JP5538925B2 - 画像処理装置および画像処理方法 - Google Patents

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Description

本発明は、画像補正を行う画像処理装置および画像処理方法に関する。
同じプリンタでも使い続けていると、インクの濃度やヘッドのインク吐出特性等の経時変化により、プリンタの出力の色や階調性等の出力特性が変動する。経時変化によらず、出力特性を安定させるために、キャリブレーションと呼ばれる技術が開発されている。定期的に出力特性量を測定し、測定値からキャリブレーション情報を算出して、その情報を元に補正することで、出力特性を安定に保ってプリンタを使用することができる。定期的にキャリブレーション情報を算出するため、算出したキャリブレーション情報を保持しておき、必要に応じて過去の情報に切り替えることも考えられている(特許文献1)。
従来は、シアン(C)/マゼンタ(M)/イエロー(Y)/ブラック(K)/淡シアン(LC)/淡マゼンタ(Lm)インクのようなCMYKインクだけであった。しかし、プリンタの高画質化のため、グレー(Gr)/レッド(R)/グリーン(G)/ブルー(B)インク等の特色インクと呼ばれるインクも使用され、8〜12色程度の多色化が進んでいる。さらに、光沢紙と非光沢紙で表面のインクの吸収の違いなどを考慮し、より良い出力を得るために、同一色のインクであっても光沢紙用のインクと非光沢紙用のインクを用いる場合もある。画質を重視する印刷を行うか、印刷速度を重視する印刷を行うかによって、使用するインクの数が異なる場合がある。例えば、高品位の印刷を行う場合には、特色インク等を使用してより多くのインク数で印刷を行う。
特開2000−301773号公報
キャリブレーション情報の作成後、時間経過とともにインクの濃度やヘッドの吐出量の変動により色ずれが発生してしまう。そのために、キャリブレーション情報の作成は、定期的に行うのが望ましい。キャリブレーション情報の作成は、従来、搭載されたすべてのインクに対して同じ時間に行っていたため、定期的にすべてのインクの情報が更新されていた。しかし、プリンタの高画質化・多色化によって、用紙や品位ごとに使用できるインクが異なり、すべてのインクを1つの用紙で使用できないことがある。その場合、1度にはすべてのインクのキャリブレーション情報を作成できない。
前回にキャリブレーション情報を算出したインク以外を使用する用紙に印刷する場合には、印刷する直前に必ずキャリブレーション情報の算出を行えば、使用するインクの情報は最新であるため、通常と同じ精度が得られる。しかし、キャリブレーション情報の算出は時間がかかり、ユーザの手間となってしまうため、望ましくない。
前回にキャリブレーション情報を算出したインク以外を使用する用紙に印刷する場合は、前回以外の過去に算出した履歴から、印刷したい用紙に使用するインクがすべて算出されているキャリブレーション情報を探し出す。そして、その履歴のキャリブレーション情報を使用することが考えられる。しかし、この場合、すべてのインクがこの履歴の時点でのキャリブレーション情報を使用することになり、インクの種類によってはもっと新しい情報を使用できる場合もあるので、有効に活用することができない。
加えて、多色化が進みインクの種類が増えているが、キャリブレーションに与える視覚特性への影響はインクごとに異なる。シアン(C)/マゼンタ(M)/イエロー(Y)/淡シアン(Lc)/淡マゼンタ(Lm)インクのような有彩色インクのうちのいくつかのキャリブレーション情報がずれた場合、カラーバランスが崩れる。時に視覚特性上の感度が高いグレーや肌色では顕著になる。一方、ブラック(K)やグレー(Gr)のような無彩色インクのキャリブレーション情報がずれた場合、明度成分にのみ影響し、カラーバランスには影響を与えない。また、レッド(R)/グリーン(G)/ブルー(B)のような特色インクの場合は、特色はグレー軸には使われず、特定色域でしか使われないため、肌色やグレーには影響を与えない。すなわち、有彩色インクのカラーバランスがずれると、視覚特性上の感度が高いグレーや肌色において顕著となり、画像劣化となりやすい。一方、明度成分のずれはカラーバランスのずれよりも許容されるため、無彩色インクのずれは視覚特性上の影響が小さいといえる。また、特色インクのずれはある特定色域のみに影響を与えるため、視覚特性上の影響は小さいといえる。
このように、キャリブレーションに与える視覚特性への影響がインクごとに異なることを考慮し、キャリブレーション方法を考える必要がある。すべてのインクのキャリブレーション情報が同一時間に算出できない場合、視覚特性への影響が最も大きい有彩色インクのカラーバランスのずれを許容できるようにキャリブレーション精度を保ったキャリブレーション方法を実現することが必要である。
