JP2006336619A - 内燃機関及び内燃機関の給油方法 - Google Patents

内燃機関及び内燃機関の給油方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 簡単な構成で、ブローバイガスからのオイルの分離を促進し、かつオイル注入時の異物混入を防止することが可能な内燃機関を提供する。
【解決手段】 ヘッドカバー2内にヘッドカバー2の内面、リブ5及びバッフルプレート6によって形成され、導入口9によってヘッドカバー2内と連通されるとともにベンチレーションパイプ8によってヘッドカバー2の外部と連通されるベンチレーション室7と、ヘッドカバー2に開口するオイル注入口10と、を備えたエンジン1において、オイル注入口10が導入口9とベンチレーションパイプ8との間のベンチレーション室7に開口し、複数のパンチングホール13が設けられた外周壁面12dを有し、オイル注入口10と導入口9との間のベンチレーション室7内にベンチレーション室7内を流通する流体が複数のパンチングホール13を通過して流れるように外周壁面12dを配置するオイルセパレータ12を備えている。
【選択図】 図2

Description

本発明は、ヘッドカバーにオイル注入口及びブローバイガス通路がそれぞれ設けられた内燃機関及びこの内燃機関の給油方法に関する。
オイルフィラーキャップにオイルセパレート部が一体に設けられ、このオイルフィラーキャップをブローバイ通路に取り付けたエンジンが知られている(特許文献1参照)。その他、本発明に関連する先行技術文献として特許文献2〜4が存在する。
実開平6−76611号公報 実開平1−102418号公報 実開平4−66312号公報 特開2003−97241号公報
従来のエンジン(内燃機関)では、オイルセパレート部がオイルフィラーキャップに一体に設けられており、オイル注入時にはオイルセパレート部が取り外されるため、オイルに異物が混入するおそれがある。
そこで、本発明は、簡単な構成で、ブローバイガスからのオイルの分離を促進し、かつオイル注入時の異物混入を防止することが可能な内燃機関及び内燃機関の給油方法を提供することを目的とする。
本発明の内燃機関は、ヘッドカバー内に前記ヘッドカバーの内面と隔壁とによって形成され、導入口によって前記ヘッドカバー内と連通されるとともに排出口によって前記ヘッドカバーの外部と連通されるブローバイガス通路と、前記ヘッドカバーに開口するオイル注入口と、を備えた内燃機関において、前記オイル注入口が前記導入口と前記排出口との間の前記ブローバイガス通路に開口し、複数の貫通孔が設けられたプレート部を有し、前記オイル注入口と前記導入口との間の前記ブローバイガス通路内に前記ブローバイガス通路内を流通する流体が前記複数の貫通孔を通過して流れるように前記プレート部を配置するオイル分離手段を備えていることにより、上述した課題を解決する(請求項1)。
本発明の内燃機関によれば、プレート部が導入口と排出口との間に配置されるので、このプレート部によって通路面積を変化させ、ブローバイガスの流速を変化させることができる。そのため、この流速の変化によってブローバイガスからのオイルの分離を促進させることができる。また、このプレート部は、オイル注入口と導入口との間に配置されるので、オイル注入口から注入されたオイルはプレート部の複数の貫通孔を通過して導入口に導かれる。そのため、オイル注入時には、このオイル分離手段によってオイルへの異物の混入を防止することができる。
本発明の一形態は、前記オイル分離手段として、開口部及び筒部を備えた有底筒状の形状を有し、少なくとも前記筒部の外周壁面のうち対向する一対の壁面が前記プレート部でそれぞれ形成されたオイルセパレータが設けられ、前記オイルセパレータは、前記オイル注入口から前記ブローバイガス通路内に前記開口部が前記オイル注入口を向くように挿入されていてもよい(請求項2)。この場合、オイル注入時にオイルセパレータで分離された異物をオイルセパレータ内に留めることができる。また、オイルセパレータはブローバイガス通路から取り出すことができるので、オイルセパレータによって分離された異物を簡単に取り除くことができる。
本発明の一形態は、前記筒部の外周壁面のうち対向する一対の壁面が前記プレート部で形成され、かつ前記外周壁面のうち前記一対の壁面以外の部分の少なくとも一部に前記複数の貫通孔よりも目の細かいメッシュフィルタが設けられていてもよい(請求項3)。この場合、ブローバイガスがプレート部で形成された一対の壁面を通過するようにブローバイガス通路内にオイルセパレータを配置することで、ブローバイガスからのオイルの分離を促進させることができる。一方、オイル注入時は、オイル注入口から注入されたオイルがメッシュフィルタを介して内燃機関内に注入されるようにオイルセパレータを配置することで、オイルへの異物の混入をより確実に防止することができる。
