JP2006343483A - 画像形成装置および画像形成装置調整方法 - Google Patents

画像形成装置および画像形成装置調整方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 画像形成の際の記録紙の各種のずれを、確実な状態で解消する。
【解決手段】 画像データに基づいて記録紙に画像形成して出力する画像形成手段と、チャートを出力した画像形成装置を特定するためのチャート識別番号を管理するチャート識別番号管理手段と、記録紙の所定の位置に前記調整パターンと前記チャート識別番号とを付した状態で前記チャートを画像形成するための画像データを生成する調整パターン管理手段と、前記チャートの読み取り結果により画像形成精度調整を実行する機能を有し、前記チャートを読み取って得られた画像データが供給された場合に、該画像データに含まれる前記チャート識別番号を解析し、前記チャート識別番号管理手段で管理されている前記チャート識別番号と一致するか否かを判別し、一致した場合には前記チャートによる画像形成精度調整の調整値を反映する制御手段を有する。
【選択図】 図1

Description

本発明は画像形成装置および画像形成装置調整方法に関し、特に、画像形成の際の記録紙の各種のずれを確実な状態で解消可能な画像形成装置および画像形成装置調整方法に関する。
複写機、プリンタなど(以下、これらを総称して「画像形成装置」と呼ぶ)では、記録紙の片面、あるいは、両面に画像形成する機能を備えたものがある。
このような画像形成装置で、用紙の各位置で所望の位置に画像形成がされているか、あるいは、主走査方向の位置や長さ、副走査方向の位置や長さが所望の状態になっているか、両面画像形成の場合には表裏でのズレが生じていないか、などを検出して調整する必要がある。
なお、記録紙として用いる紙の材質や厚みといった紙質に関する各種の要因でも、熱定着の際の収縮状態が微妙に変化し、所望の位置や大きさの画像が形成できないことがありうる。また、トレイの位置など機械的な要因も関係してくることが知られている。
そのために、調整対象となっている画像形成装置で所定の調整パターンを出力し、この調整パターンを既に校正済みのスキャナで読み取り、読み取って得られた画像データ中の調整パターンを解析することで、各種ズレ状態を検出することができる。そして、検出されたズレ状態に応じて、それ以後の通常の画像形成の際には補正を行うことで、ズレのない画像形成を実行することが可能になってくる。
この種の調整パターンによる調整に関しては、以下の特許文献1や特許文献2に記載されている。
特開2003−280466号公報(第1頁、図3) 特開2003−173109号公報(第1頁、図3)
以上のような調整パターンの画像形成出力〜読み取り〜調整を行う場合、画像形成出力直後は熱収縮による変化が大きいため、調整パターンの画像形成出力が熱収縮の安定状態に至ってから読み取りを行う必要がある。
ところで、調整パターンの画像形成出力を読み取る場合、画像形成装置と一体になっているスキャナで読み取る場合もあるが、ネットワーク接続された離れた位置にあるスキャナにより読み取る場合もあり得る。
したがって、調整パターン出力のタイミングと読み取りのタイミングとが異なるだけでなく、出力場所と読み取り場所とが異なる場合もありうる。さらに、ネットワーク接続されたスキャナで、複数の画像形成装置の調整のために読み取りを行う場合もありうる。
また、複写機のスキャナ部分をネットワークスキャナとして使用することもあり得るため、自機のための調整パターンの読み取りだけでなく、他機のための調整パターンの読み取りをも実行することもあり得る。
以上のような場合、調整パターンの読み取り結果が、本来の調整対象である画像形成装置ではない別の画像形成装置の調整に用いられてしまう事態が発生することがある。このため、正常なズレ調整が行えなくなる問題が存在している。
本発明は以上の課題に鑑みてなされたものであって、画像形成の際の記録紙の各種のずれを、確実な状態で解消可能な画像形成装置および画像形成装置調整方法を実現することを目的とする。
すなわち、上記課題を解決する本願発明は以下に述べるようなものである。
(1)請求項1記載の発明は、調整パターンを有するチャートを読み取って得られた画像データに基づいて画像形成精度調整を実行する機能を有する画像形成装置であって、画像データに基づいて記録紙に画像形成して出力する画像形成手段と、前記チャートを出力した画像形成装置を特定するためのチャート識別番号を管理するチャート識別番号管理手段と、記録紙の所定の位置に前記調整パターンと前記チャート識別番号とを付した状態で前記チャートを画像形成するための画像データを生成する調整パターン管理手段と、前記チャートの読み取り結果により画像形成精度調整を実行する機能を有し、前記チャートを読み取って得られた画像データが供給された場合に、該画像データに含まれる前記チャート識別番号を解析し、前記チャート識別番号管理手段で管理されている前記チャート識別番号と一致するか否かを判別し、一致した場合には前記チャートによる画像形成精度調整の調整値を反映し、一致しない場合には画像形成精度調整の調整値を反映しない制御手段と、を備えたことを特徴とする画像形成装置である。
(2)請求項2記載の発明は、記録紙上の画像を読み取って画像データを生成する画像読み取り手段を備え、前記画像読み取り手段で前記チャートを読み取って得られた画像データに含まれる前記チャート識別番号と、前記チャート識別番号管理手段で管理されている前記チャート識別番号と一致するか否かを判別し、一致した場合には前記チャートによる画像形成精度調整の調整値を反映し、一致しない場合には画像形成精度調整の調整値を反映しない、ことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置である。
