合物(62)を形成する(G.Zemplen et al.、Ber.、1936、69、1827)。後者は、トリクロロアセトイミダート(63)を用いた処理によって、適当な条件の下でアルキル化され、化合物(64)を形成する。トリクロロアセトイミダート(63)は、トリクロロアセトニトリルでの処理によって、対応するアルコール(市販品(例えばSigma−Aldrich,St.Louis,Missouri)3,4−ジメトキシフェチルアルコール)から、容易に調製される。トリクロロアセトイミダート(63)による化合物(62)のアルキル化は、ルイス酸(例えばHBF)の存在下で行われ得る
他の別のステップにおいて、式(64)のトシラート基は、アミノ化合物、例えば3R−ピロリジノール、65により置き換えられ、構造が反転する。3R−ピロリジノール(65)は、市販品(例えばSigma−Aldrich,St,Louis,Missouri)であっても、公開された手順(例えば、Chem.Ber./Recueil 1997,130,385−397)により調製されてもよい。反応は、溶媒の有無にかかわらず、そして、適切な割合で生成物(66)を形成することが可能な適当な温度領域で実行され得る。過剰のアミノ化合物(65)は、化合物(64)を生成物(66)に最大限に変換するために用いられ得る。反応は、生成物の形成を容易にすることができる塩基の存在下で行われ得る。一般的に、追加の塩基は、化学反応性において、非求核性である。反応が実質的に完了するときに、所望の生成物は従来の有機化学技術によって、反応混合物から回収されることによって精製される。
別の実施形態では、本発明は、図88に示される適切な条件下でのステップを含む、式(66)の立体異性体として実質的に純粋な化合物の調製のためのプロセスを提供し、ここで、全ての式及び記号は上述のとおりである。図88で概説されるように、式(66)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−アミノシクロヘキシルエーテル化合物の調製は、適切な条件下で(MJ. Martinelli, et al.「Selective monosulfonylation of internal 1,2−diols catalyzed by di−n−butyltin oxide」Tetrahedron Letters,2000,41,3773)、BuSnO及びトリエチルアミン存在下で、TsClを用いたcis−1,2−シクロヘキサンジオール(83)のモノトシル化から始めることにより行われ得る。化合物(62)及び(87)を含むヒドロキシトシレートのラセミ体混合物は、適切な条件下(例えば適当なキラル固定相を有するHPLC及び疑似移動床式技術)で、クロマトグラフィー分離プロセスを受け、立体異性体として実質的に純粋な形態の化合物(62)及び(87)を提供する。
別のステップにおいて、分割プロセスから得られる式(62)の立体異性体として実質的に純粋な化合物は、トリクロロアセトイミダート(63)での処理によって、適当な条件の下でアルキル化され、化合物(64)を形成する。トリクロロアセトイミダート(63)は、トリクロロアセトニトリルでの処理によって、対応するアルコール(市販品(例えばSigma−Aldrich,St.Louis,Missouri)3,4−ジメトキシフェチルアルコール)から、容易に調製される。トリクロロアセトイミダート(63)による化合物(62)のアルキル化は、ルイス酸(例えばHBF)の存在下で行われ得る
他の別のステップにおいて、式(64)のトシラート基は、アミノ化合物、例えば3R−ピロリジノール(65)により置き換えられ、構造が反転する。3R−ピロリジノール(65)は、市販品(例えばSigma−Aldrich,St.Louis,Missouri)であっても、公開された手順(例えば、Chem.Ber./Recueil 1997,130,385−397)により調製されてもよい。反応は、溶媒の有無にかかわらず、そして、適切な割合で生成物(66)を形成することが可能な適当な温度領域で実行され得る。過剰のアミノ化合物(65)は、化合物(64)を生成物(66)に最大限に変換するために用いられ得る。反応は、生成物の形成を容易にすることができる塩基の存在下で行われ得る。一般的に、追加の塩基は、化学反応性において、非求核性である。反応が実質的に完了するときに、所望の生成物は従来の有機化学技術によって、反応混合物から回収されることによって精製される。
上で記載されている反応順序(図86、図87及び図88)は、概して、式(66)の化合物を、遊離塩基として生成する。この遊離塩基は、必要に応じて、既知の方法によって一塩酸塩に、あるいは、必要に応じて適当な条件下で無機酸又は有機酸との反応によって他の酸付加塩類に変換され得る。酸付加塩類はさらに、最初の塩を生じさせるものよりも強い酸と1つの酸付加塩との反応とによって、複分解的に調製されることができる。
別の実施形態では、式(57)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−アミノシクロヘキシルエーテル化合物の調製は、式(53)及び(84)を含むラセミ体混合物から開始し、図85に記載される適用可能な部分に類似の反応順序に従う工程を含む、図89において概説されるプロセスによる適切な条件下で行われ得る。ここで、全ての式及び記号は上述のとおりである。
別の実施形態では、式(66)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−アミノシクロヘキシルエーテル化合物の調製は、式(62)及び(87)を含むラセミ体混合物から開始し、図86に記載される適用可能な部分に類似の反応順序に従う工程を含む、図90において概説されるプロセスによる適切な条件下で行われ得る。ここで、全ての式及び記号は上述のとおりである。
別の実施形態では、式(66)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−アミノシクロヘキシルエーテル化合物の調製は、式(62)及び(87)を含むラセミ体混合物から開始し、図87に記載される適用可能な部分に類似の反応順序に従う工程を含む、図91において概説されるプロセスによる適切な条件下で行われ得る。ここで、全ての式及び記号は上述のとおりである。
別の実施形態では、式(66)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−アミノシクロヘキシルエーテル化合物の調製は、式(62)及び(87)を含むラセミ体混合物から開始し、図88に記載される適用可能な部分に類似の反応順序に従う工程を含む、図92において概説されるプロセスによる適切な条件下で行われ得る。ここで、全ての式及び記号は上述のとおりである。
別の実施形態では、式(57)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−アミノシクロヘキシルエーテル化合物の調製は、Gが水素ではない式(85)の化合物から開始し、図85に記載される適用可能な部分に類似の反応順序に従う工程を含む、図93において概説されるプロセスによる適切な条件下で行われ得る。ここで、全ての式及び記号は上述のとおりである。
別の実施形態では、式(66)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−アミノシクロヘキシルエーテル化合物の調製は、式(90)の化合物から開始し、図87に記載される適用可能な部分に類似の反応順序に従う工程を含む、図94において概説されるプロセスによる適切な条件下で行われ得る。ここで、全ての式及び記号は上述のとおりである。
別の実施形態では、式(55)の立体異性体として実質的に純粋な化合物の調製は、式(83)の化合物から開始し、図85に記載される適用可能な部分に類似の反応順序に従う工程を含む、図95において概説されるプロセスによる適切な条件下で行われ得る。ここで、全ての式及び記号は上述のとおりである。
別の実施形態では、式(55)の立体異性体として実質的に純粋な化合物の調製は、式(83)の化合物から開始し、図85に記載される適用可能な部分に類似の反応順序に従う工程を含む、図96において概説されるプロセスによる適切な条件下で行われ得る。ここで、全ての式及び記号は上述のとおりである。
別の実施形態では、式(64)の立体異性体として実質的に純粋な化合物の調製は、式(83)の化合物から開始し、図86に記載される適用可能な部分に類似の反応順序に従う工程を含む、図97において概説されるプロセスによる適切な条件下で行われ得る。ここで、全ての式及び記号は上述のとおりである。
別の実施形態では、式(64)の立体異性体として実質的に純粋な化合物の調製は、式(83)の化合物から開始し、図87に記載される適用可能な部分に類似の反応順序に従う工程を含む、図98において概説されるプロセスによる適切な条件下で行われ得る。ここで、全ての式及び記号は上述のとおりである。
別の実施形態では、式(64)の立体異性体として実質的に純粋な化合物の調製は、式(83)の化合物から開始し、図88に記載される適用可能な部分に類似の反応順序に従う工程を含む、図99において概説されるプロセスによる適切な条件下で行われ得る。ここで、全ての式及び記号は上述のとおりである。
別の実施形態では、式(85)及び(86)の立体異性体として実質的に純粋な化合物の調製は、式(83)の化合物から開始し、図85に記載される適用可能な部分に類似の反応順序に従う工程を含む、図100において概説されるプロセスによる適切な条件下で行われ得る。ここで、全ての式及び記号は上述のとおりである。
別の実施形態では、式(62)及び(89)の立体異性体として実質的に純粋な化合物の調製は、式(83)の化合物から開始し、図86に記載される適用可能な部分に類似の反応順序に従う工程を含む、図101において概説されるプロセスによる適切な条件下で行われ得る。ここで、全ての式及び記号は上述のとおりである。
別の実施形態では、式(90)及び(87)の立体異性体として実質的に純粋な化合物の調製は、式(83)の化合物から開始し、図87に記載される適用可能な部分に類似の反応順序に従う工程を含む、図102において概説されるプロセスによる適切な条件下で行われ得る。ここで、全ての式及び記号は上述のとおりである。
別の実施形態では、式(62)及び(87)の立体異性体として実質的に純粋な化合物の調製は、式(83)の化合物から開始し、図88に記載される適用可能な部分に類似の反応順序に従う工程を含む、図103において概説されるプロセスによる適切な条件下で行われ得る。ここで、全ての式及び記号は上述のとおりである。
別の実施形態では、本発明は、エーテル及びアミノ官能基についてtrans−(1S,2S)配置を有する式(75)の化合物が立体異性体として実質的に純粋な形態において調製され得る合成プロセスを提供する。図104で概説されるように、式(75)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−アミノシクロヘキシルエーテル化合物の調製は、メソ−cis−1,2−シクロヘキサンジオール(83)のラセミ混合物から開始される方法に従うことにより行われ得る。化合物(83)は、市販品を用いる(例えばSigma−Aldrich,St.Louis,Missouri)か、又は公開された方法によって容易に合成することができる(例えば、J.E.Taylor et al.,Org.Process Res.& Dev.,1998,2,147、Organic Syntheses,CV6,342)。
第1のステップにおいて、化合物(83)のヒドロキシ基のうちの1つは、適切な条件下で、式(53)及び(84)を含むラセミ体混合物により表される活性型へと変換される。「活性型」は、本明細書において使われる場合、ヒドロキシ基が、適切な求核反応物との反応により立体化学構造の反転を伴う置換生成物を生じる、良好な脱離基(−O−J)に変換されることを意味する。脱離基は、当該技術分野において公知の立体化学配置の逆転を有する求核反応物を有する反応に任意の適切な脱離基であってもよく、M.B.Smith and J. March in 「March’s Advanced Organic Chemistry」,Fifth edition,Chapter 10,John Wiley & Sons,Inc.,New York,NY.(2001)の中で開示される化合物を含むがこれに限られない。このような種類の脱離基の具体的な例としては、メシレート(MsO−)基、トシラート基(TsO−)、2−ブロモフェニルスルホン酸基、4−ブロモフェニルスルホン酸基又はノシレート(NsO−)基が挙げられる。ヒドロキシ基はさらに、M.B. Smith and J. March in 「March’s Advanced Organic Chemistry」,Fifth edition,Chapter 10,John Wiley & Sons,Inc.,New York,NY.(2001)の中で開示される任意の適切な活性化剤を含むがこれに限られない活性化剤を用いて、当該分野で周知の手順に従って、他の適切な脱離基に変換され得る。トシラートの形成のための典型的反応において、化合物(83)は、塩基(例えばピリジン又はトリエチルアミン)の存在下でトシルクロリド(TsCl)のようなヒドロキシ活性化剤の量を制御して処理される。反応は、常時監視であってもよく、通常約0℃で満足に行われるが、所望の生成物の収率を最大にするために、条件は、必要に応じて調節され得る。モノトシレートの形成を容易にする他の試薬の添加は、都合よく使用され得る(例えば、M.J.Martinelli,et al.「Selective monosulfonylation of internal 1,2−diols catalyzed by di−n−butyltin oxide」 Tetrahedron Letters,2000,41.3773)。式(53)及び(84)を含むラセミ体混合物は、分割プロセスを受け、それによって、2つの光学的に活性な異性体は立体異性体として実質的に純粋な形態(例えば(85)及び(86))で生成物に分けられる。そこにおいて、G及びGは独立して、水素、C〜Cアシル、又は2つの異性体の分離のために必要な分割プロセスの一部として導入される他の任意の適切な官能基から選択される。いくつかの状況において、分割プロセスが合成法の次のステップの適用のために、化合物(85)及び(86)の光学的純度を十分に高めておくことが適切な場合がある。ラセミ混合物の分割のための方法は、当該技術分野において、周知である(例えばE.L.Eliel and S.H. Wilen,in Stereochemistry of Organic Compounds、John Wiley & Sons:New York,1994、Chapter 7,及びそれに引用される参考文献)。酵素分解(例えばリパーゼ媒介)及びクロマトグラフ分離(例えばキラル固定相を有する及び/又は疑似移動床式技術を有する高速液体クロマトグラフィー)のような適切な方法は、適用され得るいくつかの例である。
が水素である式(86)の化合物について、(86)は、化合物(84)と同様であり、別の反応ステップにおいて、化合物(74)を形成する化合物(86)中の遊離ヒドロキシ基のアルキル化は、化合物(54)を用いて適当な条件の下で行われ、ここで、−O−Qは、エーテル化合物の形成において、ヒドロキシ官能基の立体化学構造を保持しつつ、ヒドロキシ官能基との反応について良好な脱離基を表す。脱離基は、当該技術分野において公知の立体化学配置の逆転を有する求核反応物を有する反応に任意の適切な脱離基であってよく、Greene,「Protective Groups in Organic Chemistry」,John Wiley & Sons,New York NY(1991)の中で開示される化合物を含むがこれに限られない。−O−Q基の特定の例としては、トリクロロアセトイミダートが挙げられる。いくつかの化合物(54)について、このステップが実行される前に、適当な保護基を導入することが必要となる場合がある。例えば、適切な保護基は、Greene,「Protective Groups in Organic Chemistry」,John Wiley & Sons,New York NY(1991)に記載される。Gが水素でない式(86)の化合物について、適切な方法を、化合物(86)を(84)に変換するために用いる。例えばGがCアシル官能基であるときに、弱塩基によって触媒されるメタノール溶媒分解(G.Zemplen et al.、Ber.、1936、69、1827)は、(86)を(84)に変えるために用い得る。後者は、その後、先に述べた通りに(74)を生じるために、(54)との同じ反応を受けることができる。
別のステップにおいて、得られた化合物(74)は、式(56)のアミノ化合物適切な条件下で処理され、生成物として化合物(75)を形成する。反応は、溶媒の有無にかかわらず、そして、適切な割合で生成物(75)を形成することが可能な適当な温度領域で実行され得る。過剰のアミノ化合物(56)が、化合物(74)を生成物(75)に最大限に変換するために用いられ得る。反応は、生成物の形成を容易にすることができる塩基存在下で行われ得る。一般的に、塩基は、化学反応性において非求核性である。反応が実質的に完了するときに、生成物は従来の有機化学技術によって、反応混合物から回収されることによって精製される。保護基は、反応順序の適当な段階で除去され得る。例えば、適切な方法は、Greene,「Protective Groups in Organic Chemistry」,John Wiley & Sons,New York NY(1991)に記載される。
上で記載される反応順序(図104)は、遊離塩基として式(75)の化合物を生成する。この遊離塩基は、必要に応じて、既知の方法によって一塩酸塩に、あるいは、必要に応じて適当な条件下で無機酸又は有機酸との反応によって他の酸付加塩類に変換され得る。酸付加塩類はさらに、最初の塩を生じさせるものよりも強い酸と1つの酸付加塩との反応とによって、複分解的に調製されることができる。
一実施形態において、本発明は、式(75)の立体異性体として実質的に純粋な化合物の調製のためのプロセスを提供する:
Figure 2006525227

ここで、R及びRは、式(75)中のそれらに直接的に結合する窒素原子とともに、式(II)で示される環を形成し:
Figure 2006525227

式中、R、R及びRは独立して、水素、ヒドロキシ及びC〜Cアルコキシから選択され、但し、R、R及びRは全てを水素とすることはできない;
このプロセスは、式(83)の化合物から始め、適切な条件下で図104に概説される反応順序に従うステップを含み、ここで
G及びGは、独立して、水素、C〜Cアシル、又は2つの異性体の分離のために必要な分割プロセスの一部として導入される他の任意の適切な官能基から選択され;
−O−Qは、限定されないが、「Protective Groups in Organic Chemistry」、John Wiley & Sons,New York NY(1991)に開示される脱離基が挙げられる、エーテル化合物の形成中にヒドロキシ官能基の立体化学構造を保持しつつ、ヒドロキシ官能基との反応についての良好な脱離基を表し;及び
−O−Jは、限定されないが、「Protective Groups in Organic Chemistry」、John Wiley & Sons,New York NY(1991)に開示される脱離基が挙げられる、図104において示されるよう立体化学構造の反転を伴う求核反応物との反応についての良好な脱離基を表し、全ての式及び記号は上述のとおりである。
別の実施形態では、本発明は、図105に示される適切な条件下でのステップを含む、式(79)の立体異性体として実質的に純粋な化合物の調製のためのプロセスを提供し、ここで、全ての式及び記号は上述のとおりである。図105で概説されるように、式(79)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−アミノシクロヘキシルエーテル化合物の調製は、適切な条件下で(MJ. Martinelli, et al.「Selective monosulfonylation of internal 1,2−diols catalyzed by di−n−butyltin oxide」Tetrahedron Letters,2000,41,3773)、BuSnO及びトリエチルアミン存在下で、TsClを用いたcis−1,2−シクロヘキサンジオール(83)のモノトシル化から始めることにより行われ得る。化合物(62)及び(87)を含むヒドロキシトシレートのラセミ体混合物は、適切な条件下で(例えば、シュードモナスsp.から誘導されるリパーゼの存在下でラセミ体(62)及び(87)を酢酸ビニル(88)を用いて処理(N.Boaz et al.,Terra.Asymmetry、1994、5,153)リパーゼにより媒介される分割プロセスを受け、化合物(87)及び(90)を得る。別のステップにおいて、分割プロセスから得られる式(87)の立体異性体として実質的に純粋な化合物は、トリクロロアセトイミダート(63)での処理によって、適当な条件の下でアルキル化され、化合物(78)を形成する。トリクロロアセトイミダート(63)は、トリクロロアセトニトリルでの処理によって、対応するアルコール(市販品(例えばSigma−Aldrich,St.Louis,Missouri)3,4−ジメトキシフェチルアルコール)から、容易に調製される。トリクロロアセトイミダート(63)による化合物(87)のアルキル化は、ルイス酸(例えばHBF)の存在下で行われ得る
他の別のステップにおいて、式(78)のトシラート基は、アミノ化合物、例えば3R−ピロリジノール(65)により置き換えられ、構造が反転する。3R−ピロリジノール(65)は、市販品(例えばSigma−Aldrich,St.Louis,Missouri)であっても、公開された手順(例えば、Chem.Ber./Recueil 1997,130,385−397)により調製されてもよい。反応は、溶媒の有無にかかわらず、そして、適切な割合で生成物(79)を形成することが可能な適当な温度領域で実行され得る。過剰のアミノ化合物(65)は、化合物(78)を生成物(79)に最大限に変換するために用いられ得る。反応は、生成物の形成を容易にすることができる塩基の存在下で行われ得る。一般的に、追加の塩基は、化学反応性において、非求核性である。反応が実質的に完了するときに、所望の生成物は従来の有機化学技術によって、反応混合物から回収されることによって精製される。
別の実施形態では、式(79)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−アミノシクロヘキシルエーテル化合物の調製は、図106に概説されるように、図106に示される適切な条件下でのステップを含む、適切な条件下で行われ得る。ここで、全ての式及び記号は上述のとおりである。図106で概説されるように、式(79)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−アミノシクロヘキシルエーテル化合物の調製は、適切な条件下で(MJ. Martinelli, et al.「Selective monosulfonylation of internal 1,2−diols catalyzed by di−n−butyltin oxide」Tetrahedron Letters,2000,41,3773)、BuSnO及びトリエチルアミン存在下で、TsClを用いたcis−1,2−シクロヘキサンジオール(83)のモノトシル化から始めることにより行われ得る。化合物(62)及び(87)を含むヒドロキシトシレートのラセミ体混合物は、適切な条件下で(例えば、シュードモナスsp.から誘導されるリパーゼの存在下でラセミ体(62)及び(87)を酢酸ビニル(88)を用いて処理(N.Boaz et al.,Terra.Asymmetry、1994、5,153)リパーゼにより媒介される分割プロセスを受け、化合物(89)及び(62)を得る。
個別のステップにおいて、分割プロセスから得られた式(89)の立体異性体として実質的に純粋な化合物は、弱塩基によって触媒されるメタノール溶媒分解に供され、化合物(87)を形成する(G.Zemplen et al.、Ber.、1936、69、1827)。後者は、トリクロロアセトイミダート(63)を用いた処理によって、適当な条件の下でアルキル化され、化合物(78)を形成する。トリクロロアセトイミダート(63)は、トリクロロアセトニトリルでの処理によって、対応するアルコール(市販品(例えばSigma−Aldrich,St.Louis,Missouri)3,4−ジメトキシフェチルアルコール)から、容易に調製される。トリクロロアセトイミダート(63)による化合物(87)のアルキル化は、ルイス酸(例えばHBF)の存在下で行われ得る
他の別のステップにおいて、式(78)のトシラート基は、アミノ化合物、例えば3R−ピロリジノール(65)により置き換えられ、構造が反転する。3R−ピロリジノール(65)は、市販品(例えばAldrich)であっても、公開された手順(例えば、Chem.Ber./Recueil 1997,130,385−397)により調製されてもよい。反応は、溶媒の有無にかかわらず、そして、適切な割合で生成物(66)を形成することが可能な適当な温度領域で実行され得る。過剰のアミノ化合物(65)は、化合物(78)を生成物(79)に最大限に変換するために用いられ得る。反応は、生成物の形成を容易にすることができる塩基の存在下で行われ得る。一般的に、追加の塩基は、化学反応性において、非求核性である。反応が実質的に完了するときに、所望の生成物は従来の有機化学技術によって、反応混合物から回収されることによって精製される。
別の実施形態では、本発明は、図107に示される適切な条件下でのステップを含む、式(79)の立体異性体として実質的に純粋な化合物の調製のためのプロセスを提供し、ここで、全ての式及び記号は上述のとおりである。図107で概説されるように、式(79)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−アミノシクロヘキシルエーテル化合物の調製は、適切な条件下で(MJ. Martinelli, et al.「Selective monosulfonylation of internal 1,2−diols catalyzed by di−n−butyltin oxide」Tetrahedron Letters,2000,41,3773)、BuSnO及びトリエチルアミン存在下で、TsClを用いたcis−1,2−シクロヘキサンジオール(83)のモノトシル化から始めることにより行われ得る。化合物(62)及び(87)を含むヒドロキシトシレートのラセミ体混合物は、適切な条件下(例えば適当なキラル固定相を有するHPLC及び疑似移動床式技術)で、クロマトグラフィー分離プロセスを受け、立体異性体として実質的に純粋な形態の化合物(62)及び(87)を提供する。
別のステップにおいて、分割プロセスから得られる式(87)の立体異性体として実質的に純粋な化合物は、トリクロロアセトイミダート(63)での処理によって、適当な条件の下でアルキル化され、化合物(64)を形成する。トリクロロアセトイミダート(63)は、トリクロロアセトニトリルでの処理によって、対応するアルコール(市販品(例えばSigma−Aldrich,St.Louis,Missouri)3,4−ジメトキシフェチルアルコール)から、容易に調製される。トリクロロアセトイミダート(63)による化合物(87)のアルキル化は、ルイス酸(例えばHBF)の存在下で行われ得る
他の別のステップにおいて、式(78)のトシラート基は、アミノ化合物、例えば3R−ピロリジノール(65)により置き換えられ、構造が反転する。3R−ピロリジノール(65)は、市販品(例えばSigma−Aldrich,St.Louis,Missouri)であっても、公開された手順(例えば、Chem.Ber./Recueil 1997,130,385−397)により調製されてもよい。反応は、溶媒の有無にかかわらず、そして、適切な割合で生成物(79)を形成することが可能な適当な温度領域で実行され得る。過剰のアミノ化合物(65)は、化合物(78)を生成物(79)に最大限に変換するために用いられ得る。反応は、生成物の形成を容易にすることができる塩基の存在下で行われ得る。一般的に、追加の塩基は、化学反応性において、非求核性である。反応が実質的に完了するときに、所望の生成物は従来の有機化学技術によって、反応混合物から回収されることによって精製される。
上で記載されている反応順序(図105、図106及び図107)は、概して、式(79)の化合物を、遊離塩基として生成する。この遊離塩基は、必要に応じて、既知の方法によって一塩酸塩に、あるいは、必要に応じて適当な条件下で無機酸又は有機酸との反応によって他の酸付加塩類に変換され得る。酸付加塩類はさらに、最初の塩を生じさせるものよりも強い酸と1つの酸付加塩との反応とによって、複分解的に調製されることができる。
別の実施形態では、式(75)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−アミノシクロヘキシルエーテル化合物の調製は、式(53)及び(84)を含むラセミ体混合物から開始し、図104に記載される適用可能な部分に類似の反応順序に従う工程を含む、図108において概説されるプロセスによる適切な条件下で行われ得る。ここで、全ての式及び記号は上述のとおりである。
別の実施形態では、式(79)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−アミノシクロヘキシルエーテル化合物の調製は、式(62)及び(87)を含むラセミ体混合物から開始し、図105に記載される適用可能な部分に類似の反応順序に従う工程を含む、図109において概説されるプロセスによる適切な条件下で行われ得る。ここで、全ての式及び記号は上述のとおりである。
別の実施形態では、式(79)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−アミノシクロヘキシルエーテル化合物の調製は、式(62)及び(87)を含むラセミ体混合物から開始し、図106に記載される適用可能な部分に類似の反応順序に従う工程を含む、図110において概説されるプロセスによる適切な条件下で行われ得る。ここで、全ての式及び記号は上述のとおりである。
別の実施形態では、式(79)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−アミノシクロヘキシルエーテル化合物の調製は、式(62)及び(87)を含むラセミ体混合物から開始し、図107に記載される適用可能な部分に類似の反応順序に従う工程を含む、図111において概説されるプロセスによる適切な条件下で行われ得る。ここで、全ての式及び記号は上述のとおりである。
別の実施形態では、式(75)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−アミノシクロヘキシルエーテル化合物の調製は、Gが水素である式(86)の化合物から開始し、図104に記載される適用可能な部分に類似の反応順序に従う工程を含む、図112において概説されるプロセスによる適切な条件下で行われ得る。ここで、全ての式及び記号は上述のとおりである。
別の実施形態では、式(75)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−アミノシクロヘキシルエーテル化合物の調製は、Gが水素ではない式(86)の化合物から開始し、図104に記載される適用可能な部分に類似の反応順序に従う工程を含む、図113において概説されるプロセスによる適切な条件下で行われ得る。ここで、全ての式及び記号は上述のとおりである。
別の実施形態では、式(79)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−アミノシクロヘキシルエーテル化合物の調製は、式(87)の化合物から開始し、図105に記載される適用可能な部分に類似の反応順序に従う工程を含む、図114において概説されるプロセスによる適切な条件下で行われ得る。ここで、全ての式及び記号は上述のとおりである。
別の実施形態では、式(79)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−アミノシクロヘキシルエーテル化合物の調製は、式(89)の化合物から開始し、図106に記載される適用可能な部分に類似の反応順序に従う工程を含む、図115において概説されるプロセスによる適切な条件下で行われ得る。ここで、全ての式及び記号は上述のとおりである。
別の実施形態では、式(74)の立体異性体として実質的に純粋な化合物の調製は、式(83)の化合物から開始し、図104に記載される適用可能な部分に類似の反応順序に従う工程を含む、図116において概説されるプロセスによる適切な条件下で行われ得る。ここで、全ての式及び記号は上述のとおりである。
別の実施形態では、式(74)の立体異性体として実質的に純粋な化合物の調製は、式(83)の化合物から開始し、図104に記載される適用可能な部分に類似の反応順序に従う工程を含む、図117において概説されるプロセスによる適切な条件下で行われ得る。ここで、全ての式及び記号は上述のとおりである。
別の実施形態では、式(78)の立体異性体として実質的に純粋な化合物の調製は、式(83)の化合物から開始し、図105に記載される適用可能な部分に類似の反応順序に従う工程を含む、図118において概説されるプロセスによる適切な条件下で行われ得る。ここで、全ての式及び記号は上述のとおりである。
別の実施形態では、式(78)の立体異性体として実質的に純粋な化合物の調製は、式(83)の化合物から開始し、図106に記載される適用可能な部分に類似の反応順序に従う工程を含む、図119において概説されるプロセスによる適切な条件下で行われ得る。ここで、全ての式及び記号は上述のとおりである。
別の実施形態では、式(78)の立体異性体として実質的に純粋な化合物の調製は、式(83)の化合物から開始し、図107に記載される適用可能な部分に類似の反応順序に従う工程を含む、図120において概説されるプロセスによる適切な条件下で行われ得る。ここで、全ての式及び記号は上述のとおりである。
別の実施形態では、本発明は、式(85)の化合物、又は溶媒和物、又はそれらの薬学的に受容可能な塩を提供し、ここで、全ての式及び記号は上述のとおりである。
別の実施形態では、本発明は、式(86)の化合物、又は溶媒和物、又はそれらの薬学的に受容可能な塩を提供し、ここで、全ての式及び記号は上述のとおりである。
別の実施形態では、本発明は、式(54)の化合物、又は溶媒和物、又はそれらの薬学的に受容可能な塩を提供し、ここで、全ての式及び記号は上述のとおりであり、但し、R、R及びRは全てを水素とすることはできない。
別の実施形態では、本発明は、式(55)の化合物、又は溶媒和物、又はそれらの薬学的に受容可能な塩を提供し、ここで、全ての式及び記号は上述のとおりであり、但し、R、R及びR 全て水素である場合、Jはメタンスルホニル基ではない。
別の実施形態では、本発明は、式(87)の化合物、又は溶媒和物、又はそれらの薬学的に受容可能な塩を提供し、ここで、全ての式及び記号は上述のとおりである。
別の実施形態では、本発明は、式(62)の化合物、又は溶媒和物、又はそれらの薬学的に受容可能な塩を提供し、ここで、全ての式及び記号は上述のとおりである。
別の実施形態では、本発明は、式(89)の化合物、又は溶媒和物、又はそれらの薬学的に受容可能な塩を提供し、ここで、全ての式及び記号は上述のとおりである。
別の実施形態では、本発明は、式(90)の化合物、又は溶媒和物、又はそれらの薬学的に受容可能な塩を提供し、ここで、全ての式及び記号は上述のとおりである。
別の実施形態では、本発明は、式(64)の化合物、又は溶媒和物、又はそれらの薬学的に受容可能な塩を提供し、ここで、全ての式及び記号は上述のとおりである。
別の実施形態では、本発明は、式(74)の化合物、又は溶媒和物、又はそれらの薬学的に受容可能な塩を提供し、ここで、全ての式及び記号は上述のとおりであり、但し、R、R及びR 全て水素である場合、Jはメタンスルホニル基ではない。
別の実施形態では、本発明は、式(78)の化合物、又は溶媒和物、又はそれらの薬学的に受容可能な塩を提供し、ここで、全ての式及び記号は上述のとおりである。
一実施形態において、本発明は、式(57)の立体異性体として実質的に純粋な化合物の調製のためのプロセスを提供する:
Figure 2006525227

ここで、R及びRは、式(57)中のそれらに直接的に結合する窒素原子とともに、式(II)で示される環を形成し:
Figure 2006525227

式中、R、R及びRは独立して、水素、ヒドロキシ及びC〜Cアルコキシから選択され、但し、R、R及びRは全てを水素とすることはできない;
このプロセスは、モノハロベンゼン(49)(ここで、Xは、F、Cl、Br又はIであり得る)から始め、適切な条件下で図121に概説される反応順序に従うステップを含み、ここで
Proは、立体化学を保持しつつヒドロキシ官能基の適切な保護基を表し;
−O−Qは、エーテル化合物の形成中にヒドロキシ官能基の立体化学構造を保持しつつ、ヒドロキシ官能基との反応についての良好な脱離基を表し;及び
−O−Jは、図121において示されるように、立体化学構造の反転を伴う求核反応物との反応についての良好な脱離基を表し、全ての式及び記号は上述のとおりである。
別の実施形態では、本発明は、図122に示される適切な条件下でのステップを含む、式(66)の立体異性体として実質的に純粋な化合物の調製のためのプロセスを提供し、ここで、全ての式及び記号は上述のとおりである。図122で概説されるように、式(66)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−アミノシクロヘキシルエーテル化合物の調製は、微生物(例えばシュードモナス・プチダ39/D)によって、クロロベンゼン(58)の生体内変換による化合物(59)への変換から始めることにより実行され得る。生体内変換のための験の条件は十分に確立されている(Organic Synthesis,Vol.76,77及びT.Hudlicky et al.,Aldrichimica Acta,1999,32,35、及びそれらに引用される参考文献)。他の個別のステップにおいて、式(59)の立体障害が小さいほうのヒドロキシ基は、適切な反応条件下(例えば、CHCl中のイミダゾール)、t−ブチルジフェニルシリルクロリド(TBDPSCl)のようなシリル化剤と反応させることによって、化合物(95)として選択的にモノシリル化される(T.Hudlicky et al.,Aldrichimica Acta,1999,32,35;S.M.Brown and T.Hudlicky,In Organic Synthesis:Theory and Applications;T.Hudlicky(Ed.);JAI Press:Greenwich,CT,1993;vol.2(p113);及びそれに引用される参考文献)。別のステップにおいて、化合物(95)は、還元(例えば適当な条件の触媒存在下での水素化及び水素化分解)によって、化合物(96)に変換される。活性炭上のパラジウムは、触媒の1つの例である。化合物(95)の還元は、塩基条件下(例えばナトリウムエトキシド、重炭酸ナトリウム、酢酸ナトリウム又は炭酸カルシウムのような塩基の存在下で行われ得る。塩基は、一度に加えられても、反応の経過の間に逐次的に加えられてもよい。他の別のステップにおいて、化合物(96)の遊離ヒドロキシ基は、適当な条件下でアルキル化され、化合物(97)を形成する。トリクロロアセトイミダート(63)は、トリクロロアセトニトリルを用いた処理によって、例えばAldrichから市販されている対応するアルコール3,4−ジメトキシフェネチルアルコール)から容易に調製される。トリクロロアセトイミダート(63)による化合物(96)のアルキル化は、ブレンステッド酸又はルイス酸(例えばHBF)の存在下で実行され得る。他の別のステップにおいて、化合物(97)中のt−ブチルジフェニルシリル(TBDPS)保護基は、標準的な手順によって除去され(例えば、テトラヒドロフラン(THF)中のフッ化テトラブチルアンモニウム、又はGreene,「Protective Groups in Organic Chemistry」,John Wiley & Sons,New York NY(1991)に記載されるように)、ヒドロキシエーテル化合物(98)を与え得る。他の別のステップにおいて、化合物(98)のヒドロキシ基は、活性型(例えば式(64)のトシラート)に、適切な条件下で変換される。別のステップにおいて、式(64)のトシラート基は、アミノ化合物、例えば3R−ピロリジノール(65)により置き換えられ、構造が反転する。3R−ピロリジノール(65)は、市販品(例えばAldrich)であっても、公開された手順(例えば、Chem.Ber./Recueil 1997,130,385−397)により調製されてもよい。反応は、溶媒の有無にかかわらず、そして、適切な割合で生成物(66)を形成することが可能な適当な温度領域で実行され得る。過剰のアミノ化合物(65)は、化合物(64)を生成物(66)に最大限に変換するために用いられ得る。反応は、生成物の形成を容易にすることができる塩基の存在下で行われ得る。一般的に、追加の塩基は、化学反応性において、非求核性である。反応が実質的に完了するときに、所望の生成物は従来の有機化学技術によって、反応混合物から回収されることによって精製される。
上で記載される反応順序(図122)では、概して、遊離塩基として式(66)の化合物を生成する。この遊離塩基は、必要に応じて、既知の方法によって一塩酸塩に、あるいは、必要に応じて適当な条件下で無機酸又は有機酸との反応によって他の酸付加塩類に変換され得る。酸付加塩類はさらに、最初の塩を生じさせるものよりも強い酸と1つの酸付加塩との反応とによって、複分解的に調製されることができる。
別の実施形態では、式(69)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−アミノシクロヘキシルエーテル化合物の調製は、クロロベンゼン(58)から開始され、式(64)の化合物まで導かれる上述の図122に記載されるもののうち適用可能な部分に類似の反応順序に従うステップを含む、図123で概説される適切な条件下で行われ得る式(64)の化合物は、式(68)のアミノ化合物と反応する。化合物(68)(3S−ピロリジノール)は、市販品(例えばAldrich)であっても、公開された手順(例えば、Chem.Ber./Recueil 1997,130,385−397)により調製されてもよい。反応は、溶媒の有無にかかわらず、そして、適切な割合で生成物(69)の形成を可能にする適当な温度領域で実行され得る。過剰のアミノ化合物(68)は、化合物(64)を生成物(69)に最大限に変換するために用いてもよい。反応は、生成物の形成を容易にすることができる塩基の存在下で実行され得る。一般的に、追加の塩基は、化学反応性において、非求核性である。生成物は、式(69)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−アミノシクロヘキシルエーテル化合物であって、一般的に遊離塩基として形成される。この遊離塩基は、必要に応じて、既知の方法によって一塩酸塩に、あるいは、必要に応じて適当な条件下で無機酸又は有機酸との反応によって他の酸付加塩類に変換され得る。酸付加塩類はさらに、最初の塩を生じさせるものよりも強い酸と1つの酸付加塩との反応とによって、複分解的に調製されることができる。
別の実施形態では、式(57)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−アミノシクロヘキシルエーテル化合物の調製は、式(50)の化合物から開始し、図121に記載される適用可能な部分に類似の反応順序に従う工程を含む、図124において概説されるプロセスによる適切な条件下で行われ得る。ここで、全ての式及び記号は上述のとおりである。
別の実施形態では、式(66)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−アミノシクロヘキシルエーテル化合物の調製は、式(59)の化合物から開始し、図122に記載される適用可能な部分に類似の反応順序に従う工程を含む、図125において概説されるプロセスによる適切な条件下で行われ得る。ここで、全ての式及び記号は上述のとおりである。式(59)の3−クロロ−(1S,2S)−3,5−シクロヘキサジエン−1,2−ジオールは、市販の生成物(例えばAldrich)であるか、又は公開された手順に従って合成される(例えば、Organic Synthesis, Vol.76,77及びT.Hudlicky et al.,Aldrichimica Acta,1999,32,35;及びこれらにおいて引用される参考文献)。
別の実施形態では、式(69)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−アミノシクロヘキシルエーテル化合物の調製は、式(59)の化合物から開始し、図123に記載される適用可能な部分に類似の反応順序に従う工程を含む、図126において概説されるプロセスによる適切な条件下で行われ得る。ここで、全ての式及び記号は上述のとおりである。
別の実施形態では、式(57)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−アミノシクロヘキシルエーテル化合物の調製は、式(91)の化合物から開始し、図121に記載される適用可能な部分に類似の反応順序に従う工程を含む、図127において概説されるプロセスによる適切な条件下で行われ得る。ここで、全ての式及び記号は上述のとおりである。
別の実施形態では、式(66)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−アミノシクロヘキシルエーテル化合物の調製は、式(95)の化合物から開始し、図122に記載される適用可能な部分に類似の反応順序に従う工程を含む、図128において概説されるプロセスによる適切な条件下で行われ得る。ここで、全ての式及び記号は上述のとおりである。
別の実施形態では、式(69)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−アミノシクロヘキシルエーテル化合物の調製は、式(95)の化合物から開始し、図123に記載される適用可能な部分に類似の反応順序に従う工程を含む、図129において概説されるプロセスによる適切な条件下で行われ得る。ここで、全ての式及び記号は上述のとおりである。
別の実施形態では、式(57)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−アミノシクロヘキシルエーテル化合物の調製は、式(92)の化合物から開始し、図121に記載される適用可能な部分に類似の反応順序に従う工程を含む、図130において概説されるプロセスによる適切な条件下で行われ得る。ここで、全ての式及び記号は上述のとおりである。
別の実施形態では、式(66)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−アミノシクロヘキシルエーテル化合物の調製は、式(96)の化合物から開始し、図122に記載される適用可能な部分に類似の反応順序に従う工程を含む、図131において概説されるプロセスによる適切な条件下で行われ得る。ここで、全ての式及び記号は上述のとおりである。
別の実施形態では、式(69)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−アミノシクロヘキシルエーテル化合物の調製は、式(96)の化合物から開始し、図123に記載される適用可能な部分に類似の反応順序に従う工程を含む、図132において概説されるプロセスによる適切な条件下で行われ得る。ここで、全ての式及び記号は上述のとおりである。
別の実施形態では、式(57)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−アミノシクロヘキシルエーテル化合物の調製は、式(93)の化合物から開始し、図121に記載される適用可能な部分に類似の反応順序に従う工程を含む、図133において概説されるプロセスによる適切な条件下で行われ得る。ここで、全ての式及び記号は上述のとおりである。
別の実施形態では、式(66)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−アミノシクロヘキシルエーテル化合物の調製は、式(97)の化合物から開始し、図122に記載される適用可能な部分に類似の反応順序に従う工程を含む、図134において概説されるプロセスによる適切な条件下で行われ得る。ここで、全ての式及び記号は上述のとおりである。
別の実施形態では、式(69)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−アミノシクロヘキシルエーテル化合物の調製は、式(97)の化合物から開始し、図123に記載される適用可能な部分に類似の反応順序に従う工程を含む、図135において概説されるプロセスによる適切な条件下で行われ得る。ここで、全ての式及び記号は上述のとおりである。
別の実施形態では、式(57)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−アミノシクロヘキシルエーテル化合物の調製は、式(94)の化合物から開始し、図121に記載される適用可能な部分に類似の反応順序に従う工程を含む、図136において概説されるプロセスによる適切な条件下で行われ得る。ここで、全ての式及び記号は上述のとおりである。
別の実施形態では、式(66)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−アミノシクロヘキシルエーテル化合物の調製は、式(98)の化合物から開始し、図122に記載される適用可能な部分に類似の反応順序に従う工程を含む、図137において概説されるプロセスによる適切な条件下で行われ得る。ここで、全ての式及び記号は上述のとおりである。
別の実施形態では、式(69)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−アミノシクロヘキシルエーテル化合物の調製は、式(98)の化合物から開始し、図123に記載される適用可能な部分に類似の反応順序に従う工程を含む、図138において概説されるプロセスによる適切な条件下で行われ得る。ここで、全ての式及び記号は上述のとおりである。
別の実施形態では、式(55)の立体異性体として実質的に純粋な化合物の調製は、式(49)の化合物から開始し、図121に記載される適用可能な部分に類似の反応順序に従う工程を含む、図139において概説されるプロセスによる適切な条件下で行われ得る。ここで、全ての式及び記号は上述のとおりである。
別の実施形態では、式(64)の立体異性体として実質的に純粋な化合物の調製は、式(58)の化合物から開始し、図122に記載される適用可能な部分に類似の反応順序に従う工程を含む、図140において概説されるプロセスによる適切な条件下で行われ得る。ここで、全ての式及び記号は上述のとおりである。
別の実施形態では、式(94)の立体異性体として実質的に純粋な化合物の調製は、式(49)の化合物から開始し、図121に記載される適用可能な部分に類似の反応順序に従う工程を含む、図141において概説されるプロセスによる適切な条件下で行われ得る。ここで、全ての式及び記号は上述のとおりである。
別の実施形態では、式(98)の立体異性体として実質的に純粋な化合物の調製は、式(58)の化合物から開始し、図122に記載される適用可能な部分に類似の反応順序に従う工程を含む、図142において概説されるプロセスによる適切な条件下で行われ得る。ここで、全ての式及び記号は上述のとおりである。
別の実施形態では、式(93)の立体異性体として実質的に純粋な化合物の調製は、式(49)の化合物から開始し、図121に記載される適用可能な部分に類似の反応順序に従う工程を含む、図143において概説されるプロセスによる適切な条件下で行われ得る。ここで、全ての式及び記号は上述のとおりである。
別の実施形態では、式(97)の立体異性体として実質的に純粋な化合物の調製は、式(58)の化合物から開始し、図122に記載される適用可能な部分に類似の反応順序に従う工程を含む、図144において概説されるプロセスによる適切な条件下で行われ得る。ここで、全ての式及び記号は上述のとおりである。
別の実施形態では、式(92)の立体異性体として実質的に純粋な化合物の調製は、式(49)の化合物から開始し、図121に記載される適用可能な部分に類似の反応順序に従う工程を含む、図145において概説されるプロセスによる適切な条件下で行われ得る。ここで、全ての式及び記号は上述のとおりである。
別の実施形態では、式(96)の立体異性体として実質的に純粋な化合物の調製は、式(58)の化合物から開始し、図122に記載される適用可能な部分に類似の反応順序に従う工程を含む、図146において概説されるプロセスによる適切な条件下で行われ得る。ここで、全ての式及び記号は上述のとおりである。
別の実施形態では、本発明は、式(92)の化合物、又は溶媒和物、又はそれらの薬学的に受容可能な塩を提供し、ここで、全ての式及び記号は上述のとおりである。
別の実施形態では、本発明は、式(54)の化合物、又は溶媒和物、又はそれらの薬学的に受容可能な塩を提供し、ここで、全ての式及び記号は上述のとおりであり、但し、R、R及びRは全てを水素とすることはできない。
別の実施形態では、本発明は、式(93)の化合物、又は溶媒和物、又はそれらの薬学的に受容可能な塩を提供し、ここで、全ての式及び記号は上述のとおりであり、但し、R、R及びRは全てを水素とすることはできない。
別の実施形態では、本発明は、式(94)の化合物、又は溶媒和物、又はそれらの薬学的に受容可能な塩を提供し、ここで、全ての式及び記号は上述のとおりであり、但し、R、R及びRは全てを水素とすることはできない。
別の実施形態では、本発明は、式(55)の化合物、又は溶媒和物、又はそれらの薬学的に受容可能な塩を提供し、ここで、全ての式及び記号は上述のとおりであり、但し、R、R及びR 全て水素である場合、Jはメタンスルホニル基ではない。
別の実施形態では、本発明は、式(96)の化合物、又は溶媒和物、又はそれらの薬学的に受容可能な塩を提供し、ここで、全ての式及び記号は上述のとおりである。
別の実施形態では、本発明は、式(63)の化合物、又は溶媒和物、又はそれらの薬学的に受容可能な塩を提供し、ここで、全ての式及び記号は上述のとおりである。
別の実施形態では、本発明は、式(97)の化合物、又は溶媒和物、又はそれらの薬学的に受容可能な塩を提供し、ここで、全ての式及び記号は上述のとおりである。
別の実施形態では、本発明は、式(98)の化合物、又は溶媒和物、又はそれらの薬学的に受容可能な塩を提供し、ここで、全ての式及び記号は上述のとおりである。
別の実施形態では、本発明は、式(64)の化合物、又は溶媒和物、又はそれらの薬学的に受容可能な塩を提供し、ここで、全ての式及び記号は上述のとおりである。
本発明は、エーテル及びアミノ官能基についてtrans−(1S,2S)配置を有する式(75)の化合物が立体異性体として実質的に純粋な形態において調製され得る合成法を提供する。式(79)及び(81)の化合物は、式(75)により表されるいくつかの例である。本発明はまた、式(92)、(99)、(84)及び(74)の化合物が立体異性体として実質的に純粋な形態において合成され得る合成法を提供する。それぞれ、化合物(96)、(100)、(62)及び(78)は、式(92)、(99)、(84)及び(74)の例である。
図147で概説されるように、式(75)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−アミノシクロヘキシルエーテル化合物の調製はモノハロベンゼン(49)(Xは、F、Cl、Br又はIであり得る)から開始するプロセスに従うことにより行われ得る
第1のステップにおいて、化合物(49)は、立体異性体として実質的に純粋な形態でcis−シクロヘキサンジエンジオール(50)へ十分に確立された微生物酸化により変換される(T.Hudlicky et al.,Aldricbimica Acta,1999,32,35、及びそれらに引用される参考文献)。他の個別のステップにおいて、式(50)の立体障害が小さいほうのヒドロキシ基は、化合物(91)として選択的に一保護され得る。ここで、Proは、立体を保持するヒドロキシ官能基の適切な保護基を表す(T.Hudlicky et al.,Aldrichimica Acta,1999,32,35;S.M.Brown and T.Hudlicky,In Organic Synthesis:Theory and Applications;T.Hudlicky(Ed.);JAI Press:Greenwich,CT,1993;vol.2(p113);及びそれに引用される参考文献)。トリイソプロピルシリル(TIPS)及びt−チルジメチルシリル(TBDMS)のようなトリアルキルシリル基及びt−ブチルジフェニルシリル(TBDPS)のようなアルキル−ジアリール−シリル基は、Proのいくつかの可能な例である。例えば、適切な反応条件は、Greene,「Protective Groups in Organic Chemistry」,John Wiley & Sons,New York NY(1991)に記載される。別のステップにおいて、化合物(91)の化合物(92)への変換は、適当な条件下で触媒存在下、水素化及び水素化分解によって成し遂げられ得る。活性炭上のパラジウムは、触媒の1つの例である。アルキルハライド又は(91)のようなアルケニルハライドの水素化分解は、塩基性条件下で行われることができる。ナトリウムエトキシド、重炭酸ナトリウム、酢酸ナトリウム又は炭酸カルシウムのような塩基の存在は、いくつかの可能な例である。塩基は、一度に加えられても、反応の経過の間に逐次的に加えられてもよい。別のステップにおいて、化合物(92)の遊離ヒドロキシ基は、適当な条件下で、式(99)によって表されるような活性型へと変換される。「活性型」は、本明細書において使われる場合、ヒドロキシ基が、適切な求核反応物との反応により立体化学構造の反転を伴う置換生成物を生じる、良好な脱離基(−O−J)に変換されることを意味する。脱離基は、メシレート(MsO−)基、トシラート基(TsO−)又はノシレート基(NsO−)であり得る。ヒドロキシ基は、また、当該分野で周知の手順に従って、他の適切な脱離基に変換されることができる。トシラートの形成のための典型的反応において、化合物(92)は、塩基(例えばピリジン又はトリエチルアミン)存在下で、トシルクロリド(TsCl)のようなヒドロキシ活性化剤で処理される。反応は、通常約0℃で満足に行われるが、所望の生成物の収率を最大にするために、必要に応じて調節され得る。化合物(92)に対して過剰のヒドロキシ活性化剤(例えば塩化トシル)は、ヒドロキシ基を活性型に最大限に変換するために用いてもよい。別のステップにおいて、標準的手順による化合物(99)中の保護基(Pro)の除去(例えば、テトラヒドロフラン中のテトラブチルアンモニウム、又はGreene,「Protective Groups in Organic Chemistry」,John Wiley & Sons,New York NY(1991)に記載されるような)は、化合物(84)を形成する。別のステップにおいて、化合物(84)の遊離ヒドロキシ基のアルキル化による化合物(74)の形成は、化合物(54)を用いて適当な条件下で実行され、ここで、O−Qは、エーテル化合物の形成において、ヒドロキシ官能基の立体化学構造を保持しつつ、ヒドロキシ官能基との反応について良好な脱離基を表す。トリクロロアセトイミダートは、−O−Q官能基の1つの例である。いくつかの化合物(54)について、このステップが実行される前に、適当な保護基を導入することが必要となる場合がある。例えば、適切な保護基は、Greene,「Protective Groups in Organic Chemistry」,John Wiley & Sons,New
York NY(1991)に記載される。
別のステップにおいて、得られた化合物(74)は、式(56)のアミノ化合物適切な条件下で処理され、生成物として化合物(75)を形成する。反応は、溶媒の有無にかかわらず、そして、適切な割合で生成物(75)を形成することが可能な適当な温度領域で実行され得る。過剰のアミノ化合物(56)が、化合物(74)を生成物(75)に最大限に変換するために用いられ得る。反応は、生成物の形成を容易にすることができる塩基存在下で行われ得る。一般的に、塩基は、化学反応性において非求核性である。反応が実質的に完了するときに、生成物は従来の有機化学技術によって、反応混合物から回収されることによって精製される。保護基は、反応順序の適当な段階で除去され得る。例えば、適切な方法は、Greene,「Protective Groups in Organic Chemistry」,John Wiley & Sons,New York NY(1991)に記載される。
上で記載される反応順序(図147)は、遊離塩基として式(75)の化合物を生成する。この遊離塩基は、必要に応じて、既知の方法によって一塩酸塩に、あるいは、必要に応じて適当な条件下で無機酸又は有機酸との反応によって他の酸付加塩類に変換され得る。酸付加塩類はさらに、最初の塩を生じさせるものよりも強い酸と1つの酸付加塩との反応とによって、複分解的に調製されることができる。
本明細書において、言及される全ての公報及び特許出願は、個々の刊行物又は特許明細書が、明白に及び個々に参考として組み込まれている場合と同じ程度で本明細書中に参考として組み込まれる。
一実施形態において、本発明は、式(75)の立体異性体として実質的に純粋な化合物の調製のためのプロセスを提供する:
Figure 2006525227