本発明の目的は、このような従来の問題点を解決することにある。本発明は、印刷に用いるインクについて同一時間にキャリブレーション情報が取得されていない場合に、カラーバランスのずれを許容できるようにキャリブレーション精度を維持することができる画像処理装置および画像処理方法を提供することを目的とする。また、キャリブレーションを行う際に、ユーザの工数を低減することができる画像処理装置および画像処理方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明に係る画像処理装置は、第1のインク、第2のインクおよび第3のインクを吐出可能な記録ヘッドを用いて記録媒体に画像を記録するための画像処理装置であって、前記第1のインクおよび前記第2のインクを用いて第1の時間に記録されたパッチの測結果に基づく前記第1のインクおよび前記第2インクそれぞれの濃度補正情報を記憶し、前記第1のインクを用いずに前記第2のインクおよび第3のインクを用いて前記第1の時間よりも後の第2の時間に記録されたパッチの測定結果に基づく前記第2のインクおよび前記第3のインクの濃度補正情報を記憶する記憶手段と、前記第1のインクおよび前記第2のインクを用いて前記第2の時間よりも後の第3の時間に前記画像を記録するために、前記第1の時間に記録されたパッチの測定結果に基づく前記第1のインクの濃度補正情報と、前記第2の時間に記録されたパッチの測定結果に基づく前記第2のインクの濃度補正情報と、を用いて、前記画像画像データを補正する補正手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、印刷に用いるインクについて同一時間にキャリブレーション情報が取得されていない場合に、視覚特性への影響が最も大きいカラーバランスのずれを許容できるようにキャリブレーション精度を維持し、ユーザの工数を低減することができる。
画像補正システムの構成の一例を示す図である。 通常のRGBプリンタにおける印刷の画像処理の手順を示すフローチャートである。 用紙と使用インクの関係を示す図である。 キャリブレーション情報を算出する処理の手順を示すフローチャートである。 算出したキャリブレーション情報を使用して出力の補正を行う処理の手順を示すフローチャートである。 用紙Aと用紙Dそれぞれに用いられるインクのランク値を示す図である。 用紙Aと用紙Dそれぞれに用いられるインクのランク値を組み合わせる一例を説明する図である。 用紙Aと用紙Bそれぞれに用いられるインクのランク値を示す図である。 用紙Aと用紙Bそれぞれに用いられるインクのランク値を組み合わせる一例を説明する図である。 用紙Aと用紙Cそれぞれに用いられるインクのランク値を示す図である。 用紙Aと用紙Cそれぞれに用いられるインクのランク値を組み合わせる一例を説明する図である。 用紙Aと用紙Eそれぞれに用いられるインクを示す図である。 用紙Aと用紙Eそれぞれに用いられるインクのランク値を示す図である。 用紙Aと用紙Eそれぞれに用いられるインクのランク値を組み合わせる一例を説明する図である。 測色値とインク吐出量との対応を示す図である。
以下、添付図面を参照して本発明の好適な実施例を詳しく説明する。尚、以下の実施例は特許請求の範囲に係る本発明を限定するものでなく、また本実施例で説明されている特徴の組み合わせの全てが本発明の解決手段に必須のものとは限らない。なお、同一の構成要素には同一の参照番号を付して、説明を省略する。
[第1の実施例]
図1は、画像補正システムの構成の一例を示す図である。情報処理装置100は、CPU101、ROM102、RAM103、モニタ114(タッチパネルを備えてもよい)を接続するビデオカード104を備えている。さらに記憶領域として、ハードディスクドライブやメモリカードなどの記憶部105を備える。また、マウス、スタイラスおよびタブレットなどのポインティングデバイス106、キーボード107などを接続するUSBやIEEE1394などのシリアルバス用のインタフェース108を備える。さらに、ネットワーク115と接続するネットワークインタフェースカード(NIC)116を備える。これらの構成はシステムバス109で相互に接続されている。また、インタフェース108には、画像形成装置であるインクジェットプリンタ等のプリンタ110、デジタルカメラ111、測色器112、スキャナ113等を接続可能である。
CPU101は、ROM102または記憶部105に格納されたプログラム(以下で説明する画像処理プログラムを含む)をワークメモリであるRAM103にロードしてプログラムを実行する。その後、プログラムに従いシステムバス109を介して上記の各構成を制御することで、そのプログラムの機能を実現する。
なお、図1は、本実施例で説明する情報処理装置のハードウェアの一般的な構成を示し、その一部の構成を欠いたり、他のデバイスが追加されても、本発明の範疇に含まれる。本実施例において、複数種類の記録媒体のうち、ある記録媒体(用紙等)においてインクごとに1階調ずつ印刷、測色を行い、補正を実行する構成について説明する。
図2は、通常のRGBプリンタにおける印刷の画像処理の手順を示すフローチャートである。まず、S201において、印刷対象の画像データや文書データ等のデータは、色補正テーブルを用いて変換される。入力データの色空間からプリンタの色空間への色域圧縮や記憶色等の色加工を行う。ここでは、入力色空間からプリンタのデバイスRGB色空間への3次元LUTによる変換が一般的である。次に、S202において、色分解テーブルを用いてCMYK等のインク成分の信号値に分解される。ここでは、プリンタのデバイスRGB色空間からプリンタのインク色への3次元からn次元への多次元LUTによる変換が一般的である。次に、S203において、階調補正テーブルと呼ばれる1次元LUTによってCMYK等のインク成分の信号値に対して階調補正を行う。最後に、S204において、量子化変換により誤差拡散やディザ法によってインクのドット信号に変換され、印刷データとしてプリンタに送られて印刷される。
