JP2006343006A - 加熱調理器 - Google Patents

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雅之 ▲高▼桑
Masayuki Takakuwa
Takayumi Fukuda
高弓 福田
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Abstract

【課題】鍋物調理を行うときに初期調理完了タイミングの加減を使用者が行え、調理の完了した調理物を食するときの保温も簡略化できる加熱調理器を提供することを目的する。
【解決手段】調理物を入れる鍋1と、鍋を加熱する加熱手段3と、鍋の温度を測定する温度測定手段4と、使用者が操作し火力固定制御の加熱モードを開始する加熱キー7と、使用者が操作する鍋保温キー9と、加熱手段を制御する制御部5とを備え、制御部5は、加熱モード時に鍋保温キー9を操作すると温度測定手段4で測定した鍋1の温度が鍋保温キー9の操作時の温度T0よりも温度差dT1だけ低い調節温度T1を保つように加熱手段3を制御する鍋保温モードに移行するものである。これによって、鍋物調理の調理完了タイミングの加減を使用者の好みや調理物の状態に応じて使用者の判断により行うことができ、調理物を食するときの保温も簡略化することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、卓上での鍋物調理用などとして用いる加熱調理器に関するものである。
従来、この種の加熱調理器は、例えば、鍋などの被加熱物を載置するトッププレートの下部に加熱手段と、前記トッププレートに接するように前記被加熱物を加熱制御する温度測定手段を備え、鍋の種類や調理メニュー毎に専用のキーを設けて調理開始時に該当のキーを操作すると所定の制御シーケンスにて加熱制御を行うものがあった(例えば、特許文献1参照)。
これは、図3に示すように、被加熱物としての調理物を入れる鍋21をトッププレート22に載置し、加熱手段23により鍋21をトッププレート22越しに加熱する。温度測定手段24は鍋21の底面の温度をトッププレート22越しに測定し、制御部25は、温度測定手段24で測定した温度に応じて加熱手段23を制御する。使用者は鍋物調理を行うときには、鍋物キー26を操作して加熱調理器へ鍋物調理開始指示を制御部25へ伝え、制御部25は予め制御部25に入力しておいた温度を330℃前後としこの温度異常にて加熱手段23を自動停止するよう構成し、保温調理を行うときには保温キー27を操作して加熱調理器へ保温調理開始指示を制御部25へ伝え、制御部25は予め制御部に入力しておいた温度を80℃前後とし設定温度以上にて加熱手段のパワーをOFFし設定温度未満にて自動的にパワーONする制御を行うようにしている。
特開平11−101445号公報
しかしながら、前記従来の構成では、自動調理が行えるが、鍋物を家庭の卓上で行うときには具材や好みによる初期調理完了のタイミングの加減を使用者が行えないという課題があった。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、鍋物調理を卓上にて行うときに初期調理完了のタイミングの加減を使用者が行え、調理の完了した調理物を食するときの保温も簡略化できる加熱調理器を提供することを目的する。
前記従来の課題を解決するために、本発明の加熱調理器は、調理物を入れる鍋と、鍋を加熱する加熱手段と、鍋の温度を測定する温度測定手段と、使用者が操作し火力固定制御の加熱モードを開始する加熱キーと、使用者が操作する鍋保温キーと、加熱手段を制御する制御部とを備え、前記制御部は、加熱モード時に鍋保温キーを操作すると温度測定手段で測定した鍋の温度が鍋保温キーの操作時の温度T0よりも温度差dT1だけ低い調節温度T1を保つように加熱手段を制御する鍋保温モードに移行するようにしたものである。
これによって、鍋保温キーの操作により、鍋物調理の調理完了タイミングの加減を使用者の好みや調理物の状態に応じて使用者の判断により行うことができ、調理物を食するときの保温も簡略化することができる。鍋保温キーの操作により、鍋物調理の調理完了タイミングの加減を使用者が行うことができ、調理物を食するときの保温も簡略化することができる。
