JP2020184909A - 血糖降下剤、及び、該血糖降下剤を含有する飲食品 - Google Patents

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靖彦 松本
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Abstract

【課題】高い血糖降下作用を有する、少なくとも2種類の成分を含有する血糖降下剤を提供することであり、更に、それを含有する飲食品を提供すること。【解決手段】独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)の特許微生物寄託センター(NPMD)における受託番号がNITE BP−02309であるエンテロコッカス・フェカリス(Enterococcus faecalis)に属する乳酸菌YM0831、及び、コタラヒムブツ(Salacia reticulate)エキスを含有することを特徴とする血糖降下剤、並びに、該血糖降下剤を含有する飲食品。【選択図】図2

Description

生活習慣病は一度発症してしまうと完治は困難であり、長期にわたり治療を継続しなければならない。このため、生活習慣病の予防が重要である。糖尿病は空腹時血糖値及び食後血糖値が高値を示す生活習慣病の一つである。長期間にわたる高血糖状態の持続は失明、腎不全、末しょう神経障害等の重篤な症状を引き起こす。
現在、過剰なカロリー摂取による肥満やその後に発症する糖尿病等の生活習慣病の発症が特に問題となっている。日頃から血糖値が上昇しないように注意することは、生活習慣病の発症を抑制する上で大変重要であるとされている。
生活習慣病の予防のためには、食事療法や運動療法が効果的とされている。食事療法においては、食後の血糖値の上昇が起こらないように摂取カロリーが制限される。
しかし、そのような食事療法を継続することは、患者にとって困難である場合が少なくないので、血糖値の上昇を抑制する物質を含む食品の開発が継続的な食事療法を実施する上で有効である。
乳酸菌は、MRS寒天培地で生育し、乳酸を産生するグラム陽性の細菌である。ある種の乳酸菌は、牛乳中で増殖し、ヨーグルトの製造に利用される。α−グリコシダーゼ阻害剤であるアカルボースは、Actinoplanes sp. SE50/110というグラム陽性細菌が生産する。また、特定の乳酸菌を、スクロースを摂食させたマウスに投与すると、1時間後における血中のグルコース濃度の上昇が抑えられることが報告されている(特許文献1等)。
スクロースは、様々な食品中に添加される主要な甘味料の1つである。スクロースは、腸管内でα−グリコシダーゼによりグルコースとフルクトースに分解され、それらが腸管から吸収され、血液内に放出され血糖値を上昇に導く。過剰に摂取されたショ糖の腸管での分解・吸収過程の抑制は、血糖値の上昇を抑制し、糖尿病の予防効果をもたらす。
従って、α−グリコシダーゼの阻害剤であるアカルボースやボグリボースは、ヒトにおいて食後血糖値の上昇を阻害する効果があり、糖尿病治療薬として利用されている。
一般に血糖値降下作用物質は、動物を用いたin vivoの実験系を用いて評価される。しかしながら、哺乳動物を用いた評価方法は、コストばかりでなく、動物愛護の観点からも問題があると指摘されている。これまでに我々は、昆虫であるカイコをモデル動物として、さまざまな物質の血糖値降下作用を評価できることを報告してきた(非特許文献1、2、3)。
一方、コタラヒムブツ(Salacia reticulate(以下、「SR」と略記することがある)は、アジアで伝統的に抗糖尿病薬として用いられてきた。その熱水抽出画分にはα−グルコシダーゼ阻害活性が見出されることが報告されている。更に、SRエキス中のα−グルコシダーゼ阻害物質として、サラシノールやコタラノールが同定されている。
また、SRエキスは、ヒトにおいてショ糖摂取後の血糖値の上昇を抑制することが報告されている(非特許文献4)。
現在、アカルボースやボグリボース等の医薬品が糖尿病治療薬として処方されているが、これらの医薬品を糖尿病の予防を目的として日常的に摂取するのは適当でないとされている。
従って、ショ糖摂取後の血糖値上昇を抑制する効果のある日常的に摂取できる食品又はサプリメントは、糖尿病等の生活習慣病の発症を低減させると期待される。
しかしながら、どの食品やサプリメントの組み合わせが、そのような効果をもたらすかは明らかになっていない。
国際公開第2018/034047号
Matsumoto, Y., Sumiya, E., Sugita, T. & Sekimizu, K., PLoS One 6, e18292, doi:10.1371/journal.pone.0018292 (2011). Matsumoto, Y. et al., Sci Rep 5, 10722, doi:10.1038/srep10722 (2015). Matsumoto, Y., Ishii, M. & Sekimizu, K., Sci Rep 6, 26354, doi:10.1038/srep26354 (2016). Medagama AB. Salacia reticulata (Kothala himbutu) revisited; Nutr J. 2015 Feb 27;14:21. doi: 10.1186/s12937-015-0013-4.