(3)請求項3記載の発明は、前記制御手段は、前記チャートにより調整する項目の情報を前記チャート識別番号と関連づけて保持しておき、前記チャートを読み取って得られた画像データが供給された場合に、該画像データに含まれる前記チャート識別番号を解析し、前記チャート識別番号と関連づけて保存されている調整すべき項目の情報を読み出し、前記チャートによる画像形成精度調整を実行する、ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の画像形成装置である。
(4)請求項4記載の発明は、前記制御手段は、前記調整パターンを出力した時刻の情報を前記チャート識別番号と関連づけて保持しておき、前記チャートを読み取って得られた画像データが供給された場合に、該画像データに含まれる前記チャート識別番号を解析し、前記チャート識別番号と関連づけて保存されている出力時刻の情報を読み出し、該出力時刻に応じて実行可能なタイミングで前記チャートによる画像形成精度調整を実行する、ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の画像形成装置である。
(5)請求項5記載の発明は、画像形成装置固有のシリアル番号の情報を保存するシリアル番号保存手段を備え、前記チャート識別番号管理手段は、画像形成装置を特定するためのチャート識別番号を前記シリアル番号を参照して管理する、ことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の画像形成装置である。
(6)請求項6記載の発明は、コメント入力を受け付ける操作手段を備え、前記調整パターン管理手段は、前記操作手段を介して入力されたコメントを画像形成精度調整用の調整パターンに付加して前記チャートの画像データを生成する、ことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の画像形成装置である。
(7)請求項7記載の発明は、調整パターンを有するチャートの画像形成出力機能と該チャートの読み取り結果により画像形成精度調整を実行する機能とを有する画像形成装置における画像形成装置調整方法であって、前記チャートを出力した画像形成装置を特定するためのチャート識別番号を予め管理しておき、記録紙の所定の位置に前記調整パターンと前記チャート識別番号とを付した状態の調整パターンを記録紙上に画像形成し、前記チャートを読み取って得られた画像データが供給された場合に、該画像データに含まれる前記チャート識別番号を解析し、管理している前記チャート識別番号と一致するか否かを判別し、一致した場合には前記チャートによる画像形成精度調整の調整値を反映と共に、一致しない場合には前記チャートによる画像形成精度調整の調整値を反映しない、ことを特徴とする画像形成装置調整方法である。
この発明では、調整パターンを有するチャートの画像形成出力機能と該チャートの読み取り結果により画像形成精度調整を実行する機能とを有する画像形成装置において調整を実行する際に、前記チャートを出力した画像形成装置を特定するためのチャート識別番号を予め管理しておき、記録紙の所定の位置に画像形成精度調整用の調整パターンと前記チャート識別番号とを付した状態の調整パターンを記録紙上に画像形成し、前記チャートを読み取って得られた画像データが供給された場合に、該画像データに含まれる前記チャート識別番号を解析し、管理している前記チャート識別番号と一致するか否かを判別し、一致した場合には前記チャートによる画像形成精度調整の調整値を反映と共に、一致しない場合には前記チャートによる画像形成精度調整の調整値を反映しない。
これにより、調整パターンを有するチャートの出力のタイミングと該チャートの読み取りのタイミングとが大きく異なっていたり、また、調整パターンを有するチャートの出力場所と該チャートの読み取り場所とが異なる場合であっても、該チャートの読み取り結果が、本来の調整対象である画像形成装置ではない別の画像形成装置の調整に用いられてしまう事態を防止でき、正常なズレ調整が行える。この結果、画像形成の際の記録紙の各種のずれを、確実な状態で解消することが可能になる。
なお、調整パターンを有するチャートの読み取りを画像形成装置で行う場合であっても、他の画像読み取り装置で行う場合であっても、チャートを読み取って得られた画像データに含まれる前記チャート識別番号と、管理されているチャート識別番号と一致するか否かを判別し、一致した場合には前記チャートによる画像形成精度調整の調整値を反映し、一致しない場合には画像形成精度調整の調整値を反映しないようにしているため、本来の調整対象である画像形成装置ではない別の画像形成装置の調整に用いられてしまう事態を防止でき、正常なズレ調整が行える。
また、チャートにより調整する項目の情報をチャート識別番号と関連づけて保持しておき、チャートを読み取って得られた画像データが供給された場合に、該画像データに含まれるチャート識別番号を解析し、チャート識別番号と関連づけて保存されている調整すべき項目の情報を読み出し、チャートによる画像形成精度調整を実行することで、調整項目も含めた正しい調整が可能になる。
また、調整パターンを有するチャートを出力した時刻の情報をチャート識別番号と関連づけて保持しておき、チャートを読み取って得られた画像データが供給された場合に、該画像データに含まれる前記チャート識別番号を解析し、チャート識別番号と関連づけて保存されている出力時刻の情報を読み出し、該出力時刻に応じて実行可能なタイミングでチャートによる画像形成精度調整を実行することで、適切な状態の調整が可能になる。
