JP2006518704A - チューブライシン、その製造方法、及び、チューブライシン製剤 - Google Patents

チューブライシン、その製造方法、及び、チューブライシン製剤 Download PDF

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Abstract

本発明は、下記の一般式の化合物(チューブライシン)に関するものであり、

R、R、R、R、R、R、R、R、R、R、R10、R11、S、T、U、V、W、X、Y及びZは、次の意味を持つ:
R=H、C1−4アルキル、アリール、OR、NR又はNH−(CH)2−4
=H、C1−6アルキル又はアリール
=H、C1−6アルキル又はアリール
S=H、Hal、NO又はNHR
U=H、Hal、NO又はNHR
=H、HCO又はC1−4アルキル−CO
T=H又はOR
=H、C1−4アルキル、アリール、COR、P(O)(OR)又はSO
=C1−6アルキル、アルケニル、アリール又はヘテロアリール
=H、C1−4アルキル又は金属イオン
V=H、R、Hal又は(W=Oの場合)O
=H、C1−4アルキル又はCOR
=C1−4アルキル、アルケニル又はアリール、
W=H又はC1−4アルキル又は(V=Oの場合)O
X=H、C1−4アルキル、アルケニル又はCHOR
=H、C1−4アルキル、アルケニル、アリール又はCOR10
10=C1−6アルキル、アルケニル、アリール又はヘテロアリール
Y=(Z=CH又はCOR11の場合)自由電子対又は(Z=CHの場合)O
11=C1−4アルキル、CF又はアリール、及び/又は
Z=(Y=0又は自由電子対の場合)CH、又は(Y=自由電子対の場合)COR11である。

Description

本発明は、新しいチューブライシン、その製造方法、及び、特に細胞増殖抑制薬として、チューブライシンを含有する薬剤に関する。
チューブライシン(tubulysins)は、次の一般式の化合物として知られている。(例えば、非特許文献1及び特許文献1参照)
DE19638870A1, H. Reichenbach, G. Hofle, F. Sasse, H. Steinmetz (GBF), 1996 F. Sasse, H. Steinmetz, J. Heil, G. Hofle, H. Reichenbach, J. Antibiot. 2000, 53, 579-558
本発明の課題は、新しいチューブライシン、その製造方法、及び、特に細胞増殖抑制薬として、チューブライシンを含有する薬剤を提供することにある。
本発明の態様は、次の一般式Iの化合物(チューブライシン)に関するものである。
式中、
R、R、R、R、R、R、R、R、R、R、R10、R11、S、T、U、V、W、X、Y及びZはそれぞれ下記の意味を持つ。

