JP2006334945A - 指定色を再現するインク量の組み合わせの決定 - Google Patents

指定色を再現するインク量の組み合わせの決定 Download PDF

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Abstract

【課題】 基準光源下で確実な色再現を実現するとともに複数光源下での色の見え方をできるだけ一致させること。
【解決手段】 指定色とインク量とを対応づけるにあたり、上記指定色の色彩値を示す指定色データを取得し、任意のインク量を示すインク量データを色彩値に変換し、基準の観察条件における上記指定色の色彩値と上記インク量の色彩値との色差を評価する第1評価指数および上記インク量について複数の観察条件で得られる色彩値の色差を評価する第2評価指数を含む評価指数を取得し、上記評価指数での評価が所定の評価基準を満たすか否かを評価し、当該評価基準を満たすまで上記インク量を修正して上記インク量データの変換と上記評価指数の取得とを繰り返し、評価基準を満たしたインク量のインク量データと上記指定色データとを対応づける。
【選択図】 図1

Description

本発明は、任意のインク量の組み合わせから指定色を再現するインク量の組み合わせを決定する技術に関する。
印刷装置においては、一般に4色以上のインク(例えば、CMYK(シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック))を組み合わせて記録媒体に記録し、多数の色を表現している。このような印刷装置において、ある色を印刷するために必要とされるインク量の組み合わせは複数存在する。そこで、異なる光源下での再現色が同じ色になるようにインク量の組み合わせを決定する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開平7−95425号公報
上述した従来の技術においては、特定の光源についてニューラルネットワークの学習が必要となり、任意の光源のいずれについても色の見え方を同じにするように学習することが困難であった。また、印刷装置にて使用されるインク量として必須の条件(粒状性、インク量制限)を考慮することが困難であった。
さらに、会社のロゴやポスターなど、色彩値が厳密に決められている指定色は、基準の光源下で決められた色彩値で再現することが必要であるとともに、複数の光源下での色の見え方をできるだけ一致させる必要があり、このようなインク量の組み合わせを決定することができる技術は存在しなかった。
本発明は、上記課題にかんがみてなされたもので、基準光源下で確実な色再現を実現するとともに複数光源下での色の見え方をできるだけ一致させることが可能なインク量決定技術の提供を目的とする。
上記目的を達成するため、本発明では、評価対象のインク量を示すインク量データについて、基準の観察条件における上記指定色の色彩値と上記インク量の色彩値との色差を評価する第1評価指数および上記インク量について複数の観察条件で得られる色彩値の色差を評価する第2評価指数を含む評価指数で評価する。第1評価指数によれば、評価対象のインク量で印刷を行った場合に基準の観察条件下で得られる色彩値と基準の観察条件下での指定色の色彩値が一致しているか否かを評価することができる。
第2評価指数によれば、評価対象のインク量で印刷を行った場合に複数の観察条件下で得られる色彩値が相互にどれほど一致しているかを評価することができる。従って、第1評価指数と第2評価指数との双方に基づいてインク量を評価することにより、基準の観察条件下で指定色を再現するインク量であり、かつ、複数の観察条件下で色の見え方の変動が少ないインク量の組み合わせを取得することができる。
尚、指定色データにおいては、指定色を特定することができればよく、基準の観察条件を特定した上で色彩値を特定できればよい。従って、基準の観察条件での色彩値が予め特定された色見本によって指定色を指定してもよいし、プロセスカラー(CMYK)によって指定してもよいし、sRGB値やキャリブレーション済みのRGB値で指定してもよい。すなわち、どのような特定の仕方であっても、ある色について基準の観察条件下での色彩値を特定できればよい。
インク量データ変換手段においては、任意のインク量に基づいて印刷を行ったときの色彩値を取得することができればよい。例えば、インクが記録媒体に記録された状態をシミュレートすることによって分光反射率を取得し、この分光反射率から色彩値を算出する変換モデルを採用可能である。より具体的には、任意のインク量を示すインク量データで記録媒体にインクが記録される様子をシミュレートし、その分光反射率を取得する。分光反射率が得られれば、任意の光源の分光分布を特定することで任意の光源下での色彩値を算出することができる。従って、このシミュレートを行う変換モデルを予め作成しておけばよい。
尚、色彩値は、機器非依存色空間における色成分値であればよく、例えば、L***値、L***値、XYZ値等を採用可能である。また、インク量データにおいては、印刷装置で使用されるインクの色毎にその使用量を特定できればよく、例えば、インク色毎の階調値の組み合わせを採用可能である。本発明は、指定色を表現するためのインク量の組み合わせが複数個存在し得る場合に適用されるので、インク量としては4色以上である。また、インクの色は特に限定されない。
第1評価指数においては、基準観察条件下での指定色の色彩値と上記インク量データ変換手段にて取得したインク量の色彩値(基準観察条件下での色彩値)との色差を評価することができればよい。第2評価指数においては、インク量データが示すインク量について複数の観察条件下での色彩値を取得し、これらの色差を評価することができればよい。
このような第1評価指数と第2評価指数とにおいては、色差の大小に従って値が変化する関数を評価指数とし、指数値の大小によって色差を評価する構成等を採用可能である。むろん、本発明において、第1評価指数と第2評価指数とで評価する対象となるインク量データは同じインク量データであり、この構成を採用することにより、あるインク量データによる印刷結果が、基準の観察条件下で確実な色再現を実現し、かつ複数の観察条件下での色の見え方が一致しているか否かを評価することができる。
尚、評価指数を関数で構成するためには、インク量に基づいて色彩値を取得する変換モデルによって上記インク量データ変換手段を構成することが好ましい。すなわち、この構成によれば、インク量に基づいて所定の式によって評価指数を算出することができ、自動でインク量の評価を行うことが可能になる。また、第2評価指数において採用すべき観察条件の数は特に限定されず、色の見え方に差異が生じることを抑えたい観察条件について評価を行うことができればよい。むろん、観察条件の数を増加させるほど、観察条件の変動による色の見え方の変動を抑えたインク量の組み合わせを得られやすくなる。
インク量修正手段においては、上記評価指数での評価およびインク量の修正とを繰り返すことができればよい。すなわち、評価指数によって評価を行うための基準を予め作成しておき、あるインク量データについての評価がこの基準を満たすまで修正と評価を繰り返せば、次第にインク量データを理想のデータ(基準の観察条件下で確実な色再現を実現し、かつ複数の観察条件下での色の見え方が一致しているインク量)に近づけることができる。