また、画像形成装置固有のシリアル番号の情報を保存しておき、シリアル番号を参照して、画像形成装置を特定するためのチャート識別番号を管理することにより、確実な調整が可能になる。
また、調整パターンを有するチャートの画像形成前にコメント入力を受け付ける機能を備えることで、入力されたコメントを画像形成精度調整用の調整パターンに付加することが可能になり、所望の調整パターンを適切な場所の画像読み取り装置に、オペレータが容易に載置できるようになる。
以下、図面を参照して本発明の実施をするための最良の形態(実施形態)を詳細に説明する。
〈画像形成装置の機械的構成〉
まず、図2を参照して画像形成装置の機械的構成を説明する。なお、ここでは、原稿の画像を読み取って画像形成する複写機としての画像形成装置を具体例として用いる。
この図2において、10は自動原稿給送手段(以下、ADFと言う)であり、原稿の両面を読み取るための給紙を行う手段である。20は原稿を光学的にスキャンして読み取って画像データを生成する画像読み取り部(スキャナ)である。40は画像データに応じた露光用光ビームを生成する画像書き込み部である。50は画像データを静電方式により記録媒体(転写紙あるいは記録紙と言うが、本願明細書では、記録紙という)p上に記録する画像形成部である。60は記録紙の搬送を行う搬送手段である。
ここで、原稿の両面給送が可能なADF10の原稿載置部11には、原稿第1頁の表面を上にした状態の原稿dが複数枚載置されている。ローラ12a、ローラ12bを介して繰り出された原稿の1枚目はローラ13を介して回転される。
この時、光源23により原稿dの原稿面が照射され、その反射光がミラー24,25,26を介して結像光学系27を介して光電変換手段であるCCD28の受光面に像を結ぶ。ここで、光源23、ミラー24,25,26、結像光学系27及びCCD28を有する光学系、並びに、図示されていない光学系駆動手段とで画像読み取り部20を構成している。
この図において、原稿dがプラテンガラス21上に読み取り面を下に向けた状態に載置された場合には、光学系はプラテンガラス21に沿って走査して読み取りを行う。
また、原稿dが自動給紙されてローラ13の周囲を回る場合には、第2のプラテンガラス22下に光源23とミラー24とが固定された状態で読み取りを行う。そして、読み取られた原稿dの画像データは、CCD28から図示しない読み取り画像処理部に送られる。
なお、原稿dがADF10により自動給送される場合には、原稿dの1ページ目が読み取られると、今度は反転ローラ14を介して再度ローラ13を用いた巻き取り操作が行われ、原稿裏面の画像が画像読み取り部20で読み取られ、読み取り画像処理部に送られる。
このようにして、表面と裏面との画像が読み取られた原稿dは、再度反転ローラ14で反転されて、表面を下に向けた状態で排紙皿16に積載されていく。
このようにして画像読み取り部20で読み取られた画像データは、読み取り画像処理部で所定の画像処理が行なわれた後、圧縮伸長回路で圧縮されて画像メモリに記憶される。
一方、記録紙pが積載されている給紙トレイ30a〜30cのいずれかから、第一給紙ローラ31a〜31cにより記録紙pが繰り出され、画像形成部50に給送される。
画像形成部50に給送される記録紙pは、その入口付近の第二給紙ローラ(レジストローラ)32で同期がとられた後、像担持体となる感光体ドラム51に近接する。
記録画像処理部から画像書き込み部40に画像データが入力され、画像書込み部40内のレーザダイオードから画像データに応じたレーザ光を感光体ドラム51上に照射し、静電潜像を形成する。この静電潜像を現像部53で現像することで、感光体ドラム51上にトナー像を形成する。
このトナー像は感光体ドラム51の下部の転写部54により記録紙pに転写される。そして、感光体ドラム51に圧着されている記録紙pは分離部55により分離される。感光体ドラム51から分離された記録紙pは搬送機構58を介して定着部59に入り、トナー像が熱と圧力とにより定着される。このようにして、記録紙pに画像が形成される。
なお、必要に応じて、トナー像が定着された記録紙pは、ガイド61を介して下方に搬送され、反転部63に入る。次に、反転部63に入っている記録紙pは、反転ローラ62により再度繰り出され、反転搬送路64を経由して再度画像形成部50に送られる。前記原稿dの片面の画像形成が終了した画像形成部50では、感光体ドラム51に付着したトナーがクリーニング部56で除去され、続く帯電部52により帯電させられ、次の画像形成に備えている。
この状態で記録紙pのもう一方の面(未だ画像形成されていない面)が画像形成部50に搬入され、画像が形成される。分離部55で感光体ドラム51から分離された記録紙pは搬送機構58を介して再度定着部59に入って定着される。このようにして、裏面と表面との画像形成が完了した記録紙p、または、一方の面の画像形成が完了した記録紙pは排出される。
なお、この図2において、記録紙pの表面にトナー像が記録なされた後、定着部59でトナー像が熱により定着される時点で、この熱により記録紙pが収縮する。このため、記録紙pの収縮にあわせて表面の画像も収縮することになる。その後、記録紙pの収縮を考えずに裏面の画像が形成されると、裏面の画像が表面の画像よりも相対的に大きくなり、画像の表裏位置ズレが発生することになる。
〈画像形成装置の電気的構成〉
図1は本発明の第1の実施の形態例の画像形成装置内の電気的な詳細構成を示すブロック図である。
100は記録紙に画像形成して出力する各種の画像形成装置であり、各種制御を行う全体制御部101と、外部機器や外部ネットワークとの通信を司るインタフェース102と、操作入力を受けると共に状態表示を行う操作表示部103と、原稿の画像を読み取って画像データを生成する画像読み取り手段としてのスキャナ104と、各種データやパラメータを保存している不揮発性メモリ105と、画像形成する際の画像データの展開や各種データの一時的な保管を行うためのメモリ領域となる半導体メモリあるいはハードディスクなどの画像メモリ107と、記録紙上に画像形成を行う画像形成手段としてのプリントエンジン108と、を有して構成されている。