本発明の加熱調理器は、鍋物調理の調理完了タイミングの加減を使用者が行うことができ、調理物を食するときの保温も簡略化することができる。
第1の発明は、調理物を入れる鍋と、鍋を加熱する加熱手段と、鍋の温度を測定する温度測定手段と、使用者が操作し火力固定制御の加熱モードを開始する加熱キーと、使用者が操作する鍋保温キーと、加熱手段を制御する制御部とを備え、前記制御部は、加熱モード時に鍋保温キーを操作すると温度測定手段で測定した鍋の温度が鍋保温キーの操作時の温度T0よりも温度差dT1だけ低い調節温度T1を保つように加熱手段を制御する鍋保温モードに移行するようにした加熱調理器とすることにより、鍋保温キーの操作により、鍋物調理の調理完了タイミングの加減を使用者の好みや調理物の状態に応じて使用者の判断により行うことができ、調理物を食するときの保温も簡略化することができる。
第2の発明は、特に、第1の発明において、制御部は、鍋保温キーの操作より所定時間前からの温度測定手段で測定した温度の変化量に応じて温度差dT1を決定するようにしたことにより、温度測定手段の温度検知速度が実際の鍋底温度の変化に対して遅れる分の誤差を補償することができ、より精度の高い鍋保温機能を備えた加熱調理器を実現することができる。
第3の発明は、特に、第1または第2の発明において、調節温度T1を所定温度差dT2だけ上昇するアップキーと、調節温度T1を所定温度差dT3だけ下降するダウンキーとを備えたことにより、制御部が自動的に設定した調節温度T1が使用者の好みや調理物の状態に適切ではないと使用者が判断したときには自由に調節温度T1を調整でき、使用者にとって簡単でより自由度の高い加熱調理器を実現することができる。
第4の発明は、特に、第1〜第3のいずれか1つの発明において、制御部は、鍋保温モード時に鍋保温キーを操作すると、加熱モードの最大火力設定に移行するようにしたことにより、鍋物の食事中などに追加の具材を投入して再度加熱調理を行いたいときには簡単に加熱モードの最大火力に移行でき、鍋物時の操作がより簡易化した加熱調理器を実現することができる。
第5の発明は、特に、第1〜第3のいずれか1つの発明において、制御部は、鍋保温モード時に鍋保温キーを操作すると、前回鍋保温キーを操作する以前の加熱モード時に設定していた火力設定の加熱モードに移行するようにしたことにより、鍋物の食事中などに追加の具材を投入して再度加熱調理を行いたいときには簡単に加熱モードの前回の火力に移行でき、使用者が加熱調理時の調理物による最適火力で調理したときの火力が維持でき、鍋物時の操作がより簡易化した加熱調理器を実現することができる。
第6の発明は、特に、第1〜第3のいずれか1つの発明において、制御部は、鍋保温モード時に鍋保温キーを操作すると鍋保温モード中の平均火力に近い火力設定の加熱モードに移行するようにしたことにより、鍋物の食事中などに追加の具材を投入して再度加熱調理を行う場合などに加熱モードに移行したときの火力は、鍋保温中の平均火力に近い火力で移行できるため、急激な火力の変化が発生せず使用者が直感的に火力の調節をすることができ、鍋保温モードから再度加熱モードへ移行時の操作をより分かりやすくした加熱調理器を実現することができる。
第7の発明は、特に、第4〜第6のいずれか1つの発明において、鍋保温モード時に鍋保温キーの代わりに加熱キーの操作によりモード移行するようにしたことにより、操作部の意匠によっては、鍋保温モードから再度加熱モードに移行する操作を鍋保温キーではなく、加熱キーで行った方が分かりやすい場合には、より分かりやすい方法により実現することができる。
第8の発明は、特に、第4〜第7のいずれか1つの発明において、鍋保温から加熱モードに移行するときの火力を選択するモード選択キーを備え、制御部は鍋保温モード時に鍋保温キーや加熱キーの操作により移行する加熱モードの火力設定をモード選択キーの入力により、最大火力設定と前回鍋保温キーを操作する以前の加熱モード時に設定していた火力設定と鍋保温モード中の平均火力に近い火力設定のいずれか2つ以上の火力設定を選択できるようにしたことにより、使用者の好みや調理物の状態により最適な動作を選択でき、鍋物時の操作がより簡易化した加熱調理器を実現することができる。
