JP2006342242A - フルオレンユニットを有する芳香族化合物およびスルホン化ポリアリーレン - Google Patents
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Abstract
Description
無機物としては、例えば水和化合物であるリン酸ウラニルを使用したものが例示されるが、これらの無機化合物からなるプロトン伝導性材料は加工性に乏しく、電極層を接合した場合にも電極層との界面の密着性が十分でない場合が多く、こうした界面でのプロトン伝導性が不十分で、発電性能が低下する問題がある。
これら有機系ポリマーは、通常、フィルム状のプロトン伝導性材料として用いられる。また、有機系ポリマーは溶媒に可溶性であること、または熱可塑性であることを利用し、電極上に伝導膜を接合加工できるという無機物とは異なる利点を有している。
Polymer Preprints, Japan, Vol.42, No.7, p.2490〜2492 (1993) Polymer Preprints, Japan, Vol.43, No.3, p.735〜736 (1994) Polymer Preprints, Japan, Vol.42, No.3, p.730 (1993)
応用するには種々問題がある。
[1]下記一般式(1)で表される芳香族化合物。
子を示し、Xはフッ素を除くハロゲン原子、または−OSO2CH3、−OSO2CF3から選ばれる基を示し、R1〜R8は互いに同一でも異なっていてもよく、水素原子、フッ素原子、アルキル基、フェニル基、ニトリル基を示し、R9〜R24は互いに同一でも異なって
いてもよく、水素原子、アルキル基、フェニル基を示し、aは0または、1から4の整数を示す。]
[2]上記一般式(1)で表される芳香族化合物が、下記一般式(1a)で表される芳香族化合物。
、アルキル基、フェニル基を示す。]
[3]下記一般式(1’)で表される構造単位を含む重合体。
たは硫黄原子を示し、R1〜R24は互いに同一でも異なっていてもよく、水素原子、フッ
素原子、アルキル基、フェニル基、ニトリル基を示し、aは0または、1から4の整数を示す。]
[4]上記一般式(1’)で表される構造単位と、下記一般式(2)で表される構造単位とを有するポリアリーレン系重合体。
−(lは1〜10の整数である)、−C(CF3)2−からなる群より選ばれた少なくとも1種の構造を示し、Zは直接結合または、−(CH2)l−(lは1〜10の整数である)、−C(CH3)2−、−O−、−S−からなる群より選ばれた少なくとも1種の構造を示し、Arは−SO3Hまたは−O(CH2)pSO3Hまたは−O(CF2)pSO3Hで表される置換基
を有する芳香族基を示す。pは1〜12の整数を示し、mは0〜10の整数を示し、nは0〜10の整数を示し、kは1〜4の整数を示す。]
[5]上記一般式(1’)で表される構造単位が、下記一般式(1’a)で表される前記重合体。
ニル基を示す。]
[6][4]または[5]に記載の重合体からなるプロトン伝導膜。
[7]上記一般式(1’)で表される構造単位が、上記一般式(1a’)からなることを特徴とする[6]に記載のプロトン伝導膜
[芳香族化合物]
本発明に係る芳香族化合物は、下記一般式(1)で表される。このような化合物は、かかる化合物から誘導されるユニットを構造単位として含む共重合体に疎水性を付与するとともに、構造単位自体が屈曲性構造を有するため、重合体の靭性、その他の機械的強度などを向上させる作用を有する。また、共重合体を構成する他のユニットへのスルホン酸基の導入量を増大させても、疎水性が高いので、優れた耐熱水性を発揮する。
好ましい。
Bは独立に酸素原子または硫黄原子を示す。
R1〜R8は互いに同一でも異なっていてもよく、水素原子、フッ素原子、アルキル基、フェニル基、ニトリル基を示し、R9〜R24は互いに同一でも異なっていてもよく、水素
原子、アルキル基、フェニル基を示す。アルキル基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、アミル基、ヘキシル基などが挙げられる。