このための構成としては、例えば、評価指数を目的関数とした最適化演算を採用可能である。この最適化演算としては、公知の手法を採用可能であり、アニーリング方やシンプレックス法、準ニュートン法、共益勾配法等を利用すればよい。尚、評価基準としては、インク量データが指定色を印刷するためのデータとして適切であるか否かを決定する基準であればよく、例えば、評価指数値と比較すべき閾値を予め設定しておくなどすればよい。
評価指数による評価が所定の評価基準を満たせば、そのときのインク量データに基づいて印刷を行うことにより指定色を出力し、また、その色は観察条件の変動によって変動しづらい状態となっている。従って、指定色データを印刷する際のデータとしてインク量データを対応づければよい。むろん、指定色はひとつに限定されず、複数色であってもよい。会社のロゴやポスターなど、予め決められた指定色を印刷する際には、そのロゴやポスターなどに含まれるすべての色について本発明を適用することにより、非常に再現性が高く観察条件に影響されにくいロゴやポスターを印刷可能になる。
本発明においては、評価指数によって理想とすべきインク量データの性質を決定することができ、上記第1評価指数と第2評価指数で行う評価以外の評価を行うように評価指数を決定してもよい。例えば、印刷結果の画質はインク滴が分離して記録されることに起因して生じる粒状性によって左右されるので、粒状性を評価する粒状性指数を導入し、粒状感を抑えるようにしてもよい。
この指数においては粒状性を評価することができればよく、例えば、インク量データに基づいてインクを記録した場合の記録状態をシミュレートし、シミュレート結果の空間周波数を評価する指数を利用することができる。この指数によれば、印刷物におけるドットの粒状性やノイズを定量化することが可能になり、実際の印刷を行わなくても粒状性を評価することが可能になる。
また、評価指数に、インク量制限を満たすか否かを評価するインク量制限指数を導入してもよい。すなわち、記録媒体に対して多くのインクを記録すると、記録媒体が撓んだり、インクがにじむなどして画質が劣化する。そこで、単位面積当たりのインク量や使用するインク量の上限を定義して評価指数とすれば、インク量制限を超えない範囲で好ましいインク量の組み合わせを選択することが可能になる。インク量制限はさまざまな手法で定義することができ、インクの色毎に定義してもよいし、複数色のインクについての和に対してインク量制限を定義してもよい。
本発明においては、基準光源下で確実な色再現を実現するとともに複数光源下での色の見え方をできるだけ一致させるインク量データを選択できるように評価指数を定義できればよい。ただし、本発明においては、会社のロゴやポスターなど、指定色で印刷を行うことが極めて重要な場合にその指定色を出力するためのインク量データを取得するので、指定色との一致性を重視するように評価指数を定義することが好ましい。
このための具体的な構成としては、第1評価指数と第2評価指数とで評価指数に対する寄与度が変わるように構成し、かつ第1評価指数の方が第2評価指数より寄与が大きくなるように構成すればよい。すなわち、第1評価指数で評価する基準の観察条件下での色の一致と第2評価指数で評価する複数の観察条件下での色の一致とを同じような重みで評価し続けると、インク量データの修正を繰り返してもなかなか基準の観察条件下で指定色に一致する色を出力するインク量が得られない可能性がある。
また、上記最適化演算によって最適化された結果、評価指数全体としては高評価であったとしても基準の観察条件下において指定色との一致度が低い色を出力するインク量データが得られる可能性がある。そこで、評価指数において第1評価指数による寄与が第2評価指数より大きくなるように構成すれば、指定色との一致度が高い色を出力するインク量データを得ることができる。尚、評価指数に対する寄与は各評価指数の重み係数等によって調整可能である。
さらに、インク量修正手段による修正を繰り返す際に、修正回数の増大に従って第1評価指数の寄与を大きくする構成を採用してもよい。この構成によれば、第1評価指数による評価が高評価となるようなインク量データを確実に抽出することが可能になる。尚、評価指数を徐々に大きくする際には、評価指数が評価基準を満たす段階で第1評価指数による評価が評価結果に対して最も大きく寄与するように構成することが好ましく、例えば、一般的な修正回数を予め測定しておき、この回数の修正を行った後には第1評価指数の寄与が最も大きくなるようにすればよい。
むろんここでも評価指数の寄与を重み係数によって調整することができるので、この構成であれば、修正回数に従って重み係数を変化させるように構成すればよい。評価指数に対する重みを調整すれば、評価指数ごとの寄与を相対的に調整することができるので、第1評価指数の重みを修正回数に応じて大きくしてもよいし、第2評価指数の重みを修正回数に応じて小さくしてもよいし、双方を実施してもよい。
さらに、上記インク量データ変換手段を上記変換モデルによって実現したときに好ましい構成例として、評価指数における評価基準を満たしたインク量データが適切であるか否かを検証する構成を採用してもよい。例えば、インク量決定手段によって対応付けられたインク量データと当該インク量データが示すインク量を所定量変動させた複数のインク量データとに基づいて印刷装置にパッチの印刷を実行させれば、指定色や指定色に近いパッチが複数印刷されることになる。
そこで、測色器によってこれらのパッチを測色した測色値を取得し、指定色の色彩値と比較すれば、上記インク量データにおいて指定色を印刷できているか否かを判定することができる。上記インク量データによって指定色が印刷できていれば、上記インク量決定手段によって決定した対応関係を修正する必要はないし、複数のパッチにおいてより指定色に近い印刷を行っているパッチがあれば、そのインク量データを取得し、指定色を印刷するためのインク量データとすればよい。
尚、ここではインク量決定手段によって対応付けられたインク量データと当該インク量データが示すインク量を所定量変動させた複数のインク量データとに基づいてパッチを印刷し、場合によってはインク量を所定量変動させたインク量データを採用する。従って、インク量の変動によって複数の観察条件下での色の見え方を大きく変動させない範囲でインク量を変動させることが好ましい。
すなわち、微小な範囲でインク量を変動させ、基準の観察条件下で指定色との一致度が高いインク量データを選択することができれば、そのインク量データを選択するようにする。この選択を行うためには、予め決められた微小な範囲(例えば、階調値±1)でインク量を変動させればよい。むろん、微小な変動によって指定色との一致度が高いインク量データを選択できないのであれば、インク量の変動範囲を増大させてもよいし、再度、上記インク量修正手段による修正を実施してもよい。
さらに、インク量修正手段による修正の繰り返しによって適切なインク量データを決定する構成として、できるだけ指定色に近い色を出力するためのインク量データを評価対象のインク量データの初期値とする構成を採用してもよい。この構成によれば、評価基準を満たすインク量データに近いインク量データを初期値としてインク量の修正作業を開始することができるので、少ない回数の修正によって評価基準を満たすインク量データを決定することができる。
