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目的の核酸配列の増幅のための組成物および方法が開示される。本方法はプライマーによる核酸配列の鎖置換複製を基礎とする。本開示の方法は、ゲノム核酸試料および他の高度に複雑な核酸試料を増幅するために有用な、複数置換増幅(MDA)の一形式である。本開示の方法は、1または限られた数のプライマーだけを用いてそのような高度に複雑な核酸試料を増幅するのに用いることができる。1または少数のプライマーが、全ゲノムおよび他の高度な配列複雑性を有する核酸試料を効果的に増幅することができることが見出されている。そのプライマーは、プライマー中に表現されるプライマー配列の限られた量にもかかわらず、高度に複雑な核酸試料中に存在する幅広い範囲の配列のプライマーとなりおよび効率的に増幅することができるように特別に選択または設計されている。本開示の方法は一般的に、特異的核酸配列を有する1、少数、またはより多くのプライマー、DNAポリメラーゼ、および核酸試料を接触させ、および、核酸試料中の核酸分子の複製を促進する条件下で核酸試料をインキュベートすることを含む。核酸分子の複製の結果として、複製された鎖が複製中にもう一つの複製された鎖の鎖置換複製によって核酸分子から置換されるように、複製された鎖を生じる。複製は結果として核酸試料中の核酸分子のすべてまたは相当な部分の増幅を生じうる。全ゲノム鎖置換増幅(WGSDA)の一形式である、本開示の方法の一形式では、1、少数、またはより多くのプライマーを用いて、ゲノム核酸の試料(または別の高度に複雑な核酸の試料)のプライマーとする。
高度に複雑な核酸試料を、特異的核酸配列を有する1または少数のプライマーだけを用いて効率的に増幅することができることが見出された。その1または少数のプライマーは、試料中の核酸分子全体にわたって分布する核酸配列と相補的である。たとえば、単一の6塩基プライマーは平均して4096ヌクレオチド毎に1個の配列と相補的になり、および2種類の6塩基プライマーは合計で、平均して2048ヌクレオチド毎に1回の配列と相補的になる。プライマー結合部位のそのような分布は、効率的な複数置換増幅を可能にするのに十分であったことが見出された。また、プライマー結合部位のそのような分布は、核酸試料中の配列の広いカバー率を有する核酸試料の増幅、および高い配列および遺伝子座表現および低い増幅偏りを有する増幅産物を結果として生じることも見出された。したがって、本開示の方法は、核酸試料中の核酸分子のすべてまたは相当な部分の複製を結果として生じうる。
本開示の方法は、高度に複雑な核酸試料中のさまざまな配列を正確におよび均一に増幅することができる。この結果は、たとえば配列表現、遺伝子座表現および増幅偏りを基準として定量化することができる。たとえば、本開示の方法で生じた増幅された核酸分子は、少なくとも10個の異なる標的配列について少なくとも50%の配列表現を有しうる。増幅偏りは少なくとも10個の異なる標的配列について10%未満でありうる。
アルカリ性条件への核酸の曝露、アルカリ性条件へ曝露された核酸のpHの低下、および結果として生じた、閾量のまたはそれを上回る量のおよび/または閾濃度のまたはそれを下回る濃度の核酸のインキュベートによって、低い増幅偏りを有する増幅産物を作製することができることもまた見出されている。そのようなアルカリ性/中性化手順は、増幅産物の品質を改善することができる。増幅産物の品質は、増幅偏り、対立遺伝子偏り、遺伝子座表現、配列表現、対立遺伝子表現、遺伝子座表現偏り、配列表現偏り、パーセント表現、パーセント遺伝子座表現、パーセント配列表現、およびインプット核酸の偏りのないおよび/または完全な増幅を示す指標を含むがそれらに限定されない種々の方法によって測定することができる。
損傷DNAを増幅および修復するための方法もまた開示される。この方法は、たとえば、分解されたゲノムDNAを増幅するのに有用である。本方法は、損傷DNA試料を実質的に変性すること(一般的に熱およびアルカリ性条件への曝露によって)、変性条件の除去または低減(たとえば変性したDNA試料のpHおよび温度の低下によって)、およびそのDNAを複製することを含む。損傷DNAの平均長を増大することによって、損傷DNAは複製中に修復される。たとえば、DNA断片の平均長は、たとえば、損傷DNA試料中の2kbから、たとえば、増幅されたDNAについての10kb以上へ増加することができる。この修復方法は、すべて損傷DNAを他の方法によって増幅した場合と比較して、産物の平均長を増加し、増幅産物の品質を3倍に高め(たとえば、試料中のマーカー表現を増加することによって)、および対立遺伝子欠落の頻度を低下させることによって増幅産物の遺伝子型分析を改善することによって、損傷DNAの増幅における全体的な改善を結果として生じうる。変性条件の除去は、損傷DNAの変性した鎖が、他の変性した損傷DNAとハイブリダイズすることを可能にする。複製は複数置換増幅であることができる。DNA試料の実質的な変性および一時的な変性は一般的に、DNAがさらに損傷されないように実施される。この方法は一般的に、開示された増幅法のうち任意のものと組み合わせるかまたは共に使用することができる。
プライマーまたはランダムまたは縮重配列を用いるもの(すなわち、さまざまな配列を有するプライマーの集合の使用)といった、本開示の方法の一部の形式に関しては、プライマーハイブリダイゼーションは特異的である必要が無い。そのような場合には、プライマーは、合成をプライミングすることに有効でありさえすればよい。たとえば、全ゲノム増幅では、一般的に目的はすべての配列を等しく増幅することであるため、プライミングの特異性は必須ではない。ランダムまたは縮重プライマーの組は、長さ5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、および/または20ヌクレオチドまたはそれ以上のプライマーから成ることができる。長さ6ヌクレオチドのプライマーを六量体プライマーと呼ぶ。全ゲノム増幅のための好ましいプライマーは、areランダム六量体プライマー、たとえば、すべての可能な6ヌクレオチド配列がそのプライマーの組の中に表現されているランダム六量体プライマーである。同様に、他の特定の長さのまたは長さの混合物のランダムプライマーの組は、好ましくはそのプライマーの長さのすべての可能な配列、または、特に、そのプライマーの相補的部分の長さを含む。ランダムプライマーの使用は米国特許第5,043,272号明細書および米国特許第6,214,587号明細書に記載されている。
本開示の方法において用いられるプライマーは、特定の望ましい性質および機能上の特性を持つように、選択および/または設計することができる。プライマー選択およびプライマー設計の目的は、より良い増幅結果を得ることでありうる。たとえば、最高の増幅収率(すなわち、核酸の量における最高の増加量)、増幅された核酸における最良の遺伝子座または配列表現(すなわち、目的の遺伝子座および配列に関して、100%に最も近い遺伝子座または配列表現)、および/または最低の増幅偏りを結果として生じる、特定のプライマーを選択することができる。これは、特定のプライマーを増幅反応において、目的の核酸試料を用いて試験することによって決定できる。異なるプライマーが、異なる核酸試料について最適の結果を生じうる。しかし、ここに記載のプライマー数およびプライマー組成の原則は、ほとんどすべての核酸試料について良好な増幅結果を一般的に生じる。本開示のプライマーおよび方法のこの広範囲の有用性は、本開示のプライマーおよび方法の有用な特性である。
希望の品質の増幅産物を生じるプライマーを、ここでは広カバー率プライマーと呼ぶ。一般的に、広カバー率プライマー(または、一緒に使用する場合は、プライマー)は、少なくとも10%の遺伝子座表現を少なくとも5個の異なる遺伝子座に関して、少なくとも10%の配列表現を少なくとも5個の異なる標的配列に関して、50倍未満の増幅偏りを、50倍未満の増幅偏りを少なくとも5個の異なる遺伝子座に関して、および/または50倍未満の増幅偏りを少なくとも5個の異なる標的配列に関して、生じることができる。プライマーはまた、たとえば、少なくとも15%、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも35%、少なくとも40%、少なくとも45%、少なくとも50%、少なくとも60%、少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、または少なくとも100%の遺伝子座表現を、少なくとも5個の異なる遺伝子座に関して生じることができる。プライマーはまた、たとえば、少なくとも10%の遺伝子座表現を、少なくとも6個の異なる遺伝子座、少なくとも7個の異なる遺伝子座、少なくとも8個の異なる遺伝子座、少なくとも9個の異なる遺伝子座、少なくとも10個の異なる遺伝子座、少なくとも11個の異なる遺伝子座、少なくとも12個の異なる遺伝子座、少なくとも13個の異なる遺伝子座、少なくとも14個の異なる遺伝子座、少なくとも15個の異なる遺伝子座、少なくとも16個の異なる遺伝子座、少なくとも17個の異なる遺伝子座、少なくとも18個の異なる遺伝子座、少なくとも19個の異なる遺伝子座、少なくとも20個の異なる遺伝子座、少なくとも25個の異なる遺伝子座、少なくとも30個の異なる遺伝子座、少なくとも40個の異なる遺伝子座、少なくとも50個の異なる遺伝子座、少なくとも75個の異なる遺伝子座、または少なくとも100個の異なる遺伝子座に関して生じることができる。
プライマーはまた、たとえば、少なくとも15%、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも35%、少なくとも40%、少なくとも45%、少なくとも50%、少なくとも60%、少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、または少なくとも100%の配列表現を、少なくとも5個の異なる標的配列に関して生じることができる。プライマーはまた、たとえば、少なくとも10%の遺伝子座表現を、少なくとも6個の異なる標的配列、少なくとも7個の異なる標的配列、少なくとも8個の異なる標的配列、少なくとも9個の異なる標的配列、少なくとも10個の異なる標的配列、少なくとも11個の異なる標的配列、少なくとも12個の異なる標的配列、少なくとも13個の異なる標的配列、少なくとも14個の異なる標的配列、少なくとも15個の異なる標的配列、少なくとも16個の異なる標的配列、少なくとも17個の異なる標的配列、少なくとも18個の異なる標的配列、少なくとも19個の異なる標的配列、少なくとも20個の異なる標的配列、少なくとも25個の異なる標的配列、少なくとも30個の異なる標的配列、少なくとも40個の異なる標的配列、少なくとも50個の異なる標的配列、少なくとも75個の異なる標的配列、または少なくとも100個の異なる標的配列に関して生じることができる。
I.核酸フィンガープリント
本開示の方法は、核酸の複雑な試料の核酸フィンガープリントの役割を果たす複製された鎖を作成するのに用いることができる。そのような核酸フィンガープリントは、他の、同様に調製された、他の核酸試料の核酸フィンガープリントと比較して、試料間の差の便利な検出を可能にするために用いることができる。核酸フィンガープリントは、関連する核酸試料の検出、および、核酸試料の比較の両方に用いることができる。たとえば、特定の生物の存在または同定は、その被験生物の核酸フィンガープリントを作製し、および結果として生じる核酸フィンガープリントを、既知の生物から調製された参照核酸フィンガープリントと比較することによって検出できる。遺伝子発現パターンにおける変化および差異はまた、異なる細胞試料に由来するmRNAの核酸フィンガープリントを調製し、および、その核酸フィンガープリントを比較することによって検出できる。複製された鎖はまた核酸試料の起源に特異的である一組のプローブまたはプライマーを作製するのに用いることができる。複製された鎖はまた、試料中に存在する核酸配列のライブラリとして用いることができる。核酸フィンガープリントは、試料の関係する核酸内容全体が実質的に表現するように、試料の全ゲノム増幅から成るかまたはそれに由来するか、または、試料中の選択された標的配列の複数鎖置換増幅に由来することができる。
基材上に固定化されたアドレスプローブは、本開示の増幅法の産物の、固相検出器上への捕捉を可能にする。そのような捕捉は、以降の検出段階に干渉しうる反応成分を洗浄除去する便利な方法を提供する。異なるアドレスプローブを固相検出器の異なる領域に結合させることによって、異なる増幅産物を、固相検出器上の異なる、およびしたがって診断用の位置に捕捉することができる。たとえば、多重測定法では、多数の異なる増幅核酸(それぞれが、異なるプライマーの組によって増幅された異なる標的配列を表現する)に特異的なアドレスプローブを、それぞれ異なる位置でアレイに固定化することができる。捕捉および検出は、対応する標的配列が試料中に存在した増幅核酸に対応するアレイ位置だけで起こる。
オリゴヌクレオチドのヌクレオチド配列は一般的に、オリゴヌクレオチド鎖へ合成中にサブユニットブロックのサブユニットを付加する順序によって決定される。付加の各回は、異なる特定のヌクレオチド前駆体、または1種類以上の異なるヌクレオチド前駆体の混合物を含むことができる。特定配列の本開示のプライマーのためには、特定のヌクレオチド前駆体を連続的に付加する。一般的に、オリゴヌクレオチド中の縮重またはランダム位置は、その位置に存在しうる範囲のヌクレオチドを表現したヌクレオチド前駆体の混合物を用いることによって作製することができる。したがって、オリゴヌクレオチド中の特定位置についての反応に、その位置がAおよびTについて縮重すべきである場合、AおよびTの前駆体を含めることができる。完全な縮重またはランダム位置については、4種類すべてのヌクレオチドの前駆体を含めることができる。完全にランダムなオリゴヌクレオチドは、4種類すべてのヌクレオチド前駆体を合成のすべての回に含めることによって作製できる。異なるヌクレオチドの異なる割合を持つ縮重オリゴヌクレオチドもまた作製することができる。そのようなオリゴヌクレオチドは、たとえば、異なるヌクレオチド前駆体を、希望の割合で、反応において用いることによって作製することができる。
アルカリ性条件への核酸の曝露、アルカリ性条件へ曝露された核酸のpHの低下、および結果として生じた、閾量のまたはそれを上回る量のおよび/または閾濃度のまたはそれを下回る濃度の核酸のインキュベートによって、低い増幅偏りを有する増幅産物を作製することができることもまた見出されている。そのようなアルカリ性/中性化手順は、増幅産物の品質を改善することができる。増幅産物の品質は、増幅偏り、対立遺伝子偏り、遺伝子座表現、配列表現、対立遺伝子表現、遺伝子座表現偏り、配列表現偏り、パーセント表現、パーセント遺伝子座表現、パーセント配列表現、およびインプット核酸の偏りのないおよび/または完全な増幅を示す指標を含むがそれらに限定されない種々の方法によって測定することができる。
本開示の方法は、正確におよび均一に、高度に複雑な核酸試料中のさまざまな配列を増幅することができる。この結果は、たとえば、パーセント表現、配列表現、配列表現偏り、パーセント配列表現、遺伝子座表現、遺伝子座表現偏り、パーセント遺伝子座表現、および/または増幅偏りを参照することによって定量化することができる。たとえば、本開示の方法で作製された増幅された核酸分子は、少なくとも50%の配列表現または配列表現偏りを少なくとも10個の異なる標的配列に関して有することができる。増幅偏りは、少なくとも10個の異なる標的配列に関して10%未満でありうる。
DNA増幅手順の効率は、個々の遺伝子座に関してパーセント表現として記載することができ、ここで細胞から精製された通りのゲノムDNA中の遺伝子座に関してパーセント表現は100%である。10,000倍増幅については、平均表現頻度は、テンプレートの熱変性無しで増幅したDNA中の8遺伝子座に関して141%、およびテンプレートの熱変性ありで増幅したDNA中の8遺伝子座に関して37%であった。熱変性段階の削除の結果として、増幅された遺伝子座に関して表現頻度に3.8倍の増加を生じた。増幅偏りは、増幅されたDNAの2つの試料間で、または、増幅されたDNAの試料とそれが増幅された元のテンプレートDNAとの間で計算することができる。偏りは、特定の遺伝子座に関するパーセント表現(または遺伝子座表現)の値の間の比率である。最大偏りは、最高に表現された遺伝子座の、最低に表現された遺伝子座に対する比率である。10,000倍増幅については、最大増幅偏りは、テンプレートの熱変性無しで増幅したDNAに関して2.8、およびテンプレートの熱変性ありで増幅したDNAに関して50.7であった。熱変性段階の削除の結果として、増幅された遺伝子座に関して最大偏りに18倍の減少を生じた。パーセント表現は、表現偏りの一種である。したがって、パーセント遺伝子座表現は、遺伝子座表現偏りの一種である。
本開示の方法は、高品質の増幅産物を生じることができる。たとえば、本開示の方法は、少なくとも10%の遺伝子座表現または遺伝子座表現偏りを少なくとも5個の異なる遺伝子座に関して、少なくとも10%の配列表現または配列表現偏りを少なくとも5個の異なる標的配列に関して、50倍未満の増幅偏りを、50倍未満の増幅偏りを少なくとも5個の異なる遺伝子座に関して、および/または50倍未満の増幅偏りを少なくとも5個の異なる標的配列に関して生じることができる。本開示の方法はまた、たとえば、少なくとも15%、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも35%、少なくとも40%、少なくとも45%、少なくとも50%、少なくとも60%、少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、または少なくとも100%の遺伝子座表現または遺伝子座表現偏りを、少なくとも5個の異なる遺伝子座に関して生じることができる。本開示の方法はまた、たとえば、少なくとも10%の遺伝子座表現または遺伝子座表現偏りを、少なくとも6個の異なる遺伝子座、少なくとも7個の異なる遺伝子座、少なくとも8個の異なる遺伝子座、少なくとも9個の異なる遺伝子座、少なくとも10個の異なる遺伝子座、少なくとも11個の異なる遺伝子座、少なくとも12個の異なる遺伝子座、少なくとも13個の異なる遺伝子座、少なくとも14個の異なる遺伝子座、少なくとも15個の異なる遺伝子座、少なくとも16個の異なる遺伝子座、少なくとも17個の異なる遺伝子座、少なくとも18個の異なる遺伝子座、少なくとも19個の異なる遺伝子座、少なくとも20個の異なる遺伝子座、少なくとも25個の異なる遺伝子座、少なくとも30個の異なる遺伝子座、少なくとも40個の異なる遺伝子座、少なくとも50個の異なる遺伝子座、少なくとも75個の異なる遺伝子座、または少なくとも100個の異なる遺伝子座に関して生じることができる。
