JP2012129905A - 色変換プロファイル作成装置、色変換プロファイル作成方法、色変換プロファイル作成プログラム及び印刷装置 - Google Patents

色変換プロファイル作成装置、色変換プロファイル作成方法、色変換プロファイル作成プログラム及び印刷装置 Download PDF

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Abstract

【課題】優れた階調性を実現する色変換プロファイルをより少ない処理時間で作成する。
【解決手段】入力表色系に分散する各格子点の中からインク量の組み合わせを決定する処理の対象となる対象格子点を決定する格子点決定部と、対象格子点について、所定の評価関数を用いたインク量の組み合わせに対する評価に基づくインク量の組み合わせの最適化によってインク量の組み合わせを決定するインク量決定部と、インク量の組み合わせに基づいて色変換プロファイルを作成する色変換プロファイル作成部とを備え、格子点決定部は、入力軸方向において最も端に位置する複数の格子点を初期対象格子点として決定した後は、該格子点として決定された複数の格子点の間に位置する格子点を次対象格子点として決定し、所定の評価関数は、格子点決定部が決定した複数の対象格子点の間隔に基づき特定される。
【選択図】図6

Description

本発明は、色変換プロファイル作成装置、色変換プロファイル作成方法、色変換プロファイル作成プログラム及び印刷装置に関する。
印刷対象の画像データを、プリンターが搭載する複数種類のインクのインク量の組み合わせ(インク量セット)の情報に変換するための色変換プロファイルを作成する技術が出願人によって開示されている(特許文献1参照。)。この技術においては、所定の表色系の格子点に対応付けられて初期的に用意されたインク量セットに基づいて、粒状性や色恒常性や階調性等の評価を行なうための評価関数を用いたインク量セットの最適化を行なっており、格子点毎に最適化されて決定された後のインク量セットに基づいて色変換プロファイルが作成される。
特開2008−263579号公報
従来においては、ユーザーからのUIを通した入力に基づいて、評価関数を特定していた。しかし、ユーザーが評価関数を特定するためには専門的な知識が必要であり機能性に欠けていた。
また、各格子点のインク量セットについての最適化を行う際に、色空間内で端(外郭)に位置する格子点から順に一つずつ処理対象格子点としていた。
しかし、このような一つの格子点について処理対象とする手法では幾つかの不都合が生じえた。例えば、色空間内で端に位置する格子点から順に一つずつ処理するとはいえ、明確な処理順序が決まっているわけではない場合、処理対象格子点において、処理開始順と処理終了順が一致することは担保されず、その結果、全格子点における処理順序は色空間内で端に位置する格子点から順に処理された順序とは異なってしまう。
この処理順序が異なることにより、処理結果(決定されるインク量セット)が変動してしまう(その結果、色変換プロファイルの特性が異なってしまう)という問題があった。また、格子点を順に一つずつ処理すると、全ての格子点を対象として処理を終えるまでに多くの処理時間を要してしまう。
本発明は上記課題の少なくとも一つを解決するためになされたものであり、従来よりも少ない処理時間で、色変換における高い質、特に優れた階調性を実現することが可能な色変換プロファイルを作成するための技術を提供する。
[適用例1]本適用例に係る色変換プロファイル作成装置は、複数次元の入力軸を有する入力表色系の座標値を複数種類のインクのインク量の組み合わせに変換するための色変換プロファイルを作成する色変換プロファイル作成装置であって、上記入力表色系に分散する各格子点の中からインク量の組み合わせを決定する処理の対象となる対象格子点を決定する格子点決定部と、上記決定された対象格子点について、所定の評価関数を用いたインク量の組み合わせに対する評価に基づくインク量の組み合わせの最適化によってインク量の組み合わせを決定するインク量決定部と、上記決定されたインク量の組み合わせに基づいて上記色変換プロファイルを作成する色変換プロファイル作成部とを備え、上記格子点決定部は、複数の上記各格子点のうち上記入力軸方向において最も端に位置する複数の格子点を初期対象格子点として決定した後は、該格子点として決定された複数の格子点の間に位置する格子点を次対象格子点として決定し、上記所定の評価関数は、上記格子点決定部が決定した複数の対象格子点の間隔に基づき特定される、ことを特徴とする。
本適用例によれば、まず格子点のうち入力軸方向において最も端に位置する格子点を初期対象格子点として決定し、この対象格子点についてインク量の組み合わせを決定し、その後、インク量の組み合わせが決定された格子点間の略中間に位置する格子点を新たに次対象格子点とし、インク量の組み合わせを決定する・・・、という処理が繰り返される。すなわち、ある段階においての対象格子点と、別のある段階においての対象格子点ではその近隣格子点までの格子点間隔が異なり、したがって、処理対象格子点について周囲のインク量の影響度合いも異なるため、その異なる影響度合いに対して好適な評価関数を特定することで、処理対象格子点について優れた階調性を実現するインク量を決定することができる。
[適用例2]上記格子点決定部は、複数の上記初期対象格子点および複数の上記次対象格子点を決定するための複数の処理を並列処理し、上記インク量決定部は、上記並列処理により決定された複数の初期対象格子点についてのインク量決定処理を並列処理することが好ましい。
本適用例によれば、上記格子点決定部は、各格子点のうち各入力軸方向において端に位置する複数の格子点を同時に対象格子点に決定し、上記略中間に位置する格子点を対象格子点に決定する際には、既に対象格子点に決定されてインク量の組み合わせが決定された格子点の各組み合わせに対応する上記略中間に位置する複数の格子点を同時に対象格子点に決定し、上記インク量決定部は、同時に決定された複数の対象格子点についてはインク量の組み合わせの決定を並列処理で行なうとしてもよい。当該構成によれば、格子点決定部は複数の格子点を同時に対象格子点に決定し、インク量決定部は、同時に決定された複数の対象格子点についてはインク量の組み合わせの決定を並列処理するため、格子点を順に一つずつ処理していた従来と比較して、全ての格子点を対象として処理を終えるまでに要する時間を格段に短くすることができる。
[適用例3]上記所定の評価関数は、所定の指数と重み係数の線形結合で構成される関数であって、上記所定の指数は上記格子点決定部が決定した複数の対象格子点の間隔に基づき特定されることが好ましい。
本適用例によれば、上記格子点決定部が決定した複数の対象格子点の間隔に基づき、所定の評価関数を構成する指数を特定する、という処理が行われる。すなわち、処理対象格子点の間隔によって好適な評価関数を特定することができ、処理対象格子点の間隔に関わらず所定の評価関数を用いていた従来と比較して、優れた粒状性や階調性を実現するインク量を決定することができる。また、従来用いることができなかった、処理対象格子点の間隔に依存する指数を導入することもできる。
[適用例4]上記所定の評価関数は、所定の指数と重み係数の線形結合で構成される関数であって、上記所定の重み係数は上記格子点決定部が決定した複数の対象格子点の間隔に基づき特定されることが好ましい。
