JP2006324769A - ダンパ、振動板、および、スピーカ装置 - Google Patents

ダンパ、振動板、および、スピーカ装置 Download PDF

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Abstract


【課題】コイルボビンを良好に嵌合できるスピーカ装置を提供する。
【解決手段】スピーカ装置のダンパ700に、コイルボビンと当接した状態で接着されてコイルボビンを保持する可撓性のインサート部720を設けた。このため、例えばインサート部最小内径寸法R24がコイルボビンの非コイル部外径寸法と略等しくなる形状にインサート部720を形成することにより、インサート部720の可撓変形によりインサート部最小内径寸法R24を拡径させてコイルボビンのボイスコイルが設けられた部分を嵌通させることができる。また、従来の構成を有するダンパにコイルボビンに保持させる場合のように、コイルボビンとの間にクリアランスが生じることがない。したがって、インサート部720およびコイルボビンの当接部分に接着剤を充填することにより接着剤のボイスコイルの方向への流れ込みを防止できる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、コイルが巻装されたコイルボビンを保持するダンパ、振動板、および、スピーカ装置に関する。
従来、いわゆるコーン型のスピーカ装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。また、このようなスピーカ装置の製造方法が知られている(例えば、特許文献2参照)。さらに、このようなスピーカ装置に設けられるダンパが知られている(例えば、特許文献3参照)。
特許文献1に記載のものは、ボイスコイルのボビンの形状をトラック形の筒状体または楕円筒としている。また、蝶形ダンパを、プラスチックの薄板を型抜きあるいは射出成形により形成している。そして、ボビンと接する蝶形ダンパの長円形状の環に接着剤を充填して、ボイスコイルと蝶形ダンパとを接合している。
また、特許文献2に記載のものは、磁気回路にフレームを取り付けてフレームASSYを形成し、このフレームASSYの所定の位置に固定部材によって外周枠にアーム部が固定された蝶ダンパを載置する。次に、ボイスコイルボビン、ボイスコイルを嵌合装着したコイルゲージを蝶ダンパの内周枠内に貫通させた後、中央のプレートに嵌合装着させる。そして、蝶ダンパの内周枠、外周枠を接着剤により、それぞれボイスコイルボビン、フレームASSYに固定させ、コイルゲージをボイスコイルボビンから引き抜く。
さらに、特許文献3に記載のものは、ボイスコイルボビンが挿入される内周枠と、スピーカフレームに支持される外周枠と、これら内周枠と外周枠との間に橋架された複数の可動腕と、を、ポリブチレンテレフタレートを50重量%以上含む合成樹脂を射出成形することにより、一体形成している。また、外周枠の厚さを、複数の可動腕の厚さよりも大きく形成している。かつ、この外周枠の表面および裏面を、複数の可動腕のそれぞれの表面および裏面よりも厚さ方向に突出させた状態としている。そして、内周枠の内側にボイスコイルボビンを挿通し、互いの当接面同士を接着するとともに、外周枠をスピーカフレームの段部に載置し、やはり互いの当接面同士を接着する。
特開平11−146488号公報(第3頁右欄−第5頁右欄) 特開2003−259496号公報(第5頁左欄−第6頁右欄) 特開平9−322290号公報(第3頁右欄−第4頁右欄)
ところで、上述したような特許文献1ないし特許文献3に記載のような構成では、一般的にコイルボビンをダンパに嵌合させる際に、ボイスコイルがダンパの内周枠の中空部分を通過する状態で嵌合させるため、ダンパは、内周枠の内径がボイスコイルの最大外周径よりも大きくなる形状に形成されている。このため、例えばボイスコイルの最大外周径が大きい場合、最大外周径が小さい場合と比べてコイルボビンとダンパとのクリアランスが大きくなり、接着剤がコイルボビンおよびダンパの接合部分以外の部分に流れ込んでしまうおそれがあるという問題点が一例として挙げられる。
本発明の目的は、このような実情などに鑑みて、コイルボビンを良好に保持可能なダンパ、振動板、および、スピーカ装置を提供することである。
請求項1に記載の発明は、コイルが巻装されたコイルボビンを保持するダンパであって、前記コイルボビンと当接した状態で接着されて前記コイルボビンを保持する可撓性を有した接着補助部材を具備したことを特徴としたダンパである。
請求項11に記載の発明は、コイルボビンと、このコイルボビンに鍔状に設けられた振動部と、前記コイルボビンを保持する請求項1ないし請求項10のいずれかに記載のダンパと、を具備したことを特徴とした振動板である。
請求項12に記載の発明は、フレームと、このフレームに配設される磁気回路と、前記フレームに取り付けられる振動板と、前記フレームに取り付けられる請求項1ないし請求項10のいずれかに記載のダンパと、前記振動板および前記ダンパに取り付けられ前記磁気回路に近接して配設されるボイスコイルが巻装されたコイルボビンと、を具備したことを特徴としたスピーカ装置である。
請求項13に記載の発明は、フレームと、このフレームに配設される磁気回路と、前記フレームに取り付けられる請求項11に記載の振動板と、を具備したことを特徴としたスピーカ装置である。