図3は、本実施例における用紙等の記録媒体と使用可能なインクの関係を示す図である。本実施形態では、シアンインク(C1/C2)とマゼンタインク(M1/M2)とブラックインク(K1/K2)は異なる特性の2種類のインクを持ち、イエローインク(Y1)に関しては1種類のみのインクを持っている。複数種類の用紙に対応して使用するインクが決められており、それぞれのインクの特性及び用紙の特性が考慮された最適な組み合わせとなっている。図中の丸印は、その用紙で使用するインクを示している。用紙Aでは、C1、M1、Y1、K1を使用し、用紙BではC2、M2、Y1、K1を使用し、用紙CではC1、M1、Y1、K2を使用し、用紙Dでは、C1、M1、Y1、K1を使用して印刷を行う。
次に、キャリブレーション技術に関する説明を行う。まず、キャリブレーションの原理について説明する。プリンタを使い続けていると、インクの濃度やヘッドのインク吐出特性等の経時変化により、プリンタの出力の色や階調性等の出力特性が変動する。蒸発色剤の沈降等の現象により同一のインクタンクであっても、時間経過ともにインクの濃度が変化する。本実施例において、ヘッドのインク吐出特性は、1つのノズルから吐出されるインク量(インク吐出量)を示す。一般的に、インク量として重さや体積を使用するが、本実施例においては、重さ(ng)を使用して説明する。
インク吐出量は、主にヘッドのノズル径や電圧等のヘッドの特性によって決まり、製造時のばらつき以外に時間経時変化によっても変動する。また、インクごとにヘッドの構造やインクの粘性などが異なるため、インク吐出量も異なる。ここで、ある吐出量を基準吐出量と定義する。本実施例において、基準吐出量を製造工差のばらつきの中心となる吐出量として、3ngを基準吐出量とする。基準吐出量を元にキャリブレーションの吐出量ランク値(以下、単にランク値とする)を定義する。基準吐出量をランク値=0とし、基準吐出量からのずれに対して、小さい場合はマイナス値とし、大きい場合はプラス値とする。本実施例において、0.1ngずれた場合にランク値が1変化するものとする。例えば、吐出量が2.6ngの場合には、ランク値=−4となる。
インク吐出量が大きいと印刷結果は濃く出力され、インク吐出量が小さいと印刷結果は薄く出力される。インク吐出量が分かっていれば、異なるインク吐出量のヘッドでも出力色や階調性等の出力特性が同じになるように補正することができる。例えば、ランク値=+3の場合、吐出量が3.3ngであるので、基準吐出量に比べて10%多くインクが用紙に打たれることになる。S203において階調補正テーブルにより変換する際に、基準吐出量の階調補正テーブルと比較して10%少なくなるような階調補正テーブルを作成し、そのテーブルを使用して補正する。その結果、基準吐出量と同じ出力特性をランク値=+3のインク吐出量のプリンタにおいて実現できる。
また、実際にランク値=+3のプリンタを用意し、基準吐出量の場合の出力特性が一致するように実際に階調補正テーブルを作成してもよい。すべてのランク値に対して基準吐出量と同じ出力特性になるような階調補正テーブルを予め作成しておく。インクごとにランク値がわかっていれば、ランク値に応じて予め作成された階調補正テーブルを使用して補正することで、インクごとの吐出量によらず同じ出力特性となるように補正することができる。
図15は、異なるインク吐出量のプリンタで出力を行い、あるインクにおけるインク吐出量と出力測色値との関係をプロットした一例を示す図である。図に示すように、インク吐出量と出力色には相関関係があることがわかる。つまり、インク色ごとに出力色(測色値)を調べると、それぞれの出力色に関連付けられたインクのインク吐出量またはランク値が推定できる。実際に、インク吐出量は、ノズル径等によるインク吐出量の違いだけでなく、インクの濃度変化等による出力色の変動も含まれた状態で推定される。しかし、推定された吐出量またはランク値に応じて階調補正テーブルを切り替えることで、インクの濃度変化による変動も同時に適切に補正される。このように推定されたインク吐出量またはランク値は、用紙には依存せずにプリンタのヘッドおよびインクの濃度のみに依存する。本実施例において、インク吐出量またはランク値に関連する情報をキャリブレーション情報(濃度補正情報)と呼ぶこととする。
次に、キャリブレーションにおける処理フローについて説明する。ユーザが実際にキャリブレーションを行なう場合は、大きく2つの操作に分けられる。キャリブレーション情報を取得する工程と、取得したキャリブレーション情報を使用して出力の補正を行い印刷する工程である。キャリブレーション情報を取得する工程は、時間経過による出力特性の変動を把握するため、定期的に行う。加えて、ヘッドやインクを交換した場合など出力特性が大きく変動する可能性がある場合には別途行う。
