JPH1135581A - 殺菌・殺カビ性5−アルキル−トリアゾロピリミジン類 - Google Patents

殺菌・殺カビ性5−アルキル−トリアゾロピリミジン類

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JPH1135581A
JPH1135581A JP20853198A JP20853198A JPH1135581A JP H1135581 A JPH1135581 A JP H1135581A JP 20853198 A JP20853198 A JP 20853198A JP 20853198 A JP20853198 A JP 20853198A JP H1135581 A JPH1135581 A JP H1135581A
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JP
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alkyl
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compound
methyl
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JP20853198A
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English (en)
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Waldemar Franz Augustin Pfrengle
バルデマー・フランツ・アウグステイン・プフレングレ
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Wyeth Holdings LLC
Original Assignee
American Cyanamid Co
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Publication date
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D487/00Heterocyclic compounds containing nitrogen atoms as the only ring hetero atoms in the condensed system, not provided for by groups C07D451/00 - C07D477/00
    • C07D487/02Heterocyclic compounds containing nitrogen atoms as the only ring hetero atoms in the condensed system, not provided for by groups C07D451/00 - C07D477/00 in which the condensed system contains two hetero rings
    • C07D487/04Ortho-condensed systems
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A01AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
    • A01NPRESERVATION OF BODIES OF HUMANS OR ANIMALS OR PLANTS OR PARTS THEREOF; BIOCIDES, e.g. AS DISINFECTANTS, AS PESTICIDES OR AS HERBICIDES; PEST REPELLANTS OR ATTRACTANTS; PLANT GROWTH REGULATORS
    • A01N43/00Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators containing heterocyclic compounds
    • A01N43/90Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators containing heterocyclic compounds having two or more relevant hetero rings, condensed among themselves or with a common carbocyclic ring system

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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 選択的殺菌・殺カビ活性を示す新規な化合物
を提供する。 【解決手段】 下記式I 〔式中、Rは置換されていてもよいアルキル、アリー
ル、ヘテロアリールなど、Rは水素、置換されていて
もよいアルキルなど、Rはアルキル、Rは水素、ア
ルキル又はアリール、Lはハロゲン、置換されていても
よいアルキル又はアルコキシ、AはN又はCR、nは
0又は1〜5の整数を示す〕で示される化合物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一定のトリアゾロ
ピリミジン化合物、それらの製造方法、かかる化合物を
含有する組成物、かかる化合物で所在場所(locu
s)を処理することを含んでなる所在場所の菌類を防除
する方法並びに殺菌・殺カビ剤としてのそれらの使用に
関する。
【0002】
【発明の背景】欧州特許出願公開第0071792号明
細書は、一般式
【0003】
【化4】
【0004】(式中、R1は、各々が場合によりハロゲ
ンまたはアルコキシによって置換されたアルキル、ハロ
ゲン、アルコキシ、シアノ、シクロアルキル、アリー
ル、アリールオキシ、アリールチオ、アラルキル、アリ
ールアルキル、アリールアルキルオキシまたはアリール
アルキルチオを表すか;或いは(R1nはベンゼン、イ
ンダンまたはフェニル環と縮合したテトラヒドロナフタ
レン環を表し、上記の基中の芳香族部分は場合によりア
ルキル、アルコキシ、ハロゲンまたはシアノによって置
換され;nは1または2であり;R2およびR3は各々水
素、アルキルまたはアリールであり;Aは窒素原子また
はCR4基を表し;そしてR4はR2と同様であるが、ま
た水素、シアノまたはアルコキシカルボニルである得る
か或いはR3と一緒になって二つまでの二重結合を含有
するアルキレン鎖を形成することができる)で示される
化合物を特許請求している。この化合物は、植物病原性
菌類、特に藻菌綱(Phycomycetes)の菌類
に対して活性であると言われている。しかし、これらの
化合物の場合、殺菌・殺カビ活性の証拠は、菌類の卵菌
綱(Oomycetes)の一員であるブドウべと病菌
プラスモパラ・ビチコラ(Plasmopara vi
ticola)に対してだけ提供されているにすぎな
い。
【0005】米国特許第5,593,996号明細書
は、一般式
【0006】
【化5】
【0007】式中、R1は場合により置換されたアルキ
ル、アルケニル、アルカジエニル、シクロアルキル、ビ
シクロアルキルまたはヘテロシクリル基を表し;R2
水素原子またはアルキル基を表すか;或いはR1および
2は介在する窒素原子と一緒になって場合により置換
された複素環式環を表し;R3は場合により置換された
フェニルまたはナフチル基を表し;そしてR4はハロゲ
ン原子または基−NR56を表し、ここでR5は水素原
子またはアミノ、アルキル、シクロアルキルもしくはビ
シクロアルキルを表しそしてR6は水素原子またはアル
キル基を表す、で示される化合物を特許請求している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題及び課題を解決するため
の手段】発明の要旨 本発明は、一般式I
【0009】
【化6】
【0010】式中、R1は場合により置換されたアルキ
ル、アルケニル、アルキニル、アルカジエニル、アリー