本開示の方法はまた、たとえば、少なくとも15%、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも35%、少なくとも40%、少なくとも45%、少なくとも50%、少なくとも60%、少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、または少なくとも100%の配列表現または配列表現偏りを、少なくとも5個の異なる標的配列に関して生じることができる。本開示の方法の一部の形式はまた、たとえば、少なくとも10%の配列表現または配列表現偏りを、少なくとも6個の異なる標的配列、少なくとも7個の異なる標的配列、少なくとも8個の異なる標的配列、少なくとも9個の異なる標的配列、少なくとも10個の異なる標的配列、少なくとも11個の異なる標的配列、少なくとも12個の異なる標的配列、少なくとも13個の異なる標的配列、少なくとも14個の異なる標的配列、少なくとも15個の異なる標的配列、少なくとも16個の異なる標的配列、少なくとも17個の異なる標的配列、少なくとも18個の異なる標的配列、少なくとも19個の異なる標的配列、少なくとも20個の異なる標的配列、少なくとも25個の異なる標的配列、少なくとも30個の異なる標的配列、少なくとも40個の異なる標的配列、少なくとも50個の異なる標的配列、少なくとも75個の異なる標的配列、または少なくとも100個の異なる標的配列に関して生じることができる。
ここでは、低い増幅偏りは、少なくとも5配列または遺伝子座に関して10倍未満、少なくとも6配列または遺伝子座に関して12倍未満、少なくとも7配列または遺伝子座に関して14倍未満、少なくとも8配列または遺伝子座に関して16倍未満、少なくとも9配列または遺伝子座に関して18倍未満、少なくとも10配列または遺伝子座に関して20倍未満、少なくとも11配列または遺伝子座に関して22倍未満、少なくとも12配列または遺伝子座に関して24倍未満、少なくとも13配列または遺伝子座に関して26倍未満、少なくとも14配列または遺伝子座に関して28倍未満、少なくとも15配列または遺伝子座に関して30倍未満、少なくとも16配列または遺伝子座に関して32倍未満、少なくとも17配列または遺伝子座に関して34倍未満、少なくとも18配列または遺伝子座に関して36倍未満、少なくとも19配列または遺伝子座に関して38倍未満、少なくとも20配列または遺伝子座に関して40倍未満、少なくとも21配列または遺伝子座に関して42倍未満、少なくとも22配列または遺伝子座に関して44倍未満、少なくとも23配列または遺伝子座に関して46倍未満、少なくとも24配列または遺伝子座に関して48倍未満、および少なくとも25配列または遺伝子座に関して50倍未満の増幅偏りを含む。一般化すると、低い増幅偏りは、2x倍の増幅偏りを含み、ここでxは、それに対して増幅偏りを計算するかまたは観察する配列または遺伝子座の数である。低い増幅偏りは、対立遺伝子偏り、遺伝子座表現、配列表現、対立遺伝子表現、遺伝子座表現偏り、配列表現偏り、パーセント表現、パーセント遺伝子座表現、パーセント配列表現、およびインプット核酸の低い偏りおよび/または完全な増幅を示す他の指標によって、といった他の方法で表すことができる。低い増幅偏りを構成するそのような他の指標の値は一般的に、本文書に別に記載する、増幅偏りと偏りの他の指標との間の関係を考慮して、上記の定義および式を参照して計算することができる。
より幅広くは、本開示の方法は、必要なDNAの量が供給量よりも大きい用途に有用である。たとえば、チップハイブリダイゼーション技術によってDNAを分析する手順は、典型的な量の血液試料から精製されうるDNAの量によって制限される。結果として、多数のチップハイブリダイゼーション手順は、その高処理量手順用に十分な供給量の材料を作製するために、PCRを利用する。本開示の方法は、開始材料の遺伝子座表現頻度を忠実に再現する増幅されたDNAの豊富な量の作製に有用な技術を提示する。
精製されたヒトゲノムDNAがテンプレートの熱処理無しのMDAによって増幅される、本開示の方法の特定の一形式が実施例8に記載される。その実施例に示される通り、本開示の方法は、定量的PCR分析の基質として用いる場合、テンプレートの熱処理ありで増幅したDNAと比較して、遺伝子座表現の損失の無いDNA増幅産物を生じる。
精製されたヒトゲノムDNAがテンプレートの熱処理無しのMDAによって増幅される、本開示の方法の別の特定の一形式が実施例9に記載される。その実施例に示される通り、本開示の方法は、8個の異なる遺伝子座間の表現のばらつきが3.0未満で変動する低い増幅偏りを有するDNA増幅産物を生じる。対照的に、2種類のPCRを基礎とする増幅法、PEPおよびDOP−PCRによって増幅されたDNA産物の増幅偏りは、2ないし6桁の間で変動する。
熱処理段階の非存在下で、全血からまたは組織培養細胞から直接に、精製されたDNAからと同一の効率で、ヒトゲノムDNAが増幅される、本開示の方法の別の特定の一形式が実施例11に記載される。血液または細胞から直接に増幅されたDNAは、精製されたヒトDNAテンプレートから増幅されたDNAと実質的に同一の遺伝子座表現値を有する。全血中のヘムのような成分はPCRを阻害し、および血液由来のDNAがPCRテンプレートとして使用可能になる前に精製段階の必要を生じさせるため、このことは、PCRといった他の増幅手順に対する長所を表す。
損傷DNAを増幅および修復するための方法もまた開示される。この方法は、たとえば、分解されたゲノムDNAを増幅するために有用である。本方法は、損傷DNA試料を実質的に変性させること(一般的に熱およびアルカリ性条件への曝露によって)、変性条件の除去または低減(たとえば変性したDNA試料のpHおよび温度の低下によって)、およびそのDNAを複製することを含む。損傷DNAは複製中に修復され、およびDNAの平均長が増大する。たとえば、DNA断片の平均長は、たとえば、損傷DNA試料中の2kbから、たとえば、増幅されたDNAについての10kb以上へ増加することができる。増幅および修復されたDNAは、損傷DNA試料よりも、分析および試験のためによい条件にある。たとえば、この技術は、損傷DNA試料に由来する対立遺伝子表現に一貫した改善を与えることができる。この修復方法は、すべて損傷DNAを他の方法によって増幅した場合と比較して、産物の平均長を増加し、増幅産物の品質を3倍に高め(たとえば、試料中のマーカー表現を増加することによって)、および対立遺伝子欠落の頻度を低下させることによって増幅産物の遺伝子型分析を改善することによって、損傷DNAの増幅における全体的な改善を結果として生じうる。複製は複数置換増幅であることができる。DNA試料の変性は一般的に、DNAがさらに損傷されないように実施される。この方法は一般的に、本開示の増幅法のうち任意のものと組み合わせるかまたは共に使用することができる。この方法の別の一形式は、損傷DNA試料を実質的に変性させること(一般的に熱およびアルカリ性条件への曝露によって)、変性したDNA試料のpHの低下、変性したDNA試料を同一起源に由来する未変性のDNA試料と混合して未変性DNA試料中のDNAの末端が一時的に変性するようにすること、DNA試料の混合物をゆっくり冷却して一時的に変性した末端を変性したDNAとアニーリングさせること、およびアニーリングしたDNAを複製することを含みうる。
本開示の方法の一部の形式は、1種類、少数、またはより多くのプライマーによる核酸配列の鎖置換複製に基づく。本方法は核酸試料を増幅するために用いることができ、およびゲノム全体のような高い配列複雑性を有する核酸試料を増幅するために特に有用である。本開示の方法は、1または限られた数のプライマーだけを用いてそのような高度に複雑な核酸試料を増幅するのに用いることができる。1または少数のプライマーが、全ゲノムおよび他の高度な配列複雑性を有する核酸試料を効果的に増幅することができることが見出されている。そのプライマーは、プライマー中に表現されるプライマー配列の限られた量にもかかわらず、高度に複雑な核酸試料中に存在する幅広い範囲の配列をプライミングしおよび効率的に増幅することができるように特別に選択または設計されている。本開示の方法は一般的に、特異的核酸配列を有する1、少数、またはより多くのプライマー、DNAポリメラーゼ、および核酸試料を接触させ、および、核酸試料中の核酸分子の複製を促進する条件下で核酸試料をインキュベートすることを含む。核酸分子の複製の結果として、複製された鎖が複製中に別の複製された鎖の鎖置換複製によって核酸分子から置換されるように、複製された鎖を生じる。複製は結果として核酸試料中の核酸分子の全部または相当な部分の増幅を生じうる。ここでは、複製された鎖とは、核酸分子または核酸配列と、または別の複製された鎖とハイブリダイズしたプライマーの伸長の結果として生じる核酸鎖である。鎖置換複製とは、鎖置換複製とは、複製された鎖の伸長する末端が、テンプレート鎖からの(または別の複製鎖からの)別の鎖に遭遇しおよびそれを置換するDNA複製をいう。別の複製された鎖による複製鎖の置換は、本開示の方法の顕著な特徴であり、核酸分子または核酸配列の複数コピーを単一の等温反応において作製することを可能にする。
B.プライマー選択
本開示の方法における使用のためのプライマーは、高品質の増幅産物を生じる能力に関して選択することができる。そのようなプライマーは、本開示の方法において特に有用である。本開示の方法で1種類以上のプライマーが用いられる場合、プライマーの全部が選択プライマーでありうるかまたは、プライマーの一部が選択プライマーでありうる。プライマー選択には任意の有用な基準を用いることができる。有用な基準は、遺伝子座表現、配列表現および増幅偏りといった増幅産物の品質、および、増幅アーティファクトの産生の欠如または最小化といった、負の性質が無いことを含む。所定の複数の選択基準(または1つの選択基準)を満たすプライマーを、ここでは(それらの選択基準についての)選択プライマーという。所定の複数の選択基準(または1つの選択基準)を満たさないプライマーを、ここでは(それらの選択基準についての)非選択プライマーという。選択プライマーの使用が好ましいが、選択および非選択プライマーの両方を、本開示の方法において一緒に使用することができる。
プライマーは、配列表現の、ある一定のレベルまたは範囲を生じることに基づいて選択することができる。任意の配列表現を用いることができる。たとえば、本文書に別に記載する配列表現のうち任意のものを選択基準として用いることができる。選択プライマーは、たとえば、少なくとも10%、少なくとも20%、少なくとも30%、少なくとも40%、少なくとも50%、少なくとも60%、少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、または少なくとも100%の配列表現を生じることができる。選択プライマーは、たとえば、500%未満、400%未満、300%未満、250%未満、200%未満、190%未満、180%未満、170%未満、160%未満、150%未満、140%未満、130%未満、120%未満、または110%未満の配列表現を生じることができる。これらの配列表現は、たとえば、本文書に別に記載するいくつかの標的配列といった、任意の数の標的配列に関することができる。
プライマーは、遺伝子座表現の、ある一定のレベルまたは範囲を生じることに基づいて選択することができる。任意の遺伝子座表現を用いることができる。たとえば、本文書に別に記載する遺伝子座表現のうち任意のものを選択基準として用いることができる。選択プライマーは、たとえば、少なくとも10%、少なくとも20%、少なくとも30%、少なくとも40%、少なくとも50%、少なくとも60%、少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、または少なくとも100%の遺伝子座表現を生じることができる。選択プライマーは、たとえば、500%未満、400%未満、300%未満、250%未満、200%未満、190%未満、180%未満、170%未満、160%未満、150%未満、140%未満、130%未満、120%未満、または110%未満の遺伝子座表現を生じることができる。これらの遺伝子座表現は、たとえば、本文書に別に記載するいくつかの遺伝子座といった、任意の数の遺伝子座に関することができる。
非選択プライマーは、配列表現の、ある一定のレベルまたは範囲を生じることに基づいて特定することができる。任意の配列表現を標準として用いることができる。たとえば、本文書に別に記載する配列表現のうち任意のものを非選択基準として用いることができる。非選択プライマーは、0.1%未満、1%未満、10%未満、20%未満、30%未満、40%未満、50%未満、60%未満、70%未満、80%未満、90%未満、または100%未満の配列表現を生じることができる。選択プライマーは、500%より大、400%より大、300%より大、250%より大、200%より大、190%より大、180%より大、170%より大、160%より大、150%より大、140%より大、130%より大、120%より大、または110%より大の配列表現を生じることができる。これらの配列表現は、たとえば、本文書に別に記載するいくつかの標的配列といった、任意の数の標的配列に関することができる。
非選択プライマーは、遺伝子座表現の、ある一定のレベルまたは範囲を生じることに基づいて特定することができる。任意の遺伝子座表現を標準として用いることができる。たとえば、本文書に別に記載する遺伝子座表現のうち任意のものを非選択基準として用いることができる。非選択プライマーは、たとえば、0.1%未満、1%未満、10%未満、20%未満、30%未満、40%未満、50%未満、60%未満、70%未満、80%未満、90%未満、または100%未満の遺伝子座表現を生じることができる。選択プライマーは、たとえば、500%より大、400%より大、300%より大、250%より大、200%より大、190%より大、180%より大、170%より大、160%より大、150%より大、140%より大、130%より大、120%より大、または110%より大の遺伝子座表現を生じることができる。これらの遺伝子座表現は、たとえば、本文書に別に記載するいくつかの遺伝子座といった、任意の数の遺伝子座に関することができる。
本方法は一般的に、損傷DNA試料を実質的に変性させること(一般的に熱およびアルカリ性条件への曝露によって)、変性条件の除去または低減(たとえば変性したDNA試料のpHおよび温度の低下によって)、およびそのDNAを複製することを含む。損傷DNAは複製中に修復され、およびDNA断片の平均長が増大するたとえば、DNA断片の平均長は、たとえば、損傷DNA試料中の2kbから、たとえば、増幅されたDNAについての10kb以上へ増加することができる。増幅および修復されたDNAは、損傷DNA試料よりも、分析および試験のためによい条件にある。たとえば、この技術は、損傷DNA試料に由来する対立遺伝子表現に一貫した改善を与えることができる。この修復方法は、すべて損傷DNAを他の方法によって増幅した場合と比較して、産物の平均長を増加し、増幅産物の品質を3倍に高め(たとえば、試料中のマーカー表現を増加することによって)、および対立遺伝子欠落の頻度を低下させることによって増幅産物の遺伝子型分析を改善することによって、損傷DNAの増幅における全体的な改善を結果として生じうる。複製は複数置換増幅であることができる。DNA試料の変性は一般的に、DNAがさらに損傷されないように実施される。この方法は一般的に、本開示の増幅法のうち任意のものと組み合わせるかまたは共に使用することができる。
本開示の方法の一部の形式は、複製されたDNA鎖のヌクレオチド配列分布に、インプットDNAのヌクレオチド配列分布から変化がもし生じれば最小であるように、試料DNAの正確でおよび再現性のある複製を提供する。多数の以前の核酸増幅法は、少なくともいくらか重要な程度のアーティファクト変異を、増幅されたDNAの配列中に導入し、増幅された核酸中の異なる配列の表現における、開始核酸中のそれらの配列の表現と比較した偏りに繋がる。そのような偏りは、配列偏りまたは対立遺伝子偏りということができる。
一部の場合では、対立遺伝子偏りに繋がるヌクレオチド組み込みエラーは、増幅されている核酸テンプレートの性質が原因である可能性がある。たとえば、単一のまたは少数のヌクレオチドの反復または複数の反復箇所を含むDNAの領域は、時々ポリメラーゼの滑り(スリッページ)に繋がり、結果として1種類以上のヌクレオチドアーティファクト挿入または欠失を生じうる。このため、反復領域におけるDNAの忠実な増幅は達成が困難になりうる。これらの領域は、ジ、トリ、およびテトラヌクレオチド反復、テロメア領域、長い散在反復を含む領域、STRおよび文献に記載された他の種類の反復を含む。大きい二次構造を含むDNAの領域はしばしば、その領域を横切るポリメラーゼの横断を妨げる可能性があり、および複製された鎖の集団内でそのような配列が低表現となることおよび対立遺伝子偏りの導入を結果として生じうる。
対立遺伝子偏りはまた、対立遺伝子表現を評価することによって定量化することもできる。所定の対立遺伝子が表現する、すべての対立遺伝子のうちの割合が、その対立遺伝子に関する対立遺伝子表現である。1つの遺伝子座の2つの対立遺伝子がそれぞれ全体の半分を表現するならば(ヘテロ接合遺伝子座に関して通常の場合)、各対立遺伝子は対立遺伝子表現50%または0.5を有するということができる。どちらかの対立遺伝子が50%とは異なる表現を有するならば、対立遺伝子偏りが存在する。インプット核酸における対立遺伝子表現と増幅されたDNAにおける対立遺伝子表現との間に差が無ければ、対立遺伝子偏りは存在せず、対立遺伝子偏り1または100%と表すことができる。対立遺伝子表現の場合は、対立遺伝子偏りは、比較すべき2つの試料(たとえば、増幅されたDNAに対する増幅されていない試料)における対立遺伝子表現の比として計算することができる。したがって、50%表現÷50%表現は1に等しい。対立遺伝子偏りはまた、対立遺伝子表現50%からの(または通常のまたは予測される対立遺伝子表現からの)標準偏差として表すことができる。インプットDNA試料および増幅されたDNA試料の対立遺伝子比が同一であるならば、増幅されたDNAは対立遺伝子偏りを有しないということができる。
本開示の方法は、正確におよび均一に、高度に複雑な核酸試料中のさまざまな配列を増幅することができる。この結果は、たとえば、パーセント表現、配列表現、配列表現偏り、パーセント配列表現、遺伝子座表現、遺伝子座表現偏り、パーセント遺伝子座表現、および/または増幅偏りを参照することによって定量化することができる。たとえば、本開示の方法で作製された増幅された核酸分子は、少なくとも50%の配列表現または配列表現偏りを少なくとも10個の異なる標的配列に関して有することができる。増幅偏りは、少なくとも10個の異なる標的配列に関して10%未満でありうる。