また、図1において、全体制御部101は、調整パターンの読み取り結果により画像形成精度調整を実行する機能を有し、チャートを読み取って得られた画像データが供給された場合に、該画像データに含まれるチャート識別番号を解析し、管理されているチャート識別番号と一致するか否かを判別し、一致した場合にはチャートによる画像形成精度調整の調整値を反映し、一致しない場合には画像形成精度調整の調整値を反映しないという制御を行う制御部(制御手段)101aと、画像処理を行う画像処理部101bと、操作表示部103から入力されるコメントを管理するコメント管理部101cと、記録紙の所定の位置に画像形成精度調整用の調整パターンと後述するチャート識別番号とを付した状態で前記チャートを画像形成するための画像データを生成する調整パターン管理部(調整パターン管理手段)101dと、前記チャートを出力した画像形成装置を特定するためのチャート識別番号を管理するチャート識別番号管理部(チャート識別番号管理手段)101eと、調整パターンが付された状態で画像形成された記録紙を読み取って得た画像データからマークの位置を検出するマーク位置検出部(マーク位置検出手段)101fと、検出されたマークのズレを検出する位置ズレ検出部(位置ズレ検出手段)101gと、検出されたズレから調整値を算出して画像形成時に位置ズレを解消するための調整値を得る位置ズレ調整部(位置ズレ調整手段)101hと、を備えている。
なお、ここで、「調整値を反映しない」とは、調整値を取得しない、あるいは、調整値を取得するものの調整を実行しない、のいずれかを意味する。
なお、不揮発性メモリ105には、位置ズレ調整部101hで生成された調整値、画像形成装置固有のシリアル番号などが保存されてる。したがって、不揮発性メモリ105は、装置シリアル番号保存部や調整値保存部をも構成している。
また、この画像形成装置100は、複写機、ファクシミリ装置、プリンタなどの各種の装置が該当する。また、プリントエンジン108は、レーザビームを用いる電子写真方式のもののほか、LEDプリントヘッドを用いるものや、インクジェット方式のものでもよい。
以上のような画像形成装置において、図3以降を参照して動作説明を行う。なお、この図3の説明図は、画像形成装置100の各部の動作や制御の状態を示すラダーチャートである。
なお、以下の実施の形態例の動作説明では、全体制御部101と画像形成制御プログラムのサブルーチンによる制御や動作を、単に全体制御部101の制御という言い方で説明する。また、制御部101aと画像形成制御プログラムのサブルーチンによる制御や動作を、単に制御部101aの制御という言い方で説明する。
〈チャート出力〉
まず、オペレータにより操作表示部103を介して「調整モード」、「両面画像形成時表裏位置ズレ調整」などの項目が選択されたとする(図3(a)(b))。この場合、制御部101aは、操作表示部の表示画面に調整モードの画面を表示し、トレイの選択を促す(図3(c))。ここで、オペレータは、表示画面に従って、ズレ調整を実行するトレイを選択する(図3(d))。
なお、調整パターンを有するチャートにコメント文を記載する場合には、オペレータは表示画面中のコメント入力機能を利用して、任意のコメントを入力する(図3(e))。なお、このようにコメント文を調整パターンに付加するで、所望の調整パターンを適切な場所の画像読み取り装置に、オペレータが容易に載置できるようになる。
そして、オペレータは、この調整パターンを有するチャートを画像形成出力するための出力ボタンあるいはスタートボタン等を操作する(図3(f))。これにより、操作表示部103から、選択された給紙トレイに関する給紙トレイ情報とコメント内容とが操作表示部103から制御部101aに伝達される(図3(g))。
ここで、制御部101aは、チャート識別番号管理部101eに対してチャート識別番号の発行を依頼する(図3(h))。
この依頼を受けたチャート識別番号管理部101eは、不揮発性メモリ105に自機のシリアル番号の問い合わせを行い(図3(i))、シリアル番号通知を不揮発性メモリ105から受ける(図3(j))。
また、チャート識別番号管理部101eは、出力済みのチャート枚数をも鑑みて(図3(k))、[シリアル番号に由来する番号]+[出力枚数]のチャート識別番号を生成し、制御部101aに通知する(図3(l))。
なお、チャート識別番号はシリアル番号、あるいは、シリアル番号に由来する番号だけでもよい。また、シリアル番号に由来する番号とは、シリアル番号の桁数が大きい場合などに、各装置を識別可能な末尾の数桁の番号などとしてもよい。あるいは、シリアル番号から発生した乱数など、シリアル番号を変形させた番号であってもよい。
ここで、制御部101aは、調整パターン管理部101dに対して、チャート識別番号、コメント、チャート種類などを通知して、チャート作成を指示する(図3(m))。ここで、チャート種類とは、両面画像形成時表裏位置ズレ調整用チャートなど、ズレ調整に応じたチャートの種類を意味している。なお、この際に、制御部101aから調整パターン管理部101dに対して、チャート出力時に利用する出力情報(トレイ情報や倍率情報)などを通知しておいて、調整に悪影響が出ないようなチャートを作成するようにしてもよい。
調整パターン管理部101dは、指示されたチャート種類とチャート識別番号とにより、記録紙の所定の位置に画像形成精度調整用の調整パターンと後述するチャート識別番号とを付した状態でチャートを画像形成するための画像データを生成する(図3(n))。このチャート用の画像データは、通常の画像形成用の画像データと同様に画像メモリ107に格納しておく。