ここで、R及びRは、式(75)中のそれらに直接的に結合する窒素原子とともに、式(II)で示される環を形成し:
Figure 2006525227

式中、R、R及びRは独立して、水素、ヒドロキシ及びC〜Cアルコキシから選択され、但し、R、R及びRは全てを水素とすることはできない;
このプロセスは、モノハロベンゼン(49)(ここで、Xは、F、Cl、Br又はIであり得る)から始め、適切な条件下で図147に概説される反応順序に従うステップを含み、ここで
Proは、立体化学を保持するヒドロキシ官能基の適切な保護基を表し;
−O−Qは、エーテル化合物の形成中にヒドロキシ官能基の立体化学構造を保持しつつ、ヒドロキシ官能基との反応についての良好な脱離基を表し;及び
−O−Jは、図147において示されるような、適切な条件下での立体化学構造の反転を伴う求核反応物との反応についての良好な脱離基を表し、全ての式及び記号は上述のとおりである。
別の実施形態では、本発明は、図148に示される適切な条件下でのステップを含む、式(79)の立体異性体として実質的に純粋な化合物の調製のためのプロセスを提供し、ここで、全ての式及び記号は上述のとおりである。図148で概説されるように、式(79)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−アミノシクロヘキシルエーテル化合物の調製は、微生物(例えばシュードモナス・プチダ39/D)によって、クロロベンゼン(49)の生体内変換による化合物(59)への変換から始めることにより実行され得る。生体内変換のための験条件は十分に確立されている(Organic Synthesis,Vol.76,77及びT.Hudlicky et al.,Aldrichimica Acta,1999,32,35、及びそれらに引用される参考文献)。他の別のステップにおいて、式(59)の立体障害が小さいほうのヒドロキシ基は、適切な反応条件下(例えば、CHCl中のイミダゾール)、t−ブチルジフェニルシリルクロリド(TBDPSCl)のようなシリル化剤と反応させることによって、化合物(95)として選択的にモノシリル化される(T.Hudlicky et al.,Aldrichimica Acta,1999,32,35;S.M.Brown and T.Hudlicky,In Organic Synthesis:Theory and Applications;T.Hudlicky(Ed.);JAI Press:Greenwich,CT,1993;vol.2(p113);及びそれに引用される参考文献)。別のステップにおいて、化合物(95)は、還元(例えば適当な条件の触媒存在下での水素化及び水素化分解)によって、化合物(96)に変換される。活性炭上のパラジウムは、触媒の1つの例である。化合物(95)の還元は、塩基条件下(例えばナトリウムエトキシド、重炭酸ナトリウム、酢酸ナトリウム又は炭酸カルシウムのような塩基の存在下で行われ得る。塩基は、一度に加えられても、反応の経過の間に逐次的に加えられてもよい。他の別のステップにおいて、化合物(96)のヒドロキシ基は、ピリジン存在下で、塩化トシル(TsCl)を用いる処理によって式(100)のトシラートのような活性型に、適当な条件下で変換される。他の別のステップにおいて、化合物(100)中のt−ブチルジフェニルシリル(TBDPS)保護基は、標準的な手順によって除去され、ヒドロキシトシレート化合物(62)を与え得る(例えば、テトラヒドロフラン中のフッ化テトラブチルアンモニウム、又はGreene,「Protective Groups in Organic Chemistry」,John Wiley & Sons,New York NY(1991)に記載されるように)。他の別のステップにおいて、化合物(62)の遊離ヒドロキシ基は、適当な条件下でアルキル化され、化合物(78)を形成する。トリクロロアセトイミダート(63)は、トリクロロアセトニトリルを用いた処理によって、対応するアルコール(例えばAldrichから市販されている3,4−ジメトキシフェネチルアルコール)から容易に調製される。トリクロロアセトイミダート(63)による化合物(62)のアルキル化は、Louis酸(例えばHBF)の存在下で実行され得る別のステップにおいて、式(78)のトシレート基は、構造が反転しつつ、3R−ピロリジノール(65)のようなアミノ化合物により変換される。3R−ピロリジノール(65)は、市販品(例えばAldrich)であっても、公開された手順(例えば、Chem.Ber./Recueil 1997,130,385−397)により調製されてもよい。反応は、溶媒の有無にかかわらず、そして、適切な割合で生成物(79)を形成することが可能な適当な温度領域で実行され得る。過剰のアミノ化合物(65)は、化合物(78)を生成物(79)に最大限に変換するために用いてもよい。反応は、生成物の形成および単離を容易にすることができる塩基の存在下で実行され得る。一般的に、追加の塩基は、化学反応性において、非求核性である。反応が実質的に完了するときに、所望の生成物は従来の有機化学技術によって、反応混合物から回収されることによって精製される。
上で記載される反応順序(図148)は、概して、遊離塩基として式(79)の化合物を生成する。この遊離塩基は、必要に応じて、既知の方法によって一塩酸塩に、あるいは、必要に応じて適当な条件下で無機酸又は有機酸との反応によって他の酸付加塩類に変換され得る。酸付加塩類はさらに、最初の塩を生じさせるものよりも強い酸と1つの酸付加塩との反応とによって、複分解的に調製されることができる。
別の実施形態では、式(81)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−アミノシクロヘキシルエーテル化合物の調製は、クロロベンゼン(58)から開始され、式(78)の化合物まで導かれる上述の図148に記載されるもののうち適用可能な部分に類似の反応順序に従うステップを含む、図149で概説される適切な条件下で行われ得る式(78)の化合物、式(78)のアミノ化合物と反応する。化合物(68)(3S−ピロリジノール)は、市販品(例えばAldrich)であっても、公開された手順(例えば、Chem.Ber./Recueil 1997,130,385−397)により調製されてもよい。反応は、溶媒の有無にかかわらず、そして、適切な割合で生成物(81)の形成を可能にする適当な温度領域で実行され得る。過剰のアミノ化合物(68)は、化合物(78)を生成物(81)に最大限に変換するために用いてもよい。反応は、生成物の形成を容易にすることができる塩基の存在下で実行され得る。一般的に、追加の塩基は、化学反応性において、非求核性である。生成物は、式(81)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−アミノシクロヘキシルエーテル化合物であって、一般的に遊離塩基として形成される。この遊離塩基は、必要に応じて、既知の方法によって一塩酸塩に、あるいは、必要に応じて適当な条件下で無機酸又は有機酸との反応によって他の酸付加塩類に変換され得る。酸付加塩類はさらに、最初の塩を生じさせるものよりも強い酸と1つの酸付加塩との反応とによって、複分解的に調製されることができる。
別の実施形態では、式(75)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−アミノシクロヘキシルエーテル化合物の調製は、式(50)の化合物から開始し、図147に記載される適用可能な部分に類似の反応順序に従う工程を含む、図150において概説されるプロセスによる適切な条件下で行われ得る。ここで、全ての式及び記号は上述のとおりである。
別の実施形態では、式(79)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−アミノシクロヘキシルエーテル化合物の調製は、式(59)の化合物から開始し、図148に記載される適用可能な部分に類似の反応順序に従う工程を含む、図151において概説されるプロセスによる適切な条件下で行われ得る。ここで、全ての式及び記号は上述のとおりである。式(59)の3−クロロ−(1S,2S)−3,5−シクロヘキサジエン−1,2−ジオールは、市販の生成物(例えばAldrich)であるか、又は公開された手順に従って合成される(例えば、Organic Synthesis, Vol.76,77及びT.Hudlicky et al.,Aldrichimica Acta,1999,32,35;及びこれらにおいて引用される参考文献)。
別の実施形態では、式(81)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−アミノシクロヘキシルエーテル化合物の調製は、式(59)の化合物から開始し、図149に記載される適用可能な部分に類似の反応順序に従う工程を含む、図152において概説されるプロセスによる適切な条件下で行われ得る。ここで、全ての式及び記号は上述のとおりである。
別の実施形態では、式(75)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−アミノシクロヘキシルエーテル化合物の調製は、式(91)の化合物から開始し、図147に記載される適用可能な部分に類似の反応順序に従う工程を含む、図153において概説されるプロセスによる適切な条件下で行われ得る。ここで、全ての式及び記号は上述のとおりである。
別の実施形態では、式(79)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−アミノシクロヘキシルエーテル化合物の調製は、式(95)の化合物から開始し、図148に記載される適用可能な部分に類似の反応順序に従う工程を含む、図154において概説されるプロセスによる適切な条件下で行われ得る。ここで、全ての式及び記号は上述のとおりである。
別の実施形態では、式(81)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−アミノシクロヘキシルエーテル化合物の調製は、式(95)の化合物から開始し、図149に記載される適用可能な部分に類似の反応順序に従う工程を含む、図155において概説されるプロセスによる適切な条件下で行われ得る。ここで、全ての式及び記号は上述のとおりである。
別の実施形態では、式(75)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−アミノシクロヘキシルエーテル化合物の調製は、式(92)の化合物から開始し、図147に記載される適用可能な部分に類似の反応順序に従う工程を含む、図156において概説されるプロセスによる適切な条件下で行われ得る。ここで、全ての式及び記号は上述のとおりである。
別の実施形態では、式(79)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−アミノシクロヘキシルエーテル化合物の調製は、式(96)の化合物から開始し、図148に記載される適用可能な部分に類似の反応順序に従う工程を含む、図157において概説されるプロセスによる適切な条件下で行われ得る。ここで、全ての式及び記号は上述のとおりである。
別の実施形態では、式(81)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−アミノシクロヘキシルエーテル化合物の調製は、式(96)の化合物から開始し、図149に記載される適用可能な部分に類似の反応順序に従う工程を含む、図158において概説されるプロセスによる適切な条件下で行われ得る。ここで、全ての式及び記号は上述のとおりである。
別の実施形態では、式(75)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−アミノシクロヘキシルエーテル化合物の調製は、式(99)の化合物から開始し、図147に記載される適用可能な部分に類似の反応順序に従う工程を含む、図159において概説されるプロセスによる適切な条件下で行われ得る。ここで、全ての式及び記号は上述のとおりである。
別の実施形態では、式(79)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−アミノシクロヘキシルエーテル化合物の調製は、式(100)の化合物から開始し、図148に記載される適用可能な部分に類似の反応順序に従う工程を含む、図160において概説されるプロセスによる適切な条件下で行われ得る。ここで、全ての式及び記号は上述のとおりである。
別の実施形態では、式(81)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−アミノシクロヘキシルエーテル化合物の調製は、式(100)の化合物から開始し、図149に記載される適用可能な部分に類似の反応順序に従う工程を含む、図161において概説されるプロセスによる適切な条件下で行われ得る。ここで、全ての式及び記号は上述のとおりである。
別の実施形態では、式(74)の立体異性体として実質的に純粋な化合物の調製は、式(49)の化合物から開始し、図147に記載される適用可能な部分に類似の反応順序に従う工程を含む、図162において概説されるプロセスによる適切な条件下で行われ得る。ここで、全ての式及び記号は上述のとおりである。
別の実施形態では、式(78)の立体異性体として実質的に純粋な化合物の調製は、式(58)の化合物から開始し、図148に記載される適用可能な部分に類似の反応順序に従う工程を含む、図163において概説されるプロセスによる適切な条件下で行われ得る。ここで、全ての式及び記号は上述のとおりである。
別の実施形態では、式(84)の立体異性体として実質的に純粋な化合物の調製は、式(49)の化合物から開始し、図147に記載される適用可能な部分に類似の反応順序に従う工程を含む、図164において概説されるプロセスによる適切な条件下で行われ得る。ここで、全ての式及び記号は上述のとおりである。
別の実施形態では、式(62)の立体異性体として実質的に純粋な化合物の調製は、式(58の化合物から開始し、図148に記載される適用可能な部分に類似の反応順序に従う工程を含む、図165において概説されるプロセスによる適切な条件下で行われ得る。ここで、全ての式及び記号は上述のとおりである。
別の実施形態では、式(99)の立体異性体として実質的に純粋な化合物の調製は、式(49)の化合物から開始し、図147に記載される適用可能な部分に類似の反応順序に従う工程を含む、図166において概説されるプロセスによる適切な条件下で行われ得る。ここで、全ての式及び記号は上述のとおりである。
別の実施形態では、式(100)の立体異性体として実質的に純粋な化合物の調製は、式(58)の化合物から開始し、図148に記載される適用可能な部分に類似の反応順序に従う工程を含む、図167において概説されるプロセスによる適切な条件下で行われ得る。ここで、全ての式及び記号は上述のとおりである。
別の実施形態では、本発明は、式(92)の化合物、又は溶媒和物、又はそれらの薬学的に受容可能な塩を提供し、ここで、全ての式及び記号は上述のとおりである。
別の実施形態では、本発明は、式(99)の化合物、又は溶媒和物、又はそれらの薬学的に受容可能な塩を提供し、ここで、全ての式及び記号は上述のとおりである。
別の実施形態では、本発明は、式(84)の化合物、又は溶媒和物、又はそれらの薬学的に受容可能な塩を提供し、ここで、全ての式及び記号は上述のとおりである。
別の実施形態では、本発明は、式(54)の化合物、又は溶媒和物、又はそれらの薬学的に受容可能な塩を提供し、ここで、全ての式及び記号は上述のとおりであり、但し、R、R及びRは全てを水素とすることはできない。
別の実施形態では、本発明は、式(74)の化合物、又は溶媒和物、又はそれらの薬学的に受容可能な塩を提供し、ここで、全ての式及び記号は上述のとおりであり、但し、R、R及びR 全て水素である場合、Jはメタンスルホニル基ではない。
別の実施形態では、本発明は、式(96)の化合物、又は溶媒和物、又はそれらの薬学的に受容可能な塩を提供し、ここで、全ての式及び記号は上述のとおりである。
別の実施形態では、本発明は、式(100)の化合物、又は溶媒和物、又はそれらの薬学的に受容可能な塩を提供し、ここで、全ての式及び記号は上述のとおりである。
別の実施形態では、本発明は、式(62)の化合物、又は溶媒和物、又はそれらの薬学的に受容可能な塩を提供し、ここで、全ての式及び記号は上述のとおりである。
別の実施形態では、本発明は、式(63)の化合物、又は溶媒和物、又はそれらの薬学的に受容可能な塩を提供し、ここで、全ての式及び記号は上述のとおりである。
別の実施形態では、本発明は、式(78)の化合物、又は溶媒和物、又はそれらの薬学的に受容可能な塩を提供し、ここで、全ての式及び記号は上述のとおりである。
上述の反応順序(図1及び図2)は、本発明のアミノシクロヘキシルエーテル化合物を最初は遊離塩基として生成する。この遊離塩基は、必要に応じて、既知の方法によって一塩酸塩に、あるいは、必要に応じて適当な条件下で無機酸又は有機酸との反応によって他の酸付加塩類に変換され得る。酸付加塩類はさらに、最初の塩を生じさせるものよりも強い酸と1つの酸付加塩との反応とによって、複分解的に調製されることができる。
本発明の範囲内で使用される化合物中に1つ以上のキラル中心が存在してもよく、このような化合物は、種々の異性体形態として存在することが認識される。本出願人らは、本発明の範囲内に全てのさまざまな立体異性体を含むことを意図する。化合物がラセミ体として調製され、それ自身を簡便に使用することができるが、個々のエナンチオマーに分割することもでき、又は必要に応じて周知の技術によって優先して合成することもできる。このようなラセミ体及び個々のエナンチオマー及びそれらの混合物は、本発明の範囲内に含まれることが意図される。純粋なエナンチオマー形態は、製造される場合、分取キラルHPLCによって単離され得る。遊離塩基は、必要に応じて既知の方法によって一塩酸塩へと変換されてもよく、あるいは、他の無機酸又は有機酸との反応によって他の酸付加塩に変換され得る。酸付加塩類はさらに、最初の塩を生じさせるものよりも強い酸と1つの酸付加塩との反応とによって、複分解的に調製されることができる。
本発明はさらに、本発明の化合物の薬学的に受容可能な塩、エステル、アミド、錯体、キレート、溶媒和物、結晶形態又はアモルファス形態、代謝物、代謝前駆体、又はプロドラッグを包含する。薬学的に受容可能なエステル及びアミドは、それぞれ、以下に同定されるように、ヒドロキシ官能基又はアミノ官能基を、薬学的に受容可能な有機酸反応させることにより調製することができる。プロドラッグは、化学的に改質され、その作用点で生物学上不活発でもよいが、変性されているか、又は1つ以上の酵素又は他の生体内の過程によって親生理活性型に改変される薬剤である。一般的に、プロドラッグは、親ドラッグと異なる薬物動態プロフィールを有し、その結果、例えば、粘膜上皮を通してさらに容易に吸収され、より良好に塩を形成するか又は良好な溶解性を有し、及び/又は良好な全身的安定性(例えば、血漿内半減期の延長)を有する。
プロドラッグを得るための、親ドラッグの化学修飾としては、以下が挙げられることを当業者は認識する:(1)エステラーゼ又はリパーゼによって開裂されやすい末端エステル又はアミド誘導体;(2)特異的又は非特異的なプロテアーゼによって認識され得る末端ペプチド;又は(3)膜選択を介して作用点にプロドラッグを蓄積させる誘導体、及び上述の技術の組み合わせ。プロドラッグ誘導体の選択及び調製のための従来の手順は、H.Bundgaard、Design of Prodrugs、(1985)に記載されている。当業者は、プロドラッグの調製について熟知していて、その意味をよく知っている。
本発明はさらに、本発明の化合物の薬学的に受容可能な錯体、キレート、代謝物、又は代謝前駆体を含む。これらの用語の意味に関する情報及びそれらの調製についての参考文献は、種々のデータベース、例えば、ケミカルアブストラクツ及びアメリカ食品医薬品局(FDA)のウェブサイトを検索することによって得ることができる。以下のような文献がFDAから入手可能である:「InVivo Drug Metabolism/Drug Interaction Studies − Study Design,Data Analysis and Recommendations for Dosing and Labeling」、U.S-.Department of Health and Human Services,Food and Drug Administration,Center for Drug Evaluation and Research(CDER),Center for Biologies Evaluation(CBER),November 1999。Guidance for Industry,「In Vivo Drug Metabolism/Drug Interaction Studies in the DRUG DEVELOPMENT PROCESS:STUDIES IN VITRO」,U.S-.Department of Health and Human Services,Food and Drug Administration,Center for Drug Evaluation and Research(CDER),Center for Biologies Evaluation(CBER)April 1997。
本明細書中に記載される合成手順が、特に当該技術分野において一般的な知識を持って解釈される場合、当業者に対し、本発明の化合物の合成、単離及び精製を行うための十分なガイダンスを与える。
(組成物及び投与様式)
他の実施態様において、本発明は、上に記載される、それらの単離されたエナンチオマー、ジアステレオマー及び幾何異性体、ならびにそれらの混合物を含む、化合物、又は溶媒和物、それらの薬学的に受容可能な塩、エステル、アミド、錯体、キレート、立体異性体、立体異性体混合物、幾何異性体、結晶性形態又はアモルファス形態、代謝物、代謝前駆体又はそれらのプロドラッグのいずれかから選択される1つ以上の化合物を、薬学的に受容可能なキャリア、希釈液又は賦形剤と組み合わせて含む組成物又は医薬品を提供し、さらに、このような組成物又は医薬品を製造するための方法を提供する。
他の実施形態において、本発明は、それらの単離されたエナンチオマー、ジアステレオマー及び幾何異性体、ならびにそれらの混合物を含む、式(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、又は(IE)に記載の1つ以上の化合物又は溶媒和物、薬学的に受容可能な塩、エステル、アミド、錯体、キレート、立体異性体、立体異性体混合物、幾何異性体、結晶性形態又はアモルファス形態、代謝物、代謝前駆体又はプロドラッグを、薬学的に受容可能なキャリア、希釈液又は賦形剤と組み合わせて含む組成物又は医薬品を提供し、さらに、このような組成物又は医薬品を製造するための方法を提供する。
他の実施形態において、本発明は、それらの単離されたエナンチオマー、ジアステレオマー及び幾何異性体、ならびにそれらの混合物を含む、式(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、又は(IE)に記載の1つ以上の化合物又は溶媒和物、薬学的に受容可能な塩、立体異性体、立体異性体混合物、幾何異性体、結晶性形態又はアモルファス形態、又はそれらの代謝物を、薬学的に受容可能なキャリア、希釈液又は賦形剤と組み合わせて含む組成物又は医薬品を提供し、さらに、このような組成物又は医薬品を製造するための方法を提供する。
他の実施形態において、本発明は、以下からなる群より選択される1つ以上の化合物を、薬学的に受容可能なキャリア、希釈液又は賦形剤と組み合わせて含む組成物又は医薬品を提供し、さらに、このような組成物又は医薬品を製造するための方法を提供する
(1R,2R)/(1S,2S)−2[(3R)/(3S)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサン遊離塩基、又はそれらの任意の塩、又はそれらの任意の溶媒和物;
(1R,2R)/(1S,2S)−2−[(3R)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサン遊離塩基、又はそれらの任意の塩、又はそれらの任意の溶媒和物;
(1R,2R)/(1S,2S)−2−[(3S)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサン遊離塩基、又はそれらの任意の塩、又はそれらの任意の溶媒和物;
(1R,2R)−2−[(3R)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサン遊離塩基、又はそれらの任意の塩、又はそれらの任意の溶媒和物;
(1R,2R)−2−[(3S)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサン遊離塩基、又はそれらの任意の塩、又はそれらの任意の溶媒和物;
(1S,2S)−2−[(3R)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサン遊離塩基、又はそれらの任意の塩、又はそれらの任意の溶媒和物;
(1S,2S)−2[(3S)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサン遊離塩基、又はそれらの任意の塩、又はそれらの任意の溶媒和物;
(1R,2S)−2[(3R)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサン遊離塩基、又はそれらの任意の塩、又はそれらの任意の溶媒和物;
(1R,2S)−2−[(3S)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサン遊離塩基、又はそれらの任意の塩、又はそれらの任意の溶媒和物;
(1S,2R)−2−[(3R)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサン遊離塩基、又はそれらの任意の塩、又はそれらの任意の溶媒和物;
(1S,2R)−2−[(3S)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサン遊離塩基、又はそれらの任意の塩、又はそれらの任意の溶媒和物;
(1R,2S)/(1S,2R)−2−[(3R)/(3S)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサン遊離塩基、又はそれらの任意の塩、又はそれらの任意の溶媒和物。
他の実施形態において、本発明は、以下からなる群より選択される1つ以上の化合物を、薬学的に受容可能なキャリア、希釈液又は賦形剤と組み合わせて含む組成物又は医薬品を提供し、さらに、このような組成物又は医薬品を製造するための方法を提供する
(1R,2R)−2−[(3R)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサン遊離塩基、又はそれらの任意の塩、又はそれらの任意の溶媒和物;
(1R,2R)−2−[(3S)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサン遊離塩基、又はそれらの任意の塩、又はそれらの任意の溶媒和物;
(1S,2S)−2−[(3R)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサン遊離塩基、又はそれらの任意の塩、又はそれらの任意の溶媒和物;
(1S,2S)−2[(3S)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサン遊離塩基、又はそれらの任意の塩、又はそれらの任意の溶媒和物。
他の実施形態において、本発明は、(1R,2R)−2−[(3R)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサン遊離塩基である化合物、又はそれらの任意の塩、又はそれらの任意の溶媒和物を、薬学的に受容可能なキャリア、希釈液又は賦形剤と組み合わせて含む組成物又は医薬品を提供し、さらに、このような組成物又は医薬品を製造するための方法を提供する。
他の実施形態において、本発明は、(1R,2R)−2−[(3R)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサン一塩酸塩である化合物、又はそれらの任意の溶媒和物を、薬学的に受容可能なキャリア、希釈液又は賦形剤と組み合わせて含む組成物又は医薬品を提供し、さらに、このような組成物又は医薬品を製造するための方法を提供する。
他の実施形態において、本発明は、式(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、又は(IE)に記載の1つ以上の化合物又は溶媒和物、薬学的に受容可能な塩、立体異性体、立体異性体混合物、幾何異性体、結晶性形態又はアモルファス形態、又はそれらの代謝物を、適切な量の塩化ナトリウムUSP、クエン酸USP、水酸化ナトリウムNF及び注射用水USPと組み合わせて含有する組成物又は医薬品を提供し、さらに、このような組成物又は医薬品を製造するための方法を提供する。
他の実施形態において、本発明は、以下からなる群より選択される1つ以上の化合物を、適切な量の塩化ナトリウムUSP、クエン酸USP、水酸化ナトリウムNF及び注射用水USPと組み合わせて含む組成物又は医薬品を提供し、さらに、このような組成物又は医薬品を製造するための方法を提供する:
(1R,2R)−2−[(3R)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサン遊離塩基、又はそれらの任意の塩、又はそれらの任意の溶媒和物;
(1R,2R)−2−[(3S)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサン遊離塩基、又はそれらの任意の塩、又はそれらの任意の溶媒和物;
(1S,2S)−2−[(3R)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサン遊離塩基、又はそれらの任意の塩、又はそれらの任意の溶媒和物;
(1S,2S)−2[(3S)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサン遊離塩基、又はそれらの任意の塩、又はそれらの任意の溶媒和物。
他の実施形態において、本発明は、(1R,2R)−2−[(3R)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサン一塩酸塩である化合物、又はそれらの任意の溶媒和物を、適切な量の塩化ナトリウムUSP、クエン酸USP、水酸化ナトリウムNF及び注射用水USPと組み合わせて含む組成物又は医薬品を提供し、さらに、このような組成物又は医薬品を製造するための方法を提供する。
他の実施形態において、本発明は、式(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、又は(IE)に記載の1つ以上の化合物又は溶媒和物、薬学的に受容可能な塩、立体異性体、立体異性体混合物、幾何異性体、結晶性形態又はアモルファス形態、又はそれらの代謝物、及びそれらの混合物を、適切な量の塩化ナトリウムUSP、クエン酸USP、水酸化ナトリウムNF及び注射用水USPと組み合わせて含有し、pHが約7.5〜4.0で、クエン酸ナトリウムが約1〜400mM中に、上記化合物が約0.1mg/ml〜100mg/mlの等張性の静脈注射用溶液が得られる組成物又は医薬品を提供し、さらに、このような組成物又は医薬品を製造するための方法を提供する。
他の実施形態において、本発明は、以下からなる群より選択される1つ以上の化合物を、適切な量の塩化ナトリウムUSP、クエン酸USP、水酸化ナトリウムNF及び注射用水USPと組み合わせて含有し、pHが約7.5〜4.0で、クエン酸ナトリウムが約1〜400mM中に、上記化合物が約0.1mg/ml〜100mg/mlの等張性の静脈注射用溶液が得られる組成物又は医薬品を提供し、さらに、このような組成物又は医薬品を製造するための方法を提供する:
(1R,2R)−2−[(3R)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサン遊離塩基、又はそれらの任意の塩、又はそれらの任意の溶媒和物;
(1R,2R)−2−[(3S)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサン遊離塩基、又はそれらの任意の塩、又はそれらの任意の溶媒和物;
(1S,2S)−2−[(3R)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサン遊離塩基、又はそれらの任意の塩、又はそれらの任意の溶媒和物;
(1S,2S)−2[(3S)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサン遊離塩基、又はそれらの任意の塩、又はそれらの任意の溶媒和物。
他の実施形態において、本発明は、(1R,2R)−2−[(3R)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサン一塩酸塩である化合物、又はそれらの任意の溶媒和物を、適切な量の塩化ナトリウムUSP、クエン酸USP、水酸化ナトリウムNF及び注射用水USPと組み合わせて含有し、pHが約7.5〜4.0で、クエン酸ナトリウムが約1〜400mM中に、上記化合物が約0.1mg/ml〜100mg/mlの等張性の静脈注射用溶液が得られる組成物又は医薬品を提供し、さらに、このような組成物又は医薬品を製造するための方法を提供する。
他の実施形態において、本発明は、式(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、又は(IE)に記載の1つ以上の化合物又は溶媒和物、薬学的に受容可能な塩、立体異性体、立体異性体混合物、幾何異性体、結晶性形態又はアモルファス形態、又はそれらの代謝物、及びそれらの混合物を、適切な量の塩化ナトリウムUSP、クエン酸USP、水酸化ナトリウムNF及び注射用水USPと組み合わせて含有し、pHが約6.5〜4.5で、クエン酸ナトリウムが約10〜80mM中に、上記化合物が約5mg/ml〜80mg/mlの等張性の静脈注射用溶液が得られる組成物又は医薬品を提供し、さらに、このような組成物又は医薬品を製造するための方法を提供する。
他の実施形態において、本発明は、以下からなる群より選択される1つ以上の化合物を、適切な量の塩化ナトリウムUSP、クエン酸USP、水酸化ナトリウムNF及び注射用水USPと組み合わせて含有し、pHが約6.5〜4.5で、クエン酸ナトリウムが約10〜80mM中に、上記化合物が約5mg/ml〜80mg/mlの等張性の静脈注射用溶液が得られる組成物又は医薬品を提供し、さらに、このような組成物又は医薬品を製造するための方法を提供する:
(1R,2R)−2−[(3R)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサン遊離塩基、又はそれらの任意の塩、又はそれらの任意の溶媒和物;
(1R,2R)−2−[(3S)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサン遊離塩基、又はそれらの任意の塩、又はそれらの任意の溶媒和物;
(1S,2S)−2−[(3R)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサン遊離塩基、又はそれらの任意の塩、又はそれらの任意の溶媒和物;
(1S,2S)−2[(3S)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサン遊離塩基、又はそれらの任意の塩、又はそれらの任意の溶媒和物。
他の実施形態において、本発明は、(1R,2R)−2−[(3R)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサン一塩酸塩である化合物、又はそれらの任意の溶媒和物を、適切な量の塩化ナトリウムUSP、クエン酸USP、水酸化ナトリウムNF及び注射用水USPと組み合わせて含有し、pHが約6.5〜4.5で、クエン酸ナトリウムが約10〜80mM中に、上記化合物が約5mg/ml〜80mg/mlの等張性の静脈注射用溶液が得られる組成物又は医薬品を提供し、さらに、このような組成物又は医薬品を製造するための方法を提供する。
他の実施形態において、本発明は、式(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、又は(IE)に記載の1つ以上の化合物又は溶媒和物、薬学的に受容可能な塩、立体異性体、立体異性体混合物、幾何異性体、結晶性形態又はアモルファス形態、又はそれらの代謝物、及びそれらの混合物を、適切な量の塩化ナトリウムUSP、クエン酸USP、水酸化ナトリウムNF及び注射用水USPと組み合わせて含有し、pHが約6〜5で、クエン酸ナトリウムが約20〜60mM中に、上記化合物が約10mg/ml〜40mg/mlの等張性の静脈注射用溶液が得られる組成物又は医薬品を提供し、さらに、このような組成物又は医薬品を製造するための方法を提供する。
他の実施形態において、本発明は、以下からなる群より選択される1つ以上の化合物を、適切な量の塩化ナトリウムUSP、クエン酸USP、水酸化ナトリウムNF及び注射用水USPと組み合わせて含有し、pHが約6〜5で、クエン酸ナトリウムが約20〜60mM中に、上記化合物が約10mg/ml〜40mg/mlの等張性の静脈注射用溶液が得られる組成物又は医薬品を提供し、さらに、このような組成物又は医薬品を製造するための方法を提供する:
(1R,2R)−2−[(3R)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサン遊離塩基、又はそれらの任意の塩、又はそれらの任意の溶媒和物;
(1R,2R)−2−[(3S)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサン遊離塩基、又はそれらの任意の塩、又はそれらの任意の溶媒和物;
(1S,2S)−2−[(3R)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサン遊離塩基、又はそれらの任意の塩、又はそれらの任意の溶媒和物;
(1S,2S)−2[(3S)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサン遊離塩基、又はそれらの任意の塩、又はそれらの任意の溶媒和物。
他の実施形態において、本発明は、(1R,2R)−2−[(3R)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサン一塩酸塩である化合物、又はそれらの任意の溶媒和物を、適切な量の塩化ナトリウムUSP、クエン酸USP、水酸化ナトリウムNF及び注射用水USPと組み合わせて含有し、pHが約6〜5で、クエン酸ナトリウムが約20〜60mM中に、上記化合物が約10mg/ml〜40mg/mlの等張性の静脈注射用溶液が得られる組成物又は医薬品を提供し、さらに、このような組成物又は医薬品を製造するための方法を提供する。
他の実施形態において、本発明は、式(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、又は(IE)に記載の1つ以上の化合物又は溶媒和物、薬学的に受容可能な塩、立体異性体、立体異性体混合物、幾何異性体、結晶性形態又はアモルファス形態、又はそれらの代謝物、及びそれらの混合物を、適切な量の塩化ナトリウムUSP、クエン酸USP、水酸化ナトリウムNF及び注射用水USPと組み合わせて含有し、pHが約5.5で、クエン酸ナトリウムが約40mM中に、上記化合物が約20mg/mlの等張性の静脈注射用溶液が得られる組成物又は医薬品を提供し、さらに、このような組成物又は医薬品を製造するための方法を提供する。
他の実施形態において、本発明は、以下からなる群より選択される1つ以上の化合物を、適切な量の塩化ナトリウムUSP、クエン酸USP、水酸化ナトリウムNF及び注射用水USPと組み合わせて含有し、pHが約5.5で、クエン酸ナトリウムが約40mM中に、上記化合物が約20mg/mlの等張性の静脈注射用溶液が得られる組成物又は医薬品を提供し、さらに、このような組成物又は医薬品を製造するための方法を提供する:
(1R,2R)−2−[(3R)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサン遊離塩基、又はそれらの任意の塩、又はそれらの任意の溶媒和物;
(1R,2R)−2−[(3S)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサン遊離塩基、又はそれらの任意の塩、又はそれらの任意の溶媒和物;
(1S,2S)−2−[(3R)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサン遊離塩基、又はそれらの任意の塩、又はそれらの任意の溶媒和物;
(1S,2S)−2[(3S)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサン遊離塩基、又はそれらの任意の塩、又はそれらの任意の溶媒和物。
他の実施形態において、本発明は、(1R,2R)−2−[(3R)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサン一塩酸塩である化合物、又はそれらの任意の溶媒和物を、適切な量の塩化ナトリウムUSP、クエン酸USP、水酸化ナトリウムNF及び注射用水USPと組み合わせて含有し、pHが約5.5で、クエン酸ナトリウムが約40mM中に、上記化合物が約20mg/mlの等張性の静脈注射用溶液が得られる組成物又は医薬品を提供し、さらに、このような組成物又は医薬品を製造するための方法を提供する。
別の実施形態では、本発明は、混合物において、又は1つ以上の不活性キャリア、賦形剤および希釈、ならびに必要に応じて任意の成分と組み合わせて、本発明の化合物を含む組成物を提供する。これらの組成物は、例えば、アッセイ標準、バルク輸送をする簡便な手段、又は医薬組成物として有用である。本発明の化合物のアッセイ可能な量は、当業者に周知で認識されている標準的なアッセイ手順及び技術によって容易に測定可能な量である。本発明の化合物のアッセイ可能な量は、一般に、組成物の全重量の約0.001重量%から約75重量%の間で変動する。不活性キャリアは、分解しないか、又は本発明の化合物と共有結合的に反応しない任意の材料を含む。適切な不活性キャリアの例は、水;水性バッファー(例えば高速液体クロマトグラフィー(HPLC)分析法で一般的に有用であるバッファー);有機溶媒、例えばアセトニトリル、酢酸エチル、ヘキサンなど(インビトロ診断又はアッセイに使用するのに適切であるが、概して温血動物への投与に適していない);及び薬学的に受容可能なキャリア、例えば生理食塩液である。
このように、本発明は、薬学的に受容可能なキャリア、賦形剤又は希釈液との混合物として、本発明の化合物を含有する医薬組成物又は獣医学組成物(以下に、単に医薬組成物と称する)を提供する。本発明はさらに、薬学的に受容可能なキャリアと組み合わせて、有効量の本発明の化合物を含有する医薬組成物を提供する。
本発明の医薬組成物は、組成物を患者に投与することが可能な任意の形態であり得る。例えば、組成物は、固体、液体又は気体(エアゾール)の形態であり得る。典型的な投与経路としては、限定されないが、直腸、経口、局所、非経口、舌下、膣、鼻腔内での投与が挙げられる。本明細書中で使用される非経口との用語は、皮下注射、静脈内、筋肉内、硬膜外、胸骨内注射、又は点滴等の注入技術を含む。本発明の医薬組成物は、患者に対して組成物を投与した際に、組成物中に含有される活性成分を生体内利用が可能になるように配合される。患者に投与される組成物は、1つ以上の投与単位の形態をなし、例えば、錠剤、カプセル又はカシェ剤は単一の投与単位であってもよく、エアゾールの形態での化合物の容器は複数の投与単位を保持していてもよい。
医薬組成物を調製する際に使用する材料は、使用される量において、薬学的に純粋であり、無毒性でなければならない。本発明の組成物は、特に望ましい効果が既知である1つ以上の化合物(活性成分)を含んでもよい。医薬組成物の活性成分の最適な投与量が種々の要因に依存することは、当業者に明らかである。関連する要因としては、被験体の種類(例えばヒト)、活性成分の特定の形態、投与の方法及び使用される組成物が挙げられるが、これに限定されるものではない。
一般に、医薬組成物は、1つ以上のキャリアとの混合物において、本明細書中に記載されるような本発明の化合物を含む。キャリアは粒状でもよく、組成物には、例えば、錠剤又は粉末の形態がある。キャリアは液体でもよく、例えば、組成物は、経口シロップ又は注射剤液体である。それに加えて、キャリアは、例えば、吸入投与において、有効なエアゾール組成物を提供するために、気体でもよい。
経口投与が意図される場合、組成物は、好ましくは、固体又は液体状をしており、半固体、半液体、懸濁物及びゲル形態は、固体又は液体のいずれかのものとして本明細書において考慮される形態の中に含まれる。
経口投与のための固体組成物として、組成物は、粉末、顆粒、錠剤、ピル、カプセル、カシェ剤、チューインガム、ウェーハ、トローチ剤等の形態に処方化され得る。このような固体組成物は、典型的には、1つ以上の不活性希釈剤又は食用のキャリアを含有する。それに加えて、以下のアジュバントが存在し得る:シロップ、アカシア、ソルビトール、ポリビニルピロリドン、カルボキシメチルセルロース、エチルセルロース、微結晶性セルロース、トラガカント又はゼラチンのようなバインダー及びそれらの混合物、賦形剤、例えば澱粉、ラクトース又はデキストリン、崩壊剤(例えばアルギン酸)、アルギン酸ナトリウム、Primogel、トウモロコシ澱粉など、滑沢剤(例えばステアリン酸マグネシウム又はSterotex)、充填材(例えばラクトース、マンニトール、澱粉、リン酸カルシウム、ソルビトール、メチルセルロース及びそれらの混合物)、滑沢剤(例えばステアリン酸マグネシウム、高分子重合体(例えばポリエチレングリコール)、高分子量脂肪酸(例えばステアリン酸)、二酸化ケイ素、湿潤剤(例えばラウリル硫酸ナトリウム)、流動促進剤(例えばコロイド状二酸化ケイ素)、ショ糖又はサッカリン、香料(例えばセイヨウハッカ)、サリチル酸メチル又はオレンジ調味料のような甘味料及び色素。
組成物がカプセル(例えばゼラチンカプセル)の形態である場合、上記のタイプの材料に加えて、液体キャリア(例えばポリエチレングリコール又は脂肪油)を含有し得る
組成物は、液体(例えばエリキシル、シロップ、溶液、水性エマルジョン又は油性エマルジョン又は懸濁物であるか、又は使用前に水及び/又は他の液体媒体によって、再構成され得る乾燥粉末であり得る。2つの例として、液体は、経口投与で、又は注射によって送達させるためであり得る。経口投与が意図される場合、好ましい組成物は、本発明の化合物に加えて、1つ以上の甘味料、糊料、防腐剤(例えばアルキルp−ヒドロキシベンゾエート)、染料/着色剤及び香味向上剤を含有する。注射によって投与されることが意図される組成物において、界面活性剤、防腐剤(例えばアルキルp−ヒドロキシベンゾエート)、湿潤剤、分散剤、沈澱防止剤(例えばソルビトール、ブドウ糖又は他の砂糖シロップ剤)、バッファー、安定化剤及び等張剤のうち1つ以上が含まれ得る。乳化剤は、レシチン又はソルビトールモノオレエートから選ばれ得る
本発明の液体医薬組成物は、それらが溶液、懸濁物又は他の同様の形態であるか否かに関わらず、1つ以上の下記のアジュバントを含有し得る:注射用水のような滅菌希釈液、食塩水、好ましくは生理食塩液、リンゲル液、等張食塩水、不揮発性油、固定化油、例えば、溶媒又は懸濁媒体として役立ち得る合成モノグリセリドまたはジグリセリド、ポリエチレングリコール、グリセリン、プロピレングリコール又は他の溶媒、抗菌剤(例えばベンジルアルコール又はメチルパラベン)、抗酸化剤(例えばアスコルビン酸又は亜硫酸水素ナトリウム)、キレート剤(例えばエチレンジアミン四酢酸)、バッファー(例えば酢酸塩、クエン酸塩、又はリン酸塩)及び張度を調節するための薬剤、例えば塩化ナトリウム又はデキストロース。非経口調製物は、アンプル、使い捨て注射器又はガラス若しくはプラスチック製の多投与用瓶に封入できる。生理食塩液は、好ましいアジュバントである。注射可能な医薬組成物は、好ましくは無菌である。
非経口又は経口投与のいずれかのために意図される液体組成物は、適切な投与量が得られるように、所定の量の本発明の化合物を含有すべきである。典型的には、この量は、組成物中で、少なくとも0.01%の本発明の化合物である。経口投与が意図される場合、この量は組成物の重量の0.1〜約70%の間で変動し得る。好ましい経口組成物は、活性なアミノシクロヘキシルエーテル化合物を約4%〜約50%含有する。本発明の好ましい組成物及び調製物は、非経口投与単位が0.01〜10重量%の活性化合物を含有することが好ましい。
医薬組成物は、局所投与を意図されてもよく、その場合には、キャリアは、溶液、エマルジョン、軟膏、クリーム又はゲルベースを好適に含んでもよい。ベースは、例えば、以下の1つ以上を含んでもよい:ペトロラタム、ラノリン、ポリエチレングリコール、ミツバチワックス、鉱油、希釈液(例えば水及びアルコール)及び乳化剤及び安定化剤。増粘剤は、局所投与のための医薬組成物に存在し得る。経皮投与が意図される場合、組成物は経皮パッチを含んでもよく、或いは、イオン泳動法デバイスを含んでもよい。局所処方物では、約0.1〜約25%w/v(単位容積重量)の本発明の化合物を含有し得る
上記組成物は、直腸投与のために、例えば、直腸において溶解し、薬剤を放出する座剤のような形態であり得る。直腸投与のための組成物は、好適な非刺激性の賦形剤として油脂性ベースを含有し得る。このようなベースとしては、ラノリン、カカオ脂及びポリエチレングリコールが挙げられるが、これらに限定されるものではない。低融点のワックスは、座剤の調製に適しており、脂肪酸グリセリド及び/又はカカオ脂の混合物が適切なワックスである。ワックスは溶解してもよく、アミノシクロヘキシルエーテル化合物は、攪拌することによってその中に均質に分散する。次いで、融解した均質な混合物は、簡便なサイズの型に注がれ、冷却され、固形化させる。
上記組成物は、固体又は液体の投与単位の物理的形態を改変するさまざまな材料を含んでもよい。
例えば、組成物は、活性成分の周りをコーティングするシェルを形成する材料を含んでもよい。コーティングシェルを形成する材料は、典型的に、不活性で、例えば、糖、セラック及び他の腸溶コーティング剤から選ばれ得る。あるいは、活性成分は、ゼラチンカプセル又はサシェに包まれていてもよい。
固体又は液体の形態の組成物は、アミノシクロヘキシルエーテル化合物と結合して、活性成分の送達を助ける薬剤を含んでもよい。この能力で作用し得る好適な薬剤としては、モノクローナル又はポリクローナル抗体、タンパク質又はリポソームが挙げられる。
本発明の医薬組成物は、気体の投与単位からなってもよく、例えば、それがエアゾールの形態であり得る。エアゾールとの用語は、コロイド性のものから加圧パッケージからなるシステムにわたる種々のシステムを示すために使用される。送達は、液化ガス又は圧縮ガスによって、又は活性成分を送達する適切なポンプシステムによってであり得る。本発明の化合物のエアゾールは、活性成分を送達するために、単相、二相性又は三相性システムにおいて送達され得る。エアゾールの送達は、必要な容器、アクティベータ、弁、サブ容器などを含み、それらを組み合わせてキットを形成し得る。好ましいエアゾールは、試験を過度に行うことなく当業者で決定され得る。
固体、液体又は気体の形態のいずれであるにせよ、本発明の医薬組成物は、温血動物におけるイオンチャネル活性を調節するため、又はインビトロでイオンチャネルを調節するためのいずれかの方法において使用される、又は心房性/上室性の不整脈及び心室性不整脈、心房性細動、心室性細動、心房粗動、心室粗動を含む不整脈、中枢神経系、痙攣、心臓血管疾患(例えば高い血液コレステロール又はトリグリセリドレベルによって、生じる疾患)、脳又は心筋虚血症、高血圧、長QT症候群、脳卒中、片頭痛、眼疾患、真正糖尿病、ミオパシ、Beckerのミオトニ、重症筋無力症、先天性パラミオトニア、悪性高熱、高カリウム血性周期性四肢麻痺、Tomsenのミオトニ、自己免疫不全、臓器移植又は骨髄移植の移植片拒絶、心不全、低血圧、アルツハイマー病、痴呆及び他の精神障害(脱毛症、性的機能不全、不能、脱髄疾患、多発性硬化症、筋萎縮性側索硬化症、癲癇性痙攣、うつ、不安症、精神分裂症、パーキンソン病、呼吸不調、嚢胞性線維症、喘息、咳、炎症、関節炎、アレルギー、尿失禁、過敏性腸症候群及び胃腸障害(例えば胃腸の炎症及び潰瘍又は他の疾患)の治療及び/又は予防において使用される、1つ以上の既知の薬理学的薬剤を含有し得る。リビドー強化、無痛法又は局所麻酔を引き起こすことが公知の他の薬剤は、本発明の化合物と組み合わされ得る
上記組成物は、製薬技術で周知の方法により調製され得る。本発明のアミノシクロヘキシルエーテル化合物は、薬学的に受容可能な溶媒(例えば水又は生理食塩液)の溶媒和物の形であり得る。あるいは、化合物が、遊離塩基の形で又は薬学的に受容可能な塩、例えば塩酸塩、硫酸塩、リン酸塩、クエン酸、フマル酸塩、メタンスルホン酸塩、酢酸塩、酒石酸塩、マレイン酸塩、乳酸塩、マンデル酸、サリチル酸塩、コハク酸塩及び当該技術分野で公知の他の塩の形態であり得る。適当な塩は、使用(例えば経口又は非経口の投与経路)の適切な様式のための化合物のバイオアベイラビリティ又は安定性を強化するために選ばれる。
注射により投与することを意図される組成物は、本発明のアミノシクロヘキシルエーテル化合物を水、好ましくは緩衝剤と組み合わせて溶液を形成することにより調製することができる。水は、望ましくは無菌の発熱性物質を含まない水である。界面活性剤は、均一な溶液又は懸濁液の状態の形成を容易にするために加えられ得る。界面活性剤は、水性の送達システムにおいてアミノシクロヘキシルエーテル化合物の放出又は均質な分散を容易にするために、非共有結合的にアミノシクロヘキシルエーテル化合物と相互作用する化合物である。本発明のアミノシクロヘキシルエーテル化合物が疎水性であり得るため、界面活性剤は本発明の水性組成物中に望ましく存在する。注射のための他のキャリアとしては、無菌の発熱性物質を含まないオレイン酸エチル、無水アルコール、プロピレングリコール、及びそれらの混合物が挙げられるが、これに限定されるものではない。
注射溶液のための適切な薬学的アジュバントとしては、安定化剤、溶解剤、バッファー、粘度調節剤が挙げられる。これらのアジュバントの例としては、エタノール、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)、酒石酸塩バッファー、クエン酸バッファー、高分子量ポリエチレンオキシド粘性調節剤が挙げられる。これらの医薬処方物は、筋肉内、硬膜外、腹膜内、又は静脈内に注射され得る
本明細書中で使用される場合、「不整脈を治療する」ことは、不整脈の治療を指す。有効量の本発明の組成物は、温血動物(例えばヒト)の不整脈を処理するために用いられる。有効量の抗不整脈薬の有効量を投与する方法は公知の技術であり、経口又は非経口の投与形態の投与を含む。このような投与形態は、非経口の投与形態を含むが、これに限定されるものではない。このような投与形態は、注射液、錠剤、カプセル、徐放性インプラント及び経皮送達システムを含むが、これに限定されるものではない。一般的に、経口又は静脈内投与は、いくつかの治療において好ましい。投与量及び頻度は、悪影響を与えずに、有効レベルの薬剤を作製するのに選ばれる。抗不整脈効果又は他の医療適用のために経口又は静脈内投与される場合、約0.01〜約100mg/kg/日まで、典型的には約0.1〜10mg/kgまでの投与量の範囲である。
本発明の組成物の投与は、他の剤の投与と組み合わせて行われ得る。例えば、化合物がオピオイド活性を示す(このような活性は望ましくない)場合、オピオイドアンタゴニストを投与することが望ましい場合がある。ナロキソンは、抗不整脈活性に対して悪い干渉がなく、投与された化合物のオピオイド活性と拮抗し得る。別の例として、本発明のアミノシクロヘキシルエーテル化合物は、局所麻酔を誘発するために、エピネフリンと共に投与され得る
(他の組成物)
本発明はさらに、上記の式の1つ以上の化合物を含む医薬組成物を含有するキットを提供する。上記キットはさらに、不整脈の治療のための、又は無痛法及び/又は局所麻酔を行うための、及び本明細書中に開示される他の用途のための、イオンチャネルの活性を調節するための医薬組成物を使用するための装置を含む。望ましくは、市販のパッケージは、医薬組成物の1つ以上の単位投与量を含有する。例えば、このような単位投与量は、静脈内注射の調製に充分な量であり得る。光及び/又は空気に感受性を示す化合物は、特別なパッケージ及び/又は処方物を必要とする場合があることは当業者にとって明らかである。例えば、光を通さず、及び/又は大気との接触を防ぐようなパッケージが使用されてもよく、適切なコーティング又は賦形剤とともに処方化され得る
(薬理学的な実施形態)
他の実施態様において、本発明は、温血動物におけるイオンチャネル活性を調節するための方法における使用のため、又はインビトロにおいてイオンチャネル活性を調節するための方法における使用のための、それらの単離されたエナンチオマー、ジアステレオマー及び幾何異性体、ならびにそれらの混合物を含む、本発明の1つ以上の化合物、例えば、式(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、又は(IE)に記載の化合物、又は溶媒和物、薬学的に受容可能な塩、エステル、アミド、錯体、キレート、立体異性体、立体異性体混合物、幾何異性体、結晶性形態又はアモルファス形態、代謝物、代謝前駆体又はプロドラッグ;又は上述のような化合物又は化合物を含有する混合物を含む組成物又は医薬品を提供する。この実施形態の1つの態様において、イオンチャネル活性が調節される温血動物は、哺乳動物であり;1つの態様では、温血動物はヒトであり;1つの態様では、温血動物は家畜である。