より具体的な構成としては、上記インク量データ変換手段によって複数のインク量データを色彩値に変換し、この中から最も指定色の色彩値に近いデータを初期値として取得する構成を採用可能である。このとき、機器非依存色空間において指定色の色彩値を含む所定の領域を特定し、この領域に含まれるインク量データを抽出し、各インク量データの色彩値と指定色の色彩値とを比較すればよい。むろん、これらの色彩値は基準の観察条件について算出された色彩値である。
すなわち、複数のインク量データを抽出する段階においては、どのようなインク量データが指定色の色彩値に近いデータであるのか不明であるため、適当に抽出した複数のインク量データについて色彩値を算出し、その中で所定の領域内に含まれるインク量データについて指定色と比較すればよい。複数のインク量データを抽出する際には、インク色毎の階調値を均等に分割して得られる値を任意に組み合わせたデータ等を採用可能である。機器非依存色空間内の所定の領域は、指定色を含む所定の広さの領域を予め定義できればよい。
以上の構成は、最適化演算によってインク量の修正と評価指数の評価を繰り返す構成について、特に有用である。すなわち、最適化演算においてインク量データの初期値を適切に決定しなければ、無用に多くの演算回数が必要となるが、初期値が適切に選択されることによって、非常に少ない回数で最適化演算を終了することができる。また、指定色に近い色を出力するためのインク量データについて全く知見がない状態であっても適切な初期値を容易に選択することができる。
本発明においては、指定色について基準光源下で確実な色再現を実現し、複数光源下での色の見え方をできるだけ一致させるインク量データを選択することができるので、複数の指定色について評価指数による評価を行えば、当該複数の指定色とインク量データを対応付けた色変換プロファイルデータを作成することができる。むろん、この色変換プロファイルデータを任意の色について色変換する際のプロファイルとして利用してもよいし、この色変換プロファイルデータを参照して補間演算を行うことにより、任意の色について色変換を行うためのプロファイルデータを作成することもできる。
むろん、以上の発明は、装置のみならず、方法によって実現することも可能であるし、上記装置が行う処理を実行するプログラムによって実現することも可能である。さらに、上記指定色に対応付けられたインク量データに基づいて印刷を行う印刷制御装置、方法、プログラムとして実現することも可能である。また、本発明にかかる装置、方法、プログラムは単独で実施される場合もあるし、ある機器に組み込まれた状態で他の装置、方法、プログラムとともに実施されることもあるなど、発明の思想としてはこれに限らず、各種の態様を含むものであり、適宜、変更可能である。
さらに、本発明のプログラムを記録した記録媒体として提供することも可能である。このプログラムの記録媒体は、磁気記録媒体であってもよいし光磁気記録媒体であってもよいし、今後開発されるいかなる記録媒体においても全く同様に考えることができる。また、一次複製品、二次複製品などの複製段階については全く問う余地無く同等である。さらに、一部がソフトウェアであって、一部がハードウェアで実現されている場合においても発明の思想において全く異なるものではなく、一部を記録媒体上に記憶しておいて必要に応じて適宜読み込まれるような形態のものとしてあってもよい。また、必ずしも全部の機能を単独のプログラムで実現するのではなく、複数のプログラムにて実現させるようなものであっても良い。この場合、各機能を複数のコンピュータに実現させるものであればよい。
ここでは、下記の順序に従って本発明の実施の形態について説明する。
(1)インク量決定装置および印刷制御装置の概要:
(2)印刷制御処理:
(3)インク量決定処理:
(4)プリンティングモデル:
(5)他の実施形態:
(1)インク量決定装置および印刷制御装置の概要:
図1は、指定色に対応付けるべきインク量を決定し、このインク量にて印刷を行う印刷制御装置のハードウェア構成およびソフトウェア構成を示すブロック図である。本実施形態にかかる装置は汎用的なコンピュータによって形成可能である。むろん、上記インク量決定、印刷制御を行うコンピュータは別体のコンピュータであっても良い。
コンピュータ10は演算処理の中枢をなすCPU11を備えており、このCPU11はシステムバスを介してコンピュータ10全体の制御を行う。同システムバスには、ROM12、RAM13、ハードディスク14や図示しないUSBI/F,CRTI/Fや入力機器I/F等が接続されている。
ハードディスク14には、ソフトウェアとしてオペレーティングシステム(OS)、色変換テーブルを作成するためのインク量決定プログラム20や画像印刷を行うためのプリンタドライバ(PRTDRV)30等が格納されており、これらのソフトウェアは、実行時にCPU11によって適宜RAM13に転送される。CPU11は、RAM13を一時的なワークエリアとして適宜アクセスしながらOSの制御下で種々のプログラムを実行する。
入力機器I/Fには、図示しないキーボードやマウスが操作用入力機器として接続される。また、CRTI/Fには、表示用のディスプレイが接続されている。従って、コンピュータ10では、キーボードやマウスによる操作内容を受け付け、また、ディスプレイに各種情報を表示することが可能である。さらに、USBI/Fには、プリンタ15が接続されており、コンピュータ10が出力するデータに基づいて画像を印刷することが可能である。
USBI/Fには、測色機16も接続されており、コンピュータ10は測色機16によって測色した測色値(色彩値)を取得する。すなわち、測色機16は分光反射率が既知の光源で印刷物を照射し、反射光を検出することにより印刷物の分光反射率を検出し、その色彩値をコンピュータ10に対して出力する。むろん、プリンタ15との接続I/FはUSBI/Fに限られる必要もなく、パラレルI/F,シリアルI/F,SCSI接続など種々の接続態様を採用可能であるし、今後開発されるいかなる接続態様であっても同様である。
次に、上記コンピュータ10を本発明にかかる印刷制御装置として機能させる場合の処理を説明する。コンピュータ10では、スキャナ、デジタルスチルカメラ、ビデオカメラの画像入力機器やディスプレイ、プロジェクタの画像出力機器など、各種の画像機器で使用される画像データを取得し、色変換テーブルを参照した色変換を実行してプリンタ15での印刷を行う。このとき、図示しない色変換テーブルを参照して画像データからプリンタ15でのインク量を特定するインク量データを取得するが、本発明において、指定色を印刷する際には、当該指定色について指定色プロファイル41を参照する。
(2)印刷制御処理:
いずれにしても、このような色変換を行って印刷を行うため、本実施形態におけるコンピュータ10は、プリンタドライバ30を備えている。プリンタドライバ30は画像データ取得モジュール31と色補正モジュール32とハーフトーン処理モジュール33と印刷処理モジュール34とを備えている。画像データ取得モジュール31は、印刷対象画像を示す画像データを取得するモジュールである。画像データ取得モジュール31は、当該取得した画像データの画素数と印刷に必要な画素数が整合しない場合に両者を整合させるための解像度変換を実行する。色補正モジュール32は、ハードディスク14に保存されている図示しない色変換テーブルを参照した補間演算あるいは指定色プロファイル41による変換を行って画像データの表色系を変換するモジュールであり、上記画像データ取得モジュール31から画像データを取得して表色系を変換する。
