JP2016190461A - 画像処理装置、印刷装置、画像処理装置の制御方法、印刷装置の制御方法、プログラム、及び記憶媒体 - Google Patents

画像処理装置、印刷装置、画像処理装置の制御方法、印刷装置の制御方法、プログラム、及び記憶媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】 印刷位置のずれを計測するためのオブジェクトの位置を検出するためにかかる時間を短縮する。【解決手段】 印刷位置のずれを計測するためのオブジェクトが印刷されたシートのサイズに対応づけて、当該オブジェクトを検出するための位置情報を記憶する。印刷位置のずれを計測するためのオブジェクトが印刷されたシートのサイズを取得する。そして、当該オブジェクトが印刷されたシートのサイズに対応づけられて記憶された位置情報に基づいて、当該オブジェクトが印刷されたシートを読み取って生成された画像データから当該オブジェクトを検出することを特徴とする。【選択図】 図12

Description

本発明は、画像処理装置、印刷装置、画像処理装置の制御方法、印刷装置の制御方法、プログラム、及び記憶媒体に関する。
印刷装置は、シートに画像を印刷する場合、まず、シートに像を形成した後、定着部で熱により像を定着する。この時、定着部からの熱によりシートが収縮してしまう。このため、シートの主走査方向と副走査方向のそれぞれにおいて、印刷位置のずれが発生することがある。
特許文献1に記載の印刷装置では、印刷位置のずれを補正するために、シートの所定の位置に4つのマークを印刷する。そして、この印刷装置は、4つのマークを含むシート(以下、チャートと呼ぶ)の画像を読み取って生成された画像データの全画素を検索して、チャートの端部(エッジ)、及び4つのマークの位置を検出する。続いて、この印刷装置は、位置を検出したチャートの端部と4つのマークとのそれぞれの距離に基づいて、4つのマークのそれぞれの座標を求め、印刷位置のずれを補正する。
特開2003−173109号公報
印刷位置のずれ量を正しく求めるためには、チャートの画像を読み取って生成された画像データから当該チャートの端部、及び4つのマークの位置を正しく検出しなければならない。
そこで、ユーザは、圧板を開けて、原稿台ガラス上にチャートを載置する。この時、チャートは、読み取らせたい面を下にして、原稿台ガラス上に載置される。続いて、ユーザは、原稿台ガラス上に載置されたチャートの上に黒色の画像のバッキングシートを載置する。そして、ユーザは、圧板を閉めて、チャート及びバッキングシートを固定する。
続いて、印刷装置は、原稿台ガラス上に載置されたバッキングシートのサイズ(例えば、A3サイズ)をセンサで検知し、バッキングシートの当該サイズを読み取りサイズとして決定する。そして、印刷装置は、スキャナ部の光学系を移動させながら、読み取りサイズ分の画像(チャートの全領域の画像、及びバッキングシートの一部の領域の画像)を読み取る。更に、印刷装置は、当該画像の読み取りによって生成された読み取りサイズ分の画像データからチャートの端部を検出するために、当該画像データの全画素を検索する。
このように、印刷装置は、チャートのサイズ(例えば、A4サイズ)よりも大きいバッキングシートのサイズ(例えば、A3サイズ)を読み取りサイズとして画像を読み取る。バッキングシートのサイズに基づく画像データの画素数の方が、チャートのサイズに基づく画像データの画素数よりも多い。このため、画像データからチャートの端部やマークを検出するために、印刷装置が画像データから検索すべき画素数が多くなり、処理に時間がかかる。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものである。本発明の目的は、印刷位置のずれを計測するためのオブジェクトの位置を検出するためにかかる時間を短縮することにある。
上記目的を達成するために本発明の一態様に係る画像処理装置は以下のような構成を備える。即ち、印刷位置のずれを計測するためのオブジェクトが印刷されたシートのサイズに対応づけて、当該オブジェクトを検出するための位置情報を記憶する記憶手段と、前記オブジェクトが印刷されたシートを読み取る読み取り手段と、前記読み取り手段によって読み取られるシートのサイズを取得する取得手段と、前記読み取り手段によって読み取られるシートの画像データを生成する生成手段と、前記取得手段によって取得されたシートのサイズに対応づけられて前記記憶手段に記憶された前記位置情報に基づいて、前記生成手段によって生成された画像データから前記オブジェクトを検出する検出手段と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、印刷位置のずれを計測するためのオブジェクトの位置を検出するためにかかる時間を短縮することができる。
本実施形態に係る印刷システムの構成を示すブロック図である。 本実施形態に係る印刷装置の構成を示す断面図である。 本実施形態に係る原稿台ガラスの外観図、及び上面図である。 本実施形態に係るテーブルの一例である。 本実施形態に係る画面の構成を説明するための図である。 本実施形態に係る調整用チャート、及びバッキングシートの模式図の一例である。 本実施形態に係るテーブルの一例である。 第1の実施形態に係る画像データの一例である。 第1の実施形態に係る検出処理を説明するための図である。 第1の実施形態に係る制御例を説明するためのフローチャートである。 第1の実施形態に係る画面の構成を説明するための図である。 第1の実施形態に係る制御例を説明するためのフローチャートである。 第1の実施形態に係る画面の構成を説明するための図である。 第1の実施形態に係る画面の構成を説明するための図である。 第1の実施形態に係る制御例を説明するためのフローチャートである。 第1の実施形態に係るテーブルの一例である。 第1の実施形態に係る解析処理を説明するための図である。 第1の実施形態に係る画面の構成を説明するための図である。 第1の実施形態に係る制御例を説明するためのフローチャートである。 第2の実施形態に係る制御例を説明するためのフローチャートである。 第2の実施形態に係るテーブルの一例である。 第2の実施形態に係る読み取り処理を説明するための図である。 その他の実施形態に係るバッキングシートの模式図の一例である。
以下、本発明の実施形態について添付図面を参照して詳しく説明する。尚、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る本発明を限定するものではなく、また本実施形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが本発明の解決手段に必須のものとは限らない。
[第1の実施形態]
本発明の第1の実施形態に係る印刷システムの構成について、図1のブロック図を用いて説明する。
第1の実施形態では、CPU114は、印刷位置のずれを計測するためのオブジェクト(計測用マーク)が印刷されたシート(調整用チャート)のサイズに対応づけて、計測用マークを検出するための位置情報をRAM113又はHDD115に記憶する。そして、CPU114は、調整用チャートを読み取るようスキャナ部130に指示する。また、CPU114は、調整用チャートのサイズを取得する。スキャナ部130は、読み取りサイズ分の画像を読み取って、読み取りサイズ分の画像データを生成する。そして、CPU114は、取得されたサイズ(調整用チャートのサイズ)に対応づけられてRAM113又はHDD115に記憶された位置情報に基づいて、生成された画像データ(読み取りサイズ分の画像データ)から計測用マークを検出する。これによって、印刷位置のずれを計測するためのオブジェクトの位置を検出するために、読み取りサイズ分の画像データの全画素を検索しなくて済み、検索処理にかかる時間が短縮される。
以下、詳細に説明する。
本実施形態に係る印刷システムは、印刷装置100と、外部装置の一例であるPC(コンピュータ)101とで構成される。
印刷装置100は、原稿を読み取って画像データを生成する画像読取機能と、生成した画像データに基づいて画像をシートに印刷する印刷機能(コピー機能)を備えている。また、印刷装置100は、PC101等の外部装置から印刷ジョブを受信し、印刷指示を受け付けたデータに基づいて文字や画像をシートに印刷する印刷機能(PCプリント機能)を備えている。なお、印刷機能による印刷は、カラーであっても、モノクロであってもよい。
印刷装置100のコントローラ部(制御部)110は、ネットワークケーブル105を介してPC101と接続される。なお、コントローラ部110とPC101は、ネットワークケーブル105を介して接続される構成に限られない。コントローラ部110とPC101は、ローカルエリアネットワーク等のLAN(Local Area Network)を介して接続される構成であってもよい。また、コントローラ部110とPC101は、インターネット等のWAN(Wide Area Network)や、専用のプリンタケーブルを介して接続される構成であってもよい。なお、ネットワークケーブル105を介して1台のPC101が印刷装置100に接続される構成を図1に例示したが、これに限られない。ネットワークケーブル105を介して複数台のPC101が印刷装置100に接続される構成であってもよい。
PC101は、例えば、アプリケーションソフトウェアによって画像データを生成し、生成した画像データを印刷装置100に送信する。また、PC101は、例えば、アプリケーションソフトウェアやプリンタドライバを用いて、PDL(Page Description Language)データを生成する。そして、コントローラ部110は、PC101からネットワークケーブル105を経由して送られてきたPDLデータを、ラスタライズすることにより、ビットマップデータを生成する。なお、ラスタライズを実行するプログラム等は、後述するROM112又はHDD115に記憶されている。
なお、本実施形態では、PC101を外部装置の一例として説明するが、これに限られない。外部装置は、PDA(personal digital assistant)やスマートフォン等の携帯情報端末等であっても良い。
続いて、本実施形態に係る印刷装置100の構成について、図1のブロック図を用いて説明する。印刷装置100は、コントローラ部110、画像出力デバイスであるプリンタエンジン150、画像入力デバイスであるスキャナ部130を有する。また、印刷装置100は、後述する原稿トレイから原稿を給送するための自動原稿給送部(ADF:Auto Document Feeder)160、後述するシート収納部からシートを給送するための給送部140、及び、操作部120を有する。これらは電気的に接続されており、互いに制御コマンドやデータを送受信する。
コントローラ部110は、印刷装置100の動作を統括的に制御すると共に、画像情報やデバイス情報の入出力制御を行う。また、コントローラ部110は、CPU114、I/O制御部111、ROM112、RAM113、及び、HDD115を有する。なお、各モジュールは、それぞれシステムバス116を介して互いに接続される。