本開示の方法は一般的に、低い対立遺伝子偏りを有する増幅されたDNAを生じる。本開示の方法は、増幅された核酸における対立遺伝子偏りおよび他の増幅偏りを測定するのに用いることができる。たとえば、選択された1つの遺伝子座に関してヘテロ接合である個体の場合を考える。この個体に由来するゲノムDNAの、この遺伝子座に関する対立遺伝子比は1である。この個体に由来するゲノムDNAの部分標本を、本開示の方法を用いることによって、全ゲノム増幅に供することができる。対立遺伝子偏りが全ゲノム増幅中に起こったならば、増幅されたDNAは、親対立遺伝子の一方のDNAコピーの、親対立遺伝子の他方と比較してより多い表現を含む。親対立遺伝子のどちらかを含むDNA断片が、増幅されたDNA集団において大幅に優位を占めるならば、遺伝子型分析試験はそのDNA試料を、その親対立遺伝子に関してホモ接合であると採点する可能性があり、ホモ接合正常とする誤診断に繋がる。この、核酸増幅の結果としてヘテロ接合遺伝子型を検出するのに失敗することは、ヘテロ接合欠落または対立遺伝子欠落(ADO)ということができる。親対立遺伝子の両方が同一であるホモ接合体の場合は、ADOは検出がより容易である。本開示の方法は、ホモ接合遺伝子座でのADOを測定することにも等しく適用可能である。
増幅された核酸の品質の1つの指標は、増幅された核酸におけるパーセント表現、配列表現、配列表現偏り、パーセント配列表現、遺伝子座表現、遺伝子座表現偏り、および/またはパーセント遺伝子座表現であることができる。起源核酸試料における遺伝子座または配列表現と同一かまたは近い遺伝子座表現または配列表現は、最高品質の増幅された核酸を示す。遺伝子座表現偏りは、増幅された核酸中の所定の遺伝子座の量の、増幅されていない核酸試料中の同一の遺伝子座の量に対する比(通常はパーセントで表される)をいうことができる。この計算を行う際には、増幅された核酸試料中の遺伝子座の実測量および増幅されていない核酸試料中の遺伝子座の実測量は一般的に、それぞれ増幅された核酸および増幅されていない核酸試料中に存在する核酸の総量に対して正規化することができる。(通常は参照遺伝子座表現の)パーセンテージとして表した遺伝子座表現または遺伝子座表現偏りは、パーセント遺伝子座表現(パーセント表現の一形式である)ということができる。遺伝子座表現偏りはまた、増幅された試料中の遺伝子座表現の、増幅されていない試料中の遺伝子座表現試料(または他の参照遺伝子座表現)からの標準偏差として表すことができる。遺伝子座表現偏りは、増幅偏りの一形式でありうる。遺伝子座表現は、所定の遺伝子座(または遺伝子座の群)の量またはレベルをいうことができる。遺伝子座表現は、別の、参照遺伝子座表現と比較した遺伝子座表現として表すことができる。したがって、たとえば、パーセント遺伝子座表現は遺伝子座表現の一形式である。
配列表現偏りは、増幅された核酸中の所定の配列の量の、増幅されていない核酸試料中の同一の配列の量に対する比(通常はパーセントで表される)をいうことができる。この計算を行う際には、増幅された核酸試料中の配列の実測量および増幅されていない核酸試料中の配列の実測量は一般的に、それぞれ増幅された核酸および増幅されていない核酸試料中に存在する核酸の総量に対して正規化することができる。(通常は参照配列表現の)パーセンテージとして表した配列表現または配列表現偏り)は、パーセント配列表現(パーセント表現の一形式である)ということができる。配列表現偏りはまた、増幅された試料中の配列表現の、増幅されていない試料中の配列表現試料(または他の参照遺伝子座表現)からの標準偏差として表すことができる。配列表現偏りは、増幅偏りの一形式でありうる。配列表現は、所定の配列(または配列の群)の量またはレベルをいうことができる。配列表現は、別の、参照配列表現と比較した配列表現として表すことができる。したがって、たとえば、パーセント配列表現は配列表現の一形式である。
遺伝子座または配列表現または遺伝子座または配列表現偏りは、測定した1つの、いくつかの、またはすべての遺伝子座または配列に関して、たとえば、10%、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%、100%、110%、120%、130%、140%、150%、160%、170%、180%、190%、200%、225%、250%、275%、300%、350%、400%、450%、500%、600%、700%、800%、900%、または1000%であることができる。遺伝子座または配列表現または遺伝子座または配列表現偏りは、測定した1つの、いくつかの、またはすべての遺伝子座または配列に関して、たとえば、10%より大、20%より大、30%より大、40%より大、50%より大、60%より大、70%より大、80%より大、90%より大、100%より大、110%より大、120%より大、130%より大、140%より大、150%より大、160%より大、170%より大、180%より大、190%より大、200%より大、225%より大、250%より大、275%より大、300%より大、350%より大、400%より大、450%より大、500%より大、600%より大、700%より大、800%より大、900%より大、または1000%より大であることができる。遺伝子座または配列表現または遺伝子座または配列表現偏りは、測定した1つの、いくつかの、またはすべての遺伝子座または配列に関して、たとえば、10%未満、20%未満、30%未満、40%未満、50%未満、60%未満、70%未満、80%未満、90%未満、100%未満、110%未満、120%未満、130%未満、140%未満、150%未満、160%未満、170%未満、180%未満、190%未満、200%未満、225%未満、250%未満、275%未満、300%未満、350%未満、400%未満、450%未満、500%未満、600%未満、700%未満、800%未満、900%未満、または1000%未満であることができる。
遺伝子座または配列表現または遺伝子座または配列表現偏りは、測定した1つの、いくつかの、またはすべての遺伝子座または配列に関して、たとえば、10%ないし1000%、10%ないし900%、10%ないし800%、10%ないし700%、10%ないし600%、10%ないし500%、10%ないし400%、10%ないし300%、10%ないし250%、10%ないし200%、10%ないし150%、10%ないし125%、10%ないし100%、20%ないし1000%、20%ないし900%、20%ないし800%、20%ないし700%、20%ないし600%、20%ないし500%、20%ないし400%、20%ないし300%、20%ないし250%、20%ないし200%、20%ないし150%、20%ないし125%、20%ないし100%、30%ないし1000%、30%ないし900%、30%ないし800%、30%ないし700%、30%ないし600%、30%ないし500%、30%ないし400%、30%ないし300%、30%ないし250%、30%ないし200%、30%ないし150%、30%ないし125%、30%ないし100%、40%ないし1000%、40%ないし900%、40%ないし800%、40%ないし700%、40%ないし600%、40%ないし500%、40%ないし400%、40%ないし300%、40%ないし250%、40%ないし200%、40%ないし150%、40%ないし125%、40%ないし100%、50%ないし1000%、50%ないし900%、50%ないし800%、50%ないし700%、50%ないし600%、50%ないし500%、50%ないし400%、50%ないし300%、50%ないし250%、50%ないし200%、50%ないし150%、50%ないし125%、50%ないし100%、60%ないし1000%、60%ないし900%、60%ないし800%、60%ないし700%、60%ないし600%、60%ないし500%、60%ないし400%、60%ないし300%、60%ないし250%、60%ないし200%、60%ないし150%、60%ないし125%、60%ないし100%、70%ないし1000%、70%ないし900%、70%ないし800%、70%ないし700%、70%ないし600%、70%ないし500%、70%ないし400%、70%ないし300%、70%ないし250%、70%ないし200%、70%ないし150%、70%ないし125%、70%ないし100%、80%ないし1000%、80%ないし900%、80%ないし800%、80%ないし700%、80%ないし600%、80%ないし500%、80%ないし400%、80%ないし300%、80%ないし250%、80%ないし200%、80%ないし150%、80%ないし125%、80%ないし100%、90%ないし1000%、90%ないし900%、90%ないし800%、90%ないし700%、90%ないし600%、90%ないし500%、90%ないし400%、90%ないし300%、90%ないし250%、90%ないし200%、90%ないし150%、90%ないし125%、90%ないし100%、100%ないし1000%、100%ないし900%、100%ないし800%、100%ないし700%、100%ないし600%、100%ないし500%、100%ないし400%、100%ないし300%、100%ないし250%、100%ないし200%、100%ないし150%、または100%ないし125%であることができる。
上記および本文書に別に記載するさまざまな遺伝子座表現および遺伝子座表現偏りは、たとえば、1遺伝子座、2遺伝子座、3遺伝子座、4遺伝子座、5遺伝子座、6遺伝子座、7遺伝子座、8遺伝子座、9遺伝子座、10遺伝子座、11遺伝子座、12遺伝子座、13遺伝子座、14遺伝子座、15遺伝子座、16遺伝子座、17遺伝子座、18遺伝子座、19遺伝子座、20遺伝子座、25遺伝子座、30遺伝子座、40遺伝子座、50遺伝子座、75遺伝子座、または100遺伝子座に関することができる。遺伝子座表現または遺伝子座表現偏りは、たとえば、少なくとも1遺伝子座、少なくとも2遺伝子座、少なくとも3遺伝子座、少なくとも4遺伝子座、少なくとも5遺伝子座、少なくとも6遺伝子座、少なくとも7遺伝子座、少なくとも8遺伝子座、少なくとも9遺伝子座、少なくとも10遺伝子座、少なくとも11遺伝子座、少なくとも12遺伝子座、少なくとも13遺伝子座、少なくとも14遺伝子座、少なくとも15遺伝子座、少なくとも16遺伝子座、少なくとも17遺伝子座、少なくとも18遺伝子座、少なくとも19遺伝子座、少なくとも20遺伝子座、少なくとも25遺伝子座、少なくとも30遺伝子座、少なくとも40遺伝子座、少なくとも50遺伝子座、少なくとも75遺伝子座、または少なくとも100遺伝子座に関することができる。
遺伝子座表現または遺伝子座表現偏りは、たとえば、1遺伝子座、2個の異なる遺伝子座、3個の異なる遺伝子座、4個の異なる遺伝子座、5個の異なる遺伝子座、6個の異なる遺伝子座、7個の異なる遺伝子座、8個の異なる遺伝子座、9個の異なる遺伝子座、10個の異なる遺伝子座、11個の異なる遺伝子座、12個の異なる遺伝子座、13個の異なる遺伝子座、14個の異なる遺伝子座、15個の異なる遺伝子座、16個の異なる遺伝子座、17個の異なる遺伝子座、18個の異なる遺伝子座、19個の異なる遺伝子座、20個の異なる遺伝子座、25個の異なる遺伝子座、30個の異なる遺伝子座、40個の異なる遺伝子座、50個の異なる遺伝子座、75個の異なる遺伝子座、または100個の異なる遺伝子座に関することができる。遺伝子座表現または遺伝子座表現偏りは、たとえば、少なくとも1遺伝子座、少なくとも2個の異なる遺伝子座、少なくとも3個の異なる遺伝子座、少なくとも4個の異なる遺伝子座、少なくとも5個の異なる遺伝子座、少なくとも6個の異なる遺伝子座、少なくとも7個の異なる遺伝子座、少なくとも8個の異なる遺伝子座、少なくとも9個の異なる遺伝子座、少なくとも10個の異なる遺伝子座、少なくとも11個の異なる遺伝子座、少なくとも12個の異なる遺伝子座、少なくとも13個の異なる遺伝子座、少なくとも14個の異なる遺伝子座、少なくとも15個の異なる遺伝子座、少なくとも16個の異なる遺伝子座、少なくとも17個の異なる遺伝子座、少なくとも18個の異なる遺伝子座、少なくとも19個の異なる遺伝子座、少なくとも20個の異なる遺伝子座、少なくとも25個の異なる遺伝子座、少なくとも30個の異なる遺伝子座、少なくとも40個の異なる遺伝子座、少なくとも50個の異なる遺伝子座、少なくとも75個の異なる遺伝子座、または少なくとも100個の異なる遺伝子座に関することができる。
上記および本文書に別に記載するさまざまな配列表現および配列表現偏りは、たとえば、1標的配列、2標的配列、3標的配列、4標的配列、5標的配列、6標的配列、7標的配列、8標的配列、9標的配列、10標的配列、11標的配列、12標的配列、13標的配列、14標的配列、15標的配列、16標的配列、17標的配列、18標的配列、19標的配列、20標的配列、25標的配列、30標的配列、40標的配列、50標的配列、75標的配列、または100標的配列に関することができる。配列表現または配列表現偏りは、たとえば、少なくとも1標的配列、少なくとも2標的配列、少なくとも3標的配列、少なくとも4標的配列、少なくとも5標的配列、少なくとも6標的配列、少なくとも7標的配列、少なくとも8標的配列、少なくとも9標的配列、少なくとも10標的配列、少なくとも11標的配列、少なくとも12標的配列、少なくとも13標的配列、少なくとも14標的配列、少なくとも15標的配列、少なくとも16標的配列、少なくとも17標的配列、少なくとも18標的配列、少なくとも19標的配列、少なくとも20標的配列、少なくとも25標的配列、少なくとも30標的配列、少なくとも40標的配列、少なくとも50標的配列、少なくとも75標的配列、または少なくとも100標的配列に関することができる。
配列表現または配列表現偏りは、たとえば、1標的配列、2個の異なる標的配列、3個の異なる標的配列、4個の異なる標的配列、5個の異なる標的配列、6個の異なる標的配列、7個の異なる標的配列、8個の異なる標的配列、9個の異なる標的配列、10個の異なる標的配列、11個の異なる標的配列、12個の異なる標的配列、13個の異なる標的配列、14個の異なる標的配列、15個の異なる標的配列、16個の異なる標的配列、17個の異なる標的配列、18個の異なる標的配列、19個の異なる標的配列、20個の異なる標的配列、25個の異なる標的配列、30個の異なる標的配列、40個の異なる標的配列、50個の異なる標的配列、75個の異なる標的配列、または100個の異なる標的配列に関することができる。配列表現または配列表現偏りは、たとえば、少なくとも1標的配列、少なくとも2個の異なる標的配列、少なくとも3個の異なる標的配列、少なくとも4個の異なる標的配列、少なくとも5個の異なる標的配列、少なくとも6個の異なる標的配列、少なくとも7個の異なる標的配列、少なくとも8個の異なる標的配列、少なくとも9個の異なる標的配列、少なくとも10個の異なる標的配列、少なくとも11個の異なる標的配列、少なくとも12個の異なる標的配列、少なくとも13個の異なる標的配列、少なくとも14個の異なる標的配列、少なくとも15個の異なる標的配列、少なくとも16個の異なる標的配列、少なくとも17個の異なる標的配列、少なくとも18個の異なる標的配列、少なくとも19個の異なる標的配列、少なくとも20個の異なる標的配列、少なくとも25個の異なる標的配列、少なくとも30個の異なる標的配列、少なくとも40個の異なる標的配列、少なくとも50個の異なる標的配列、少なくとも75個の異なる標的配列、または少なくとも100個の異なる標的配列に関することができる。
増幅された核酸の品質のもう1つの指標は、増幅された核酸における増幅偏りであることができる。増幅偏りとは、核酸試料中の異なる配列の増幅のレベルにおける差である。低い増幅偏りは、最高品質の増幅された核酸を示す。増幅偏りの1つの表現は、増幅された核酸における、最高の遺伝子座表現偏りを有する遺伝子座の遺伝子座表現偏りの、最低の遺伝子座表現偏りを有する遺伝子座表現偏りに対する比(通常は差の倍数またはパーセント差として表される)として計算することができる。増幅偏りのもう1つの表現は、増幅された核酸における、最高の遺伝子座表現を有する遺伝子座の遺伝子座表現の、最低の遺伝子座表現を有する遺伝子座表現に対する比(通常は差の倍数またはパーセント差として表される)として計算することができる。配列表現偏りが測定されるならば、増幅偏りを、増幅された核酸における、最高の配列表現偏りを有する配列の配列表現偏りの、最低の配列表現偏りを有する配列表現偏りに対する比(通常は差の倍数として表される)として計算することができる。増幅偏りは、増幅された核酸における、最高の配列表現を有する配列の配列表現の、最低の配列表現を有する配列表現に対する比(通常は差の倍数として表される)として計算することができる。上記の計算は、評価したすべての遺伝子座または配列に関する増幅偏りの指標であるが、評価した遺伝子座または配列の部分集合を用いて増幅偏りを計算することができる。実際、増幅偏りを、個々の遺伝子座、配列または対立遺伝子に関して計算することができる。したがって、たとえば、増幅偏りはまた、増幅された核酸における、1つ以上の遺伝子座の遺伝子座表現偏りの、1つ以上の別の遺伝子座の遺伝子座表現偏りに対する比(通常は差の倍数またはパーセント差として表される)として計算することができる。別の一例として、増幅偏りはまた、1つ以上の遺伝子座の増幅されていない試料における遺伝子座表現の、同一の遺伝子座の増幅された試料における遺伝子座表現に対する比(通常は差の倍数またはパーセント差として表される)として計算することができる。
DNA増幅手順の効率は、個々の遺伝子座に関してその遺伝子座のパーセント表現(すなわち、遺伝子座表現)として記載することができ、ここで細胞から精製された通りのゲノムDNA中の遺伝子座に関して遺伝子座表現は100%である。10,000倍増幅については、平均表現頻度は、テンプレートの熱変性無しで増幅したDNA中の8遺伝子座に関して141%、およびテンプレートの熱変性ありで増幅したDNA中の8遺伝子座に関して37%であった。熱変性段階の削除の結果として、増幅された遺伝子座に関して表現頻度に3.8倍の増加を生じた。増幅偏りは、増幅されたDNAの2つの試料間で、または、増幅されたDNAの試料とそれが増幅された元のテンプレートDNAとの間で計算することができる。偏りは、特定の遺伝子座に関するパーセント表現(遺伝子座 表現)の値の間の比率である。最大偏りは、最高に表現された遺伝子座の、最低に表現された遺伝子座に対する比率である。10,000倍増幅については、最大増幅偏りは、テンプレートの熱変性無しで増幅したDNAに関して2.8、およびテンプレートの熱変性ありで増幅したDNAに関して50.7であった。熱変性段階の削除の結果として、増幅された遺伝子座に関して最大偏りに18倍の減少を生じた。