キャリブレーション情報を取得する処理について図4を用いて詳しく述べる。まず、S401において、キャリブレーション情報の取得に使用する用紙をユーザが指定する。S402において、キャリブレーション情報の取得のためのパッチデータを用いてパッチを印刷する。S403において、印刷したパッチの測色を行う。S404で得られた測色値から、キャリブレーション情報の取得を行う。S405において、取得したキャリブレーション情報を保存する。
S401においては、ユーザがキャリブレーション情報の取得に必要なパッチを印刷する用紙を指定する。このあと実際にデータを印刷するのに使う用紙でも良いし、手元にある他の用紙でも良い。S402においては、インクごとのインク吐出量を取得するために、インク単色のパッチの印刷を行う。用紙によって使用可能なインクが異なるため、S401で指定した用紙に応じて使用できるインクのみパッチが印刷される。S403においては、印刷したパッチの測色値取得を行う。測色機を用いて測色を行うが、スキャナやカメラ等を用いて簡易に測色値を取得しても良いし、そのままRGB値を使用しても良い。
S404において、測色値からキャリブレーション情報の取得を行う。図15に示すように、インク吐出量と測色値には相関関係がある。そのために、インク吐出量ごとの測色値を予め求めて一覧等の形式で保持しておき、測色した測色値と保持された測色値とを比較し、最も近い測色値に対応するインク吐出量を現在のプリンタのインク吐出量と推定することができる。取得されたインク吐出量を、パッチを印刷した時間Aでのプリンタのキャリブレーション情報とする(吐出量取得)。
予め記憶しておくインク吐出量と測色値の関係は、ルックアップテーブルで保持してLUTを参照することで最も近い測色値を取得してもよい。また、別の方法としてインク吐出量と測色値の関係1次式で近似して、その1次式を記憶しておき1次式より算出してもよい。関係性の精度を上げるため1次式ではなく高次の式で近似してもよい。また同じ量のインクを吐出しても、用紙ごとに発色特性が異なるため、用紙ごとにインク吐出量ごとの測色値を予め求めて保持しておく必要がある。この際に、同一状態のプリンタの場合、異なる用紙で取得しても同じ値のキャリブレーション情報が得られるように、インク吐出量と測色値の関係を定義しておく。
S405において、取得したキャリブレーション情報を保存する。取得する情報は、キャリブレーション情報のほかキャリブレーション情報を取得した時刻及び取得に使用した用紙などである。キャリブレーション情報の取得ごとにそれらの情報を累積してメモリ等に保存しておく。ここで、キャリブレーション情報の取得として、推定精度を上げるため、濃度の異なる複数のパッチを印刷してインク吐出量を取得しても良い。
次に、本実施例における、取得したキャリブレーション情報を使用して濃度補正を行って印刷する処理について、図5を用いて詳しく述べる。図2で説明した通常の印刷フローに加え、取得したキャリブレーション情報を使用して階調補正テーブルの切り替えを行うものである。まず、S501において、ユーザが設定した印刷に使用する用紙・印刷品位を受付る。S502は、保存された複数のキャリブレーション情報から、指定された用紙に対応付けられたインクごとに、キャリブレーション情報を取得した最新の時刻を読み出す第1の読出工程である。そして、S503は、指定された用紙に用いるインクのうち、有彩色インクのキャリブレーション情報の取得時刻が同一時刻かどうかを判定する判定工程である。後述するが、有彩色インクは、例えばシアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)インクである。これらの有彩色インクにおいて、キャリブレーション情報を取得した最新の時刻が同一時刻である場合はこの時刻の情報を用いることができるため、S505に進む。同一時刻でない場合、S504において前述のメモリ等に保存されている過去のキャリブレーション情報を取得した時刻の中から、有彩色インクのキャリブレーション情報が同時に取得された時刻を読み出す第2の読出工程を経てS505に進む。S505において、同一時刻に取得された有彩色インクのキャリブレーション情報(例えばランク値)が決定され、S506において、このキャリブレーション情報を元に最適な階調補正テーブルを選択する(第1の補正工程)。
S507において、色補正テーブルを用いてデータを色変換する。さらに、S508において、色分解テーブルを用いてインク成分の信号値に変換する。S509において、S506で選択された階調補正テーブルを使用して変換を行う。最後に、S510において、量子化変換により誤差拡散法やディザ法によってインクのドット信号に変換され、印刷データとしてプリンタに送られて印刷される。このように決定したキャリブレーション情報に応じて最適な階調補正テーブルに切り替えることにより最適な出力特性で印刷を行うことができる。
ここで本実施例では、有彩色以外のインクであるブラック等のインクに関しては、有彩色インクとの時間の違いによらず、最新のものを使用する。最新のものを使用する際に、有彩色インクとは異なる時間であっても良い。S506では、予め全ランク値に対してランク値ごとに最適な階調補正テーブルが用意されており、S505で決定したランク値に対応した階調補正テーブルを選択する。
