JP2006339534A - 発光ダイオード、発光ダイオードの製造方法、発光ダイオードバックライト、発光ダイオード照明装置、発光ダイオードディスプレイおよび電子機器 - Google Patents

発光ダイオード、発光ダイオードの製造方法、発光ダイオードバックライト、発光ダイオード照明装置、発光ダイオードディスプレイおよび電子機器 Download PDF

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Mikihiro Yokozeki
弥樹博 横関
Harunori Shiomi
治典 塩見
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隆明 網
Sukeyuki Arimochi
祐之 有持
Katsunori Yanashima
克典 簗嶋
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Abstract

【課題】 活性層体積を十分に確保しつつ、光の取り出し効率の大幅な向上を図ることができることにより、発光効率が極めて高い発光ダイオードおよびその製造方法を提供する。
【解決手段】 一主面に凹凸加工を施したサファイア基板11上にn型GaN層12、n型GaInNバッファ層14、n型GaN層15、InGaN井戸層とGaN障壁層とからなるMQW構造の活性層16、p型AlGaN層17およびp型GaN層18を順次エピタキシャル成長させて発光ダイオード構造を形成する。この成長時に、サファイア基板11の凸部11bの上の部分に形成される会合部に形成された貫通転位13の一部を起点として六角錐状のピット19が形成される。
【選択図】 図2

Description

この発明は、発光ダイオード、発光ダイオードの製造方法、発光ダイオードバックライト、発光ダイオード照明装置、発光ダイオードディスプレイおよび電子機器に関し、特に、窒化物系III−V族化合物半導体を用いた発光ダイオードおよびこの発光ダイオードを用いる各種の装置または機器に適用して好適なものである。
GaN系半導体は、可視領域での発光が可能である半導体材料である。最近、このGaN系半導体を用いた高輝度発光ダイオード(LED)の開発が盛んに行われている。しかし、GaN系半導体ではその成長に用いる基板の問題がある。すなわち、GaN基板を作製することが非常に困難であり、一般的にはサファイア基板を用いて結晶成長が行われている。ところが、サファイアとGaNとの間には大きな格子不整合があるため、このサファイア基板上に成長させたGaN層内には109 cm-2を超える多くの貫通転位が発生することが分かっている。この貫通転位は、発光ダイオードの特性および信頼性を低下させる原因となる。このため、この貫通転位などの結晶欠陥を低減させる技術が非常に重要である。
貫通転位を低減させる方法としては、従来より様々な方法が報告されている。例えば、SiO2 膜などの誘電体膜の一部を開口し、その部分からGaN系半導体を横方向成長させる結晶成長法(例えば、特許文献1参照。)や、加工基板上にエピタキシャル成長を行う方法(例えば、特許文献2、3および非特許文献1参照。)などがある。これらの方法では、転位密度を低減させるとともに、貫通転位をある部分に集中させることで、貫通転位が少ない良好な結晶品質を有する部分を形成することが可能になった。図19Aに凹凸加工基板上にエピタキシャル成長を行う方法を用いてGaN系発光ダイオードを製造する一例を示す。図19Aに示すように、この方法では、まず、サファイア基板101の一主面に凹凸加工を施す。符号101aは凹部、101bは凸部を示す。次に、このサファイア基板101上にn型GaN層102、GaInN系の多重量子井戸(MQW)構造の活性層103およびp型GaN層104を順次成長させ、発光ダイオード構造を形成する。符号105は貫通転位を示す。図19Bに貫通転位105の面内分布のイメージを模式的に示す。
一方、発光ダイオード構造を形成するGaN系半導体層の表面に凹凸を形成することで光の取り出し効率の向上を図ることができる。この凹凸を形成する方法として、InやMgなどの不純物をドープすることにより、発光ダイオード構造を形成するGaN系半導体層の表面にピットを形成する方法がある(例えば、Inについて非特許文献2参照。)。図20Aにその一例を示す。図20Aに示すように、この方法では、平坦なサファイア基板201上にn型GaN層202、GaN層にInをドープした層であるGaInNバッファ層203、n型GaN層204、GaInN系のMQW構造の活性層205およびp型GaN層206を順次成長させ、発光ダイオード構造を形成する。符号207は貫通転位を示す。この場合、GaInNバッファ層203の成長時に貫通転位207の所にピット208が発生し、これが成長に伴って次第に上方に大きく開いて行く。図20Bにピット208の面内分布のイメージを模式的に示す。
なお、窒化物系III−V族化合物半導体を用いた発光ダイオードにおいて、サファイア基板と活性層との間にInを2〜12%含むInGaN層などの平滑層(smoothing layer)を形成することにより、発光ダイオードを構成する窒化物系III−V族化合物半導体層の表面特性を向上させることが知られている(例えば、特許文献4参照。)。
特開平10−312971号公報 特開2004−6931号公報 特開2004−6937号公報 三菱電線工業時報 第98号 2001年10月:LEPS法を用いた高出力紫外LEDの開発 Journal of Crystal Growth 189/190(1998)24-28 米国特許第6635904号明細書
しかし、図20に示す従来の成長方法では、ピット208は面内でランダムに発生するため、ピット208の位置を制御することが難しく、従って光の取り出し位置を制御することが難しいという問題がある。また、平坦なサファイア基板201上のGaN系半導体の成長では、転位密度が109 cm-2以上と高密度の結晶欠陥が発生することが多いことから、ピット208の密度が高くなりすぎて実効的な活性層体積が減少してしまい、逆に発光効率が低下してしまうという問題が生じる。
そこで、この発明が解決しようとする課題は、活性層体積を十分に確保しつつ、光の取り出し効率の大幅な向上を図ることができることにより、発光効率が極めて高い発光ダイオードおよびその製造方法を提供することである。
この発明が解決しようとする他の課題は、上記のような発光ダイオードを用いた高性能の発光ダイオードバックライト、発光ダイオード照明装置、発光ダイオードディスプレイおよび電子機器を提供することである。
上記課題を解決するために、第1の発明は、
一主面に凹凸構造を有する基板と、
上記基板上の第1の導電型の第1の窒化物系III−V族化合物半導体層と、
上記第1の窒化物系III−V族化合物半導体層上の活性層と、
上記活性層上の第2の導電型の第2の窒化物系III−V族化合物半導体層と、
上記基板と上記活性層との間のピット形成用不純物を含む層とを有し、
上記基板の凸部の上方に、上記ピット形成用不純物を含む層から、上記第2の窒化物系III−V族化合物半導体層の上面に達するピットが集中して形成されている
ことを特徴とする発光ダイオードである。
ピット形成用不純物を含む層の挿入位置は、基板と活性層との間である限り、特に限定されず、基板と第1の窒化物系III−V族化合物半導体層との間でも、第1の窒化物系III−V族化合物半導体層の厚さ方向の途中でも、第1の窒化物系III−V族化合物半導体層と活性層との間でもよい。また、ピット形成用不純物は、これに起因して窒化物系III−V族化合物半導体の成長時にピットが形成される限り、基本的にはどのようなものであってよいが、InやMgが好適に用いられる。このピット形成用不純物を含む層の厚さは特に限定されず、デルタドーピング的に薄くてもよいし、厚くてもよい。このピット形成用不純物を含む層は、典型的には連続層として形成されるが、連続層としてではなく、ピットが形成される核の部分に、それらの原料が付着しただけのものであってもよい。このピット形成用不純物を含む層は、好適には、第1の窒化物系III−V族化合物半導体層と同じく第1導電型である。このピット形成用不純物を含む層は、典型的には、InまたはMgを含む窒化物系III−V族化合物半導体層、具体的にはInGaN層やMgドープGaN層などである。ピットの密度は、典型的には1×104 cm-2以上1×109 cm-2以下である。
ピットの内面には、必要に応じて、発光波長の光を吸収しない材料からなる膜、例えばGaN層などの窒化物系III−V族化合物半導体層が形成される。こうすることで、活性層から放出される光の一部を、この活性層で再吸収されることなく外部に取り出すことができる。また、ピットの内面に、必要に応じて、発光波長の光を反射する反射膜、例えばAgのような高反射率の金属の膜が形成される。こうすることで、活性層から放出される光の一部を、この反射膜で基板側に反射させ、外部に取り出すことができる。
第1の窒化物系III−V族化合物半導体層においては、好適には、基板の凹部の底面との界面から基板の一主面に対して垂直方向に発生した転位が、その凹部の底面を底辺とする三角形部の斜面またはその近傍に到達し、そこから上記の一主面に平行な方向に、三角形部から遠ざかるように屈曲している。基板の凹部は、一方向にストライプ状に延在するようにしてもよいし、少なくとも、互いに交差する第1の方向および第2の方向に延在するようにすることにより凸部が四角形状や六角形状に形成されるようにしてもよい。こうすることで、活性層から放出される光を360°の全方向に効率よく取り出すことができる。基板の凹部がストライプ状である場合、この凹部は、例えば、第1の窒化物系III−V族化合物半導体層の〈1−100〉方向に延在する。