R=H、アルキル、アリール、OR、NR又は、NH−(CH2−4

=H、アルキル又はアリール、
=H、アルキル又はアリール、
S=H、Hal、NO又はNHR
U=H、Hal、NO又はNHR
=H、HCO又はC1−4アルキル−CO、
T=H又はOR
=H、アルキル、アリール、COR、P(O)(OR又はSO
=アルキル、アルケニル、アリール又はヘテロアリール、
=H、アルキル又は金属イオン、
V=H、OR、Hal又はO(Wと共に)、
=H、アルキル又はCOR
=アルキル、アルケニル又はアリール
W=H又はアルキル又はO(Vと共に)、
X=H、アルキル、アルケニル又はCHOR
=H、アルキル、アルケニル、アリール又はCOR10
10=アルキル、アルケニル、アリール又はヘテロアリール、
Y=(Z=CH又はCOR11の場合)自由電子対又は(Z=CHの場合)O、
11=アルキル、CF、又はアリール、及び/又は、
Z=(Y=O又は自由電子対の場合)CH又は(Y=自由電子対の場合)COR11
アルキルは、分枝、非分枝又は環状のC1−20アルキル、特にC1−7アルキル、好ましくはC1−6アルキル及びより好ましくはC1−4アルキル、特にメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチルである。シクロアルキルは、リング中に好ましくは3〜8個の炭素原子を持つ。
アルケニル基は、分枝、非分枝又は環状のC2−20アルケニル、特にC2−7アルケニル、好ましくはC2−6アルケニル及びより好ましくはC2−4アルケニル、特にビニル、アリル、プロペン−1−イル、プロペン−2−イル、ブタ−1−エン−1−イル、ブタ−1−エン−2−イル、ブタ−1−エン−3−イル、ブタ−1−エン−4−イル、ブタ−2−エン−1−イル、ブタ−2−エン−2−イル、2−メチル−プロペン−1−イル、2−メチル−プロペン−3−イルである。シクロアルケニルは、好ましくはリング中に3〜8個の炭素原子をもつ。アルケニル基中の二重結合の数は1〜3個である。
アリールは、フェニル、ナフチル及びビフェニルイルでありえる。
ヘテロアリールは、フリル、チエニル、イミダゾリル、インドリル、ピリジニル、ピロリル、チアゾリル、オキサゾリル及びピリミジニルでありえる。
アルキル、アルケニル、アリール及びヘテロアリールは、置換されなくても、又は置換されてもよい。したがって、それらは、C1−3アルキル、C1−3アルコキシ、ヒドロキシ、アミノ(NH)及びニトロ(NO)により形成された基から、1〜3個の置換基を任意の位置に持つことができる。
本発明に基づく化合物は、したがって、以下を有する。
R、R、R、R、R、R、R10及び/又はR11=非置換の又は置換したフェニル、特にC1−4アルキル置換フェニル、
=C1−4アルキル、C2−6アルケニル又はピリジル、
及び/又はX=C2−4アルケニル、
=アルカリ金属イオン、特にNaイオン、又はアルカリ土類金属イオン、
及び/又はR=C2−4アルケニル、及び/又は、
10=C2−6アルケニル、特にC2−4アルケニル、又はピリジル。
本発明の更なる態様(スキーム1)は、一般式Iの化合物(タイプ7)の製造方法に関し、式中、R=OR、R=H、S=U=H、T=H又はOH、V=OR、R=COR、R=アルキル、好ましくはC1−4アルキル、特にメチル、W=H、X=CHOR、R=H、Y=自由電子対、及びZ=CHである。この方法において、次の一般式IIの化合物(タイプ1、2、3、4、5又は6)は、
式中、X=CHOR、R=COR10、R10=アルキル及び特にC1−6アルキルであり、さもなければ、前述した意味を持つものであり、酸性溶媒中でエステル開裂して、前述の意味を持つ一般式Iの化合物が得られる。
本発明の製造方法において、エステルの開裂は、有機溶媒中、特にジオクサン中で、酸、特に塩化水素の存在下、及び/又は昇温下に遂行することができる。
本発明の更なる態様(スキーム1)は一般式Iの化合物(タイプ8)の製造方法に関するもので、式中、R=OR、R=H、S=U=H、T=H又はOH、V=OR、R=COR、R=アルキル及び特にC1−4アルキル、特にメチル、W=H、X=H、Y=自由電子対、及びZ=CHである。この方法において、一般式IIの化合物(タイプ1、2、3、4、5又は6)は、式中、X=CHOR、R=COR10、R10=アルキル及び特にC1−6アルキルであり、さもなければ、前述の意味を持つものであり、アセタール開裂して、前述の意味を持つ一般式Iの化合物が得られる。
本発明の方法において、アセタール開裂は、酸性の溶媒中で、特に塩酸の存在下に、及び/又は昇温下に遂行することができる。
本発明の更なる態様(スキーム1)は、一般式Iの化合物(タイプ9)の製造方法に関するもので、式中、R=OR、R=H、S=U=H、T=H又はOH、V=OR、R=H、W=H、X=CHOR、R=COR10、R10=アルキル及び特にC1−6アルキル、Y=自由電子対、及び、Z=CHである。この方法において、一般式IIの化合物(タイプ1、2、3、4、5又は6)は、式中、V=OR、R=COR、R=アルキル、好ましくはC1−4アルキル、特にメチルであり、さもなければ、前述した意味を持つものであり、弱アルカリ性の溶媒中でエステル開裂して、前述の意味を持つ一般式Iの化合物が得られる。
本発明の方法において、エステルの開裂は、有機溶媒中、特に親水性有機溶媒中、好ましくはアルコール、特にメタノールの中で、弱塩基、特にNHの存在下に遂行することができる。
本発明の更なる態様(スキーム1)は、一般式Iの化合物(タイプ10)の製造方法に関するものであり、式中、R=OR、R=H、S=U=H、T=H又はOH、V=OR、R=H、W=H、X=H、Y=自由電子対、及びZ=CHである。この方法において、一般式IIの化合物(タイプ1、2、3、4、5又は6)は、式中、V=OR、R=COR、R=アルキル、好ましくはC1−4アルキル、特にメチル、X=CHOR、R=COR10、R10=アルキル及び特にC1−6アルキルであり、さもなければ、前述した意味を持つものであり、強アルカリ性溶媒中で、エステルの二重開裂をして、前述の意味を持つ一般式Iの化合物が得られる。
本発明の方法において、エステルの二重開裂は、有機溶媒中、特に親水性有機溶媒、好ましくはアルコール、特にメタノール中で、強塩基、特にアルカリ金属水酸化物、好ましくは水酸化ナトリウムの存在下に遂行することができる。
本発明の更なる態様(スキーム1)は、次の一般式IIIの化合物(タイプ11)の製造方法に関するものであり、
一般式Iにおいて、式中、R=OR、R=H、S=U=H、T=H又はOR、R=H、Xと共にV=CHO−架橋、W=H、Y=自由電子対、及びZ=CHである。この方法において、一般式IIの化合物(タイプ1、2、3、4、5又は6)は、式中、X=CHOR、R=COR10、R10=アルキル及び特にC1−6アルキル、V=OR、R=COR、R=アルキル、好ましくはC1−4アルキル、特にメチルであり、さもなければ、前述した意味を持つものであり、酸性溶媒中でのエステルの二重開裂により環を形成して、前述の意味を持つ上記一般式の化合物が得られる。
本発明の方法において、環の形成は、水溶液中で、無機酸、好ましくは塩酸の存在下で、加熱下に遂行することができる。
更なる態様(スキーム2)は、一般式Iの化合物(タイプ12)の製造方法に関するもので、式中、R=OR、R=H、S=U=H、T=H又はOR、R=COR、R=アルキル及び特にC1−6アルキル、アルケニル及び特にC2−6アルケニル、アリール又はヘテロアリール、V=OR、R=COR、R=アルキル、好ましくはC1−4アルキル、特にメチル、W=H、X=CHOR、R=COR10、R10=R、Y=自由電子対、及びZ=CHである。この方法において、次の一般式IVの化合物(タイプ7)は、
式中、X=CHOR、R=Hであり、さもなければ、前述の意味を持つものであり、アシル化して、前述の意味を持つ一般式Iの化合物が得られる。
本発明の方法において、アシル化は、ハロゲン化アシル、特に塩化アシルを用いて、及び/又は弱塩基、特に弱有機塩基、好ましくは第三級アミン、特にトリエチルアミンの存在下に、遂行することができる。
本発明の更なる態様(スキーム2)は、一般式Iの化合物(タイプ13)の製造方法に関するもので、式中、R=OR、R=H、S=U=H、T=H又はOR、R=H、V=OR、R=COR、R=アルキル、好ましくはC1−4アルキル、特にメチル、W=H、X=CHOR、R=COR10、R10=アルキル及び特にC1−6アルキル、アルケニル及び特にC2−6アルケニル、アリール又はヘテロアリール、Y=自由電子対、及びZ=CHである。この方法において、加水分解が、本発明の生成物にアルカリ溶媒中で遂行され、ここで、T=OR、R=COR及びR=アルキル及び特にC1−6アルキル、アルケニル及び特にC2−6アルケニル、アリール又はヘテロアリールであり、前述の意味を持つ一般式Iの化合物が得られる。
本発明の方法において、加水分解は、アンモニアを用いて遂行することができる。
本発明の更なる態様(スキーム3)は、一般式Iの化合物(タイプ14)の製造方法に関するもので、式中、R=DR、R=H、S=U=H、T=H又はOH、V=OR、R=COR、R=アルキル、好ましくはC1−4アルキル、特にメチル、W=H、X=CHOR、R=アルキル及び特にC1−4アルキル、アルケニル及び特にC2−6アルケニル又はアリール、Y=自由電子対、及びZ=CHである。この方法において、一般式IIの化合物(タイプ1、2、3、4、5又は6)がエステル開裂し、さらにアルキル化し、前述の意味を持つ一般式Iの化合物が得られる。
本発明の方法において、反応は、化学式ROH(式中、R=アルキル、及び特にC1−4アルキル、アルケニル又はアリール)のアルキル化剤を用いて遂行することができる。
本発明の方法において、反応は、テトラヒドロフラン(THF)中で、p−CH−CSOOHの存在下に、昇温下に遂行することができる。
本発明の更なる態様(スキーム4)は、一般式Iの化合物(タイプ15)の製造方法に関するもので、式中、R=OR、R=H、S=U=H、T=H又はOR、R=H、V=OR、R=H又はCOR、R=アルキル、好ましくはC1−4アルキル、特にメチル、W=H、X=CH、Y=自由電子対、及びZ=CHである。この方法において、一般式IVの化合物(タイプ7)は、式中、X=CHOR、R=Hであり、さもなければ、前述した意味を持ち、還元され、前述の意味を持つ一般式Iの化合物が得られる。
本発明の方法において、還元は、メタノール(MeOH)中で、NaCNBH及びトリフルオロ酢酸を用いて遂行することができる。
発明の更なる態様(スキーム4)は、一般式Iの化合物(タイプ15)の製造方法に関するものであり、式中R=OR、R=H、S=U=H、T=H又はOR、R=H、V=OR、R=H又はCOR、R=アルキル、好ましくはC1−4アルキル、特にメチル、W=H、X=CH、Y=自由電子対、及びZ=CHである。
この方法において、一般式IIIの化合物(タイプ11)は、還元により開環し、又は開環により還元して、前述の意味を持つ一般式Iの化合物が得られる。
本発明の方法において、還元は、アセトニトリル(CHCN)中で、NaCNBH及びMeSiClの存在下に遂行することができる。
本発明の更なる態様(スキーム5)は、一般式Iの化合物(タイプ16)の製造方法に関するものであり、式中、R=OR、R=H、S=U=H、T=H又はOH、V=OR、R=COR、R=アルキル及び特にC1−4アルキル、アルケニル又はアリール、W=H、X=CHOR、R=COR10、R10=アルキル及び特にC1−6アルキル又はアルケニル、Y=自由電子対、及びZ=CHである。この方法において、本発明に基づく一般式Iの化合物(タイプ9)は、式中、V=OR及びR=Hであり、さもなければ、前述した意味を持ち、アシル化して、前述の意味を持つ一般式Iの化合物が得られる。
本発明の方法において、アシル化は、化学式RCOCl(式中、R=アルキル及び特にC1−4アルキル、アルケニル又はアリール)のハロゲン化アシル、特に塩化アシルを用いて、及び/又は、塩基、特に有機塩基、好ましくはトリアルキルアミン、特にトリエチルアミンの存在下に、遂行することができる。
本発明の更なる態様(スキーム5)は、一般式Iの化合物(タイプ17)の製造方法に関するものであり、式中、R=OR、R=H、S=U=H、T=H又はOR、R=H、V=H又はF、W=H、X=CHOR、R=COR10、R10=アルキル及び特にC1−6アルキル又はアルケニル、Y=自由電子対、及びZ=CHである。この方法において本発明に基づく一般式Iの化合物(タイプ9)は、式中、V=OR及びR=Hであり、さもなければ、前述した意味を持ち、を接触水素化、又はフッ素化して、前述の意味を持つ一般式Iの化合物が得られる。
本発明の方法において、V=Hの場合、水素化は、酢酸の存在下に、パラジウム担持炭素を用いて遂行することができ、V=Fの場合、フッ素化は、テトラヒドロフラン中で、DASTを用いて遂行することができる。
本発明の更なる態様(スキーム5)は、一般式Iの化合物(タイプ18)の製造方法に関するもので、式中、R=OR、R=H、S=U=H、T=H又はOR、R=H、Wと共にV=O、X=CHOR、R=COR10、R10=アルキル及び特にC1−6アルキル又はアルケニル、Y=自由電子対、及びZ=CHである。この方法においては、本発明に基づく一般式Iの化合物(タイプ9)は、式中、V=OR及びR=Hであり、さもなければ、前述した意味を持ち、酸化してケトンを形成し、前述の意味を持つ一般式Iの化合物が得られる。
本発明の方法において、酸化は、ジクロロメタン中で、TPAP及びNMOの存在下に遂行させることができる。
本発明の更なる態様(スキーム5)は、一般式Iの化合物(タイプ19)の製造方法に関するもので、式中、R=OR、R=H、S=U=H、T=H又はOH、V=OR、R=H、W=アルキル及び特にC1−4アルキル、X=CHOR、R=COR10、R10=アルキル及び特にC1−6アルキル又はアルケニル、Y=自由電子対、及びZ=CHである。この方法において、本発明に基づく上記方法の生成物(タイプ18)は、グリニャール化合物と反応し、前述した意味を持つ一般式Iの化合物が形成される。
反応は、化学式WMgHal(式中、W=アルキル、特にC1−4アルキル)の有機マグネシウム化合物を用いて遂行することができる。
本発明の更なる態様(スキーム5)は、一般式Iの化合物(タイプ19)の製造方法に関するもので、式中、R=OR、R=H、S=U=H、T=H又はOH、V=OR、R=H、W=アルキル及び特にC1−4アルキル、X=CHOR、R=COR10、R10=アルキル及び特にC1−6アルキル又はアルケニル、Y=自由電子対、及びZ=CHである。この方法において、
(i)第1の工程で、本発明に基づく方法は遂行され、本発明に基づく化合物(タイプ18)が得られ、次いで、
(ii)第2の工程で、本発明に基づいて得られた化合物(タイプ18)は、本発明の更なる方法において反応し、前述した意味を持つ一般式Iの化合物を形成して、該化合物が得られる。
本発明の更なる態様(スキーム6)は、一般式Iの化合物(タイプ20)の製造方法に関するもので、式中、R=OR、R=アルキル及び特にC1−4アルキル又はアルケニル、S=U=H、T=H又はOR、R=H、V=OR、R=COR、R=アルキル、好ましくはC1−4アルキル、特にメチル、W=H、X=CHOR、R=COR10、R10=アルキル及び特にC1−6アルキル、アルケニル及び特にC2−6アルケニル、アリール又はヘテロアリール、Y=自由電子対、及びZ=CHである。この方法により、一般式IIの化合物(タイプ1、2、3、4、5又は6)又は本発明に基づく方法の生成物(タイプ13)は、アルキル化又はアルケニル化して、前述の意味を一般式Iの化合物が得られる。
本発明の方法において、アルキル化又はアルケニル化は、塩化メチレン中で、EDC、ROH(式中、R=アルキル及び特にC1−4アルキル又はアルケニル)、及びDMAPの存在下に遂行することができる。
本発明の更なる態様(スキーム6)は、一般式Iの化合物(タイプ21)の製造方法に関するもので、式中、R=NHR、NH−NR、NHOR又はNH(CH2−4NR、(それぞれ他と独立して)R及びR=H、アルキル及び特にC1−6アルキル又はアリール、S=U=H、T=H又はOR、R=H、V=OR、R=COR、R=アルキル、好ましくはC1−4アルキル、特にメチル、W=H、X=CHOR、R=COR10、R10=アルキル及び特にC1−6アルキル、アルケニル及び特にC2−6アルケニル、アリール又はヘテロアリール、Y=自由電子対、及びZ=CHである。この方法において、一般式II(の化合物タイプ1、2、3、4、5又は6)、又は本発明に基づく方法の生成物(タイプ13)は、化学式RH(Rは前述した意味を持つ)の化合物を用いてアミン化して、前述の意味を持つ一般式Iの化合物が得られる。
