JP2006298911A - 歯周病に起因する高脂血症改善剤及びスクリーニング方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】歯周病に起因する高脂血症の詳細なメカニズムを明らかにし、歯周病に起因する高脂血症に対する優れた改善剤、その改善剤を含有する口腔用組成物及び食品、ならびに歯周病に起因する高脂血症の改善に有効な成分のスクリーニング方法を提供する。
【解決手段】ラクトフェリンと、松樹皮及びその抽出物、ローズバッツ及びその抽出物、コウボク及びその抽出物、オウバク及びその抽出物、シュクシャ及びその抽出物、ビャクシ及びその抽出物、ライチ種子及びその抽出物、黒米及びその抽出物、キャッツクロー及びその抽出物、ブルーベリー及びその抽出物、ノブドウ及びその抽出物、カシス及びその抽出物、γ−オリザノール、ならびにポリリジンから選ばれる1種又は2種以上とからなる歯周病に起因する高脂血症改善剤。
【選択図】なし

Description

本発明は、歯周病に起因する高脂血症改善剤、これを含有する口腔用組成物及び食品、ならびに歯周病に起因する高脂血症を改善する有効成分のスクリーニング方法に関するものである。
近年、疫学的な研究結果から、歯周病の罹患率と心臓血管系疾患、糖尿病、肥満、早産、癌、呼吸器疾患等の間で相関関係があることが明らかになり、歯周病が全身健康にも大きな影響を及ぼしうることが指摘されている。
歯周病の患者では、歯周病原因菌やその内毒素は容易に歯肉を通過し、血中へと入り込み、血流に乗って全身に広がるといわれている。さらに血流に入った歯周病原因菌やその内毒素は、マクロファージ、血管内皮細胞、肥満細胞等を刺激し、炎症性サイトカイン等の炎症メディエーター産生を促進する。その結果、前述の疾患の原因となることが推察される。
また、歯周病患者では、血液中のコレステロール、中性脂肪等の値が高いことが知られている。血液中のコレステロール、特に、低密度リポプロテイン(LDL:Low density lipoprotein)の増加は、動脈硬化等の原因となることが知られている(非特許文献1,2、特許文献1参照)。
さらに歯周病に伴って生じる高脂血症の原因は、歯周病原因菌の内毒素(Lipopolysaccharide:以下、LPSと略す場合がある。)であることが示唆されており、歯周病原因菌から抽出したLPSをマウスの腹腔内に投与すると、血液中の総コレステロール、中性脂肪等の生化学的パラメーターが上昇することが示されている(特許文献2参照)。
一方、歯周病を治療することにより前述の全身疾患も改善できることが近年示されている。歯周病患者である妊婦にスケーリング及びルートプレーニングを処置することにより、早産を予防することができるという報告がある(非特許文献3参照)。また、安全かつ有効な量の抗菌剤を口腔に局所適用することにより、身体の健康を増進する方法が提案されている(特許文献1参照)。
しかしながら、スケーリングやルートプレーニングは、歯科医でなければ処置できず、通常の生活の中で実施するのはきわめて困難であり簡便な方法ではない。また、前述のように歯周病に起因する高脂血症の原因はLPSであることが示唆されているので、抗菌剤による処置により、歯周病菌は駆除されても、歯周病菌が産生したLPSは残存することから、効果的な予防方法とは言い難い。
また、一般的に高コレステロール血症を改善する方法としては、HMGCoAレダクターゼの阻害剤が用いられている。しかしながら、歯周病に伴って生じる高コレステロール血症の原因が、HMGCoAレダクターゼであるのか否かは、明らかとなっていない。従って、HMGCoAレダクターゼ阻害剤によって、歯周病に伴って生じる高コレステロール血症を改善できるか否かは不明である。
特表2004−517038号公報 特開2005−140618号公報 「J Periodontol.」、2002年5月、73(5)、p494−500 「J Periodontol.」、2003年7月、74(7)、p1007−16 「J Periodontol.」、2003年8月、74(8)、1214−1218
本発明は上記事情に鑑みなされたもので、歯周病に起因する高脂血症の詳細なメカニズムを明らかにし、歯周病に起因する高脂血症に対する優れた改善剤、その改善剤を含有する口腔用組成物及び食品、ならびに歯周病に起因する高脂血症の改善に有効な成分のスクリーニング方法を提供することを目的とする。
本発明者は、上記目的を達成するため鋭意検討した結果、歯周病に起因する高脂血症のメカニズムの解明の研究を進めてきた。その結果、歯周病菌の内毒素を腹腔内に投与したマウスより摘出した肝臓の細胞において、内毒素を腹腔内に投与しない肝臓の細胞と比較して、遺伝子発現が増加あるいは減少する因子群が存在することを知見し、これを利用して歯周病に起因する高脂血症改善剤がスクリーニングできること、このスクリーニング方法を用いて、歯周病に起因する高脂血症を改善する有効成分が得られることを知見し、本発明をなすに至ったものである。
従って、下記発明を提供する。
