JP6079255B2 - シート処理装置および画像処理システム - Google Patents

シート処理装置および画像処理システム Download PDF

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本発明は、シート処理装置および画像処理システムに関し、さらに詳しくは、用紙等が用いられるシート束の中折りされた折り目を強化するための増し折り処理機構に関する。
複写機やプリンタあるいは印刷機などの画像形成装置によりプリントアウトされた用紙等のシートは、画像形成装置から排出される場合の他に、所定枚数のシートを纏めてその中央部を綴じ、そして中央部を折り込む中折り処理を施されて冊子とされる場合がある。
一方、中綴じされたシート束で構成される冊子の中折り部の折り目を強化するために、冊子の背に沿って移動するローラにより折り目部分を押し付ける増し折り作業を行うことが知られている。
増し折り作業には、冊子の折り目と直角な方向に軸方向を有するローラを折り目方向と平行に移動させながら折り目部分を押し付ける構成が知られている。
増し折り作業に用いられる増し折りユニットは、シートの幅方向で最大サイズの幅に対応させて往復動する構成が用いられている(例えば、特許文献1)。
つまり、シートの幅方向一方側を増し折りユニットの待機位置として決めておき、待機位置からシートの幅方向に沿った往動時には増し折り作業を行い、そして復動時には待機位置に戻る。
増し折り作業に用いられるローラは、軸方向一方側の端部をシートの折り目付近の背部に位置させてその背部を挟持しながら移動する。このため、中折りされたシートの背部はローラが接触しながら移動する際に引きずられて捲れてしまう場合がある。これにより、シートの折り目近傍に皺が発生するなどのダメージを与えることがある。
シートへのダメージとは別に、シートや冊子の厚さによって増し折りするローラへの負荷および増し折り位置が変化する場合がある。
シートや冊子の厚さは、増し折り位置に位置決めする係止部材との衝突負荷に影響し、衝突負荷が大きい場合には、薄い場合よりも所定の位置決め位置から外れてしまうことがある。
このため、増し折りに用いられるローラの位置が増し折りすべき折り目位置から外れてしまい、増し折りが不十分となる虞がある。
また、中綴じに用いられるステープル存在する位置では、増し折り用ローラに対するシート側での厚さが異なる。このため、増し折り用ローラへの負荷が変化は、駆動系での負担増加を招く虞がある。
特許文献1においては、シートや冊子の厚さによる増し折り位置の変化さらにはステープルの存在による厚さの変化が原因して増し折り用ローラの駆動部での負荷変化を解消するために次の構成が用いられている。
シートあるいは冊子の厚さを予め入力しておき、厚さが厚い場合には薄い場合での位置決め位置よりも搬送方向上流側にて折り位置を位置決めする。これにより、厚さが厚い場合に薄い場合よりも折り位置が先行してしまうのを防止して増し折り位置を厚さに関係なく一定化している。
また増し折りローラの駆動部への負荷変化を防止するために、増し折りを必要とする箇所では増し折りローラを互いに接触させてニップを形成し、増し折りが必要ない箇所では増し折りローラ同士を離してニップを解消させている。
一方、増し折りローラは、シートあるいは冊子の幅方向に沿って移動するが、増し折り作業開始のために増し折りに必要な対向間隔、いわゆるニップと称する挟持幅を設定されて用紙あるいは差しの幅方向端部に達する。このとき、シートあるいは冊子は、中折りされた背の厚さが増し折りされる前の厚さであるために増し折りされた後の厚さよりも厚い。このため、増し折りローラがシートあるいは冊子の幅方向端部に到達したときに幅方向端部で突き当たると衝撃を受けたシートあるいは冊子がよじれて皺が発生する。また、中尾リブの厚さが厚いことからこの部分に乗り上げた増し折りローがスリップするとシートあるい冊子の一部がスリップを生じている側に引き寄せられて皺を発生させることもある。
このような皺などのダメージがシートあるいは冊子に生じると、増し折り位置が適正でなくなり増し折りが円滑にできなくなる虞がある。
そこで、シートあるいは冊子の幅方向端部で増し折りローラの移動方向上流側にカタパルト状のガイド部材を設ける構成が提案されている(例えば、特許文献2)。この構成では、増し折りローラをそのガイド部上で移動させることにより幅法後端に突き当たるのを防止することができる。
従来の増し折り機構では、増し折りローラがシートあるいは冊子の幅方向端部側から増し折りが開始される構成である。このため、増し折りに必要なニップに対してシートあるいは冊子の厚さが大きく異なると、幅方向端部での衝撃も大きくなるので皺の発生が顕著となる。