凹部の断面形状は、長方形や逆台形などの種々の形状であってよく、その側壁も平面だけでなく、緩やかな傾斜を持つ曲面であってもよく、角が丸まっていてもよい。光の取り出し効率の向上を図る観点より、好適には、この凹部の断面形状は逆台形とする。また、第1の窒化物系III−V族化合物半導体層の転位密度を最小化する観点より、好適には、この凹部の深さをd、この凹部の底面の幅をWg 、凹部の底面を底辺とする三角形部の第1の窒化物系III−V族化合物半導体層の斜面と基板の一主面とがなす角度をαとしたとき、2d≧Wg tanαが成立するようにd、Wg 、αを決める。αは通常一定であるため、この式が成立するようにd、Wg を決める。dは、大きすぎると原料ガスが凹部の内部に十分に供給されず、凹部の底面からの第1の窒化物系III−V族化合物半導体層の成長に支障を来し、逆に小さすぎるとこの凹部だけでなく、その両側の凸部にも第1の窒化物系III−V族化合物半導体層が成長してしまうため、これらを防止する観点より、一般的には0.5μm<d<5μmの範囲内に選ばれ、典型的には1.0±0.2μmの範囲内に選ばれる。Wg は、一般的には0.5〜5μmであり、典型的には2±0.5μmの範囲内に選ばれる。また、凸部の上面の幅Wt は、基本的には自由に選ぶことができるが、この凸部は第1の窒化物系III−V族化合物半導体層の横方向成長に使用する領域であるため、長ければ長いほど転位密度の少ない部分の面積を大きくすることができる。Wt は、一般的には1〜1000μm、典型的には4±2μmの範囲内である。
第1の窒化物系III−V族化合物半導体層には、これと電気的に接続された状態で第1の導電型側の電極が形成される。同様に、第2の窒化物系III−V族化合物半導体層上には、これと電気的に接続された状態で第2の導電型側の電極が形成される。
基板としては種々のものを用いることができる。窒化物系III−V族化合物半導体と異なる物質からなる基板としては、具体的には、例えば、サファイア(Al2 3 )(c面、a面、r面などを含み、これらの面からオフした面のものも含む)、SiC(6H、4H、3Cを含む)、ZnS、ZnOなどからなる基板を用いることができ、好適には、これらの材料からなる六方晶基板または立方晶基板、より好適には六方晶基板を用いる。基板としては、窒化物系III−V族化合物半導体(GaN、InAlGaN、AlNなど)からなる基板を用いてもよい。場合によっては、基板として、窒化物系III−V族化合物半導体と異なる物質からなる基板上に窒化物系III−V族化合物半導体層を成長させ、この窒化物系III−V族化合物半導体層に上記の凹部を形成したものであってもよい。基板は、これらの基板(特に、サファイア基板、SiC基板、GaN基板など)を組み合わせて積層させた複合基板であってもよい。これらの基板は、いずれも緑色の光および青色の光に対して透明であるから、発光波長が緑色または青色の波長帯である場合には、基板の第1の窒化物系III−V族化合物半導体層と反対側の主面からこの基板を通して外部に光を取り出すことができる。
なお、基板は、必要に応じて除去してもよい。
第1および第2の窒化物系III−V族化合物半導体層ならびに活性層を構成する窒化物系III−V族化合物半導体層は、最も一般的には、AlX y Ga1-x-y-z Inz Asu 1-u-v v (ただし、0≦x≦1、0≦y≦1、0≦z≦1、0≦u≦1、0≦v≦1、0≦x+y+z<1、0≦u+v<1)からなり、より具体的には、AlX y Ga1-x-y-z Inz N(ただし、0≦x≦1、0≦y≦1、0≦z≦1、0≦x+y+z<1)からなり、典型的には、AlX Ga1-x-z Inz N(ただし、0≦x≦1、0≦z≦1)からなり、具体例を挙げると、GaN、InN、AlN、AlGaN、InGaN、AlGaInNなどからなる。特に第1および第2の窒化物系III−V族化合物半導体層としては、好適には、GaN、InX Ga1-x N(0<x<0.5)、AlX Ga1-x N(0<x<0.5)、AlX Iny Ga1-x-y N(0<x<0.5、0<y<0.2)からなるものが用いられる。第1の導電型はn型であってもp型であってもよく、それに応じて第2の導電型はp型またはn型である。
第1および第2の窒化物系III−V族化合物半導体層ならびに活性層を構成する窒化物系III−V族化合物半導体層の成長方法としては、例えば、有機金属化学気相成長(MOCVD)、ハイドライド気相エピタキシャル成長あるいはハライド気相エピタキシャル成長(HVPE)、分子線エピタキシー(MBE)などの各種のエピタキシャル成長法を用いることができる。
第2の発明は、
一主面に凹凸構造を有する基板上に第1の導電型の第1の窒化物系III−V族化合物半導体層、活性層および第2の導電型の第2の窒化物系III−V族化合物半導体層を順次成長させるようにした発光ダイオードの製造方法において、
上記活性層を成長させる前にピット形成用不純物を含む層を成長させるようにした
ことを特徴とするものである。
この発光ダイオードの製造方法によれば、第1の発明による発光ダイオードを製造することができる。すなわち、一主面に凹凸構造を有する基板を用い、活性層を成長させる前にピット形成用不純物を含む層を成長させることにより、基板の凸部の上方に、このピット形成用不純物を含む層から、第2の窒化物系III−V族化合物半導体層の上面に達するピットが集中して形成される。
好適には、第1の窒化物系III−V族化合物半導体層を成長させる際に、一主面に凹凸構造を有する基板の当該凹部に、その底面を底辺とする三角形の断面形状となる状態を経て第1の窒化物系III−V族化合物半導体層を成長させることで当該凹部を埋め、続いて基板上にこの第1の窒化物系III−V族化合物半導体層を横方向成長させるようにする。このとき、基板の凹部の底面との界面から基板の一主面に対して垂直方向に発生する転位が、上記の三角形の断面形状となる状態の第1の窒化物系III−V族化合物半導体層の斜面またはその近傍に到達したとき、上記の一主面に平行な方向に屈曲する。
必要に応じて、第1の窒化物系III−V族化合物半導体層、活性層および第2の窒化物系III−V族化合物半導体層を成長させた後に基板を除去するようにしてもよい。
この第2の発明においては、上記以外のことについては、その性質に反しない限り、第1の発明に関連して説明したことが成立する。
第3の発明は、
基板と、
上記基板上の窒化物系III−V族化合物半導体種結晶層と、
上記窒化物系III−V族化合物半導体種結晶層上の成長マスクと、
上記成長マスクの開口部の上記窒化物系III−V族化合物半導体種結晶層から横方向成長した下地窒化物系III−V族化合物半導体層と、
上記下地窒化物系III−V族化合物半導体層上の第1の導電型の第1の窒化物系III−V族化合物半導体層と、
上記第1の窒化物系III−V族化合物半導体層上の活性層と、
上記活性層上の第2の導電型の第2の窒化物系III−V族化合物半導体層と、
上記下地窒化物系III−V族化合物半導体層と上記活性層との間のピット形成用不純物を含む層とを有し、
上記成長マスクの上記開口部以外の部分の上方に、上記ピット形成用不純物を含む層から、上記第2の窒化物系III−V族化合物半導体層の上面に達するピットが集中して形成されている
ことを特徴とする発光ダイオードである。
この第3の発明においては、その性質に反しない限り、第1の発明に関連して説明したことが成立する。
第4の発明は、
基板上に窒化物系III−V族化合物半導体種結晶層を成長させ、この窒化物系III−V族化合物半導体種結晶層上に成長マスクを形成し、この成長マスクの開口部の上記窒化物系III−V族化合物半導体種結晶層から下地窒化物系III−V族化合物半導体層を横方向成長させ、この下地窒化物系III−V族化合物半導体層上に第1の導電型の第1の窒化物系III−V族化合物半導体層、活性層および第2の導電型の第2の窒化物系III−V族化合物半導体層を順次成長させるようにした発光ダイオードの製造方法において、
上記下地窒化物系III−V族化合物半導体層を横方向成長させた後、上記活性層を成長させる前にピット形成用不純物を含む層を成長させるようにした
ことを特徴とするものである。
この発光ダイオードの製造方法によれば、第3の発明による発光ダイオードを製造することができる。すなわち、窒化物系III−V族化合物半導体種結晶層上に成長マスクを形成し、この成長マスクの開口部の窒化物系III−V族化合物半導体種結晶層から下地窒化物系III−V族化合物半導体層を横方向成長させた後、活性層を成長させる前にピット形成用不純物を含む層を成長させることにより、成長マスクの開口部以外の部分の上方に、ピット形成用不純物を含む層から、第2の窒化物系III−V族化合物半導体層の上面に達するピットが集中して形成される。成長マスクの開口部の窒化物系III−V族化合物半導体種結晶層から下地窒化物系III−V族化合物半導体層を横方向成長させる方法としては、従来公知の各種の方法を用いることができる。
この第4の発明においては、上記以外のことについては、その性質に反しない限り、第1の発明に関連して説明したことが成立する。
