JP2006335723A - 血液凝固遅延剤 - Google Patents

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Abstract

【課題】品質が一定で工業的に大量に生産することが可能で、飲料、ポーションタイプの飲料用携帯濃縮液、サプリメントおよび医薬品等として安価に提供できる血栓防止効果を有する血液凝固遅延剤及びその製造方法の提供。
【解決手段】クロロゲン酸類を含有する植物原料、例えば脱カフェイン処理したコーヒー豆から抽出した抽出物を、クロロゲナーゼにより加水分解処理して得られる酵素処理抽出物を主成分とすることを特徴とする血液凝固遅延剤。
【選択図】なし

Description

本発明は、植物由来の血液凝固遅延剤およびその製造方法に関するものである。
一般に、血栓ができることにより引き起こされる重篤な疾病として、脳梗塞やエコノミークラス症候群等が知られている。例えば、エコノミークラス症候群は、飛行機や新幹線等の長距離移動で長時間同じ姿勢で座り続けること等により、太ももの奥の静脈が圧迫され血液の巡りが悪くなることが原因で血栓ができ、その血栓が肺動脈を塞ぎ、その結果、呼吸困難、心臓機能の低下などの症状が起こる疾病である。このようなエコノミークラス症候群は、飛行機のエコノミークラスのシートで長時間旅行する人に多く見られ、特に欧米人は、血液が凝固するメカニズムに先天的な異常のある人が多いため、欧米の航空会社の中には、予め搭乗者全員にペットボトル飲料を配ったり、座席の一部を取り払って歩くスペースを設けたりするところもある。また、このようなエコノミークラス症候群は、今では、飛行機の搭乗者だけではなく、デスクワーク等で椅子に長時間座るような労働形態をとるオフィスワーカーやタクシーの運転手等にも広がっている。
このような血栓が引き起こす疾病の治療や予防策として、血栓の形成を抑制したり、血栓を溶解させるといった機能を有する様々な食品素材が発明されている。しかしながら、例えば、プロポリス(特許文献1)、プロアントシアニジン(特許文献2)、ポークペプチド(特許文献3)等の食品素材は高価なものであるため、日常的に摂取することは困難なものであった。また、ナットウキナーゼ(特許文献4)、納豆抽出物(特許文献5)、ドコサヘキサエン酸(特許文献6)、タマネギの薄皮(特許文献7)等は素材特有の味が強いため、他の飲食品やサプリメント等への添加は困難なものであった。また、イヌゴマ抽出物(特許文献8)は、食経験のない素材であるため、安心して使用できる素材ではないといった問題を有するものであった。
また、穀類、野菜または果物搾汁液中にも抗血栓性が認められるが、品種によるばらつきが多いことが報告されている(特許文献9)。このように、品質が一定で工業的に大量に生産することが可能で、特徴的な味を有することがなく、あらゆる食品にも適用できる血栓防止食品素材または血栓溶解食品素材はこれまで報告されていない。
一方、コーヒー抽出物にはコーヒー酸、キナ酸、およびこれらのエステル化合物であるクロロゲン酸類等が含有されている。コーヒー酸には血栓溶解活性があり、そのためコーヒーに血栓防止効果が認められる可能性があること、この活性はクロロゲン酸に見られずに、コーヒー酸にのみに見られることが須見らによって報告されている(非特許文献1)。しかしながら、須見らが使用したコーヒー酸は、試薬であり、現在、食品添加物として認可されていないものであったため、食品に添加することは困難であるといった問題があった。
また、一般的に、コーヒー豆に多く含まれるクロロゲン酸類は、クロロゲナーゼによりコーヒー酸とキナ酸とに加水分解されることが知られている。ここで、クロロゲナーゼは、食品添加物としての認可のある酵素であり、例えば、果汁の褐変防止方法(特許文献10)や混濁の少ない茶飲料の製造(特許文献11)等に使用されている。そのため、コーヒー豆から抽出したコーヒー抽出液を加水分解することにより、食品に添加することが可能な血栓防止素材を得る方法が考えられるが、通常のコーヒー抽出液を通常の方法で加水分解したものは、食品に添加できる血栓防止素材として用いるには、種々の問題を有したものであった。
