JP3154004B2 - 内燃機関のブリーザ装置 - Google Patents
内燃機関のブリーザ装置Info
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- JP3154004B2 JP3154004B2 JP24334891A JP24334891A JP3154004B2 JP 3154004 B2 JP3154004 B2 JP 3154004B2 JP 24334891 A JP24334891 A JP 24334891A JP 24334891 A JP24334891 A JP 24334891A JP 3154004 B2 JP3154004 B2 JP 3154004B2
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- gas
- combustion engine
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- Lubrication Details And Ventilation Of Internal Combustion Engines (AREA)
- Cyclones (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内燃機関に発生するブ
ローバイガス中の潤滑油を効率よく分離するブリーザ装
置に関する。
ローバイガス中の潤滑油を効率よく分離するブリーザ装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】内燃機関のクランク室やカム室には、圧
縮行程や爆発行程においてピストンリングの隙間から漏
洩したブローバイガスが集まるようになっている。この
ブローバイガスにはミスト状の潤滑油が混入しているた
め、これをそのまま大気中に放出すると大気汚染の原因
になる。そのため、内燃機関にはブリーザ装置が取り付
けられ、このブリーザ装置によってブローバイガスから
潤滑油を分離し、その分離した潤滑油を内燃機関内部に
戻すと共に、残りの分離ガスを吸気系に戻して再び燃焼
させるようにしている。
縮行程や爆発行程においてピストンリングの隙間から漏
洩したブローバイガスが集まるようになっている。この
ブローバイガスにはミスト状の潤滑油が混入しているた
め、これをそのまま大気中に放出すると大気汚染の原因
になる。そのため、内燃機関にはブリーザ装置が取り付
けられ、このブリーザ装置によってブローバイガスから
潤滑油を分離し、その分離した潤滑油を内燃機関内部に
戻すと共に、残りの分離ガスを吸気系に戻して再び燃焼
させるようにしている。
【0003】このようなブリーザ装置の従来例は、一例
が実開昭57─22610号公報に記載のような構造に
なっている。すなわち、従来のブリーザ装置は、円筒状
ケースの周壁面にブローバイガス入口管がガス導入方向
をケース内周面に沿うように設けられ、また円筒状ケー
スの端面の一方に分離ガス出口管が設けられると共に、
他方に分離油出口管が設けられた構成からなっている。
そして、内燃機関に対して、ブローバイガス入口管がカ
ム室に接続され、分離油出口管がクランク室に接続さ
れ、かつ分離ガス出口管が吸気系に接続されるようにな
っている。
が実開昭57─22610号公報に記載のような構造に
なっている。すなわち、従来のブリーザ装置は、円筒状
ケースの周壁面にブローバイガス入口管がガス導入方向
をケース内周面に沿うように設けられ、また円筒状ケー
スの端面の一方に分離ガス出口管が設けられると共に、
他方に分離油出口管が設けられた構成からなっている。
そして、内燃機関に対して、ブローバイガス入口管がカ
ム室に接続され、分離油出口管がクランク室に接続さ
れ、かつ分離ガス出口管が吸気系に接続されるようにな
っている。
【0004】しかるに、このようにブリーザ装置が取り
付けられた内燃機関が高負荷運転されるときは、ブロー
バイガスはカム室からブローバイガス入口管に導入され
るばかりでなく、クランク室からも分離油出口管に逆流
するようになる。そのため、この分離油出口管に逆流し
たブローバイガスは、分離油出口管と対向する位置関係
にある分離ガス出口管に流れ込み、そのまま吸気系に放
出されるため、吸気系が潤滑油で汚れたり、また潤滑油