本適用例によれば、上記格子点決定部が決定した複数の対象格子点の間隔に基づき、所定の評価関数を構成する所定の重み係数を特定する、という処理が行われる。すなわち、処理対象格子点の間隔に応じて好適な重み係数を特定することができるため、処理対象格子点の間隔に関わらず所定の重み係数を用いていた従来と比較して、優れた粒状性や階調性を実現するインク量を決定することができる。
[適用例5]上記インク量決定部は、上記インク量の組み合わせを、所定の評価関数を用いたインク量の組み合わせに対する評価に基づくインク量の組み合わせの最適化によって決定し、当該評価関数は、上記対象格子点を挟む位置にある格子点であって既にインク量の組み合わせが決定された格子点と対象格子点との関係における階調性を評価する評価指数を含み、上記階調性を評価する評価指数に線形結合される重み係数は、上記格子点決定部が決定した複数の対象格子点の間隔に基づき特定されることが好ましい。
本適用例によれば、上記格子点決定部が決定した複数の対象格子点の間隔に基づき、所定の評価関数に含まれる階調性を評価する評価指数に線形結合される重み係数を決定する、という処理が行われる。すなわち、処理対象格子点の間隔に応じて、当該評価関数に対して上記階調性評価指数が寄与する度合いを変更することができるため、階調性評価指数に対して処理対象格子点の間隔に関わらず所定の重み係数を用いていた従来と比較して、優れた階調性を実現するインク量を決定することができる。特に、隣接する格子点間で生じる階調性の劣化を軽減させることができる。
装置のハードウェア構成及びソフトウェア構成を示す図である。 フォワードモデルコンバーターとインバースモデル初期LUTを例示する図である。 色変換プロファイル作成処理の概略を示すフローチャートである。 初期LUTの設定処理を示すフローチャートである。 初期LUTを例示する図である。 対象格子点決定および最適化の処理を示すフローチャートである。 各入力軸方向に格子点ラベルを設定した様子を例示する図である。 各入力格子点について決定される処理順を例示する図である。 対象格子点と各処理済格子点との関係を例示する図である。 処理順に応じた評価関数決定の処理を示すフローチャートである。 プリンターの構成を例示する図である。 ファームウェアのソフトウェア構成を示す図である。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態を説明する。
1.装置等の概略構成
図1は、本実施形態にかかる色変換プロファイル作成装置のハードウェア構成およびソフトウェア構成を示している。当該装置の主要部は実体的にはコンピューター10により実現される。具体的には、コンピューター10が備えるCPU12が、ハードディスクドライブ(HDD)11等のメモリーに記憶されたプログラムを読み込み、プログラムをRAM13に展開しながらプログラムに従った演算を実行することにより、初期LUT設定部14、格子点決定部15、インク量決定部16、色変換プロファイル作成部17、目的関数重み決定部18、フォワードモデルコンバーターFM等の各機能を実現する。これらの各機能については後述する。
HDD11には、作成された色変換プロファイル400が格納されたり、インバースモデル初期LUT410等が格納されたりする。色変換プロファイル400は、所定の入力表色系(例えばsRGB表色系)の座標値を、プリンター20が使用する複数種類のインクのインク量の組み合わせ(インク量セット)に変換するための色変換ルックアップテーブル(色変換LUT)である。本実施形態では、一例として、C(シアン)インク、M(マゼンタ)インク、Y(イエロー)インク、K(ブラック)インク、Lc(ライトシアン)インク、Lm(ライトマゼンタ)インク、Lk(グレー)インク、LLk(ライトグレー)インクといった複数のインクを利用可能なプリンター20を想定する。インク量セットとは、これら複数の各インクのインク量(階調値)の組み合わせである。インバースモデル初期LUT410については後述する。
コンピューター10は、プログラムに従った演算を実行し、印刷装置としてのプリンター20をUSBインターフェイス(I/F)14i等を介して制御することにより印刷制御装置としても機能する。つまりコンピューター10では、各画素の色が上記所定の入力表色系の座標値で表された印刷対象の画像データを取得し、当該画像データを、作成された色変換プロファイル400を使用して画素単位で色変換し、色変換後の画像データ(各画素がインク量セットで表現された画像データ)にハーフトーン処理やマイクロウィーブ処理を行って印刷データを生成し、当該印刷データをUSBI/F14i等を介してプリンター20に出力することも可能である。プリンター20は、当該印刷データに基づく印刷を実行する。むろん、コンピューター10とプリンター20が赤外線や無線LAN等の他のインターフェイスによって接続されていてもよい。コンピューター10は、ビデオインターフェイス(I/F)15iを介してディスプレイ30と接続されており、入力インターフェイス(I/F)16iを介してキーボードやマウス等の操作部40と接続されている。
図2Aに示すように、フォワードモデルコンバーターFMは、分光プリンティングモデルコンバーターRCと、色コンバーターCCとで構成される。フォワードモデルコンバーターFMは、インク量セットを機器独立表色系の色彩値(測色値)に変換する変換モデルである。また図2Bに示すように、インバースモデル初期LUT410は、逆に、機器独立表色系の色彩値をインク量セットに変換する変換モデルである。本実施形態では、機器独立表色系としてCIELAB表色系を使用する。以下では、CIELAB表色系の色彩値を「L***」と表記する。
フォワードモデルコンバーターFMの前段を構成する分光プリンティングモデルコンバーターRCは、複数種類のインクのインク量を、そのインク量に応じて印刷されるカラーパッチの分光反射率R(λ)に変換する。本明細書において「カラーパッチ」という用語は、有彩色のパッチに限らず、無彩色のパッチも含む広い意味で使用される。フォワードモデルコンバーターFMの後段を構成する色コンバーターCCは、分光プリンティングモデルコンバーターRCによって得られた分光反射率R(λ)から色彩値L***を算出する。フォワードモデルコンバーターFMを用いたインク量セットから色彩値への変換は、予めユーザーにより設定された光源(例えば標準の光D65)や印刷用紙(例えば光沢紙)がカラーパッチの観察条件として設定されて行なわれる。分光プリンティングモデルコンバーター、色コンバーターについての構成や機能は、適宜、特表2007−511175号公報や特開2008−263579号公報を参照する。
インバースモデル初期LUT410は、例えば、L***空間を複数の小セルに区分し、小セル毎に最適なインク量セットを選択して登録したものである。この選択は、例えば、そのインク量セットで印刷されるカラーパッチの画質を考慮して行われる。一般に、1つのL***値を再現可能なインク量セットは多数存在する。そこで、インバースモデル初期LUT410では、ほぼ同じL***値を再現する多数のインク量セットの中から、画質等の所望の観点から最適なインク量セットを選択したものが登録されている。インバースモデル初期LUT410の入力値であるL***値は各小セルの代表値である。一方、出力値であるインク量セットはそのセル内のいずれかのL***値を再現するものである。従って、インバースモデル初期LUT410では、入力値であるL***値と出力値であるインク量セットとが厳密に対応したものとなっておらず、出力値のインク量セットをフォワードモデルコンバーターFMでL***値に変換すると、インバースモデル初期LUT410の入力値とは多少異なる値が得られる。但し、インバースモデル初期LUT410として、入力値と出力値とが完全に対応するものを利用してもよい。小セル毎に最適なインク量セットを選択してインバースモデル初期LUT410を作成する方法としては、例えば特表2007―511175号公報に記載された方法を採用可能である。