第5の発明は、
赤色発光の発光ダイオード、緑色発光の発光ダイオードおよび青色発光の発光ダイオードをそれぞれ複数個配列した発光ダイオードバックライトにおいて、
上記緑色発光の発光ダイオードおよび上記青色発光の発光ダイオードのうちの少なくとも一つの発光ダイオードが、
一主面に凹凸構造を有する基板と、
上記基板上の第1の導電型の第1の窒化物系III−V族化合物半導体層と、
上記第1の窒化物系III−V族化合物半導体層上の活性層と、
上記活性層上の第2の導電型の第2の窒化物系III−V族化合物半導体層と、
上記基板と上記活性層との間のピット形成用不純物を含む層とを有し、
上記基板の凸部の上方に、上記ピット形成用不純物を含む層から、上記第2の窒化物系III−V族化合物半導体層の上面に達するピットが集中して形成されている
ことを特徴とするものである。
第6の発明は、
赤色発光の発光ダイオード、緑色発光の発光ダイオードおよび青色発光の発光ダイオードをそれぞれ複数個配列した発光ダイオードバックライトにおいて、
上記緑色発光の発光ダイオードおよび上記青色発光の発光ダイオードのうちの少なくとも一つの発光ダイオードが、
基板と、
上記基板上の窒化物系III−V族化合物半導体種結晶層と、
上記窒化物系III−V族化合物半導体種結晶層上の成長マスクと、
上記成長マスクの開口部の上記窒化物系III−V族化合物半導体種結晶層から横方向成長した下地窒化物系III−V族化合物半導体層と、
上記下地窒化物系III−V族化合物半導体層上の第1の導電型の第1の窒化物系III−V族化合物半導体層と、
上記第1の窒化物系III−V族化合物半導体層上の活性層と、
上記活性層上の第2の導電型の第2の窒化物系III−V族化合物半導体層と、
上記下地窒化物系III−V族化合物半導体層と上記活性層との間のピット形成用不純物を含む層とを有し、
上記成長マスクの上記開口部以外の部分の上方に、上記ピット形成用不純物を含む層から、上記第2の窒化物系III−V族化合物半導体層の上面に達するピットが集中して形成されている
ことを特徴とするものである。
第7の発明は、
赤色発光の発光ダイオード、緑色発光の発光ダイオードおよび青色発光の発光ダイオードをそれぞれ複数個配列した発光ダイオード照明装置において、
上記緑色発光の発光ダイオードおよび上記青色発光の発光ダイオードのうちの少なくとも一つの発光ダイオードが、
一主面に凹凸構造を有する基板と、
上記基板上の第1の導電型の第1の窒化物系III−V族化合物半導体層と、
上記第1の窒化物系III−V族化合物半導体層上の活性層と、
上記活性層上の第2の導電型の第2の窒化物系III−V族化合物半導体層と、
上記基板と上記活性層との間のピット形成用不純物を含む層とを有し、
上記基板の凸部の上方に、上記ピット形成用不純物を含む層から、上記第2の窒化物系III−V族化合物半導体層の上面に達するピットが集中して形成されている
ことを特徴とするものである。
第8の発明は、
赤色発光の発光ダイオード、緑色発光の発光ダイオードおよび青色発光の発光ダイオードをそれぞれ複数個配列した発光ダイオード照明装置において、
上記緑色発光の発光ダイオードおよび上記青色発光の発光ダイオードのうちの少なくとも一つの発光ダイオードが、
基板と、
上記基板上の窒化物系III−V族化合物半導体種結晶層と、
上記窒化物系III−V族化合物半導体種結晶層上の成長マスクと、
上記成長マスクの開口部の上記窒化物系III−V族化合物半導体種結晶層から横方向成長した下地窒化物系III−V族化合物半導体層と、
上記下地窒化物系III−V族化合物半導体層上の第1の導電型の第1の窒化物系III−V族化合物半導体層と、
上記第1の窒化物系III−V族化合物半導体層上の活性層と、
上記活性層上の第2の導電型の第2の窒化物系III−V族化合物半導体層と、
上記下地窒化物系III−V族化合物半導体層と上記活性層との間のピット形成用不純物を含む層とを有し、
上記成長マスクの上記開口部以外の部分の上方に、上記ピット形成用不純物を含む層から、上記第2の窒化物系III−V族化合物半導体層の上面に達するピットが集中して形成されている
ことを特徴とするものである。
第9の発明は、
赤色発光の発光ダイオード、緑色発光の発光ダイオードおよび青色発光の発光ダイオードをそれぞれ複数個配列した発光ダイオードディスプレイにおいて、
上記緑色発光の発光ダイオードおよび上記青色発光の発光ダイオードのうちの少なくとも一つの発光ダイオードが、
一主面に凹凸構造を有する基板と、
上記基板上の第1の導電型の第1の窒化物系III−V族化合物半導体層と、
上記第1の窒化物系III−V族化合物半導体層上の活性層と、
上記活性層上の第2の導電型の第2の窒化物系III−V族化合物半導体層と、
上記基板と上記活性層との間のピット形成用不純物を含む層とを有し、
上記基板の凸部の上方に、上記ピット形成用不純物を含む層から、上記第2の窒化物系III−V族化合物半導体層の上面に達するピットが集中して形成されている
ことを特徴とするものである。
第10の発明は、
赤色発光の発光ダイオード、緑色発光の発光ダイオードおよび青色発光の発光ダイオードをそれぞれ複数個配列した発光ダイオードディスプレイにおいて、
上記緑色発光の発光ダイオードおよび上記青色発光の発光ダイオードのうちの少なくとも一つの発光ダイオードが、
基板と、
上記基板上の窒化物系III−V族化合物半導体種結晶層と、
上記窒化物系III−V族化合物半導体種結晶層上の成長マスクと、
上記成長マスクの開口部の上記窒化物系III−V族化合物半導体種結晶層から横方向成長した下地窒化物系III−V族化合物半導体層と、
上記下地窒化物系III−V族化合物半導体層上の第1の導電型の第1の窒化物系III−V族化合物半導体層と、
上記第1の窒化物系III−V族化合物半導体層上の活性層と、
上記活性層上の第2の導電型の第2の窒化物系III−V族化合物半導体層と、
上記下地窒化物系III−V族化合物半導体層と上記活性層との間のピット形成用不純物を含む層とを有し、
上記成長マスクの上記開口部以外の部分の上方に、上記ピット形成用不純物を含む層から、上記第2の窒化物系III−V族化合物半導体層の上面に達するピットが集中して形成されている
ことを特徴とするものである。
第5〜第10の発明において、赤色発光の発光ダイオードとしては、例えば、AlGaInP系半導体を用いたものを用いることができる。
第11の発明は、
一つまたは複数の発光ダイオードを有する電子機器において、
少なくとも一つの上記発光ダイオードが、
一主面に凹凸構造を有する基板と、
上記基板上の第1の導電型の第1の窒化物系III−V族化合物半導体層と、
上記第1の窒化物系III−V族化合物半導体層上の活性層と、
上記活性層上の第2の導電型の第2の窒化物系III−V族化合物半導体層と、
上記基板と上記活性層との間のピット形成用不純物を含む層とを有し、
上記基板の凸部の上方に、上記ピット形成用不純物を含む層から、上記第2の窒化物系III−V族化合物半導体層の上面に達するピットが集中して形成されている
ことを特徴とするものである。
第12の発明は、
一つまたは複数の発光ダイオードを有する電子機器において、
少なくとも一つの上記発光ダイオードが、
基板と、
上記基板上の窒化物系III−V族化合物半導体種結晶層と、
上記窒化物系III−V族化合物半導体種結晶層上の成長マスクと、
上記成長マスクの開口部の上記窒化物系III−V族化合物半導体種結晶層から横方向成長した下地窒化物系III−V族化合物半導体層と、
上記下地窒化物系III−V族化合物半導体層上の第1の導電型の第1の窒化物系III−V族化合物半導体層と、
上記第1の窒化物系III−V族化合物半導体層上の活性層と、
上記活性層上の第2の導電型の第2の窒化物系III−V族化合物半導体層と、
上記下地窒化物系III−V族化合物半導体層と上記活性層との間のピット形成用不純物を含む層とを有し、
上記成長マスクの上記開口部以外の部分の上方に、上記ピット形成用不純物を含む層から、上記第2の窒化物系III−V族化合物半導体層の上面に達するピットが集中して形成されている
ことを特徴とするものである。
第11および第12の発明において、電子機器は、液晶ディスプレイのバックライト、表示、照明その他の目的で少なくとも一つの発光ダイオードを有するものであれば、基本的にはどのようなものであってもよく、携帯型のものと据え置き型のものとの双方を含むが、具体例を挙げると、携帯電話、モバイル機器、ロボット、パーソナルコンピュータ、車載機器、各種家庭電気製品などである。
第5〜第12の発明においては、その性質に反しない限り、第1の発明に関連して説明したことが成立する。
上述のように構成されたこの発明においては、第2の窒化物系III−V族化合物半導体層の上面に達するピットにより、活性層から放出される光を直接外部に取り出しやすくなり、ピットがない場合のように、活性層から放出される光が第2の窒化物系III−V族化合物半導体層の上面で全反射されて活性層で再吸収されることがなくなる。また、一主面に凹凸構造を有する基板を用いる場合には、この基板の凸部の上方に貫通転位を集中させることができ、この貫通転位にピットを形成することができる。あるいは、成長マスクの開口部の窒化物系III−V族化合物半導体種結晶層から下地窒化物系III−V族化合物半導体層を横方向成長させる方法を用いる場合には、この成長マスクの開口部から横方向成長する層が会合する部分に貫通転位を集中させることができ、この貫通転位にピットを形成することができる。これらの方法によれば、ピットを基板の凸部の上方あるいは成長マスクの開口部以外の部分の上方に集中して形成することができ、光の取り出し部分をこれらのピットの部分に集中させることができる。しかも、第1の窒化物系III−V族化合物半導体層の転位密度を低くすることができるため、ピット密度を1×109 cm-2以下に容易に制御することができ、活性層体積の減少を防止することができる。