ル、ヘテロアリール、シクロアルキル、ビシクロアルキ
ルまたはヘテロシクリル基を表し、R2は水素原子また
は場合により置換されたアルキル、アルケニル、アルキ
ニル、アルカジエニル、アリール、ヘテロアリール、シ
クロアルキル、ビシクロアルキルもしくはヘテロシクリ
ル基を表すか、或いはR1およびR2は、介在する窒素原
子と一緒になって、場合により置換された複素環式環を
表し、R3はアルキル基を表し、R4は水素またはアルキ
ルもしくはアリール基を表し、Lはハロゲン原子または
場合により置換されたアルキルもしくはアルコキシ基を
表し、AはNまたはCR5、ここでR5はR4について示
された意味を有する、を表し、そしてnは0または1〜
5の整数である、で示される化合物を提供する。
【0011】新規な化合物は種々の作物に優れた選択的
殺菌・殺カビ活性を有する。
【0012】新規な、選択的殺菌・殺カビ化合物を提供
することは本発明の目的である。
【0013】前記の植物に新規な化合物の殺菌・殺カビ
的有効量を接触させることによって望まない菌類を防除
する方法を提供することも本発明の目的である。
【0014】活性成分として新規な化合物を含有する選
択的殺菌・殺カビ組成物を提供することは本発明のもう
一つ目的である。
【0015】本発明のこれらおよび他の目的および特徴
は、本明細書で下記に示した詳細な説明および添付の特
許請求の範囲からさらに明白になる。
【0016】好適な態様の詳細な説明 驚くべきことに、式I
【0017】
【化7】
【0018】式中、R1〜R4、A、Lおよびnは式Iに
ついて示された意味を有する、で示される化合物は広範
な菌類に対して優れた殺菌・殺カビ活性を有することが
見出された。
【0019】特記しない限り、本明細書で使用されるよ
うに、用語、ハロゲン原子は、臭素、ヨウ素、塩素また
はフッ素原子を示してもよく、そして特に臭素、塩素ま
たはフッ素原子である。
【0020】場合により置換された部分は、非置換であ
るか、または一つから可能な最大数までの置換基を有し
てもよい。典型的には、0〜2個の置換基が存在する。
【0021】本明細書で特記しない限り、用語、アルキ
ル、アルケニル、アルキニル、アルカジエニルは、基ま
たは部分に関して本明細書で使用されるように、直鎖状
もしくは分岐鎖状の基または部分を指す。一般に、かか
る基は10個まで、特に6個までの炭素原子を有する。
適切には、アルキル部分は1〜6個の炭素原子、好適に
は1〜3個の炭素原子を有する。好適なアルキル部分は
エチルまたは特にメチル基である。適切には、アルケニ
ル部分は2〜6個の炭素原子を有する。好適なアルケニ
ル部分はアリルまたは特に2−メチルアリル基である。
【0022】本明細書で特記しない限り、用語、アリー
ルは、基または部分に関して本明細書で使用されるよう
に、6、10または14個の炭素原子、好適には6また
は10個の炭素原子を有するアリール基、特に一個また
はそれ以上のハロゲン原子、ニトロ、シアノ、アルキ
ル、好適にはC1-6アルキル、アルコキシ、好適にはC
1-6アルコキシによって場合により置換されているフェ
ニルを指す。
【0023】本明細書で特記しない限り、用語、ヘテロ
アリールは、基または部分に関して本明細書で使用され
るように、炭素、窒素、酸素および硫黄から選ばれた5
または6個の環員を有し、それらの少なくとも1個は窒
素、酸素または硫黄であるヘテロアリール基を指す。
【0024】本明細書で特記しない限り、用語、シクロ
アルキルは、基または部分に関して本明細書で使用され
るように、3〜8個の炭素原子、好適には5〜7個の炭
素原子を有するシクロアルキル基、特に一個またはそれ
以上のハロゲン原子、ニトロ、シアノ、アルキル、好適
にはC1-6アルキル、アルコキシ、好適にはC1-6アルコ
キシによって場合により置換されているシクロヘキシル
を指す。
【0025】本明細書で特記しない限り、用語、ヘテロ
シクリルまたは複素環式環は、基または部分に関して本
明細書で使用されるように、炭素、窒素、酸素および硫
黄から選ばれた5または6個の環原子を有し、それらの
少なくとも1個は1個またはそれ以上のハロゲン原子、
ニトロ、シアノ、アルキル、好適にはC1-6アルキル、
アルコキシ、好適にはC1-6アルコキシによって場合に
より置換されている窒素、酸素または硫黄である飽和ヘ
テロシクリル基、特にピロロジニル、ピラゾリジニル、
ピペリジニル、ピペラジニルまたはモルホリン−4−イ
ルを指す。
【0026】本発明は特に、一般式I、式中、直鎖状も
しくは分岐鎖状であってもよい基R1〜R4のいずれのア
ルキル基も10個までの炭素原子、好適には9個までの
炭素原子、さらに好適には6個までの炭素原子を含有
し;置換基R1〜R4のいずれのアルケニルまたはアルキ
ニル部も10個までの炭素原子、好適には9個までの炭
素原子、さらに好適には6個までの炭素原子を含有し;
置換基R1〜R4のいずれのシクロアルキル部も3〜10
個の炭素原子、好適には3〜8個の炭素原子、さらに好
適には3〜6個の炭素原子を含有し;そして置換基R1
〜R4のいずれのアリール部も6、10または14個の
炭素原子、好適には6または10個の炭素原子を含有
し;並びに式中、場合により置換された各基は独立し
て、1個またはそれ以上のハロゲン原子またはニトロ、
シアノ、アルキル、好適にはC1-6アルキル、シクロア
ルキル、好適にはC3-6シクロアルキル、シクロアルケ
ニル、好適にはC3-6シクロアルケニル、ハロアルキ
ル、好適にはC1-6ハロアルキル、ハロシクロアルキ
ル、好適にはC3-6ハロシクロアルキル、アルコキシ、
好適にはC1-6アルコキシ、ハロアルコキシ、好適には
1-6ハロアルコキシ、フェニル、ハロ−もしくはジハ
ロ−フェニルまたはピリジル基によって置換されてい
る、で示される化合物に関する。いずれのアルキル、ア
ルケニルまたはアルキニル基も直鎖状もしくは分岐鎖状
であってもよい。4〜6員複素環式基は、硫黄、窒素お
よび酸素から選ばれた一個またはそれ以上のヘテロ原
子、好適には酸素によって割り込まれた、4〜6環原子
を持ついずれの複素環式基であってもよい。ハロゲン原
子は適切にはフッ素、塩素または臭素原子を示す。
【0027】本発明は特に、R1がC1-10アルキル、C
1-10ハロアルキル、C3-6シクロアルキル、C3-8シクロ
アルキル−C1-6アルキル、C1-10アルコキシ−C1-6
ルキルまたはフェニル基、特にフッ素化C1-10アルキル
基を表し、そしてR2がC1-10アルキル、C3-6シクロア
ルキル、C3-8シクロアルキル−C1-6アルキル、C
1-10アルコキシ−C1-6アルキルまたはフェニル基、特
に水素原子を表す一般式Iで示される化合物に関する。
【0028】フェニル基
【0029】
【化8】
【0030】が
【0031】
【化9】
【0032】から選ばれる式Iで示される化合物は特に
好適である。
【0033】一般式Iによる化合物は、油、ゴム、また
は優勢的には結晶性固体物質である。それらは、それら
の貴重な殺菌・殺カビ特性、特にそれらの顕著な浸透性
およびトマトの初期枯損に対する顕著な対菌類毒性によ
って優れている。例えば、それらは、農業または関連分
野において、アルテルナリア・ソラニ(Alterna
ria solani)、ボトリチス・キネレア(Bo
trytis cinerea)、セルコスポラ・ベチ
コラ(Cercospora beticola)、ク
ラドスポリウム・ヘルバルム(Cladosporiu
m herbarum)、コルチキウム・ロルフシイ
(Corticium rolfsii)、エリシフェ
・グラミニス(Erysiphe gramini
s)、ヘルミントスポリウム・トリチキ・レペンチス
(Helminthosporium tritici
repentis)、レプトスファエリア・ノドルム
(Leptosphaeria nodorum)、ミ
クロネクトリエラ・ニバリス(Micronectri
ella nivalis)、モニリニア・フラクチゲ
ナ(Monilinia fructigena)、ミ
コスファエレラ・リグリコラ(Mycosphaere
lla ligulicola)、ミコスファエレラ・
ピノデス(Mycosphaerella pinod
es)、ピリクラリア・グリセア f.sp. オリゼ
(Pyricularia grisea f.sp.