の減少を招くようになる。
付けられた内燃機関が高負荷運転されるときは、ブロー
バイガスはカム室からブローバイガス入口管に導入され
るばかりでなく、クランク室からも分離油出口管に逆流
するようになる。そのため、この分離油出口管に逆流し
たブローバイガスは、分離油出口管と対向する位置関係
にある分離ガス出口管に流れ込み、そのまま吸気系に放
出されるため、吸気系が潤滑油で汚れたり、また潤滑油
の減少を招くようになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、ブロ
ーバイガスが分離油出口管に逆流するような場合にも、
潤滑油を確実に分離して吸気系を汚したり、潤滑油の減
少を招かないようにするブリーザ装置を提供することに
ある。
ーバイガスが分離油出口管に逆流するような場合にも、
潤滑油を確実に分離して吸気系を汚したり、潤滑油の減
少を招かないようにするブリーザ装置を提供することに
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明のブリーザ装置は、円筒状ケースの周壁面の2個所
に、ブローバイガス入口管を互いに導入ガスを同一内周
面方向に旋回させるように該内周面の接線方向に向けて
配設すると共に、前記円筒状ケースの端面に分離ガス出
口管を連結し、該分離ガス出口管の内端を前記円筒状ケ
ースの内部に突出させて開口し、かつ前記2個所のブロ
ーバイガス入口管の少なくとも一方を前記円筒状ケース
の下部側に配設して分離油出口管として兼用させた構成
からなり、前記2個所のブローバイガス入口管を内燃機
関内部に連通させ、前記分離ガス出口管を内燃機関の吸
気系に連通させたことを特徴とするものである。
明のブリーザ装置は、円筒状ケースの周壁面の2個所
に、ブローバイガス入口管を互いに導入ガスを同一内周
面方向に旋回させるように該内周面の接線方向に向けて
配設すると共に、前記円筒状ケースの端面に分離ガス出
口管を連結し、該分離ガス出口管の内端を前記円筒状ケ
ースの内部に突出させて開口し、かつ前記2個所のブロ
ーバイガス入口管の少なくとも一方を前記円筒状ケース
の下部側に配設して分離油出口管として兼用させた構成
からなり、前記2個所のブローバイガス入口管を内燃機
関内部に連通させ、前記分離ガス出口管を内燃機関の吸
気系に連通させたことを特徴とするものである。
【0007】このように円筒状ケースに対して、ブロー
バイガス入口管を2個所に対し、それぞれ導入ガスの旋
回方向が同一方向になるようにケース内周面の接線方向
に向けて配設し、かつ少なくとも一方を円筒状ケース下
部に配置して分離油出口管としても兼用させるようにし
たので、分離油出口管を兼ねるブローバイガス入口管か
らブローバイガスが逆流した場合にも、他方のブローバ
イガス入口管から導入したブローバイガスと共に同一方
向に旋回して潤滑油を効率よく分離することができる。
また、ブローバイガス入口管をケース内周面の接線方向
に向けて配設する一方で、円筒状ケースの端面に分離ガ
ス出口管を連結し、該分離ガス出口管の内端を円筒状ケ
ースの内部に突出させて開口し、2個所のブローバイガ
ス入口管の導入方向を、分離ガス出口管と対向しない関
係にしてあるので、ブローバイガスが分離ガス出口管に
直接流れ込むことがなく、吸気系の汚染や潤滑油の減少
を招くことがない。
バイガス入口管を2個所に対し、それぞれ導入ガスの旋
回方向が同一方向になるようにケース内周面の接線方向
に向けて配設し、かつ少なくとも一方を円筒状ケース下
部に配置して分離油出口管としても兼用させるようにし
たので、分離油出口管を兼ねるブローバイガス入口管か
らブローバイガスが逆流した場合にも、他方のブローバ
イガス入口管から導入したブローバイガスと共に同一方
向に旋回して潤滑油を効率よく分離することができる。
また、ブローバイガス入口管をケース内周面の接線方向
に向けて配設する一方で、円筒状ケースの端面に分離ガ
ス出口管を連結し、該分離ガス出口管の内端を円筒状ケ
ースの内部に突出させて開口し、2個所のブローバイガ
ス入口管の導入方向を、分離ガス出口管と対向しない関
係にしてあるので、ブローバイガスが分離ガス出口管に
直接流れ込むことがなく、吸気系の汚染や潤滑油の減少
を招くことがない。
【0008】