また、増し折りに必要なニップの大きさおよび増し折り時での増し折りローラの移動速度が一定化されていると、シートあるいは冊子の厚さが厚い場合、さらには環境湿度が低い場合には増し折り効果が充分でないことがある。つまり、シートや冊子の厚さが厚い場合には形状復元力による反り返りが強いために増し折りしても所定の厚さに止めることができない。また、湿度は折り強度に影響し、低湿度では柔軟性が確保できないことにより前述した場合と同様に形状復元力により増し折り位置が浮き上がりやすくなるので、増し折り効果が充分に得られない。
増し折りローラの移動範囲である幅方向では、1箇所あるいは複数箇所にステープルが打ち込まれて中綴じされている場合がある。ステープルの位置では厚さや硬度が他の箇所と異なるため、増し折りローラへの負荷が変化し、これによって駆動系への悪影響が生じ、適正な増し折りが行えなくなる虞がある。
特許文献1には、ステープルの位置に対応して増し折りローラによる加圧を解除する構成が開示されている。しかし、この構成では、一々、その位置割り出しと昇降動作を必要とすることから、構成が複雑になるという新たな問題が生じる。
本発明の目的は、上記従来の問題に鑑み、シートあるいは冊子の厚さの変化、さらには環境湿度の変化に拘わらず、増し折り動作の迅速化と共にシートにダメージを与えることなく常に安定した増し折り作用が得られる構成を備えたシート処理装置を提供することにある。
この目的を達成するため、本発明は、シート束を折り込む折り手段と、該折り手段により折られたシート束の折り目を再度加圧することにより折り目を強化する増し折り手段として、シート束を構成するシートの厚さ方向に対して傾斜した方向(0deg<θ<90deg)で加圧可能な押圧部材を備えたシート処理装置であって、前記押圧部材は、前記シート束の搬送方向と直角な幅方向中央を増し折り開始位置として設定され、該幅方向中央から幅方向一方側に向けた往動時に増し折りを実行し、該幅方向一方側から増し折り開始位置に動した後、幅方向他方側に向けた動時に増し折りを実行する部材であり、前記シート束を構成するシートあるいはシート束の厚さおよび環境湿度に応じて移動速度を変化させることを特徴とするシート処理装置にある。
本発明によれば、シートの厚さ方向に対して傾斜した方向に加圧する押圧部材を用いることにより、中折りされたシートの折り目部分を牽引して折り目付けを強化することができる。しかも、増し折り時にはシートの幅方向中央から開始することによりシートの幅方向端部に押圧部材が接触することがない。これにより、幅方向端部に突き当たった際のダメージを与えることがない。さらに、シートの厚さや環境湿度によりシートの折り目部分が膨らんだ状態であっても、押圧部材の移動速度を切り換えることで折り目付を強化することができ安定した増し折りが可能となる。
本発明の実施形態における画像形成装置と、複数のシート処理装置とからなる画像処理システムのシステム構成を示す図である。 中綴じ製本装置の動作説明図で、シート束の中折り搬送路への搬入時の状態を示す。 中綴じ製本装置によるシート束の中綴じ時の状態を示す図である。 中綴じ製本装置によるシート束の中折り位置への移動完了時の状態を示す図である。 中綴じ製本装置によるシート束の中折り処理実行時の状態を示す図である。 中綴じ製本装置によるシート束の中折り終了後の排紙時の状態を示す図である。 増し折りローラユニットと折りローラ対を示す要部正面図である。 図7を左側からみた要部側面図である。 案内部材の詳細を示す図である。 図9の要部を拡大して示す図で、経路切り替え爪が切り替えられていないときの状態を示す。 図9の要部を拡大して示す図で、第1の経路切り替え爪が切り替えられた状態を示す。 増し折り動作の初期状態を示す図である。 増し折りローラユニットの往移動開始時の状態を示す図である。 増し折りローラユニットのシート束の中央付近で第3の案内経路にかかったときの状態を示す図である。 増し折りローラユニットが第1の経路切り替え爪を押しのけて第2の案内経路に入るときの状態を示す図である。 増し折りローラユニットがシート束を押圧したままの状態で端部方向に移動するときの状態を示す図である。 増し折りローラユニットが第2の案内経路に沿って往移動の最終位置まで移動したときの状態を示す図である。 増し折りローラユニットが往移動の最終位置から復移動を開始したときの状態を示す図である。 増し折りローラユニットが復移動を開始し、第6の案内経路に至ったときの状態を示す図である。 