2.色変換プロファイル作成処理
図3は、コンピューター10がプログラムに従って実行する色変換プロファイル作成処理の概略をフローチャートにより示している。
ステップS100では、主に初期LUT設定部14の機能により、インク量セットの決定対象となる複数の格子点を有する初期LUT510が設定される。
図4は、ステップS100の処理の詳細をフローチャートにより示している。
ステップS110では、初期LUT設定部14は、初期LUT510作成のための初期値をユーザーによる操作部40の操作に応じて設定する。
図5は、初期LUT510の構成とその初期値設定の例を示している。初期LUT510の入力値としては、所定の入力表色系における入力値、例えばRGB(レッド、グリーン、ブルー)の各値として予め定められたほぼ等間隔の値が設定される。1組のRGB値はRGB色空間内の点を表しているので、1組のRGB値が初期LUT510における入力格子点に該当する。ステップS110においては、複数の入力格子点のうちから予め選択された幾つかの少数の入力格子点に対するインク量セットの初期値がユーザーによって入力される。この初期値が設定される入力格子点としては、RGB色空間における3次元色立体の頂点に相当する入力格子点を少なくとも選択することが好ましい。この3次元色立体の頂点では、RGBの各値がその定義範囲の最小値または最大値を取る。具体的には、RGBの各値を8ビットで表現した場合には、(R,G,B)=(0,0,0)、(0,0,255)、(0,255,0)、(255,0,0)、(0,255,255)、(255,0,255)、(255,255,0)、(255,255,255)である8つの入力格子点に関してインク量セットの初期値が設定される。なお、(R,G,B)=(255,255,255)の入力格子点に対するインク量は、すべて0に設定される。上記選択された他の入力格子点に対するインク量セットの初期値は任意であり、例えば0に設定される。
ステップS120では、初期LUT設定部14は、インク量セットの初期値(図5)に基づいて、他の入力格子点についてのインク量セットを決定する。例えば、以下の(1)式、(2)式に従って、ある入力格子点RGBに対応するインク量Ij(R,G,B)が決定される。
Figure 2012129905
Figure 2012129905
インク量Ij(R,G,B)の添え字jは、インク量セットを構成するインク種類毎に対応しており、本実施形態のようにインク種類がC,M,Y,K,Lc,Lm,Lk,LLkの8種類であれば、j=1〜8である。RGB値が0または255を取る入力格子点に対するインク量Ij(0,0,0),Ij(0,0,255)…は、ステップS110においてユーザーによって予め入力された値である。(1)式および(2)式によれば、任意のRGB値におけるインク量Ij(R,G,B)を求めることが可能であり、かかるインク種類毎のインク量Ij(R,G,B)を組み合わせた情報が、当該任意のRGB値におけるインク量セットとして決定される。以下では、各インク種類C,M,Y,K,Lc,Lm,Lk,LLkのインク量Ijからなるインク量セットを(C,M,Y,K,Lc,Lm,Lk,LLk)と表記する。
ステップS130では、初期LUT設定部14は、ステップS120までの処理で得られた入力格子点毎のインク量セットを、フォワードモデルコンバーターFMを用いて色彩値L***に変換する。この結果、初期LUT510の各入力格子点に対応付けられた各色彩値L***が得られる。
ステップS140では、初期LUT設定部14は、ステップS130で得られた各色彩値L***を、インバースモデル初期LUT410を用いてインク量セットに再度変換する。インバースモデル初期LUT410を用いてインク量セットに再度変換する理由は、インク量セットの初期値やステップS120で決定されたインク量セットの値が、色彩値L***を再現するインク量セットとして必ずしも好ましい値では無いからである。一方、インバースモデル初期LUT410では、画質等を考慮した好ましいインク量セットが登録されているので、これを用いて色彩値L***をインク量セットに再度変換すれば、その色彩値L***を実現するための好ましいインク量セットを各入力格子点について得ることができる。但し、ステップS140は省略してもよい。
上述のステップS100の処理の結果、以下の値が設定された初期LUT510が得られる。
初期LUT510の入力格子点の値:(R,G,B)
各入力格子点に対応する色彩値:(L*,a*,b*
各入力格子点に対応するインク量セット:(C,M,Y,K,Lc,Lm,Lk,LLk)
初期LUT510におけるインク量セットは、後述する処理によって最適化されていく。そのため、ステップS100の処理は上述したものに限られず、所定の入力表色系における複数の入力格子点について、それに対応する適当なインク量セットとの対応関係を規定した情報を初期LUT510として取得できればよい。
ステップS200(図3)では、主に格子点決定部15とインク量決定部16との機能により、初期LUT510の入力格子点の中から、インク量セットの決定処理の対象となる対象格子点が決定され、決定された対象格子点について、インク量セットの最適化によるインク量セットの決定処理が実行される。
図6は、ステップS200の処理の詳細をフローチャートにより示している。
ステップS210では、格子点決定部15は、初期LUT510の入力軸(入力チャンネル)毎に、初期LUTの入力軸方向Dに沿って初期LUT510の各入力格子点に対する格子点ラベルを設定する。格子点ラベルは、同入力軸方向のラベルごとに比較し順位付けすることができる要素を用いる。
この場合、初期LUT510の入力がN次元であれば、入力軸方向D(1),D(2),…D(N)それぞれにおいて、入力格子点のうち入力軸方向Dの両端に位置する格子点に対して、その入力軸方向において最低の順位を示す格子点ラベルを付与するとともに、格子点ラベルが付与された当該格子点で挟まれた略中間に位置する格子点に、当該格子点を挟む格子点の格子点ラベルよりも順位が高くなるよう、格子点ラベルを付与する。
図7は、ステップS210において、入力軸方向Dそれぞれにおいて格子点ラベルを設定した様子を例示している。上述した初期LUT510は入力が3次元(RGB)であるが、図7では説明を簡単にするために、入力軸方向D(1),D(2)で表される2次元上で格子点ラベルを設定した例を示している。図7では、入力格子点を白丸○で示し、入力軸方向D(1),D(2)それぞれにおける格子点ラベルを、数字1,2,3…で示している。図7に示すように、入力軸方向D(1),D(2)それぞれで、両端の格子点位置に格子点ラベル=1が設定され、格子点ラベル=1の格子点位置に挟まれた略中間の格子点位置に格子点ラベル=2が設定され、更に、格子点ラベル=1または2が設定された格子点位置に挟まれた略中間の格子点位置に格子点ラベル=3が設定され…というように、両端→中間→さらなる中間→さらなる中間…という位置の規則に沿って格子点ラベルが設定されている。
