JP2000239063A - 耐久性にすぐれたジルコニア質焼結体からなる粉砕・分散用メディア及びその製造方法 - Google Patents
耐久性にすぐれたジルコニア質焼結体からなる粉砕・分散用メディア及びその製造方法Info
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- JP2000239063A JP2000239063A JP11042343A JP4234399A JP2000239063A JP 2000239063 A JP2000239063 A JP 2000239063A JP 11042343 A JP11042343 A JP 11042343A JP 4234399 A JP4234399 A JP 4234399A JP 2000239063 A JP2000239063 A JP 2000239063A
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Abstract
雰囲気中においてすらも、長期間安定してすぐれた耐摩
耗性と耐久性を示すジルコニア質焼結体からなる粉砕・
分散用メディア及びその製造方法の提供。 【解決手段】 (a)ZrO2結晶が主として正方晶で
あるZrO2−Y2O3系ジルコニア質焼結体であっ
て、(b)Y2O3/ZrO2モル比が1.5/98.
5〜2.8/97.2の範囲にあり、(c)Al2O3
が0.1〜5.0wt%含有し、(d)SiO2が0.
15wt%以上含有し、(e)SiO2とTiO2の合
計量が0.15wt%を越え、3.0wt%以下であ
り、(f)平均結晶粒径が0.20〜0.70μmであ
り、(g)媒体撹拌ミルを用いた60℃温水中で1サイ
クル10時間運転で10サイクル運転した時のサイクル
毎のメディア摩耗率の最大値が50ppm/h以下であ
ることを特徴とする耐摩耗性及び耐久性にすぐれたジル
コニア質焼結体からなる粉砕・分散用メディアおよびそ
の製造方法。
Description
性にすぐれたジルコニア質焼結体からなる粉砕・分散用
メディア及びその製造方法に関する。本発明による粉砕
・分散用メディアは、100℃程度かそれ以下の温水ま
たは高湿度雰囲気中でもすぐれた耐摩耗性及び耐久性を
有する。
耗、耐食性等がすぐれるため、従来の金属に変わって産
業機用構造材に使用されるケースが増加している。例え
ば、電子材料等の高機能材料の製造には、微粉化および
高分散化と高純度化が要求される。そのため、使用され
る粉砕機は、従来のボールミルから高速で粉砕・分散メ
ディアを撹拌することにより高い粉砕・分散効率を有す
る媒体撹拌型粉砕機が主流となっている。
に加わる負荷がかなり大きいことから、耐衝撃性、耐摩
耗性にすぐれた主として正方晶系ジルコニアからなるY
2O 3強化ジルコニア(Y−TZP)製粉砕・分散用メ
ディアが用いられている。このY−TZPはすぐれた機
械的性質を有しているが、200〜300℃の特定温度
域において正方晶系ジルコニアから単斜晶系ジルコニア
に転移し、その際に生じる体積変化により微小なクラッ
クが多数発生し、強度低下につながる熱劣化を起こす欠
点が広く知られるようになり、特公昭61−21184
号などにその防止法が多く提案されている。
アは100℃程度かそれ以下の温水または高湿度雰囲気
中における負荷において摩耗が大きくなったり、使用し
ているとある時に急激に摩耗が大きくなるなどの耐摩耗
特性が低下する問題点を有していた。この100℃程度
かそれ以下の温水または高湿度雰囲気中での耐摩耗特性
の低下は、前記の200〜300℃における熱劣化を防
止した焼結体であっても起こるため、前記特公昭61−
21184号などの200〜300℃における熱劣化の
防止法では改善できないのが現状である。
た耐摩耗性と耐久性を有する粉砕・分散用メディアが望
まれていた。
0℃程度かそれ以下の温水または高湿度雰囲気中におい
てすらも、長期間安定してすぐれた耐摩耗性と耐久性を
示すジルコニア質焼結体からなる粉砕・分散用メディア
及びその製造方法を提供する点にある。
な現状を鑑み、鋭意研究を重ねてきた結果、100℃程
度かそれ以下の温水または高湿度雰囲気中における耐摩
耗性の低下は、200〜300℃における熱安定性によ
るものとは全く異なる原因であることを見出した。そし
て、Y2O3量を特定の割合含有するジルコニア質焼結
体からなる粉砕・分散用メディアにおいて、Al2O3
量とその他の成分量及び平均結晶粒径を適切な範囲に調
整することにより100℃程度かそれ以下の温水または
高湿度雰囲気中においても極めてすぐれた耐摩耗性及び
耐久性を有することを見出し、本発明を完成するに至っ
た。
晶が主として正方晶であるZrO2−Y2O3系ジルコ
ニア質焼結体であって、(b)Y2O3/ZrO2モル
比が1.5/98.5〜2.8/97.2の範囲にあ
り、(c)Al2O3が0.1〜5.0wt%含有し、
(d)SiO2が0.15wt%以上、好ましくは0.