本発明に基づく方法において、
(i)塩化メチレン中で、EDCの存在下に、又は、
(ii)THF中で、クロロギ酸イソブチル及びトリエチルアミンの存在下に
遂行することができる。
本発明の更なる態様(スキーム6)は、一般式Iの化合物(タイプ22)の製造方法に関するもので、式中、R=アルキル及び特にC1−4アルキル又はアルケニル、S=U=H、T=H又はOR、R=H、V=OR、R=COR、R=アルキル、好ましくはC1−4アルキル、特にメチル、W=H、X=CHOR、R=COR10、R10=アルキル及び特にC1−6アルキル、アルケニル及び特にC2−6アルケニル、アリール又はヘテロアリール、Y=自由電子対、及びZ=CHである。この方法により、一般式IIの化合物(タイプ1、2、3、4、5又は6)、又は本発明に基づく方法の生成物(タイプ13)は、化学式RLi(式中、Rは前述の意味を持つ)の有機リチウム化合物と反応して、前述の意味を持つ一般式Iの化合物が形成される。
本発明の更なる態様(スキーム6)は、一般式Iの化合物(タイプ23)の製造方法に関するもので、式中、R=1−(2−アミノ−C2−4アルキル)−ピロール−2,5−ジオンのアミノラジカル、S=U=H、T=H又はOR、R=H、V=OR、R=COR、R=アルキル、好ましくはC1−4アルキル、特にメチル、W=H、X=CHOR、R=COR10、R10=アルキル及び特にC1−6アルキル、アルケニル及び特にC2−6アルケニル、アリール又はヘテロアリール、Y=自由電子対、及びZ=CH3である。この方法により、一般式IIの化合物(タイプ1、2、3、4、5又は6)、又は本発明に基づく方法の生成物(タイプ13)は、1−(2−アミノ−C2−4アルキル)−ピロール−2,5−ジオンを用いアミン化して、前述の意味を持つ一般式Iの化合物が得られる。
本発明の方法において、アミン化は、塩化メチレン中で、EDCの存在下に遂行することができる。
本発明の更なる態様(スキーム7)は、一般式Iの化合物(タイプ24)の製造方法に関するもので、式中、R=OR、R=H、S=U=H、T=OR、R=P(O)(OR(式中、R=H又はアルキル、特にC1−4アルキル)、又は、R=SO(式中、R=H、V=OR、R=COR、R=アルキル、好ましくはC1−4アルキル、特にメチル)、W=H、X=CHOR、R=COR10、R10=アルキル及び特にC1−6アルキル、アルケニル、特にC2−6アルケニル、アリール又はヘテロアリール、Y=自由電子対、及びZ=CHである。この方法により、
(i)一般式IIの化合物(タイプ1、2又は3)、又は
(ii)本発明に基づく方法の生成物(タイプ13)、
は、
(a)化学式P(O)(OROH(式中、R=H又はアルキル及び特にC1−4アルキル)の化合物、又は
(b)SO
と反応して、前述の意味を持つ一般式Iの化合物が得られる。
本発明に基づく方法において、変形(a)は、塩化メチレン中でI及びピリジンの存在下に遂行される。
本発明に基づく方法において、変形(b)は、ピリジン−SOを用いて遂行される。
本発明の更なる態様(スキーム7)は、一般式Iの化合物(タイプ25)の製造方法に関するもので、式中、R=OR、R=H、S=U=H、T=OR、R=COR、R=アルキル及び特にC1−4アルキル、アルケニル又はN(R12、R12=アルキル、V=OR、R=COR、R=アルキル、好ましくはC1−4アルキル、特にメチル、W=H、X=CHOR、R=COR10、R10=アルキル、特にC1−6アルキル、アルケニル、特にC2−6アルケニル、アリール又はヘテロアリールである。この方法において、
(ii)一般式IIの化合物(タイプ1、2、3)、又は
(ii)本発明に基づく方法の生成物(タイプ13)
は、アシル化して、前述の意味を持つ一般式Iの化合物が得られる。
本発明の方法において、アシル化は、化学式RCOCl(式中、R=アルキル及び特にC1−4アルキル、アルケニル又はN(R12及びR12=アルキル)のハロゲン化アシルを用い、特に塩化アシルを用いて、有機溶媒中、特にTHF中で、有機塩基、特にトリアルキルアミン、好ましくはトリエチルアミンの存在下に、遂行することができる。
本発明の更なる態様(スキーム7)は、一般式Iの化合物(タイプ26)の製造方法に関するもので、式中、R=OR、R=アルキル及び特にC1−4アルキル又はアルケニル、S=U=H、T=OR、R=アルキル及び特にC1−4アルキル又はアルケニル、V=OR、R=COR、R=アルキル及び特にC1−4アルキル、特にメチル、W=H、X=CHOR、R=COR10、R10=アルキル、特にC1−6アルキル、アルケニル、特にC2−6アルケニル、アリール又はヘテロアリール、Y=自由電子対、及びZ=CHである。この方法において、
(i)一般式IIの化合物(タイプ1、2又は3)、又は
(ii)本発明に基づく方法の生成物(タイプ13)
は、アルキル化され、前述の意味を持つ請求項1に基づく一般式の化合物が得られる
本発明に基づく方法において、アルキル化は、化学式RI(式中、R=アルキル及び特にC1−4アルキル又はアルケニル)のアルキルヨードを用いて、有機溶媒中、特に塩化メチレン中で、弱塩基、特にAgOの存在下に遂行することができる。
本発明に基づく方法において、メチル化は、有機溶媒中、特にメタノール中で、ジアゾメタンを用いて遂行することができる。
本発明の更なる態様(スキーム7)は、一般式Iの化合物(タイプ27)の製造方法に関するもので、式中、R=OR、R=H、S=U=H、T=OR、R=アルキル及び特にC1−4アルキル又はアルケニル、V=OR、R=COR、R=アルキル、好ましくはC1−4アルキル、特にメチル、W=H、X=CHOR、R=COR10、R10=アルキル、特にC1−6アルキル、アルケニル、特にC2−6アルケニル、アリール又はヘテロアリール、Y=自由電子対、及びZ=CHである。この方法において、本発明に基づく方法の生成物(タイプ26)は、酵素により部分的に脱アルキル化、又は脱アルケニル化され、前述の意味を持つ一般式Iの化合物が得られる。
本発明に基づく方法おいて、酵素として、エステラーゼ、特に豚肝臓のエステラーゼを使用することができる。
本発明の更なる態様(スキーム7)は、一般式Iの化合物(タイプ27)の製造方法に関するもので、式中、R=OR、R=H、S=U=H、T=OR、R=アルキル及び特にC1−4アルキル又はアルケニル、V=OR、R=COR、R=アルキル、好ましくはC1−4アルキル、特にメチル、W=H、X=CHOR、R=COR10、R10=C1−6アルキル、アルケニル、特にC2−6アルケニル、アリール又はヘテロアリールである。この方法において、
(a)第1の工程で
(i)一般式IIの化合物(タイプ1、2、3)、又は
(ii)本発明に基づく方法の生成物(タイプ13)、
は、本発明に基づく方法に従い、本発明に基づく化合物(タイプ26)かつ、
(b)第2の工程で、本発明に基づいて得られた化合物(タイプ26)は、本発明に基づく更なる方法において反応し、前述した意味を持つ一般式Iの化合物を形成して、当該化合物が得られる。
本発明の更なる態様(スキーム8)は、一般式Iの化合物(タイプ28及び、場合によっては29)の製造方法に関するもので、式中、R=OR、R=H、S=H又はHal、T=OR、R=H、U=Hal、V=OR、R=COR、R=アルキル及び特にC1−4アルキル、特にメチル、W=H、X=CHOR、R=COR10、R10=アルキル及び特にC1−6アルキル、アルケニル、特にC2−6アルケニル、アリール又はヘテロアリールである。この方法において、
(i)一般式IIの化合物(タイプ1、2、3、4、5又は6)、又は
(ii)本発明に基づく方法の生成物(タイプ13)、
は、ハロゲン化、又はそのT−置換基にオルトの位置でジハロゲン化して、前述の意味を持つ一般式Iの化合物が得られる。
本発明に基づく方法において、ハロゲン化は、CClNF−トリフラート、SOCl、NBS及びIClの存在下に、遂行することができる。
本発明の更なる態様(スキーム8)は、一般式Iの化合物(タイプ30)の製造方法に関するもので、式中、R=OR、R=H、S=H、T=OR、R=H、U=NO、V=OR、R=COR、R=アルキル、好ましくはC1−4アルキル、特にメチル、W=H、X=CHOR、R=COR10、R10=アルキル、特にC1−6アルキル、アルケニル、特にC2−6アルケニル、アリール又はヘテロアリール、Y=自由電子対、及びZ=CHである。この方法において、
(i)一般式IIの化合物(タイプ1、2、3、4、5又は6)、又は
(ii)本発明に基づく方法の生成物(タイプ13)
は、そのT−置換基にオルトの位置で、ニトロ化して、前述の意味を持つ一般式Iの化合物が得られる。
本発明に基づく方法において、ニトロ化は、有機溶媒、特にエタノールの存在下に、アルカリ金属の硝酸エステル、特に硝酸ナトリウム、及び酢酸を用いて遂行することができる。
本発明の更なる態様(スキーム8)は、一般式Iの化合物(タイプ31)の製造方法に関するもので、式中、R=OR、R=H、S=H、T=OR、R=H、U=NH、V=OR、R=COR、R=アルキル、好ましくはC1−4アルキル、特にメチル、W=H、X=CHOR、R=COR10、R10=アルキル及び特にC1−6アルキル、アルケニル、特にC2−6アルケニル、アリール又はヘテロアリール、Y=自由電子対、及びZ=CHである。この方法において、本発明に基づく方法の生成物(タイプ30)は、接触還元され、前述の意味を持つ一般式Iの化合物が得られる。
本発明に基づく方法において、還元は、特に有機溶媒中、好ましくはエタノール中で、パラジウム担持活性炭の存在下に、元素の水素を用い、遂行することができる。
本発明の更なる態様(スキーム8)は、一般式Iの化合物(タイプ31)の製造方法に関するもので、式中、R=OR、R=H、S=H、T=OR、R=H、U=NH、V=OR、R=COR、R=アルキル、好ましくはC1−4アルキル、特にメチル、アルキル、W=H、X=CHOR、R=COR10、R10=アルキル及び特にC1−6アルキル、アルケニル、特にC2−6アルケニル、アリール又はヘテロアリール、Y=自由電子対、及びZ=CHである。この方法において、
(a)第1の工程で
(i)一般式IIの化合物(タイプ1、2、3、4、5又は6)、又は
(ii)本発明に基づく方法の生成物(タイプ13)
は、本発明に基づく更なる方法に従い、本発明に基づく化合物(タイプ30)が得られ、さらに、
(b)第2の工程で、得られた生成物(タイプ30)は、本発明の更なる方法に従い、前述の意味を持つ一般式Iの化合物が得られる。
本発明の更なる態様(スキーム8)は、一般式Iの化合物(タイプ32)の製造方法に関するもので、式中、R=OR、R=H、S=H、T=OR、R=H、U=NHR、R=アルキル−CO及び特にC1−4アルキル−CO、V=OR、R=COR、R=アルキル、好ましくはC1−4アルキル、特にメチル、W=H、X=CHOR、R=COR10、R10=アルキル及び特にC1−6アルキル、アルケニル、特にC2−6アルケニル、アリール又はヘテロアリール、Y=自由電子対、及びZ=CHである。この方法において、本発明に基づく方法の生成物(タイプ31)をアルキル化され、前述の意味を持つ一般式Iの化合物が得られる。
本発明に基づく方法において、アルキル化は、化学式(RO(式中、R=CO−C1−4アルキル)の酸無水物を用いて遂行することができる。
本発明の更なる態様(スキーム8)は、一般式Iの化合物(タイプ32)の製造方法に関するもので、式中、R=OR、R=H、S=H、T=OR、R=H、U=NHR、R=アルキル−CO及び特にC1−4アルキル−CO、V=OR、R=COR、R=アルキル、好ましくはC1−4アルキル、特にメチル、W=H、X=CHOR、R=COR10、R10=アルキル、好ましくはC1−6アルキル、アルケニル、特にC2−6アルケニル、アリール又はヘテロアリールである。この方法において、
(a)任意の第1の工程で、
(i)一般式IIの化合物(タイプ1、2、3、4、5又は6)、又は
(ii)本発明に基づく方法の生成物(タイプ13)
は、本発明に基づく更なる方法に従い、
(b)第2の工程で、得られた生成物(タイプ30)は、本発明に基づく更なる方法に従い、さらに
(c)第3工程で、本発明に基づいて得られた生成合物(タイプ31)は、本発明に基づく更なる方法に従い、前述の意味を持つ一般式Iの化合物が得られる。
本発明の更なる態様(スキーム9)は、一般式Iの化合物(タイプ33)の製造方法に関するもので、式中、R=OR、R=H、S=U=H、T=OR、R=H、V=OR、R=COR、R=アルキル、好ましくはC1−4アルキル、特にメチル、W=H、X=CHOR、R=COR10、R10=アルキル及び特にC1−6アルキル、アルケニル、特にC2−6アルケニル、アリール又はヘテロアリール、Y=O、及びZ=CHである。この方法において、
(i)一般式IIの化合物(タイプ1、2、3、4、5又は6)、又は
(ii)本発明に基づく方法の生成物(タイプ13)
は、N−オキシドを形成する反応をして、前述の意味を持つ一般式Iの化合物が得られる。
本発明に基づく方法において、N−オキシドの形成は、有機溶媒中、特に塩化メチレン中で、m−CPBAを用いて遂行することができる。
本発明の更なる態様(スキーム9)は、一般式Iの化合物(タイプ34)の製造方法に関するもので、式中、R=OR、R=H、S=U=H、T=OR、R=H、V=OR、R=COR、R=アルキル、好ましくはC1−4アルキル、特にメチル、W=H、X=CHOR、R=COR10、R10=アルキル及び特にC1−6アルキル、アルケニル、特にC2−6アルケニル、アリール又はヘテロアリール、Y=自由電子対、Z=COR11、及びR11=アルキル、好ましくはC1−4アルキル、特にメチルである。この方法において、本発明に基づく方法の生成物(タイプ33)は、アシル化剤と反応して、前述の意味を持つ一般式Iの化合物が得られる。
本発明に基づく方法において、アシル化は、酸無水物、特に酢酸無水物を用いて、好ましくは昇温下に遂行することができる。
本発明の更なる態様(スキーム9)は、一般式Iの化合物(タイプ34)の製造方法に関するもので、式中、R=OR、R=H、S=U=H、T=OR、R=H、V=OR、R=COR、R=アルキル、好ましくはC1−4アルキル、特にメチル、W=H、X=CHOR、R=COR10、R10=アルキル及び特にC1−6アルキル、アルケニル、特にC2−6アルケニル、アリール又はヘテロアリール、Y=自由電子対、Z=COR11、及びR11=アルキル、特にC1−4アルキル、特にメチルである。この方法において、
(a)第1の工程で、
(i)一般式IIの化合物(タイプ1、2、3、4、5又は6)、又は
(ii)本発明に基づく方法の生成物(タイプ13)
は、本発明に基づく方法に従い、
(b)第2の工程で、得られた生成物(タイプ33)は、本発明に基づく更なる方法に従い、前述の意味を持つ請求項1に基づいた一般式の化合物が得られる。
本発明の更なる態様は、有効成分として本発明に基づく1種以上の化合物、更に1種以上の任意の通常の担体、及び/又は、1種以上の任意の通常の希釈剤を含む治療製剤、特に細胞増殖抑制薬に関するものである。
終わりに、本発明の態様は、有効成分として本発明に基づく方法の1種以上の生成物、更に1種以上の任意の通常の担体、及び/又は、1種以上の任意の通常の希釈剤を含む治療製剤、特に細胞増殖抑制薬に関するものである。
本発明によれば、新しいチューブライシン、その製造方法、及び、特に細胞増殖抑制薬として、チューブライシンを含有する薬剤を提供することができた。
以下、本発明を、実施例を用いてより詳細に説明する。
チューブライシン誘導体7a:R=OH(スキーム1)
9.9mg(11.7μmol)のチューブライシンA(1)を200μlのジオクサンに溶解して、1mlの塩酸溶液(0.1M)を添加した。反応混合物を50℃で8時間撹拌した。引き続いて、この混合物を凍結乾燥し、その残留物は分取HPLC(50mMNHAcを含有するCHCN/HO35/65、pH=6.5)に掛けて、5.3mg(59%)の7aを得た。