例えば、一般的にコーヒーは焙煎することにより、青く生っぽい風味を除去し、飲用することが可能となるが、このような焙煎は、コーヒー豆に高熱が加わるため、コーヒー豆に含まれるクロロゲン酸類が糖質やカフェイン等と反応を起こしてしまい、コーヒー酸の原料となるクロロゲン酸類の量が低下してしまうといった問題があった。
また、例えばクロロゲン酸類を加水分解することによりコーヒー酸と共にキナ酸が生成するが、このキナ酸は有機酸であることから、反応液をクロロゲナーゼの至適pHに保つために、加水分解の際には、例えばリン酸塩を含む緩衝能の強いバッファーが用いられる。しかしながら、リン酸塩はえぐ味や食感のぬめり等を有するため、至適pHの維持に必要な量のリン酸塩は、添加する食品やサプリメント等の味を損ねてしまうといった問題があった。
さらに、例えばコーヒー豆から抽出したコーヒー抽出液にはカフェインが多く含まれているが、このカフェインは血管収縮作用を有しているため、大量に摂取した場合、血液の循環が悪くなり、血栓の形成を促進するおそれがあるといった問題を有していた。
特開2004−43380号公報 特開2004−238289号公報 特開2004−242672号公報 特開2002−360220号公報 特開平09−309839号公報 特開2003−306690号公報 特開2002−171934号公報 特開平07−126169号公報 特開2004−279399号公報 特開2000−157175号公報 特開平11−308956号公報 「コーヒーブレイク」 平成15年3月31日発行 第51号 p.24−27
そこで、品質が一定で工業的に大量に生産することが可能で、飲料、ポーションタイプの飲料用携帯濃縮液、サプリメントおよび医薬品等の種々の形態で、安価に提供できる血栓防止効果を有する血液凝固遅延剤およびその製造方法の提供が望まれている。
本発明は、クロロゲン酸類を含有する植物原料から抽出した抽出物を、クロロゲナーゼにより加水分解処理して得られる酵素処理抽出物を主成分とすることを特徴とする血液凝固遅延剤を提供する。
本発明によれば、上記酵素処理抽出物は、血液の凝固を遅延させる効果を有するため、これらを主成分とする血液凝固遅延剤は、血栓の形成を抑制することができる。したがって、本発明の血液凝固遅延剤を摂取することによりエコノミークラス症候群等の血栓症に対する予防効果を得ることが可能となる。また、上記血液凝固遅延剤は、クロロゲン酸類を含有する植物原料から得られる酵素処理抽出物を主成分とするものであることから、食品として安全に摂取することが可能となる。したがって、本発明の血液凝固遅延剤は、飲料や飲料用携帯濃縮液等に安全に利用することが可能となる。
また、上記発明においては、上記酵素処理抽出物の主成分がコーヒー酸であることが好ましい。コーヒー酸が主成分である酵素処理抽出物、すなわちコーヒー酸が主成分である血液凝固遅延剤は、血液の凝固を遅延させる効果が増すため、血栓症に対する予防効果がより高い血液凝固遅延剤とすることが可能となるからである。
さらに上記発明においては、上記酵素処理抽出物に含まれるコーヒー酸の1回当たりの摂取量を6mg以上とすることが好ましい。これにより、血液の凝固を遅延させる効果をより有効的に得ることが可能となるからである。
また本発明は、クロロゲン酸類を含有する植物原料から抽出したクロロゲン酸類を含む抽出物を、クロロゲナーゼを用いて加水分解処理することにより得られる血液凝固遅延剤の製造方法であって、上記植物原料が脱カフェイン処理したコーヒー豆であることを特徴とする血液凝固遅延剤の製造方法を提供する。
本発明によれば、上記植物原料が脱カフェイン処理したコーヒー豆であることから、血管収縮作用を有するカフェインの濃度を低下させた血液凝固遅延剤とすることができる。したがって、カフェインの血管収縮作用による血流の悪化を抑制した血液凝固遅延剤を得ることが可能となる。