2wt%以上含有し、(e)SiO2とTiO2の合計
量が0.15wt%を越え、3.0wt%以下であり、
(f)平均結晶粒径が0.20〜0.70μmであり、
(g)媒体撹拌ミルを用いた60℃温水中で1サイクル
10時間運転で10サイクル運転した時のサイクル毎の
メディア摩耗率の最大値が50ppm/h以下であるこ
とを特徴とする耐摩耗性及び耐久性にすぐれたジルコニ
ア質焼結体からなる粉砕・分散用メディアに関する。
2モル比が1.5/98.5〜2.8/97.2の範囲
にあり、Al2O3を0.1〜5.0wt%含有し、S
iO 2が0.15wt%以上、好ましくは0.2wt%
以上含有し、SiO2とTiO2の合計量が0.15w
t%を越え、3.0wt%以下であって、比表面積が3
〜30m2/g、好ましくは5〜20m2/g、含有塩
素量が50ppm以下であるZrO2粉体を用いて、
(B)湿式で成形し、(C)大気中1200〜1550
℃で焼成することを特徴とするジルコニア質焼結体から
なる粉砕・分散用メディアの製造方法に関する。
60℃温水中で1サイクル10時間運転で10サイクル
運転した時の各サイクル毎のメディア摩耗率の測定方法
はつぎのとおりである。
を内容積1400ccのダイノーミル(シンマルエンタ
ープライゼス社製:タイプKDL−PILOT、ベッセ
ル及びディスクは株式会社ニッカトー製高強度ジルコニ
ア:YTZ)に入れ、60℃に保持した10リットルの
温水600cc/minで60〜65℃の範囲で温度調
整をしながら循環させ、ディスク周速8m/secで1
0時間を1サイクルとして10サイクル運転し、各サイ
クル毎に下式によりサイクル毎の時間当たりのメディア
摩耗率を測定する。
a)/Wb×1,000,000÷10(時間) Wb:各サイクルのテスト前メディア重量(g) Wa:各サイクルのテスト後メディア重量(g)
の最大値が50ppm/時間以下のものを本明細書では
耐摩耗性及び耐久性に優れていると呼ぶことにしてい
る。
れたジルコニア質焼結体からなる粉砕・分散用メディア
が充足すべき各要件について詳細に説明する。
の結晶相が主として正方晶であるZrO2−Y2O3系
ジルコニア質焼結体である。ジルコニア質焼結体に単斜
晶が多く含有しているとその結晶周辺に微細なクラック
が生じ、応力が負荷されるとこの微細なクラックを起点
として微小破壊が起こり、摩擦、衝撃、圧壊等に対する
抵抗性が低下するので好ましくない。また、同時に10
0℃程度またはそれ以下の温水または高湿度雰囲気中で
の耐久性が低下するので好ましくない。一方、立方晶を
多く含有していると機械的特性の低下が起こるだけでな
く、結晶粒界付近にY2O3が偏在しやすくなって耐久
性の低下をきたすので好ましくない。
ある単斜晶系ジルコニア(M)の存在の有無及び含有
量、正方晶系ジルコニア(T)及び立方晶系ジルコニア
(C)の量については以下の方法でX線回折により求め
る。即ち、焼結体及び加工した焼結体製品の表面は応力
誘起相変態により正方晶から単斜晶に変態しており、真
の結晶相を同定することができないので、焼結体表面を
鏡面にまで研磨し、X線回折により、回折角27〜34
度の範囲で測定し、単斜晶系ジルコニアの有無及び含有
量を次式から求める。
ルコニアは、単斜晶系ジルコニアの有無を確認した方法
と同様にして、X線回折により、回折角70〜77度の
範囲で測定し、次式により求める。
求める立方晶系ジルコニアを5容積%及び単斜晶系ジル
コニアを3容積%まで許容することができる。
/ZrO2モル比が1.5/98.5〜2.8/97.