CPU114は、印刷装置100の全体を制御するプロセッサーである。CPU114は、ROM112に記憶された制御プログラム等に基づいて、接続中の各種デバイスとのアクセスを統括的に制御する。また、CPU114は、コントローラ部110の内部で行われる各種処理を統括的に制御する。
I/O制御部111は、外部のネットワークとの通信制御を行うためのモジュールである。
画像変倍部117は、スキャナ部130やPC101等から入力された画像データの解像度を変換することによって変倍し、画像データから所定の画像サイズのサムネイル画像データを生成する。画像サイズは、入力された画像データの主走査×副走査(幅×高さ)の画素数を示すための属性である。
RAM113は、読み出し及び書き込み可能なメモリである。また、RAM113は、CPU114が動作するためのシステムワークメモリでもある。RAM113には、スキャナ部130やPC101等から入力された画像データや、画像変倍部117からシステムバス116を介して転送されたサムネイル画像データや、各種プログラムや設定情報等が記憶される。
ROM112は、読み出し専用のメモリである。また、ROM112は、ブートROMである。ROM112には、システムのブートプログラムが予め記憶されている。
HDD115は、主に、コンピュータを起動・動作させるために必要な情報(システムソフトウェア)や、画像データが記憶される。
なお、コントローラ部110がNVRAM(不図示)を有している場合、システムソフトウェアや、画像データや、後述する操作部120を介して受け付けた設定情報等をNVRAMに記憶してもよい。
RAM113又はHDD115には、印刷装置100における印刷に使用されるシートの属性情報をリスト形式で管理するためのシート管理テーブル400が記憶される。シート管理テーブル400の詳細については、図4で後述する。
また、RAM113又はHDD115には、画像データの解析を開始する位置の情報をリスト形式で管理するための位置テーブル1600が記憶される。位置テーブル1600の詳細については、図16で後述する。
ROM112又はHDD115には、CPU114により実行される、後述するフローチャートの各種処理等を実行するために必要な各種の制御プログラムが記憶されている。また、ROM112又はHDD115には、ユーザインタフェース画面(以下、UI画面)を含む操作部120の表示部(不図示)に各種のUI画面を表示させるための表示制御プログラムも記憶されている。CPU114が、ROM112又はHDD115に記憶されているプログラムを読み出して、RAM113に当該プログラムを展開することにより、本実施形態に係る各種動作を実行する。
プリンタエンジン150は、画像形成部151と、定着ユニット155を有する。また、画像形成部151は、現像ユニット152、感光体ドラム153、及び転写ベルト154を有する。これらの詳細については、図2で後述する。
スキャナ部130は、光学センサを用いて原稿の画像をスキャンし、スキャン画像データを取得する。スキャナ部130の詳細については、図2及び図3で後述する。
自動原稿給送部160は、原稿を積載するための原稿トレイを有する。自動原稿給送部160は、原稿トレイ上に載置された原稿を給送する。そして、スキャナ部130は、固定された光学系の位置で、給送された原稿の画像を読み取る。自動原稿給送部160の詳細については、図2で後述する。
給送部140は、複数のシート収納部(例えば、給送カセット、給送デッキ、手差しトレイ等)からシートを給送するためのユニットである。各シート収納部は、複数種類のシートを収納することができ、また、複数枚のシートを収納することができる。シート収納部に収納されたシートのうち最上位のシートが1枚ずつ分離されて、画像形成部151に搬送される。そして、画像形成部151は、スキャナ部130やPC101等から入力された画像データに基づいて、シート収納部から給送されたシートに画像を印刷する。
操作部120は、ユーザインタフェース部の一例に該当する。操作部120は、表示部(不図示)と、キー入力部(不図示)とを有する。また、操作部120は、表示部やキー入力部を介して、ユーザからの各種設定を受け付ける機能を有する。また、操作部120は、表示部を介して、ユーザに情報を提供する機能を有する。
表示部(不図示)は、LCD(Liquid Crystal Display:液晶表示部)と、LCD上に貼られた透明電極(静電容量方式でもよい)とを有するタッチパネルシートとで構成される。LCDには、操作画面が表示される他、印刷装置100の状態が表示される。キー入力部には、例えば、スキャンやコピー等の実行の開始を指示するために用いられるスタートキー(不図示)や、スキャンやコピー等の稼働中の動作の中止を指示するために用いられるストップキー(不図示)等がある。
(自動原稿給送部160の構成例)
自動原稿給送部160の動作について、図2で説明する。自動原稿給送部160は、1枚以上の原稿32で構成される原稿束を積載する原稿トレイ30、原稿32の搬送開始前に原稿束が原稿トレイ30より突出して下流へ進出することを規制する分離パッド21、及び給送ローラ1を有する。
給送ローラ1は、原稿トレイ30に積載された原稿束の原稿面に落下し、回転する。これにより、原稿束の最上面の原稿32が給送される。給送ローラ1によって給送された複数枚の原稿32は、分離ローラ2と分離パッド21の作用によって1枚ずつ分離して給送される。この分離は周知のリタード分離技術によって実現されている。
分離ローラ2と分離パッド21によって分離された原稿32は、搬送ローラ対3により、レジストローラ4へ搬送される。そして、搬送された原稿32は、レジストローラ4に突き当てられる。これにより、原稿32はループ状に形成され、原稿32の搬送における斜行が解消される。レジストローラ4の下流側には、レジストローラ4を通過した原稿32を流し読みガラス201方向へ搬送する給送パスが配置されている。
給送パスに送られた原稿32は、大ローラ7及び給送ローラ5によりプラテン上に送られる。ここで、大ローラ7は、流し読みガラス201に接触する。大ローラ7により給送された原稿32は、搬送ローラ6を通過し、ローラ16と移動ガラスの間を移動する。そして、原稿32は、排出フラッパ及び排出ローラ8を介して原稿排出トレイ31に排出される。
自動原稿給送部160は、原稿32を反転させることで原稿32の裏面の画像を読み取ることができる。具体的には、排出ローラ8に原稿32を噛ませた状態で、排出ローラ8を逆転させて排出フラッパを切り替えることにより、反転パス19へ原稿32を移動させる。移動した原稿32を反転パス19からレジストローラ4へ突き当て、再度、原稿32がループ状に形成されることによって、原稿32の搬送における斜行を解消する。その後、給送ローラ5及び大ローラ7により、再び原稿32を流し読みガラス201へ移動させることで、原稿32の裏面の画像を流し読みガラス201で読み取ることができる。
また、原稿トレイ30には、積載された原稿束の副走査方向にスライド可能なガイド規制板(不図示)が設けられ、このガイド規制板に連動して原稿幅を検出する原稿幅検知センサ(不図示)が設けられている。この原稿幅検知センサとレジ前センサ11との組み合わせにより、原稿トレイ30上に積載された原稿束の原稿32のサイズを判別することができる。また、搬送パス内に設けられた原稿長検知センサ(不図示)により、搬送中の原稿32の先端検知から後端検知までの搬送距離から原稿長を検出することができる。また、検知した原稿長と上記原稿幅検知センサとの組み合わせからも、原稿32のサイズを判別することができる。
(スキャナ部130の構成例)
スキャナ部130は、原稿台ガラス202上に載置された原稿33については、光学スキャナユニット209が図2の矢印に示す副走査方向に走査することで、原稿33に記録された画像情報を光学的に読み取る。原稿台ガラス202上に載置された原稿33の画像の読み取りの詳細については、図3(A)及び図3(B)で後述する。
原稿トレイ30上の原稿32は、自動原稿給送部160によって原稿32が一枚ずつ読み取り中心位置に搬送される。そして、スキャナ部130は、自動原稿給送部160の大ローラ7の読み取り中心位置に来るように光学スキャナユニット209を移動し、大ローラ7の読み取り中心位置で原稿32を読み取る。
そして、原稿トレイ30上の原稿32、又は原稿台ガラス202上の原稿33は、次の光学系で読み取られる。この光学系は、流し読みガラス201、原稿台ガラス202、光学ランプ203とミラー204を有する光学スキャナユニット209、ミラー205及び206、レンズ207、CCDセンサユニット210を備える。本実施形態では、CCDセンサユニット210は、カラー画像読取用(RGB)CCD(3ラインセンサユニット)212、白黒画像読取用CCD(1ラインセンサユニット)211で構成される。
この光学系で読み取られた画像情報は光電変換されて、コントローラ部110に画像データとして入力される。尚、白板219は、シェーディングによる白レベルの基準データを作成するための白板である。
尚、本実施形態では、スキャナ部130が備える光学系は、原稿32(原稿33)からの反射光をCCDセンサ上に結像する縮小光学系である場合について説明したが、これに限らない。スキャナ部130が備える光学系は、原稿32(原稿33)からの反射光をCIS(Contact Image Sensor)上に結像する等倍光学系であってもよい。
続いて、原稿台ガラス202上に載置された原稿33の画像の読み取りについて、図3(A)に示す原稿台ガラス202の外観図、及び図3(B)に示す原稿台ガラス202の上面図を用いて説明する。
光学スキャナユニット209は、原稿の主走査方向のサイズ検知を行うためのユニットである。図3(B)に示す反射型センサ220、221は、原稿の副走査方向のサイズ検知を行うためのセンサである。
原稿台ガラス202上に原稿33を載置するために、ユーザにより自動原稿給送部160が閉められると(以降、圧板40が開けられると呼ぶ)、CPU114は、圧板40が開けられたことを検知する。ユーザは、原稿台ガラス202上の基準位置(左上)に合わせて、原稿33を載置する。そして、CPU114は、原稿台ガラス202に載置された原稿33を読み取り可能な位置まで光学スキャナユニット209を移動させる。原稿台ガラス202上に載置された原稿33の画像を読み取る場合、ユーザは、図3(A)に示すように圧板40を開けて、原稿33の読み取り面を下にして(フェイスダウンと呼ぶ)、原稿台ガラス202上に原稿33を置く。その後、ユーザは、圧板40を閉めて、原稿33を固定する。
原稿33の画像の読み取り動作について以降説明する。
まず、原稿台ガラス202上に載置された原稿33について、原稿台ガラス202の下面の左端から右端に向かって露光部(不図示)を移動させて副走査を行う。原稿台ガラス202に接している面が露光部(不図示)によって露光されて、原稿33の画像が主走査方向、及び、副走査方向に対して読み取られる。その結果得られる原稿33からの反射光が複数のミラーを介してミラー205及び206に伝達される。そして、伝達された反射光はレンズ207を通過し、集光されて、CCDセンサユニット210によって電気信号に変換される。このとき、CCDセンサユニット210から出力される画像データは、前述した所定の処理が施された後、コントローラ部110へ転送される。