本発明の課題は、高い血糖降下作用を有する新規な「少なくとも2種類の成分を含有する血糖降下剤」を提供することであり、更に、それを含有する飲食品を提供することにある。
本発明者らは、カイコを用いて、ヒトのα−グリコシダーゼ阻害活性を有する物質の探索方法、及び、カイコを用いて、ヒトの腸管におけるグルコース輸送を阻害する物質の探索方法を見出した。
また、カイコは、マウス等の哺乳動物に比べ狭いスペースで多数の個体を飼育することが可能であり、倫理的な問題が小さいので、カイコを用いた評価系を用いることにより、血糖降下剤を探索できることを見出した。
更に、カイコ評価系で、「少なくとも2種の作用機序による血糖降下作用」を検討できることを見出し、それによって、上記のような異なる作用機序を持つ特定成分の組み合わせが、血糖降下効果が極めて大きいことを見出して本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)の特許微生物寄託センター(NPMD)における受託番号がNITE BP−02309であるエンテロコッカス・フェカリス(Enterococcus faecalis)に属する乳酸菌YM0831、及び、コタラヒムブツ(Salacia reticulate)エキスを含有することを特徴とする血糖降下剤を提供するものである。
また、本発明は、腸管からのグルコース輸送阻害用であり、かつ、α−グルコシダーゼ活性阻害用である上記の血糖降下剤を提供するものである。
また、本発明は、糖尿病予防治療用であり、かつ、スクロース摂取による食後血糖値上昇抑制用である上記の血糖降下剤を提供するものである。
また、本発明は、上記の血糖降下剤であることを特徴とするグルコース輸送及びα−グルコシダーゼ活性阻害剤を提供するものである。
また、本発明は、上記の血糖降下剤を含有する飲食品を提供するものである。
また、本発明は、上記乳酸菌YM0831を用いて醗酵する工程を用いて製造されたものである上記の飲食品を提供するものである。
本発明によれば、腸管からのグルコース輸送阻害効果やα−グルコシダーゼ活性阻害効果を有する特定の乳酸菌、及び、α−グルコシダーゼ活性阻害効果を有する特定の植物エキスを併用することで、短時間では、食後の血糖値の上昇が抑えられ、長時間では、糖尿病の予防治療が可能である。
このような異なる作用機序を持つそれぞれの化合物(成分)の組み合わせによる血糖値コントロールは、糖尿病に対する新しい予防・治療法となる。
医薬として摂取するには、製造・販売する側にも摂取する側(ユーザー側)にも多くの問題点があるのに対して、食品として摂取する場合はそれらの問題点がなく、しかも、日常生活の中で習慣的に摂取することが可能になることで、本発明の上記効果が特に好適に奏される。
特に、乳酸菌含有健康食品;乳酸菌によるヨーグルト・乳飲料・漬物等の醗酵物;等は、広く食品として利用されており、その点からも、上記した「少なくとも一方の作用機序を持つ方の成分」が乳酸菌であるので、本発明の効果が特に好適に奏される。
α−グリコシダーゼの阻害効果を有する物質を含む食品は、食品に最も使用されているスクロース(ショ糖)の過剰な摂食による食後血糖の上昇や、食事直後の血糖値の上昇(血糖値スパイク)を抑制する。
本発明によれば、ヒトの腸管におけるα−グルコシダーゼ活性阻害効果を有するコタラヒムブツ(Salacia reticulate)エキスに、更に、グルコース輸送阻害とα−グルコシダーゼ活性阻害の両効果を有する特定の乳酸菌を併用することで、食品として摂取し易くなったと共に、血糖降下の効果が更に上昇した。
しかも、コタラヒムブツエキスと、本発明における特定の乳酸菌との組み合わせは、併用による効果が確認され、血糖降下に関して相乗効果を示した(実施例)。