他の実施形態において、本発明は、温血動物におけるイオンチャネル活性を調節するための方法における使用のため、又はインビトロにおいてイオンチャネル活性を調節するための方法における使用のための、以下からなる群より選択される1つ以上の化合物、或いは上述の化合物又は化合物を含有する混合物を含む組成物又は医薬品を供する:
(1R,2R)/(1S,2S)−2[(3R)/(3S)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサン遊離塩基、又はそれらの任意の塩、又はそれらの任意の溶媒和物;
(1R,2R)/(1S,2S)−2−[(3R)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサン遊離塩基、又はそれらの任意の塩、又はそれらの任意の溶媒和物;
(1R,2R)/(1S,2S)−2−[(3S)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサン遊離塩基、又はそれらの任意の塩、又はそれらの任意の溶媒和物;
(1R,2R)−2−[(3R)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサン遊離塩基、又はそれらの任意の塩、又はそれらの任意の溶媒和物;
(1R,2R)−2−[(3S)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサン遊離塩基、又はそれらの任意の塩、又はそれらの任意の溶媒和物;
(1S,2S)−2−[(3R)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサン遊離塩基、又はそれらの任意の塩、又はそれらの任意の溶媒和物;
(1S,2S)−2[(3S)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサン遊離塩基、又はそれらの任意の塩、又はそれらの任意の溶媒和物;
(1R,2S)−2[(3R)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサン遊離塩基、又はそれらの任意の塩、又はそれらの任意の溶媒和物;
(1R,2S)−2−[(3S)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサン遊離塩基、又はそれらの任意の塩、又はそれらの任意の溶媒和物;
(1S,2R)−2−[(3R)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサン遊離塩基、又はそれらの任意の塩、又はそれらの任意の溶媒和物;
(1S,2R)−2−[(3S)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサン遊離塩基、又はそれらの任意の塩、又はそれらの任意の溶媒和物;
(1R,2S)/(1S,2R)−2−[(3R)/(3S)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサン遊離塩基、又はそれらの任意の塩、又はそれらの任意の溶媒和物。
この実施形態の1つの態様において、イオンチャネル活性が調節される温血動物は、哺乳動物であり;1つの態様では、温血動物はヒトであり;1つの態様では、温血動物は家畜である。
本発明の中で開示されるように、種々の心疾患状態は、それらの単離されたエナンチオマー、ジアステレオマー及び幾何異性体、ならびにそれらの混合物を含む、本発明の1つ以上の化合物、例えば、式(IA)、(IB)、(IC)、(ID)又は(IE)に記載の化合物、又は溶媒和物、薬学的に受容可能な塩、エステル、アミド、錯体、キレート、立体異性体、立体異性体混合物、幾何異性体、結晶又はアモルファス形態、代謝物、代謝前駆体又はそれらのプロドラッグの使用、又は上記の通りの化合物又は化合物を含有する混合物を含む組成物又は薬物の使用により治療及び/又は予防され得る。本発明のこれらの化合物は、単独で又は1つ以上の付加的な化合物とともにイオンチャネルを調節する化合物であり、選択的に特定のイオン電流を調節することが可能である。本明細書において称されるイオン電流は、一般的に心臓電流であって、より詳しくは、ナトリウム電流及び初期再分極流である。
初期再分極流は、膜電圧の脱分極後に迅速に活性化し、細胞の再分極に影響を与える心臓イオン電流に対応する。これらの電流の多くは、カリウム電流であり、限定されないが、心臓一過性外部カリウム電流(Ito )(例えばKv4.2及びKv4.3)、及び超高速遅延整流(IKur)(例えばKv1.5、Kv1.4及びKv2.1)を含んでもよい。超高速遅延整流(IKur)はさらに、Isusと記載されていた。第2のカルシウム依存性一過性外部電流(Ito2)もさらに記載されていた。
本発明により治療及び/又は予防され得る病的状態には、さまざまな心臓血管疾患が制限されることなく含まれ得る。
本発明により治療及び/又は予防され得る心疾患状態には、不整脈(例えばさまざまな種類の心房性及び心室性不整脈)、例えば心房性細動、心房粗動、心室性細動、心室粗動が制限されることなく含まれ得る。
一実施形態において、本発明は、選択的に心臓の初期再分極流及び心臓ナトリウム電流を阻害するために用いることが可能なイオンチャネル調節化合物を提供する。
別の実施形態では、本発明は、「催不整脈基質」が心臓に存在する状況の下で、選択的に心臓の初期再分極流及び心臓ナトリウム電流を阻害するために用いることが可能なイオンチャネル調節化合物を提供する。「催不整脈基質」は、心臓活動電位持続時間の減少及び/又は活動電位形態の変化、早発の活動電位、高い心拍数によって特徴付けられ、また、活動電位間の時間及び虚血状態又は炎症による心臓の環境酸性度が上昇するまでの時間の変動が大きくなることがある。これらのような変化は、心筋の虚血状態又は炎症の条件及び不整脈(例えば心房性細動)の発症に先行するそれらの状況の間、観察される。
他の実施形態において、本発明は、温血動物におけるイオンチャネル活性を調節するための方法であって、当該方法は、それらを必要とする温血動物に、それらの単離されたエナンチオマー、ジアステレオマー及び幾何異性体、ならびにそれらの混合物を含む、本発明の1つ以上の化合物、例えば、式(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、又は(IE)に記載の化合物、又は溶媒和物、薬学的に受容可能な塩、エステル、アミド、錯体、キレート、立体異性体、立体異性体混合物、幾何異性体、結晶性形態又はアモルファス形態、代謝物、代謝前駆体又はそれらのプロドラッグ、或いは上述の化合物又は化合物を含有する混合物を含む組成物又は医薬品の有効量を投与する工程を含む、方法を提供する。
他の実施形態において、本発明は、インビトロ設定においてイオンチャネル活性を調節するための方法であって、当該方法は、それらを必要とする温血動物に、それらの単離されたエナンチオマー、ジアステレオマー及び幾何異性体、ならびにそれらの混合物を含む、本発明の1つ以上の化合物、例えば、式(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、又は(IE)に記載の化合物、又は溶媒和物、薬学的に受容可能な塩、エステル、アミド、錯体、キレート、立体異性体、立体異性体混合物、幾何異性体、結晶性形態又はアモルファス形態、代謝物、代謝前駆体又はそれらのプロドラッグ、或いは上述の化合物又は化合物を含有する混合物を含む組成物又は医薬品の有効量を投与する工程を含む、方法を提供する。
他の実施形態において、本発明は、温血動物においてイオンチャネルの活性/コンダクタンスをブロック/阻害するための方法であって、当該方法は、それらを必要とする温血動物に、それらの単離されたエナンチオマー、ジアステレオマー及び幾何異性体、ならびにそれらの混合物を含む、本発明の1つ以上の化合物、例えば、式(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、又は(IE)に記載の化合物、又は溶媒和物、薬学的に受容可能な塩、エステル、アミド、錯体、キレート、立体異性体、立体異性体混合物、幾何異性体、結晶性形態又はアモルファス形態、代謝物、代謝前駆体又はそれらのプロドラッグ、或いは上述の化合物又は化合物を含有する混合物を含む組成物又は医薬品の有効量を投与する工程を含む、方法を提供する。
他の実施形態において、本発明は、温血動物においてイオンチャネルの活性/コンダクタンスをインビトロ設定でブロック/阻害するための方法であって、当該方法は、それらを必要とする温血動物に、それらの単離されたエナンチオマー、ジアステレオマー及び幾何異性体、ならびにそれらの混合物を含む、本発明の1つ以上の化合物、例えば、式(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、又は(IE)に記載の化合物、又は溶媒和物、薬学的に受容可能な塩、エステル、アミド、錯体、キレート、立体異性体、立体異性体混合物、幾何異性体、結晶性形態又はアモルファス形態、代謝物、代謝前駆体又はそれらのプロドラッグ、或いは上述の化合物又は化合物を含有する混合物を含む組成物又は医薬品の有効量を投与する工程を含む、方法を提供する。
他の実施形態において、本発明は、温血動物においてカリウムイオンチャネル活性を調節するための方法であって、当該方法は、それらを必要とする温血動物に、それらの単離されたエナンチオマー、ジアステレオマー及び幾何異性体、ならびにそれらの混合物を含む、本発明の1つ以上の化合物、例えば、式(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、又は(IE)に記載の化合物、又は溶媒和物、薬学的に受容可能な塩、エステル、アミド、錯体、キレート、立体異性体、立体異性体混合物、幾何異性体、結晶性形態又はアモルファス形態、代謝物、代謝前駆体又はそれらのプロドラッグ、或いは上述の化合物又は化合物を含有する混合物を含む組成物又は医薬品の有効量を投与する工程を含む、方法を提供する。
他の実施形態において、本発明は、温血動物において電圧によるカリウムイオンチャネル活性を調節するための方法であって、当該方法は、それらを必要とする温血動物に、それらの単離されたエナンチオマー、ジアステレオマー及び幾何異性体、ならびにそれらの混合物を含む、本発明の1つ以上の化合物、例えば、式(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、又は(IE)に記載の化合物、又は溶媒和物、薬学的に受容可能な塩、エステル、アミド、錯体、キレート、立体異性体、立体異性体混合物、幾何異性体、結晶性形態又はアモルファス形態、代謝物、代謝前駆体又はそれらのプロドラッグ、或いは上述の化合物又は化合物を含有する混合物を含む組成物又は医薬品の有効量を投与する工程を含む、方法を提供する。
他の実施形態において、本発明は、温血動物において心臓ナトリウム電流の活性を調節するための方法であって、当該方法は、それらを必要とする温血動物に、それらの単離されたエナンチオマー、ジアステレオマー及び幾何異性体、ならびにそれらの混合物を含む、本発明の1つ以上の化合物、例えば、式(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、又は(IE)に記載の化合物、又は溶媒和物、薬学的に受容可能な塩、エステル、アミド、錯体、キレート、立体異性体、立体異性体混合物、幾何異性体、結晶性形態又はアモルファス形態、代謝物、代謝前駆体又はそれらのプロドラッグ、或いは上述の化合物又は化合物を含有する混合物を含む組成物又は医薬品の有効量を投与する工程を含む、方法を提供する。
他の実施形態において、本発明は、温血動物において心臓の初期分極流及び心臓ナトリウム電流のイオンチャネル活性を調節するための方法であって、当該方法は、それらを必要とする温血動物に、それらの単離されたエナンチオマー、ジアステレオマー及び幾何異性体、ならびにそれらの混合物を含む、本発明の1つ以上の化合物、例えば、式(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、又は(IE)に記載の化合物、又は溶媒和物、薬学的に受容可能な塩、エステル、アミド、錯体、キレート、立体異性体、立体異性体混合物、幾何異性体、結晶性形態又はアモルファス形態、代謝物、代謝前駆体又はそれらのプロドラッグ、或いは上述の化合物又は化合物を含有する混合物を含む組成物又は医薬品の有効量を投与する工程を含む、方法を提供する。
他の実施形態において、本発明は、温血動物において心臓の初期分極流及び心臓ナトリウム電流のイオンチャネル活性をブロック/阻害するための方法であって、当該方法は、それらを必要とする温血動物に、それらの単離されたエナンチオマー、ジアステレオマー及び幾何異性体、ならびにそれらの混合物を含む、本発明の1つ以上の化合物、例えば、式(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、又は(IE)に記載の化合物、又は溶媒和物、薬学的に受容可能な塩、エステル、アミド、錯体、キレート、立体異性体、立体異性体混合物、幾何異性体、結晶性形態又はアモルファス形態、代謝物、代謝前駆体又はそれらのプロドラッグ、或いは上述の化合物又は化合物を含有する混合物を含む組成物又は医薬品の有効量を投与する工程を含む、方法を提供する。
他の実施形態において、本発明は、温血動物において心臓の初期分極流及び心臓ナトリウム電流のイオンチャネル活性に関与する心臓イオンチャネルをブロック/阻害するための方法であって、当該方法は、それらを必要とする温血動物に、それらの単離されたエナンチオマー、ジアステレオマー及び幾何異性体、ならびにそれらの混合物を含む、本発明の1つ以上の化合物、例えば、式(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、又は(IE)に記載の化合物、又は溶媒和物、薬学的に受容可能な塩、エステル、アミド、錯体、キレート、立体異性体、立体異性体混合物、幾何異性体、結晶性形態又はアモルファス形態、代謝物、代謝前駆体又はそれらのプロドラッグ、或いは上述の化合物又は化合物を含有する混合物を含む組成物又は医薬品の有効量を投与する工程を含む、方法を提供する。
別の実施形態では、本発明は、催不整脈基質が心臓に存在する状況の下で、温血動物において心臓の初期分極流及び心臓ナトリウム電流のイオンチャネル活性に関与する心臓イオンチャネルをブロック/阻害するための方法であって、当該方法は、それらを必要とする温血動物に、それらの単離されたエナンチオマー、ジアステレオマー及び幾何異性体、ならびにそれらの混合物を含む、本発明の1つ以上の化合物、例えば、式(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、又は(IE)に記載の化合物、又は溶媒和物、薬学的に受容可能な塩、エステル、アミド、錯体、キレート、立体異性体、立体異性体混合物、幾何異性体、結晶性形態又はアモルファス形態、代謝物、代謝前駆体又はそれらのプロドラッグ、或いは上述の化合物又は化合物を含有する混合物を含む組成物又は医薬品の有効量を投与する工程を含む、方法を提供する。
別の実施形態では、本発明は、催不整脈基質が心臓に存在する状況の下で、温血動物において心臓の初期分極流及び心臓ナトリウム電流のイオンチャネル活性に関与する心臓イオンチャネルをブロック/阻害するための方法であって、当該方法は、それらを必要とする温血動物に、それらの単離されたエナンチオマー、ジアステレオマー及び幾何異性体、ならびにそれらの混合物を含む、本発明の1つ以上の化合物、例えば、式(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、又は(IE)に記載の化合物、又は溶媒和物、薬学的に受容可能な塩、エステル、アミド、錯体、キレート、立体異性体、立体異性体混合物、幾何異性体、結晶性形態又はアモルファス形態、代謝物、代謝前駆体又はそれらのプロドラッグ、或いは上述の化合物又は化合物を含有する混合物を含む組成物又は医薬品の有効量を投与する工程を含む、方法を提供する。
他の実施形態において、本発明において称される初期再分極流は、膜電圧の脱分極後に迅速に活性化し、細胞の再分極に影響を与えるイオン電流を含む。
他の実施形態において、本発明において称される初期再分極流は、心臓一過性外部カリウム電流(Ito)及び超高速遅延整流(IKur)を含む。
他の実施形態において、本発明において称される心臓一過性外部カリウム電流(Ito)及び/又は超高速遅延整流(IKur)は、Kv4.2、Kv4.3、Kv2.1、Kv1.4及びKv1.5電流のうちの少なくとも1つを含む。
他の実施形態において、本発明は、温血動物における不整脈を治療及び/又は予防するための方法であって、当該方法は、それらを必要とする温血動物に、それらの単離されたエナンチオマー、ジアステレオマー及び幾何異性体、ならびにそれらの混合物を含む、本発明の1つ以上の化合物、例えば、式(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、又は(IE)に記載の化合物、又は溶媒和物、薬学的に受容可能な塩、エステル、アミド、錯体、キレート、立体異性体、立体異性体混合物、幾何異性体、結晶性形態又はアモルファス形態、代謝物、代謝前駆体又はそれらのプロドラッグ、或いは上述の化合物又は化合物を含有する混合物を含む組成物又は医薬品の有効量を投与する工程を含む、方法を提供する。
他の実施形態において、本発明は、温血動物における心房性不整脈を治療及び/又は予防するための方法であって、当該方法は、それらを必要とする温血動物に、それらの単離されたエナンチオマー、ジアステレオマー及び幾何異性体、ならびにそれらの混合物を含む、本発明の1つ以上の化合物、例えば、式(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、又は(IE)に記載の化合物、又は溶媒和物、薬学的に受容可能な塩、エステル、アミド、錯体、キレート、立体異性体、立体異性体混合物、幾何異性体、結晶性形態又はアモルファス形態、代謝物、代謝前駆体又はそれらのプロドラッグ、或いは上述の化合物又は化合物を含有する混合物を含む組成物又は医薬品の有効量を投与する工程を含む、方法を提供する。
他の実施形態において、本発明は、温血動物における心室性不整脈を治療及び/又は予防するための方法であって、当該方法は、それらを必要とする温血動物に、それらの単離されたエナンチオマー、ジアステレオマー及び幾何異性体、ならびにそれらの混合物を含む、本発明の1つ以上の化合物、例えば、式(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、又は(IE)に記載の化合物、又は溶媒和物、薬学的に受容可能な塩、エステル、アミド、錯体、キレート、立体異性体、立体異性体混合物、幾何異性体、結晶性形態又はアモルファス形態、代謝物、代謝前駆体又はそれらのプロドラッグ、或いは上述の化合物又は化合物を含有する混合物を含む組成物又は医薬品の有効量を投与する工程を含む、方法を提供する。
他の実施形態において、本発明は、温血動物における心房の原線維形成を治療及び/又は予防するための方法であって、当該方法は、それらを必要とする温血動物に、それらの単離されたエナンチオマー、ジアステレオマー及び幾何異性体、ならびにそれらの混合物を含む、本発明の1つ以上の化合物、例えば、式(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、又は(IE)に記載の化合物、又は溶媒和物、薬学的に受容可能な塩、エステル、アミド、錯体、キレート、立体異性体、立体異性体混合物、幾何異性体、結晶性形態又はアモルファス形態、代謝物、代謝前駆体又はそれらのプロドラッグ、或いは上述の化合物又は化合物を含有する混合物を含む組成物又は医薬品の有効量を投与する工程を含む、方法を提供する。
他の実施形態において、本発明は、温血動物における心室の原線維形成を治療及び/又は予防するための方法であって、当該方法は、それらを必要とする温血動物に、それらの単離されたエナンチオマー、ジアステレオマー及び幾何異性体、ならびにそれらの混合物を含む、本発明の1つ以上の化合物、例えば、式(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、又は(IE)に記載の化合物、又は溶媒和物、薬学的に受容可能な塩、エステル、アミド、錯体、キレート、立体異性体、立体異性体混合物、幾何異性体、結晶性形態又はアモルファス形態、代謝物、代謝前駆体又はそれらのプロドラッグ、或いは上述の化合物又は化合物を含有する混合物を含む組成物又は医薬品の有効量を投与する工程を含む、方法を提供する。
他の実施形態において、本発明は、温血動物における心房性粗動を治療及び/又は予防するための方法であって、当該方法は、それらを必要とする温血動物に、それらの単離されたエナンチオマー、ジアステレオマー及び幾何異性体、ならびにそれらの混合物を含む、本発明の1つ以上の化合物、例えば、式(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、又は(IE)に記載の化合物、又は溶媒和物、薬学的に受容可能な塩、エステル、アミド、錯体、キレート、立体異性体、立体異性体混合物、幾何異性体、結晶性形態又はアモルファス形態、代謝物、代謝前駆体又はそれらのプロドラッグ、或いは上述の化合物又は化合物を含有する混合物を含む組成物又は医薬品の有効量を投与する工程を含む、方法を提供する。
他の実施形態において、本発明は、温血動物における心室性粗動を治療及び/又は予防するための方法であって、当該方法は、それらを必要とする温血動物に、それらの単離されたエナンチオマー、ジアステレオマー及び幾何異性体、ならびにそれらの混合物を含む、本発明の1つ以上の化合物、例えば、式(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、又は(IE)に記載の化合物、又は溶媒和物、薬学的に受容可能な塩、エステル、アミド、錯体、キレート、立体異性体、立体異性体混合物、幾何異性体、結晶性形態又はアモルファス形態、代謝物、代謝前駆体又はそれらのプロドラッグ、或いは上述の化合物又は化合物を含有する混合物を含む組成物又は医薬品の有効量を投与する工程を含む、方法を提供する。
他の実施形態において、本発明は、それらを必要とする温血動物に、以下からなる群より選択される1つ以上の化合物の有効量を投与する工程を含む、温血動物において不整脈を治療及び/又は予防するための方法を提供する:
(1R,2R)/(1S,2S)−2[(3R)/(3S)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサン遊離塩基、又はそれらの任意の塩、又はそれらの任意の溶媒和物;
(1R,2R)/(1S,2S)−2−[(3R)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサン遊離塩基、又はそれらの任意の塩、又はそれらの任意の溶媒和物;
(1R,2R)/(1S,2S)−2−[(3S)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサン遊離塩基、又はそれらの任意の塩、又はそれらの任意の溶媒和物;
(1R,2R)−2−[(3R)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサン遊離塩基、又はそれらの任意の塩、又はそれらの任意の溶媒和物;
(1R,2R)−2−[(3S)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサン遊離塩基、又はそれらの任意の塩、又はそれらの任意の溶媒和物;
(1S,2S)−2−[(3R)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサン遊離塩基、又はそれらの任意の塩、又はそれらの任意の溶媒和物;
(1S,2S)−2[(3S)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサン遊離塩基、又はそれらの任意の塩、又はそれらの任意の溶媒和物;
(1R,2S)−2[(3R)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサン遊離塩基、又はそれらの任意の塩、又はそれらの任意の溶媒和物;
(1R,2S)−2−[(3S)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサン遊離塩基、又はそれらの任意の塩、又はそれらの任意の溶媒和物;
(1S,2R)−2−[(3R)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサン遊離塩基、又はそれらの任意の塩、又はそれらの任意の溶媒和物;
(1S,2R)−2−[(3S)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサン遊離塩基、又はそれらの任意の塩、又はそれらの任意の溶媒和物;
(1R,2S)/(1S,2R)−2−[(3R)/(3S)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサン遊離塩基、又はそれらの任意の塩、又はそれらの任意の溶媒和物;或いは上述の化合物又は化合物を含有する混合物を含む組成物又は医薬品。
別の実施形態において、本発明は、それらを必要とする温血動物に、以下からなる群より選択される1つ以上の化合物の有効量を投与する工程を含む、温血動物において心房性不整脈を治療及び/又は予防するための方法を提供する:
(1R,2R)/(1S,2S)−2[(3R)/(3S)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサン遊離塩基、又はそれらの任意の塩、又はそれらの任意の溶媒和物;
(1R,2R)/(1S,2S)−2−[(3R)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサン遊離塩基、又はそれらの任意の塩、又はそれらの任意の溶媒和物;
(1R,2R)/(1S,2S)−2−[(3S)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサン遊離塩基、又はそれらの任意の塩、又はそれらの任意の溶媒和物;
(1R,2R)−2−[(3R)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサン遊離塩基、又はそれらの任意の塩、又はそれらの任意の溶媒和物;
(1R,2R)−2−[(3S)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサン遊離塩基、又はそれらの任意の塩、又はそれらの任意の溶媒和物;
(1S,2S)−2−[(3R)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサン遊離塩基、又はそれらの任意の塩、又はそれらの任意の溶媒和物;
(1S,2S)−2[(3S)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサン遊離塩基、又はそれらの任意の塩、又はそれらの任意の溶媒和物;
(1R,2S)−2[(3R)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサン遊離塩基、又はそれらの任意の塩、又はそれらの任意の溶媒和物;
(1R,2S)−2−[(3S)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサン遊離塩基、又はそれらの任意の塩、又はそれらの任意の溶媒和物;
(1S,2R)−2−[(3R)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサン遊離塩基、又はそれらの任意の塩、又はそれらの任意の溶媒和物;
(1S,2R)−2−[(3S)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサン遊離塩基、又はそれらの任意の塩、又はそれらの任意の溶媒和物;
(1R,2S)/(1S,2R)−2−[(3R)/(3S)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサン遊離塩基、又はそれらの任意の塩、又はそれらの任意の溶媒和物;或いは上述の化合物又は化合物を含有する混合物を含む組成物又は医薬品。
別の実施形態において、本発明は、それらを必要とする温血動物に、以下からなる群より選択される1つ以上の化合物の有効量を投与する工程を含む、温血動物において心室性不整脈を治療及び/又は予防するための方法を提供する:
(1R,2R)/(1S,2S)−2[(3R)/(3S)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサン遊離塩基、又はそれらの任意の塩、又はそれらの任意の溶媒和物;
(1R,2R)/(1S,2S)−2−[(3R)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサン遊離塩基、又はそれらの任意の塩、又はそれらの任意の溶媒和物;
(1R,2R)/(1S,2S)−2−[(3S)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサン遊離塩基、又はそれらの任意の塩、又はそれらの任意の溶媒和物;
(1R,2R)−2−[(3R)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサン遊離塩基、又はそれらの任意の塩、又はそれらの任意の溶媒和物;
(1R,2R)−2−[(3S)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサン遊離塩基、又はそれらの任意の塩、又はそれらの任意の溶媒和物;
(1S,2S)−2−[(3R)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサン遊離塩基、又はそれらの任意の塩、又はそれらの任意の溶媒和物;
(1S,2S)−2[(3S)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサン遊離塩基、又はそれらの任意の塩、又はそれらの任意の溶媒和物;
(1R,2S)−2[(3R)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサン遊離塩基、又はそれらの任意の塩、又はそれらの任意の溶媒和物;
(1R,2S)−2−[(3S)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサン遊離塩基、又はそれらの任意の塩、又はそれらの任意の溶媒和物;
(1S,2R)−2−[(3R)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサン遊離塩基、又はそれらの任意の塩、又はそれらの任意の溶媒和物;
(1S,2R)−2−[(3S)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサン遊離塩基、又はそれらの任意の塩、又はそれらの任意の溶媒和物;
(1R,2S)/(1S,2R)−2−[(3R)/(3S)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサン遊離塩基、又はそれらの任意の塩、又はそれらの任意の溶媒和物;或いは上述の化合物又は化合物を含有する混合物を含む組成物又は医薬品。
別の実施形態において、本発明は、それらを必要とする温血動物に、以下からなる群より選択される1つ以上の化合物の有効量を投与する工程を含む、温血動物において心房の原線維形成を治療及び/又は予防するための方法を提供する:
(1R,2R)/(1S,2S)−2[(3R)/(3S)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサン遊離塩基、又はそれらの任意の塩、又はそれらの任意の溶媒和物;
(1R,2R)/(1S,2S)−2−[(3R)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサン遊離塩基、又はそれらの任意の塩、又はそれらの任意の溶媒和物;
(1R,2R)/(1S,2S)−2−[(3S)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサン遊離塩基、又はそれらの任意の塩、又はそれらの任意の溶媒和物;
(1R,2R)−2−[(3R)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサン遊離塩基、又はそれらの任意の塩、又はそれらの任意の溶媒和物;
(1R,2R)−2−[(3S)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサン遊離塩基、又はそれらの任意の塩、又はそれらの任意の溶媒和物;
(1S,2S)−2−[(3R)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサン遊離塩基、又はそれらの任意の塩、又はそれらの任意の溶媒和物;
(1S,2S)−2[(3S)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサン遊離塩基、又はそれらの任意の塩、又はそれらの任意の溶媒和物;
(1R,2S)−2[(3R)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサン遊離塩基、又はそれらの任意の塩、又はそれらの任意の溶媒和物;
(1R,2S)−2−[(3S)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサン遊離塩基、又はそれらの任意の塩、又はそれらの任意の溶媒和物;
(1S,2R)−2−[(3R)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサン遊離塩基、又はそれらの任意の塩、又はそれらの任意の溶媒和物;
(1S,2R)−2−[(3S)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサン遊離塩基、又はそれらの任意の塩、又はそれらの任意の溶媒和物;
(1R,2S)/(1S,2R)−2−[(3R)/(3S)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサン遊離塩基、又はそれらの任意の塩、又はそれらの任意の溶媒和物;或いは上述の化合物又は化合物を含有する混合物を含む組成物又は医薬品。
別の実施形態において、本発明は、それらを必要とする温血動物に、以下からなる群より選択される1つ以上の化合物の有効量を投与する工程を含む、温血動物において心室の原線維形成を治療及び/又は予防するための方法を提供する:
(1R,2R)/(1S,2S)−2[(3R)/(3S)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサン遊離塩基、又はそれらの任意の塩、又はそれらの任意の溶媒和物;
(1R,2R)/(1S,2S)−2−[(3R)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサン遊離塩基、又はそれらの任意の塩、又はそれらの任意の溶媒和物;
(1R,2R)/(1S,2S)−2−[(3S)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサン遊離塩基、又はそれらの任意の塩、又はそれらの任意の溶媒和物;
(1R,2R)−2−[(3R)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサン遊離塩基、又はそれらの任意の塩、又はそれらの任意の溶媒和物;
(1R,2R)−2−[(3S)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサン遊離塩基、又はそれらの任意の塩、又はそれらの任意の溶媒和物;
(1S,2S)−2−[(3R)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサン遊離塩基、又はそれらの任意の塩、又はそれらの任意の溶媒和物;
(1S,2S)−2[(3S)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサン遊離塩基、又はそれらの任意の塩、又はそれらの任意の溶媒和物;
(1R,2S)−2[(3R)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサン遊離塩基、又はそれらの任意の塩、又はそれらの任意の溶媒和物;
(1R,2S)−2−[(3S)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサン遊離塩基、又はそれらの任意の塩、又はそれらの任意の溶媒和物;
(1S,2R)−2−[(3R)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサン遊離塩基、又はそれらの任意の塩、又はそれらの任意の溶媒和物;
(1S,2R)−2−[(3S)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサン遊離塩基、又はそれらの任意の塩、又はそれらの任意の溶媒和物;
(1R,2S)/(1S,2R)−2−[(3R)/(3S)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサン遊離塩基、又はそれらの任意の塩、又はそれらの任意の溶媒和物;或いは上述の化合物又は化合物を含有する混合物を含む組成物又は医薬品。
別の実施形態において、本発明は、それらを必要とする温血動物に、以下からなる群より選択される1つ以上の化合物の有効量を投与する工程を含む、温血動物において心房性粗動を治療及び/又は予防するための方法を提供する:
(1R,2R)/(1S,2S)−2[(3R)/(3S)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサン遊離塩基、又はそれらの任意の塩、又はそれらの任意の溶媒和物;
(1R,2R)/(1S,2S)−2−[(3R)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサン遊離塩基、又はそれらの任意の塩、又はそれらの任意の溶媒和物;
(1R,2R)/(1S,2S)−2−[(3S)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサン遊離塩基、又はそれらの任意の塩、又はそれらの任意の溶媒和物;
(1R,2R)−2−[(3R)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサン遊離塩基、又はそれらの任意の塩、又はそれらの任意の溶媒和物;
(1R,2R)−2−[(3S)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサン遊離塩基、又はそれらの任意の塩、又はそれらの任意の溶媒和物;
(1S,2S)−2−[(3R)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサン遊離塩基、又はそれらの任意の塩、又はそれらの任意の溶媒和物;
(1S,2S)−2[(3S)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサン遊離塩基、又はそれらの任意の塩、又はそれらの任意の溶媒和物;
(1R,2S)−2[(3R)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサン遊離塩基、又はそれらの任意の塩、又はそれらの任意の溶媒和物;
(1R,2S)−2−[(3S)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサン遊離塩基、又はそれらの任意の塩、又はそれらの任意の溶媒和物;
(1S,2R)−2−[(3R)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサン遊離塩基、又はそれらの任意の塩、又はそれらの任意の溶媒和物;
(1S,2R)−2−[(3S)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサン遊離塩基、又はそれらの任意の塩、又はそれらの任意の溶媒和物;
(1R,2S)/(1S,2R)−2−[(3R)/(3S)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサン遊離塩基、又はそれらの任意の塩、又はそれらの任意の溶媒和物;或いは上述の化合物又は化合物を含有する混合物を含む組成物又は医薬品。
別の実施形態において、本発明は、それらを必要とする温血動物に、以下からなる群より選択される1つ以上の化合物の有効量を投与する工程を含む、温血動物において心室性粗動を治療及び/又は予防するための方法を提供する:
(1R,2R)/(1S,2S)−2[(3R)/(3S)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサン遊離塩基、又はそれらの任意の塩、又はそれらの任意の溶媒和物;
(1R,2R)/(1S,2S)−2−[(3R)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサン遊離塩基、又はそれらの任意の塩、又はそれらの任意の溶媒和物;
(1R,2R)/(1S,2S)−2−[(3S)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサン遊離塩基、又はそれらの任意の塩、又はそれらの任意の溶媒和物;
(1R,2R)−2−[(3R)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサン遊離塩基、又はそれらの任意の塩、又はそれらの任意の溶媒和物;
(1R,2R)−2−[(3S)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサン遊離塩基、又はそれらの任意の塩、又はそれらの任意の溶媒和物;
(1S,2S)−2−[(3R)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサン遊離塩基、又はそれらの任意の塩、又はそれらの任意の溶媒和物;
(1S,2S)−2[(3S)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサン遊離塩基、又はそれらの任意の塩、又はそれらの任意の溶媒和物;
(1R,2S)−2[(3R)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサン遊離塩基、又はそれらの任意の塩、又はそれらの任意の溶媒和物;
(1R,2S)−2−[(3S)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサン遊離塩基、又はそれらの任意の塩、又はそれらの任意の溶媒和物;
(1S,2R)−2−[(3R)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサン遊離塩基、又はそれらの任意の塩、又はそれらの任意の溶媒和物;
(1S,2R)−2−[(3S)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサン遊離塩基、又はそれらの任意の塩、又はそれらの任意の溶媒和物;
(1R,2S)/(1S,2R)−2−[(3R)/(3S)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサン遊離塩基、又はそれらの任意の塩、又はそれらの任意の溶媒和物;或いは上述の化合物又は化合物を含有する混合物を含む組成物又は医薬品。
上記の如く、本発明は、インビトロ法及びインビボ法で上述の化合物を利用することを提供する。一実施形態において、イオンチャネル(例えば心臓カリウムチャネル)は、インビトロ又はインビボでブロックされる。
イオンチャネルは、温血動物(例えば哺乳動物)の細胞に遍在する膜タンパク質である。それらの重要な生理的役割は、膜を横切るの電位の制御、イオン及び流体バランスの媒介、神経筋及びニューロンの伝達の促進、急速な膜内外信号の伝達ならびに分泌及び収縮性の調節を含む。
従って、適当なイオンチャネルの活性又は機能を調節可能な化合物は、イオンチャネルの不完全又は不十分な機能によって生じる種々の疾患又は障害を治療及び/又は予防する際に有効である。本発明の化合物が、インビボ及びインビトロでさまざまなイオンチャネル活性を調節する際に重要な活性を有することがわかる。
一実施形態において、本発明は、温血動物におけるイオンチャネル活性を調節するため、又はインビトロでイオンチャネル調節するためのいずれかの方法において使用するための、本発明の化合物、又は上記化合物を含有する組成物を提供する。本発明の化合物、組成物及び方法が調節効果を有するイオンチャネルのいくつかは、さまざまなカリウム及びナトリウムチャネルである。これらのカリウム及びナトリウムイオンチャネルは、電圧により活性化(電位作動型としても知られる)、又はリガンドにより活性化(リガンド作動型としても知られる)されてもよく、心臓又は神経細胞系に存在してもよい。
一実施形態において、本発明は、温血動物におけるイオンチャネル活性を調節するため、又はインビトロでイオンチャネル調節するためのいずれかの方法において使用するための、本発明の化合物、例えば、式(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、又は(IE)に記載の化合物、又は上記化合物を含有する組成物を提供し、ここで、上記イオンチャネルは、膜の脱分極後に迅速に活性化し、細胞の再分極に影響を与える、1つ以上の初期再分極流の原因となる心臓及び/又は神経イオンチャネルのいくつかに対応する。
本発明の別の実施形態では、上述の初期再分極流は、一過性外部カリウム電流(心臓病患者についてIto、又は神経についてI)及び/又は超高速遅延整流(IKur)を含み;Kv4.2、Kv4.3、Kv2.1、Kv1.3、Kv1.4及びKv1.5電流のうちの少なくとも1つを含む。
別の実施形態において、本発明は、温血動物におけるイオンチャネル活性を調節するため、又はインビトロでイオンチャネル調節するためのいずれかの方法において使用するための、本発明の化合物、例えば、式(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、又は(IE)に記載の化合物、又は上記化合物を含有する組成物を提供し、ここで、上記イオンチャネルは、Kv1.5電流の原因となる心臓及び/又は神経イオンチャネルのいずれかに対応する。
なお別の実施形態において、本発明は、温血動物におけるイオンチャネル活性を調節するため、又はインビトロでイオンチャネル調節するためのいずれかの方法において使用するための、本発明の化合物、例えば、式(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、又は(IE)に記載の化合物、又は上記化合物を含有する組成物を提供し、ここで、上記イオンチャネルは、Kv4.2電流の原因となるカリウムチャネルに対応する。
さらに、電圧により活性化されたナトリウムイオンチャネルは、Nal、Na2又はNa3シリーズを含み、心臓、ニューロン、骨格筋、中枢神経および/又は末梢神経系(例えばhH1Na)に存在し得る
心臓ナトリウムチャネルについて、単離されたヒト心房性ミオサイトのイオンチャネルの研究において、本発明の化合物は、心臓ナトリウムチャネルの周波数依存型のブロックを生じることを示した。これらの研究において、心臓ナトリウムチャネルのブロックが高められたことは、急速な刺激速度の間に、ナトリウムブロックによる刺激が数倍速い速度で観察された。これらの手順は、原線維形成の間の短い回復間隔を模倣するように設計されていた。
以前に述べたように、上で使用されるようなイオンチャネルの活性を調節することは、イオンチャネルを通る電流のコンダクタンスをブロック又は阻害することを暗示し得るが、これに限定されない。
このように、本発明は、疾患又は状態を有する温血動物において疾患又は状態を治療する方法、及び/又は他の疾患又は状態を生じる温血動物において生じる疾患又は状態を予防する方法を提供し、ここで、治療的有効量の本発明の化合物、又は本発明の化合物を含む組成物は、それらを必要とする温血動物に投与される。本発明の化合物、組成物及び方法が適用され得るいくつかの疾患及び状態は、以下の通りである:心房性/上室性の不整脈及び心室性不整脈、心房性細動、心室性不整脈、原線維形成、心房粗動、心室粗動、中枢神経系疾患、痙攣、心臓血管疾患(例えば高い血中コレステロール値又はトリグリセリドレベルによって生じる疾患)、大脳又は心筋虚血症の疾患、高血圧、長QT症候群、脳卒中、片頭痛、眼疾患、真正糖尿病、ミオパシ、Beacker筋緊張症、重症筋無力症、先天性パラミオトニア、悪性高熱、高カリウム血性周期性四肢麻痺、Tomsen筋緊張症、自己免疫不全、臓器移植又は骨髄移植の移植拒絶、心不全、低血圧、アルツハイマー病、痴呆及び他の精神障害の障害、脱毛症、性的機能不全、不能、脱髄疾患、多発性硬化症、筋萎縮性側索硬化症、てんかん症の痙攣、うつ、不安症、精神分裂症、パーキンソン病、呼吸不調、嚢胞性線維症、喘息、咳、炎症、関節炎、アレルギー、尿失禁、過敏性腸症候群、及び胃腸障害、例えば胃腸の炎症及び潰瘍。
さらに、本発明は、それらを必要とする温血動物に対し、治療的有効量の本発明の化合物、又は本発明の化合物を含む組成物を投与する工程を含む、温血動物において無痛法又は局所麻酔を行う方法を提供する。これらの方法は、温血動物の疼痛感覚を緩和し、又は事前に対処するために用いてもよい。
さらに、本発明は、それらを必要とする温血動物に対し、治療的有効量の本発明の化合物、又は本発明の化合物を含む組成物を投与する工程を含む、温血動物においてリビドーを高める方法を提供する。これらの組成物及び方法は、例えば、性的機能不全(例えば男性の不能)を治療するため、及び/又は性的機能不全のない患者の性欲を増強するために用いられ得る。別の例として、精液射精の増加を促進するために、治療的有効量を雄ウシ(又は他の種の家畜)に投与してもよく、ここで、射精された精液は、繁殖プログラムの促進において雌ウシを妊娠させるのに必要なため、使用するために集められ保存される。
さらに、本発明はインビトロ設定における方法を提供し、ここで、イオンチャネルを含有する調製物は、有効量の本発明のアミノシクロヘキシルエーテル化合物と接触させられる。好適な心臓ナトリウムチャネル及び/又は心臓カリウムチャネルを含有している調製物としては、心臓組織から単離された細胞及び培養された細胞株が挙げられる。接触させるステップは、例えば、所定の条件下、および化合物によってチャネルの活性を調節可能な十分な時間、でイオンチャネルと化合物とをインキュベートすることを含む。
本発明の組成物の投与は、他の剤の投与と組み合わせて行われ得る。例えば、化合物がオピオイド活性を示す(このような活性は望ましくない)場合、オピオイドアンタゴニスト(例えばナロキソン)を投与することが望ましい場合がある。ナロキソンは、抗不整脈活性に対して悪い干渉がなく、投与された化合物のオピオイド活性と拮抗し得る。別の例として、本発明のアミノシクロヘキシルエーテル化合物は、局所麻酔を誘発するために、エピネフリンと共に投与され得る
化合物が本発明を用いて所望の薬理活性を有するかどうかを評価するために、一連の試験を行ってもよい。試験は目的とする生理反応によって変化させることで正確に行う。公開された文献は電位治療薬の有効性を試験するための多数の手順を包含し、これらの手順は本発明の化合物及び組成物により使用され得る
例えば、不整脈の治療又は予防と関連して、一連の4つの試験が行われ得る。これらの試験の第1の試験において、意識のあるネズミに5分ごとに静脈内注入する(投与量は2倍に増やしていく)。血圧、心拍数及びEGGについての化合物の効果を連続的に測定する。重篤な有害事象が起こるまで、投与量を倍増して与えてゆく。薬剤に関連する有害事象は、呼吸、中心神経系又は心血管系起源のものであると同定される。この試験は、急性毒性に関する情報を与えることに加えて、化合物がナトリウムチャネル及び/又はカリウムチャネルの活性を調節しているか否かの指標を与える。ナトリウムチャネルがブロックされると、P−R間隔及びECGのQRS広がりが増加する。カリウムチャネルのブロックは、EGCのQ−T間隔を延長する。
第2の試験は、ペントバルビタールで麻酔し、下記に詳述されている予め設定された手順従って左心室に電気矩形波刺激を受けたラットに対する注入としての化合物の投与を含む。この手順は、期外収縮及び心室性細動の誘発のための閾値の測定を含む。それに加えて、電気不応性に対する効果は、単一の期外拍動術により評価される。血圧に対する効果に加えて、心拍数及びECGが記録される。この試験において、ナトリウムチャネルブロッカーは、第1の試験から予想されるECG変化を与える。それに加えて、ナトリウムチャネルブロッカーはさらに、期外収縮及び心室性細動の誘発のための閾値を増加させる。カリウムチャネルブロックは、不応性を増大させ、ECGのQ−T間隔を広げることがわかる。
第3の試験は、単離されたラットの心臓を増加した濃度の化合物に曝露することを含む。心室の圧力、心拍数、伝導速度及びECGは、種々の濃度の化合物の存在下で、単離された心臓において記録される。この試験は、心筋上の直接の毒性作用についての証拠を与える。さらに、化合物の作用の選択性、効力及び有効性は、乏血をシミュレーションしている条件の下で確認可能である。この試験に効果的であるとわかる濃度は、電気生理試験において有効であると予想される。
第4の試験は、麻酔したネズミの冠状動脈の閉塞により誘発される不整脈に対する、化合物の抗不整脈活性の評価である。定常状態において、良好な抗不整脈化合物がECG、血圧又は心拍数のいずれかについて最小限の効果を有する投与量で抗不整脈効果を有することが予測される。
前述の試験の全ては、ラットの組織を使用して行われる。化合物がラットの組織にのみ特有な効果を有するわけではないことを確実にするために、イヌ及び霊長類において追加試験が行われる。イヌにおいてインビボでのナトリウムチャネル及びカリウムチャンネルブロック作用を評価するために、化合物は、ECG、心室の噴門上部の伝導速度及び電気刺激への反応について試験される。麻酔したイヌは、左室心外膜を露出させるために、胸部を開く治療を受ける。囲心嚢を心臓から除去した後、記録/刺激電極が左心室の心外膜表面上へ縫いつけられる。このアレイ及び適切な刺激手順を使用して、心外膜を横切るの伝導速度を電気刺激への反応と同様に評価することができる。心電図の測定値と関連するこの情報により、ナトリウム及び/又はカリウムチャネルブロックが起こるかどうか判断することが可能である。ラットにおける第1の試験のように、化合物は、連続的に投与量を増加させてゆくボーラス投与の形態で与えられる。同時に、イヌ心血管系についての化合物の可能な毒性の影響が評価される。
ECG上についての化合物の効果及び電気刺激への反応の効果はさらに、完全な、麻酔されたサル(Macaca fascicularis)において評価される。この調製において、血圧カニューレ及びECG電極は、麻酔したサルにおいて最適に配置される。それに加えて、単相性活動電位電極と共に、刺激電極は、右心房及び/又は心室上に配置される。上で記載されている試験のように、ECG及び化合物への電気刺激反応は、ナトリウム及び/又はカリウムチャネルブロックが存在する可能性を示す。単相性活動電位も、化合物が活動電位を広げるか否かを明らかにし、カリウムチャネルブロッカーの作用が予測されるか否かを明らかにする。
別の例として、疼痛感覚の緩和又は予防と関連して、以下の試験が行われ得るモルモット(テンジクネズミ)の毛を剃った背中に対して適用される、鋭い痛覚に対する動物の応答についての本発明の化合物の効果を決定するために、23G針を取り付けた7.5gのシリンジからのわずかな突き傷の効果は、皮膚に対して目に見える水疱を生じる十分な(50μl、10mg/ml)食塩水溶液を皮下投与した後に評価される。各試験は、水疱の中心領域で行われ、投与後の試験溶液の拡散について調べるためにその周囲で行われる。試験動物が刺激に応答してしりごみする場合、これは痛覚がブロックされていないことを示す。試験は、後投与のために最高8時間以上の間隔で行われ得る。水疱形成の部位は、試験基質の局所投与又は試験溶液の調製のために使用されるビヒクルの局所投与の結果生じる皮膚異常について調べるために、24時間後に検討される。
以下の実施例としては、例示の目的で示され、限定の目的ではない。実施例において、他に特定されない限り、出発物質は周知の商業的な供給業者、例えば、Aldrich Chemical Company(Milwaukee,WI)から標準的なグレード及び純度で得られた。「エーテル」及び「エチルエーテル」はそれぞれ、ジエチルエーテルを指し;「h.」は時間を指し;「min.」は分を指し;「GC」はガスクロマトグラフィーを指し;「v/v」は用量あたりの体積を指し;比率は別段言及されていない限り重量比である。
(実施例1)
(1R,2R)−2[(3R)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)シクロヘキサン一塩酸塩(化合物1)。
本明細書中で記載される化合物1を調製するための反応スキームは、図1に例示される。
(中間体の調製)
(N−tert−ブトキシカルボニル−3R−ピロリジノール(1R))
無水THF(800mL)中の(R)−3−ピロリジノール(20.6g、236mmol;Omegaカタログ番号HP−2113)の冷(0℃)攪拌溶液、ジ−ter−ブチルジカーボネート(56.7g、260mmol、Aldrichカタログ番号20,524−9)のTHF(200mL)溶液滴下し、得られた溶液を室温で18時間攪拌した。反応混合物を真空下で濃縮し、透明な黄色残渣を真空下でショートパス蒸留し、透明で無色の油状物として1R(42g、収率95%)を得て、これは放置すると結晶化した。
特性決定:
Figure 2006525227