以下に、本発明のスピーカ装置の一実施の形態の構成について図面を参照して説明する。なお、本実施の形態では、コーン型のスピーカ装置について例示するが、他のスピーカ装置を対象とすることができる。また、本発明を略長円板状のいわゆる蝶形ダンパに適用した構成について例示するが、略円形状のダンパに適用してもよい。図1は、本発明における一実施の形態に係るスピーカ装置を示す部分断面図である。図2は、ダンパの概略構成を示す平面図である。図3は、図2のIII−III線に沿ったダンパの概略構成を示す断面図である。
〔スピーカ装置の構成〕
図1において、100はスピーカ装置で、このスピーカ装置100は、電気的に接続される再生装置からの電気信号である音声データを発音により出力する。このスピーカ装置100は、本体部200と、キャンセルマグネット300と、マグネット400と、振動板500と、ボイスコイルボビン600と、ダンパ700と、図示しない保護部材と、を備えている。
本体部200は、例えば硬質の合成樹脂やアルミニウム合金などの軽量金属材料などにて形成されている。そして、本体部200は、下面が閉塞された略円筒状のヨークキャップ210と、このヨークキャップ210の上面側に設けられ一面側に向けて拡開する略凹状のフレーム220と、このフレーム220に一体的に設けられた磁気回路部230と、を備えている。
ヨークキャップ210は、底面略中央に略円形の開口211が穿設され一面側に向けて開口する略円筒形に形成されている。そして、このヨークキャップ210の底面の一面側には、リング状のキャンセルマグネット300が取り付けられる。
フレーム220は、底面略中央に略円形の開口221が穿設され一面側に向けて開口する略長円筒形の底部222を有している。この底部222の拡開する側の周縁部には、外方へ鍔状に突出する鍔部223が一連に設けられている。また、鍔部223の外周縁には、底部222と略同軸上の楕円筒状に形成された連結筒部224が一連に設けられている。さらに、この連結筒部224の拡開する側の周縁部には、底面に略平行な取付面を有した第1取付段差部225が設けられている。この第1取付段差部225の外周縁には、略放射状に架橋部226が先端側で互いに拡開する状態に複数一連に設けられている。さらに、架橋部226の先端には、略長円リング状で、底部222の底面に略平行な第2取付段差部227が一連に設けられている。この第2取付段差部227の外周縁には、底部222と略同軸上の略長円筒状に形成された位置決め筒部228が一連に設けられている。また、フレーム220には、電気信号の音声データが入力される端子229Aを有するターミナル229が一体的に取り付けられている。
磁気回路部230は、プレート231と、ヨーク232と、を備えている。プレート231は、磁性材料にて略リング状に形成されている。このプレート231は、例えば接着剤などにてフレーム220の底面に、内周が底部222の開口221と同軸上となる状態に一体的に取り付けられる。ヨーク232は、例えばプレート231と同材質に形成されている。このヨーク232は、略円板上の板部232Aの略中央に一面側に略円筒状に突起部232Bを有した略凸状に形成されている。そして、ヨーク232は、板部232Aがプレート231とによりマグネット400を挾持する状態に例えば接着剤にてマグネット400を介してプレート231に一体的に取り付けられる。また、ヨーク232は、板部232Aがヨークキャップ210に取り付けられたキャンセルマグネット300の上面に載置される状態に例えば接着剤にて取り付けられる。そして、このヨーク232が取り付けられた状態は、突起部232Bの外周面がプレート231の内周面に所定の間隙で対向して磁気ギャップを形成する状態となっている。
キャンセルマグネット300は、例えばリング状に形成され、軸方向の両端面に磁極面が形成されている。このキャンセルマグネット300は、上述したように、ヨークキャップ210の底面に載置される状態で、例えば接着剤にて取り付けられている。この取り付けられた状態は、キャンセルマグネット300およびヨークキャップ210の径方向中央が略同軸上に位置する状態となっている。そして、キャンセルマグネット300は、磁気回路部230およびマグネット400で構成される磁気回路からの磁束漏洩を防止する。
マグネット400は、例えばキャンセルマグネット300と同様の構成を有している。そして、マグネット400は、上述したように、プレート231とヨーク232の板部232Aとの間に挾持される状態で、例えば接着剤にて取り付けられている。この取り付けられた状態は、マグネット400の内周側にヨーク232の突起部232Bが略同軸上に貫通する状態となっている。このマグネット400の取り付けにより、ヨーク232の突起部232Bの外周面とプレート231の内周面とが異なる磁極で対向する状態となり、マグネット400および磁気回路部230にて磁気回路が構成される。
振動板500は、例えば表面が防触処理されたマグネシウム薄板や、チタン合金、紙パルプ、各種繊維のシート部材などにて略薄膜状に形成されている。この振動板500は、一面側に向けて拡開する略裁頭形状(コーン形状)の振動部510を有している。振動部510の外周縁には、振動部510が拡開する側と同方向に突出する状態に断面略U字状に屈曲するエッジ部520が一連に設けられている。さらに、エッジ部520の外周縁には、外方に鍔状に突出する取付鍔部530が一連に設けられている。そして、この取付鍔部530がフレーム220の第2取付段差部227の取付面に例えば接着剤にてリング状の取付部材540にて挾持される状態に取り付けられることにより、振動板500は、フレーム220に支持される。また、振動板500の内周縁には、略円筒状に一連に設けられた取付部550が設けられている。なお、エッジ部520を別部材として、振動部510の外周縁近傍に接着などにより取り付けて一連に振動板500を構成してもよい。