ここで、チャート上のチャート識別番号は、
(1)オペレータに識別可能な文字あるいは数字によるキャラクター表示、
(2)チャートを読み取って得た画像データの画像認識で識別可能なバーコード表示、
(3)以上の(1)と(2)の両方の表示、
(4)オペレータに識別可能であり、かつ、画像認識でも識別可能な形状の文字あるいは数字によるキャラクター表示、
のいずれであってもよい。
調整パターン管理部101dでチャート用の画像データの生成が完了した時点で、調整パターン管理部101dは制御部101aに対して準備完了である旨を通知する(図3(o))。
この準備完了通知を受けた制御部101aは、チャート識別番号の保存をチャート識別番号管理部101eに命じる(図3(p))。ここで、チャート識別番号管理部101eは、チャート識別番号に関連づけて、紙質、給紙トレイ、チャートにより調整する項目、調整パターンを出力した日時、などに関する情報を保存する(図3(q))。
さらに、制御部101aは、以上のチャート用の画像データを用いて、チャートを画像形成出力するようにプリントエンジン108に指示を与える(図3(r))。これにより、指定された給紙トレイから給紙が行われて、チャート識別番号と調整パターンとを含んだ状態のチャートが画像形成される。
ここで、調整パターンとして所定の位置にマークが付された状態で、かつ、チャート識別番号が付与された状態で両面画像形成された記録紙の様子を、図4に一例を示す。
なお、表裏位置ズレを調整する場合の調整パターンを構成するマークについては、記録紙の表裏位置ズレを検出できればよいので、丸,矩形,十字,など各種形状のマークでよいが、認識のしやすさの点では十字の形状が望ましい。以下、図面の具体例を十字形状とする。
また、ここでは、チャート識別番号がバーコードで構成された場合を具体例としている。なお、このチャート識別番号のバーコードは、調整パターンの邪魔にならぬように、調整パターンが位置しない記録紙中央付近の領域を用いることが望ましいが、この位置に限定されるものではない。
また、このマークに関しては、全体制御部101は以下のように設定して両面画像形成を実行する。
(1)記録紙の位置ズレおよび記録紙の収縮が無いとした場合の、記録紙の両面の所定の位置に、計測位置のマークを付す。なお、両面の所定の位置とは、両面の同じ位置になるはずの位置(画像形成のずれが生じていなければ、透けた状態において、重なって見える位置)であってもよいし、あるいは、両面のそれぞれで所定量だけずらした位置であってもよい。
(2)上記(1)の両面の計測位置のマークとは別に、いずれか一方の面の予め定められた位置に基準位置のマークを付す。
たとえば、図4(a)に示すように、記録紙の第1面に基準位置のマークと計測位置のマークとを付す。また、図4(b)に示すように、記録紙の第2面には計測位置のマークのみを付す。
〈チャート読み取り〉
つぎに、以上のようにして出力されたチャートを読み取る動作について、図5以降を参照して動作説明を行う。なお、この図5の説明図は、画像形成装置100のスキャナ部、あるいは、外部の校正済みのスキャナやディジタイザにより読み取りを行う際の各部の動作や制御の状態を示すラダーチャートである。
なお、以下の説明では、画像形成装置100に設けられているスキャナ104によりチャートを読み取る動作を具体例として用いることにする。
まず、オペレータにより操作表示部103を介して「調整モード」の項目が選択されたとする。この場合、制御部101aは、操作表示部の表示画面に調整用読み取りモードの画面を表示し、調整パターンを有するチャートのセットを促す。
ここで、オペレータは、表示画面に従って、調整パターンを有するチャートを原稿載置部にセットする(図5(a))。そして、オペレータは、この調整パターンを有するチャートをスキャナに読み取らせるための読み取りボタンあるいはスタートボタン等を操作する(図5(b))。これにより、操作表示部103から読み取り開始指示が制御部101aに伝達される(図5(c))。
ここで、制御部101aは、チャートの読み取り動作を実行するようにスキャナ104に指示を与える(図5(d))。
この指示を受けたスキャナ104は、原稿載置部にセットされているチャートの読み取りを実行し、読み取りにより生成した画像データを制御部101aに伝達する(図5(e))。
このようにしてスキャナ104から画像データを受けた制御部101aは、バーコード解析や画像認識などにより、チャートに付されているチャート識別番号を識別する(図5(f))。
この時点で、制御部101aは、画像データから識別したチャート識別番号をチャート識別番号管理部101eに送り、照合を依頼する(図5(g))。
ここで、チャート識別番号管理部101eは、チャート出力時に保存しておいたチャート識別番号と、制御部101aからのチャート識別番号とを比較・照合し、一致あるいは不一致との照合結果を制御部101aに通知する(図5(i))。
あるいは、この時点で、制御部101aは、自機から出力されたチャートに付されるチャート識別番号についての問い合わせをチャート識別番号管理部101eに対して行い、制御部101a側で比較と照合を行ってもよい。
なお、チャートに付されているチャート識別番号とチャート識別番号管理部101eが保存しているチャート識別番号とが一致しない場合には、別な画像形成装置用のチャートを読み取ったことを意味しているので、エラーとして動作を終了する。ここでは、チャートに付されているチャート識別番号とチャート識別番号管理部101eが保存しているチャート識別番号とが一致した場合について、説明を続ける。