(N−tert−ブトキシカルボニル−3R−ベンジルオキシピロリジン(2R))
水素化ナトリウム(8.08g、269mmol、80%、Aldrichカタログ番号25,399−5)の無水THF(100mL)懸濁物を攪拌し、放置し、上澄みを捨てた。灰色残渣をTHF(2×50mL)で洗浄し、THF(700mL)中に再懸濁させた。水素化ナトリウムの冷(0℃)攪拌懸濁物、1R(41.7g、223mmol)のTHF(200mL)溶液滴下し、得られた混合物を1時間還流させた。反応混合物を室温まで冷却した後、臭化ベンジル(26.5mL、223mmol)及びヨウ化テトラブチルアンモニウム(8.20g、22.3mmol、Aldrichカタログ番号14,077−5)を連続して添加した。混合物を室温で18時間攪拌し、真空下で濃縮した。残渣に食塩水(300mL)及び水(50mL)を添加し、得られた混合物のpHを1M HCl水溶液で中性に調節した。この混合物をヘキサン(100mL)で抽出し、ヘキサン抽出物を乾燥し(無水MgSO)、真空下で濃縮して、黄色油状物64.3g(収率>98%)を得て、GC分析によって、この油状物がほぼ排他的に所望の生成物からなることを示した。この油状物を少量とり、溶離液ヘキサン−酢酸エチル(3:1)を用いたシリカゲルのフラッシュクロマトグラフィーにかけ、無色油状物として2Rを得て、これは放置すると結晶化した。
2Rの特性決定:
Figure 2006525227

(3R−ベンジルオキシピロリジン(3R))
トリフルオロ酢酸(50mLAldrichカタログ番号6,220−0)及び2R(20g、72mmol)の混合物を室温で1時間攪拌し、真空下で濃縮した。残渣を水(250mL)にとり、得られた酸性水溶液をEtO(2×150mL)によって抽出した。酸性の水層に固体NaHCOを飽和するまで少しずつ注意深く添加した。塩基性水溶液をCHCl(2×150mL)で抽出し、あわせた有機抽出物を乾燥させた(無水NaSO)。真空下で溶媒を蒸発させ、3Rを8.0g(収率62%)得た。
3Rの特性決定:
Figure 2006525227

((1R,2R)/(1S,2S)−1−[(3R)−ベンジルオキシピロリジニル]シクロヘキサン−2−オール(4R))
シクロヘキセンオキド(12.5mL、120.9mmol、Aldrichカタログ番号C10,250−4)、3R(14.3g、80.6mmol)及び水(6mL)の混合物を80℃で9.5時間加熱し、その後、GC分析により3Rが完全に消費されていることがわかった。反応混合物を室温まで冷却し、水(140mL)で希釈した。1M HCl水溶液(55mL)を添加することによってpHを4.6に調節し、混合物をEtO(2×200mL)で抽出した。40%NaOH水溶液を添加することによって水層をpH12.5に調節した後(塩化ナトリウムを2つの明らかな層に分離するために添加し得る)、EtO(1×400mL、1×200mL)で抽出した。あわせたEtO抽出物(塩基性水層から)を乾燥させ(無水NaSO)、真空下55℃で攪拌しつつ真空下で濃縮し、4Rを橙色油状物(15.9g、72%)として96%純度(GC)で得た。
4Rの特性決定:
Figure 2006525227

((1R,2R)/(1S,2S)−2−[(3R)−ベンジルオキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)シクロヘキサン(5R))
(a)CHCl(210mL)中の4R(32.7g、GC分析によって純度88%、104mmol)及びEtN(13.8g、135mmol、Aldrichカタログ番号13,206−3)の冷(0℃)の攪拌溶液に、メタンスルホニルクロリド(15.8g、135mmol、Aldrichカタログ番号M880−0)を滴下した。混合物を0℃で30分攪拌し、次いで室温で2時間15分攪拌した。次いで、反応混合物をHO−飽和NaHCO水溶液の1:1混合物(200mL)で洗浄した。水層をCHCl(1×200mL、2×150mL)で抽出し、有機抽出液をあわせ、硫酸ナトリウムで乾燥させた。真空下で有機層を濃縮し、粘ちょう性の油状物として粗メシレートを得て、これを高真空下で3時間攪拌し、揮発性物質の残りの痕跡量を除去し、さらに精製することなく次のステップで使用した。
(b)無水エチレングリコールジメチルエーテル(350mL)中のNaH(3.75g、鉱油の80%の分散物、125mmol、Aldrichカタログ番号25,399−5)の懸濁物に、3,4−ジメトキシフェネチルアルコール(23.2g、125mmol、Aldrichカタログ番号19,765−3)のエチレングリコールジメチルエーテル(100mL)溶液を添加した。得られた混合物を室温で2時間攪拌し、ナトリウムアルコキシドを完全に形成させた。
メシレート(上述の(a)を参照)の無水のエチレングリコールジメチルエーテル(100mL)溶液を、アルコキシド混合物(上述の(b)を参照)に素早く添加し、得られた混合物をアルゴン下で17時間還流させた。反応混合物を室温まで冷却し、水(200mL)によって反応を停止した後、真空下で濃縮した。得られた水溶液を水(400mL)で希釈し、そのpHを10%HCl水溶液の添加によってpH0.5に調節した。未反応の3,4−ジメトキシフェチル
アルコールを除去するために、酸性の水層をEtO(2×600mL)で抽出した。次いで、5M NaOH水溶液を添加することによって水溶液のpHをpH6.3に調節し、得られた水層をEtO(600mL)で抽出した。水相にEtO(600mL)を添加し、pHを6.4に調節し、層を分離した。この操作をpHが6.5〜6.7になるまで繰り返した。pHを6.3〜6.7に調節したエーテル抽出物をあわせ、真空下で約800mLになるまで濃縮し、乾燥した(無水NaSO)。真空下で溶媒を除去し、標題化合物34.4g(GC分析により純度95%)を褐色油状物として得た。0.5% v/v i−PrNHを含有するヘキサン−EtOAc(6.6:1→2:1)の勾配溶媒系を用いて溶離するシリカゲルのフラッシュカラムクロマトグラフィによってこの物質を精製し、ジアステレオマー混合物5Rを黄色油状物として2つのフラクションで得た(収率70%):7.9g(GC分析により純度97%)及び25.5g(GC分析により純度95%)。
特性決定:
Figure 2006525227

((1S,2S)−及び(1R,2R)−2−[(3R)−ベンジルオキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)シクロヘキサン(5RRR及び5SSR)の分割)
ジアステレオマー混合物5Rを、内径110mm、床長850mm、及び最大床長400mmカラム本体(パックドカラム)を備えたProchrom 110 HPLCを用いて分割した。カラムは、Kromasilシリカ(10ミクロン、100オングストローム、順相)が充填されていた。5RRRはジアステレオマー選択率99.5%及び化学純度97%で単離された。
((1R,2R)−2−[(3R)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)シクロヘキサン一塩酸塩(化合物(1))の調製)
24/40ジョイントを取り付けた500mLのエーレンマイヤーフラスコに、22℃で、イソプロピルアルコール(70mL、EMサイエンスカタログ番号PX1838−1のHPLCグレード)5RRR(12.7mmol)の攪拌した溶液を入れ、塩酸(5mL、37%、Aldrich番号25,814−8)の溶液を滴下した。溶液を10分間攪拌した後、Pd−C触媒(1.5g、10%、Adrich番号20,569−9)を添加し、反応容器に、水流アスピレーターに接続したガス入口アダプター(24/40ジョイント、Kontesカタログ番号KT185030−2440)を取り付けた。反応フラスコを水流アスピレーターで1分間排気し、ガスの入口に取り付けた風船を介してHを入れた。H加圧下で反応混合物を22℃で1時間激しく攪拌した後、TLC及びGC分析により基質が完全に消費され、所望の生成物に完全に変換されたことを示した。反応混合物をCelite 545(R)(Fisher)を充填したカラム(直径45mm及び高さ35mm、ろ過中に効果的に活性炭がトラップするように、吸引しつつメタノールであらかじめ湿らせ、エアポケットを除いた)でろ過し、Pd−C触媒をメタノール(3×40mL)で十分すすいだ。酸性のメタノール溶液を、ベンゼン又はトルエンと真空下で共沸させて濃縮し、残渣を得て、これを酢酸エチルで激しく1〜2日攪拌して、固体又は結晶の形成を促進した。
特性決定:
Figure 2006525227

(X線結晶学のための化合物1の単結晶の調製)
化合物1(200mg)を温EtOH(3mL)に溶解し、その溶液を室温で3日間ゆっくりと蒸発させた。結晶が形成し、残りの溶媒(約1mL)をさらに2日かけて蒸発させ、X線回折測定のために好適な結晶を得た。サンプルをアルゴン下で保存した。
(化合物1のX線構造決定)
(実験)
(データ収集)
0.25×0.20×0.04mmの概算寸法を有するC2032NOClの透明な平板状結晶をガラス繊維上に取り付けた。全ての測定は、グラファイト単色化Mo−Kα放射線を用いて、Rigaku AFC7回折計と接続したADSC CCDエリア検出器でなされた。
セル定数及びデータ収集のための方位マトリックスは、以下の寸法を有する単斜晶系のセルに対応している:
a=8.4333(7)Å
b=9.4675(9)Å β=93.125(7)°
c=12.581(1)Å
V=1003.0(1)Å
Z=2及びF.W.=385.93について、計算された密度は、1.28g/cmである。消滅側
0k0:k±2n
強度分布の統計分析、及び構造の首尾よい解決及び改良に基づいて空間群は以下のように決定された:
P2(#4)
データは、50.2°の最大2θ値まで、−100±1℃の温度で集められた。データは、60.0秒の露出時間で0.50°振動において集められた。データの走査は、χ=−90.0°で−18.0〜23.0°までのω振動を用いて行われた。第2の走査は、χ=−90.0°で0.0〜190.0°までのφ振動を用いて行われた。結晶と検出器の距離は39.68mmであった。検出器の揺動角度は、−5.50°であった。
(データ換算)
集められた7703の反射の中で、3390は固有であった(Rint=0.053、Friedelマージされていない);等価の反射は、合併された。データを集め、d*TREKを使用して加工した。正味の強度及びシグマは、以下の通りに誘導された:
=[Σ(P−mBave)]・Lp
式中、Pは、ithピクセルのカウント中の値であり、
mは積分エリア中のピクセルの数であり、
aveはバックグラウンド平均であり、
Lpは、ローレンツ因子及び分極化因子である
aVe=Σ(B)/n
式中、nは、バックグラウンドエリア中のピクセルの数であり、
は、カウント中のjthピクセルの数である
σ(F hkl )=[(ΣP)+m((Σ(Bave−B)/(n−))]・Lp・errmul+(erradd・F
式中、erradd=0.05
errmul=1.40
Mo−Kα放射についての線吸収係数μは2.1c−lである。経験的な吸収修正が適用され、0.73〜1.00の範囲の透過因子を得た。データは、ローレンツ効果及び分極化効果について修正された。
(構造解決及び改良)
構造は、直接的な方法によって解決され、フーリエ技術を用いて拡張された。非水素原子は、異方的に絞りこまれた。この配置は、両方の可能な配置の並行的な絞込みの結果に基づいて選択され、絞り込まれたFlackパラメーターによってさらに確認された。水素結合に関与する水素原子は方的に絞り込まれ、残りの水素原子は固定された位置に含まれた。Fに対する全体的なマトリックスの最小二乗法 の最終サイクルは、3390の観察された反射及び242の可変パラメーターに基づき、以下の重み付けしていない一致因子及び重み付けした一致因子:
R1=Σ||Fo|−|Fc||/Σ|Fo|=0.057
wR2=[Σ(w(Fo−Fc)/Σw(Fo1/2=0.082
を用いて収束させた(最も大きなパラメーターシフトは、そのesdの0.00倍)。
単位重量の観測値の標準偏差は、0.97であった。重み付け方法は、計数統計学に基づいていた。Σw(|Fo|−|Fc|) 対 |Fo|のプロット、データ収集の反射順序、sinθ/λ及び指数の種々の類は、通常ではない傾向を示さなかった。最終的な差異のフーリエマップの最大ピーク及び最少ピークは、それぞれ0.30 /Å 及び−0.32e /Åに対応していた。
中心原子散乱因子は、クローマー及びWaberから取り出された。異常な分散効果は、Fcalc中に含まれ;Δf’及びΔf”についての値は、Creagh及びMcAuleyの値であった。質量減衰係数についての値は、Creagh及びHubbellの値である。全ての計算は、Molecular Structure CorporationのteXsan10結晶学的ソフトウェアパッケージを使用して行われた。
(参考文献)
Figure 2006525227

(試験の詳細)
(A.結晶データ)
験式 C2032NOCl
式量 385.93
晶の色(晶癖) 透明、平板
水晶の寸法 0.25×0.20×0.04mm

結晶系 単斜系
格子型 単純格子
格子パラメーター a=8.4333(7)Å
b=9.4675(9)Å
c=12.581(1)Å
β=93.125(7)°
V=1003.0(1)Å
空間群 P2(#4)
Z値 2
calc 1.278g/cm
000 416.00
μ(MoKα) 2.15cm−1
(B.強度測定値)
検出器 ADSC Quantum 1 CCD
角度計 Rigaku AFC7
放射 MoKα(λ=0.71069Å)単色性グラファイト
検出開口部 94mm×94mm
データイメージ 60.0秒あたり462曝露
ω振動範囲(χ=−90.0) −18.0〜23.0°
φ振動範囲(χ=−90.0) 0.0〜190.0°
検出位置 39.68mm
検出器揺れ角 −5.50°
2θmax 50.2°
測定された反射の数 全7703
修正 固有:3390(Rint=0.053、Friedelマージされていない)
ローレンツ:分極化
吸収/減衰/スケーリング
(透過因子:0.7295〜1.0000)
(C.構造解決及び改良)
構造解決 直接法(SIR97)
絞込み Fに対するFull−matrix最小二乗法
最小化される関数 w(Fo−Fc
最小2乗法検量線 1/σ(Fo)=4F /σ(Fo
変則的な分散 全ての非水素原子
観察数(I>0.00σ(I)) 3390
変数の数 242
反射/パラメーター比率 14.01
誤差(Fに対して絞り込み、全てのデータ):R1;wR2 0.057;0.082
インジケーターの適合度 0.97
最終サイクルにおける最大シフト/エラー 0.00
観察数(I>3.00σ(I)) 2624
誤差(F>3.00σ(I)に対して絞り込み):R1;wR2 0.033;0.038
最終的な差異マップにおける最大ピーク 0.30e/Å
最終的な差異マップにおける最少ピーク −0.32e/Å
(化合物1のX線構造)
Figure 2006525227

化合物1についてのX線構造決定の結果により、(1R,2R)−2[(3R)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサン一塩酸塩として絶対配置及び構造の帰属を確認した。推定及び分光分析によって、化合物2、化合物3、化合物4、化合物5、化合物6及び化合物7についての絶対配置及び構造の帰属が確認される。
(実施例2)
((1S,2S)−2−[(3R)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)シクロヘキサン一塩酸塩(化合物2))
5SSR、(1S,2S)−2−[(3R)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)シクロヘキサンを実施例1に従って調製し、溶解した。次いで、化合物1の調製に対する実施例1における上述の手順を用いて、化合物2を5SSRから得た。
特性決定:
Figure 2006525227

(実施例3)
((1R,2R)/(1S,2S)−[(3R)/(3S)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサン一塩酸塩(化合物3))
(中間体の調製)
N−ベンジルオキシカルボニル−3−ピロリジノール(1b)。1a(20.0g、225mmol)及びEtN(79mL、560mmol)の冷(−60℃)CHCl(200mL)溶液に、クロロギ酸ベンジル(34mL、225mmol)のCHCl(80mL)溶液を滴下した。添加を45分以内に完了させた後、反応混合物(黄色懸濁物)を室温まで加温し、アルゴン下室温で一晩攪拌した。反応混合物を1M HCl水溶液(350mL)を用いて反応を停止させ、有機層を集めた。酸性水層をCHCl(2×150mL)で抽出し、あわせた有機物層を乾燥させた。真空下で溶媒を蒸発させ、黄色油状物59.6gを得て、それをさらに真空下で15分吸引し、さらなる精製は一切行わずに、次の工程のために適切な1bを58.2g(理論収率に対して17%)得た。
Figure 2006525227

N−ベンジルオキシカルボニル−3−ピロリジノン(1c)。塩化オキサリル(23ml、258.6mmol)の冷(−60℃)CHCl00mL)溶液に、−40℃未満の温度に保つような速度で、DMSO(36.7mL、517.3mmol)のCHCl(20mL)溶液を滴下した。次いで、反応混合物を−60℃で15分攪拌した。反応混合物の温度を−50℃未満に保ちつつ、1b(58.2g、225mmol未満)のCHCl(80mL)溶液を滴下した。次いで、反応混合物を−60℃で30分攪拌した後、Et N(158.3mL、1.125mmol)を添加した。得られた混合物を室温まで加温し、水(600mL)、1M HCl水溶液(580mL)及び水(400mL)で洗浄した。有機層を乾燥させ、真空下で濃縮して、琥珀色の油状物54.5gが残り、これを室温で攪拌しながらさらに高真空下で25分間吸引して、さらなる精製は一切行わずに、次の工程のために適切な1cを52g(理論収率に対して5.6%)得た。
Figure 2006525227

7−ベンジルオキシカルボニル−1,4−ジオキサ−7−アザスピロ[4.4]ノナン(1d)。トルエン(180mL)中の1c(52g、225mmol未満)及びエチレングリコール(18.8mL、337.4mmol)の混合物と、触媒量のp−TsOH.HO(1.0g、5.4mmol)をディーンスターク装置中で16時間還流させた。次いで反応混合物をさらなるトルエン(250mL)で希釈し、飽和NaHCO水溶液(150mL)及び食塩水(2×150mL)によって洗浄した。あわせた水層をトルエン(100mL)によって逆抽出した。あわせた有機物層を乾燥させ、真空下で濃縮して、暗色油状物79.6gを得た。粗生成物をエタノール(500mL)に溶解し、それを活性炭(80g)の床に通し、得られた溶液を脱色した。活性炭を、さらなるエタノール(1000mL)とトルエン(500mL)で洗浄した。ろ液を真空下で濃縮し、高真空下で1時間吸引して、任意のさらなる精製なしに次の工程のために適切な1dを63.25g(理論収率の上の6.8%)得た。
Figure 2006525227

1,4−ジオキサ−7−アザスピロ[4.4]ノナン(1e)。エタノール(90mL)中の1d(34.8g、124mmol未満)及び10%Pd−C(14g)の混合物を、Parrshaker装置内において室温下で1.5時間水素化分解した(60psi)。触媒をろ過によって除去し、溶媒を真空下で蒸発させ、残渣を高真空下で20分間吸引して、1e(15.9g、定量的な収率)を得た。
Figure 2006525227

(1R,2R)/(1S,2S)−1−(1,4−ジオキサ−7−アザスピロ[4.4]ノナ−7−イル)シクロヘキサン−2−オール(2e)。
1e(23.5g、182mmol未満)、シクロヘキセンオキシド(23mL、220mmol)及び水(8mL)の混合物を80℃で2時間加熱した。次いで、反応混合物を40%NaOH(60mL)とEtO(120mL)との間でした。塩基性の水層をEtO(2×120mL)によってさらに2回抽出した。あわせた有機抽出物を乾燥して、真空下で濃縮した。次いで、残渣を攪拌しつつ高真空の下50℃で1時間吸引し(過剰のシクロヘキサンオキシドを除去するため)、2eを32.8g(収率79%)得た。
Figure 2006525227

EtO(80mL)中の(1R,2R)/(1S,2S)−1−[1,4−ジオキサ−7−アザスピロ[4.4]ノナ−7−イル]−2−(3,4−ジメトキシフェノキシシクロヘキサンをエーテル性HClで処理した。溶媒を真空下で蒸発させ、残渣をEtOに取り、砕した。(1R,2R)/(1S,2S)−1−[1,4−ジオキサ−7−アザスピロ[4.4]ノナ−7−イル]−2−(3,4−ジメトキシフェノキシシクロヘキサン一塩酸塩をCHCl/EtOの混合物から沈殿させた。(1R,2R)/(1S,2S)−1−[1,4−ジオキサ−7−アザスピロ[4.4]ノナ−7−イル]−2−(3,4−ジメトキシフェノキシシクロヘキサンと6M HCl水溶液(50mL)の2−ブタノン(200mL)溶液を12時間還流させた。ブタノンを真空下で蒸発させ、残った水溶液を水で250mLになるまで希釈した。水溶液はをEtO(2×200mL)で抽出し、次いでCHCl(2×200mL)で抽出した。プールしたCHCl抽出物を乾燥させ、溶媒を真空下で蒸発させた。残った油状物をトルエンと共沸させて乾燥した。得られた粘着性の生成物をEtO(500mL)で砕し、得られた固体を集め、少量のCHCl(約10mL)に可溶化し、大量のEtO(約400mL)を添加して再結晶させた。固体を集め、高真空下で3時間乾燥させ、(1R,2R)/(1S,2S)−1−[1,4−ジオキサ−7−アザスピロ[4.4]ノナ−7−イル]−2−(3,4−ジメトキシフェノキシシクロヘキサン一塩酸塩(化合物18)(1.9g、収率56%)を得た。
Figure 2006525227