第9の発明は、特に、第4〜第8のいずれか1つの発明において、調節温度T1を所定温度差dT2だけ上昇するアップキーと、調節温度T1を所定温度差dT3だけ下降するダウンキーと、鍋保温モードの設定温度を記憶する設定温度記憶手段とを備え、制御部はアップキーまたはダウンキーの操作をすると設定変更した調節温度T1を設定温度記憶手段に記憶し、鍋保温キーまたは加熱キーの操作により加熱モードに移行したあと再度鍋保温キーを操作したときには設定温度記憶手段で記憶している温度を調節温度T1に設定するようにしたことにより、使用者が一度調節した鍋保温時の調節温度を再度鍋保温モードに移行するときに利用でき、最適温度を一度調節すると次回以降の具材の投入後の調理完了時には最適な調節温度にでき、鍋物時の操作がより簡易化した加熱調理器を実現することができる。
第10の発明は、特に、第4〜第9のいずれか1つの発明において、調節温度T1を所定温度差dT2だけ上昇するアップキーと、調節温度T1を所定温度差dT3だけ下降するダウンキーと、鍋保温モードの設定温度を記憶する設定温度記憶手段とを備え、制御部は鍋保温モード中に鍋保温キーかまたは加熱キーの操作により加熱モードに移行する時点から所定時間前までの間にアップキーかまたはダウンキーの操作が無かったときには鍋保温キーまたは加熱キーの操作時点の温度測定手段で測定した温度を設定温度記憶手段に記憶し、再度鍋保温キーを操作したときには設定温度記憶手段で記憶している温度を調節温度T1に設定するようにしたことにより、使用者が一度調節した鍋保温時の調節温度が加熱モードに移行する操作以前の一定期間調整操作がされていないときには、その時点の調節温度が使用者が最適と考えている調節温度であると推定でき、次回以降の具材の投入後の調理完了時には前回と同じ最適な調節温度にでき、鍋物時の操作がより簡易化した加熱調理器を実現することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態)
図1、図2は、本発明の実施の形態における加熱調理器を示すものである。
図1に示すように、本実施の形態における加熱調理器は、調理物を入れる鍋1と、鍋1を載置した耐熱ガラスなどで構成したトッププレート2と、鍋1をトッププレート2越しに加熱するランプヒータ、電磁誘導加熱コイルなどの加熱手段3と、鍋1の底面の温度をトッププレート2越しに測定する温度センサーなどにより構成する温度測定手段4と、加熱手段3を制御するマイコンなどで構成する制御部5と、使用者が操作する操作部6とを備えている。操作部6は、使用者が操作し火力固定制御の加熱モードを開始する加熱キー7、切キー8、鍋保温キー9、アップキー10、ダウンキー11、モード選択キー12などにより構成する。また、設定温度記憶手段13は、制御部5の指示により温度測定手段4の温度情報を記憶する。
そして、制御部5は、加熱モード時に鍋保温キー9を操作すると温度測定手段4で測定した鍋1の温度が鍋保温キー9の操作時の温度T0よりも温度差dT1だけ低い調節温度T1を保つように加熱手段8を制御する鍋保温モードに移行するようにしたものである。この状態は、図2に、鍋物調理時の温度測定手段4の温度変化として示している。
以上のように構成された加熱調理器について、以下その動作、作用を説明する。
まず、調理物を入れた鍋1をトッププレート2の所定の位置に載置し、操作部6の加熱キー7により調理開始の指示をすると、図2に示すように、最大火力設定にて固定火力制御を行う加熱モードとなり、制御部5は加熱手段3を所定の火力となるように通電してトッププレート2越しに鍋1を加熱する。温度測定手段4は1秒ごとに鍋1の鍋底温度をトッププレート2越しに測定して制御部5へ伝え、制御部5は過去20秒間の温度データを記憶し、過去21秒以上前の温度データを廃棄する。鍋1の温度が上昇して鍋1内の調理物を調理しながら使用者は時折調理物の状態を確認して、食べられる状態になったと判断すると鍋保温キー9を操作し、鍋保温モードへ移行する。
鍋保温モードでは、使用者は調理完了した調理物を鍋1から取り出しながら食することを想定しているが、その間、鍋1内の調理物の温度が低くならないように保温する必要がある。そのため、温度測定手段4による鍋1の温度の測定データを使用して鍋1の温度を略一定に保つように制御する。このときの制御方法としては、調節温度T1を決定した後、温度測定手段4で測定した温度が調節温度T1よりも高いときには火力を0Wや400W程度の低火力として鍋1の温度を低下させ、また調節温度T1よりも低いときには火力を1200W程度の高火力として鍋1の温度を上昇させる。なお、調節温度T1と温度測定手段4で測定した温度との温度差によって火力を調整する構成とすれば、よりきめ細かな温度調節制御ができる。