また、振動板500には、ボイスコイルボビン600が一体的に設けられている。このボイスコイルボビン600は、略円筒状のコイルボビン610と、このコイルボビン610の外周面に巻装されるコイルであるボイスコイル620と、を備えている。
コイルボビン610は、例えば振動板500と同材質、あるいはアルミニウムなどの金属や合成樹脂またはガラス繊維などの繊維を含有する合成材料などにより略円筒状に形成されている。そして、コイルボビン610は、外径寸法R11(図4参照、以下、非コイル部外径寸法R11と称す)が振動板500の取付部550の内径寸法と略同一となる形状に形成され、軸方向の一端側(以下、上端側と称す)が例えば接着剤などを用いて振動板500に一体的に取り付けられている。また、コイルボビン610の上端側には、端面を閉塞する球面ドーム状のダストキャップ611が例えば接着剤にて接着されて一体的に設けられている。
ボイスコイル620は、フレーム220に設けられたターミナル229に接続される錦糸線が両端側に設けられていないタイプであり、コイルボビン610の軸方向の他端側(以下、下端側と称す)の外周面に巻装されている。また、ボイスコイル620は、コイルボビン610におけるボイスコイル620が設けられた部分が外径寸法R12(図4参照、以下、コイル部外径寸法R12と称す)となる状態に巻装されている。このボイスコイル620の巻装状態は、例えば接着剤などにて固定されている。このボイスコイル620は、振動板500がフレーム220に取り付けられた状態で、例えば磁気回路部230のプレート231およびヨーク232の対向する磁気ギャップに位置する状態に巻装される。そして、ボイスコイル620の両端部が引き出され、フレーム220に設けられたターミナル229の端子229Aに図示しない錦糸線を介して接続されて音声データの入力端となる。
また、ボイスコイルボビン600には、略長円板状のダンパ700が一体的に設けられている。このダンパ700は、ボイスコイル620がプレート231とヨーク232の突起部232Bとの間に形成される磁気ギャップに位置する状態で、コイルボビン610を保持する。また、ダンパ700は、後述するボイスコイルボビン650(図5参照)のコイルボビン660を保持可能な構成を有している。ここで、コイルボビン660は、コイルボビン610と同様に、非コイル部外径寸法R11の略円筒状に形成されている。また、コイルボビン660の下端近傍には、このコイルボビン660の上端近傍に取り付けられた錦糸線671を有するコイルであるボイスコイル670が巻装されている。このボイスコイル670は、コイル部外径寸法R32が、コイルボビン660における錦糸線671が設けられた部分の外径寸法R31(以下、錦糸線部外径寸法R31と称す)よりも小さく、かつ、コイルボビン610のコイル部外径寸法R12より大きくなる状態に巻装されている。
そして、ダンパ700は、図2および図3に示すように、ダンパ本体710と、接着補助部材としてのインサート部720と、を備えている。
ダンパ本体710は、コイルボビン610が挿通される内環部としての内周枠711と、フレーム220に取り付けられる外環部としての外周枠712と、内周枠711および外周枠712を連結する弾性変形部としてのアーム部713と、を備えている。このダンパ本体710は、例えばポリブチレンテレフタレート樹脂(PBT:Poly Butylene Terephthalate)などの合成樹脂を素材とし、射出成形などによって、内周枠711と、外周枠712と、アーム部713と、が一体的に形成されている。
内周枠711は、内径寸法R21がコイルボビン610,660のコイル部外径寸法R12,R32よりも大きい略円形リング状に形成されている。
外周枠712は、外径寸法が第1取付段差部225の内径寸法よりも小さく、かつ、内周枠711よりも厚い略長円リング状に形成され、第1取付段差部225の取付面に例えば接着剤などにて固定されている。
アーム部713は、第1のアーム713Aと、第2のアーム713Bと、第3のアーム713Cと、第4のアーム713Dと、第5のアーム713Eと、第6のアーム713Fと、を備えている。第1、第2、第3、第4のアーム713A,713B,713C,713Dは、内周枠711よりも薄くかつ蛇行状に湾曲した長手状に形成されている。第1、第2、第3、第4のアーム713A,713B,713C,713Dは、外周枠712の仮想軸Cを含む外周枠712の長手方向と略平行な仮想線Lに略沿い、かつ、内周枠711および外周枠712の厚さ方向略中央に位置する状態で、内周枠711および外周枠712を連結する。第1のアーム713Aは、仮想軸Cを含みかつ外周枠712の長手方向に延びる仮想線Lおよび内周枠711の外周縁の交点から円周方向に約45°移動した位置と、この位置に略対向する外周枠712の内周縁と、を連結する状態に設けられている。第2、第3、第4のアーム713B,713C,713Dは、内周枠711の外周縁における第1のアーム713Aが設けられた位置から円周方向に約90°、約180°、約270°移動した位置と、それぞれの位置に略対向する外周枠712の内周縁と、を連結する状態に設けられている。第5、第6のアーム713E,713Fは、厚さ寸法が第1のアーム713Aと略同寸法の略円弧状に形成されている。第5のアーム713Eは、第1のアーム713Aおよび第4のアーム713Dのそれぞれの長手方向略中央を連結する。また、第6のアーム713Fは、第2のアーム713Bおよび第3のアーム713Cのそれぞれの長手方向略中央を連結する。