((1R,2R)/(1S,2S)−1−(3,4−ジメトキシフェノキシ)−2−(3−(R/S)−ヒドロキシピロリジニル)シクロヘキサン一塩酸塩(化合物3)の調製)
イソプロパノール(60mL)中の水素化ホウ素ナトリウム(1.53g、40mmol)の冷(0℃)懸濁物を、化合物18(6.14g、16mmol)のイソプロパノール(40mL)溶液にゆっくりと添加した。得られた混合物を0℃でさらに30分攪拌し、次いで、室温まで1時間加温した。反応混合物を再び0℃まで冷却して、1M HCl水溶液(80mL)でゆっくり加水分解した。反応混合物を室温まで加温し、一晩攪拌した。有機溶媒を真空下で蒸発させ、残った水層を水で150mLになるまで希釈し、ジエチルエーテル(1×150mL)及びジクロロメタン(3×150mL)で抽出した。あわせたジクロロメタン抽出物を120mLまで濃縮し、0.25M水酸化ナトリウム水溶液(100mL)で処理した。水層を分離し、ジクロロメタン(2×150mL)でさらに2回抽出した。あわせたジクロロメタン抽出物を硫酸ナトリウムで乾燥して、真空下で蒸発させた。乾式カラムクロマトグラフィー(酢酸エチル−ヘキサン :1〜4:1、+0.5%v/vイソプロピルアミン)によって精製し、標題化合物2.0g(収率36%)を遊離塩基として得た。この遊離塩基1.9gを、ジクロロメタン(24mL)と0.5M
HCl水溶液(24mL)との間でした。水層を分離して、ジクロロメタン(3×24mL)でさらに3回抽出した。あわせたジクロロメタン抽出物を硫酸ナトリウムで乾燥させ、溶媒を真空下で蒸発させた。ベンゼン(2×25mL)で共沸蒸留し、高真空下で乾燥させ、標題化合物をオフホワイト色の吸湿性固体として得た(1.58g)。
Figure 2006525227

(実施例4)
((1R,2R)/(1S,2S)−2−[(3R)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)シクロヘキサン一塩酸塩(化合物4))
(1R,2R)/(1S,2S)−2−[(3R)−ベンゾイルオキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)シクロヘキサンを実施例1に従って調製した。標題化合物は、(1R,2R)/(1S,2S)−2−[(3R)−ベンゾイルオキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)シクロヘキサンを実施例1に記載される条件下で水素化分解することによって得られた。
(実施例5)
((1R,2R)/(1S,2S)−2−[(3S)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)シクロヘキサン一塩酸塩(化合物5))
(1R,2R)/(1S,2S)−2−[(3)−ベンゾイルオキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)シクロヘキサンを実施例1に従って調製した。標題化合物は、(1R,2R)/(1S,2S)−2−[(3)−ベンゾイルオキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)シクロヘキサンを実施例1に記載される条件下で水素化分解することによって調製された。
(実施例6)
((1R,2R)−2−[(3S)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)シクロヘキサン一塩酸塩(化合物6))
(1R,2R)−2−[(3S)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)シクロヘキサン一塩酸塩(化合物6)を、3−(S)−ヒドロキシピロリジンから出発する以外は実施例1の方法に従って調製した。
(実施例7)
((1S,2S)−2−[(3S)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)シクロヘキサン一塩酸塩(化合物7))
(1S,2S)−2−[(3S)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)シクロヘキサン一塩酸塩(化合物7)を、3−(S)−ヒドロキシピロリジンから出発する以外は実施例1及び2の方法に従って調製した。
(比較例8)
((1R,2R)/(1S,2S)−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−2−(1,4−ジオキサ−7−アザスピロ[4.4]ノナ−7−イル)シクロヘキサン一塩酸塩(化合物9))
ジクロロメタン(40mL)中の2e(4.62g、20mmol)及びトリエチルアミン(2.64g、26mmol)の冷(0℃)の攪拌溶液に、メタンスルホニルクロリド(3.0g、26mmol)を滴下した。反応混合物を0℃で45分間攪拌し、次いで室温で2時間撹拌した。次いで、反応混合物を水−飽和重炭酸ナトリウム水溶液(1:1(v/v)、30mL)の混合物で洗浄した。水層を集め、ジクロロメタン(2×30mL)で逆抽出した。あわせた有機抽出物を硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を真空下で濃縮して、さらなる精製を一切行わずに、次の工程のために適切な粗メシレートを得た。
DME(20mL)中の懸濁した水素化ナトリウム(0.72g、鉱油中の80%分散物、24mmol)に、DME(20mL)中の3,4−ジメトキシフェネチルアルコール(4.46g、24mmol)の溶液を添加した。得られた混合物を室温で2時間攪拌した。
DME(40mL)中のメシレートを素早くアルコキシドに添加し、得られた混合物をアルゴン下で20時間還流させた。冷却した反応混合物を水(60mL)で反応を停止させ、有機溶媒を真空下で蒸発させた。残った水溶液を10% HCl水溶液でpH0.3になるまで酸性にして、ジエチルエーテル(2×75mL)で抽出した。水層を集め、5M NaOH水溶液でpH7.0まで塩基性にして、ジエチルエーテル(3×70mL)で抽出した。あわせたジエチルエーテル抽出物を硫酸ナトリウムで乾燥させ、溶媒を真空下で蒸発させて、標題化合物7.1g(収率89%)を遊離塩基として得た。
遊離アミン(0.58g、1.48mmol)を、ジクロロメタン(8mL)と0.5M HCl水溶液(8mL)との間でした。水層を集め、ジクロロメタン(2×8mL)でさらに2回抽出した。あわせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮して、標題化合物0.62g(収率98%)を得た。
Figure 2006525227

HPLC(Zorbax Extend C18、150 × 4.6mm、5μ;20−7−%アセトニトリル:10mMリン酸塩緩衝液(pH2.5))84.2%;CE98.5%。
(比較例9)
((1R,2R)/(1S,2S)−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−2−(ピロリジニル)シクロヘキサン一塩酸塩(化合物10))
ピロリジン(10.5g、148mmol)、シクロヘキセンオキシド(15mL、148mmol)及び水(5mL)を窒素下で7時間還流させた。冷却した橙色混合物を、飽和水酸化ナトリウム水溶液(150mL)とジエチルエーテル(150mL)との間でした。水層をジエチルエーテル(75mL)で逆洗浄し、あわせたジエチルエーテル層を硫酸ナトリウムで乾燥させた。ジエチルエーテルを真空下で濃縮し、得られた油状物を真空蒸留(完全真空で沸点51℃)し、(1R,2R)/(1S,2S)−2−(ピロリジニル)シクロヘキサン−1−オール(21.9g、87%)を得た。13C NMR(50MHz,APT,CDCl)δ 70.47(−),64.82(−),47.44(+),33.15(+),25.11(+),24.23(+),24.00(+),21,12(+)。
ジクロロメタン(50mL)中の(1R,2R)/(1S,2S)−2−(ピロリジニル)シクロヘキサン−1−オール(1.7g、10mmol)、トリエチルアミン(1.8mL、13mmol)の冷(0℃)溶液、ニートのメタンスルホニルクロリド(1.0mL、13mmol)添加した。得られた混合物を0℃でさらに45分間撹拌し、室温まで3時間かけて加温した。反応混合物をジクロロメタン(50mL)で希釈し、水(2×50mL)で洗浄した。あわせた洗浄物をジクロロメタン(50mL)で逆抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を真空下で蒸発させ、さらなる精製を一切行わずに、次の工程のために適切な粗メシレートを得た。
DME(15mL)中のNaH(0.33g、11mmol)に、DME(15mL)中の3,4−ジメトキシフェネチルアルコール(2.0g、11mmol)の溶液を添加した。得られた混合物をアルゴン下で室温で2時間撹拌した。
DME(20mL)中のメシレートをアルコキシドに添加し、得られた反応混合物を3時間還流させた。溶媒を真空下で蒸発し、残を水(100mL)に取り、1M HCl水溶液でpH1に調節した。次いで、酸性の水溶液をジエチルエーテル(100mL)により抽出し、次いで、pHをpH13に調節した。ジエチルエーテル(2×100mL)で抽出し、標題化合物の遊離塩基を得た。エタノール製塩化水素で処理し、ジエチルエーテル中で砕し、標題化合物1.0g(収率27%)を塩酸塩として得た。
Figure 2006525227

(比較例10)
((1R,2R)−1−(3−(R)−アセチルオキシピロリジニル)−2−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)シクロヘキサン一塩酸塩(化合物17))
塩化アセチル(5mL、;70.31mmol)を、(3R)−1−{(1R,2R)−2−[2−(3,4−ジメトキシフェニル)エトキシ]シクロヘキシル}ピロリジン−3−オール遊離塩基(2.12g;5.49mmol)の塩化メチレン(50mL)溶液に1℃で滴下した。反応を室温で一晩行った。反応後にTLCを行い、ヨウ素によって視覚化した。(1R,2R)−1−(3−(R)−アセチルオキシピロリジニル)−2−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)シクロヘキサンのRは、メタノール−ジクロロメタン(0.5:95(v/v))中で0.36である。過剰の塩化アセチル及び溶媒を真空下で除去し、DCM(30mL)を残った混合物に添加した。有機層を重炭酸ナトリウム(30mL)飽和溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濃縮して、収率61%で遊離塩基酢酸塩(1.3g、4.35mmol)を得た。
(比較例11)
((1R,2S)/(1S,2R)−1−(3−(R/S)−ヒドロキシピロリジニル)−2−(1−ナフタレンエトキシ)シクロヘキサン一塩酸塩(化合物25))
(中間化合物の調製)
((1R,2S)/(1S,2R)−1−(3−ケトピロリジニル)−2−(1−ナフタレンエトキシ)シクロヘキサン一塩酸塩)
Mg(ClO)(2.14g、0.95mmol)を含有し、真空フレーム乾燥を行い、冷却し、アルゴンを入れたフラスコに、カニューレを介して、1−ナフタレンエタノール(21.6g、125mmol)のCHCN(15mL)溶液を添加した。全ての材料が溶解するまで、得られた混合物を還流し、シクロヘキセンオキシド(1.0g、10mmol)を2.5時間かけて添加した。反応混合物を次いで16時間還流し、室温まで冷却し、水(150mL)、飽和NaHCO水溶液(50mL)及びEtO(100mL)の間で分配した。水層を集め、EtO(2×100mL)で2回抽出した。あわせたEtO抽出物を食塩水(50mL)によって逆洗浄し、乾燥して、これを真空下で濃縮し、粗物質を25.2g得て、これは放置すると固形化した。過剰の1−ナフタレンエタノールをEtO−ヘキサン(1:1、v/v)中で連続的に再結晶することによって回収した。3回の再結晶の後で得られた母液(7.5g)を、EtOAc−ヘキサンの混合物(1:5、v/v、+0.5%のv/v PrNH)を使用したクロマトグラフィーにより精製し、粗(1R,2S)/(1S,2R)−2−(1−ナフタレンエトキシ)シクロヘキサン−1−オール1.5g(収率55%)を得て、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。
CHCl(35mL)中の塩化クロム(PCC)(4.78g、22.2mmol)懸濁物に、(1R,2S)/(1S,2R)−2−(1−ナフタレンエトキシ)シクロヘキサン−1−オール(1.5g、5.5mmol)の溶液を一度に添加した。得られた暗褐色混合物を室温で16時間攪拌し、次いで、Na SO を上面に置いたシリカゲルのプラグを介してろ過した。プラグをさらにEtO(3×40mL)ですすぎ、ろ液を真空下で濃縮して粗物質2.0gを得た。粗物質をシリカゲルの乾燥カラムに適用し、EtOAc−ヘキサン(1:6、v/v、+0.5%v/v PrNH)の混合物によって溶離し、(2R/2S)−2−(1−ナフタレンエトキシ)シクロヘキサン−1−オン(収率68%)を得た。
Figure 2006525227

ベンゼン(10mL)中の(2R/2S)−2−(1−ナフタレンエトキシ)シクロヘキサン−1−オン(1.0g、3.7mmol)、2e(1.2g、9.3mmol)及びポリ(4−ビニルピリジン)すなわちPCP(0.4g)を、ディーンスターク装置中で5時間還流した。次いで、冷却した反応混合物をすばやくParr shaker装置に移し、活性炭上のPd(0.2g)を添加し、混合物を16時間水素添加した。触媒をろ過により除去し、ろ液を真空下で濃縮し、得られた粗物質(cis−trans−、87:13、領域%/GC)を、EtOAc−ヘキサンの混合物(1:2、v/v、+0.5%のv/v PrNH )を用いる乾式カラム・クロマトグラフィによって精製し、(1R,2S)/(1S,2R)−1−((1,4−ジオキソ−7−アザスピロ[4.4]ノナ−7−イル)−2−(1−ナフタレンエトキシ)シクロヘキサン1.0g(収率70%)を得て、これを2−ブタノン(80mL)中の6M HCl水溶液(20mL)と共に16時間還流した。次いで、冷却した反応混合物を真空下で濃縮し、EtO(2×50mL)及びCHCl(3×70mL)で抽出した。あわせたCHCl抽出物を乾燥し、溶媒を真空下で蒸発させた。Et O中で砕し、(1R,2S)/(1S,2R)−1−(3−ケトピロリジニル)−2−(1−ナフタレンエトキシ)シクロヘキサン一塩酸塩(0.82g、収率84%)を得た。mp176〜178℃。
Figure 2006525227

((化合物25)(1R,2S)/(1S,2R)−1−(3−(R/S)−ヒドロキシピロリジニル)−2−(1−ナフタレンエトキシ)シクロヘキサン一塩酸塩の調製)
(1R,2S)/(1S,2R)−1−(3−ケトピロリジニル)−2−(1−ナフタレンエトキシ)シクロヘキサン一塩酸塩(0.55g、1.5mmol)のイソプロパノール(15mL)溶液に、水素化ホウ素ナトリウム(0.3g、7.9mmol)を何回かに分けて添加した。得られた反応混合物を室温で16時間攪拌した。反応混合物を6M HCl水溶液(4mL)で2時間反応させ、真空下で濃縮した。残った固体をジクロロメタン(20mL)に取り、不溶性のものはろ過して取り除き、ジクロロメタン(20mL)で再度洗浄し、あわせたろ液をエーテル性塩化水素(20mL)で処理した。溶媒を真空下で蒸発させ、残った油状物をジエチルエーテル(80mL)中で砕し、含水固体0.32g(収率57%)を得た。
Figure 2006525227

(比較例12)
((1R,2R)/(1S,2S)−[2−(4−モルホリニル)−1−(2−ナフテンエトキシ)]シクロヘキサン一塩酸塩(化合物30))
(i)モルホリン(5mL、57mmol)、シクロヘキセンオキシド(5.8mL、57mmol)及び水(3mL)を1.5時間還流させた。GC分析により反応が終息していることを示した。冷却した混合物を飽和NaOH溶液(50mL)とエーテル(75mL)との間でした。水層をエーテル(30mL)によって逆洗浄し、あわせたエーテル層を硫酸ナトリウムで乾燥した。エーテルを真空下で除去すると、黄色油状物(9.83g)が残った。粗生成物(1R,2R)/(1S,2S)−[2−(4−モルホリニル)]シクロヘキサノールを真空蒸留(b.p.75〜80℃)により精製して、透明な液体(8.7g)を得た。収率82.5%。
(ii)(1R,2R)/(1S,2S)−[2−(4−モルホリニル)]シクロヘキサノール(6.0g、32.4mmol)の冷(0℃)ジクロロメタン(100mL)溶液に、カニューレを介して、メタンスルホニルクロリド(3.10ml、40mmol)のトリエチルアミン(6.8mL、48mmol)溶液を添加した。添加は10分で完了し、反応混合物を0℃でさらに1時間、室温で4時間攪拌した。ジクロロメタン混合物を水(2×50mL)によって洗浄し、あわせた水洗浄液をジクロロメタン(50mL)で逆抽出した。あわせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、真空下で濃縮して、粗メシレート8.5g(収率100%)を得た。
(iii)乾燥ジメチルホルムアミド(50mL)中のあらかじめヘキサン(3×20mL)で洗浄した水素化ナトリウムの80%油分散物(1.24g、51.6mmol)に、カニューレを介して、2−ナフテンエタノール(6.8g、40mmol)の乾燥ジメチルホルムアミド(50mL)溶液を添加した。添加後に気体が発生し、反応混合物を室温で攪拌すると、ゲル化し始めた。(ii)で調製されるメシレートをジメチルホルムアミド(50mL)に溶解し、得られた溶液を、カニューレを介してアルコレートのスラリーに素早く添加した。混合物を80℃まで加熱し、次いで温度を40℃まで下げた。得られた黄色溶液を氷水(1500mL)に注ぎ、酢酸エチル(3×300mL)で抽出した。あわせた有機抽出物を塩化ナトリウム(500mL)の飽和水溶液で逆洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を真空下で蒸発させ、琥珀色の油状物13.4gを得て、これを水(150mL)に溶解し、溶液のpHを1M HCl水溶液でpH2に調節した。酸性の水溶液をエチルエーテル(2×100mL)で抽出し、50%の水酸化ナトリウム水溶液でpH10の塩基性にした。塩基性水溶液をエチルエーテル(2×100mL)で抽出し、あわせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、真空下で濃縮して、粗遊離アミノエーテル7.16gが残った。粗生成物を、溶離液として酢酸エチル−クロロホルム(1:1,v/v)の混合物を用いるシリカゲル60(70〜230のメッシュ)のクロマトグラフィーにより精製し、純粋な遊離塩基として4.37gを得た。生成物をエチルエーテル(80mL)に溶解し、エチルエーテル(80mL)中にHCl飽和溶液を添加することによって一塩酸塩に変換した。油状物が溶液から生じ、溶媒を真空下で蒸発させ、残渣を最少量の温エチルアルコールに溶解し、大量のエチルエーテルを入れて再結晶させた。結晶を集め、標題化合物3.83g(収率31%)を得た。m.p.158〜160℃。
(比較例13)
((1R,2R)/(1S,2S)−[2−(4−モルホリニル)−1−(4−ブロモフェネトキシ)]シクロヘキサン一塩酸塩(化合物32))
(i)出発物質のtrans−アミノシクロヘキサノールは、比較例12にしたがって調製される。
(ii)(±)trans−[2−モルホリニル)]シクロヘキサノール(3.0g、16.2mmol)及びトリエチルアミン(3.4ml、24mmol)の冷(0℃)ジクロロメタン(25ml)溶液に、カニューレを介してメタンスルホニルクロリド(1.55ml、20.0mmol)の、ジクロロメタン(25ml)溶液を添加した。添加は5分で完了し、反応混合物を0℃でさらに1時間、室温で2時間攪拌した。反応混合物をジクロロメタン(50mL)で希釈し、水(2×50mL)で洗浄し、あわせた洗浄物をジクロロメタン(25mL)で逆抽出した。あわせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、真空下で濃縮して、粗メシレート4.7gを得た。
(iii)乾燥ジメチルホルムアミド(25mL)中のあらかじめヘキサン(3×10mL)で洗浄した水素化ナトリウムの80%油分散物(0.62g、25.8mmol)に、カニューレを介して、4−ブロモフェネチルアルコール(4.0g、20mmol)の乾燥ジメチルホルムアミド(50mL)溶液を添加した。添加後に気体が発生し、反応混合物を室温で4時間攪拌した。上述の(ii)で調製されるメシレートをジメチルホルムアミド(50mL)に溶解し、得られた溶液を、カニューレを介してアルコレートのスラリーに素早く(3分)添加した。混合物を80℃で2時間加熱し、次いで温度を35℃まで下げ、反応物を一晩攪拌した。反応混合物を氷水(800mL)に注ぎ、酢酸エチル(3×200mL)で抽出した。あわせた有機抽出物を塩化ナトリウム(150mL)の飽和水溶液で逆洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を真空下で蒸発させ、油状物7.4gを得て、これをエーテル(80mL)に溶解し、HClの飽和エーテル溶液で処理した。油状物が溶液から生じ、溶媒を真空下で蒸発させ、残渣を水(100mL)に溶解した。酸性の水溶液をエチルエーテル(2×50mL)で抽出し、50%の水酸化ナトリウム水溶液でpH10の塩基性にした。塩基性の水溶液をエチルエーテル(2×50mL)で抽出し、あわせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、真空下で濃縮し、粗遊離アミノエーテル3.67gを得た。粗生成物を、溶離液として酢酸エチル−クロロホルム(1:1,v/v)の混合物を用いるシリカゲル60(70〜230のメッシュ)のクロマトグラフィーにより精製し、純粋な遊離塩基を得た。生成物をエチルエーテル(30mL)に溶解し、エチルエーテル(30mL)中のHCl飽和溶液を添加することによって一塩酸塩に変換した。溶媒を蒸発させ、残渣を最少量のエチルアルコールに溶解し、大量のエチルエーテルを入れて再結晶させた。結晶を集め、標題化合物1.31gを得た。m.p.148〜151℃。
(比較例14)
((1R,2R)/(1S,2S)−2−(3−ケトピロリジニル)−1−(2,6−ジクロロフェネトキシ)シクロヘキサン一塩酸塩(化合物41))
(vi)(1R,2R)/(1S,2S)−1−(1,4−ジオキサ−7−アザスピロ[4.4]ノナ−7−イル)シクロヘキサン−2−オール(2e)(27.77g、120mmol)及びトリエチルアミン(22mL、156mmol)の冷(0℃)ジクロロメタン(240mL)溶液に、メタンスルホニルクロリド(12.32ml、156mmol)を添加した。反応混合物を0℃で45分間拡販し、次いで室温で3時間攪拌した。反応混合物を水(2×100mL)で洗浄し、あわせた洗浄液をジクロロメタン(120mL)で逆抽出した。あわせた有機抽出液を硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を真空下で濃縮して、粗メシレートを得て、これを以下の工程(ix)での使用前に4時間高真空下でさらに吸引した。
(vii)2,6−ジクロロフェネチルアルコール:無水ジエチルエーテル(500mL)中の水素化アルミニウムリチウム(13.75g、365.75mmol)の懸濁物を、粉末滴下漏斗を介して、2,6−ジクロロフェニル酢酸(50g、243.75mmol)に添加した。得られた反応混合物を16時間還流し、硫酸ナトリウムの飽和水溶液(25mL)をゆっくりと添加することによって反応を停止させた。得られたスラリーを3時間攪拌し、ろ過し、不溶性のものをジエチルエーテル(2×100mL)で慎重に洗浄した。あわせたエーテルろ液を硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を真空下で蒸発させ、標題化合物38.6g(収率85%)を得た。
(viii)無水エチレングリコールジメチルエーテル(80mL)中の水素化ナトリウム(144mmol、4.32g、80%の油分散物)に、無水エチレングリコールジメチルエーテル(80mL)中の2,6−ジクロロフェネチルアルコール(27.65g、144mmol)の溶液を添加した。得られた混合物をアルゴン下で、室温で4時間攪拌した。
(ix)(1R,2R)/(1S,2S)−2−[1,4−ジオキサ−7−アザスピロ[4.4]ノナ−7−イル]−1−(2,6−ジクロロフェネトキシ)シクロヘキサン:無水エチレングリコールジメチルエーテル(80mL)中の(vi)からのメシレートを、アルコキシド混合物(viii)に素早く添加し、得られた混合物を容易に66時間還流させた。冷却した反応混合物を水(200mL)に注ぎ、有機溶媒を真空下で蒸発させた。残った水溶液をさらなる水で700mLになるまで希釈し、6M HCl水溶液でpH0.5まで酸性にして、ジエチルエーテル(2×600mL)で抽出した。水層のpHをpH5.9に調節し、水溶液をジエチルエーテル(700mL)で抽出した。有機抽出物を硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を真空下で蒸発させ、標題化合物34.0g(収率70%)を得た。
(x)(1R,2R)/(1S,2S)−2−(3−ケトピロリジニル)−1−(2,6−ジクロロフェネトキシ)シクロヘキサン一塩酸塩:2−ブタノン(400mL)中の(1R,2R)/(1S,2S)−2−[1,4−ジオキサ−7−アザスピロ[4.4]ノナ−7−イル]−1−(2,6−ジクロロフェネトキシ)シクロヘキサン(15.85g、38.9mmol、ステップix)及び6M HCl水溶液(100mL)の混合物を16時間還流させた。冷却した反応混合物を水(100mL)で希釈し、有機溶媒を真空下で蒸発させた。有機層を水(400mL)でさらに希釈し、ジエチルエーテル(500mL)で抽出し、ジクロロメタン(2×600mL)で抽出した。あわせたジクロロメタン抽出液を硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を真空下で蒸発させた。トルエンと共に共沸蒸留し、標題化合物を得て、これを真空下で15分間さらに乾燥させた。塩酸塩をジエチルエーテル中で砕することによって結晶かさせ、結晶を集め、エタノール−ジエチルエーテルの混合物から再結晶させ、正しい元素分析結果を有する、純粋な生成物11.85g(収率77%)を得た。
(比較例15)
((1R,2R)/(1S,2S)−2−(3−アセトキシピロリジニル)−1−(1−ナフテンエトキシ)シクロヘキサン一塩酸塩(化合物43))
(i)(1R,2R)/(1S,2S)−2−(3−ヒドロキシピロリジニル)−1−(1−ナフテンエトキシ)シクロヘキサン一塩酸塩:イソプロパノール(20mL)中の水素化ホウ素ナトリウムの冷(0℃)溶液に、(1R,2R)/(1S,2S)−2−(3−ケトピロリジニル)−1−(1−ナフテンエトキシ)シクロヘキサン一塩酸塩(1.4g、3.75mmol)の1−イソプロパノール(30mL)溶液を添加した。得られた混合物を0℃で15分間攪拌し、次いで室温で30分攪拌した。水を添加することによって反応を停止させ、反応混合物を乾燥するまで蒸発させ、残渣をジクロロメタン(2×20mL)で洗浄した。ジクロロメタン洗浄液を硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を真空下で蒸発させ、標題化合物を得た。
(ii)(1R,2R)/(1S,2S)−2−(3−アセトキシピロリジニル)−1−(1−ナフテンエトキシ)シクロヘキサン一塩酸塩:中間体アルコール(i)を、無水酢酸(15mL)中で2時間還流させた。過剰な無水酢酸を真空下で除去し、残渣を水(100mL)に取り、ジエチルエーテル(2×30mL)で抽出した。水溶液をpH8.0まで塩基性にして、ジエチルエーテル(3×50mL)で抽出した。あわせた有機抽出液を硫酸ナトリウムで乾燥し、真空下で濃縮した。残った油状物を少量のジクロロメタンに溶解し、大量のジエチルエーテル中で結晶化させ、標題化合物1.0g(収率65%)を得た。
(比較例16)
((1R,2R)/(1S,2S)−2−(3−チアゾリジニル)−1−(2,6−ジクロロフェネトキシ)シクロヘキサン一塩酸塩(化合物48))
(i)(1R,2R)/(1S,2S)−2−(3−チアゾリジニル)シクロヘキサノール:無水過塩素酸マグネシウム(12.93g、53.3mmol)に、シクロヘキセンオキサイド(6.1mL、58.6mmol)の無水アセトニトリル(25mL)溶液を添加し、得られた混合物を室温で20分間撹拌した。次いで、チアゾリジン(5.16g、55.0mmol)の無水アセトニトリル溶液を添加し、反応混合物を35℃で16時間加熱した。反応混合物を真空下で濃縮し、残渣を水(350mL)とジエチルエーテル(350mL)との間でした。水層を分離し、ジエチルエーテル(350mL)で1回以上抽出した。あわせた有機抽出液を硫酸ナトリウムで乾燥し、真空下で濃縮して粗生成物を得た。粗アミノアルコールを、溶離液として酢酸エチル−ヘキサン(1:1,v/v)の混合物を用いる乾式カラムクロマトグラフィーによって精製し、標題化合物4.83g(収率47%)を得た。
(ii)(1R,2R)/(1S,2S)−2−(3−チアゾリジニル)シクロヘキサノール(3.17g、16.9mmol)及びトリエチルアミン(3.08ml、22.0mmol)の冷(0℃)ジクロロメタン(30mL)溶液に、メタンスルホニルクロリド(1.74ml、22.0mmol)を滴下した。反応混合物を0℃で1時間攪拌し、次いで周囲温度で3時間攪拌した。反応混合物をジクロロメタン(20mL)で希釈し、水(2×30mL)で洗浄した。あわせた洗浄液をジクロロメタン(25mL)で逆抽出し、あわせた有機抽出液を硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を真空下で蒸発させ、さらなる精製を一切行わずに、次のステップのために適切なメシレートを得た。
(iii)乾燥ジメチルホルムアミド(30mL)中の水素化ナトリウムの80%油分散物(608mg、20.28mmol)に、エチレングリコールジメチルエーテル(15ml)中の2,6−ジクロロフェネチルアルコール(3.87g、20.28mmol、実施例4、ステップvii)の溶液を添加した。得られた混合物をアルゴン雰囲気下、室温で2時間攪拌した。
(iv)(1R,2R)/(1S,2S)−2−(3−チアゾリジニル)−1−(2,6−ジクロロフェネトキシ)シクロヘキサン一塩酸塩:エチレングリコールジメチルエーテル(15mL)中のメシレート(ii)を、アルコキシド(iii)に素早く添加し、反応混合物を40時間還流させた。冷却した反応混合物を水(100mL)に注ぎ、有機溶媒を真空下で蒸発させた。残った水溶液をさらに多くの水(100mL)で希釈し、pHをpH1.5に調節した。酸性の水溶液をジエチルエーテル(3×100mL)で抽出し、あわせた有機抽出液を硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を真空下で除去して、粗遊離塩基を得た。生成物を、溶離液として酢酸エチル−ヘキサン(1:10,v/v)の混合物を用いる乾式カラムクロマトグラフィーによって精製し、粗遊離アミノエーテル2.4gを得た。純粋な生成物(1.0g)をエーテル性HClで処理し、得られた塩をアセトン−ジエチルエーテルの混合物から再結晶させ、標題化合物0.69gを得た。
(比較例17)
((1R,2R)/(1S,2S)−2−(3−ケトピロリジニル)−1−(2,2−ジフェニルエトキシ)シクロヘキサン一塩酸塩(化合物47))
(vi)(1R,2R)/(1S,2S)−2−(1,4−ジオキサ−7−アザスピロ[4.4]ノナ−7−イル)シクロヘキサノール(2e)(2.0g、8.8mmol)及びトリエチルアミン(2.1ml、15mmol)の冷(0℃)ジクロロメタン(30mL)溶液に、メタンスルホニルクロリド(0.9mL、11.44mmol)を添加した。反応混合物を0℃で45分間攪拌し、次いで室温で3時間攪拌した。反応混合物をジクロロメタン(25mL)で希釈し、水(2×25mL)で洗浄し、あわせた洗浄液をジクロロメタン(25mL)で逆抽出した。あわせた有機抽出液を硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を真空下で蒸発させて、粗メシレートを得て、これを以下の工程(ix)での使用前に30分間、高真空下でさらに吸引した。
(vii)(2,2−ジフェニル)エチルアルコール:無水ジエチルエーテル(150mL)中の水素化アルミニウムリチウム(2.85g、23.56mmol)に、粉末として、ジフェニル酢酸(5.0g、56mmol)を添加した。得られた反応混合物を1時間穏やかに還流させた。硫酸ナトリウム飽和水溶液によって反応を停止させ、得られた沈殿物をろ過して除去した。ろ液を真空下で濃縮し、標題化合物4.0g(収率86%)を得た。
(viii)エチレングリコールジメチルエーテル(15mL)中の懸濁物中の、ヘキサンであらかじめ洗浄した水素化ナトリウム(253mg、10.56mmol)に、2,2−ジフェニルエチルアルコール(2.09g、10.56mmol、ステップvii)のエチレングリコールジメチルエーテル(15mL)溶液を添加した。得られた混合物をアルゴン雰囲気下、室温で30分間攪拌した。
(ix)(1R,2R)/(1S,2S)−2−(1,4−ジオキサ−7−アザスピロ[4.4]ノナ−7−イル)−1−(2,2−ジフェニルエトキシ)シクロヘキサン:エチレングリコールジメチルエーテル(20mL)中の(vi)からのメシレートを、アルコキシド(viii)に素早く添加し、反応混合物を5日間還流させた。冷却した反応混合物を真空下で濃縮し、残渣を水(50mL)に取り、pHを6M HCl水溶液でpH1.0に調節した。酸性の水溶液をジエチルエーテル(2×50mL)で抽出し、水層を集め、塩基でpH6.0にした。ジエチルエーテル(2×50mL)で抽出し、その後に硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を真空下で蒸発させて、標題化合物1.55g(収率43%)を得た。
(x)(1R,2R)/(1S,2S)−2−(3−ケトピロリジニル)−1−(2,2−ジフェニルエトキシ)シクロヘキサン一塩酸塩:6M HCl−ブタノン(1:4,v/v,50mL)中の(1R,2R)/(1S,2S)−2−(1,4−ジオキサ−7−アザスピロ[4.4]ノナ−7−イル)−1−(2,2−ジフェニルエトキシ)シクロヘキサン(1.55g、3.8mmol)の混合物を、2時間還流させた。ブタノンを真空下で蒸発させ、残渣を水(50mL)に取った。水溶液をジエチルエーテル(2×50mL)で抽出し、水層を集め、ジクロロメタン(2×50mL)で抽出した。あわせたジクロロメタン抽出物を硫酸ナトリウムで乾燥して、真空下で濃縮して、粗標題化合物を得た。生成物をジエチルエーテル中で砕することによって結晶化し、ジクロロメタン−ジエチルエーテルの混合物から再沈殿させ、正しい元素分析値を有する標題化合物1.21g(収率80%)を得た。
(一般的な験手順)
融点は、フィッシャージョーンズ装置で決定し、較正はしなかった。NMRスペクトルは、Brucker AC200、Varian XL−300、Brucker AV−300又はAV−400で指示された溶媒中で行った。質量スペクトルは、EIについてKratos MS50で、FAB/LSIMSについてKratos Concept DHQで、ESについてMicromass(Waters)Quattro(I)MSMSで、HP1090 Series 2 LC(Agilent)に接続し、Masslynx version 3.3ソフトウェアによって制御して行った。元素分析は、D.& H.MalhowによるElement Analyzer 1108、University of Alberta,Edmonton,ABで行った。分析が元素の記号によってのみ示される場合、分析結果は理論値の±0.4%の範囲内であった。元素分析が利用可能でないときはいつでも、純度はHPLC及びキャピラリー電気泳動法(CE)で決定した。HPLC分析は、200nmでのUV検出を備えるGilson HPLCシステム(Gilson,Middleton,WI)を使用して行った。150×4.6mm、5μ粒径のC18カラムを使用した。移動相は、定組成で移動するか、又は1mL/分の流速で勾配として移動し、リン酸バッファー(低pH又は高pH)およびアセトニトリルの組み合わせからなる。移動相中でサンプルを約100μg/mLで調製し、20μLをHPLCに注入した。純度はエリア%として表された。CE分析は、P/ACE System MDQ(Beckman Coulter,Fullerton,CA)を用いて行った。60cm長(検出器まで50cm)及び75μmの内径を有するコーティングされていないシリカキャピラリーを使用した。使用される移動バッファーは、100mMリン酸ナトリウム(pH2.5)であった。分離電圧はは、23又は25kV(正常極性)のいずれかであり、毛管のカートリッジ温度は20℃に維持された。サンプル(水中で約0.5mg/mL)を0.5psiで6秒間、加圧して注入した。検出は200又は213nmのUVによってであった。純度はエリア%として表された。IRは、Perkin−Elmer 983G分光光度計で記録した。光学回転は、F.Hoffman−La Roche Ltd(CH,Basel)によって行った。薄層クロマトグラフィー(TLC)は、E.Merck,TLCアルミナシート20×20cm、シリカゲル60 F254プレートで行った。フラッシュクロマトグラフィー41は、E.M.Science シリカゲル60(70〜230メッシュ)で行った。乾式フラッシュクロマトグラフィー42は、SigmaシリカゲルタイプHで行った。クロマトロンクロマトグラフィー(Harisson Research,USA)は、EM Scienceシリカゲル60P F254プレートとGypsumとを用いて、又は酸化アルミニウム60P F254プレートとGypsum(タイプE)とを用いて、4mmプレートで行った。分取HPLCは、カートリッジカラム(ポラシル、10μm、125Å、40mm×100mm)を用いてWaters Delta Prep 4000で行った。GC分析は、30m×0.25mm×0.25μmキャピラリーカラムHP−35(架橋した35%PHMEシロキサン)及びフレームイオン化検出器を取り付けたHewlett Packard HP6890で行った。高沸点溶媒(DMF、DMSO)は、AldrichからのSure/SealTMであり、テトラヒドロフラン(THF)及びエチレングリコールジメチルエーテル(DME)は、ナトリウム−ベンゾフェノンケチルから蒸留した。他に言及されない限り、有機抽出物はNaSOで乾燥した。全ての水分に感受性の反応は、乾燥したガラス容器で、窒素雰囲気下又はアルゴン雰囲気下で行った。
(生物学的活性データ)
(抗不整脈性の有効性評価)
抗不整脈的有効性は、冠状動脈を閉塞させた麻酔ラットの心臓不整脈の発生率について、化合物の効果を調査することにより評価され得る。200〜300グラムの体重のラットは、事前の手術を受けて、ランダムなブロック設計においてグループに割り当てられる。いずれの場合においても、動物は、外科的手術の間、ペントバルビタールを用いて麻酔される。平均動脈血圧の測定及び血液サンプルの抜き取りのために、左の頸動脈にカニューレが挿入される。さらに、薬剤の注射のために左の頸動脈にカニューレが挿入される。胸腔を開き、ポリエチレンの咬合器が左の冠動脈の前下行枝周辺にゆるく配置される。次いで、胸腔が閉じられる。ECGは、心臓の解剖の軸に沿って配置される電極の挿入によって記録される。ランダムな二重盲検方法において、ビヒクル又は試験される化合物の注入を、手術の約15分後に行う。注入の5分後、咬合器を冠状動脈閉塞を生じさせるために引っぱる。ECG、不整脈、血圧、心拍数及び致死率を、閉塞の15分後について監視する。不整脈は、心室性頻拍症(VT)及び心室性細動(心室細動)として記録され、Curtis,M.J. and Walker,M.J.A.,Cardiovasc.Res.22:656(1988)に従ってスコアを付けた(表1を参照)。
Figure 2006525227

