JP2006519161A - 置換6−(2−ハロゲンフェニル)−トリアゾロピリミジン類 - Google Patents

置換6−(2−ハロゲンフェニル)−トリアゾロピリミジン類 Download PDF

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Abstract

式(I)[式中、R1は、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルカジエニル、ハロアルキル、ハロアルケニル、シクロアルキル、フェニル若しくはナフチルを表すか、又は、1〜4個の窒素原子又は1〜3個の窒素原子及び1個の硫黄原子若しくは酸素原子を含んでいる、5員又は6員の飽和、不飽和又は芳香族のヘテロ環を表し、ここで、R1基及びR2基は、明細書中で定義されているように置換されていてもよく、R2は、水素を表すか、又は、R1に関して挙げた基を表すか;又は、R1とR2は、それらの間にある窒素原子と一緒に、1〜4個の窒素原子又は1〜3個の窒素原子及び1個の硫黄原子若しくは酸素原子を含んでいる5員又は6員のヘテロ環を表し、ここで、該環は、明細書中で定義されているように置換されていてもよいく;Halはハロゲンであり;L1及びL3は、独立して、水素、ハロゲン又はアルキルを表し;L2は、水素、ハロゲン、ハロアルキル、NH2、NHRb又はN(Rb)2であり、ここで、Rbは、明細書中で定義されているとおりであり;ここで、L1、L2及びL3の少なくとも1は水素ではなく;Xは、ハロゲン、シアノ、アルキル、アルコキシ、ハロアルコキシ又はアルケニルオキシである]で表される置換6-(2-ハロゲンフェニル)-トリアゾロピリミジン、それらを調製する方法、それらを含有する組成物、及び、植物病原性菌類を防除するためのそれらの使用。

Description

本発明は、式(I):
Figure 2006519161
[式中、
R1は、C1-C10-アルキル、C2-C10-アルケニル、C2-C10-アルキニル、C4-C10-アルカジエニル、C1-C10-ハロアルキル、C2-C10-ハロアルケニル、C3-C10-シクロアルキル、フェニル若しくはナフチルを表すか、又は、
1〜4個の窒素原子又は1〜3個の窒素原子及び1個の硫黄原子若しくは酸素原子を含んでいる、5員又は6員の飽和、不飽和又は芳香族のヘテロ環を表し、
ここで、R1基及びR2基は、置換されていないか、又は、部分的若しくは完全にハロゲン化されていてもよく、又は、R1基及びR2基は、1〜3個の基Raを有していてもよく、
Raは、シアノ、ニトロ、ヒドロキシル、C1-C6-アルキル、C3-C6-シクロアルキル、C1-C6-アルコキシ、C1-C6-アルキルチオ、C1-C6-アルキルアミノ、ジ-C1-C6-アルキルアミノ、C2-C6-アルケニル、C2-C6-アルケニルオキシ、C2-C6-アルキニル、C3-C6-アルキニルオキシ又はC1-C4-アルキレンジオキシであり;
R2は、水素を表すか、又は、R1に関して挙げた基を表すか;又は、
R1とR2は、それらの間にある窒素原子と一緒に、1〜4個の窒素原子又は1〜3個の窒素原子及び1個の硫黄原子若しくは酸素原子を含んでいる5員又は6員の飽和又は部分的に不飽和のヘテロ環(ここで、該環は、1〜3個のRa基で置換されていてもよい)を表し;
Halはハロゲンであり;
L1及びL3は、独立して、水素、ハロゲン又はC1-C4-アルキルを表し;
L2は、水素、ハロゲン、C1-C4-ハロアルキル、NH2、NHRb又はN(Rb)2であり、
Rbは、C1-C8-アルキル、C3-C10-アルケニル、C3-C10-アルキニル、C1-C6-ハロアルキル、C3-C6-ハロアルケニル、C3-C6-ハロアルキニル、C1-C8-アルコキシ-C1-C8-アルキル、C1-C8-アルキルチオ-C1-C8-アルキル、C3-C10-シクロアルキル又はC(=O)-A(ここで、Aは、水素、ヒドロキシ、C1-C8-アルキル、C1-C8-アルコキシ、C1-C6-ハロゲンアルコキシ、C1-C8-アルキルアミノ又はジ-(C1-C8-アルキル)アミノである)であり;
ここで、L1、L2及びL3の少なくとも1は水素ではなく;
Xは、ハロゲン、シアノ、C1-C6-アルキル、C1-C6-アルコキシ、C1-C6-ハロアルコキシ又はC3-C8-アルケニルオキシである]
で表される置換6-(2-ハロゲンフェニル)-トリアゾロピリミジンに関する。
さらに、本発明は、それらの調製方法、それらを含有している組成物、及び、植物病原性菌類を防除するためのそれらの使用にも関する。
6-フェニル-7-アミノ-トリアゾロピリミジン類は、概して、米国特許第4,567,262号及び欧州特許出願公開第550113号により公知である。
6位にトリフルオロフェニル基を有するトリアゾロピリミジン類は、国際公開第98/46607号及び欧州特許出願公開第945453号に開示されている。種々の6-ペンタフルオロフェニル-トリアゾロピリミジン類が、欧州特許出願公開第834513号により公知である。
上記文書に開示されている化合物は、種々の植物病原性菌類に対して活性を有していると言われている。
本発明の目的は、改善された殺菌活性を有する化合物を提供することである。
本発明者らは、上記目的が、冒頭において定義した化合物によって達成されることを見いだした。さらに、本発明者らは、それらを調製する方法、それらを含有する組成物、及び、化合物(I)を用いて植物病原性菌類を防除する方法を見いだした。
式(I)で表される化合物は、最も近い先行技術である欧州特許出願公開第945453号及び欧州特許出願公開第834513号により公知となっている化合物とは、6-(2-ハロゲンフェニル)基(ここで、該フェニル基は、3位、4位及び/又は5位がさらに置換されいる)を有している点で異なっている。
式(I)の化合物は、欧州特許出願公開第550113号により公知となっている条件と同様の条件下で調製することができる。上記で定義した式(I)の化合物の調製は、好ましくは、5-アミノ-トリアゾールを、アルカリ性条件下、好ましくは、高沸点第三級アミン、例えば欧州特許出願公開第770615号により開示されている例えばトリ-n-ブチルアミンのような高沸点第三級アミンを使用して、式(II):
Figure 2006519161
[式中、Rは、アルキル、好ましくは、C1-C6-アルキル、特に、メチル又はエチルを表す]で表される2-(2-ハロゲンフェニル)-置換マロン酸エステルと反応させて、式(III)の化合物を生成させることを含む。
得られた式(III)[式中、L1〜L3は、式(I)に関して定義されているとおりである]の5,7-ジヒドロキシ-6-フェニル-トリアゾロピリミジンを、次いで、溶媒の存在下でハロゲン化剤(好ましくは、臭素化剤又は塩素化剤、例えば、オキシ臭化リン又はオキシ塩化リン)で処理するか、又は、溶媒を使用せずに該ハロゲン化剤のみで処理することにより、式(IV)[式中、Yは、ハロゲンである]で表される化合物が得られる。
Figure 2006519161
該反応は、適切には、0℃〜150℃の範囲内の温度で実施する。好ましい反応温度は、例えば欧州特許出願公開第770615号に開示されているように、80℃〜125℃である。
ジハロトリアゾロピリミジン(IV)を、さらに、式(V):
Figure 2006519161
[式中、R1及びR2は、式(I)で定義されているとおりである]で表されるアミンと反応させることにより、式(I)[式中、Xは、ハロゲンである]の化合物が生成する。
5,7-ジハロ化合物(IV)と式(V)のアミンの間の反応は、国際公開第98/46608号により公知となっている条件下で実施することができる。該反応は、好ましくは、溶媒の存在下で行う。適する溶媒としては、エーテル類、例えば、ジオキサン、ジエチルエーテル及び、特に、テトラヒドロフラン、ハロゲン化炭化水素類、例えば、ジクロロメタン、並びに、芳香族炭化水素類、例えば、トルエンなどを挙げることができる。
該反応は、適切には、0℃〜70℃の範囲内の温度で行う。好ましい反応温度は、10℃〜35℃である。
該反応は、塩基の存在下で行うことも好ましい。適する塩基としては、第三級アミン、例えば、トリエチルアミン、及び、無機塩基、例えば、炭酸カリウム又は炭酸ナトリウムなどを挙げることができる。あるいは、過剰量の式(V)の化合物を、塩基として使用することができる。
式(I)[式中、Xは、シアノ、C1-C6-アルコキシ、C1-C6-ハロアルコキシ又はC3-C8-アルケニルオキシを表す]の化合物は、好ましくは溶媒の存在下で、式(I')[式中、Yは、ハロゲン、好ましくは、クロロである]で表される化合物を式(VI)で表される化合物[ここで、該化合物は、式(I)の化合物を生成させるために導入されるX'の意味に応じて、それぞれ、無機シアノ塩、アルコキシレート、ハロアルコキシレート又はアルケニルオキシレートである]と反応させることにより調製することができる。式(VI)内のカチオンMはそれほど影響しないが、実際上の理由及び経済的な理由により、通常、アンモニウム塩、テトラアルキルアンモニウム塩、アルカリ金属塩及びアルカリ土類金属塩が好ましい。