本実施形態では、一つの入力格子点についての格子点ラベルを、各入力軸方向D(1),D(2),…D(N)の各格子点ラベルGL1,GL2,…GLnによって(GL1,GL2,…GLn)と表す。従って図7では、例えば、入力軸方向D(1)において左から4番目、入力軸方向D(2)方向において上から3番目の入力格子点は、格子点ラベル(GL1,GL2)=(4,3)である。
ステップS220では、格子点決定部15は、処理カウンターPLを初期化する(PL=0に設定する)。処理カウンターPLとは、ステップS230以降の処理を実行した回数を示す値であり、処理カウンターPLは、ステップS270で1が加算される。
ステップS230では、格子点決定部15は、1〜PL+1の数値のみで格子点ラベルが構成されている入力格子点(1〜PL+1の一部の数値のみで格子点ラベルが構成されている入力格子点を含む)を全て選択する。従って、処理カウンターPL=0であれば、全ての入力軸方向に対して格子点ラベルの数値が1のみの入力格子点、つまり図7の例で言えば、格子点ラベルが(1,1)である4隅の4個の入力格子点が選択される。同様に、処理カウンターPL=1であれば、格子点ラベルが(1,1)、(1,2)、(2,1)、(2,2)である9個の入力格子点が選択される。同様に、処理カウンターPL=2であれば、格子点ラベルが(1,1)、(1,2)、(1,3)、(2,1)、(2,2)、(2,3)、(3,1)、(3,2)、(3,3)である25個の入力格子点が選択される。
ステップS240では、格子点決定部15は、ステップS230で選択した入力格子点のうち、その時点でステップS250の処理が済んでいる格子点(処理済格子点)を除いた入力格子点について、それらの格子点ラベルに応じた順序で対象格子点に決定する。対象格子点とは、ステップS250の処理対象となる格子点という意味である。図7の例に基づいて説明すると、処理レベルPL=0であればステップS250は一度も実行されていないため、ステップS230で選択された格子点ラベル(1,1)の4個の入力格子点全てを対象格子点に決定し、かつ、これら4個の入力格子点には格子点ラベルに違いが無いため、グループ分け(後述)は行なわずに、処理順は同時であると決定する。
処理カウンターPL=1であれば、格子点ラベルが(1,1)である4個の入力格子点は処理済格子点であるため、それらを除く格子点ラベルが(1,2)、(2,1)、(2,2)の5個の入力格子点について、格子点ラベルを構成する数値が異なるグループに分ける。この場合、格子点ラベルが(1,2)、(2,1)の入力格子点のグループ(格子点ラベルに付与された数値が1と2であるグループ。第2グループと呼ぶ。)と、格子点ラベルが(2,2)のグループ(格子点ラベルの数値が2のみであるグループ。第3グループと呼ぶ。)とに分ける。そして、このように分けた各グループに対し、格子点ラベルにより低い値を含むグループを優先して対象格子点と決定する。つまりこの場合、第2グループの入力格子点を先に対象格子点とし、かつ第2グループの各入力格子点に対する処理順は同時であると決定する。また、第3グループの入力格子点は、第2グループの後に対象格子点となると決定する。
同様に、処理カウンターPL=2であれば、格子点ラベルが(1,1)、(1,2)、(2,1)、(2,2)である9個の入力格子点は処理済格子点であるため、それらを除く格子点ラベルが(1,3)、(3,1)、(2,3)、(3,2)、(3,3)の16個の入力格子点について、格子点ラベルを構成する数値が異なるグループに分ける。この場合、格子点ラベルが(1,3)、(3,1)の入力格子点のグループ(第4グループと呼ぶ。)と、格子点ラベルが(2,3)、(3,2)のグループ(第5グループと呼ぶ。)と、格子点ラベルが(3,3)のグループ(第6グループと呼ぶ。)とに分けられる。この場合、第4グループの入力格子点を先に対象格子点とし、かつ第4グループの各入力格子点に対する処理順は同時であると決定する。また、第5グループの入力格子点は、第4グループの後に対象格子点となると決定し、かつ第5グループの各入力格子点に対する処理順は同時であると決定する。また、第6グループの入力格子点は、第5グループの後に対象格子点となると決定し、かつ第6グループの各入力格子点に対する処理順は同時であると決定する。
図8は、図7に示した各入力格子点についてステップS240で決定される処理順を示している。処理順は、各入力格子点の位置における白丸○内の数字にて示している。上述の説明から判るように、処理順は、処理カウンターPL=0であるときのステップS230で選択される格子点ラベル(1,1)の各入力格子点が全体の1番目である。同様に、処理順は、処理カウンターPL=1であるときのステップS230で選択される入力格子点のうち、格子点ラベル(1,2)、(2,1)の各入力格子点が全体の2番目、格子点ラベル(2,2)の入力格子点が全体の3番目であり、処理カウンターPL=2であるときのステップS230で選択される入力格子点のうち格子点ラベル(1,3)、(3,1)の各入力格子点が全体の4番目、格子点ラベル(2,3)、(3,2)の各入力格子点が全体の5番目、格子点ラベル(3,3)の各入力格子点が全体の6番目…ということになる。
ステップS250では、目的関数重み決定部18は、格子点決定部15によって決定された対象格子点の格子点間隔に応じて、重み係数を決定する。階調性指数SIに乗算する重み係数WSIは、例えば以下の(3)式で算出することができる。
Figure 2012129905
(3)式におけるPLは格子点決定部における処理カウンターを示す。前記処理カウンターは、格子点決定部15において、全入力格子点に対して、当該対象格子点が何番目の対象格子点であるかを示す。上記格子点決定部15においては、既に対象格子点に決定されてインク量の組み合わせが決定された格子点間の略中間に位置する格子点を対象格子点に決定する処理を繰り返すため、上記処理カウンターは対象格子点の処理順番の前後を示すとともに、その対象格子点間の間隔を示す値であるといえる。換言すれば、ある対象格子点の処理カウンターと、別のある対象格子点の処理カウンターとを比較した場合、そのカウンターの値が小さい方が、より間隔が狭いといえる。
図10は、ステップS250の処理の詳細をフローチャートにより示している。ステップS251では、目的関数重み決定部18は、インク量セットの最適化に用いる評価関数の初期値を設定する。この場合、処理順に依存しない規定の指数と重みを評価関数に設定する例えば前記階調性指数である。ステップS252では、目的関数重み決定部18は、対象格子点の処理カウンターが規定の閾値を超えているか否かを判断する。前記規定の閾値は、1以上かつ、全ての入力軸の格子点ラベルに対して、それらの最大値を超えない値とする。図8の例に基づいて説明すると、1以上4以下で与えられる。例えば3である。ステップS253では、目的関数重み決定部18は、対象格子点の処理カウンターが閾値以下であった場合、評価関数に指数を追加する。追加する指数は、例えば粒状性指数である。ステップS254では、目的関数重み決定部18は、評価関数の各指数に対する重みを決定する。