カイコにおけるSRエキス摂取による血糖値の上昇抑制作用を示すグラフである。 A;カイコにショ糖を含有した餌(Control)、ショ糖及びSRエキスを含有した餌(SR)を与え、1時間後の血糖値を測定した結果 B;カイコにグルコースを含有した餌(Control)、ショ糖及びSRエキスを含有した餌(SR)を与え、1時間後の血糖値を測定した結果 カイコにおける、YM0831とSRエキスの併用による血糖上昇抑制効果の増強を示すグラフである。 A;ショ糖及びYM0831を混合した餌に、SRエキスを含有した餌(SR)、又は、含有してない餌(Control)を与えて、1時間後のカイコの血糖値を測定した結果 B;ショ糖餌(Control)、YM0831を混合したショ糖餌(YM0831)、SRエキスを混合したショ糖餌(SR)、YM0831及びSRエキスを混合したショ糖餌(YM0831+SR)を与え、1時間後のカイコの血糖値を測定した結果
以下、本発明について説明するが、本発明は、以下の具体的態様に限定されるものではなく、技術的思想の範囲内で任意に変形することができる。
本発明の血糖降下剤は、独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)の特許微生物寄託センター(NPMD)における受託番号がNITE BP−02309であるエンテロコッカス・フェカリス(Enterococcus faecalis)に属する乳酸菌YM0831、及び、コタラヒムブツ(Salacia reticulate)エキスを含有することを特徴とする。
<乳酸菌YM0831>
受託番号がNITE BP−02309であるエンテロコッカス・フェカリス(Enterococcus faecalis)に属する乳酸菌、又は、その自然的に変異した乳酸菌を、以下、「乳酸菌YM0831」と略記する場合がある。
本発明における乳酸菌YM0831は、ムカデ(Chilopod)を分離源として初めて分離された。
乳酸菌YM0831は、グラム染色結果:陽性、菌体の形状:球形、好気/嫌気:嫌気、乳酸生成能:あり、と言った性状を示す。
分子生物学的な系統分類の指標として用いられている16SrDNAに関する乳酸菌YM0831の解析結果は、以下の通りである。
すなわち、乳酸菌YM0831のゲノムDNAから、PCRにより、16SrDNA領域の塩基配列を増幅し、シーケンサーによる解析を行った結果、16SrDNAのほぼ全長に当たる塩基配列が見出された。
この塩基配列をNCBIのBLAST解析で相同性検索を行ったところ、乳酸菌YM0831の16SrDNA領域の塩基配列は、エンテロコッカス属であるEnterococcus faecalis V583株の塩基配列(登録番号:NR_074637.1)と相同性99%を示したので、乳酸菌YM0831は、Enterococcus faecalisに属するものである。
16SrDNA領域だけを比較したときですら完全には一致していないので、本発明の乳酸菌YM0831は、当然に上記の株とは異なる乳酸菌株である。
乳酸菌YM0831の生理学的・化学分類学的性質を、バージース・マニュアル・オブ・システマティックバクテリオロジー(Bergey’s Manual of Systematic Bacteriology,vol.3 1989)による分類及びその他の文献の記載内容に照らし合わせ、更に、上記16SrDNA解析の結果を考慮して判断した結果、乳酸菌YM0831は、エンテロコッカス(Enterococcus)属に属する新規の微生物である。
また、乳酸菌YM0831の16SrDNA領域の塩基配列に一致する16SrDNA領域の塩基配列を有する微生物が存在しないこと、エンテロコッカス属に属する既知の株等と比べて高い血糖降下作用を示すこと等を含め総合的に検討した結果、乳酸菌YM0831は単離された新規な微生物株であると判断した。
乳酸菌YM0831は、千葉県木更津市かずさ鎌足2−5−8 122号室、独立行政法人製品評価技術基盤機構(National Institute of Technology and Evaluation;以下、「NITE」と略記する)の特許微生物寄託センター(NPMD)に国内寄託され、受託番号:NITE P−02309(寄託日:2016年7月26日)として受託された微生物である。