Figure 2006519161
該反応は、適切には、0〜120℃の範囲内の温度で実施する。好ましい反応温度は、10〜40℃である[cf. J. Heterocycl. Chem. Vol.12, p. 861-863 (1975)]。
適する溶媒には、エーテル類、例えば、ジオキサン、ジエチルエーテル及び、特に、テトラヒドロフラン、ハロゲン化炭化水素類、例えば、ジクロロメタン、並びに、芳香族炭化水素類、例えば、トルエンなどがある。
式(I)[式中、Xは、C1-C6-アルキルを表す]の化合物は、式(I)[式中、Xは、ハロゲン、好ましくは、クロロである]で表される化合物を式(VII)[式中、X''は、H又はC1-C5-アルキルを表し、Rは、C1-C4-アルキルを表す]で表されるマロン酸エステルと反応させて、式(III)で表される化合物とし、米国特許第5,994,360号に記載されている条件下で脱カルボキシル化することにより調製することができる。
Figure 2006519161
従って、本発明は、式(II)、式(III)及び式(IV)で表される新規中間体に関する。
式(II)の化合物は、好ましくは、銅(I)塩の存在下で、対応する置換ブロモベンゼンをジアルキルマロン酸ナトリウムと反応させることにより調製する[cf. Chemistry Letters, pp. 367-370, 1981;欧州特許出願公開第1002788号]。
式(II)の化合物も、同様に、強塩基(好ましくは、ナトリウムエトキシド及び水素化ナトリウム)の存在下で、2-(2-ハロゲンフェニル)酢酸アルキルを炭酸ジアルキルと反応させることにより調製することができる(cf. Heterocycles, pp. 1031-1047, 1996)。
式(II)の化合物のための出発物質である置換されたフェニル酢酸エステルは、公知であって市販されているか、及び/又は、一般的な方法で得ることができる。
該反応混合物の後処理は、慣習的な方法で、例えば、水と混合し、相を分離し、必要な場合には、粗生成物をクロマトグラフィー精製に付すことにより、行う。最終生成物の中には、無色又は僅かに茶色がかった粘性の油状物の形態で得られるものがあるが、そのような油状物は、減圧下、適度に昇温させた温度で、揮発成分から分離することができるか又は精製することができる。最終生成物が固体として得られる場合、再結晶又は温浸により精製することも可能である。
個々の化合物(I)が上記経路で得ることができない場合、それらは、別の化合物(I)を誘導体化することにより得ることができる。
上記式において記載されている記号の定義には集合語を用いた。この集合語は、一般に下記置換基を表す。
ハロゲン: フッ素、塩素、臭素及びヨウ素;
C1-C10-アルキル: 1個〜10個、特に、1個〜6個の炭素原子を有する、直鎖又は分枝鎖の飽和炭化水素基、例えば、上記C1-C4-アルキル、又は、ペンチル、1-メチルブチル、2-メチルブチル、3-メチルブチル、2,2-ジ-メチルプロピル、1-エチルプロピル、ヘキシル、1,1-ジメチルプロピル、1,2-ジメチルプロピル、1-メチルペンチル、2-メチルペンチル、3-メチルペンチル、4-メチルペンチル、1,1-ジメチルブチル、1,2-ジメチルブチル、1,3-ジメチルブチル、2,2-ジメチルブチル、2,3-ジメチルブチル、3,3-ジメチルブチル、1-エチルブチル、2-エチルブチル、1,1,2-トリメチルプロピル、1,2,2-トリメチルプロピル、1-エチル-1-メチルプロピル及び1-エチル-2-メチルプロピル;
C2-C10-アルケニル: 2個〜10個、特に、2個〜6個の炭素原子を有し、且つ、いずれかの位置に二重結合を有する、直鎖又は分枝鎖の不飽和炭化水素基、例えば、エテニル、1-プロペニル、2-プロペニル、1-メチルエテニル、1-ブテニル、2-ブテニル、3-ブテニル、1-メチル-1-プロペニル、2-メチル-1-プロペニル、1-メチル-2-プロペニル及び2-メチル-2-プロペニル;
C2-C10-アルキニル: 2個〜10個、特に、2個〜4個の炭素原子を有し、且つ、いずれかの位置に三重結合を有する、直鎖又は分枝鎖の炭化水素基、、例えば、エチニル、1-プロピニル、2-プロピニル、1-ブチニル、2-ブチニル、3-ブチニル及び1-メチル-2-プロピニル;
C3-C10-シクロアルキル: 3個〜10個の炭素原子を有する、単環式又は二環式のシクロアルキル基; 単環式基は、好ましくは、3〜8、特に、3〜6の環員を有し、二環式基は、好ましくは、8〜10の環員を有する;
1個〜4個の窒素原子又は1個〜3個の窒素原子と1個の硫黄原子若しくは酸素原子(好ましくは、1個の酸素原子)を含んでいる、5員又は6員の飽和又は部分的に不飽和のヘテロ環、例えば、飽和ヘテロ環、例えば、1-ピリミジニル、2-ピリミジニル、モルホリン-4-イル、チオモルホリン-4-イル;又は、1つのC=C二重結合若しくは1つのN=C二重結合を含んでいる部分的不飽和ヘテロ環、例えば、3,6-ジヒドロ-2H-ピリジン-1-イル若しくは2,5-ジヒドロピロール-1-イル;
1個〜4個の窒素原子又は1個〜3個の窒素原子と1個の硫黄原子若しくは酸素原子を含んでいる、5員芳香族ヘテロ環: 5員ヘテロアリール基(これは、環員として、炭素原子の他に、1個〜4個の窒素原子又は1個〜3個の窒素原子と1個の硫黄原子若しくは酸素原子を含み得る)、例えば、2-フリル、3-フリル、2-チエニル、3-チエニル、2-ピロリル、3-ピロリル、3-イソオキサゾリル、4-イソオキサゾリル、5-イソオキサゾリル、3-イソチアゾリル、4-イソチアゾリル、5-イソチアゾリル、3-ピラゾリル、4-ピラゾリル、5-ピラゾリル、2-オキサゾリル、4-オキサゾリル、5-オキサゾリル、2-チアゾリル、4-チアゾリル、5-チアゾリル、2-イミダゾリル、4-イミダゾリル、1,2,4-オキサジアゾール-3-イル、1,2,4-オキサジアゾール-5-イル、1,2,4-チアジアゾール-3-イル、1,2,4-チアジアゾール-5-イル、1,2,4-トリアゾール-3-イル、1,3,4-オキサジアゾール-2-イル、1,3,4-チアジアゾール-2-イル及び1,3,4-トリアゾール-2-イル;
1個〜4個の窒素原子を含んでいる、6員芳香族ヘテロ環: 6員ヘテロアリール基(これは、環員として、炭素原子の他に、1個〜3個又は1個〜4個の窒素原子を含み得る)、例えば、2-ピリジニル、3-ピリジニル、4-ピリジニル、3-ピリダジニル、4-ピリダジニル、2-ピリミジニル、4-ピリミジニル、5-ピリミジニル、2-ピラジニル、1,3,5-トリアジン-2-イル及び1,2,4-トリアジン-3-イル、好ましくは、ピリジル、ピリミジル、ピラゾリル又はチエニル。
トリアゾロピリミジン類の意図される用途に関して、下記置換基を有する式(I)のトリアゾロピリミジン類が好ましい。その際、該置換基は、いずれの場合も単独で又は組合せにおいて、好ましい。
好ましいシクロアルキル部分はシクロペンチルであり、ここで、該シクロペンチルは、場合により、1以上のニトロ基、シアノ基、C1-C6-アルキル基、C1-C6-アルコキシ基で置換されていてもよい。
好ましい式(I)の化合物において、基R1又はR2の任意のアルキル部分又はハロアルキル部分(これは、直鎖又は分枝鎖であり得る)は、10個以下の炭素原子、好ましくは、1個〜9個の炭素原子、さらに好ましくは、2個〜6個の炭素原子を含んでおり、置換基R1又はR2の任意のアルケニル部分又はアルキニル部分は、10個以下の炭素原子、好ましくは、2個〜9個の炭素原子、さらに好ましくは、3個〜6個の炭素原子を含んでおり、置換基R1又はR2の任意のシクロアルキル部分は、3個〜10個の炭素原子、好ましくは、3個〜8個の炭素原子、さらに好ましくは、3個〜6個の炭素原子を含んでおり、また、置換基R1又はR2の任意のビシクロアルキル部分は、5個〜9個の炭素原子、好ましくは、7個〜9個の炭素原子を含んでいる。いずれのアルキル基、アルケニル基又はアルキニル基も、直鎖又は分枝鎖であり得る。
好ましい式(I)の化合物において、R1は、直鎖又は分枝鎖のC1-C10-アルキル、特に、分枝鎖C3-C10-アルキル基、C3-C8-シクロアルキル、C5-C9-ビシクロアルキル、C3-C8-シクロアルキル-C1-C6-アルキル、C1-C10-アルコキシ-C1-C6-アルキル、C1-C10-ハロアルキル又はフェニル基(ここで、該フェニル基は、場合により、1〜3個のハロゲン原子又はC1-C10-アルキル基若しくはC1-C10-アルコキシ基で置換されていてもよい)を表す。