本実施例では、前述のように用紙A、用紙B、用紙C、用紙Dで使用可能なインクはそれぞれ異なる。次に、各用紙の組み合わせによるキャリブレーションの制御と効果について説明を行う。図3に示すように、用紙Aでは、C1、M1、Y1、K1を使用し、用紙BではC2、M2、Y1、K1を使用し、用紙CではC1、M1、Y1、K2を使用し、用紙Dでは、C1、M1、Y1、K1を使用して印刷を行う。それぞれのインクの特性及び用紙の特性を考慮して最適な組み合わせで、用紙に応じてインクを使い分けている。
用紙や品位ごとに使用できるインクが異なり、すべてのインクを1つの用紙で使用できないので、同じ時間にすべてのインクのキャリブレーション情報が取得できない。毎回必要なインクに対してキャリブレーション情報を取得するのはユーザにとって手間がかかる。ユーザの手間を考えると、異なる時間に得られたキャリブレーション情報を組み合わせて、視覚特性上影響の少ないキャリブレーションを実現する必要がある。
視覚特性上、次のことが言える。高彩度の色再現よりグレー近傍や肌色の色再現のほうが人間の視覚特性上の感度が高い。このため、キャリブレーションに求められる精度として、グレー近傍や肌色の色再現、すなわちカラーバランスが重要となる。また、ずれの大きい色域が少なくなるように、カラーバランスのずれを極力抑制することで、視覚特性上影響の少ないキャリブレーションが実現される。
異なる時間のキャリブレーション情報を使用した場合、特定インクのキャリブレーション情報だけずれている場合がある。特定のインクのみキャリブレーション情報がずれた場合の影響について説明する。シアン(C)/マゼンタ(M)/イエロー(Y)/淡シアン(Lc)/淡マゼンタ(Lm)インクのような有彩色のうちのいくつかがずれた場合、カラーバランスが崩れてしまう。時に、視覚特性上感度が高いグレー近傍や肌色では顕著になり、このようなずれは望ましくない。有彩色インクのずれは、視覚特性上の影響が大きいといえる。一方、ブラック(K)やグレー(Gr)のような無彩色インクがずれた場合、明度成分のみに影響するのでカラーバランスには影響を与えない。明度成分のずれは、カラーバランスのずれよりも許容されるため、無彩色インクのずれは、視覚特性上の影響が小さいといえる。さらに、レッド(R)/グリーン(G)/ブルー(B)等の特色インクに関しては、特色がグレー軸には使われない場合または特定色域でしか使われない場合を考える。この場合は、肌色やグレーには影響を与えずにある特定色域のみずれるだけであり、特色インクのずれは、視覚特性上の影響が小さいといえる。
実際に各用紙の組み合わせについて説明する。まず、図6及び図7にて用紙Aと用紙Dの組み合わせについて説明する。図6に示すように、用紙Aと用紙Dについて、使用するインクはC1、M1、Y1、K1と2つの用紙で同じである。まず、時間1において、用紙Dを用いてランク値を取得する。ある時間経過したあと、時間2において用紙Aを用いてランク値を取得する。図中の数値は、ランク値を表している。
時間1と時間2において、ランク値を取得されたインクは同じインクであり、両者の違いは、時間経過によるインクの濃度も含むインク吐出量の変動によるものである。最新のインク吐出量に近いものは、新しい時間2によるキャリブレーション情報である。
その後、時間2とあまり変わらない時間3において、用紙Aで印刷を行う場合を考える。これは、時間2で行ったキャリブレーション情報を使用することで最適な結果が得られることは明白である。一方、時間2とあまり変わらない時間4において、用紙Dで印刷を行う場合を考える。その場合には、用紙Dで使用するインクC1、M1、Y1、K1のキャリブレーション情報が時間2において取得されているため、時間2で取得された結果を使用することで最適な結果が得られる。
次に、図8及び図9を参照して用紙Aと用紙Bの組み合わせについて説明する。用紙Aと用紙Bは使用するインクは、Y1、K1について同じであるが、C1、M1、C2、M2は、共通に使用しないインクである。まず、時間1において、用紙Bを用いてランクを取得する。ある時間経過したあと、時間2において用紙Aを用いてランクを取得する。その後、時間2とあまり変わらない時間3において、用紙Aで印刷を行う場合を考える。これは、時間2で行ったキャリブレーション情報を使用することで最適な結果が得られることは明白である。一方、時間2とあまり変わらない時間4において、用紙Bで印刷を行う場合を考える。用紙Bで使用するインクC2、M2、Y1、K1のうち、最新のキャリブレーション情報は、Y1、K1が時間2における情報であり、C2、M2が時間1における情報となる。最新の情報を使用した場合、有彩色のC2、M2、Y1のうちY1のみ取得時間が異なる。
ここで、インク吐出量の経時変化について説明する。通常、複数色のインクを同じ使用状況で用いれば、時間の経過に伴うインク吐出量の変化は同じように変化するため、カラーバランスは維持されている。しかし、インクの使用状況が異なると、使用が多いインクほど経時変化が大きくなるため、時間の経過に伴ってカラーバランスが崩れてしまう。
