JP2006297941A - 用紙処理装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】用紙搬入口55と、この用紙搬入口55から搬入された複数枚の用紙を揃えて収容する中綴じ用コンパイルトレイ21と、中綴じ用コンパイルトレイ21に収容され、中折りされた用紙束を断裁するロータリカッタユニット30とを備え、このロータリカッタユニット30は、用紙搬送方向に直交する方向の一端から用紙搬送路上の用紙搬送方向に直交する方向に丸刃を移動させることにより用紙束を断裁すると共に、用紙処理装置10および画像形成装置7の電力状態に基づいて決定される断裁条件で用紙束を断裁する。
【選択図】図1
Description
また他の目的は、ユーザにとっての使い勝手を更に向上させた用紙処理装置を提供することにある。
更に他の目的は、使用状況に適した断裁品質や断裁速度を有する用紙処理装置を提供することにある。
更に詳しくは、この断裁手段は、電力に余裕のあるときに比べて、電力に余裕のないときの断裁速度を遅くすることを特徴とすることができる。
また、このカッタユニットは、水平方向に移動する丸刃と、この丸刃に対向して水平方向に伸びる固定刃とを備え、この丸刃を固定刃に沿って回動させながら用紙を断裁すると共に、往路の移動によって1つの用紙束を断裁した後、エンドポジションにて次の用紙束の搬入を待機し、次の用紙束の搬入が終了した後、復路の移動を開始することによって次の用紙束を断裁することを特徴とすることができる。
また、このカッタの移動開始位置および/または移動停止位置を決定する移動位置決定手段を更に備え、処理時間算出手段は、移動位置決定手段により決定された移動開始位置および/または移動停止位置に基づいて処理時間を算出することを特徴とする。
また、この処理時間算出手段により算出された処理時間に基づいて、操作パネルに対して所定のメッセージを出力する操作パネル制御手段を更に含むことを特徴とすることができる。
図1は本実施の形態が適用される用紙処理装置の全体構成を示した図である。用紙処理装置10は、例えば、電子写真方式によってカラー画像を形成するプリンタや複写機等の画像形成装置7に接続され、後処理装置として用いられる。この用紙処理装置10は、後処理を施さない出力および端綴じ冊子の出力の他に、製本化された小冊子を作成する小冊子作成部20を備えている。
図5(a),(b)は、本実施の形態が適用されるロータリカッタユニット30の構成を説明するための図である。図5(a)は装置の側面から見たロータリカッタユニット30の構成を示しており、図5(b)は刃の状態を示している。図5(a)に示すように、本実施の形態が適用されるロータリカッタユニット30は、回転しながら用紙の紙面に沿った方向(水平方向)に移動して用紙束を断裁する丸刃31、この丸刃31に対向して設けられ、記録済み用紙の搬送方向と直交する方向に亘って伸びる固定刃32、丸刃31を移動させる動力源であって、例えばステッピングモータによって構成されるモータ33、モータ33により回動するベルト34、丸刃31等を保持して移動するキャリア35、キャリア35をベルト34に固定するベルト固定部36、キャリア35の移動を案内するガイドシャフト37、ベルト34を一定の張力に保つためにバネ等によってベルト34を引っ張るテンショナー38を備えている。更に、丸刃31の待機位置を決定するホームポジションセンサ39を備えている。
