JP2006341560A - 印刷装置・ドラムユニット - Google Patents

印刷装置・ドラムユニット Download PDF

Info

Publication number
JP2006341560A
JP2006341560A JP2005171230A JP2005171230A JP2006341560A JP 2006341560 A JP2006341560 A JP 2006341560A JP 2005171230 A JP2005171230 A JP 2005171230A JP 2005171230 A JP2005171230 A JP 2005171230A JP 2006341560 A JP2006341560 A JP 2006341560A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
printing
drum
printing apparatus
multicolor
adjustment
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2005171230A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsuo Sato
光雄 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tohoku Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Tohoku Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tohoku Ricoh Co Ltd filed Critical Tohoku Ricoh Co Ltd
Priority to JP2005171230A priority Critical patent/JP2006341560A/ja
Publication of JP2006341560A publication Critical patent/JP2006341560A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Inking, Control Or Cleaning Of Printing Machines (AREA)

Abstract

【課題】 複数の印刷ドラムを有する多色印刷装置の重ね画像位置精度の確保において、天地方向や左右方向の他にもう一つの曲がり方向の位置ズレに対しても、簡単に最適位置合わせができるようにする。
【解決手段】 用紙搬送方向最上流に位置する第1印刷ドラム2aに対し、第2印刷ドラム2bと第3印刷ドラム2cの回転中心軸線間の平行度を可変調整する画像スキュー調整手段73、74が設けられている。これにより、製版済みの印刷版(マスタ)を印刷ドラムに巻き付ける際に、若干曲がって巻き付けられてしまうことによって、多色画像の重ね部で天地方向や左右方向の他にもう一つの曲がり方向の位置ズレが発生してしまった場合にも、その曲がり補正を行うことができ、画像の位置ズレを確実に補正することができる。
【選択図】 図4