この発明によれば、光の取り出し効率の大幅な向上を図ることができ、しかも活性層体積を十分に確保することができるため、発光効率が極めて高い発光ダイオードを得ることができる。そして、この発光効率が高い発光ダイオードを用いて高性能の発光ダイオードバックライト、発光ダイオード照明装置、発光ダイオードディスプレイ、各種の電子機器などを実現することができる。
以下、この発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、実施形態の全図において、同一または対応する部分には同一の符号を付す。
まず、この発明の第1の実施形態によるGaN系発光ダイオードについて説明する。
図1および図2はこのGaN系発光ダイオードの製造方法を示す。
この第1の実施形態においては、図1Aに示すように、まず、一主面に周期的な凹凸加工が施されたサファイア基板11を用意する。符号11aは凹部、11bは凸部を示す。凹部11aは長方形または逆台形の断面形状を有する。例えば、サファイア基板11の主面はc面またはc面から0.15°程度までオフした面、凹部11aはサファイア基板11の〈1−100〉方向に延在するストライプ形状である。このサファイア基板11の凹凸加工は、反応性イオンエッチング(RIE)法などにより行うことができる。これらの凹部11aおよび凸部11bの寸法などの詳細については後述する。
次に、例えば水素ガス雰囲気中において1200〜1230℃程度の温度でサーマルクリーニングを行うことによりこのサファイア基板11の表面を清浄化した後、このサファイア基板11上に従来公知の方法により例えば510〜550℃程度の成長温度で例えば厚さが30〜50nm程度のGaNバッファ層(図示せず)を成長させる。続いて、図1Bに示すように、このサファイア基板11上に例えばMOCVD法によりn型GaNのエピタキシャル成長を行う。このとき、図1Bに示すように、まず、凹部11aの底面から成長を開始させ、この底面を底辺とし、サファイア基板11の主面に対して傾斜したファセットを斜面に有する二等辺三角形の断面形状となるようにn型GaN層12を成長させる。例えば、このn型GaN層12の延在方向はその〈1−100〉方向であり、その斜面のファセットは(1−101)面である。このn型GaN層12の厚さは例えば3500〜4500nm程度である。このn型GaN層12の成長条件については後述する。
引き続いて、n型GaN層12の成長をその斜面のファセット面方位を維持しながら行うことにより、図1Cに示すように、凹部11aの内部を完全に埋める。
次に、成長条件を横方向成長が支配的となる条件に設定して成長を続けると、図2Aに示すように、n型GaN層12は凸部11b上に横方向成長により広がって行き、隣接する凹部11aから成長したn型GaN層12同士が凸部11bの中央部の上で会合して一体化する。この会合部に貫通転位13が形成される。
次に、成長条件を縦方向成長が支配的となる条件に切り替え、図2Bに示すように、n型GaN層12上にn型GaInNバッファ層14、n型GaN層15、InGaN井戸層とGaN障壁層とからなるMQW構造の活性層16、p型AlGaN層17およびp型GaN層18を順次エピタキシャル成長させる。n型GaInNバッファ層14は、In組成は例えば2%程度、厚さは例えば100〜400nm、好適には100〜150nm程度とする。また、活性層16は、例えば、InGaN井戸層の厚さは2.5〜3nm、GaN障壁層の厚さは20〜30nm、井戸層の数は7である。活性層16のInGaN井戸層のIn組成は、発光ダイオードの発光波長に応じて選ばれ、例えば、発光波長405nmでは11%、450nmでは18%、520nmでは24%である。活性層16の成長は、例えば窒素ガス雰囲気中において750〜900℃、好適には750〜790℃程度の温度で行う。また、p型AlGaN層17の成長は、例えば水素ガス雰囲気中において800〜900℃、好適には800〜850℃程度の温度で行う。また、p型GaN層18の成長は、例えば水素ガス雰囲気中において850〜950℃、好適には850〜890℃程度の温度で行う。p型AlGaN層17の厚さは例えば10〜20nm程度、Al組成は例えば15%程度、p型GaN層18の厚さは例えば110〜150nm程度である。
図2Bに示すように、n型GaInNバッファ層14、n型GaN層15、活性層16、p型AlGaN層17およびp型GaN層18の成長時には、サファイア基板11の凸部11bの上の部分に形成される会合部に集中して形成された貫通転位13の一部を起点として成長表面に向かって六角形状に開くファセットを持つ六角錐状のピット19が形成される。図4にピット19の面内分布のイメージを模式的に示す。
ピット19の密度は、1×104 cm-2以上1×109 cm-2以下である。ここで、ピット19の密度の下限1×104 cm-2は、n型GaN層12の転位密度よりはるかに低い。例えば、n型GaInNバッファ層14からp型GaN層18に向かって開くピット19の高さを例えば800nm、上端の直径を1.4μm、ピット19の内面とサファイア基板11の主面とのなす角を60°とすると、一つのピット19当たりの活性層16の消失面積は6.85×10-9cm2 (全てのピット19がn型GaInNバッファ層14の下から発生していると仮定)であるから、ピット19の密度が1×109 cm-2であれば活性層16は消失してしまうことになるためである。
次に、p型AlGaN層17およびp型GaN層18のp型不純物を活性化するため、例えば、N2 とO2 との混合ガス(組成は例えばN2 が99%、O2 が1%)の雰囲気中において580〜620℃(例えば、600℃)の温度で熱処理を行う。ここで、N2 にO2 を混合することで活性化が起きやすくなる。この熱処理の時間は例えば40分〜2時間、一般的には60分程度である。熱処理の温度を比較的低くするのは、熱処理時の活性層16などの劣化を防止するためである。
上記のGaN系半導体層の成長原料は、例えば、Gaの原料としてはトリメチルガリウム((CH3 3 Ga、TMG)、Alの原料としてはトリメチルアルミニウム((CH3 3 Al、TMA)、Inの原料としてはトリメチルインジウム((CH3 3 In、TMI)を、Nの原料としてはアンモニア(NH3 )を用いる。ドーパントについては、n型ドーパントとしては例えばシラン(SiH4 )を、p型ドーパントとしては例えばビス(メチルシクロペンタジエニル)マグネシウム((CH3 5 4 2 Mg)あるいはビス(シクロペンタジエニル)マグネシウム((C5 5 2 Mg)を用いる。
次に、上述のようにしてGaN系半導体層を成長させたサファイア基板11をMOCVD装置から取り出す。
次に、基板表面に所定形状のレジストパターン(図示せず)をリソグラフィーにより形成した後、このレジストパターンをマスクとして例えばRIE法により少なくともn型GaN層12に達する深さまでエッチングすることにより、図3Aに示すように、発光ダイオード構造を形成するGaN系半導体層を所定のメサ形状にパターニングする。
次に、図3Bに示すように、p型GaN層18を除いた基板表面を例えば窒化シリコン(SiNx )膜や二酸化シリコン(SiO2 )膜などの絶縁性でかつ発光波長の光を吸収しないパッシベーション膜20によりあらかじめ覆った状態で、真空蒸着法などの方法により、p型GaN層18上にp側電極21を形成する。このパッシベーション膜20を形成するのは、p側電極21によりp型GaN層18およびp型AlGaN層17とn型GaInNバッファ層14およびn型GaN層15とが短絡するのを防止するためである。同様に真空蒸着法などの方法により、メサ部の外側の部分のn型GaN層12上にn側電極22を形成する。p側電極21の材料としては、高反射率を有するオーミック金属、例えばAgやPd/Agなどを用いるのが好ましい。n側電極22としては、例えばTi/Pt/Au構造のものを用いる。
必要に応じて、上述のようにして発光ダイオード構造が形成されたサファイア基板11をその裏面側から研削やラッピングすることにより厚さを減少させた後、このサファイア基板11のスクライビングを行い、バーを形成し、さらにこのバーのスクライビングを行うことでチップ化する。
こうして得られたGaN系発光ダイオードにおいては、p側電極21とn側電極22との間に順方向電圧を印加して電流を流すことにより発光を行わせる。活性層16のIn組成の選定により、青色発光または緑色発光を得ることができる。この場合、サファイア基板11を通して外部に光を取り出してもよいし、サファイア基板11と反対側に光を取り出してもよい。必要に応じて、前者の場合にはp型GaN層18側に反射膜を設け、後者の場合にはサファイア基板11の裏面に反射膜を設ける。
