JP2003306378A - ジルコニア質焼結体及びその製造方法 - Google Patents

ジルコニア質焼結体及びその製造方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 優れた耐エージング特性を有すると共に、高
強度でチッピングなどの破壊に対する信頼性が高く、摺
動部材等としたとき優れた摺動特性を発揮するジルコニ
ア質焼結体を提供する。 【解決手段】 安定化剤のYと共に、Al
を含み、好ましくは更に第2の添加成分としてLa系希
土類化合物を含むジルコニア質焼結体であって、3点曲
げ試験における初期の平均強度が1.3GPa以上、且
つ大気中で300℃×24時間の熱処理後の平均強度が
1.1GPa以上である。このジルコニア質焼結体は、
結晶相が正方晶を主体として単斜晶を含み、立方晶を実
質的に含まない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、ジルコニ質焼結体
及びそれを用いた内燃機関用部品、機械部品、摺動部
材、金型、治工具、粉砕メディア、並びに光ファイバー
用コネクタ部品等に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、部分安定化ジルコニアは準安定
相である正方晶と立方晶の混合相からなるが、150℃
〜300℃の環境に長時間曝されると、強度劣化を起こ
すことが知られている。この現象はエージング劣化と云
われ、準安定相である正方晶が低温安定相である単斜晶
に相転移を起こし、その際の体積変化に伴い微細な亀裂
が導入されるためであると考えられている。
【0003】かかるジルコニア質焼結体は、鋼と熱膨張
係数が近いため、例えば内燃機関の摺動部品への適用が
検討されてきている。しかし、これらの部品は自身の摩
擦熱や周囲からの熱を受けるため、エージング劣化が生
じる温度域に曝されることとなる。そのため、ジルコニ
ア質焼結体からなる摺動部品の信頼性を確保するために
は、エージングによる劣化を抑制することが重要な課題
となっている。
【0004】ジルコニア質焼結体のエージングによる劣
化を防止するために、従来から種々の検討がなされてい
る。その一つの方法として、 結晶粒の微細化及び相
の制御がある。例えば、特公平4−63024号公報に
は、平均結晶粒径を2μm以下とし、正方晶、立方晶及
び単斜晶の比率を特定の比率に制御することにより、2
00℃〜300℃の耐久試験前後での強度劣化を20%
以下に抑える方法が記載されている。
【0005】また、特開平8−325057号公報に
は、立方晶の割合が12〜40vol%、正方晶ジルコ
ニアに対するYの固溶量が2.3mol%以上、
平均粒径0.5μm以下、且つ相対密度を95%以上と
することにより、175℃飽和水蒸気中に47時間保持
後の変態相の厚みが30μm以下で、3点曲げ強度が7
94〜965MPaであるジルコニア質焼結体が開示さ
れている。
【0006】他のエージングによる劣化防止方法とし
て、 残留応力の印加により相転移を抑制する方法が
ある。例えば、特開平8−119730号公報には、ジ
ルコニア質焼結体表面に、特に♯100以下の砥石によ
る研磨加工を施すことによって残留応力を導入し、エー
ジングにおける相変態の進行速度を抑制する技術が開示
されている。
【0007】また、 表面相の配向性を抑制する方法
として、特開平9−142928号公報には、焼結体表
面を研削処理後、500〜1500℃で0.5〜5時間
程度熱処理して正方晶を焼結体表面に平行に配向させる
ことにより、200℃の水中にて10時間保持後の単斜
晶の体積比率が20vol%以下であり、熱水処理前に
900MPa以上であった強度が、熱水処理後700M
Pa以上であることが記載されている。
【0008】同じく、特開平11−240757号公報
には、正方晶の配向度が45%以下であり、且つY
濃度が2mol%以上8mol%以下のジルコニア質
焼結体に0.01〜15wt%のAlを含有させ
ることにより、Alによるマトリックスの拘束力
増加、及びジルコニア結晶粒子間の結合力の増加が得ら
れるため、140℃熱水中に48時間保持前後の単斜晶
率が0から2〜61%に増加し、表面粗さ変化が0.0
3μm以下であることが開示されている。
【0009】 焼結助剤に関しては、特公平2−35
701号公報に、アルミナ、シリカ及び粘土より選択さ
れた1種又は2種以上の焼結助剤を焼結体の30wt%
添加することにより、200℃ないし300℃の耐久性
試験前後の強度劣化が20%以下となることが開示され
ている。また、特開平11−116328号公報には、
ジルコニア質焼結体の着色の目的でTiOを添加した
系に関して、Al を0.1〜1.5wt%、TiO
を0.03〜0.5wt%添加すると、相乗効果により
水存在下での相転移抑制効果が得られることが記載され
ている。
【0010】更に、 固溶元素の添加によるエージン