Description

本発明は、外周面に印刷版を保持した複数の印刷ドラムを有し、上記各印刷ドラム上の印刷版に記録媒体を押し付けることにより連続的に印刷を行う多色孔版印刷装置等の多色印刷装置及び印刷装置本体に対して着脱自在なドラムユニットに関する。
簡便な印刷方式として、感熱デジタル製版式の孔版印刷装置が知られている。この孔版印刷装置では、サーマルヘッドの微細な発熱素子によって感熱孔版マスタ(印刷版)に所定の画像データに応じた穿孔製版を行い、製版済みマスタを多孔性円筒状の版胴(印刷ドラム)の外周面に巻き付けた後に、版胴内部のインキ供給手段よりインキを供給し、給紙手段によって分離搬送された印刷用紙をプレスローラ等の押圧手段で版胴に連続的に押し付けることにより、マスタの穿孔部分よりインキを通過させて印刷用紙に転移させることにより印刷画像を形成する。
こうしたデジタル製版孔版印刷方式で、2色や3色の多色重ね刷り印刷をワンパス給紙(1回の用紙搬送)で行うことができるように、複数の版胴を並べて保有した孔版印刷装置は既によく知られている。
第1の版胴には1色目のインキが内蔵されており、1色目の原稿に対応したマスタを製版して給版巻き付けし、第1の印圧手段で印刷用紙を第1の版胴に押し付けることで1色目の印刷画像を形成する。続いてその後流の第2の版胴には2色目のインキが内蔵されており、2色目の原稿に対応したマスタを製版して給版巻き付けし、第2の印圧手段で印刷用紙を第2の版胴に押し付けることで2色目の印刷画像を重ね印刷する。
ここで、製版給版時において、製版済みのマスタを版胴に巻き付ける際に、その製版済みのマスタの版胴への巻き付け位置が正規の位置よりも版胴の左右方向(軸線方向)あるいは天地方向(用紙搬送方向)にずれたような場合に、そのままの状態で印刷を行うと、印刷画像が左右方向あるいは天地方向に位置ずれを起こしてしまうことになる。
特に複数の版胴を有する多色印刷機においては、第1色と第2色の位置ずれが目立つので、印刷画像位置を微妙に調整して合わせることが行なわれる。
多色印刷機の天地方向の画像位置調整に関しては、特許第3294237号公報等に示されている。左右方向(用紙搬送方向と直交する方向)の画像位置調整に関しては、特開平10−297074号公報等に詳しく示されている。
特開平10−297074号公報では、複数の版胴毎に印刷用紙を移動せずに版胴そのものを左右方向に移動させることによって、印刷用紙の既印刷画像とのその版胴を左右方向に移動する例が示されている。これらの方式、技術を用いれば画像位置の天地方向と左右方向の位置ズレを補正することは可能になる。
特開平10−297074号公報 特許第3294237号公報
ところで、実際に複数の版胴を有する多色印刷機の場合には、重ね画像位置精度の確保において、天地方向や左右方向の他にもう一つの問題が発生することが明らかになった。
それは、製版給版時において、製版済みのマスタを版胴に巻き付ける際に、若干曲がって巻き付けられてしまうことである。すなわち巻付けスキューのバラツキが発生してしまうことがあった。
この場合にはいかに天地方向や左右方向を厳密に調整しても、重ね刷り画像の曲がり調整はできない。
対処法としては再度製版給版をやり直し、マスタができるだけ曲がらないで巻き付けされることを期待するしかなかった。
このような多色印刷時のマスタ装着時の曲がりについて、印刷時の位置ズレを調整する方式に関する対応策の提案は、これまでほとんど行われていなかった。
本発明は、複数の印刷ドラムを有する多色印刷装置の重ね画像位置精度の確保において、天地方向や左右方向の他にもう一つの曲がり方向の位置ズレに対しても、簡単に最適位置合わせができるようにすることを、その主な目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明では、外周面に印刷版を保持した複数の印刷ドラムを有し、上記各印刷ドラム上の印刷版に記録媒体を押し付けることにより連続的に印刷を行う多色印刷装置において、上記各印刷ドラムの回転中心軸線間の平行度を可変調整する画像スキュー調整手段を、少なくとも一つの印刷ドラムに対して有していることを特徴とする。
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の多色印刷装置において、上記画像スキュー調整手段は、操作部からの指示に応じて電動で駆動される調整機構を有していることを特徴とする。
請求項3に記載の発明では、請求項1に記載の多色印刷装置において、上記画像スキュー調整手段は、上記各印刷ドラムのうち記録媒体の搬送方向最上流側に位置する印刷ドラムを除く全ての印刷ドラムに対して個々に設けられていることを特徴とする。
請求項4に記載の発明では、請求項1に記載の多色印刷装置において、上記画像スキュー調整手段による可変調整は、上記印刷ドラムの印刷装置本体から回転駆動力を伝達される側と反対側を記録媒体搬送方向と略平行方向に微小移動させることによりなされることを特徴とする。
請求項5に記載の発明では、請求項2に記載の多色印刷装置において、上記調整機構の移動量を検出する移動量検出手段を有し、上記操作部には上記調整機構の移動方向とその移動量を表示する表示部を有していることを特徴とする。