より幅広くは、本開示の方法は、必要なDNAの量が供給量よりも大きい用途に有用である。たとえば、チップハイブリダイゼーション技術によってDNAを分析する手順は、典型的な量の血液試料から精製されうるDNAの量によって制限される。結果として、多数のチップハイブリダイゼーション手順は、その高処理量手順用に十分な供給量の材料を作製するために、PCRを利用する。本開示の方法は、開始材料の遺伝子座表現頻度を忠実に再現する増幅されたDNAの豊富な量の作製に有用な技術を提示する。
本開示の方法は、テンプレートDNAの熱処理ありで実施される増幅と比較して遺伝子分析における性能が向上したDNA増幅産物を生じることができる。テンプレートの熱処理無しで生じた、より長いDNA産物は、サザンブロッティング、およびRFLPを用いた遺伝子分析で、より大きなDNA断片を与える。本開示の方法は、定量的PCR分析の基質として用いる場合、テンプレートの熱処理ありで増幅したDNAと比較して、遺伝子座表現の損失の無いDNA増幅産物を生じる。本開示の方法は、8個の異なる遺伝子座間の表現のばらつきが3.0未満で変動する低い増幅偏りを有するDNA増幅産物を生じる。対照的に、2種類のPCRを基礎とする増幅法、PEPおよびDOP−PCRによって増幅されたDNA産物の増幅偏りは、2ないし6桁の間で変動する。
本開示の方法の別の具体的な一形式は、熱処理段階の非存在下で、全血からまたは組織培養細胞から直接の、ゲノム DNAの増幅を含む。 そのような増幅は、精製されたDNAからと同一の効率で達成することができる。血液または細胞から直接に増幅されたDNAは、精製されたヒトDNAテンプレートから増幅されたDNAと実質的に同一の遺伝子座表現値を有しうる。全血中のヘムのような成分はPCRを阻害し、および血液由来のDNAがPCRテンプレートとして使用可能になる前に精製段階の必要を生じさせるため、このことは、PCRといった他の増幅手順に対する長所を表す。
プライマーは、ゲノム核酸試料のG+C比率の20%以内、15%以内、10%以内、9%以内、8%以内、7%以内、6%以内、5%以内、4%以内、3%以内、2%以内、または1%以内のG+C比率を有することができる。プライマーは、使用した種類のゲノム核酸試料について、少なくとも5個の異なる遺伝子座に関して、少なくとも10%の遺伝子座表現を生じる。プライマーは、使用した種類のゲノム核酸試料について、少なくとも5個の異なる遺伝子座に関して、少なくとも15%、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも35%、少なくとも40%、少なくとも45%、少なくとも50%、少なくとも60%、少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、または少なくとも100%の遺伝子座表現を生じる。プライマーは、使用した種類のゲノム核酸試料について、少なくとも10%の遺伝子座表現を、少なくとも6個の異なる遺伝子座、少なくとも7個の異なる遺伝子座、少なくとも8個の異なる遺伝子座、少なくとも9個の異なる遺伝子座、少なくとも10個の異なる遺伝子座、少なくとも11個の異なる遺伝子座、少なくとも12個の異なる遺伝子座、少なくとも13個の異なる遺伝子座、少なくとも14個の異なる遺伝子座、少なくとも15個の異なる遺伝子座、少なくとも16個の異なる遺伝子座、少なくとも17個の異なる遺伝子座、少なくとも18個の異なる遺伝子座、少なくとも19個の異なる遺伝子座、少なくとも20個の異なる遺伝子座、少なくとも25個の異なる遺伝子座、少なくとも30個の異なる遺伝子座、少なくとも40個の異なる遺伝子座、少なくとも50個の異なる遺伝子座、少なくとも75個の異なる遺伝子座、または少なくとも100個の異なる遺伝子座に関して生じる。
ゲノムを増幅する方法であって、単一のプライマー、DNAポリメラーゼ、およびゲノム核酸試料を接触させ、およびゲノム核酸試料中の核酸分子の複製を促進する条件下でゲノム核酸試料をインキュベートすることを含み、プライマーが特異的ヌクレオチド配列を有し、ゲノム核酸試料がゲノムの全部または相当な部分を含み、ゲノム核酸試料中の核酸分子の複製が鎖置換複製によって進行し、ゲノム核酸試料中の核酸分子の複製が結果として少なくとも10%の遺伝子座表現を、少なくとも5個の異なる遺伝子座に関して生じる方法もまた開示される。そのゲノム核酸試料中の核酸分子の複製は、結果として少なくとも15%、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも35%、少なくとも40%、少なくとも45%、少なくとも50%、少なくとも60%、少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、または少なくとも100%の遺伝子座表現を、少なくとも5個の異なる遺伝子座に関して生じる。
ゲノム核酸試料中の核酸分子の複製は、結果として少なくとも10%の遺伝子座表現を、少なくとも6個の異なる遺伝子座、少なくとも7個の異なる遺伝子座、少なくとも8個の異なる遺伝子座、少なくとも9個の異なる遺伝子座、少なくとも10個の異なる遺伝子座、少なくとも11個の異なる遺伝子座、少なくとも12個の異なる遺伝子座、少なくとも13個の異なる遺伝子座、少なくとも14個の異なる遺伝子座、少なくとも15個の異なる遺伝子座、少なくとも16個の異なる遺伝子座、少なくとも17個の異なる遺伝子座、少なくとも18個の異なる遺伝子座、少なくとも19個の異なる遺伝子座、少なくとも20個の異なる遺伝子座、少なくとも25個の異なる遺伝子座、少なくとも30個の異なる遺伝子座、少なくとも40個の異なる遺伝子座、少なくとも50個の異なる遺伝子座、少なくとも75個の異なる遺伝子座、または少なくとも100個の異なる遺伝子座に関して生じる。
高い配列複雑性の核酸試料を増幅する方法であって、単一のプライマー、DNAポリメラーゼ、および核酸試料を接触させ、および核酸試料中の核酸分子の複製を促進する条件下で核酸試料をインキュベートすることを含み、プライマーが特異的ヌクレオチド配列を有し、核酸試料が少なくとも1×103ヌクレオチドの配列複雑性を有し、核酸試料中の核酸分子の複製が鎖置換複製によって進行し、核酸試料中の核酸分子の複製が結果として少なくとも10%の配列表現を、少なくとも5個の異なる標的配列に関して生じる方法もまた開示される。
核酸試料中の核酸分子の複製は、結果として少なくとも15%、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも35%、少なくとも40%、少なくとも45%、少なくとも50%、少なくとも60%、少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、または少なくとも100%の配列表現を、少なくとも5個の異なる標的配列に関して生じる。
核酸試料中の核酸分子の複製は、結果として少なくとも10%の配列表現を、少なくとも6個の異なる標的配列、少なくとも7個の異なる標的配列、少なくとも8個の異なる標的配列、少なくとも9個の異なる標的配列、少なくとも10個の異なる標的配列、少なくとも11個の異なる標的配列、少なくとも12個の異なる標的配列、少なくとも13個の異なる標的配列、少なくとも14個の異なる標的配列、少なくとも15個の異なる標的配列、少なくとも16個の異なる標的配列、少なくとも17個の異なる標的配列、少なくとも18個の異なる標的配列、少なくとも19個の異なる標的配列、少なくとも20個の異なる標的配列、少なくとも25個の異なる標的配列、少なくとも30個の異なる標的配列、少なくとも40個の異なる標的配列、少なくとも50個の異なる標的配列、少なくとも75個の異なる標的配列、または少なくとも100個の異なる標的配列に関して生じる。
ゲノムを増幅する方法であって、一組のプライマー、DNAポリメラーゼ、およびゲノム核酸試料を接触させ、およびゲノム核酸試料中の核酸分子の複製を促進する条件下でゲノム核酸試料をインキュベートすることを含み、そのプライマーの組が1種類以上の選択プライマーを含み、各選択プライマーが特異的ヌクレオチド配列を有し、ゲノム核酸試料がゲノムの全部または相当な部分を含み、ゲノム核酸試料中の核酸分子の複製が鎖置換複製によって進行し、ゲノム核酸試料中の核酸分子の複製が結果としてゲノム核酸試料中の核酸分子の全部または相当な部分の複製を生じ、その組に含まれる各選択プライマーが、プライマー、DNAポリメラーゼ、および選択核酸試料を接触させ選択核酸試料中の核酸分子の複製を促進する条件下でインキュベートする際に、少なくとも10%の配列表現を、選択核酸試料中の少なくとも10個の核酸配列に関して生じることができ、選択核酸試料が少なくとも1×108ヌクレオチドの配列複雑性を有する方法もまた開示される。
核酸を増幅する方法であって、一組のプライマー、DNAポリメラーゼ、および核酸試料を接触させ、および核酸試料中の核酸分子の複製を促進する条件下で核酸試料をインキュベートすることを含み、そのプライマーの組が1種類以上の選択プライマーを含み、各選択プライマーが特異的ヌクレオチド配列を有し、核酸試料中の核酸分子の複製が鎖置換複製によって進行し、核酸試料中の核酸分子の複製が結果として核酸試料中の核酸分子の全部または相当な部分の複製を生じ、その組に含まれる各選択プライマーが、プライマー、DNAポリメラーゼ、および選択核酸試料を接触させ選択核酸試料中の核酸分子の複製を促進する条件下でインキュベートする際に、少なくとも10%の配列表現を、選択核酸試料中の少なくとも10個の核酸配列に関して生じることができ、選択核酸試料が少なくとも1×108ヌクレオチドの配列複雑性を有する方法もまた開示される。
複製された鎖の増幅偏りは、試料中の少なくとも10個の標的配列に関して20倍未満であることができる。複製された鎖の増幅偏りは、試料中の少なくとも10個の標的配列に関して10倍未満であることができる。複製された鎖の遺伝子座表現は、少なくとも5個の異なる遺伝子座に関して少なくとも10%であることができる。複製された鎖の遺伝子座表現は、少なくとも5個の異なる遺伝子座に関して少なくとも15%、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも35%、少なくとも40%、少なくとも45%、少なくとも50%、少なくとも60%、少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、または少なくとも100%であることができる。複製された鎖の遺伝子座表現は、少なくとも6個の異なる遺伝子座、少なくとも7個の異なる遺伝子座、少なくとも8個の異なる遺伝子座、少なくとも9個の異なる遺伝子座、少なくとも10個の異なる遺伝子座、少なくとも11個の異なる遺伝子座、少なくとも12個の異なる遺伝子座、少なくとも13個の異なる遺伝子座、少なくとも14個の異なる遺伝子座、少なくとも15個の異なる遺伝子座、少なくとも16個の異なる遺伝子座、少なくとも17個の異なる遺伝子座、少なくとも18個の異なる遺伝子座、少なくとも19個の異なる遺伝子座、少なくとも20個の異なる遺伝子座、少なくとも25個の異なる遺伝子座、少なくとも30個の異なる遺伝子座、少なくとも40個の異なる遺伝子座、少なくとも50個の異なる遺伝子座、少なくとも75個の異なる遺伝子座、または少なくとも100個の異なる遺伝子座に関して少なくとも10%であることができる。
増幅産物中の遺伝子座表現の定量化。特定の遺伝子座の定量化は、アプライド・バイオシステムズ社(Applied Biosystems Inc.)によって開発されたTaqMan(登録商標)測定系を用いて実施することができる。TaqMan測定は、特定のゲノムDNA配列の収率を測定することができる。c−JUN(アプライド・バイオシステムズ社(Applied Biosystems)、品番4318299FまたはT)およびヒトRFLPO(大リボソームタンパク質)(アプライド・バイオシステムズ社(Applied Biosystems)、品番4310879E)を測定する2つの代表的なTaqMan測定法が、増幅性能の評価に用いられている。RFLPOおよびc−JUNに関しては、テンプレートgDNAに対する増幅されたgDNA中のある特定の遺伝子座のコピー数間の比として定義される、遺伝子座表現は、開始テンプレートヒトgDNAの品質に応じて、40ないし200%の間にあるべきである。
2.増幅産物の定量的PCR分析
増幅されたDNAの品質はTaqMan分析を用いて評価した。TaqMan分析はABI7700および7000配列検出系の両方を用いて取扱説明書(アプライド・バイオシステムズ社(Applied Biosystems)、カリフォルニア州フォスターシティ(Foster City))に従って実施した。TaqMan反応は50μlの1xプラチナTaqポリメラーゼ緩衝液、5mM MgCl2、1mMの各dNTP、1μlのROXリファレンス色素(インビトロジェン・ライフ・テクノロジーズ社(Invitrogen Life Technologies)、カリフォルニア州カールスバッド(Carlsbad))、1ユニットのプラチナTaqポリメラーゼ(インビトロジェン・ライフ・テクノロジーズ社(Invitrogen Life Technologies)、カリフォルニア州カールスバッド(Carlsbad)))、各0.3μMの順方向および逆方向PCRプライマー、0.25μMのFAM/TAMRA蛍光/消光プローブ、および1μgのMDA増幅されたDNAから成る。精製されたヒトゲノムDNA(gDNA)(プロメガ社(Promega)、ウィスコンシン州マディソン(Madison))を用いて0、0.001、0.01、0.1、および1μgのgDNAの標準曲線を作成し、MDA増幅されたDNAを定量化した。遺伝子座表現(MDA/gDNA)はパーセントとして記録し、および100(遺伝子座コピー数/μgMDA産物)/(遺伝子座コピー数/μg gDNA)として導いた。100%の値は、増幅されたDNAに関する遺伝子座コピー数が、増幅されていないゲノムDNAに関する遺伝子座コピー数と等しいことを示す。
3.単一プライマー
ヒトゲノムDNAを、上記の通り、複数置換増幅によって増幅し、次いでTaqMan遺伝子座分析を行った。単一の6ヌクレオチドAlu特異的プライマー(すなわち、その配列はAlu反復配列に由来した)であるAluR11(AGCGAG)をMDA反応に使用した。計47遺伝子座を分析した(染色体当たり2遺伝子座、およびY染色体から1遺伝子座)。図1に示す通り、AluR11は遺伝子座表現によって示す通り効率的にヒト全ゲノムを増幅した。
4.2プライマー
2種類の特異的プライマーを用いて、ヒトゲノムDNAを、上記の通り、複数置換増幅によって増幅し、次いでTaqMan遺伝子座分析を行った。2種類のプライマー配列はAGTGGGおよびAGAGAGであった。計47遺伝子座を分析した(染色体当たり2遺伝子座、およびY染色体から1遺伝子座)。図2に示す通り、2種類の6ヌクレオチドプライマーは遺伝子座表現によって示す通り効率的にヒト全ゲノムを増幅した。
5.3プライマー
3種類の特異的プライマーを用いて、ヒトゲノムDNAを、上記の通り、複数置換増幅によって増幅し、次いでTaqMan遺伝子座分析を行った。プライマーは、配列AGCCGG、AGTAGG、およびAGTTGG.を有する6ヌクレオチド非Aluプライマー(すなわち、その配列はAlu反復配列に由来しなかった)であった。計47遺伝子座を分析した(染色体当たり2遺伝子座、およびY染色体から1遺伝子座)。図3に示す通り、3種類のプライマーは遺伝子座表現によって示す通り効率的にヒト全ゲノムを増幅した。
6.4プライマー
4種類の特異的プライマーを用いて、ヒトゲノムDNAを、上記の通り、複数置換増幅によって増幅し、次いでTaqMan遺伝子座分析を行った。プライマーは配列AGGCGG、AGTGGG、AGGGAG、およびAGTGAG.を有する6ヌクレオチドプライマーであった。計47遺伝子座を分析した(染色体当たり2遺伝子座、およびY染色体から1遺伝子座)。図4に示す通り、4種類のプライマーは遺伝子座表現によって示す通り効率的にヒト全ゲノムを増幅した。
7.5プライマー
5種類の特異的プライマーを用いて、ヒトゲノムDNAを、上記の通り、複数置換増幅によって増幅し、次いでTaqMan遺伝子座分析を行った。最初の例では、プライマーは配列AGTGGG、AGCCAG、AGTTAG、AGTCAG、およびAGACAGを有する6ヌクレオチドプライマーであった。計47遺伝子座を分析した(染色体当たり2遺伝子座、およびY染色体から1遺伝子座)。図5に示す通り、これらの5種類のプライマーは遺伝子座表現によって示す通り効率的にヒト全ゲノムを増幅した。
第2の例では、プライマーは配列AGAGGG、AGGCAG、AGCCAG、AGTCAG、およびAGACAG.を有する6ヌクレオチドプライマーであった。計47遺伝子座を分析した(染色体当たり2遺伝子座、およびY染色体から1遺伝子座)。図6に示す通り、これらの5種類のプライマーは遺伝子座表現によって示す通り効率的にヒト全ゲノムを増幅した。
第3の例では、プライマーは配列AGTAGG、AGGTGG、AGGCAG、AGACAG、およびAGTGAG.を有する6ヌクレオチドプライマーであった。計47遺伝子座を分析した(染色体当たり2遺伝子座、およびY染色体から1遺伝子座)。図7に示す通り、これらの5種類のプライマーは遺伝子座表現によって示す通り効率的にヒト全ゲノムを増幅した。
第4の例では、プライマーは配列AGCGAG,AGGAGG,AGAGGG,AGGGAG,およびAGTGAGを有する6ヌクレオチドプライマーであった。プライマーのうちの1種類(AGCGAG)はAlu配列に特異的であった。計47遺伝子座を分析した(染色体当たり2遺伝子座、およびY染色体から1遺伝子座)。図8に示す通り、これらの5種類のプライマーは遺伝子座表現によって示す通り効率的にヒト全ゲノムを増幅した。
8.9プライマー
9種類の特異的プライマーを用いて、ヒトゲノムDNAを、上記の通り、複数置換増幅によって増幅し、次いでTaqMan遺伝子座分析を行った。プライマーは、AluR9Hと呼ばれる6ヌクレオチドAlu特異的プライマーであった。9種類すべてのAlu特異的プライマーの名称および配列を表2に示す。星印はホスホチオエート結合を示す。計10遺伝子座を分析した。図9に示す通り、9種類のプライマーは遺伝子座表現によって示す通り効率的にヒト全ゲノムを増幅した。
Figure 2006512094
9.12プライマー