本実施形態において、画像データはsRGB表色系で画素毎の色を特定したデータであり、色変換後のデータはCMYKlclmの各色インク量に対応したインク量データ(CMYKlclmデータ)である。すなわち、本実施形態におけるプリンタ15は、CMYKlclmの各色インクを搭載可能であり、インク量データにおいては、各色のインク量を階調値で指定することによって画素毎の色を特定する。上記色変換テーブルはsRGB表色系を色彩値に変換し、さらにこの色彩値をCMYKlclm表色系のインク量データに変換するためのテーブルである。
上記指定色プロファイル41は、色彩値とインク量データとを対応付けたデータであり、色補正モジュール32は、sRGB表色系の画像データを変換した後に当該指定色プロファイル41に規定された色彩値が得られた場合には、指定色プロファイル41を参照する。従って、画像データの中に指定色が含まれる場合には指定色プロファイル41に基づく変換がなされ、印刷が実行される。むろん、本発明においては、指定色について印刷する場合に、インク量決定プログラム20にて決定されたインク量で印刷を実行することができればよく、sRGB表色系のデータにて指定色を指定してもよいし、指定色プロファイル41の形式も上述のものに限られない。
色補正モジュール32が色変換を行ってインク量データを生成すると、当該インク量データが上記ハーフトーン処理モジュール33に受け渡される。ハーフトーン処理モジュール33は、各画素のCMYKlclm階調値を変換して画素毎にインク滴の記録の有無や画素毎に記録するインク滴の量を特定したハーフトーンデータを取得するハーフトーン処理を行うモジュールである。
印刷処理モジュール34はかかるハーフトーンデータを受け取って、プリンタ15で使用される順番に並べ替える。すなわち、プリンタ15にはインク吐出デバイスとして図示しない吐出ノズル列が搭載されており、当該ノズル列では副走査方向に複数の吐出ノズルが並設されるため、副走査方向に数ドット分離れたデータが同時に使用される。そこで、主走査方向に並ぶデータのうち同時に使用されるべきものがプリンタ15にて同時にバッファリングされるように順番に並べ替える並べ替え処理を行う。印刷処理モジュール34は、この並べ替え処理の後、画像の解像度などの所定の情報を付加して印刷データを生成し、プリンタ15に出力する。プリンタ15においては当該印刷データに基づいて上記画像データが示す画像を印刷し、出力画像を得る。
(3)インク量決定処理:
本実施形態においては、印刷制御装置たるコンピュータ10内にインク量決定プログラム20が備えられており、利用者は、指定色を含む画像を印刷する前にインク量決定プログラム20を実行し、指定色プロファイル41を作成しておく。インク量決定プログラム20は初期値決定モジュール21とプリンティングモデル演算モジュール22と評価指数算出モジュール23とインク量修正モジュール24と検証モジュール25と指定色プロファイル作成モジュール26とを備えている。
図2は、インク量決定処理のフローチャートであり、本実施形態においては、評価指数算出モジュール23にて算出する評価指数を目的関数とした最適化処理を行ってインク量データを更新し、評価基準を満たすインク量データを決定している。この最適化処理を開始するためには、評価基準を満たすインク量データにできるだけ近いデータを初期値とすることが好ましく、初期値決定モジュール21はインク量データの初期値を決定するための処理を行う。
より具体的には、インク量データによって印刷を行って得られる正確な色彩値をインク量データのみに基づいて知ることはできないので、適当な複数のインク量データを初期値の候補として設定する(ステップS100)。例えば、CMYKlclmデータの階調値域を予め決められた間隔で均等に分割し、得られた階調値の組み合わせによって複数のインク量データを設定する。
一方、指定色の色彩値(例えばL***値)を示す指定色データ43は予めハードディスク14に記録されており、この指定色データ43によって指定色の色彩値に対応した機器非依存色空間(例えばL***空間)の位置を特定することができる。そこで、初期値決定モジュール21は、指定色データ43を取得して指定色の色彩値を中心にした所定の領域Rを示すデータを生成し、領域Rを設定する(ステップS105)。図3は、機器非依存色空間を示しており、指定色の色彩値を×、所定の領域Rを立方体とした場合の例である。
プリンティングモデル演算モジュール22は後述するモデルによって複数のインク量データを任意の観察条件下での色彩値に変換するモジュールであり、初期値の決定に際しては、上記初期値決定モジュールがステップS100にて設定したインク量データのそれぞれを基準の観察条件における色彩値に変換する。得られた色彩値は、図3に示す黒丸のように機器非依存色空間内でプロットすることができるので、上記所定の領域R内に含まれる黒丸のみを抽出すれば、指定色の色彩値に近い色彩値を印刷可能なインク量データを取得することができる。
そこで、当該抽出したインク量データの色彩値と指定色の色彩値との色差をそれぞれ算出し、最も色差が小さい色彩値を与えるインク量データを初期値として決定する(ステップS110)。すなわち、所定の領域Rに含まれるインク量データについてのみ指定色の色彩値と比較することで、少数回の比較のみで指定色の色彩値に最も近い色彩値を与えるインク量データを取得することが可能である。尚、ここで基準の観察条件は、指定色の色彩値を特定する際に予め決められた観察条件である。
以上のようにして、決定されたインク量データはハードディスク14に記録され(インク量データ42)、さらにプリンティングモデル演算モジュール22と評価指数算出モジュール23とインク量修正モジュール24とがインク量の修正と評価指数による評価を繰り返し、インク量データを最適化する。このとき、基準の観察条件において指定色の色彩値との色差ができるだけ小さくり、複数の観察条件における色差ができるだけ小さくなり、粒状感ができるだけ小さくなり、インク量制限を満たすインク量の組み合わせを最適なインク量データとする。
このため、本実施形態においては、以下の式(1)によって評価指数Eを定義している。
Figure 2006334945
ここで、MI(Metameric Index)は基準の観察条件における指定色の色彩値とインク量データの色彩値を基準の観察条件について算出した場合の色彩値との色差であり、kmは評価指数Eに対する寄与度を調整するための係数である。CII(Color Inconstancy Index)はn番目(nは1以上N以下の整数)の観察条件におけるインク量データの色彩値と基準の観察条件におけるインク量データの色彩値との色差であり、kcnはn番目のCIIが評価指数Eに寄与する度合いを調整するための係数である。MIについてはBillmeyer and Saltzman's Principles of Color Technology, 3rd edition, John Wiley & Sons, Inc, 2000, p.127、CIIについてはBillmeyer and Saltzman's Principles of Color Technology, 3rd edition, John Wiley & Sons, Inc, 2000, p.129を参照。