インサート部720は、コイルボビン610が軸方向に往復移動可能となる状態にコイルボビン610を保持する。このインサート部720は、略円形リング状に形成されたリング部721と、このリング部721から突出された状態で設けられた突出部722と、を備えている。そして、インサート部720は、例えば綿、混紡、コーネックスなどの加熱成形で形成された織布、または、不織布などの可撓性を有する多孔性素材により、リング部721と、突出部722と、が一体的に形成されている。なお、インサート部720としては、織布、不織布などの他に、例えばスポンジなどの多孔性素材を用いて形成されたものであってもよい。
リング部721は、外径寸法R22が内周枠711の内径寸法R21と略等しく、内径寸法R23がコイルボビン610の非コイル部外径寸法R11より大きく、厚さが内周枠711の厚さの約半分の略円形リング状に形成されている。ここで、リング部721の厚さとしては、内周枠711の厚さと略同一としてもよい。このリング部721は、例えばインサート成形により、内周枠711に嵌合し、かつ、下面が内周枠711の下面と同一面に位置する状態でダンパ本体710と一体的に形成されている。また、リング部721の内周面721Aは、仮想軸Cに対して傾斜する形状に形成されている。具体的には、内周面721Aは、上端から仮想軸Cまでの距離が下端から仮想軸Cまでの距離よりも長くなる形状に形成されている。また、リング部721における例えば仮想線Lに対応する位置には、内縁から外縁にかけて切り込まれて形成された1つのスリット721Bが設けられている。
突出部722は、内周面721Aの下端からこの内周面721Aの傾斜に略沿う方向に突出する状態に設けられている。また、突出部722は、先端が描く略円形の径寸法R24(以下、インサート部最小内径寸法R24と称す)がコイルボビン610,660の非コイル部外径寸法R11と略等しくなる形状、すなわちコイルボビン610,660のコイル部外径寸法R12,R32よりも小さくなる形状に形成されている。
そして、ダンパ700は、インサート部720にコイルボビン610の上端側が挿通された状態で、コイルボビン610に例えば接着剤により接着固定される。また、ダンパ700の外周枠712がフレーム220の第1取付段差部225に取り付けられるとともに、振動板500のエッジ部520の取付鍔部530がフレーム220の第2取付段差部227に取り付けられ、ボイスコイルボビン600が一体的に取り付けられた振動板500がフレーム220に配設される。この配設された状態で、ボイスコイル620が磁気ギャップに位置する。これにより、ボイスコイル620に電圧が印加されると、アーム部713が弾性変形して、コイルボビン610が軸方向に往復移動する。
保護部材は、例えば合成樹脂や金属材料などにて例えばメッシュ状に形成され、振動板500の拡開する側を覆う状態にフレーム220の位置決め筒部228に取り付けられる。この保護部材の取り付けは、例えば接着剤などにて取り付けられる他、嵌合固定やねじ止めなど、いずれの方法で取り付けられる。また、スピーカ装置100は、保護部材を設けない構成としてもよい。
〔スピーカ装置の作用〕
次に、スピーカ装置100の作用として、ダンパ700のボイスコイルボビン600,650への取付動作について図面を参照して説明する。図4は、ダンパ700の錦糸線を有さないボイスコイル620が設けられたボイスコイルボビン600への取付動作を示す模式図であり、(A)は取付前の状態であり、(B)は取付後の状態である。図5は、ダンパ700の錦糸線671を有するボイスコイル670が設けられたボイスコイルボビン650への取付動作を示す模式図であり、(A)は取付前の状態であり、(B)は取付後の状態である。図6は、ダンパ700の作用を説明するための比較例1,2のダンパ800,850の概略構成を示す平面図である。図7は、ダンパ700の作用を説明するための比較例1のダンパ800の錦糸線を有さないボイスコイル620が設けられたボイスコイルボビン600への取付動作を示す模式図であり、(A)は取付前の状態であり、(B)は取付後の状態である。図8は、ダンパ700の作用を説明するための比較例2のダンパ850の錦糸線671を有するボイスコイル670が設けられたボイスコイルボビン650への取付動作を示す模式図であり、(A)は取付前の状態であり、(B)は取付後の状態である。
まず、ダンパ700のボイスコイルボビン600,650への取付動作について説明する。ダンパ700をボイスコイルボビン600へ取り付ける際には、図4(A)に示すように、ダンパ700を、コイルボビン610の下方に、中心がコイルボビン610の軸と同一軸となる状態に位置させる。そして、ダンパ700を上方へ移動させ、ボイスコイル620が存在する位置にダンパ700が到達すると、内周枠711の内径寸法R21がコイル部外径寸法R12よりも大きく、かつ、インサート部最小内径寸法R24がコイル部外径寸法R12よりも小さいため、インサート部720がボイスコイル620に接触する。さらに、ダンパ700を上方へ移動させると、インサート部720は、内縁側が下方に撓んでボイスコイル620との接触状態を保った状態で上方へ移動する。ここで、インサート部720が撓むと、スリット721Bを形成する端部が互いに離間する方向へ移動するため、インサート部720は、インサート部最小内径寸法R24がコイルボビン610の非コイル部外径寸法R11と略等しくなる状態、すなわち撓んでいない状態と比べてインサート部最小内径寸法R24が拡径した状態で上方へ移動する。