その後、乳酸菌YM0831は、国際寄託への移管請求がなされ(移管請求日:2017年5月16日)、生存確認がなされて国際寄託された、受託番号:NITE BP−02309の微生物である。
乳酸菌YM0831の培養方法は、エンテロコッカス属の微生物に対して行われる一般的な培養方法に準じて行えばよい。培養は嫌気条件下で行うことが好ましい。
液体培養法であれば静置培養が望ましい。小規模であれば蓋付きガラス瓶による静置培養法を用いてもよい。
培養温度は、25℃〜43℃間に保つことが好ましく、30℃〜42℃で行うことがより好ましい。培養pHは7付近で行うことが好ましい。培養期間は、用いた培地組成、培養温度等により変動するファクターであるが、乳酸菌YM0831の場合、好ましくは12〜72時間、より好ましくは24〜48時間で充分な量の目的物を確保することができる。培養して得られたコロニーをピックアップし、再度培地上でシングルコロニー形成を行うことも好ましい。
本発明における乳酸菌YM0831は、該乳酸菌自身(該乳酸菌の自然的に変異した乳酸菌を含む)として、α−グルコシダーゼ阻害活性や、腸管からのグルコース輸送阻害活性を有する。
「乳酸菌YM0831又はその自然的に変異した乳酸菌」、「該乳酸菌の死菌」、「該乳酸菌の処理物」は、何れも上記活性を有する。
ここで、「乳酸菌の処理物」としては、乳酸菌の、培養物、濃縮物、ペースト化物、乾燥物、液状化物、希釈物、破砕物、殺菌加工物、及び、培養物からの抽出物よりなる群から選ばれる少なくとも1つの処理物が挙げられる。ここで、「乾燥物」としては、噴霧乾燥物、凍結乾燥物、真空乾燥物、ドラム乾燥物等が挙げられる。
本発明の血糖降下剤は、上記乳酸菌YM0831を、該乳酸菌の、生菌若しくは死菌、又は、「該乳酸菌の培養物、濃縮物、ペースト化物、乾燥物、液状化物、希釈物、破砕物、殺菌加工物、及び、培養物からの抽出物よりなる群から選ばれる少なくとも1つの処理物」の形態で含有する前記の血糖降下剤でもある。
これらは、例えば、懸濁液、乳酸菌体、培養上清液、培地成分の形で配合することができる。
該乳酸菌としては、生菌体、湿潤菌、乾燥菌等が適宜使用可能である。また、加熱殺菌処理、放射線殺菌処理、破砕処理等の殺菌処理を施した死菌であってもよい。
また、該乳酸菌は、乳酸醗酵させたものと共に配合(使用)することも好ましい。
<コタラヒムブツエキス>
コタラヒムブツ(Salacia reticulate)エキス(以下、「SR」と略記することがある)は、ニシキギ目ニシキギ科サラシア属の蔓性の植物である。特にスリランカに多く自生していて、インド大陸の伝統的医学で用いられてきた植物である。
サラシノールやコタラノールを含んでおり、その熱水抽出物はα−グルコシダーゼ阻害活性を有し、経口血糖降下薬である医薬品のアカルボースと同程度の薬効を有すると言われている。
該コタラヒムブツエキスは、コタラヒムブツのどの部位から抽出されたものでもよいが、蔓の部分を含んだ部分から抽出されたものが好ましい。
該コタラヒムブツエキスとしては、市販品も使用でき、例えば、株式会社スノーデンからも入手可能である。
<混合比>
本発明の血糖降下剤における乳酸菌YM0831とコタラヒムブツエキスの含有量は、特に限定はなく用途(目的)に応じて適宜選択することができるが、血糖降下剤全体に対して、「上記乳酸菌、該乳酸菌の死菌、該乳酸菌の処理物の合計量」として、0.1〜95質量%で含有されることが好ましく、より好ましくは0.3〜90質量部、更に好ましくは1〜80質量部、特に好ましくは3〜70質量部で含有される。
コタラヒムブツエキスは、血糖降下剤全体に対して、コタラヒムブツエキスに含有される有効成分(溶媒や分散媒を除いた成分)として、1〜98質量%で含有されることが好ましく、より好ましくは2〜90質量部、更に好ましくは5〜80質量部、特に好ましくは10〜70質量部で含有される。
本発明の血糖降下剤は、上記2種の必須成分に加えて、「その他の成分」を含有することができる。