本実施の形態において、制御部5は鍋保温モードに移行したときの20秒前に測定した温度測定手段4の温度データと現在の温度データを比較して、温度差dT1を決定するようにしている。
本実施の形態における鍋保温モード前の温度変化量による温度差dT1対応は(表1)に示すとおりである。
(表1)は鍋保温モードに移行する前の20秒間の温度測定手段4における温度変化量に対応する温度差dT1の例を示しており、例えば、鍋保温モードに移行する20秒前から鍋保温モードに移行する時点までの温度測定手段4で測定した温度の変化量が3degであれば温度差dT1は5degになり、鍋保温時の調節温度T1は鍋保温モード開始時の温度T0から5degだけ低い温度で温度調節する。以上の動作を分かりやすくするために図2に温度測定手段4の温度変化のグラフで表した。
ここで、温度測定手段4で測定している鍋1の温度の変化量によって温度差dT1を決定する意味は、鍋1の鍋底の温度と温度測定手段4が測定する温度には伝熱構成による時間差が存在するため、温度の上昇傾向が大きいときには、実際の鍋底温度よりも温度測定手段4の測定温度が比較的低めに測定され、逆に温度の上昇傾向が少ないときには、実際の鍋底温度と温度測定手段4の測定温度との時間差による測定温度の影響が少ないと考えることができる。このため、鍋1の温度を調理完了時の温度よりも若干低めにて保温しようとすると、温度の上昇傾向から温度測定の時間差による影響を補正して調節温度T1を決定すればよいということにある。なお、(表1)の各温度変化量に対応した温度差dT1の値は鍋1を加熱したときの実測データから決定する。
鍋保温モードに移行する温度T0よりも調節温度T1を低くなるように設定する理由はいくつか有り、1つには調理完了時には調理物が沸騰している状態のことが多く、保温時には沸騰状態よりも若干低い温度が適していることにある。また1つには実際の鍋底温度と比較して、温度測定手段4の検知温度は空隙やトッププレート2の熱抵抗、温度測定手段4自体の放熱や冷却などにより低めになり、また調理物の温度と鍋底温度にも熱抵抗があるため加熱中は調理物に対して加熱されている鍋底温度の方が高くなっている場合が多く、加熱していないときには調理物の温度よりも鍋底温度の方が周囲からの冷却などにより低くなる。そのため、火力が弱いほど調理物の温度に対する温度測定手段4の測定温度が低くなるが、通常、調理完了前には火力が強く、鍋保温モード時には火力は弱くなるので、結果的に鍋保温モードに移行するときの温度T0に対して調節温度T1は低く設定することになる。
この鍋保温モードの動作により、使用者は鍋物料理を食卓などで調理しながら食するときには調理物を鍋1に入れて加熱キー7により固定火力の加熱モードにて鍋1を加熱し、調理が完了したと使用者が判断した時点で煮崩れや煮詰まりを防止しながら調理物を美味しく食するために鍋保温キー9を操作すると、適切な温度で鍋1を保温し続けることができる。
さらに、使用者の好みや調理物の種類によって、保温時の温度を柔軟に変えたいというニーズが存在する。例えば、保温中もことことと弱沸騰していた方が美味しそうに見えるとか、きりたんぽなど煮崩れしやすい具材を保温するときには、あまり沸騰せず少し低めの温度で保温したいなどのニーズに応えるために、操作部6にアップキー10とダウンキー11を設けて、鍋保温モード時にアップキー10を操作すると所定温度差dT2だけ調節温度T1を上昇し、ダウンキー11を操作すると所定温度差dT3だけ調節温度T1を低下するように構成する。これにより、制御部5が自動的に決定した鍋保温モードの調節温度T1をアップキー10またはダウンキー11の操作により自由に微調整することができる。ここで、所定温度差dT2と所定温度差dT3は同じ値でも異なる値でもよく、2degと3degなど自由に個別に設定できる。
使用者が鍋保温モード中に調理物を食し終えると、鍋物の場合は追加の具材を鍋1に投入して再度調理を行う場合が多い。このときに使用者は鍋保温キー9を再度操作するかまたは加熱キー7を操作することで鍋保温モードを終了し、最大火力設定の加熱モードに移行するようにしている。この構成により、再調理する際に、切キー8を操作して再度加熱キー7を操作し火力を調整するという煩わしい操作を一つのキー操作で実現することができる。