oryzae)、リゾクトニア・ソラニ(Rhizoc
tonia solani)およびスクレロチニア・ス
クレロチオルム(Sclerotinia scler
otiorum)のような植物病原性菌類の防除、特に
アルテルナリア・ソラニ(Alternaria so
lani)およびボトリチス・キネレア(Botryt
is cinerea)の防除のために使用することが
できる。本発明による一般式Iで示される化合物は、広
い濃度範囲内で高い殺菌・殺カビ活性を有し、そして農
業において支障なく使用することができる。
【0034】さらに、本発明による化合物は、通常の殺
菌・殺カビ剤と比較して、菌類の顕著な残留的防除を示
す。
【0035】植物病原性菌類の防除の観点から良好な結
果は、R3がメチル基を表し、R1が直鎖状もしくは分岐
鎖状のC1−C6−アルキル、特にエチルもしくはイソプ
ロピル、C3-7−シクロアルキル、特にシクロペンチ
ル、直鎖状もしくは分岐鎖状のC1−C6−ハロアルキ
ル、特に2,2,2−トリフルオロエチルもしくは1,
1,1−トリフルオロプロポ−2−イル、または直鎖状
もしくは分岐鎖状のC2−C6−アルケニル、特にアリル
もしくは2−メチルアリルを表し、そしてR2が水素ま
たはC1−C6−アルキル、特にメチルもしくはエチルを
表すか;或いはR1およびR2が、介在する窒素原子と一
緒になって、場合により一つまたは二つのC1−C6−ア
ルキル基で置換されている5または6個の炭素原子を持
つ複素環式環を表し、特にその中でR1およびR2が介在
する窒素原子と一緒になって、ピペリジン−1−イルま
たは4−メチルピペリジン−1−イルのような場合によ
り置換されたピペリジン−1−イル基を表し;AがNで
あり、そしてR4が水素である、式Iで示される化合物
を用いて得られる。
【0036】式IA
【0037】
【化10】
【0038】式中、R1およびR2が上記の意味を有し、
そしてL1、L2およびL3が各々独立して水素、フッ素
または塩素を表し、それらの少なくとも一つがフッ素ま
たは塩素である、で示される化合物は特に好適である。
【0039】植物病原性菌類の防除の観点から特に良好
な結果は、例えば、式Iで示される以下の化合物を使用
することによって得られる:6−(2−クロロ−6−フ
ルオロフェニル)−5−メチル−7−(4−メチルピペ
リジン−1−イル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,
5−a]ピリミジン;6−(2−フルオロフェニル)−
5−メチル−7−(4−メチルピペリジン−1−イル)
−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジ
ン;6−(2−クロロフェニル)−5−メチル−7−
(4−メチルピペリジン−1−イル)−[1,2,4]
トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン;6−(2−クロ
ロ−6−フルオロフェニル)−5−メチル−7−(N,
N−ジエチルアミノ)−[1,2,4]トリアゾロ
[1,5−a]ピリミジン;6−(2−クロロ−6−フ
ルオロフェニル)−5−メチル−7−(N−エチルアミ
ノ)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミ
ジン;6−(2−クロロ−6−フルオロフェニル)−5
−メチル−7−(N−(2,2,2−トリフルオロエチ
ル)−アミノ)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−
a]ピリミジン;6−(2,6−ジフルオロフェニル)
−5−メチル−7−(4−メチルピペリジン−1−イ
ル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミ
ジン;6−(2,6−ジクロロフェニル)−5−メチル
−7−(4−メチルピペリジン−1−イル)−[1,
2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン;6−
(2−クロロ−6−フルオロフェニル)−5−メチル−
7−(N−イソプロピルアミノ)−[1,2,4]トリ
アゾロ[1,5−a]ピリミジン;6−(2−クロロ−
6−フルオロフェニル)−5−メチル−7−(N−シク
ロペンチルアミノ)−[1,2,4]トリアゾロ−
[1,5−a]ピリミジン;6−(2,6−ジフルオロ
フェニル)−5−メチル−7−(N,N−ジエチルアミ
ノ)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミ
ジンおよび6−(2−クロロ−6−フルオロフェニル)
−5−メチル−7−(N−エチル−N−2−メチルアリ
ル−アミノ)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−
a]ピリミジン;6−(2,4,6−トリフルオロフェ
ニル)−5−メチル−7−(4−メチルピペリジン−1
−イル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピ
リミジン;(2,4,6−トリフルオロフェニル)−5
−メチル−7−(ピペリジン−1−イル)−[1,2,
4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン;(2−クロ
ロ−6−フルオロフェニル)−5−メチル−7−(ピペ
リジン−1−イル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,
5−a]ピリミジン;(2−フルオロフェニル)−5−
メチル−7−(ピペリジン−1−イル)−[1,2,
4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン;6−(2−
クロロ−6−フルオロフェニル)−5−メチル−7−
(N−(1,1,1−トリフルオロプロポ−2−イル)
−アミノ)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]
ピリミジン;6−(2,6−ジフルオロフェニル)−5
−メチル−7−(N−(1,1,1−トリフルオロプロ
ポ−2−イル)−アミノ)−[1,2,4]トリアゾロ
[1,5−a]ピリミジン;6−(2,4,6−トリフ
ルオロフェニル)−5−メチル−7−(N−(1,1,
1−トリフルオロプロポ−2−イル)−アミノ)−
[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン;
6−(2,4,6−トリフルオロフェニル)−5−メチ
ル−7−(N,N−ジエチルアミノ)−[1,2,4]
トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン;6−(2,4,
6−トリフルオロフェニル)−5−メチル−7−(N−
エチルアミノ)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−
a]ピリミジン。
【0040】本発明はさらに、(a)式II
【0041】
【化11】
【0042】(式中、A、R1、R2、R4、Lおよびn
は式Iについて示された意味を有する)で示される5−
ハロ−アゾロピリミジンを、マロン酸ジアルキルで、塩
基の存在下で処理し、(b)式III
【0043】
【化12】
【0044】(式中、R1、R2、R4、A、Lおよびn
は請求項1に記載の意味を有し、そしてRはアルキル基
を表す)で示される得られたアミノアゾロピリミジン−
5−イルマロン酸エステルを、酸の存在下で加熱する、
ことを含んでなるR3がメチル基を表す式Iで示される
化合物の製造方法を提供する。
【0045】さらに、式Iで示される化合物はまた、式
IV
【0046】
【化13】
【0047】(式中、R3、R4、A、Lおよびnは請求
項に記載の意味を有する)で示される7−アミノトリア
ゾロピリミジンから製造されてもよく、それは、ジアゾ
化剤の存在下でハロゲン化剤で処理され、そして一般式
【0048】
【化14】
【0049】(式中、R3、R4、A、Lおよびnは上記
の通りであり、そしてHalは塩素または臭素原子を表
す)で示される得られた化合物を、一般式VI
【0050】
【化15】
【0051】(式中、R1およびR2は上記の通りであ
る)で示されるアミンで処理する。
【0052】式IVで示される化合物は、例えば、欧州
特許第0071792号明細書から既知である。
【0053】式IIで示される5−ハロ−7−アミノ−
6−フェニル−トリアゾロピリミジン(米国特許第5,
593,966号明細書から既知である)とマロン酸ア
ルキルとの反応は便宜的には溶媒の存在下で行われる。
適切な溶媒として、ジオキサン、ジエチルエーテルおよ
び特にテトラヒドロフランのようなエーテル;鉱油、ジ
クロロメタンのような場合によりハロゲン化された炭化
水素;並びに芳香族炭化水素、例えば、トルエン;アセ
トニトリルのようなニトリル;またはこれらの溶媒の混
合物が挙げられる。反応は適切には0℃〜100℃の範
囲内の温度で行われ、好適な反応温度は20℃〜70℃
である。反応が強塩基の存在下で行われることも好適で
ある。適切な強塩基として、水素化ナトリウムのような
水素化物およびブチルリチウムのような有機金属化合物
およびナトリウムアミドまたはリチウムジイソプロピル
アミドのようなアミドが挙げられる。
【0054】式Iで示される化合物は殺菌・殺カビ活性
を有することが見出された。従って、本発明はさらに、
上記の式Iで示される少なくとも一種の化合物である活
性成分、および一種またはそれ以上の担体を含んでなる
殺菌・殺カビ組成物を提供する。上記の式Iで示される
化合物を担体と合併させることを含んでなる、かかる組
成物の製造方法もまた提供される。かかる組成物は本発
明の単一の活性成分または数種の活性成分の混合物を含
有してもよい。種々の異性体または異性体の混合物は種
々の水準またはスペクトルの活性を有してもよく、従っ
て組成物は個々の異性体または異性体の混合物を含んで
なってもよいことも考えられる。
【0055】本発明による組成物は好適には0.5%〜
95w/w%の活性成分を含有する。
【0056】本発明による組成物中の担体は、活性成分
が製剤化されて、例えば、植物、種子または土壌であっ
てもよい処理される所在場所への適用を容易にするか、
または貯蔵、輸送もしくは取扱いを容易にするいずれか
の物質である。担体は、通常は気体ではないが加圧され
て液体を形成した物質を含めて、固体または液体であっ
てもよい。
【0057】組成物は、例えば、乳剤、溶液剤、水中油
乳剤、水和剤、水溶剤、懸濁製剤、粉剤、粒剤、水分散
性粒剤、マイクロカプセル剤、ゲル剤および他の製剤型
に、よく確立された操作法によって製造されてもよい。
これらの操作法は、活性成分と、増量剤、溶媒、固体担
体、表面活性化合物(界面活性剤)および場合により固
体および/または液体補助剤および/またはアジュバン
トのような他の物質との強力な混合および/または摩砕
を包含する。噴霧法、アトマイジング法、分散法および
注入法のような施用の形態は、組成物と同様に、所望の
目的および与えられた状態に従って選ばれてもよい。
【0058】溶媒は、芳香族炭化水素、例えば、Sol
vesso(商標)200、置換ナフタレン、フタル酸
ジブチルまたはフタル酸ジオクチルのようなフタル酸エ
ステル、脂肪族炭化水素、例えば、シクロヘキサンまた
はパラフィン、アルコールおよびグリコール並びにそれ
らのエーテルおよびエステル、例えば、エタノール、エ
チレングリコールモノ−およびジメチルエーテル、シク
ロヘキサンのようなケトン、N−メチル−2−ピロリド
ンまたはブチロラクトンのような強極性溶媒、、高級ア
ルキルピロリドン、例えば、n−オクチルピロリドンま
たはシクロヘキシルピロリドン、エポキシド化植物油エ
ステル、例えば、メチル化やし油または大豆油エステル
並びに水であってもよい。種々の液体の混合物が適切で
あることが多い。
【0059】粉剤、水和剤、水分散性粒剤、または粒剤
のために使用されてもよい固体担体は、方解石、タル
ク、カオリン、モノモリロナイト、アタパルギャイトの
ような鉱物増量剤であってもよい。物理的性質は、高度
に分散されたシリカゲルまたはポリマーを添加して改良
されてもよい。粒剤のための担体は、多孔性物質、例え
ば、軽石、カオリン、海泡石、ベントナイトであっても
よく、非吸着性担体は方解石または砂であってもよい。
追加的に、ドロマイトまたは破砕した植物残渣のような
多種類の前粒状化された無機または有機物質が使用され
てもよい。
【0060】殺有害生物組成物は、使用者によって施用
前に希釈される濃厚形態に製剤されそして輸送されるこ
とが多い。界面活性剤である担体の少量が存在すると、
この希釈工程が容易になる。従って、好適には本発明に
よる組成物中の少なくとも1種の担体は界面活性剤であ
る。例えば、組成物は2種またはそれ以上の担体を含有
してもよく、それらの少なくとも1種は表面活性剤であ
る。
【0061】界面活性剤は、製剤される一般式Iで示さ
れる化合物の性質に依存して、良好な分散性、乳化性お
よび加湿性特性を有する非イオン性、アニオン性、カチ
オン性または両性物質であってもよい。界面活性剤はま
た個々の界面活性剤の混合物も意味してもよい。
【0062】本発明の組成物は、例えば、水和剤、水分