「その他の成分」としては、特に制限はなく、本発明の効果を損なわない範囲内で、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、薬学的に許容され得る担体等が挙げられる。
該担体としては、特に制限はなく、例えば、後述する剤型等に応じて適宜選択される。また、「その他の成分」の含有量としても特に制限はなく、目的に応じて適宜選択して、上記2種の必須成分に追加配合される。
<作用・効果>
本発明においては、まず、ヒトに対してα−グルコシダーゼ阻害薬として既に知られているアカルボースやボグリボースについて、カイコでもα−グルコシダーゼ阻害薬として機能することを確かめた。すなわち、カイコにグルコース(ブドウ糖)を投与しても血糖値は低下しないが、スクロース(ショ糖)を投与すると血糖値が低下した。
このように、本発明においては、まず、カイコ血糖値評価系で、α−グルコシダーゼ阻害効果が評価できることを確かめた。
また、該カイコ血糖値評価系で、腸管からのグルコースの輸送阻害効果も評価でき、ヒトにおける血糖降下剤の評価ができることが確かめられている(前記した特許文献や非特許文献)。
ヒトでα−グルコシダーゼ活性を阻害すると言われているコタラヒムブツエキスは、カイコ血糖値評価系で、スクロース(ショ糖)摂取後の血糖値の上昇が抑制したが、グルコースによるカイコの血糖値の上昇は抑制しなかった(実施例参照)。
コタラヒムブツエキスと乳酸菌YM0831の「経口での併用投与」は、スクロース(ショ糖)摂取後のカイコの血糖値の上昇を、それぞれの単独投与に比べてより強く抑制した(実施例参照)。
以上の結果から、本発明の血糖降下剤は、腸管からのグルコース輸送阻害用として、かつ、α−グルコシダーゼ活性阻害用として、優れていることが証明された。
すなわち、上記した2つの作用機序を有する血糖降下剤として有用である。
<医薬品;飲食品;健康食品等>
また、本発明の血糖降下剤の剤型としては、特に制限はなく、例えば、後述するような所望の投与方法・摂取方法に応じて適宜選択することができる。
具体的には、例えば、経口固形剤(錠剤、被覆錠剤、顆粒剤、散剤、ハードカプセル剤、ソフトカプセル剤等)、経口液剤(内服液剤、シロップ剤、エリキシル剤等)、注射剤(溶剤、懸濁剤等)、軟膏剤、貼付剤、ゲル剤、クリーム剤、外用散剤、スプレー剤、吸入散布剤等が挙げられる。
前記経口固形剤としては、例えば、前記有効成分に、公知の、賦形剤、更には必要に応じて結合剤、崩壊剤、滑沢剤、着色剤、矯味・矯臭剤等の添加剤を加え、常法により製造することができる。
本発明の血糖降下剤は、例えば、血糖降下を必要とする個体、細菌等に対してあたかも獲得免疫を得ようとする個体等に好適に使用できる。
具体的には、例えば、健康維持や疲労回復を必要とする個体;癌や生活習慣病の予防や治療を必要とする個体;細菌、真菌、ウイルス等に感染した個体;等に投与することにより使用することができる。
本発明の血糖降下剤の投与対象動物としては、特に制限はないが、例えば、ヒト;マウス、ラット等の実験動物;サル;ウマ;ウシ、ブタ、ヤギ、ニワトリ等の家畜;ネコ、イヌ等のペット;等が挙げられる。
また、投与方法としては、特に制限はなく、例えば、前記した剤型等に応じ、適宜選択することができ、経口投与、腹腔内投与、血液中への注射、腸内への注入等が挙げられる。中でも、経口投与が、簡便で前記効果を発揮する点から好ましい。
本発明の血糖降下剤は、医薬品、飲食品、健康食品等として有用であるが、特に、前記した理由から飲食品として有用である。
すなわち、ショ糖摂取後の血糖値上昇を抑制する効果のある日常的に摂取できる、一般食品、健康食品、サプリメント等の飲食品は、糖尿病等の生活習慣病の発症を低減させることができる。
医薬の分野では、α−グルコシダーゼ阻害薬とインスリン分泌促進薬の組み合わせが血糖値のコントロールに有効であると考えられている。
本発明の血糖降下剤を含有する飲食品は、糖尿病予防治療用の飲食品であり、かつ同時に、スクロース摂取による食後血糖値上昇抑制用の飲食品として有用である。