請求項6に記載の発明では、請求項2に記載の多色印刷装置において、上記印刷ドラムを回転可能に保持し印刷装置本体に対して着脱可能なドラムユニットを有し、該ドラムユニットに上記画像スキュー調整手段と、上記調整機構の移動量を検出する移動量検出手段とが設けられ、印刷装置本体からの指示があった時に装着されているドラムユニットの上記画像スキュー調整手段を動作させるように制御することを特徴とする。
請求項7に記載の発明では、請求項1に記載の多色印刷装置において、上記各印刷ドラムに対応して設けられ記録媒体を上記印刷版に押し付けるための印圧ローラと、該印圧ローラを駆動する印圧駆動手段とを有し、上記印圧ローラの回転中心軸線間の平行度を可変調整する印圧スキュー調整手段を、少なくとも一つの印圧ローラに対して有していることを特徴とする。
請求項8に記載の発明では、請求項7に記載の多色印刷装置において、上記印圧スキュー調整手段は、操作部からの指示に応じて電動で駆動される調整機構を有していることを特徴とする。
請求項9に記載の発明では、請求項8に記載の多色印刷装置において、上記印刷ドラムのスキュー調整が行なわれた場合に、それに連動してその印刷ドラムに対応する印圧ローラに対する印圧スキュー調整手段を、該印刷ドラムの調整方向と同一方向に駆動するように制御することを特徴とする。
請求項10に記載の発明では、印刷ドラムを回転可能に保持し印刷装置本体に対して着脱可能なドラムユニットにおいて、印刷ドラムの回転中心軸線間の平行度を可変調整する画像スキュー調整手段を有備え、該画像スキュー調整手段は、印刷装置本体からの指示に応じて電動で駆動される調整機構を有し、上記調整機構の移動量を検出する移動量検出手段が設けられていることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、製版給版時において、製版済みの印刷版(マスタ)を印刷ドラムに巻き付ける際に、若干曲がって巻き付けられてしまうことによって、多色画像の重ね部で天地方向や左右方向の他にもう一つの曲がり方向の位置ズレが発生してしまった場合にも、その曲がり補正を行うことができ、画像の位置ズレを確実に補正することができる。
請求項2に記載の発明によれば、曲がりのズレ量が分かれば操作部から補正値を入力指示するだけで、自動的に曲がりを修正でき、オペレータの熟練度に拘わらず画像位置合わせを容易に行うことができる。
請求項3に記載の発明によれば、最上流の第1印刷ドラムを基準にしてそれ以降の印刷ドラムについてのみ第1印刷ドラムの画像に合わせて調整すればよいので、調整作業が簡素化されて容易になる。
請求項4に記載の発明によれば、回転駆動力伝達の精度や回転負荷に影響を与えることなく、軸心の微小移動が可能になり、印刷ドラムスキュー調整ができる。
請求項5に記載の発明によれば、移動量と方向を間違うことがなく、誰にでも画像位置合わせが簡単にできる。
請求項6又は10に記載の発明によれば、ドラムユニットを着脱交換する方式の多色印刷機の場合にもスキュー調整が可能になり、さらに着脱によりどのドラムユニットを装着した場合にも、同様のスキュー調整作業ができるようになる。
請求項7に記載の発明によれば、印刷ドラムのみでスキュー調整をして印圧ローラとの平行度がずれてしまい、印圧ニップが傾いて画像品質が低下してしまうという不具合の発生を防止できる。
請求項8に記載の発明によれば、印圧ローラの曲がりのズレ量が分かれば操作部から補正値を入力指示するだけで、自動的に曲がりを修正でき、オペレータの熟練度に拘わらず画像位置合わせを容易に行うことができる。
請求項9に記載の発明によれば、いちいち印刷ドラムと印圧ローラの両方の曲がり補正の操作指示をしなくても、印刷機が自動的に印刷ドラムに合わせて印圧ローラも移動させるので、簡単な操作で、印圧ニップが傾いて画像品質が低下してしまうという不具合の発生を防止できる。
以下、本発明の一実施形態を図1乃至図10に基づいて説明する。
まず、図1に基づいて、本実施形態における多色印刷装置としての多色孔版印刷装置の全体構成の概要を説明する。多色孔版印刷装置1は、周知の感熱デジタル製版一体型孔版印刷装置の構造を有している。用紙搬送方向の上流側から下流側に沿って並設された3つの印刷ドラムを有している。
すなわち、第1印刷ドラム2a、第2印刷ドラム2b、第3印刷ドラム2cを具備しており、1パスで3色印刷をすることが可能なように構成されている。
第1印刷ドラム2aの右上方には、印刷版としての孔版原紙ロール3を保有して該孔版原紙(以下、「マスタ」という)に製版するとともに、製版済みマスタ3aを第1印刷ドラム2aの外周面に向けて給版搬送して巻き付ける製版装置4が設けられている。
製版装置4には、マスタに選択的に加熱穿孔するためのサーマルヘッド5と、サーマルヘッド5の発熱体部にマスタを押し当てながら搬送するためのプラテンローラ6と、マスタを所定長さで切断するためのカッター7と、マスタを第1印刷ドラム2aの外周のマスタクランパ8aに向けて送り出すための給版ローラ対9を有している。