さらに、制御部101aは、このチャート識別番号に関連して保存されているチャート出力日時についての問い合わせをチャート識別番号管理部101eに対して行う(図5(j))。ここで、チャート識別番号管理部101eは、チャート出力時にチャート識別番号と関連づけて保存しておいたチャート出力日時の情報を抽出して(図5(k))制御部101aに伝達する(図5(l))。
そして、制御部101aは、読み取られたチャートについて、出力日時と現在日時とを比較して経過時間をチェックし(図5(m))、画像形成出力後の熱収縮が安定状態になっているかを判定する。
ここで、経過時間が不十分であってチャートが安定状態になっていないとすれば、エラーとして動作を終了する。この場合、チャートの読み取りが早すぎた旨を表示することが望ましい。ここでは、経過時間が十分であってチャートが安定状態になっているとして説明を続ける。
制御部101aは、調整パターンを有するチャートを読み取って得られた画像データに基づいて画像解析を実行し、記録紙上の調整パターンに含まれる所定のマークの位置ズレなどを解析する(図5(n))。
以上のように両面に調整パターンとしてのマークが付された記録紙について、スキャナ104で記録紙のいずれか一方の面からスキャンを実行することにより、以下に述べるように両面のマークの情報を得る。
このように所定の位置にマークを付した記録紙について第1面(最初に画像を形成した面)側から観察した場合に、両面画像形成時表裏位置ズレが発生しているとすると、図6(a)のような状態になる。なお、以上の裏写りしているマークの部分の様子を拡大して示すと、図7のようになる。なお、この図6と図7とでは、所定の位置として、両面のそれぞれで同じ位置になるはずの位置を採用した場合を例示している。
ここで、濃いマークは観察面(ここでは、第1面)に付されたマークを示し、薄マークは観察裏面(ここでは、第2面)に付されたマークが透けた状態で見えている(これを「裏写り」と呼ぶ)状態を示している。すなわち、第1面の画像形成時の定着で記録紙が収縮した状態で第2面の画像形成が実行されるため、第1面のマークが主走査方向・副走査方向共に収縮した状態で、画像記録開始位置(図において左上)に向かって内側に記録されている。
また、このように所定の位置にマークを付した記録紙について第2面(後に画像を形成した面)側から観察した場合に、両面画像形成時表裏位置ズレが発生しているとすると、図6(b)のような状態になる。ここで、濃いマークは観察面(ここでは、第2面)に付されたマークを示し、薄マークは観察裏面(ここでは、第1面)に付されたマークが透けた状態で見えている(これを「裏写り」と呼ぶ)状態を示している。すなわち、第1面の画像形成時の定着で記録紙が収縮した状態で第2面の画像形成が実行されるため、第2面の裏写りしているマークが主走査方向・副走査方向共に外側に記録されている。
このような状態の記録紙のいずれか一方の面をスキャナ104でスキャンした場合、濃度の違いにより、読み取り(観察)面のマークと、その裏面のマークとを識別することが可能である。また、基準位置のマークと計測位置のマークとの距離とから、計測位置のマークの座標を求めることができる。すなわち、スキャンによって画像メモリ107に蓄積された画像データを用いて、マーク位置検出部101fがマーク位置の検出を行う。この場合、濃度差と出現頻度とのヒストグラムは図8のようになり、表裏のマークを明確に識別することが可能である。
また、画像処理部101bが画像データに対して輪郭強調処理を施した後に、マーク位置検出部101fが両面のマークの位置の検出を実行することが、検出精度の向上の点で望ましい。
なお、図8のヒストグラムの谷部分が接近して、表裏のマークの識別が困難になる可能性がある。その場合には、表裏のマークを予め定めた所定量だけずらした位置に形成することも有用である。
そして、このマーク位置検出部101fによって検出された表裏のマーク位置(座標)を参照し、位置ズレ検出部101gが、マークの位置およびその位置における位置ズレを検出する。または、基準位置のマークからの距離に応じて発生する位置ズレの量を検出する。
以上のようにして検出されたマークの位置およびその位置における位置ズレを参照し、位置ズレ調整部101hは、表裏のズレに含まれるシフトズレと倍率ズレとを求め、ズレ解析結果を算出する。以上がズレ解析としての表裏位置ズレ検出である。
そして、制御部101aは、チャート出力に用いられた給紙トレイ、紙質などをチャート識別番号管理部101eに問い合わせる(図5(o))。これに対応して、チャート識別番号管理部101eはチャート識別番号に関連づけられた給紙トレイや紙質などの情報を不揮発性メモリ105から読み出して制御部101aに通知する(図5(p))。
ここで、制御部101aは、ズレ解析により得られたズレ解析結果を、給紙トレイや紙質などの情報と共に不揮発性メモリ105に保存する(図5(q))。この場合のズレ解析結果は、解析されたズレ量そのもののデータであってもよいし、解析されたズレ量を解消するための調整値であってもよい。
なお、以上の動作説明では、スキャナ104で記録紙の片面をスキャンして両面のマークを読み取る手法をもって説明した。これ以外に、記録紙の両面をスキャナ104でスキャンして両面のマークを読み取ることも可能である。その場合には、以上説明した基準位置のマークを用いることも可能であるが、それ以外に、記録紙の端部(エッジ),記録紙に設けた穴などを用いることもできる。
また、記録紙の両面をスキャナ104でスキャンする場合には、図9に示すように、基準位置のマークから第1面のある計測位置のマークまでの距離aと、同じ基準位置のマークから先ほどの第1面の計測位置のマークに相当する位置の裏側に付された第2面のマークまでの距離bとを比較することでも、ズレの測定をすることができる。