前述の時間4において、それぞれのインクの最新のランク値を使用すると、図9に示すようにC2、M2は時間1のランク値、Y1は時間2のランク値が用いられる。図8に示すように、Y1インクの最新の情報である時間2のランク値は、時間1のランク値よりも小さい。このため、時間4において、Y1に時間2のキャリブレーション情報を用いた場合、時間1のキャリブレーション情報を用いた場合よりもY1インクが少なく吐出される。すると、時間1のキャリブレーション情報を用いるC2、M2インクとのカラーバランスが崩れてしまう。そのため、時間4で用紙Bに印刷する場合、有彩色インクC2、M2、Y1のランク値が同一時間に取得されている時間1のキャリブレーション情報を読出して使用することにより、カラーバランスを維持した画像が印刷可能である。一方、K1に関しては、明度成分への影響であり、新しいキャリブレーション情報を使用したほうが本来の出力したい明度に近づくため、最新の情報である時間2の情報を使用する。
このように、用紙ごとに異なる有彩色インクを用いると、各インクのキャリブレーション情報の取得時間が同じにならない場合が生じる。このとき、各インクでそれぞれ最新のキャリブレーション情報を使用すると、カラーバランスが崩れてしまう。これに対し、本実施例では、有彩色インクが同一時間に取得されたキャリブレーション情報を使用する(第2の補正工程)。その結果、カラーバランスを維持したままの印刷が可能となる。
次に、図10及び図11にて用紙Aと用紙Cの組み合わせについて説明する。用紙Aと用紙Cは、使用するインクはC1、M1、Y1と同じであるが、K1、K2は、共通には使用しないインクである。まず、時間1において、用紙Cを用いてランクを取得する。ある時間経過したあと、時間2において、用紙Aを用いてランクを取得する。その後、時間2とあまり変わらない時間3において、用紙Aで印刷を行う場合を考える。これは、時間2で行ったキャリブレーション情報を使用することで最適な結果が得られることは明白である。一方、時間2とあまり変わらない時間4において、用紙Cで印刷を行う場合を考える。用紙Cで使用するインクC1、M1、Y1、K2のうち、最新のキャリブレーション情報はC1、M1、Y1が時間2の情報、K2のみが時間1の情報となる。有彩色インクであるC1、M1、Y1の最新の情報は同一時間に取得されたものであり、正しい出力特性で出力されカラーバランスも維持される。一方、K2インクは少し前の情報であるため、取得時間からの変動は、明度成分のずれとして影響を与える。しかし、明度成分への視覚特性の影響はカラーバランスと比べて小さいため、そのまま、時間1において取得された情報を使用する。この場合に、本来の出力特性からのずれは、明度成分のみなので、許容できるキャリブレーション効果として使用される。
上記のように、異なる時間に取得された複数のキャリブレーション情報から、インクごとに使用するキャリブレーション情報を選択することで、ユーザの手間を毎回発生することなく、許容できるキャリブレーション効果を実現できる。さらに、有彩色インクは同一時間に行ったキャリブレーション情報を使用し、それ以外のインクは異なる時間に行ったキャリブレーション情報を使用できることを条件とすることで、カラーバランスのずれを極力抑えたキャリブレーションが実現できる。
[第2の実施例]
第2の実施例として、第1の実施例とは異なる用紙と使用インクの関係の場合を説明する。図12は、本実施例における用紙と使用インクの関係を示したものである。図中の丸印は、その用紙で使用するインクを示している。本実施例において、シアンインク(C1)とマゼンタインク(M1)とイエローインク(Y1)とブラックインク(K1)は、両方の用紙で使用し、レッドインク(R)及びグリーンインク(G)は、用紙Bでのみ使用されるものとする。用紙Aでは、C1、M1、Y1、K1を使用し、用紙BではC1、M1、Y1、K1、K1、R、Gを使用して印刷を行う。R及びGインクは、グレー軸や肌色の色域では使用せず、レッド及びグリーンの高彩度の色域でのみ使用する特性を有する。
次に、図13及び図14にて用紙Aと用紙Eの組み合わせについて説明する。用紙Aと用紙Eで使用するインクは、C1、M1、Y1、K1と共通であるが、R、Gは、用紙Bでしか使用しないインクである。まず、時間1において、用紙Eを用いて、ランクを取得する。ある時間経過したあと、時間2において、用紙Aを用いてランクを取得する。その後、時間2とあまり変わらない時間3において用紙Aで印刷を行う場合を考える。これは、時間2で行ったキャリブレーション情報を使用することで最適な結果が得られることは明白である。一方、時間2とあまり変わらない時間4において、用紙Eで印刷を行う場合を考える。用紙Eで使用するインクC1、M1、Y1、K1、R、Gのうち、最新のキャリブレーション情報は、C1、M1、Y1、K1が時間2の情報であり、R、Gが時間1の情報となる。有彩色インクであるC1、M1、Y1の最新の情報は、同一時間に取得されたものであり、正しい出力特性で出力されカラーバランスも維持される。K1インクも最新の情報であるため正しい出力特性で出力される。しかし、R、Gインクは少し前の情報であるため、取得時間からの変動でずれを生じるが、グレー軸や肌色で使用せず、レッド及びグリーンの高彩度の色域のみで使用されているため、特定の色域でのみ影響を与える。特定の色域でのみ用いられるので視覚特性の影響はカラーバランスと比べて小さい。従って、そのまま時間1での取得した情報を使用する。この場合、本来の出力特性からのずれの可能性は特定色域のみなので、許容できるキャリブレーション効果として使用される。