散性粉剤、粉剤、粒剤、溶液剤、乳剤、乳濁剤、懸濁製
剤および煙霧剤として製剤されてもよい。水和剤は通
常、5〜90w/w%の活性成分を含有し、そして通常
は固体不活性担体の外に、3〜10w/w%の分散剤お
よび加湿剤、並びに必要に応じて、0〜10w/w%の
安定化剤および/または浸透剤または固着剤のような他
の添加剤を含有する。粉剤は通常、水和剤と同様の組成
を有するが分散剤を有しない濃厚粉剤として製剤され、
そして野外でさらに固体担体で希釈されて、通常0.5
−10w/w%の活性成分を含有する組成物としてもよ
い。水分散性粒剤および粒剤は通常、0.15mm〜
2.0mmの粒径を有するように製造され、多種類の技
法によって製造されてもよい。一般的に、これらの種類
の粒剤は0.5〜90w/w%の活性成分および0〜2
0w/w%の安定化剤、界面活性剤、徐放調節剤および
結合剤のような添加剤を含有する。いわゆる「乾燥フロ
アブリル散剤」は比較的高い濃度の活性成分を有する比
較的小さい顆粒からなる。乳剤は通常、溶媒または溶媒
の混合物の外に、1〜80w/v%の活性成分、2〜2
0w/v%の乳化剤および0〜20w/v%の安定化
剤、浸透剤および腐食阻止剤のような他の添加剤を含有
する。懸濁製剤は通常、安定な、非沈降性フロアブル剤
を得るように摩砕され、そして通常5〜75w/v%の
活性成分、0.5〜15w/v%の分散剤、0.1〜1
0w/v%の保護コロイドおよびチキソトロピー剤のよ
うな懸濁化剤、0〜10w/v%の消泡剤、腐食阻止
剤、安定化剤、浸透剤および固着剤のような他の添加
剤、並びに水または活性成分が実質的に不溶である有機
液体を含有し;一定の有機固体または無機塩は、沈降お
よび晶出の防止を助成するためまたは水に対する凍結防
止剤として製剤中に溶解して存在してもよい。
【0063】水性分散剤および乳濁剤、例えば、本発明
による製剤を水で希釈して得られる組成物も本発明の範
囲内にある。
【0064】本発明による化合物の保護活性の持続期間
を向上させる際に特に興味を起こさせるものは、保護さ
れるべき植物の環境中への殺有害生物化合物の徐放を提
供する担体の使用である。
【0065】活性成分の生物学的活性はまた、噴霧希釈
剤中にアジュバントを含ませることによって増強するこ
とができる。アジュバントとは、本明細書では、活性成
分の生物学的活性を増強するがそれ自体は顕著には生物
学的に活性でない物質と定義される。アジュバントは、
補製剤化剤(coformulant)または担体とし
て製剤中に包含されるか、或いは活性成分を含有する製
剤と一緒に噴霧タンクに添加することができる。
【0066】商品として、組成物は好適には濃厚形態で
あってもよく、他方、末端使用者は一般的に希釈組成物
を利用する。組成物は0.001%までの活性成分の濃
度に希釈されてもよい。薬量は通常0.01〜10kg
a.i./haの範囲内である。
【0067】本発明による製剤の例は次の通りである: 乳剤(EC) 活性成分 実施例1の化合物 30%(w/v) 乳化剤 Atlox(商標)4856B/ 5%(w/v) Atlox(商標)4858B1) 溶媒 Shellsol(商標)A2) 全量 1000ml 懸濁製剤(SC) 活性成分 実施例1の化合物 50%(w/v) 分散化剤 Soprophor(商標)FL3) 3%(w/v) 消泡剤 Rhodorsil(商標)4223) 0.2%(w/v) 構造剤 Kelzan(商標)S4) 5%(w/v) 殺菌剤 Proxel(商標)5) 0.1%(w/v) 水 全量 1000ml 水和剤(WP) 活性成分 実施例1の化合物 60%(w/w) 加湿剤 Atlox(商標)49951) 2%(w/w) 分散化剤 Witcosperse(商標) 3%(w/w) D−606) 担体/増量剤 Kaolin 35%(w/w) 水分散性粒剤(WG) 活性成分 実施例1の化合物 50%(w/w) 分散化剤/ Witcosperse(商標) 8%(w/w) 結合剤 D−4506) 加湿剤 Morwet(商標)EFW6) 2%(w/w) 消泡剤 Rhodorsil(商標)EP67033) 1%(w/w) 崩壊剤 Agrimer(商標)ATF7) 2%(w/w) 担体/増量剤 Kaolin 35%(w/w) 名称 アイデンティティー Agrimer(商標)ATF7) N−ビニル−2−ピロリドンの橋かけホモポリマー Atlox(商標)4856B/Atlox(商標)4
858B1) アルキルアリールスルホン酸カルシウム、脂肪族アルコ
ールエトキシレートおよび軽芳香族化合物を含有する混
合物/アルキルアリールスルホン酸カルシウム、脂肪族
アルコールエトキシレートおよび軽芳香族化合物を含有
する混合物 Atlox(商標)49951) ポリオキシエチレンアルキルエーテル Kelzan(商標)S4) キサンタンガム Morwet(商標)EFW6) ホルムアルデヒド縮合物 プロピレングリコール Proxel(商標)5) 20%1,2−ベンイソチアゾリン−3−オンを含有す
るジプロピレングリコール水溶液 Rhodorsil(商標)4223) ポリジメチルシロキサンの非イオン水性エマルジョン Rhodorsil(商標)EP67033) カプセル封じシリコーン Shellsol(商標)A2)−C10芳香族炭化水素の混合物 Soprophor(商標)FL3) ポリオキシエチレンポリアリールフェニルエーテルリン
酸アミン塩 Witcosperse(商標)D−4506) 縮合ナフタレンスルホン酸のナトリウム塩およびアルキ
ルスルホネートの混合物 Witcosperse(商標)D−606) 縮合ナフタレンスルホン酸のナトリウム塩およびアルキ
ルアリールポリオキシアセテートの混合物1) ICI Surfactants社から入手可能2) Deutsche Shell AG社から入手可
3) Rhone−Poulenc社から入手可能4) Kelco Co.社から入手可能5) Zeneca社から入手可能6) Witco社から入手可能7) International Specialit
y Products社から入手可能 本発明の組成物はまた、生物学的活性を有する他の化合
物、例えば、同様なまたは補足的な殺菌・殺カビ活性を
有する化合物或いは植物成長調節性、除草性または殺虫
性活性を有する化合物を含んでなることができる。
【0068】殺菌・殺カビ剤のこれらの混合物は、一般
式Iで示される化合物単独よりも広いスペクトルを有す
ることができる。さらに、他の殺菌・殺カビ剤は、一般
式Iで示される化合物の殺菌・殺カビ活性に相乗効果を
有することができる。
【0069】他の殺菌・殺カビ化合物の例は、アニラジ
ン、アゾキシストロビン、ベナラキシル、ベノミル、ビ
