JP2003267881A - 新規コタラヒム抽出物 - Google Patents

新規コタラヒム抽出物

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真美 川越
Riza Hirata
里咲 平田
Hiromi Aono
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Abstract

(57)【要約】 【課題】コタラヒム抽出物を用いてαーグルコシダーゼ
阻害成分を有する健康補助食品を提供すること。 【解決手段】コタラヒム抽出物は、コタラヒムを砕片化
後120度で殺菌消毒した後、水溶液または果物ジュー
スなどの飲用可能な溶液で沸騰抽出して得ることができ
る。得られたコタラヒム抽出物は、そのまま凍結乾燥す
るかまたはサイクロデキストリンなどと凍結乾燥するこ
とができる。かかる凍結乾燥品は、その他の原料として
使用することができて、新規なダイエット、糖尿病向け
健康補助食品などに使用することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、糖尿病やダイエ
ットなどに用いられる新規コタラヒム抽出物に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】近年、健康食品ブームに伴って多くの健
康補助食品が開発され商品化されてきた。特にα−グル
コシダーゼ阻害成分を含有する健康補助食品はダイエッ
トや糖尿病などに有効とされているため、数多くの研究
がなされている。そのうちでも、植物や果物などの天然
物からα−グルコシダーゼ阻害成分を含有する健康補助
食品として有効な物質の探索が盛んに行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、糖尿病や
ダイエットなどに有効に用いることのできる天然物由来
の健康補助食品を提供することを課題としている。上記
課題を解決するため、本発明者らは、鋭意研究した結
果、ツル性植物サラシア・レテイキュラータ(コタラヒ
ム)(Salacia reticulate)が非常
に強いαーグルコシダーゼ阻害成分を含有していること
を見出し、かつ、このサラシア幹由来の抽出物が健康補
助食品としても有効に使用することができることに成功
して、この発明を完成した。
【0004】したがって、この発明は、糖尿病やダイエ
ットなどに有効な健康補助食品として使用することがで
きるサラシア・レテイキュラータの抽出物を提供するこ
とを目的とする。また、この発明は、かかるコタラヒム
抽出物を血糖を低下させるためにまたはダイエットのた
めに使用する方法を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、砕片化した
コタラヒムを水溶液またはその他の飲用可能な溶液で抽
出することによって得ることができるコタラヒム抽出物
を提供する。この発明の好ましい態様として、凍結乾燥
したコタラヒム抽出物を提供する。この発明の別の態様
としては、上記のようにして得られたコタラヒム抽出物
を血糖を低下させるためにおよび/またはダイエットの
ために使用することからなるコタラヒム抽出物の使用方
法を提供する。
【0006】
【発明の実施の態様】まず、入手したコタラヒムの木片
は細菌やカビが多数付着しているため、これらの殺菌を
行った。この殺菌処理を完全に行うためには、これまで
の常識とことなって、120度で1時間以上、好ましく
は2時間以上を必要とした。次に、木片からα−グルコ
シダーゼ阻害成分などの有効成分は、水もしくは例えば
リンゴジュースなどの果物ジュースのような飲用可能な
溶液で、このましくは沸騰している状態で抽出を行うの
が好ましい。もちろん、それ以下の温度でも抽出をおこ
なうことは可能である。
【0007】このようにして得られたコタラヒム抽出液
は、そのまま飲用することも可能であるが、凍結乾燥し
て新規コタラヒム原料として、その他の飲料、例えばコ
ーヒーや乳酸菌飲料、ヨーグルト、果物ジュース等との
混合物として飲用することも可能であった。さらに、凍
結乾燥したコタラヒム抽出物は、その他の健康補助食品
と混合して、例えばステック状のソフト顆粒などに仕上
げて服用することも好ましい。なお、コタラヒム抽出物
の凍結乾燥は食品業界において慣用されている方法によ
って行うのがよい。また、得られたコタラヒム抽出物
は、そのまま凍結乾燥するか、またはサイクロデキスト
リンもしくはデキストリン等を添加して凍結乾燥するこ
とも可能である。
【0008】
【実施例】以下に、実施例を示すが、この発明はこれに
限定されるものではない。 実施例1:コタラヒム(スリランカ産サラシア・レテイ