特に、下記式(1a)で示される芳香族化合物は、プロトン伝導膜を作製したときに、重合体の靭性、その他の機械的強度などの点で好適である。
、アルキル基、フェニル基を示す。]
上記一般式(1)で示される芳香族化合物の具体的な例として、以下のものをあげることができる。
まず、フルオレン骨格を有するビスフェノールを、対応するビスフェノールのアルカリ金属塩とするために、N−メチル−2−ピロリドン、N,N−ジメチルアセトアミド、スルホラン、ジフェニルスルホン、ジメチルスルホキシドなどの極性溶媒中で、リチウム、ナトリウム、カリウムなどのアルカリ金属、水素化アルカリ金属、アルカリ金属炭酸塩などを加える。アルカリ金属はフェノールの水酸基に対し過剰気味で反応させ、通常、1.1〜2当量、好ましくは1.2〜1.5当量で使用する。このとき、ベンゼン、トルエン、キシレン、クロロベンゼン、アニソールなどの水と共沸する溶媒を共存させて、反応の進行を促進させることが好ましい。
(4−ヒドロキシ−3−エチルフェニル)フルオレン、9,9−ビス(4−ヒドロキシ−3−プロピルフェニル)フルオレン、9,9−ビス(4−ヒドロキシ−3−イソプロピルフェニル)フルオレン、9,9−ビス(4−ヒドロキシ−3−ブチルフェニル)フルオレン、9,9−ビス(4−ヒドロキシ−3−t−ブチルフェニル)フルオレン、9,9−ビス(4−ヒドロキシ−3−イソブチルフェニル)フルオレンなどが挙げられる。
わりに、ビスチオフェノールを使用して同様に反応させれば、ビスチオフェノール環とジハロゲン化芳香族化合物とが-S-を介して結合する。
、1,2−ビス(4−クロロベンゾイル)ベンゼン、1,4−ビス(3−クロロベンゾイル)ベンゼン、1,3−ビス(3−クロロベンゾイル)ベンゼン、1,2−ビス(3−クロロベンゾイル)ベンゼン、1,4−ビス(2−クロロベンゾイル)ベンゼン、1,3−ビス(2−クロロベンゾイル)ベンゼン、1,2−ビス(2−クロロベンゾイル)ベンゼン、1,4−ビス(4−クロロベンゾイル)−2,3,5,6−テトラフルオロベンゼン、1,3−ビス(4−クロロベンゾイル)−2,4,5,6−テトラフルオロベンゼンなどのベンゾフェノン類を挙げることができる。
ゲン化芳香族化合物を2.0倍モル以上加えることで、一般式(1)に示される構造の芳香族化合物を得ることができる。
ジハロゲン化芳香族化合物として、クロロ基とフルオロ基を有する化合物を用いる場合には、仕込み比や反応温度、反応時間を調整して、フルオロ基のみがビスフェノールと反応する条件の設定を行う。
上記の反応の進行、および生成した芳香族化合物は、公知の方法で同定される。たとえば、NMR、IRなどにより同定される。
ては、11〜9ppm付近のフェノール水酸基の水素原子に由来するシグナルの消失によって確認できる。
[ポリアリーレン系重合体]
本発明に係るポリアリーレン系重合体は、上記式(1)から誘導される下記一般式(1’)で表される構造単位のみから構成される単独重合体でもよいし、構造単位(1’)と他の構造単位とから構成される共重合体でもよい。
Bは独立に酸素原子または硫黄原子を示す。
R1〜R8は互いに同一でも異なっていてもよく、水素原子、フッ素原子、アルキル基、フェニル基、ニトリル基を示し、R9〜R24は互いに同一でも異なっていてもよく、水素
原子、アルキル基、フェニル基を示す。
上記式(1')で表される構造単位のなかでも、下記式(1'a)で示されるものが、靭性や機械的強度とともの製造のしやすさという点で好適である。
、アルキル基、フェニル基を示す。]
本発明のポリアリーレン系重合体を構成する上記構造単位(1’)以外の他の構造単位としては、下記一般式(2)で表される構造単位が好ましい。このような構造単位を有するものはプロトン伝導性が高く、プロトン伝導膜として好適である。
O−、−(CF2)l−(lは1〜10の整数である)、−C(CF3)2−からなる群より選ばれた少なくとも1種の構造を示す。このうち、−CO−、−SO2−が好ましい。