【実施例】図1(A),(B),(C)は本発明の実施
例からなるブリーザ装置を示す。このブリーザ装置10
は樹脂で成形され、円筒状ケース1の軸心に垂直な面X
−Xで二つ割りにした成形部品を互いに溶着することに
より製作されている。円筒状ケース1は横置きにされ、
その周壁面の2個所にそれぞれブローバイガス入口管
2,5を設け、また円筒状ケース1の端面の軸心部に分
離ガス出口管3を内端3aをケース内部に挿入するよう
に設けている。
例からなるブリーザ装置を示す。このブリーザ装置10
は樹脂で成形され、円筒状ケース1の軸心に垂直な面X
−Xで二つ割りにした成形部品を互いに溶着することに
より製作されている。円筒状ケース1は横置きにされ、
その周壁面の2個所にそれぞれブローバイガス入口管
2,5を設け、また円筒状ケース1の端面の軸心部に分
離ガス出口管3を内端3aをケース内部に挿入するよう
に設けている。
【0009】2個所のブローバイガス入口管のうち、一
方のブローバイガス入口管5は円筒状ケース1の下部に
突出部4およびスリット6を介して取り付けられ、その
下部位置に設けられることによって分離油出口管を兼用
するようになっている。2個所のブローバイガス入口管
2,5は、いずれも取付け方向が円筒状ケース1の内周
面に接線方向になるように取り付けられ、それによって
円筒状ケース1に導入したガスが互いに同一方向の旋回
流を発生するようにしている。分離油出口管を兼ねるブ
ローバイガス入口管5は、円筒状ケース1の内周面に接
線方向の内壁面を有する突出部4を介して間接的に取り
付けられているが、鎖線で示すように直接設けるように
してもよい。
方のブローバイガス入口管5は円筒状ケース1の下部に
突出部4およびスリット6を介して取り付けられ、その
下部位置に設けられることによって分離油出口管を兼用
するようになっている。2個所のブローバイガス入口管
2,5は、いずれも取付け方向が円筒状ケース1の内周
面に接線方向になるように取り付けられ、それによって
円筒状ケース1に導入したガスが互いに同一方向の旋回
流を発生するようにしている。分離油出口管を兼ねるブ
ローバイガス入口管5は、円筒状ケース1の内周面に接
線方向の内壁面を有する突出部4を介して間接的に取り
付けられているが、鎖線で示すように直接設けるように
してもよい。
【0010】上述したブリーザ装置10において、ブロ
ーバイガス入口管2,5からブローバイガスが流入する
と、円筒状ケース1の内周面に沿って螺旋流動しなが
ら、遠心力により質量の大きいミスト状の潤滑油を内壁
面に付着させる。内壁面に付着した潤滑油は内壁面を流
下して突出部4に集められ、さらに分離油出口管を兼ね
るブローバイガス入口管5から流出する。一方、潤滑油
の分離された分離ガスは端部3aから分離ガス出口管3
に入り、内燃機関の吸気系に送られる。
ーバイガス入口管2,5からブローバイガスが流入する
と、円筒状ケース1の内周面に沿って螺旋流動しなが
ら、遠心力により質量の大きいミスト状の潤滑油を内壁
面に付着させる。内壁面に付着した潤滑油は内壁面を流
下して突出部4に集められ、さらに分離油出口管を兼ね
るブローバイガス入口管5から流出する。一方、潤滑油
の分離された分離ガスは端部3aから分離ガス出口管3
に入り、内燃機関の吸気系に送られる。
【0011】図2〜3は、上述した本発明のブリーザ装
置10を内燃機関20に取り付けた場合の一例を示す。
内燃機関20は、シリンダブロック21、シリンダヘッ
ド22、シリンダヘッドカバー23を有し、下部に2層
構造のオイルパン24,25を設けている。オイルパン
は上層側の第1オイルパン24がアルミニウム製であ
り、下層側の第2オイルパン25が鉄板製である。図6
に示すように、第1オイルパン24には、その隅部下面
にオイルフィルタ26を装着するようにしている。
置10を内燃機関20に取り付けた場合の一例を示す。
内燃機関20は、シリンダブロック21、シリンダヘッ
ド22、シリンダヘッドカバー23を有し、下部に2層
構造のオイルパン24,25を設けている。オイルパン
は上層側の第1オイルパン24がアルミニウム製であ
り、下層側の第2オイルパン25が鉄板製である。図6
に示すように、第1オイルパン24には、その隅部下面
にオイルフィルタ26を装着するようにしている。
【0012】シリンダヘッドカバー23は、図4,5に