[1].ラクトフェリンと、松樹皮及びその抽出物、ローズバッツ及びその抽出物、コウボク及びその抽出物、オウバク及びその抽出物、シュクシャ及びその抽出物、ビャクシ及びその抽出物、ライチ種子及びその抽出物、黒米及びその抽出物、キャッツクロー及びその抽出物、ブルーベリー及びその抽出物、ノブドウ及びその抽出物、カシス及びその抽出物、γ−オリザノール、ならびにポリリジンから選ばれる1種又は2種以上とからなる歯周病に起因する高脂血症改善剤。
[2].[1]記載の高脂血症改善剤を含有する口腔用組成物。
[3].[1]記載の高脂血症改善剤を含有する食品。
[4].歯周病による高脂血症の改善剤。
[5].歯周病原因菌の内毒素の不活化剤である[4]記載の高脂血症改善剤。
[6].脂質代謝に関する酵素又は転写因子の遺伝子の発現量を制御する化合物である[4]又は[5]記載の高脂血症改善剤。
[7].[4]〜[6]のいずれか一つの高脂血症改善剤を含有する口腔用組成物。
[8].脂質代謝に関する酵素又は転写因子の遺伝子の発現量から歯周病に起因する高脂血症の改善剤をスクリーニングする方法。
[9].歯周病に起因する高脂血症を改善する有効成分のスクリーニング方法であって、歯周病菌の内毒素及び被験物質を腹腔内に投与したマウスより摘出した肝臓の下記(A)コレステロール合成酵素、(B)コレステロール分解酵素、(C)コレステロール合成酵素の転写因子、(D)中性脂肪分解酵素、(E)脂肪酸分解酵素、及び(F)脂肪酸分解酵素の転写因子からなる群から選ばれる蛋白質の遺伝子発現量を測定し、この発現量と被験物質を投与しない場合の発現量とを比較し、歯周病菌の内毒素の投与により増加する(A)もしくは(C)遺伝子の発現量が減少する物質、又は歯周病菌の内毒素の投与により減少する(B)、(D)、(E)もしくは(F)遺伝子の発現量が増加する物質を、前記高脂血症を改善する有効成分として選択するスクリーニング方法。
(A)3−ヒドロキシ−3−メチルグルタリル−コエンザイムA シンターゼ1、3−ヒドロキシ−3−メチルグルタリル−コエンザイムA レダクターゼ、メバロネート(ジホスホ)デカルボキシラーゼ、イソペンテニル−ジホスフェート デルタ イソメラーゼ、スクワレン エポキシダーゼ、7−デヒドロコレステロール レダクターゼ
(B)シクロームP450,ファミリー7,サブファミリーA,ポリペプチド1、アルド−ケト レダクターゼ ファミリー1,メンバーD1(デルタ 4−3−ケトステロイド−5−ベータ−レダクターゼ)、アルド−ケト レダクターゼ ファミリー1,メンバーC4(クロルデコン レダクターゼ;3−アルファ ヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼ、タイプ1;ジヒドロジオール デヒドロゲナーゼ4)、シトクロームP450,ファミリー27,サブファミリーA,ポリペプタイド1、アシル−コエンザイムA デヒドロゲナーゼ ファミリー,メンバー8、ロイコトリエンB4 12−ヒドロキシデヒドロゲナーゼ
(C)SREBP2
(D)リソソーマル アシッド リパーゼ1、リパーゼ,エンドセリアル、リポプロテイン リパーゼ、モノグリセリド リパーゼ
(E)脂肪酸CoA リガーゼ2、カルニチン/アシルカルニチン トランスロカーゼ、アシルCoA デヒドロゲナーゼ,ロングチェーン、アシルCoA デヒドロゲナーゼ,ショートチェーン、2,4−ジエノイルCoA レダクターゼ、デルタ イソメラーゼ、エノイル−CoA ヒドラターゼ、ショートチェーン 3−ヒドロキシアシルCoA デヒドロゲナーゼ
(F)PPARα
本発明によれば、歯周病に起因する高脂血症に対する優れた改善剤、ならびにこれを含有する口腔用組成物及び食品を提供することができる。また、歯周病に起因する高脂血症改善剤を、高精度で選択するスクリーニング方法を提供することができる。
まず、歯周病に起因する高脂血症を改善する有効成分のスクリーニング方法について説明する。このスクリーニング方法には、歯周病に起因する高脂血症のメカニズム解明が必須である。まず、歯周病に起因する高コレステロール血症の原因を追究した。すなわち、歯周病原因菌の内毒素(LPS)による血中総コレステロール値の上昇の原因をGene Chip解析により探索した。具体的には、マウスの腹腔内に歯周病原因菌の内毒素(LPS)を投与すると、コレステロール合成酵素遺伝子の発現量の上昇と、コレステロール分解酵素遺伝子発現量の減少が認められた(試験例1参照)。
下記(A)コレステロール合成酵素の遺伝子発現量の増加が認められた。
3−ヒドロキシ−3−メチルグルタリル−コエンザイムA シンターゼ 1
3−ヒドロキシ−3−メチルグルタリル−コエンザイムA レダクターゼ
メバロネート(ジホスホ)デカルボキシラーゼ
イソペンテニル−ジホスフェート デルタ イソメラーゼ
スクワレン エポキシダーゼ
7−デヒドロコレステロール レダクターゼ
下記(B)コレステロール分解酵素の遺伝子発現量の減少が認められた。
シクロームP450,ファミリー7,サブファミリーA,ポリペプチド1
アルド−ケト レダクターゼ ファミリー1,メンバーD1
(デルタ 4−3−ケトステロイド−5−ベータ−レダクターゼ)
アルド−ケト レダクターゼ ファミリー1,メンバーC4
(クロルデコン レダクターゼ;3−アルファ ヒドロキシステロイドデヒドロゲナー ゼ、タイプ1;ジヒドロジオール デヒドロゲナーゼ4)
シトクローム P450,ファミリー27,サブファミリーA,ポリペプタイド1