チューブライシン誘導体8a:R=OH(スキーム1)
500μlの0.1M塩酸を、20.0mg(23.7μmol)のチューブライシンA(1)をに添加した。反応混合物を100℃で5分間撹拌した。その後、冷却して、NaHCOの飽和溶液を用いて中和(pH=7)した。酢酸エチルで3回抽出した後、この結合した有機相を濃縮した。粗生成物を分取HPLC(50mMNHAcを含有するCHCN/HO35/65、pH=6.5)を用いて精製し、8aを6.4mg(37%)、7aを2.7mg(15%)、及び10aを5.1mg(31%)得た。

チューブライシン誘導体9a:R=i−C、R=OH(スキーム1)
9.6mg(11.4μmol)のチューブライシンA(1)を1mlのメタノール中に溶解させ、3時間ごとに、それぞれ10μl(133.6μmol)の25%アンモニアを添加して、質温で撹拌した。引き続き、反応混合物を18%酸を用いてpH5に調整し、次いで、酢酸エチルで3回抽出した。この結合した有機相を濃縮しPLC(CHCl/MeOH85/15)を使って精製した。2.5mg(27%)の9a、2.3mg(29%)の10a及び1.7mg(18%)の1を単離した。

チューブライシン誘導体10a:R=OH(スキーム1)
5.4mg(6.8μmol)のチューブライシンA(1)を300μlのメタノールに溶解し、67.0μl(67.6μmol)の1M水酸化ナトリウム溶液を添加し、15分間、室温で撹拌した。引き続き、反応混合物を水で希釈して、1M塩酸溶液でpH7に調整した。酢酸エチルを用いて3回抽出した後、この結合した有機相を濃縮した。残留物は分取HPLC(50mMNHAcを含有するCHCN/HO35/65、pH=6.5)を使って精製し、10aを2.5mg(57%)得た。

チューブライシン誘導体のメチルエステル10a:
2.5mg(3.6μmol)の10aを200μlのメタノールに溶解し、ジアゾメタンのエーテル溶液を添加して、10分間室温で撹拌した。引き続いてPLC(CHCl/MeOH85/15)を使って精製し、10aのメチルエステルを2.8mg(62%)得た。

シクロ−チューブライシンA(11a):R=OH(スキーム1)
1mlの0.5M塩酸溶液を、9.6mg(11.3μmol)のチューブライシンA(1)(反応容器のガラス壁面の薄膜として分散した)に添加して、100℃で30分間撹拌した。続いて、反応混合物を凍結乾燥して、残留物をPLC(CHCl/MeOH90/10)を用いて精製し、11aを3.9mg(50%)及び10aを1.6mg(21%)得た。

チューブライシン誘導体12及び13
チューブライシン誘導体7aをトリエチルアミン中で、塩化アセチルと反応することにより、チューブライシン誘導体7aから、チューブライシン誘導体12を調製することができる。
タイプ7のチューブライシン誘導体(式中、T=OR、R=COR及びR=メチル又はエチル)から出発して、得られたタイプ12のチューブライシン誘導体は、アンモニアを用いて、タイプ13のチューブライシン誘導体を形成することができる。
チューブライシンA−メチルエーテル14a:R=OH(スキーム3)
500μlの無水エタノールと1mg(5.3μmol)のp−トルエンスルホン酸を、10.0mg(11.9μmol)のチューブライシンA(1)を含む、500μlの無水THF溶液に、添加した。反応混合物を80℃で、20分間撹拌した。続いて、溶媒を除去し、粗生成物を、PLC(CHCl/MeOH90/10)を用いて精製した。14aを3.1mg(33%)得た。

チューブライシン誘導体15
チューブライシン誘導体15は、メタノール中で、チューブライシン誘導体7aを、NaCNBH及びTFAを用いて還元し、調製することができる。
チューブライシン誘導体16
チューブライシン誘導体16は、トリエチルアミン中で、チューブライシン誘導体9aを、塩化アセチルを用いてアセチル化して、調製することができる。
チューブライシン誘導体17
チューブライシン誘導体17は、チューブライシン誘導体9aをCHCOOH/DASTの存在下に、Pd/C触媒と元素の水素を用いて接触水素化して、調製することができる。
チューブライシン誘導体18及び19
チューブライシン誘導体18は、チューブライシン誘導体9aを、TPAPとNMOの存在下に酸化させ、調製することができる。
得られたチューブライシン誘導体18は、臭化エチルマグネシウムと反応することができ、チューブライシン誘導体19を形成することができる。
チューブライシンA−メチルエステル(20a):R=CH(スキーム6)
19.0mg(22.5μmol)のチューブライシンA(1)は、300μlのメタノールに溶解させ、ジアゾメタンのエーテル溶液を、室温にて、15分おきに2回添加した。反応混合物を濃縮し、粗生成物をPLC(CHCl/MeOH90/10)を用いて精製し、20aを11.7mg(61%)得た。

チューブライシンA−エチルエステル(20b):R=OH、R=C(スキーマ6)
5.2mg(6.2μmol)のチューブライシンA(1)を含む300μlのジクロロメタン溶液に、13.5μl(9.3μmol)のエタノールと1.8mg(9.3μmol)のEDCと57μl(9.3μmol)のDMAP−溶液(5mg/250μlCHCl)を添加した。反応混合物を、室温で一晩撹拌した。続いて粗生成物をPLC(CHCl/MeOH90/10)を用いて精製し、20bを1.7mg(32%)、25aを0.7mg(13%)及びR=OCOCHである20bを1.0mg(18%)を得た。