12種類の特異的プライマーを用いて、ヒトゲノムDNAを、上記の通り、複数置換増幅によって増幅し、次いでTaqMan遺伝子座分析を行った。プライマーは、AluR12Hと呼ばれる6ヌクレオチドAlu特異的プライマーであった。12種類すべてのAlu特異的プライマーの名称および配列を表3に示す。星印はホスホチオエート結合を示す。計47遺伝子座を分析した(染色体当たり2遺伝子座、およびY染色体から1遺伝子座)。図10に示す通り、12種類のプライマーは遺伝子座表現によって示す通り効率的にヒト全ゲノムを増幅した。
Figure 2006512094
v.縮重オリゴヌクレオチドPCR(DOP−PCR)によるヒトゲノムDNAの増幅。
ヒトゲノムDNA(300ngないし0.03ngの範囲にわたる)を記載の通り増幅した(テレニウス(Telenius)他,Genomics.13: 718−725(1992))。放射性標識したα−[32P]dCTP、約60cpm/pmolの総dNTPを、PCR産物収率の定量のために反応へ加えた。TaqDNAポリメラーゼはインビトロジェン・ライフ・テクノロジーズ社(Invitrogen Life Technologies)、カリフォルニア州カールスバッド(Carlsbad)からであった。DOP−PCR増幅はGeneAmp9700PCRシステムズサーモサイクラー(アプライド・バイオシステムズ社(Applied Biosystems)、カリフォルニア州フォスターシティ(FosterCity))を用いて実施した。DOP−PCR産物中の遺伝子座表現を、TaqMan測定法(インビトロジェン・ライフ・テクノロジーズ社(Invitrogen Life Technologies)、カリフォルニア州カールスバッド(Carlsbad))を用いて定量的に分析した。
vi.プライマー伸長プレ増幅(PEP)によるヒトゲノムDNAの増幅。
ヒトゲノムDNA(300ngないし0.03ngの範囲にわたる)を総容量60μlで0.2mlチューブに入れ、終濃度33μMのPEPランダムプライマー(5'−NNN NNN NNN NNN NNN−3')を記載の通りに(チャン(Zhang)他,単一の細胞からの全ゲノム増幅:遺伝子分析への示唆(Whole genome amplification from a single cell: implications for genetic analysis.)ProcNatl Acad Sci USA.89: 5847−5851 (1992))与えた。放射性標識したα−[32P]dCTP、約60cpm/pmolの総dNTPを、PCR産物収率の定量のために反応へ加えた。PEP反応はGeneAmp9700PCRシステムズサーモサイクラー(アプライド・バイオシステムズ社(Applied Biosystems)、カリフォルニア州フォスターシティ(FosterCity))を用いて実施した。PEP産物中の遺伝子座表現を、TaqMan測定法(インビトロジェン・ライフ・テクノロジーズ社(Invitrogen Life Technologies)、カリフォルニア州カールスバッド(Carlsbad))を用いて定量的に分析した。
2.結果
本開示の方法の実施形態を用いて、30pg(約9ゲノムコピー)のヒトゲノムDNAが約30μgへ4時間以内に増幅された。平均断片長は10kbより大であった。増幅されたヒトDNAは10個の一塩基多型(SNP)に関して正常の表現を示した。8染色体遺伝子座中の最大偏りは、PCRを基礎とするWGA法についての4から6桁と対照的に、3倍未満であった。本開示の方法を用いて増幅されたヒトDNAは、一塩基多型(SNP)の遺伝子型分析、染色体染色、サザンブロッティングおよびRFLP分析、サブクローニング、およびDNA配列決定を含む遺伝子分析の一般的な方法について有用である。
配列偏りが、増幅法において生じる可能性があり、および、プライミング効率、テンプレート接触可能性、GC含量、およびテロメアおよびセントロメアへの近接といった因子の結果として起こりうる。本開示のMDA法の増幅偏りを、染色体1のセントロメアに近い遺伝子(コネキシン40)および染色体6のテロメアに隣接する遺伝子(ケモカイン(C−Cモチーフ)受容体6)を含む8遺伝子に関するTaqMan定量的PCRによって検討した。熱変性無しの100、1,000、および10,000倍MDAについて、最大増幅偏りは、最も高表現された遺伝子の最も低表現された遺伝子に対する比として表して、それぞれ2.7、2.3、および2.8だけであった。対照的に、PCRを基礎とする2つのWGA法であるDOP−PCR(テレニウス(Telenius)他,Genomics.13:718−725 (1992);チューン(Cheung)およびネルソン(Nelson),Proc Natl Acad Sci USA.93: 14676−14679(1996))およびPEP(チャン(Zhang)他,Proc Natl Acad Sci USA.89:5847−5851(1992))は、4〜6桁の増幅偏りを示した。これらの値は、PCR媒介WGA法の偏りの文献値と合致した;PEPは、同一の遺伝子の2対立遺伝子間でさえ最大50倍の増幅偏りを生じることが報告されている(ポーニオ(Paunio)他,Clin.Chem.42: 1382−1390(1996))。注目すべきことに、MDAの3倍増幅偏りは100ないし100,000倍増幅でほぼ一定に留まった。MDAを基礎とするWGAで観察された、顕著な配列偏りの無いことは、φ29DNAポリメラーゼの非常な連続性によって説明されうる(ブランコ(Blanco)他,J.Biol.Chem.264: 8935−8940(1989))。ポリメラーゼのテンプレートへの固い結合は、DNA一次または二次構造によって引き起こされる障害を通じての複製を確実にする。
驚くべきことに、TaqMan定量化は、増幅されたDNAにおいて一部の遺伝子座がMDAによって豊富になったことを示した;遺伝子座表現が、ゲノムDNAにおける表現の100%より大であった。ミトコンドリアDNAの表現は、開始gDNAと増幅されたDNAとの間で同一であった。サザンブロットおよび染色体染色実験は、反復配列がMDA産物中で低表現され、遺伝子の有効な増加を与えたことを示した。このように、増幅されたDNAは、ゲノムDNAと比較して、8遺伝子の100〜300%の間のコピー数を含んだ。反復配列低表現の程度および種類を特定するためには追加の試験が必要となる。;この観察についての1つの仮説は、高度に反復する配列に対応するプライマーがMDA中に枯渇するというものである。しかし、PCRを基礎とするWGA産物は、最大70%の増幅アーティファクトを含む(チューン(Cheung)およびネルソン(Nelson),縮重オリゴヌクレオチドプライマーを用いる全ゲノム増幅は1ナノグラム未満のゲノムDNAについて数百の遺伝子型分析を実施することを可能にする(Whole genome amplification using a degenerate oligonucleotide primer allows hundreds of genotypes to be performed on less than one nanogram of genomic DNA.) Proc Natl Acad Sci USA.93: 14676−14679 (1996))が、これとは対照的に、MDAを基礎とするWGA産物は完全にゲノム配列に由来するように見える。
要約すると、MDAを基礎とするWGAの有用性が、定量的PCR、SNP遺伝子型分析、制限断片のサザンブロット分析、および染色体染色を含むいくつかの用途について実証された。MDAがWGAのための最適な方法に相当しうるいくつかの状況を考えることができる:第1に、WGA中の忠実な複製が必要である用途、たとえば分子クローニング、または単一細胞分析;第2に、WGA中の適当なゲノム表現が決定的である用途、たとえばゲノム全体のSNP遺伝子型分析試験;および第3に、WGA中の偏りの最小化が重要である場合、特に出生前診断(ハーパー(Harper)およびウェルズ(Wells),PGDにおける近年の進歩および将来の開発(Recent advances and future developments in PGD) Prenat Diagil.19: 1193−1199 (1999) )、比較ゲノムハイブリダイゼーション(ウェルズ(Wells)およびデルハンティ(Delhanty),全ゲノム増幅および単一細胞比較ゲノムハイブリダイゼーションを用いるヒト着床前胚の比較染色体分析(Comprehensive chromosomal analysis of human preimplantation embryos using whole genome amplification and single cell comparative genomic hybridization.) Mol Hum Reprod.6: 1 055 1062 (2000))、およびヘテロ接合性の消失の評価(パールソン(Paulson)他,全ゲノム増幅、細胞ソーティング、および蛍光を基礎とするPCRを用いるヘテロ接合性の消失分析(Loss of heterozygosity analysis using whole genome amplification,cell sorting,and fluorescence based PCR.)Genome Res.9:482−491 (1999))といった細胞遺伝学試験。WGAへの顕著な必要性がある別の状況は、顕微解剖組織に由来するDNAの増幅(キム(Kim)他,パラフィン包埋前立腺腺がん腫瘍組織由来のDNAの全ゲノム増幅および分子遺伝的分析(Whole genome amplification and molecular genetic analysis of DNA from paraffin−embedded prostate adenocarcinoma tumor tissue.) J Urol.162: 1512−1518 (1999)、頬側塗抹標本(ギレスピー(Gillespie)他,全ゲノム増幅した口腔スワブDNAのHLAクラスII分類(HLA class II typing of whole genome amplified mouth swab DNA.)Tissue Antigens.56:530−538 (2000))、および保管された人類学試料(ブキャナン(Buchanan)他,稀な保存された人類学試料の長DOP−PCR(Long DOP−PCR of rare archival anthropological samples.) Hum Biol.72: 911−925 (2000))を含む。最後に、分類された個々の染色体から増幅されたDNAを、全染色体特異的染色プローブの作製に用いることができる(ギリアー・ゲンシック(Guillier−Gencik)他,ニワトリ巨大染色体のそれぞれに特異的な全染色体染色プローブの作製(Generation of whole−chromosome painting probes specific to each chicken macrochromosome.)Cytogenet Cell Genet.87: 282−285 (1999))。
H.実施例8:95℃でのDNAテンプレートインキュベートの省略はMDAによって増幅されたDNA産物における遺伝子座表現の増加を結果として生じる。
本実施例は、95℃(典型的な増幅反応においてDNAを変性させるために用いられる)でのテンプレートDNAインキュベートの省略が、MDAによって増幅されたDNA産物における8個のランダムに選択された遺伝子座の表現の損失を結果として生じなかったことを実証する。95℃でのDNAテンプレートインキュベートの省略は実際、テンプレートゲノムDNAと比較してDNA増幅産物の遺伝子座表現における増加を結果として生じる。
TaqMan(登録商標)定量PCR分析を、ABI7700を取扱説明書(アプライド・バイオシステムズ社(Applied Biosystems)、カリフォルニア州フォスターシティ(FosterCity))に従って用いて、1μgのMDA増幅されたDNAをテンプレートとして用いて実施した。試験した8遺伝子座に対するTaqMan(登録商標)測定試薬はABIから入手した。8遺伝子座およびそれらの染色体位置は、酸性リボソームタンパク質(1p36.13);コネキシン40(1q21.1);c−Jun(1p32−p31);MKP1二重特異性ホスファターゼ1(5q34);ケモカイン(C−Cモチーフ)受容体7(17q21);ケモカイン(C−Cモチーフ)受容体1(3p21);CXCR5バーキットリンパ腫受容体1(chr.11);およびケモカイン(C−Cモチーフ)受容体6(6q27)であった。コネキシン40はセントロメアの近くに位置し、およびケモカイン(C−Cモチーフ)受容体6はテロメアの近くに位置する。インプットテンプレートについての標準曲線を、ゲノムDNA中の遺伝子座コピー数と比較した、増幅されたDNA中の遺伝子座コピー数を決定するために作製した。標準曲線は0、0.001、0.01、0.1、0.5、および1μgのゲノムDNAから作製した。遺伝子座表現は、インプットゲノムDNA中の遺伝子座表現と比較したパーセントとして表し(そのような遺伝子座表現を遺伝子座表現偏りということができる)、および、1μgの増幅されたDNAからの定量的PCR産物の収率を1μgのゲノムDNA対照からの収率で割って計算した。結果を図17に示す。
図に示す通り、95℃での熱処理無しのテンプレートDNAに由来する増幅されたDNAにおける遺伝子座表現の低下は無い。しかし、遺伝子座表現の顕著な損失が、3分間95℃にて熱変性したテンプレートDNAから観察された。
1.実施例9:MDAによって増幅された遺伝子座の増幅偏りはPEPまたはDOP−PCRによって増幅されたDNAの増幅偏りよりも顕著に低い。
本実施例は、100、1,000、および10,000倍にMDA増幅されたDNAについて、95℃(典型的な増幅反応においてDNAを変性させるために用いられる)でのテンプレートDNAインキュベートの省略が、DNA産物における8個のランダムに選択された遺伝子座の表現の低い偏りを結果として生じることを実証する。対照的に、PCRを基礎とする2種類の全ゲノム増幅(WGA)法であるDOP−PCRおよびPEPは2〜6桁の増幅偏りを示す。
TaqMan(登録商標)定量的PCR分析は実施例8に記載の通りに実施し、および遺伝子座間の最大増幅偏りは、増幅倍数の各レベルについて、高い遺伝子座表現値を低い値で割ることによって計算した。結果を図18に示す。
8遺伝子座の相対表現を図18に、3種類の異なるWGA手順によって実施した増幅反応について示す。X軸は、定量的PCRのためのテンプレートとして使用した、増幅されたDNAにおける増幅倍数を表す;Y軸は、インプットゲノムDNAと比較したパーセントで表した遺伝子座表現であり(そのような遺伝子座表現を遺伝子座表現偏りということができる)、1μgの増幅されたDNAからの定量的PCR産物の収率を1μgのゲノムDNA対照からの収率で割って計算される。8遺伝子座についての結果を下記の通り示す;CXCR5、白菱形;コネキシン40、白三角;MKP1、白四角;CCR6、白丸;酸性リボソームタンパク質、黒菱形;CCR1、黒三角;cJUN、黒四角;CCR7、黒丸。図18AはMDA増幅されたDNAに由来する8遺伝子座に関するパーセント表現を表す。図18BはDOP−PCRを用いて増幅されたDNA中に存在する8遺伝子座に関するパーセント表現を表す。図18CはPEP増幅されたDNA中に存在する8遺伝子座に関するパーセント表現を表す。
図に示す通り、100、1,000、および10,000倍に増幅されたMDAについて、最大増幅偏りは、最も高表現された遺伝子の最も低表現された遺伝子に対する比として表して、それぞれ2.7、2.3、および2.8だけであった。注目すべきことに、MDAの3倍増幅偏りは100ないし100,000倍増幅でほぼ一定に留まった(図18A)。対照的に、DOP−PCR法による増幅は、4ないし6桁にわたる増幅偏りを示した(図18B)。加えて、PEP法は2〜4桁にわたる増幅偏りを示した(図18C)。
Y軸は、インプットゲノムDNAと比較したパーセントで表した遺伝子座表現である(そのような遺伝子座表現を遺伝子座表現偏りということができる)。それは1μgの増幅されたDNAからの定量的PCR産物の収率を1μgのゲノムDNA対照からの収率で割って計算され、パーセントで表される。
図に示す通り、95℃に加熱されたDNAに由来するランダム六量体を用いて増幅されたc−jun配列の表現は69%であった(RH(加熱あり)の棒グラフを参照)。95℃に加熱されたDNAに由来するネステッドプライマーを用いて増幅されたc−jun配列の表現は3%だけであった(NP(加熱あり)の棒グラフを参照)。テンプレートDNA熱処理無しのランダム六量体を用いて増幅されたDNA中のc−jun配列の表現は211%であった(RH(加熱なし)の棒グラフを参照)。テンプレートDNA熱処理無しのネステッドプライマーを用いて増幅されたDNA中のc−jun配列の表現は2828%であった(NP(加熱なし)の棒グラフを参照)。
K.実施例11:MDAによって全血から増幅された遺伝子座の増幅偏り
本実施例は、ゲノムDNAをMDAを用いて直接に全血からまたは組織培養細胞から増幅できること、および、その遺伝子座表現は精製されたゲノムDNAテンプレートから増幅されたDNAについてと実質的に同じであることを実証する。本実施例は、アルカリ性条件へ供することによる(溶解溶液の添加による)熱による溶解を伴わない溶解、細胞溶解物の安定化(安定化溶液の添加による)、および安定化された細胞溶解物中のゲノムDNAの複数置換増幅を説明する。安定化された細胞溶解物は、ゲノムDNAの精製無しの増幅に用いられる。対照として、添加テンプレートの非存在下で増幅されたDNAを試験し、およびこれらの遺伝子座に関して検出可能な配列表現を含まなかった。
TaqMan(登録商標)定量的PCR分析を増幅されたDNA試料について実施例8に記載の通り実施し、および結果を図20に示す。5種類の異なる増幅反応に由来するDNAについての8遺伝子座の相対表現を図20に示す。Y軸は、インプットゲノムDNAと比較したパーセントで表した遺伝子座表現であり(そのような遺伝子座表現を遺伝子座表現偏りということができる)、1μgの増幅されたDNAからの定量的PCR産物の収率を1μgのゲノムDNA対照からの収率で割って計算する。下り斜線の棒グラフは全血から増幅されたDNAについての遺伝子座表現を示す。灰色塗りつぶしの棒グラフは30ngの精製されたゲノムDNA(9,000ゲノムコピー)から増幅されたDNAについての遺伝子座表現を示す。白塗りつぶしの棒グラフは300ngの精製されたゲノムDNA(90,000ゲノムコピー)から増幅されたDNAについての遺伝子座表現を示す。上り斜線の棒グラフは組織培養細胞(DNAの10細胞同等物)から増幅されたDNAについての遺伝子座表現を示す。黒塗りつぶしの棒グラフは添加テンプレート無しの反応から増幅されたDNAについての遺伝子座表現を示す(そのデータについての黒棒で表される値は小さすぎてグラフ上で棒は見えない)。