増し折りローラユニットが第6の案内経路に至り、押圧解除状態から押圧状態に移行するときの状態を示す図である。 増し折りローラユニットが第6の案内第5の案内経路に入ると、完全な押圧状態になったときの状態を示す図である。 増し折りローラユニットが第5の案内経路をそのまま移動して初期位置に戻ったときの状態を示す図である。 本発明の実施形態におけるシート処理装置に用いられる増し折りローラユニットの構成を説明するための図である。 本発明の実施形態におけるシート処理装置の特徴の一つを説明するための図である。 図24に示した特徴を備えた増し折りローラユニットの動作状態を説明するための図である。 図25に示した増し折りローラユニットの動作状態についての変形例を示す図である。 本発明の実施形態におけるシート処理装置に用いられる制御部の構成を説明するためのブロック図である。 図27に示した制御部を画像形成装置と関連づけた場合を説明するためのブロック図である。 図27に示した制御部の一部変形例を説明するためのブロック図である。 図29に示した制御部を画像形成装置と関連づけた場合を説明するためのブロック図である。 図30に示した制御部において実行される処理手順を説明するためのフローチャートである。
以下、図面に示す実施例に基づき本発明を実施するための形態について説明する。
まず、本発明の実施形態での特徴を説明する前に、本発明が対象とするシート処理装置の構成および動作について以下に説明する。
図1は、本実施形態における画像形成装置と、複数のシート処理装置とからなる画像処理システム100のシステム構成を示す図である。本実施形態では、第1および第2のシート処理装置1,2の前段装置として画像形成装置PRが設置され、後段装置として上述した第1,第2シート処理装置1,2がこの順で連結されている。
第1のシート処理装置1は、画像形成装置PRからシートを1枚ずつ受け取り、順次重ね合わせ整合し、スタック部でシート束を作成するシート束作成機能を有するシート後処理装置である。第1のシート処理装置1では、シート束排紙ローラ10から後段の第2のシート処理装置2にシート束を排紙する。
第2のシート処理装置2は、搬送されてきたシート束を受け取り、中綴じ中折りを施す中綴じ製本装置である(本明細書では、第2のシート処理装置について中綴じ製本装置とも称する)。
中綴じ製本装置2は製本した冊子(シート束)をそのまま排紙し、あるいは後段のシート処理装置に排紙する。画像形成装置PRは入力された画像データ、若しくは読み取った画像の画像データに基づいてシート状の記録媒体に可視画像を形成するものである。例えば、複写機、プリンタ、ファクシミリ、あるいはこれらの機能のうち少なくとも2つの機能を備えたデジタル複合機などがこれに相当する。画像形成装置PRは、例えば電子写真方式、液滴射出方式など公知の方式のものであり、画像形成方式は何れでも良い。
同図において、中綴じ製本装置2は入口搬送路241、シートスルー搬送路242、および中折り搬送路243を備えている。入口搬送路241のシート搬送方向最上流部には、入口ローラ201が設けられ、第1のシート処理装置1の前記シート束排紙ローラ10から整合されたシート束が装置内に搬入される。なお、以下の説明では、シート搬送方向上流側を単に上流側と、シート搬送方向下流側を単に下流側と称す。
入口搬送路241の入口ローラの201の下流側には、分岐爪202が設けられている。
この分岐爪202は図において水平方向に設置され、シート束の搬送方向をシートスルー搬送路242あるいは中折り搬送路243に分岐する。
シートスルー搬送路242は、入口搬送路241から水平に延び、後段の図示しない処理装置若しくは排紙トレイにシート束を導く搬送路であり、シート束は上排紙ローラ203によって後段に排紙される。
中折り搬送路243は分岐爪202から垂直下方に延び、シート束に対して中綴じ、中折り処理を行うための搬送路である。
中折り搬送路243は、中折りするための折りプレート215の上部でシート束を案内する束搬送ガイド板上207と、折りプレートの215の下部でシート束を案内する束搬送ガイド板下208を備えている。
束搬送ガイド板207には、上部から束搬送ローラ上205、後端叩き爪221、束搬送ローラ下206が設けられている。後端叩き爪221は、図示しない駆動モータによって駆動される後端叩き爪駆動ベルト222に立設されている。後端叩き爪221は駆動ベルト222の往復回転動作により、シート束の後端を後述の可動フェンス側に叩き(押圧し)、シート束の整合動作を行う。また、シート束が搬入される際、およびシート束が中折りのための上昇する際には、束搬送ガイド板上207の中折り搬送路243から退避する(図1破線位置)。