また、上記植物原料が、脱カフェイン処理したコーヒー豆を1〜6分間の範囲内で焙煎したものであることが好ましい。これにより、上記コーヒー豆に含まれるクロロゲン酸類と、糖質またはカフェイン等との熱による反応を抑制することで、クロロゲン酸類濃度の低下を抑え、かつ未焙煎コーヒー豆特有の青く生っぽい風味を抑えることが可能となる。したがって、青く生っぽい風味が除去された、コーヒー酸濃度の高い血液凝固遅延剤を得ることが可能となる。
本発明においては、上記加水分解処理で使用するバッファーとしてリン酸バッファーを用い、上記リン酸バッファーの濃度が10〜25ppmの範囲内であることが好ましい。これにより、リン酸バッファー特有のえぐ味や食感のぬめり等を感じない程度に抑えた血液凝固遅延剤を得ることが可能となるからである。
本発明の血液凝固遅延剤は、血液の凝固を遅延させる効果を有し、かつ食品として安全に摂取することが可能なものであるため、例えば、飲料や飲料用携帯濃縮液等に利用し、これらを摂取することにより、血栓症に対する予防効果を得ることができるといった効果を奏する。
本発明は、血液凝固遅延剤およびその製造方法に関するものである。以下、それぞれについて詳しく説明する。
A.血液凝固遅延剤
まず、本発明の血液凝固遅延剤について説明する。本発明の血液凝固遅延剤は、クロロゲン酸類を含有する植物原料から抽出された抽出物を、クロロゲナーゼにより加水分解処理して得られる酵素処理抽出物を主成分とすることを特徴とするものである。
これまで、試薬として入手可能なコーヒー酸には血栓溶解活性を上昇させる働きがあることが見出され、報告されている。しかしながら、この知見は単に一度形成された血栓を溶解する点を見出したものであり、血栓の形成を抑制する点については触れていない。また、ここで用いられたコーヒー酸は、試薬であり、食品添加物として認可されているものではないため、食品等に利用することはできないものであった。
本発明者等は、クロロゲン酸類を含有する植物原料から抽出した抽出物を、クロロゲナーゼにより加水分解処理して得られる酵素処理抽出物に、血液の凝固を遅延させる効果を新たに見出したものであり、これを主成分とする血液凝固遅延剤は、血栓の形成を抑制することができる。したがって、本発明の血液凝固遅延剤を摂取することによりエコノミークラス症候群等の血栓症に対する予防効果を得ることが可能となる。また、本発明の血液凝固遅延剤は、クロロゲン酸類を含有する植物原料から抽出された抽出物を、クロロゲナーゼにより加水分解処理することにより得られる酵素処理抽出物を主成分とする血液凝固遅延剤であることから、食品として安全に摂取することが可能なものであるため、飲料や飲料用携帯濃縮液等に利用することができる。
以下、本発明の血液凝固遅延剤の主成分である酵素処理抽出物について詳しく説明する。
(酵素処理抽出物)
本発明に用いられる酵素処理抽出物は、クロロゲン酸類を含有する植物原料から抽出した抽出物をクロロゲナーゼにより加水分解処理することにより得られたものである。なお、本発明における植物原料とは、食品として一般的に知られているものを示すこととする。なお、ここでいうクロロゲン酸類とは、桂皮酸誘導体とキナ酸が結合した同族体の総称で、ネオクロロゲン酸、クリプトクロロゲン酸などのカフェイルキナ酸やジカフェイルキナ酸、フェルリキナ酸などからなることとする。
本発明に用いられるクロロゲン酸類を含有する植物原料とは、クロロゲン酸類を含有し、食品として用いることが可能なものであれば特に限定されるものではないが、例えば、コーヒー豆、サツマイモの葉、ゴボウの葉、ヨモギ、人参、タマネギ、大根、レタス、カリフラワー、セロリー、トマト、ブルーベリー、グレープフルーツ等を挙げることができ、中でもコーヒー豆を用いることが好ましい。コーヒー豆、特に未焙煎コーヒー豆には、比較的多くのクロロゲン酸類が含有されているからである。