2の範囲内に、できれば1.7/98.3〜2.7/9
7.3の範囲内に、特に1.8/98.2〜2.5/9
7.5の範囲内であることが好ましい。通常ZrO2原
料中に少量含有することのあるHfO2が混入していて
も良く、このHfO2量を含めたZrO2とHfO2の
合量をZrO2量として取り扱う。Y2O3/ZrO2
モル比が1.5/98.5未満の場合には焼結体中の単
斜晶系ジルコニア量が増加し、焼結体内部にクラックが
発生し、負荷が加わったり、長時間使用するとクラック
が進展し、割れや欠けが発生し、結果的に耐摩耗性の低
下をきたすので好ましくない。一方、Y2O3/ZrO
2モル比が2.8/97.2を越えると200〜300
℃における熱劣化は少なくなるが、逆に本発明において
は100℃程度かそれ以下の温水または高湿度雰囲気中
での耐摩耗性及び耐久性の低下が起こるので好ましくな
い。
の稀土類酸化物の1種または2種以上で置換したものも
用いることができる。このような稀土類酸化物として
は、CeO2、Nd2O3、Yb2O3、Dy2O3等
が安価な点で好ましい。
3が0.1〜5.0wt%含有する点である。Al2O
3の添加は焼結性の向上、微構造の均一化に効果がある
だけでなく、100℃程度かそれ以下の温水または高湿
度雰囲気中における特性低下を抑制する効果がある。A
l2O3含有量が0.1wt%未満の場合は、Al2O
3添加の効果がなく、5.0wt%を越える場合は、Z
rO2結晶粒界にAl 2O3結晶粒子が多く存在するこ
とになり耐摩耗性及び耐久性の低下が起こるので好まし
くない。
が0.15wt%以上を含有する点である。本発明にお
いてはSiO2が0.15wt%以上であることが必要
であり、より好ましくは0.2wt%以上である。Si
O2が0.15wt%未満の場合は、100℃程度かそ
れ以下の温水または高湿度雰囲気中での耐久性に劣るの
で好ましくない。一方、SiO2が多すぎる場合には、
ZrO2結晶粒界に第2相が多く形成され耐摩耗性及び
耐久性が悪化する場合がある。
とTiO2の合計量が0.15wt%を越え、3.0w
t%以下である点にある。本発明においてはSiO2と
TiO2の合計量が0.15wt%を越え、3.0wt
%以下にあることが必要であり、好ましくは0.25〜
2.5wt%である。耐久性を向上させるためには所定
量のSiO2が含有するだけでなく、TiO2が同時に
含有することが必要である。SiO2とTiO2の合計
量が0.15wt%以下の場合は、耐久性が劣るので好
ましくない。一方、SiO2とTiO2の合計量が3.
0wt%を越える場合には、ZrO2結晶粒界に第2相
が多く、かつ第2相幅が広くなり、耐摩耗性及び耐久性
の低下が起こる場合がある。さらに、TiO2は2.0
wt%以下含有することが好ましい。
粒径が0.20〜0.70μmである点にある。本発明
においては平均結晶粒径が0.20〜0.70μmにあ
ることが必要であり、より好ましくは0.25〜0.6
0μmである。平均結晶粒径が0.20μm未満の場合
は200〜300℃における熱安定性の向上は見られる
が、100℃程度かそれ以下の温水または高湿度雰囲気
中における耐久性が劣化するので好ましくない。平均結
晶粒径が0.70μmを越える場合には耐摩耗性が低下
するので好ましくない。平均結晶粒径は、メディア断面
を鏡面にまで研磨し、次いで熱エッチングもしくは化学
エッチングを施した後、走査電子顕微鏡で観察してイン
ターセプト法により10点測定した平均値とする。算出
式は下記の通りである。
ミルを用いた60℃温水中で1サイクル10時間運転で
10サイクル運転した時のサイクル毎のメディア摩耗率
の最大値が50ppm/h以下である点にある。メディ
ア摩耗率の最大値が50ppm/hを越える場合には、
粉体の粉砕・分散によるメディア摩耗が大きくなると同
時に粉砕・分散バッチ毎のメディア摩耗率が安定しな
い。特に媒体撹拌ミルを用いて粉砕する場合にはこの欠
点が顕著に現れるので好ましくない。
/cm3以上、より好ましくは5.85g/cm3以上
であることが好ましい。かさ密度が5.80g/cm3