さらにまた、特に好ましい化合物(I)において、R1とR2は、それらの間にある窒素原子と一緒に、場合により置換されていてもよいヘテロ環、好ましくは、場合により置換されていてもよいC3-C7-ヘテロ環、特に、5員若しくは6員の飽和ヘテロ環、例えば、ピロリジン、ピペリジン、モルホリン若しくはテトラヒドロピリジン、又は、5員若しくは6員の部分的不飽和ヘテロ環、例えば、3,6-ジヒドロ-2H-ピリジン-1-イル若しくは2,5-ジヒドロピロール-1-イルを形成し、その際、該飽和ヘテロ環又は不飽和ヘテロ環は、場合により、1以上のC1-C4-アルキル基又はC1-C2-ハロアルキル基、好ましくは、1又は2のメチル基で置換されていてもよい。特に好ましい化合物(I)において、R1とR2は、一緒に、4-メチルピペリジン-1-イル基を形成している。
さらにまた、特に好ましい化合物(I)において、R2は、水素、C1-C10-アルキル又はC1-C10-ハロアルキル、特に、水素を表す。
さらにまた、特に好ましい化合物(I)において、R2は、メチル又はエチルである。
R1が、C1-C10-ハロアルキル、好ましくは、ポリフッ素化アルキル、特に、2,2,2-トリフルオロエチル、2-(1,1,1-トリフルオロプロピル)又は2-(1,1,1-トリフルオロブチル)を表す場合、R2は、好ましくは、水素を表す。
特に好ましい化合物(I)において、Halは、フルオロ、クロロ又はブロモ、特に、フルオロである。
さらにまた、好ましい化合物(I)において、L1は、水素又はフルオロ、特に、水素である。
さらにまた、特に好ましい化合物(I)において、L2は、水素、フルオロ、トリフルオロメチル、アミノ、ジメチルアミノ又はN-アセチルアミノ、特に、フルオロである。
さらにまた、好ましい化合物(I)において、L2は、NHRb又はN(Rb)2であり、その際、Rbは、メチル又はC(=O)-C1-C4-アルキルである。
同様に、特に好ましい化合物(I)において、L3は、水素、フルオロ又はメチル、特に、水素である。
本発明の特に好ましい実施形態は、式中の6-(2-ハロフェニル)基が下記部分構造の内の1つを表す式(I)の化合物である: 2,3,5-トリフルオロフェニル、2,4-ジフルオロフェニル、2-F,4-CF3-フェニル、2-F,5-CH3-フェニル、2-Cl,4-F-フェニル、2-F,4-Cl-フェニル、2-F,4-Br-フェニル、2-Cl,4-Br-フェニル、2,3-ジフルオロフェニル、2,4-ジフルオロフェニル、2,4,5-トリフルオロフェニル、2,3,4-トリフルオロフェニル、2-F,4-NH2-フェニル、2-F,4-N(CH3)2-フェニル、2-F,4-NHC(O)CH3-フェニル、2-Br,3,5-ジフルオロフェニル、2-F,4-NO2-フェニル、及び、2-Cl,4-NO2-フェニル。
さらにまた、好ましい化合物(I)において、Xは、ハロゲン、シアノ又はメチル、好ましくは、ハロゲン、例えば、クロロ又はブロモ、特に、クロロである。
可変部分に関して、中間体の特に好ましい実施形態は、式(I)の基X及び基L1〜基L3の特に好ましい実施形態に対応する。
本発明は、その範囲内に、キラル中心を有する一般式(I)で表される化合物の(R)-異性体及び(S)-異性体並びにそのラセミ化合物を包含し、また、塩、N-オキシド及び酸付加化合物も包含する。
それらの用途に関して、下記表に列挙されている化合物(I)が特に好ましい。さらにまた、置換基に関して下記表に挙げられている基は、それらが挙げられている組合せとは関係なく、それらに関して個々の置換基の特に好ましい実施形態である。
表1
式(I)[式中、Xはクロロであり、Hal、L1及びL3はフルオロであり、L2は水素であり、R1とR2は表Aの1つの列に対応する]で表される化合物。
表2
式(I)[式中、Xはシアノであり、Hal、L1及びL3はフルオロであり、L2は水素であり、R1とR2は表Aの1つの列に対応する]で表される化合物。
表3
式(I)[式中、Xはメチルであり、Hal、L1及びL3はフルオロであり、L2は水素であり、R1とR2は表Aの1つの列に対応する]で表される化合物。
表4
式(I)[式中、Xはメトキシであり、Hal、L1及びL3はフルオロであり、L2は水素であり、R1とR2は表Aの1つの列に対応する]で表される化合物。
表5
式(I)[式中、Xはクロロであり、Hal及びL2はフルオロであり、L1及びL3は水素であり、R1とR2は表Aの1つの列に対応する]で表される化合物。
表6
式(I)[式中、Xはシアノであり、Hal及びL2はフルオロであり、L1及びL3は水素であり、R1とR2は表Aの1つの列に対応する]で表される化合物。
表7
式(I)[式中、Xはメチルであり、Hal及びL2はフルオロであり、L1及びL3は水素であり、R1とR2は表Aの1つの列に対応する]で表される化合物。
表8
式(I)[式中、Xはメトキシであり、Hal及びL2はフルオロであり、L1及びL3は水素であり、R1とR2は表Aの1つの列に対応する]で表される化合物。
表9
式(I)[式中、Xはクロロであり、Halはフルオロであり、L1及びL3は水素であり、L2はトリフルオロメチルであり、R1とR2は表Aの1つの列に対応する]で表される化合物。
表10
式(I)[式中、Xはシアノであり、Halはフルオロであり、L1及びL3は水素であり、L2はトリフルオロメチルであり、R1とR2は表Aの1つの列に対応する]で表される化合物。
表11
式(I)[式中、Xはメチルであり、Halはフルオロであり、L1及びL3は水素であり、L2はトリフルオロメチルであり、R1とR2は表Aの1つの列に対応する]で表される化合物。
表12
式(I)[式中、Xはメトキシであり、Halはフルオロであり、L1及びL3は水素であり、L2はトリフルオロメチルであり、R1とR2は表Aの1つの列に対応する]で表される化合物。
表13
式(I)[式中、Xはクロロであり、Halはフルオロであり、L1及びL2は水素であり、L3はメチルであり、R1とR2は表Aの1つの列に対応する]で表される化合物。
表14
式(I)[式中、Xはシアノであり、Halはフルオロであり、L1及びL2は水素であり、L3はメチルであり、R1とR2は表Aの1つの列に対応する]で表される化合物。
表15
式(I)[式中、Xはメチルであり、Halはフルオロであり、L1及びL2は水素であり、L3はメチルであり、R1とR2は表Aの1つの列に対応する]で表される化合物。
表16
式(I)[式中、Xはメトキシであり、Halはフルオロであり、L1及びL2は水素であり、L3はメチルであり、R1とR2は表Aの1つの列に対応する]で表される化合物。
表17
式(I)[式中、X及びHalはクロロであり、L1及びL3は水素であり、L2はフルオロであり、R1とR2は表Aの1つの列に対応する]で表される化合物。
表18
式(I)[式中、Xはシアノであり、Halはクロロであり、L1及びL3は水素であり、L2はフルオロであり、R1とR2は表Aの1つの列に対応する]で表される化合物。
表19
式(I)[式中、Xはメチルであり、Halはクロロであり、L1及びL3は水素であり、L2はフルオロであり、R1とR2は表Aの1つの列に対応する]で表される化合物。
表20
式(I)[式中、Xはメトキシであり、Halはクロロであり、L1及びL3は水素であり、L2はフルオロであり、R1とR2は表Aの1つの列に対応する]で表される化合物。
表21
式(I)[式中、Xはクロロであり、Halはフルオロであり、L1及びL3は水素であり、L2はクロロであり、R1とR2は表Aの1つの列に対応する]で表される化合物。
表22
式(I)[式中、Xはシアノであり、Halはフルオロであり、L1及びL3は水素であり、L2はクロロであり、R1とR2は表Aの1つの列に対応する]で表される化合物。
表23
式(I)[式中、Xはメチルであり、Halはフルオロであり、L1及びL3は水素であり、L2はクロロであり、R1とR2は表Aの1つの列に対応する]で表される化合物。
表24
式(I)[式中、Xはメトキシであり、Halはフルオロであり、L1及びL3は水素であり、L2はクロロであり、R1とR2は表Aの1つの列に対応する]で表される化合物。
表25
式(I)[式中、Xはクロロであり、Halはフルオロであり、L1及びL3は水素であり、L2はブロモであり、R1とR2は表Aの1つの列に対応する]で表される化合物。
表26
式(I)[式中、Xはシアノであり、Halはフルオロであり、L1及びL3は水素であり、L2はブロモであり、R1とR2は表Aの1つの列に対応する]で表される化合物。
表27
式(I)[式中、Xはメチルであり、Halはフルオロであり、L1及びL3は水素であり、L2はブロモであり、R1とR2は表Aの1つの列に対応する]で表される化合物。
表28
式(I)[式中、Xはメトキシであり、Halはフルオロであり、L1及びL3は水素であり、L2はブロモであり、R1とR2は表Aの1つの列に対応する]で表される化合物。
表29
式(I)[式中、X及びHalはクロロであり、L1及びL3は水素であり、L2はブロモであり、R1とR2は表Aの1つの列に対応する]で表される化合物。