ステップS260では、インク量決定部16は、ステップS240で決定された対象格子点について、インク量セットの最適化によるインク量セットの決定処理を実行する。ステップS240で入力格子点のグループ分けが実行されていた場合には、各グループに対して決定された処理順に従って各グループの入力格子点についてインク量セットの決定処理を実行する。また、ステップS240で処理順が同時であると決定された複数の入力格子点(図8に例示した処理順が同じである複数の入力格子点)については、インク量セットの決定を並列処理で行なう。このようにステップS230,S240が繰り返されることで、概略的には、格子点ラベルが低い入力格子点から優先的に対象格子点に決定される。この場合、上記のように各入力格子点のうち、まず各入力軸方向D(1),D(2),…D(N)において端に位置する複数の格子点を同時に対象格子点に決定する。またその後、処理済格子点の略中間に位置する入力格子点が対象格子点に決定され、その際には、処理済格子点の各組み合わせに対応する略中間に位置する複数の格子点が同時に対象格子点に決定される。
ある一つの対象格子点に対応付けられるインク量セット(C,M,Y,K,Lc,Lm,Lk,LLk)を最適化する処理について説明する。インク量決定部16は、一例として、以下の(4)式で評価関数Epを求めることによりインク量セットを最適化する。
Figure 2012129905
あるインク量セットに関して算出された評価関数Epは、その値が小さければ小さいほど総合的な印刷パフォーマンスが高いことを示す。ψは、インク量セット(C,M,Y,K,Lc,Lm,Lk,LLk)を表している。(4)式の第1項は印刷物の粒状性を表す粒状性指数GIを有する項であり、第2項は印刷色の光源変動に対する色恒常性を表す色恒常性指数CIIを有する項であり、第3項は印刷物の階調性(色の変化の滑らかさ)を表す階調性指数SIを有する項である。本実施形態で採用する評価関数Epは、少なくとも階調性指数SIにかかる項を含むものとする。評価関数Epを構成するいずれの項も、同一の大きさで正規化されたスカラーであり、値が小さいほどパフォーマンスが高い。また、各パフォーマンス要素に対応する第1項〜第3項を所定の重み係数w1,w2,w3によって重みを調整しつつ線形結合することにより、総合的な印刷パフォーマンスが評価可能な評価関数Epを定義している。
インク量決定部16は、対象格子点について評価関数Epを極小化させるインク量セット(C,M,Y,K,Lc,Lm,Lk,LLk)を順次算出していく。例えば、インク量空間における初期のインク量セット(初期LUT510において入力格子点に対応付けられたインク量セット)の位置から局所的にインク量セットを移動させ、その際に評価関数Epを極小化させるインク量セットを算出していく。これにより、インク量空間におけるインク量セットの位置が評価関数Epを極小化させる方向に修正されたこととなる。さらに、修正後の位置から同様に局所的にインク量セットを移動させ、その際に評価関数Epを極小化させるインク量セットを算出していく。以上のような処理を繰り返し(例えば200回)実行することにより、最終的には対象格子点についてのインク量セットを評価関数Epが極めて小さくなる(総合的な印刷パフォーマンスが高い)値に最適化することができ、この最適化されたインク量セットをもって、対象格子点についてのインク量セットと決定する。なお、以上のインク量セットの移動(更新)を規定回数行うことをもってインク量セットの最適化を完了させてもよいし、評価関数Epの値が所定の閾値を下回ることをもって当該最適化を完了させてもよい。
この最適化処理においては順次更新されるインク量セット(C,M,Y,K,Lc,Lm,Lk,LLk)について評価関数Epを算出することが必要となるが、その際には、順次更新されるインク量セットに対応する粒状性指数GIや色恒常性指数CIIや階調性指数SIが算出され、評価関数Epが求められる。最適化を行う際にも分光プリンティングモデルコンバーターRCと色コンバーターCCが色彩値L***の予測を行う。なお、本実施形態において、特開2006−197080号公報に開示された格子点の最適化の手法を適用することもできる。この場合、インク量空間にて評価関数Epを0とする方向の仮想的な力を各格子点に作用させ、当該力によってインク量空間における格子点の位置を定常状態に収束させればよい。
上述したように当該ステップS260では、ステップS240で処理順が同時であると決定された複数の対象格子点に関し、評価関数Epを用いたインク量セットの最適化によるインク量セットの決定処理が同時並行で行われる。従って、本実施形態の色変換プロファイル作成処理を実現する装置を制御するCPU12は、このような複数の入力格子点のインク量セットについての決定処理を並列処理可能な能力を備えたプロセッサーである。
本実施形態で採用する階調性指数SIは、対象格子点を挟む位置の各処理済格子点と対象格子点との関係における階調性を評価する指数である。具体的には、入力軸方向D(1),D(2),…D(N)それぞれにおける対象格子点を両側から挟む各処理済格子点であって入力軸方向D(1),D(2),…D(N)それぞれにおいて対象格子点と最も近い各処理済格子点と、対象格子点と、の間でそれぞれインク量あるいは色彩値の変化量を求め、各変化量を足し合わせた値を階調性指数SIとする。
図9は、対象格子点Aと、入力軸方向D(1),D(2),…D(N)それぞれにおける各処理済格子点B1,B2,B3,B4との関係を例示している。図9でも図7,8と同様に、入力軸方向D(1),D(2)で表される2次元上での格子点を例示している。図9では、対象格子点Aと、対象格子点Aと同時に対象格子点となる格子点C1,C2と、処理済格子点とを、その時点で未だ対象格子点となっていない入力格子点よりも大きな白丸○で示しており、かつ、入力軸方向D(1)において対象格子点Aを両側から挟む処理済格子点B1,B2と、入力軸方向D(2)において対象格子点Aを両側から挟む処理済格子点B3,B4とを示している。対象格子点Aと、各処理済格子点B1,B2,B3,B4との間には、他の入力格子点が存在し得るが、これら他の入力格子点はまだ対象格子点となっていない。そのため、処理済格子点B1,B2が、入力軸方向D(1)において対象格子点Aを両側から挟む最も近い各処理済格子点となり、処理済格子点B3,B4が、入力軸方向D(2)において対象格子点Aを両側から挟む最も近い各処理済格子点となる。
ここで、階調性指数SIは、例えば以下の(5)式で算出することができる(図9も参照)。
Figure 2012129905
(5)式では、Lab11は、入力軸方向D(1)において対象格子点を両側から挟む最も近い各処理済格子点のうち一方の処理済格子点(処理済格子点B1)の色彩値であり、Lab12は、入力軸方向D(1)において対象格子点を両側から挟む最も近い各処理済格子点のうち他方の処理済格子点(処理済格子点B2)の色彩値である。Lab0は、対象格子点の色彩値である。従って、Lab11−Lab0、Lab12−Lab0はそれぞれ、CIELAB表色系における2つの色彩値間の距離(色差)である。なお(5)式では、Labに付す「*」の記載を省略している。X1−X2は、入力軸方向D(1)において対象格子点を両側から挟む最も近い各処理済格子点のうち上記一方の処理済格子点と対象格子点との入力軸方向D(1)の距離であり、X3−X2は、入力軸方向D(1)において対象格子点を両側から挟む最も近い各処理済格子点のうち上記他方の処理済格子点と対象格子点との入力軸方向D(1)の距離である。処理済格子点の色彩値は、処理済格子点について最適化により決定済みのインク量セットをフォワードモデルコンバーターFMに入力することにより得られる。対象格子点についての色彩値も、そのとき評価関数Epを算出するために用いられている(更新過程の)インク量セットをフォワードモデルコンバーターFMに入力することにより得られる。