この後、ボイスコイル620が存在しない位置にダンパ700が到達すると、インサート部720は、撓む前の状態に戻り、コイルボビン610に当接する状態となる。そして、ダンパ700をさらに移動させて、図4(B)に示すように、コイルボビン610の上端近傍に位置させる。ここで、インサート部720が撓んでいない状態に戻ると、スリット721Bを形成する端部が互いに近接する方向へ移動するため、インサート部720は、インサート部最小内径寸法R24が非コイル部外径寸法R11と略等しくなる状態に縮径し、突出部722の先端がコイルボビン610に当接する状態となる。また、内周面721Aが外周枠712の仮想軸Cすなわちコイルボビン610の円周面に対して傾斜する形状に形成されているため、インサート部720は、内周面721Aの上端がコイルボビン610から離間した状態となる。このため、インサート部720およびコイルボビン610の間に、断面略三角形状の隙間部Tがコイルボビン610の円周方向に沿って形成される。そして、ダンパ700およびコイルボビン610の間、すなわち隙間部Tに接着剤を充填して、ボイスコイルボビン600へダンパ700を取り付ける。
また、ボイスコイルボビン650へダンパ700を取り付ける際には、図5(A)に示すように、ダンパ700を、コイルボビン660の下端側に位置させる。そして、ダンパ700を上方へ移動させ、ボイスコイル670が存在する位置にダンパ700が到達すると、インサート部720がボイスコイル670に接触する。さらに、ダンパ700を上方へ移動させると、インサート部720は、内縁側が下方に撓んでボイスコイル670との接触状態を保った状態で上方へ移動する。ここで、インサート部720は、スリット721Bを形成する端部が互いに離間する方向へ移動してインサート部最小内径寸法R24がコイルボビン660のコイル部外径寸法R32と略同一となった状態、すなわちコイルボビン610へ取り付ける場合と比べてインサート部最小内径寸法R24が拡径された状態で上方へ移動する。
この後、ダンパ700をさらに移動させて、図5(B)に示すように、コイルボビン660の上端近傍に位置させる。ここで、インサート部720は、突出部722の先端がコイルボビン660に接触し、かつ、内周面721Aの上端がコイルボビン660から離間した状態となる。また、コイルボビン660は、コイルボビン610と同じ非コイル部外径寸法R11の略円筒状に形成されている。このため、インサート部720およびコイルボビン660の間に、上述した隙間部Tが形成される。そして、隙間部Tに接着剤を充填して、ボイスコイルボビン650へダンパ700を取り付ける。
次に、比較例1,2のダンパ800,850の構成について説明する。なお、以下において、ダンパ800について主に説明し、ダンパ850については、説明を簡略化する。また、ダンパ700と同一の構成については同一名称および同一符号を付し、同一の機能を有する構成については同一名称を付し、説明を適宜省略または簡略する。
ダンパ800は、ボイスコイルボビン600のコイルボビン610を保持する。このダンパ800は、図6に示すように、ダンパ本体810を備えている。そして、ダンパ本体810は、内周枠811と、突出部812と、外周枠712と、アーム部813と、を備えている。このダンパ本体810は、例えば合成樹脂の射出成形などにより、内周枠811と、複数の突出部812と、外周枠712と、アーム部813と、が一体的に形成されている。内周枠811は、内径寸法がコイルボビン610のコイル部外径寸法R12よりも大きい略リング状に形成されている。突出部812は、内周枠811の内周面に沿って、周方向に略等間隔で並設されている。この突出部812は、内周枠811の中心側に略四角板状に突出する状態で設けられている。さらに、突出部812は、この突出した先端が描く略円形の直径の径寸法R41(以下、突出部最小内径寸法R41と称す)がコイルボビン610のコイル部外径寸法R12よりも小さく、かつ、非コイル部外径寸法R11よりも大きくなる形状に形成されている。すなわち、突出部812は、内周枠811に挿通されたコイルボビン610との間に生じるクリアランスS1(図7参照)を最小限に抑える形状に形成されている。アーム部813は、第1,第2,第3,第4,第5,第6のアーム813A,813B,813C,813D,813E,813Fを備えている。
一方、ダンパ850は、ボイスコイルボビン650のコイルボビン660を保持し、例えば合成樹脂の射出成形などにより、内周枠861と、複数の突出部862と、外周枠712と、アーム部863と、が一体的に形成されている。内周枠861は、内径寸法がコイルボビン660の非コイル部外径寸法R11よりも大きい略リング状に形成されている。突出部862は、突出部最小内径寸法R51がコイルボビン660の錦糸線部外径寸法R31よりも小さく、かつ、コイル部外径寸法R32よりも大きくなる形状に形成されている。すなわち、突出部862は、コイルボビン660との間に生じるクリアランスS2(図8参照)を最小限に抑える形状に形成されている。アーム部863は、第1,第2,第3,第4,第5,第6のアーム863A,863B,863C,863D,863E,863Fを備えている。
