JP2006327924A - セラミック製刃物およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 本発明は、耐食性に優れ、強度の低下を抑制したセラミック製刃物、及びその製造方法を提供することを目的とする。
【解決手段】 上記目的を解決するため、セラミック製刃物を、主成分であるジルコニアの結晶からなる結晶相と、粒界にY元素およびSi元素を含む非晶質相を有するジルコニア質焼結体とから構成し、前記非晶質相100質量%に対するY元素の質量割合を0.1質量%以上、且つ10質量%以下とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、高強度、高靭性でさらに耐食性の高いジルコニア質焼結体を用いた、例えば包丁、ハサミ等のセラミック製刃物およびその製造法に関する。
ジルコニア質焼結体中のZrOは、焼成後の冷却に伴い、その結晶構造が、安定相である立方晶から準安定相の正方晶へ、さらに常温では単斜晶へと相変態するが、特に正方晶から単斜晶への変態の際に、体積が膨張し、その結果、ジルコニア質焼結体が破壊される。そこで、ZrOにY、MgO、CaO及びCeO等の安定化剤を固溶させて、安定相の立方晶または準安定相の正方晶の構造を常温においても維持した安定化ジルコニア質焼結体が、主に高強度、高靭性が要求されるセラミック部材に使用されている。
一般的に、このような安定化剤としては主としてYが用いられており、その主成分であるZrOに対する添加量としては、ZrOの結晶構造がより安定化する3モル%以上添加されたジルコニア質焼結体が種々の用途として用いられているのが現状である。ここで、安定化剤としてYを3モル%以上添加したジルコニア質焼結体が用いられる理由としては、3モル%より少ない添加量では、ジルコニア質焼結体の結晶相が安定化しにくく、主成分であるジルコニア結晶中に単斜晶の結晶構造が析出して良好な焼結体を得られにくいからである。
しかしながら、Y添加量をジルコニア質焼結体の結晶構造が安定化する3モル%以上に増加させていくと、強度や破壊靭性等の機械的特性が低下する。これは、安定化剤として添加したYのうち固溶しきれなかった残留分がジルコニア結晶粒界等に析出し、いわば不可避不純物と同様の作用を焼結体に及ぼすからである。特に様々な用途のうち、民生用や工業用の刃物としてジルコニア質焼結体を適用する場合には、強度はもちろんのこと刃先のかけをなくすために、破壊靭性を向上させたジルコニア質焼結体の要求が高い。これまでは前述のY安定化剤を3モル%以上添加したジルコニア質焼結体が用いられてきたが、3モル%以上添加すると結晶構造は安定化するが、刃物として重要な特性とされる破壊靭性が低下するために、ごく最近では安定化剤としてのY添加量をより少なくする試みがなされている。
また一方では、安定化剤としてのY添加量を3モル%より少なくしつつ、さらに焼結助剤としてSiO、Al、MgO、又はCaO等を添加することにより、焼結性の向上を図り、機械的特性の更なる向上を狙ったジルコニア質焼結体もある。
例えば特許文献1では、ジルコニア質焼結体中にSiO成分またはSiO成分と共にAl成分を含有させ、且つ遷移金属酸化物の少なくとも1種以上を含有させ、結晶粒界の全体に亘ってSiOを主成分とするガラス質相が形成されたジルコニア質焼結体とし、高強度で強度バラツキを少なくすることが提案されている。
また、特許文献2では、ZrOを主成分とし、Yを4〜7質量%、Alを0.1〜0.4質量%、SiOを0.005〜0.1質量%含むジルコニア質焼結体とし、これを光コネクタ用部材として用いる旨の記載がある。
さらに、特許文献3には、Y/ZrOモル比が1.5/98.5〜4/96、SiO含有量が0.05〜2.5質量%、Al含有量が0.05〜3.0質量%添加された主として正方晶からなるジルコニア質焼結体であり、これを粉砕・分散機用部材として用いる旨の記載がある。
特許文献4には、特許文献3に記載のジルコニア質焼結体をベアリング用に用いる旨の記載がある。また、特許文献5にはSiOの含有量を0.05質量%未満とし、ジルコニア質焼結体の粒界に存在するSiO量を少量として耐食性を向上させる旨の記載がある。
特開平04−209761号公報 特開2003−73165号公報 特開2003−128461号公報 特開2003−314556号公報 特許第2762495号