製版装置4の隣には、第1印刷ドラム2aから使用済みのマスタ3aを剥離排版搬送して収納する排版装置10が設けられている。排版装置10は、マスタを剥離して搬送するためのローラ対11と、剥離されたマスタを収納する排版ボックス12と、排版ボックス12にマスタを押し込むために回転動作可能に設けられた圧縮板13を有している。
製版装置4と排版装置10とは一体的に横方向に移動して、第2印刷ドラム2b及び第3印刷ドラム2cに対しても、給版動作や排版動作を行うことが可能なようになっている。符号14はそのための移動ガイドレールを示し、図示しない駆動機構によって横移動(水平移動)ができるようになっている。
第1印刷ドラム2aは、多孔質の円筒状金属薄板とその外周に巻かれたメッシュスクリーンで構成され、外周の一部にマスタの先端部を係止するマスタクランパ8aを有している。第1印刷ドラム2aは、中心軸線(回転中心軸線)の周りに図示しない駆動装置で矢印方向に回転駆動される。
第1印刷ドラム2aの内部には、インキ供給装置を構成するためのインキローラ15aと、ドクターローラ16aと、インキ溜まり17aが設けられている。
第1印刷ドラム2a、第2印刷ドラム2b、第3印刷ドラム2cの下部にはそれぞれの印刷ドラムに記録媒体としての印刷用紙21(以下単に「用紙」ともいう)を押し当てるための印圧装置が設けられている。
すなわち、第1印圧ローラ18a、第2印圧ローラ18b、第3印圧ローラ18cが設けられており、それぞれの印圧ローラは図示しない各印圧駆動手段によって、各印刷ドラムの所定エリアにタイミングを合わせて押圧動作の制御が行われるようになっている。
符号19は給紙装置を示し、給紙トレイ20上の印刷用紙21を給紙コロ22、23と分離パッド24とで1枚ずつに分離して搬送し、所定タイミングで回転駆動される一対のレジストローラ対25で、第1印刷ドラム2aと第1印圧ローラ18aの間に向けて搬送する。
ここで、第1印刷ドラム2aと第1印圧ローラ18aによって第1色の画像が
印刷されたら、その用紙を剥離爪27aで第1印刷ドラム2aの外周から剥離し、第1中間搬送装置28で次の第2印刷ドラム2bと第2印圧ローラ18bの間に向けてエアー吸引搬送する。第1中間搬送装置28は2本のローラ29と30の間に掛け渡された数本の搬送ベルト31と、用紙裏面を空気吸引する吸引ファン32を有している。
第2印刷ドラム2bと第2印圧ローラ18bによって第2色の画像が重ねて印刷されたら、その用紙を剥離爪27bで第2印刷ドラム2bの外周から剥離し、第2中間搬送装置33で次の第3印刷ドラム2cと第3印圧ローラ18cの間に向けてエアー吸引搬送する。第2中間搬送装置33も第1中間搬送装置28と同様に、2本のローラ34と35の間に掛け渡された数本の搬送ベルト36と、用紙裏面を空気吸引する吸引ファン37を有している。
第3印刷ドラム2cと第2印圧ローラ18cによって第3色の画像が重ねて印刷されたら、その用紙を剥離爪27cで第3印刷ドラム2cの外周から剥離し、排紙排出搬送装置38で排紙収納トレイ39に向けてエアー吸引搬送する。
排紙排出搬送装置38も第1中間搬送装置28と同様に、2本のローラ40と41の間に掛け渡された数本の搬送ベルト42と、用紙裏面を空気吸引する吸引ファン43を有している。
こうして3つの印刷ドラムによって3色の孔版印刷画像が重ね印刷された印刷物が、次々と排紙収納トレイ39に積載収納される。
図2は、第2印刷ドラム2bの平面断面図である。第2印刷ドラム2bはドラムユニットの一部として印刷装置本体に対してフロント方向、すなわち図の下向き方向に引き出して着脱できるようになっている。
符号50は円筒状の第2印刷ドラム2bを回転可能に保持し、印刷装置本体に対して着脱自在なドラムユニットを示し、符号50aはその構造フレームを示している。符号51は印刷装置本体の後側板を、符号52は印刷装置本体の前側板を示している。
ドラムユニット50が図示しないガイドレールに沿って図の上方向にスライド挿入され、3本のピンと穴で位置決め固定される。すなわち、ドラムユニット側の手前右ピン53aが前側板52の穴52aに挿入され、ドラムユニット側の手前左ピン53bが前側板52の穴52bに挿入される。
印刷装置本体の後側板51には軸受54によって回転可能に支持された回転駆動部材55が設けられている。回転駆動部材55の軸心には中央穴55aが設けられており、ドラムユニットが図の上方向にスライド挿入されたときにドラムユニット奥側の軸56が、前記中央穴55aに挿入されて位置決め保持されるようになっている。
ドラムユニット奥側の軸56の周りに軸受57によって回転可能に、円板状の奥側フランジ58が設けられており、一方、ドラムユニット手前側の軸59の周りに軸受60によって回転可能に、円板状の手前側フランジ61が設けられている。奥側フランジ58と手前側フランジ61とが円筒状の印刷ドラム2bを保持している。符号62はインキ供給装置等を保持する印刷ドラムの内部フレームを示す。
印刷装置本体から第2印刷ドラム2bへの回転駆動力の伝達は、奥側フランジ58と一体に設けられた円板63の一部に固定されたピン64が、印刷装置本体側の回転駆動部材55の一部に設けられた穴55bに挿入されて行われる。