中でも、前記した本発明における乳酸菌YM0831を用いて醗酵する工程を用いて製造された飲食品、更にその中でも醗酵乳やヨーグルトは、乳酸菌の通常の効果や、本発明に特有の前記効果を発揮し易いために好ましい。
本発明の飲食品は、血糖降下効果を有するので、継続して摂取・飲食できる血糖降下食品として特に有用である。
本発明の飲食品は、前記した本発明の乳酸菌や血糖降下剤に加えて、更に、「その他の成分」を含有することができる。
上記「その他の成分」としては、特に制限はなく、本発明の効果を損なわない範囲内で目的に応じて適宜選択することができ、例えば、各種食品原料等が挙げられる。また、「その他の成分」の含有量は、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
本発明の飲食品には、ヒトが摂取する飲み物や食品が含まれるが、家畜、家禽類、ペット等が摂取するための、飲食品、餌、ペットフード等も含まれる。
本発明の乳酸菌は、一般飲食品、健康食品、薬剤、醗酵飲食品、プロバイオティクスの生産等に利用できる。醗酵飲食品としては、醗酵乳、乳酸菌飲料、ヨーグルト、漬物、漬物製造用乳酸菌スターター等としての用途に特に好適である。
前記飲食品の種類としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ゼリー、キャンディー、チョコレート、ビスケット、グミ等の菓子類;緑茶、紅茶、コーヒー、清涼飲料等の嗜好飲料;醗酵乳、ヨーグルト、アイスクリーム、ラクトアイス等の乳製品;野菜飲料、果実飲料、ジャム類等の野菜・果実加工品;スープ等の液体食品;パン類、麺類等の穀物加工品;各種調味料;等が挙げられる。中でも、ヨーグルト、醗酵乳等の乳製品が好ましい。
これらの飲食品の製造方法としては、特に制限はなく、例えば、通常の各種飲食品の製造方法に応じて、適宜製造することができる。
また、前記飲食品は、例えば、錠剤、顆粒剤、カプセル剤等の経口固形剤や、内服液剤、シロップ剤等の経口液剤として製造されたものであってもよい。前記経口固形剤、経口液剤の製造方法は、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、前記した薬剤の経口固形剤、経口液剤の製造方法にならい、製造することができる。
本発明の飲食品は、血糖降下機構の活性化や糖尿病の予防等を目的とした、機能性食品、健康食品等として、特に有用である。
本発明の乳酸菌、該死菌若しくは処理物等を飲食品の製造に使用する場合、製造方法は当業者に周知の方法によって行うことができる。当業者であれば、本発明の乳酸菌の(死)菌体又は処理物を他の成分と混合する工程、成形工程、殺菌工程、醗酵工程、焼成工程、乾燥工程、冷却工程、造粒工程、包装工程等を適宜組み合わせ、目的の飲食品を作ることが可能である。
また、本発明の乳酸菌を各種醗酵乳の製造に使用する場合、当業者に周知の方法を用いて製造することができる。例えば、本発明の乳酸菌を醗酵乳に死菌として所要量添加する工程を用いて製造された飲食品や、乳酸菌スターターとして本発明の乳酸菌を用いて醗酵する工程を用いて製造された飲食品が挙げられる。
乳酸菌スターターとして本発明の乳酸菌を用いて醗酵を行う場合、本発明の乳酸菌の培養条件と同様の条件等で行うことができる。
以下、実施例及び評価例に基づき本発明を更に詳細に説明するが、本発明は以下の実施例等の具体的範囲に限定されるものではない。「%」は、特に断りのない限り「質量%」を示す。
評価例1
<方法と材料>
コタラヒムブツエキスは、株式会社スノーデンから入手した。本品は、サラシノールを0.33質量%含有している。
エンテロコッカス・フェカリス(Enterococcus faecalis)乳酸菌YM0831の培養には、MRS培地を用い、30℃で2日間培養した。菌体を遠心分離により集菌した。
<カイコ飼育と糖負荷試験>
カイコ及びカイコへの糖負荷試験は、本発明の発明者により以前報告された公知の飼育方法と試験方法(カイコ血糖値評価系)で行った(特許文献、非特許文献参照)。