本発明の給油方法は、ヘッドカバー内に前記ヘッドカバーの内面と隔壁とによって形成され、導入口によって前記ヘッドカバー内と連通されるとともに排出口によって前記ヘッドカバーの外部と連通されるブローバイガス通路と、前記導入口と前記排出口との間の前記ブローバイガス通路に開口するオイル注入口と、開口部及び筒部を備えた有底筒状の形状を有し、前記筒部の外周壁面のうち対向する一対の壁面が複数の貫通孔が設けられたプレート部で形成されるとともに前記外周壁面のうち前記一対の壁面以外の部分の少なくとも一部が前記複数の貫通孔よりも目の細かいメッシュフィルタで形成され、かつ前記オイル注入口から前記ブローバイガス通路内に前記開口部が前記オイル注入口を向くように挿入されるオイルセパレータと、を備えた内燃機関に適用されるオイルの給油方法であって、前記筒部の外周壁面のうちメッシュフィルタで形成された壁面を前記導入口側に向かせて前記オイルセパレータを設置し、この状態で前記オイル注入口からオイルを注入するオイル注入工程と、オイル注入後、前記筒部の外周壁面のうち前記プレート部で形成された前記一対の壁面の一方が前記導入口側を向き、前記一方の壁面の他方が前記排出口側を向くように前記オイルセパレータを設置するオイルセパレータ状態変更工程と、を備えることにより、上述した課題を解決する(請求項4)。
本発明の給油方法によれば、上述した内燃機関と同様に、オイル注入時にプレート部よりも目の細かいメッシュフィルタでオイルから異物を分離するため、オイルへの異物の混入をより確実に防止できる。オイル注入後は、プレート部で形成された一対の壁面の一方が導入口側を、他方が排出口側を向くようにオイルセパレータが設置されるので、ブローバイガスからのオイルの分離を促進させることができる。
以上に説明したように、本発明によれば、オイル分離手段によってブローバイガスからのオイルの分離を促進させることができる。また、オイル注入時にはこのオイル分離手段によってオイルから異物を分離することができるので、オイルへの異物の混入を防止することができる。そのため、簡単な構成で、ブローバイガスからのオイルの分離を促進でき、かつオイル注入時の異物混入を防止できる。
図1及び図2は、本発明の一形態に係る内燃機関の要部を示している。図1は、内燃機関をヘッドカバー側から見た上面図を示し、図2は、図1のII−II線における内燃機関の断面図を示している。なお、図1において波線で囲まれている部分は、ヘッドカバーの内部を示している。内燃機関(以下、エンジンと呼称することがある。)1は、車両に走行用動力源として搭載され、図2に示したように不図示のシリンダヘッドの上部に取り付けられるヘッドカバー2と、シリンダヘッドに回転可能に支持されるカム軸3と、カム軸3と一体回転するように設けられ、カム軸3にエンジン1の回転を伝達するタイミングスプロケット4と、を備えている。ヘッドカバー2の内部には、リブ5によって周囲が固定されたバッフルプレート6が設けられ、このヘッドカバー2の内面、リブ5及びバッフルプレート6によってブローバイガス通路としてのベンチレーション室7が形成されている。また、図1に示したようにベンチレーション室7の周囲にはベンチレーション室7から気体が漏れないようにシール部7aが設けられている。このようにベンチレーション室7が形成されることで、リブ5及びバッフルプレート6が本発明の隔壁として機能する。図1及び図2に示したように、ベンチレーション室7の一端には、ベンチレーション室7とヘッドカバー2の外部とを連通する排出口として機能するベンチレーションパイプ8が設けられている。一方、ベンチレーション室7の他端には、ヘッドカバー2内とベンチレーション室7とを連通する導入口9が設けられている。なお、ベンチレーションパイプ8は、不図示のブローバイガス還元通路によってエンジン1の吸気通路に接続されている。