グ防止として、特開2000−95564公報には、Y
を1.5〜4mol%含むZrOに対し、La
等の希土類金属元素の少なくとも一部を固溶させること
により、初期に1000MPa以上であった3点曲げ強
度が、250℃の熱水中に50時間保持試験後も100
0MPa以上であることが記載されている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ジルコニア質焼結体に
ついて、内燃機関等の摺動部品としての信頼性を確保す
るためには、材質自身の信頼性を高める必要がある。上
述した従来技術では耐エージング特性の向上を図ってい
るが、元となるジルコニア質焼結体の強度が低いため、
そのままでは高い信頼性を要求される内燃機関等の部品
に適用することができない。
【0012】ジルコニア質焼結体の強度を高めて破壊に
対する信頼性を向上するには、焼結体の結晶粒径を微細
化することが有効である。例えば、特開平7−2677
30号公報には、2〜8mol%のYで部分安定
化したZrOに対し、Al を2mol%以下添
加することによって、結晶粒の微細化及び異常粒成長を
抑制することが開示されている。また、粗大な気孔を排
除するため、真空若しくは大気中にて1350〜158
0℃で焼結後、アルゴンガスの50〜1000atm雰
囲気中において、1350〜1600℃で0.5〜2時
間HIP処理することが好ましいと記載されており、A
の効果と併せて120kg/mm(1176
MPa)以上の3点曲げ強度が得られることが示されて
いる。
【0013】しかしながら、上記特開平7−26773
0号公報には、ジルコニア質焼結体に与えるエージング
の影響及びその対策については全く言及されていない。
このように、現在までのところ、内燃機関用摺動部品に
代表される機械部品であり、150〜300℃程度の温
度に長時間曝される部品に関して、強度向上による信頼
性と耐エージング特性を両立させたジルコニア質焼結体
についは、十分検討されてきたとは言えなかった。
【0014】特に、潤滑油の供給が不十分で且つ高面圧
の摺動環境下では、信頼性の高いジルコニア質焼結体を
用いた場合であっても、摺動面にエージングによる劣化
と考えられる剥離が生じる。その一方で、耐エージング
特性に優れたジルコニア質焼結体を用いた場合には、焼
結体の信頼性不足のため、表面の気孔に繰り返し応力が
作用することにより、チッピングが生じることが問題と
なっている。
【0015】本発明は、このような従来の事情に鑑み、
150〜300℃程度の温度に長時間曝されるエージン
グ環境下であっても、優れた耐エージング特性を有する
と共に、高強度でチッピングなどの破壊に対する信頼性
が高く、優れた機械的特性を発揮するジルコニア質焼結
体、及びその製造方法、並びにそのジルコニア質焼結体
を用いることにより優れた機械的特性を発揮する摺動部
材、金型、治工具等を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明が提供するジルコニア質焼結体は、安定化剤
と共に、Alを含むジルコニア質焼結体であっ
て、3点曲げ試験における初期の平均強度が1.3GP
a以上、且つ大気中で300℃×24時間の熱処理後の
平均強度が1.1GPa以上であることを特徴とする。
【0017】上記本発明の提供するジルコニア質焼結体
は、結晶相が正方晶を主体として単斜晶を含み、立方晶
を実質的に含まないことが好ましい。また、上記単斜晶
の含有率が、X線回析によるピーク強度比で正方晶に対
し0.15以下であることが好ましい。
【0018】上記本発明のジルコニア質焼結体において
は、前記Alの含有量が、ZrOと安定化剤の
合計に対し1.2wt%以下であることが好ましい。ま
た、第2の添加成分としてLa系の希土類化合物を含
み、その含有量が酸化物換算でZrOと安定化剤の合
計に対し0.1〜1.5wt%であることが好ましい。更
に、焼結体中の最大気孔径が20μm以下であることが
好ましい。
【0019】本発明が提供するジルコニア質焼結体の製
造方法は、安定化剤で部分安定化されたZrOを主成
分とし、Alと有機バインダーを含み、粒径分布
における積算重量50%に相当する粒径が40〜70μ
mの範囲である造粒粉末を用い、この造粒粉末を1t/
cm以上の圧力で成形する工程と、470〜600℃
で脱バインダーを行う工程と、大気中ないし真空中にて
1300〜1500℃で焼結する工程と、その後不活性
ガス雰囲気中500〜2000atmにて1300〜1
500℃でHIP処理を行う工程とを有することを特徴
とする。
【0020】上記本発明のジルコニア質焼結体の製造方
法においては、前記造粒粉末中のAlの添加量
が、ZrOと安定化剤の合計に対し1.2wt%以下
であることが好ましい。また、前記造粒粉末が、第2の
添加成分としてLa系の希土類化合物を含み、その添加
量が酸化物換算でZrOと安定化剤の合計に対し0.