表30
式(I)[式中、Xはシアノであり、Halはクロロであり、L1及びL3は水素であり、L2はブロモであり、R1とR2は表Aの1つの列に対応する]で表される化合物。
表31
式(I)[式中、Xはメチルであり、Halはクロロであり、L1及びL3は水素であり、L2はブロモであり、R1とR2は表Aの1つの列に対応する]で表される化合物。
表32
式(I)[式中、Xはメトキシであり、Halはクロロであり、L1及びL3は水素であり、L2はブロモであり、R1とR2は表Aの1つの列に対応する]で表される化合物。
表33
式(I)[式中、X、Hal及びL2はクロロであり、L1及びL3は水素であり、R1とR2は表Aの1つの列に対応する]で表される化合物。
表34
式(I)[式中、Xはシアノであり、Hal及びL2はクロロであり、L1及びL3は水素であり、R1とR2は表Aの1つの列に対応する]で表される化合物。
表35
式(I)[式中、Xはメチルであり、Hal及びL2はクロロであり、L1及びL3は水素であり、R1とR2は表Aの1つの列に対応する]で表される化合物。
表36
式(I)[式中、Xはメトキシであり、Hal及びL2はクロロであり、L1及びL3は水素であり、R1とR2は表Aの1つの列に対応する]で表される化合物。
表37
式(I)[式中、Xはクロロであり、Hal及びL1はフルオロであり、L2及びL3は水素であり、R1とR2は表Aの1つの列に対応する]で表される化合物。
表38
式(I)[式中、Xはシアノであり、Hal及びL1はフルオロであり、L2及びL3は水素であり、R1とR2は表Aの1つの列に対応する]で表される化合物。
表39
式(I)[式中、Xはメチルであり、Hal及びL1はフルオロであり、L2及びL3は水素であり、R1とR2は表Aの1つの列に対応する]で表される化合物。
表40
式(I)[式中、Xはメトキシであり、Hal及びL1はフルオロであり、L2及びL3は水素であり、R1とR2は表Aの1つの列に対応する]で表される化合物。
表41
式(I)[式中、Xはクロロであり、Hal及びL3はフルオロであり、L1及びL2は水素であり、R1とR2は表Aの1つの列に対応する]で表される化合物。
表42
式(I)[式中、Xはシアノであり、Hal及びL3はフルオロであり、L1及びL2は水素であり、R1とR2は表Aの1つの列に対応する]で表される化合物。
表43
式(I)[式中、Xはメチルであり、Hal及びL3はフルオロであり、L1及びL2は水素であり、R1とR2は表Aの1つの列に対応する]で表される化合物。
表44
式(I)[式中、Xはメトキシであり、Hal及びL3はフルオロであり、L1及びL2は水素であり、R1とR2は表Aの1つの列に対応する]で表される化合物。
表45
式(I)[式中、Xはクロロであり、Hal、L2及びL3はフルオロであり、L1は水素であり、R1とR2は表Aの1つの列に対応する]で表される化合物。
表46
式(I)[式中、Xはシアノであり、Hal、L2及びL3はフルオロであり、L1は水素であり、R1とR2は表Aの1つの列に対応する]で表される化合物。
表47
式(I)[式中、Xはメチルであり、Hal、L2及びL3はフルオロであり、L1は水素であり、R1とR2は表Aの1つの列に対応する]で表される化合物。
表48
式(I)[式中、Xはメトキシであり、Hal、L2及びL3はフルオロであり、L1は水素であり、R1とR2は表Aの1つの列に対応する]で表される化合物。
表49
式(I)[式中、Xはクロロであり、Hal、L1及びL2はフルオロであり、L3は水素であり、R1とR2は表Aの1つの列に対応する]で表される化合物。
表50
式(I)[式中、Xはシアノであり、Hal、L1及びL2はフルオロであり、L3は水素であり、R1とR2は表Aの1つの列に対応する]で表される化合物。
表51
式(I)[式中、Xはメチルであり、Hal、L1及びL2はフルオロであり、L3は水素であり、R1とR2は表Aの1つの列に対応する]で表される化合物。
表52
式(I)[式中、Xはメトキシであり、Hal、L1及びL2はフルオロであり、L3は水素であり、R1とR2は表Aの1つの列に対応する]で表される化合物。
表53
式(I)[式中、Xはクロロであり、Halはブロモであり、L1及びL3はフルオロであり、L2は水素であり、R1とR2は表Aの1つの列に対応する]で表される化合物。
表54
式(I)[式中、Xはシアノであり、Halはブロモであり、L1及びL3はフルオロであり、L2は水素であり、R1とR2は表Aの1つの列に対応する]で表される化合物。
表55
式(I)[式中、Xはメチルであり、Halはブロモであり、L1及びL3はフルオロであり、L2は水素であり、R1とR2は表Aの1つの列に対応する]で表される化合物。
表56
式(I)[式中、Xはメトキシであり、Halはブロモであり、L1及びL3はフルオロであり、L2は水素であり、R1とR2は表Aの1つの列に対応する]で表される化合物。
表57
式(I)[式中、Xはクロロであり、Halはフルオロであり、L1及びL3は水素であり、L2はアミノであり、R1とR2は表Aの1つの列に対応する]で表される化合物。
表58
式(I)[式中、Xはシアノであり、Halはフルオロであり、L1及びL3は水素であり、L2はアミノであり、R1とR2は表Aの1つの列に対応する]で表される化合物。
表59
式(I)[式中、Xはメチルであり、Halはフルオロであり、L1及びL3は水素であり、L2はアミノであり、R1とR2は表Aの1つの列に対応する]で表される化合物。
表60
式(I)[式中、Xはメトキシであり、Halはフルオロであり、L1及びL3は水素であり、L2はアミノであり、R1とR2は表Aの1つの列に対応する]で表される化合物。
表61
式(I)[式中、Xはクロロであり、Halはフルオロであり、L1及びL3は水素であり、L2はメチルアミノであり、R1とR2は表Aの1つの列に対応する]で表される化合物。
表62
式(I)[式中、Xはシアノであり、Halはフルオロであり、L1及びL3は水素であり、L2はメチルアミノであり、R1とR2は表Aの1つの列に対応する]で表される化合物。
表63
式(I)[式中、Xはメチルであり、Halはフルオロであり、L1及びL3は水素であり、L2はメチルアミノであり、R1とR2は表Aの1つの列に対応する]で表される化合物。
表64
式(I)[式中、Xはメトキシであり、Halはフルオロであり、L1及びL3は水素であり、L2はメチルアミノであり、R1とR2は表Aの1つの列に対応する]で表される化合物。
表65
式(I)[式中、Xはクロロであり、Halはフルオロであり、L1及びL3は水素であり、L2はジメチルアミノであり、R1とR2は表Aの1つの列に対応する]で表される化合物。
表66
式(I)[式中、Xはシアノであり、Halはフルオロであり、L1及びL3は水素であり、L2はジメチルアミノであり、R1とR2は表Aの1つの列に対応する]で表される化合物。
表67
式(I)[式中、Xはメチルであり、Halはフルオロであり、L1及びL3は水素であり、L2はジメチルアミノであり、R1とR2は表Aの1つの列に対応する]で表される化合物。
表68
式(I)[式中、Xはメトキシであり、Halはフルオロであり、L1及びL3は水素であり、L2はジメチルアミノであり、R1とR2は表Aの1つの列に対応する]で表される化合物。
表69
式(I)[式中、Xはクロロであり、Halはフルオロであり、L1及びL3は水素であり、L2はN-アセチルアミノであり、R1とR2は表Aの1つの列に対応する]で表される化合物。
表70
式(I)[式中、Xはシアノであり、Halはフルオロであり、L1及びL3は水素であり、L2はN-アセチルアミノであり、R1とR2は表Aの1つの列に対応する]で表される化合物。
表71
式(I)[式中、Xはメチルであり、Halはフルオロであり、L1及びL3は水素であり、L2はN-アセチルアミノであり、R1とR2は表Aの1つの列に対応する]で表される化合物。
表72
式(I)[式中、Xはメトキシであり、Halはフルオロであり、L1及びL3は水素であり、L2はN-アセチルアミノであり、R1とR2は表Aの1つの列に対応する]で表される化合物。
Figure 2006519161
Figure 2006519161
Figure 2006519161
化合物(I)は殺菌剤として適している。化合物(I)は、広範囲の植物病原性菌類、特に、アスコマイセテス(子嚢菌類、Ascomycetes)、デウテロマイセテス(不完全菌類、Deuteromycetes)、オオマイセテス(卵菌類、Oomycetes)及びバシディオマイセテス(担子菌類、Basidiomycetes)の類に属する植物病原性菌類に対して顕著な効果を有することを特徴とする。それらの中には浸透移行的な効果を有するものがある。また、それらは、茎葉殺菌剤及び土壌殺菌剤として植物保護に使用することができる。