原稿台ガラス202上に載置された原稿33の副走査方向のサイズは、図3(B)に示すように配置された複数の反射型センサ220、221によって検出される。反射型センサ220、221は、その発光部から赤外光を原稿台ガラス202の下側から発光し、原稿からの反射光をその受光部で受光することにより、原稿の副走査方向のおよその長さを検出する。
続いて、ユーザが圧板40を閉じる動作を開始する際に、圧板40が閉じられる途中で、光学ランプ203を点灯し、原稿33を照明する。なお、圧板40の裏側には、白板41が取り付けられている。そして、白黒画像読取用のCCD211(又は、カラー画像読取用のCCD212)は、原稿33のある1ラインの主走査方向を読み取る。光学ランプ203からの光が原稿33により遮られ反射される部分と、原稿33がないため遮られず反射光が戻ってこない部分が検出され、その検出結果により原稿33の端部が検出される。
このように検出された主走査長とある程度の副走査方向長により、定形サイズとして原稿のサイズが確定する。
副走査方向長について、およその長さに分類できる程度に検出しているのは、主走査方向長がある程度精密に検出できるためである。例えば、主走査方向長として、A4サイズ分の主走査方向長が検知できた場合に、副走査方向の反射型センサ220、221が両方とも原稿からの反射光を検知していればA3サイズと確定することが可能である。また、反射型センサ220、221が両方とも未検知であればA4とサイズを確定することが可能である。本実施形態では、読み取り原稿のサイズをセンサによって検知することにより確定する場合について説明したが、これに限らない。読み取り原稿のサイズを検知するセンサを備えない印刷装置100にあっては、読み取り原稿のサイズをユーザが操作部120から入力することで確定してもよい。
(画像形成部151の構成例)
続いて、画像形成部151に転送された画像データに基づいて画像をシート301に出力する動作(印刷動作)について以降説明する。
画像形成部151に転送された画像データは、レーザユニット322によって画像データに応じたレーザ光への変換が行われる。そして、このレーザ光は感光体ドラム153(323〜326)に照射され、感光体ドラム153(323〜326)には画像データに応じた静電潜像が形成される。感光体ドラム153(323〜326)の潜像の部分には、現像ユニット152(327〜330)によってトナー(現像剤)が付着される。尚、カラー機では、シアン、イエロー、マゼンタ、ブラック用に、感光体ドラム153及び現像ユニット152は4つずつ備えている。
給送部140は、シート収納部(給紙段とも呼ぶ)として、カセット351〜354、及び、手差しトレイ350を有している。尚、カセット351〜354は、引き出し式の形状になっており、複数枚(例えば、600枚)のシート301を収納することができる。一方、手差しトレイ350は、差し込み式の形状になっており、複数枚(例えば、100枚)のシート301を収納することができる。
画像形成部151は、カセット351〜354、及び、手差しトレイ350のいずれかからシート301を給送する。そして、給送されたシート301に対して、感光体ドラム153(323〜326)に付着したトナーをシート301に転写した後、当該シート301を定着ユニット155に搬送する。そして、熱と圧力によりトナーをシート301に定着する。定着ユニット155を通過したシート301は、搬送ローラ334、335によって印刷装置100の排出トレイ247に排出される。また、排出部としての排出トレイ247を備えていない印刷装置100においては、定着ユニット155を通過したシートは、排出部としての胴内に排出してもよい。
尚、本実施形態に係る印刷装置100は、感光体ドラム153及び現像ユニット152を4つずつ備えるカラー機である場合について説明したが、これに限らない。印刷装置100は、感光体ドラム153と現像ユニット152を1つずつ備えるモノクロ機であっても、本発明を同様に適用できる。また、本実施形態に係る印刷装置100では、電子写真方式で画像をシート301に印刷する方法について説明したが、これに限らない。画像をシート301に印刷することができるものであれば、例えばインクジェット方式等であってもよく、その他の方法(例えば、熱転写方式等)であってもよい。
続いて、印刷装置100における印刷に使用されるシートの属性情報を管理するためのシート管理テーブル400の詳細について、図4を用いて説明する。
なお、印刷装置100において印刷に使用されるシートには、例えば、標準的に使用されるシート、プリンタメーカによって評価済みのシート、及び、標準シートや評価済みシートの属性情報がユーザによってカスタマイズされたユーザ定義のシート等がある。これら複数のシートの属性情報は、シート管理テーブル400によるリスト形式で、RAM113又はHDD115に記憶される。シート管理テーブル400に登録されている各データは、XML(Extensible Markup Language)やCSV(Comma−Separated Values)等のデジタル情報である。そして、各ソフトウェアモジュールは、RAM113又はHDD115に記憶されているシート管理テーブル400に対して読み出しと書き込みができる。
続いて、シート管理テーブル400に登録されるデータ(シートの属性情報)の詳細について以降説明する。
シート名称(411)は、印刷に使用されるシートを互いに識別するための情報である。
副走査方向のシート長(412)、主走査方向のシート長(413)、シートの坪量(414)、及び、シートの表面性(415)は、それぞれ、印刷に使用されるシートの物理特性である。なお、シートの表面性(415)は、シートの表面の物理特性を表すための属性であり、例えば、光沢性を上げるための表面コートが施された「コート」や、表面に凹凸のあるような「エンボス」等がある。
シートの色(416)は、シートの下地の色を表すための属性である。プレプリント紙(417)は、印刷に使用されるシートがプレプリント紙であるか否かを識別するための情報である。
印刷装置100は、印刷位置のずれがなく理想の印刷位置に画像が印刷されるように、印刷の実行時にシートに対する印刷位置のずれを補正する。シートのオモテ面に対する印刷位置のずれ量(420)は、シートのオモテ面における理想の印刷位置からの位置ずれ量を表す情報である。一方、シートの裏面に対する印刷位置のずれ量(421)は、シートの裏面における理想の印刷位置からの位置ずれ量を表す情報である。
印刷位置のずれ量(420、421)として、例えば、シートに対する副走査方向の印刷位置のずれ量(以降、リード位置のずれ量と呼ぶ)がある。リード位置とは、シートの搬送方向の先頭におけるチャートの端を起点とした画像の印刷の開始位置のことである。なお、リード位置の初期値はゼロである。リード位置のずれ量の調整時において、レーザユニット322から感光体ドラム153(323〜326)に照射するレーザビームの照射開始タイミングが調整される。これにより、シートの搬送方向の先頭におけるチャートの端を起点とした画像の印刷の開始位置が変更される。
また、印刷位置のずれ量(420、421)として、例えば、シートに対する主走査方向の印刷位置のずれ量(以降、サイド位置のずれ量と呼ぶ)がある。サイド位置とは、シートの搬送方向の左側におけるチャートの端を起点とした画像の印刷の開始位置のことである。なお、サイド位置の初期値はゼロである。サイド位置のずれ量の調整時において、レーザユニット322から感光体ドラム153(323〜326)に照射するレーザビームの照射開始タイミングが調整される。これにより、シートの搬送方向の先頭におけるチャートの端を起点とした画像の印刷の開始位置が変更される。
また、印刷位置のずれ量(420、421)として、例えば、副走査方向の画像長のずれ量(理想の長さに対する倍率)と、主走査方向の画像長のずれ(理想の長さに対する倍率)がある。なお、副走査倍率、及び、主走査倍率の初期値はゼロである。副走査倍率は、転写ベルト154の駆動速度を制御することで調整される。一方、主走査倍率は、レーザユニット322においてデジタル画像信号からレーザビームに変調する際のレーザビームのクロック周波数を制御することで調整される。
これらの印刷位置のずれ量(420、421)は、所定のマークが印刷された調整用チャートをスキャナ部130でスキャンし、当該調整用チャート上のマークの位置を検出することで算出される。所定のマークが印刷される調整用チャートの詳細については、図6で後述する。
なお、前述したように、印刷位置のずれ量(420、421)の調整は、例えば、レーザの照射タイミングを調整することにより行われる場合について説明したが、これに限られない。シートに印刷すべき画像自体を所定量シフトさせて印刷することにより、印刷位置のずれを調整してもよい。なお、印刷位置のずれ量の調整時において、ユーザは、シートに印刷する画像のシフト量を任意に指定できるようにしてもよい。
シート管理テーブル400に登録されているシートの属性情報の編集や、シート管理テーブル400に対する新たなシートの追加登録は、図5(A)に示す編集画面500によって行うことができる。なお、編集画面500は、例えば、操作部120の表示部や、PC101のモニタ(不図示)に表示される。
編集画面500でユーザによって選択されたシートは、ハイライト表示(反転表示)される。図5(A)の例では、「XYZ製紙 カラー81」のシートがハイライト表示されている。ユーザは、編集画面500のボタン501を押下することによって、シート管理テーブル400に登録すべき新たなシートを追加することができる。また、ユーザは、編集画面500のボタン502を押下することによって、選択されたシート(ハイライト表示されているシート)の属性情報を編集することができる。なお、ボタン501又はボタン502がユーザによって押下されたことに従って、図5(B)に示す編集画面510が呼び出される。なお、編集画面510は、例えば、操作部120の表示部(不図示)や、PC101のモニタ(不図示)に表示される。
ユーザは、編集画面510で、例えば、シート名称、副走査方向のシート長、主走査方向のシート長、坪量、表面性、色、及び、プレプリント紙等に関する各データを入力することができる。なお、表面性については、印刷装置100でサポート可能な表面性のリストから選択される。また、色については、予め登録された色のリストから選択される。ユーザによって各データが入力された後、編集画面510の終了ボタン511が押下されることにより、その時点で入力されたデータ(シートの属性情報)が確定されて、シート管理テーブル400に登録される。