1〜1.5wt%であることが好ましい。
【0021】また、本発明は、上記した本発明のジルコ
ニア質焼結体で構成されたことを特徴とする摺動部材、
金型、及び治工具を提供するものである。特に、上記ジ
ルコニア質焼結体で構成されたベーンが好ましく、ベー
ンの相手部材との摺動面の等価曲率半径が0.002〜
0.010mであることが好ましい。
【0022】
【発明の実施の形態】上述したように、ジルコニア質焼
結体の強度を高めて信頼性を向上させるためには、結晶
粒の微細化が有効であることが知られている。また、耐
エージング特性向上のために、結晶粒径の微細化以外に
も、表面相の配向性制御、焼結助剤の添加、固溶元素の
添加、残留応力の付与、結晶粒の結合力向上等が従来か
ら検討されている。
【0023】本発明者らは、配向性制御及び残留応力の
付与は研磨加工及び熱処理を必要とするため、適用範囲
が限定され、不適切であると考えた。そして、結晶粒の
微細化、焼結助剤の添加、固溶元素の添加、及び結晶粒
の結合力向上の観点から、これらの相乗効果により信頼
性と耐エージング特性の双方を向上させ、内燃機関用摺
動部品などに適用することが可能となるように、エージ
ングによる熱劣化の影響が極力少なく且つ信頼性の高い
ジルコニア質燒結体を得るためのプロセスについて検討
を行った。
【0024】まず、本発明者らは、結晶粒を微細化する
には、焼結温度を低下させることにより結晶粒の成長を
抑制することが可能であると考え、1次焼結温度を低下
させるため、粉末の組成について検討を行った。その結
果、安定化剤で安定化された部分安定化ジルコニアに、
更にAlを添加することにより、1300〜15
00℃と比較的低温で焼結が可能であり、高強度で信頼
性が高く、耐エージング特性にも優れたジルコニア質焼
結体が得られることを見出した。
【0025】具体的には、ZrOを92〜98mol
%含み、Yで安定化された部分安定化ジルコニア
に、AlをZrOと安定化剤Yの合計に
対して1.2wt%以下添加することが好ましい。Al
の含有量が1.2wt%を超えると、粒界相成分
が増加するため強度低下を来す恐れがある。より好まし
くは、Alの添加量は1.0wt%以下である。
この場合、過度の粒界相成分が含まれないため、焼結体
の強度が向上する。また、粒界相によるZrO結晶粒
の拘束力が増加することにより、正方晶から単斜晶への
相変態が抑制され、耐エージングも向上するものと考え
られる。
【0026】また、部分安定化ジルコニアとしては、Z
rOを92〜98mol%含み、且つ2〜8mol%
のYで安定化されたものであればよい。ZrO
が92〜98mol%の範囲であれば、低強度相である
立方晶ジルコニアが実質的に含まないようにすることが
でき、焼結時に緻密化を達成しやすいからである。Zr
が92mol%より少なくなると低強度相である立
方晶が生成しやすくなり、逆にZrOの含有量が98
mol%より多くなると焼結による緻密化が十分行われ
ない恐れがある。
【0027】従って、本発明によるジルコニア質焼結体
は、準安定相である正方晶を主体とし、これに単斜晶を
含む混合晶であり、低強度相である立方晶を実質的に含
まないことが好ましい。また、単斜晶の含有率は、X線
回析のピーク強度比で、正方晶に対して0.15以下で
あることが好ましい。その理由は、焼結体が初期に含有
する単斜晶がピーク強度で0.15より多いと、150
〜300℃でのエージングによる強度劣化が顕著となる
ことがあるためである。尚、正方晶に対する単斜晶のピ
ーク強度比は、ターゲットにCu−Kαを用いたX線回
析により測定し、下記数式1によって算出する。
【0028】
【数1】
【0029】更に、本発明者らは、1300〜1500
℃の低温で焼結を行うには、成形体に内在する空孔を可