アシル−コエンザイムA デヒドロゲナーゼ ファミリー,メンバー8
ロイコトリエン B4 12−ヒドロキシデヒドロゲナーゼ
下記(C)コレステロール合成酵素の転写因子の遺伝子発現量の増加が認められた。
SREBP2
従って、これらの遺伝子発現量の変動が、歯周病患者における血中の総コレステロール値上昇の原因であることを知見した。この結果から、歯周病に起因する高コレステロール血症はHMGCoAレダクターゼが主要な原因ではなく、コレステロール合成酵素群の発現量増加とコレステロール分解酵素群の発現量減少が主要な原因であることが判明した。よって、既存の高コレステロール血症改善剤(HMGCoAレダクターゼ阻害剤)では効果が低いものと考えられる。さらに、コレステロール合成酵素の転写因子の発現量が増加していた。従って、コレステロール合成酵素の遺伝子発現量の変動は、転写因子の発現量変動が原因であることを知見した。
次に、歯周病菌LPSによる血中の中性脂肪値の上昇の原因をGene Chip解析により探索した。具体的には、マウスの腹腔内に歯周病原因菌の内毒素(LPS)を投与すると、中性脂肪分解酵素及び脂肪酸分解酵素の遺伝子発現量減少が認められた(試験例1参照)。従って、これらの遺伝子発現量の変動が、歯周病患者における血液中の中性脂肪値の上昇の原因であることを知見した。
さらに、中性脂肪分解酵素及び脂肪酸分解酵素の発現量減少の原因を追究するため、その転写因子の解析を行った。その結果、中性脂肪分解酵素、脂肪酸分解酵素の転写因子の発現量減少が認められた(試験例1参照)。従って、これらの酵素の遺伝子の発現量の変動は、その遺伝子発現を制御する転写因子の発現量変動が原因であることを知見した。
下記(D)中性脂肪分解酵素の遺伝子発現量の減少が認められた。
リソソーマル アシッド リパーゼ1
リパーゼ,エンドセリアル
リポプロテイン リパーゼ
モノグリセリド リパーゼ
下記(E)脂肪酸分解酵素の遺伝子発現量の減少が認められた。
脂肪酸CoA リガーゼ2
カルニチン/アシルカルニチン トランスロカーゼ
アシルCoA デヒドロゲナーゼ,ロングチェーン
アシルCoA デヒドロゲナーゼ,ショートチェーン
2,4−ジエノイルCoA レダクターゼ
デルタ イソメラーゼ
エノイル−CoA ヒドラターゼ
ショートチェーン 3−ヒドロキシアシルCoA デヒドロゲナーゼ
下記(F)脂肪酸分解酵素の転写因子の遺伝子発現量の減少が認められた。
PPARα
従って、歯周病患者の血中中性脂肪含量が高いのは、歯周病原因菌のLPSによって肝臓中の中性脂肪分解酵素及び脂肪酸分解酵素の遺伝子発現量減少に伴い、中性脂肪分解能力が低下したためであり、さらに遡ればこれらの遺伝子発現量の減少は、これらの分解酵素の転写促進遺伝子の発現量が減少したためであることが明らかとなった。
以上の検討結果から、LPSの不活化剤、又はLPSにより変動した肝臓中のコレステロールの合成酵素及び分解酵素、中性脂肪の合成酵素及び分解酵素、これらの転写因子の遺伝子発現量を、正常なレベルに戻す物質を用いることにより、歯周病に起因する高脂血症(高コレステロール血症及び高中性脂肪血症)を改善することができる。
このことから、下記物質が歯周病に起因する高脂血症改善剤として有効である。これらを含有する口腔用組成物又は食品にすることができる。口腔用組成物又は食品については後述する。
1)歯周病菌の内毒素(LPS)の不活化剤。
2)歯周病菌の内毒素の投与により変動する脂質代謝に関する酵素、又は転写因子の遺伝子の発現量を制御する物質。
3)歯周病菌の内毒素の投与により増加する(A)コレステロール合成酵素もしくは(C)コレステロール合成酵素の転写因子の遺伝子発現量を減少させる物質、又は歯周病菌の内毒素の投与により減少する(B)コレステロール分解酵素、(D)中性脂肪分解酵素、(E)脂肪酸分解酵素もしくは(F)脂肪酸分解酵素の転写因子の遺伝子発現量を増加させる物質。
本発明の歯周病に起因する高脂血症を改善する有効成分のスクリーニング方法は、歯周病菌の内毒素の投与により増加する上記(A)コレステロール合成酵素もしくは(C)コレステロール合成酵素の転写因子、又は歯周病菌の内毒素の投与により減少する(B)コレステロール分解酵素、(D)中性脂肪分解酵素、(E)脂肪酸分解酵素もしくは(F)脂肪酸分解酵素の転写因子の遺伝子発現量を正常なレベルに戻すことを選択基準とし、これらの遺伝子の発現量から歯周病に起因する高脂血症を改善する有効成分をスクリーニングするものである。具体的には、歯周病菌の内毒素及び被験物質を腹腔内に投与したマウスより摘出した肝臓の(A)コレステロール合成酵素、(B)コレステロール分解酵素、(C)コレステロール合成酵素の転写因子、(D)中性脂肪分解酵素、(E)脂肪酸分解酵素、及び(F)脂肪酸分解酵素の転写因子からなる群から選ばれる蛋白質の遺伝子発現量と被験物質を投与しない場合の発現量とを測定するものである。より具体的には、この発現量と被験物質を投与しない場合の発現量とを比較し、歯周病菌の内毒素の投与により増加する(A)もしくは(C)遺伝子の発現量が減少する物質、又は歯周病菌の内毒素の投与により減少する(B)、(D)、(E)もしくは(F)遺伝子の発現量が増加する物質を、前記高脂血症を改善する有効成分として選択するスクリーニング方法である。