符号294は後端叩き爪221のホームポジションを検出するための後端叩き爪HPセンサであり、中折り搬送路243から退避した図1破線位置(図2実線位置)をホームポジションとして検出する。後端叩き爪221は、このホームポジションを基準に制御される。
束搬送ガイド板下208には、上方から中綴じステープラS1、中綴じジョガーフェンス225、および可動フェンス210が設けられている。束搬送ガイド板下208は束搬送ガイド板上207を通って搬送されてきたシート束を受け入れるガイド板であり、幅方向には一対の前記中綴じジョガーフェンス225が設置されている。そしてジョガーフェンス225の下方には、シート束先端を当接(支持)させて上下動可能な前記可動フェンス210が設けられている。
中綴じステープラS1はシート束の中央部を綴じるステープラである。可動フェンス210はシート束の先端部を支持した状態で上下方向に移動することができる。これにより、シート束の中央位置は、中綴じステープラS1と対向する位置に移動すると、その位置でステープル処理、すなわち中綴じが行われる。
可動フェンス210は可動フェンス駆動機構210aによって支持されるともに、図示上方の可動フェンスHPセンサ292位置から最下方位置まで移動可能である。シート束の先端が当接する可動フェンス210の可動範囲は、中綴じ製本装置2の処理可能な最大サイズから最小サイズまで処理可能なストロークが確保されている。なお、可動フェンス駆動機構210aとしては、例えばラックアンドピニオン機構が使用される。
束搬送ガイド板上207と下208との間、すなわち中折り搬送路243のほぼ中央部には折りプレート215、折りローラ対230、増し折りローラユニット260、および下排紙ローラ231が設けられている。
増し折りローラユニット260は、シート束の折り目を再度加圧することにより折り目を強化するために用いられ、折りローラ対230および下排紙ローラ231の間の排紙搬送路を挟んで上下に増し折りローラが配置されている。
折りプレート215は、図の水平方向に往復動可能であり、折り動作を行う際の動作方向には、折りローラ対230のニップが位置し、その延長上に排紙搬送路244が設置されている。下排紙ローラ231は、排紙搬送路244の最下流に設けられ、後段に折り処理されたシート束を排紙する。
束搬送ガイド板上207の下端側には、シート束検知センサ291が設けられ、中折り搬送路243に搬入され、中折り位置を通過するシート束の先端を検知する。また、排紙搬送路244には、折り目部通過センサ293が設けられ、中折りされたシート束の先端を検知し、シート束の通過を認識する。
大略、図1に示すように構成された中綴じ製本装置2では、図2ないし図6の動作説明図に示すようにして中綴じおよび中折り動作が行われる。すなわち、画像形成装置PRの図示しない操作パネルから中綴じ中折りが選択されると、当該中綴じ中折りが選択されたシート束は、分岐爪202の反時計方向の偏倚動作により中折り搬送路243側に導かれる。なお、分岐爪202はソレノイドによって駆動される。このソレノイドに代えてモータ駆動でも良い。
中折り搬送路243内に搬入されたシート束SBは、入口ローラ201と束搬送ローラ上205によって中折り搬送路243を下方に搬送され、シート束検知センサ291によって通過状態が検知される。
シート束SBの通過が確認されると、図2に示すように束搬送ローラ下206によって可動フェンス210にシート束SBの先端が当接する位置まで搬送される。その際、画像形成装置PRからのシートサイズ情報、ここでは、各シート束SBの搬送方向のサイズ情報に応じて可動フェンス210は異なる停止位置で待機している。このとき、図2では、束搬送ローラ下206はニップにシート束SBを挟持し、後端叩き爪221はホームポジション位置に待機している。
この状態で、図3に示すように束搬送ローラ下206の挟持圧が解除される(矢印a方向)。この動作に順じて可動フェンス210にシート束先端が当接し、後端がフリーになった状態でスタックされると、後端叩き爪221が駆動され、シート束SBの後端を叩いて搬送方向の最終的な揃えを行う(矢印c方向)。
次いで、中綴じジョガーフェンス225によって幅方向(シート搬送方向に対して直交する方向)の揃え動作が完了する。また、可動フェンス210と後端叩き爪221により搬送方向の揃え動作がそれぞれ実行され、シート束SBの幅方向および搬送方向の整合動作が完了する。
このとき、シートのサイズ情報、シート束の枚数情報、シート束厚み情報によって、後端叩き爪221、中綴じジョガーフェンス225の押し込み量を最適の値に変更し整合する。