なお、以上の実施の形態例において、基準位置のマークおよび計測位置のマークの位置および個数は図の具体例に限定されるものではない。基準位置のマークと計測位置のマークがそれぞれ最低1個ずつあれば、シフトに関するズレを求めることができる。また、計測位置のマークが主走査方向に2個あれば、シフトだけでなく、主走査方向の倍率を求めることができる。また、計測位置のマークが副走査方向に2個あれば、シフトだけでなく、副走査方向の倍率を求めることができる。すなわち、計測位置のマークが具体例のように4個あれば、シフトだけでなく、主走査方向と副走査方向の倍率も求めることができるようになる。
〈通常画像形成〉
つぎに、以上のようにズレ解析がなされた後の通常画像形成動作について、図10以降を参照して動作説明を行う。なお、この図10の説明図は、ズレ解析結果が保存された状態の画像形成装置100で画像形成を行う際の各部の動作や制御の状態を示すラダーチャートである。
まず、オペレータにより操作表示部103を介して通常の画像形成として「複写」の項目が選択されたとする。この場合、制御部101aは、操作表示部の表示画面に通常の画像形成モードの画面を表示し、給紙トレイや倍率の選択を受け付け、原稿のセットを促す。
ここで、オペレータは、表示画面に従って、複写しようとする原稿を原稿載置部にセットする(図10(a))。そして、オペレータは、この原稿をスキャナに読み取らせるための読み取りボタンあるいはスタートボタン等を操作する(図10(b))。これにより、操作表示部103から給紙トレイや紙質の情報を伴ったコピー要求が制御部101aに伝達される(図10(c))。
ここで、制御部101aは、原稿の読み取り動作を実行するようにスキャナ104に指示を与える(図10(d))。
この指示を受けたスキャナ104は、原稿載置部にセットされている原稿の読み取りを実行し、読み取りにより生成した画像データを制御部101aに伝達する(図10(e))。
このようにしてスキャナ104から画像データを受けた制御部101aは、トレイや紙質の情報を不揮発性メモリ105に通知し、調整値の取得を要求する(図10(f))。ここで、不揮発性メモリ105からは給紙トレイや紙質に対応した調整値が読み出されて(図10(g))、制御部101aに伝達される(図10(h))。
そして、制御部101aは、原稿を読み取って得た画像データに調整値を付して、プリントエンジン108に画像形成出力の依頼を通知する(図10(i))。このように画像形成出力の依頼と共に調整値を受けたプリントエンジン108は、調整値に基づいてズレを解消する補正を実行しつつ(図10(j))画像形成を実行する(図10(k))。
尚、以上の説明では原稿読み取りと画像形成との複写を例にしたが、スキャナを有しないプリンタを用いた画像データによるプリントであっても同様にズレ調整を行うことが可能であり、良好な結果を得ることができる。
〈実施形態により得られる効果〉
この実施形態では、チャートを出力した画像形成装置を特定するためのチャート識別番号を予め管理しておき、記録紙の所定の位置に画像形成精度調整用の調整パターンとチャート識別番号とを付した状態の調整パターンを記録紙上に画像形成し、チャートを読み取って得られた画像データが供給された場合に、該画像データに含まれるチャート識別番号を解析し、管理しているチャート識別番号と一致するか否かを判別し、一致した場合にチャートによる画像形成精度調整の調整値を反映と共に、一致しない場合にはチャートによる画像形成精度調整の調整値を反映しないようにしている。これにより、図11に示すように、調整パターンを有するチャートの出力のタイミングと該チャートの読み取りのタイミングとが大きく異なっていたり、また、調整パターンを有するチャートの出力場所と該チャートの読み取り場所とが異なる場合であっても、該チャートの読み取り結果が、本来の調整対象である画像形成装置ではない別の画像形成装置の調整に用いられてしまう事態を防止でき、正常なズレ調整が行える。この結果、画像形成の際の記録紙の各種のずれを、確実な状態で解消することが可能になる。
また、チャートにより調整する項目の情報をチャート識別番号と関連づけて保持しておき、チャートを読み取って得られた画像データが供給された場合に、該画像データに含まれるチャート識別番号を解析し、チャート識別番号と関連づけて保存されている調整すべき項目の情報を読み出し、チャートによる画像形成精度調整を実行することで、調整項目も含めた正しい調整が可能になる。
また、調整パターンを有するチャートを出力した時刻の情報をチャート識別番号と関連づけて保持しておき、チャートを読み取って得られた画像データが供給された場合に、該画像データに含まれる前記チャート識別番号を解析し、チャート識別番号と関連づけて保存されている出力時刻の情報を読み出し、該出力時刻に応じて実行可能なタイミングでチャートによる画像形成精度調整を実行することで、適切な状態の調整が可能になる。
また、画像形成装置固有のシリアル番号の情報を保存しておき、シリアル番号を参照して、画像形成装置を特定するためのチャート識別番号を管理することにより、確実な調整が可能になる。
また、調整パターンを有するチャートの画像形成前にコメント入力を受け付ける機能を備えることで、入力されたコメントを画像形成精度調整用の調整パターンに付加することが可能になり、所望の調整パターンを適切な場所の画像読み取り装置に、オペレータが容易に載置できるようになる。