尚、本実施形態におけるCIIは、基準の観察条件における色彩値と他の観察条件における色彩値との色差であるが、ここでは、観察条件による色の見え方を評価することができればよいので、複数の観察条件において任意の2組について色差を算出する式であればよい。また、n番目の観察条件としては、予め決められていればよく任意の観察条件を採用可能である。例えば、CIEで定義された任意の光源を想定して観察条件を定義することができる。
図4は、MIおよびCIIを説明するための説明図である。同図においては、機器非依存色空間において指定色の色彩値とインク量データから得られる色彩値とを示している。すなわち、基準の観察条件下での色として定義された指定色の色彩値を×によって示し、インク量データを変換して得られる基準の観察条件下での色彩値を白丸、他の観察条件下での色彩値を黒丸として示している。
MIは、×にて示す色彩値と白丸にて示す色彩値との色差であるため、この色差が小さくなればインク量データによる印刷結果の色彩値が指定色の色彩値に近くなる。従って、評価関数Eが0以上のできるだけ小さい値になる状態を最適な状態とすることで、インク量データによる出力色が指定色に近づけるための評価を行うことができる。CIIは、白丸にて示す色彩値と各黒丸にて示す色彩値との色差であるため、この色差が小さくなれば、観察条件を変更したとしてもその色の見え方の変動が少なくなる。従って、評価関数Eが0以上のできるだけ小さい値になる状態を最適な状態とすることで、インク量データによる出力色の観察条件に対する依存性を抑えるための評価を行うことができる。
また、GI(Graininess Index)はインク量データによって記録されるインクによる粒状性を評価するための指数であり、例えば以下の式(2)で表現される。
Figure 2006334945
ここで、aLは明度補正項、WS(u)は画像のウイナースペクトラム、VTFは視覚の空間周波数特性、uは空間周波数である。また、kgは評価指数Eに対するGIの寄与度を調整するための係数である。式(2)では一次元で示しているが、空間周波数u,vの関数として二次元画像の空間周波数を算出することは容易である。
GIについての詳細は、例えば、Makoto Fujino,Image Quality Evaluation of Inkjet Prints, Japan Hardcopy '99, p.291-294を参照。尚、GIは、ある印刷物を観察者が視認したときに、その観察者が感じる粒状感(あるいはノイズの程度)を示しており、GIが小さい程、観察者が感じる粒状感は小さくなる。従って、評価関数Eが0以上のできるだけ小さい値になる状態を最適な状態とすることで、粒状性を抑えるための評価を行うことができる。むろん、GIは画像を印刷したときの粒状性を評価する指標であればよく、他の式を用いることも可能である。
DI(Duty Index)はインク量制限内であることを保証するための指数であり、インク量が多くなるほど値が大きくなる指数である。例えば、全色のインクの階調値の和をDIとすれば、インク量が多くなるほど評価指数が大きくなり(評価が低下)、この評価指数Eをできるだけ小さくする最適化処理を行うことによってインク量制限内のインク量データを算出することができる。従って、評価関数Eが0以上のできるだけ小さい値になる状態を最適な状態とすることで、インク量を制限内に抑えるための評価を行うことができる。むろん、インク量制限は全色の和によって定義してもよいし、1色〜全色のそれぞれについてインク量制限を定義してもよい。尚、kdは評価指数Eに対するDIの寄与度を調整するための係数である。
この評価指数によってインク量データを評価するために、評価指数算出モジュール23は、まず上記ハードディスク14から指定色データ43を取得する(ステップS115)。さらに、プリンティングモデル演算モジュール22は、後述するモデルを利用してインク量データを色彩値に変換する(ステップS120)。尚、ここでは、インク量データによって印刷を行った場合の分光反射率から、上記基準の観察条件および上記複数の観察条件における色彩値を取得する。また、本実施形態においては、ステップS120〜S145のループを繰り返してインク量データを最適化しており、ステップS120において変換対象となるインク量データは、ループの1回目ではステップS110にて算出した初期値であり、2回目以降ではステップS145にて修正した値である。以上のように、本実施形態においてはステップS115が上記指定色データ取得手段に相当し、ステップS120が上記インク量データ変換手段に相当する。
ステップS120においてインク量データに関して必要な色彩値を取得したら、評価指数算出モジュール23は、上記式(1)におけるMI,CII,GI,DIを算出し(ステップS125)、上記係数km,kcn,kg,kdを算出して(ステップS130)評価指数Eを算出する(ステップS135)。インク量修正モジュール24は、この評価指数Eが予め決められた閾値Th以下であるか否かを判別し(ステップS140)、評価指数Eが閾値Th以下であると判別されなければハードディスク14に記録されたインク量データ42を修正する(ステップS145)。以上のように、本実施形態においては、ステップS125〜S135が評価指数取得手段に相当し、ステップS140,S145がインク量修正手段に相当する。
インク量データを修正したら、修正後のインク量データを用いてステップS120以降の処理を繰り返し、評価関数Eが閾値Th以下になったときにインク量が最適化されたこととしてステップS150以降の処理を行う。当該インク量データの修正においては、各種の最適化手法を採用可能である。すなわち、評価指数Eがインク量データの関数であることにより、インク量データを修正する最適化手法によって評価指数Eを徐々に低下させ、最終的にはインク量データを最適化することができる。むろん、ここでは、評価関数Eの導関数を用いて評価関数Eを極小化させる処理を採用してもよい。
尚、本実施形態においては、修正回数の増大に伴って上記係数km,kcn,kg,kdを変更することによって、指定色の色彩値との一致度が高いインク量データを確実に算出できるようにしている。図5は、これらの係数と修正回数との関係を示す模式図である。同図に示すように、MIの係数kmは修正回数の増大に伴って逓増し、CII,GI,DIの係数kcn,kg,kdは修正回数の増大に伴って低減する。また、各係数の関係は、km>kcn>kg(およびkd)となる。
すなわち、インク量データの修正回数が増大すると評価指数Eに対する寄与はMIが最も大きくなり、最適化後のインク量データに基づく印刷結果の色彩値が指定色の色彩値とほぼ一致する。むろん、評価指数Eには、CIIも含まれるので、異なる観察条件における色の見え方も略一致する。ただし、MIとCIIとでMIの係数を大きくすることにより、最適化されたインク量データにおいて指定色との一致がなされることを担保することができる。また、最適化処理においては、一般に処理開始直後の数回で大きくインク量データが変動するが、修正回数が増大するにつれてインク量データの変動量は小さくなる。
CII,GI,DIは、インク量データの微小な変動に対して大きく変動することは少ないため、最適化処理の初期において最適化処理の終盤と比較して係数kcn,kg,kを大きくしておけば、最適化処理の初期においてCII,GI,DIの評価が高評価となるインク量データを選択することができ、その後のインク量修正においては係数値が比較的小さくてもCII,GI,DIが高評価のまま修正を行うことができる。一方、会社のロゴやポスターなど、色彩値が厳密に決められている指定色について印刷を行うためには、微小なインク量の修正によってできるだけ指定色の色彩値に近い出力を得るためのインク量データが必要である。そこで、係数kmを大きくすることによって確実に指定色を利用する利用者の目的に合致したインク量データを取得できるようにしている。