チューブライシンA−プロピルエステル(20c):R=OH、R=C(スキーマ6)
11.3mg(13.4μmol)のチューブライシンA(1)を含む、450μlのジクロロメタン/ジエチルエーテル(1/2)の溶液に、6.5μl(67.0μmol)のヨウ化プロピルと6.2mg(26.8μmol)の酸化銀(I)を添加した。反応混合物は一晩室温で撹拌し、引き続き、セライトでろ過し、その残留物をジクロロメタンで洗浄した。結合した有機相を濃縮して、PLC(CHCl/MeOH90/10)を用いて精製し、20cを7.6mg(64%)得た。

チューブライシンA−プロピルアミド(21a):R=OH、R=C(スキーマ6)
4.9mg(5.8μmol)のチューブライシンA(1)を含む、300μlのジクロロメタン溶液に、180μl(19.2μmol)のEDC溶液(4mg/200μlCHCl)、及び36μl(43.5μmol)のプロピルアミン溶液(10μl/100μlCHCl)を加えた。反応混合物は二日間室温で撹拌した。続いて、PLC(CHCl/MeOH90/10)を用いて精製して、21aを1.0mg(20%)得た。

チューブライシンA−ヘキシルアミド(21b):R=OH,R=C13(スキーム6)
2.8μl(16.5μmol)のヒューニッヒの塩基(Hunig's Base)を、0℃で200μlの無水THFに溶解させ、1.4μl(11.0μmol)のクロロギ酸イソブチルを添加した。5分後に、300μlの無水THFに溶解した9.3mg(11.0μmol)のチューブライシンA(1)を加えて、さらに40分間、0℃で撹拌した。引き続き、反応混合物に、1.6μl(12.1μmol)のへキシルアミンと2.8μl(16.5μmol)のヒューニッヒの塩基を添加して、室温にて一晩撹拌した。粗生成物をPLC(CHCl/MeOH90/10)を用いて、そのまま精製して、6.0mg1(65%)に加えて3.6mg(35%)の21bを得た。

チューブライシンA−ベンジルアミド(21c):R=OH,R=CH(スキーム6)
4.5μl(26.8μmol)のヒューニッヒの塩基を、200μlの無水THFに溶解して、0℃に冷却した。この溶液に、2.4μl(17.9μmol)のクロロギ酸イソブチルを添加して、5分間撹拌した。続いて、10mg(11.9μmol)のチューブライシンAを含む、300μlの無水THFの溶液を加えて、0℃で撹拌した。30分後に、1.4μl(13.1μmol)のベンジルアミンと3μl(17.9μmol)のヒューニッヒの塩基を加えて、反応混合物を室温で一晩撹拌した。反応混合物をそのままPLC(CHCl/メタノール90/10)を用いて精製し、NT19を3.5mg(37%)得た。

チューブライシン誘導体22
チューブライシン誘導体22は、メチルリチウム又はエチルリチウムを用いてチューブライシン1を還元して得ることができ、第二級アミンを形成する。
チューブライシン誘導体23
チューブライシン誘導体23は、塩化メチレン中でEDCの存在下に、1−(2−アミノエチル)−ピロール−2,5−ジオンを用いてチューブライシン1をアミド化して得ることができる。
チューブライシン誘導体24
チューブライシン誘導体24(ここで、T=OR、R=SO及びR=H)は、チューブライシン1をピリジン−SOと反応することにより得ることができる。同様に、チューブライシン1は、塩化メチレン中で、ヨウ素とピリジンの存在下に、リン酸ジメチルエステルと反応することができる。
アセチル−チューブライシンA(25a):R=i−C、R=CH(スキーム7)
8.9mgのチューブライシンA(1)を、200μlの無水THFに溶解して、8.2μl(30.6μmol)の塩化アセチルと7.1μmolのトリエチルアミンを添加した。反応混合物を15分間室温で撹拌した。次いで、1mlの水を加え、酢酸エチルによる抽出を3回行った。この結合した有機相を濃縮して、高真空で乾燥した。粗生成物をPLC(CHCl/MeOH90/10)を用いて精製し、25aを5.6mg(62%)得た。

イソブチリル−チューブライシンA(25b):R=i−C、R=CH(CH(スキーム7)
15.1mg(17.8μmol)のチューブライシンA(1)を、400μlの無水THFに溶解し、5.6μl(53.4μmol)の塩化イソブチルと12.5μl(89.0μmol)のトリエチルアミンを添加した。反応混合物は30分間室温で撹拌して、続いて、2mlの水を加えて、酢酸エチルによる抽出を3回行った。この結合した有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させて、濃縮した。粗生成物をPLC(CHCl/メタノール90/10)を用いて精製して、5.3mg(32%)のNT20を生じた。

チューブライシンAアリルエーテル アリルエステル(26a):R=i−C、R=CHCHCH(スキーム7)
300μlのジクロロメタン/ジエチルエーテル(1/1)に溶解した、6.0mg(7.1μmol)のチューブライシンA(1)に、6.2μl(71.2μmol)の臭化アリルと6.6mg(28.5μmol)の酸化銀(I)を加えて、一晩室温で撹拌した。続いて、セライトを用いてろ過した。残留物をジクロロメタンで洗浄し、結合した有機相を濃縮した。粗生成物をPLC(CHCl/MeOH90/10)を用いて精製して、2.9mg(44%)の26aを得た。

チューブライシンA−メチルエーテル メチルエステル(26b):R=i−C、R=CH(スキーム7)
21.7mg(25.7μmol)のチューブライシンA(1)を200μlのメタノールに溶解し、ジアゾメタンのエーテル溶液を室温で15分おきに3回加え、一晩撹拌した。続いて、反応混合物を乾燥した。PLC(CHCl/MeOH90/10)を用いて精製して、26を10.3mg(46%)及びチューブライシンAメチルエステル(20a)を5.0mg(23%)得た。

チューブライシンAメチルエーテル(27a):R=i−C、R=CH(スキーム7)
1.6mg(1.8μmol)の26a(R=CH)を50μlのDMSOに溶解して、700μlリン酸塩緩衝液(20mMKHPO、pH=7.3)を添加した。反応バッチを超音波バスに5分間置いて、その後72μlの豚肝臓エステラーゼ(ベーリンガー・マンハイム製)を加えて、36℃で4時間撹拌した。この生成物を単離するため、酢酸エチルで3回抽出し、この結合した有機相を乾燥した。粗生成物をPLC(CHCl/MeOH90/10)を用いて精製し、27aを0.5mg(32%)得た。

チューブライシンAのヨウ化(28a、29a):R=i−C、Hal=I(スキーム8)
11.0mg(13.1μmol)のチューブライシンAを、200μlのメタノールに溶解して、13.0μlの一塩化ヨウ素溶液(13.1μmol)を添加した。反応混合物は室温で15分間撹拌して、そのままPLC(CHCl/MeOH90/10)を用いて精製した。その方法で、28aを3.1mg(25%)及び29aを3.9mg(27%)得た。


ニトロ−チューブライシンA(30a):R=i−C(スキーマ8)
12.5mg(14.8μmol)のチューブライシンA(1)を含む、400μlのエタノール溶液に、100μlの水に溶解した、100μlの氷酢酸と20.5mg(296.6μmol)の硝酸ナトリウムを添加した。反応混合物は室温で2日間撹拌して、続いて、高真空下に乾燥した。この粗生成物をPLC(CHCl/MeOH90/10)を用いて精製して、30を9.8mg(74%)得た。

チューブライシン誘導体31及び32
チューブライシン誘導体31は、ニトロ−チューブライシンA(30a)を、エタノール中で、Pd/C触媒と一緒に元素の水素を使って、接触還元して得ることができる。
この得られたチューブライシン誘導体31は、無水酢酸を用いてアシル化することができ、チューブライシン誘導体32を形成する。
チューブライシンA−N−オキシド(33a):R=i−C(スキーム9)
9.9mg(11.7μmol)のチューブライシンA(1)を、200μlのジクロロメタン中に溶解して、290μl(11.7μmol)のm−CPBA溶液(10mg/mlジクロロメタン)を添加して、室温で30分間撹拌した。反応混合物を還元した後、そのままPLC(CHCl/メタノール85/15)を用いて精製して、33aを5.2mg(52%)得た。

チューブライシン誘導体34
チューブライシン誘導体34は、チューブライシンA−N−オキシド(33a)を約75Cで、無水酢酸で処理して得ることができる。
ここで、使用した略語のフルネームは、次の表2のとおりである。
スキーム1
スキーム2
スキーム3
スキーム4
スキーム5
スキーム6
スキーム7
スキーム8
スキーム9

Claims (72)