上記のように、異なる時間に取得された複数のキャリブレーション情報から、インクごとに使用するキャリブレーション情報を選択することで、ユーザの手間を毎回発生することなく、許容できるキャリブレーション効果を実現できる。さらに特色インクを除く有彩色インクは同一時間に行ったキャリブレーション情報を使用することを条件とすることで、カラーバランスのずれを極力抑えたキャリブレーションが実現できる。また、本実施例のように、特色インクを除く有彩色インクは用紙によらず必ず同一時間にキャリブレーション情報が取得される場合は、S505において、必ず最新のキャリブレーション情報を取得するようにしてもよい。
[第3の実施例]
第1及び第2の実施例では、各用紙に使用するインクにおいて条件を満たす有彩色インクのキャリブレーション情報が履歴の中にあることを前提に説明した。しかし、必ずしも条件を満たすキャリブレーション情報があるとは限らない。また履歴の中にあったが、予め定めた時間より古く、キャリブレーション情報として使用しても充分補正効果が得られないことも考えらえる。その場合の例について説明をする。
キャリブレーション情報を取得する工程は、第1の実施例で説明したとおりである。取得したキャリブレーション情報を使用して出力の補正を行い印刷する工程に関して説明する。まず、S501において、印刷に使用する用紙・印刷品位をユーザが指定する。次に、S502において、保存された複数のキャリブレーション情報から指定された用紙に応じて、インクごとにキャリブレーション情報を取得した最新の時刻を読み出す。そして、S503で指定された用紙・印刷品位で使用されるインクのうち、有彩色インクのキャリブレーション情報の取得時刻が同一時刻かどうかを判定する。同一時刻であった場合は、第1の実施例と同様の処理を行う。同一時刻ではなかった場合、第1の実施例では過去の取得時刻の中から同一の時刻を探してキャリブレーション情報を決定したが、本実施例では、正しいキャリブレーション結果が得られない旨のメッセージをユーザに通知する。または、再度、キャリブレーション情報の取得を行う必要があるという旨のメッセージをユーザに通知する。ユーザがメッセージを受け印刷を取りやめた場合には、印刷を終了する。一方、ユーザがメッセージを受けたが印刷を続行する場合には、初期値として保持しているキャリブレーション情報を使用し印刷を続行する。また、使用されるインクのうち有彩色が同一時間に取得されたものであれば、現在の時間と取得時間との差分時間を求めて、予め定めた時間以上経過した古い情報であった場合、同様にメッセージを表示してもよい。その表示の後、印刷を続行する場合は、そのままそのキャリブレーション情報を使用し印刷を続行する。
こうして、充分なキャリブレーション効果が得られない場合でもユーザにメッセージを表示することで、ユーザに印刷を行うかの判断をさせることが可能となる。ここで、必要ならば、再度、キャリブレーション情報の取得を行い、充分なキャリブレーション効果を得ることができる。
以上のように、用紙・品位ごとに使用できるインクが異なり、インクごとに異なる時間に行ったキャリブレーション情報を使用することで、ユーザの手間を低減したキャリブレーションを行うことができる。さらに、有彩色インクは同一時間に行ったキャリブレーション情報を使用するので、人間の視覚特性で感知しやすいカラーバランスのずれを極力抑えることができ、かつ、経時変化等によるプリンタの出力特性の変動を抑えたキャリブレーションを実現できる。
さらに、人間の視覚特性で許容幅が大きい明度のずれや特定色域のみのずれと比較して、人間の視覚特性で感知しやすいカラーバランスのずれ(特にグレーや肌色近傍)を極力抑え、経時変化等による出力特性の変動を抑えたキャリブレーションを実現できる。
また、カラーバランスのずれが許容できるキャリブレーション情報がない場合や、予め定めた時間より古い情報の場合には、ユーザに警告または再度、キャリブレーションを促すことで、カラーバランスのずれた印刷を行うことを防ぐことができる。
[その他の実施例]
上記実施例では、有彩色インクとして、シアン、マゼンタ、イエローを用いたインクシステムであったが、インクシステムの構成は、これに限らず、淡シアンインク、淡マゼンタインク、淡イエローインクを用いたインクシステムであっても良い。
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
本発明は、前述した実施例の機能を実現するソフトウェアのプログラム・コードを記録した記憶媒体からそのプログラムを、パソコン通信など通信ラインを介して要求者にそのプログラムを配信する場合にも適用できることは言うまでもない。
なお、本発明は、複数の機器(たとえば、パーソナル・コンピュータ、インターフェース機器、スキャナ、プリンタ、測色計など)から構成されるシステムに適用することもできる。また、これらを組み合わせた装置(たとえば、カラー複写機、カラー・ファクシミリ装置、複合機など)に適用してもよい。