示すように、中央部に複数個のプラグホールを形成する
プラグタワー27を列状に設けている。また、シリンダ
ヘッドカバー23の外面側には、各プラグタワー27に
対応してそれぞれ両側に凸部28を形成し、内面側には
多数のリブ29を放射状に形成しており、これら凸部2
8とリブ29とによってカバー剛性を向上するようにし
ている。
示すように、中央部に複数個のプラグホールを形成する
プラグタワー27を列状に設けている。また、シリンダ
ヘッドカバー23の外面側には、各プラグタワー27に
対応してそれぞれ両側に凸部28を形成し、内面側には
多数のリブ29を放射状に形成しており、これら凸部2
8とリブ29とによってカバー剛性を向上するようにし
ている。
【0013】また、シリンダヘッドカバー23の内面側
に設けたリブ29のうち、図5に鎖線ハッチングを施し
た部分にプレート30が装着されている。このプレート
30は、図2に示すようにリブ29の端部との間に隙間
を形成し、かつリブのうちの一つを仕切板29aとして
二つのブリーザ室31,32を形成している。これらブ
リーザ室31,32は、それぞれ開口33,34を介し
て下側のカム室35に連通し、これら開口33,34か
ら浸入するブローバイガスを各ブリーザ室31,32に
おいてリブ29端部とプレート30との隙間を順次通過
させるとき圧縮と膨張を繰り返してミスト状の潤滑油を
分離するようにしている。
に設けたリブ29のうち、図5に鎖線ハッチングを施し
た部分にプレート30が装着されている。このプレート
30は、図2に示すようにリブ29の端部との間に隙間
を形成し、かつリブのうちの一つを仕切板29aとして
二つのブリーザ室31,32を形成している。これらブ
リーザ室31,32は、それぞれ開口33,34を介し
て下側のカム室35に連通し、これら開口33,34か
ら浸入するブローバイガスを各ブリーザ室31,32に
おいてリブ29端部とプレート30との隙間を順次通過
させるとき圧縮と膨張を繰り返してミスト状の潤滑油を
分離するようにしている。
【0014】このような内燃機関20に対し、上述した
ブリーザ装置10は、ブローバイガス入口管2をシリン
ダヘッドカバー23のブリーザ室31に連結管36を介
して接続し、また分離油出口管を兼ねるブローバイガス
入口管5を連結管37,38を介して第1オイルパン2
4に接続している。連結管38はシリンダヘッド22と
第1オイルパン24を連結するもので、その中間に連結
管37の下端が接続されている。分離ガス出口管3は連
結管39を介して吸気通路40のスロットル弁41の上
流側に接続されている。一方、吸気通路40のスロット
ル弁41の下流側には、シリンダヘッドカバー23のブ
リーザ室32が連結管42と負圧作動弁43を介して接
続されている。
ブリーザ装置10は、ブローバイガス入口管2をシリン
ダヘッドカバー23のブリーザ室31に連結管36を介
して接続し、また分離油出口管を兼ねるブローバイガス
入口管5を連結管37,38を介して第1オイルパン2
4に接続している。連結管38はシリンダヘッド22と
第1オイルパン24を連結するもので、その中間に連結
管37の下端が接続されている。分離ガス出口管3は連
結管39を介して吸気通路40のスロットル弁41の上
流側に接続されている。一方、吸気通路40のスロット
ル弁41の下流側には、シリンダヘッドカバー23のブ
リーザ室32が連結管42と負圧作動弁43を介して接
続されている。
【0015】上述のようにブリーザ装置10が接続され
た内燃機関において、内燃機関が低負荷運転されるとき
と高負荷運転されるときとでは、ブローバイガスの流れ
は次のようになる。内燃機関が低負荷運転されるとき
は、吸気通路40のスロットル弁41下流側の負圧に引
かれて、カム室35のブローバイガスが、破線矢印のよ
うにブリーザ室32、負圧作動弁43、管路42を介し
てスロットル弁41の下流側に流出する。このときスロ
ットル弁41上流側から、鎖線矢印のように連結管3
9、ブリーザ装置10、連結管36、ブリーザ室31を
介してカム室35に空気が流入する。同時に、連結管3
9、ブリーザ装置10、連結管37、連結管38を介し
て、空気がクランク室に流入するので、これらにより内
燃機関内部に発生したブローバイガスの排出が促進され
る。