カイコの受精卵(交雑種ふ・よう×つくば・ね)は愛媛養蚕株式会社から購入した。孵化した幼虫は室温で人工飼料シルクメイト2S(日本農産工業株式会社)を与えて5齢幼虫まで育てた。飼育容器は卵から2齢幼虫までを角型2号シャーレ(栄研器材)、それ以降をディスポーザブルのプラスチック製フードパック(フードパックFD 大深、中央化学株式会社)を用いた。飼育温度は27℃とした。
グルコース(10%)、又は、ショ糖(10%)をカイコ用の人口餌に混合した。10%グルコース餌、又は、10%ショ糖餌に、血糖評価サンプルを混合した。サンプルを混合した餌又は加えていない餌を、1時間、5齢カイコに与えた後、カイコ体液のグルコース濃度をグルコメーターで測定した(Accu-Chek, Roche)。
カイコの体液は第一腹肢をはさみで切り、採取した。カイコ血液中のグルコース濃度はグルコメーター(Accu-Chek, Roche)により定量した。
実施例1
<コタラヒムブツエキス(SRエキス)によるカイコのショ糖摂取後の血糖値上昇抑制>
SRエキスは、ヒトに対しては、α−グルコシダーゼ活性阻害効果により、ショ糖摂取後の高血糖に対して抑制効果を示すと考えられているので、カイコ血糖値評価系を用いて、カイコでのショ糖摂食後の血糖値の上昇をSRエキスが抑制するか検討した。
図1は、カイコにおけるSRエキス摂取による血糖値の上昇抑制作用を示す図である。
図1Aは、カイコに10%のショ糖を含有した餌(Control, N=28)、又は、10%のショ糖及び1%SRエキスを含有した餌(SR,N=20)を与え、1時間後の血糖値を測定した結果である。
Student t-testを用いて有意差検定を行った。エラーバーは、標準誤差を示す。
図1Bは、カイコに10%のグルコースを含有した餌(Control,N=14)、又は、10%のショ糖及び1%SRエキスを含有した餌(SR,N=12)を与え、1時間後の血糖値を測定した結果である。
Student t-testを用いて有意差検定を行った。エラーバーは、標準誤差を示す。「NS」は、有意差なしを示す。
SRエキスを摂食したカイコのショ糖摂取1時間後の血糖値は、スクロース(ショ糖)餌だけを与えたコントロール群に比べて有意に低下していた(図1A)。
一方、SRエキスは、グルコース摂取によるカイコの血糖値上昇に対しては効果を示さなかった(図1B)。
実施例2
<エンテロコッカス・フェカリス(Enterococcus faecalis)乳酸菌YM0831とSRエキスの併用の、カイコでのショ糖摂取後の血糖値上昇の抑制>
カイコ及びヒトにおいて、スクロース(ショ糖)の摂取により上昇した血糖値が乳酸菌YM0831の摂取により低下し、この乳酸菌の効果は、腸管からのグルコースの輸送阻害によることが示されている。
従って、SRエキスと乳酸菌YM0831は、どちらも血糖上昇抑制効果を示すが、そのメカニズムは異なっている。そこで両者の併用効果が期待できると考え、カイコ血糖値評価系を用いて検証した。
図2は、カイコにおける、YM0831とSRエキスの併用による血糖上昇抑制効果の増強を示す図である。
図2Aは、10%のショ糖及び0.13%のYM0831を混合した餌に、0.3%のSRエキスを含有した餌(SR)、又は、含有してない餌(Control)を与えて、1時間後のカイコの血糖値を測定した結果である。
Student t-testを用いて有意差検定を行った。N=10〜14
図2Bは、10%ショ糖餌(Control,N=14)、13%YM0831を混合した10%ショ糖餌(YM0831, N=14)、0.3%SRエキスを混合した10%ショ糖餌(SR,N=14)、13%YM0831及び0.3%SRエキスを混合した10%ショ糖餌(YM0831+SR,N=10)を1時間与えた後のカイコの血糖値を測定した結果である。
Student t-testを用いて有意差検定を行った。エラーバーは、標準誤差を示す。
その結果、3.1%及び13%の乳酸菌YM0831の生菌を含む餌に、0.31%のSRエキスを混合した場合、カイコの血糖値は、SRエキスを併用しなかった場合に比べ有意に低下した(図2A)。