また、束の厚みがあると搬送路内の空間が減少するため、一度の整合動作では整合しきれないケースが多い。そこで、このような場合には、整合回数を増加させる。これにより、より良い整合状態を実現することができる。さらに、上流側でシートを順次重ね合わせる時間はシート枚数が多ければ多いほど増加するので、次のシート束SBを受け入れるまでの時間が長くなる。その結果、整合回数を増加してもシステムとして時間の損失はないことから、効率的に良好な整合状態を実現できる。したがって、上流の処理時間に応じ、整合回数を制御することも可能である。
なお、前記可動フェンス210の待機位置は、通常、シート束SBの中綴じ位置が中綴じステープラS1の綴じ位置に対向する位置に設定される。この位置で整合すると、可動フェンス210をシート束SBの中綴じ位置に移動させることなく、スタックされた位置でそのまま綴じ処理が可能となるからである。そこで、この待機位置でシート束SBの中央部に中綴じステープラS1のステッチャを矢印b方向に駆動し、クリンチャとの間で綴じ処理が行われ、シート束SBは中綴じされる。
可動フェンス210は可動フェンスHPセンサ292からのパルス制御により位置決めされ、後端叩き爪221は後端叩き爪HPセンサ294からのパルス制御により位置決めされる。可動フェンス210および後端叩き爪221の位置決め制御は、中綴じ製本装置2の図示しない制御回路のCPUによって実行される。
図3の状態で中綴じされたシート束SBは、図4に示すように束搬送ローラ下206の加圧が解除された状態で可動フェンス210の上方移動に伴って中綴じ位置(シート束SBの搬送方向の中央位置)が折りプレート215に対向する位置まで移送される。この位置も可動フェンスHPセンサ292の検出位置を基準に制御される。折りプレート215は、シート束を折り込む折り手段として、後述する作用を発揮する部材である。
図4の位置にシート束SBが達すると、図5に示すように折りプレート215が折りローラ対230のニップ方向に移動し、シート束SBの綴じられた針部近傍のシート束SBに対して略直角方向から当接し、前記ニップ側に押し出す。シート束SBは折りプレート215により押されて折りローラ対230のニップへと導かれ、予め回転していた折りローラ対230のニップに押し込まれる。折りローラ対230は、ニップに押し込まれたシート束SBを加圧し、搬送する。この加圧搬送動作によりシート束SBの中央に折りが施され、簡易製本されたシート束SBが形成される。図5は、シート束SBの折り目部SB1の先端が折りローラ対230のニップに挟持され、加圧されているときの状態を示す。
図5の状態で中央部が2つ折りされたシート束SBは、図6に示すようにシート束SBとして折りローラ対230によって搬送され、さらに下排紙ローラ231に挟持されて後段に排出される。このとき、シート束SB後端が折り目部通過センサ293に検知されると、折りプレート215および可動フェンス210はホームポジションに、束搬送ローラ下206は加圧状態にそれぞれ復帰し、次のシート束SBの搬入に備える。また、次のジョブが同サイズ同枚数であれば、可動フェンス210は再び図2の位置に移動し、待機するようにしても良い。なお、これらの制御も前記制御回路のCPUによって実行される。
図7は増し折りローラユニット260と折りローラ対230を示す要部正面図、図8は図7を左側からみた要部側面図である。
増し折りローラユニット260は、折りローラ対230と下排紙ローラ231との間の排紙搬送路244に設置され、ユニット移動機構263、案内部材264および押圧機構265を備えている。ユニット移動機構263は図示しない駆動源および駆動機構により案内部材264に沿って増し折りユニット260を図示奥行き方向(シート搬送方向に対して直交する方向)に往復移動させる。押圧機構265は上下方向から圧を加え、シート束SBを押圧する機構であり、増し折りローラ/上ユニット261、増し折りローラ/下ユニット262を備えている。
増し折りローラ/上ユニット261は、ユニット移動機構263に対して支持部材265bによって上下方向に移動可能に支持され、増し折りローラ/下ユニット262は押圧機構265の支持部材265bの下端に移動不能に取り付けられている。押圧部材として用いられる増し折りローラユニット260は、増し折り終了時には後述する待機位置に向け戻ると共に増し折り開始時には、待機位置から移動し始める。