符号65は、ドラムユニット手前側の軸59を保持して、フレーム50aに設けられた調整部材を示す。
図3は、調整部材65の部分を図2の下側から見た図である。調整部材65はドラムユニット50のフレーム50aに固定された2本のピン66、67に2箇所の長穴65aと65bを嵌め込んで設置され、図の左右方向にスライド移動可能になっている。
調整部材65の中央穴65cにはドラムユニット手前側の軸59が入り込んでいる。調整部材65の一部にはラック歯65dが設けられ、それと噛み合うウォームギヤ68が駆動源であるモータ69の回転駆動によって回転して、ラック歯65dの微小移動が行われるようになっている。符号70はスリット円盤を示し、光センサ71により回転量(調整部材65の移動量=軸59の移動量)が検出される。
調整部材65、ピン66、67、ウォームギヤ68、モータ69等により調整機構100が構成され、スリット円盤70、光センサ71等により移動量検出手段101が構成される。そして、調整機構100と移動量検出手段101により画像スキュー調整手段73が構成される。
図4は、3本の印刷ドラムを平面的に上から見た状態の模式図である。符号72aは第1印刷ドラム2aの回転中心軸線を、72bは第2印刷ドラム2bの回転中心軸線を、72cは第3印刷ドラム2cの回転中心軸線をそれぞれ示す。
基本的にこれら3本の軸線は略平行関係にある。回転中心軸線72aの場合、奥側と手前側を保持する軸受は基準として位置固定されている。しかし、回転中心軸線72bと72cの場合は、奥側保持軸受は位置固定されているが、手前側保持軸受はそれぞれ調整可能になっている。
つまり、第2印刷ドラム2bと第3印刷ドラム2cには図3に示したものと同じ構成の画像スキュー調整手段が設けられている。すなわち、回転中心軸線72bの調整に対しては画像スキュー調整手段73が設けられ、回転中心軸線72cの調整に対しては画像スキュー調整手段74が設けられている。
画像スキュー調整手段73は回転中心軸線72aに対する回転中心軸線72bの平行度を可変調整するもので、同じく画像スキュー調整手段74は回転中心軸線72aに対する回転中心軸線72cの平行度を可変調整するものである。
図5は、第2印圧ローラ18bを保持する印圧ユニット102の平面図を示している。第2印圧ローラ18bはその両側軸端部を玉軸受75と76で回転可能に保持されている。符号77は第2印圧ローラ18bの揺動中心軸を示す。
奥側玉軸受75は奥側印圧アーム78で揺動中心軸77に間隔Hを一定に保持されている。手前側玉軸受76は手前側印圧アーム79に対して、調整部材80を介して保持されている。この調整部材80によって、第2印圧ローラ18bの手前側中心軸18b−1と揺動中心軸77の間隔Jが可変調整できるようになっている。
図6は、図5を下方向から見た概略図である。手前側印圧アーム79に調整部材80が保持されているが、揺動中心軸77と、手前側印圧アーム79に設けられたピン81が、調整部材80に形成された長穴80aと溝80bとで案内されて、図の横方向にスライド可能に保持されている。
調整部材80は手前側玉軸受76を固定保持している。調整部材80の一部(垂直片)80cにはメネジが形成されてそこにネジ軸82が螺合されており、ネジ軸82の一端部に設けられた歯車82aをこれに噛み合っている駆動歯車83で回転させて、調整部材80を図の矢印横方向に移動させるようになっている。符号84は駆動源であるモータを示す。
歯車83はモータ84の回転軸に固定されており、モータ84の回転駆動によって、調整部材80の微小移動が行われるようになっている。符号93はスリット円盤を示し、光センサ94により回転量(調整部材80の移動量=第2印圧ローラ18bの移動量)が検出される。
調整部材80、ピン81、ネジ軸82、歯車82a、モータ84、歯車83等により調整機構103が構成され、スリット円盤93、光センサ94等により移動量検出手段104が構成される。そして、調整機構103と移動量検出手段104により印圧スキュー調整手段86が構成される。
図2に示す第2印刷ドラム2bをスキュー補正のために平行度調整動作を行った場合、第2印刷ドラム2bに用紙を押圧する第2印圧ローラ18bもそれに合わせて同様の方向に同じ量だけ平行度を可変することが求められる。これは第2印刷ドラム2bの印圧ニップを正確に維持するために必要になる。
図7は、3本の印圧ローラを平面的に上から見た状態の模式図である。符号85aは印圧ローラ18aの回転中心軸線を、85bは印圧ローラ18bの回転中心軸線を、85cは印圧ローラ18cの回転中心軸線をそれぞれ示している。基本的にこれら3本の軸線は平行関係にある。
回転中心軸線85aの場合、奥側と手前側を保持する軸受は基準として位置固定されている。しかし回転中心軸線85bと85cの場合は、奥側保持軸受は位置固定されているが、手前側保持軸受はそれぞれ調整可能になっている。回転中心軸線85bに対しては印圧スキュー調整手段86が設けられ、回転中心軸線85cに対しては印圧スキュー調整手段87が設けられている。