図6(a)〜(e)は、通常のカッタ動作を示した図である。通常の動作では、丸刃31は、冊子の搬入時に、図5に示したホームポジションセンサ39によって定められるホームポジション(Home Position)位置に待機している(図6(a))。図1に示した第2折りローラ27によって断裁位置に冊子が固定されると、図5に示したモータ33の回転が開始され、丸刃31が回転しながらスライド移動して、下刃である固定刃32との間で冊子の断裁(カット)がなされる(図6(b))。モータ33のステップ数をカウントしている制御部100(図1参照)は、丸刃31がエンドポジション(End Position)位置に到達したことをステップ数により認識し、モータ33の回転を停止させて、冊子が排出されるのを待機する(図6(c))。冊子が完全に排出された後に、制御部100は、モータ33を断裁時とは逆に回転させ、丸刃31をホームポジション位置まで戻す(図6(d))。その後、ホームポジション位置に待機して、次の冊子(2冊目)が搬入されるのを待つ(図6(e))。かかる動作が、必要部数のカット回数だけ繰り返される。
図10(a)〜(e)は、カット時における移動速度が速い場合を示した図である。束ねられる紙の枚数が少ない冊子や、紙が柔らかい紙が束ねられて冊子を構成する場合などでは、冊子を素早くカットすることが可能である。このときには、まず、ホームポジションで1冊目の冊子搬入を待った後(図10(a))、モータ33を駆動して、丸刃31の回転およびスライドによる冊子断裁が行われる(図10(b))。このとき、モータ33の回転数を上げて、冊子をすばやくカットする。その後、エンドポジションにて冊子の排出を待ち(図10(c))、冊子が排出された後、すばやい動きで戻り動作が実行され(図1010(d))、ホームポジションで次の冊子(2冊目)の冊子搬入を待つ(図10(e))。このように、薄い冊子や紙が柔らかい場合には、カットの力を強くする必要がなく、速度を上げても充分に断裁することができる。速度を上げることで、断裁時間を短縮することが可能となる。
図12は、制御部100にてカッタ動作を実行するための機能ブロック図である。用紙処理装置10に設けられる制御部100は、本体側である画像形成装置7の制御部8との間で各種制御情報の送受信を行う制御情報入出力部101、ユーザ(オペレータ)に対するメッセージの表示やユーザからの指示を入力するための操作パネルを制御する操作パネル制御部102、用紙処理装置10の電力状態や画像形成装置7の電力状態を認識する電力状態認識部103、カッタ動作が実行される用紙の枚数や用紙種類、サイドレジかセンタレジか等の用紙に関する各種情報を認識する用紙情報認識部104、電力状態や用紙情報、ユーザからの操作指示などに基づいて丸刃31の回転と移動の速度を決定するカッタ移動速度決定部105、断裁時における丸刃31の断裁開始位置(ジョブスタートポジション等)を決定するカッタ移動開始位置決定部106、断裁終了時における丸刃31の位置(ジョブエンドポジション等)を決定するカッタ移動停止位置決定部107、カッタ移動速度やカッタ移動距離に基づいて断裁に必要となる処理時間を算出する処理時間算出部108を備えている。尚、ここでは、操作パネル制御部102は、用紙処理装置10に設けられる操作パネル(図示せず)の制御を実行しているが、画像形成装置7の本体に設けられた操作パネル(図示せず)との間で、制御情報入出力部101を介して直接または間接的に制御を実行するように構成することもできる。
1セットの断裁にかかる処理時間 =
(カッタ移動距離÷断裁時カッタ移動速度)
+(カッタ移動距離÷戻り時カッタ移動速度)
+ 冊子搬送処理時間
ここで、算出された処理時間が、画像形成装置7本体における1セット(1冊子)の処理時間よりも長いか否かが判断される(ステップ206)。長い場合には、セット間スキップ時間を入れて、次のジョブを遅らせるように、制御情報入出力部101から制御部8へ指示を出す(ステップ207)。長くならない場合には、動作準備が整った旨の情報を制御情報入出力部101から制御部8へ出力する(ステップ208)。尚、セット間スキップ時間が非常に長くなるような場合には、画像形成装置7本体は、操作パネル(図示せず)へ、例えば、「処理に時間がかかっています。少々お待ちください。」といったメッセージを出すように構成することもできる。