Claims (14)

  1. 第1のインク、第2のインクおよび第3のインクを吐出可能な記録ヘッドを用いて記録媒体に画像を記録するための画像処理装置であって、
    前記第1のインクおよび前記第2のインクを用いて第1の時間に記録されたパッチの測結果に基づく前記第1のインクおよび前記第2インクそれぞれの濃度補正情報を記憶し、前記第1のインクを用いずに前記第2のインクおよび第3のインクを用いて前記第1の時間よりも後の第2の時間に記録されたパッチの測定結果に基づく前記第2のインクおよび前記第3のインクの濃度補正情報を記憶する記憶手段と、
    前記第1のインクおよび前記第2のインクを用いて前記第2の時間よりも後の第3の時間に前記画像を記録するために、前記第1の時間に記録されたパッチの測定結果に基づく前記第1のインクの濃度補正情報と、前記第2の時間に記録されたパッチの測定結果に基づく前記第2のインクの濃度補正情報と、を用いて、前記画像画像データを補正する補正手段と、
    を備えることを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記記憶手段は、パッチを記録した時間毎且つインク毎に前記濃度補正情報を記憶することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記濃度補正情報は、パッチの測色値に基づいて取得したインク吐出量のランクを示す情報であることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像処理装置。
  4. 前記補正手段は、前記ランクに応じた補正テーブルを用いて前記画像データを補正することを特徴とする請求項に記載の画像処理装置。
  5. 前記第1インクおよび前記第2インクを用いて前記第1の時間にパッチが記録された記録媒体の種類は、前記第1インクを用いずに前記第2インクおよび前記第3のインクを用いて前記第2の時間にパッチが記録された記録媒体の種類とは異なることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  6. 前記第1インクおよび前記第3のインクは無彩色インクであり、前記第2インクは有彩色インクであることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  7. 前記第1インクおよび前記第3インクは、互いに異なる特性のブラックインクであることを特徴とする請求項6に記載の画像処理装置。
  8. 前記補正手段により補正された前記画像データに基づいて前記記録ヘッドを用いて前記画像を記録する記録手段をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  9. 前記記録ヘッドは、選択された記録媒体の種類に応じて、前記第1のインクおよび前記第3のインクのいずれか一方を吐出することを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  10. 第1のインク、第2のインクおよび第3のインクを吐出可能な記録ヘッドを用いて記録媒体に画像を記録するための画像処理方法であって、
    前記第1のインクおよび前記第2のインクを用いて第1の時間に記録されたパッチの測結果に基づく前記第1のインクおよび前記第2のインクそれぞれの濃度補正情報を記憶手段に記憶させる工程と、
    前記第1のインクを用いずに、第2のインクおよび第3のインクを用いて前記第1の時間よりも後の第2の時間に記録されたパッチの測定結果に基づく前記第2のインクおよび前記第3のインクの濃度補正情報を前記記憶手段に記憶させる工程と、
    前記第1のインクおよび前記第2のインクを用いて前記第2の時間よりも後の第3の時間に前記画像を記録するために、前記第1の時間に記録されたパッチの測定結果に基づく前記第1のインクの濃度補正情報と、前記第2の時間に記録されたパッチの測定結果に基づく前記第2のインクの濃度補正情報と、を用いて、前記画像画像データを補正する工程と、
    を有することを特徴とする画像処理方法。
  11. 前記濃度補正情報は、パッチの測色値に基づいて取得したインク吐出量のランクを示す情報であることを特徴とする請求項10に記載の画像処理方法。
  12. 前記第1のインクおよび前記第2のインクを用いて前記第1の時間にパッチが記録された記録媒体の種類は、前記第1のインクを用いずに前記第2のインクおよび前記第3のインクを用いて前記第2の時間にパッチが記録された記録媒体の種類とは異なることを特徴とする請求項10又は11に記載の画像処理方法。
  13. 前記第1のインクおよび前記第3のインクは無彩色インクであり、前記第2のインクは有彩色インクであることを特徴とする請求項10乃至12のいずれか1項に記載の画像処理方法。
  14. 前記記録ヘッドは、選択された記録媒体の種類に応じて、前記第1のインクおよび前記第3のインクのいずれか一方を吐出することを特徴とする請求項10乃至13のいずれか1項に記載の画像処理方法。
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