印圧スキュー調整手段86は回転中心軸線85aに対する回転中心軸線85bの平行度を可変調整するもので、基本的には第2印刷ドラム2bの回転中心軸線72bの移動に連動させて可変させるように制御される。同じく印圧スキュー調整手段87は回転中心軸線85aに対する回転中心軸線85cの平行度を可変調整するもので、基本的には第3印刷ドラム2cの回転中心軸線72cの移動に連動させて可変させるように制御される。
図8は、本実施形態における多色孔版印刷装置1によって印刷された画像の位置ズレを分かりやすく拡大して説明するための図である。
用紙は図の左向き矢印方向に搬送される。基準となる2つのポイント黒丸を同じ位置に重なるように、まずは2本の第1印刷ドラム2aと第2印刷ドラム2bとで重ねて印刷した場合を(a)に示す。黒丸AとBが第1印刷ドラム2aによって印刷された基準となる画像であり、白丸CとDが第2印刷ドラム2bによって印刷された画像である。
印刷画像位置ズレが起こっているので、まずは黒丸Aと白丸Cの位置を合わせる。そのためには天地方向のズレ量eを図示しない天地画像位置調整機構によって合わせる。次に用紙搬送と直交方向のズレ量fを図示しない左右画像位置調整機構によって合わせる。ここまでの調整は従来公知技術によって実現できる。
こうして黒丸Aと白丸Cの位置を正確に合わせた状態を示すのが(b)である。
黒丸Aと白丸Cの位置は合っても黒丸Bと白丸Dの位置はまだ合っていない。これはマスタの巻き付けにおいて曲がり(印刷ドラムのスキュー)が起こっているからである。
したがって、角度θを調整しない限り、いかに天地方向と左右方向の位置調整をしても合わせることはできない。
本実施形態では、上述のように第2印刷ドラム2b(又は第3印刷ドラム2c)の平行度を調整することで、これを合わせることがきる。
図9は、多色孔版印刷装置1における操作部としての操作パネル88の一部を示す図である。符号89は表示部としてのタッチ式液晶表示部であり、画像位置キー90を押せば、図のような画像位置表示モードになり、デジタル数値で表示される。
最初は液晶表示部89の表中の数字は全て0になっている。第1印刷ドラム2aの画像に対して第2印刷ドラム2b及び第3印刷ドラム2cの天地方向と左右方向をどちらの方向に何mm移動させればいいかを試し刷り画像から測定して、4方向移動キー91a〜91dを押すことで表中のズレ補正量数字を指示する。
表中のどのエリアの数字を変えるかをタッチ操作で指示し、次に4方向移動キーを操作する。4方向移動キーは1回押す毎に0.2mmずつ数字が大きくなる。移動量はテンキー92により指示することも可能である。
まずは天地方向と左右方向の位置ズレを補正してから、そこで再び試し刷りをして今度は曲がりスキューを補正すると分かりやすい。
こうして操作パネル88から曲がりスキュー補正指示をすれば、図3で示したモータ69が回転駆動されてセンサ71で移動量を検出しながら指示された移動量だけ手前側軸59を横方向に移動させる。その時連動して、図6で示したモータ84も駆動されてスリット円板93の回転量(移動量)をセンサ94で検出しながら、印刷ドラム移動量に応じて設定されている移動量だけ印圧ローラ手前側軸を横方向に移動させる。なお、印圧スキュー調整手段は印圧ローラの平行度を微調整するために画像スキュー調整手段とは独立に操作パネル88にて動作させるように構成してもよい。その際、液晶表示部89に印圧スキュー調整手段の調整機構の移動方向と移動量を表示することができる。
図10は、本実施形態の多色孔版印刷装置1における制御系ブロック図を示している。ここで、「印刷ドラムスキュー量検出センサ」、「印圧ローラスキュー量検出センサ」は移動量検出手段のセンサである。
また、「印刷ドラムスキュー補正モータ」、「印圧ローラスキュー補正モータ」は上記モータ69、モータ84である。
上記実施形態では、操作パネル88から移動量(調整量)を指示する構成としたが、図10に二点鎖線で示すように、印刷装置本体に対して通信可能に接続されたパーソナルコンピュータ等の外部機器106の操作部から指示するようにしてもよい。
本発明の一実施形態における多色孔版印刷装置の概要正面図である。 第2印刷ドラムの着脱構成を示す概要水平断面図である。 第1印刷ドラムの画像スキュー調整手段を示す要部正面図である。 第1印刷ドラムに対する第2印刷ドラムと第3印刷ドラムのスキュー調整を示す模式図である。 印圧ローラの保持構成を示す概要平面図である。 印圧スキュー調整手段を示す要部正面図である。 第1印圧ローラに対する第2印圧ローラと第3印圧ローラのスキュー調整を示す模式図である。 画像の位置ズレとその調整の仕方を示す図である。 操作パネルの要部平面図である。 制御ブロック図である。
符号の説明
2a、2b、2c 印刷ドラム
3 印刷版としてのマスタ
18a、18b、18c 印圧ローラ
21 記録媒体としての印刷用紙
50 ドラムユニット
73、74 画像スキュー調整手段
89 表示部として液晶表示部
88 操作部としての操作パネル
86、87 印圧スキュー調整手段
100 調整機構
101 移動量検出手段
104 移動量検出手段
103 調整機構
106 外部機器としてのパーソナルコンピュータ