また、調理物によっては再調理時にゆっくり加熱したいなど最大火力設定にしたくないような場合もあるので、モード選択キー12を操作部6内に備え、モード選択キー12の操作により鍋保温モード中に鍋保温キー9を再度操作するか、または加熱キー7を操作したときに移行するモードを選択することができる。1つは前記の加熱モードの最大火力設定に移行するものであり、1つは鍋保温モードに移行する前の加熱モードにて設定していた火力設定の加熱モードに移行するものであり、1つは鍋保温モード中の火力を時間平均した平均火力または平均火力に最も近い火力設定の加熱モードに移行するものである。
鍋保温モードに移行する前の加熱モードにて設定していた火力設定の加熱モードに移行する設定は、使用者が前回の調理時に設定していた適切な火力を再調理時に利用するものであり、使用者の好みや調理物の種類などにより使用者が決めている火力に自動的に移行するようにしている。
鍋保温モード中の火力を時間平均した平均火力または平均火力に最も近い火力設定の加熱モードに移行する設定は、鍋保温モード中に鍋保温キー9または加熱キー7を操作したときに急激に高火力になったり一時的に火力が落ちてしまったりしないようにこれまでの鍋保温モードの火力をなるべく維持するようにしたものであり、一時的にも高火力になったり火力を低下させたりしたくないときに使用するとよい。加熱モードに移行後に使用者の意図で火力を調整するものである。
上記いずれの火力選択設定においても、加熱モードでは火力を使用者が自由に操作できるので、希望の火力に設定しなおすことができる。
また、制御部5には温度情報を記憶する設定温度記憶手段13を接続しており、鍋保温モード中にアップキー10やダウンキー11を操作して調節温度T1を変更すると、変更後の調節温度T1が使用者の好みや調理物の状態などに最適な調節温度であると推定することができるので、変更後の調節温度T1を設定温度記憶手段13に記憶させて次回の鍋保温モード時に活用する。つまり、鍋保温モード中にアップキー10またはダウンキー11を操作して変更した調節温度T1を設定温度記憶手段13に記憶させ、その後、使用者が調理済みの調理物を取り出した後に具材の追加をして鍋保温キー9か加熱キー7を操作して加熱モードに移行して調理を行い、調理完了後に鍋保温キー9の操作により再度鍋保温モードに移行したとき、設定温度記憶手段13に記憶した温度を調節温度T1として再設定する。
このとき、鍋保温モード中にアップキー10かダウンキー11を操作するとすぐに設定温度記憶手段13に変更後の調節温度T1を記憶したが、鍋保温モードから再度加熱モードに移行する直前に火力を調節するつもりで誤ってアップキー10やダウンキー11を操作したときには、設定温度記憶手段13に変更後のT1を記憶させたくないという意図より、鍋保温モード中にアップキー10またはダウンキー11を操作してから一定時間、例えば、5分経過すると現在の調節温度設定に使用者が満足していると推定して調節温度T1を設定温度記憶手段13に記憶するように構成すれば前記の誤操作による記憶温度の不要な変化を防ぐことができ、より精度の高い鍋保温機能を提供できる。なお、鍋保温モード中にアップキー10やダウンキー11の操作が無かったときには制御部5が自動で設定した調節温度T1が適した温度であったと推定し、設定温度記憶手段13に記憶させてもよい。
以上のように、本実施の形態においては、加熱モード時に鍋保温キー9を操作すると温度測定手段4で測定した鍋1の温度が鍋保温キー9の操作時の温度T0よりも所定温度差dT1だけ低い調節温度T1を保つように加熱手段3を制御するようにしたことにより、鍋物料理の調理が完了したと使用者が判断した時点で煮崩れや煮詰まりを防止しながら調理物を美味しく食するのに適切な温度で鍋1を保温し続けることができる。
また、鍋保温キー9の操作より所定時間前からの温度測定手段4で測定した温度の変化量に応じて温度差dT1を決定することにより、温度測定手段4の温度検知速度が実際の鍋底温度の変化に対して遅れる分の誤差を補償することができ、より精度の高い鍋保温機能を備えた加熱調理器を実現することができる。