図に示す通り、直接に全血からまたは組織培養細胞から精製無しに増幅されたDNAは、遺伝子座表現について、精製されたゲノムDNAテンプレートから増幅されたDNAと実質的に同じ値を有する。
L.実施例12:MDAによってAAdUTPを含む反応で増幅された遺伝子座の増幅偏りは100%dTTPを含む反応で増幅されたDNAの増幅偏りと等しい。
本実施例は、ゲノムDNAをMDAを用いてAAdUTP(5−(3−アミノアリル)−2'−デオキシウリジン5'−三リン酸、シグマ・アルドリッチ社(Sigma−AldrichCo.))を含む反応で増幅できること、およびその遺伝子座表現はdTTPだけを含む反応で増幅されたDNAについてと実質的に同一であることを実証する。
TaqMan(登録商標)定量的PCR分析を増幅されたDNA試料について実施例8に記載の通り実施し、および2種類の増幅反応に由来するDNAについての8遺伝子座の相対表現を図21に示す。Y軸は、インプットゲノムDNAと比較したパーセントで表した遺伝子座表現であり(そのような遺伝子座表現を遺伝子座表現偏りということができる)、1μgの増幅されたDNAからの定量的PCR産物の収率を1μgのゲノムDNA対照からの収率で割って計算する。黒棒グラフは100%dTTPを含む反応で増幅されたDNAについての遺伝子座表現を示す。白棒グラフは30%dTTP/70%AAdUTPを含む反応で増幅されたDNAについての遺伝子座表現を示す。
図に示す通り、30%dTTP/70%AAdUTPを含む反応で増幅されたDNAは、100%dTTPを含む反応で増幅されたDNAと、遺伝子座表現について実質的に同一の値を有する。
4種類の反応を下記の条件下で実施した。ヒトゲノムDNA(5g、コリエル研究所細胞バンク(Coriell Cell Repositories))を100ユニットのEcoRIで3時間、50μl中で取扱説明書に従って消化した。EcoRIエンドヌクレアーゼを65℃にて30分間のインキュベートによって不活性化した。消化したDNA断片(0.5μg)を容量840μl中で1.7ユニット(ワイス(Weiss)ユニット)のT4DNAリガーゼを用いて環状化した。反応を16時間4℃にてインキュベートした。ブランクライゲーションを、DNAリガーゼの省略以外は同一の条件下で実施した。ライゲーションした混合物の一部をテンプレート(16.8μl;10ngDNA)として利用した2種類の増幅反応を実施し、一方は各2.5μMの濃度の配列特異的プライマーを用い、他方は各0.5μMの濃度のプライマーを用いた。さらに2種類の増幅反応を、ブランクライゲーションしたDNAをテンプレートとして利用し、2.5μMおよび0.5μMの配列特異的プライマー濃度を用いて実施した。放射性標識したα−[32P]dCTP、約60cpm/pmolの総dNTP、をDNA合成の定量化のために、並行反応に加えた。反応を18時間37℃にてインキュベートした。α−[32P]dCTPを含まなかった反応を、TaqMan(登録商標)定量的PCR分析によって実施例8に記載の通りに分析した。インプットテンプレートについての標準曲線を、ゲノムDNA中の遺伝子座コピー数と比較した、増幅されたDNA中の遺伝子座コピー数を決定するために作製した。標準曲線は0、0.001、0.01、0.1、0.5、および1μgのゲノムDNAから作製した。結果を図22に示す。Y軸は、インプットゲノムDNAと比較した遺伝子座表現であるそのような遺伝子座表現を遺伝子座表現偏りということができる)。それは1μgの増幅されたDNAからの定量的PCR産物の収率を1μgのゲノムDNA対照からの収率で割って計算され、パーセントで表される。
図に示す通り、ライゲーションされたDNAに由来する2.5μMの遺伝子特異的プライマーを用いて増幅されたc−jun配列の表現は検出を下回った(GS2.5+L棒グラフを参照)。ブランクライゲーションされたDNAに由来する2.5μMの遺伝子特異的プライマーを用いて増幅されたc−jun配列の表現もまた検出されなかった(GS2.5−L棒グラフを参照)。ライゲーションされたDNAに由来する0.5μMの遺伝子特異的プライマーを用いて増幅されたDNA中のc−jun配列の表現は32000%であった(GS0.5+L棒グラフを参照)。ブランクライゲーションされたDNAに由来する0.5μMの遺伝子特異的プライマーを用いて増幅されたDNA中のc−jun配列の表現もまた検出されなかった(GS0.5−L棒グラフを参照)。これらの結果は、遺伝子特異的プライマーおよび環状化されたテンプレートDNAを用いたc−jun配列の320倍増幅を実証する。ライゲーションされなかった消化されたDNAは感知可能な増幅を示さなかった。0.5μMのプライマーを用いて増幅された、ライゲーションされたDNAだけが増幅された一方、2.5μMのプライマーは増幅を与えなかった。
2.5μM遺伝子特異的プライマーおよび環状化されたDNAテンプレートを用いて実施されたDNA増幅反応の特異性を、それを7個の他の遺伝子座で観察されたDNA増幅の量と比較することによって試験した。TaqMan(登録商標)定量的PCR分析を実施例8に記載の通り実施し、および結果を図23に示す。c−jun遺伝子座および7個の他の遺伝子座の相対表現を示し、および、7個の遺伝子座は低レベルの増幅だけを示し、c−jun配列がc−jun特異的プライマーを用いて特異的に増幅されたことを示す。
N.実施例14:分解されたゲノムDNAの複数置換増幅の品質を、損傷試料を修復することによって高める。
本実施例は、損傷ゲノムDNAを、15mM NaOHの存在下で70℃加熱を用いて変性し、トリス−HClpH4.0および元の試料を変性した試料に加えて戻し,その後ゆっくり冷却して損傷DNAをハイブリダイズさせることによる修復法で前処理した場合、WGAにおいて増幅されたDNAの品質が向上することを実証する。損傷gDNAは、未変性ゲノムDNAを超音波処理して平均長1kbとすることによって作製した。この分解試料を次いで修復法を用いて前処理し、および複数置換増幅反応に用いた。増幅産物の品質は、1μgの増幅産物の染色体上の特定の遺伝子座の表現を、1μgの増幅されていない標準ゲノムDNAと比較する、Taqman測定法によって評価した。本実施例は、修復処理ありの損傷ゲノムDNAは、修復法無しの損傷ゲノムDNAの増幅産物と比較して、増幅産物の遺伝子座表現に3倍の改善を有することを実証する。
損傷DNAを塩の存在下で加熱することがこの基質の増幅を改善しうるかどうかを判定するため、損傷DNA(25ng)を70℃へ塩(トリス−EDTA(10mMトリスpH8.0および1mM EDTA))の存在下で3分間加熱し、25ngの未変性の損傷試料を加えて戻し、および次いで試料を冷却した。この方法は、損傷DNAの修復にいくらかの改善を示した。終濃度25mMのNaOHを熱段階の前に反応に加えた場合、これは修復法を改善し、損傷DNAの一貫した修復を与えた。これは、損傷DNAをトリス−EDTA(TE)で5ng/μlに希釈し、25ngのDNAをNaOH終濃度25mMに加え、試料を70℃へ3分間加熱し、トリス−HClpH4.0を加えてpHを8.0へ低下させ、25ngの元の未変性の損傷DNA試料を加えて戻し、および混合物を室温に戻したことによって行われた。熱、トリス、およびNaOHを用いる修復は、修復無しおよび熱およびトリスだけの処理を用いた修復よりも良好な遺伝子座表現を与えた。
Q.実施例17:修復法の中性化段階は損傷DNA試料の増幅を改善する。
本実施例は、修復法の中性化が増幅産物の品質の向上に重要であることを実証する。損傷DNA試料を下記の通り調製した:DNA試料をdH2Oで10ng/μMに希釈し、および70℃へ5分間加熱して損傷DNA試料を作製した。加熱したDNA試料を5ng/μlにTEで希釈し、25ngの損傷DNAを終濃度25mM NaOHへ加え、70℃へ3分間加熱し、および、トリス−HClpH4.0を用いてpH8.0へ中性化しおよびゆっくり冷却したか、または、中性化無しでゆっくり冷却した。これらの試料の増幅反応を実施し、および産物の品質をTaqman分析によって分析した。中性化を用いる修復は、修復無しおよび中性化処理無しの修復よりも良好な遺伝子座表現を与えた。
図1は、本開示の方法の一実施形態において特異的ヌクレオチド配列の単一の6ヌクレオチドプライマーを用いて増幅したヒトゲノムDNA中の47遺伝子座(染色体当たり2遺伝子座、およびY染色体から1遺伝子座)についての遺伝子座表現(パーセントで)のグラフである。 図2は、本開示の方法の一実施形態において特異的ヌクレオチド配列の2種類の異なる6ヌクレオチドプライマーを用いて増幅したヒトゲノムDNA中の47遺伝子座(染色体当たり2遺伝子座、およびY染色体から1遺伝子座)についての遺伝子座表現(パーセントで)のグラフである。 図3は、本開示の方法の一実施形態において特異的ヌクレオチド配列の3種類の異なる6ヌクレオチドプライマーを用いて増幅したヒトゲノムDNA中の47遺伝子座(染色体当たり2遺伝子座、およびY染色体から1遺伝子座)についての遺伝子座表現(パーセントで)のグラフである。 図4は、本開示の方法の一実施形態において特異的ヌクレオチド配列の4種類の異なる6ヌクレオチドプライマーを用いて増幅したヒトゲノムDNA中の47遺伝子座(染色体当たり2遺伝子座、およびY染色体から1遺伝子座)についての遺伝子座表現(パーセントで)のグラフである。 図5は、本開示の方法の一実施形態において特異的ヌクレオチド配列の5種類の異なる6ヌクレオチドプライマーを用いて増幅したヒトゲノムDNA中の47遺伝子座(染色体当たり2遺伝子座、およびY染色体から1遺伝子座)についての遺伝子座表現(パーセントで)のグラフである。 図6は、本開示の方法の一実施形態において特異的ヌクレオチド配列の5種類の異なる6ヌクレオチドプライマーを用いて増幅したヒトゲノムDNA中の47遺伝子座(染色体当たり2遺伝子座、およびY染色体から1遺伝子座)についての遺伝子座表現(パーセントで)のグラフである。 図7は、本開示の方法の一実施形態において特異的ヌクレオチド配列の5種類の異なる6ヌクレオチドプライマーを用いて増幅したヒトゲノムDNA中の47遺伝子座(染色体当たり2遺伝子座、およびY染色体から1遺伝子座)についての遺伝子座表現(パーセントで)のグラフである。 図8は、本開示の方法の一実施形態において特異的ヌクレオチド配列の5種類の異なる6ヌクレオチドプライマーを用いて増幅したヒトゲノムDNA中の47遺伝子座(染色体当たり2遺伝子座、およびY染色体から1遺伝子座)についての遺伝子座表現(パーセントで)のグラフである。 図9は、本開示の方法の一実施形態において特異的ヌクレオチド配列の9種類の異なる6ヌクレオチドプライマーを用いて増幅したヒトゲノムDNA中の10遺伝子座についての遺伝子座表現(パーセントで)のグラフである。 図10は、本開示の方法の一実施形態において特異的ヌクレオチド配列の12種類の異なる6ヌクレオチドプライマーを用いて増幅したヒトゲノムDNA中の47遺伝子座(染色体当たり2遺伝子座、およびY染色体から1遺伝子座)についての遺伝子座表現(パーセントで)のグラフである。 図11は、未変性ゲノムDNA(gDNA)または85℃にて10分間加熱することによって分解されたゲノムDNA(分解gDNA)のさまざまな量(0、0.3ng、3ngおよび30ng)をインプットテンプレートとして用い、16時間実施したMDA反応によるDNA合成のグラフである。MDA反応は、30℃にて0.3Mトレハロースの非存在下、または40℃にて0.3Mトレハロースの存在下のどちらかで実施した。 図12は、未変性ゲノムDNAのさまざまな量(0から30ng)をインプットテンプレートとして用い、40℃にて各種の糖の存在下で16時間実施したMDA反応によるDNA合成のグラフである。MDA反応は、添加剤無しで、または0.3Mトレハロースまたは0.4Mスクロースまたは0.4Mグルコースの存在下のどちらかで実施した。 図13は、本開示の方法における増幅について異なる量の核酸を用いた、時間(時間で)に対するDNA合成(μgで)のグラフである。 図14は、テンプレートDNA長に及ぼす95℃でのインキュベート時間の作用のグラフである。 図15は、MDAの速度および収率に及ぼす95℃でのテンプレートインキュベートの作用のグラフである。 図16は、DNA産物鎖の平均サイズに及ぼす95℃でのテンプレートインキュベートの作用のグラフである。 図17は、MDAによって増幅されたDNAにおける遺伝子座表現に及ぼす、95℃でのインキュベート無しに対する95℃でのテンプレートインキュベートの作用の比較を示すグラフである。 図18A、18B、および18Cは、3つの異なる増幅手順、MDA、DOP−PCR、およびPEPについての、遺伝子表現偏りに及ぼす増幅の作用を示すグラフである。 図19は、ネステッドプライマーを用いたc−jun配列の増幅を示すグラフである。 図20は、5つの異なる増幅反応に由来するDNAについての8遺伝子座の相対表現のグラフである。Y軸はインプットゲノムDNAとの相対比でパーセントとして表した遺伝子座表現であり、1μgの増幅DNAからの定量的PCR産物の収率を1μgのゲノムDNA対照からの収率で割って計算される。 図21は、100%dTTPを含む反応で増幅されたDNA、30%dTTP/70%AAdUTPを含む反応で増幅されたDNAに関して、8遺伝子座についてのパーセント表現の比較を示すグラフである。 図22は、環状化されたゲノムテンプレートを用いたc−jun配列の増幅を示すグラフである。Y軸はインプットゲノムDNAとの相対比でパーセントとして表した遺伝子座表現であり、1μgの増幅DNAからの定量的PCR産物の収率を1μgのゲノムDNA対照からの収率で割って計算される。 図23は、c−jun特異的プライマーおよび環状化されたDNA標的を用いて増幅されたDNAにおける、8遺伝子座についてのパーセント表現の比較を示すグラフである。 図24は、異なる処理(対照または修復処理)に曝露された異なるDNA試料のパーセント遺伝子座表現のグラフである。 図25は、修復処理ありまたは無しの40試料の、パーセント遺伝子座表現のグラフである。 図26は、本開示の方法の一形式(アルカリ性処理あり;下図)またはアルカリ性処理なしの同じ方法(上図)を用いて増幅したゲノム核酸試料中に見出される5つの一塩基多型のそれぞれでの対立遺伝子の量を比較するグラフである。アルカリ性処理が用いられる場合に、対立遺伝子の増幅偏りはより低い。168コリエル(Coriell)gDNAを含む100uLの反応。遺伝子型分析はTaqMan分析により実施した。 図27は、本開示の方法の一形式(アルカリ性処理あり;下図)またはアルカリ性処理なしの同じ方法(上図)を用いて増幅したゲノム核酸試料中に見出される5つの一塩基多型のそれぞれでの対立遺伝子の量を比較するグラフである。アルカリ性処理が用いられる場合に、対立遺伝子の増幅偏りはより低い。168コリエル(Coriell)gDNAを含む100uLの反応。遺伝子型分析はTaqMan分析により実施した。

Claims (131)

  1. ゲノムを増幅する方法であって、単一のプライマー、DNAポリメラーゼ、およびゲノム核酸試料を接触させて混合物を形成すること、およびゲノム核酸試料中の核酸分子の複製を促進する条件下で前記混合物をインキュベートすることを含み、
    プライマーが前記ゲノム核酸試料中の核酸分子とハイブリダイズし、
    プライマーが特異的ヌクレオチド配列を有し、ゲノム核酸試料がゲノムの90%以上を含み、ゲノム核酸試料中の核酸分子の複製が鎖置換複製によって進行し、ゲノム核酸試料中の核酸分子の複製が結果としてゲノム核酸試料中の核酸分子の90%以上の複製を生じることを特徴とする方法。
  2. ゲノムが真核ゲノムであることを特徴とする請求項1の方法。
  3. ゲノムが植物ゲノムであることを特徴とする請求項2の方法。
  4. ゲノムが動物ゲノムであることを特徴とする請求項2の方法。
  5. ゲノムが脊椎動物ゲノムであることを特徴とする請求項4の方法。
  6. ゲノムが魚類ゲノムであることを特徴とする請求項5の方法。
  7. ゲノムが哺乳類ゲノムであることを特徴とする請求項5の方法。
  8. ゲノムがヒトゲノムであることを特徴とする請求項7の方法。
  9. ゲノムが微生物ゲノムまたはウイルスゲノムであることを特徴とする請求項1の方法。
  10. ゲノム核酸試料中の少なくとも10の核酸配列について増幅偏りが20倍未満であることを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項の方法。
  11. ゲノム核酸試料中の少なくとも10の核酸配列について増幅偏りが10倍未満であることを特徴とする請求項10の方法。
  12. プライマーが3ヌクレオチド、4ヌクレオチド、5ヌクレオチド、6ヌクレオチド、7ヌクレオチド、8ヌクレオチド、9ヌクレオチド、10ヌクレオチド、11ヌクレオチド、12ヌクレオチド、13ヌクレオチド、14ヌクレオチド、15ヌクレオチド、16ヌクレオチド、17ヌクレオチド、18ヌクレオチド、19ヌクレオチド、20ヌクレオチド、21ヌクレオチド、22ヌクレオチド、23ヌクレオチド、24ヌクレオチド、25ヌクレオチド、26ヌクレオチド、27ヌクレオチド、28ヌクレオチド、29ヌクレオチド、または30ヌクレオチドの長さを有することを特徴とする請求項1〜11のいずれか一項の方法。
  13. プライマーが4ヌクレオチド未満、5ヌクレオチド未満、6ヌクレオチド未満、7ヌクレオチド未満、8ヌクレオチド未満、9ヌクレオチド未満、10ヌクレオチド未満、11ヌクレオチド未満、12ヌクレオチド未満、13ヌクレオチド未満、14ヌクレオチド未満、15ヌクレオチド未満、16ヌクレオチド未満、17ヌクレオチド未満、18ヌクレオチド未満、19ヌクレオチド未満、20ヌクレオチド未満、21ヌクレオチド未満、22ヌクレオチド未満、23ヌクレオチド未満、24ヌクレオチド未満、25ヌクレオチド未満、26ヌクレオチド未満、27ヌクレオチド未満、28ヌクレオチド未満、29ヌクレオチド未満、30ヌクレオチド未満、または31ヌクレオチド未満の長さを有することを特徴とする請求項1〜11のいずれか一項の方法。