Claims (10)

  1. 外周面に印刷版を保持した複数の印刷ドラムを有し、上記各印刷ドラム上の印刷版に記録媒体を押し付けることにより連続的に印刷を行う多色印刷装置において、
    上記各印刷ドラムの回転中心軸線間の平行度を可変調整する画像スキュー調整手段を、少なくとも一つの印刷ドラムに対して有していることを特徴とする多色印刷装置。
  2. 請求項1に記載の多色印刷装置において、
    上記画像スキュー調整手段は、操作部からの指示に応じて電動で駆動される調整機構を有していることを特徴とする多色印刷装置。
  3. 請求項1に記載の多色印刷装置において、
    上記画像スキュー調整手段は、上記各印刷ドラムのうち記録媒体の搬送方向最上流側に位置する印刷ドラムを除く全ての印刷ドラムに対して個々に設けられていることを特徴とする多色印刷装置。
  4. 請求項1に記載の多色印刷装置において、
    上記画像スキュー調整手段による可変調整は、上記印刷ドラムの印刷装置本体から回転駆動力を伝達される側と反対側を記録媒体搬送方向と略平行方向に微小移動させることによりなされることを特徴とする多色印刷装置。
  5. 請求項2に記載の多色印刷装置において、
    上記調整機構の移動量を検出する移動量検出手段を有し、上記操作部には上記調整機構の移動方向とその移動量を表示する表示部を有していることを特徴とする多色印刷装置。
  6. 請求項2に記載の多色印刷装置において、
    上記印刷ドラムを回転可能に保持し印刷装置本体に対して着脱可能なドラムユニットを有し、該ドラムユニットに上記画像スキュー調整手段と、上記調整機構の移動量を検出する移動量検出手段とが設けられ、印刷装置本体からの指示があった時に装着されているドラムユニットの上記画像スキュー調整手段を動作させるように制御することを特徴とする多色印刷装置。
  7. 請求項1に記載の多色印刷装置において、
    上記各印刷ドラムに対応して設けられ記録媒体を上記印刷版に押し付けるための印圧ローラと、該印圧ローラを駆動する印圧駆動手段とを有し、上記印圧ローラの回転中心軸線間の平行度を可変調整する印圧スキュー調整手段を、少なくとも一つの印圧ローラに対して有していることを特徴とする多色印刷装置。
  8. 請求項7に記載の多色印刷装置において、
    上記印圧スキュー調整手段は、操作部からの指示に応じて電動で駆動される調整機構を有していることを特徴とする多色印刷装置。
  9. 請求項8に記載の多色印刷装置において、
    上記印刷ドラムのスキュー調整が行なわれた場合に、それに連動してその印刷ドラムに対応する印圧ローラに対する印圧スキュー調整手段を、該印刷ドラムの調整方向と同一方向に駆動するように制御することを特徴とする多色印刷装置。
  10. 印刷ドラムを回転可能に保持し印刷装置本体に対して着脱可能なドラムユニットにおいて、
    印刷ドラムの回転中心軸線間の平行度を可変調整する画像スキュー調整手段を備え、該画像スキュー調整手段は、印刷装置本体からの指示に応じて電動で駆動される調整機構を有し、上記調整機構の移動量を検出する移動量検出手段が設けられていることを特徴とするドラムユニット。
JP2005171230A 2005-06-10 2005-06-10 印刷装置・ドラムユニット Pending JP2006341560A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005171230A JP2006341560A (ja) 2005-06-10 2005-06-10 印刷装置・ドラムユニット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005171230A JP2006341560A (ja) 2005-06-10 2005-06-10 印刷装置・ドラムユニット