また、本発明に用いられるクロロゲン酸類を含有する植物原料として、カフェインを含有するものを用いる場合、脱カフェイン処理を施したものであることが好ましい。ここで、脱カフェイン処理を施したものとは、脱カフェイン処理により植物原料に含まれるカフェインを除去し、カフェインの含有量を低下させたもののことをいう。このような脱カフェイン処理を施した植物原料を用いることにより、上記植物原料から抽出した抽出物を、血管収縮作用を有するカフェインの含有量の低下したものとすることができる。したがって、このような抽出物から得られた血液凝固遅延剤は、血管収縮作用による血流の悪化を抑制したものとすることが可能となる。なお、このような脱カフェイン処理の方法としては、使用する植物原料により適宜選択されるものであり、特に限定されるものではない。
本発明に用いられる抽出物としては、植物原料から抽出したものであり、上記クロロゲン酸類を含有するものであれば特に限定されるものではなく、他の成分を含有していてもよい。他の成分としては、例えばコーヒー酸、キナ酸、フェルラ酸、カフェイン等が挙げられるが、本発明においては、カフェインの含有量の少ない抽出物であることが好ましい。このような抽出物のカフェインの含有量としては、抽出物に対して0〜9質量%の範囲内が好ましく、中でも0〜1.5質量%の範囲内であることが好ましい。カフェインの含有量が上記範囲を超える場合、カフェインは血管収縮作用を有しているため、体内の血液の循環が悪くなるおそれがあり、血栓の形成を促進してしまうおそれがあるからである。
なお、本発明でいう抽出物とは、植物原料に含有される成分のうち抽出操作により抽出されたもののことを示し、抽出操作の際に用いられる水等は含まないこととする。
また、本発明に用いられる抽出物の植物原料からの抽出方法については、使用する植物原料により異なるものであるが、特に限定されるものではなく、例えばコーヒー豆を植物原料として用いた場合、コーヒー豆を粉砕し、熱水抽出法により抽出する方法等を挙げることができる。
本発明に用いられるクロロゲナーゼは、クロロゲン酸類をコーヒー酸とキナ酸とに加水分解する酵素である。本発明においては、一般に食品業界においてクロロゲナーゼと称される酵素であれば用いることが可能であり、特にその由来等は限定されるものではなく、また精製品であっても未精製な状態のものであっても用いることができる。
一般的には、麹菌(Aspergillus)の産生する酵素等が製造販売されており、具体的には、キッコーマン株式会社製のクロロゲン酸エステラーゼ等を用いることが可能である。
本発明に用いられる酵素処理抽出物は、上記抽出物にクロロゲナーゼによる加水分解処理を施すことにより得られるものである。酵素処理抽出物とは、少なくともクロロゲン酸類の酵素分解物であるコーヒー酸が含まれていればよく、コーヒー酸以外の他成分を含むものであってもよい。例えば、クロロゲン酸類の酵素分解物であるキナ酸、酵素分解物以外の抽出物に含まれる他成分等を挙げることができる。
なお、本発明でいう酵素処理分解物とは、上記抽出物に含まれる成分に由来するものであり、加水分解処理により分解された分解物および分解されない成分から構成されるものとし、抽出物を得る際の抽出操作に用いる水や加水分解処理に用いるバッファー等は含まないこととする。
このような酵素処理抽出物としては、主成分がコーヒー酸であることが好ましい。コーヒー酸が主成分である酵素処理抽出物、すなわちコーヒー酸が主成分である血液凝固遅延剤は、血液凝固を遅延させる効果がさらに増加するため、血栓症に対する予防効果のより高い血液凝固遅延剤とすることが可能となるからである。
このような酵素処理抽出物中のコーヒー酸の含有量としては、具体的に、1.0〜10.0質量%の範囲内、中でも4.0〜5.0質量%の範囲内であることが好ましい。
また、本発明においては、上記コーヒー酸の一回当たりの摂取量としては、6mg以上であることが好ましく、特に9.0mg以上、中でも9.8〜17.0mgの範囲内であることが好ましい。これにより、血液の凝固を遅延させる効果をより有効的に得ることが可能となるからである。なお、本発明における上記コーヒー酸の摂取回数としては、通常、一日一回であることが好ましい。
(その他)
本発明の血液凝固遅延剤は、上記酵素処理抽出物を主成分とするものである。本発明において、上記酵素処理抽出物の含有量としては、具体的に、0.01〜2.0質量%の範囲内、中でも0.05〜0.2質量%の範囲内であることが好ましい。これにより、本発明の効果を十分に得ることが可能となるからである。