図16は、カッタ移動開始位置決定部106にて実行されるカッタ移動開始位置の決定方法を示したフローチャートである。カッタ移動開始位置決定部106では、まず、画像形成装置7にて画像形成がなされる際の用紙走行位置(用紙レジストレーション)が用紙情報認識部104を介して認識される(ステップ401)。サイドレジで用紙が走行される場合には、例えば、サイドレジ外側30mmの位置をカッタ移動開始位置と決定する(ステップ410)。このカッタ移動開始位置は、図5に示すホームポジションセンサ39によって決定されるホームポジションと一致している場合が多い。
Claims (10)
- 画像形成装置により画像形成された後の用紙を処理する用紙処理装置であって、
前記画像形成装置から出力された用紙を受け入れる用紙受け入れ手段と、
前記用紙受け入れ手段により受け入れられた複数枚の用紙を揃えて用紙束を生成する用紙束生成手段と、
前記用紙束生成手段により生成された用紙束を断裁する断裁手段とを含み、
前記断裁手段は、用紙処理装置および/または前記画像形成装置の電力状態に基づいて決定される断裁条件で用紙束を断裁することを特徴とする用紙処理装置。 - 前記断裁手段は、回動しながら紙面方向へ移動する丸刃と、当該丸刃に対向して設けられ当該紙面方向に刃先が伸びる固定刃とを有し、当該丸刃の移動条件を前記電力状態に基づいて決定することを特徴とする請求項1記載の用紙処理装置。
- 前記断裁手段は、電力に余裕のあるときに比べて、電力に余裕のないときの断裁速度を遅くすることを特徴とする請求項1記載の用紙処理装置。
- 用紙搬入口と、
前記用紙搬入口から搬入された複数枚の用紙を揃えて収容するコンパイルトレイと、
前記コンパイルトレイに収容された用紙束を断裁するカッタユニットとを備え、
前記カッタユニットは、用紙搬送方向に直交する方向の一端から当該用紙搬送路上の当該用紙搬送方向に直交する方向に当該刃を移動させることにより前記用紙束を断裁すると共に、当該刃の往路および復路の往復移動によって各々異なった用紙束を断裁することを特徴とする用紙処理装置。 - 前記カッタユニットは、前記コンパイルトレイに収容され中折りされた用紙束を断裁することを特徴とする請求項4記載の用紙処理装置。
- 前記カッタユニットは、水平方向に移動する丸刃と、当該丸刃に対向して当該水平方向に伸びる固定刃とを備え、当該丸刃を当該固定刃に沿って回動させながら前記用紙を断裁すると共に、往路の移動によって1つの用紙束を断裁した後、エンドポジションにて次の用紙束の搬入を待機し、当該次の用紙束の搬入が終了した後、復路の移動を開始することによって当該次の用紙束を断裁することを特徴とする請求項4記載の用紙処理装置。
- 画像形成装置から出力された用紙を束ね、所定のカッタを用いて束となった用紙に断裁処理を施す用紙処理装置であって、
用紙束の断裁処理に関連して得られる条件に基づいて前記カッタの移動速度を決定する移動速度決定手段と、
前記移動速度決定手段により決定された前記移動速度に基づいて、断裁処理の処理時間を算出する処理時間算出手段と、
前記処理時間算出手段により算出された前記処理時間を前記画像形成装置に出力する出力手段と
を含む用紙処理装置。 - 前記移動速度決定手段は、用紙処理装置および/または前記画像形成装置の電力状態、または断裁される用紙の枚数に基づいて前記移動速度を決定することを特徴とする請求項7記載の用紙処理装置。
- 前記カッタの移動開始位置および/または移動停止位置を決定する移動位置決定手段を更に備え、
前記処理時間算出手段は、前記移動位置決定手段により決定された前記移動開始位置および/または前記移動停止位置に基づいて前記処理時間を算出することを特徴とする請求項7記載の用紙処理装置。 - 前記処理時間算出手段により算出された前記処理時間に基づいて、操作パネルに対して所定のメッセージを出力する操作パネル制御手段を更に含む請求項7記載の用紙処理装置。
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