図1及び図2に示したようにヘッドカバー2のうちベンチレーション室7が形成された部分にオイル注入口10が設けられ、このオイル注入口10はオイルフィラーキャップ11によって閉じられる。なお、図2に示したようにオイルフィラーキャップ11には雄ねじが、オイル注入口10には雌ねじがそれぞれ形成されており、これらのネジによってオイルフィラーキャップ11がオイル注入口10に取り付けられる。また、図2に示したように、このオイル注入口10にはオイル分離手段としてのオイルセパレータ12が取り付けられている。図3に拡大して示したように、オイルセパレータ12は、開口部12a及び筒部12bを備えた有底筒状の形状を有している。また、筒部12bの外周壁面12dには、貫通孔としてのパンチングホール13が複数設けられている。図1に示したように、オイルセパレータ12は、ベンチレーション室7内に取り付けられた際、筒部12bの外周壁面12dがベンチレーション室7の両方の壁面にそれぞれ接し、かつ図2に示したようにその底部12cがバッフルプレート6に接するように形成されている。すなわち、ベンチレーション室7を流通する流体の略全量が複数のパンチングホール13を通過して流れるように、ベンチレーション室7内にオイルセパレータ12が配置される。このように配置されることで、筒部12bの外周壁面12dが本発明のプレート部として機能する。また、図2に示したようにオイルセパレータ12は、開口部12aがオイル注入口10の方向(図2の上側)を向くように取り付けられる。このオイルセパレータ12は、オイル注入口10からベンチレーション室7内に挿入され、オイルフィラーキャップ11によって移動しないように固定される。
上述したエンジン1における、ブローバイガスの流れに関して説明する。なお、図1及び図2に示した矢印Aは、ヘッドカバー2内におけるブローバイガスの流れをそれぞれ示している。上述したようにベンチレーション室7の一端に設けられたベンチレーションパイプ8はエンジン1の吸気通路に接続されているため、エンジン1の内部で発生したブローバイガスは、この吸気通路の負圧によってヘッドカバー2内から導入口9を介してベンチレーション室7に導かれる。ベンチレーション室7に導かれたブローバイガスは、図1及び図2に矢印Aで示したように導入口9からオイルセパレータ12の複数のパンチングホール13を通過してベンチレーションパイプ8に流れる。エンジン1の運転時は、オイルフィラーキャップ11が閉じられているため、ブローバイガスはその全量がベンチレーションパイプ8に導かれる。このようにブローバイガスを流通させることで、オイルセパレータ12によってブローバイガスの速度を変化させることができる。
次に、このエンジン1へのオイルの注入方法について説明する。なお、図1及び図2に示した矢印Bは、ヘッドカバー2内におけるオイルの流れをそれぞれ示している。エンジン1におけるオイルの注入は、オイルフィラーキャップ11を外し、オイル注入口10から行われる。オイル注入口10から注入されたオイルは、オイルセパレータ12の複数のパンチングホール13を通過し、ベンチレーション室7に沿って導入口9に導かれる。その後、導入口9からヘッドカバー2内に導かれたオイルはシリンダヘッド及びシリンダブロックを介してエンジン1のクランク室に導かれる。
以上に説明したエンジン1によれば、ベンチレーション室7内にオイルセパレータ12を配置したので、このオイルセパレータ12によってブローバイガスの流速を変化させ、ブローバイガスからのオイルの分離を促進させることができる。また、オイル注入時は、オイルがオイルセパレータ12を介してエンジン1内に導かれるため、オイルセパレータ12によってオイルへの異物の混入を防止することができる。なお、オイルセパレータ12はオイル注入口10から取り出すことができるため、オイルセパレータ12にて分離された異物を簡単に取り除くことができる。このように、ベンチレーション室7にオイルセパレータ12を設けることで、このオイルセパレータ12によってブローバイガスからのオイルの分離を促進させるとともにオイル注入時の異物の混入を防止することができる。
オイルの注入は、オイル注入口10からベンチレーション室7を介して行われる。一般にエンジン1のシリンダヘッド及びシリンダブロックにはブローバイガスがクランク室からシリンダカバーに速やかに移動するようにブローバイガスを導く通路が形成されている。そのため、注入されたオイル及びブローバイガスから分離されたオイルをこのブローバイガスを導く通路を介して速やかにエンジン1のオイルパンに導くことができる。このようにオイルをオイルパンに速やかに導くことができ、またオイル注入口10をバッフルプレート6上に配置したことにより、オイルフィラーキャップ11を外した状態でエンジン1を始動してもエンジン1内のオイルの外部への飛散を抑制することができる。