ラットは、2.9〜3.9mMの範囲の閉塞前血清カリウム濃度を示さない場合、試験から除外される。閉塞は、R波高さの増加及び「S−T」セグメントの増加と関連しており;閉塞した領域(カーディオグリーン染料をかん流させることによって死後に測定)は、全左頸動脈中の25%〜50%の範囲であった。
試験化合物の結果は、マイクロモル/kg/分での注入速度の値として表され得る。投与された動物において不整脈スコアが試験化合物を溶解するビヒクルのみを投与した動物によって示される値の50%まで減少する値(ED50AA)。
表4の第6列は、本発明の化合物1〜7のED50AAの試験結果をマイクロモル/kg/分で示す。表5の第6列は、比較例の化合物8〜48のED50AAの試験結果をマイクロモル/kg/分で示す。
(心血管及び挙動における効果の測定)
事前の手術は、65mg/kg(腹腔内)ペントバルビタールで200〜300gmの体重のSprague Dawleyラットを麻酔して行った。大腿動脈及び静脈にポリエチレン(PE)−10管を使用してカニューレを挿入した。手術の前に、このPE−10管は、外面化のためにより広いゲージの(PE−50)管に接続された。カニューレを挿入されたPE−10/PE−50管を外套針に通し、3回の(リードII)肢部ECGとともに外面化された(下記参照)。外套針を背中の皮膚の下で、肩甲部半ばで小さい切開によって外へねじ切りした。ECGの基底電極が、そこに通されるリード線を有する20ゲージ針を使用して、皮下に挿入される。他のEGG電極を配置するために、小さい切り傷を心臓の上の前胸部領域作り、ECGリードは20本のゲージ針を使用して心臓の部位の皮下の筋肉層に嵌入される。他のECGリード線を首及び肩の基底部の近傍(右面)領域の皮下の筋肉層に嵌入される。動物は、食品及び水を自由に摂取できる清浄な回復ケージに戻される。各々の動物のための投与及び観察は、回復時間を24時間与えた後に開始した。
15分の観察時間は、2.0μmol/kg/分(1ml/時間)の初期投与量で試験化合物の静脈内注入を続けた後に記録される。この率は、以下の効果のうち1つが観察されるまで、5分ごとに2倍にする:
a)部分的又は全身的痙攣
b)重度不整脈
c)120拍動/分以下の徐脈
d)50mmHgの下の低血圧
e)投与量が初期の開始時における投与量の32倍(すなわち64μmol/kg/分)を上回る。
血圧(BP)、心拍数(HR)及びECG変数は、挙動応答も監視されながら連続的に記録され、反応(例えば、痙攣、起毛、運動失調症、情動不安、強迫衝動的咀嚼、唇を激しく打つ状態、全身的身震い状態)が生じる全体の累積的な薬剤投与量及び薬物注入速度が記録される。
(血液サンプル)
試験化合物の血漿濃度の概算値は、試験終了後に0.5mlの血液サンプルを除去することにより決定される。血液サンプルを、4600×gで5分間遠心分離し、血漿をデカンテーションする。脳組織のサンプルをさらに抽出し、化学分析のための血漿サンプルと共に凍結して(−20℃)保存する。
(データ分析)
心電計(ECG)パラメーター:PR、QRS、QT(T波のピーク)、QT(T波屈折の中間値)、及び血液動態のパラメーター:BP及びHRは、カスタマイズされた自己分析ソフトウェア(Nortran Pharmaceuticals)を有するLabView(National Instruments)の自動分析の関数を使用して分析される。すべてのECG変数について、コントロール(D25)から25%を生成する注入投与量が決定される。
試験結果は、測定されるECGパラメーターが25%増加するのに必要な投与量であるD25として表すことができる。P−R間隔及びQRS間隔の増加は、心臓ナトリウムチャネルのブロックを示し、一方、Q−T間隔は、心臓カリウムチャネルのブロックを示す。
(電気生理学的試験(インビボ))
この試験は、非虚血性条件下で血行力学及び電気生理パラメーターに対する効果について、試験化合物の効力を決定する。
(方法)
(外科手術)
250−350gの体重の雄Sprague−Dawleyラットを用いる。それらは、1つのグループからランダムに選択され、ペントバルビタール(65mg/kg(腹腔内))で麻酔され、必要に応じてさらに麻酔される。
気管にカニューレ挿入され、ラットは1回の拍出量が10ml/kgの(60ストローク/分)で人工的に通気される。それぞれ、右の外頸静脈及び左の頸動脈に、化合物の静脈注射及び血圧(BP)記録ためにカニューレ挿入される。
針電極を、ECG測定のために心臓の解剖軸と思われる部分(頂点に対して右心房)に沿って、皮下に嵌入する。正電極は正中線から約0.5cmのところに右の鎖骨と同じ高さで配置される。一方、負電極は胸部(正中線から、及び第9の肋骨の高さから0.5cm)の左側に配置される。
2つのテフロン(登録商標)コートの銀電極は、ガイドとして27Gの針を用いて胸壁で嵌入されて、左心室(4〜5mm離れた)の心外膜に移植される。方形のパルス刺激は、コンピュータにより制御される刺激因子により提供される。インハウスでプログラムされたソフトウェアは、以下を決定するために用いられる:期外収縮の誘発、最大の付随周波数(maximum following frequency)(MFF)、有効不応期(ERP)及び心室性粗動の閾値(VTt)についての閾値電流(iT)。簡潔には、iTは、7.5Hzの周期で0.5msecのパルス幅で、心臓を捕捉し一定のペースが必要とされる矩形波刺激の最小電流(μA)として測定され;ERPは、7.5Hzの周期(1.5×iT及び0.2msecのパルス幅)で同調する心臓をの期外収縮期を生じさせるのに必要な秒数の刺激についての最少の遅延(msec)であり、MFFは、心臓が刺激(1.5×iT及び0.2msecのパルス幅)を受けることができない最大の刺激周波数(Hz)であり;VTtは、VT(0.2msec pulse width
and 50 Hz)が持続するエピソードを生じさせるための最少のパルス電流(μA)である(Howard,P.G. and Walker,M.J.A.,Proc.West.Pharmacol.Soc.33:123−127(1990))。
血圧(BP)及び心電図(EGG)パラメーターは、カスタマイズされた自己分析ソフトウェア(Nortran Pharmaceuticals Inc.)を有するLab View(National Instruments)を用いて記録され分析され、平均BP(mmHg、2/3拡張期血圧+1/3収縮期血圧)、HR(bpm、60/R−R間隔);PR(msec、P波の始まりからR波のピークまでの間隔)、QRS(msec、ラットECGにおいてQ波が存在しないことに起因するR波の始まりからS波のピークまでの間隔)、QT(msec、R波の始まりからT波のピークまでの間隔)。
(試験手順)
最初の注入投与は、意識のあるラットにおける試験化合物の以前の毒物学的研究に基づいて選択される。これは、血行力学的又はECGパラメーターの投与前レベルから10%の変化をもたらさなかった注入投与量である。
動物は、予め無作為に配置された目隠しをしたテーブルによって、注入投与の前に安定化が行われる。最初の注入投与は、0.5ml/hr/300g(すなわち0.5μmol/kg/分)の速度で開始される。各々の注入投与量は、5分ごとに2倍になる(投与速度において)。全ての試験は、32ml/hr/300g(すなわち32μmol/kg/分)で終了する。電気刺激手順は、各々のレベルでの注入において最後の2分の間に開始される。
(データ分析)
試験化合物に対する応答を、注入前の値からの変化率として計算し;個々の変数を減らすために正規化を行う。電気的刺激の直後(すなわち注入3分後)のBpの平均値及びECGパラメーターは、累積的な投与量−応答曲線を構築するために使用される。データ点は、最少二乗法を用いて最適な直線を用いて最適化される(最小2乗法;Slide Writeプログラム;Advanced Graphics Software Inc.)。D25(注入前の値から25%変化させた投与量)は、個々の累積的な投与量−応答曲線から内挿され、本発明の化合物の効力を決定するための指標として使用される。
(犬の迷走神経のAFモデル)
(一般的な方法)
15〜49kgの体重の雄雌いずれかの雑種犬をモルフィネ(最初に2mg/kg、2時間ごとに0.5mg/kg、腹腔内)及びα−クロラロース(120mg/kg、腹腔内、29.25mg/kg/hで注入;St.−Georges et al.,1997)で麻酔した。イヌには、気管内チューブを介して、酸素を補充した空気によって、ノモグラムから得られる1回呼吸量を有する20〜25呼吸/分で機械的に通気が行われる。動脈血の気体を測定し、生理学的範囲(SAO>90%、pH7.30〜7.45)に維持する。血圧記録及び血液ガス測定のために大腿動脈にカテーテルを挿入し、薬剤投与および静脈試料のサンプリングのために大腿静脈に嵌入される。カテーテルは、ヘパリン化された0.9%の食塩水で保たれている。体温は加熱毛布で37〜40℃に維持される。
心臓を内側の開胸術を経て露出させ、心臓周囲のクレードルを作製する。3本の双極性のステンレススチール、テフロン(登録商標) TMコートされた電極を記録及び刺激のために右心房に嵌入し、1本は記録のために左心耳に挿入する。プログラム可能な刺激因子(Digital Cardiovascular Instruments、Berkeley、CA)を、2ms(二回拡張期の閾値パルス)を有する右心房を刺激するために用いる。2本のステンレススチール、テフロン(登録商標) TMコートされた電極を左心室に、1本は記録のために、他の1本は刺激のために嵌入する。(特定のVFの間に)心室拍動数が極端に遅くなるときに、心室のデマンド型ペースメーカー(GBM 5880、Medtronics、Minneapolis,MM)を、90拍動/分で心室を刺激するために用いる。P23 IDトランスデューサ、電気生理アンプ(Bloom Associates、Flying Hills、PA)及びペーパーレコーダ(Astromed MT−95000、Toronto、ON、Canada)を、ECGリードII及びIII、心房性及び心室の電気記録図、血圧及び人工的な刺激を記録するために使用する。迷走神経は、首において分離され、二重に結紮され、分岐され、電極が各々の神経に嵌入される(下記参照)。心臓上のβ−アドレナリン作用効果における変化をブロックするために、ナドロールが初期投与量0.5mg/kgで静脈内投与され、2時間ごと0.25mg/kgで静脈内投与される。
(心房性細動モデル)
連続的な迷走神経刺激の間、持続性のAFを終息させるための薬剤の効果が評価される。一極のフック電極(遠位の1〜2cmを除いてコーティングされたTeflon(登録商標) TMで絶縁されたステンレススチール)を、各々の神経の軸に対する21本のゲージ針及び平行を経て嵌入する。大部分の試験において、一極の刺激が、0.1msの方形波パルスを10Hzで届け、不全収縮期を生じるのに必要な電圧の60%を送達するために設定される刺激因子(モデルDS−9F、Grass Instruments、Quincy、MA)とともに適用される。いくつかの試験において、双極性の刺激が、使われる。不全収縮期を生じるのに必要な電圧は、3〜20ボルトの間で変動した。制御された条件下で、急速な心房ペーシング(10Hz、拡張期の閾値の4倍)の短いバーストは、通常は20分以上維持されるAFを誘発するために伝えられる。迷走神経刺激電圧は、制御条件下で調節されて、各投与の後で同じ徐脈効果を維持するために再調節される。AFは、変動する電気記録図の形態を有する、急速な(制御条件の下の>500分)、不規則な心房性リズムとして定義される。
(電気生理変数及び迷走神経の応答の測定)
拡張期の閾値電流は、安定した捕捉が得られるまで、電流を0.1mAずつ増加していくことによって、300msの基本的なサイクル長で決定される。その後の手順について、電流を拡張期の閾値の2倍に設定する。心房及び心室のERPは、300msの基本的なサイクル長で、S1S2間隔の範囲にわたって、外部刺激方法によって測定される。早発の外部刺激S2は、15の基本的な刺激ごとに導入される。S1S2間隔は、捕捉が生じるまで5msずつの増分で増加し、最も長いS1S2間隔は、延長される応答を定義するERPを生じるために一定して下げられる。拡張期の閾値及びERPは、2つ1組で測定され、平均を取って1個の値を得る。これらの値は、一般的に5ms以内である。人工刺激物と局所的な電気記録図との間の間隔は、伝導速度の指数として測定される。AFサイクル寿命(AFCL)は、各々の心房性記録部位で2秒の間隔にわたる繰り返し数(拍動数−1)を計測することによって、迷走神経の心房細胞の間で測定される。3つのAFCL測定値を平均化して、各試験条件ごとに最終的な平均AFCLを得る。
迷走神経刺激のための刺激電圧−心拍数の関係は、大部分の試験の制御条件の下で決定される。迷走神経は、手術の電圧を用いて上述のように刺激され、不全収縮期(3秒より大きな洞停止として定義される)を生じる電圧が決定される。迷走神経刺激に対する応答は、それぞれの試験条件下で確認され、電圧は、迷走神経刺激に対する心拍反応を一定に維持するために調節される。不全収縮期を生じることができない場合において、迷走神経刺激は、迷走−AFの2回の20分間の事象が制御封建化で維持され得るような電圧に調節される。
(試験的な手順)
試験される試験群のうちの1つは、表3にまとめられる。各々のイヌは、表3に示す投与量で、1つの薬だけを投与された。試験の第1のシリーズは、投与量の範囲に関する試験であり、その後、1〜3の投与量が与えられる目隠し試験を行う。全ての薬剤は、吸入ポンプを介して静脈投与され、薬剤溶液は、試験日にプラスチック容器中で新しく調製される。迷走神経刺激パラメーターは、上述のような制御条件下で定義され、制御条件下での迷走神経刺激の20分間のAF持続が確認される。AFの終息時に、拡張期の閾値及び心房及び心室のERPが決定される。その後、これらの変数は、迷走神経刺激下の心房において再評価される。電気生理学的試験は、通常は15〜20分かかった。迷走神経刺激に対する心拍反応が確認され、迷走神経−AF/電気生理学的試験手順が繰り返される。投与前の血液サンプルを得て、迷走神経−AFを再開した。5分後、処理の1つとして、表に示される投与量で投与する。
全投与量を5分かけて注入し、その直後に血液サンプルを得る。メンテナンス吸入はされない。AFが15分以内に終息する場合、制御条件下で得られる電気生理学的測定を繰り返し、血液サンプルを得る。AFが最初の投与によって(15分以内に)終息しない場合、血液サンプルを得て、迷走神経の刺激をやめ、洞律動に戻させる。電気生理学的測定を繰り返し、この投与について第3のサンプル及び最後のサンプルを得る。AFを再び開始させ、AFが薬剤によって終息するまで、迷走神経−AF/薬剤注入/電気生理学的試験の手順を繰り返す。
(統計分析)
グループデータを平均±SEMとして表す。統計分析は、AFCLのための有効量、及び多重比較のためのBonferroini修正を用いるt検定を用いたERPについて行われる。血圧、心拍数、拡張期の閾値及び心電図の間隔に対する薬効は、AFの終息について投与量の中央値で評価される。両側検定が使用され、p<0.05が統計的有意を示すために用いられる。
Figure 2006525227

AFが終息するまで、特定の投与範囲にわたって、それぞれのイヌに対して単一の薬剤を投与した。各投与量でAFが終息したイヌの数が示される(イヌの数−投与量、μmol/kg)。AFを終息させるのに必要な平均±SEM及び投与量の中央値が示される。それぞれのイヌは1つの薬剤のみを受ける。
本発明の化合物は、この方法により評価され得る。現在の試験におけるコントロールとしてのフレカイニドの効果は、以前に報告されているものと同等であった。
(犬の無菌の心外膜炎モデル)
このモデルは、AF及び心房粗動(AFL)のメカニズムを特徴づけるために用いられた。Waldo及びその仲間は、AFが再入に依存し、終息部位が通常は伝導が遅くなる領域であることを発見した。この犬のモデルは、露出した心房がタルカム粉末を含む塵に晒された後、回復後の所定の時間、心房に対する「バースト」を起こすことによって調製される。AFは、手術の2日後に誘発されるが、手術の4日後に、持続性の心房粗動が誘導性の律動に優先する。2日めのAFの誘発はいくらか変動し、その結果、イヌの50%のみが、30分は必須の持続性のAF(一般的に<60分)を有する。しかし、4日目までに進行する持続性の心房粗動は、ほとんどの調製において誘発される。心房粗動は、薬剤のメカニズムを判定する目的のために、さらに容易に「マッピングされる」。AFの誘発は、無菌の心外膜炎モデルが模倣する心臓外科手術後にしばしば発生するAFと類似して、手術の4日後に鎮静化する。虚血又は酸選択的な薬剤に対する選択性の程度を与えるAF手術後の病因論に関与する炎症性成分が存在し得る。同様に、冠状動脈バイパス移植(CABG)手術が心室の虚血を軽減するために行われ、このような患者はさらに、冠状動脈疾患(CAD)による軽度の心房粗動のリスクを有している場合がある。心房の梗塞はまれであるが、AV結節の動脈狭窄症と、CABG手術後のAFとの相関関係は存在する。心房の自律神経支配の外科的な混乱はさらに、CABG後のAFにおいて役割を果たす場合がある。
(方法)
心房の原線維形成/粗動を終息させることにおける、本発明の化合物の効力及び有効性を決定するために、無菌の心外膜炎のイヌモデルにおいて試験が行われる。心房性粗動又は原線維形成は、体重19kg〜25kgの成熟した雑種イヌにおいて無菌の心外膜炎を作成した2〜4日後に誘発される。全ての場合において、心房性粗動又は原線維形成は、10分よりも長く続いた。
(無菌の心外膜炎の心房性粗動/原線維形成モデルの作成)
イヌの無菌の心外膜炎モデルは、前述したように作製される。手術時に、先端以外がFEPポリマーでコーティングされた一対のステンレススチールワイヤ電極(O Flexon,Davis and Geck)は、右側の心房の付属品、Backmanの束及び冠静脈洞の近位部分に近い後下の左側心房に縫合される。各対の各電極間の距離は約5mmである。これらのワイヤ電極は、胸壁を通って外に出され、次に続く用途のために肩甲間部において後部に外面化される。手術の終了時に、イヌは抗生物質及び鎮痛剤を与えられ、回復する。術後の治療は、抗生物質及び鎮痛剤の投与を含んでいた。
全てのイヌにおいて、手術の2日後に始まり、安定した心房の原線維形成/粗動の誘発が、意識のある鎮静化されていない状態において企てられ、それにより心房の原線維形成/粗動の誘発及び安定性を確認し、薬剤の効力について試験を行う。心房のペーシングは、最初の手術の間に縫合される電極によって行われる。手術4日後に、安定した心房粗動が誘発される場合、胸部を開く試験が行われる。
胸部を開く試験のために、各々のイヌがペントバルビタール(30mg/kg静脈投与)で麻酔され、機械的にBoyleモデル50麻酔器(Harris−Lake,Inc.)を用いることによって100%酸素で機械的に通気される。各々のイヌの体温は加熱パッドを用いて試験中は正常な生理学的範囲内に維持される。麻酔されたイヌを用いて、胸部を開く前に、His束の高周波切除が行われ、標準的な電極カテーテル技術によって完全な房室(AV)のブロックが引き起こされる。これは、心房粗動の誘発後の一極の心房の電気記録図の記録中の心房及び心室の合併症の負担を最小限にするためになされる。完全なAVブロックがなされた後、効果的な心室の速度は、Medtronic 5375 Pulse Generator(Medtronic Inc.)を用いて1分あたり60〜80拍動の速度で心室をペーシングすることによって維持され、最初の手術中に右側心室に対して縫合される電極を介して刺激が送られる。
(刺激閾値及びペーシングの間の不応期の決定)
AF/AFLの誘発のために、2つの先に述べた方法のうちの1つが、用いられる:(1)400ms、300ms、200ms、又は150msのサイクル長での8回のペーシングされた心房の拍動後の、1つ又は2つの早発の心房拍動数の導入、又は(2)心房粗動が誘発されるまで、又は1:1の心房捕捉が存在するまでの自然発生的な律動よりも早い、1分間に10〜50拍動数が増加する速度での1〜10秒の素早い心房ペーシング。心房ペーシングは、右側の心房に接続する電極又は後下の心房電極のいずれかから行われる。全てのペーシングは、1.8msのパルス幅を有する改変されたMedtronic 5325でプログラム可能な、電池によって駆動されるスティミュレーターについて、それぞれの基本的な駆動についての閾値の2倍の刺激を用いて行われる。
安定した心房性粗動/原線維形成(10分より長く持続する)の誘発の後、心房性粗動/原線維形成サイクル長が測定され、最初のマッピング及び分析は、心房性粗動/原線維形成の再入可能な回路の位置を決定するために行われる。心房粗動は、一定の拍動数によるサイクル長、極性、形態、及び電気記録図の振幅によって特徴付けられる急速な心房性リズム(速度、毎分>240拍動数)によって定められる。
(薬剤効力の試験手順)
1.有効不応期(ERP)は、3つの部位から測定される:2つの基本的なサイクル長200及び400msでの、右側の心房の接続部分(RAA)、後側左心房(PLA)及びBachmanの束(BB)。
2.ペーシングは、A−Fib又はAFLを誘発する。これは、1時間試みられる。不整脈が誘発されない場合、さらなる試験はその日には行わない。
3.誘発される場合、心房粗動は10分間持続されていなければならなかった。次いで、待機期間は、自然発生的な終息又は20分間許容される(最初に生じるものはいずれの場合も)。
4.次いで、AFが再誘発され、薬剤注入の前に5分間は許容される。
5.次いで、薬剤は、5分間にわたってボーラスで注入される。
6.AFが最初の投与によって終息する場合、血液サンプルを採取し、ERP測定を繰り返す。
7.投与終了までに5分間が許容される。終息しない場合、第2の投与は5分かけて行われる。
8.終息及びERPを測定した後、AFを再誘発させる第2の試みが10分間の間になされる。
9.再誘発され、10分間維持される場合、血液サンプルを採取し、3からの試験を繰り返す。
10.再誘発されない場合、試験を終了する。
本発明の化合物は、この方法により評価され得る
(疼痛ブロックの評価)
CD−Iマウス(20〜30g)は、適当なホルダーで抑制される。止血バンドは尾の付け根に配置され、試験化合物(50μl、5mg/ml)の溶液を側方向の尾静脈に注入する。止血バンドは、注射10分後にはずされる。化合物溶液の適切な希釈剤が、注射後の種々の時間での疼痛ブロックについてのED50を得るために用いられる。疼痛反応は、注射4時間後まで一定の間隔でピンを用いた場合の痛みを評価し、疼痛ブロックの期間は各々の試験化合物溶液ごとに3匹の動物において記録される。本発明の化合物は、記載されている方法によって評価され得る
(異なる心臓イオン電流に対するイオンチャネル調節化合物の阻害活性のインビトロ評価)
(細胞培養:)
関連するクローン化されたイオンチャネル(例えば、心臓hHlNa、Kv1.4、Kv1.5、Kv4.2、Kv2.1、HERGその他)は、哺乳動物発現ベクターpCDNA3を用いたHEK細胞への一過性のトランスフェクションによって試験される。各チャネルタイプについてのトランスフェクションは、目的のイオンチャネルでの個々の試験を可能にするために個別に行われる。チャネルタンパク質を発現する細胞は、細胞とベクターpHook−1(Invitrogen,San Diego,CA,USA)とを共にトランスフェクトすることによって検出される。このプラスミドは、ハプテンphOXに対する抗体の産生をコードし、発現される場合には細胞表面上に現れる。同じ濃度の個々のチャネル及びpHook DNAは、改変されたEagle培地(MEM,Canadian Life Technologies)中の10倍濃度のlipofectAceでインキュベートされ、25mmの培養皿上に接種された親HEK細胞と共にインキュベートされる。3〜4時間後、溶液を標準培地及び20%ウシ胎児血清及び1%抗カビ剤と交換する。トランスフェクトされた細胞を、ガラス製のカバーグラス上に置いた25mmペトリ皿中で、37℃で24〜48時間、空気/5%COインキュベーター中に維持して、チャネル発現を生じさせる。試験の20分前に、細胞をphOXでコーティングしたビーズで処理する。15分後に、過剰のビーズを細胞培地から除去し、細胞に付着したビーズを電気生理学的試験のために使用する。
(溶液:)
全細胞の記録のために、コントロールピペットは以下を含有する溶液で満たされる(mM):KCl、130;EGTA、5;MgCl、1;HEPES、10;NaATP、4;GTP、0.1;KOHでpH7.2に調節される。コントロール浴溶液は、以下を含有する(mM):NaCl、135;KCI、5;酢酸ナトリウム、2.8;MgCl、1;HEPES、10;CaCl、1;NaOHでpH7.4に調節される。試験イオンチャネルを10mMストック水溶液に溶解し、0.5〜100μMの濃度で使用される。
(電気生理学的手順:)
試験の前に細胞を載せたカバーグラスをインキュベーターから取り出し、コントロール浴溶液を入れた過融解室(体積250μl)に22〜23℃で置く。記録は全て、Axopatch 200A増幅器(Axon Instruments,CA)を用い、ペンチクランプ技術の改変を介してなされる。パッチ電極は、並行なマイクロピペットプーラーで薄壁ホウケイ酸ガラス(World Precision Instruments;FL)から引き込まれ、先端を熱処理し、適切な溶液で満たされる。電極は、コントロール充填溶液で満たされる場合、1.0〜2.5μohmの抵抗を有する。類似物質での容量補正を、全ての細胞測定において行う。いくつかの試験において、リーク減算処理をデータに適用される。膜電位は、ピペットと浴溶液との間に生じる任意の接合電位で補正されない。データは、デジタル化の前に5〜10kHzでフィルターにかけられ、pClamp6ソフトウェア(Axon Instruments,Foster City,CA)を用いた後の分析のためにマイクロコンピューターに保存される。HEK細胞におけるチャネルcDNAの高いレベルの発現に起因して、シグナルの平均化の必要はない。細胞のキャパシタンスの平均値は非常に小さく、負の膜電位でのイオン電流の非存在は、データのリーク減算を信頼できるものにしている。
(データ分析:)
試験化合物によって生じるピークにおける変化についての濃度-−反応曲線及び定常状
態での電流を、Hill方程式に対してコンピューターで適合させる:
f=1−1/[1+(IC50[D])] [1]
式中、fは薬剤濃度[D]でのフラクション電流(f=Idrug/Icontrol)であり;IC50は最大の半分の阻害を生じる濃度であり、nはHill係数である。
本発明の化合物は、この方法により評価され得る。結果は、試験される本発明の化合物が種々のイオンチャネルをブロックする異なる程度の有効性を有することを示す。ブロックは、ピークのhHl Na電流における減少から決定されるか、又は薬剤の存在下での定常状態のKvl.5及び累積Kv4.2電流における減少から決定される。Na電流を記録するために、細胞は−100mVの保持電位から−30mVの電圧まで10msの間分極化され、チャネルを完全に開き、不活性化する。Kv1.5及びKv4.2電流を記録するために、細胞は、−80mVの保持電位から+60mVの電圧まで200ms間分極化され、チャネルを完全に開く。4秒後との刺激の間に、薬剤濃度の範囲内での定常状態において、電流が記録される。試験電圧−30mV(Naチャネル)又は+60mV(Kv1.5及びKv4.2チャネル)でのピーク電流(Naチャネル)、定常状態の電流(Kv1.5チャネル)又は積算電流(Kv4.2)における減少は、電流を制御するために正規化され、化合物の濃度に対してプロットされる。データは4〜6個の細胞から平均化される。実線は、Hill方程式を用いてデータに適合される。種々のイオンチャネルに対して試験される本発明の化合物のいくつかについてのIC50を以下の表(表3)にまとめる。
Figure 2006525227

目的の種々のイオン電流を調節するために、本発明における他の化合物の活性も同様に試験され得る
(霊長類におけるイオンチャネル調節化合物の不整脈後(TORSADE DE POINTES)のリスクの評価)
(方法)
(一般的な外科的調製:)
全ての試験は、4〜5.5kg体重の雄カニクイザル(Macaca fascicularis)を用いて行われる。動物は、一晩絶食させ、ケタミン(10mg/kg筋肉内)を用いて事前投与が行われる。両方の伏在静脈にカニューレ挿入され、食塩水の液滴が電流れの開存性を維持するために開始される。ハロセン麻酔法(酸素中1.5%)は、マスクを介して投与される。リドカインスプレー(10%のスプレー)は、挿管を容易にするために用いる。麻酔が十分に効いたところで、動物に4又は5のFrench気管内挿管チューブを挿管する。挿管後、ハロセンを気管内の管を介して投与し、濃度を0.75〜1%に下げる。人工呼吸は使用せず、全ての動物は、試験の間自発的に呼吸し続ける。血液ガス濃度及び血液pHを、血液ガス測定器(AVOOPTII)を用いて測定する。大腿動脈にカニューレを挿入し、血圧を記録する。
血圧及び改変されたリードII ECGは、Macintosh PowerBook(2400c/180)と組み合わせたMACLAB 4S記録システムを用いて記録される。1kHzのサンプル速度を両シグナルについて使用し、全てのデータを後の分析のためにJazzディスクにアーカーブする。
(迷走神経刺激:)
迷走神経のいずれかを、非開胸食道抜去術を行い、神経中枢に一対の電極を嵌入させて分離する。
神経の近位末端を脈管クランプを用いて圧壊し、MACLABスティミュレーターから伝達される1msパルス幅で20Kzの方形波パルスを使用して神経を刺激する。電圧(範囲2〜10V)を所望な徐脈応答を得るように調節する。目標の徐脈応答は、心拍数を半分に減らす。十分な徐脈応答が得られない場合には、10μg/kgのネオスチグミンを静脈投与する。この投与量のネオスチグミンはさらに、試験薬剤が迷走神経抑制作用を有する場合には、試験薬剤の投与後に与えられる。
(試験化合物:)
試験化合物のほぼ最大耐容性を示す大量のボーラス投与(1分以上静脈内に注入される)は、各試験化合物によって生じるトルサード・ド・ポワント(torsade de pointes)のリスクを評価するために用いられる。実際の投与量は、動物の体重に応じてわずかに変動する。クロフィリウム(30μmol/kg)を、これらの試験のためのポジティブ比較(コントロール)として使用する。薬剤の投与量が多くなると、不整脈の発生率が高くなることが予想される。検査化合物を投与の直前に食塩水に溶解する。
(試験手順:)
各々の動物は、所与の薬剤を静脈内に単回投与される。試験を始める前に、2回の30秒の迷走神経刺激のエピソードが記録される。5分間の自発休眠期は、エピソードとエピソードとの間において、試験を開始する前としておく。試験溶液は、注入ポンプ(総容積5ml)を使用して1分の間の5ml/分の速度で、静脈内にボーラスとして投与される。ECG及び血液圧力応答は60分間連続的にモニタリングされ、不整脈の発生が記録される。迷走神経は、薬剤の注射の後、続いて30秒間刺激される:30秒、2、5、10、15、20、25、30及び60分。
血液サンプル(総容積1ml)は、薬物投与後以下の時間において、各々の処理された動物から取り出される:30秒、5、10、20、30及び60分、及び3、6、24及び48時間)。薬物投与後60分まで採取される血液サンプルは動脈血であるが、一方この後に採取される血液サンプルは静脈血である。サンプルを遠心分離し、血漿をデカンテーションし、凍結させる。薬剤及びカリウムの血漿濃度の分析まで、サンプルを凍結したままの状態にする。
(統計:)
血圧、心拍数及びECG間隔に対する薬剤の効果は、グループサイズ「n」について平均±SEMとして記載される。
本発明の化合物は、この方法により評価され得る
(中枢神経系毒性の測定)
インビボでイオンチャネル化合物の活性を評価するために、最大許容投与量を知ることは重要である。ここで、中枢神経系毒性は、無麻酔のラットにおける部分的痙攣又は完全痙攣を誘発する化合物の最小投与量を調べることにより評価する。手順では、致死率をエンドポイントとして用いることを避け、痙攣が終息したと思われる場合に試験を終了することで、不要な手間を省いている。薬剤が生命を脅かす状態まで蓄積した場合は(例えば、重篤な低血圧又は心臓不整脈)、ペントバルビタールを過剰投与することによって動物を殺す。
200〜250g体重のラットは、ペントバルビタール麻酔薬によって麻酔され、調製的な手術を受けた。血圧の測定及び血液サンプルの抜き取りのために大腿動脈にカニューレを挿入した。薬の注射のために大腿動脈にカニューレ挿入した。ECGリードは、心臓領域及び首及び肩の基底部の近傍の領域の皮下の筋肉層に嵌入された。全てのカニューレ及びECGリードは、肩甲部中央において、外面化された。術後の疼痛を軽減するために、疼痛麻酔薬及び局所的な麻酔薬を使用した。動物は、試験開始前に、少なくとも24時間、回復ケージに戻された。次いで、化合物の注入を大腿静脈カニューレを介して開始した。注入の初期速度は、1ml/時間の割合で、2.0マイクロモル/kg/分で設定された。部分的又は全身痙攣が観察されるまで、注射速度を毎分ごとに2倍にした。使用される最大注射速度は、64マイクロモル/kg/分であった。投与速度を連続的にモニタリングし、投与終了時間と注入速度を記録した。
表4の第4列は、マイクロモル/kg/分で与えられた注入速度の値として、本明細書中に記載される化合物についての試験結果を記載する。部分的又は全身痙攣が観察される最小注入速度(痙攣投与量)が観察される。表4の第5列は、部分的又は全身痙攣が最初に観察される点での薬剤の全注入量である累積的な痙攣投与量の値として記載される化合物についての試験結果を与える。
同様に、表5の第4列は、マイクロモル/kg/分で与えられた注入速度の値として、本明細書中に記載される比較例の化合物についての試験結果を記載する。部分的又は完全な痙攣が観察される最小注入速度(痙攣投与量)が観察される。表5の第5列は、部分的又は完全な痙攣が最初に観察される点での薬剤の全注入量である累積的な痙攣投与量の値として記載される比較例の化合物についての試験結果を与える。
(治療指数の決定)
本発明による化合物1〜7(表4)及び比較例の化合物8〜49(表5)についての治療指数は、以下の式を用いて計算された:
累積的な痙攣投与量/(20xED50AA)
表4及び5の列7は、本明細書中に記載される化合物の治療指数についての計算値を与える。
Figure 2006525227
Figure 2006525227