これらの特許文献1〜4に記載のジルコニア質焼結体は、Y添加量をモル%に換算するといずれも3モル%より少ない領域を含んでおり、その領域とした場合には、3モル%以上のY添加量としたジルコニア質焼結体よりも、破壊靭性等の機械的特性が向上しており、前述した刃物として充分適用できるものと考えられる。
しかしながら、特許文献1〜4に記載されたジルコニア質焼結体を刃物用として用いると、特許文献1に記載されているように、ジルコニア粒界にガラス質相を形成するため、民生用刃物として用いた場合には食物等に含まれる酸成分に対して、工業用であれば同じく酸やフッ酸等に粒界のSiOからなるガラス質相が腐食されるため、その耐食性が問題となる。特に特許文献1に記載のように、粒界全体に亘ってガラス質相が存在している場合には、ガラス質相が連続して形成された部分が存在しており、ジルコニア結晶とガラス質相により接合されている部分があると考えられるため、ガラス質相部分が腐食されるとジルコニア結晶の脱粒が激しい。
この問題に対し、特許文献5にはSiOの含有量を0.05質量%未満とし、ジルコニア質焼結体の粒界に存在するSiO量を少量として耐食性を向上させる旨の記載があるが、特許文献5に記載のジルコニア質焼結体にはCaO成分が含有され、このCaO成分もSiOと同様にジルコニア質焼結体の粒界に存在しているため、これを民生用あるいは工業用刃物部材として用いると、水に含まれている塩素成分にCaOが腐食され、耐食性が著しく低下してしまうおそれがあった。
このように、3モル%以上のYを安定化剤として添加した従来のジルコニア質焼結体に対し、Y添加量を3モル%より少ない量に抑制し、機械的特性の向上を図ったジルコニア質焼結体においても、その結晶粒界にSiO、CaOが存在するものは、これを刃物として用いた場合に、粒界のSiO成分やCaO成分が使用環境毎に存在する腐食成分により腐食され、長期間使用後にジルコニア結晶が脱粒することによる刃先の欠けや全体的な強度低下により使用できなくなるという問題がある。よって、本発明は、耐食性に優れ、強度が良好なセラミック製刃物、及びその製造方法を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記のような現状を鑑みて鋭意研究を重ねた結果、以下の知見を見出し、本発明を完成するに至った。即ち、本発明に係る製造方法にあるように、0.05μm以上、且つ0.2μm以下のYにより安定化されたZrO粉末と、SiOゾルとを混合し造粒した造粒粉体を用いて成形した後、焼成炉において、ガス圧力を大気圧より大きくし、最高焼成温度1300℃以上、且つ1500℃以下で、最高焼成温度から100℃まで、降温速度を120℃/h以上、且つ200℃/h以下として焼成すれば、焼成炉内のガス圧力を大気圧より大きくすることにより、ZrOより融点が低いSi等の添加剤、及びジルコニア結晶に固溶しきれなかったYをジルコニア質焼結体の粒界に移動させることができる。また超微粒のSiOゾル粒子を用いたことで、これをジルコニア結晶の粒界に存在させやすくすることができ、さらには1300℃以上、且つ1500℃以上の最高温度で焼成することで全粒界の少なくとも80%以上にSiO成分を存在させることが可能となる。また降温速度を120℃/h以上、且つ200℃/h以下とすることにより粒界のSiO成分を非晶質として存在させることができる。
上述のような条件で製造されたYを安定化剤として添加したジルコニア質焼結体は、その粒界に存在する非晶質相100質量%に対するY元素の質量割合が0.1質量%以上、且つ10質量%以下の範囲内となる。粒界にこのような割合のY元素を存在させたことにより、従来のジルコニア質焼結体と比較してYが高耐食性の特性を有しており、腐食性溶液等に対する耐食性をより高めることができ、特に高温での耐食性を向上させることができる。
したがって、本発明の第1発明は、主成分であるジルコニアの結晶からなる結晶相と、粒界にY元素およびSi元素を含む非晶質相と、を有するジルコニア質焼結体からなり、この非晶質相100質量%に対するY元素の質量割合が0.1質量%以上、且つ10質量%以下であることを特徴とするセラミック製刃物にある。セラミック製刃物を構成するジルコニア質焼結体の結晶粒界に存在するY、Si元素を含む非晶質相中のY元素の質量割合を、0.1質量%以上、且つ10質量%以下の範囲とすることにより、水道水に含まれる塩素成分などの腐食性溶液に対する耐食性が向上し、セラミック製刃物の寿命を延ばすことが可能となる。