換基(pは1〜12の整数を示す)を有する芳香族基を示す。
芳香族基として具体的には、フェニル基、ナフチル基、アントリル基、フェナントリル基などが挙げられる。これらの基のうち、フェニル基、ナフチル基が好ましい。−SO3
Hまたは−O(CH2)pSO3Hまたは−O(CF2)pSO3Hで表される置換基(pは1〜12の整数を示す)は、少なくとも1個置換されていることが必要であり、ナフチル基である場合には2個以上置換していることが好ましい。
m、nの値とY、Z、Arの構造についての好ましい組み合わせとして、
(1)m=0、n=0であり、Yは−CO−であり、Arが置換基として−SO3Hを有
するフェニル基である構造、
(2)m=1、n=0であり、Yは−CO−であり、Zは−O−であり、Arが置換基として−SO3Hを有するフェニル基である構造、
(3)m=1、n=1、k=1であり、Yは−CO−であり、Zは−O−であり、Arが置換基として−SO3Hを有するフェニル基である構造、
(4)m=1、n=0であり、Yは−CO−であり、Arが置換基として2個の−SO3
Hを有するナフチル基である構造、
(5)m=1、n=0であり、Yは−CO−であり、Zは−O−であり、Arが置換基として−O(CH2)4SO3Hを有するフェニル基である構造などを挙げることができる。
加させたり、または(2)式に構造単位の割合を増やせばよい。
<ポリマーの製造方法>
(1')式および(2)式の構造単位から構成される、スルホン酸基を有するポリアリ
ーレンの製造には、例えば下記に示すA法、B法、C法の3通りの方法を用いることができる。
(A法)
例えば、特開2004−137444号公報に記載の方法で、上記一般式(2)で表される構造単位となりうるスルホン酸エステル基を有するモノマーと、上記一般式(1)で表されるモノマーとを共重合させ、スルホン酸エステル基を有するポリアリーレンを製造し、このスルホン酸エステル基を脱エステル化して、スルホン酸エステル基をスルホン酸基に変換することによりスルホン酸基を有するポリアリーレンを合成する。
(B法)
例えば、特開2001−342241号公報に記載の方法で、上記一般式(2)で表される骨格を有するが、スルホン酸基、スルホン酸エステル基を有しないモノマーと、上記一般式(1)で表されるモノマーとを共重合させ、この重合体を、スルホン化剤を用いてスルホン化することによりスルホン酸基を有するポリアリーレンを合成する。
(C法)
一般式(2)において、Arが−O(CH2)pSO3Hまたは−O(CF2)pSO3Hで表される置換基を有する芳香族基である場合には、例えば、特願2003−295974号に記載の方法で、上記一般式(2)で表される構造単位となりうる前駆体のモノマーと、上記一般式(1)で表されるモノマーとを共重合させ、次にアルキルスルホン酸またはフッ素置換されたアルキルスルホン酸を導入する方法で合成することもできる。
また、配位子となる化合物としては、トリフェニルホスフィン、2,2′−ビピリジンが好適に使用される。さらに、あらかじめ配位子が配位された遷移金属(塩)としては、塩化ニッケルビス(トリフェニルホスフィン)、塩化ニッケル(2,2′ビピリジン)が好適に使用される。還元剤としては、例えば、鉄、亜鉛、マンガン、アルミニウム、マグネシウム、ナトリウム、カルシウムなどを挙げることできるが、亜鉛、マグネシウム、マンガンが好ましい。「塩」としては、臭化ナトリウム、ヨウ化ナトリウム、臭化カリウム、臭化テトラエチルアンモニウム、ヨウ化テトラエチルアンモニウムが好ましい。反応には重合溶媒を使用してもよく、具体的には、テトラヒドロフラン、N,N-ジメチルホルムアミド、N,N-ジメチルアセトアミド、1-メチル-2-ピロリドンなどが好適に使用される。
(B法)の場合、前駆体のポリアリーレンに、特開2001−342241などの公知の方法に従い、スルホン酸基を導入する。
を有しているので、屈曲性構造を有するため重合体の靭性、その他の機械的強度などを向上させる作用を有する。また、イオン交換容量を高めるためにスルホン酸基の導入量を増加させても、疎水性が高いので、耐水性が低下することがない。