本発明のスクリーニング方法に使用するマウスの種類は特に限定されないが、C57BL/6Jマウス等が好ましい。年齢は特に限定されないが、4〜10週齢が好適である。1被験物質あたり4〜10匹用いることが好ましい。歯周病菌としては、歯周病原因菌であるポルフィロモナス・ジンジバリス(P.gingivalis:以下P.g.菌と略す場合がある。)、アクチノバシラス・アクチノミセテムコミタンス(A.actinomycetemcomitans:以下A.a.菌と略す場合がある。)等が挙げられ、これらから抽出した内毒素(LPS)を使用する。内毒素(LPS)の投与量は1〜10μg/匹が好適である。
遺伝子発現量の測定には、DNAマイクロアレイ、RT−PCR法を用いた遺伝子発現量の定量法、抗体アレイ、ウエスタンブロッティング等を用いた蛋白質発現量の定量法等を用いることができる。本発明においては、内毒素(LPS)の投与から3〜10時間後に肝臓を摘出し、RNAを抽出する。抽出したRNAから、(A)〜(F)から選ばれる遺伝子の発現量をDNAマイクロアレイで測定することが好ましい。
この発現量と被験物質を投与しない場合の発現量を比較する。具体的には、歯周病菌の内毒素の投与により増加する(A)もしくは(C)遺伝子の発現量が減少する結果が得られる物質、又は歯周病菌の内毒素の投与により減少する(B)、(D)、(E)もしくは(F)遺伝子の発現量が増加する結果が得られる物質を、前記高脂血症を改善する有効成分として選択する。
この方法により、歯周病に起因する高脂血症改善剤を、高精度でスクリーニングすることができる。このスクリーニング方法でスクリーニングされる物質は、特に限定されず、例えば、植物抽出物や海藻抽出物、菌由来物質等の天然物、化学合成化合物、遺伝子組み換え産物等が挙げられる。
上記スクリーニング方法によって、ラクトフェリンと、松樹皮及びその抽出物、ローズバッツ及びその抽出物、コウボク及びその抽出物、オウバク及びその抽出物、シュクシャ及びその抽出物、ビャクシ及びその抽出物、ライチ種子及びその抽出物、黒米及びその抽出物、キャッツクロー及びその抽出物、ブルーベリー及びその抽出物、ノブドウ及びその抽出物、カシス及びその抽出物、γ−オリザノール、ならびにポリリジンから選ばれる1種又は2種以上との組み合わせた場合、歯周病菌の内毒素の投与により増加する(A)もしくは(C)遺伝子の発現量を減少させ、又は歯周病菌の内毒素の投与により減少する(B)、(D)、(E)もしくは(F)遺伝子の発現量を増加させ、高脂血症改善効果が確認された。上記組み合わせは、歯周病菌の内毒素の不活性化剤、歯周病菌の内毒素の投与により増加する(A)もしくは(C)遺伝子の発現抑制剤、発現量減少剤、又は歯周病菌の内毒素の投与により減少する(B)、(D)、(E)もしくは(F)遺伝子の発現促進剤、発現量増加剤として有用である。また、歯周病菌の内毒素の投与により増加する(A)もしくは(C)遺伝子、又は歯周病菌の内毒素の投与により減少する(B)、(D)、(E)もしくは(F)遺伝子の発現制御剤としても有用である。
ラクトフェリンと、松樹皮及びその抽出物、ローズバッツ及びその抽出物、コウボク及びその抽出物、オウバク及びその抽出物、シュクシャ及びその抽出物、ビャクシ及びその抽出物、ライチ種子及びその抽出物、黒米及びその抽出物、キャッツクロー及びその抽出物、ブルーベリー及びその抽出物、ノブドウ及びその抽出物、カシス及びその抽出物、γ−オリザノール、ならびにポリリジンから選ばれる1種又は2種以上との組み合わせとしては、ラクトフェリンと松樹皮抽出物、ラクトフェリンとローズバッツ抽出物、ラクトフェリンと松樹皮抽出物とローズバッツ抽出物との組み合わせが好ましい。
本発明に用いるラクトフェリンは、市販のラクトフェリン、哺乳類(例えば人、牛、羊、山羊、馬等)の初乳、移行乳、常乳、末期乳等又はこれらの乳の処理物である脱脂乳、ホエー等から、常法(例えば、イオン交換クロマトグラフィー)により分離したラクトフェリン、植物(トマト、イネ、タバコ)から生産されたラクトフェリンである。ラクトフェリンは、市販品を使用してもよいし、公知の方法により調製して使用することができる。ラクトフェリンとしては、牛由来のものが好ましい。
松樹皮抽出物は、ヨーロッパアカマツを原料とし、その樹皮を水、親水性有機溶媒又はこれらの混合液により抽出処理して得られ、オイゲニイン等のポリフェノールの一種であるプロアントシアニジンを多く含有する。ローズバッツ抽出物はドッグローズ、アポテカリーズローズ、スイートプライヤー、ダマスクバラ、セイヨウバラ、マイカイカ及びハマナシから選ばれる1種以上のバラ科植物の花蕾又は花弁を水、親水性有機溶媒又はこれらの混合液により抽出処理して得られる。コウボク抽出物は、ホオノキの樹皮を水、親水性有機溶媒又はこれらの混合液により抽出処理して得られ、フェニルプロパノイド2量体とアルカロイドが含まれる。オウバク抽出物は、キハダ(学名:Phellodendoron amurense Ruprecht)又はその他同族植物(ミカン科;Rutaceae)の周皮を除いた樹皮を水、親水性有機溶媒又はこれらの混合液により抽出処理して得られ、ベルベリン等のアルカロイドを含有する。シュクシャ抽出物は、シュクシャの種子を水、親水性有機溶媒又はこれらの混合液により抽出処理して得られ、ボルネオール、ルナロール、カンファ等の製油成分を含有する。