本発明に係るセラミック製刃物は、イットリア(Y)またはシリカ(SiO)の結晶からなる結晶相を有することを特徴とする。前記ジルコニア結晶からなる結晶相と非晶質相の他に、イットリア(Y)またはシリカ(SiO)の結晶からなる結晶相を有することにより、結晶粒界に生じるクラックの進展を防止することが可能となるため、セラミック製刃物の破壊靭性等、機械的強度が向上する。
また、本発明に係るセラミック製刃物は、前記非晶質相100質量%に対するSi元素の質量割合が0.1質量%以上、且つ10質量%以下であることを特徴とする。セラミック製刃物としては、従来3モル%のY安定化剤を加えたジルコニア質焼結体が多く用いられていたが、本発明ではY安定化剤の量を特に2モル%としても機械的強度の向上を図ることが可能である。しかし、安定化剤の量を減らすと、ジルコニア質焼結体は十分に安定化されないために、機械的強度の絶対値は高いものの、そのバラツキが大きくなり問題となる。そこで、本発明では、ジルコニア質焼結体のジルコニア結晶粒界中にSi、Y元素を含む非晶質相を存在させ、その非晶質相中のY、Si元素質量割合を強度バラツキが生じない0.1質量%以上、且つ10質量%以下の範囲内とすることにより、機械的強度のバラツキを抑制することが可能となる。
本発明に係るセラミック製刃物は、前記ジルコニア質焼結体が、ZrOを95質量%以上含有することを特徴とする。ジルコニア質焼結体が、ZrOを95質量%以上含有することによって、機械的特性を向上させることができる。
本発明に係るセラミック製刃物は、前記ジルコニア質焼結体が、SiをSiO換算で0.05質量%以上、且つ0.40質量%以下含有することを特徴とする。前記ジルコニア質焼結体に含まれる金属元素としてSiをSiO換算で0.05質量%以上、且つ0.4質量%以下とし、Yの存在比率を前記範囲とすることで、耐食性、及び機械的特性が共に優れたセラミック製刃物とすることができる。
本発明に係るセラミック製刃物は、前記Y質量割合および前記Si質量割合が、エネルギー分散型X線分光分析による元素カウント数から算出されることを特徴とする。エネルギー分散型X線分光分析による元素カウント数から算出することにより、精度の良い測定を行うことができる。
本発明に係るセラミック製刃物は、前記ジルコニア質焼結体におけるジルコニア結晶の平均結晶粒径が、0.3μm以上、且つ0.5μm以下であることを特徴とする。主結晶の平均結晶粒径を0.3μm以上、且つ0.5μm以下とすることにより、破壊靭性が向上し、さらに長期間使用後の強度低下を抑制することが可能となる。
本発明に係るセラミック製刃物は、前記ジルコニア質焼結体の嵩密度が、6.03g/cm以上、相対密度が99%以上であることを特徴とする。このようにジルコニア質焼結体の嵩密度が6.03g/cm以上、相対密度が99%以上であるため、機械的特性が優れている。
本発明の第2発明は、Yにより安定化されたZrO粉末、SiOゾルを混合、造粒された造粒粉体を得る工程と、前記造粒粉体を刃物形状に成形された成形体を得る工程と、前記成形体を焼成炉にて、大気圧より大きなガス圧力下で、最高焼成温度1300℃以上、且つ1500℃以下、かつ前記最高温度から100℃までの降温速度を120℃/h以上、且つ200℃/h以下で焼成された焼結体を得る工程と、前記焼結体に研削加工を施す工程を有することを特徴とするセラミック製刃物の製造方法にある。超微粒のSiOゾル粒子を用いたことでこれをジルコニア結晶の粒界に存在しやすくすることができる。さらには大気圧以上のガス圧力下で1300℃以上、且つ1500℃以下の最高温度で焼成することで全粒界の少なくとも80%以上にSiO成分を存在させることが可能となる。また降温速度を120℃/h以上、且つ200℃/h以下とすることにより粒界のSiO成分を非晶質として存在させることが可能となる。
本発明に係るセラミック製刃物の製造方法は、前記Yにより安定化されたZrO粉末が0.05μm以上、且つ0.2μm以下の粒径を有することを特徴とする。Yにより安定化されたZrO粉末に0.05μm以上、且つ0.2μm以下の範囲の微粒を用い、粒度分布を制御したことにより、従来よりも低温で焼成可能となり、製造コストを削減することが可能となる。