また、0.31%のSRエキスを単独投与した場合と比べても、乳酸菌YM0831との併用投与群では、スクロース(ショ糖)摂取後1時間の血糖値が有意に低下した(図2B)。
<上記実施例の結果>
ラットを用いた検討で、SRエキスは、スクロース(ショ糖)による食後高血糖は抑制するが、グルコースによる食後高血糖に対しては有効でないことが示されている。
カイコ血糖値評価系を用いての検証結果からも、カイコにおいても、SRエキスはスクロース(ショ糖)による血糖値の上昇を抑制したが、グルコースによる血糖値の上昇は抑制しなかったので、SRの食後高血糖の抑制は、α−グルコシダーゼの阻害によるショ糖の分解抑制によっていると考えられた。
乳酸菌YM0831は、カイコにおいてショ糖摂取後の血糖値上昇を抑制する機能を有する乳酸菌であるが、また、本菌はヒトにおけるショ糖摂取後の血糖値上昇も抑制した。
更に、乳酸菌YM0831の菌体は、ヒトの腸管由来細胞であるCaco−2細胞のグルコース取り込みを抑制する活性を有していた。
従って、本菌の腸からの糖の吸収の抑制活性が、血糖値上昇抑制効果を担っているものと考えられた。
食品分野において、α−グルコシダーゼ阻害物質とグルコース取り込み阻害物質の併用効果を示した例は、これまで報告がない。
腸管における糖の吸収を阻害する効果のある食品・サプリメントとαグルコシダーゼ阻害作用のある食品・サプリメントの併用は、食後血糖値の上昇を効率よく抑制して、糖尿病や肥満等の生活習慣病の予防に貢献できる。
実施例3
MRS寒天培地上で増殖させた、乳酸菌YM0831株の菌体0.1gをエーゼでかき取り、5mLの0.9%NaClに懸濁した。菌の懸濁液5mLを、牛乳(明治おいしい牛乳、カートンボックス)1Lに加え、攪拌した。43℃にて、20時間培養した。
コタラヒムブツエキス(株式会社スノーデン製)を混合し、これを4℃で保存して製品とした。
本発明の血糖降下剤や該血糖降下剤を含有する飲食品は、スクロースの摂食による食後高血糖を抑制する作用を有し、腸管からのグルコース輸送をも阻害する作用を有し、糖尿病予防治療効果があるので、一般飲食品業界、健康食品業界、医薬品業界等で広く利用可能である。
NITE BP−02309

Claims (8)

  1. 独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)の特許微生物寄託センター(NPMD)における受託番号がNITE BP−02309であるエンテロコッカス・フェカリス(Enterococcus faecalis)に属する乳酸菌YM0831、及び、コタラヒムブツ(Salacia reticulate)エキスを含有することを特徴とする血糖降下剤。
  2. 腸管からのグルコース輸送阻害用であり、かつ、α−グルコシダーゼ活性阻害用である請求項1に記載の血糖降下剤。
  3. 糖尿病予防治療用であり、かつ、スクロース摂取による食後血糖値上昇抑制用である請求項1又は請求項2に記載の血糖降下剤。
  4. 上記乳酸菌YM0831を、該乳酸菌の、生菌若しくは死菌、又は、「該乳酸菌の培養物、濃縮物、ペースト化物、乾燥物、液状化物、希釈物、破砕物、殺菌加工物、及び、培養物からの抽出物よりなる群から選ばれる少なくとも1つの処理物」の形態で含有する請求項1ないし請求項3の何れかの請求項に記載の血糖降下剤。
  5. 請求項1ないし請求項4の何れかの請求項に記載の血糖降下剤であることを特徴とするグルコース輸送及びα−グルコシダーゼ活性阻害剤。
  6. 請求項1ないし請求項4の何れかの血糖降下剤を含有する飲食品。
  7. 請求項5に記載のグルコース輸送及びα−グルコシダーゼ活性阻害剤を含有する飲食品。
  8. 上記乳酸菌YM0831を用いて醗酵する工程を用いて製造されたものである請求項6又は請求項7に記載の飲食品。
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