  1. 下記の一般式Iの化合物(チューブライシン):
    式中、R、R、R、R、R、R、R、R、R、R、R10、R11、S、T、U、V、W、X、Y及びZは下記の意味を持つ:
    R=H、アルキル、アリール、OR、NR又は
    =H、アルキル又はアリール、
    =H、アルキル又はアリール、
    S=H、Hal、NO又はNHR
    U=H、Hal、NO又はNHR
    =H、HCO又はアルキル−CO、
    T=H又はOR
    =H、アルキル、アリール、COR、P(O)(OR)又はSO
    =アルキル、アルケニル、アリール又はヘテロアリール、
    =H、アルキル又は金属イオン、
    V=H、OR、Hal又は(W=Oと共に)O、
    =H、アルキル又はCOR
    =アルキル、アルケニル又はアリール、
    W=H又はアルキル又は(Vと共に)O、
    X=H、アルキル、アルケニル又はCHOR
    =H、アルキル、アルケニル、アリール又はCOR10
    10=アルキル、アルケニル、アリール又はヘテロアリール、
    Y=(Z=CH又はCOR11の場合)自由電子対又は(Z=CHの場合)O、
    11=アルキル、CF又はアリール、及び/又は、
    Z=(Y=O又は自由電子対の場合)CH又は(Y=自由電子対の場合)COR11
  2. R、R、R、R、R、R、R10及び/又はR11=非置換又は置換フェニル、特にC1−4アルキル置換フェニル、
    =C1−4アルキル、C2−6アルケニル又はピリジル、
    及び/又はX=C2−4アルケニル、
    =アルカリ金属イオン、特にNaイオン、又はアルカリ土類金属イオン、
    及び/又はR=C2−4アルケニル、及び/又は、
    10=C2−6アルケニル、特にC2−4アルケニル、又はピリジル
    である請求項1に記載の化合物。
  3. (スキーム1)請求項1に基づく一般式Iの化合物(タイプ7)の製造方法:式中、R=OR、R=H、S=U=H、T=H又はOH、V=OR、R=COR、R=アルキル、好ましくはC1−4アルキル、特にメチル、W=H、X=CHOR、R=H、Y=自由電子対、及びZ=CHであり、この方法において、次の一般式IIの化合物(タイプ1、2、3、4、5又は6)は、
    式中、X=CHOR、R=COR10、R10=アルキル、特にC1−6アルキルであり、さもなければ前述した意味を持ち、酸性の溶媒中でエステル開裂して、前述の意味を持つ請求項1に基づく一般式Iの化合物が得られる。
  4. エステルの開裂が、有機溶媒中、特にはジオクサン中で、酸、特に塩化水素の存在下に、及び/又は昇温下に遂行される請求項3に記載の方法。
  5. (スキーム1)請求項1に基づく一般式の化合物(タイプ8)の製造方法:式中、R=OR、R=H、S=U=H、T=H又はOH、V=OR、R=COR、R=アルキル、好ましくはC1−4アルキル、特にメチル、W=H、X=H、Y=自由電子対、及びZ=CHであり、この方法において、請求項3に基づく一般式の化合物(タイプ1、2、3、4、5又は6)は、式中、X=CHOR、R=COR10、R10=アルキル、好ましくはC1−6アルキルであり、さもなければ、前述の意味を持ち、アセタール開裂して、前述の意味を持つ請求項1に基づく一般式Iの化合物が得られる。
  6. アセタールの開裂の反応が、酸性の溶媒中、特には塩酸の存在下に、及び/又は昇温下に遂行される請求項5に記載の方法。
  7. (スキーム1)請求項1に基づく一般式の化合物(タイプ9)の製造方法:式中、R=OR、R=H、S=U=H、T=H又はOH、V=OR、R=H、W=H、X=CHOR、R=COR10、R10=アルキル、特にC1−6アルキル、Y=自由電子対、及び、Z=CHであり、この方法において、請求項3の一般式IIの化合物(タイプ1、2、3、4、5又は6)は、式中、V=OR、R=COR、R=アルキル、好ましくはC1−4アルキル、特にメチルであり、さもなければ、前述した意味を持ち、弱アルカリ性の溶媒中でエステル開裂して、前述の意味を持つ請求項1に基づく一般式Iの化合物が得られる。
  8. エステルの開裂は、有機溶媒中、特に親水性有機溶媒中、好ましくはアルコール、特にメタノールの中で、弱塩基、特にNHの存在下に遂行される請求項7に記載の方法。
  9. (スキーム1)請求項1に基づく一般式の化合物(タイプ10)の製造方法:式中、R=OR、R=H、S=U=H、T=H又はOH、V=OR、R=H、W=H、X=H、Y=自由電子対、及びZ=CHであり、この方法において、請求項3に基づく一般式の化合物(タイプ1、2、3、4、5又は6)は、式中V=OR、R=COR、R=アルキル、好ましくはC1−4アルキル、特にメチル、X=CHOR、R=COR10、R10=アルキル、特にC1−6アルキルであり、さもなければ、前述した意味を持ち、強アルカリ性溶媒中でエステルの二重開裂をして、前述の意味を持つ請求項1に基づく一般式Iの化合物が得られる。
  10. エステルの二重開裂が、有機溶媒中、特に親水性有機溶媒中、好ましくはアルコール、特にメタノールの中で、強塩基、特にアルカリ金属水酸化物、好ましくは水酸化ナトリウムの存在下に遂行される請求項9に記載の方法。
  11. (スキーム1)次の一般式IIIの化合物(タイプ11)の製造方法:
    請求項1に基づく一般式において、R=OR、R=H、S=U=H、T=H又はOR、R=H、V及びX=CHO−架橋、W=H、Y=自由電子対、及びZ=CHであり、この方法において、請求項3に基づく一般式の化合物(タイプ1、2、3、4、5又は6)は、式中、X=CHOR、R=COR10、R10=アルキル、特にC1−6アルキル、V=OR、R=COR、R=アルキル、好ましくはC1−4アルキル、特にメチルであり、前述した意味を持ち、酸性溶媒中でエステルの二重開裂を伴い環形成して、前述の意味を持つ上記の一般式の化合物が得られる。
  12. 環形成は、水溶液中で、無機酸、特に塩酸の存在下で、加熱しながら行なう請求項12に記載の方法。
  13. (スキーム2)請求項1に基づく一般式の化合物(タイプ12)の製造方法:式中、R=OR、R=H、S=U=H、T=H又はOR、R=COR、R=アルキル、特にC1−6アルキル、アルケニル、特にC2−6アルケニル、アリール又はヘテロアリール、V=OR、R=COR、R=アルキル、好ましくはC1−4アルキル、特にメチル、W=H、X=CHOR、R=COR10、R10=R、Y=自由電子対、及びZ=CHであり、この方法において、次の一般式IVの化合物(タイプ7)は、
    式中、X=CHOR、R=Hであり、さもなければ、前述の意味を持ち、アシル化して、前述の意味を持つ請求項1に基づく一般式Iの化合物が得られる。
  14. アシル化は、ハロゲン化アシル、特に塩化アシルを用いて、及び/又は弱塩基、特に有機弱塩基、好ましくは第三級アミン、特にはトリエチルアミンの存在下に、行われる請求項13に記載の方法。
  15. (スキーム2)請求項1に基づく一般式の化合物(タイプ13)の製造方法:式中、R=OR、R=H、S=U=H、T=H又はOR、R=H、V=OR、R=COR、R=アルキル、好ましくはC1−4アルキル、特にメチル、W=H、X=CHOR、R=COR10、R10=アルキル、特にC1−6アルキル、アルケニル、特にC2−6アルケニル、アリール又はヘテロアリール、Y=自由電子対、及びZ=CH3であり、この方法において、請求項13に基づく方法の生成物に関して、加水分解がアルカリ性溶媒中で遂行され、ここで、T=OR、R=COR及びR=アルキル、特にC1−6アルキル、アルケニル、特にC2−6アルケニル、アリール又はヘテロアリールであり、さもなければ、前述した意味を持ち、そして、前述の意味を持つ一般式Iの化合物が得られる。
  16. 加水分解がアンモニアを用いて遂行される請求項15に記載の方法。
  17. (スキーム3)請求項1に基づく一般式Iの化合物(タイプ14)の製造方法:式中、R=OR、R=H、S=U=H、T=H又はOH、V=OR、R=COR、R=アルキル、好ましくはC1−4アルキル、特にメチル、W=H、X=CHOR、R=アルキル、特にC1−4アルキル、アルケニル又はアリール、Y=自由電子対、及びZ=CHであり、この方法において、請求項3に基づく方法の出発化合物(タイプ1、2、3、4、5又は6)は、エステル開裂され、さらにアルキル化され、そして前述の意味を持つ請求項1に基づく一般式の化合物が得られる。
  18. 反応が、化学式ROH(式中、R=アルキル、特にC1−4アルキル、アルケニル又はアリールである。)のアルキル化剤を用いて遂行される請求項17に記載の方法。
  19. 反応が、テトラヒドロフラン(THF)中で、昇温下、p−CH−CSOOHの存在下に遂行される請求項17又は18に記載の方法。
  20. (スキーム4)請求項1に基づく一般式の化合物(タイプ15)の製造方法:式中、R=OR、R=H、S=U=H、T=H又はOR、R=H、V=OR、R=H又はCOR、R=アルキル、好ましくはC1−4アルキル、特にメチル、W=H、X=CH、Y=自由電子対、及びZ=CHであり、この方法において、請求項3に基づく方法の生成物(タイプ7)は、ここで、X=CHOR、R=Hであり、さもなければ、前述した意味を持ち、還元されて、前述の意味を持つ請求項1に基づく一般式の化合物が得られる。
  21. 還元が、メタノール(MeOH)中のNaCNBH及びトリフルオロ酢酸を用いて遂行される請求項20に記載の方法。
  22. (スキーム4)請求項1に基づく一般式の化合物(タイプ15)の製造方法:式中、R=OR、R=H、S=U=H、T=H又はOR、R=H、V=OR、R=H又はCOR、R=アルキル、特にC1−4アルキル、特にメチル、W=H、X=CH、Y=自由電子対、及びZ=CHであり、この方法において、請求項11に基づく一般式の化合物(タイプ11)が、還元に伴い開環して、又は開環に伴い還元して、前述の意味を持つ請求項1に基づく一般式の化合物が得られる。
  23. 反応が、アセトニトリル中でNaCNBH、及びMeSiCl及び(CHCN)の存在下に遂行される請求項20に記載の方法。
  24. (スキーム5)請求項1に基づく一般式の化合物(タイプ16)の製造方法:式中、R=OR、R=H、S=U=H、T=H又はOH、V=OR、R=COR、R=アルキル、特にC1−4アルキル、アルケニル又はアリール、W=H、X=CHOR、R=COR10、R10=アルキル、特にC1−6アルキル、又はアルケニル、Y=自由電子対、及びZ=CHであり、この方法において、請求項7に基づく方法の生成物(タイプ9)は、V=OR及びR=Hであり、さもなければ、前述した意味を持ち、アシル化して、前述の意味を持つ請求項1に基づく一般式の化合物が得られる。
  25. アシル化が、化学式RCOCl(式中、R=アルキル、特にC1−4アルキル、アルケニル又はアリールである)のハロゲン化アシル、特に塩化アシルを用いて、及び/又は、塩基、特に有機塩基、好ましくはトリアルキルアミン、特にはトリエチルアミンの存在下に、遂行される請求項24に記載の方法。