本発明に係るセラミック製刃物の製造方法は、前記造粒粉体の平均粒度(D50)が40μm以上、且つ55μm以下であり、かつ粒度幅(D10〜D90)が、20μm以上、且つ130μm以下であることを特徴とする。このような造粒粉体を用いると、より高強度のセラミック製刃物を得ることができる。
なお、本発明に係るセラミック製刃物は、上述のセラミック製刃物の製造方法以外の方法により製造されたものを含み、上述の製造方法に限定されるものではない。
本発明によれば、ジルコニア質焼結体の任意の粒界のY質量割合を0.1質量%以上、且つ10質量%以下とすることにより、安定化剤として作用せず残留したY成分が粒界へ集まり、機械的特性低下の要因となることを抑制することが可能となる。さらに、粒界に微量のY元素を存在させることにより、SiOのみからなるガラス層として従来のジルコニア質焼結体と比較して、Yが高耐食性の特性を有しており、より腐食性溶液等に対する耐食性を高めることができる。特に、高温での耐食性を向上させることができる。
(セラミック製刃物の製造方法)
本発明のセラミック製刃物に用いるジルコニア質焼結体の製造方法について示す。
本発明のジルコニア質焼結体の製造に用いるYにより安定化されたZrO粉末としては、ZrOと安定化剤となるYとの含有量が所定のモル比となるように、ジルコニウム化合物水溶液、安定化剤の化合物水溶液を混合する。このようなジルコニウム化合物としては、例えばオキシ塩化ジルコニウムを好適に用いることができ、また安定化剤の化合物としては、例えばオキシ塩化イットリウムを好適に用いることができる。その後、加水分解により水和物を得る共沈法を用いてスラリーを作製した後、脱水、乾燥し、500〜1200℃で仮焼して仮焼粉体を得て、得られた仮焼粉体を湿式によりボールミル等にて粉砕し、これを乾燥することによって得られる。
なお、上述のY等の安定化剤以外の添加物は、前記仮焼粉体の粉砕時に通常の酸化物等の形態で添加しても良い。また、上述のYにより安定化されたZrO粉末の粒度が0.05μm以上、且つ0.2μm以下であれば、焼結体の結晶を微細化して高強度、高靱性にするのに好ましく、またその粒度が0.05μm以上、且つ0.1μm以下であれば、焼結体の機械的特性が高くなりより好ましい。
次に、このYにより安定化されたZrO粉末にSiOゾル、有機バインダーを添加して混練乾燥し造粒することにより造粒粉体が得られる。そして得られた造粒粉体を例えば刃物の金型に充填して加圧成形することにより成形体を作製する。この造粒粉体の平均粒度(D50)は40μm以上、且つ55μm以下とすれば良く、かつ粒度幅(D10〜D90)が20μm以上、且つ130μm以下とすれば、より高強度のジルコニア質焼結体を得ることが可能である。ここで、平均粒度(D50)が40μmより小さいと、造粒粉体が細かく金型等への流れが悪いため、成形時の充填性が低くなり、その部位が欠陥となり易い。また、55μmより大きいと、例えばプレス成形した時の造粒粉体の潰れが悪くて欠陥となり、刃物の強度が著しく低下し相応しくない。また、粒度幅(D10〜D90)が20μm以上、且つ130μm以下の範囲外では、強度のばらつきが大きくなり、セラミック製刃物に不適である。
また、造粒方法としては、量産性を高めるために、スプレードライヤーを用いて造粒することが好ましい。さらに成形方法および条件は、特に限定されないが、プレス成形、CIP成形(ラバープレス)、鋳込み成形、押し出し成形、射出成形等の方法が採用される。前記成形原料には、必要に応じて、例えば、PVA(ポリビニールアルコール)系、アクリル樹脂系、ワックス系、セルロース系等の水溶性高分子や、ポリスチレン、ポリプロピレン等の熱可塑性樹脂、潤滑剤、離型剤、可塑剤、水等を配合しても良い。例えばプレス成形においては、焼結されたジルコニア質焼結体が緻密化され、表面に存在するボイド(気孔)の径が大きくならないようにするために、成形圧は1×10N/m以上とすることが望ましい。
このようにして得られた成形体を大気中で脱脂し、ガス導入焼成炉により、大気圧より大きなガス圧力下で、例えばガス圧焼成、ホットプレス、HIP等により、1300℃以上、且つ1500℃以下の最高焼成温度で1時間以上、且つ3時間以下保持し、さらにこの最高焼成温度から100℃まで、120℃/h以上、且つ200℃/h以下の範囲内の降温速度で焼成することにより高強度のジルコニア質焼結体が得られる。