<プロトン伝導膜およびその製造法>
このような本発明に係る重合体のうち、特にスルホン酸基を有する共重合体(具体的には(1')と(2)の構造単位を含むもの)は、プロトン伝導膜(固体高分子電解質)として好
適に使用される。プロトン伝導膜は、前記共重合体と必要に応じて添加剤を、有機溶剤に溶解させた組成物を基材上に流延し、フィルム状に成形する方法(溶剤キャスト法)などにより、成形される。
スチック製、金属製などの基体が用いられ、さらにはポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムなどの熱可塑性樹脂からなる基材が用いられる。
100,000mPa・s、好ましくは3,000〜50,000mPa・sでの範囲とす
ればよい。
製膜する際の溶液のポリマー濃度は、通常5〜40重量%、好ましくは7〜25重量%である。ポリマー濃度が5重量%未満では、厚膜化し難く、また、ピンホールが生成しやすい傾向にある。一方、ポリマー濃度が40重量%を超えると、溶液粘度が高すぎてフィルム化し難く、また、表面平滑性に欠けることがある。
〜50,000mPa・sである。溶液粘度が2,000mPa・s未満では、成膜中の溶液の滞留性が悪く、基体から流れてしまうことがある。一方、溶液粘度が100,000
mPa・sを超えると、粘度が高過ぎるため、ダイからの押し出しができず、流延法によるフィルム化が困難となることがある。
ことができる。また、浸漬に使用する水を交換したり、オーバーフローさせたりして、常に水中の有機溶媒濃度を一定濃度以下に維持しておくことも、得られるプロトン伝導膜の残存溶媒量を低減することに有効である。さらに、プロトン伝導膜中に残存する有機溶媒量の面内分布を小さく抑えるためには、水中の有機溶媒濃度を撹拌等によって均質化させることが効果的である。
得られるプロトン伝導膜は、その乾燥膜厚が、通常10〜100μm、好ましくは20〜80μmであり、この厚さは基材(枠型)の厚さを調整することによって制御が可能である。
[実施例]
以下、実施例に基づいて本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。なお、実施例における各種の測定項目は、下記のようにして求めた。
(分子量)
重合体の分子量は、GPCによって、ポリスチレン換算の重量平均分子量を求めた。溶媒として臭化リチウムを添加した、N−メチル−2−ピロリドンを用いた。
(イオン交換容量)
得られたスルホン化ポリマーの水洗水がpH4〜6になるまで洗浄して、フリーの残存している酸を除去後、十分に洗浄し、乾燥後、所定量を秤量し、THF/水の混合溶剤に溶解し、フェノールフタレインを指示薬とし、NaOHの標準液にて滴定し、中和点からイオン交換容量を求めた。
実施例1
攪拌器、温度計、Dean-stark管、窒素導入管、冷却管を取り付けた1L三口フラスコに、9,9−ビスフェノールフルオレン20.0g(57mmol)、2,4’−ジクロロベンゾフェノン43.1g(171mmol)、炭酸カリウム10.3g(74mmol)をはかりとった。窒素置換後、スルホラン243ml、トルエン121mlを加えて攪拌した。オイルバスで反応液を130℃で加熱還流させた。反応によって生成する水はDean-stark管にトラップした。3時間後、水の生成がほとんど認められなくなったところで、トルエンをDean-stark管から系外に除去した。徐々に反応温度を200℃にあげ、15時間攪拌を続けたあと、2,4’−ジクロロベンゾフェノン43.1g(171mmol)を加え、さらに8時間反応させた。
で表される化合物であることを確認した。
実施例1の、9,9−ビスフェノールフルオレン20.0g(57mmol)を9,9−ビスクレゾールフルオレン21.6g(57mmol)、2,4’−ジクロロベンゾフェノン43.1g(171mmol)を4,4’−ジクロロベンゾフェノン43.1g(171mmol)にかえたほかは、同様に反応を行い、目的物44gを得た。得られた化合物は、式[2]で表される化合物であることを確認した。