図2Bに示すように、このGaN系発光ダイオードによれば、ピット19がない場合には、活性層16から放出される光(一点鎖線で示す)はp型GaN層18の上面(破線で示す)で全反射されるのに対し、ピット19があることによりこの全反射を抑制することができ、これにより活性層16から放出される光(実線で示す)がこの活性層16で再吸収されるのを防止することができる。ここで、この全反射が起きる臨界角θは、活性層16からp型GaN層18までの全体の屈折率を2〜2.5とすると、sinθ=1/(2〜2.5)より、θ=23.6〜30°程度である。
実際には、図3Bに示すように、ピット19の内面にパッシベーション膜20を介して形成されるp側電極21が反射膜となるため、活性層16から放出される光はパッシベーション膜20に入射し、このパッシベーション膜20を通してサファイア基板11側に向かい、外部に取り出される。
この第1の実施形態においては、好適には、n型GaN層12の貫通転位密度を最小化するため、凹部11aの底面の幅Wg 、深さd、およびn型GaN層12の斜面とサファイア基板11の主面とのなす角度αが下記の式を満たすように決められる(図5参照)。
2d≧Wg tanα
例えば、Wg =2.1μm、α=59度の場合にはd≧1.75μm、Wg =2μm、α=59度の場合にはd≧1.66μm、Wg =1.5μm、α=59度の場合にはd≧1.245μm、Wg =1.2μm、α=59度の場合にはd≧0.966μmとする。ただし、いずれの場合もd<5μmとするのが望ましい。
図1BおよびCに示す工程におけるn型GaN層12の成長時には、成長原料のV/III比を高めに、例えば13000±2000の範囲、成長温度を低めに、例えば1050±50℃の範囲に設定する。こうすることで、図1BおよびCに示すように、基板11の主面に対して傾斜したファセットを斜面に出しながら、凹部11aを完全に埋める形でn型GaN層12が成長する。この際、凸部11b上には、n型GaN層12はほとんど成長しない。また、このn型GaN層12の成長は例えば1.0〜2.0気圧、好適には1.6気圧程度の圧力条件下で行う。これは、横方向成長を抑え、凹部11aへのn型GaN層12の選択成長を容易にするためである。成長速度は一般的には1.0〜5.0μm/h、好適には3.0μm/h程度とする。原料ガスの流量は、例えば、TMGは20SCCM、NH3 は20SLMである。一方、図2Aに示す工程におけるn型GaN層12の横方向成長は、成長原料のV/III比を低めに、例えば5000±2000の範囲、成長温度を高めに、例えば1150±50℃の範囲に設定する。この範囲より成長温度が高いとn型GaN層12の表面が荒れやすくなり、逆に低いと会合部にピットが生じやすくなる。原料ガスの流量は、例えば、TMGは40SCCM、NH3 は20SLMである。こうすることで、図2Aに示すように、n型GaN層12が横方向成長し、平坦な表面が得られる。この際、n型GaN層12とサファイア基板11との間に空隙は生じない。
図6に、n型GaN層12の成長時の原料ガスの流れおよびサファイア基板11上での拡散の様子を模式的に示す。この成長において最も重要な点は、成長初期に、サファイア基板11の凸部11b(テラス部)にはn型GaN層12は成長せず、凹部11aにおいてn型GaN層12の成長が開始することである。これは、一般に、GaNの成長は、Ga原料としてTMG、N原料としてNH3 を用いる場合を考えると
Ga(CH3 3 (g)+3/2H2 (g)→Ga(g)+3CH4 (g)
NH3 (g)→(1−α)NH3 (g)+α/2N2 (g)+3α/2H2 (g)
Ga(g)+NH3 (g)=GaN(s)+3/2H2 (g)
なる反応式で表現されるように、NH3 とGaとが直接反応することで起きる。この際、H2 ガスが発生するが、このH2 ガスは結晶成長とは逆の作用、すなわちエッチング作用をする。図1BおよびCに示す工程では、従来の平坦な基板上でのGaNの成長では行わない条件、すなわちエッチング作用を高め、成長しにくい条件(V/III比を高める)を用いることにより、凸部11bでの成長を抑制する。一方、凹部11aの内部では、このエッチング作用が弱まるので、結晶成長が起きる。さらに、従来は、成長結晶表面の平坦性を向上させるため、横方向成長の度合いが高まる条件(より高温)で成長させるが、この第1の実施形態においては、貫通転位をサファイア基板11の主面に平行な方向に屈曲させることにより低減させたり、より早期に凹部11aの内部をn型GaN層12で埋めたりする目的で、既に述べたように従来より低温(例えば、1050±50℃)で成長させる。
図7に、n型GaN層12の結晶欠陥分布を模式的に示す。図7に示すように、凸部11bの中央部近傍、すなわち互いに隣接する凹部11aから成長するn型GaN層12同士の会合部で少し転位密度が高くなっているものの、凸部11bの上の部分および凹部11aと凸部11bとの境界領域の上の部分を含めて全体的に転位密度が低くなっている。例えば、凹部11aの深さd=1μm、底面の幅Wg =2μm、凸部11bの上面の幅Wt =2μmの場合、n型GaN層12の転位密度は例えば107 /cm2 程度である。凹部11aの側壁に対して垂直方向への転位の発生は一切起きない。
光取り出し効率を高めるためには、凹部11aの側壁の斜面の面積を最大化することが好ましい。具体的には、図8より、凹部11aの延在方向に単位長の部分を考えると、一周期分の凹部11aおよび凸部11bがサファイア基板11上に占める面積は(Wt +Wg )+d/tanγ、凹部11aの側壁の斜面の面積はd/sinγと表される。したがって、光取り出し効率を高めるためには斜面面積比
(d/sinγ)/((Wt +Wg )+d/tanγ)
を最大化することが有効である。例えば、d=1μm、Wt +Wg =4μmの場合には、γ=69度で斜面面積比は0.24となる。
図9AおよびBにそれぞれ、p型GaN層18まで成長させた状態で撮影した光学顕微鏡写真および蛍光顕微鏡写真を示す。また、図9Aの上にサファイア基板11の凹凸構造を対応して示す。図9Aより、サファイア基板11の凸部11bの上にピット19が集中して形成されており、凹部11aの上にはピット19は殆ど観察されないことが分かる。また、図9Bより、サファイア基板11の凸部11bの上に集中して形成されたピット19の部分から光が強く出ており、光の取り出し効率が向上していることが分かる。
以上のように、この第1の実施形態によれば、一主面に凹凸加工を施したサファイア基板11上にn型GaN層12を成長させることにより凸部11bの上に貫通転位13を集中させ、その上にn型GaInNバッファ層14を成長させてからn型GaN層15、活性層16、p型AlGaN層17およびp型GaN層18を成長させていることにより、貫通転位13を起点として、n型GaInNバッファ層14からp型GaN層18に向かって開いたピット19を形成することができる。このため、ピット19を凸部11bの上方に集中して形成することができ、光の取り出し部をこれらのピット19の部分に集中させることができることから、光の取り出し効率の向上を図ることができる。そして、n型GaN層12は上述のように107 /cm2 程度の低転位密度となることから、ピット19の密度も1×104 cm-2以上1×109 cm-2以下に抑制することができ、活性層体積を十分に確保することができ、発光効率の向上を図ることができる。また、n型GaN層12の結晶性が良好であるため、n型GaN層15、活性層16、p型AlGaN層17およびp型GaN層18の結晶性も大幅に向上し、非発光中心も大幅に減少することにより、効率よく発光を行わせることができる。また、ピット19が形成されることにより、エピタキシャル層であるn型GaN層15、活性層16、p型AlGaN層17およびp型GaN層18の歪みを緩和させることができ、これらの層にクラックや結晶欠陥が発生するのを抑制することができ、GaN系発光ダイオードの信頼性の向上を図ることができる。また、凹凸加工を施したサファイア基板11を用いているため、活性層16から放出される光をこの凹凸で屈折させることにより外部に取り出しやすくなる。加えて、サファイア基板11とn型GaN層12との間に空隙が形成されないことにより、発光ダイオードの動作時に活性層から放出される光が、この空隙の内部で反射を繰り返し、その結果光が吸収されてしまうことに起因する光取り出し効率の低下を防止することができる。以上により、発光効率が極めて高く、特性のばらつきも極めて少ないGaN系発光ダイオードを得ることができる。また、このGaN系発光ダイオードの製造に必要なエピタキシャル成長は一回で済むため、製造コストが安価である。
次に、この発明の第2の実施形態によるGaN系発光ダイオードについて説明する。
この第2の実施形態においては、図10Aに示すように、p型GaN層18まで成長させた後、ピット19の内面に、発光波長の光を吸収しない材料、例えばGaNなどからなる無吸収膜23を形成する。
この後、図10Bに示すように、発光ダイオード構造を形成するGaN系半導体層をパターニングし、p側電極21およびn側電極22を形成する。
無吸収膜23が導電性の場合には、この無吸収膜23によりp型GaN層18およびp型AlGaN層17とn型GaInNバッファ層14およびn型GaN層15とが短絡するのを防止するために、例えばSiNx 膜やSiO2 膜などの絶縁性でかつ発光波長の光を吸収しないパッシベーション膜を介してこの無吸収膜23を形成するのが好ましい。ただし、この無吸収膜23の材料としてGaNを用いる場合には、これにMgなどのp型不純物をドープしてp型GaNとすることにより、この無吸収膜23とn型GaInNバッファ層14およびn型GaN層15との間にpn接合が形成され、これが抵抗となるので、p型GaN層18およびp型AlGaN層17とn型GaInNバッファ層14およびn型GaN層15との短絡は起きにくく、しかもp側電極21とp型GaNとはショットキー接合となり、これも抵抗となるため、p側電極21の耐圧も確保することが可能である。