た内燃機関において、内燃機関が低負荷運転されるとき
と高負荷運転されるときとでは、ブローバイガスの流れ
は次のようになる。内燃機関が低負荷運転されるとき
は、吸気通路40のスロットル弁41下流側の負圧に引
かれて、カム室35のブローバイガスが、破線矢印のよ
うにブリーザ室32、負圧作動弁43、管路42を介し
てスロットル弁41の下流側に流出する。このときスロ
ットル弁41上流側から、鎖線矢印のように連結管3
9、ブリーザ装置10、連結管36、ブリーザ室31を
介してカム室35に空気が流入する。同時に、連結管3
9、ブリーザ装置10、連結管37、連結管38を介し
て、空気がクランク室に流入するので、これらにより内
燃機関内部に発生したブローバイガスの排出が促進され
る。
【0016】他方、内燃機関が高負荷運転されるとき
は、スロットル弁41下流側の負圧がなくなるため、負
圧作動弁43が閉じる。したがって、カム室35のブロ
ーバイガスは、白抜矢印のようにブリーザ室31、連結
管36、ブリーザ装置10に入り、ここで潤滑油を分離
したのち分離ガスを連結管39を介してスロットル弁4
1上流側に流入する。また、同時にクランク室のブロー
バイガスも連結管38,37を介してブリーザ室10に
逆流し、ここで潤滑油を分離したのち分離ガスを連結管
39を介して、同じくスロットル弁41上流側に流入す
る。そして分離ガスを内燃機関で再び燃焼させるように
する。
は、スロットル弁41下流側の負圧がなくなるため、負
圧作動弁43が閉じる。したがって、カム室35のブロ
ーバイガスは、白抜矢印のようにブリーザ室31、連結
管36、ブリーザ装置10に入り、ここで潤滑油を分離
したのち分離ガスを連結管39を介してスロットル弁4
1上流側に流入する。また、同時にクランク室のブロー
バイガスも連結管38,37を介してブリーザ室10に
逆流し、ここで潤滑油を分離したのち分離ガスを連結管
39を介して、同じくスロットル弁41上流側に流入す
る。そして分離ガスを内燃機関で再び燃焼させるように
する。
【0017】図7〜8は、内燃機関の別の態様を示す。
121はシリンダブロック、122はシリンダヘッドで
あり、シリンダヘッド122には各気筒に対応して吸気
ポート123が設けられている。この吸気ポート123
を挟んで、上方側にカム室135が設けられ、下方側に
ブローバイガスのガス通路136と潤滑油の油戻し通路
137が設けられている。このガス通路136と油戻し
通路137とは、一部をオーバラップさせ、そのオーバ
ラップ部分に分配管138を両通路に貫通するように挿
入させている。分配管138は、カム室135から流入
した潤滑油を油戻し通路136へ分配する一方、不図示
のクランク室から通路139を介して上昇してきたブロ
ーバイガスをガス通路137へ分配するようにしてい
る。ガス通路137の上部には開口140が設けられ、
この開口140から本発明のブリーザ装置10に接続さ
れるようになっている。
121はシリンダブロック、122はシリンダヘッドで
あり、シリンダヘッド122には各気筒に対応して吸気
ポート123が設けられている。この吸気ポート123
を挟んで、上方側にカム室135が設けられ、下方側に
ブローバイガスのガス通路136と潤滑油の油戻し通路
137が設けられている。このガス通路136と油戻し
通路137とは、一部をオーバラップさせ、そのオーバ
ラップ部分に分配管138を両通路に貫通するように挿
入させている。分配管138は、カム室135から流入
した潤滑油を油戻し通路136へ分配する一方、不図示
のクランク室から通路139を介して上昇してきたブロ
ーバイガスをガス通路137へ分配するようにしてい
る。ガス通路137の上部には開口140が設けられ、
この開口140から本発明のブリーザ装置10に接続さ
れるようになっている。
【0018】分配管138の上方にはカム軸141の軸
受142が設けられているため、この分配管138を装
着するための孔は、シリンダヘッド122の下方からカ
ム室135に貫通するように穿孔されており、分離管1
38は下方から圧入されて装着されるようになってい
る。
受142が設けられているため、この分配管138を装
着するための孔は、シリンダヘッド122の下方からカ
ム室135に貫通するように穿孔されており、分離管1
38は下方から圧入されて装着されるようになってい