なお、本発明の血液凝固遅延剤は、種々の形態で提供することができる。例えば、ポーションタイプの飲料用携帯濃縮液、サプリメント、医薬品等の形態を挙げることができる。また、本発明の血液凝固遅延剤を様々な食品に添加して提供することも可能である。添加する食品としては、例えば、コーヒー、牛乳、果汁、茶類抽出液、ココア、炭酸飲料、スポーツドリンク、スープ等を挙げることができる。
B.血液凝固遅延剤の製造方法
次に、本発明の血液凝固遅延剤の製造方法について説明する。
本発明の血液凝固遅延剤の製造方法は、クロロゲン酸類を含有する植物原料から抽出したクロロゲン酸類を含む抽出物を、クロロゲナーゼを用いて加水分解処理することにより得られる血液凝固遅延剤の製造方法であって、上記植物原料が脱カフェイン処理したコーヒー豆であることを特徴とするものである。
一般的に、コーヒー豆にはカフェインが多く含まれるため、コーヒー豆からコーヒー抽出物を抽出した際、コーヒー豆に含まれるクロロゲン酸類と共にカフェインも抽出される。カフェインは、覚醒作用や興奮作用を有するため、眠気覚ましや滋養強壮等の目的で医薬部外品や医薬品等に利用されている。しかしながら、カフェインは血管収縮作用も有しているため、大量に摂取した場合、体内の血液の循環が悪くなり、血栓が形成される可能性が高まるといった問題があった。
本発明によれば、上記植物原料として脱カフェイン処理したコーヒー豆を使用することにより、血管収縮作用を有するカフェインの濃度を低下させた血液凝固遅延剤とすることができる。したがって、血液循環が悪化する危険性を低下させた血液凝固遅延剤を得ることが可能となる。
以下、本発明の血液凝固遅延剤の製造方法について、各構成ごとに分けて詳細に説明する。
(植物原料)
本発明の血液凝固遅延剤の製造方法は、植物原料として、脱カフェイン処理したコーヒー豆を用いる点に特徴を有するものである。ここで、脱カフェイン処理したコーヒー豆とは、コーヒー豆に含まれるカフェインを脱カフェイン処理により除去し、カフェインの含有量を低下させたコーヒー豆のことをいう。コーヒー豆はカフェインを比較的多く含有するため、脱カフェイン処理を施すことにより、カフェインの濃度を低下させた血液凝固遅延剤とすることができるといった利点を有する。
本発明における脱カフェイン処理とは、コーヒー豆からカフェインを除去する処理であるが、その方法としては特に限定されるものではなく、例えばコーヒー豆を有機溶媒、水、超臨界流体化した二酸化炭素等の溶媒に浸し、カフェインを選択的に抽出する方法等を用いることができる。
本発明に用いられる脱カフェイン処理を施したコーヒー豆としては、焙煎したものであることが好ましい。コーヒー豆を焙煎することにより、未焙煎コーヒー豆特有の青く生っぽい風味を取り除くことができるからである。なお、コーヒー豆を焙煎する方法としては、一般的に用いられる焙煎方法を用いることができる。
この際の焙煎時間としては、1〜6分間の範囲内、中でも2〜4分間の範囲内であることが好ましい。焙煎時間が上記範囲を超える場合、上記コーヒー豆に含まれるクロロゲン酸類と、糖質またはカフェイン等との熱による反応を促進させ、クロロゲン酸類濃度が低下してしまうおそれがあるからである。また、焙煎時間が上記範囲に満たない場合、未焙煎コーヒー豆特有の青臭く生っぽい風味の残る血液凝固遅延剤となる可能性があるからである。
また、焙煎の際の焙煎温度としては、200〜500℃の範囲内、中でも200〜300℃の範囲内であることが好ましい。焙煎温度が上記範囲を超える場合、クロロゲン酸類と、糖質またはカフェイン等との熱による反応が急激に進行してしまうといったおそれがあるからである。また、焙煎温度が上記範囲に満たない場合、焙煎が不十分となってしまうといった可能性があるからである。
(抽出物の抽出)
本発明においては、上述したクロロゲン酸類を含有するコーヒー豆から抽出物を抽出することにより、クロロゲン酸類を含有するコーヒー抽出物を得ることができる。