上記以外のことは第1の実施形態と同様である。
この第2の実施形態によれば、第1の実施形態と同様な利点に加えて、活性層16から放出される光を、ピット19の内面に形成した無吸収膜23に入射させ、この無吸収膜23を通してサファイア基板11側に向かわせることができるため、光の取り出し効率のより一層の向上を図ることができ、発光効率の一層の向上を図ることができるという利点を得ることができる。
次に、この発明の第3の実施形態によるGaN系発光ダイオードについて説明する。
この第3の実施形態においては、図11Aに示すように、p型GaN層18まで成長させた後、ピット19の内面およびp型GaN層18の上面に、発光波長の光に対して反射率が高い金属、例えばAgなどからなる反射膜24を形成する。
この後、図11Bに示すように、発光ダイオード構造を形成するGaN系半導体層をパターニングし、p側電極21およびn側電極22を形成する。
反射膜24が導電性の場合には、この反射膜24によりp型GaN層18およびp型AlGaN層17とn型GaInNバッファ層14およびn型GaN層15とが短絡するのを防止するために、例えばSiNx 膜やSiO2 膜などの絶縁性でかつ発光波長の光を吸収しないパッシベーション膜を介してこの反射膜24を形成するのが好ましい。
上記以外のことは第1の実施形態と同様である。
この第3の実施形態によれば、第1の実施形態と同様な利点に加えて、活性層16から放出される光を、ピット19の内面およびp型GaN層18の上面に形成した反射膜24により反射してサファイア基板11側に向かわせることができるため、光の取り出し効率のより一層の向上を図ることができ、発光効率の一層の向上を図ることができるという利点を得ることができる。
次に、この発明の第4の実施形態によるGaN系発光ダイオードについて説明する。
この第4の実施形態においては、図12Aに示すように、n型GaN層12上に、MgがデルタドープされたMgドープGaN層25、n型GaN層15、InGaN井戸層とGaN障壁層とからなるMQW構造の活性層16、p型AlGaN層17およびp型GaN層18を順次エピタキシャル成長させる。MgドープGaN層25の厚さは例えば1〜3nm程度、典型的には2nm程度とする。この場合も、MgドープGaN層25、n型GaN層15、活性層16、p型AlGaN層17およびp型GaN層18の成長時に、サファイア基板11の凸部11bの上の部分に形成される会合部に集中して形成された貫通転位13の一部を起点として成長表面に向かって六角形状に開くファセットを持つ六角錐状のピット19が形成される。
この後、図12Bに示すように、発光ダイオード構造を形成するGaN系半導体層をパターニングし、パッシベーション膜20を形成し、p側電極21およびn側電極22を形成する。
上記以外のことは第1の実施形態と同様である。
この第4の実施形態によれば、n型GaInNバッファ層14の代わりにMgドープGaN層25を用いることにより、第1の実施形態と同様な利点を得ることができる。
次に、この発明の第5の実施形態によるGaN系発光ダイオードについて説明する。
この第5の実施形態においては、図13に示すように、ピット19を六角形の形で整列させる。このためには、サファイア基板11の一主面に60°間隔で三方向に延在するストライプ状の凹部11aを互いに平行に多数形成し、これらの凹部11aに囲まれた凸部11aが正三角形となるようにし、このサファイア基板11上にn型GaN層12、n型GaInNバッファ層14、n型GaN層15、活性層16、p型AlGaN層17およびp型GaN層18を成長させる。
上記以外のことは第1の実施形態と同様である。
この第5の実施形態によれば、第1の実施形態と同様な利点を得ることができるほか、ピット19を六角形の形で整列させているため、その六角形の内部の光をピット19から効率よく外部に取り出すことができるという利点を得ることができる。すなわち、凹部11aおよび凸部11bを一方向に延在するストライプ状に形成すると、活性層16から放出される光のうち一部の方向の光を効率よく取り出すことができないが、上記の六角形の光る部分を取り囲むようにピット19を配列することにより、効率よく光を取り出すことができ、それにより光の取り出し効率のより一層の向上を図ることができ、発光効率の一層の向上を図ることができるという利点を得ることができる。
次に、この発明の第6の実施形態によるGaN系発光ダイオードについて説明する。
図14および図15はこのGaN系発光ダイオードの製造方法を示す。
この第6の実施形態においては、図14Aに示すように、まず、平坦な主面を有するサファイア基板11上にMOCVD法によりGaN種結晶層26を成長させる。
次に、上述のようにしてGaN種結晶層26を成長させたサファイア基板11をMOCVD装置から取り出す。
次に、GaN種結晶層26上に所定形状の開口部27aを有する成長マスク27を形成する。この成長マスク27の開口部27aの形状は、例えば、第1の実施形態におけるサファイア基板11の凹部11aと対応した形状とする。この成長マスク27は例えばSiO2 膜などの誘電体膜により形成する。
次に、従来公知のELO(epitaxial lateral overgrowth) 法により、成長マスク27を用いてn型GaN層12を横方向成長させる。この場合、開口部24aから成長するn型GaN層12が成長マスク27上で会合して貫通転位13が形成される。
この後、第1の実施形態と同様にして、図14Bに示すように、n型GaN層12上にn型GaInNバッファ層14、n型GaN層15、InGaN井戸層とGaN障壁層とからなるMQW構造の活性層16、p型AlGaN層17およびp型GaN層18を順次成長させる。このとき、第1の実施形態と同様に、貫通転位13の一部を起点として成長表面に向かって六角形状に開くファセットを持つ六角錐状のピット19が形成される。
この後、図15に示すように、発光ダイオード構造を形成するGaN系半導体層をパターニングし、パッシベーション膜20を形成し、p側電極21およびn側電極22を形成する。
上記以外のことは第1の実施形態と同様である。
この第6の実施形態によれば、第1の実施形態とほぼ同様な利点を得ることができる。
次に、この発明の第7の実施形態について説明する。
この第7の実施形態においては、第1〜第6の実施形態による方法により得られる青色発光のGaN系発光ダイオードおよび緑色発光のGaN系発光ダイオードに加え、別途用意する赤色発光のAlGaInP系発光ダイオードを用いて発光ダイオードバックライトを製造する場合について説明する。
第1〜第6の実施形態による方法によりサファイア基板11上に青色発光のGaN系発光ダイオード構造を形成し、さらにp側電極およびn側電極上にそれぞれバンプ(図示せず)を形成した後、これをチップ化することによりフリップチップの形で青色発光のGaN系発光ダイオードを得る。同様にして、緑色発光のGaN系発光ダイオードをフリップチップの形で得る。一方、赤色発光のAlGaInP系発光ダイオードとしては、n型GaAs基板上にAlGaInP系半導体層を積層してダイオード構造を形成し、その上部にp側電極を形成するとともに、n型GaAs基板の裏面にn側電極を形成した一般的なものをチップの形で用いるものとする。
そして、これらの赤色発光のAlGaInP系発光ダイオードチップ、緑色発光のGaN系発光ダイオードチップおよび青色発光のGaN系発光ダイオードチップをそれぞれAlNなどからなるサブマウント上にマウントした後、これをサブマウントを下にして例えばAl基板などの基板上に所定の配置でマウントする。この状態を図16Aに示す。図16A中、符号61は基板、62はサブマウント、63は赤色発光のAlGaInP系発光ダイオードチップ、64は緑色発光のGaN系発光ダイオードチップ、65は青色発光のGaN系発光ダイオードチップを示す。これらの赤色発光のAlGaInP系発光ダイオードチップ63、緑色発光のGaN系発光ダイオードチップ64および青色発光のGaN系発光ダイオードチップ65のチップサイズは例えば350μm角である。ここで、赤色発光のAlGaInP系発光ダイオードチップ63はそのn側電極がサブマウント62上に来るようにマウントし、緑色発光のGaN系発光ダイオードチップ64および青色発光のGaN系発光ダイオードチップ65はそのp側電極およびn側電極が、バンプを介してサブマウント62上に来るようにする。赤色発光のAlGaInP系発光ダイオードチップ63がマウントされているサブマウント62上にはn側電極用の引き出し電極(図示せず)が所定のパターン形状に形成されており、この引き出し電極上の所定部分にAlGaInP系発光ダイオードチップ63のn側電極側がマウントされている。そして、このAlGaInP系発光ダイオードチップ63のp側電極と、基板21上に設けられた所定のパッド電極66とにこれらを接続するようにワイヤ67がボンディングされているとともに、上記の引き出し電極の一端と基板61上に設けられた別のパッド電極とにこれらを接続するようにワイヤ(図示せず)がボンディングされている。緑色発光のGaN系発光ダイオードチップ64がマウントされているサブマウント62上には、p側電極用の引き出し電極およびn側電極用の引き出し電極(いずれも図示せず)がそれぞれ所定のパターン形状に形成されており、これらのp側電極用の引き出し電極およびn側電極用の引き出し電極上の所定部分に、GaN系発光ダイオードチップ64のp側電極およびn側電極側がそれらの上に形成されたバンプを介してそれぞれマウントされている。そして、このGaN系発光ダイオードチップ64のp側電極用の引き出し電極の一端と、基板61上に設けられたパッド電極とにこれらを接続するようにワイヤ(図示せず)がボンディングされているとともに、そのn側電極用の引き出し電極の一端と、基板61上に設けられたパッド電極とにこれらを接続するようにワイヤ(図示せず)がボンディングされている。青色発光のGaN系発光ダイオードチップ65も同様である。