る。
【0019】
【発明の効果】上述したように本発明のブリーザ装置
は、円筒状ケースに対し、ブローバイガス入口管を2個
所にそれぞれ導入ガスの旋回方向が同一方向になるよう
にケース内周面の接線方向に向けて配設し、かつ少なく
とも一方を円筒状ケース下部に配置して分離油出口管と
しても兼用させるようにしたので、分離油出口管を兼ね
るブローバイガス入口管からブローバイガスが逆流した
場合にも、他方のブローバイガス入口管から導入したブ
ローバイガスと共に同一方向に旋回して潤滑油を効率よ
く分離することができる。また、2個所のブローバイガ
ス入口管の導入方向は、分離ガス出口管と対向しない関
係になっているので、ブローバイガスが分離ガス出口管
に直接流れ込むことがなく、吸気系の汚染や潤滑油の減
少を招くことがない。
は、円筒状ケースに対し、ブローバイガス入口管を2個
所にそれぞれ導入ガスの旋回方向が同一方向になるよう
にケース内周面の接線方向に向けて配設し、かつ少なく
とも一方を円筒状ケース下部に配置して分離油出口管と
しても兼用させるようにしたので、分離油出口管を兼ね
るブローバイガス入口管からブローバイガスが逆流した
場合にも、他方のブローバイガス入口管から導入したブ
ローバイガスと共に同一方向に旋回して潤滑油を効率よ
く分離することができる。また、2個所のブローバイガ
ス入口管の導入方向は、分離ガス出口管と対向しない関
係になっているので、ブローバイガスが分離ガス出口管
に直接流れ込むことがなく、吸気系の汚染や潤滑油の減
少を招くことがない。
【図1】本発明の実施例からなるブリーザ装置を示し、
(A)は一部を破断して示す正面図、(B)は図Aにお
いてB矢視で示す図、(C)は図AにおいてC矢視で示
す図である。
(A)は一部を破断して示す正面図、(B)は図Aにお
いてB矢視で示す図、(C)は図AにおいてC矢視で示
す図である。
【図2】本発明のブリーザ装置を装着した内燃機関を一
部破断して示す概略正面図である。
部破断して示す概略正面図である。
【図3】同内燃機関の概略側面図である。
【図4】同内燃機関におけるシリンダヘッドカバーの上
面図である。
面図である。
【図5】同シリンダヘッドカバーの下面図である。
【図6】同内燃機関における第1オイルパンの上面図で
ある。
ある。
【図7】他の態様の内燃機関のシリンダヘッド部分の要
部を示す断面図である。
部を示す断面図である。
【図8】図7のD−D矢視による断面図である。
1 円筒状ケース 2 ブローバイガス入
口管 3 分離ガス出口管 3a 出口管の内端 5 分離油出口管兼用のブローバイガス入口管 10 ブリーザ装置 20 内燃機関
口管 3 分離ガス出口管 3a 出口管の内端 5 分離油出口管兼用のブローバイガス入口管 10 ブリーザ装置 20 内燃機関
Claims (1)
- 【請求項1】 円筒状ケースの周壁面の2個所に、ブロ
ーバイガス入口管を互いに導入ガスを同一内周面方向に
旋回させるように該内周面の接線方向に向けて配設する
と共に、前記円筒状ケースの端面に分離ガス出口管を連
結し、該分離ガス出口管の内端を前記円筒状ケースの内
部に突出させて開口し、かつ前記2個所のブローバイガ
ス入口管の少なくとも一方を前記円筒状ケースの下部側
に配設して分離油出口管として兼用させた構成からな
り、前記2個所のブローバイガス入口管を内燃機関内部
に連通させ、前記分離ガス出口管を内燃機関の吸気系に
連通させた内燃機関のブリーザ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24334891A JP3154004B2 (ja) | 1991-09-24 | 1991-09-24 | 内燃機関のブリーザ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24334891A JP3154004B2 (ja) | 1991-09-24 | 1991-09-24 | 内燃機関のブリーザ装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0586831A JPH0586831A (ja) | 1993-04-06 |
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