本発明においては、上記コーヒー豆からコーヒー抽出物を抽出する前に、上記コーヒー豆を粉砕することが好ましい。これにより、コーヒー豆に含まれる成分を効率よく抽出することが可能となるからである。なお、コーヒー豆を粉砕する方法としては、コーヒー豆を粉砕することが可能な方法であれば特に限定されるものではないが、例えばコーヒーミル等を用いて粉砕する方法を挙げることができる。
また、本発明においては、上記コーヒー豆からクロロゲン酸類を含むコーヒー抽出物を抽出する方法としては特に限定されるものではなく、例えば熱水抽出法等を用いることができる。熱水抽出法とは、粉砕したコーヒー豆と熱水とを混合したものを、コーヒー用のペーパーフィルター等を用いて濾過し、コーヒー抽出物を含んだコーヒー抽出液とコーヒー豆とを濾別する方法である。この際、用いる熱水の温度としては、通常コーヒーを抽出する際に用いる熱水の温度と同様であれば特に限定されるものではなく、具体的には、55〜95℃の範囲内程度である。
(加水分解処理)
本発明における加水分解処理とは、クロロゲナーゼを用いて、上記コーヒー抽出物に含まれるクロロゲン酸類の加水分解を行う処理である。このような酵素を用いた加水分解処理は、温度、時間、およびpH等の条件により、得られる酵素処理抽出物中の各成分の濃度が大きく変動するものである。以下、加水分解処理の各条件について説明する。
本発明における加水分解処理は、酵素を用いた加水分解処理であることから、酵素の至適pH付近で加水分解処理を行うことが好ましい。本発明に用いられる酵素は、クロロゲナーゼであることから、至適pHは中性付近である。本発明における加水分解処理を行うコーヒー抽出物を含んだコーヒー抽出液のpHとして、具体的には、pH5.5〜7.0の範囲内、中でもpH5.5〜6.5の範囲内であることが好ましい。
上記コーヒー抽出液のpHを上記範囲に調整する方法としては、通常、バッファーを用いて調整する方法が用いられる。本発明に用いられるバッファーとしては、リン酸バッファーを用いることが好ましい。リン酸バッファーに含まれるリン酸塩は、食品添加物として認可されているからである。また、上記リン酸バッファーの濃度としては、10〜25ppmの範囲内、中でも10〜15ppmの範囲内であることが好ましい。リン酸バッファーの濃度が上記範囲を超えると、リン酸塩特有のえぐ味や食感のぬめり等が感じられ、他の食品等に添加した際、食品等の味を損ねてしまう可能性があるからである。また、リン酸バッファーの濃度が上記範囲に満たない場合、pHの緩衝能を維持することが困難となり、クロロゲナーゼの活性が低下するおそれがあるからである。
本発明における加水分解処理温度としては、用いるクロロゲナーゼの活性化温度と同様の温度とするものであり、通常40〜60℃の範囲内程度とされる。
本発明における加水分解処理の時間としては、特に限定されるものではないが、加水分解がほぼ完全に進行するのに要する時間と同様とすることが好ましく、具体的には60〜120分程度とすることが好ましい。これにより、より多くのコーヒー酸を効率よく得ることが可能となるからである。
本発明における加水分解処理に用いるクロロゲナーゼの添加量としては、上記コーヒー抽出物に含まれるクロロゲン酸類と添加するクロロゲナーゼとの質量比で、クロロゲン酸類量を1とした場合、0.5〜3.0の範囲内、中でも1.0〜2.0の範囲内であることが好ましい。クロロゲナーゼの添加量が上記範囲に満たない場合、加水分解が効率的に進行しない可能性があるからである。また、クロロゲナーゼの添加量が上記範囲を超える場合、コスト的な面で問題が生じるおそれがあるからである。なお、クロロゲン酸類濃度を測定する方法としては、特に限定されるものではないが、例えば逆相HPLCを用いて測定することができる。
なお、上記クロロゲナーゼについては、上述した「A.血液凝固遅延剤」に記載したものと同様とすることができるので、ここでの説明は省略する。
(その他)
本発明の血液凝固遅延剤の製造方法は、上記加水分解処理の後に、通常、上記クロロゲナーゼの失活処理が行われる。失活処理の方法としては、例えば酵素が失活する程度に加熱する方法等が用いられ、具体的には90℃の湯煎で5分間加熱する方法を用いることができる。