上述のように大気圧より大きな圧力で焼成を行う理由は、焼成炉内の圧力により、ZrOより融点が低いSiO等の添加剤、並びにZrOに固溶しきれなかった安定化剤Yを、焼成時にジルコニア質焼結体の粒界に移動させるためである。焼成圧力を大気圧より高くすると、ZrOより融点が低く溶融したSiO成分は、より低圧力のジルコニア結晶の粒界に移動する。このとき、ZrOに固溶しきれなかった安定化剤のYは、溶融したSiO成分とともに、ZrO結晶粒界に移動する。これにより、焼成後のジルコニア質焼結体は粒界にY元素およびSi元素を含む非晶質相を有することになる。ここで、前記粒界とは例えば隣り合うジルコニア結晶の境界部分のことであり、いわゆる三重点を含む。三重点とは図1に示すように、互いに接触する複数の結晶2の粒界を意味する。図1において、4つのジルコニアの結晶2により三重点1が形成され、この三重点1にもY元素およびSi元素を含む非晶質相が形成されている。
上記のような製造方法により製造された2モル%のYを安定化剤として添加されたジルコニア質焼結体は、その粒界に存在する非晶質相100質量%に対するY元素の質量割合が0.1〜10質量%の範囲内となる。この理由については明らかとなっていないが、前記最高温度から100℃までの降温時間を120℃/h以上、且つ200℃/h以下の範囲とすることで、粒界に主に融点の低いSiOが集まり非晶質相となる。このとき、ジルコニアに固溶しきれなかったYが非晶質相に前記質量割合の範囲内で取り込まれるためであると推察される。また、SiOが結晶化せず非晶質相となるのは、従来よりも早い120℃/h以上、且つ200℃/h以下で降温するためであり、SiOが結晶化する前に冷却し、焼結体と成すからである。
また、最高焼成温度が1300℃より低いと、十分に焼結せず、また1500℃より高いと、粒成長が著しいため、結晶粒径が大きすぎて強度が低下する。さらに高強度のジルコニア質焼結体を得る上で、最高焼成温度は1350℃以上、且つ1480℃以下であることが好ましい。さらに、この焼成工程にて導入されるガスとして、例えばAr、窒素等の不活性ガスや酸素ガスを使用するのが好ましい。
またさらに、前記ジルコニア質焼結体を、例えばAr、窒素等の不活性ガス雰囲気中、750〜850℃の温度で熱処理することで、ジルコニア結晶の粒界にイットリア(Y)またはシリカ(SiO)等の結晶からなる結晶相を生成し、機械的強度をさらに向上させたジルコニア質燒結体を得ることができる。前記イットリア(Y)またはシリカ(SiO)は前記非晶質相の一部を熱処理により結晶化することで生成される。生成可能な結晶としては、Y,SiO,YSi等があり、その他にもY,Si,O,Zr元素を含む化合物の結晶からなる結晶相が生成される場合もある。これらの結晶相は、活性な前記非晶質相とジルコニア結晶相の境界部に分散した形で、または非晶質相中に分散した形で生成される。そしてこのような結晶相が生成されることにより、結晶相が応力負荷下において、結晶粒界に発生するクラックの進展を食い止め、これにより破壊靱性が高められ、ジルコニア質焼結体からなるセラミック製刃物の機械的特性が向上する。
また、前記イットリア(Y)またはシリカ(SiO)等の結晶からなる結晶相の有無は、透過型電子顕微鏡(TEM)観察時の電子線回折法により確認が可能であり、さらにエネルギー分散型X線回折装置を用いて、その部分のYまたはSi元素のカウント数から、イットリア(Y)またはシリカ(SiO)それぞれの結晶相の質量割合を算出することが可能である。
そして、このようにして得られたジルコニア質焼結体の両面をダイヤモンド砥石を工具として平面研削機等により研削仕上げする。さらに、ダイヤモンドホイールを使用して刃付け加工することにより、所望の刃を有するセラミック製刃物を得ることができる。
ここで、非晶質相中のY元素質量割合については、ジルコニア質焼結体の粒界に存在する非晶質相部分の元素カウント数をエネルギー分散型X線回折装置を用いて算出し、算出された元素カウント数と、それぞれの元素の分子量から、その粒界部分の重量割合を算出する。そしてこの方法を10箇所以上にわたって実施し、それらの平均値を算出することによってY元素の質量割合を求めることが可能である。なお、エネルギー分散型X線回折装置による測定箇所は粒界の非晶質相部分であればどの部分でも測定することが可能であるが、より好適に測定しようとすると、上述の三重点部分を測定すれば、より正確な測定結果を得ることが可能である。また、エネルギー分散型X線回折装置による測定は、透過電子顕微鏡により測定箇所を高倍率で確認した後、電子線照射スポット径をφ0.5〜5nmとし、測定時間30〜75sec、測定エネルギー幅0.1〜50keVの条件にて測定を実施する。さらに、定量計算方法としては、薄膜近似法を用いる。