それらは、コムギ、ライムギ、オオムギ、カラスムギ、イネ、トウモロコシ、牧草、バナナ、ワタ、ダイズ、コーヒー、サトウキビ、ブドウ、各種果樹、各種観賞用植物及び各種野菜(例えば、キュウリ、インゲンマメ、トマト、ジャガイモ及びウリ科植物など)などの種々の栽培植物並びにそれら栽培植物の種子における多くの菌類を防除する上で特に重要である。
それらは、特に、以下に示す植物病害を防除するのに適している:
・ 果樹及び野菜における、アルテルナリア属(Alternaria species);
・ 禾穀類、イネ及び芝生における、ビポラリス属(Bipolaris species)及びドレクスレラ属(Drechslera species);
・ 禾穀類における、ブルメリア・グラミニス(Blumeria graminis)(ウドンコ病);
・ イチゴ、野菜、観賞用植物及びブドウにおける、ボトリチス・シネレア(Botrytis cinerea)(灰色カビ病);
・ ウリ科植物における、エリシフェ・シコラセアルム(Erysiphe cichoracearum)及びスファエロテカ・フリギネア(Sphaerotheca fuliginea);
・ 種々植物における、フザリウム属(Fusarium species)及びベルチシリウム属(Verticillium species);
・ 禾穀類、バナナ及びラッカセイにおける、マイコスファエレラ属(Mycosphaerella species);
・ ジャガイモ及びトマトにおける、フィトフトラ・インフェスタンス(Phytophthora infestans);
・ ブドウにおける、プラスモパラ・ビチコラ(Plasmopara viticola);
・ リンゴにおける、ポドスファエラ・レウコトリカ(Podosphaera leucotricha);
・ コムギ及びオオムギにおける、シュードセルコスポレラ・ヘルポトリコイデス(Pseudocercosporella herpotrichoides);
・ ホップ及びキュウリにおける、シュードペロノスポラ属(Pseudoperonospora species);
・ 禾穀類における、プッシニア属(Puccinia species);
・ イネにおける、ピリクラリア・オリザエ(Pyricularia oryzae);
・ ワタ、イネ及び芝生における、リゾクトニア属(Rhizoctonia species);
・ コムギにおける、セプトリア・トリチシ(Septoria tritici)及びスタゴノスポラ・ノドルム(Stagonospora nodorum);
・ ブドウにおける、ウンシヌラ・ネカトル(Uncinula necator);
・ 禾穀類及びサトウキビにおける、ウスチラゴ属(Ustilago species);
及び、
・ リンゴ及び西洋ナシにおける、ベンツリア属(Venturia species)(そうか病)。
さらに、化合物(I)は、材料物質(例えば、木材、紙、塗料分散液、繊維又は薄織物など)の保護及び貯蔵生産物の保護における、パエシロマイセス・バリオチイ(Paecilomyces variotii)などの有害な菌類を防除するのにも適している。
化合物(I)は、殺菌剤として有効量の該活性化合物で、上記菌類を処理するか、又は、菌類の攻撃から保護すべき植物体、種子、材料物質若しくは土壌を処理することにより使用する。材料物質、植物体又は種子に菌類が感染する前及び感染した後のいずれにおいても施用することができる。
該殺菌剤組成物は、一般に、0.1〜95重量%、好ましくは、0.5〜90重量%の活性化合物を含有する。
植物の保護に使用する場合、施用量は、所望する効果の質に応じて、1ヘクタール当たり活性化合物0.01〜2.0kgである。
種子の処理においては、一般に、種子1kg当たり、0.001〜1gの活性化合物、好ましくは、0.01〜0.05gの活性化合物が必要である。
材料物質又は貯蔵生産物の保護に使用する場合、活性化合物の施用量は、施用領域の種類と所望する効果の質に依存する。材料物質の保護における通常の施用量は、例えば、処理する材料物質1立方メートル当たり活性化合物0.001g〜2kg、好ましくは、0.005g〜1kgである。
化合物(I)は、慣習的な製剤、例えば、溶液剤、エマルション剤、懸濁製剤、粉剤(dust)、粉状剤(powder)、ペースト剤及び粒剤などに変換することができる。施用形態は、特定の用途に依存するが、いずれの場合も、本発明化合物が確実に微細且つ均一に分配されるようなものであるべきである。
該製剤は、公知方法で、例えば、望ましい場合には乳化剤及び分散剤を用いて、活性化合物を溶媒及び/又は担体で希釈することにより調製する。適する溶媒/補助剤は、本質的に以下のものである:
・ 水、芳香族溶媒(例えば、Solvesso製品、キシレン)、パラフィン(例えば、無機画分)、アルコール類(例えば、メタノール、ブタノール、ペンタノール、ベンジルアルコール)、ケトン類(例えば、 シクロヘキサノン、ガンマ-ブチロラクトン)、ピロリドン類(NMP, NOP)、酢酸エステル類(グリコールジアセテート)、グリコール類、脂肪酸ジメチルアミド類、脂肪酸類及び脂肪酸エステル類。概ね、溶媒混合物も使用することができる。
・ 担体、例えば、粉砕した天然鉱物(例えば、カオリン、粘土、タルク、チョーク)、及び、粉砕した合成鉱物(例えば、高分散シリカ(highly disperse silica)、シリケート); 乳化剤、例えば、非イオン性乳化剤及びアニオン性乳化剤(例えば、ポリオキシエチレン脂肪アルコールエーテル類、アルキルスルホネート類及びアリールスルホネート類)、並びに、分散剤、例えば、リグノスルファイト廃液及びメチルセルロースなどである。
適する界面活性剤は、リグノスルホン酸、ナフタレンスルホン酸、フェノールスルホン酸、ジブチルナフタレンスルホン酸、アルキルアリールスルホネート、アルキルスルフェート、アルキルスルホネート、脂肪アルコールスルフェート、脂肪酸及び硫酸化脂肪アルコールグリコールエーテル類のアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩及びアンモニウム塩、さらに、スルホン化ナフタレンとナフタレン誘導体のホルムアルデヒドとの縮合生成物、ナフタレン又はナフタレンスルホン酸とフェノール及びホルムアルデヒドとの縮合生成物、ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル、エトキシル化イソオクチルフェノール、オクチルフェノール、ノニルフェノール、アルキルフェニルポリグリコールエーテル類、トリブチルフェニルポリグリコールエーテル、トリステアリルフェニルポリグリコールエーテル、アルキルアリールポリエーテルアルコール類、アルコール及び脂肪アルコール/エチレンオキシド縮合物、エトキシル化ヒマシ油、ポリオキシエチレンアルキルエーテル類、エトキシル化ポリオキシプロピレン、ラウリルアルコールポリグリコールエーテルアセタール、ソルビトールエステル類、リグノスルファイト廃液、並びに、メチルセルロースである。
直接散布可能な溶液、エマルション、ペースト又は油性分散液を調製するのに適している物質は、中〜高沸点の鉱油画分、例えば、灯油若しくはジーゼル油、さらに、コールタール油、及び、植物油若しくは動物油、脂肪族炭化水素類、環状炭化水素類及び芳香族炭化水素類、例えば、トルエン、キシレン、パラフィン、テトラヒドロナフタレン、アルキル化ナフタレン若しくはそれらの誘導体、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール、シクロヘキサノール、シクロヘキサノン、イソホロン、強極性溶媒、例えば、ジメチルスルホキシド、N-メチルピロリドン及び水などである。
粉状剤、分散用物質(materials for spreading)及び散粉用製剤(dustable product)は、活性物質を固体担体と混合するか又は同時に粉砕することにより調製することができる。
粒剤、例えば、被覆粒剤(coated granule)、含浸粒剤(impregnated granule)及び均質粒剤(homogeneous granule)などは、活性化合物を固体担体に結合させることにより調製することができる。固体担体の例は、鉱物質土壌(mineral earth)、例えば、シリカゲル、シリケート、タルク、カオリン、アタクレー(attaclay)、石灰石、石灰、チョーク、膠灰粘土、黄土、粘土、ドロマイト、ケイ藻土、硫酸カルシウム、硫酸マグネシウム、酸化マグネシウム、粉砕された合成材料、肥料、例えば、硫酸アンモニウム、リン酸アンモニウム、硝酸アンモニウム又は尿素、及び、植物に由来する生成物、例えば、穀類粉、樹皮粉、木粉及び堅果殻粉、セルロース粉末、並びに、別の固体担体などである。
一般に、上記製剤は、0.01〜95重量%、好ましくは、0.1〜90重量%の活性化合物を含有する。該活性化合物は、90%〜100%の純度、好ましくは、95%〜100%の純度(NMRスペクトルによる)のものを使用する。