ステップS140において、評価指数Eが閾値Th以下であると判別されたときには、得られたインク量データによる印刷結果が最適であるかを検証するための印刷を行う(ステップS150)。すなわち、検証モジュール25は、閾値Th以下の評価指数Eを与えた(基準を満たした)インク量データを取得し、また、このインク量データの各階調値を所定の範囲で変動させた(例えば、階調値±1)インク量データを生成し、それぞれのインク量データにて所定面積のパッチを印刷するための画像データを生成する。この画像データはハーフトーン処理モジュール33に受け渡され、ハーフトーン処理モジュール33および印刷処理モジュール34の処理によってパッチが印刷される。
印刷されたパッチは基準の観察条件下で測色機16によって測色され、検証モジュール25は測色機16が出力する測色値(色彩値)を取得する(ステップS155)。この結果、各パッチについて基準の観察条件下で観察したときの色彩値が得られるので、各色彩値と指定色の色彩値とを比較し、最も指定色の色彩値に近いパッチを出力するインク量データを指定色に対応付けるべきデータとして決定する(ステップS160)。
むろん、ここでは、指定色の色彩値に極めて近いインク量データを抽出できればよいので、指定色の色彩値と測色した色彩値との比較に際してその色差に対して上限値を設定し、上限値を下回る色差となるようなインク量データを抽出できないときには、インク量データを変動させて再度パッチの印刷と測色を行ったり、初期値を変更して再度評価指数による評価を行うなど種々の構成を採用可能である。指定色プロファイル作成モジュール26は、決定されたインク量データと指定色とを対応付けたデータを作成し、指定色プロファイル41としてハードディスク14に記録する(ステップS165)。以上のように、本実施形態においてはステップS165が上記インク量決定手段に相当する。
このように、検証モジュール25による処理によれば、上記プリンティングモデル演算モジュール22が利用するモデルの変換精度が極めて高精度でなかったとしても、指定色を印刷するためのインク量データを確実に特定することができる。以上の処理によって指定色プロファイル41を作成しているので、本実施形態においては、プリンタドライバ30の制御に基づく印刷により、予め決められた指定色を基準の観察条件下で正確に再現し、また、観察条件の変動によって色の見え方が変動しにくい状態となっている印刷結果を得ることができる。
(4)プリンティングモデル:
次に、上記プリンティングモデルの一例を詳説する。以下に説明するプリンティングモデルは、セル分割ユール・ニールセン分光ノイゲバウアモデル(Cellular Yule-Nielsen Spectral Neugebauer Model)と呼ばれるモデルである。このモデルは、よく知られた分光ノイゲバウアモデルとユール・ニールセンモデルとに基づいている。尚、以下の説明では、CMYの3種類のインクを用いた場合のモデルについて説明するが、これを任意の複数のインクを用いたモデルに拡張することは容易である。
図6は、分光ノイゲバウアモデル(図6の左側のようなインクの記録状体から分光反射率を算出するモデル)を示す図である。分光ノイゲバウアモデルでは、任意の印刷物の分光反射率R(λ)は、以下の式(3)で与えられる。
Figure 2006334945
ここで、aiはi番目の領域の面積率であり、Ri(λ)はi番目の領域の分光反射率である。添え字iは、インクの無い領域(w)と、シアンインクのみが記録される領域(c)と、マゼンタインクのみが記録される領域(m)と、イエローインクのみが記録される領域(y)と、マゼンタインクとイエローインクが記録される領域(r)と、イエローインクとシアンインクが記録される領域(g)と、シアンインクとマゼンタインクが記録される領域(b)と、CMYの3つのインクが記録される領域(k)をそれぞれ意味している。また、fc,fm,fyは、CMY各インクを1種類のみ吐出したときにそのインクで覆われる面積の割合(「インク被覆率」と呼ぶ)である。分光反射率Ri(λ)は、カラーパッチを分光反射率計で測定することによって取得される。
インク被覆率fc,fm,fyは、図6(B)に示すマーレイ・デービスモデルで与えられる。マーレイ・デービスモデルでは、例えばシアンインクの面積率fcは、シアンのインク吐出量dcの非線形関数であり、1次元ルックアップテーブルの形で与えられる。インク被覆率がインク吐出量の非線形関数となる理由は、単位面積に少量のインクが吐出された場合にはインクが十分に広がるが、多量のインクが吐出された場合にはインクが重なり合うためにインクで覆われる面積があまり増加しないためである。
分光反射率に関するユール・ニールセンモデルを適用すると、上記式(3)は以下の式(4a)または式(4b)に書き換えられる。
Figure 2006334945
ここで、nは1以上の所定の係数であり、例えばn=10に設定することができる。式(4a)および式(4b)は、ユール・ニールセン分光ノイゲバウアモデル(Yule-Nielsen Spectral Neugebauer Model)を表す式である。
セル分割ユール・ニールセン分光ノイゲバウアモデル(Cellular Yule-Nielsen Spectral Neugebauer Model)は、上述したユール・ニールセン分光ノイゲバウアモデルにおいてインク被覆率で形成される空間を複数のセルに分割したものである。
図7(A)は、セル分割ユール・ニールセン分光ノイゲバウアモデルにおけるセル分割の例を示している。ここでは、簡単のために、シアンのインク被覆率fcとマゼンタのインク被覆率fmの2つの軸を含む2次元空間でのセル分割を描いている。尚、これらの軸fc,fmは、インク吐出量dc,dmを示す軸と考えることもできる。白丸は、セル分割のグリッド点(「ノード」と呼ぶ)であり、2次元空間が9つのセルC1〜C9に分割されている。16個のノードにおける印刷物(カラーパッチ)に対しては、分光反射率R00, R10, R20, R30, R01, R11…R33がそれぞれ予め決定される。
図7(B)は、このセル分割に対応するインク被覆率fc(d)の形状を示している。ここでは、1種類のインクのインク量の範囲0〜dmaxが3つの区間に分割されており、インク被覆率fc(d)は、区間毎に0から1まで単調に増加する曲線によって表されている。
図7(C)は、図7(A)の中央のセルC5内にあるサンプルの分光反射率Rsmp(λ)の算出方法を示している。分光反射率Rsmp(λ)は、以下の式(5)で与えられる。
Figure 2006334945
ここで、インク被覆率fc,fmは図7(B)のグラフで与えられる値であり、このセルC5内で定義された値である。また、セルC5の4つの頂点における分光反射率R11(λ),R12(λ),R21(λ),R22(λ)の値は、上記式(5)に従ってサンプル分光反射率Rsmp(λ)を正しく与えるように調整されている。このように、インク被覆率で形成される空間を複数のセルに分割すれば、分割しない場合に比べてサンプルの分光反射率Rsmp(λ)をより精度良く算出することができる。尚、セル分割のノード値は、インク色毎に独立に設定することが好ましい。