能な限り除去して顆粒同士の密着性を向上させ、焼結性
を向上させることが好ましいと考えた。検討を重ねた結
果、安定化剤のYで部分安定化されたZrO
と、添加剤のAlと、有機バインダーを混合
し、スプレー乾燥して得られる造粒粉末の粒度分布が重
要であることを見出した。即ち、上記造粒粉末の粒径分
布において、積算重量50%に相当する粒径が40〜7
0μmの範囲にあるとき、プレス成形による充填効率が
向上し、焼結後に密度が十分上昇することが分った。
【0030】この積算重量50%に相当する粒径が40
μmより小さくなると、同一質量に対して比表面積が増
加し、プレス成形時に粉末同士の摩擦のためプレス圧力
が伝達され難いため、成形体密度が向上しない恐れがあ
る。逆に積算重量50%に相当する粒径が70μmを超
えると、粒子間の隙間をプレスにより完全に無くすこと
が難しく、焼結時においてもその部分の緻密化が阻害さ
れやすくなり、内在欠陥の原因となる恐れがある。
【0031】このような造粒粉末の成形及び焼結は、以
下のごとく行う。即ち、この造粒粉末を1t/cm
上の圧力で成形し、470〜600℃で脱バインダーを
行った後、大気中ないし真空中にて1300〜1500
℃で焼結する。更に、本発明方法においては、上記の1
次焼結後に、熱間静水圧プレス(HIP)を行うことを
一つの特徴とする。
【0032】上記の製造方法によれば、1300〜15
00℃での低温焼結により緻密化が進行するが、内燃機
関用の摺動部品として用いるためには、低応力破壊の起
点となりうる内在空孔を除去することが好ましい。更
に、耐エージング特性を向上させるために、ZrO
子間の結合力を増加させることが有効である。これら二
つの目的を達成するために、1次焼結体をHIP処理す
ることを検討した。
【0033】発明者らが検討を行った結果、アルゴン等
の不活性ガス雰囲気中において、500〜2000at
mにて1300〜1500℃の温度でHIP処理を行う
ことにより、ジルコニア質焼結体の信頼性及び耐エージ
ング特性が更に向上する効果が確認された。HIP圧力
が500atm未満では、圧力が低いため空孔を十分小
さくすることができず、またZrO粒子間の結合力向
上に対する寄与が小さく、満足すべき結果が得られな
い。
【0034】また、HIP処理の条件が上記の好ましい
範囲内であっても、プレス成型時の造粒粉末の粒径分
布、プレス圧力及び脱バインダー条件が上記範囲外の場
合、意図するHIP処理の効果が得られず、結果として
ジルコニア質焼結体の信頼性及び耐エージング特性を向
上させることが出来なくなることもある。
【0035】尚、上述した組成範囲内で単斜晶の含有量
を実質的にゼロとすることを意図した場合でも、HIP
処理時の温度履歴のため、単斜晶が不可避的に生じるこ
とがあるため、本発明によるジルコニア質焼結体は上記
組成範囲で正方晶と単斜晶の混合晶となりやすい。
【0036】上記した構成を有する本発明のジルコニア
質焼結体においては、材質特性としての強度が、JIS
R 1601に記載の3点曲げ試験において、初期の
平均強度で1.3GPa以上であり、且つ大気中で30
0℃×24時間の熱処理後の平均強度が1.1GMPa
以上となることが分った。この強度特性によって、内燃
機関用摺動部品のように、高負荷で且つ周囲温度が10
0〜300℃のエージングが問題となる環境下であって
も高い信頼性が得られる。
【0037】初期の平均強度が1.3GPa未満のジル
コニア質焼結体では、大気中300℃×24時間の熱処
理後における平均強度が1.1GPa未満まで低下する
可能性が高くなる。また、上記熱処理後における平均強
度が1.1GPa未満では、高面圧で繰り返し応力が作
用すると、内在欠陥に応力が集中し、使用中に欠け等が