編集画面510で、ユーザは、シート名称、副走査方向のシート長、主走査方向のシート長、坪量、表面性、及び、色に関する属性情報を入力することができる。なお、表面性は、印刷装置100でサポート可能な表面性のリストからユーザは一つを選択する。また、色は、予め登録された色のリストからユーザは任意の一つを選択することができる。また、編集画面510では、編集するシートがプレプリント紙507であるか否かの情報をユーザは入力することができる。
編集画面510の終了ボタン511がユーザによって押下されると、その時点で入力されたシート属性が確定されて、シート管理テーブル400に記憶される。
そして、編集画面500のボタン503がユーザによって押下されることにより、選択されたシート(ハイライト表示されているシート)に対する印刷位置を調整するための一連の処理を実行することができる。なお、印刷位置の調整を実行する一連の処理の詳細については、図10、図12、及び図15で示すフローチャートを用いて後述する。
続いて、印刷位置の調整に使用される調整用チャートの一例について、図6(A)の模式図を用いて説明する。
調整用チャート601の画像データは、RAM113又はHDD115に格納されている。調整用チャート601を印刷する際に、調整用チャート601の画像データがRAM113又はHDD115から読み出されて、プリンタエンジン150に転送される。
シートに対するオモテ面の印刷位置を調整する場合、図6(A)に示すように、シートのオモテ面の特定の位置(例えば、四隅)には、オブシェクトとしての計測用マーク620が印刷される。また、シートに対する裏面の印刷位置を調整する場合、図6(A)に示すように、シートの裏面の特定の位置(例えば、四隅)には、オブシェクトとしての計測用マーク620が印刷される。なお、計測用マーク620は、通常のシートに対する反射率の差が大きい色のトナー(例えば、黒色のトナー)で形成される。このように、調整用チャート601は、チャートのオモテ面及び裏面のそれぞれに4箇所(合計8箇所)に計測用マーク620が印刷される。
また、図6(A)に示すように、調整用チャート601のオモテ面には、チャートの表裏を識別するための画像630が印刷される。また、図6(A)に示すように、調整用チャート601の裏面には、チャートの表裏を識別するための画像640が印刷される。図6(A)に示すように画像630及び画像640は、例えば、チャートの表裏をユーザが識別可能な文字である。
前述したように、計測用マーク620は、印刷位置のずれがなく印刷されている場合、調整用チャート601の端から所定の距離の位置に印刷されるように配置される。
そこで、調整用チャート601のオモテ面に印刷されている計測用マーク620の位置を測定することにより、シートのオモテ面の印刷位置のずれ量が算出(又は取得)される。
また、調整用チャート601の裏面に印刷されている計測用マーク620の位置を測定することにより、シートの裏面の印刷位置のずれ量が算出(又は取得)される。
なお、調整用チャート601のオモテ面及び裏面に印刷されている各々の計測用マーク620の相対位置を測定することで、オモテ面の印刷位置に対しての裏面の印刷位置のずれ量、又は、裏面の印刷位置に対してのオモテ面の印刷位置のずれ量を算出してもよい。
続いて、印刷位置の調整に使用されるバッキングシート670の模式図の一例について、図6(B)を用いて説明する。
図6(B)に示すようにバッキングシート670には、例えば、A3サイズ、11×17サイズ、B4サイズがある。また、バッキングシート670には、原稿台ガラス202上にバッキングシート670を載置させるための基準位置となるマーク650が付されている。また、バッキングシート670には、原稿台ガラス202上に載置された調整用チャート601の上にバッキングシート670を載置させるための基準位置となるマーク660が付されている。
続いて、原稿台ガラス202上に載置される調整用チャート601、及びバッキングシート670の位置関係の一例について、図6(C)を用いて説明する。
ユーザは、圧板40を開けて、原稿台ガラス202上にチャートを載置する。この時、チャートは、読み取らせたい面を下にして、原稿台ガラス202上に載置される。続いて、ユーザは、CPU114による画像データの解析で調整用チャート601の端が検出されやすくするために、バッキングシート670を調整用チャート601の上に載置する。この時、ユーザは、原稿台ガラス202上の基準位置(左上)にバッキングシート670のマーク650が合うように、バッキングシート670を調整用チャート601の上に載置する。また、調整用チャート601に基準位置のマークが付されている場合、ユーザは、図6(C)に示すように、基準位置を示すマークにバッキングシート670のマーク660が合うように、調整用チャート601を原稿台ガラス202上に載置する。
続いて、調整用チャート601を用いて印刷位置の調整を行う場合について、図6(A)、図7、図8、及び、図9を用いて以降説明する。
調整用チャート601のオモテ面と裏面のそれぞれの計測用マーク620の位置を測定するために、調整用チャート601のオモテ面における(a)〜(j)で表される部分が測定される。また、調整用チャート601の裏面における(k)〜(r)で表される部分が測定される。
なお、(a)の部分は、調整用チャート601の副走査方向の長さであり、(b)の部分は調整用チャート601の主走査方向の長さである。なお、(a)の部分の理想的な長さは、シート管理テーブル400によって登録されている副走査方向のシート長(412)である。また、(b)の部分の理想的な長さは、シート管理テーブル400によって登録されている主走査方向のシート長(413)である。一方、(c)〜(r)の長さは、それぞれ、計測用マーク620から直近の調整用チャート601の端までの距離である。
なお、(a)〜(r)の長さの測定方法として、手動で測定する方法と、自動で算出する方法とがある。手動で測定する方法では、ユーザが、調整用チャート601に定規を当てることにより、(a)〜(r)の長さを実測する。
一方、自動で算出する方法では、調整用チャート601をスキャナ部130でスキャンする。即ち、原稿台ガラス202の上に調整用チャート601が載置され、更に調整用チャート601の上にバッキングシート670が載置された状態で、画像(調整用チャート601の全領域、及びバッキングシート670の一部の領域の画像)がスキャンされる。以降、画像(調整用チャート601の全領域の画像、及び、バッキングシート670の一部の領域の画像)のことを、調整用チャート601の画像とも呼ぶ。
原稿台ガラス202の上に調整用チャート601が載置され、更に調整用チャート601の上にバッキングシート670が載置された状態で、スキャナ部130によって画像が読み取られて生成される画像データ800を図8に示す。
CPU114は、調整用チャート601の画像を読み取って生成された画像データ800を解析する。CPU114は、当該解析の結果、濃度差から調整用チャート601の端、及び、計測用マーク620のエッジ(即ち、調整用チャート601の下地と計測用マーク620の境界)を検出する。そして、CPU114は、検出された調整用チャート601の端、及び計測用マーク620のエッジから(a)〜(r)の長さを算出する。なお、調整用チャート601の画像データ800の解析処理の詳細については、図9(A)及び図9(B)で後述する。
続いて、計測用マーク620の位置に基づく印刷位置のずれ量の算出方法について、図7を用いて説明する。
調整用チャート601のオモテ面及び裏面における「リード位置」、「サイド位置」、「主走査倍率」、「副走査倍率」の測定値(710)、理想値(711)、及び印刷位置のずれ量(712)の各々は、図7に示すテーブル700によって定義される。なお、テーブル700は、RAM113又はHDD115に記憶される。
例えば、調整用チャート601のオモテ面における「リード位置」の測定値(710)は、テーブル700に示した数式を用いて、図6(A)で示した(c)及び(e)の実測値から算出される。即ち、リード位置は、シートの搬送方向の先頭におけるチャートの端から対応する計測用マーク620までの距離の平均値である。
また、例えば、調整用チャート601のオモテ面における「サイド位置」の測定値(710)は、テーブル700に示した数式を用いて、図6(A)で示した(f)及び(j)の実測値から算出される。即ち、サイド位置は、シートの搬送方向の左側におけるチャートの端から対応する計測用マーク620までの距離の平均値である。
また、例えば、調整用チャート601のオモテ面における「主走査倍率」の測定値(710)は、テーブル700に示した数式を用いて、図6(A)で示した(b)、(d)、(f)、(h)、及び(j)の実測値から算出される。即ち、主走査倍率は、主走査方向に同一走査線上に並ぶ計測用マーク620間の距離の平均値である。
また、例えば、調整用チャート601のオモテ面における「副走査倍率」の測定値(710)は、テーブル700に示した数式を用いて、図6(A)で示した(a)、(c)、(e)、(g)、及び(i)の実測値から算出される。即ち、副走査倍率は、副走査方向に同一走査線上に並ぶ計測用マーク620間の距離の平均値である。
テーブル700に示すように、「リード位置」及び「サイド位置」の理想値(711)は、それぞれ1cmである。即ち、計測用マーク620は、理想的にはそれぞれ対応するチャートの端から1cm離れた位置に印刷されるべきである。
また、テーブル700に示すように、「主走査倍率」の理想値(711)は、シート管理テーブル400に登録されている各々のシートにおける主走査方向のシート長から2cm減算した値である。同様に、「副走査倍率」の理想値(711)は、シート管理テーブル400に登録されている各々のシートにおける副走査方向のシート長から2cm減算した値である。
また、テーブル700に示すように、「リード位置」、「サイド位置」、「主走査倍率」、及び「副走査倍率」の各々における印刷位置のずれ量(712)は、対応する測定値(710)及び理想値(711)を用いて算出される。
より具体的に、「リード位置」及び「サイド位置」の印刷位置のずれ量(712)は、測定値(710)から理想値(711)を減算することで算出される(単位は「mm」である)。一方、「主走査倍率」及び「副走査倍率」の印刷位置のずれ量(712)は、測定値(710)から理想値(711)を減算したものを理想値(711)で除算することで算出される(単位は「%」である)。
以上によって算出された印刷位置のずれ量(712)は、シートの属性情報としてシート管理テーブル400に登録される。
続いて、画像データ800に基づいて、調整用チャート601の端、及び、計測用マーク620の端を検出する方法について、図9(A)及び図9(B)を用いて説明する。
まず、原稿台ガラス202の上に載置された調整用チャート601をスキャンして生成された画像データ800の一部を、図9(A)を用いて説明する。
領域901は、画像データ800のうち、バッキングシート670に基づく画像データ領域である。領域902(調整用チャート902とも呼ぶ)は、画像データ800のうち、調整用チャート601の下地に基づく画像データ領域である。領域903(計測用マーク903とも呼ぶ)は、画像データ800のうち、調整用チャート601の計測用マーク620に基づく画像データ領域である。端910は、領域902の端(即ち、調整用チャート601の端)である。端912は、領域903の端(即ち、計測用マーク620の端)である。