ところで、図7(A)に示すモデルにおいて、すべてのノードにおける分光反射率をカラーパッチの測定で得ることはできないのが普通である。この理由は、多量のインクを吐出すると滲みが発生してしまい、均一な色のカラーパッチを印刷できないからである。図8は、測定できない分光反射率を求める方法を示している。これは、シアンとマゼンタの2種類のインクのみを使用する場合の例である。シアンとマゼンタの2種類のインクで印刷される任意のカラーパッチの分光反射率R(λ)は、以下の式(6)で与えられる。
Figure 2006334945
上記式(6)に含まれる複数のパラメータのうちで、シアンインクとマゼンタインクの両方が100%吐出量であるときの分光反射率Rb(λ)のみが未知であり、他のパラメータの値は既知であると仮定する。このとき、式(6)を変形すれば、以下の式(7)が得られる。
Figure 2006334945
上述したように右辺の各項はすべて既知である。従って、式(7)を解くことによって、未知の分光反射率Rb(λ)を算出することができる。
シアンとマゼンタの2次色以外の他の2次色の分光反射率も同様にして求めることが可能である。また、複数の2次色の分光反射率が求まれば、複数の3次色の分光反射率も同様にして求めることができる。こうして、高次の分光反射率を順次求めてゆくことによって、セル分割されたインク被覆率で形成される空間の各ノードにおける分光反射率をすべて求めることが可能である。
図1に示すプリンティングモデル演算モジュール22は、図7(A)に示すようにセル分割されたインク被覆率で形成される空間の各ノードにおける分光反射率の値と、図7(B)に示すインク被覆率を示す1次元ルックアップテーブルとを有しており、これらを用いて任意のインク量データに対する分光反射率Rsmp(λ)を算出するように構成されている。さらに、任意の光源の分光分布と等色関数を示すデータを有しており、上記分光反射率Rsmp(λ)との積を波長毎に加えることによって3刺激値を計算し、この3刺激値を公知の式によって変換することで色彩値を取得する。
(5)他の実施形態:
上記実施形態は一例であり、基準の観察条件における色差を評価する第1評価指数と複数の観察条件における色差を評価する第2評価指数とに基づいてインク量データを決定することができる限りにおいて、種々の構成を採用することができる。例えば、インク量を決定するコンピュータと印刷制御を行うコンピュータとが別のコンピュータであってもよい。この実施形態においては、プリンタ15のメーカーがプリンタ15の製造過程で指定色プロファイル41を作成し、プリンタドライバ30と同時に提供することが可能である。この構成によれば、測色機16を所有していないユーザーであっても本発明によって作成された指定色プロファイルに基づく印刷を実行することが可能になる。
また、上記プリンタ15においてはCMYKlclmの6色のインクを搭載可能であったが、むろん、DY(ダークイエロー)を追加して色数をより多くしても良いし、lclmを利用しないことにして色数をより少なくしても良い。さらに、他の色、例えばR(レッド),V(バイオレット)を利用してCMYKRVの6色のインクを搭載可能にしても良い。
さらに、指定色プロファイル41を複数の指定色とインク量データとを対応付けたプロファイルとして構成し、各指定色のみならず任意の色について色変換を行う色変換テーブルとして使用してもよい。すなわち、複数の指定色とインク量データとを対応付けるプロファイルがあれば、このプロファイルを参照した補間演算を実施することによって任意の色をインク量データに変換することができる。
このようにして作成したプロファイルを参照して任意の入力色に対するインク量データを算出し、印刷を行った場合、任意の入力色と印刷結果との一致度は補間精度に依存する。しかし、指定色に対応付けられたインク量データは観察条件の変動に起因する色の変動が少ない状態で出力を行うデータであるため、このインク量データに基づいて算出された任意の入力色に対応するインク量データにおいても観察条件の変動に起因する色の変動が少ない状態で印刷を行うことができる。
むろん、この構成において、予め決められた複数の指定色とこれらの指定色に対応するインク量データとを対応付けて色変換テーブルとしてもよいが、この色変換テーブルから、さらに補間演算を行って、色空間中で均等に並んだ座標値に相当する色など、所望の色とインク量データを対応付けたテーブルを作成してプリンタドライバ30が利用するようにしてもよい。
さらに、上述の評価関数Eは一例であり、指定色を印刷する際のデータにおいて粒状性やインク量制限が問題にならないのであれば、GIとDIとのいずれかまたは双方を省略してもよい。さらに、上記プリンティングモデル演算モジュール22による変換精度が十分に高精度なのであれば、検証モジュール25による処理を省略してもよい。さらに、インク量修正モジュール24による修正回数を抑える必要がない場合や、比較的少数回で評価指数Eが閾値Thを下回る見込みがある場合などは、初期値決定モジュール21による初期値の決定を省略し、任意のインク量データあるいは予め決められたインク量データを初期値として処理を進めてもよい。
インク量装置および印刷制御装置の構成を示すブロック図である。 インク量決定処理のフローチャートである。 初期値決定の説明図である。 MIおよびCIIを説明するための説明図である。 係数と修正回数との関係を示す模式図である。 分光ノイゲバウアモデルを示す図である。 セル分割ユール・ニールセン分光ノイゲバウアモデルを示す図である。 セル分割ユール・ニールセン分光ノイゲバウアモデルにおいて、測定できない分光反射率を求める方法を示す図である。
符号の説明
10…コンピュータ、11…CPU、12…ROM、13…RAM、14…ハードディスク、15…プリンタ、16…測色機、20…インク量決定プログラム、21…初期値決定モジュール、22…プリンティングモデル演算モジュール、23…評価指数算出モジュール、24…インク量修正モジュール、25…検証モジュール、26…指定色プロファイル作成モジュール、30…プリンタドライバ、31…画像データ取得モジュール、32…色補正モジュール、33…ハーフトーン処理モジュール、34…印刷処理モジュール、41…指定色プロファイル、42…インク量データ、43…指定色データ

Claims (12)

  1. 指定色とインク量とを対応づけるインク量決定装置であって、
    上記指定色の色彩値を示す指定色データを取得する指定色データ取得手段と、
    任意のインク量を示すインク量データを色彩値に変換するインク量データ変換手段と、
    基準の観察条件における上記指定色の色彩値と上記インク量の色彩値との色差を評価する第1評価指数および上記インク量について複数の観察条件で得られる色彩値の色差を評価する第2評価指数を含む評価指数を取得する評価指数取得手段と、
    上記評価指数での評価が所定の評価基準を満たすか否かを評価し、当該評価基準を満たすまで上記インク量を修正して上記インク量データ変換手段による変換と評価指数取得手段による評価指数の取得とを繰り返すインク量修正手段と、
    評価基準を満たしたインク量のインク量データと上記指定色データとを対応づけるインク量決定手段とを備えることを特徴とするインク量決定装置。