  26. (スキーム5)請求項1に基づく一般式の化合物(タイプ17)の製造方法:式中、R=OR、R=H、S=U=H、T=H又はOR、R=H、V=H又はF、W=H、X=CHOR、R=COR10、R10=アルキル、特にC1−6アルキル、又はアルケニル、Y=自由電子対、及びZ=CHであり、この方法において、請求項7に基づく方法の生成物(タイプ9)は、V=OR及びR=Hであり、さもなければ、前述した意味を持ち、接触水素化、又は、フッ素化して、前述の意味を持つ請求項1に基づく一般式の化合物が得られる。
  27. V=Hの場合、水素化は、酢酸の存在下に、パラジウム担持炭素を用いて遂行され、V=Fの場合、フッ素化は、テトラヒドロフラン中でDASTを用いて遂行される請求項26に記載の方法。
  28. (スキーム5)請求項1に基づく一般式の化合物(タイプ18)の製造方法:式中、R=OR、R=H、S=U=H、T=H又はOR、R=H、Wと共にV=O、X=CHOR、R=COR10、R10=アルキル、特にC1−6アルキル、又はアルケニル、Y=自由電子対、及びZ=CHであり、この方法において、請求項7に基づく方法の生成物(タイプ9)は、V=OR及びR=Hであり、さもなければ、前述した意味を持ち、酸化されケトンを形成して、前述の意味を持つ請求項1に基づく一般式の化合物が得られる。
  29. 酸化は、TPAPの存在下、ジクロロメタンNMO中で遂行される請求項28に記載の方法。
  30. (スキーム5)請求項1に基づく一般式の化合物(タイプ19)の製造方法:式中、R=OR、R=H、S=U=H、T=H又はOH、V=OR、R=H、W=アルキル、特にC1−4アルキル、X=CHOR、R=COR10、R10=アルキル、特にC1−6アルキル、又はアルケニル、Y=自由電子対、及びZ=CH3であり、この方法において、請求項28又は29に基づく方法の生成物(タイプ18)は、グリニャール化合物と反応して、前述した意味を持つ請求項1に基づく一般式の化合物が形成される。
  31. 反応は、化学式WMgHalの、式中W=アルキル、特にC1−4アルキルである、有機マグネシウム化合物を用いて遂行される請求項30に記載の方法。
  32. (スキーム5)請求項1に基づく一般式の化合物(タイプ19)の製造方法:式中、R=OR、R=H、S=U=H、T=H又はOH、V=OR、R=H、W=アルキル、特にC1−4アルキル、X=CHOR、R=COR10、R10=アルキル、特にC1−6アルキル、又はアルケニル、Y=自由電子対、及びZ=CH3であり、この方法において、
    (i)第1の工程において、請求項28又は29に基づく方法を実施し、その後、
    (ii)第2の工程において、請求項30又は31に基づく方法を実施して、前述した意味を持つ請求項1に基づく一般式の化合物が得られる。
  33. (スキーム6)請求項1に基づく一般式の化合物(タイプ20)の製造方法:式中、R=OR、R=アルキル、特にC1−4アルキル、又はアルケニル、S=U=H、T=H又はOR、R=H、V=OR、R=COR、R=アルキル、好ましくはC1−4アルキル、特にメチル、W=H、X=CHOR、R=COR10、R10=アルキル、特にC1−6アルキル、アルケニル、特にC2−6アルケニル、アリール又はヘテロアリール、Y=自由電子対、及びZ=CHであり、この方法において、請求項3に基づく方法の出発化合物(タイプ1、2、3、4、5又は6)、又は請求項15に基づく方法の生成物(タイプ13)は、アルキル化、又はアルケニル化して、前述の意味を持つ請求項1に基づく一般式の化合物が得られる。
  34. アルキル化、又はアルケニル化は、塩化メチレン中で、EDC、ROH(式中、R=アルキル、特にC1−4アルキル、又はアルケニルである。)、及びDMAPの存在下に遂行される請求項33に記載の方法。
  35. (スキーム6)請求項1に基づく一般式の化合物(タイプ21)の製造方法:式中、R=NHR、NH−NR、NHOR又はNH(CH2−4NR、RとR(それぞれ他と独立して)=H、アルキル、特にC1−6アルキル、又はアリール、S=U=H、T=H又はOR、R=H、V=OR、R=COR、R=アルキル、好ましくはC1−4アルキル、特にメチル、W=H、X=CHOR、R=COR10、R10=アルキル、特にC1−6アルキル、アルケニル、特にC2−6アルケニル、アリール又はヘテロアリール、Y=自由電子対、及びZ=CHであり、この方法において、請求項3に基づく方法の出発化合物(タイプ1、2、3、4、5又は6)、又は請求項15に基づく方法の生成物(タイプ13)は、化学式RH(Rは前述した意味を持つ)の化合物を用いてアミン化され、前述の意味を持つ請求項1の一般式の化合物が得られる。
  36. 反応は、
    (i)塩化メチレン中で、EDCの存在下に、又は
    (ii)THF中でクロロギ酸イソブチルとトリエチルアミンの存在下に、
    遂行される請求項35に記載の方法。
  37. (スキーム6)請求項1に基づく一般式の化合物(タイプ22)の製造方法:式中、R=アルキル、特にC1−4アルキル、又はアルケニル、S=U=H、T=H又はOR、R=H、V=OR、R=COR、R=アルキル、好ましくはC1−4アルキル、特にメチル、W=H、X=CHOR、R=COR10、R10=アルキル、特にC1−6アルキル、アルケニル、特にC2−6アルケニル、アリール又はヘテロアリール、Y=自由電子対、及びZ=CHであり、この方法において、請求項3に基づく方法の出発化合物(タイプ1、2、3、4、5又は6)、又は、請求項15に基づく方法の生成物(タイプ13)は、Rに関して前述の意味を持つ化学式RLiの有機リチウム化合物と反応して、前述の意味を持つ請求項1に基づく一般式の化合物が形成される。
  38. (スキーム6)請求項1に基づく一般式の化合物(タイプ23)の製造方法:式中、R=1−(2−アミノ−C2−4アルキル)−ピロール−2,5−ジオンのアミノラジカル、S=U=H、T=H又はOR、R=H、V=OR、R=COR、R=アルキル、好ましくはC1−4アルキル、特にメチル、W=H、X=CHOR、R=COR10、R10=アルキル、特にC1−6アルキル、アルケニル、特にC2−6アルケニル、アリール又はヘテロアリール、Y=自由電子対、及びZ=CHであり、この方法において、請求項3に基づく方法の出発化合物(タイプ1、2、3、4、5又は6)、又は請求項15に基づく方法の生成物(タイプ13)は、1−(2−アミノ−C2−4アルキル)−ピロール−2,5−ジオンを用いてアミン化され、前述の意味を持つ請求項1に基づく一般式の化合物が得られる。
  39. アミン化は、塩化メチレン中でEDCの存在下に遂行される請求項38に記載の方法。
  40. (スキーム7)請求項1に基づく一般式の化合物(タイプ24)の製造方法:式中、R=OR、R=H、S=U=H、T=OR、R=P(O)(OR(式中、R=H、又はアルキル、特にC1−4アルキル)、又は、R=SO(式中、R=H、V=OR、R=COR、R=アルキル、好ましくはC1−4アルキル、特にはメチル)、W=H、X=CHOR、R=COR10、R10=アルキル、特にC1−6アルキル、アルケニル、特にC2−6アルケニル、アリール又はヘテロアリール、Y=自由電子対、及びZ=CHであり、この方法において、
    (i)請求項3に基づく出発化合物(タイプ1、2、3)、又は
    (ii)請求項15に基づく方法の生成物(タイプ13)
    は、
    (a)化学式P(O)(OROH(式中、R=H、又はアルキル、特にC1−4アルキル)の化合物、又は
    (b)SO
    と反応して、前述の意味を持つ請求項1に基づく一般式の化合物が得られる。
  41. 変形(a)は、塩化メチレン中でI及びピリジンの存在下に遂行される請求項40に記載の方法。
  42. 変形(b)は、ピリジン−SOの存在下に遂行される請求項40に記載の方法。
  43. (スキーム7)請求項1に基づく一般式の化合物(タイプ25)の製造方法:式中、R=OR、R=H、S=U=H、T=OR、R=COR、R=アルキル、特にC1−4アルキル、アルケニル又はN(R12、R12=アルキル、V=OR、R=COR、R=アルキル、好ましくはC1−4アルキル、特にメチル、W=H、X=CHOR、R=COR10、R10=アルキル、特にC1−6アルキル、アルケニル、特にC2−6アルケニル、アリール又はヘテロアリールであり、この方法において、
    (i)請求項3に基づく出発化合物(タイプ1、2又は3)、又は
    (ii)請求項15に基づく方法の生成物(タイプ13)
    は、アシル化され、前述の意味を持つ請求項1に基づく一般式の化合物が得られる。
  44. アシル化は、化学式RCOCl(式中、R=アルキル、特にC1−4アルキル、アルケニル又はN(R12及びR12=アルキル)のハロゲン化アシル、特に塩化アシルを用いて、有機溶媒中、特にTHF中で、有機塩基、特にトリアルキルアミン、好ましくはトリエチルアミンの存在下に遂行される請求項43に記載の方法。
  45. (スキーム7)請求項1に基づく一般式の化合物(タイプ26)の製造方法:式中、R=OR、R=アルキル、特にC1−4アルキル、又はアルケニル、S=U=H、T=OR、R=アルキル、特にC1−4アルキル、又はアルケニル、V=OR、R=COR、R=アルキル、好ましくはC1−4アルキル、特にメチル、W=H、X=CHOR、R=COR10、R10=アルキル、特にC1−6アルキル、アルケニル、特にC2−6アルケニル、アリール又はヘテロアリール、Y=自由電子対、及びZ=CHであり、この方法において、
    (i)請求項3に基づく出発化合物(タイプ1、2又は3)、又は
    (ii)請求項15に基づく方法の生成物(タイプ13)
    は、アルキル化され、前述の意味を持つ請求項1に基づく一般式の化合物が得られる。
  46. アルキル化は、化学式RI(式中、R=アルキル、特にC1−4アルキル、又はアルケニル)のアルキルヨードを用いて、有機溶媒中、特に塩化メチレン中で、弱塩基、特にAgOの存在下に遂行される請求項45に記載の方法。
  47. メチル化は、有機溶媒中、特にメタノール中で、ジアゾメタンを用いて遂行される請求項45に記載の方法。
  48. (スキーム7)請求項1に基づく一般式の化合物(タイプ27)の製造方法:式中、R=OR、R=H、S=U=H、T=OR、R=アルキル、特にC1−4アルキル、又はアルケニル、V=OR、R=COR、R=アルキル、好ましくはC1−4アルキル、特にメチル、W=H、X=CHOR、R=COR10、R10=アルキル、特にC1−6アルキル、アルケニル、特にC2−6アルケニル、アリール又はヘテロアリール、Y=自由電子対、及びZ=CHであり、この方法において、請求項45、46、又は47に基づく方法の生成物(タイプ26)は、酵素により部分的に脱アルキル化、又は脱アルケニル化され、前述の意味を持つ請求項1に基づく一般式の化合物が得られる。
  49. 酵素としてエステラーゼ、特に豚肝臓エステラーゼが使用される請求項48に記載の方法。
  50. (スキーム7)請求項1に基づく一般式の化合物(タイプ27)の製造方法:式中、R=OR、R=H、S=U=H、T=OR、R=アルキル、特にC1−4アルキル、又はアルケニル、V=OR、R=COR、R=アルキル、好ましくはC1−4アルキル、特にメチル、W=H、X=CHOR、R=COR10、R10=アルキル、特にC1−6アルキル、アルケニル、特にC2−6アルケニル、アリール又はヘテロアリールであり、この方法において、