解析範囲911は、画像データ800の解析が行われる範囲(即ち、解析処理の注目範囲)である。画像データ800の解析は、画像データ800の端から主走査方向と副走査方向の濃度変化を画素単位で計測することで行われる。なお、画像データ800の解析は、画像データ800の端から主走査方向と副走査方向の濃度変化をウィンドウ単位で計測し、更に、画素単位の平均値を算出することで行われてもよい。
そして、CPU114は、当該計測結果から領域901、領域902、領域903、端910、及び端912を検出する。なお、計測する単位は、画素単位より微小な単位であっても、より大きな単位であってもよい。また、読み取りの間隔は、一定の間隔で行っても、間引いて行ってもよい。
続いて、解析範囲911における画像データ800の解析結果の一例を、図9(B)を用いて説明する。解析範囲911における画像データ800の濃度計測は、画像データ800の端から行われる。
まず、CPU114は、領域901(図9の区間(A)に相当)の濃度を検出する。続いて、CPU114は、領域901と領域903との間にある領域902(図9の区間(B)に相当)の濃度を検出する。続いて、CPU114は、領域902と領域902との間にある領域903(図9の区間(C)に相当)の濃度を検出する。続いて、CPU114は、領域903と領域903との間にある領域902(図9の区間(D)に相当)の濃度を検出する。続いて、CPU114は、領域902と領域902との間にある領域903(図9の区間(E)に相当)の濃度を検出する。続いて、CPU114は、領域903と領域901との間にある領域902(図9の区間(F)に相当)の濃度を検出する。続いて、CPU114は、領域901(図9の区間(G)に相当)の濃度を検出する。
これらの測定結果に基づいて、CPU114は、画像データ800の区間(A)〜(G)の測定位置から、調整用チャート601に印刷された画像の範囲を算出する。更に、CPU114は、区間(C)及び区間(E)における領域903が、調整用チャート601に印刷された計測用マーク620の濃度によるものであると検出する。更に、CPU114は、区間(A)及び区間(G)における領域901が、バッキングシート670の下地の濃度によるものであると検出する。
また、当該検出の結果から、CPU114は、区間(A)と区間(B)で濃度が切り替わる箇所を、端910(即ち、調整用チャート601の端(左端))として検出する。更に、CPU114は、区間(B)と区間(C)で濃度が切り替わる箇所を、端912(即ち、左側の計測用マーク620の端(左端))として検出する。更に、CPU114は、区間(C)と区間(D)で濃度が切り替わる箇所を、端912(即ち、左側の計測用マーク620の端(右端))として検出する。更に、CPU114は、区間(D)と区間(E)で濃度が切り替わる箇所を、端912(即ち、右側の計測用マーク620の端(左端))として検出する。更に、CPU114は、区間(E)と区間(F)で濃度が切り替わる箇所を、端912(即ち、右端の計測用マーク620の端(右端))として検出する。更に、CPU114は、区間(F)と区間(G)で濃度が切り替わる箇所を、端910(即ち、調整用チャート601の端(右端))として検出する。
そして、上記の検出の結果に基づき、CPU114は、調整用チャート601の端(左端)から、左側の計測用マーク620の端(左端)までの距離を、調整用チャート601の(c)の長さとして算出する。
更に、CPU114は、右側の計測用マーク620の端(右端)から、調整用チャート601の端(右端)までの距離を、調整用チャート601の(g)の長さとして算出する。
更に、CPU114は、調整用チャート601の端(左端)から、調整用チャート601の端(右端)までの距離を、調整用チャート601の(a)の長さとして算出する。
なお、調整用チャート601の(c)と(g)の長さの算出方法について上述したが、調整用チャート601の(e)と(i)、(d)と(f)、及び、(h)と(j)の長さについても、同様の方法によって算出することができる。また、調整用チャート601の(a)の長さの算出方法について上述したが、調整用チャート601の(b)の長さについても、同様の方法によって算出することができる。
このようにして、調整用チャート601の端と、計測用マーク620の端が検出されたことに従って、CPU114は、調整用チャート601の(a)〜(r)の長さを自動で算出することが可能となる。
印刷位置のずれ量として、リード位置のずれ量、サイド位置のずれ量、主走査倍率、及び副走査倍率を求めるためには、画像データ800中の4つの計測用マーク903の位置を正しく検出しなければならない。
そこで、第1の実施形態では、CPU114は、計測用マーク620が印刷されたシート(調整用チャート601)のサイズに対応づけて、計測用マーク903を検出するための位置情報をRAM113又はHDD115に記憶する。そして、CPU114は、調整用チャート601を読み取るようスキャナ部130に指示する。また、CPU114は、調整用チャート601のサイズを取得する。スキャナ部130は、読み取りサイズ分の画像を読み取って、画像データ800を生成する。そして、CPU114は、取得された調整用チャート601のサイズに対応づけられてRAM113又はHDD115に記憶された位置情報に基づいて、画像データ800から計測用マーク903を検出する。これによって、印刷位置のずれを計測するためのオブジェクト(計測用マーク903)の位置を検出するために、画像データ800の全画素を検索しなくて済み、検索処理にかかる時間が短縮される。
以下、詳細に説明する。
第1の実施形態に係る印刷装置100において、印刷位置の調整を実行する一連の処理を、図10に示すフローチャートを用いて説明する。この処理は、コントローラ部110のCPU114が、ROM112又はHDD115から読み出してRAM113に展開された制御プログラムを実行することで行われる。なお、図10の処理は、例えば、図5(A)に示す編集画面500が操作部120の表示部(不図示)に表示された状態で開始される。
S1001において、CPU114は、編集画面500を介して、印刷位置を調整するためのシートの選択をユーザから受け付けて、S1002に処理を進める。なお、編集画面500でハイライト表示(反転表示)されているシートに対して、ユーザによってボタン503が押下された場合に、CPU114は、ハイライト表示(反転表示)されている当該シートを、印刷位置を調整するためのシートとして選択する。
S1002において、CPU114は、図11に示す選択画面1100を操作部120の表示部(不図示)に表示して、S1003に処理を進める。なお、選択画面1100は、印刷位置の調整方法として、スキャナを用いた自動調整を実行する(1101)、又は、手動調整(1102)のいずれかをユーザに選択させるための画面である。
S1003において、CPU114は、選択画面1100を介して、キャンセルボタン1104が押下されたか否かを判定する。CPU114は、押下された(即ち、YES)と判定した場合、図10に係る一連の処理を終了する。一方、CPU114は、NOと判定した場合、S1004に処理を進める。
S1004において、CPU114は、選択画面1100を介して、OKボタン1103が押下されたか否かを判定する。なお、選択画面1100を介して、スキャナを用いた自動調整(1101)、又は手動調整(1102)のいずれも選択されていない場合、OKボタン1103はグレイアウトされる。このため、選択画面1100を介して、スキャナを用いた自動調整(1101)、又は手動調整(1102)のいずれかが選択されない限り、ユーザは、OKボタン1103を押下することができない。
S1005において、CPU114は、選択画面1100を介して選択された印刷位置の調整方法が、スキャナを用いた自動調整(1101)であるか、又は手動調整(1102)であるかを判定する。CPU114は、スキャナを用いた自動調整(1101)であると判定した場合、S1006に処理を進める。一方、CPU114は、手動調整(1102)であると判定した場合、S1007に処理を進める。
S1006において、CPU114は、S1001で選択されたシートに調整用チャート601を印刷するよう画像形成部151に指示する。この時、調整用チャート601の画像データは、RAM113又はHDD115から読み出されて、プリンタエンジン150に転送される。印刷指示を受け付けた画像形成部151は、給送部140から給送された当該選択シートに調整用チャート601を印刷する。なお、調整用チャート601が印刷されたシートは、排出トレイ247に排出される。
また、S1006において、CPU114は、S1001で選択されたシートのサイズ(副走査方向のシート長(412)、及び主走査方向のシート長(413))を、図4のシート管理テーブル400から取得する。そして、CPU114は、S1001で選択されたシートのサイズを、調整用チャート601のサイズとしてRAM113に記憶する。なお、RAM113に記憶された調整用チャート601のサイズは、後述する図15のS1502で、CPU114によって取得される。
S1006の処理の後、S1200に処理を進める。
S1200において、CPU114は、印刷位置を自動調整するための一連の処理を実行して、S1011に処理を進める。S1200の処理の詳細については、図12で後述する。
S1007において、CPU114は、S1001で選択されたシートに調整用チャート601を印刷するよう画像形成部151に指示する。この時、調整用チャート601の画像データは、RAM113又はHDD115から読み出されて、プリンタエンジン150に転送される。印刷指示を受け付けた画像形成部151は、給送部140から給送された当該選択シートに調整用チャート601を印刷する。なお、調整用チャート601が印刷されたシートは、排出トレイ247に排出される。S1007の処理の後、S1008に処理を進める。
S1008において、CPU114は、図5(B)で示した編集画面510を介して、手動で測定された(a)〜(r)の長さ(実測値)の入力をユーザから受け付けて、S1009に処理を進める。
S1009において、CPU114は、S1008で入力された(a)〜(j)の長さに基づいて、オモテ面の印刷位置のずれ量(712)を算出して、S1010に処理を進める。なお、オモテ面の印刷位置のずれ量(712)は、図7で前述した数式を用いて算出される。
S1010において、CPU114は、S1009で入力された(k)〜(r)の長さに基づいて、裏面の印刷位置のずれ量(712)を算出して、S1011に処理を進める。なお、裏面の印刷位置のずれ量(712)は、図7で前述した数式を用いて算出される。