  14. ゲノム核酸試料を、20℃、21℃、22℃、23℃、24℃、25℃、26℃、27℃、28℃、29℃、30℃、31℃、32℃、33℃、34℃、35℃、36℃、37℃、38℃、39℃、40℃、41℃、42℃、43℃、44℃、45℃、46℃、47℃、48℃、49℃、50℃、51℃、52℃、53℃、54℃、55℃、56℃、57℃、58℃、59℃、60℃、61℃、62℃、63℃、64℃、65℃、66℃、67℃、68℃、69℃、70℃、71℃、72℃、73℃、74℃、75℃、76℃、77℃、78℃、79℃、または80℃にてインキュベートすることを特徴とする請求項1〜13のいずれか一項の方法。
  15. ゲノム核酸試料を、21℃未満、22℃未満、23℃未満、24℃未満、25℃未満、26℃未満、27℃未満、28℃未満、29℃未満、30℃未満、31℃未満、32℃未満、33℃未満、34℃未満、35℃未満、36℃未満、37℃未満、38℃未満、39℃未満、40℃未満、41℃未満、42℃未満、43℃未満、44℃未満、45℃未満、46℃未満、47℃未満、48℃未満、49℃未満、50℃未満、51℃未満、52℃未満、53℃未満、54℃未満、55℃未満、56℃未満、57℃未満、58℃未満、59℃未満、60℃未満、61℃未満、62℃未満、63℃未満、64℃未満、65℃未満、66℃未満、67℃未満、68℃未満、69℃未満、70℃未満、71℃未満、72℃未満、73℃未満、74℃未満、75℃未満、76℃未満、77℃未満、78℃未満、79℃未満、または80℃未満にてインキュベートすることを特徴とする請求項1〜13のいずれか一項の方法。
  16. ゲノム核酸試料が少なくとも1×103ヌクレオチドの配列複雑性を有するか、ゲノム核酸試料が少なくとも1×104ヌクレオチドの配列複雑性を有するか、ゲノム核酸試料が少なくとも1×105ヌクレオチドの配列複雑性を有するか、ゲノム核酸試料が少なくとも1×106ヌクレオチドの配列複雑性を有するか、ゲノム核酸試料が少なくとも1×107ヌクレオチドの配列複雑性を有するか、ゲノム核酸試料が少なくとも1×108ヌクレオチドの配列複雑性を有するか、またはゲノム核酸試料が少なくとも1×109ヌクレオチドの配列複雑性を有することを特徴とする請求項1〜15のいずれか一項の方法。
  17. プライマーが配列AGTGGGまたはAGAGAGのうち1つを有することを特徴とする請求項1〜16のいずれか一項の方法。
  18. プライマーが配列AGCCGG、AGTAGG、またはAGTTGGのうち1つを有することを特徴とする請求項1〜16のいずれか一項の方法。
  19. プライマーが配列AGGCGG、AGTGGG、AGGGAG、またはAGTGAGのうち1つを有することを特徴とする請求項1〜16のいずれか一項の方法。
  20. プライマーが配列AGTGGG、AGCCAG、AGTTAG、AGTCAG、またはAGACAGのうち1つを有することを特徴とする請求項1〜16のいずれか一項の方法。
  21. プライマーが配列AGAGGG、AGGCAG、AGCCAG、AGTCAG、またはAGACAGのうち1つを有することを特徴とする請求項1〜16のいずれか一項の方法。
  22. プライマーが配列CGGTGG、TCACGC、CGAGCG、GCGTGG、ACTCGG、AATCGC、CGGAGG、CCGAGA、GATCGC、AGAGCG、AGCGAG、またはACTCCGのうち1つを有することを特徴とする請求項1〜16のいずれか一項の方法。
  23. プライマーが反復配列中の配列と相補的であることを特徴とする請求項1〜22のいずれか一項の方法。
  24. 反復配列がマイクロサテライト配列、ミニサテライト配列、サテライト配列、トランスポゾン配列、リボソームRNA配列、短い核散在配列(short interspersed nuclear element (SINE))、または長い核散在配列(long interspersed nuclear element)(LINE)であることを特徴とする請求項23の方法。
  25. プライマーが機能共通配列中の配列と相補的であることを特徴とする請求項1〜22のいずれか一項の方法。
  26. 機能共通配列がプロモーター配列、エンハンサー配列、サイレンサー配列、上流調節配列、転写終止部位配列、トランスポゾン調節配列、リボソームRNA調節配列、またはポリアデニル化部位配列であることを特徴とする請求項25の方法。
  27. 機能共通配列が微生物プロモーター配列、微生物エンハンサー配列、微生物サイレンサー配列、微生物上流調節配列、微生物転写終止部位配列、微生物トランスポゾン調節配列、微生物リボソームRNA調節配列、または微生物ポリアデニル化部位配列であることを特徴とする請求項26の方法。
  28. プライマーが広カバー率プライマーであることを特徴とする請求項1〜22のいずれか一項の方法。
  29. プライマーが、平均して、5,000ヌクレオチド以下毎、4,000ヌクレオチド以下毎、3,000ヌクレオチド以下毎、2,500ヌクレオチド以下毎、2,000ヌクレオチド以下毎、1,500ヌクレオチド以下毎、1,000ヌクレオチド以下毎、900ヌクレオチド以下毎、800ヌクレオチド以下毎、700ヌクレオチド以下毎、600ヌクレオチド以下毎、500ヌクレオチド以下毎、400ヌクレオチド以下毎、300ヌクレオチド以下毎、200ヌクレオチド以下毎、100ヌクレオチド以下毎、または50ヌクレオチド以下毎に、ゲノム核酸試料の核酸分子中に存在する配列と相補的であることを特徴とする請求項28の方法。
  30. プライマーが、ゲノム核酸試料のG+C比率の20%以内、15%以内、10%以内、9%以内、8%以内、7%以内、6%以内、5%以内、4%以内、3%以内、2%、または1%以内のG+C比率を有することを特徴とする請求項28または29の方法。
  31. プライマーが、使用した種類のゲノム核酸試料について、少なくとも5個の異なる遺伝子座に関して、少なくとも10%の遺伝子座表現を生じることを特徴とする請求項28〜30のいずれか一項の方法。
  32. プライマーが、使用した種類のゲノム核酸試料について、少なくとも5個の異なる遺伝子座に関して、少なくとも15%、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも35%、少なくとも40%、少なくとも45%、少なくとも50%、少なくとも60%、少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、または少なくとも100%の遺伝子座表現を生じることを特徴とする請求項31の方法。
  33. プライマーが、使用した種類のゲノム核酸試料について、少なくとも10%の遺伝子座表現を、少なくとも6個の異なる遺伝子座、少なくとも7個の異なる遺伝子座、少なくとも8個の異なる遺伝子座、少なくとも9個の異なる遺伝子座、少なくとも10個の異なる遺伝子座、少なくとも11個の異なる遺伝子座、少なくとも12個の異なる遺伝子座、少なくとも13個の異なる遺伝子座、少なくとも14個の異なる遺伝子座、少なくとも15個の異なる遺伝子座、少なくとも16個の異なる遺伝子座、少なくとも17個の異なる遺伝子座、少なくとも18個の異なる遺伝子座、少なくとも19個の異なる遺伝子座、少なくとも20個の異なる遺伝子座、少なくとも25個の異なる遺伝子座、少なくとも30個の異なる遺伝子座、少なくとも40個の異なる遺伝子座、少なくとも50個の異なる遺伝子座、少なくとも75個の異なる遺伝子座、または少なくとも100個の異なる遺伝子座に関して生じることを特徴とする請求項31または32の方法。
  34. プライマーが、使用した種類のゲノム核酸試料について、50倍未満の増幅偏りを生じることを特徴とする請求項1〜33のいずれか一項の方法。
  35. プライマーが、使用した種類のゲノム核酸試料について、45倍未満、40倍未満、35倍未満、30倍未満、25倍未満、20倍未満、19倍未満、18倍未満、17倍未満、16倍未満、15倍未満、14倍未満、13倍未満、12倍未満、11倍未満、10倍未満、9倍未満、8倍未満、7倍未満、6倍未満、5倍未満、または4倍未満の増幅偏りを生じることを特徴とする請求項34の方法。
  36. プライマーが、使用した種類のゲノム核酸試料について、50倍未満の増幅偏りを、少なくとも5個の異なる遺伝子座に関して、少なくとも6個の異なる遺伝子座、少なくとも7個の異なる遺伝子座、少なくとも8個の異なる遺伝子座、少なくとも9個の異なる遺伝子座、少なくとも10個の異なる遺伝子座、少なくとも11個の異なる遺伝子座、少なくとも12個の異なる遺伝子座、少なくとも13個の異なる遺伝子座、少なくとも14個の異なる遺伝子座、少なくとも15個の異なる遺伝子座、少なくとも16個の異なる遺伝子座、少なくとも17個の異なる遺伝子座、少なくとも18個の異なる遺伝子座、少なくとも19個の異なる遺伝子座、少なくとも20個の異なる遺伝子座、少なくとも25個の異なる遺伝子座、少なくとも30個の異なる遺伝子座、少なくとも40個の異なる遺伝子座、少なくとも50個の異なる遺伝子座、少なくとも75個の異なる遺伝子座、または少なくとも100個の異なる遺伝子座に関して生じることを特徴とする請求項34または35の方法。
  37. プライマーが内部相補的3'末端を有しないことを特徴とする請求項1〜36のいずれか一項の方法。
  38. プライマーが核酸試料の非存在下で顕著な複製産物を生じないことを特徴とする請求項1〜37のいずれか一項の方法。
  39. DNAポリメラーゼがφ29DNAポリメラーゼであることを特徴とする請求項1〜38のいずれか一項の方法。
  40. ゲノム核酸試料が変性条件に供されないことを特徴とする請求項1〜39のいずれか一項の方法。
  41. ゲノム核酸試料が熱変性条件に供されないことを特徴とする請求項40の方法。
  42. ゲノム核酸試料がアルカリ性変性条件に供されないことを特徴とする請求項40の方法。
  43. ゲノム核酸試料が変性条件に供されることを特徴とする請求項1〜39のいずれか一項の方法。
  44. ゲノム核酸試料が熱変性条件に供されることを特徴とする請求項43の方法。
  45. ゲノム核酸試料がアルカリ性変性条件に供されることを特徴とする請求項43の方法。
  46. ゲノム核酸試料中の核酸がゲノム核酸試料中の他の物質から分離されないことを特徴とする請求項1〜39のいずれか一項の方法。
  47. ゲノム核酸試料が、細胞をアルカリ性条件に曝露して細胞溶解物を生じ、細胞溶解物が全ゲノムを含み、および細胞溶解物のpHを低下させて安定化した細胞溶解物を生じることによって調製されることを特徴とする請求項1〜39のいずれか一項の方法。
  48. 細胞を溶解溶液と混合することによって細胞がアルカリ性条件に曝露されることを特徴とする請求項47の方法。
  49. 溶解溶液が塩基を含むことを特徴とする請求項48の方法。
  50. 細胞溶解物を安定化溶液と混合することによって細胞溶解物のpHを低下させることを特徴とする請求項47〜49のいずれか一項の方法。
  51. 安定化溶液が緩衝剤を含むことを特徴とする請求項50の方法。
  52. 安定化溶液が酸を含むことを特徴とする請求項50の方法。
  53. 細胞溶解物および安定化された細胞溶解物中の核酸が細胞溶解物中の他の物質から分離されないことを特徴とする請求項47〜52のいずれか一項の方法。
  54. 細胞溶解物および安定化された細胞溶解物が、インキュベート前に精製に供されないことを特徴とする請求項47〜53のいずれか一項の方法。
  55. 細胞溶解物、安定化された細胞溶解物、または両方が、インキュベート前に部分精製に供されることを特徴とする請求項47〜53のいずれか一項の方法。
  56. 細胞溶解物および安定化された細胞溶解物が、インキュベート前に相当な精製に供されないことを特徴とする請求項47〜53のいずれか一項の方法。
  57. インキュベートが実質的に等温であることを特徴とする請求項47〜56のいずれか一項の方法。
  58. 細胞溶解物も安定化された細胞溶解物もインキュベートの温度を実質的に上回って加熱されないことを特徴とする請求項57の方法。
  59. 細胞溶解物も安定化された細胞溶解物もインキュベートの温度を上回る実質的な加熱に供されないことを特徴とする請求項57の方法。
  60. 細胞がインキュベートの温度を実質的に上回って加熱されないことを特徴とする請求項57の方法。
  61. 細胞がインキュベートの温度を上回る実質的な加熱に供されないことを特徴とする請求項57の方法。
  62. 細胞が、その細胞が増殖する温度を実質的に上回って加熱されないことを特徴とする請求項57の方法。
  63. 細胞が、その細胞が増殖する温度を上回る実質的な加熱に供されないことを特徴とする請求項57の方法。
  64. 細胞溶解物も安定化された細胞溶解物も、ゲノムの明らかな変性を引き起こしうる温度を上回っておよびそのような時間にわたって加熱されないことを特徴とする請求項47〜63のいずれか一項の方法。
  65. 細胞溶解物も安定化された細胞溶解物も、ゲノムの明らかな変性を引き起こしうる温度を上回るおよびそのような時間にわたる加熱に供されないことを特徴とする請求項47〜63のいずれか一項の方法。
  66. 細胞が熱によって溶解されないことを特徴とする請求項47〜65のいずれか一項の方法。
  67. アルカリ性条件の非存在下で相当な細胞溶解を引き起こす温度を上回っておよびそのような時間にわたって細胞が加熱されないことを特徴とする請求項47〜65のいずれか一項の方法。
  68. アルカリ性条件の非存在下で相当な細胞溶解を引き起こす温度を上回るおよびそのような時間にわたる加熱に細胞が供されないことを特徴とする請求項47〜65のいずれか一項の方法。
  69. プライマー、ゲノム核酸試料およびDNAポリメラーゼを接触させる前に、
    ゲノム核酸試料中の核酸分子の相当な変性を促進する条件にゲノム核酸試料を曝露し、それによって変性したゲノム核酸試料を生じ、および条件をゲノム核酸試料中の核酸分子の相当な変性を促進しない条件に変えて変性したゲノム核酸試料を生じることをさらに含む請求項1〜39のいずれか一項の方法。
  70. ゲノム核酸試料中の核酸分子の複製が、増幅された核酸分子について、ゲノム核酸試料における平均断片長よりも長い平均断片長を結果として生じることを特徴とする請求項69の方法。
  71. ゲノム核酸試料、変性したゲノム核酸試料、または両方がイオン条件に曝露されることを特徴とする請求項69または70の方法。
  72. ゲノム核酸試料を変性溶液と混合することによっておよびゲノム核酸試料中の核酸分子を相当に変性させる温度におよびそのような時間ゲノム核酸試料を加熱することによって、ゲノム核酸試料が相当な変性を促進する条件に曝露されることを特徴とする請求項69〜71のいずれか一項の方法。
  73. プライマーが3'−5'エキソヌクレアーゼに耐性となるようにプライマーが少なくとも1個の修飾ヌクレオチドを含むことを特徴とする請求項1〜72のいずれか一項の方法。
  74. プライマーが長さ6ヌクレオチドであって、プライマーがヌクレアーゼ耐性となるようにプライマーが少なくとも1個の修飾ヌクレオチドを含み、およびDNAポリメラーゼがφ29DNAポリメラーゼであることを特徴とする請求項1〜73のいずれか一項の方法。
  75. 核酸分子の複製を促進する条件が実質的に等温であることを特徴とする請求項1〜74のいずれか一項の方法。
  76. 核酸分子の複製を促進する条件が熱サイクル反応に関係しないことを特徴とする請求項1〜74のいずれか一項の方法。
  77. プライマーがヌクレオチドを含み、そのヌクレオチドの1種類以上がリボヌクレオチドであることを特徴とする請求項1〜76のいずれか一項の方法。
  78. ヌクレオチドの10%ないし50%がリボヌクレオチドであることを特徴とする請求項77の方法。
  79. ヌクレオチドの50% 以上がリボヌクレオチドであることを特徴とする請求項77の方法。
  80. ヌクレオチドの全部がリボヌクレオチドであることを特徴とする請求項77の方法。
  81. プライマーがヌクレオチドを含み、そのヌクレオチドの1種類以上が2'−O−メチルリボヌクレオチドであることを特徴とする請求項1〜76のいずれか一項の方法。
  82. ヌクレオチドの10%ないし50%が2'−O−メチルリボヌクレオチドであることを特徴とする請求項81の方法。
  83. ヌクレオチドの50% 以上が2'−O−メチルリボヌクレオチドであることを特徴とする請求項81の方法。
  84. ヌクレオチドの全部が2'−O−メチルリボヌクレオチドであることを特徴とする請求項81の方法。
  85. プライマーがヌクレオチドを含み、そのヌクレオチドがリボヌクレオチドおよび2'−O−メチルリボヌクレオチドの混合物であることを特徴とする請求項1〜76のいずれか一項の方法。
  86. プライマーがヌクレオチドを含み、そのヌクレオチドがデオキシリボヌクレオチドおよび2'−O−メチルリボヌクレオチドの混合物であることを特徴とする請求項1〜76のいずれか一項の方法。
  87. ゲノム核酸試料が血液試料、尿試料、精液試料、リンパ液試料、脳脊髄液試料、羊水試料、生検試料、針吸引生検試料、がん試料、腫瘍試料、組織試料、細胞試料、細胞溶解物試料、粗細胞溶解物試料、法医学試料、考古学的試料、感染試料、院内感染試料、製品試料、医薬調製物試料、生物学的分子製品試料、タンパク質調製物試料、脂質調製物試料、糖質調製物試料、またはその組み合わせであることを特徴とする請求項1〜86のいずれか一項の方法。
  88. ゲノム核酸試料が粗細胞溶解物であることを特徴とする請求項1〜87のいずれか一項の方法。
  89. ゲノム核酸試料が細胞溶解を超えて処理されないことを特徴とする請求項1〜88のいずれか一項の方法。
  90. 増幅された核酸分子が分析されることを特徴とする請求項1〜89のいずれか一項の方法。
  91. 増幅された核酸分子が1種類以上のDNAチップを用いて分析されることを特徴とする請求項90の方法。
  92. 増幅された核酸分子がハイブリダイゼーションによって分析されることを特徴とする請求項90または91の方法。
  93. 増幅された核酸分子が核酸配列決定によって分析されることを特徴とする請求項90〜92のいずれか一項の方法。
  94. 増幅された核酸分子がその分析の前、後、または前および後の両方に保存されることを特徴とする請求項90〜93のいずれか一項の方法。
  95. プライマー、DNAポリメラーゼ、および第2のゲノム核酸試料を接触させて混合物を形成すること、および第2のゲノム核酸試料中の核酸分子の複製を促進する条件下で前記混合物をインキュベートすることをさらに含み、
    第2のゲノム核酸試料はゲノムの90%以上を含み、第2のゲノム核酸試料中の核酸分子の複製は鎖置換複製によって進行し、第2のゲノム核酸試料中の核酸分子の複製の結果として第2のゲノム核酸試料中の核酸分子の90%以上の複製が生じることを特徴とする請求項1〜94のいずれか一項の方法。
  96. 第2のゲノム核酸試料が第1のゲノム核酸試料と同一の種類の生物に由来する試料であることを特徴とする請求項95の方法。