以下に示してあるのは製剤の例である。
1.水で希釈するための製剤
A 水溶剤(SL)
10重量部の本発明化合物を、水又は水溶性溶媒に溶解させる。別法として、湿潤剤又は別の補助剤を添加する。水で希釈した際、活性化合物は溶解する。
B 分散性濃厚物(dispersible concentrate)(DC)
20重量部の本発明化合物を、分散剤(例えば、ポリビニルピロリドン)を加えてあるシクロヘキサノンに溶解させる。水で希釈することにより、分散液が得られる。
C 乳剤(EC)
15重量部の本発明化合物を、ドデシルベンゼンスルホン酸カルシウムとヒマシ油エトキシレート(いずれも、5%)を加えてあるキシレンに溶解させる。水で希釈することにより、エマルションが得られる。
D エマルション剤(EW, EO)
40重量部の本発明化合物を、ドデシルベンゼンスルホン酸カルシウムとヒマシ油エトキシレート(いずれも、5%)を加えてあるキシレンに溶解させる。この混合物を、乳化剤(Ultraturax)を用いて水に導入し、均質なエマルションとする。水で希釈することにより、エマルションが得られる。
E 懸濁製剤(SC, OD)
撹拌下にあるボールミル内で、20重量部の本発明化合物に分散剤、湿潤剤及び水又は有機溶媒を添加し、粉砕することにより、活性化合物の微細懸濁液が得られる。水で希釈することにより、活性化合物の安定した懸濁液が得られる。
F 顆粒水和剤及び水溶性粒剤(WG, SG)
50重量部の本発明化合物に分散剤及び湿潤剤を添加し、微粉砕し、専用の装置(例えば、押出機、噴霧塔、流動床など)を用いて顆粒水和剤又は水溶性粒剤とする。水で希釈することにより、活性化合物の安定な分散液又は溶液が得られる。
G 水和剤及び水溶剤(WP, SP)
ローター-ステータミル内で、75重量部の本発明化合物に分散剤、湿潤剤及びシリカゲルを添加し、粉砕する。水で希釈することにより、活性化合物の安定な分散液又は溶液が得られる。
2.希釈せずに施用する製品
H 散粉性粉状剤(dustable powder)(DP)
5重量部の本発明化合物を微粉砕し、95%の微粉砕カオリンと充分に混合する。これにより粉剤(dust)が得られる。
I 粒剤(GR, FG, GG, MG)
0.5重量部の本発明化合物を微粉砕し、95.5%の担体と組み合わせる。現行方法は、押出、噴霧乾燥又は流動床である。これにより、希釈せずに施用する粒剤が得られる。
J ULV溶液(UL)
10重量部の本発明化合物を、有機溶媒(例えば、キシレン)に溶解させる。これにより、希釈せずに施用する製品が得られる。
該活性化合物は、散布、噴霧、散粉、広幅散布(broadcasting)又は流し込み(pouring)により、それ自体で、それらの製剤形態で、又は、該製剤形態から調製した使用形態で、例えば、直接散布可能な溶液、粉末、懸濁液若しくは分散液、エマルション、油性分散液、ペースト、粉剤、広幅散布用組成物又は粒剤の形態で使用することができる。使用形態は、もっぱらその意図された用途に依存するが、いずれの場合も、本発明の活性化合物が確実に微細に分配され得るようなものであるべきである。
水性の使用形態は、水を加えることにより、乳剤、ペースト剤又は水和剤(散布可能粉末(sprayable powders)、油性分散液)から調製することができる。エマルション、ペースト又は油性懸濁液を調製するために、湿潤剤、粘着付与剤、分散剤又は乳化剤を用いて、該物質をそのまま水中で均質化することができるか、又は、該物質を油若しくは溶媒に溶解させた状態で、水中で均質化することができる。あるいは、活性物質、湿潤剤、粘着付与剤、分散剤又は乳化剤と、適切な場合には、さらに、溶媒又は油とから構成される、水で希釈するのに適した濃厚物を調製することも可能である。
直ぐに使用するための調製物における該活性化合物の濃度は、比較的広い範囲で変えることができる。一般に、それらは、0.0001〜10%、好ましくは、0.01〜1%である。
本発明の活性化合物は、微量散布法(ultra-low-volume process)(ULV)に用いて良好な結果を得ることも可能である。微量散布法では、95重量%を超える量の活性化合物を含有する製剤を施用することが可能であり、又は、該活性化合物を添加剤無しで施用することも可能である。
本発明の活性化合物には、様々なタイプの油、湿潤剤、アジュバント、除草剤、殺菌剤、別の農薬又は殺細菌剤を添加することが可能であり、適切な場合には、使用直前に添加することもできる(タンクミックス)。これらの物質は、本発明の作用物質と、1:10〜10:1の重量比で混合することができる。
本発明の調製物は、殺菌剤としての施用形態において、別の活性化合物、例えば、除草剤、殺虫剤、成長調節剤若しくは殺菌剤と共存させることも可能であり、又は、肥料と共存させることも可能である。化合物(I)又は殺菌剤としての施用形態にある化合物(I)含有調製物を別の殺菌剤と混合することにより、多くの場合、殺菌活性スペクトルが拡大される。
本発明化合物と一緒に使用することができる殺菌剤の下記リストは、可能な組合せを例示することを目的とするものであって、それらを限定するものではない。
・ アシルアラニン系、例えば、ベナラキシル、メタラキシル、オフラセ、又は、オキサジキシル;
・ アミン誘導体、例えば、アルジモルフ、ドジン、ドデモルフ、フェンプロピモルフ、フェンプロピジン、グアザチン、イミノクタジン、スピロキサミン、又は、トリデモルフ;
・ アニリノピリミジン系、例えば、ピリメタニル、メパニピリム、又は、シロジニル:
・ 抗生物質、例えば、シクロヘキシミド、グリセオフルビン、カスガマイシン、ナタマイシン、ポリオキシン、又は、ストレプトマイシン;
・ アゾール系、例えば、ビテルタノール、ブロムコナゾール(bromoconazole)、シプロコナゾール、ジフェノコナゾール、ジニトロコナゾール(dinitroconazole)、エポキシコナゾール、フェンブコナゾール、フルキンコナゾール、フルシラゾール、ヘキサコナゾール、イマザリル、メトコナゾール、ミクロブタニル、ペンコナゾール、プロピコナゾール、プロクロラズ、プロチオコナゾール(prothioconazole)、テブコナゾール、トリアジメホン、トリアジメノール、トリフルミゾール、又は、トリチコナゾール;
・ ジカルボキシイミド系、例えば、イプロジオン、ミクロゾリン、プロシミドン、又は、ビンクロゾリン;
・ ジチオカーバメート系、例えば、フェルバム、ナバム、マネブ、マンゼブ、メタム、メチラム、プロピネブ、ポリカーバメート、チラム、ジラム、又は、ジネブ;
・ ヘテロ環化合物、例えば、アニラジン、ベノミル、ボスカリド、カルベンダジン、カルボキシン、オキシカルボキシン、シアゾファミド、ダゾメット、ジチアノン、ファモキサドン、フェナミドン、フェナリモール、フベリダゾール、フルトラニル、フラメトピル、イソプロチオラン、メプロニル、ヌアリモール、プロベナゾール、プロキナジド(proquinazid)、ピリフェノックス、ピロキロン、キノキシフェン、シルチオファム、チアベンダゾール、チフルザミド、チオファネート-メチル、チアジニル、トリシクラゾール、又は、トリホリン;
・ 銅殺菌剤、例えば、ボルドー液、酢酸銅、オキシ塩化銅、又は、塩基性硫酸銅;
・ ニトロフェニル誘導体、例えば、ビナパクリル、ジノカップ、ジノブトン、又は、ニトロフタル-イソプロピル;
・ フェニルピロール系、例えば、フェンピクロニル、又は、フルジオキソニル;
・ 硫黄;
・ 別の殺菌剤、例えば、アシベンゾラル-S-メチル、ベンチアバリカルブ、カルプロパミド、クロロタロニル、シフルフェナミド、シモキサニル、ダゾメット、ジクロメジン、ジクロシメット、ジエトフェンカルブ、エジフェンホス、エタボキサム、フェンヘキサミド、酢酸トリフェニルスズ、フェノキサニル、フェリムゾン、フルアジナム、ホセチル、ホセチル-アルミニウム、イプロバリカルブ、ヘキサクロロベンゼン、メトラフェノン、ペンシクロン、プロパモカルブ、フタリド、トロクロホス-メチル(toloclofos-methyl)、キントゼン、又は、ゾキサミド;
・ ストロビルリン系、例えば、アゾキシストロビン、ジモキシストロビン、フルオキサストロビン(fluoxastrobin)、クレソキシム-メチル、メトミノストロビン、オリサストロビン、ピコキシストロビン、ピラクロストロビン、又は、トリフロキシストロビン;
・ スルフェン酸誘導体、例えば、キャプタホール、キャプタン、ジクロフルアニド、ホルペット、又は、トリルフルアニド;
・ シンナミド系(cinnamides)及び類似化合物、例えば、ジメトモルフ、フルメトベル(flumetover)、又は、フルモルフ(flumorph)。
合成例
出発化合物を適切に修飾して、下記合成例で示されているプロトコルを用いて、さらに別の化合物(I)を得た。得られた化合物(I)については、その物理データと一緒に下記表Iに挙げてある。