次に、比較例1,2のダンパ800,850のボイスコイルボビン600,650への取付動作について説明する。まず、ダンパ800をボイスコイルボビン600へ取り付ける際には、図7(A)に示すように、ダンパ800を、コイルボビン610の上方に、中心がコイルボビン610の軸と同一軸となる状態に位置させる。さらに、例えばダンパ800を下方へ移動させて、図7(B)に示すように、コイルボビン610の上端近傍に位置させる。このとき、ダンパ800およびコイルボビン610の間には、上述したようにクリアランスS1が生じる。そして、ダンパ800およびコイルボビン610の間、すなわちクリアランスS1が生じている部分に接着剤を充填して、ボイスコイルボビン600へダンパ800を取り付ける。
また、ダンパ850をボイスコイルボビン650へ取り付ける際には、図8(A)に示すように、ダンパ850を、コイルボビン660の下方に位置させる。さらに、例えばダンパ850を上方へ移動させて、図8(B)に示すように、コイルボビン660の上端近傍に位置させる。このとき、ダンパ850およびコイルボビン660の間には、上述したようにクリアランスS2が生じる。そして、クリアランスS2が生じている部分に接着剤を充填して、ボイスコイルボビン650へダンパ850を取り付ける。
このように、ダンパ700をボイルコイルボビン600,650へ取り付けると突出部722の先端がコイルボビン610,660に当接して隙間部Tが形成され、比較例1,2のダンパ800,850をボイルコイルボビン600,650へ取り付けた場合のようにクリアランスS1,S2が生じることがない。このため、ダンパ700およびボイルコイルボビン600,650の間に形成される隙間部Tに接着剤を充填しても、接着剤がボイスコイル620,670の方向に流れ込むことがない。
〔スピーカ装置の作用効果〕
上述したように、上記実施の形態では、スピーカ装置100のダンパ700に、コイルボビン610,660と当接した状態で接着されてコイルボビン610,660を保持する可撓性のインサート部720を設けている。このため、例えばインサート部最小内径寸法R24がコイルボビン610,660の非コイル部外径寸法R11と略等しくなる形状にインサート部720を形成することにより、インサート部720の可撓変形によりインサート部最小内径寸法R24を拡径させてコイルボビン610,660のボイスコイル620,670が設けられた部分を嵌通させることができる。また、従来の構成を有するダンパ800,850にコイルボビン610,660に保持させる場合のように、コイルボビン610,660との間にクリアランスS1,S2が生じることがない。したがって、インサート部720およびコイルボビン610,660の当接部分に接着剤を充填することにより接着剤のボイスコイル620,670の方向への流れ込みを防止でき、コイルボビン610,660を良好に保持できる。また、クリアランスS1,S2をなくすことができるため、ダンパ800,850と比べて使用する接着剤の量を少なくでき、生産コストを低減できる。さらに、ダンパ700をコイル部外径寸法R12,R32が異なるボイスコイルボビン600,650を保持可能な構成としているため、部品の共有化を図ることができる。したがって、部品管理を容易にでき、かつ、コストを低減できる。
そして、インサート部720を、コイルボビン610の嵌挿によりインサート部最小内径寸法R24が拡径される略リング状に形成している。このため、インサート部720は、コイルボビン610の外周面を1周にわたって保持することができる。したがって、インサート部720は、確実にコイルボビン610を保持できる。
また、インサート部720を、内縁側が下方に撓むことにより、すなわちコイルボビン610の嵌挿方向側に撓むことによりインサート部最小内径寸法R24が拡径される形状に形成されている。このため、インサート部720の内縁側をコイルボビン610との接触による付勢の方向と同方向に撓ませるだけの簡単な構成で、インサート部最小内径寸法R24を拡径させることができる。
さらに、インサート部720のリング部721に、内縁から外縁にかけて切り込まれて形成されたスリット721Bを設けている。このため、インサート部720を撓ませた際にスリット721Bを形成する端部が互いに離間する方向へ移動するため、スリット721Bを設けない構成と比べてインサート部720のインサート部最小内径寸法R24をより容易に拡径させることができる。したがって、コイルボビン610を保持させる作業をより容易にできる。
そして、インサート部720を、突出部722の先端がコイルボビン610に当接し、かつ、内周面721Aの上端がコイルボビン610から離間した状態となる形状に形成している。このため、インサート部720およびコイルボビン610の間に、接着剤を充填可能な隙間部Tを形成することができる。したがって、内周面721Aおよびコイルボビン610の外周面が密接する形状に形成する構成、すなわち隙間部Tを形成せずにリング部721の上面およびコイルボビン610の外周面を架橋する状態で接着剤を充填する構成と比べて、コイルボビン610の嵌挿方向と略直交する方向の保持力を高めることができる。よって、インサート部720は、より確実にコイルボビン610を保持できる。
さらに、インサート部720を、外周枠712に弾性変形可能なアーム部713を介して連結された内周枠711の内周縁に臨む状態で設けている。このため、インサート部720をアーム部713に直接的に取り付ける構成と比べて、ダンパ本体710およびインサート部720の接触面積を大きくすることができる。したがって、インサート部720をダンパ本体710により強固に取り付けることができる。