未満の場合は、欠陥となるポアーが多く存在することに
なり、強度、硬度の低下が起こり、その結果、耐摩耗性
の低下だけでなく、耐久性の低下が起こるので好ましく
ない。さらに、欠陥量が5%以下であることが好まし
い。ここで示す欠陥とは、ポアーだけでなく、メディア
断面の研削及び研磨加工して鏡面仕上げする際に発生す
る脱粒の後のへこみも含む。この欠陥量の測定方法は、
鏡面仕上げした面を所定の倍率(通常、1000〜30
00倍)の走査電子顕微鏡で写真撮影を行い、その写真
を画像解析にて欠陥部分と欠陥でない部分とを二値化に
より分離して、その欠陥部分が画像全体に占める面積の
割合を算出する。この欠陥量が3%を越える場合には、
かさ密度が5.80g/cm3以上であっても耐摩耗性
だけでなく、耐久性に劣るので好ましくない。
ルコニア質焼結体からなる粉砕・分散用メディアの製造
方法について説明する。
比となるようにジルコニウム化合物(例えばオキシ塩化
ジルコニウム)の水溶液とイットリウム化合物(例えば
塩化イットリウム)の水溶液を均一に混合し、加水分解
し、水和物を得、脱水、乾燥させた後、400〜125
0℃で仮焼し、ジルコニア粉体を得る方法、もしくは酸
化物あるいは塩の形態で水あるいは有機溶媒を用いて湿
式で混合し、脱水、乾燥させた後、400〜1250℃
で仮焼し、ジルコニア粉体を得る方法が採用される。Y
2O3以外の成分の添加はジルコニウム化合物とイット
リウム化合物の水溶液または酸化物を混合する際に塩の
水溶液として所定量添加してもよいし、後記する仮焼粉
体の粉砕・分散時に水酸化物、炭酸化物、酸化物等の形
態で添加しても良い。
し、乾燥して成形粉体を得る。必要に応じて成形助剤の
添加やスプレードライヤーによる整粒を行う。
30m2/g、好ましくは5〜20m2/gであること
が必要である。これらの範囲を外れる場合は、焼結性の
低下や後述する成形性の低下が起こり、焼結しても得ら
れたメディアに気孔や欠陥が多く存在してしまい、耐摩
耗性及び耐久性に劣るので好ましくない。
下であることが必要であり、より好ましくは30ppm
以下である。塩素量が50ppmを越える場合には、成
形性の低下が起こり、得られた粉砕・分散用メディアに
欠陥が多く存在し、強度が低下したり、耐摩耗性及び耐
久性に劣るので好ましくない。塩素の除去については粉
体の洗浄やアンモニア水による中和等の方法が採用でき
る。
たアルコール類、パラフィン系炭化水素類等の有機溶
媒、可溶性高分子または水を用いて、転動造粒成形法、
坏土成形法、鋳込成形法及び液中造粒成形法によりメデ
ィアを成形する。
ライヤー等で乾燥した粉体を用いてCIP成形(静水圧
プレス成形)した焼結体より焼結体内部の欠陥量が非常
に少なくできるためすぐれた耐磨耗性及び耐久性を有す
るメディアとすることができる。成形助剤に水を含有し
ていると、結晶粒界または近傍に適度な第2相を形成
し、結晶粒界強度が高くなって耐磨耗性及び耐衝撃性が
向上するだけでなく、すぐれた耐久性を示す効果があ
る。
アルコール類、パラフィン系炭化水素類等の有機溶媒、
可溶性高分子などまたは水を用いる。成形助剤に水が含
有していると、結晶粒界または近傍に適度な第2相を形
成し、結晶粒界強度が高くなって耐摩耗性及び耐衝撃性
が向上するだけでなく、すぐれた耐久性を示す効果があ
る。
1550℃程度で焼成することによって焼結体を得る。
sostatic press)処理を施すことにより
焼結体内部に欠陥が有る場合にこれらの欠陥を低減もし
くは小さくすることができ、摩擦、衝撃、圧壊等に対す
る抵抗性を高くすることができ、耐摩耗性を向上、さら
には耐久性の向上ができる。HIP処理は常圧焼結後、
ArやN2などの不活性雰囲気、またはO2雰囲気下で
1150〜1550℃、500〜2000気圧の圧力下
で処理することが好ましい。
程で汚染された表面を研磨などにより除去して、本発明
の粉砕・分散用メディアが得られる。
本発明はこれにより何ら限定されるものではない。
9%の硝酸イットリウムを表1の組成となるように水溶
液にして混合した。次に、この水溶液を加熱環流下で加
水分解し、脱水、乾燥し、Y2O3が固溶した水和ジル