(ジルコニア結晶粒子の粒径の測定方法)
本発明において、ZrO結晶の粒径をプラニメトリック法にて測定した。まず、焼成により得られた焼結体の焼結面をSEM(走査型電子顕微鏡)により倍率1万倍にてZrO結晶組織を写真撮影し、得られた写真上で面積が既知の円を描き、円内の粒子数及び円周にかかる粒子数をカウントし、以下のように平均結晶粒径を算出する。
Aを円の面積、Ncを円内の粒子数、Niを円周にかかった粒子数、mを倍率とした場合、単位面積当たりの粒子数Ngは、(Nc+(1/2)×Ni)/(A/m)で表されるため、円の面積A、円内の粒子数Nc、円周にかかった粒子数Ni、及び倍率mを得ることにより、単位面積当たりの粒子数Ngを得ることができる。また、1個の粒子の占める面積は、1/Ngで表されるため、単位面積当たりの粒子数Ngを得ることにより、1個の粒子の占める面積を求めることができる。ここで、1/√(Ng)が平均結晶粒径に相当するため、単位面積当たりの粒子数Ngを得ることにより、平均結晶粒径を求めることができる。
本発明のセラミック製刃物について、ジルコニア質焼結体へのSiO添加量、および粒界中のSi、Y元素の質量割合を変えて高塩素濃度の水に対する加速耐久試験を実施した。
以下、試験に使用した試料No.1〜10の製造方法の詳細を示す。
まず、安定化剤のY添加量を2モル%とし、共沈法により製造された市販のZrO1次原料(平均粒径0.1μm)に、添加剤であるSiO、有機バインダーを添加し、スプレードライヤーにより平均粒径50μm、粒度幅(D10〜D90)100μmの造粒粉体である2次原料を作製した。このとき添加剤であるSiOはSiOゾルとして表1に示す割合で添加した。しかる後、得られた2次原料を、焼成後にJIS R1601に準拠した試験片形状となるサイズに金型プレス成形機を用いて成形し、これを1.5気圧のArガス圧力雰囲気とした焼成炉内で最高温度1450℃で2時間保持し、表1に示すような降温速度でそれぞれ降温して、本発明のセラミック製刃物に用いられるジルコニア質焼結体の試料No.1〜10を得た。なお、各試料の作製数(n数)は20本としており、焼成後に平面研削盤を用いて研削加工を施し、その後、試料表面をさらに鏡面加工している。
このようにして得られたジルコニア質焼結体の試料の耐食性について評価を行った。従来の水に含まれる塩素量の100倍の塩素濃度(100μg/g)を有する、温度80〜100℃の水に試料を200時間以上浸漬した後、JIS R1601に準拠した3点曲げ強度試験(n数=20本)により機械的強度を測定し、加速評価した。強度については1000MPa以上で20本の強度バラツキが±60MPaの値を示したものについて良好であると判断している。
また、前記ジルコニア質焼結体の粒界の非晶質相中のY、Si質量割合については、粒界の非晶質相を透過型電子顕微鏡(JEOL製、加速電圧200kV)にて確認した後、エネルギー分散型X線回折装置(Noran Instruments製、スポット径φ1nm)を用いて、その部分の元素カウント数からY、Si元素それぞれの質量割合を算出している。
その結果を表1に示す。なお、試料No.11〜13には安定化剤であるY添加量を3モル%とした1次原料を用いて製造した試料も準備し、この評価も実施した。また、表中のジルコニア質焼結体の安定化剤Y量(モル%)、添加剤SiO量(質量%)は焼結体を100%とした場合の各組成比率を表しており、粒界組成である非晶質相中のY元素(質量%)ならびに非晶質相中のSi元素(質量%)は、粒界を100%とした場合の各元素比率を表している。さらに、加速試験後の強度については、温度80〜100℃の高塩素濃度の水に試料を200時間以上浸漬した後、JIS R1601に準拠して3点曲げ強度を測定し、(平均値)±(標準偏差)として示した。
Figure 2006327924