また、インサート部720を多孔性素材で形成している。このため、インサート部720に設けられた孔部に接着剤を充填することにより、多孔性素材を用いない構成と比べて、インサート部720および接着剤の間の接触面積を増大させることができる。したがって、インサート部720は、さらに確実にコイルボビン610を保持できる。
そして、インサート部720を、織布、不織布などで形成している。このため、インサート部720を例えば樹脂製ゴムで形成する構成と比べて、容易に撓ませることができる。したがって、コイル部外径が比較的大きい例えばいわゆる4層巻きのボイスコイルが設けられたコイルボビンであっても、容易に嵌挿できる。
また、インサート部720およびダンパ本体710をインサート成形により、一体的に形成している。このため、インサート部720をダンパ本体710に取り付ける際の作業性を向上できる。
〔実施の形態の変形〕
なお、本発明は、上述した各実施の形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲で以下に示される変形をも含むものである。
すなわち、インサート部720を、コイルボビン610の非コイル部外径寸法R11と略同一の内径寸法を有し、かつ、内周枠711の内径寸法R21と略等しい外径寸法を有する略円筒状に形成する。さらに、略円筒状の軸方向の両端縁を内周枠711の外方に折り曲げて接着や融着により、インサート部720を内周枠711に固定する。そして、インサート部720の内縁側を例えば外方に撓ませて内径寸法を拡径させ、コイルボビン610をインサート部720に嵌挿させる構成としてもよい。また、インサート部720を、内縁側が下方以外の方向のみに撓む状態、例えば上方や外方のみに撓む状態に形成する。そして、治具などによりインサート部720の内縁側を下方以外の方向に撓ませることにより内径寸法を拡径させて、コイルボビン610をインサート部720に嵌挿させる構成としてもよい。さらに、インサート部720のリング部721の先端側を撓まない状態に形成する構成としてもよい。これらのような構成にしても、コイルボビン610のボイスコイル620が設けられた部分を嵌通させることができ、かつ、コイルボビン610との間にクリアランスS1が生じることがない。したがって、インサート部720は、コイルボビン610を良好に保持できる。
また、インサート部720のリング部721に、スリット721Bを設けない構成としてもよい。このような構成にすれば、例えばスリット721Bが手作業により設けられる場合にはスリット721Bを設ける工程を省略でき、スリット721Bがインサート部720の加熱成形の際に設けられる場合には金型の形状を簡略にできる。したがって、上記実施の形態の構成と比べて、製造コストを低減できる。
そして、インサート部720を内周面721Aおよびコイルボビン610の外周面が密接する形状に形成する構成、すなわち隙間部Tを形成せずにリング部721の上面およびコイルボビン610の外周面を架橋する状態で接着剤を充填する構成としてもよい。このような構成にすれば、内周面721Aを仮想軸Cに対して略平行に設けることができ、上記実施の形態の構成と比べて、インサート部720の加熱成形をより簡略な構成でできる。
また、インサート部720を略リング状に形成せずに、略長方形板状や略円弧板状に形成して内周枠711に臨む状態に1つだけ設ける構成、あるいは内周枠711の円周方向に沿って所定間隔毎に複数設ける構成としてもよい。このような構成にすれば、インサート部720を形成するための材料の量を減らすことができる。したがって、軽量化や材料費の低減を図ることができる。
さらに、インサート部720を、アーム部713に直接的に取り付ける構成としてもよい。また、上述したような略長方形板状や略円弧板状に形成されたインサート部720を、アーム部713に直接的に取り付ける構成としてもよい。これらのような構成にすれば、ダンパ700に内周枠711を設ける必要がなく、ダンパ700のさらなる軽量化を図ることができる。
そして、インサート部720を多孔質素材以外の素材、すなわち孔部を有さない素材で形成する構成としてもよい。このような構成にすれば、上記実施の形態の構成のように孔部に接着剤を充填させることなく接着できる。したがって、上記実施の形態の構成と比べて、接着剤の使用量を低減できる。
また、インサート部720を例えばスポンジや孔部を有する樹脂製ゴムなどの多孔質素材で形成する構成としてもよい。さらに、インサート部720を内周枠711の上面や下面に貼り付けた状態で設ける構成としてもよい。そして、インサート部720を隙間部Tが上方に設けられる形状に形成する構成としてもよい。また、インサート部720のリング部721を、内径寸法R23がコイルボビン610の非コイル部外径寸法R11よりも小さくなる形状に形成してもよい。さらに、インサート部720の突出部722を、インサート部最小内径寸法R24がコイルボビン610の非コイル部外径寸法R11よりも小さくなる形状に形成してもよい。
その他、本発明の実施の際の具体的な構造および手順は、本発明の目的を達成できる範囲で他の構造などに適宜変更できる。
〔実施の形態の作用効果〕
上述したように、上記実施の形態では、スピーカ装置100のダンパ700に、コイルボビン610と当接した状態で接着されてコイルボビン610を保持する可撓性のインサート部720を設けている。このため、例えばインサート部最小内径寸法R24がコイルボビン610の非コイル部外径寸法R11と略等しくなる形状にインサート部720を形成することにより、インサート部720の可撓変形によりインサート部最小内径寸法R24を拡径させてコイルボビン610のボイスコイル620が設けられた部分を嵌通させることができる。また、従来の構成を有するダンパ800にコイルボビン610に保持させる場合のように、コイルボビン610との間にクリアランスS1が生じることがない。したがって、インサート部720およびコイルボビン610の当接部分に接着剤を充填することにより接着剤のボイスコイル620の方向への流れ込みを防止でき、コイルボビン610を良好に保持できる。