S1011において、CPU114は、編集画面500で選択されたシートに対する印刷位置のずれ量(712)として、シート管理テーブル400に登録する。例えば、S1011で、S1001で選択されたシートに対するオモテ面の印刷位置のずれ量(420)、及び裏面の印刷位置のずれ量(421)を表す情報として、例えば、リード位置、サイド位置、主走査倍率、副走査倍率等が登録される。そして、S1011の処理の後、図10に係る一連の処理を終了する。
以上が、印刷位置の調整を実行する一連の処理(図10)の詳細である。
続いて、印刷位置を自動調整するための一連の処理(S1200)を、図12に示すフローチャートを用いて説明する。この処理は、コントローラ部110のCPU114が、ROM112又はHDD115から読み出してRAM113に展開された制御プログラムを実行することで行われる。
S1201において、CPU114は、図13(A)に示す第1の指定画面1300を操作部120の表示部(不図示)に表示して、S1202に処理を進める。なお、第1の指定画面1300は、調整用チャート601のオモテ面の画像を読み取るために、原稿台ガラス202上に調整用チャート601、及びバッキングシート670を載置するようユーザに促すための画面である。
S1202において、CPU114は、第1の指定画面1300を介して、キャンセルボタン1302が押下されたか否かを判定する。CPU114は、押下された(即ち、YES)と判定した場合、図12に係る一連の処理(S1200)を終了し、且つ、図10に係る一連の処理を終了する。一方、CPU114は、NOと判定した場合、S1203に処理を進める。
S1203において、CPU114は、第1の指定画面1300を介して、開始ボタン1301が押下されたか否かを判定する。CPU114は、押下された(即ち、YES)と判定した場合、S1204に処理を進める。一方、CPU114は、NOと判定した場合、S1202に処理を戻す。
S1204において、CPU114は、図14に示す選択画面1400を操作部120の表示部(不図示)に表示する。なお、選択画面1400は、原稿台ガラス202の上に載置したバッキングシート670のサイズをユーザに選択させるための画面である。なお、選択画面1400を介して、バッキングシート670のサイズ(1401)が選択されていない場合、OKボタン1402はグレイアウトされる。このため、バッキングシート670のサイズ(1401)が選択されない限り、ユーザはOKボタン1402を押下することができない。CPU114は、押下された(即ち、YES)と判定した場合、選択されたバッキングシート670のサイズ(1401)をRAM113に記憶して、S1500に処理を進める。一方、CPU114は、押下されたと判定するまで、S1205の処理を繰り返す。
ここで、S1500の詳細について説明する。画像データの解析を開始する位置を決定するための一連の処理(S1500)を、図15に示すフローチャートを用いて説明する。この処理は、コントローラ部110のCPU114が、ROM112又はHDD115から読み出してRAM113に展開された制御プログラムを実行することで行われる。
S1501において、CPU114は、RAM113に記憶されたバッキングシート670のサイズを読み出すことにより、バッキングシート670のサイズを取得して、S1502に処理を進める。なお、S1501で取得されるバッキングシート670のサイズの情報は、選択画面1400を介してユーザによって選択されたサイズのことである。
もしくは、S1501において、CPU114は、図3(B)で前述した反射型センサ220、221によって、バッキングシート670のサイズの情報を取得してもよい。
S1502において、CPU114は、RAM113に記憶された調整用チャート601のサイズを読み出すことにより、調整用チャート601のサイズを取得して、S1503に処理を進める。なお、S1502において、CPU114は、操作部120の表示部(不図示)に表示される入力画面(不図示)を介してユーザによって入力されたサイズを、調整用チャート601のサイズとして取得してもよい。
S1503において、CPU114は、RAM113又はHDD115に格納された図16に示す位置テーブル1600を参照して、S1504に処理を進める。
S1504において、CPU114は、S1501で取得されたバッキングシート670のサイズ、及び、S1502で取得された調整用チャート601のサイズに基づいて、画像データ800の解析を開始する位置情報を取得する。
図6(C)で前述したように、原稿台ガラス202上に載置される調整用チャート601とバッキングシート670との位置関係が決まっている。具体的には、ユーザは、圧板40を開けて、原稿台ガラス202上にチャートを載置する。この時、チャートは、読み取らせたい面を下にして、原稿台ガラス202上に載置される。続いて、ユーザは、CPU114による画像データの解析で調整用チャート601の端が検出されやすくするために、バッキングシート670を調整用チャート601の上に載置する。この時、ユーザは、原稿台ガラス202上の基準位置(左上)にバッキングシート670のマーク650が合うように、バッキングシート670を調整用チャート601の上に載置する。また、調整用チャート601に基準位置のマークが付されている場合、ユーザは、図6(C)に示すように、基準位置を示すマークにバッキングシート670のマーク660が合うように、調整用チャート601を原稿台ガラス202上に載置する。このため、位置テーブル1600で示したように、バッキングシート670のサイズ、及び調整用チャート601のサイズに基づいて、画像データ800の解析を開始する位置が定められる。
例えば、バッキングシート670のサイズ(1601)が「A3」で、且つ、調整用チャート601のサイズ(1602)が「A4」である場合、画像データ800の解析を開始すべき位置の座標(X,Y)は、(X,Y)=(50,183)である。また、例えば、バッキングシート670のサイズ(1601)が「11×17」で、且つ、調整用チャート601のサイズ(1602)が「A4」である場合、画像データ800の解析を開始すべき位置の座標(X,Y)は、(X,Y)=(50,165)である。このように、調整用チャート601のサイズ(1602)が同一であっても、図17で例示するように、バッキングシート670のサイズ(1601)によって、画像データ800の解析を開始すべき位置は異なる。
図17の例では、バッキングシート670のサイズ(1601)が「A3」である場合、「11×17」である時と比較して、画像データ800の解析開始位置の座標が、(X,Y)=(50,165)から、(X,Y)=(50,183)に変更される。このように、画像データ800の解析開始位置(1603)のY座標が「165」から「183」となるため、CPU114による画像データ800の解析処理を所定の範囲だけ省略することができる。したがって、調整用チャート902の端910や、計測用マーク903の端912を検出するために検索すべき画像データ800の画素数を減らすことができるため、印刷位置のずれを計測するための処理にかかる時間を短縮することができる。
S1505において、CPU114は、S1504で取得された解析開始位置(1603)の情報をRAM113又はHDD115に保存する。S1505の処理の後、図15に係る一連の処理(S1500)を終了し、図12のS1206に処理を進める。
S1206において、CPU114は、調整用チャート601をスキャンするようスキャナ部130に指示して、S1207に処理を進める。
S1207において、CPU114は、調整用チャート601のスキャンによって画像データ800を生成して、S1208に処理を進める。
S1208において、CPU114は、RAM113又はHDD115に保存された解析開始位置(1603)の情報を読み出す。そして、CPU114は、前述したS1300で決定された解析開始位置を起点として、S1207で生成された画像データ800の解析を開始する。なお、画像データ800の解析処理は、図9(A)及び図9(B)で前述した方法(例えば、画像データ800の端から主走査方向と副走査方向の濃度変化を画素単位で計測する方法)によって実行される。S1208の処理の後、S1209に処理を進める。
S1209において、CPU114は、S1207で生成された画像データ800に基づいて、調整用チャート902の端910、及び計測用マーク903の端912の検出処理を実行して、S1210に処理を進める。
S1210において、CPU114は、S1209による検出処理の結果、調整用チャート902の端910、及び計測用マーク903の端912の検出に成功したか否かを判定する。CPU114は、検出に成功した(即ち、YES)と判定した場合、S1211に処理を進める。一方、CPU114は、NOと判定した場合、S1220に処理を進める。なお、S1210でNOと判定されるのは、例えば、調整用チャート601が印刷されたシートの下地と計測用マーク620との濃度差が小さいために、計測用マーク620の端の検出が正しく行えない場合である。
S1211において、CPU114は、S1206でスキャンされた調整用チャート601の面の情報(即ち、オモテ面、裏面に係る情報)を取得する。なお、スキャンされた調整用チャート601の面の情報は、調整用チャート601の表裏を識別するための画像(630、640)に基づく画像データを解析することで判断できる。もしくは、CPU114は、操作部120の表示部(不図示)に表示される入力画面(不図示)からユーザが入力した情報を、スキャンされた調整用チャート601の面の情報として取得してもよい。S1211の処理の後、S1212に処理を進める。
S1212において、CPU114は、前述したS1211で取得された面の情報に基づいて、S1206でスキャンされた面が調整用チャート902のオモテ面であるか否かを判定する。CPU114は、オモテ面である(即ち、YES)と判定した場合、S1213に処理を進める。一方、CPU114は、NOと判定した場合、S1218に処理を進める。
S1213において、CPU114は、前述したS1209の検出処理によって検出された調整用チャート902の端910、及び、計測用マーク903の端912から、図6に示した(a)〜(j)の長さを算出して、S1214に処理を進める。
S1214において、CPU114は、S1213で算出された(a)〜(j)の長さに基づいて、オモテ面の印刷位置のずれ量(712)を算出して、S1215に処理を進める。
S1215において、図13(B)に示す第2の指示画面1350を操作部120の表示部(不図示)に表示して、S1216に処理を進める。なお、第2の指示画面1350は、調整用チャート601の裏面の画像を読み取るために、原稿台ガラス202上に調整用チャート601、及びバッキングシート670を載置するようユーザに促すための画面である。
S1216において、CPU114は、第2の指示画面1350を介して、キャンセルボタン1352が押下されたか否かを判定する。CPU114は、押下された(即ち、YES)と判定した場合、図12に係る一連の処理(S1200)を終了し、且つ、図10に係る一連の処理を終了する。一方、S1216において、CPU114は、NOと判定した場合、S1217に処理を進める。