同様に、Lab21は、入力軸方向D(2)において対象格子点を両側から挟む最も近い各処理済格子点のうち一方の処理済格子点(処理済格子点B3)の色彩値であり、Lab22は、入力軸方向D(2)において対象格子点を両側から挟む最も近い各処理済格子点のうち他方の処理済格子点(処理済格子点B4)の色彩値である。Y1−Y2は、入力軸方向D(2)において対象格子点を両側から挟む最も近い各処理済格子点のうち上記一方の処理済格子点と対象格子点との入力軸方向D(2)の距離であり、Y3−Y2は、入力軸方向D(2)において対象格子点を両側から挟む最も近い各処理済格子点のうち上記他方の処理済格子点と対象格子点との入力軸方向D(2)の距離である。むろん、初期LUT510の入力が3次元以上であれば、増えた次元にかかる入力軸方向に対応する項が(5)式に追加される。
このような階調性指数SIを含む評価関数Epを用いてインク量セットの最適化を行うことにより、周囲の格子点との間における色の変化度合いが平滑化された(つまり階調性が良好な)インク量セットを決定することができる。なお、初期LUT510の入力軸の稜線上に位置する対象格子点(図7の例で言えば、格子点ラベル(GL1,GL2)のいずれか一方が「1」である格子点)については、階調性指数SIは、(5)式の各項のうち一つの入力軸方向Dに対応する項のみからなる。また、初期LUT510の頂点に位置する対象格子点(図7の例で言えば、格子点ラベル(GL1,GL2)の両方が「1」である格子点)については、一番初めに最適化の対象となるため、階調性指数SIは無い。
インク量セットに対応した粒状性指数GIは、各種の粒状性予測モデル(例えばニューラルネットワーク)を用いて算出可能であり、例えば以下の(6)式で算出することができる。
Figure 2012129905
(6)式のaLは明度補正項、WS(u)は画像のウイナースペクトラム、VTFは視覚の空間周波数特性、uは空間周波数である。粒状性指数GIはカラーパッチをスキャナー等で撮像した画像データを画像平面に関してフーリエ変換することにより、画像に存在する空間波のパワースペクトルを得るとともに、当該パワースペクトルに対して視覚の空間周波数特性VTFを畳み込むことにより算出される。なお、画像データは明度の画像データを使用するのが一般的である。このように粒状性指数GIは、カラーパッチ内に存在する明度の空間波の大きさを空間周波数特性VTFによる重み付けを考慮して全空間周波数に関して累積した値であるといえる。したがって、目立ちやすい粒状性を定量化することができる。なお、明度補正項aLによって全体の明度の粒状性指数GIへの寄与を減殺している。粒状性指数GIの算出については、Makoto Fujino,Image Quality Evaluation of Inkjet Prints, Japan Hardcopy '99, p.291-294や、特表2007−511161号公報や、特開2008−263579号公報の記載を用いる。
インク量セットに対応した色恒常性指数CIIは、色コンバーターCC等を用いて、例えば以下の(7)式で算出することができる。
Figure 2012129905
(7)式のΔL*は2つの異なる観察条件下(異なる光源下)におけるカラーパッチの明度差、ΔC* abは彩度差、ΔH* abは色相差を示す。色恒常性指数CIIの計算時には、2つの異なる観察条件下でのL***値は、色順応変換(CAT)を用いて標準観察条件(例えば標準の光D65の観察下)に変換される。色恒常性指数CIIの算出については、Billmeyer and Saltzman's Principles of Color Technology, 3rd edition, John Wiley & Sons, Inc, 2000, p.129, pp.213-215や、特開2008−263579号公報の記載を用いる。
ステップS270では、格子点決定部15は、処理カウンターPL+1が上記ステップS210で設定した格子点ラベルのうちの最高値に到達したか否か判定し、処理カウンターPL+1が当該最高値に到達していない場合にはステップS280に進み、処理カウンターPLの値を1つ増やした上で、ステップS230以降の処理を繰り返す。一方、処理カウンターPL+1が当該最高値に到達している場合には、初期LUT510の全入力格子点を一つずつ対象格子点としインク量セットの決定処理を行ったものと判断し、ステップS200を終了させる。
ステップS300(図3)では、上記のように入力格子点毎のインク量セットが最適化により決定された後の初期LUT510に基づいて、色変換プロファイル作成部17が色変換プロファイル400を作成する。この場合、色変換プロファイル作成部17は、入力格子点毎の上記最適化されたインク量セット(C,M,Y,K,Lc,Lm,Lk,LLk)に対応した色彩値L***をフォワードモデルコンバーターFMによって算出する。そして、互いに対応する色彩値L***とインク量セット(C,M,Y,K,Lc,Lm,Lk,LLk)との対応関係を記述したインクプロファイルを作成する。そして色変換プロファイル作成部17は、当該インクプロファイルに基づいて色変換プロファイル400を作成する。
上述したように色変換プロファイル400は、例えばsRGB表色系の座標値をプリンター20が使用する複数種類のインクのインク量の組み合わせ(インク量セット)に変換するための色変換LUTである。sRGB表色系についてはCIE標準に基づいてCIELAB表色系との対応関係(sRGBプロファイル)が定められている。そのため、インクプロファイルに規定された色彩値L***によってsRGB表色系のRGB値とインクプロファイルに規定されたインク量セット(C,M,Y,K,Lc,Lm,Lk,LLk)との対応関係を特定しプロファイル化することで、色変換プロファイル400が作成できる。
ただし本発明において作成される色変換プロファイル400は、sRGB表色系とインク表色系(インク量セット)との対応関係を記載したものに限られず、色彩値L***とインク表色系との対応関係(上記インクプロファイル)を記述したものや、CMY表色系やCMYK表色系とインク表色系との対応関係を記述したものなど、インク表色系と他の表色系との関係を記述したものでもよい。
3.まとめ
このように本実施形態によれば、複数の入力格子点の中から対象格子点を決定し、対象格子点についてインク量セットの決定処理を行なう場合に、まず各入力格子点のうち各入力軸方向D(1),D(2)…D(N)において端に位置する格子点を対象格子点に決定し、対象格子点についてインク量セットを決定し、その後、処理済格子点の略中間に位置する格子点を新たに対象格子点としインク量セットを決定する…、という処理を繰り返す。そのため、ある対象格子点(最初に対象格子点とされる上記端の格子点を除く)についてインク量セットの決定を行なう場合には、入力軸方向D(1),D(2)…D(N)毎に、対象格子点を両側から挟む位置に処理済格子点が存在する。図8を参照すると、例えば、格子点ラベル(2,2)の入力格子点であれば、それが対象格子点となるタイミングでは既に入力軸方向D(1)においては格子点ラベル(1,2)の2つの処理済格子点に挟まれ、入力軸方向D(2)においては格子点ラベル(2,1)の2つの処理済格子点に挟まれた状態にある。