ビャクシ抽出物は、ビャクシの根を水、親水性有機溶媒又はこれらの混合液により抽出処理して得られ、フロクマリン誘導体等を含有する。ライチ種子抽出物は、ライチ(レイシ、Litchi chinensis)の種子を水、親水性有機溶媒又はこれらの混合液により抽出処理して得られ、サポニン、タンニン、ロイコシアニジン、アントシアニンが含まれる。黒米抽出物はOryza sativa の種子を水、親水性有機溶媒又はこれらの混合液により抽出処理して得られ、アントシアニンやポリフェノールを含有する。キャッツクロー抽出物は、キャッツクローの樹皮、葉、根を水、親水性有機溶媒又はこれらの混合液により抽出処理して得られ、イソテロポディン、テロポディン、イソミトラフィリン、ミトラフィリン、イソリンコフィリン、リンコフィリン等のアルカロイドを含有する。ブルーベリー抽出物は、ブルーベリーの果実を水、親水性有機溶媒又はこれらの混合液により抽出処理して得られ、デルフィニジンやシアニジン等のアントシアニンを多く含有する。ノブドウ抽出物は、ノブドウの実,葉,つる,根を水、親水性有機溶媒又はこれらの混合液により抽出処理して得られる。ビャクシは、ビャクシの根を水、親水性有機溶媒又はこれらの混合液により抽出処理して得られ、フロクマリン誘導体等を含有する。カシス抽出物はカシスの果実を水、親水性有機溶媒又はこれらの混合液により抽出処理して得られ、デルフィニジン類等のアントシアニンを多く含有する。これらの植物エキスは、市販品あるいは公知の方法によって得られたものを使用することができる。この場合、抽出に用いる溶媒としては水;メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール等のアルコール類;プロピレングリコール、ブチレングリコール等の多価アルコール類等が挙げられ、これらを1種単独で又は2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。γ−オリザノールは米ぬか油から抽出精製して得られる天然物である。ポリリジンは、L−リジンが直鎖上に結合した塩基性ポリペプチドであり、放線菌を培養することにより得られる。
前記抽出工程における各種条件は、特に制限されるものではないが、通常、抽出原料と前記抽出溶媒との比率は、質量比で抽出原料:抽出溶媒=1:5〜1:100の範囲が好ましい。抽出処理としては、例えば冷漬、温漬、加熱還流、パーコレーション等が挙げられ、3時間〜2週間、抽出溶媒に浸漬又は撹拌して行うと好適である。なお、抽出pHは、極端な酸性又はアルカリ性でなければ、特に制限はない。溶媒抽出の他に水蒸気蒸留、又は炭酸ガスを臨界状態にして行う超臨界抽出によって得たエキスも同様に利用できる。超臨界抽出では抽出助剤として、ヘキサン、エタノール等を用いることができる。
前記抽出溶媒が、水、エタノール、水/エタノール(含水エタノール)等の非毒性の溶媒である場合は、抽出物をそのまま用いてもよく、あるいは希釈液として用いることができる。また、前記抽出物を濃縮エキスとしてもよく、凍結乾燥等により乾燥粉末物にしたり、ペースト状に調製してもよい。なお、他の溶媒を用いた場合は、溶媒を留去後、乾燥分を非毒性の溶媒で希釈して用いることが望ましい。
本発明の口腔用組成物又は食品は、ラクトフェリンと、松樹皮及びその抽出物、ローズバッツ及びその抽出物、コウボク及びその抽出物、オウバク及びその抽出物、シュクシャ及びその抽出物、ビャクシ及びその抽出物、ライチ種子及びその抽出物、黒米及びその抽出物、キャッツクロー及びその抽出物、ブルーベリー及びその抽出物、ノブドウ及びその抽出物、カシス及びその抽出物、γ−オリザノール、ならびにポリリジンから選ばれる1種又は2種以上とからなる歯周病に起因する高脂血症改善剤を含有する。
ラクトフェリンの配合量は、口腔用組成物又は食品中0.01〜10%(固形分質量%)が好ましく、より好ましくは0.1〜4%である。松樹皮及びその抽出物、ローズバッツ及びその抽出物、コウボク及びその抽出物、オウバク及びその抽出物、シュクシャ及びその抽出物、ビャクシ及びその抽出物、ライチ種子及びその抽出物、黒米及びその抽出物、キャッツクロー及びその抽出物、ブルーベリー及びその抽出物、ノブドウ及びその抽出物、カシス及びその抽出物、γ−オリザノール、ならびにポリリジンから選ばれる1種又は2種以上の配合量は、口腔用組成物又は食品中0.01〜10%(固形分質量%)が好ましく、より好ましくは0.1〜4%である。配合量がそれぞれ0.01%に満たないと満足な効果が得られない場合があり、10%を超えて配合しても効果の向上はなく、香味に問題が生じたり、組成物の安定性に問題が生じる場合がある。
口腔用組成物としては、チューインガムが効果的である。その他、練歯磨、液状歯磨、泡状歯磨、洗口剤、塗布剤等の口腔用組成物、トローチ、グミ、キャンディー等の食品、錠剤、カプセル剤、粉末剤、ドリンク剤等の内服薬等にすることも可能である。また、その組成物の適用態様、剤型等に応じて、例えば、界面活性剤、洗浄剤、保湿剤、増粘剤、研磨剤、粘結剤、粘稠剤、油分、アルコール類、高分子物質、防腐剤、包接化合物、酸化防止剤・抗酸化剤、キレート剤、無機粉体、ガムベース、酸味料、軟化剤、着色料、光沢剤、乳化剤、甘味剤、pH調整剤、香料、色素、生薬、糖類、塩類、アミノ酸類、上記以外の薬効成分、抗菌剤、水等を配合することができ、通常の方法で調製することができる。