また、本発明の血液凝固遅延剤の製造方法は、上述した処理等の他、他の処理等を有していてもよく、例えば、上記失活処理の後に濃縮処理や滅菌処理を有していてもよい。濃縮処理に用いられる濃縮方法としては、一般的に用いられる濃縮方法であれば特に限定されるものではないが、例えばエバポレーター等を用いて濃縮する方法等を挙げることができる。また、殺菌処理に用いられる殺菌方法としては、オートクレーブ等の装置を用いる方法等を挙げることができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。上記実施形態は、例示であり、本発明の特許請求の範囲に記載された技術的思想と実質的に同一な構成を有し、同様な作用効果を奏するもの、またはそれらの均等物は、いかなるものであっても本発明の技術的範囲に包含される。
以下、実施例および比較例を挙げて本発明を具体的に説明する。
[実験例1:コーヒー豆の焙煎時間の検討]
焙煎時間をそれぞれ0(未焙煎)、2、3、4、8分としてコーヒー豆を焙煎した。なお、この時の加熱温度等の諸条件は、焙煎時間を8分とした時にL値が30となるような条件とした。得られたそれぞれのコーヒー豆をコーヒーミルを用いて粉砕し、粉砕豆を得た。次いで、粉砕豆6gを60℃の温水10gに投入し、60℃を保持しながら10分間撹拌した。10分後、粉砕豆の入った温水を氷冷し、その後濾紙による濾過と遠心分離により粉砕豆とコーヒー抽出物を含んだコーヒー抽出液とを濾別した。
得られたコーヒー抽出液の重量を測定し、逆相系のHPLCにより、コーヒー抽出液中のクロロゲン酸類濃度を定量し、粉砕豆1g当たりのクロロゲン酸類量を算出した。結果を図1に示す。図1から焙煎時間が2〜4分でもクロロゲン酸類量に変化がないことが判明した。また、これらのコーヒー抽出液は、未焙煎コーヒー豆のコーヒー抽出液と比較して、未焙煎コーヒー豆特有の青く生っぽい風味が減少していることを確認した。
[実験例2:リン酸バッファー濃度の検討]
焙煎時間が3分のコーヒー豆から実験例1と同様の方法でコーヒー抽出物を含むコーヒー抽出液を得た。得られたコーヒー抽出液に添加する500mMリン酸バッファーの添加量を、表1に示すように変え、クロロゲナーゼをクロロゲン酸類の濃度の1.4倍量を添加し、55℃で120分間加水分解処理を行った。この際、0、60、120分毎に反応液のpH、クロロゲン酸類濃度およびコーヒー酸濃度を測定した。なお、各濃度については、逆相HPLCにより測定した。その結果を表1に示す。
Figure 2006335723
表1から、リン酸バッファーの最終濃度が10mM以下であっても、120分の反応時間で、ほぼ全てのクロロゲン酸類が消失することが分かった。また、反応液のpHをクロロゲナーゼの至適pHである6付近で、バッファー効果の見られる最低リン酸濃度50mMとほぼ同程度のコーヒー酸を得るためにも、10mMの濃度が最適であることが明らかとなった。
また、10mMおよび25mMのリン酸バッファーが添加された反応液を、それぞれブラックコーヒーに10倍希釈となるように添加したところ、25mMリン酸バッファー入りコーヒーには、リン酸塩特有のぬめりやえぐ味が多少感じられたが、10mMリン酸バッファー入りコーヒーには、リン酸塩特有のぬめりやえぐ味が感じられなかった。
[実施例]
未焙煎コーヒー豆特有の青臭みや生っぽさを減少させるために、脱カフェイン処理したデカフェコーヒー豆(商品名、キーコーヒー社製)を3分間焙煎し、その焙煎豆をコーヒーミルを用いて粉砕する。その粉砕豆を、粉砕豆の20倍量(質量)の60℃の温水に浸し、温度を60℃に保持しながら20分間撹拌した。その後、市販のコーヒー用ペーパーフィルタを用いた濾過および遠心分離により粉砕豆とコーヒー抽出物を含んだコーヒー抽出液とを濾別した。得られたコーヒー抽出液のクロロゲン酸類濃度を、逆相HPLCを用いて測定した。その結果から、クロロゲン酸類の含有量を算出した後、クロロゲン酸類の質量を1とした際、1.4倍に相当する質量のクロロゲナーゼをコーヒー抽出液に添加し、また最終濃度が10mMとなるようにリン酸バッファーを添加した。次いで、コーヒー抽出液を55℃に加熱し、90分間撹拌しながら加水分解処理を行った。90分後、90℃の湯煎で5分間加熱し、クロロゲナーゼを失活させた。その後、エバポレーターを用いて5倍程度に濃縮し、121℃15分でオートクレーブ殺菌を行い、血液凝固遅延剤とした。この血液凝固遅延剤は、コーヒー飲料に添加するまで冷蔵保管された。