また、本実施形態によれば、決定された対象格子点についてインク量セットの決定処理を行う場合に、当該対象格子点の格子点間隔に応じて、評価関数の指数および重み係数を決定する。そのため、ある対象格子点における評価関数に含まれる指数および重み係数と、別のある対象格子点における評価関数に含まれる指数及び重み係数とでは、その構成が異なる。例えば、格子点ラベル(2,2)である格子点において、前記階調性重み係数WSIは1.0であり、格子点ラベル(3,3)である格子点において、前記階調性重み係数WSIは10.0である。
従って、対象格子点に関し、上記階調性指数SIおよび上記階調性重み係数WSIを含む評価関数Epによってインク量セットを最適化してインク量セットを決定する際(ステップS250)には、既にインク量セットが最適化された周囲の格子点(処理済格子点)との格子点間隔に基づいて階調性重み係数WSIが算出されることになる。そのため、対象格子点について最適化により決定されるインク量セットは、周囲の格子点に対応付けられた色との間で優れた階調性を実現するものとなり、結果、色変換における高い質、特に優れた階調性を実現する色変換プロファイル400が作成される。また、本実施形態によれば、取りうる対象格子点の中で格子点間隔が最も狭くなる、対象格子点と前記処理済格子点とが隣接関係である場合、前記対象格子点における上記階調性重み係数WSIは全ての対象格子点の中で最大となるため、隣接格子点間において特に優れた階調性を実現することができる。
また本実施形態では、複数の入力格子点の中から対象格子点を決定する際、各入力軸方向D(1),D(2)…D(N)において端に位置する複数の格子点を同時に対象格子点に決定し、また、各処理済格子点に挟まれた状態にある入力格子点が複数ある場合には、それら複数の入力格子点を同時に対象格子点として決定する。そして、同時に対象格子点に決定された複数の格子点については、インク量セットの決定処理を同時並行で行なうとした。そのため、入力格子点を順に一つずつ処理していた従来と比較して、全ての入力格子点が対象格子点となり処理を終えるまでに要する時間を、格段に短くすることができる。
また本実施形態では上述したように、対象格子点に関しインク量セットを最適化する際には、階調性指数SIの算出に必要な周囲の格子点のインク量セットが最適化済みの状況であるため、一つの対象格子点について上記最適化によるインク量セットの決定処理を一度行なうだけで十分に階調性が良好なインク量セットが決定される。そのため、従来のように全入力格子点について最適化によるインク量セットの決定を終えた後、最新のインク量セットを出発点として更に同じように全各格子点について最適化によるインク量セットの決定を繰り返す、ということが不要となる。よって、従来と比較して色変換プロファイル400の作成にかかる時間を格段に短くすることができる。
4.変形例
本発明は前記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様で実施することが可能である。
図11は、プリンター20の構成を示している。同図において、プリンター20はCPU50とRAM52とROM51とメモリーカードスロット53とバス54とASIC55を備えている。ROM51に記憶されたプログラムデータ15aをRAM52に展開しつつCPU50がプログラムデータ15aにしたがった演算を行うことによりプリンター20を制御するためのファームウェアFWが実行される。ファームウェアFWは、メモリーカードスロット53に装着されたメモリーカードMCに記憶された印刷データPDに基づいて駆動データを生成する。ASIC55は駆動データを取得し、紙送り機構57やキャリッジモーター58や印刷ヘッド59の駆動信号を生成する。ROM51においては、色変換プロファイル400が記憶されている。プリンター20はキャリッジ60を備え、キャリッジ60は複数のインクカートリッジ61を取り付け可能な複数のカートリッジホルダー61aを備える。キャリッジ60は、各インクカートリッジ61から供給されるインクを多数のノズルから吐出する印刷ヘッド59を備える。
図12は、ファームウェアFWのソフトウェア構成を示している。ファームウェアFWは、画像データ取得部FW1とレンダリング部FW2と色変換部FW3とハーフトーン部FW4とラスタライズ部FW5とから構成されている。画像データ取得部FW1は、メモリーカードMCに記憶された印刷データPDを印刷対象として取得する。レンダリング部FW2は、印刷データPDに基づいて印刷に使用する入力画像データを生成する。入力画像データは、印刷解像度(例えば2880×2880dpi)に対応した画素数(印刷解像度×印刷実サイズ)の画素で構成されており、各画素が8ビット(0〜255)のsRGB色空間に準拠したRGB値で表現されている。
色変換部FW3は、入力画像データを取得し、入力画像データを色変換する。色変換部FW3は、色変換プロファイル400を参照しつつ補間演算を実行することにより、RGB値を各インクのインク量からなるインク量セットに変換する。ハーフトーン部FW4は、色変換部FW3が出力したインク量セットに基づくハーフトーン処理を実行する。ラスタライズ部FW5は、ハーフトーン処理後のハーフトーンデータの各画素(吐出可否)を印刷ヘッド59の各主走査および各ノズルに割り当て、駆動データを生成する。駆動データはASIC55に出力され、ASIC55が紙送り機構57やキャリッジモーター58や印刷ヘッド59の駆動信号を生成する。これにより、印刷が実行される。
上記ステップS240(図6)におけるグループ分けについて、上述した態様よりも大雑把な分け方とすることで、ステップS260で並列処理される格子点数を増やすとしてもよい。例えば、上記では処理カウンターPL=2であるときに、格子点ラベルが(1,3)、(3,1)、(2,3)、(3,2)、(3,3)である各入力格子点についてグループ分けする際、格子点ラベル(1,3)、(3,1)の入力格子点のグループ(第4グループ)と、格子点ラベル(2,3)、(3,2)のグループ(第5グループ)と、格子点ラベル(3,3)のグループ(第6グループ)とに分けていたが、第4グループと第5グループとを一つのグループとしても良い。このようにすると、図8に例示した処理順が4および5の各格子点が、同時にインク量セットの決定処理の対象となる。つまりこのようにすると、図8で処理順が5で示されていた各格子点については、それら各格子点がステップS250の処理対象となるときに一部の入力軸方向においてはそれら各格子点を両側から挟む処理済格子点が無いが、他の一部の入力軸方向においてはそれら各格子点を両側から挟む処理済格子点が存在する状況となる。そのため、評価関数Epを算出する際に、階調性指数SIを構成する項数は減るが、階調性指数SIが得られないわけではない。かかる構成とすることで、一度のステップS260で並列処理される格子点数が増加し、色変換プロファイル400の作成に要する時間をより短縮できる場合がある。
本明細書において「インク」とは、インクジェットプリンターやオフセット印刷等に用いられる液体状インクに限らず、レーザープリンターに用いられるトナーも含む広い意味で使用されている。このような「インク」の広い意味を有する他の用語としては、「色材」や「着色材」、「着色剤」を用いることも可能である。