S1217において、CPU114は、第2の指示画面1350を介して、開始ボタン1351が押下されたか否かを判定する。CPU114は、押下された(即ち、YES)と判定した場合、S1206に処理を戻す。一方、CPU114は、NOと判定した場合、S1216に処理を戻す。
ここで、S1218の処理に説明を戻す。
S1218において、CPU114は、前述したS1209の検出処理によって検出された調整用チャート902の端910、及び、計測用マーク903の端912から、図6に示した(k)〜(r)の長さを算出して、S1219に処理を進める。
S1219において、CPU114は、S1218で算出された(k)〜(r)の長さに基づいて、裏面の印刷位置のずれ量(712)を算出する。なお、印刷位置のずれ量(712)は、図7で前述した数式を用いて算出される。S1219の処理の後、図12に係る一連の処理(S1200)を終了し、前述した図10のS1011に処理を進める。即ち、図10のS1011において、CPU114は、S1214で算出されたオモテ面の印刷位置のずれ量(712)、及びS1219で算出された裏面の印刷位置のずれ量(712)を、シート管理テーブル400に登録する。
ここで、S1220の処理に説明を戻す。
S1220において、CPU114は、図18に示すエラー画面1800を操作部120の表示部(不図示)に表示して、S1221に処理を進める。なお、エラー画面1800は、調整用チャート601の画像データ800の解析に失敗したために、印刷位置の調整が実行されなかったことをユーザに通知するための画面である。
S1221において、CPU114は、エラー画面1800を介して、戻るボタン1801が押下されたか否かを判定する。CPU114は、押下された(即ち、YES)と判定した場合、図12に係る一連の処理(S1200)を終了し、且つ、前述した図10に係る一連の処理を終了する。一方、CPU114は、押下されたと判定するまで、S1211の処理を繰り返す。
以上が、印刷位置を自動調整するための一連の処理(S1200:図12)の詳細である。
なお、前述した図16の位置テーブル1600には、画像データの解析を開始させる位置の情報が記憶されている場合について説明したが、これに限られない。
位置テーブル1600には、画像データの解析を開始させる位置の情報に加えて、画像データの解析を終了させる位置の情報が更に記憶されていてもよい。この場合、CPU114は、画像データの解析を開始させる位置の情報と、画像データの解析を終了させる位置の情報に基づいて、画像データの解析を開始した後、当該画像データの解析を終了すればよい。
また、位置テーブル1600には、画像データの解析を開始させる位置の情報の代わりに、画像データの解析を終了させる位置の情報が記憶されていてもよい。この場合、CPU114は、画像データの解析を終了させる位置の情報に基づいて、画像データの解析を終了すればよい。
ここで、図10に係る一連の処理が完了した後について説明する。前述した図10のS1011でシート管理テーブル400に登録されたリード位置、サイド位置、主走査倍率、及び副走査倍率に基づいて、プリンタエンジン150は、印刷位置のずれを補正し、シートに画像を印刷する。これによって、印刷位置のずれが補正された状態でシートに画像が印刷されるため、印刷物の見栄えを良くすることができる。
以上説明したように、本発明を適用した第1の実施形態では、CPU114は、印刷位置のずれを計測するためのオブジェクトが印刷されたシートのサイズに対応づけて、画像データ800から計測用マーク903を検出するための位置情報を記憶した。続いて、CPU114は、印刷位置のずれを計測するためのオブジェクト(計測用マーク620)が印刷されたシート(調整用チャート601)のサイズを取得した。そして、CPU114は、調整用チャート601のサイズに対応づけられて記憶された位置情報に基づいて、画像データ800から計測用マーク903を検出した。これによって、印刷位置のずれを計測するためのオブジェクトの位置を検出するために、読み取りサイズ分の画像データの全画素を検索しなくて済み、検索処理にかかる時間が短縮することができる。
[第2の実施形態]
第2の実施形態では、CPU114は、計測用マーク620が印刷されたシート(調整用チャート601)のサイズに対応づけて、調整用チャート601を読み取るための位置情報をRAM113又はHDD115に記憶する。また、CPU114は、調整用チャート601のサイズを取得する。そして、CPU114は、調整用チャート601を読み取るようスキャナ部130に指示する。スキャナ部130は、取得された調整用チャート601のサイズに対応づけられてRAM113又はHDD115に記憶された位置情報に基づいて、読み取り領域の範囲に絞って画像を読み取り、画像データ800を生成する。そして、CPU114は、生成された画像データ800から計測用マーク903を検出する。そして、CPU114は、印刷位置のずれを計測するためのオブジェクト(計測用マーク903)の位置を検出するために、読み取り領域の画像データの画素のみを検索すれば済む。これにより、検索処理にかかる時間を短縮する場合について以降説明する。
第2の実施形態に係る印刷装置100では、印刷位置を自動調整するための一連の処理(S1200)の一部が第1の実施形態(図12で前述した制御例)とは異なる。また、第2の実施形態に係る印刷装置100では、画像データの解析を開始する位置を決定するための一連の処理(S1500)の一部が第1の実施形態(図15で前述した制御例)とは異なる。
そこで、第1の実施形態とは異なる処理を中心に図19〜図22で説明する。
第2の実施形態に係る印刷位置を自動調整するための一連の処理(S1200)を、図19に示すフローチャートを用いて説明する。この処理は、コントローラ部110のCPU114が、ROM112又はHDD115から読み出してRAM113に展開された制御プログラムを実行することで行われる。なお、図12で説明した処理と同一の処理については、同一のステップ番号を付し、詳細な説明は省略する。
S1205において、CPU114は、図14の選択画面1400を介してOKボタン1402が押下された(即ち、YES)と判定した場合、S2000に処理を進める。
S2000において、CPU114は、調整用チャート601の読み取り位置(領域)を決定するための一連の処理を実行して、S1901に処理を進める。なお、S2000の処理の詳細については、図20で後述する。
S1901において、CPU114は、S2000で決定された領域に範囲を絞って、調整用チャート601をスキャンして、S1902に処理を進める。
S1902において、CPU114は、S2000で決定された領域に基づく画像データ800を生成して、S1903に処理を進める。
S1903において、CPU114は、S2000で決定された領域に基づく画像データ800の解析を開始して、S1209に処理を進める。
S1217において、CPU114は、図13(B)の第2の指示画面1350を介して、開始ボタン1351が押下された(即ち、YES)と判定した場合、S1901に処理を戻す。
そして、前述した図10のS1011でシート管理テーブル400に登録されたリード位置、サイド位置、主走査倍率、及び副走査倍率に基づいて、プリンタエンジン150は、印刷位置のずれを補正し、シートに画像を印刷する。
続いて、第2の実施形態に係る印刷装置100において、調整用チャート601の読み取り位置(領域)を決定するための一連の処理(S2000)を、図20に示すフローチャートを用いて説明する。この処理は、コントローラ部110のCPU114が、ROM112又はHDD115から読み出してRAM113に展開された制御プログラムを実行することで行われる。なお、図15で説明した処理と同一の処理については、同一のステップ番号を付し、詳細な説明は省略する。
S1502において、CPU114は、RAM113に記憶された調整用チャート601のサイズを読み出すことにより、調整用チャート601のサイズを取得して、S2001に処理を進める。
S2001において、CPU114は、RAM113又はHDD115に格納された図21に示す位置テーブル2100を参照して、S2002に処理を進める。
S2002において、CPU114は、S1501で取得されたバッキングシート670のサイズ、及び、S1502で取得された調整用チャート601のサイズに基づいて、調整用チャート601の読み取り位置(領域)の情報を取得する。
図6(C)で前述したように、原稿台ガラス202上に載置される調整用チャート601とバッキングシート670との位置関係が決まっている。具体的には、ユーザは、圧板40を開けて、原稿台ガラス202上にチャートを載置する。この時、チャートは、読み取らせたい面を下にして、原稿台ガラス202上に載置される。続いて、ユーザは、CPU114による画像データの解析で調整用チャート601の端が検出されやすくするために、バッキングシート670を調整用チャート601の上に載置する。この時、ユーザは、原稿台ガラス202上の基準位置(左上)にバッキングシート670のマーク650が合うように、バッキングシート670を調整用チャート601の上に載置する。また、調整用チャート601に基準位置のマークが付されている場合、ユーザは、図6(C)に示すように、基準位置を示すマークにバッキングシート670のマーク660が合うように、調整用チャート601を原稿台ガラス202上に載置する。このため、位置テーブル2100で示したように、バッキングシート670のサイズ、及び調整用チャート601のサイズに基づいて、調整用チャート601の読み取り位置(領域)が定められる。
例えば、バッキングシート670のサイズ(2101)が「A3」で、且つ、調整用チャート601のサイズ(2102)が「A4」である場合、調整用チャート601の読み取り位置(領域)の範囲は、(40,173)から(1800,2000)までである。また、例えば、バッキングシート670のサイズ(2101)が「11×17」で、且つ、調整用チャート601のサイズ(2102)が「A4」である場合、読み取り位置(領域)の範囲は、(40,155)から(1800,1982)までである。このように、調整用チャート601のサイズ(2102)が同一であっても、図21で例示するように、バッキングシート670のサイズ(2101)によって、調整用チャート601の読み取り位置(領域)の範囲は異なる。
なお、調整用チャート601の全領域を読み取る場合と比較して、調整用チャート601が読み取られる領域が絞られる(S1901)。即ち、調整用チャート601の全領域を読み取って生成される画像データ800の総画素数と比較して、調整用チャート601の一部の領域を読み取って生成される画像データ800の総画素数は少ない(S1902)。このため、調整用チャート902の端910や、計測用マーク903の端912を検出するために検索すべき画像データ800の画素数を減らすことができる(S1903、S1209)。ゆえに、印刷位置のずれを計測するための処理にかかる時間を短縮することができる。