ナパクリル、ビテルタノール、ブラストサイジン S、
ボルドー混合物、ブロモコナゾール、ブピリマート、カ
プタフォール、カプタン、カルベンダジン、カルボキシ
ン、カルプロパミド、クロルベンゾチアゾン、クロロタ
ロニル、クロゾリナート、オキシ塩化銅および硫酸銅の
ような銅含有化合物、シクロヘキシミド、シモキサニ
ル、シプロフラン、シプロコナゾール、シプロジニル、
ジクロフルアミド、ジクロン、ジクロラン、ジクロブト
ラゾール、ジクロシメット、ジクロメジン、シエトフェ
ンカルブ、ジフェノコナゾール、ジフルメトリム、ジメ
チリモール、ジメトモルフ、ジニコナゾール、ジノカッ
プ、ジタリムフォス、ジチアノン、ドデモルフ、ドジ
ン、エジフェンホス、エポキシコナゾール、エタコナゾ
ール、エチリモール、エトリジアゾール、ファモキサド
ン、フェナパニル、フェナリモール、フェンブコナゾー
ル、フェンフラン、フェンヘキサミド、フェンピクロニ
ル、フェンプロピジン、フェンプロピモルフ、フェンチ
ン、酢酸フェンチン、水酸化フェンチン、フェリムゾ
ン、フルアジナム、フルジオキソニル、フルメトベル、
フルキンコナゾール、フルシラゾール、フルスルファミ
ド、フルトラニル、フルトリアフォール、フォルペッ
ト、ホセチル−アルミニウム、フベリダゾール、フララ
キシル、フラメトリル、グアザチン、ヘキサコナゾー
ル、イマザリル、イミノクタジン、イプコナゾール、ゾ
ール、イプロジオン、イソプロチオラン、カスガマイシ
ン、キタジン P、クレソキシム−メチル、マンコゼ
ブ、マネブ、メパニピリム、メプロニル、メタラキシ
ル、メタコナゾール、メトフロキサム、ミクロブタニ
ル、ネオアソジン、ジメチルジチオカルバミン酸ニッケ
ル、ニトロタルイソプロピル、ヌアリモール、オフラ
ス、有機水銀化合物、オキサジキシル、オキサモカル
ブ、ペンコナゾール、ペンシクロン、フェナジンオキシ
ド、フタリド、ポリオキシン D、ポリラム、プロベナ
ゾール、プロクロラズ、プロシミドン、プロパモカル
ブ、プロピコナゾール、プロピネブ、ピラゾホス、ピリ
フェノックス、ピリメタニル、ピロキロン、ピロキシフ
ル、キノメチオナート、キノキシフェン、キントゼン、
スピロキサミン、SSF−126、SSF−129、ス
トレプトマイシン、硫黄、テベコナゾール、テクロフタ
ラム、テクナゼン、テトラコナゾール、チアベンダゾー
ル、チフルザミド、チオファナート−メチル、チラン、
トルクロホスメチル、トリフルアニド、トリアジメフォ
ン、トリアジメノール、トリアズブチル、トリアゾキシ
ド、トリシクラゾール、トリデモルフ、トリフルミゾー
ル、トリフォリン、トリチコナゾール、バリダマイシン
A、ビンクロゾリン、XRD−563,ザリラミド、
ジネブ、ジラムである。
【0070】さらに、本発明による補製剤(co−fo
rmulation)は、式Iで示される少なくとも一
種の化合物並びに昆虫、雑草または植物病を防除するか
或いは植物中に宿主耐性を誘発するのに適する、以下の
種類の生物学的防除剤、例えば、ウイルス、細菌、線
虫、菌類、および他の微生物のいずれかを含有してもよ
い。かかる生物学的防除剤の例は、バチルス・チューリ
ンギエンシス(Bacillus thuringie
nsis)、ベルチキリウム・レカニイ(Vertic
illium lecanii)、アウトグラフィカ・
カリホルニカ NPV(Autographica c
alifornica NPV)、ボーベリア・バシア
ナ(Beauvaria bassiana)、アンペ
ロミセス・キスクアリス(Ampelomyces q
uisqualis)、枯草菌(Bacillus s
ubtilis)、シュドモナス・フルオレセンス(P
seudomonas fluorescens)、ス
トレプトミセス・グリセオビリジス(Streptom
yces griseoviridis)およびトリコ
デルマ・ハルジアヌム(Trichoderma ha
rzianum)である。
【0071】さらに、本発明による製剤は、式Iで示さ
れる少なくとも一種の化合物並びに例えばニコチン酸も
しくはそれらの誘導体、2,2−ジクロロ−3,3−ジ
メチルシクロプロピルカルボン酸またはBIONのよう
な植物中に全身性獲得耐性を誘発する化学試薬を含有し
てもよい。
【0072】一般式Iで示される化合物は、種子伝染
病、土壌伝染病もしくは茎葉菌類病から植物を保護する
ための土壌、泥炭または他の発根媒体と混合することが
できる。
【0073】本発明はもっとさらに、上記の一般式Iで
示される化合物または上記の組成物の殺菌・殺カビ剤と
しての使用、並びに例えば菌類の攻撃を受けやすいかま
たは受けた植物、かかる植物の種子或いはかかる植物が
生育しているかまたは生育されることになっている媒体
であってもよい所在場所を、かかる化合物または組成物
で処理することを含んでなってもよい所在場所の菌類を
防除する方法を提供する。
【0074】本発明は、作物および観賞植物を菌類の攻
撃から保護するのに広い適用性を有する。保護されても
よい典型的な作物として、つるもの、コムギとオオムギ
のような穀物、イネ、テンサイ、トップ・フルーツ(t
op fruit)、ピーナッツ、ポテトおよびトマト
が挙げられる。保護作用の持続期間は通常、選択された
個々の化合物、およびその衝撃が通常適切な製剤の使用
によって軽減される気候のような種々の外部要因に依存
する。
【0075】以下の実施例によってさらに本発明につい
て説明する。しかし、本発明は、下記の特定の実施例だ
けに限定されるものではないと理解されるべきである。
【0076】
【実施例】実施例1 6−(2−クロロ−6−フルオロフェニル)−5−メチ
ル−7−(4−メチルピペリジン−1−イル)−[1,
2,4]−トリアゾロ[1,5a]ピリミジン1A
[6−(2−クロロ−6−フルオロフェニル)−7−
(4−メチルピペリジン−1−イル)−1,2,4−ト
リアゾロ[1,5a]ピリミジン−5−イル]−マロン
酸ジエチル 水素化ナトリウム(鉱油中の50%分散液の0.27
g、5.65ミリモル)をマロン酸ジエチル(20m
l)に添加する。混合物をアセトニトリルで希釈し、そ
して6−(2−クロロ−6−フルオロフェニル)−5−
クロロ−7−(4−メチルピペリジン−1−イル)−
[1,2,4]−トリアゾロ[1,5a]ピリミジン
(米国特許第5,593,996号明細書に従って得
た、2.0g、4.71ミリモル)を添加する。反応混
合物を60℃まで加熱し、20時間撹拌する。塩化アン
モニウム水溶液(50ml)を添加し、混合物を希塩酸
で酸性化する。反応混合物を酢酸エチル(3×50m
l)で抽出する。合併した有機相を乾燥し、濃縮する。
残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカ、トルエン:
酢酸エチル、9:1)によって精製する。純粋な生成物
を融点162−163℃のタン(tan)結晶(0.9
5g)として得る。
【0077】1B 6−(2−クロロ−6−フルオロフ
ェニル)−5−メチル−7−(4−メチルピペリジン−
1−イル)−[1,2,4]−トリアゾロ[1,5a]
ピリミジン 1A (0.5g、1ミリモル)および濃塩酸の混合物を
80℃で24時間加熱する。反応混合物を冷却し、水酸
化ナトリウム水溶液の添加によってpHを5に調節す
る。反応混合物を酢酸エチルで抽出する。合併した有機
相を乾燥し、濃縮する。残渣をカラムクロマトグラフィ
ー(シリカ、トルエン:酢酸エチル、2:1)によって
精製する。純粋な生成物を融点177−178℃のタン
(tan)結晶(0.27g)として得る。
【0078】実施例2〜22 以下の実施例(表1;構造および融点)を実施例1と同
様に合成する。
【0079】
【表1】
【0080】生物学的研究 種々の植物病原性菌類の系列希釈試験法における試験化
合物による90%を超える阻止率のための有効薬量の決
定 ED>90(ffective osis(有効薬
量)>90%)−値は、プレート当たり24個または4
8個のウエルを持つMicrotiterプレートを使
用する系列希釈試験法によって決定する。栄養溶液中の
試験化合物の希釈およびウエルへの分配は、TECAN
RSP 5000 RoboticSample P
rocessorによって行う。以下の試験化合物の濃
度を使用する:0.05、0.10、0.20、0.3
9、0.78、1.56、3.13、6.25、12.
50、25.00、50.00および100.00μg
/ml。栄養溶液の調製のために、V8野菜ジュース
(333ml)を炭酸カルシウム(4.95g)と混合
し、遠心分離し、上澄液(200ml)を水(800m
l)で希釈して、121℃で30分間オートクレーブす
る。
【0081】各接種物(褐斑病菌アルテルナリア・ソラ
ニ(Alternaria solani)、ALTE
SO;灰色かび病菌ボトリチス・キネレア(Botry
tis cinerea)、BOTRICI;ふ枯病菌
レプトスファエリア・ノドルム(Leptosphae
ria nodorum)、LEPTNO;疫病菌フィ
トフトラ・インフェスタンス(Phytophthor
a infestans)、PHYTIN;網斑病菌ピ
レノフォラ・テレス(Pyrenophoratere
s)、PYRNTE;紋枯病菌リゾクトニア・ソラニ
(Rhizoctonia solani)、RHIZ
SOは菌類の胞子懸濁液(50ml、5×10/m
l)または菌類の寒天培養物の寒天スライス(6mm)
としてウエル中に添加する。
【0082】適切な温度(18−25℃)で6〜12日
間培養した後、ED>90値をプレートの目視検査によ
って決定する。10%未満の菌糸体増殖が観察される希
釈系列の最低濃度を、ED>90値と規定する(表I
I;n.t.=試験せず)。
【0083】
【表2】
【0084】なお、本発明の主たる特徴および態様を以
下に記載する。
【0085】1.一般式I
【0086】
【化16】
【0087】式中、R1は場合により置換されたアルキ
ル、アルケニル、アルキニル、アルカジエニル、アリー
ル、ヘテロアリール、シクロアルキル、ビシクロアルキ
ルまたはヘテロシクリル基を表し、R2は水素原子また
は場合により置換されたアルキル、アルケニル、アルキ
ニル、アルカジエニル、アリール、ヘテロアリール、シ
クロアルキル、ビシクロアルキルもしくはヘテロシクリ
ル基を表すか、或いはR1およびR2は、介在する窒素原
子と一緒になって、場合により置換された複素環式環を
表し、R3はアルキル基を表し、R4は水素またはアルキ
ルもしくはアリール基を表し、Lはハロゲン原子または
場合により置換されたアルキルもしくはアルコキシ基を
表し、AはNまたはCR5、ここでR5はR4について示
された意味を有する、を表し、そしてnは0または1〜
5の整数である、で示される化合物。
【0088】2.R3がメチル基を表す上記1に記載の
化合物。
【0089】3.R1が直鎖状もしくは分岐鎖状のC1
6−アルキル、C3-7−シクロアルキル、直鎖状もしく
は分岐鎖状のC1−C6−ハロアルキルまたは直鎖状もし
くは分岐鎖状のC2−C6−アルケニルを表し、そしてR
2が水素またはC1−C6−アルキルを表すか、或いはR1
およびR2が、隣接する窒素原子と一緒になって、場合
により一つまたは二つのC1−C6−アルキル基で置換さ
れている5または6個の炭素原子を持つ複素環式環を表
す、上記1または2に記載の化合物。
【0090】4.AがNであり、そしてR4が水素であ
る、上記1〜3のいずれかに記載の化合物。
【0091】5.R1およびR2が、隣接する窒素原子と
一緒になって、ピペリジン−1−イルおよび4−メチル
ピペリジン−1−イルから選ばれた複素環式基を表す、
上記1〜4のいずれかに記載の化合物。
【0092】6.式IA
【0093】
【化17】
【0094】式中、R1およびR2が上記の意味を有し、
そしてL1、L2およびL3が各々独立して水素、フッ素
または塩素を表し、それらの少なくとも一つがフッ素ま
たは塩素である、で示される上記1〜5のいずれかに記
載の化合物。
【0095】7.式Iで示される以下の化合物:6−
(2−クロロ−6−フルオロフェニル)−5−メチル−
7−(4−メチルピペリジン−1−イル)−[1,2,
4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン;6−(2−
フルオロフェニル)−5−メチル−7−(4−メチルピ
ペリジン−1−イル)−[1,2,4]トリアゾロ
[1,5−a]−ピリミジン;6−(2−クロロフェニ
ル)−5−メチル−7−(4−メチルピペリジン−1−
イル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]−ピ
リミジン;6−(2−クロロ−6−フルオロフェニル)
−5−メチル−7−(N,N−ジエチルアミノ)−
[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]−ピリミジ
ン;6−(2−クロロ−6−フルオロフェニル)−5−
メチル−7−(N−エチルアミノ)−[1,2,4]ト
リアゾロ[1,5−a]−ピリミジン;6−(2−クロ
ロ−6−フルオロフェニル)−5−メチル−7−(N−
(2,2,2−トリフルオロエチル)−アミノ)−
[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン;
6−(2,6−ジフルオロフェニル)−5−メチル−7