上の表4で示されるように、本発明の化合物は、シクロヘキシル環の1位に特定のジメトキシフェニルエトキシ基を有し、シクロヘキシル環の2位にヒドロキシピロリジン基を有し、高い抗不整脈活性と共に低い中枢神経系毒性を示す。上で明らかに詳述される試験結果は、不整脈の効果的な治療のための本発明の化合物を示す。一方、シクロヘキシル環の1位にのみ特定のジメトキシフェニルエトキシ基を有する比較例の化合物8〜22、及びクロヘキシル環の2位にのみ特定のヒドロキシピロリジン基を有する比較例の化合物23〜29は、本発明の化合物(表4中に示される化合物1〜7)と比較して、さらに低い抗不整脈活性と共にさらに高い中枢神経系毒性を示す。従って、本発明の化合物の治療指数は、極めて良好である。さらなる比較例の化合物30〜48は、WO99/50225に記載されている例に対応する。これらの化合物を有する試験結果は、本発明の化合物よりもさらに低い抗不整脈活性と共にさらに高い中枢神経系毒性を示した。
Figure 2006525227
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本明細書において、言及される全ての公報及び特許出願は、個々の刊行物又は特許明細書が、明白にかつ個別に参考として組み込まれている場合と同じ程度に本明細書中に参考として組み込まれる。
上記のことから、本発明の特定の実施形態が説明のために本明細書において記載されているが、さまざまな変更態様が本発明の精神と範囲から逸脱せずになされ得ることが理解される。従って、本発明は、この特許において含有される特定の実施形態及び実施例により制限されない。
図1は、本発明の以下のアミノシクロヘキシルエーテル化合物が合成され得る反応順序を例示する: (1R,2R)−2[(3R)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサン遊離塩基; (1R,2R)−2[(3R)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサン一塩酸塩(化合物1); (1S,2S)−2[(3R)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサン遊離塩基; (1S,2S)−2[(3R)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサン一塩酸塩(化合物2); (1R,2R)/(1S,2S)−2[(3R)/(3S)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサン遊離塩基; (1R,2R)/(1S,2S)−2−[(3R)/(3S)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサン一塩酸塩(化合物3); (1R,2R)/(1S,2S)−2−[(3R)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサン遊離塩基; (1R,2R)/(1S,2S)−2−[(3R)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサン一塩酸塩(化合物4); (1R,2R)/(1S,2S)−2[(3S)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサン遊離塩基; (1R,2R)/(1S,2S)−2[(3S)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサン一塩酸塩(化合物5); (1R,2R)−2[(3S)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサン遊離塩基; (1R,2R)−2[(3S)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサン一塩酸塩(化合物6); (1S,2S)−2[(3R)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサン遊離塩基; (1S,2S)−2[(3S)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサン一塩酸塩(化合物7)。 図2は、本発明のtrans−アミノシクロヘキシルエーテル化合物を調製するために使用され得る合成方法を例示する。 図3は、アミノアルコール2e(図2に示されるような)の形成のために必要なアミン1eを調製するための合成方法を例示する。 図4は、本発明のcis−アミノシクロヘキシルエーテル化合物(例えば化合物25)を調製するために用いることが可能な合成順序を例示する。 図5は、式(57)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−(1R,2R)−アミノシクロヘキシルエーテル化合物を調製するプロセスとして用いることが可能な一般的な反応スキームを例示する。 図6は、式(66)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−(1R,2R)−アミノシクロヘキシルエーテル化合物を調製するプロセスとして用いることが可能な反応スキームを例示する。 図7は、式(66)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−(1R,2R)−アミノシクロヘキシルエーテル化合物を調製するプロセスとして用いることが可能な反応スキームを例示する。 図8は、式(69)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−(1R,2R)−アミノシクロヘキシルエーテル化合物を調製するプロセスとして用いることが可能な反応スキームを例示する。 図9は、式(69)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−(1R,2R)−アミノシクロヘキシルエーテル化合物を調製するプロセスとして用いることが可能な反応スキームを例示する。 図10は、式(57)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−(1R,2R)−アミノシクロヘキシルエーテル化合物を調製するプロセスとして用いることが可能な一般的な反応スキームを例示する。 図11は、式(66)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−(1R,2R)−アミノシクロヘキシルエーテル化合物を調製するプロセスとして用いることが可能な反応スキームを例示する。 図12は、式(66)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−(1R,2R)−アミノシクロヘキシルエーテル化合物を調製するプロセスとして用いることが可能な反応スキームを例示する。 図13は、式(69)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−(1R,2R)−アミノシクロヘキシル・エーテル化合物を調製するプロセスとして用いることが可能な反応スキームを例示する。 図14は、式(69)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−(1R,2R)−アミノシクロヘキシルエーテル化合物を調製するプロセスとして用いることが可能な反応スキームを例示する。 図15は、式(57)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−(1R,2R)−アミノシクロヘキシルエーテル化合物を調製するプロセスとして用いることが可能な一般的な反応スキームを例示する。 図16は、式(66)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−(1R,2R)−アミノシクロヘキシルエーテル化合物を調製するプロセスとして用いることが可能な反応スキームを例示する。 図17は、式(66)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−(1R,2R)−アミノシクロヘキシルエーテル化合物を調製するプロセスとして用いることが可能な反応スキームを例示する。 図18は、式(69)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−(1R,2R)−アミノシクロヘキシルエーテル化合物を調製するプロセスとして用いることが可能な反応スキームを例示する。 図19は、式(69)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−(1R,2R)−アミノシクロヘキシルエーテル化合物を調製するプロセスとして用いることが可能な反応スキームを例示する。 図20は、式(57)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−(1R,2R)−アミノシクロヘキシルエーテル化合物を調製するプロセスとして用いることが可能な一般的な反応スキームを例示する。 図21は、式(66)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−(1R,2R)−アミノシクロヘキシルエーテル化合物を調製するプロセスとして用いることが可能な反応スキームを例示する。 図22は、式(66)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−(1R,2R)−アミノシクロヘキシルエーテル化合物を調製するプロセスとして用いることが可能な反応スキームを例示する。 図23は、式(69)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−(1R,2R)−アミノシクロヘキシルエーテル化合物を調製するプロセスとして用いることが可能な反応スキームを例示する。 図24は、式(69)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−(1R,2R)−アミノシクロヘキシルエーテル化合物を調製するプロセスとして用いることが可能な反応スキームを例示する。 図25は、式(57)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−(1R,2R)−アミノシクロヘキシルエーテル化合物を調製するプロセスとして用いることが可能な一般的な反応スキームを例示する。 図26は、式(66)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−(1R,2R)−アミノシクロヘキシルエーテル化合物を調製するプロセスとして用いることが可能な反応スキームを例示する。 図27は、式(66)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−(1R,2R)−アミノシクロヘキシルエーテル化合物を調製するプロセスとして用いることが可能な反応スキームを例示する。 図28は、式(69)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−(1R,2R)−アミノシクロヘキシルエーテル化合物を調製するプロセスとして用いることが可能な反応スキームを例示する。 図29は、式(69)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−(1R,2R)−アミノシクロヘキシルエーテル化合物を調製するプロセスとして用いることが可能な反応スキームを例示する。 図30は、式(57)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−(1R,2R)−アミノシクロヘキシルエーテル化合物を調製するプロセスとして用いることが可能な一般的な反応スキームを例示する。 図31は、式(66)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−(1R,2R)−アミノシクロヘキシルエーテル化合物を調製するプロセスとして用いることが可能な反応スキームを例示する。 図32は、式(66)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−(1R,2R)−アミノシクロヘキシルエーテル化合物を調製するプロセスとして用いることが可能な反応スキームを例示する。 図33は、式(69)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−(1R,2R)−アミノシクロヘキシルエーテル化合物を調製するプロセスとして用いることが可能な反応スキームを例示する。 図34は、式(69)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−(1R,2R)−アミノシクロヘキシルエーテル化合物を調製するプロセスとして用いることが可能な反応スキームを例示する。 図35は、式(66)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−(1R,2R)−アミノシクロヘキシルエーテル化合物を調製するプロセスとして用いることが可能な一般的な反応スキームを例示する。 図36は、式(69)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−(1R,2R)−アミノシクロヘキシルエーテル化合物を調製するプロセスとして用いることが可能な反応スキームを例示する。 図37は、式(55)の立体異性体として実質的に純粋な化合物を調製するプロセスとして用いることが可能な反応スキームを例示する。 図38は、式(64)の立体異性体として実質的に純粋な化合物を調製するプロセスとして用いることが可能な反応スキームを例示する。 図39は、式(67)の立体異性体として実質的に純粋な化合物を調製するプロセスとして用いることが可能な反応スキームを例示する。 図40は、式(71)の立体異性体として実質的に純粋な化合物を調製するプロセスとして用いることが可能な反応スキームを例示する。 図41は、式(53)の立体異性体として実質的に純粋な化合物を調製するプロセスとして用いることが可能な反応スキームを例示する。 図42は、式(62)の立体異性体として実質的に純粋な化合物を調製するプロセスとして用いることが可能な反応スキームを例示する。 図43は、式(52)の立体異性体として実質的に純粋な化合物を調製するプロセスとして用いることが可能な反応スキームを例示する。 図44は、式(61)の立体異性体として実質的に純粋な化合物を調製するプロセスとして用いることが可能な反応スキームを例示する。 図45は、式(75)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−(1S,2S)−アミノシクロヘキシルエーテル化合物を調製するプロセスとして用いることが可能な一般的な反応スキームを例示する。 図46は、式(79)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−(1S,2S)−アミノシクロヘキシルエーテル化合物を調製するプロセスとして用いることが可能な反応スキームを例示する。 図47は、式(79)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−(1S,2S)−アミノシクロヘキシルエーテル化合物を調製するプロセスとして用いることが可能な反応スキームを例示する。 図48は、式(81)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−(1S,2S)−アミノシクロヘキシルエーテル化合物を調製するプロセスとして用いることが可能な反応スキームを例示する。 図49は、式(81)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−(1S,2S)−アミノシクロヘキシルエーテル化合物を調製するプロセスとして用いることが可能な反応スキームを例示する。 図50は、式(75)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−(1S,2S)−アミノシクロヘキシルエーテル化合物を調製するプロセスとして用いることが可能な一般的な反応スキームを例示する。 図51は、式(79)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−(1S,2S)−アミノシクロヘキシルエーテル化合物を調製するプロセスとして用いることが可能な反応スキームを例示する。 図52は、式(79)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−(1S,2S)−アミノシクロヘキシルエーテル化合物を調製するプロセスとして用いることが可能な反応スキームを例示する。 図53は、式(81)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−(1S,2S)−アミノシクロヘキシルエーテル化合物を調製するプロセスとして用いることが可能な反応スキームを例示する。 図54は、式(81)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−(1S,2S)−アミノシクロヘキシルエーテル化合物を調製するプロセスとして用いることが可能な反応スキームを例示する。 図55は、式(75)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−(1S,2S)−アミノシクロヘキシルエーテル化合物を調製するプロセスとして用いることが可能な一般的な反応スキームを例示する。 図56は、式(79)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−(1S,2S)−アミノシクロヘキシルエーテル化合物を調製するプロセスとして用いることが可能な反応スキームを例示する。 図57は、式(79)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−(1S,2S)−アミノシクロヘキシルエーテル化合物を調製するプロセスとして用いることが可能な反応スキームを例示する。 図58は、式(81)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−(1S,2S)−アミノシクロヘキシルエーテル化合物を調製するプロセスとして用いることが可能な反応スキームを例示する。 図59は、式(81)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−(1S,2S)−アミノシクロヘキシルエーテル化合物を調製するプロセスとして用いることが可能な反応スキームを例示する。 図60は、式(75)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−(1S,2S)−アミノシクロヘキシルエーテル化合物を調製するプロセスとして用いることが可能な一般的な反応スキームを例示する。 図61は、式(79)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−(1S,2S)−アミノシクロヘキシルエーテル化合物を調製するプロセスとして用いることが可能な反応スキームを例示する。 図62は、式(79)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−(1S,2S)−アミノシクロヘキシルエーテル化合物を調製するプロセスとして用いることが可能な反応スキームを例示する。 図63は、式(81)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−(1S,2S)−アミノシクロヘキシルエーテル化合物を調製するプロセスとして用いることが可能な反応スキームを例示する。 図64は、式(81)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−(1S,2S)−アミノシクロヘキシルエーテル化合物を調製するプロセスとして用いることが可能な反応スキームを例示する。 図65は、式(75)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−(1S,2S)−アミノシクロヘキシルエーテル化合物を調製するプロセスとして用いることが可能な一般的な反応スキームを例示する。 図66は、式(79)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−(1S,2S)−アミノシクロヘキシルエーテル化合物を調製するプロセスとして用いることが可能な反応スキームを例示する。 図67は、式(79)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−(1S,2S)−アミノシクロヘキシルエーテル化合物を調製するプロセスとして用いることが可能な反応スキームを例示する。 図68は、式(81)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−(1S,2S)−アミノシクロヘキシルエーテル化合物を調製するプロセスとして用いることが可能な反応スキームを例示する。 図69は、式(81)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−(1S,2S)−アミノシクロヘキシルエーテル化合物を調製するプロセスとして用いることが可能な反応スキームを例示する。 図70は、式(75)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−(1S,2S)−アミノシクロヘキシルエーテル化合物を調製するプロセスとして用いることが可能な一般的な反応スキームを例示する。 図71は、式(79)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−(1S,2S)−アミノシクロヘキシルエーテル化合物を調製するプロセスとして用いることが可能な反応スキームを例示する。 図72は、式(79)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−(1S,2S)−アミノシクロヘキシルエーテル化合物を調製するプロセスとして用いることが可能な反応スキームを例示する。 図73は、式(81)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−(1S,2S)−アミノシクロヘキシルエーテル化合物を調製するプロセスとして用いることが可能な反応スキームを例示する。 図74は、式(81)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−(1S,2S)−アミノシクロヘキシルエーテル化合物を調製するプロセスとして用いることが可能な反応スキームを例示する。 図75は、式(79)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−(1S,2S)−アミノシクロヘキシルエーテル化合物を調製するプロセスとして用いることが可能な一般的な反応スキームを例示する。 図76は、式(81)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−(1S,2S)−アミノシクロヘキシルエーテル化合物を調製するプロセスとして用いることが可能な反応スキームを例示する。 図77は、式(74)の立体異性体として実質的に純粋な化合物を調製するプロセスとして用いることが可能な反応スキームを例示する。 図78は、式(78)の立体異性体として実質的に純粋な化合物を調製するプロセスとして用いることが可能な反応スキームを例示する。 図79は、式(80)の立体異性体として実質的に純粋な化合物を調製するプロセスとして用いることが可能な反応スキームを例示する。 図80は、式(82)の立体異性体として実質的に純粋な化合物を調製するプロセスとして用いることが可能な反応スキームを例示する。 図81は、式(73)の立体異性体として実質的に純粋な化合物を調製するプロセスとして用いることが可能な反応スキームを例示する。 図82は、式(77)の立体異性体として実質的に純粋な化合物を調製するプロセスとして用いることが可能な反応スキームを例示する。 図83は、式(72)の立体異性体として実質的に純粋な化合物を調製するプロセスとして用いることが可能な反応スキームを例示する。 図84は、式(76)の立体異性体として実質的に純粋な化合物を調製するプロセスとして用いることが可能な反応スキームを例示する。 図85は、式(57)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−(1R,2R)−アミノシクロヘキシルエーテル化合物を調製するプロセスとして用いることが可能な一般的な反応スキームを例示する。 図86は、式(66)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−(1R,2R)−アミノシクロヘキシルエーテル化合物を調製するプロセスとして用いることが可能な反応スキームを例示する。 図87は、式(66)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−(1R,2R)−アミノシクロヘキシルエーテル化合物を調製するプロセスとして用いることが可能な反応スキームを例示する。 図88は、式(66)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−(1R,2R)−アミノシクロヘキシルエーテル化合物を調製するプロセスとして用いることが可能な反応スキームを例示する。 図89は、式(57)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−(1R,2R)−アミノシクロヘキシルエーテル化合物を調製するプロセスとして用いることが可能な一般的な反応スキームを例示する。 図90は、式(66)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−(1R,2R)−アミノシクロヘキシルエーテル化合物を調製するプロセスとして用いることが可能な反応スキームを例示する。 図91は、式(66)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−(1R,2R)−アミノシクロヘキシルエーテル化合物を調製するプロセスとして用いることが可能な反応スキームを例示する。 図92は、式(66)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−(1R,2R)−アミノシクロヘキシルエーテル化合物を調製するプロセスとして用いることが可能な反応スキームを例示する。 図93は、式(57)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−(1R,2R)−アミノシクロヘキシルエーテル化合物を調製するプロセスとして用いることが可能な一般的な反応スキームを例示する。 図94は、式(66)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−(1R,2R)−アミノシクロヘキシルエーテル化合物を調製するプロセスとして用いることが可能な反応スキームを例示する。 図95は、式(55)の立体異性体として実質的に純粋な化合物を調製するプロセスとして用いることが可能な一般的な反応スキームを例示する。 図96は、式(55)の立体異性体として実質的に純粋な化合物を調製するプロセスとして用いることが可能な一般的な反応スキームを例示する。 図97は、式(64)の立体異性体として実質的に純粋な化合物を調製するプロセスとして用いることが可能な反応スキームを例示する。 図98は、式(64)の立体異性体として実質的に純粋な化合物を調製するプロセスとして用いることが可能な反応スキームを例示する。 図99は、式(64)の立体異性体として実質的に純粋な化合物を調製するプロセスとして用いることが可能な反応スキームを例示する。 図100は、式(85)の立体異性体として実質的に純粋な化合物及び式(86)の立体異性体として実質的に純粋な化合物を調製するプロセスとして用いることが可能な一般的な反応スキームを例示する。 図101は、式(62)の立体異性体として実質的に純粋な化合物及び式(89)の立体異性体として実質的に純粋な化合物を調製するプロセスとして用いることが可能な反応スキームを例示する。 図102は、式(87)の立体異性体として実質的に純粋な化合物及び式(90)の立体異性体として実質的に純粋な化合物を調製するプロセスとして用いることが可能な反応スキームを例示する。 図103は、式(62)の立体異性体として実質的に純粋な化合物及び式(87)の立体異性体として実質的に純粋な化合物を調製するプロセスとして用いることが可能な反応スキームを例示する。 図104は、式(75)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−(1S,2S)−アミノシクロヘキシルエーテル化合物を調製するプロセスとして用いることが可能な一般的な反応スキームを例示する。 図105は、式(79)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−(1S,2S)−アミノシクロヘキシルエーテル化合物を調製するプロセスとして用いることが可能な反応スキームを例示する。 図106は、式(79)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−(1S,2S)−アミノシクロヘキシルエーテル化合物を調製するプロセスとして用いることが可能な反応スキームを例示する。 図107は、式(79)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−(1S,2S)−アミノシクロヘキシルエーテル化合物を調製するプロセスとして用いることが可能な反応スキームを例示する。 図108は、式(75)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−(1S,2S)−アミノシクロヘキシルエーテル化合物を調製するプロセスとして用いることが可能な一般的な反応スキームを例示する。 図109は、式(79)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−(1S,2S)−アミノシクロヘキシルエーテル化合物を調製するプロセスとして用いることが可能な反応スキームを例示する。 図110は、式(79)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−(1S,2S)−アミノシクロヘキシルエーテル化合物を調製するプロセスとして用いることが可能な反応スキームを例示する。 図111は、式(79)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−(1S,2S)−アミノシクロヘキシルエーテル化合物を調製するプロセスとして用いることが可能な反応スキームを例示する。 図112は、式(75)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−(1S,2S)−アミノシクロヘキシルエーテル化合物を調製するプロセスとして用いることが可能な一般的な反応スキームを例示する。 図113は、式(75)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−(1S,2S)−アミノシクロヘキシルエーテル化合物を調製するプロセスとして用いることが可能な一般的な反応スキームを例示する。 図114は、式(79)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−(1S,2S)−アミノシクロヘキシルエーテル化合物を調製するプロセスとして用いることが可能な反応スキームを例示する。 図115は、式(79)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−(1S,2S)−アミノシクロヘキシルエーテル化合物を調製するプロセスとして用いることが可能な反応スキームを例示する。 図116は、式(74)の立体異性体として実質的に純粋な化合物を調製するプロセスとして用いることが可能な一般的な反応スキームを例示する。 図117は、式(74)の立体異性体として実質的に純粋な化合物を調製するプロセスとして用いることが可能な一般的な反応スキームを例示する。 図118は、式(78)の立体異性体として実質的に純粋な化合物を調製するプロセスとして用いることが可能な反応スキームを例示する。 図119は、式(78)の立体異性体として実質的に純粋な化合物を調製するプロセスとして用いることが可能な反応スキームを例示する。 図120は、式(78)の立体異性体として実質的に純粋な化合物を調製するプロセスとして用いることが可能な反応スキームを例示する。 図121は、式(57)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−(1R,2R)−アミノシクロヘキシルエーテル化合物を調製するプロセスとして用いることが可能な一般的な反応スキームを例示する。 図122は、式(66)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−(1R,2R)−アミノシクロヘキシルエーテル化合物を調製するプロセスとして用いることが可能な反応スキームを例示する。 図123は、式(69)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−(1R,2R)−アミノシクロヘキシルエーテル化合物を調製するプロセスとして用いることが可能な反応スキームを例示する。 図124は、式(57)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−(1R,2R)−アミノシクロヘキシルエーテル化合物を調製するプロセスとして用いることが可能な一般的な反応スキームを例示する。 図125は、式(66)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−(1R,2R)−アミノシクロヘキシルエーテル化合物を調製するプロセスとして用いることが可能な反応スキームを例示する。 図126は、式(69)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−(1R,2R)−アミノシクロヘキシルエーテル化合物を調製するプロセスとして用いることが可能な反応スキームを例示する。 図127は、式(57)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−(1R,2R)−アミノシクロヘキシルエーテル化合物を調製するプロセスとして用いることが可能な一般的な反応スキームを例示する。 図128は、式(66)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−(1R,2R)−アミノシクロヘキシルエーテル化合物を調製するプロセスとして用いることが可能な反応スキームを例示する。 図129は、式(69)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−(1R,2R)−アミノシクロヘキシルエーテル化合物を調製するプロセスとして用いることが可能な反応スキームを例示する。 図130は、式(57)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−(1R,2R)−アミノシクロヘキシル・エーテル化合物を調製するプロセスとして用いることが可能な一般的な反応スキームを例示する。 図131は、式(66)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−(1R,2R)−アミノシクロヘキシルエーテル化合物を調製するプロセスとして用いることが可能な反応スキームを例示する。 図132は、式(69)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−(1R,2R)−アミノシクロヘキシルエーテル化合物を調製するプロセスとして用いることが可能な反応スキームを例示する。 図133は、式(57)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−(1R,2R)−アミノシクロヘキシルエーテル化合物を調製するプロセスとして用いることが可能な一般的な反応スキームを例示する。 図134は、式(66)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−(1R,2R)−アミノシクロヘキシルエーテル化合物を調製するプロセスとして用いることが可能な反応スキームを例示する。 図135は、式(69)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−(1R,2R)−アミノシクロヘキシルエーテル化合物を調製するプロセスとして用いることが可能な反応スキームを例示する。 図136は、式(57)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−(1R,2R)−アミノシクロヘキシルエーテル化合物を調製するプロセスとして用いることが可能な一般的な反応スキームを例示する。 図137は、式(66)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−(1R,2R)−アミノシクロヘキシルエーテル化合物を調製するプロセスとして用いることが可能な反応スキームを例示する。 図138は、式(69)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−(1R,2R)−アミノシクロヘキシルエーテル化合物を調製するプロセスとして用いることが可能な反応スキームを例示する。 図139は、式(55)の立体異性体として実質的に純粋な化合物を調製するプロセスとして用いることが可能な反応スキームを例示する。 図140は、式(64)の立体異性体として実質的に純粋な化合物を調製するプロセスとして用いることが可能な反応スキームを例示する。 図141は、式(94)の立体異性体として実質的に純粋な化合物を調製するプロセスとして用いることが可能な反応スキームを例示する。 図142は、式(98)の立体異性体として実質的に純粋な化合物を調製するプロセスとして用いることが可能な反応スキームを例示する。 図143は、式(93)の立体異性体として実質的に純粋な化合物を調製するプロセスとして用いることが可能な反応スキームを例示する。 図144は、式(97)の立体異性体として実質的に純粋な化合物を調製するプロセスとして用いることが可能な反応スキームを例示する。 図145は、式(92)の立体異性体として実質的に純粋な化合物を調製するプロセスとして用いることが可能な反応スキームを例示する。 図146は、式(96)の立体異性体として実質的に純粋な化合物を調製するプロセスとして用いることが可能な反応スキームを例示する。 図147は、式(75)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−(1S,2S)−アミノシクロヘキシルエーテル化合物を調製するプロセスとして用いることが可能な一般的な反応スキームを例示する。 図148は、式(79)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−(1S,2S)−アミノシクロヘキシルエーテル化合物を調製するプロセスとして用いることが可能な反応スキームを例示する。 図149は、式(81)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−(1S,2S)−アミノシクロヘキシルエーテル化合物を調製するプロセスとして用いることが可能な反応スキームを例示する。 図150は、式(75)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−(1S,2S)−アミノシクロヘキシルエーテル化合物を調製するプロセスとして用いることが可能な一般的な反応スキームを例示する。 図151は、式(79)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−(1S,2S)−アミノシクロヘキシルエーテル化合物を調製するプロセスとして用いることが可能な反応スキームを例示する。 図152は、式(81)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−(1S,2S)−アミノシクロヘキシルエーテル化合物を調製するプロセスとして用いることが可能な反応スキームを例示する。 図153は、式(75)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−(1S,2S)−アミノシクロヘキシルエーテル化合物を調製するプロセスとして用いることが可能な一般的な反応スキームを例示する。 図154は、式(79)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−(1S,2S)−アミノシクロヘキシルエーテル化合物を調製するプロセスとして用いることが可能な反応スキームを例示する。 図155は、式(81)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−(1S,2S)−アミノシクロヘキシルエーテル化合物を調製するプロセスとして用いることが可能な反応スキームを例示する。 図156は、式(75)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−(1S,2S)−アミノシクロヘキシルエーテル化合物を調製するプロセスとして用いることが可能な一般的な反応スキームを例示する。 図157は、式(79)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−(1S,2S)−アミノシクロヘキシルエーテル化合物を調製するプロセスとして用いることが可能な反応スキームを例示する。 図158は、式(81)の立体異性体として実質的に純粋なrrans−(1S,2S)−アミノシクロヘキシルエーテル化合物を調製するプロセスとして用いることが可能な反応スキームを例示する。 図159は、式(75)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−(1S,2S)−アミノシクロヘキシルエーテル化合物を調製するプロセスとして用いることが可能な一般的な反応スキームを例示する。 図160は、式(79)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−(1S,2S)−アミノシクロヘキシルエーテル化合物を調製するプロセスとして用いることが可能な反応スキームを例示する。 図161は、式(81)の立体異性体として実質的に純粋なtrans−(1S,2S)−アミノシクロヘキシルエーテル化合物を調製するプロセスとして用いることが可能な反応スキームを例示する。 図162は、式(74)の立体異性体として実質的に純粋な化合物を調製するプロセスとして用いることが可能な反応スキームを例示する。 図163は、式(78)の立体異性体として実質的に純粋な化合物を調製するプロセスとして用いることが可能な反応スキームを例示する。 図164は、式(84)の立体異性体として実質的に純粋な化合物を調製するプロセスとして用いることが可能な反応スキームを例示する。 図165は、式(62)の立体異性体として実質的に純粋な化合物を調製するプロセスとして用いることが可能な反応スキームを例示する。 図166は、式(99)の立体異性体として実質的に純粋な化合物を調製するプロセスとして用いることが可能な反応スキームを例示する。 図167は、式(100)の立体異性体として実質的に純粋な化合物を調製するプロセスとして用いることが可能な反応スキームを例示する。

Claims (203)

  1. 式(IA):
    Figure 2006525227

    〔式中、R、R及びRは独立して、水素、ヒドロキシ及びC〜Cアルコキシから選択され、但し、R、R及びRは全てを水素とすることはできないが、それらの単離されたエナンチオマー、ジアステレオマー及び幾何異性体、ならびにそれらの混合物を含む〕
    の化合物、又はそれらの溶媒和物、薬学的に受容可能な塩、エステル、アミド、錯体、キレート、立体異性体、立体異性体混合物、幾何異性体、結晶性形態又はアモルファス形態、代謝物、代謝前駆体又はプロドラッグ。
  2. それらの単離されたエナンチオマー、ジアステレオマー及び幾何異性体、ならびにそれらの混合物を含む、請求項1に記載の式(IA)の化合物、又はそれらの溶媒和物、薬学的に受容可能な塩。
  3. それらの単離されたエナンチオマー、ジアステレオマー及び幾何異性体、ならびにそれらの混合物を含み、R及びRが独立して、ヒドロキシ及びC〜Cアルコキシから選択される、請求項1に記載の式(IA)の化合物、又はそれらの溶媒和物、薬学的に受容可能な塩。
  4. それらの単離されたエナンチオマー、ジアステレオマー及び幾何異性体、ならびにそれらの混合物を含み、Rが水素であり、R及びRが独立して、ヒドロキシ及びC〜Cアルコキシから選択される、請求項1に記載の式(IA)の化合物、又はそれらの溶媒和物、薬学的に受容可能な塩。
  5. それらの単離されたエナンチオマー、ジアステレオマー及び幾何異性体、ならびにそれらの混合物を含み、Rが水素であり、R及びRが独立してC〜Cアルコキシから選択される、請求項1に記載の式(IA)の化合物、又はそれらの溶媒和物、薬学的に受容可能な塩、エステル、アミド、錯体、キレート、立体異性体、立体異性体混合物、幾何異性体、結晶性形態又はアモルファス形態、代謝物、代謝前駆体又はそれらのプロドラッグ。
  6. それらの単離されたエナンチオマー、ジアステレオマー及び幾何異性体、ならびにそれらの混合物を含み、Rが水素であり、R及びRが独立してC〜Cアルコキシから選択される、請求項1に記載の式(IA)の化合物、又はそれらの溶媒和物、薬学的に受容可能な塩。
  7. それらの単離されたエナンチオマー、ジアステレオマー及び幾何異性体、ならびにそれらの混合物を含み、Rが水素であり、R及びRがCアルコキシである、請求項1に記載の式(IA)の化合物、又はそれらの溶媒和物、薬学的に受容可能な塩、エステル、アミド、錯体、キレート、立体異性体、立体異性体混合物、幾何異性体、結晶性形態又はアモルファス形態、代謝物、代謝前駆体又はそれらのプロドラッグ。
  8. それらの単離されたエナンチオマー、ジアステレオマー及び幾何異性体、ならびにそれらの混合物を含み、Rが水素であり、R及びRがCアルコキシである、請求項1に記載の式(IA)の化合物、又はそれらの溶媒和物、薬学的に受容可能な塩。
  9. 式(IB):
    Figure 2006525227

    〔式中、R、R及びRは独立して、水素、ヒドロキシ及びC〜Cアルコキシから選択され、但し、R、R及びRは全てを水素とすることはできないが、それらの単離されたエナンチオマー、ジアステレオマー及び幾何異性体、ならびにそれらの混合物を含む〕
    の化合物、又はそれらの溶媒和物、薬学的に受容可能な塩、エステル、アミド、錯体、キレート、立体異性体、立体異性体混合物、幾何異性体、結晶性形態又はアモルファス形態、代謝物、代謝前駆体又はプロドラッグ。
  10. それらの単離されたエナンチオマー、ジアステレオマー及び幾何異性体、ならびにそれらの混合物を含む、請求項9に記載の式(IB)の化合物、又はそれらの溶媒和物、薬学的に受容可能な塩。
  11. それらの単離されたエナンチオマー、ジアステレオマー及び幾何異性体、ならびにそれらの混合物を含み、R及びRが独立して、ヒドロキシ及びC〜Cアルコキシから選択される、請求項9に記載の式(IB)の化合物、又はそれらの溶媒和物、薬学的に受容可能な塩。
  12. それらの単離されたエナンチオマー、ジアステレオマー及び幾何異性体、ならびにそれらの混合物を含み、Rが水素であり、R及びRが独立して、ヒドロキシ及びC〜Cアルコキシから選択される、請求項9に記載の式(IB)の化合物、又はそれらの溶媒和物、薬学的に受容可能な塩。
  13. それらの単離されたエナンチオマー、ジアステレオマー及び幾何異性体、ならびにそれらの混合物を含み、Rが水素であり、R及びRが独立してC〜Cアルコキシから選択される、請求項9に記載の式(IB)の化合物、又はそれらの溶媒和物、薬学的に受容可能な塩、エステル、アミド、錯体、キレート、立体異性体、立体異性体混合物、幾何異性体、結晶性形態又はアモルファス形態、代謝物、代謝前駆体又はそれらのプロドラッグ。
  14. それらの単離されたエナンチオマー、ジアステレオマー及び幾何異性体、ならびにそれらの混合物を含み、Rが水素であり、R及びRが独立してC〜Cアルコキシから選択される、請求項9に記載の式(IB)の化合物、又はそれらの溶媒和物、薬学的に受容可能な塩。
  15. それらの単離されたエナンチオマー、ジアステレオマー及び幾何異性体、ならびにそれらの混合物を含み、Rが水素であり、R及びRがCアルコキシである、請求項9に記載の式(IB)の化合物、又はそれらの溶媒和物、薬学的に受容可能な塩、エステル、アミド、錯体、キレート、立体異性体、立体異性体混合物、幾何異性体、結晶性形態又はアモルファス形態、代謝物、代謝前駆体又はそれらのプロドラッグ。
  16. それらの単離されたエナンチオマー、ジアステレオマー及び幾何異性体、ならびにそれらの混合物を含み、Rが水素であり、R及びRがCアルコキシである、請求項9に記載の式(IB)の化合物、又はそれらの溶媒和物、薬学的に受容可能な塩。
  17. 式(IC):
    Figure 2006525227

    〔式中、R、R及びRは独立して、水素、ヒドロキシ及びC〜Cアルコキシから選択され、但し、R、R及びRは全てを水素とすることはできないが、それらの単離されたエナンチオマー、ジアステレオマー及び幾何異性体、ならびにそれらの混合物を含む〕
    の化合物、又はそれらの溶媒和物、薬学的に受容可能な塩、エステル、アミド、錯体、キレート、立体異性体、立体異性体混合物、幾何異性体、結晶性形態又はアモルファス形態、代謝物、代謝前駆体又はプロドラッグ。
  18. それらの単離されたエナンチオマー、ジアステレオマー及び幾何異性体、ならびにそれらの混合物を含む、請求項17に記載の式(IC)の化合物、又はそれらの溶媒和物、薬学的に受容可能な塩。
  19. それらの単離されたエナンチオマー、ジアステレオマー及び幾何異性体、ならびにそれらの混合物を含み、R及びRが独立して、ヒドロキシ及びC〜Cアルコキシから選択される、請求項17に記載の式(IC)の化合物、又はそれらの溶媒和物、薬学的に受容可能な塩。
  20. それらの単離されたエナンチオマー、ジアステレオマー及び幾何異性体、ならびにそれらの混合物を含み、Rが水素であり、R及びRが独立して、ヒドロキシ及びC〜Cアルコキシから選択される、請求項17に記載の式(IC)の化合物、又はそれらの溶媒和物、薬学的に受容可能な塩。
  21. それらの単離されたエナンチオマー、ジアステレオマー及び幾何異性体、ならびにそれらの混合物を含み、Rが水素であり、R及びRが独立してC〜Cアルコキシから選択される、請求項17に記載の式(IC)の化合物、又はそれらの溶媒和物、薬学的に受容可能な塩、エステル、アミド、錯体、キレート、立体異性体、立体異性体混合物、幾何異性体、結晶性形態又はアモルファス形態、代謝物、代謝前駆体又はそれらのプロドラッグ。
  22. それらの単離されたエナンチオマー、ジアステレオマー及び幾何異性体、ならびにそれらの混合物を含み、Rが水素であり、R及びRが独立してC〜Cアルコキシから選択される、請求項17に記載の式(IC)の化合物、又はそれらの溶媒和物、薬学的に受容可能な塩。
  23. それらの単離されたエナンチオマー、ジアステレオマー及び幾何異性体、ならびにそれらの混合物を含み、Rが水素であり、R及びRがCアルコキシである、請求項17に記載の式(IC)の化合物、又はそれらの溶媒和物、薬学的に受容可能な塩、エステル、アミド、錯体、キレート、立体異性体、立体異性体混合物、幾何異性体、結晶性形態又はアモルファス形態、代謝物、代謝前駆体又はそれらのプロドラッグ。
  24. それらの単離されたエナンチオマー、ジアステレオマー及び幾何異性体、ならびにそれらの混合物を含み、Rが水素であり、R及びRがCアルコキシである、請求項17に記載の式(IC)の化合物、又はそれらの溶媒和物、薬学的に受容可能な塩。
  25. 式(ID):
    Figure 2006525227

    〔式中、R、R及びRは独立して、水素、ヒドロキシ及びC〜Cアルコキシから選択され、但し、R、R及びRは全てを水素とすることはできないが、それらの単離されたエナンチオマー、ジアステレオマー及び幾何異性体、ならびにそれらの混合物を含む〕
    の化合物、又はそれらの溶媒和物、薬学的に受容可能な塩、エステル、アミド、錯体、キレート、立体異性体、立体異性体混合物、幾何異性体、結晶性形態又はアモルファス形態、代謝物、代謝前駆体又はプロドラッグ。
  26. それらの単離されたエナンチオマー、ジアステレオマー及び幾何異性体、ならびにそれらの混合物を含む、請求項25に記載の式(ID)の化合物、又はそれらの溶媒和物、薬学的に受容可能な塩。
  27. それらの単離されたエナンチオマー、ジアステレオマー及び幾何異性体、ならびにそれらの混合物を含み、R及びRが独立して、ヒドロキシ及びC〜Cアルコキシから選択される、請求項25に記載の式(ID)の化合物、又はそれらの溶媒和物、薬学的に受容可能な塩。
  28. それらの単離されたエナンチオマー、ジアステレオマー及び幾何異性体、ならびにそれらの混合物を含み、Rが水素であり、R及びRが独立して、ヒドロキシ及びC〜Cアルコキシから選択される、請求項25に記載の式(ID)の化合物、又はそれらの溶媒和物、薬学的に受容可能な塩。
  29. それらの単離されたエナンチオマー、ジアステレオマー及び幾何異性体、ならびにそれらの混合物を含み、Rが水素であり、R及びRが独立してC〜Cアルコキシから選択される、請求項25に記載の式(ID)の化合物、又はそれらの溶媒和物、薬学的に受容可能な塩、エステル、アミド、錯体、キレート、立体異性体、立体異性体混合物、幾何異性体、結晶性形態又はアモルファス形態、代謝物、代謝前駆体又はそれらのプロドラッグ。
  30. それらの単離されたエナンチオマー、ジアステレオマー及び幾何異性体、ならびにそれらの混合物を含み、Rが水素であり、R及びRが独立してC〜Cアルコキシから選択される、請求項25に記載の式(ID)の化合物、又はそれらの溶媒和物、薬学的に受容可能な塩。
  31. それらの単離されたエナンチオマー、ジアステレオマー及び幾何異性体、ならびにそれらの混合物を含み、Rが水素であり、R及びRがCアルコキシである、請求項25に記載の式(ID)の化合物、又はそれらの溶媒和物、薬学的に受容可能な塩、エステル、アミド、錯体、キレート、立体異性体、立体異性体混合物、幾何異性体、結晶性形態又はアモルファス形態、代謝物、代謝前駆体又はそれらのプロドラッグ。
  32. それらの単離されたエナンチオマー、ジアステレオマー及び幾何異性体、ならびにそれらの混合物を含み、Rが水素であり、R及びRがCアルコキシである、請求項25に記載の式(ID)の化合物、又はそれらの溶媒和物、薬学的に受容可能な塩。
  33. 式(IE):
    Figure 2006525227

    〔式中、R及びRは独立して、水素、ヒドロキシ及びC〜Cアルコキシから選択され、但し、R及びRは全てを水素とすることはできないが、それらの単離されたエナンチオマー、ジアステレオマー及び幾何異性体、ならびにそれらの混合物を含む〕
    の化合物、又はそれらの溶媒和物、薬学的に受容可能な塩、エステル、アミド、錯体、キレート、立体異性体、立体異性体混合物、幾何異性体、結晶性形態又はアモルファス形態、代謝物、代謝前駆体又はプロドラッグ。
  34. それらの単離されたエナンチオマー、ジアステレオマー及び幾何異性体、ならびにそれらの混合物を含む、請求項33に記載の式(IE)の化合物、又はそれらの溶媒和物、薬学的に受容可能な塩。
  35. それらの単離されたエナンチオマー、ジアステレオマー及び幾何異性体、ならびにそれらの混合物を含み、R及びRが独立して、ヒドロキシ、C〜Cアルコキシから選択される、請求項33に記載の式(IE)の化合物、又はそれらの溶媒和物、薬学的に受容可能な塩。
  36. それらの単離されたエナンチオマー、ジアステレオマー及び幾何異性体、ならびにそれらの混合物を含み、R及びRが独立してヒドロキシ及びC〜Cアルコキシから選択される請求項33に記載の式(IE)の化合物、又はそれらの溶媒和物、薬学的に受容可能な塩。
  37. それらの単離されたエナンチオマー、ジアステレオマー及び幾何異性体、ならびにそれらの混合物を含み、R及びRが独立してC〜Cアルコキシから選択される、請求項33に記載の式(IE)の化合物、又はそれらの溶媒和物、薬学的に受容可能な塩、エステル、アミド、錯体、キレート、立体異性体、立体異性体混合物、幾何異性体、結晶性形態又はアモルファス形態、代謝物、代謝前駆体又はそれらのプロドラッグ。
  38. それらの単離されたエナンチオマー、ジアステレオマー及び幾何異性体、ならびにそれらの混合物を含み、R及びRが独立してC〜Cアルコキシから選択される、請求項33に記載の式(IE)の化合物、又はそれらの溶媒和物、薬学的に受容可能な塩。
  39. それらの単離されたエナンチオマー、ジアステレオマー及び幾何異性体、ならびにそれらの混合物を含み、R及びRがCアルコキシである、請求項33に記載の式(IE)の化合物、又はそれらの溶媒和物、薬学的に受容可能な塩、エステル、アミド、錯体、キレート、立体異性体、立体異性体混合物、幾何異性体、結晶性形態又はアモルファス形態、代謝物、代謝前駆体又はそれらのプロドラッグ。
  40. それらの単離されたエナンチオマー、ジアステレオマー及び幾何異性体、ならびにそれらの混合物を含み、R及びRがCアルコキシである、請求項33に記載の式(IE)の化合物、又はそれらの溶媒和物、薬学的に受容可能な塩。
  41. それらの単離されたエナンチオマー、ジアステレオマー及び幾何異性体、ならびにそれらの混合物を含み、以下からなる群より選択される、化合物、又は化合物を含む混合物、又はそれらの溶媒和物、又は薬学的に受容可能な塩:
    Figure 2006525227

    Figure 2006525227
  42. 以下からなる群より選択される、化合物、又は化合物を含む混合物、又は溶媒和物:
    Figure 2006525227

    Figure 2006525227
  43. (1R,2R)−2−[(3R)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサンである化合物、又はそれらの薬学的に受容可能な塩、又はそれらの溶媒和物。
  44. (1R,2R)−2−[(3S)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサンである化合物、又はそれらの薬学的に受容可能な塩、又はそれらの溶媒和物。
  45. (1S,2S)−2−[(3R)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサンである化合物、又はそれらの薬学的に受容可能な塩、又はそれらの溶媒和物。
  46. (1S,2S)−2−[(3S)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサンである化合物、又はそれらの薬学的に受容可能な塩、又はそれらの溶媒和物。
  47. (1R,2R)−2−[(3R)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサン一塩酸塩である化合物、又はそれらの溶媒和物。
  48. (1R,2R)−2−[(3S)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサン一塩酸塩である化合物、又はそれらの溶媒和物。
  49. (1S,2S)−2−[(3R)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサン一塩酸塩である化合物、又はそれらの溶媒和物。
  50. (1S,2S)−2−[(3S)−ヒドロキシピロリジニル]−1−(3,4−ジメトキシフェネトキシ)−シクロヘキサン一塩酸塩である化合物、又はそれらの溶媒和物。
  51. 薬学的に受容可能なキャリア、賦形剤又は希釈剤と組み合わせて請求項1〜50のいずれか1項に記載の化合物を含む組成物。
  52. 求項1〜50のいずれか1項に記載の化合物又は請求項51に記載の組成物を含有する、医薬品
  53. 温血動物におけるイオンチャネル活性を調節するための方法であって、当該方法が、それらを必要とする温血動物に、請求項1〜50のいずれか1項に記載の化合物、又は請求項51に記載の組成物、又は請求項52に従って製造される医薬品の有効量を投与する工程を含む、方法。
  54. インビトロ設定においてイオンチャネル活性を調節するための方法であって、当該方法が、請求項1〜50のいずれか1項に記載の化合物、又は請求項51に記載の組成物、又は請求項52に従って製造される医薬品を有効量をインビトロで投与する工程を含む、方法。
  55. 温血動物においてイオンチャネルの活性/コンダクタンスをブロック/阻害するための方法であって、当該方法が、それらを必要とする温血動物に、請求項1〜50のいずれか1項に記載の化合物、又は請求項51に記載の組成物、又は請求項52に従って製造される医薬品の有効量を投与する工程を含む、方法。
  56. インビトロ設定においてイオンチャネルの活性/コンダクタンスをブロック/阻害するための方法であって、当該方法が、請求項1〜50のいずれか1項に記載の化合物、又は請求項51に記載の組成物、又は請求項52に従って製造される医薬品の有効量をインビトロで投与する工程を含む、方法。
  57. 前記イオンチャネルがカリウムチャネルである、請求項53、54、55又は56に記載の方法。
  58. 前記カリウムチャネルが、電圧活性化されたカリウムチャネルである、請求項57に記載の方法。
  59. 温血動物において心臓の初期分極流及び心臓ナトリウム電流を調節するための方法であって、当該方法が、それらを必要とする温血動物に、請求項1〜50のいずれか1項に記載の化合物、又は請求項51に記載の組成物、又は請求項52に従って製造される医薬品の有効量を投与する工程を含む、方法。
  60. 温血動物において心臓の初期分極流及び心臓ナトリウム電流をブロック/阻害するための方法であって、当該方法が、それらを必要とする温血動物に、請求項1〜50のいずれか1項に記載の化合物、又は請求項51に記載の組成物、又は請求項52に従って製造される医薬品の有効量を投与する工程を含む、方法。
  61. 温血動物において心臓の初期分極流及び心臓ナトリウム電流の原因となる心臓イオンチャネルをブロック/阻害するための方法であって、当該方法が、それらを必要とする温血動物に、請求項1〜50のいずれか1項に記載の化合物、又は請求項51に記載の組成物、又は請求項52に従って製造される医薬品の有効量を投与する工程を含む、方法。
  62. 不整脈惹起性基質が温血動物の心臓中に存在する条件下で前記温血動物において心臓の初期分極流及び心臓ナトリウム電流をブロック/阻害するための方法であって、当該方法が、それらを必要とする温血動物に、請求項1〜50のいずれか1項に記載の化合物、又は請求項51に記載の組成物、又は請求項52に従って製造される医薬品の有効量を投与する工程を含む、方法。
  63. 不整脈惹起性基質が温血動物の心臓内に存在する条件下で前記温血動物において心臓の初期分極流及び心臓ナトリウム電流の原因となる心臓イオンチャネルをブロック/阻害するための方法であって、当該方法が、それらを必要とする温血動物に、請求項1〜50のいずれか1項に記載の化合物、又は請求項51に記載の組成物、又は請求項52に従って製造される医薬品の有効量を投与する工程を含む、方法。
  64. 前記心臓の初期分極流が、膜電圧の脱分極後に迅速に活性化し、細胞の再分極化に影響を与える、請求項59〜63に記載の方法。
  65. 前記初期分極流が心臓の一過性外部カリウム電流(Ito)及び/又は超高速遅延整流(IKur)を含む、請求項59〜64に記載の方法。
  66. 心臓一過性外部カリウム電流(Ito)及び/又は超高速遅延整流(IKur)が、Kv4.2、Kv4.3、Kv2.1、Kv1.4及びKv1.5電流のうち少なくとも1つを含む、請求項65に記載の方法。
  67. 温血動物における不整脈を治療及び/又は予防するための方法であって、当該方法が、それらを必要とする温血動物に、請求項1〜50のいずれか1項に記載の化合物、又は請求項51に記載の組成物、又は請求項52に従って製造される医薬品を有効量で投与する工程を含む、方法。
  68. 治療及び/又は予防を必要とする温血動物における心房性不整脈を治療及び/予防するための有効な量の請求項1〜50に記載の化合物と、薬学的に受容可能なキャリア、希釈剤、又は賦形剤を含む医薬組成物。
  69. 温血動物における心房性不整脈を治療及び/又は予防するための方法であって、当該方法が、それらを必要とする温血動物に、請求項1〜50のいずれか1項に記載の化合物、又は請求項51に記載の組成物、又は請求項52に従って製造される医薬品の治療的有効量を投与する工程を含む、方法。
  70. 温血動物における心室性不整脈を治療及び/又は予防するための方法であって、当該方法が、それらを必要とする温血動物に、請求項1〜50のいずれか1項に記載の化合物、又は請求項51に記載の組成物、又は請求項52に従って製造される医薬品の治療的有効量を投与する工程を含む、方法。
  71. 治療及び/又は予防を必要とする温血動物における心室性不整脈を治療及び/予防するための有効な量の請求項1〜50に記載の化合物と、薬学的に受容可能なキャリア、希釈剤、又は賦形剤を含む医薬組成物。
  72. 温血動物における心房の原線維形成を治療及び/又は予防するための方法であって、当該方法が、それらを必要とする温血動物に、請求項1〜50のいずれか1項に記載の化合物、又は請求項51に記載の組成物、又は請求項52に従って製造される医薬品の治療的有効量を投与する工程を含む、方法。
  73. 温血動物における心房の心房性粗動を治療及び/又は予防するための方法であって、当該方法が、それらを必要とする温血動物に、請求項1〜50のいずれか1項に記載の化合物、又は請求項51に記載の組成物、又は請求項52に従って製造される医薬品の治療的有効量を投与する工程を含む、方法。
  74. 温血動物における心室の原線維形成を治療及び/又は予防するための方法であって、当該方法が、それらを必要とする温血動物に、請求項1〜50のいずれか1項に記載の化合物、又は請求項51に記載の組成物、又は請求項52に従って製造される医薬品の治療的有効量を投与する工程を含む、方法。
  75. 温血動物における心室性粗動を治療及び/又は予防するための方法であって、当該方法が、それらを必要とする温血動物に、請求項1〜50のいずれか1項に記載の化合物、又は請求項51に記載の組成物、又は請求項52に従って製造される医薬品の治療的有効量を投与する工程を含む、方法。
  76. 温血動物における心房の原線維形成を治療するための方法であって、当該方法が、それらを必要とする温血動物に、請求項1〜50のいずれか1項に記載の化合物、又は請求項51に記載の組成物、又は請求項52に従って製造される医薬品の治療的有効量を投与する工程を含む、方法。
  77. 温血動物における心房性粗動を治療するための方法であって、当該方法が、それらを必要とする温血動物に、請求項1〜50のいずれか1項に記載の化合物、又は請求項51に記載の組成物、又は請求項52に従って製造される医薬品の治療的有効量を投与する工程を含む、方法。
  78. 温血動物における心室の原線維形成を治療するための方法であって、当該方法が、それらを必要とする温血動物に、請求項1〜50のいずれか1項に記載の化合物、又は請求項51に記載の組成物、又は請求項52に従って製造される医薬品の治療的有効量を投与する工程を含む、方法。
  79. 温血動物における心室性粗動を治療するための方法であって、当該方法が、それらを必要とする温血動物に、請求項1〜50のいずれか1項に記載の化合物、又は請求項51に記載の組成物、又は請求項52に従って製造される医薬品の治療的有効量を投与する工程を含む、方法。
  80. 温血動物における心房の原線維形成を予防するための方法であって、当該方法が、それらを必要とする温血動物に、請求項1〜50のいずれか1項に記載の化合物、又は請求項51に記載の組成物、又は請求項52に従って製造される医薬品の治療的有効量を投与する工程を含む、方法。
  81. 温血動物における心房性粗動を予防するための方法であって、当該方法が、それらを必要とする温血動物に、請求項1〜50のいずれか1項に記載の化合物、又は請求項51に記載の組成物、又は請求項52に従って製造される医薬品の治療的有効量を投与する工程を含む、方法。
  82. 温血動物における心室の原線維形成を予防するための方法であって、当該方法が、それらを必要とする温血動物に、請求項1〜50のいずれか1項に記載の化合物、又は請求項51に記載の組成物、又は請求項52に従って製造される医薬品の治療的有効量を投与する工程を含む、方法。
  83. 温血動物における心室性粗動を予防するための方法であって、当該方法が、それらを必要とする温血動物に、請求項1〜50のいずれか1項に記載の化合物、又は請求項51に記載の組成物、又は請求項52に従って製造される医薬品の治療的有効量を投与する工程を含む、方法。
  84. 温血動物における不整脈を治療及び/又は予防するための方法であって、当該方法が、それらを必要とする温血動物に、請求項41〜50のいずれか1項に記載の化合物の有効量を投与する工程を含む、方法。
  85. 治療及び/又は予防を必要とする温血動物における心房性不整脈を治療及び/予防するための有効な量の請求項41〜50に記載の化合物と、薬学的に受容可能なキャリア、希釈剤、又は賦形剤を含む医薬組成物。
  86. 温血動物における心房性不整脈を治療及び/又は予防するための方法であって、当該方法が、それらを必要とする温血動物に、請求項41〜50のいずれか1項に記載の化合物の治療的有効量を投与する工程を含む、方法。
  87. 温血動物における心室性不整脈を治療及び/又は予防するための方法であって、当該方法が、それらを必要とする温血動物に、請求項41〜50のいずれか1項に記載の化合物の治療的有効量を投与する工程を含む、方法。
  88. 治療及び/又は予防を必要とする温血動物における心室性不整脈を治療及び/予防するための有効な量の請求項41〜50に記載の化合物と、薬学的に受容可能なキャリア、希釈剤、又は賦形剤を含む医薬組成物。
  89. 温血動物における心房の原線維形成を治療及び/又は予防するための方法であって、当該方法が、それらを必要とする温血動物に、請求項41〜50のいずれか1項に記載の化合物の治療的有効量を投与する工程を含む、方法。
  90. 温血動物における心房性粗動を治療及び/又は予防するための方法であって、当該方法が、それらを必要とする温血動物に、請求項41〜50のいずれか1項に記載の化合物の治療的有効量を投与する工程を含む、方法。
  91. 温血動物における心室の原線維形成を治療及び/又は予防するための方法であって、当該方法が、それらを必要とする温血動物に、請求項41〜50のいずれか1項に記載の化合物の治療的有効量を投与する工程を含む、方法。
  92. 温血動物における心室性粗動を治療及び/又は予防するための方法であって、当該方法が、それらを必要とする温血動物に、請求項41〜50のいずれか1項に記載の化合物の治療的有効量を投与する工程を含む、方法。
  93. 温血動物における心房の原線維形成を治療するための方法であって、当該方法が、それらを必要とする温血動物に、請求項41〜50のいずれか1項に記載の化合物を治療的有効量を投与する工程を含む、方法。
  94. 温血動物における心房性粗動を治療するための方法であって、当該方法が、それらを必要とする温血動物に、請求項41〜50のいずれか1項に記載の化合物の治療的有効量を投与する工程を含む、方法。
  95. 温血動物における心室の原線維形成を治療するための方法であって、当該方法が、それらを必要とする温血動物に、請求項41〜50のいずれか1項に記載の化合物の治療的有効量を投与する工程を含む、方法。
  96. 温血動物における心室性粗動を治療するための方法であって、当該方法が、それらを必要とする温血動物に、請求項41〜50のいずれか1項に記載の化合物の治療的有効量を投与する工程を含む、方法。
  97. 温血動物における心房の原線維形成を予防するための方法であって、当該方法が、それらを必要とする温血動物に、請求項41〜50のいずれか1項に記載の化合物を治療的有効量を投与する工程を含む、方法。
  98. 温血動物における心房性粗動を予防するための方法であって、当該方法が、それらを必要とする温血動物に、請求項41〜50のいずれか1項に記載の化合物の治療的有効量を投与する工程を含む、方法。
  99. 温血動物における心室の原線維形成を予防するための方法であって、当該方法が、それらを必要とする温血動物に、請求項41〜50のいずれか1項に記載の化合物の治療的有効量を投与する工程を含む、方法。
  100. 温血動物における心室性粗動を予防するための方法であって、当該方法が、それらを必要とする温血動物に、請求項41〜50のいずれか1項に記載の化合物の治療的有効量を投与する工程を含む、方法。
  101. アミノシクロヘキシルエーテルを立体選択的に製造する方法であって、該方法は、式(55)の化合物、
    Figure 2006525227