コニウムを得、600〜1200℃で1時間仮焼し、得
られたジルコニア粉体を湿式で粉砕・分散した。なお、
Y2O3以外の成分については、酸化物もしくは塩の形
態で粉砕時に所定量添加混合した。次いで、得られたス
ラリーを乾燥、整粒し、成形用粉体とし、これらの粉体
を用いて水を使用して転動造粒成形した。試料No.1
2は粉砕・分散したスラリーにワックスエマルジョンを
粉体に対し、3wt%添加し、スプレードライヤー乾燥
し、70MPaの圧力でCIP成形した。得られた成形
粉体の比表面積及び含有塩素量を表1および表3に示
す。次いで、1200〜1600℃で焼成し、放冷し
て、直径1mmの球状の焼結体からなる粉砕・分散用メ
ディアを得た。これらのメディアをバレル研磨によって
仕上げ、評価用試料とした。
〜4に示す。試料No.1〜10は本発明のジルコニア
質焼結体からなる粉砕・分散用メディアであり、試料N
o.11〜23は本発明の要件の少なくとも1つを満た
していない比較品である。なお、試料No.18および
No.20については、得られたメディアのかさ密度が
低いため、かさ密度以外の特性については測定しなかっ
た。
cを内容積1400ccのダイノーミル(シンマルエン
タープライゼス社製:タイプKDL−PILOT、ベッ
セル及びディスクは株式会社ニッカトー製高強度ジルコ
ニア:YTZ)に入れ、60℃に保持した10リットル
の温水を600cc/minで60〜65℃の範囲内に
温度調整をしながら循環させ、ディスク周速8m/se
cで10時間を1サイクルとして10サイクル運転する
テストを行い、各サイクル毎の時間当たりのメディアの
摩耗率を測定した。メディア摩耗率はテスト前後の時間
当たりの重量変化率として算出した。サイクル毎のメデ
ィア摩耗率の最大値を表1〜2に示す。また、図1に試
料No.4、14、16の各サイクルの摩耗率とテスト
時間との関係を示す。
たは高湿度雰囲気中での耐久性と200〜300℃での
熱劣化との違いを明確にするため試料を250℃で15
00時間保持するテストを行い、テスト後のクラックの
有無を調べた結果を表1において、熱劣化/クラックの
有無の項に併せて示す。
それ以下の温水または高湿度雰囲気中での耐久性と20
0〜300℃での熱劣化とは全くことなることが明らか
である。さらに、本発明によるジルコニア質焼結体から
なる粉砕・分散用メディアは、摩耗率が50ppm/h
以下であり、温水中でもすぐれた耐摩耗性を示すことが
明らかである。
2−Y2O3系ジルコニア質焼結体であって、(b)Y
2O3/ZrO2モル比が1.5/98.5〜2.8/
97.2の範囲にあり、(c)Al2O3が0.1〜
5.0wt%含有し、(d)SiO2が0.15wt%
以上含有し、(e)SiO2とTiO2の合計量が0.
15wt%を越え、3.0wt%以下であり、(f)平
均結晶粒径が0.20〜0.70μmであり、(g)媒
体撹拌ミルを用いた60℃温水中で1サイクル10時間
運転で10サイクル運転した時のサイクル毎のメディア
摩耗率の最大値が50ppm/h以下であることを特徴
とする耐摩耗性及び耐久性にすぐれたジルコニア質焼結
体からなる粉砕・分散用メディア。 2.前記Y2O3/ZrO2モル比が1.7/98.3
〜2.7/97.3の範囲にある前項1記載の耐摩耗性
及び耐久性にすぐれたジルコニア質焼結体からなる粉砕
・分散用メディア。 3.前記Y2O3/ZrO2モル比が1.8/98.2
〜2.5/97.5の範囲にある前項1記載の耐摩耗性
及び耐久性にすぐれたジルコニア質焼結体からなる粉砕
・分散用メディア。 4.前記Y2O3添加量の30モル%までがCeO2、
Nd2O3、Yb2O3 、Dy2O3よりなる群から選
ばれた他の希土類酸化物で置換されたものである前項1
〜3いずれか記載の耐摩耗性及び耐久性にすぐれたジル
コニア質焼結体からなる粉砕・分散用メディア。 5.前記SiO2の含有量が0.2wt%以上である前
項1〜4いずれか記載の耐摩耗性及び耐久性にすぐれた
ジルコニア質焼結体からなる粉砕・分散用メディア。 6.前記SiO2とTiO2の合計量が0.25〜2.