また、調節温度T1を所定温度差dT2だけ上昇するアップキー10と、調節温度T1を所定温度差dT3だけ下降するダウンキー11とを備えることにより、制御部5が自動的に設定した調節温度T1が使用者の好みや調理物の状態に適切ではないと使用者が判断したときには自由に調節温度T1を調整でき、使用者にとって簡単でより自由度の高い加熱調理器を実現することができる。
また、鍋保温モード時に鍋保温キー9を操作すると、加熱モードの最大火力設定に移行するものとすることにより、鍋物の食事中などに追加の具材を投入して再度加熱調理を行いたいときには簡単に加熱モードの最大火力に移行でき、鍋物時の操作がより簡易化した加熱調理器を実現することができる。
また、鍋保温モード時に鍋保温キー9を操作すると、前回鍋保温キー9を操作する以前の加熱モード時に設定していた火力設定の加熱モードに移行するものとすることにより、鍋物の食事中などに追加の具材を投入して再度加熱調理を行いたいときには簡単に加熱モードの前回の火力に移行でき、使用者が加熱調理時の調理物による最適火力で調理したときの火力が維持でき、鍋物時の操作がより簡易化した加熱調理器を実現することができる。
また、鍋保温モード時に鍋保温キー9を操作すると鍋保温モード中の平均火力に近い火力設定の加熱モードに移行するものとすることにより、鍋物の食事中などに追加の具材を投入して再度加熱調理を行う場合などに加熱モードに移行したときの火力は鍋保温中の平均火力に近い火力で移行できるため、急激な火力の変化が発生せず使用者が直感的に火力の調節をすることができ、鍋保温モードから再度加熱モードへ移行時の操作をより分かりやすくした加熱調理器を実現することができる。
また、鍋保温モード時に鍋保温キー9の代わりに加熱キー7の操作によりモード移行することにより、操作部6の意匠によっては鍋保温モードから再度加熱モードに移行する操作を鍋保温キー9ではなく、加熱キー7で行った方が分かりやすい場合には、より分かりやすい方法により鍋保温モードから加熱モードへのモード移行を行うことができる。
また、鍋保温モードから加熱モードに移行するときの火力を選択するモード選択キー12を備え、鍋保温モード時に鍋保温キー9や加熱キー7の操作により移行する加熱モードの火力設定を、前記モード選択キー12の入力により、最大火力設定と前回鍋保温キーを操作する以前の加熱モード時に設定していた火力設定と鍋保温モード中の平均火力に近い火力設定のいずれか2つ以上の火力設定を選択できるようにすることにより、使用者の好みや調理物の状態により最適な動作を選択でき、鍋物時の操作がより簡易化した加熱調理器を実現することができる。
また、鍋保温モードの設定温度を記憶する設定温度記憶手段を備え、鍋保温モード中にアップキー10またはダウンキー11の操作をすると設定変更した調節温度T1を設定温度記憶手段4に記憶し、鍋保温キー9または加熱キー7の操作により加熱モードに移行したあと再度鍋保温キー9を操作したときには設定温度記憶手段4で記憶している温度を調節温度T1に設定するものとすることにより、使用者が一度調節した鍋保温モード時の調節温度を再度鍋保温モードに移行するときに利用でき、最適温度を一度調節すると次回以降の具材の投入後の調理完了時には最適な調節温度にでき、鍋物時の操作がより簡易化した加熱調理器を実現することができる。
また、鍋保温モード中に鍋保温キー9かまたは加熱キー7の操作により加熱モードに移行する時点から所定時間前までの間にアップキー10かまたはダウンキー11の操作が無かったときには鍋保温キー9または加熱キー7の操作時点の温度測定手段4で測定した温度を設定温度記憶手段4に記憶し、再度鍋保温キー9を操作したときには設定温度記憶手段4で記憶している温度を調節温度T1に設定するものとすることにより、使用者が一度調節した鍋保温モード時の調節温度が加熱モードに移行する操作以前の一定期間調整操作がされていないときには、その時点の調節温度は使用者が最適と考えている調節温度であると推定でき、次回以降、具材の投入後の調理完了時には前回と同じ最適な調節温度にでき、鍋物時の操作がより簡易化した加熱調理器を実現することができる。
なお、本実施の形態において、加熱手段3は電磁誘導加熱のようなトッププレート2越しに加熱できる構成としていたが、電熱ヒータやガス火などトッププレート2の使用しないで直接鍋1を加熱するような熱源を用いても同様の効果が得られる。