発生する可能性がある。
【0038】また、本発明の製造方法と異なる場合、ジ
ルコニア質焼結体の初期強度が1.3GPa以上であっ
ても、エージング処理の結果、正方晶から単斜晶への相
変態を十分抑制できず、結果として平均強度1.1GP
a未満まで強度が低下することがある。
【0039】本発明においては、更に信頼性及び耐エー
ジング特性の向上を図るため、安定化剤以外の添加成分
として、Alに加え、第2の添加成分について検
討を行った。その結果、LaなどのLa系の希土
類化合物を添加することにより、Alの添加効果
に加えて、結晶粒の微細化並びに粒子間の結合力を向上
させる効果があることを見出した。
【0040】Al及びLa系希土類化合物は一部
がZrOに固溶し、残りは非晶質の粒界相として存在
するものと考えられる。Laはイオン半径が大きく、焼
結中に粒界相にあって結晶粒成長のピン留め効果をもた
らすものと考えられる。尚、La系の希土類化合物の添
加量は、酸化物換算でZrOと安定化剤の合計に対し
0.1〜1.5wt%が好ましい。添加量が多くなると粒
界相の体積が増加し、ZrO粒子間の結合力が低下す
るため、強度、信頼性及び耐エージング特性の点で十分
な効果が得られないためである。
【0041】本発明のジルコニア質焼結体は、150〜
300℃程度の温度に長時間曝されるエージング環境下
で優れた耐エージング特性を有し、同時に高強度でチッ
ピングなどの破壊に対する信頼性も高いため、例えば内
燃機関などの摺動部材として好適であり、特に内燃機関
用のベーンとして優れている。この際用いるジルコニア
質焼結体として、焼結体中の気孔径が大きいと、摺動等
により繰り返し応力が表面の気孔に作用してチッピング
を起こす恐れがある。かかるチッピングの発生を抑制す
るため、ジルコニア質焼結体中の最大気孔径を20μm
以下とすることが好ましい。
【0042】従来のジルコニア質焼結体をベーンとして
用いた場合には、連続運転中に摺動部の温度が上昇し、
エージング劣化を起こすため、異常摩耗を来たし、焼付
を起こす恐れがあった。これに対し、本発明のジルコニ
ア質焼結体をベーンとして用いることにより、エージン
グによる劣化を抑制できるため、長寿命化を図ることが
可能となる。
【0043】ジルコニア質焼結体の熱膨張係数は10×
10−6/℃程度であり、コンプレッサのハウジング材
料である鋼の熱膨張係数11×10−6/℃に対して近
い値となっている。このため、熱膨張によるベーンとハ
ウジングの間(摺動面と直交する方向)のクリアランス
変化が小さく、運転温度に依らず安定したコンプレッサ
特性を示す。また、熱膨張差が小さいことから、運転時
のクリアランスを小さく設定できるため、そのクリアラ
ンスからの冷媒などの圧力媒体の漏れを小さくでき、コ
ンプレッサの圧縮効率を高めることが可能となる。
【0044】更に、本発明のジルコニア質焼結体を内燃
機関用のベーンとして用いる場合、ベーンと相手部材の
摺動面の等価曲率半径が0.002〜0.010mである
ことが好ましい。この等価曲率半径が0.002m未満
では接触圧力が増加して相変態が進行しやすく、0.0
10mを超えると弾性流体潤滑が不十分となり、焼き付
きが発生しやすい。
【0045】金属の塑性加工に用いられる治工具におい
ても、劣化温度域での使用や、加工により接触表面に発
熱を伴う場合、従来のジルコニア質焼結体であれば被加
工物との接色面に損傷を来たし、長期にわたって使用す
ることが出来なかった。しかし、本発明のジルコニア質
焼結体であれば、エージング劣化を抑制することができ
るため、劣化温度域における使用において長寿命化を図
ることが可能となる。
【0046】
【実施例】実施例1 3mol%のYで部分安定化させた平均粒径0.