上述のような赤色発光のAlGaInP系発光ダイオードチップ63、緑色発光のGaN系発光ダイオードチップ64および青色発光のGaN系発光ダイオードチップ65を一単位とし、これを基板61上に所定のパターンで必要な数配置する。その一例を図17に示す。次に、図16Bに示すように、この一単位を覆うように透明樹脂68のポッティングを行う。この後、透明樹脂68のキュア処理を行う。このキュア処理により透明樹脂68は固化し、それに伴い少し縮小する(図16C)。こうして、図18に示すように、赤色発光のAlGaInP系発光ダイオードチップ63、緑色発光のGaN系発光ダイオードチップ64および青色発光のGaN系発光ダイオードチップ65を一単位としたものが基板61上にアレイ状に配列された発光ダイオードバックライトが得られる。この場合、透明樹脂68は緑色発光のGaN系発光ダイオードチップ64および青色発光のGaN系発光ダイオードチップ65のサファイア基板11の裏面と接触しているため、このサファイア基板11の裏面が空気と直接接触している場合に比べて屈折率差が小さくなり、したがってこのサファイア基板11を透過して外部に出ようとする光がこのサファイア基板11の裏面で反射される割合が減少し、それによって光取り出し効率が向上することで発光効率が向上する。
この発光ダイオードバックライトは、例えば液晶パネルのバックライトに用いて好適なものである。
以上、この発明の実施形態について具体的に説明したが、この発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、この発明の技術的思想に基づく各種の変形が可能である。
例えば、上述の第1〜第7の実施形態において挙げた数値、材料、ドーパント、構造、形状、基板、原料、プロセス、凹部11aの方位などはあくまでも例に過ぎず、必要に応じて、これらと異なる数値、材料、ドーパント、構造、形状、基板、原料、プロセス、凹部11aの方位などを用いてもよい。
具体的には、例えば、上述の第1〜第6の実施形態において、p型GaN系半導体層およびn型GaN系半導体層の導電型を互いに逆にしてもよい。また、サファイア基板11の代わりに、すでに述べたSiC基板、Si基板などの他の基板を用いてもよい。
また、凹部11aの延在方向は、n型GaN層12の〈1−100〉方向だけでなく、n型GaN層12のc軸方向であってもよい。
また、必要に応じて、上述の第1〜第6の実施形態のうちの二つ以上を組み合わせてもよい。
この発明の第1の実施形態によるGaN系発光ダイオードの製造方法を説明するための断面図である。 この発明の第1の実施形態によるGaN系発光ダイオードの製造方法を説明するための断面図である。 この発明の第1の実施形態によるGaN系発光ダイオードの製造方法を説明するための断面図である。 この発明の第1の実施形態によるGaN系発光ダイオードの製造方法を説明するための平面図である。 この発明の第1の実施形態によるGaN系発光ダイオードの製造方法において用いるサファイア基板を示す略線図である。 この発明の第1の実施形態によるGaN系発光ダイオードの製造方法におけるサファイア基板上のn型GaN層の成長の様子を説明するための略線図である。 この発明の第1の実施形態によるGaN系発光ダイオードの製造方法においてサファイア基板上に成長させたn型GaN層の結晶欠陥分布を示す略線図である。 この発明の第1の実施形態により製造されるGaN系発光ダイオードの光取り出し効率向上のための最適化条件を説明するための略線図である。 この発明の第1の実施形態においてp型GaN層まで成長させた状態の光学顕微鏡写真および蛍光顕微鏡写真を示す図面代用写真である。 この発明の第2の実施形態によるGaN系発光ダイオードの製造方法を説明するための断面図である。 この発明の第3の実施形態によるGaN系発光ダイオードの製造方法を説明するための断面図である。 この発明の第4の実施形態によるGaN系発光ダイオードの製造方法を説明するための断面図である。 この発明の第5の実施形態によるGaN系発光ダイオードの製造方法を説明するための断面図である。 この発明の第6の実施形態によるGaN系発光ダイオードの製造方法を説明するための断面図である。 この発明の第6の実施形態によるGaN系発光ダイオードの製造方法を説明するための断面図である。 この発明の第7の実施形態による発光ダイオードバックライトの製造方法を説明するための断面図である。 この発明の第7の実施形態による発光ダイオードバックライトの製造方法を説明するための斜視図である。 この発明の第7の実施形態による発光ダイオードバックライトの製造方法を説明するための斜視図である。 凹凸加工基板を用いた従来のGaN系発光ダイオードの製造方法を説明するための断面図および平面図である。 GaInNバッファ層を用いた従来のGaN系発光ダイオードの製造方法を説明するための断面図および平面図である。
符号の説明
11…サファイア基板、11a…凹部、11b…凸部、12…n型GaN層、13…貫通転位、14…GaInNバッファ層、15…n型GaN層、16…活性層、17…p型AlGaN層、18…p型GaN層、19…ピット、20…パッシベーション膜、21…p側電極、22…n側電極、23…無吸収膜、24…反射膜、25…MgドープGaN層、27…成長マスク、27a…開口部

Claims (17)

  1. 一主面に凹凸構造を有する基板と、
    上記基板上の第1の導電型の第1の窒化物系III−V族化合物半導体層と、
    上記第1の窒化物系III−V族化合物半導体層上の活性層と、
    上記活性層上の第2の導電型の第2の窒化物系III−V族化合物半導体層と、
    上記基板と上記活性層との間のピット形成用不純物を含む層とを有し、
    上記基板の凸部の上方に、上記ピット形成用不純物を含む層から、上記第2の窒化物系III−V族化合物半導体層の上面に達するピットが集中して形成されている
    ことを特徴とする発光ダイオード。
  2. 上記ピット形成用不純物を有する層はInまたはMgを含む窒化物系III−V族化合物半導体層であることを特徴とする請求項1記載の発光ダイオード。
  3. 上記ピットの密度は1×104 cm-2以上1×109 cm-2以下であることを特徴とする請求項1記載の発光ダイオード。
  4. 上記ピットの内面に発光波長の光を吸収しない材料からなる膜が形成されていることを特徴とする請求項1記載の発光ダイオード。
  5. 上記ピットの内面に発光波長の光を反射する反射膜が形成されていることを特徴とする請求項1記載の発光ダイオード。
  6. 上記第1の窒化物系III−V族化合物半導体層において、上記基板の凹部の底面との界面から上記一主面に対して垂直方向に発生した転位が、上記凹部の底面を底辺とする三角形部の斜面またはその近傍に到達し、そこから上記一主面に平行な方向に屈曲していることを特徴とする請求項1記載の発光ダイオード。
  7. 一主面に凹凸構造を有する基板上に第1の導電型の第1の窒化物系III−V族化合物半導体層、活性層および第2の導電型の第2の窒化物系III−V族化合物半導体層を順次成長させるようにした発光ダイオードの製造方法において、
    上記活性層を成長させる前にピット形成用不純物を含む層を成長させるようにした
    ことを特徴とする発光ダイオードの製造方法。
  8. 基板と、
    上記基板上の窒化物系III−V族化合物半導体種結晶層と、
    上記窒化物系III−V族化合物半導体種結晶層上の成長マスクと、
    上記成長マスクの開口部の上記窒化物系III−V族化合物半導体種結晶層から横方向成長した下地窒化物系III−V族化合物半導体層と、
    上記下地窒化物系III−V族化合物半導体層上の第1の導電型の第1の窒化物系III−V族化合物半導体層と、
    上記第1の窒化物系III−V族化合物半導体層上の活性層と、
    上記活性層上の第2の導電型の第2の窒化物系III−V族化合物半導体層と、
    上記下地窒化物系III−V族化合物半導体層と上記活性層との間のピット形成用不純物を含む層とを有し、
    上記成長マスクの上記開口部以外の部分の上方に、上記ピット形成用不純物を含む層から、上記第2の窒化物系III−V族化合物半導体層の上面に達するピットが集中して形成されている
    ことを特徴とする発光ダイオード。