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006341560A true JP2006341560A (ja) 2006-12-21

Family

ID=37638877

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005171230A Pending JP2006341560A (ja) 2005-06-10 2005-06-10 印刷装置・ドラムユニット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006341560A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013091280A (ja) * 2011-10-27 2013-05-16 Riso Kagaku Corp 孔版印刷装置
KR20170004210U (ko) * 2016-06-08 2017-12-18 주식회사 엔지티 그라비아 인쇄장치

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0776070A (ja) * 1993-06-21 1995-03-20 Komori Corp 版見当操作パネルの選択方法
JP2000263906A (ja) * 1999-03-17 2000-09-26 Tohoku Ricoh Co Ltd 複胴式印刷装置

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0776070A (ja) * 1993-06-21 1995-03-20 Komori Corp 版見当操作パネルの選択方法
JP2000263906A (ja) * 1999-03-17 2000-09-26 Tohoku Ricoh Co Ltd 複胴式印刷装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013091280A (ja) * 2011-10-27 2013-05-16 Riso Kagaku Corp 孔版印刷装置
KR20170004210U (ko) * 2016-06-08 2017-12-18 주식회사 엔지티 그라비아 인쇄장치

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4279516B2 (ja) 印刷機
JP4268699B2 (ja) 孔版印刷装置
JP4761247B2 (ja) 不正給紙検出装置
US7617770B2 (en) Stencil printing apparatus capable of duplex printing
JP2006341560A (ja) 印刷装置・ドラムユニット
EP3280594B1 (en) Registering system for printing units of a rotary printing machine with a manually-adjustable print register
JP4193072B2 (ja) 被記録媒体搬送装置、記録装置、液体噴射装置
US6745685B2 (en) Stencil printing device
JP2009119636A (ja) 印刷機
JP2007062182A (ja) プリンタ
JP2006346992A (ja) 印刷装置
JP2008120070A (ja) 印刷機の制御方法および印刷機
JP2003341212A (ja) 印刷方法・孔版印刷装置
US9156287B2 (en) Medium transport device and recording apparatus with a shared transport path
JP3703619B2 (ja) プリンタの紙送り機構
JP5077842B2 (ja) 複胴式印刷装置
JP2502272B2 (ja) トラクタユニット
JP4198876B2 (ja) インクジェット記録装置
JPH1160028A (ja) 輪転孔版印刷機の紙受装置および給紙装置
JP2007069352A (ja) 印刷装置
JP2002036511A (ja) 印刷装置
JP4430163B2 (ja) 印刷装置
JP5220972B2 (ja) 印刷装置
JP4503983B2 (ja) 印刷装置
JP2005132040A (ja) 印刷装置及び印刷方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080410

A977 Report on retrieval

Effective date: 20101214

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20110111

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110314

A02 Decision of refusal

Effective date: 20110712

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02