以上のように、本発明にかかる歯周病に起因する高脂血症改善剤、ならびにこの高脂血症改善剤を含有する口腔用組成物及び食品は、歯周病に起因する高脂血症の改善に極めて有効である。また、本発明のスクリーニング方法は、歯周病に起因する高脂血症を改善する有効成分のスクリーニングに有効である。
以下、調製例、試験例、実施例、比較例及び処方例を示し、本発明を具体的に説明するが、本発明は下記の例に制限されるものではない。例で用いたラクトフェリン、松樹皮抽出物、ローズバッツ抽出物、コウボク抽出物、オウバク抽出物、シュクシャ抽出物、ビャクシ抽出物、ライチ種子抽出物、黒米抽出物、キャッツクロー抽出物、ブルーベリー抽出物、ノブドウ抽出物、カシス抽出物、γ−オリザノール及びポリリジンは、以下のものを使用した。
Figure 2006298911
[調製例1]
コウボク抽出物
コウボク(厚朴)は、ホオノキの樹皮を乾燥、粉砕して粗末とし、この粗末10gをエタノール100mLに浸漬し、室温で5日間抽出した。残渣をろ別して得られた抽出液を減圧濃縮して抽出物を得た。
[調製例2]
オウバク抽出物
オウバク(黄柏)は、キハダの樹皮を乾燥、粉砕して粗末とし、この粗末10gをエタノール100mLに浸漬し、室温で5日間抽出した。残渣をろ別して得られた抽出液を減圧濃縮して抽出物を得た。
[調製例3]
シュクシャ抽出物
シュクシャ(縮砂)は、果実を乾燥、粉砕して粗末とし、この粗末10gをエタノール100mLに浸漬し、室温で5日間抽出した。残渣をろ別して得られた抽出液を減圧濃縮して抽出物を得た。
[調製例4]
ビャクシ抽出物
ビャクシ(白止)はヨロイグサの根を乾燥、粉砕して粗末とし、この粗末10gをエタノール100mLに浸漬し、室温で5日間抽出した。残渣をろ別して得られた抽出液を減圧濃縮して抽出物を得た。
[試験例1]
(1)供試動物:C57BL/6Jマウス(オス、日本エスエルシー、5週齢、体重18〜20g)各群、N=5で実施した。
投与LPS種:主要な歯周病原因菌であるポルフィロモナス・ジンジバリス(P.gingivalis:P.g.菌)又はアクチノバシラス・アクチノミセテムコミタンス(A.actinomycetemcomitans:A.a.菌)から抽出したLPS(Lipopolysaccharide)を内毒素として使用した。LPSの代わりに生理食塩水を投与したものを比較対照とした。
LPS:血清総コレステロール濃度、及び血清トリグリセライド濃度を測定する際には、LPS投与量は0.1、1.0、10.0μg/匹とした。また、Gene Chip解析の際には、LPS投与量は2.0μg/匹とした。
血中総コレステロール濃度の測定:LPS投与16時間後に、血液をサンプリングし、血清中のコレステロール濃度を(株)昭和メディカルサイエンスに測定依頼して、その結果を血中総コレステロール濃度とした。
血中の中性脂肪濃度の測定:LPS投与16時間後に、血液をサンプリングし、血清中の中性脂肪濃度を(株)昭和メディカルサイエンスに測定依頼して、その結果を血中の中性脂肪濃度とした。
遺伝子発現量の解析:LPS投与から6時間後に肝臓を摘出した。各マウスの肝臓から 90mg程度を切り分け、各群5匹分をプールし、TORIZOL法(GIBCO社)にてRNAを抽出した。抽出後、RNeasy Mini Kit(QIAGEN社)にてDNase処理及び精製を行ない、逆転写酵素によってcDNAを合成した。遺伝子発現量の解析は、Gene Chip Mouse Expression Set430(Affymetrix社)あるいは定量的RT−PCR法により行った。
(2)結果1:血中総コレステロール濃度の変化
歯周病原因菌のLPS投与16時間後の血中総コレステロール濃度を測定した。その結果を表2に示す。歯周病原因菌のLPS投与により、生理食塩水投与群と比較して血中の総コレステロール濃度が15〜32%増加した。
Figure 2006298911
結果2:血中の中性脂肪濃度の変化
歯周病原因菌のLPS投与16時間後の血中の中性脂肪量を測定した。その結果を表3に示す。歯周病原因菌(A.a.菌)のLPSを10.0μg投与すると、生理食塩水投与群と比較して血中の中性脂肪濃度が71%増加した。
Figure 2006298911
結果3:コレステロールの合成・分解に関与する遺伝子の発現量解析結果
Gene Chip解析を行って得られたデータの中から、コレステロール合成に関与する酵素、コレステロール分解に関与する酵素、コレステロール合成に関与する酵素の転写を制御する遺伝子の増減を表4にまとめた。
Figure 2006298911
表4に示されるように、歯周病原因菌のLPSを投与することにより、下記6種の(A)コレステロール合成酵素の遺伝子発現量の増加が認められた。
3−ヒドロキシ−3−メチルグルタリル−コエンザイムA シンターゼ 1
3−ヒドロキシ−3−メチルグルタリル−コエンザイムA レダクターゼ
メバロネート(ジホスホ)デカルボキシラーゼ
イソペンテニル−ジホスフェート デルタ イソメラーゼ
スクワレン エポキシダーゼ
7−デヒドロコレステロール レダクターゼ