  2. 上記評価指数は、上記インク量によって印刷を行う場合の粒状性を評価する粒状性指数と上記インク量によって所定の印刷媒体で印刷を行う場合のインク量制限を満たすか否かを評価するインク量制限指数とのいずれかまたは双方を含むことを特徴とする上記請求項1に記載のインク量決定装置。
  3. 上記第1評価指数は第2評価指数より評価指数における評価結果に対する寄与が大きいことを特長とする上記請求項1または請求項2のいずれかに記載のインク量決定装置。
  4. 上記評価指数において上記第1評価指数の評価結果に対する寄与は上記インク量修正手段による修正回数の増大によって徐々に増大することを特徴とする上記請求項1〜請求項3のいずれかに記載のインク量決定装置。
  5. 上記インク量決定手段によって対応付けられたインク量データと当該インク量データが示すインク量を所定量変動させた複数のインク量データとに基づいて印刷装置にパッチを印刷させるパッチ印刷手段と、
    得られたパッチの測色値を取得する測色値取得手段と、
    得られた測色値と上記指定色の色彩値とを比較し、当該指定色の色彩値に最も近い測色値となるインク量データを取得することを特徴とする上記請求項1〜請求項4のいずれかに記載のインク量決定装置。
  6. 機器非依存色空間にて予め設定された上記指定色の色彩値を含む所定の領域を示すデータを取得し、上記インク量データ変換手段によって複数のインク量データを色彩値に変換し、これらの色彩値から上記所定の領域内で上記指定色の色彩値に最も近い色彩値を特定し、この色彩値を与えるインク量データを初期値として取得し、上記評価指数における評価を行うことを特徴とする上記請求項1〜請求項5のいずれかに記載のインク量決定装置。
  7. 上記指定色データ取得手段は予め決められた複数の指定色の指定色データを取得し、
    上記インク量決定手段は当該複数の指定色とインク量データとを対応づけ、両者の対応関係を示す色変換プロファイルデータを作成することを特徴とする上記請求項1〜請求項6のいずれかに記載のインク量決定装置。
  8. 指定色とインク量とを対応づけるインク量決定方法であって、
    上記指定色の色彩値を示す指定色データを取得する指定色データ取得工程と、
    任意のインク量を示すインク量データを色彩値に変換するインク量データ変換工程と、
    基準の観察条件における上記指定色の色彩値と上記インク量の色彩値との色差を評価する第1評価指数および上記インク量について複数の観察条件で得られる色彩値の色差を評価する第2評価指数を含む評価指数を取得する評価指数取得工程と、
    上記評価指数での評価が所定の評価基準を満たすか否かを評価し、当該評価基準を満たすまで上記インク量を修正して上記インク量データの変換と上記評価指数の取得とを繰り返すインク量修正工程と、
    評価基準を満たしたインク量のインク量データと上記指定色データとを対応づけるインク量決定工程とを備えることを特徴とするインク量決定方法。
  9. 指定色とインク量とを対応づけるインク量決定プログラムであって、
    上記指定色の色彩値を示す指定色データを取得する指定色データ取得機能と、
    任意のインク量を示すインク量データを色彩値に変換するインク量データ変換機能と、
    基準の観察条件における上記指定色の色彩値と上記インク量の色彩値との色差を評価する第1評価指数および上記インク量について複数の観察条件で得られる色彩値の色差を評価する第2評価指数を含む評価指数を取得する評価指数取得機能と、
    上記評価指数での評価が所定の評価基準を満たすか否かを評価し、当該評価基準を満たすまで上記インク量を修正して上記インク量データ変換機能による変換と評価指数取得機能による評価指数の取得とを繰り返すインク量修正機能と、
    評価基準を満たしたインク量のインク量データと上記指定色データとを対応づけるインク量決定機能とをコンピュータに実現させることを特徴とするインク量決定プログラム。
  10. 指定色の印刷を実行する印刷制御装置であって、
    上記指定色を含む画像を示す画像データを取得する画像データ取得手段と、
    予め決められたプロファイルを参照して上記画像データをインク量データに変換する色変換手段と、
    得られたインク量データに基づいて印刷を実行させる印刷制御手段とを備え、
    上記プロファイルにおいて、指定色を示す指定色データとインク量データとの対応関係は、
    基準の観察条件における上記指定色の色彩値とインク量データを変換して得られる色彩値との色差を評価する第1評価指数および上記インク量データを変換して得られる複数の観察条件における色彩値の色差を評価する第2評価指数を含む評価指数を取得し、
    上記評価指数での評価が所定の評価基準を満たすか否かを評価し、当該評価基準を満たすまで上記インク量を修正して上記評価指数の取得を繰り返し、
    評価基準を満たしたインク量のインク量データと上記指定色データとを対応づけることによって作成されていることを特徴とする印刷制御装置。
  11. 指定色の印刷を実行する印刷制御方法であって、
    上記指定色を含む画像を示す画像データを取得する画像データ取得工程と、
    予め決められたプロファイルを参照して上記画像データをインク量データに変換する色変換工程と、
    得られたインク量データに基づいて印刷を実行させる印刷制御工程とを備え、
    上記プロファイルにおいて、指定色を示す指定色データとインク量データとの対応関係は、
    基準の観察条件における上記指定色の色彩値とインク量データを変換して得られる色彩値との色差を評価する第1評価指数および上記インク量データを変換して得られる複数の観察条件における色彩値の色差を評価する第2評価指数を含む評価指数を取得し、
    上記評価指数での評価が所定の評価基準を満たすか否かを評価し、当該評価基準を満たすまで上記インク量を修正して上記評価指数の取得を繰り返し、
    評価基準を満たしたインク量のインク量データと上記指定色データとを対応づけることによって作成されていることを特徴とする印刷制御方法。
  12. 指定色の印刷を実行する印刷制御プログラムであって、
    上記指定色を含む画像を示す画像データを取得する画像データ取得機能と、
    予め決められたプロファイルを参照して上記画像データをインク量データに変換する色変換機能と、
    得られたインク量データに基づいて印刷を実行させる印刷制御機能とをコンピュータに実現させるにあたり、
    上記プロファイルにおいて、指定色を示す指定色データとインク量データとの対応関係は、
    基準の観察条件における上記指定色の色彩値とインク量データを変換して得られる色彩値との色差を評価する第1評価指数および上記インク量データを変換して得られる複数の観察条件における色彩値の色差を評価する第2評価指数を含む評価指数を取得し、
    上記評価指数での評価が所定の評価基準を満たすか否かを評価し、当該評価基準を満たすまで上記インク量を修正して上記評価指数の取得を繰り返し、
    評価基準を満たしたインク量のインク量データと上記指定色データとを対応づけることによって作成されていることを特徴とする印刷制御プログラム。

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