第2の実施形態に係る調整用チャート601の画像の読み取り動作(S1901、及びS1902)について、図22の模式図を用いて説明する。
まず、原稿台ガラス202の下面の左端から右端に向かって露光部(不図示)を、S2000で決定された調整用チャート601の読み取り位置まで移動させて副走査を行う(図22の2203は、移動区間を示す)。原稿台ガラス202に接している面が露光部(不図示)によって露光されて、S2000で決定された調整用チャート601の読み取り位置(領域)の画像が主走査方向、及び、副走査方向に対して読み取られる(図22の2201は、読み取り領域を示す)。その結果得られる調整用チャート601からの反射光が複数のミラーを介してミラー205及び206に伝達される。そして、伝達された反射光はレンズ207を通過し、集光されて、CCDセンサユニット210によって電気信号に変換される。このとき、CCDセンサユニット210から出力される画像データは、前述した所定の処理が施された後、コントローラ部110へ転送される。
以上説明したように、本発明を適用した第2の実施形態では、CPU114は、印刷位置のずれを計測するためのオブジェクトが印刷されたシートのサイズに対応づけて、調整用チャート601を読み取るための位置情報を記憶した。続いて、CPU114は、印刷位置のずれを計測するためのオブジェクト(計測用マーク620)が印刷されたシート(調整用チャート601)のサイズを取得した。そして、CPU114は、調整用チャート601のサイズに対応づけられて記憶された位置情報に基づいて、読み取り領域の範囲に絞って画像を読み取り、画像データ800を生成した。これによって、CPU114は、印刷位置のずれを計測するためのオブジェクトの位置を検出するために、読み取り領域の画像データの画素のみを検索すれば済むため、検索処理にかかる時間を短縮することができる。
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づき種々の変形(各実施形態の有機的な組合せを含む)が可能であり、それらを本発明の範囲から除外するものではない。
例えば、バッキングシート670には、図23(A)に示すようなバッキングシート670のサイズ情報を表すテキストデータ2301を含んだマークが更に印刷されていてもよい。この場合、CPU114は、前述した図12のS1208の解析処理によって、テキストデータ2301を解析し、バッキングシート670のサイズを取得してもよい。この場合、前述した図12のS1204、及びS1205を省略してもよい。即ち、図14の選択画面1400を操作部120の表示部(不図示)に表示しなくてもよい。
また、例えば、バッキングシート670には、図23(B)に示すようなバッキングシート670のサイズ情報を表すバーコード2302が更に印刷されていてもよい。この場合、CPU114は、前述した図12のS1208の解析処理によって、バーコード2302を解析し、バッキングシート670のサイズを取得してもよい。この場合、前述した図12のS1204、及びS1205を省略してもよい。即ち、図14の選択画面1400を操作部120の表示部(不図示)に表示しなくてもよい。
また、例えば、バッキングシート670には、図23(C)に示すようなバッキングシート670のサイズ情報を表す2次元バーコード2303が更に印刷されていてもよい。この場合、CPU114は、前述した図12のS1208の解析処理によって、2次元バーコード2303を解析し、バッキングシート670のサイズを取得してもよい。この場合、前述した図12のS1204、及びS1205を省略してもよい。即ち、図14の選択画面1400を操作部120の表示部(不図示)に表示しなくてもよい。
また、例えば、本実施形態では、印刷装置100のコントローラ部110のCPU114が上記各種制御の主体となっていたが、これに限らない。印刷装置100と別筐体の外付けコントローラ等の印刷制御装置によって、上記各種制御の一部又は全部を実行可能に構成しても良い。
また、本発明を適用した実施形態を、プリンタエンジン150を持つ印刷装置100を用いて説明したが、これに限らない。プリンタエンジン150を持たない画像処理装置においても、本発明を適用した実施形態を同様に説明できる。
また、本発明を適用した実施形態を、複数色トナーを扱う画像形成部151を持つ印刷装置100を用いて説明したが、これに限られない。単色のトナーを扱う画像形成部151を持つモノクロ印刷装置であっても、本発明を適用した実施形態を同様に説明できる。
(その他の実施形態)
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
100 印刷装置
113 RAM
114 CPU
115 HDD
130 スキャナ部
601 調整用チャート
800 画像データ
903 マーク
1600 位置テーブル

Claims (12)

  1. 印刷位置のずれを計測するためのオブジェクトが印刷されたシートのサイズに対応づけて、当該オブジェクトを検出するための位置情報を記憶する記憶手段と、
    前記オブジェクトが印刷されたシートを読み取る読み取り手段と、
    前記読み取り手段によって読み取られるシートのサイズを取得する取得手段と、
    前記読み取り手段によって読み取られるシートの画像データを生成する生成手段と、
    前記取得手段によって取得されたシートのサイズに対応づけられて前記記憶手段に記憶された前記位置情報に基づいて、前記生成手段によって生成された画像データから前記オブジェクトを検出する検出手段と、
    を有することを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記生成手段によって生成された画像データを解析する解析手段を更に有し、
    前記検出手段は、前記取得手段によって取得されたシートのサイズに対応づけられて前記記憶手段に記憶された前記位置情報に基づいて、前記解析手段が前記生成手段によって生成された画像データの解析を開始したことに従って、前記生成手段によって生成された画像データから前記オブジェクトを検出する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記記憶手段は、前記オブジェクトが印刷されたシートのサイズに対応づけて、前記オブジェクトが印刷されたシートを読み取るための位置情報を記憶し、
    前記読み取り手段は、前記取得手段によって取得されたシートのサイズに対応づけられて前記記憶手段に記憶された前記位置情報に基づいて、前記オブジェクトが印刷されたシートを読み取る
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像処理装置。
  4. 前記読み取り手段は、シートを搬送させずに当該シートの画像を読み取る
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  5. 印刷位置のずれを計測するためのオブジェクトが印刷されたシートのサイズに対応づけて、前記オブジェクトが印刷されたシートを読み取るための位置情報を記憶する記憶手段と、
    前記オブジェクトが印刷されたシートのサイズを取得する取得手段と、
    前記取得手段によって取得されたシートのサイズに対応づけられて前記記憶手段に記憶された前記位置情報に基づいて、前記オブジェクトが印刷されたシートを読み取る読み取り手段と、
    前記読み取り手段によって読み取られるシートの画像データを生成する生成手段と、
    前記生成手段によって生成された画像データから前記オブジェクトを検出する検出手段と、
    を有することを特徴とする画像処理装置。
  6. シートに画像を印刷する印刷手段と、
    前記印刷手段によってシートに画像が印刷される位置のずれを計測するためのオブジェクトが印刷されたシートのサイズに対応づけて、当該オブジェクトを検出するための位置情報を記憶する記憶手段と、
    前記オブジェクトが印刷されたシートを読み取る読み取り手段と、
    前記読み取り手段によって読み取られるシートのサイズを取得する取得手段と、
    前記読み取り手段によって読み取られるシートの画像データを生成する生成手段と、
    前記取得手段によって取得されたシートのサイズに対応づけられて前記記憶手段に記憶された前記位置情報に基づいて、前記生成手段によって生成された画像データから前記オブジェクトを検出する検出手段と、
    前記検出手段によって検出された前記オブジェクトの位置に基づいて、前記印刷手段によってシートに画像が印刷される位置のずれを補正する補正手段と、
    を有することを特徴とする印刷装置。
  7. シートを読み取る読み取り手段と、前記読み取り手段によって読み取られるシートの画像データを生成する生成手段と、を有する画像処理装置の制御方法であって、
    印刷位置のずれを計測するためのオブジェクトが印刷されたシートのサイズに対応づけて、当該オブジェクトを検出するための位置情報を記憶する記憶工程と、
    前記読み取り手段によって読み取られた前記オブジェクトが印刷されたシートのサイズを取得する取得工程と、
    前記取得工程で取得されたシートのサイズに対応づけられて前記記憶工程に記憶された前記位置情報に基づいて、前記生成手段によって生成された前記オブジェクトが印刷されたシートの画像データから前記オブジェクトを検出する検出工程と、
    を有することを特徴とする画像処理装置の制御方法。
  8. シートを読み取る読み取り手段と、前記読み取り手段によって読み取られるシートの画像データを生成する生成手段と、シートに画像を印刷する印刷手段と、を有する印刷装置の制御方法であって、
    前記印刷手段によってシートに画像が印刷される位置のずれを計測するためのオブジェクトが印刷されたシートのサイズに対応づけて、当該オブジェクトを検出するための位置情報を記憶する記憶工程と、
    前記読み取り手段によって読み取られた前記オブジェクトが印刷されたシートのサイズを取得する取得工程と、
    前記取得工程で取得されたシートのサイズに対応づけられて前記記憶工程に記憶された前記位置情報に基づいて、前記生成手段によって生成された前記オブジェクトが印刷されたシートの画像データから前記オブジェクトを検出する検出工程と、
    前記検出工程で検出された前記オブジェクトの位置に基づいて、前記印刷手段によってシートに画像が印刷される位置のずれを補正する補正工程と、
    を有することを特徴とする印刷装置の制御方法。
  9. 請求項7に記載の画像処理装置の制御方法を、コンピュータに実行させるためのプログラム。
  10. 請求項8に記載の印刷装置の制御方法を、コンピュータに実行させるためのプログラム。
  11. 請求項9に記載のプログラムを格納した、コンピュータで読み取り可能な記憶媒体。
  12. 請求項10に記載のプログラムを格納した、コンピュータで読み取り可能な記憶媒体。
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