  9. 基板上に窒化物系III−V族化合物半導体種結晶層を成長させ、この窒化物系III−V族化合物半導体種結晶層上に成長マスクを形成し、この成長マスクの開口部の上記窒化物系III−V族化合物半導体種結晶層から下地窒化物系III−V族化合物半導体層を横方向成長させ、この下地窒化物系III−V族化合物半導体層上に第1の導電型の第1の窒化物系III−V族化合物半導体層、活性層および第2の導電型の第2の窒化物系III−V族化合物半導体層を順次成長させるようにした発光ダイオードの製造方法において、
    上記下地窒化物系III−V族化合物半導体層を横方向成長させた後、上記活性層を成長させる前にピット形成用不純物を含む層を成長させるようにした
    ことを特徴とする発光ダイオードの製造方法。
  10. 赤色発光の発光ダイオード、緑色発光の発光ダイオードおよび青色発光の発光ダイオードをそれぞれ複数個配列した発光ダイオードバックライトにおいて、
    上記緑色発光の発光ダイオードおよび上記青色発光の発光ダイオードのうちの少なくとも一つの発光ダイオードが、
    一主面に凹凸構造を有する基板と、
    上記基板上の第1の導電型の第1の窒化物系III−V族化合物半導体層と、
    上記第1の窒化物系III−V族化合物半導体層上の活性層と、
    上記活性層上の第2の導電型の第2の窒化物系III−V族化合物半導体層と、
    上記基板と上記活性層との間のピット形成用不純物を含む層とを有し、
    上記基板の凸部の上方に、上記ピット形成用不純物を含む層から、上記第2の窒化物系III−V族化合物半導体層の上面に達するピットが集中して形成されている
    ことを特徴とする発光ダイオードバックライト。
  11. 赤色発光の発光ダイオード、緑色発光の発光ダイオードおよび青色発光の発光ダイオードをそれぞれ複数個配列した発光ダイオードバックライトにおいて、
    上記緑色発光の発光ダイオードおよび上記青色発光の発光ダイオードのうちの少なくとも一つの発光ダイオードが、
    基板と、
    上記基板上の窒化物系III−V族化合物半導体種結晶層と、
    上記窒化物系III−V族化合物半導体種結晶層上の成長マスクと、
    上記成長マスクの開口部の上記窒化物系III−V族化合物半導体種結晶層から横方向成長した下地窒化物系III−V族化合物半導体層と、
    上記下地窒化物系III−V族化合物半導体層上の第1の導電型の第1の窒化物系III−V族化合物半導体層と、
    上記第1の窒化物系III−V族化合物半導体層上の活性層と、
    上記活性層上の第2の導電型の第2の窒化物系III−V族化合物半導体層と、
    上記下地窒化物系III−V族化合物半導体層と上記活性層との間のピット形成用不純物を含む層とを有し、
    上記成長マスクの上記開口部以外の部分の上方に、上記ピット形成用不純物を含む層から、上記第2の窒化物系III−V族化合物半導体層の上面に達するピットが集中して形成されている
    ことを特徴とする発光ダイオードバックライト。
  12. 赤色発光の発光ダイオード、緑色発光の発光ダイオードおよび青色発光の発光ダイオードをそれぞれ複数個配列した発光ダイオード照明装置において、
    上記緑色発光の発光ダイオードおよび上記青色発光の発光ダイオードのうちの少なくとも一つの発光ダイオードが、
    一主面に凹凸構造を有する基板と、
    上記基板上の第1の導電型の第1の窒化物系III−V族化合物半導体層と、
    上記第1の窒化物系III−V族化合物半導体層上の活性層と、
    上記活性層上の第2の導電型の第2の窒化物系III−V族化合物半導体層と、
    上記基板と上記活性層との間のピット形成用不純物を含む層とを有し、
    上記基板の凸部の上方に、上記ピット形成用不純物を含む層から、上記第2の窒化物系III−V族化合物半導体層の上面に達するピットが集中して形成されている
    ことを特徴とする発光ダイオード照明装置。
  13. 赤色発光の発光ダイオード、緑色発光の発光ダイオードおよび青色発光の発光ダイオードをそれぞれ複数個配列した発光ダイオード照明装置において、
    上記緑色発光の発光ダイオードおよび上記青色発光の発光ダイオードのうちの少なくとも一つの発光ダイオードが、
    基板と、
    上記基板上の窒化物系III−V族化合物半導体種結晶層と、
    上記窒化物系III−V族化合物半導体種結晶層上の成長マスクと、
    上記成長マスクの開口部の上記窒化物系III−V族化合物半導体種結晶層から横方向成長した下地窒化物系III−V族化合物半導体層と、
    上記下地窒化物系III−V族化合物半導体層上の第1の導電型の第1の窒化物系III−V族化合物半導体層と、
    上記第1の窒化物系III−V族化合物半導体層上の活性層と、
    上記活性層上の第2の導電型の第2の窒化物系III−V族化合物半導体層と、
    上記下地窒化物系III−V族化合物半導体層と上記活性層との間のピット形成用不純物を含む層とを有し、
    上記成長マスクの上記開口部以外の部分の上方に、上記ピット形成用不純物を含む層から、上記第2の窒化物系III−V族化合物半導体層の上面に達するピットが集中して形成されている
    ことを特徴とする発光ダイオード照明装置。
  14. 赤色発光の発光ダイオード、緑色発光の発光ダイオードおよび青色発光の発光ダイオードをそれぞれ複数個配列した発光ダイオードディスプレイにおいて、
    上記緑色発光の発光ダイオードおよび上記青色発光の発光ダイオードのうちの少なくとも一つの発光ダイオードが、
    一主面に凹凸構造を有する基板と、
    上記基板上の第1の導電型の第1の窒化物系III−V族化合物半導体層と、
    上記第1の窒化物系III−V族化合物半導体層上の活性層と、
    上記活性層上の第2の導電型の第2の窒化物系III−V族化合物半導体層と、
    上記基板と上記活性層との間のピット形成用不純物を含む層とを有し、
    上記基板の凸部の上方に、上記ピット形成用不純物を含む層から、上記第2の窒化物系III−V族化合物半導体層の上面に達するピットが集中して形成されている
    ことを特徴とする発光ダイオードディスプレイ。
  15. 赤色発光の発光ダイオード、緑色発光の発光ダイオードおよび青色発光の発光ダイオードをそれぞれ複数個配列した発光ダイオードディスプレイにおいて、
    上記緑色発光の発光ダイオードおよび上記青色発光の発光ダイオードのうちの少なくとも一つの発光ダイオードが、
    基板と、
    上記基板上の窒化物系III−V族化合物半導体種結晶層と、
    上記窒化物系III−V族化合物半導体種結晶層上の成長マスクと、
    上記成長マスクの開口部の上記窒化物系III−V族化合物半導体種結晶層から横方向成長した下地窒化物系III−V族化合物半導体層と、
    上記下地窒化物系III−V族化合物半導体層上の第1の導電型の第1の窒化物系III−V族化合物半導体層と、
    上記第1の窒化物系III−V族化合物半導体層上の活性層と、
    上記活性層上の第2の導電型の第2の窒化物系III−V族化合物半導体層と、
    上記下地窒化物系III−V族化合物半導体層と上記活性層との間のピット形成用不純物を含む層とを有し、
    上記成長マスクの上記開口部以外の部分の上方に、上記ピット形成用不純物を含む層から、上記第2の窒化物系III−V族化合物半導体層の上面に達するピットが集中して形成されている
    ことを特徴とする発光ダイオードディスプレイ。
  16. 一つまたは複数の発光ダイオードを有する電子機器において、
    少なくとも一つの上記発光ダイオードが、
    一主面に凹凸構造を有する基板と、
    上記基板上の第1の導電型の第1の窒化物系III−V族化合物半導体層と、
    上記第1の窒化物系III−V族化合物半導体層上の活性層と、
    上記活性層上の第2の導電型の第2の窒化物系III−V族化合物半導体層と、
    上記基板と上記活性層との間のピット形成用不純物を含む層とを有し、
    上記基板の凸部の上方に、上記ピット形成用不純物を含む層から、上記第2の窒化物系III−V族化合物半導体層の上面に達するピットが集中して形成されている
    ことを特徴とする電子機器。
  17. 一つまたは複数の発光ダイオードを有する電子機器において、
    少なくとも一つの上記発光ダイオードが、
    基板と、
    上記基板上の窒化物系III−V族化合物半導体種結晶層と、
    上記窒化物系III−V族化合物半導体種結晶層上の成長マスクと、
    上記成長マスクの開口部の上記窒化物系III−V族化合物半導体種結晶層から横方向成長した下地窒化物系III−V族化合物半導体層と、
    上記下地窒化物系III−V族化合物半導体層上の第1の導電型の第1の窒化物系III−V族化合物半導体層と、
    上記第1の窒化物系III−V族化合物半導体層上の活性層と、
    上記活性層上の第2の導電型の第2の窒化物系III−V族化合物半導体層と、
    上記下地窒化物系III−V族化合物半導体層と上記活性層との間のピット形成用不純物を含む層とを有し、
    上記成長マスクの上記開口部以外の部分の上方に、上記ピット形成用不純物を含む層から、上記第2の窒化物系III−V族化合物半導体層の上面に達するピットが集中して形成されている
    ことを特徴とする電子機器。
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