下記6種の(B)コレステロール分解酵素の遺伝子発現量の減少が認められた。
シクロームP450,ファミリー 7,サブファミリー A,ポリペプチド 1
アルド−ケト レダクターゼ ファミリー 1,メンバー D1
(デルタ 4−3−ケトステロイド−5−ベータ−レダクターゼ)
アルド−ケト レダクターゼ ファミリー 1,メンバー C4
(クロルデコン レダクターゼ;3−アルファ ヒドロキシステロイドデヒドロゲナー ゼ、タイプ1;ジヒドロジオール デヒドロゲナーゼ4)
シトクローム P450,ファミリー 27,サブファミリーA,ポリペプタイド 1
アシル−コエンザイム A デヒドロゲナーゼ ファミリー,メンバー 8
ロイコトリエン B4 12−ヒドロキシデヒドロゲナーゼ
さらに、(C)コレステロール合成酵素の転写因子であるSREBP2の発現量の増加が認められた。
従って、歯周病患者の血中コレステロール含量が高いのは、歯周病原因菌のLPSによって肝臓中のコレステロール合成酵素の遺伝子発現量が増加し、コレステロール分解酵素の発現量が減少したためであり、さらに遡ればコレステロール合成酵素の転写因子遺伝子の発現量増加が原因の一つであることが明らかとなった。
結果4:中性脂肪の分解に関与する遺伝子の発現量解析結果
Gene Chip解析を行って得られたデータの中から、中性脂肪の分解に関与する酵素の遺伝子の増減を表5にまとめた。
Figure 2006298911
歯周病原因菌のLPSを投与することにより、下記(D)中性脂肪分解酵素、(E)脂肪酸分解酵素、及び(F)脂肪酸分解酵素の転写因子の遺伝子発現量の減少が認められた。
(D)中性脂肪分解酵素
リソソーマル アシッド リパーゼ1
リパーゼ,エンドセリアル
リポプロテイン リパーゼ
モノグリセリド リパーゼ
(E)脂肪酸分解酵素
脂肪酸CoA リガーゼ2
カルニチン/アシルカルニチン トランスロカーゼ
アシルCoA デヒドロゲナーゼ,ロングチェーン
アシルCoA デヒドロゲナーゼ,ショートチェーン
2,4−ジエノイルCoA レダクターゼ
デルタ イソメラーゼ
エノイル−CoA ヒドラターゼ
ショートチェーン 3−ヒドロキシアシルCoA デヒドロゲナーゼ
(F)脂肪酸分解酵素の転写因子
脂肪酸分解酵素の転写を促進する遺伝子(PPARα)
中性脂肪は肝臓においてリパーゼの作用により、グリセリンと脂肪酸に分解される。さらに脂肪酸はカルニチンの作用によりミトコンドリアに輸送された後、β酸化により逐次アセチルCoAへと分解される。従って、歯周病患者の血中中性脂肪含量が高いのは、歯周病原因菌のLPSによって肝臓中の中性脂肪分解酵素及び脂肪酸分解酵素の遺伝子発現量減少に伴い、中性脂肪分解能力が低下したためであり、さらに遡ればこれらの遺伝子発現量の減少は、これらの分解酵素の転写促進遺伝子の発現量が減少したためであることが明らかとなった。
[試験例2]
(1)供試動物:C57BL/6Jマウス(オス、日本エスエルシー、5週齢、体重18〜20g)各群、N=5で実施した。
投与LPS種:アクチノバシラス・アクチノミセテムコミタンス(A.actinomycetemcomitans:A.a.菌)から抽出したLPS(Lipopolysaccharide)を内毒素として使用した。LPSの代わりに生理食塩水を投与したものを比較対照とした。
LPS及び被験物質投与量:LPS10μgと被験物質12mgとを混合し37℃、30分間インキュベート後、マウスの腹腔内に投与した。ラクトフェリンとラクトフェリン以外の被験物質1種とを組み合わる場合には、LPS10μg、ラクトフェリン6mg、ラクトフェリン以外の被験物質6mg、ラクトフェリンとラクトフェリン以外の被験物質2種とを組み合わる場合には、LPS10μg、ラクトフェリン4mg、ラクトフェリン以外の被験物質をそれぞれ4mgとした。被験物質は表6に示したものを使用した。
(2)結果1
表6に示す遺伝子の遺伝子発現量を試験例1と同様の方法で、遺伝子発現量を測定した。歯周病菌の内毒素の投与により増加する(A)もしくは(C)遺伝子は式(1)、歯周病菌の内毒素の投与により減少する(B)、(D)、(E)もしくは(F)遺伝子は式(2)に基づいて、発現改善率を算出し、下記評価基準で示した。結果を表7に示す。
Figure 2006298911
Figure 2006298911
基準
◎:遺伝子発現改善率70%以上
○:遺伝子発現改善率50%以上
△:遺伝子発現改善率30%以上
×:遺伝子発現改善率30%未満
Figure 2006298911
A.a.菌のLPSにより変動した脂質代謝関連遺伝子発現量を正常に戻す被験物質を選択した結果、ラクトフェリンと、松樹皮及びその抽出物、ローズバッツ及びその抽出物、コウボク及びその抽出物、オウバク及びその抽出物、シュクシャ及びその抽出物、ビャクシ及びその抽出物、ライチ種子及びその抽出物、黒米及びその抽出物、キャッツクロー及びその抽出物、ブルーベリー及びその抽出物、ノブドウ及びその抽出物、カシス及びその抽出物、γ−オリザノール、ならびにポリリジンから選ばれる1種又は2種以上との組み合わせが効果を示すことが明らかになった。中でもラクトフェリンと、松樹皮抽出物と、ローズバッツ抽出物とを組み合わせることで、非常に高い効果が認められた。
結果2