実施例1: (2,3,5-トリフルオロフェニル)-マロン酸ジエチルの調製
トルエン(350mL)中の炭酸ジエチル(63g)と水素化ナトリウム(9.5g)の混合物に、2-(2,3,5-トリフルオロフェニル)-酢酸エチル(29g)をゆっくりと添加した。3時間還流した後、反応混合物を冷却し、氷水で処理し、水で洗浄した。有機層を分離し、脱水し、濾過した。減圧下に濾液を濃縮して、32gの標題化合物を得た。
実施例2: 5,7-ジヒドロキシ-6-(2,3,5-トリフルオロフェニル)-[1,2,4]-トリアゾロ-[1,5-a]ピリミジンの調製
3-アミノ-1,2,4-トリアゾール(14g)と(2,3,5-トリフルオロフェニル)-マロン酸ジエチル(0.17mol, 実施例1で得たもの)とトリブチルアミン(50mL)の混合物を、180℃で6時間加熱した。反応混合物を約70℃に冷却した。水性水酸化ナトリウム(21g/200mLH2O)を添加した後、反応混合物を30分間撹拌した。有機相を分離した後、水相をジエチルエーテルで抽出した。水相を濃塩酸で酸性化した。濾過により沈澱物を集め、乾燥させて、43gの標題化合物を得た。
実施例3: 5,7-ジクロロ-6-(2,3,5-トリフルオロフェニル)-[1,2,4]-トリアゾロ-[1,5-a]ピリミジンの調製
5,7-ジヒドロキシ-6-(2,3,5-トリフルオロフェニル)-[1,2,4]-トリアゾロ-[1,5-a]ピリミジン(30g, 実施例2で得たもの)とオキシ塩化リン(50mL)の混合物を8時間還流した。オキシ塩化リンの一部を留去した。残渣を、ジクロロメタンと水の混合物中に注ぎ入れた。有機層を分離し、脱水し、濾過した。減圧下に濾液を濃縮して、26gの標題化合物を得た(融点 191℃)。
実施例4: 5-クロロ-6-(2,3,5-トリフルオロフェニル)-7-イソプロピルアミノ-[1,2,4]-トリアゾロ[1,5-a]ピリミジン[I-2]の調製
5,7-ジクロロ-6-(2,3,5-トリフルオロフェニル)-[1,2,4]-トリアゾロ[1,5-a]ピリミジン(1.5mmol, 実施例3で得たもの)とジクロロメタン(20mL)の混合物を撹拌しながら、それに、イソプロピルアミン(1.5mmol)とトリエチルアミン(1.5mmol)とジクロロメタン(10mL)の混合物を添加した。得られた反応混合物を、20〜25℃で16時間撹拌し、5%塩酸で洗浄した。有機層を分離し、脱水し、濾過した。濾液を蒸発させ、残渣をカラムクロマトグラフィー で精製して、0.42gの標題化合物を得た(融点 151℃)。
実施例5: 5-シアノ-6-(2-クロロ-4-フルオロフェニル)-7-(4-メチルピペリジン-1-イル)-[1,2,4]-トリアゾロ[1,5-a]ピリミジンの調製
750mLのジメチルホルムアミド(DMF)中の5-クロロ-6-(2-クロロ-4-フルオロフェニル)-7-(4-メチルピペリジン-1-イル)-[1,2,4]-トリアゾロ-[1,5-a]-ピリミジン(0.1mol)とシアン化テトラエチルアンモニウム(0.25mol)の混合物を、20〜25℃で16時間撹拌した。この混合物に、水及びメチル-t-ブチルエーテル(MTBE)を添加した。有機相を分離し、水で洗浄し、脱水し、濾過した。濾液を蒸発させ、残渣をカラムクロマトグラフィーで精製して、5.91gの標題化合物を得た(融点 247℃)。
実施例6: 5-メトキシ-6-(2-クロロ-4-フルオロフェニル)-7-(4-メチルピペリジン-1-イル)-[1,2,4]-トリアゾロ[1,5-a]ピリミジンの調製
5-クロロ-6-(2-クロロ-4-フルオロフェニル)-7-(4-メチル)-ピペリジン-1-イル)-[1,2,4]-トリアゾロ-[1,5-a]-ピリミジン(65mmol)を400mLの乾燥メタノールに溶解させた溶液に、20〜25℃で、ナトリウムメトキシド溶液(30%, 71.5mmol)を添加した。この混合物を20〜25℃で16時間撹拌した。メタノールを蒸発させ、残渣をジクロロメタンに溶解させた。有機相を水で洗浄し、脱水し、濾過した。減圧下に濾液を蒸発させ、残渣をカラムクロマトグラフィーで精製して、4.52gの標題化合物を得た(融点 186℃)。
実施例7: 5-メチル-6-(2-クロロ-4-フルオロフェニル)-7-(4-メチルピペリジン-1-イル)-[1,2,4]-トリアゾロ[1,5-a]ピリミジンの調製
50mLのアセトニトリル中の20mLのマロン酸ジエチルとNaH(鉱油中の50%分散液0.27g, 5.65mmol)の混合物を、20〜25℃で約2時間撹拌した。この混合物に、5-クロロ-6-(2-クロロ-4-フルオロフェニル)-7-(4-メチルピペリジン-1-イル)-[1,2,4]-トリアゾロ-[1,5-a]-ピリミジン(4.71mmol)を添加した。反応混合物を60℃に加熱し、約20時間撹拌した。水性塩化アンモニウム(50mL)を添加し、得られた混合物を希HClで酸性化した。この反応混合物をMTBEで抽出した。有機相を合して脱水し、濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィーで精製した。
得られた純粋な生成物を濃HClで希釈し、約24時間80℃に加熱した。この反応混合物を冷却し、水性NaOHを添加してpHを5に調節し、次いで、MTBEで抽出した。有機相を合して脱水し、濃縮し、カラムクロマトグラフィーで精製して、0.78gの標題化合物を得た(融点 236℃)。
Figure 2006519161
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キラルな基R1の一部の例では、フェニル基の束縛回転に起因して2種類のジアステレオマーが存在し、それらは、異なる物理的特性を有する。
有害な菌類に対する作用についての実施例
式(I)で表される化合物の殺菌作用について、下記実験により実証した。
該活性成分(単独で又は一緒に)を使用して、アセトン又はDMSO中に0.25重量%の活性成分を含有する貯蔵溶液を調製した。この溶液に、1重量%の乳化剤Uniperol(登録商標)EL(エトキシル化アルキルフェノールを主成分とする、乳化作用と分散作用を有する湿潤剤)を添加した。この混合物を水で希釈して、所望の濃度とした。
使用実施例1:トマトの夏疫病(アルテルナリア・ソラニ(Alternaria solani))の殺菌剤による防除
「Grose Fleischtomate St. Pierre」品種のポットで生育させたトマト実生の葉に、下記に記載した濃度で活性化合物を含んでいる水性懸濁液を散布した。翌日、前記葉に、アルテルナリア・ソラニ(Alternaria solani)の遊走子懸濁液(2%バイオモルト溶液1mL当たり0.17×106胞子)を用いて感染させた。次いで、該植物を20〜22℃で水蒸気で飽和したチャンバー内に置いた。5日後、該物質の殺菌活性を評価することが可能なほどに、未処理植物において夏疫病が蔓延した。
この試験において、未処理植物では90%感染したが、250ppmの化合物(I-2)、(I-4)、(I-8)、(I-17)、(I-20)、(I-21)、(I-25)、(I-28)、(I-90)、(I-91)、(I-94)、(I-97)及び(I-101)で処理した植物は、それぞれ、7%以下の感染しか示さなかった。
使用実施例2: パプリカの葉の灰色かび病(ボトリチス・シネレア(Botrytis cinerea))の防除
4〜5葉期のパプリカの実生に、下記濃度の活性成分を含んでいる水性懸濁液を、液が流れ落ちるようになるまで散布した。翌日、前記植物に、2重量%バイオモルト水溶液中に1mL当たり1.7×106個の胞子を含むボトリチス・シネレア(Botrytis cinerea)の胞子懸濁液を用いて接種した。次いで、感染させた植物を22〜24℃で高湿度のチャンバー内で5日間インキュベーションした。菌の蔓延程度を、総葉面積の発病(%)として評価した。
この試験において、未処理植物では85%感染したが、250ppmの化合物(I-2)、(I-4)、(I-5)、(I-8)、(I-17)及び(I-20)で処理した植物は、それぞれ、5%以下の感染しか示さなかった。
使用実施例3: ブドウのべと病(プラスモパラ・ビチコラ(Plasmopara viticola))の殺菌剤による防除
「Muller Thurgau」品種のポット植えブドウの葉に、貯蔵溶液から調製した下記濃度の活性成分を含んでいる水性液を散布した。翌日、プラスモパラ・ビチコラ(Plasmopara viticola)の胞子の水性懸濁液を葉の下面に散布することにより、前記ブドウの葉に接種した。次いで、被験植物を、約24℃で相対湿度がほぼ100%の湿潤チャンバーに48時間移した。次いで、20〜30℃の温室内で5日間栽培した。病害の病徴の発生を刺激するため、該植物を、再度、湿潤チャンバーに16時間移した。次いで、低位葉の表面の菌による発病の程度を、葉の発病面積(%)として肉眼的に評価した。