10…コンピューター、11…HDD、12…CPU、13…RAM、14…初期LUT設定部、15…格子点決定部、16…インク量決定部、17…色変換プロファイル作成部、18…目的関数重み決定部、20…プリンター、400…色変換プロファイル、410…インバースモデル初期LUT、510…初期LUT、FM…フォワードモデルコンバーター、RC…分光プリンティングモデルコンバーター、CC…色コンバーター。

Claims (9)

  1. 複数次元の入力軸を有する入力表色系の座標値を複数種類のインクのインク量の組み合わせに変換するための色変換プロファイルを作成する色変換プロファイル作成装置であって、
    上記入力表色系に分散する各格子点の中からインク量の組み合わせを決定する処理の対象となる対象格子点を決定する格子点決定部と、
    上記決定された対象格子点について、所定の評価関数を用いたインク量の組み合わせに対する評価に基づくインク量の組み合わせの最適化によってインク量の組み合わせを決定するインク量決定部と、
    上記決定されたインク量の組み合わせに基づいて上記色変換プロファイルを作成する色変換プロファイル作成部とを備え、
    上記格子点決定部は、複数の上記各格子点のうち上記入力軸方向において最も端に位置する複数の格子点を初期対象格子点として決定した後は、該格子点として決定された複数の格子点の間に位置する格子点を次対象格子点として決定し、
    上記所定の評価関数は、上記格子点決定部が決定した複数の対象格子点の間隔に基づき特定される、
    ことを特徴とする色変換プロファイル作成装置。
  2. 上記格子点決定部は、複数の上記初期対象格子点および複数の上記次対象格子点を決定するための複数の処理を並列処理し、
    上記インク量決定部は、上記並列処理により決定された複数の初期対象格子点についてのインク量決定処理を並列処理する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の色変換プロファイル作成装置。
  3. 上記所定の評価関数は、所定の指数と重み係数の線形結合で構成される関数であって、
    上記所定の指数は上記格子点決定部が決定した複数の対象格子点の間隔に基づき特定される、
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の色変換プロファイル作成装置。
  4. 上記所定の評価関数は、所定の指数と重み係数の線形結合で構成される関数であって、
    上記所定の重み係数は上記格子点決定部が決定した複数の対象格子点の間隔に基づき特定される、
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の色変換プロファイル作成装置。
  5. 上記インク量決定部は、上記インク量の組み合わせを、所定の評価関数を用いたインク量の組み合わせに対する評価に基づくインク量の組み合わせの最適化によって決定し、
    当該評価関数は、上記対象格子点を挟む位置にある格子点であって既にインク量の組み合わせが決定された格子点と対象格子点との関係における階調性を評価する評価指数を含み、
    上記階調性を評価する評価指数に線形結合される重み係数は、上記格子点決定部が決定した複数の対象格子点の間隔に基づき特定される、
    ことを特徴とする請求項1、請求項2、又は請求項4のいずれか1項に記載の色変換プロファイル作成装置。
  6. 複数次元の入力軸を有する入力表色系の座標値を複数種類のインクのインク量の組み合わせに変換するための色変換プロファイルを作成する色変換プロファイル作成方法であって、
    上記入力表色系に分散する各格子点の中からインク量の組み合わせを決定する処理の対象となる対象格子点を決定する格子点決定工程と、
    上記決定された対象格子点について、所定の評価関数を用いたインク量の組み合わせに対する評価に基づくインク量の組み合わせの最適化によってインク量の組み合わせを決定するインク量決定工程と、
    上記決定されたインク量の組み合わせに基づいて上記色変換プロファイルを作成する色変換プロファイル作成工程とを有し、
    上記インク量決定工程では、複数の上記格子点のうち上記入力軸方向において最も端に位置する複数の格子点を初期対象格子点として決定した後は、該格子点として決定された複数の格子点の間に位置する格子点を次対象格子点として決定し、
    上記所定の評価関数は、上記格子点決定工程において決定した複数の対象格子点の間隔に基づき特定される、
    ことを特徴とする色変換プロファイル作成方法。
  7. 複数次元の入力軸を有する入力表色系の座標値を複数種類のインクのインク量の組み合わせに変換するための色変換プロファイルを作成する処理をコンピューターに実行させる色変換プロファイル作成プログラムであって、
    上記入力表色系に分散する各格子点の中からインク量の組み合わせを決定する処理の対象となる対象格子点を決定する格子点決定機能と、
    上記決定された対象格子点について、所定の評価関数を用いたインク量の組み合わせに対する評価に基づくインク量の組み合わせの最適化によってインク量の組み合わせを決定するインク量決定機能と、
    上記決定されたインク量の組み合わせに基づいて上記色変換プロファイルを作成する色変換プロファイル作成機能とを実行させ、
    上記インク量決定機能は、複数の上記格子点のうち上記入力軸方向において最も端に位置する複数の格子点を初期対象格子点として決定した後は、該格子点として決定された複数の格子点の間に位置する格子点を次対象格子点として決定する機能であり、
    上記所定の評価関数は、上記格子点決定機能において決定した複数の対象格子点の間隔に基づき特定される、
    ことを特徴とする色変換プロファイル作成プログラム。
  8. 請求項1に記載の色変換プロファイル作成装置によって作成された色変換プロファイルを用いて色変換の行われた画像を印刷する印刷装置。
  9. 請求項6に記載の色変換プロファイル作成方法によって作成された色変換プロファイルを用いて色変換の行われた画像を印刷する印刷装置。
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JP2010281343A Withdrawn JP2012129905A (ja) 2010-12-17 2010-12-17 色変換プロファイル作成装置、色変換プロファイル作成方法、色変換プロファイル作成プログラム及び印刷装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US10375276B2 (en) 2016-03-17 2019-08-06 Seiko Epson Corporation Color correction table creation method, color correction table creation apparatus, and non-transitory computer readable medium for storing program
US10540582B2 (en) 2015-12-18 2020-01-21 Seiko Epson Corporation Method for creating color conversion table

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