−(4−メチルピペリジン−1−イル)−[1,2,
4]トリアゾロ[1,5−a]−ピリミジン;6−
(2,6−ジクロロフェニル)−5−メチル−7−(4
−メチルピペリジン−1−イル)−[1,2,4]トリ
アゾロ[1,5−a]−ピリミジン;6−(2−クロロ
−6−フルオロフェニル)−5−メチル−7−(N−イ
ソプロピルアミノ)−[1,2,4]トリアゾロ[1,
5−a]−ピリミジン;6−(2−クロロ−6−フルオ
ロフェニル)−5−メチル−7−(N−シクロペンチル
アミノ)−[1,2,4]トリアゾロ−[1,5−a]
ピリミジン;6−(2,6−ジフルオロフェニル)−5
−メチル−7−(N,N−ジエチルアミノ)−[1,
2,4]トリアゾロ[1,5−a]−ピリミジン;6−
(2−クロロ−6−フルオロフェニル)−5−メチル−
7−(N−エチル−N−2−メチルアリル−アミノ)−
[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン;
6−(2,4,6−トリフルオロフェニル)−5−メチ
ル−7−(4−メチルピペリジン−1−イル)−[1,
2,4]トリアゾロ[1,5−a]−ピリミジン;
(2,4,6−トリフルオロフェニル)−5−メチル−
7−(ピペリジン−1−イル)−[1,2,4]トリア
ゾロ[1,5−a]ピリミジン;(2−クロロ−6−フ
ルオロフェニル)−5−メチル−7−(ピペリジン−1
−イル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]−
ピリミジン;(2−フルオロフェニル)−5−メチル−
7−(ピペリジン−1−イル)−[1,2,4]トリア
ゾロ[1,5−a]ピリミジン;6−(2−クロロ−6
−フルオロフェニル)−5−メチル−7−(N−(1,
1,1−トリフルオロプロポ−2−イル)−アミノ)−
[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン;
6−(2,6−ジフルオロフェニル)−5−メチル−7
−(N−(1,1,1−トリフルオロプロポ−2−イ
ル)−アミノ)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−
a]ピリミジン;6−(2,4,6−トリフルオロフェ
ニル)−5−メチル−7−(N−(1,1,1−トリフ
ルオロプロポ−2−イル)−アミノ)−[1,2,4]
トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン;6−(2,4,
6−トリフルオロフェニル)−5−メチル−7−(N,
N−ジエチルアミノ)−[1,2,4]トリアゾロ
[1,5−a]−ピリミジン;6−(2,4,6−トリ
フルオロフェニル)−5−メチル−7−(N−エチルア
ミノ)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリ
ミジン。
【0096】8.(a)式II
【0097】
【化18】
【0098】(式中、A、R1、R2、R4、Lおよびn
は式Iについて示された意味を有し、そしてHalはハ
ロゲン原子を表す)で示される5−ハロ−アゾロピリミ
ジンを、マロン酸アルキルで、塩基の存在下で処理し、
(b)式III
【0099】
【化19】
【0100】(式中、R1、R2、R4、A、Lおよびn
は上記1〜7に記載の意味を有し、そしてRはアルキル
基を表す)で示される得られたアミノアゾロピリミジン
−5−イルマロン酸エステルを、酸の存在下で加熱す
る、ことを含んでなる、R3がメチル基を表す式Iで示
される化合物の製造方法。
【0101】9.R、R1、R2、R4、A、Lおよびn
が上記1〜8に記載の意味を有する式IIIで示される
化合物。
【0102】10.担体、および活性剤として上記1〜
7のいずれか一項に記載の式Iで示される少なくとも一
種の化合物を含んでなる殺菌・殺カビ組成物。
【0103】11.所在場所(locus)を、上記1
〜7のいずれか一項に記載の式Iで示される化合物また
は上記10に記載の組成物で処理することを含んでな
る、所在場所の菌類を防除する方法。
【0104】12.上記1〜7のいずれかに記載の式I
で示される化合物または上記10に記載の組成物の殺菌
・殺カビ剤としての使用。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式I 【化1】 式中、R1は場合により置換されたアルキル、アルケニ
    ル、アルキニル、アルカジエニル、アリール、ヘテロア
    リール、シクロアルキル、ビシクロアルキルまたはヘテ
    ロシクリル基を表し、R2は水素原子または場合により
    置換されたアルキル、アルケニル、アルキニル、アルカ
    ジエニル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキ
    ル、ビシクロアルキルもしくはヘテロシクリル基を表す
    か、或いはR1およびR2は、介在する窒素原子と一緒に
    なって、場合により置換された複素環式環を表し、R3
    はアルキル基を表し、R4は水素またはアルキルもしく
    はアリール基を表し、Lはハロゲン原子または場合によ
    り置換されたアルキルもしくはアルコキシ基を表し、A
    はNまたはCR5、ここでR5はR4について示された意
    味を有する、を表し、そしてnは0または1〜5の整数
    である、で示される化合物。
  2. 【請求項2】 (a)式II 【化2】 (式中、A、R1、R2、R4、Lおよびnは式Iについ
    て示された意味を有し、そしてHalはハロゲン原子を
    表す)で示される5−ハロ−アゾロピリミジンを、マロ
    ン酸アルキルで、塩基の存在下で処理し、(b)式II
    I 【化3】 (式中、R1、R2、R4、A、Lおよびnは請求項1に
    記載の意味を有し、そしてRはアルキル基を表す)で示
    される得られたアミノアゾロピリミジン−5−イルマロ
    ン酸エステルを、酸の存在下で加熱する、ことを含んで
    なる、R3がメチル基を表す式Iで示される化合物の製
    造方法。
  3. 【請求項3】 担体、および活性剤として請求項1に記
    載の式Iで示される少なくとも一種の化合物を含んでな
    る殺菌・殺カビ組成物。
  4. 【請求項4】 所在場所(locus)を、請求項1に
    記載の式Iで示される化合物または請求項3に記載の組
    成物で処理することを含んでなる所在場所の菌・カビ類
    を防除する方法。
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