表1より、本発明範囲外である試料No.1については、降温速度が300℃と早く、粒界の非晶質相中のY元素質量割合が少ないために、耐食性が低下したため、機械的強度の絶対値は高いものの、強度バラツキが大きく、刃物用部材として有用な特性を有していない。
また、試料No.6、7については試料No.1とは逆に降温速度が速すぎたため前記粒界の非晶質相中のY元素質量割合が高く、ZrOへの安定化剤Yの固溶量が少なくなった。そのため、ジルコニア質焼結体の相変態が大きくなり機械的強度が低下した。
また、試料No.12については、降温速度が高く、また安定化剤のY添加量が多いために、前記粒界の非晶質相中のY元素質量割合が高すぎることとなった。また、試料No.13については、降温速度が低く、また安定化剤のY添加量が多いために、前記粒界の非晶質相中のY元素質量割合が低すぎることとなった。その結果No.12は耐食性が低く強度低下し、No.13はZrOへのY固溶量が少なく、相変態が大きいために機械的強度が低下した。
さらに、本発明範囲内ではあるが、試料No.8はSiO添加量が少なく、前記粒界の非晶質相中のSi元素質量割合が少ないために、焼結性が悪くより緻密化しにくく機械的強度が低い傾向を示し、試料No.9、10については、SiO添加量が多く、このため前記粒界の非晶質相中のSi元素質量割合が多くなったために、機械的強度が低い傾向を示す結果であった。
これらと比較して本発明範囲内の試料No.2〜5、並びに安定化剤Y添加量は多く、機械的強度が若干劣るものの、No.11についても良好な評価結果を示した。
次に、実施例1の本発明範囲内の試料No.4及び5において、さらに窒素雰囲気にて800℃で熱処理をおこない、表2に記載のように試料No.14、15を作製した。イットリア(Y)またはシリカ(SiO)の結晶からなるそれぞれの結晶相の比率はまず透過型電子顕微鏡観察で電子線回折により、結晶相であることを確認し、さらにエネルギー分散型X線回折装置を用いて、その部分の元素カウント数から、イットリア(Y)またはシリカ(SiO)それぞれの結晶相の質量割合を算出した。また、実施例1と同様に、加速試験をおこない、各試料の機械的強度を測定した。
Figure 2006327924
表2より、熱処理なしの試料No.4及び5に対し、熱処理により得られた試料No.14及び15は、イットリア(Y)またはシリカ(SiO)の結晶相の量が増加し、機械的強度が増加した。
次に実施例1の本発明範囲内の試料No.4と同様の製造仕様を用い、用いる1次原料の粒度を調整することによって、表2に記載のように平均結晶粒径を調整したジルコニア質焼結体からなる試料No.16〜22を作製した。そして、その嵩密度、相対密度について測定を行った。また、実施例1と同様の条件にて耐食試験を実施した後の機械的強度について確認する試験を実施した。結果を表3に示す。
Figure 2006327924
試料No.16については、用いたYが固溶したZrO粉末が0.04μmと小さすぎたために、ジルコニア質焼結体の平均結晶粒径が0.2μmと小さくなりすぎ、添加したY安定化剤の分散性が悪く、結果的に焼結体の機械的強度が低下し、そのバラツキも大きかった。
また、試料No.19、20については、試料No.16とは対象的に用いたYが固溶したZrO粉末の粒径が0.3μm以上であったために、焼結性が悪く焼結体の平均結晶粒径は0.7μm、0.9μmと粒成長したにもかかわらず、密度が低く、機械的強度が低下した。
次に、実施例1の試料No.4と同様の製造仕様にて、用いるZrO造粒粉体の粒度分布を調整して本発明のセラミック製刃物を構成するジルコニア質焼結体からなる試料No.23〜28を作製した後、実施例1と同様の条件にて機械的強度を評価する試験を実施した。結果を表4に示す。
Figure 2006327924
試料No.23については、用いた粉末のD50の値が30μmと小さいため、成形時に金型への充填性が悪く、またD90についても10〜100と好適範囲外を含んでおり、強度が低下し、またそのバラツキについても大きくなった。また、試料No.26については、D50については良好な範囲であり、成形性も良好であったものの、D90が30〜150μmと好適範囲外であったために強度バラツキが大きくなった。さらに、試料No.28については、D90については好適範囲であったものの、D50が60μmと好適範囲外であったために、造粒粉体の潰れが悪く、成形性が悪いために強度が低下した。