4μmのZrO粉末に、平均粒径0.5μmのAl
粉末をZrOとYの合計重量に対し、下記表
1に示すwt%の割合で添加し、エタノール中で72時
間湿式混合した。その後、ポリピニルアルコール等の有
機バインダーを添加し、スプレードライを行って造粒粉
末を得た。
【0047】この造粒粉末を1.5t/cmの圧力で
プレス成形し、得られた成形体を500℃にて脱バイン
ダー処理した後、真空中において下記表1−1及び表1
−2に示す温度で2時間焼結した。次に、HIPの影響
を検討するため、同一組成で同一焼結条件の焼結体ごと
に、一方はHIP処理を行わず、他方はArガスの10
00atm雰囲気中において1450℃で1時間のHI
P処理を行った。
【0048】得られた各試料のジルコニア質焼結体につ
いて、比重、単斜晶比率、熱処理前後の強度及びその劣
化率を求め、下記表1−1及び表1−2に分けて示し
た。尚、比重は水中置換法により測定し、単斜晶の比率
は結晶相をX線回析法により同定して前記数式1により
算出した。また、強度の測定はJIS R 1601に
よる3点曲げ試験により行い、サンプル数10個の平均
値を求めた。曲げ強度測定用試験片の熱処理条件は、大
気中で300℃×24時間とした。
【0049】
【表1−1】
【0050】
【表1−2】
【0051】また、Alの含有量をZrOとY
の合計重量に対し変化させて造粒した造粒粉末に
ついて、一次焼結温度を1300℃とし且つHIP処理
を行った以外は上記と同一の条件にて、ジルコニア質焼
結体を作製した。得られた試料1−41と1−42の各
ジルコニア質焼結体について、上記と同様に、比重、単
斜晶比率、熱処理前後の強度及びその劣化率を求め、そ
の結果を上記表1−1及び表1−2中の幾つかの試料と
共に下記表2に示した。
【0052】
【表2】
【0053】表1−1と表1−2及び表2から明らかな
ように、Alの含有量がZrOとYの合
計重量に対して0.1〜1.2wt%の範囲にある本発明
例の各試料では、1300〜1500℃の焼結温度で緻
密化が十分進行することが分る。また、焼結体にHIP
処理を行うことにより、曲げ強度及び耐エージング特性
が更に向上することが確認された。
【0054】実施例2 低温焼成条件における焼結性の向上目的で、造粒粉末の
粒度分布を検討した。造粒粉末の粒度分布に関しては、
JIS R 1639−1に記載の顆粒径分布測定法に
おいて、質量基準積算割合(積算重量)が50%に相当
する粒径を算出し、これを中位径と称して分布特性の代
表値とした。
【0055】実施例1と同様にして、ただしAl
の添加量をZrOとYの合計重量に対し1.2
wt(一定)として、造粒粉末を作製した。得られた造
粒粉末を複数の篩いを用いて篩分けし、篩により分級し
た粉末を任意の割合で混合することによって中位径を調
整した。中位径の異なる試料ごとに、1次焼結温度を1
300℃とした以外は実施例1と同一の条件で、焼結及
びHIP処理を行ってジルコニア質焼結体を製造した。
【0056】各試料のジルコニア質焼結体について、実
施例1と同様に評価し、その結果を下記表3に示した。
表3の結果より明らかなように、中位径の範囲が40〜
70μmの間にあれば、比重の増加に見られるように焼
結性が向上し、曲げ強度が増加し、且つ耐エージング特
性も向上した。
【0057】
【表3】
【0058】実施例3 第1の添加剤であるAlに加え、第2の添加剤と
してのLaの効果を検討した。即ち、3mol%
のYで部分安定化させたZrO粉末に、平均粒
径0.5μmのAl粉末とLa粉末をZr
とYの合計重量に対し、下記表3に示す割合
で添加した以外は実施例1と同様にして、造粒粉末を作
製した。
【0059】各造粒粉末を用い、1次焼結温度を130
0℃とした以外は実施例1と同一の条件で、焼結及びH
IP処理を行ってジルコニア質焼結体を製造した。得ら
れた各試料のジルコニア質焼結体について、実施例1と
同様に評価し、その結果を下記表4に示した。この表4
の結果ら、Laの添加量が1.5wt%以下であ
れば、強度向上による信頼性及び耐エージング特性の点
で一層良好な結果が得られることが確認された。
【0060】
【表4】
【0061】実施例4 上記実施例1〜3における試料1−23、1−24、2
−1、3−2、3−6の各ジルコニア質焼結体につい
て、図1に示すような摩擦試験器を用いて、摩擦・摩耗
試験を実施した。その際、ジルコニア質焼結体を板状の
試験片1に作製し、摺動面1aの表面粗さはRaで0.