[製造例1:缶コーヒー飲料の製造]
市販のコーヒー粉末から、粉末の8倍量(質量)の90℃の温水でコーヒーを抽出し、抽出率が25%程度のコーヒー抽出液を得た。そのコーヒー抽出液を、コーヒー豆換算で56g/1kgとなるように蒸留水等を用いて調整し、pH調整剤、フレーバーを添加してコーヒー調合液を得た。このコーヒー調合液のコーヒー酸濃度、クロロゲン酸類濃度およびカフェイン濃度を、逆相HPLCを用いて測定し、その結果を表2に示した。さらに、得られた調合液190gを、缶に充填し、121℃15分間オートクレーブ殺菌を行い、缶コーヒー飲料とした。
[製造例2、3:血液凝固遅延剤入り缶コーヒー飲料の製造]
製造例1で得られたコーヒー抽出液のコーヒー酸濃度を、逆相HPLCを用いて測定し、コーヒー酸濃度で30ppm、60ppm分追加するように実施例で得た血液凝固遅延剤を添加した。なお、実施例で得た血液凝固遅延剤のコーヒー酸濃度は、3750ppmであった。これらのコーヒー酸濃度、クロロゲン酸類濃度およびカフェイン濃度を、逆相HPLCを用いて測定し、その結果を表2に示した。その後、製造例1と同様に缶に充填し、殺菌処理を行い、血液凝固遅延剤入り缶コーヒー飲料を得た。
Figure 2006335723
(血液凝固遅延効果の確認試験)
製造例1(比較例)および製造例2、3(実施例)で作製した缶コーヒー飲料を、二重盲験試験に準じて1群6名で合計18名の被験者に、1日1本ずつ連続8日間飲用してもらった。特に飲用開始初日および最終日(8日目)には、缶コーヒー飲料の飲用前後での血液を採取し、プロトロンビン時間(血液凝固時間)を測定した。有意差検定はt検定で行った。その結果を表3に示す。
Figure 2006335723
表3から、製造例2、3で作製した血液凝固遅延剤入り缶コーヒー飲料を飲んだ群では、飲用後8日目の缶コーヒー飲料の飲用前後でプロトロンビン時間が優位に上昇していることが明らかとなった。
なお、製造例2、3で作製した血液凝固遅延剤入り缶コーヒー飲料を飲んだ群では、血栓溶解活性を上昇させるといった効果はみられなかった。
本発明におけるコーヒー豆の焙煎時間に対するクロロゲン酸類の変化量を示すグラフである。

Claims (6)

  1. クロロゲン酸類を含有する植物原料から抽出した抽出物を、クロロゲナーゼにより加水分解処理して得られる酵素処理抽出物を主成分とすることを特徴とする血液凝固遅延剤。
  2. 前記酵素処理抽出物が、コーヒー酸を主成分とすることを特徴とする請求項1に記載の血液凝固遅延剤。
  3. 前記酵素処理抽出物に含まれるコーヒー酸の1回当たりの摂取量を6mg以上とすることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の血液凝固遅延剤。
  4. クロロゲン酸類を含有する植物原料から抽出したクロロゲン酸類を含む抽出物を、クロロゲナーゼを用いて加水分解処理することにより得られる血液凝固遅延剤の製造方法であって、
    前記植物原料が脱カフェイン処理したコーヒー豆であることを特徴とする血液凝固遅延剤の製造方法。
  5. 前記植物原料が、脱カフェイン処理したコーヒー豆を1〜6分間の範囲内で焙煎したものであることを特徴とする請求項4に記載の血液凝固遅延剤の製造方法。
  6. 前記加水分解処理で使用するバッファーとしてリン酸バッファーを用い、前記リン酸バッファーの濃度が10〜25ppmの範囲内であることを特徴とする請求項4または請求項5に記載の血液凝固遅延剤の製造方法。
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