この試験において、未処理植物では95%感染したが、250ppmの化合物(I-2)、(I-4)、(I-8)、(I-17)及び(I-20)で処理した植物は、それぞれ、15%以下の感染しか示さなかった。
使用実施例4: ピリクラリア・オリザエ(Pyricularia oryzae)に対する作用(保護作用)
「Tai-Nong 67」品種のポットで生育させたイネ実生の葉に、下記濃度の活性成分を含んでいる水性懸濁液を、液が流れ落ちるようになるまで散布した。翌日、前記植物に、ピリクラリア・オリザエ(Pyricularia oryzae)の胞子の水性懸濁液を用いて接種した。次いで、該植物を22〜24℃で相対湿度95〜99%の湿潤チャンバー内に6日間置いた。菌の蔓延程度を、総葉面積の発病(%)として評価した。
この試験において、未処理植物では80%感染したが、250ppmの化合物(I-2)、(I-4)、(I-5)及び(I-20)で処理した植物は、それぞれ、15%以下の感染しか示さなかった。
使用実施例5: ピレノフォラ・テレス(Pyrenophora teres)に起因するオオムギの網斑病の防除
品種「Igri」のポットで生育させたオオムギ実生の葉に、下記濃度の活性成分を含んでいる水性懸濁液を、液が流れ落ちるようになるまで散布した。翌日、処理した植物に、ピレノフォラ・テレス(Pyrenophora teres)[同義語 Drechslera teres]の胞子の水性懸濁液を用いて接種した。次いで、被験植物を、直ちに、温室内の湿潤チャンバーに移した。20〜24℃で相対湿度がほぼ100%で6日間栽培した後、菌による葉の発病の程度を、葉の発病面積(%)として肉眼的に評価した。
この試験において、未処理植物では90%感染したが、250ppmの化合物(I-21)、(I-25)、(I-28)、(I-43)、(I-45)、(I-91)、(I-94)及び(I-97)で処理した植物は、それぞれ、10%以下の感染しか示さなかった。

Claims (10)

  1. 式(I):
    Figure 2006519161
    [式中、
    R1は、C1-C10-アルキル、C2-C10-アルケニル、C2-C10-アルキニル、C4-C10-アルカジエニル、C1-C10-ハロアルキル、C2-C10-ハロアルケニル、C3-C10-シクロアルキル、フェニル若しくはナフチルを表すか、又は、
    1〜4個の窒素原子又は1〜3個の窒素原子及び1個の硫黄原子若しくは酸素原子を含んでいる、5員又は6員の飽和、不飽和又は芳香族のヘテロ環を表し、
    ここで、R1基及びR2基は、置換されていないか、又は、部分的若しくは完全にハロゲン化されていてもよく、又は、R1基及びR2基は、1〜3個の基Raを有していてもよく、
    Raは、シアノ、ニトロ、ヒドロキシル、C1-C6-アルキル、C3-C6-シクロアルキル、C1-C6-アルコキシ、C1-C6-アルキルチオ、C1-C6-アルキルアミノ、ジ-C1-C6-アルキルアミノ、C2-C6-アルケニル、C2-C6-アルケニルオキシ、C2-C6-アルキニル、C3-C6-アルキニルオキシ又はC1-C4-アルキレンジオキシであり;
    R2は、水素を表すか、又は、R1に関して挙げた基を表すか;又は、
    R1とR2は、それらの間にある窒素原子と一緒に、1〜4個の窒素原子又は1〜3個の窒素原子及び1個の硫黄原子若しくは酸素原子を含んでいる5員又は6員の飽和又は部分的に不飽和のヘテロ環(ここで、該環は、1〜3個のRa基で置換されていてもよい)を表し;
    Halはハロゲンであり;
    L1及びL3は、独立して、水素、ハロゲン又はC1-C4-アルキルを表し;
    L2は、水素、ハロゲン、C1-C4-ハロアルキル、NH2、NHRb又はN(Rb)2であり、
    Rbは、C1-C8-アルキル、C3-C10-アルケニル、C3-C10-アルキニル、C1-C6-ハロアルキル、C3-C6-ハロアルケニル、C3-C6-ハロアルキニル、C1-C8-アルコキシ-C1-C8-アルキル、C1-C8-アルキルチオ-C1-C8-アルキル、C3-C10-シクロアルキル又はC(=O)-A(ここで、Aは、水素、ヒドロキシ、C1-C8-アルキル、C1-C8-アルコキシ、C1-C6-ハロゲンアルコキシ、C1-C8-アルキルアミノ又はジ-(C1-C8-アルキル)アミノである)であり;
    ここで、L1、L2及びL3の少なくとも1は水素ではなく;
    Xは、ハロゲン、シアノ、C1-C6-アルキル、C1-C6-アルコキシ、C1-C6-ハロアルコキシ又はC3-C8-アルケニルオキシである]
    で表される置換6-(2-ハロゲンフェニル)-トリアゾロピリミジン。
  2. R1が、直鎖又は分枝鎖のC2-C6-アルケニル、C1-C6-アルキル又はC1-C10-ハロアルキルであり、且つ、
    R2が、水素又はC1-C6-アルキルであるか、
    又は、
    R1とR2が、それらの間にある窒素原子と一緒に、5個又は6個の炭素原子を有するヘテロ環(ここで、該ヘテロ環は、場合により1又は2個のC1-C4-アルキル基で置換されていてもよい)を表す、
    請求項1に記載の式(I)で表される化合物。
  3. R1とR2が、それらの間にある窒素原子と一緒に、場合により1又は2個のメチル基で置換されていてもよい5員又は6員のヘテロ環を表す、請求項1又は2の何れか1項に記載の化合物。
  4. Xがハロゲンである、請求項1〜3の何れか1項に記載の式(I)で表される化合物。
  5. 該6-(2-ハロゲンフェニル)基が、以下の部分構造:
    2,3,5-トリフルオロフェニル、2,4-ジフルオロフェニル、2-F,4-CF3-フェニル、2-F,5-CH3-フェニル、2-Cl,4-F-フェニル、2-F,4-Cl-フェニル、2-F,4-Br-フェニル、2-Cl,4-Br-フェニル、2,3-ジフルオロフェニル、2,4-ジフルオロフェニル、2,4,5-トリフルオロフェニル、2,3,4-トリフルオロフェニル、2-F,4-NHC(O)CH3-フェニル、2-Br,3,5-ジフルオロフェニル、2-F,4-NO2-フェニル、及び、2-Cl,4-NO2-フェニル
    の内の1つを表す、請求項1〜4の何れか1項に記載の式(I)で表される化合物。
  6. 請求項4及び5で定義されている式(I)の化合物を調製する方法であって、
    アルカリ性条件下で、5-アミノ-1,2,4-トリアゾール:
    Figure 2006519161
    を、式(II):
    Figure 2006519161
    [式中、Hal、L1、L2及びL3は、式(I)において定義されているとおりであり、Rは、C1-C6-アルキルを表す]で表される2-フェニル置換マロン酸エステルと反応させて、式(III):
    Figure 2006519161
    で表される化合物を生成させること;
    式(III)の化合物を、次に、ハロゲン化剤で処理して、式(IV):
    Figure 2006519161
    [式中、Yは、ハロゲンである]で表される5,7-ジハロゲン-6-フェニル-トリアゾロピリミジンを得ること;
    式(IV)の5,7-ジハロゲン-6-フェニル-トリアゾロピリミジンを、式(V):
    Figure 2006519161
    [式中、R1及びR2は、式(I)において定義されているとおりである]で表されるアミンと反応させて、式(I)の化合物を生成させること;
    を含む、前記方法。
  7. 請求項1に記載の式(I)[式中、Xは、シアノ、C1-C10-アルコキシ又はC1-C10-ハロアルキルである]で表される化合物を調製する方法であって、
    式(I'):
    Figure 2006519161
    [式中、Yは、ハロゲンである]で表される5-ハロゲン-トリアゾロピリミジンを、式(VI)で表される化合物:
    Figure 2006519161
    [ここで、該化合物は、導入するX'の意味に応じて、それぞれ、無機シアノ塩、アルコキシレート、ハロアルコキシレート又はアルケニルオキシレートであり、その際、Mは、アンモニウムカチオン、テトラアルキルアンモニウムカチオン、アルカリ金属カチオン又はアルカリ土類金属カチオンである]と反応させて、式(I)の化合物を生成させることを含む、前記方法。
  8. 請求項6で定義されている式(II)、式(III)又は式(IV)で表される中間体。
  9. 固体又は液体の担体及び請求項1に記載の式(I)の化合物を含んでなる、植物病原性菌類を防除するのに適した組成物。
  10. 植物病原性菌類を防除する方法であって、有効量の請求項1に記載の式(I)の化合物で、該菌類を処理するか、又は、菌類の攻撃から保護すべき材料物質、植物、土壌若しくは種子を処理することを含んでなる、前記方法。
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