5wt%である前項1〜5いずれか記載の耐摩耗性及び
耐久性にすぐれたジルコニア質焼結体からなる粉砕・分
散用メディア。 7.前記TiO2の含有量が2.0wt%以下である前
項6記載の耐摩耗性及び耐久性にすぐれたジルコニア質
焼結体からなる粉砕・分散用メディア。 8.(A)Y2O3/ZrO2モル比が1.5/98.
5〜2.8/97.2の範囲にあり、Al2O3を0.
1〜5.0wt%含有し、SiO2が0.15wt%以
上含有し、SiO2とTiO2の合計量が0.15wt
%を越え、3.0wt%以下であって、比表面積が3〜
30m2/g、含有塩素量が50ppm以下であるZr
O2粉体を用いて、(B)湿式で成形し、(C)大気中
1200〜1550℃で焼成することを特徴とするジル
コニア質焼結体からなる粉砕・分散用メディアの製造方
法。 9.前項8の(C)工程にひきつづいて、(D)不活性
雰囲気下または酸素含有雰囲気下で、1150〜155
0℃、500〜2000気圧で処理するものである前項
8記載のジルコニア質焼結体からなる粉砕・分散用メデ
ィアの製造方法。 10.前記比表面積が5〜20m2/gである前項8ま
たは9記載のジルコニア質焼結体からなる粉砕・分散用
メディアの製造方法。
なる粉砕・分散用メディアは、100℃程度かそれ以下
の温水または高湿度雰囲気中でもすぐれた耐摩耗性と耐
久性を有するため、公知の粉砕・分散用メディアとして
の用途に従来のメディアに比し、有効に用いることがで
き、さらには温水中または高湿度雰囲気中で耐摩耗性が
要求される分野にも有効に用いることができる。 (2)本発明のすぐれた耐摩耗性及び耐久性を有するジ
ルコニア質焼結体からなる粉砕・分散用メディアは、粉
砕・分散用メディアだけでなく、ベアリングボール等の
産業用耐摩耗構造部材として広い分野に利用できる。
16の各サイクルの摩耗率とテスト時間との関系を示す
グラフである。
13)
ライヤー等で乾燥した粉体を用いてCIP成形(静水圧
プレス成形)した焼結体より焼結体内部の欠陥量が非常
に少なくできるためすぐれた耐磨耗性及び耐久性を有す
るメディアとすることができる。前述のように成形時に
使用する溶液に水を含有していると、結晶粒界または近
傍に適度な第2相を形成し、結晶粒界強度が高くなって
耐磨耗性及び耐衝撃性が向上するだけでなく、すぐれた
耐久性を示す効果がある。
せたアルコール類、パラフィン系炭化水素類等の有機溶
媒、可溶性高分子などまたは水を用いる。成形時に使用
する溶液に水が含有していると、結晶粒界または近傍に
適度な第2相を形成し、結晶粒界強度が高くなって耐摩
耗性及び耐衝撃性が向上するだけでなく、すぐれた耐久
性を示す効果がある。
Claims (2)
- 【請求項1】 (a)ZrO2結晶が主として正方晶で
あるZrO2−Y2O3系ジルコニア質焼結体であっ
て、(b)Y2O3/ZrO2モル比が1.5/98.
5〜2.8/97.2の範囲にあり、(c)Al2O3
が0.1〜5.0wt%含有し、(d)SiO2が0.
15wt%以上含有し、(e)SiO2とTiO2の合
計量が0.15wt%を越え、3.0wt%以下であ
り、(f)平均結晶粒径が0.20〜0.70μmであ
り、(g)媒体撹拌ミルを用いた60℃温水中で1サイ
クル10時間運転で10サイクル運転した時のサイクル
毎のメディア摩耗率の最大値が50ppm/h以下であ
ることを特徴とする耐摩耗性及び耐久性にすぐれたジル
コニア質焼結体からなる粉砕・分散用メディア。 - 【請求項2】 (A)Y2O3/ZrO2モル比が1.
5/98.5〜2.8/97.2の範囲にあり、Al2
O3を0.1〜5.0wt%含有し、SiO 2が0.1
5wt%以上含有し、SiO2とTiO2の合計量が
0.15wt%を越え、3.0wt%以下であって、比
表面積が3〜30m2/g、含有塩素量が50ppm以
下であるZrO2粉体を用いて、(B)湿式で成形し、
(C)大気中1200〜1550℃で焼成することを特
徴とするジルコニア質焼結体からなる粉砕・分散用メデ
ィアの製造方法。
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