実施例1の、9,9−ビスフェノールフルオレン20.0g(57mmol)を9,9−ビス(2−フェニルフェノール)フルオレン28.7g(57mmol)、2,4’−ジクロロベンゾフェノン43.1g(171mmol)を4−クロロ−4’−フルオロベンゾフェノン40.2g(171mmol)にかえたほかは、同様に反応を行い、目的物51gを得た。得られた化合物は、式[3]で表される化合物であることを確認した。
攪拌機、温度計、窒素導入管を取り付けた3Lの三口フラスコに、実施例1で得られた式[1]で表される化合物97.5g(125mmol)、3−(2,5−ジクロロベンゾイル)ベンゼンスルホン酸ネオペンチル150.5g(375mmol)、ビス(トリフェニルホスフィン)ニッケルジクロリド9.81g(15mmol)、ヨウ化ナトリウム2.3g(15mmol)、トリフェニルホスフィン52.5g(200mmol)、亜鉛78.4g(1200mmol)をはかりとり、乾燥窒素置換した。ここにN,N−ジメチルアセトアミド(DMAc)580mLを加え、反応温度を80℃に保ちながら、3時間攪拌を続けた後、DMAc600mLを加えて希釈し、不溶物をろ過した。
、115℃に過熱攪拌し、臭化リチウム71.7g(830mmol)を加えた。7時間攪拌後、アセトン5Lに注いで、生成物を沈殿させた。次いで、1N塩酸、純水の順に洗浄後、乾燥して目的のスルホン化ポリマー178gを得た。得られた重合体の重量平均分子量は80,000であった。得られた重合体は式[4]で表されるスルホン化ポリマーであると推定される。この重合体のイオン交換容量は、1.9meq/gであった。
実施例5
実施例4において、実施例1で得られた式[1]で表される化合物97.5g(125mmol)を、実施例2で得られた式[2]で表される化合物101.0g(125mmol)に変えたほかは、実施例4と同様に反応を行い、目的のスルホン化ポリマー177gを得た。得られた重合体の重量平均分子量は76,000であった。得られた重合体は式[5]で表されるスルホン化ポリマーであると推定される。この重合体のイオン交換容量は、1.9meq/gであった。
実施例6
実施例4において、実施例1で得られた式[1]で表される化合物97.5g(125mmol)を、実施例3で得られた式[3]で表される化合物116.5g(125mmol)に変えたほかは、実施例4と同様に反応を行い、目的のスルホン化ポリマー197gを得た。得られた重合体の重量平均分子量は83,000であった。得られた重合体は式[6]で表されるスルホン化ポリマーであると推定される。この重合体のイオン交換容量は、1.8meq/gであった。
比較例1
実施例1の、9,9−ビスフェノールフルオレン20.0g(57mmol)をビス(4−ヒドロキシフェニル)メタン11.4g(57mmol)にかえたほかは、同様に反応を行い、目的物32gを得た。得られた化合物は、式[7]で表される化合物であることを確認した。
Claims (7)
- 上記一般式(1’)で表される構造単位と、下記一般式(2)で表される構造単位とを
有するポリアリーレン系重合体。
−(lは1〜10の整数である)、−C(CF3)2−からなる群より選ばれた少なくとも1種の構造を示し、Zは直接結合または、−(CH2)l−(lは1〜10の整数である)、−C(CH3)2−、−O−、−S−からなる群より選ばれた少なくとも1種の構造を示し、Arは−SO3Hまたは−O(CH2)pSO3Hまたは−O(CF2)pSO3Hで表される置換基
を有する芳香族基を示す。pは1〜12の整数を示し、mは0〜10の整数を示し、nは0〜10の整数を示し、kは1〜4の整数を示す。] - 請求項4または5に記載の重合体からなることを特徴とするプロトン伝導膜。
- 上記一般式(1’)で表される構造単位が、上記一般式(1a’)からなることを特徴とする請求項6に記載のプロトン伝導膜
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