1μm以下に仕上げた。一方、相手材2は表面をチル化
した鋳鉄製ローラであって、摺動面の硬度はHv450
〜600、表面粗さはRaで0.1μm以下とした。
【0062】摩擦試験は、油温50℃の潤滑油を摺動部
に滴下し、ローラを1500rpmで回転させながら摺
動を行い、試験片に徐々に荷重を印加することにより、
摩擦トルクが急激に上昇するような焼付挙動が認められ
たときの荷重を焼付荷重とした。また、摩耗試験は、2
00℃に加熱した潤滑油を摺動部に滴下し、線荷重49
N/mmで240時間摺動させ、摺動後の磨耗痕の深
さを測定して摩耗量とした。尚、摺動中に焼付挙動が生
じた場合は試験を停止し、その評価も「焼付」とした。
【0063】得られた結果を下記表5に示した。表5の
結果より、本願発明のジルコニア質焼結体は、一般環境
及び劣化環境下における摩擦、摩耗特性に優れているこ
とが分かる。
【0064】
【表5】
【0065】実施例5 焼結体の比重の向上による結晶粒界の結合力を増加させ
る目的で、脱バインダー条件の検討を行った。即ち、実
施例1と同様にして、但しAlの添加量をZrO
とYの合計重量に対し1.2wt%(一定)と
して、造粒粉末を作製した。この造粒粉末を1.5t/
cmの圧力でプレス成形し、得られた成形体を下記表
6に示す条件で脱バインダー処理した後、一次焼結温度
を1300℃で焼結し、実施例1と同じ条件でHIP処
理を行った。
【0066】各試料のジルコニア質焼結体について、実
施例1と同様に評価し、その結果を下記表6に示した。
表6の結果より明らかなように、脱バインダー温度が4
70℃から600℃の範囲であれば、焼結性が向上し、
曲げ強度が増加し、且つ耐エージング特性も向上した。
【0067】
【表6】
【0068】実施例6 粒界結合力増加によるエージング特性向上を検討するた
め、HIP条件について検討を行った。ジルコニア質焼
結体は実施例1の試料1−24のものを用い、下記表7
に示す条件でHIP処理を行った。得られた結果を表7
に示す。
【0069】表7の結果から、圧力500〜2000気
圧、温度1300〜1500℃の範囲でHIP処理を行
うことにより、平均強度が向上し、且つ耐エージング特
性も向上することが明らかになった。
【0070】
【表7】
【0071】実施例7 焼結体中の最大気孔径の影響について検討を行った。気
孔径の測定は、各焼結体の任意の断面を鏡面仕上げし、
光学顕微鏡により倍率100〜1000倍の観察写真を
撮影し、この写真の0.5mm×0.5mmの視野内にお
ける最大気孔径を求めた。
【0072】これらの最大気孔径が異なる各試料につい
て、実施例4と同様に図1に示す摩耗試験を実施し、焼
付荷重を測定した結果を下記表8に示した。表8から分
るように、最大気孔径が20μm以下であれば、チッピ
ングに伴う焼付が発生しにくいことが確認された。
【0073】
【表8】
【0074】実施例8 本願発明のジルコニア質焼結体よりなる摺動部材に関
し、ロータリーコンプレッサ用ベーンに適用する場合に
ついて検討を行った。実施例1における試料1−24の
ジルコニア質焼結体から板状試験片を作製し、図1に示
す摩擦試験器を用いて焼付面圧を測定した。即ち、ジル
コニア質焼結体からなる板状の試験片1に対して、相手
材2の回転部材には球状黒鉛鋳鉄製ローラを用い、雰囲
気温度150℃、雰囲気圧力2気圧、冷凍機油と代替フ
ロン(HFCl34a)共存下において、周速2m/秒
で回転させながら焼付面圧を測定した。
【0075】その際、試験片1の相手材2と摺動する面
を円弧状の摺動曲面1aに加工し、相手材2(直径50
mm)の曲率半径R2に対し、試験片1の摺動面1aの
摺動半径R1を調整し、関係式1/R=|1/R1±R
2|で得られる摺動対の等価曲率半径Rを下記表9のよ
うに変化させた。試験片1の摺動曲率半径R1が板厚の
1/2より小さい場合には、テーパーを設けて所定の曲
率半径を得た。尚、上記関係式において、摺動曲面が凸
面同士の接触の場合には符号は+、凹面と凸面の接触の
場合には符号は−となる。
【0076】
【表9】
【0077】表9の結果より明らかなように、摺動対
(試験片1と相手材2)の等価曲率半径Rが0.010
m以下になると焼付面圧が増加し、更に0.001m以
下となると焼付面圧が低下することから、摺動対の等価
曲率半径は0.002〜0.010mの範囲が好ましい。
【0078】
【発明の効果】本発明によれば、150〜300℃程度
の温度に長時間曝されるエージング環境下であっても、
優れた耐エージング特性を有すると共に、高強度でチッ
ピングなどの破壊に対する信頼性が高いジルコニア質焼
結体を提供することができる。また、このジルコニア質
焼結体は、優れた摺動特性を発揮し、内燃機関などに用