    (a)第1の工程で、
    (i)請求項3に基づく出発化合物(タイプ1、2又は3)、又は、
    (ii)請求項15に基づく方法の生成物(タイプ13)
    は、請求項45、46、又は47に基づく方法を実施し、第2の工程で、請求項48又は49に基づく方法が実施され、前述した意味を持つ請求項1に基づく一般式の化合物が得られる。
  51. (スキーム8)請求項1に基づく一般式の化合物(タイプ28及び、場合によっては29)の製造方法:式中、R=OR、R=H、S=H又はHal、T=OR、R=H、U=Hal、V=OR、R=COR、R=アルキル、好ましくはC1−4アルキル、特にメチル、W=H、X=CHOR、R=COR10、R10=アルキル、特にC1−6アルキル、アルケニル、特にC2−6アルケニル、アリール又はヘテロアリールであり、この方法において、
    (i)請求項3に基づく出発化合物(タイプ1、2、3、4、5又は6)、又は、
    (ii)請求項15に基づく方法の生成物(タイプ13)、
    は、そのT−置換基にハロゲン化又はオルトの位置にジハロゲン化して、前述の意味を持つ請求項1に基づく一般式の化合物が得られる。
  52. ハロゲン化が、CClNF−トリフラート、SOCl、NBS及びIClの存在下に遂行される請求項51に記載の方法。
  53. (スキーム8)請求項1に基づく一般式の化合物(タイプ30)の製造方法:式中、R=OR、R=H、S=H、T=OR、R=H、U=NO、V=OR、R=COR、R=アルキル、好ましくはC1−4アルキル、特にメチル、W=H、X=CHOR、R=COR10、R10=アルキル、特にC1−6アルキル、アルケニル、特にC2−6アルケニル、アリール又はヘテロアリール、Y=自由電子対、及びZ=CHであり、この方法において、
    (i)請求項3に基づく出発化合物(タイプ1、2、3、4、5又は6)、又は、
    (ii)請求項15に基づく方法の生成物(タイプ13)、
    は、そのT−置換基に、オルトの位置でニトロ化して、
    前述の意味を持つ請求項1に基づく一般式の化合物が得られる。
  54. ニトロ化は、有機溶媒、特にエタノールの存在下に、アルカリ金属の硝酸エステル、特に硝酸ナトリウム、及び酢酸を用いて遂行される請求項53に記載の方法。
  55. (スキーム8)請求項1に基づく一般式の化合物(タイプ31)の製造方法:式中、R=OR、R=H、S=H、T=OR、R=H、U=NH、V=OR、R=COR、R=アルキル、好ましくはC1−4アルキル、特にメチル、W=H、X=CHOR、R=COR10、R10=アルキル、特にC1−6アルキル、アルケニル、特にC2−6アルケニル、アリール又はヘテロアリール、Y=自由電子対、及びZ=CHであり、この方法において、請求項53又は54に基づく方法の生成物(タイプ30)は、接触還元され、前述の意味を持つ請求項1に基づく一般式の化合物が得られる。
  56. 還元は、特には有機溶媒中で、好ましくはエタノール中で、パラジウム担持活性炭の存在下に、元素の水素を使って遂行される請求項55に記載の方法。
  57. (スキーム8)請求項1に基づく一般式の化合物(タイプ31)の製造方法:式中、R=OR、R=H、S=H、T=OR、R=H、U=NH、V=OR、R=COR、R=アルキル、好ましくはC1−4アルキル、特にメチル、W=H、X=CHOR、R=COR10、R10=アルキル、好ましくはC1−6アルキル、アルケニル、特にC2−6アルケニル、アリール又はヘテロアリール、Y=自由電子対、及びZ=CHであり、この方法において、
    (a)第1の工程で
    (i)請求項3に基づく出発化合物(タイプ1、2、3、4、5又は6)、又は、
    (ii)請求項15に基づく方法の生成物(タイプ13)
    は、請求項53又は54に基づく方法に従い、
    (b)第2の工程で、得られる生成物(タイプ30)は、請求項55又は56に基づく方法に従い、前述の意味を持つ請求項1に基づく一般式の化合物が得られる。
  58. (スキーム8)請求項1に基づく一般式の化合物(タイプ32)の製造方法:式中、R=OR、R=H、S=H、T=OR、R=H、U=NHR、R=アルキル−CO、特にC1−4アルキル−CO、V=OR、R=COR、R=アルキル、好ましくはC1−4アルキル、特にメチル、W=H、X=CHOR、R=COR10、R10=アルキル、特にC1−6アルキル、アルケニル、特にC2−6アルケニル、アリール又はヘテロアリール、Y=自由電子対、及びZ=CHであり、この方法において、請求項55、56、又は57に基づく方法の生成物(タイプ31)は、アルキル化され、前述の意味を持つ請求項1に基づく一般式の化合物が得られる。
  59. アルキル化は、化学式(RO(式中、R=アルキル−CO、特にC1−4アルキル−CO)の酸無水物を用いて遂行される請求項58に記載の方法。
  60. (スキーム8)請求項1に基づく一般式の化合物(タイプ32)の製造方法:式中、R=OR、R=H、S=H、T=OR、R=H、U=NHR、R=アルキル−CO、特にC1−4アルキル−CO、V=OR、R=COR、R=アルキル、好ましくはC1−4アルキル、特にメチル、W=H、X=CHOR、R=COR10、R10=アルキル、特にC1−6アルキル、アルケニル、特にC2−6アルケニル、アリール又はヘテロアリールであり、この方法において、
    (a)任意の第1の工程で、
    (i)請求項3に基づく出発化合物(タイプ1、2、3、4、5又は6)、又は、
    (ii)請求項15に基づく方法の生成物(タイプ13)
    は、請求項53又は54に基づく方法に従い、
    (b)第2の工程で、得られる生成物(タイプ30)は、請求項55又は56に基づく方法に従い、さらに、
    (c)第3の工程で、請求項58又は59に基づく方法が遂行され、
    前述の意味を持つ請求項1に基づく一般式の化合物が得られる。
  61. (スキーム9)請求項1に基づく一般式の化合物(タイプ33)の製造方法:式中、R=OR、R=H、S=U=H、T=OR、R=H、V=OR、R=COR、R=アルキル、好ましくはC1−4アルキル、特にメチル、W=H、X=CHOR、R=COR10、R10=アルキル、特にC1−6アルキル、アルケニル、特にC2−6アルケニル、アリール又はヘテロアリール、Y=O、及びZ=CHであり、
    この方法において、
    (i)請求項3に基づく出発化合物(タイプ1、2、3、4、5又は6)、又は、
    (ii)請求項15に基づく方法の生成物(タイプ13)
    は、N−オキシドを形成する反応をして、前述の意味を持つ請求項1に基づく一般式の化合物が得られる。
  62. N−オキシドの形成は、有機溶媒中、特に塩化メチレン中で、m−CPBAを用いて遂行される請求項61に記載の方法。
  63. (スキーム9)請求項1に基づく一般式の化合物(タイプ34)の製造方法:式中、R=OR、R=H、S=U=H、T=OR、R=H、V=OR、R=COR、R=アルキル、好ましくはC1−4アルキル、特にメチル、W=H、X=CHOR、R=COR10、R10=アルキル、特にC1−6アルキル、アルケニル、特にC2−6アルケニル、アリール又はヘテロアリール、Y=自由電子対、Z=COR11、及びR11=アルキル、好ましくはC1−4アルキル、特にメチルであり、この方法において、請求項61又は62に基づく方法の生成物(タイプ33)はアシル化剤で置換され、前述の意味を持つ請求項1に基づく一般式の化合物が得られる。
  64. アシル化は、酸無水物、特に酢酸無水物を用いて、好ましくは昇温下に遂行される請求項63に記載の方法。
  65. (スキーム9)請求項1に基づく一般式の化合物(タイプ34)の製造方法:式中、R=OR、R=H、S=U=H、T=OR、R=H、V=OR、R=COR、R=アルキル、好ましくはC1−4アルキル、特にメチル、W=H、X=CHOR、R=COR10、R10=アルキル、特にC1−6アルキル、アルケニル、特にC2−6アルケニル、アリール又はヘテロアリール、Y=自由電子対、Z=COR11、及びR11=アルキル、好ましくはC1−4アルキル、特にメチルであり、この方法において、
    (a)第1の工程で、
    (i)請求項3に基づく出発化合物(タイプ1、2、3、4、5又は6)、又は、
    (ii)請求項15に基づく方法の生成物(タイプ13)
    は、請求項61又は62に基づく方法に従い、
    (b)第2の工程で、得られる生成物(タイプ33)は請求項63又は64に基づく方法に従い、
    前述の意味を持つ請求項1に基づいた一般式の化合物が得られる。
  66. 有効成分として請求項1又は2に基づく1種以上の化合物、及び1種以上の任意の通常の担体、及び/又は、1種以上の任意の通常の希釈剤を含む治療製剤、特には細胞増殖抑制薬。
  67. 有効成分として請求項3〜65の1項に基づく方法の、1種以上の生成物、1種以上の任意の通常の担体、及び/又は、1種以上の任意の通常の希釈剤
    を含む治療製剤、特には細胞増殖抑制薬。
  68. アルキルは、分枝、非分枝又は環状のC1−20アルキル、特にC1−7アルキル、好ましくはC1−6アルキル及びより好ましくはC1−4アルキル、特にメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、及び好ましくはリング中に3〜8個の炭素原子を有するシクロアルキルである請求項1又は2に記載の化合物。
  69. アルケニルは、分枝、非分枝又は環状のC2−20アルケニル、特にC2−7アルケニル、好ましくはC2−6アルケニル及びより好ましくはC2−4アルケニル、特にビニル、アリル、プロペン−1−イル、プロペン−2−イル、ブタ−1−エン−1−イル、ブタ−1−エン−2−イル、ブタ−1−エン−3−イル、ブタ−1−エン−4−イル、ブタ−2−エン−1−イル、ブタ−2−エン−2−イル、2−メチル−プロペン−1−イル、2−メチル−プロペン−3−イル、及び好ましくはリング中に3〜8個の炭素原子を有し、アルケニル基中に二重結合の数が1〜3個であるシクロアルケニルである請求項1、2又は68に記載の化合物。
  70. アリールが、フェニル、ナフチル及びビフェニルイルである請求項1、2、68又は69に記載の化合物。
  71. ヘテロアリールは、フリル、チエニル、イミダゾリル、インドリル、ピリジル、ピリジニル、ピロリル、チアゾリル、オキサゾリル、又はピリミジニルである請求項1、2、68、69、又は70に記載の化合物。
  72. アルキル、アルケニル、アリール及びヘテロアリールは、置換されないか、又は置換され、かつ、特にC1−3アルキル、C1−3アルコキシ、ヒドロキシ、アミノ(NH)及びニトロ(NO)により形成された基から、1〜3個の置換基を任意の位置に持つ請求項1、2、68、69、70又は71に記載の化合物。
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