  97. 第2のゲノム核酸試料が第1のゲノム核酸試料と同一の種類の組織に由来する試料であることを特徴とする請求項95の方法。
  98. 第2のゲノム核酸試料が第1のゲノム核酸試料と同一の生物に由来する試料であることを特徴とする請求項95の方法。
  99. 第2のゲノム核酸試料が第1のゲノム核酸試料とは異なる時に得られることを特徴とする請求項98の方法。
  100. 第2のゲノム核酸試料が第1のゲノム核酸試料とは異なる生物に由来する試料であることを特徴とする請求項95の方法。
  101. 第2のゲノム核酸試料が第1のゲノム核酸試料とは異なる種類の組織に由来する試料であることを特徴とする請求項95の方法。
  102. 第2のゲノム核酸試料が第1のゲノム核酸試料とは異なる種の生物に由来する試料であることを特徴とする請求項95の方法。
  103. 第2のゲノム核酸試料が第1のゲノム核酸試料とは異なる系統の生物に由来する試料であることを特徴とする請求項95の方法。
  104. 第2のゲノム核酸試料が第1のゲノム核酸試料とは異なる細胞区画に由来する試料であることを特徴とする請求項95の方法。
  105. 明らかな配列複雑性を有する核酸試料を増幅する方法であって、単一のプライマー、DNAポリメラーゼ、および核酸試料を接触させて混合物を形成すること、および核酸試料中の核酸分子の複製を促進する条件下で前記混合物をインキュベートすることを含み、
    プライマーが明らかな配列複雑性を有する核酸試料とハイブリダイズし、プライマーが特異的ヌクレオチド配列を有し、核酸試料が少なくとも1×104ヌクレオチドの配列複雑性を有し、核酸試料中の核酸分子の複製が鎖置換複製によって進行し、核酸試料中の核酸分子の複製が結果として核酸試料中の核酸分子の90%以上の複製を生じることを特徴とする方法。
  106. 核酸試料が少なくとも1×105ヌクレオチドの配列複雑性を有するか、核酸試料が少なくとも1×106ヌクレオチドの配列複雑性を有するか、核酸試料が少なくとも1×107ヌクレオチドの配列複雑性を有するか、核酸試料が少なくとも1×108ヌクレオチドの配列複雑性を有するか、または核酸試料が少なくとも1×109ヌクレオチドの配列複雑性を有することを特徴とする請求項105の方法。
  107. 核酸試料がゲノム、染色体、染色体断片、人工染色体、酵母人工染色体、細菌人工染色体、コスミド、または組み合わせであるかまたはそれに由来することを特徴とする請求項105または106の方法。
  108. 核酸試料が血液試料、尿試料、精液試料、リンパ液試料、脳脊髄液試料、羊水試料、生検試料、針吸引生検試料、がん試料、腫瘍試料、組織試料、細胞試料、細胞溶解物試料、粗細胞溶解物試料、法医学試料、考古学的試料、感染試料、院内感染試料、製品試料、医薬調製物試料、生物学的分子製品試料、タンパク質調製物試料、脂質調製物試料、糖質調製物試料、またはその組み合わせであるかまたはそれに由来することを特徴とする請求項105または106の方法。
  109. 核酸試料が真核生物、植物、および動物、海産動物、脊椎動物、哺乳類、またはヒトであるかまたはそれに由来することを特徴とする請求項105または106の方法。
  110. ゲノムを増幅する方法であって、単一のプライマー、DNAポリメラーゼ、およびゲノム核酸試料を接触させて混合物を形成すること、およびゲノム核酸試料中の核酸分子の複製を促進する条件下で前記混合物をインキュベートすることを含み、
    プライマーが前記ゲノム核酸試料中の核酸分子とハイブリダイズし、プライマーが特異的ヌクレオチド配列を有し、ゲノム核酸試料がゲノムの90%以上を含み、ゲノム核酸試料中の核酸分子の複製が鎖置換複製によって進行し、ゲノム核酸試料が少なくとも1×109ヌクレオチドの配列複雑性を有し、ゲノム核酸試料中の核酸分子の複製が結果としてゲノム核酸試料中の核酸配列の少なくとも0.01%の複製を生じることを特徴とする方法。
  111. ゲノム核酸試料中の核酸分子の複製が、結果としてゲノム核酸試料中の核酸配列の少なくとも0.1%、ゲノム核酸試料中の核酸配列の少なくとも1%、ゲノム核酸試料中の核酸配列の少なくとも5%、ゲノム核酸試料中の核酸配列の少なくとも10%、ゲノム核酸試料中の核酸配列の少なくとも20%、ゲノム核酸試料中の核酸配列の少なくとも30%、ゲノム核酸試料中の核酸配列の少なくとも40%、ゲノム核酸試料中の核酸配列の少なくとも50%、ゲノム核酸試料中の核酸配列の少なくとも60%、ゲノム核酸試料中の核酸配列の少なくとも70%、ゲノム核酸試料中の核酸配列の少なくとも80%、ゲノム核酸試料中の核酸配列の少なくとも90%、ゲノム核酸試料中の核酸配列の少なくとも95%、ゲノム核酸試料中の核酸配列の少なくとも96%、ゲノム核酸試料中の核酸配列の少なくとも97%、ゲノム核酸試料中の核酸配列の少なくとも98%、またはゲノム核酸試料中の核酸配列の少なくとも99%の複製を生じることを特徴とする請求項110の方法。
  112. ゲノムを増幅する方法であって、単一のプライマー、DNAポリメラーゼ、およびゲノム核酸試料を接触させて混合物を形成すること、およびゲノム核酸試料中の核酸分子の複製を促進する条件下で前記混合物をインキュベートすることを含み、
    プライマーが前記ゲノム核酸試料中の核酸分子とハイブリダイズし、プライマーが特異的ヌクレオチド配列を有し、ゲノム核酸試料がゲノムの90%以上を含み、ゲノム核酸試料中の核酸分子の複製が鎖置換複製によって進行し、ゲノム核酸試料が少なくとも1×108ヌクレオチドの配列複雑性を有し、ゲノム核酸試料中の核酸分子の複製が結果としてゲノム核酸試料中の核酸配列の少なくとも0.1%の複製を生じることを特徴とする方法。
  113. ゲノム核酸試料中の核酸分子の複製が、結果としてゲノム核酸試料中の核酸配列の少なくとも1%、ゲノム核酸試料中の核酸配列の少なくとも5%、ゲノム核酸試料中の核酸配列の少なくとも10%、ゲノム核酸試料中の核酸配列の少なくとも20%、ゲノム核酸試料中の核酸配列の少なくとも30%、ゲノム核酸試料中の核酸配列の少なくとも40%、ゲノム核酸試料中の核酸配列の少なくとも50%、ゲノム核酸試料中の核酸配列の少なくとも60%、ゲノム核酸試料中の核酸配列の少なくとも70%、ゲノム核酸試料中の核酸配列の少なくとも80%、ゲノム核酸試料中の核酸配列の少なくとも90%、ゲノム核酸試料中の核酸配列の少なくとも95%、ゲノム核酸試料中の核酸配列の少なくとも96%、ゲノム核酸試料中の核酸配列の少なくとも97%、ゲノム核酸試料中の核酸配列の少なくとも98%、またはゲノム核酸試料中の核酸配列の少なくとも99%の複製を生じることを特徴とする請求項112の方法。
  114. ゲノムを増幅する方法であって、単一のプライマー、DNAポリメラーゼ、およびゲノム核酸試料を接触させて混合物を形成すること、およびゲノム核酸試料中の核酸分子の複製を促進する条件下で前記混合物をインキュベートすることを含み、
    プライマーが前記ゲノム核酸試料中の核酸分子とハイブリダイズし、プライマーが特異的ヌクレオチド配列を有し、ゲノム核酸試料がゲノムの90%以上を含み、ゲノム核酸試料中の核酸分子の複製が鎖置換複製によって進行し、ゲノム核酸試料が少なくとも1×107ヌクレオチドの配列複雑性を有し、ゲノム核酸試料中の核酸分子の複製が結果としてゲノム核酸試料中の核酸配列の少なくとも1%の複製を生じることを特徴とする方法。
  115. ゲノム核酸試料中の核酸分子の複製が、結果としてゲノム核酸試料中の核酸配列の少なくとも5%、ゲノム核酸試料中の核酸配列の少なくとも10%、ゲノム核酸試料中の核酸配列の少なくとも20%、ゲノム核酸試料中の核酸配列の少なくとも30%、ゲノム核酸試料中の核酸配列の少なくとも40%、ゲノム核酸試料中の核酸配列の少なくとも50%、ゲノム核酸試料中の核酸配列の少なくとも60%、ゲノム核酸試料中の核酸配列の少なくとも70%、ゲノム核酸試料中の核酸配列の少なくとも80%、ゲノム核酸試料中の核酸配列の少なくとも90%、ゲノム核酸試料中の核酸配列の少なくとも95%、ゲノム核酸試料中の核酸配列の少なくとも96%、ゲノム核酸試料中の核酸配列の少なくとも97%、ゲノム核酸試料中の核酸配列の少なくとも98%、またはゲノム核酸試料中の核酸配列の少なくとも99%の複製を生じることを特徴とする請求項114の方法。
  116. ゲノムを増幅する方法であって、単一のプライマー、DNAポリメラーゼ、およびゲノム核酸試料を接触させて混合物を形成すること、およびゲノム核酸試料中の核酸分子の複製を促進する条件下で前記混合物をインキュベートすることを含み、
    プライマーが前記ゲノム核酸試料中の核酸分子とハイブリダイズし、プライマーが特異的ヌクレオチド配列を有し、ゲノム核酸試料がゲノムの90%以上を含み、ゲノム核酸試料中の核酸分子の複製が鎖置換複製によって進行し、ゲノム核酸試料が少なくとも1×106ヌクレオチドの配列複雑性を有し、ゲノム核酸試料中の核酸分子の複製が結果としてゲノム核酸試料中の核酸配列の少なくとも10%の複製を生じることを特徴とする方法。
  117. ゲノム核酸試料中の核酸分子の複製が、結果としてゲノム核酸試料中の核酸配列の少なくとも20%、ゲノム核酸試料中の核酸配列の少なくとも30%、ゲノム核酸試料中の核酸配列の少なくとも40%、ゲノム核酸試料中の核酸配列の少なくとも50%、ゲノム核酸試料中の核酸配列の少なくとも60%、ゲノム核酸試料中の核酸配列の少なくとも70%、ゲノム核酸試料中の核酸配列の少なくとも80%、ゲノム核酸試料中の核酸配列の少なくとも90%、ゲノム核酸試料中の核酸配列の少なくとも95%、ゲノム核酸試料中の核酸配列の少なくとも96%、ゲノム核酸試料中の核酸配列の少なくとも97%、ゲノム核酸試料中の核酸配列の少なくとも98%、またはゲノム核酸試料中の核酸配列の少なくとも99%の複製を生じることを特徴とする請求項116の方法。
  118. ゲノムを増幅する方法であって、単一のプライマー、DNAポリメラーゼ、およびゲノム核酸試料を接触させて混合物を形成すること、およびゲノム核酸試料中の核酸分子の複製を促進する条件下で前記混合物をインキュベートすることを含み、
    プライマーが前記ゲノム核酸試料中の核酸分子とハイブリダイズし、プライマーが特異的ヌクレオチド配列を有し、ゲノム核酸試料がゲノムの90%以上を含み、ゲノム核酸試料中の核酸分子の複製が鎖置換複製によって進行し、ゲノム核酸試料が少なくとも1×105ヌクレオチドの配列複雑性を有し、ゲノム核酸試料中の核酸分子の複製が結果としてゲノム核酸試料中の核酸配列の少なくとも80%の複製を生じることを特徴とする方法。
  119. ゲノム核酸試料中の核酸分子の複製が、結果としてゲノム核酸試料中の核酸配列の少なくとも90%、ゲノム核酸試料中の核酸配列の少なくとも95%、ゲノム核酸試料中の核酸配列の少なくとも96%、ゲノム核酸試料中の核酸配列の少なくとも97%、ゲノム核酸試料中の核酸配列の少なくとも98%、またはゲノム核酸試料中の核酸配列の少なくとも99%の複製を生じることを特徴とする請求項118の方法。
  120. ゲノムを増幅する方法であって、単一のプライマー、DNAポリメラーゼ、およびゲノム核酸試料を接触させて混合物を形成すること、およびゲノム核酸試料中の核酸分子の複製を促進する条件下で前記混合物をインキュベートすることを含み、
    プライマーが前記ゲノム核酸試料中の核酸分子とハイブリダイズし、プライマーが特異的ヌクレオチド配列を有し、ゲノム核酸試料がゲノムの90%以上を含み、ゲノム核酸試料中の核酸分子の複製が鎖置換複製によって進行し、ゲノム核酸試料中の核酸分子の複製が結果として少なくとも10%の遺伝子座表現を、少なくとも5個の異なる遺伝子座に関して生じることを特徴とする方法。
  121. ゲノム核酸試料中の核酸分子の複製が、結果として少なくとも15%、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも35%、少なくとも40%、少なくとも45%、少なくとも50%、少なくとも60%、少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、または少なくとも100%の遺伝子座表現を、少なくとも5個の異なる遺伝子座に関して生じることを特徴とする請求項120の方法。
  122. ゲノム核酸試料中の核酸分子の複製が、結果として少なくとも10%の遺伝子座表現を、少なくとも6個の異なる遺伝子座、少なくとも7個の異なる遺伝子座、少なくとも8個の異なる遺伝子座、少なくとも9個の異なる遺伝子座、少なくとも10個の異なる遺伝子座、少なくとも11個の異なる遺伝子座、少なくとも12個の異なる遺伝子座、少なくとも13個の異なる遺伝子座、少なくとも14個の異なる遺伝子座、少なくとも15個の異なる遺伝子座、少なくとも16個の異なる遺伝子座、少なくとも17個の異なる遺伝子座、少なくとも18個の異なる遺伝子座、少なくとも19個の異なる遺伝子座、少なくとも20個の異なる遺伝子座、少なくとも25個の異なる遺伝子座、少なくとも30個の異なる遺伝子座、少なくとも40個の異なる遺伝子座、少なくとも50個の異なる遺伝子座、少なくとも75個の異なる遺伝子座、または少なくとも100個の異なる遺伝子座に関して生じることを特徴とする請求項120または121の方法。
  123. ゲノム核酸試料中の核酸分子の複製が、結果として50倍未満の増幅偏りを生じることを特徴とする請求項120〜122のいずれか一項の方法。
  124. ゲノム核酸試料中の核酸分子の複製が、結果として45倍未満、40倍未満、35倍未満、30倍未満、25倍未満、20倍未満、19倍未満、18倍未満、17倍未満、16倍未満、15倍未満、14倍未満、13倍未満、12倍未満、11倍未満、10倍未満、9倍未満、8倍未満、7倍未満、6倍未満、5倍未満、または4倍未満の増幅偏りを生じることを特徴とする請求項123の方法。
  125. ゲノム核酸試料中の核酸分子の複製が、結果として50倍未満の増幅偏りを、少なくとも5個の異なる遺伝子座に関して、少なくとも6個の異なる遺伝子座、少なくとも7個の異なる遺伝子座、少なくとも8個の異なる遺伝子座、少なくとも9個の異なる遺伝子座、少なくとも10個の異なる遺伝子座、少なくとも11個の異なる遺伝子座、少なくとも12個の異なる遺伝子座、少なくとも13個の異なる遺伝子座、少なくとも14個の異なる遺伝子座、少なくとも15個の異なる遺伝子座、少なくとも16個の異なる遺伝子座、少なくとも17個の異なる遺伝子座、少なくとも18個の異なる遺伝子座、少なくとも19個の異なる遺伝子座、少なくとも20個の異なる遺伝子座、少なくとも25個の異なる遺伝子座、少なくとも30個の異なる遺伝子座、少なくとも40個の異なる遺伝子座、少なくとも50個の異なる遺伝子座、少なくとも75個の異なる遺伝子座、または少なくとも100個の異なる遺伝子座に関して生じることを特徴とする請求項123または124の方法。
  126. 高い配列複雑性の核酸試料を増幅する方法であって、単一のプライマー、DNAポリメラーゼ、および核酸試料を接触させて混合物を形成すること、および核酸試料中の核酸分子の複製を促進する条件下で前記混合物をインキュベートすることを含み、
    プライマーが高い配列複雑性の核酸試料とハイブリダイズし、プライマーが特異的ヌクレオチド配列を有し、核酸試料が少なくとも1×103ヌクレオチドの配列複雑性を有し、核酸試料中の核酸分子の複製が鎖置換複製によって進行し、核酸試料中の核酸分子の複製が結果として少なくとも10%の配列表現を、少なくとも5個の異なる標的配列に関して生じることを特徴とする方法。
  127. 核酸試料中の核酸分子の複製が、結果として少なくとも15%、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも35%、少なくとも40%、少なくとも45%、少なくとも50%、少なくとも60%、少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、または少なくとも100%の配列表現を、少なくとも5個の異なる標的配列に関して生じることを特徴とする請求項126の方法。
  128. 核酸試料中の核酸分子の複製が、結果として少なくとも10%の配列表現を、少なくとも6個の異なる標的配列、少なくとも7個の異なる標的配列、少なくとも8個の異なる標的配列、少なくとも9個の異なる標的配列、少なくとも10個の異なる標的配列、少なくとも11個の異なる標的配列、少なくとも12個の異なる標的配列、少なくとも13個の異なる標的配列、少なくとも14個の異なる標的配列、少なくとも15個の異なる標的配列、少なくとも16個の異なる標的配列、少なくとも17個の異なる標的配列、少なくとも18個の異なる標的配列、少なくとも19個の異なる標的配列、少なくとも20個の異なる標的配列、少なくとも25個の異なる標的配列、少なくとも30個の異なる標的配列、少なくとも40個の異なる標的配列、少なくとも50個の異なる標的配列、少なくとも75個の異なる標的配列、または少なくとも100個の異なる標的配列に関して生じることを特徴とする請求項126または127の方法。
  129. 核酸試料中の核酸分子の複製が、結果として50倍未満の増幅偏りを生じることを特徴とする請求項126〜128のいずれか一項の方法。
  130. 核酸試料中の核酸分子の複製が、結果として45倍未満、40倍未満、35倍未満、30倍未満、25倍未満、20倍未満、19倍未満、18倍未満、17倍未満、16倍未満、15倍未満、14倍未満、13倍未満、12倍未満、11倍未満、10倍未満、9倍未満、8倍未満、7倍未満、6倍未満、5倍未満、または4倍未満の増幅偏りを生じることを特徴とする請求項129の方法。
  131. 核酸試料中の核酸分子の複製が、結果として50倍未満の増幅偏りを、少なくとも5個の異なる標的配列に関して、少なくとも6個の異なる標的配列、少なくとも7個の異なる標的配列、少なくとも8個の異なる標的配列、少なくとも9個の異なる標的配列、少なくとも10個の異なる標的配列、少なくとも11個の異なる標的配列、少なくとも12個の異なる標的配列、少なくとも13個の異なる標的配列、少なくとも14個の異なる標的配列、少なくとも15個の異なる標的配列、少なくとも16個の異なる標的配列、少なくとも17個の異なる標的配列、少なくとも18個の異なる標的配列、少なくとも19個の異なる標的配列、少なくとも20個の異なる標的配列、少なくとも25個の異なる標的配列、少なくとも30個の異なる標的配列、少なくとも40個の異なる標的配列、少なくとも50個の異なる標的配列、少なくとも75個の異なる標的配列、または少なくとも100個の異なる標的配列に関して生じることを特徴とする請求項129または130の方法。
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