試験例1と同様の方法で、血中総コレステロール濃度の測定、血中の中性脂肪濃度の測定を行った。結果を表8に示す。
Figure 2006298911
ラクトフェリンと、松樹皮及びその抽出物、ローズバッツ及びその抽出物、コウボク及びその抽出物、オウバク及びその抽出物、シュクシャ及びその抽出物、ビャクシ及びその抽出物、ライチ種子及びその抽出物、黒米及びその抽出物、キャッツクロー及びその抽出物、ブルーベリー及びその抽出物、ノブドウ及びその抽出物、カシス及びその抽出物、γ−オリザノール、ならびにポリリジンから選ばれる1種又は2種以上との組み合わせが、血中総コレステロール濃度を減少、及び血中の中性脂肪濃度減少させることが明らかになった。中でもラクトフェリンと、松樹皮抽出物と、ローズバッツ抽出物とを組み合わせることで、非常に高い効果が認められた。
[処方例1〜120]
本発明の口腔用組成物及び食品の処方例を示す。各処方例は組成に従い、各剤型の常法に準じて調製した。
Figure 2006298911
Figure 2006298911
Figure 2006298911
Figure 2006298911
Figure 2006298911
Figure 2006298911
Figure 2006298911
Figure 2006298911
Figure 2006298911
Figure 2006298911
Figure 2006298911
Figure 2006298911
Figure 2006298911
Figure 2006298911
Figure 2006298911
Figure 2006298911
Figure 2006298911
Figure 2006298911
Figure 2006298911
Figure 2006298911
Figure 2006298911
Figure 2006298911
Figure 2006298911
Figure 2006298911

Claims (4)

  1. ラクトフェリンと、松樹皮及びその抽出物、ローズバッツ及びその抽出物、コウボク及びその抽出物、オウバク及びその抽出物、シュクシャ及びその抽出物、ビャクシ及びその抽出物、ライチ種子及びその抽出物、黒米及びその抽出物、キャッツクロー及びその抽出物、ブルーベリー及びその抽出物、ノブドウ及びその抽出物、カシス及びその抽出物、γ−オリザノール、ならびにポリリジンから選ばれる1種又は2種以上とからなる歯周病に起因する高脂血症改善剤。
  2. 請求項1記載の高脂血症改善剤を含有する口腔用組成物。
  3. 請求項1記載の高脂血症改善剤を含有する食品。
  4. 歯周病に起因する高脂血症を改善する有効成分のスクリーニング方法であって、歯周病菌の内毒素及び被験物質を腹腔内に投与したマウスより摘出した肝臓の下記(A)コレステロール合成酵素、(B)コレステロール分解酵素、(C)コレステロール合成酵素の転写因子、(D)中性脂肪分解酵素、(E)脂肪酸分解酵素、及び(F)脂肪酸分解酵素の転写因子からなる群から選ばれる蛋白質の遺伝子発現量を測定し、この発現量と被験物質を投与しない場合の発現量とを比較し、歯周病菌の内毒素の投与により増加する(A)もしくは(C)遺伝子の発現量が減少する物質、又は歯周病菌の内毒素の投与により減少する(B)、(D)、(E)もしくは(F)遺伝子の発現量が増加する物質を、前記高脂血症を改善する有効成分として選択するスクリーニング方法。
    (A)3−ヒドロキシ−3−メチルグルタリル−コエンザイムA シンターゼ1、3−ヒドロキシ−3−メチルグルタリル−コエンザイムA レダクターゼ、メバロネート(ジホスホ)デカルボキシラーゼ、イソペンテニル−ジホスフェート デルタ イソメラーゼ、スクワレン エポキシダーゼ、7−デヒドロコレステロール レダクターゼ
    (B)シクロームP450,ファミリー7,サブファミリーA,ポリペプチド1、アルド−ケト レダクターゼ ファミリー1,メンバーD1(デルタ 4−3−ケトステロイド−5−ベータ−レダクターゼ)、アルド−ケト レダクターゼ ファミリー1,メンバーC4(クロルデコン レダクターゼ;3−アルファ ヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼ、タイプ1;ジヒドロジオール デヒドロゲナーゼ4)、シトクロームP450,ファミリー27,サブファミリーA,ポリペプタイド1、アシル−コエンザイムA デヒドロゲナーゼ ファミリー,メンバー8、ロイコトリエンB4 12−ヒドロキシデヒドロゲナーゼ
    (C)SREBP2
    (D)リソソーマル アシッド リパーゼ1、リパーゼ,エンドセリアル、リポプロテイン リパーゼ、モノグリセリド リパーゼ
    (E)脂肪酸CoA リガーゼ2、カルニチン/アシルカルニチン トランスロカーゼ、アシルCoA デヒドロゲナーゼ,ロングチェーン、アシルCoA デヒドロゲナーゼ,ショートチェーン、2,4−ジエノイルCoA レダクターゼ、デルタ イソメラーゼ、エノイル−CoA ヒドラターゼ、ショートチェーン 3−ヒドロキシアシルCoA デヒドロゲナーゼ
    (F)PPARα
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