いる摺動部品、金型、及び治工具として好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例4、7、8で用いた摩擦試験器を示す概
略の側面図である。
【符号の説明】
1 試験片 1a 摺動面 2 相手材
フロントページの続き (72)発明者 筑木 保志 兵庫県伊丹市昆陽北一丁目1番1号 住友 電気工業株式会社伊丹製作所内 Fターム(参考) 4G031 AA07 AA08 AA12 AA29 BA18 BA19 BA20 CA01 GA03 GA06 GA08 GA09 GA11 GA12

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 安定化剤と共に、Alを含むジル
    コニア質焼結体であって、3点曲げ試験における初期の
    平均強度が1.3GPa以上、且つ大気中で300℃×
    24時間の熱処理後の平均強度が1.1GPa以上であ
    ることを特徴とするジルコニア質焼結体。
  2. 【請求項2】 結晶相が正方晶を主体として単斜晶を含
    み、立方晶を実質的に含まないことを特徴とする、請求
    項1に記載のジルコニア質焼結体。
  3. 【請求項3】 前記単斜晶の含有率が、X線回析による
    ピーク強度比で正方晶に対し0.15以下であることを
    特徴とする、請求項1又は2に記載のジルコニア質焼結
    体。
  4. 【請求項4】 前記Alの含有量が、ZrO
    安定化剤の合計に対し1.2wt%以下であることを特
    徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載のジルコニア
    質焼結体。
  5. 【請求項5】 第2の添加成分としてLa系の希土類化
    合物を含み、その含有量が酸化物換算でZrOと安定
    化剤の合計に対し0.1〜1.5wt%であることを特徴
    とする、請求項1〜4のいずれかに記載のジルコニア質
    焼結体。
  6. 【請求項6】 焼結体中の最大気孔径が20μm以下で
    あることを特徴とする、請求項1〜5のいずれかに記載
    のジルコニア質焼結体。
  7. 【請求項7】 安定化剤で部分安定化されたZrO
    主成分とし、Alと有機バインダーを含み、粒径
    分布における積算重量50%に相当する粒径が40〜7
    0μmの範囲である造粒粉末を用い、この造粒粉末を1
    t/cm以上の圧力で成形する工程と、470〜60
    0℃で脱バインダーを行う工程と、大気中ないし真空中
    にて1300〜1500℃で焼結する工程と、その後不
    活性ガス雰囲気中500〜2000atmにて1300
    〜1500℃でHIP処理を行う工程とを有することを
    特徴とするジルコニア質焼結体の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記造粒粉末中のAlの添加量
    が、ZrOと安定化剤の合計に対し1.2wt%以下
    であることを特徴とする、請求項7に記載のジルコニア
    質焼結体の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記造粒粉末が、第2の添加成分として
    La系の希土類化合物を含み、その添加量が酸化物換算
    でZrOと安定化剤の合計に対し0.1〜1.5wt%
    であることを特徴とする、請求項7又は8に記載のジル
    コニア質焼結体の製造方法。
  10. 【請求項10】 請求項1〜6のいずれかに記載された
    ジルコニア質焼結体で構成されたことを特徴とする摺動
    部材、金型、及び治工具。
  11. 【請求項11】 請求項1〜6のいずれかに記載された
    ジルコニア質焼結体で構成されたことを特徴とするベー
    ン。
  12. 【請求項12】 前記ベーンの相手部材との摺動面の等
    価曲率半径が0.002〜0.010mであることを特徴
    とする、請求項11に記載のベーン。
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JP2010234436A (ja) * 2009-03-31 2010-10-21 Taiheiyo Cement Corp キャプスタン
JP2011168493A (ja) * 2005-04-28 2011-09-01 Kyocera Corp セラミック製刃物およびその製造方法
WO2021215419A1 (ja) * 2020-04-22 2021-10-28 東ソー株式会社 焼結体及びその製造方法

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