オイル注入口10がベンチレーション室7に開口しているので、ヘッドカバー2にベンチレーション室7を設ける部分とオイル注入口10を設ける部分とを別々に設けなくてもよい。そのため、オイル注入口10がベンチレーション室7に開口していないヘッドカバー2よりも本発明のエンジン1のヘッドカバー2の方がベンチレーション室7の容積を大きく設定することができる。また、オイル注入口10はベンチレーション室7のうち導入口9とベンチレーションパイプ8との間に開口していればよいため、オイル注入口10の配置位置の自由度を向上させることができる。
次に、図4〜7を参照して本発明の他の形態について説明する。なお、図4〜7において上述した図1〜図3と共通する部分には同一の参照符号を付し、それらの説明を省略する。図4(a)は、本発明の他の形態に係るエンジン1の要部の上面図を示し、図4(b)は図4(a)のIVb−IVb線におけるエンジン1の断面を示している。図5は、この形態のエンジン1に設けられたオイルセパレータ12を拡大して示している。図6(a)はオイル注入時におけるエンジン1の状態をヘッドカバー2側から見た上面図を示し、図6(b)は図6(a)のVIb−VIb線におけるエンジン1の断面を示している。なお、図4(a)の波線で囲まれた部分及び図6(a)の波線で囲まれた部分は、ヘッドカバーの内部をそれぞれ示している。また、図4〜7に示した矢印Aはヘッドカバー2内におけるブローバイガスの流れをそれぞれ示し、矢印Bはヘッドカバー2内におけるオイルの流れをそれぞれ示している。
図5に示したように、この形態では、オイルセパレータ12の筒部12bの外周壁面12dのうち、対向する一対の壁面20、21にそれぞれ複数のパンチングホール13が設けられ、これら一対の壁面20、21に対して90°ずれた位置の壁面22にパンチングホール13よりも目が細かいメッシュフィルタ23が設けられている。なお、筒部12bの外周壁面12dのうち、これら以外の部分は、開口部の無い板部材で形成されている。このように複数のパンチングホール13が形成されることで、一対の壁面20、21が本発明のプレート部に相当する。
次に、この形態のエンジン1におけるオイルの給油方法について説明する。図6に示したように、オイルフィラーキャップ11が外され、筒部12bの外周壁面12dのうちメッシュフィルタ23が設けられた壁面22が導入口9側を向くようにオイルセパレータ12がベンチレーション室7内に設置される。その後、この状態でオイルが注入される。このようにオイルセパレータ12を設置することで、壁面20及び壁面21に設けられたパンチングホール13がベンチレーション室7の内面によって塞ぐことができる。そのため、オイルは、メッシュフィルタ23を介してエンジン1内に導かれる。オイルの注入が終了した後、複数のパンチングホール13が形成された壁面20が導入口9側を向き、壁面21がベンチレーションパイプ8側を向くように、すなわちオイル注入時のオイルセパレータ12の状態から90°回転させてオイルセパレータ12を設置する。その後、オイルフィラーキャップ11を取り付ける。なお、オイルセパレータ12は、オイルフィラーキャップ11によって移動しないように固定される。そのため、エンジン1の運転時は、図4に示した状態でオイルセパレータ12が固定される。
この形態のエンジン1によれば、エンジン1の運転時は図7(a)に矢印Aで示したようにベンチレーション室7内をブローバイガスが壁面20、21を通過して流通するようにオイルセパレータ12を設置し、オイル注入時は図7(b)に矢印Bで示したようにオイルがメッシュフィルタ23を通過してエンジン1内に流入するようにオイルセパレータ12を設置する。なお、図7(a)、(b)では、左側が導入口9側であり、右側がベンチレーションパイプ8側である。このようにオイルセパレータ12の状態を変更することで、オイル注入時はメッシュフィルタ23を介してオイルをエンジン1内に注入できる。そのため、オイルへの異物の混入をより確実に防止することができる。また、メッシュフィルタ23に対向する壁面には開口部が無いため、オイル注入口10から注入されたオイルをメッシュフィルタ23を介して導入口9に速やかに導くことができる。エンジン1の運転時は、ブローバイガスが壁面20、21を通過して流通するようにオイルセパレータ12が取り付けられるので、ブローバイガスの流れに対する抵抗を抑えつつブローバイガスからのオイルの分離を促進することができる。
本発明は、上述した形態に限定されることなく、種々の形態にて実施することができる。例えば、オイルセパレータ12の外周壁面12dにブローバイガスからのオイルの分離が促進可能な第1のメッシュフィルタと、この第1のメッシュフィルタよりもメッシュが細かい第2のメッシュフィルタとが設けられ、エンジン運転時とオイル注入時とでこれらメッシュフィルタを切り替えてもよい。このようなオイルセパレータでも、ブローバーガスからのオイルの分離を促進させるとともにオイル注入時の異物混入を防止することができる。