本発明の一実施の形態に係るスピーカ装置を示す部分断面図である。 前記一実施の形態におけるダンパの概略構成を示す平面図である。 前記一実施の形態における図2のIII−III線に沿ったダンパの概略構成を示す断面図である 前記一実施の形態におけるダンパの錦糸線を有さないボイスコイルが設けられたボイスコイルボビンへの取付動作を示す模式図であり、(A)は取付前の状態であり、(B)は取付後の状態である。 前記一実施の形態におけるダンパの錦糸線を有するボイスコイルが設けられたボイスコイルボビンへの取付動作を示す模式図であり、(A)は取付前の状態であり、(B)は取付後の状態である。 前記一実施の形態におけるダンパの作用を説明するための比較例1,2のダンパの概略構成を示す平面図である。 前記一実施の形態におけるダンパの作用を説明するための比較例1のダンパの錦糸線を有さないボイスコイルが設けられたボイスコイルボビンへの取付動作を示す模式図であり、(A)は取付前の状態であり、(B)は取付後の状態である。 前記一実施の形態におけるダンパの作用を説明するための比較例2のダンパの錦糸線を有するボイスコイルが設けられたボイスコイルボビンへの取付動作を示す模式図であり、(A)は取付前の状態であり、(B)は取付後の状態である。
符号の説明
100……スピーカ装置
220……フレーム
230……磁気回路を構成する磁気回路部
400……磁気回路を構成するマグネット
500……振動板
510……振動部
610,660……コイルボビン
620,670……コイルであるボイスコイル
700……ダンパ
711……内環部としての内周枠
712……外環部としての外周枠
713……弾性変形部としてのアーム部
720……接着補助部材としてのインサート部

Claims (13)

  1. コイルが巻装されたコイルボビンを保持するダンパであって、
    前記コイルボビンと当接した状態で接着されて前記コイルボビンを保持する可撓性を有した接着補助部材を具備した
    ことを特徴としたダンパ。
  2. 請求項1に記載のダンパであって、
    前記接着補助部材は、内周側が前記コイルボビンの嵌挿により拡径可能な略環状に形成された
    ことを特徴としたダンパ。
  3. 請求項2に記載のダンパであって、
    前記接着補助部材は、内周側が前記コイルボビンの嵌挿方向に可撓変形することにより拡径可能に形成された
    ことを特徴としたダンパ。
  4. 請求項2または請求項3に記載のダンパであって、
    前記接着補助部材は、一部が内周縁から外方に向けて切り込まれたまたは切り欠かれた
    ことを特徴としたダンパ。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のダンパであって、
    前記接着補助部材は、前記コイルボビンに対向する部分における前記コイルボビンの嵌挿方向側または前記嵌挿方向と反対方向側のうちいずれか一方が前記コイルボビンに当接し、他方が前記コイルボビンに当接しない形状に形成された
    ことを特徴としたダンパ。
  6. 請求項1ないし請求項5のいずれかに記載のダンパであって、
    環状の外環部と、
    この外環部に内方に向けて突出する状態に設けられた弾性変形可能な弾性変形部と、
    を具備し、
    前記接着補助部材は、前記弾性変形部の内周縁近傍に設けられた
    ことを特徴としたダンパ。
  7. 請求項6に記載のダンパであって、
    前記弾性変形部の内周縁に設けられた環状の内環部を具備し、
    前記接着補助部材は、前記内環部の内周縁に臨んで設けられた
    ことを特徴としたダンパ。
  8. 請求項1ないし請求項7のいずれかに記載のダンパであって、
    前記接着補助部材は、多孔性素材で形成された
    ことを特徴としたダンパ。
  9. 請求項8に記載のダンパであって、
    前記多孔性素材は、織布または不織布である
    ことを特徴としたダンパ。
  10. 請求項8または請求項9に記載のダンパであって、
    前記接着補助部材は、インサート成形により一体的に設けられた
    ことを特徴としたダンパ。
  11. コイルボビンと、
    このコイルボビンに鍔状に設けられた振動部と、
    前記コイルボビンを保持する請求項1ないし請求項10のいずれかに記載のダンパと、
    を具備したことを特徴とした振動板。
  12. フレームと、
    このフレームに配設される磁気回路と、
    前記フレームに取り付けられる振動板と、
    前記フレームに取り付けられる請求項1ないし請求項10のいずれかに記載のダンパと、
    前記振動板および前記ダンパに取り付けられ前記磁気回路に近接して配設されるボイスコイルが巻装されたコイルボビンと、
    を具備したことを特徴としたスピーカ装置。
  13. フレームと、
    このフレームに配設される磁気回路と、
    前記フレームに取り付けられる請求項11に記載の振動板と、
    を具備したことを特徴としたスピーカ装置。
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