    または式(74)の化合物、
    Figure 2006525227

    を、式(56)の化合物、
    Figure 2006525227

    と反応させて、それぞれ、式(57)の化合物、
    Figure 2006525227

    または式(75)の化合物、
    Figure 2006525227

    を生成する工程を包含し、式中、R及びRは、式(57)または(75)中のそれらに直接結合する窒素原子と一緒になって、式(II):
    Figure 2006525227

    で示される環を形成し;及び
    式中、R、R及びRは独立して、水素、ヒドロキシ及びC〜Cアルコキシから選択され、但し、R、R及びRは全てを水素とすることはできない;そして
    O−Jは、脱離基である、方法。
  102. 前記反応させる工程の前に、前記方法が、さらに、以下:
    前記式(53)の化合物、
    Figure 2006525227

    または前記式(84)の化合物、
    Figure 2006525227

    を、前記式(54)の化合物、
    Figure 2006525227

    でアルキル化し、それぞれ、前記式(55)の化合物または前記式(74)の化合物を生成する工程であって;
    式中、O−Jは、メシレート基、トシラート基、ノシレート基、2−ブロモフェニルスルホン酸基または4−ブロモフェニルスルホン酸基であり;そして
    式中、O−Qは、式(53)の化合物または式(84)の化合物の立体化学配置が、それぞれ、該式(55)の化合物または該式(74)の化合物において保持されるように、該式(53)または(84)の化合物の−OHと反応し、該式(55)の化合物または該式(74)の化合物を生成する脱離基である、工程;及び
    必要に応じて、該アルキル化工程の前に、該式(53)の化合物または該式(84)の化合物を保護する工程、
    を包含する、請求項101に記載の方法。
  103. 、R及びRのうちの少なくとも1つが、C〜Cアルコキシである、請求項102に記載の方法。
  104. 前記式(56)の化合物が、
    Figure 2006525227

    であり;そして
    式中、O−Jが、メシレート基、トシラート基、ノシレート基、2−ブロモフェニルスルホン酸基または4−ブロモフェニルスルホン酸基であり;そして
    ここで、
    Figure 2006525227

    が生成される、請求項103に記載の方法。
  105. 請求項104に記載の方法であって、
    Figure 2006525227

    が生成される、方法。
  106. O−Jが、メシレート基、トシラート基、ノシレート基、2−ブロモフェニルスルホン酸基または4−ブロモフェニルスルホン酸基であり;そして
    式中、R、R及びRのうちの少なくとも1つが、C〜Cアルコキシであり;
    式中、O−Qが、トリクロロアセトイミダートである、請求項102に記載の方法。
  107. 前記式(54)の化合物が、
    Figure 2006525227

    であり;前記式(53)の化合物が、
    Figure 2006525227

    であり;前記式(84)の化合物が、
    Figure 2006525227

    であり;前記式(55)の化合物が、
    Figure 2006525227

    であり;そして、前記式(74)の化合物が、
    Figure 2006525227

    である、請求項106に記載の方法。
  108. 前記反応する工程の前に、前記方法が、以下:
    式(73)の化合物、
    Figure 2006525227

    または式(94)の化合物、
    Figure 2006525227

    をヒドロキシ活性化試薬を用いて活性化し、それぞれ、前記式(74)の化合物または前記式(55)の化合物を生成する工程、
    を包含する、請求項101に記載の方法。
  109. 、R及びRのうちの少なくとも1つが、C〜Cアルコキシであり;前記ヒドロキシ活性化試薬が、トシルクロリドである、請求項108に記載の方法。
  110. 前記式(73)の化合物または前記式(94)の化合物が、それぞれ、
    Figure 2006525227

    または
    Figure 2006525227

    であり;前記式(74)の化合物が、
    Figure 2006525227

    であり;そして前記式(55)の化合物が、
    Figure 2006525227

    である、請求項109に記載の方法。
  111. 前記活性化する工程の前に、前記方法が、さらに、式(72)の化合物、
    Figure 2006525227

    を水素化及び水素化分解し、前記式(73)の化合物を生成する工程を包含し、式中、Xは、ハライドである、請求項108に記載の方法。
  112. 前記式(72)の化合物が、
    Figure 2006525227

    である、請求項111に記載の方法。
  113. 前記水素化及び水素化分解する工程の前に、式(51)の化合物、
    Figure 2006525227

    を式(54)の化合物、
    Figure 2006525227

    でアルキル化し、前記式(72)の化合物を生成する工程を包含する、請求項111に記載の方法。
  114. 前記活性化する工程の前に、前記方法がさらに、式(93)の化合物、
    Figure 2006525227

    を脱保護して前記式(94)の化合物を生成する工程を包含し、式中、Proは、保護基である、請求項108に記載の方法。
  115. 前記式(93)の化合物が、
    Figure 2006525227

    である、請求項114に記載の方法。
  116. 前記脱保護する工程の前に、前記方法がさらに、式(92)の化合物、
    Figure 2006525227

    を式(54)の化合物、
    Figure 2006525227

    でアルキル化し、前記式(93)の化合物を生成する工程を包含する、請求項114に記載の方法。
  117. 前記式(92)の化合物が、
    Figure 2006525227

    であり;前記式(54)の化合物が、
    Figure 2006525227

    であり;そして前記式(93)の化合物が、
    Figure 2006525227

    である、請求項116に記載の方法。
  118. 前記アルキル化する工程の前に、さらに、式(91)の化合物、
    Figure 2006525227

    を水素化及び水素化分解し、前記式(92)の化合物を生成する工程を包含する、請求項116に記載の方法。
  119. 前記アルキル化する工程の前に、さらに、式(52)の化合物、
    Figure 2006525227

    を水素化及び水素化分解し、前記式(53)の化合物を生成する工程であって、式中、Xはハライドである工程、を包含する、請求項102に記載の方法。
  120. 請求項119に記載の方法であって、
    Figure 2006525227

    が、
    Figure 2006525227

    である、方法。
  121. 前記水素化及び水素化分解する工程の前に、さらに、式(51)の化合物、
    Figure 2006525227

    をヒドロキシ活性化試薬を用いて活性化し、前記式(52)の化合物を生成する工程、を包含する、請求項119に記載の方法。
  122. 前記アルキル化する工程の前に、さらに、式(99)の化合物、
    Figure 2006525227

    を脱保護して、前記式(84)の化合物を生成する工程であって、式中Proは保護基である工程、を包含する、請求項102に記載の方法。
  123. 前記脱保護する工程の前に、さらに、式(92)の化合物、
    Figure 2006525227

    をヒドロキシ活性化試薬を用いて活性化し、前記式(99)の化合物を生成する工程であって、式中Proは保護基である工程、を包含する、請求項122に記載の方法。
  124. 前記活性化する工程の前に、さらに、式(91)の化合物、
    Figure 2006525227

    を水素化及び水素化分解し、前記式(92)の化合物を生成する工程を包含する、請求項123に記載の方法。
  125. ヒドロキシ活性化試薬が、トシルハライドであり;
    前記式(92)の化合物が、
    Figure 2006525227

    であり;そして前記式(99)の化合物が、
    Figure 2006525227

    である、請求項123に記載の方法。
  126. 前記式(56)の化合物が、
    Figure 2006525227

    であり;そしてここで
    Figure 2006525227

    が生成する、請求項101に記載の方法。
  127. 前記アルキル化する工程の前に、さらに、式(85)の化合物、
    Figure 2006525227

    または式(86)の化合物、
    Figure 2006525227

    から、それぞれ、官能基GまたはGを除去し、それぞれ、
    Figure 2006525227

    または
    Figure 2006525227

    を生成する工程を包含する、請求項102に記載の方法。
  128. 前記アルキル化する工程の前に、さらに、前記式(53)の化合物及び前記式(84)の化合物のラセミ体混合物を分離する工程を包含する、請求項102に記載の方法。
  129. 前記分離する工程が、さらに、以下:
    前記式(53)の化合物及び前記式(84)の化合物のうちの1つまたは両方を、該化合物が分割し得るように官能化する工程;
    分割を実施して該化合物を分離する工程;及び
    必要に応じて、該官能化された化合物のうちの1つまたは両方から、該官能基を除去する工程を包含する、請求項128に記載の方法。
  130. 前記分離する工程の前に、前記方法が、さらに、式(83)の化合物、
    Figure 2006525227

    をヒドロキシ活性化試薬を用いて活性化し、前記式(53)の化合物及び前記式(84)の化合物のラセミ体混合物を生成する工程、を包含する、請求項128に記載の方法。
  131. 前記式(53)の化合物が、
    Figure 2006525227

    であり;前記式(84)の化合物が、
    Figure 2006525227

    であり、そして
    Figure 2006525227

    を用いて酵素により官能化され、
    Figure 2006525227

    を生成し;そして
    分割を実施して、
    Figure 2006525227

    から前記式(62)の化合物を分離する、請求項129に記載の方法。
  132. 前記式(84)の化合物が、
    Figure 2006525227

    であり;そして前記式(53)の化合物が、
    Figure 2006525227

    であり、そして
    Figure 2006525227

    を用いて官能化され、
    Figure 2006525227

    を生成し;そしてさらに
    分割を実施して、
    Figure 2006525227

    を、
    Figure 2006525227

    から分離する工程;及び
    Figure 2006525227

    から該官能基を除去して、
    Figure 2006525227

    を生成する工程を包含する、請求項129に記載の方法。
  133. 前記分離する工程の前に、さらに、
    Figure 2006525227

    をヒドロキシ活性化試薬を用いて活性化し、ラセミ体混合物を生成する工程、を包含する、請求項128に記載の方法。
  134. 式(55)または式(74)の化合物:
    Figure 2006525227

    を製造する方法であって、該方法は、以下:
    式(53)の化合物、
    Figure 2006525227

    または式(84)の化合物、
    Figure 2006525227

    を、式(54)の化合物、
    Figure 2006525227

    を用いてアルキル化し;それぞれ、該式(55)の化合物または該式(74)の化合物を生成する工程;及び
    必要に応じて、該アルキル化する工程の前に、式(53)の化合物、
    Figure 2006525227

    または式(84)の化合物、
    Figure 2006525227

    を保護する工程を包含し;
    式中、O−Qは、該式(53)の化合物または該式(84)の化合物の立体化学配置が、それぞれ、該式(55)の化合物または該式(74)の化合物において保持されるように、該式(53)または(84)の−OHと反応し、該式(55)の化合物または該式(74)の化合物を生成し;
    式中、R、R及びRは独立して、水素、ヒドロキシ、及びC〜Cアルコキシから選択され、但し、R、R及びRは全てを水素とすることはできない;そして
    式中、O−Jは、脱離基である、方法。
  135. 式(74)の化合物または式(55)の化合物、
    Figure 2006525227

    を製造する方法であって、該方法は、以下:
    式(73)の化合物、
    Figure 2006525227

    または式(94)の化合物、
    Figure 2006525227

    をヒドロキシ活性化試薬を用いて活性化し、それぞれ、該式(74)の化合物または該式(55)の化合物を生成する工程、を包含し;
    式中、R、R及びRは独立して、水素、ヒドロキシ、及びC〜Cアルコキシから選択され、但し、R、R及びRは全てを水素とすることはできない;そして
    式中、O−Jは、脱離基である、方法。
  136. 式(73)の化合物、
    Figure 2006525227

    を製造する方法であって、該方法は、以下:
    式(72)の化合物、
    Figure 2006525227

    を水素化及び水素化分解し、該式(73)の化合物を生成する工程を包含し、
    式中、Xは、ハライドであり;そして
    式中、R、R及びRは独立して、水素、ヒドロキシ、及びC〜Cアルコキシから選択され、但し、R、R及びRの全てを水素とすることはできない、方法。
  137. 式(72)の化合物、
    Figure 2006525227

    を製造する方法であって、該方法は、以下:
    式(51)の化合物、
    Figure 2006525227

    を、式(54)の化合物、
    Figure 2006525227

    を用いてアルキル化し、該式(72)の化合物を生成する工程を包含し、
    式中、Xは、ハライドであり;
    式中、R、R及びRは独立して、水素、ヒドロキシ、及びC〜Cアルコキシから選択され、但し、R、R及びRは全てを水素とすることはできない;そして
    式中、O−Qは、該式(51)の化合物の立体化学配置が、該式(72)の化合物において保持されるように、該式(51)の化合物の−OHと反応し、該式(72)の化合物を生成する脱離基である、方法。
  138. 式(93)の化合物、
    Figure 2006525227

    を製造する方法であって、該方法は、
    式(92)の化合物、
    Figure 2006525227

    を式(54)の化合物、
    Figure 2006525227

    を用いてアルキル化し、該式(93)の化合物を生成する工程を包含し;
    式中、Proは保護基であり;
    式中、R、R及びRは独立して、水素、ヒドロキシ、及びC〜Cアルコキシから選択され、但し、R、R及びRは全てを水素とすることはできない;そして
    式中、O−Qは、該式(92)の化合物の立体化学配置が、該式(93)の化合物において保持されるように、該式(92)の化合物の−OHと反応し、該式(93)の化合物を生成する脱離基である、方法。
  139. 式(92)の化合物:
    Figure 2006525227

    を製造する方法であって、該方法は、
    式(91)の化合物、
    Figure 2006525227

    を水素化及び水素化分解し、該式(92)の化合物を生成する工程を包含し;
    式中、Proは保護基であり;そして
    式中、Xは、ハライドである、方法。
  140. 式(53)の化合物、
    Figure 2006525227

    を製造する方法であって、該方法は、
    式(52)の化合物、
    Figure 2006525227

    を水素化及び水素化分解し、該式(53)の化合物を生成する工程を包含し;
    式中、Xは、ハライドであり;そして
    式中、O−Jは、脱離基である、方法。
  141. 式(52)の化合物、
    Figure 2006525227

    を製造する方法であって、該方法は、
    式(51)の化合物、
    Figure 2006525227

    をヒドロキシ活性化試薬を用いて活性化し、該式(52)化合物を生成する工程を包含し、
    式中、Xはハライドであり;そして
    式中、O−Jは、脱離基である、方法。
  142. 式(99)の化合物、
    Figure 2006525227

    を製造する方法であって、該方法は、
    式(92)の化合物、
    Figure 2006525227

    をヒドロキシ活性化試薬を用いて活性化し、式(99)の化合物を生成する工程を包含し、
    式中、Proは保護基であり;そして
    式中、O−Jは、脱離基である、方法。
  143. 式(53)の化合物または式(84)の化合物、
    Figure 2006525227

    を製造する方法であって、該方法は、
    式(85)の化合物、
    Figure 2006525227

    または式(86)の化合物、
    Figure 2006525227

    から、それぞれ、官能基GまたはGを除去し、それぞれ、該式(53)または該式(84)の化合物を生成する工程を包含し、
    式中、O−Jは、脱離基である、方法。
  144. 式(53)の化合物、
    Figure 2006525227

    及び式(84)の化合物、
    Figure 2006525227

    のラセミ体混合物を分離する工程を包含する、方法。
  145. 前記分離する工程が、さらに、
    前記式(52)の化合物及び前記式(84)の化合物のうちの1つまたは両方を、該化合物が分割し得るように官能化する工程;
    分割を実施して該化合物を分離する工程;及び
    必要に応じて、該官能化された化合物のうちの1つまたは両方から、該官能基を除去する工程を包含する、請求項144に記載の方法。
  146. 式(53)の化合物及び式(84)の化合物、
    Figure 2006525227

    のラセミ体混合物を生成する方法であって、該方法は、
    式(83)の化合物、
    Figure 2006525227

    をヒドロキシ活性化試薬を用いて活性化し、該式(53)の化合物及び該式(84)の化合物のラセミ体混合物を生成する工程を包含し、
    式中、O−Jは、脱離基である、方法。
  147. 式(57)のアミノシクロヘキシルエーテル、
    Figure 2006525227

    を立体選択的に製造するための方法であって、
    式中、R及びRは、式(57)中のそれらに直接結合する窒素原子と一緒になる場合、式(II):
    Figure 2006525227

    で示される環を形成し;及び
    式中、R、R及びRは独立して、水素、ヒドロキシ、及びC〜Cアルコキシから選択され、但し、R、R及びRは全てを水素とすることはできない;
    ここで該方法は、
    (a)式(53)の化合物、
    Figure 2006525227

    を式(54)の化合物、
    Figure 2006525227

    と反応させる工程であって、式中、O−Jは、脱離基であり、R、R及びRは、上に規定されるとおりであり、そしてO−Qは、該式(53)の化合物の立体化学配置が、式(55)の化合物において保持されるように式(53)のヒドロキシ基(−OH)と反応して該式(55)の化合物、
    Figure 2006525227

    を生成する脱離基である、工程;
    (b)必要に応じて、該第1の反応の前に、該式(53)の化合物を保護する工程;及び
    (c)該式(55)の化合物を式(56)の化合物、
    Figure 2006525227

    と反応させて該式(57)のアミノシクロヘキシルエーテルを生成する工程であって、式中、R及びRは、上に規定されるとおりである、工程、
    を包含する、方法。
  148. 前記第1の反応工程(a)の前に、さらに、
    式(52)の化合物、
    Figure 2006525227

    を水素化及び水素化分解し、式(53)の化合物、
    Figure 2006525227

    を生成する工程であって、式中、Xは、ハライドである工程、を包含する、請求項147に記載の方法。
  149. 前記水素化反応及び水素化分解反応の前に、さらに、式(51)の化合物、
    Figure 2006525227

    をヒドロキシ活性化試薬を用いて活性化し、式(52)の化合物、
    Figure 2006525227

    を生成する工程、を包含する、請求項148に記載の方法。
  150. 前記第1の反応工程(a)の前に、さらに、式(53)の化合物、
    Figure 2006525227

    及び式(84)の化合物、
    Figure 2006525227

    のラセミ体混合物を分離して(53)を得る工程を包含し、ここで該分離する工程が、さらに、必要に応じて、該式(53)の化合物及び該式(84)の化合物のうちの1つまたは両方を、該化合物が分割し易いように官能化する工程を包含する、工程;
    分割を実施して該化合物を分離する工程;及び
    必要に応じて、該1つまたは両方の官能化された化合物にある該官能基を除去する工程を包含する、請求項147に記載の方法。
  151. 前記分離する工程が、酵素による分割、結晶化及び/またはクロマトグラフィー分割を包含する、請求項150に記載の方法。
  152. 前記分割が、リパーゼ媒介性である、請求項150に記載の方法。
  153. 前記反応工程(a)の前に、さらに、式(85)の化合物、
    Figure 2006525227

    から官能基Gを除去して、前記式(53)の化合物を生成する工程を包含する、請求項147に記載の方法。
  154. 、R及びRのうちの少なくとも1つが、C〜Cアルコキシであり;
    O−Jが、メシレート基、トシラート基、ノシレート基、2−ブロモフェニルスルホン酸基または4−ブロモフェニルスルホン酸基であり;
    O−Qが、トリクロロアセトイミダートであり;そして
    存在する場合には、XがClである、請求項147、148、149、150、151、及び152のいずれか1項に記載の方法。
  155. 前記式(56)の化合物が、
    Figure 2006525227

    であり;そして
    式中、Rが、水素であり、そしてR及びRが、C〜Cアルコキシであり;
    式中、O−Jが、メシレート基、トシラート基、ノシレート基、2−ブロモフェニルスルホン酸基または4−ブロモフェニルスルホン酸基であり;
    式中、O−Qが、トリクロロアセトイミダートであり;そして
    存在する場合には、XがClである、請求項147、148、149、150、151、及び152のいずれか1項に記載の方法。
  156. 前記式(56)の化合物が、
    Figure 2006525227

    であり;
    式中、Rが、水素であり、Rが、前記フェニル基のC位のメトキシであり、そしてRが、該フェニル基のC位のメトキシであり;
    式中、O−Jが、メシレート基、トシラート基、ノシレート基、2−ブロモフェニルスルホン酸基または4−ブロモフェニルスルホン酸基であり;
    O−Qが、トリクロロアセトイミダートであり;そして
    式中、存在する場合には、XがClであり;
    その結果、前記式(57)のアミノシクロヘキシルエーテルが、
    Figure 2006525227

    である、請求項147、148、149、150、151、及び152のいずれか1項に記載の方法。
  157. 式(75)のアミノシクロヘキシルエーテル、
    Figure 2006525227

    を立体選択的に製造するための方法であって、
    式中、R及びRは、式(57)または式(75)中のそれらに直接結合する窒素原子と一緒になる場合、式(II):
    Figure 2006525227

    で示される環を形成し;及び
    式中、R、R及びRは独立して、水素、ヒドロキシ、及びC〜Cアルコキシから選択され、但し、R、R及びRは全てを水素とすることはできない;そして
    ここで該方法は、
    (a)式(84)の化合物、
    Figure 2006525227

    を式(54)の化合物、
    Figure 2006525227

    と反応させる工程であって、式中、O−Jは、脱離基であり、R、R及びRは、上に規定されるとおりであり、そしてO−Qは、該式(84)の化合物の立体化学配置が、式(74)の化合物において保持されるように式(84)の化合物のヒドロキシ基(−OH)と反応して該式(74)の化合物、
    Figure 2006525227

    を生成する脱離基である、工程;
    (b)必要に応じて、該第1の反応工程(a)の前に、該式(84)の化合物を保護する工程;及び
    (c)該式(74)の化合物を式(56)の化合物、
    Figure 2006525227

    と反応させて該式(75)のアミノシクロヘキシルエーテルを生成する工程であって、式中、R及びRは、上に規定されるとおりである、工程、
    を包含する、方法。
  158. 前記第1の反応工程(a)の前に、さらに、式(99)の化合物、
    Figure 2006525227

    を脱保護し、前記式(84)の化合物を生成する工程であって、式中、Proは保護基である工程、を包含する、請求項157に記載の方法。
  159. 前記脱保護する工程の前に、さらに、式(92)の化合物、
    Figure 2006525227

    をヒドロキシ活性化試薬を用いて活性化し、前記式(99)の化合物を生成する工程を包含し、そして必要に応じて、該活性化する反応の前に、さらに、式(91)の化合物、
    Figure 2006525227

    を水素化及び水素化分解して該式(92)の化合物を生成する工程を包含し、式中Xは、ハライドである、請求項158に記載の方法。
  160. 前記第1の反応工程(a)の前に、さらに、式(53)の化合物、
    Figure 2006525227

    及び前記式(84)の化合物のラセミ体混合物を分離して、前記式(84)の化合物を得る工程を包含し、ここで、該分離する工程が、さらに、
    必要に応じて、該式(53)の化合物及び該式(84)の化合物のうちの1つまたは両方を、該化合物が分割し易いように官能化する工程;
    分割を実施して該化合物を分離する工程;及び
    必要に応じて、該官能化された化合物のうちの1つまたは両方から、該官能基を除去する工程、を包含する、請求項157に記載の方法。
  161. 前記分離する工程が、酵素による分割、結晶化及び/またはクロマトグラフィー分割を包含する、請求項160に記載の方法。
  162. 前記分割が、リパーゼ媒介性である、請求項160に記載の方法。
  163. 前記第1の反応工程(a)の前に、さらに、式(86)の化合物、
    Figure 2006525227

    から官能基Gを除去して、前記式(84)の化合物を生成する工程を包含する、請求項157に記載の方法。
  164. 、R及びRのうちの少なくとも1つが、C〜Cアルコキシであり;
    式中、O−Jが、メシレート基、トシラート基、ノシレート基、2−ブロモフェニルスルホン酸基または4−ブロモフェニルスルホン酸基であり;
    O−Qが、トリクロロアセトイミダートであり;
    存在する場合には、Proが、TBDPSであり;そして
    存在する場合には、XがClである、請求項157、158、159、160、161、及び162のいずれか1項に記載の方法。
  165. 前記式(56)の化合物が、
    Figure 2006525227

    であり;そして
    式中、Rが、水素であり、そしてR及びRが、C〜Cアルコキシであり;
    式中、O−Jが、メシレート基、トシラート基、ノシレート基、2−ブロモフェニルスルホン酸基または4−ブロモフェニルスルホン酸基であり;
    式中、O−Qが、トリクロロアセトイミダートであり;
    式中、存在する場合には、Proが、TBDPSであり;そして
    式中、存在する場合には、XがClである、請求項157、158、159、160、161、及び162のいずれか1項に記載の方法。
  166. 前記式(56)の化合物が、
    Figure 2006525227

    であり;
    式中、Rが、水素であり、Rが、前記フェニル基のC位のメトキシであり、そしてRが、該フェニル基のC位のメトキシであり;
    式中、O−Jが、メシレート基、トシラート基、ノシレート基、2−ブロモフェニルスルホン酸基または4−ブロモフェニルスルホン酸基であり;
    式中、O−Qが、トリクロロアセトイミダートであり;
    式中、存在する場合には、Proが、TBDPSであり;そして
    式中、存在する場合には、XがClであり;
    その結果、前記式(75)のアミノシクロヘキシルエーテルが、
    Figure 2006525227

    である、請求項157、158、159、160、161、及び162のいずれか1項に記載の方法。
  167. 式(75)のアミノシクロヘキシルエーテル、
    Figure 2006525227

    を立体選択的に製造するための方法であって、
    式中、R及びRは、式(57)または式(75)中のそれらに直接結合する窒素原子と一緒になる場合、式(II):
    Figure 2006525227

    で示される環を形成し;及び
    式中、R、R及びRは独立して、水素、ヒドロキシ、及びC〜Cアルコキシから選択され、但し、R、R及びRは全てを水素とすることはできない;
    ここで該方法は、
    (a)式(73)の化合物、
    Figure 2006525227

    をヒドロキシ活性化試薬と反応させ、式(74)の化合物、
    Figure 2006525227

    を生成する工程であって、式中、O−Jは、脱離基であり、R、R及びRは、上に規定されるとおりである、工程;および
    (b)該第1の反応の生成物である式(74)の化合物を式(56)の化合物、
    Figure 2006525227

    と反応させて該式(75)のアミノシクロヘキシルエーテルを生成する工程であって、式中、R及びRは、上に規定されるとおりである、工程、
    を包含する、方法。
  168. 前記反応工程(a)の前に、さらに、式(72)の化合物、
    Figure 2006525227

    を水素化及び水素化分解し、前記式(73)の化合物を生成する工程であって、式中、Xは、ハライドである工程、を包含する、請求項167に記載の方法。
  169. 前記水素化反応及び水素化分解反応の前に、さらに、式(51)の化合物、
    Figure 2006525227

    を式(54)の化合物、
    Figure 2006525227

    と反応させる工程を包含し、式中、O−Qは、該式(51)の化合物の立体化学構造が、式(72)の化合物において保持されるように、式(51)中のヒドロキシ基(−OH)のうちの1つと優先的に反応して該式(72)の化合物を生成する脱離基である、請求項168に記載の方法。
  170. 、R及びRのうちの少なくとも1つが、C〜Cアルコキシであり;
    O−Jが、メシレート基、トシラート基、ノシレート基、2−ブロモフェニルスルホン酸基または4−ブロモフェニルスルホン酸基であり;
    O−Qが、トリクロロアセトイミダートであり;そして
    存在する場合には、XがClである、請求項167、168、及び169のいずれか1項に記載の方法。
  171. 前記式(56)の化合物が、
    Figure 2006525227

    であり;そして
    が、水素であり、そしてR及びRが、C〜Cアルコキシであり;
    O−Jが、メシレート基、トシラート基、ノシレート基、2−ブロモフェニルスルホン酸基または4−ブロモフェニルスルホン酸基であり;
    O−Qが、トリクロロアセトイミダートであり;そして
    存在する場合には、XがClである、請求項167、168、及び169のいずれか1項に記載の方法。
  172. 前記式(56)の化合物が、
    Figure 2006525227

    であり;
    が、水素であり、Rが、前記フェニル基のC位のメトキシであり、そしてRが、該フェニル基のC位のメトキシであり;
    O−Jが、メシレート基、トシラート基、ノシレート基、2−ブロモフェニルスルホン酸基または4−ブロモフェニルスルホン酸基であり;
    O−Qが、トリクロロアセトイミダートであり;そして
    存在する場合には、XがClであり;
    その結果、前記式(75)のアミノシクロヘキシルエーテルが、
    Figure 2006525227

    である、請求項167、168、及び169のいずれか1項に記載の方法。
  173. 式(57)のアミノシクロヘキシルエーテル、
    Figure 2006525227

    を立体選択的に製造するための方法であって、
    式中、R及びRは、式(57)または式(75)中のそれらに直接結合する窒素原子と一緒になる場合、式(II):
    Figure 2006525227

    で示される環を形成し;及び
    式中、R、R及びRは独立して、水素、ヒドロキシ、及びC〜Cアルコキシから選択され、但し、R、R及びRは全てを水素とすることはできない;
    ここで該方法は、
    (a)式(91)の化合物、
    Figure 2006525227

    を水素化及び水素化分解し、式(92)の化合物、
    Figure 2006525227

    を生成する工程であって、式中、Proは、保護基であり、Xは、ハライドである、工程;
    (b)該式(92)の化合物を、式(54)の化合物、
    Figure 2006525227

    を用いてアルキル化する工程であって、式中、R、R及びRは、上に規定されるとおりであり、そしてO−Qは、該式(92)の化合物の立体化学配置が、式(93)の化合物において保持されるように式(92)のヒドロキシ基(−OH)と反応して該式(93)の化合物、
    Figure 2006525227

    を生成する脱離基である、工程;
    (c)該式(93)の化合物を脱保護して、式(94)の化合物、
    Figure 2006525227

    を生成する工程;
    (d)該式(94)の化合物を活性化して、式(55)の化合物、
    Figure 2006525227

    を生成する工程であって、式中、O−Jは脱離基である、工程;及び
    (e)該式(55)の化合物を式(56)の化合物、
    Figure 2006525227

    と反応させ、該式(57)のアミノシクロヘキシルエーテルを生成する工程であって、式中、R及びRは、上に規定されるとおりである、工程、
    を包含する、方法。
  174. 前記反応工程(a)の前に、さらに式(50)の化合物、
    Figure 2006525227

    のヒドロキシル基のうちの1つを保護して前記式(91)の化合物を生成する工程を包含する、請求項173に記載の方法。
  175. O−Jが、メシレート基、トシラート基、ノシレート基、2−ブロモフェニルスルホン酸基または4−ブロモフェニルスルホン酸基であり;
    O−Qが、トリクロロアセトイミダートであり;
    存在する場合には、Proが、TBDPSであり;そして
    存在する場合には、XがClである、請求項173及び174のいずれか1項に記載の方法。
  176. 、R及びRのうちの少なくとも1つが、C〜Cアルコキシであり;
    O−Jが、メシレート基、トシラート基、ノシレート基、2−ブロモフェニルスルホン酸基または4−ブロモフェニルスルホン酸基であり;
    O−Qが、トリクロロアセトイミダートであり;
    存在する場合には、Proが、TBDPSであり;そして
    存在する場合には、XがClである、請求項173及び174のいずれか1項に記載の方法。
  177. 前記式(56)の化合物が、
    Figure 2006525227

    であり;そして
    が、水素であり、そしてR及びRが、C〜Cアルコキシであり;
    O−Jが、メシレート基、トシラート基、ノシレート基、2−ブロモフェニルスルホン酸基または4−ブロモフェニルスルホン酸基であり;
    O−Qが、トリクロロアセトイミダートであり;
    存在する場合には、Proが、TBDPSであり;そして
    存在する場合には、XがClである、請求項173及び174のいずれか1項に記載の方法。
  178. 前記式(56)の化合物が、
    Figure 2006525227

    であり;
    が、水素であり、Rが、前記フェニル基のC位のメトキシであり、そしてRが、該フェニル基のC位のメトキシであり;
    O−Jが、メシレート基、トシラート基、ノシレート基、2−ブロモフェニルスルホン酸基または4−ブロモフェニルスルホン酸基であり;
    O−Qが、トリクロロアセトイミダートであり;
    存在する場合には、Proが、TBDPSであり;そして
    存在する場合には、XがClであり;
    その結果、前記式(57)のアミノシクロヘキシルエーテルが、
    Figure 2006525227

    である、請求項173及び174のいずれか1項に記載の方法。
  179. 化合物(1)または化合物(2):
    Figure 2006525227

    を製造する方法であって、該方法は、以下:
    a)適切な条件下で、
    Figure 2006525227

    を(Boc)Oと反応させ、化合物(1R):
    Figure 2006525227

    を生成する工程;
    b)適切な条件下で、化合物(1R)をベンジルブロミドと反応させ、化合物(2R):
    Figure 2006525227

    を生成する工程;
    c)適切な条件下で、化合物(2R)を加水分解して、化合物(3R):
    Figure 2006525227

    を生成する工程;
    d)適切な条件下で、化合物(3R)を、
    Figure 2006525227

    と反応させて、化合物(4R):
    Figure 2006525227

    を生成する工程;
    e)適切な条件下で、化合物(4R)を、
    Figure 2006525227

    と反応させて、化合物(5R):
    Figure 2006525227

    を生成する工程;
    f)適切な条件下で、化合物(5R)を分割して、化合物(5RRR)及び(5SSR):
    Figure 2006525227

    を生成する工程;及び
    g)適切な条件下で、化合物(5RRR)を水素化分解して、上記のような化合物(1)を生成する工程、及び適切な条件下で、化合物(5SSR)を水素化分解して、上記のような化合物(2)を生成する工程、
    を包含する、方法。
  180. 化合物(5RRR)または化合物(5SSR):
    Figure 2006525227

    を製造する方法であって、該方法は、以下:
    a)適切な条件下で、
    Figure 2006525227

    を(Boc)Oと反応させ、化合物(1R):
    Figure 2006525227

    を生成する工程;
    b)適切な条件下で、化合物(1R)をベンジルブロミドと反応させ、化合物(2R):
    Figure 2006525227

    を生成する工程;
    c)適切な条件下で、化合物(2R)を加水分解して、化合物(3R):
    Figure 2006525227

    を生成する工程;
    d)適切な条件下で、化合物(3R)を、
    Figure 2006525227

    と反応させて、化合物(4R):
    Figure 2006525227

    を生成する工程;
    e)適切な条件下で、化合物(4R)を、
    Figure 2006525227

    と反応させて、化合物(5R):
    Figure 2006525227

    を生成する工程;及び
    f)適切な条件下で、化合物(5R)を分割して、上記のような化合物(5RRR)及び(5SSR)を生成する工程、
    を包含する、方法。
  181. さらに、適切な条件下で、化合物(5RRR)を反応させて、化合物(17):
    Figure 2006525227

    を生成する工程を包含する、請求項180に記載の方法。
  182. 化合物(5R):
    Figure 2006525227

    を製造する方法であって、該方法は、以下:
    a)適切な条件下で、
    Figure 2006525227

    を(Boc)Oと反応させ、化合物(1R):
    Figure 2006525227

    を生成する工程;
    b)適切な条件下で、化合物(1R)をベンジルブロミドと反応させ、化合物(2R):
    Figure 2006525227

    を生成する工程;
    c)適切な条件下で、化合物(2R)を加水分解して、化合物(3R):
    Figure 2006525227

    を生成する工程;
    d)適切な条件下で、化合物(3R)を、
    Figure 2006525227

    と反応させて、化合物(4R):
    Figure 2006525227

    を生成する工程;及び
    e)適切な条件下で、化合物(4R)を、
    Figure 2006525227

    と反応させて、上記のような化合物(5R)を生成する工程、
    を包含する、方法。
  183. さらに、適切な条件下で、化合物(5R)を還元して、化合物(4):
    Figure 2006525227

    を生成する工程を包含する、請求項182に記載の方法。
  184. さらに、適切な条件下で、化合物(5R)を反応させて、化合物(12):
    Figure 2006525227

    を生成する工程を包含する、請求項182に記載の方法。
  185. 化合物(4R):
    Figure 2006525227

    を製造する方法であって、該方法は、以下:
    a)適切な条件下で、
    Figure 2006525227

    を(Boc)Oと反応させ、化合物(1R):
    Figure 2006525227

    を生成する工程;
    b)適切な条件下で、化合物(1R)をベンジルブロミドと反応させ、化合物(2R):
    Figure 2006525227

    を生成する工程;
    c)適切な条件下で、化合物(2R)を加水分解して、化合物(3R):
    Figure 2006525227

    を生成する工程;及び
    d)適切な条件下で、化合物(3R)を、
    Figure 2006525227

    と反応させて、上記のような化合物(4R)を生成する工程、
    を包含する、方法。
  186. 化合物(3R):
    Figure 2006525227

    を製造する方法であって、該方法は、以下:
    a)適切な条件下で、
    Figure 2006525227

    を(Boc)Oと反応させ、化合物(1R):
    Figure 2006525227

    を生成する工程;
    b)適切な条件下で、化合物(1R)をベンジルブロミドと反応させ、化合物(2R):
    Figure 2006525227

    を生成する工程;及び
    c)適切な条件下で、化合物(2R)を加水分解して、上記のような化合物(3R)を生成する工程、
    を包含する、方法。
  187. 化合物(1):
    Figure 2006525227

    を製造する方法であって、該方法は、適切な条件下で、化合物(5RRR):
    Figure 2006525227

    を水素化分解して、上記のような化合物(1)を生成する工程を包含する、方法。
  188. 前記水素化分解する工程の前に、さらに、適切な条件下で、化合物(5R):
    Figure 2006525227

    を分割して、上記のような化合物(5RRR)を生成する工程を包含する、請求項187に記載の方法。
  189. 前記分割する工程の前に、さらに、適切な条件下で、化合物(4R):
    Figure 2006525227

    を、
    Figure 2006525227

    と反応させ、上記のような化合物(5R)を生成する工程を包含する、請求項188に記載の方法。
  190. 前記反応する工程の前に、さらに、適切な条件下で、化合物(3R):
    Figure 2006525227

    を、
    Figure 2006525227

    と反応させ、上記のような化合物(4R)を生成する工程を包含する、請求項189に記載の方法。
  191. 前記化合物(3R)の
    Figure 2006525227

    との反応の前に、さらに、適切な条件下で、化合物(2R):
    Figure 2006525227

    を加水分解して、上記のような化合物(3R)を生成する工程を包含する、請求項190に記載の方法。
  192. 化合物(2):
    Figure 2006525227

    を製造する方法であって、該方法は、適切な条件下で、化合物(5SSR):
    Figure 2006525227

    を水素化分解して、上記のような化合物(2)を生成する工程を包含する、方法。
  193. 前記水素化分解する工程の前に、さらに、適切な条件下で、化合物(5R):
    Figure 2006525227

    を分割して、上記のような化合物(5SSR)を生成する工程を包含する、請求項192に記載の方法。
  194. 前記分割する工程の前に、さらに、適切な条件下で、化合物(4R):
    Figure 2006525227

    を、
    Figure 2006525227

    と反応させ、上記のような化合物(5R)を生成する工程を包含する、請求項193に記載の方法。
  195. 前記反応させる工程の前に、さらに、適切な条件下で、化合物(3R):
    Figure 2006525227

    を、
    Figure 2006525227

    と反応させ、上記のような化合物(4R)を生成する工程を包含する、請求項194に記載の方法。
  196. 前記化合物(3R)の
    Figure 2006525227

    との反応の前に、さらに、適切な条件下で、化合物(2R):
    Figure 2006525227

    を加水分解して、上記のような化合物(3R)を生成する工程を包含する、請求項195に記載の方法。
  197. 化合物(6)または化合物(7):
    Figure 2006525227

    を製造する方法であって、該方法は、以下:
    a)適切な条件下で、
    Figure 2006525227

    を(Boc)Oと反応させ、以下の化合物:
    Figure 2006525227

    を生成する工程;
    b)適切な条件下で、工程a)で生成した化合物をベンジルブロミドと反応させ、以下の化合物:
    Figure 2006525227

    を生成する工程;
    c)適切な条件下で、工程b)で生成した化合物を加水分解して、以下の化合物:
    Figure 2006525227

    を生成する工程;
    d)適切な条件下で、工程c)で生成した化合物を、
    Figure 2006525227

    と反応させて、以下の化合物:
    Figure 2006525227

    を生成する工程;
    e)適切な条件下で、工程d)で生成した化合物を、
    Figure 2006525227

    と反応させて、以下の化合物:
    Figure 2006525227

    を生成する工程;
    f)適切な条件下で、工程e)で生成した化合物を分割して、以下の化合物:
    Figure 2006525227

    を生成する工程;ならびに
    g)適切な条件下で、工程f)で生成した以下の化合物:
    Figure 2006525227

    を水素化分解して、上記のような化合物(6)を生成する工程;及び適切な条件下で、工程f)で生成した以下の化合物:
    Figure 2006525227

    を水素化分解して、上記のような化合物(7)を生成する工程、
    を包含する、方法。
  198. さらに、適切な条件下で、工程e)で生成した化合物を還元して、化合物(5):
    Figure 2006525227

    を生成する工程を包含する、請求項197に記載の方法。
  199. 化合物(3):
    Figure 2006525227

    を製造する方法であって、該方法は、以下:
    a)適切な条件下で、
    Figure 2006525227

    を(Boc)Oと反応させ、以下の化合物:
    Figure 2006525227

    を生成する工程;
    b)適切な条件下で、工程a)で生成した化合物をベンジルブロミドと反応させ、以下の化合物:
    Figure 2006525227

    を生成する工程;
    c)適切な条件下で、工程b)で生成した化合物を加水分解して、以下の化合物:
    Figure 2006525227

    を生成する工程;
    d)適切な条件下で、工程c)で生成した化合物を、
    Figure 2006525227

    と反応させて、以下の化合物:
    Figure 2006525227

    を生成する工程;
    e)適切な条件下で、工程d)で生成した化合物を、
    Figure 2006525227

    と反応させて、以下の化合物:
    Figure 2006525227

    を生成する工程;
    f)適切な条件下で、工程e)で生成した以下の化合物:
    Figure 2006525227

    を水素化分解して、上記のような化合物(3)を生成する工程、
    を包含する、方法。
  200. 化合物(5RRR):
    Figure 2006525227

  201. 化合物(5SSR):
    Figure 2006525227

  202. 化合物(5R):
    Figure 2006525227

  203. 化合物(4R):
    Figure 2006525227

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