本発明の一形態に係るエンジンの要部を示す図。 図1のII−II線におけるエンジンの断面を示す図。 オイルセパレータを拡大して示す図。 本発明の他の形態に係るエンジンの要部を示す図であり、(a)はエンジンをヘッドカバー側から見た上面図を示し、(b)は(a)のIVb−IVb線におけるエンジンの断面図を示す。 本発明の他の形態に係るエンジンに設けられたオイルセパレータを拡大して示す図。 オイル注入時における図4のエンジンの要部を示す図であり、(a)はエンジンをヘッドカバー側から見た上面図を示し、(b)は(a)のVIb−VIb線におけるエンジンの断面図を示す。 オイルセパレータを示す図であり、(a)はエンジン運転時におけるオイルセパレータの上面図を示し、(b)はオイル注入時におけるオイルセパレータの上面図を示す。
符号の説明
1 エンジン(内燃機関)
2 ヘッドカバー
5 リブ(隔壁)
6 バッフルプレート(隔壁)
7 ベンチレーション室(ブローバイガス通路)
8 ベンチレーションパイプ(排出口)
9 導入口
10 オイル注入口
12 オイルセパレータ(オイル分離手段)
12a 開口部
12b 筒部
12d 外周壁面(プレート部)
13 パンチングホール(貫通孔)
20 壁面(プレート部)
21 壁面(プレート部)
23 メッシュフィルタ

Claims (4)

  1. ヘッドカバー内に前記ヘッドカバーの内面と隔壁とによって形成され、導入口によって前記ヘッドカバー内と連通されるとともに排出口によって前記ヘッドカバーの外部と連通されるブローバイガス通路と、前記ヘッドカバーに開口するオイル注入口と、を備えた内燃機関において、
    前記オイル注入口が前記導入口と前記排出口との間の前記ブローバイガス通路に開口し、
    複数の貫通孔が設けられたプレート部を有し、前記オイル注入口と前記導入口との間の前記ブローバイガス通路内に前記ブローバイガス通路内を流通する流体が前記複数の貫通孔を通過して流れるように前記プレート部を配置するオイル分離手段を備えていることを特徴とする内燃機関。
  2. 前記オイル分離手段として、開口部及び筒部を備えた有底筒状の形状を有し、少なくとも前記筒部の外周壁面のうち対向する一対の壁面が前記プレート部でそれぞれ形成されたオイルセパレータが設けられ、
    前記オイルセパレータは、前記オイル注入口から前記ブローバイガス通路内に前記開口部が前記オイル注入口を向くように挿入されることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関。
  3. 前記筒部の外周壁面のうち対向する一対の壁面が前記プレート部で形成され、かつ前記外周壁面のうち前記一対の壁面以外の部分の少なくとも一部に前記複数の貫通孔よりも目の細かいメッシュフィルタが設けられていることを特徴とする請求項2に記載の内燃機関。
  4. ヘッドカバー内に前記ヘッドカバーの内面と隔壁とによって形成され、導入口によって前記ヘッドカバー内と連通されるとともに排出口によって前記ヘッドカバーの外部と連通されるブローバイガス通路と、前記導入口と前記排出口との間の前記ブローバイガス通路に開口するオイル注入口と、開口部及び筒部を備えた有底筒状の形状を有し、前記筒部の外周壁面のうち対向する一対の壁面が複数の貫通孔が設けられたプレート部で形成されるとともに前記外周壁面のうち前記一対の壁面以外の部分の少なくとも一部が前記複数の貫通孔よりも目の細かいメッシュフィルタで形成され、かつ前記オイル注入口から前記ブローバイガス通路内に前記開口部が前記オイル注入口を向くように挿入されるオイルセパレータと、を備えた内燃機関に適用されるオイルの給油方法であって、
    前記筒部の外周壁面のうちメッシュフィルタで形成された壁面を前記導入口側に向かせて前記オイルセパレータを設置し、この状態で前記オイル注入口からオイルを注入するオイル注入工程と、オイル注入後、前記筒部の外周壁面のうち前記プレート部で形成された前記一対の壁面の一方が前記導入口側を向き、前記一方の壁面の他方が前記排出口側を向くように前記オイルセパレータを設置するオイルセパレータ状態変更工程と、を備えることを特徴とする内燃機関の給油方法。
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