これらと比較して、試料No.24、25、27については、D50、D90ともに好適範囲内であり、良好な特性を示した。
次に、ジルコニア質焼結体中のZrO含有量と3点曲げ強度との関係を示す。ZrO含有量を94、95、98若しくは99質量%とした試料を作成し、試料No.29〜32とした。試料No.29〜32のいずれの試料においても、ジルコニア質焼結体に含まれる添加剤SiOの含有量は0.4質量%とした。ZrO含有量と3点曲げ強度による機械的強度を表5に示す。
Figure 2006327924
ZrO含有量が94質量%である試料No.29の場合、3点曲げ強度は980MPaであった。一方、ZrO含有量を95質量%、98質量%、99質量%とした試料No.30〜32では、3点曲げ強度が1103、1170及び1230MPaと試料No.29の場合より格段に高いことが分かった。また、ZrOの含有量が多ければ多い程機械的強度は向上することが分かった。これは、ジルコニア質焼結体中に含まれるZrO含有量が低下するにしたがって不純物の含有量が増加し、機械的強度及び耐食性が低下するためである。ジルコニア質焼結体中のZrO含有量は、より好ましくは95質量%以上であり、さらに好ましくは98質量%以上である。ここで、ZrO含有量が95質量%であるとは、予めYにより安定化されたZrOを95質量%含有することを意味する。
ジルコニア結晶粒界(三重点)を示したTEM写真の模式図である。
符号の説明
1:三重点
2:結晶

Claims (11)

  1. 主成分であるジルコニア(ZrO)の結晶からなる結晶相と、Y元素およびSi元素を含む非晶質相を有するジルコニア質焼結体からなり、前記非晶質相100質量%に対するY元素の質量割合が0.1質量%以上、且つ10質量%以下であることを特徴とするセラミック製刃物。
  2. イットリア(Y)またはシリカ(SiO)の結晶からなる結晶相を有することを特徴とする請求項1に記載のセラミック製刃物。
  3. 前記非晶質相100質量%に対するSi元素の質量割合が0.1質量%以上、且つ10質量%以下であることを特徴とする請求項1または2に記載のセラミック製刃物。
  4. 前記ジルコニア質焼結体は、ジルコニアを95質量%以上含有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のセラミック製刃物。
  5. 前記ジルコニア質焼結体は、SiをSiO換算で0.05質量%以上、且つ0.40質量%以下含有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のセラミック製刃物。
  6. 前記Y元素およびSi元素の質量割合は、エネルギー分散型X線分光分析による元素カウント数から算出されることを特徴とする1乃至5のいずれかに記載のセラミック製刃物。
  7. 前記ジルコニア質焼結体におけるジルコニアの結晶は、平均結晶粒径が0.3μm以上、且つ0.5μm以下であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載のセラミック製刃物。
  8. 前記ジルコニア質焼結体の嵩密度が、6.03g/cm以上、相対密度が99%以上であることを特徴とする1乃至7のいずれかに記載のセラミック製刃物。
  9. により安定化されたZrO粉末、SiOゾルを混合、造粒された造粒粉体を得る工程と、前記造粒粉体を刃物形状に成形された成形体を得る工程と、前記成形体を焼成炉にて、大気圧より大きなガス圧力下で、最高焼成温度1300℃以上、且つ1500℃以下、かつ前記最高温度から100℃までの降温速度を120℃以上、且つ200℃/h以下で焼成された焼結体を得る工程と、前記焼結体に研削加工を施す工程を有することを特徴とするセラミック製刃物の製造方法。
  10. 前記Yにより安定化されたZrO粉末が、0.05μm以上、且つ0.2μm以下の粒径を有することを特徴とする請求項8に記載のセラミック製刃物の製造方法。
  11. 前記造粒粉体の平均粒度(D50)が40μm以上、且つ55μm以下であり、かつ粒度幅(D10〜D90)が、20μm以上、且つ130μm以下であることを特徴とする請求項8又は9に記載のセラミック製刃物の製造方法。
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