キュラータ)を120度で4時間乾燥条件下で殺菌後、
100g当り1リットルの水もしくは単糖類を多く含ん
だ果物ジュースを添加して30分間から2時間沸騰して
抽出した。沸騰抽出後、得られた抽出液を濾過してゴミ
を取り除き、そのまま凍結乾燥した。抽出は300g当
り3回から5回ほど繰返して行った。なお、αーグルコ
シダーゼ阻害活性は、図1に示すように、三浦/五明の
方法で合成基質を用いて、遊離パラニトロアニリドをH
PLCを用いて定量して測定した。このようにして新規
コタラヒム抽出物を得ることができた。得られたコタラ
ヒム抽出物をセファデックスG25によってゲル濾過を
行ったところ、αーグルコシダーゼ阻害成分は、図2に
示すように、低分子と高分子の2種類に分離した。ま
た、得られたコタラヒム抽出物のαーグルコシダーゼ阻
害活性を測定した結果を図3に示す。なお、測定方法
は、高速液体クロマトグラフイー(HPLC)によって
得た抽出物に対するαーグルコシダーゼ阻害活性の強さ
は、図3に記載した方法によって行った。
【0009】実施例2:数10g以下に砕片化したコタ
ラヒム300gに3リットルの水を加え、約1リットル
に濃縮されるまで沸騰して抽出した。抽出液を別容器に
移した後、さらに3リットルの水を加えて1リットルに
なるまで濃縮して抽出液を得た。これを3回繰り返して
集めた抽出液3リットルを用時まで凍結保存した。
【0010】実施例3:凍結保存した上記抽出液を溶解
してトウモロコシ由来のサイクロデキストリンを40g
加えて凍結乾燥したところ、30000単位/g以上の
αーグルコシダーゼ阻害活性を含んだ凍結乾燥粉末41
gを得た。
【0011】実施例4:凍結保存した上記抽出液を溶解
しトウモロコシ由来のサイクロデキストリンを80g加
えて凍結乾燥して、15000単位/g以上のαーグル
コシダーゼ阻害活性を含んだ凍結乾燥粉末83gを得
た。
【0012】実施例5:実施例3で得た凍結乾燥粉末に
リンゴ由来凍結乾燥粉末、香料等を加え、約1.8g/
ステイックを含んだステイックを得た。
【0013】
【発明の効果】この発明に係るコタラヒム抽出物は、ダ
イエットや糖尿病などに用いることのできるαーグルコ
シダーゼ阻害成分を有していて、健康補助食品として有
効である。また、この発明に係るコタラヒム抽出物を含
むドリンクは健常者が服用することによってもダイエッ
ト効果も発揮することができる。更に、この発明に係る
コタラヒム抽出物を、糖尿病患者が食事前に服用する
と、血糖が低下すると共に、糖尿の消失が認められる。
その上、体内における血糖値コントロールの指標とされ
るヘモグロビンAlcの有為の低下も観察された。上記
のようにして得たこの発明に係るコタラヒム抽出物の凍
結乾燥粉末は他の食材と混合して服用することもでき
る。例えば、コーヒー、ヨーグルト、果物ジュース、乳
酸菌飲料等と混合するこができる。さらに、凍結乾燥粉
末は、例えば、錠剤、ステイック、カプセル、ドリンク
などに加工して服用することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】αーグルコシダーゼ阻害活性の測定結果を示す
HPLC図。
【図2】コタラヒム抽出物のゲル濾過を示すゲル濾過
図。
【図3】コタラヒム抽出物によるαーグルコシダーゼ阻
害活性を示すグラフ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 平田 里咲 埼玉県東松山市箭弓町2ー6ー10ー201 (72)発明者 青野 浩美 埼玉県東松山市東平1417ー1ー208 Fターム(参考) 4B018 LE03 MD61 ME01 ME03 MF01 MF06 4C088 AB12 BA09 BA11 CA05 CA11 MA52 NA14 ZA70 ZC20 ZC35

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コタラヒムを砕片化して水溶液またはその
    他の飲用可能な溶液で抽出することを特徴とするコタラ
    ヒム抽出物。
  2. 【請求項2】請求項1に記載するコタラヒム抽出物にお
    いて、前記コタラヒム抽出物を凍結乾燥していることを
    特徴とするコタラヒム抽出物。
  3. 【請求項3】請求項1または2に記載するコタラヒム抽
    出物を血糖を低下させるために使用することを特徴とす
    るコタラヒム抽出物の使用方法。
  4. 【請求項4】請求項1または2に記載するコタラヒム抽
    出物をダイエットのために使用することを特徴とするコ
    タラヒム抽出物の使用方法。
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