また、本実施の形態の入力手段として各種のキーを用いているが、これは使用者の意図を制御部5に伝える用を成す入力手段であれば何でも良く、また、例えばアップキー10とダウンキー11を加熱モード時の火力設定用の入力キーで代用するなど、2つ以上のキーを共用化してもよい。
また、本実施の形態は一般に卓上における鍋物料理時の使用を想定しているが、通常の煮込み料理などに用いれば簡易的に温度の調節のできる煮物の保温などに利用することもできる。
以上のように、本発明にかかる加熱調理器は、鍋物調理の調理完了タイミングの加減を使用者が行うことができ、調理物を食するときの保温も簡略化することができるので、熱源の如何にかかわらず各種調理器として適用できる。
本発明の実施の形態における加熱調理器のブロック図 同加熱調理器における鍋物調理時の温度測定手段の温度変化を示すグラフ 従来の加熱調理器のブロック図
符号の説明
1 鍋
3 加熱手段
4 温度測定手段
5 制御部
7 加熱キー
9 鍋保温キー

Claims (10)

  1. 調理物を入れる鍋と、鍋を加熱する加熱手段と、鍋の温度を測定する温度測定手段と、使用者が操作し火力固定制御の加熱モードを開始する加熱キーと、使用者が操作する鍋保温キーと、加熱手段を制御する制御部とを備え、前記制御部は、加熱モード時に鍋保温キーを操作すると温度測定手段で測定した鍋の温度が鍋保温キーの操作時の温度T0よりも温度差dT1だけ低い調節温度T1を保つように加熱手段を制御する鍋保温モードに移行するようにした加熱調理器。
  2. 制御部は、鍋保温キーの操作より所定時間前からの温度測定手段で測定した温度の変化量に応じて温度差dT1を決定するようにした請求項1に記載の加熱調理器。
  3. 調節温度T1を所定温度差dT2だけ上昇するアップキーと、調節温度T1を所定温度差dT3だけ下降するダウンキーとを備えた請求項1または2に記載の加熱調理器。
  4. 制御部は、鍋保温モード時に鍋保温キーを操作すると、加熱モードの最大火力設定に移行するようにした請求項1〜3のいずれか1項に記載の加熱調理器。
  5. 制御部は、鍋保温モード時に鍋保温キーを操作すると、前回鍋保温キーを操作する以前の加熱モード時に設定していた火力設定の加熱モードに移行するようにした請求項1〜3のいずれか1項に記載の加熱調理器。
  6. 制御部は、鍋保温モード時に鍋保温キーを操作すると鍋保温モード中の平均火力に近い火力設定の加熱モードに移行するようにした請求項1〜3のいずれか1項に記載の加熱調理器。
  7. 鍋保温モード時に鍋保温キーの代わりに加熱キーの操作によりモード移行するようにした請求項4〜6のいずれか1項に記載の加熱調理器。
  8. 鍋保温から加熱モードに移行するときの火力を選択するモード選択キーを備え、制御部は鍋保温モード時に鍋保温キーや加熱キーの操作により移行する加熱モードの火力設定をモード選択キーの入力により、最大火力設定と前回鍋保温キーを操作する以前の加熱モード時に設定していた火力設定と鍋保温モード中の平均火力に近い火力設定のいずれか2つ以上の火力設定を選択できるようにした請求項4〜7のいずれか1項に記載の加熱調理器。
  9. 調節温度T1を所定温度差dT2だけ上昇するアップキーと、調節温度T1を所定温度差dT3だけ下降するダウンキーと、鍋保温モードの設定温度を記憶する設定温度記憶手段とを備え、制御部はアップキーまたはダウンキーの操作をすると設定変更した調節温度T1を設定温度記憶手段に記憶し、鍋保温キーまたは加熱キーの操作により加熱モードに移行したあと再度鍋保温キーを操作したときには設定温度記憶手段で記憶している温度を調節温度T1に設定するようにした請求項4〜8のいずれか1項に記載の加熱調理器。
  10. 調節温度T1を所定温度差dT2だけ上昇するアップキーと、調節温度T1を所定温度差dT3だけ下降するダウンキーと、鍋保温モードの設定温度を記憶する設定温度記憶手段とを備え、制御部は鍋保温モード中に鍋保温キーかまたは加熱キーの操作により加熱モードに移行する時点から所定時間前までの間にアップキーかまたはダウンキーの操作が無かったときには鍋保温キーまたは加熱キーの操作時点の温度測定手段で測定した温度を設定温度記憶手段に記憶し、再度鍋保温キーを操作したときには設定温度記憶手段で記憶している温度を調節温度T1に設定するようにした請求項4〜9のいずれか1項に記載の加熱調理器。
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