本発明の実施の形態例の画像形成装置の電気的な構成を示す機能ブロック図である。 本発明の実施の形態例の画像形成装置の機械的な構成を示す構成図である。 本発明の実施の形態例の画像形成装置の動作および画像形成装置調整方法の手順を示すラダーチャートである。 本発明の実施の形態例における記録紙上のマークの様子を示す説明図である。 本発明の実施の形態例の画像形成装置の動作および画像形成装置調整方法の手順を示すラダーチャートである。 本発明の実施の形態例における記録紙上のマークの様子を示す説明図である。 本発明の実施の形態例における記録紙上のマークの様子を示す説明図である。 本発明の実施の形態例における記録紙上のマークの識別の様子を示す説明図である。 本発明の実施の形態例における記録紙上のマークの様子を示す説明図である。 本発明の実施の形態例の画像形成装置の動作および画像形成装置調整方法の手順を示すラダーチャートである。 本発明の実施の形態例の画像形成装置の動作および画像形成装置調整方法の手順の概略を示す説明図である。
符号の説明
100 画像形成装置
101 全体制御部
101a 制御部
101b 画像処理部
101c コメント管理部
101d 調整パターン管理部
101e チャート識別番号管理部
101f マーク位置検出部
101g 位置ズレ検出部
101h 位置ズレ調整部
102 インタフェース(I/F)
103 操作表示部
104 スキャナ
105 不揮発性メモリ
107 画像メモリ
108 プリントエンジン

Claims (7)

  1. 調整パターンを有するチャートを読み取って得られた画像データに基づいて画像形成精度調整を実行する機能を有する画像形成装置であって、
    画像データに基づいて記録紙に画像形成して出力する画像形成手段と、
    前記チャートを出力した画像形成装置を特定するためのチャート識別番号を管理するチャート識別番号管理手段と、
    記録紙の所定の位置に前記調整パターンと前記チャート識別番号とを付した状態で前記チャートを画像形成するための画像データを生成する調整パターン管理手段と、
    前記チャートの読み取り結果により画像形成精度調整を実行する機能を有し、前記チャートを読み取って得られた画像データが供給された場合に、該画像データに含まれる前記チャート識別番号を解析し、前記チャート識別番号管理手段で管理されている前記チャート識別番号と一致するか否かを判別し、一致した場合には前記チャートによる画像形成精度調整の調整値を反映し、一致しない場合には画像形成精度調整の調整値を反映しない制御手段と、
    を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 記録紙上の画像を読み取って画像データを生成する画像読み取り手段を備え、
    前記画像読み取り手段で前記チャートを読み取って得られた画像データに含まれる前記チャート識別番号と、前記チャート識別番号管理手段で管理されている前記チャート識別番号と一致するか否かを判別し、一致した場合には前記チャートによる画像形成精度調整の調整値を反映し、一致しない場合には画像形成精度調整の調整値を反映しない、
    ことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記制御手段は、前記チャートにより調整する項目の情報を前記チャート識別番号と関連づけて保持しておき、
    前記チャートを読み取って得られた画像データが供給された場合に、該画像データに含まれる前記チャート識別番号を解析し、前記チャート識別番号と関連づけて保存されている調整すべき項目の情報を読み出し、前記チャートによる画像形成精度調整を実行する、
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記制御手段は、前記調整パターンを出力した時刻の情報を前記チャート識別番号と関連づけて保持しておき、
    前記チャートを読み取って得られた画像データが供給された場合に、該画像データに含まれる前記チャート識別番号を解析し、前記チャート識別番号と関連づけて保存されている出力時刻の情報を読み出し、該出力時刻に応じて実行可能なタイミングで前記チャートによる画像形成精度調整を実行する、
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の画像形成装置。
  5. 画像形成装置固有のシリアル番号の情報を保存するシリアル番号保存手段を備え、
    前記チャート識別番号管理手段は、画像形成装置を特定するためのチャート識別番号を前記シリアル番号を参照して管理する、
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の画像形成装置。
  6. コメント入力を受け付ける操作手段を備え、
    前記調整パターン管理手段は、前記操作手段を介して入力されたコメントを画像形成精度調整用の調整パターンに付加して前記チャートの画像データを生成する、
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の画像形成装置。
  7. 調整パターンを有するチャートの画像形成出力機能と該チャートの読み取り結果により画像形成精度調整を実行する機能とを有する画像形成装置における画像形成装置調整方法であって、
    前記チャートを出力した画像形成装置を特定するためのチャート識別番号を予め管理しておき、
    記録紙の所定の位置に前記調整パターンと前記チャート識別番号とを付した状態の調整パターンを記録紙上に画像形成し、
    前記チャートを読み取って得られた画像データが供給された場合に、該画像データに含まれる前記チャート識別番号を解析し、
    管理している前記チャート識別番号と一致するか否かを判別し、
    一致した場合には前記チャートによる画像形成精度調整の調整値を反映と共に、一致しない場合には前記チャートによる画像形成精度調整の調整値を反映しない、
    ことを特徴とする画像形成装置調整方法。
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