増し折りローラ/上ユニット261の上側増し折りローラ261aは、シートの搬送方向に沿った長手方向を有する押圧部材に相当し、下側増し折りローラ262aに対して圧接可能となっている。これにより、両者のニップ間にシート束SBが挟まれて加圧される。加圧力は増し折りローラ/上ユニット261を弾性力で加圧する加圧ばね265cによって付与される。そして、加圧状態で後述のようにシート束SBの幅方向(図8矢印D1方向)に移動し、折り目部SB1に対して増し折りを実行する。
図9は案内部材264の詳細を示す図である。案内部材264は増し折りローラユニット260をシート束SBの幅方向に案内する案内経路270を備え、当該案内経路270には、
1)往移動時に押圧機構265を押圧解除状態で案内する第1の案内経路271
2)往移動時に押圧機構265を押圧状態で案内する第2の案内経路272
3)往移動時に押圧手265を押圧解除から押圧状態に切り替える第3の案内経路273
4)復移動時に押圧機構265を押圧解除状態で案内する第4の案内経路274
5)復移動時に押圧機構265を押圧状態で案内する第5の案内経路275
6)復移動時に押圧機構265を押圧解除から押圧状態に切り替える第6の案内経路276
の6つの経路が設定されている。
図10および図11は図9の要部を拡大して示す図である。図10および図11に示すように第3の案内経路273と第2の案内経路272の交点、および第6の案内経路276と第5の案内経路275の交点にはそれぞれ第1の経路切り替え爪277および第2の経路切り替え爪278が設置されている。第1の経路切り替え爪277は図11に示すように第3の案内経路273から第2の案内経路272へ切り替え可能、第2の経路切り替え爪278は第6の案内経路276から第5の案内経路275へは切り替え可能である。
しかし、前者では第2の案内経路272から第3の案内経路273への切り替え、後者では第5の案内経路275から第6の案内経路276への切り替えは不能となっている。すなわち、逆方向には切り替えられないように構成されている。なお、図11における矢印はガイドピン265aの移動軌跡を示している。
また、押圧機構265が案内経路270に沿って移動するのは、押圧機構265のガイドピン265aが案内経路270内に弛み嵌め状態で移動可能に嵌合しているからである。すなわち、案内経路270がカム溝として機能し、ガイドピン265aがこのカム溝に沿って移動する間に位置を変えるカムフォロワとして機能する。
図12ないし図22は、本実施形態における増し折りローラユニットによる増し折り動作の動作説明図である。
図12は折りローラ対230にて折られたシート束SBが予め設定された増し折り位置まで搬送されて停止し、増し折りローラユニット260が待機位置にいる状態を表している。この状態が増し折り動作の初期位置である。
初期位置(図12)から増し折りローラユニット260が図示右方向(矢印D2方向)に往動を開始する(図13)。その際、増し折りローラユニット260内の押圧機構265は、ガイドピン265aの作用により案内部材264の案内経路270に沿って移動する。動作開始直後は第1の案内経路271に沿って移動する。その際、増し折りローラ対261a,262aは押圧解除状態(除圧状態)にある。ここで、押圧解除状態とは増し折りローラ261a,262aとシート束SBは接触しているがほとんど圧力がかかっていない状態、または増し折りローラ261a,262aとシート束SBとが離れている状態を表している。
シート束SBの中央付近で第3の案内経路273にかかると(図14)、押圧機構265は第3の案内経路273に沿って下降を開始し、第1の経路切り替え爪277を押しのけて第2の案内経路272に入る(図15)。このとき、押圧機構265は増し折りローラ/上ユニット261を押圧している状態となり、増し折りローラ/上ユニット261はシート束SBに当接し、押圧状態となる。
押圧したままの状態で増し折りローラユニット260はさらに矢印D2方向に移動する(図16)。その際、第2の経路切り替え爪278は逆方向へは移動できないので、第6の案内経路276に案内されることなく、第2の案内経路272に沿って移動し、シート束SBを抜け、往動の最終位置に位置する(図17)。第2の案内経路272に沿ってシートの幅方向一方側に向けた往動時に増し折りが行われると、押圧機構265のガイドピン265aは第2の案内経路272から上部の第4の案内経路274に移行する。その結果、第2の案内経路272の上面によるガイドピン265aの位置規制が解除されるので、上側折り増しローラ261aは下側折り増しローラ262aから離れ、押圧解除状態となる。
次いで、ユニット移動機構263によって増し折りローラユニット260は復動を開始する(図18)。シートの幅方向他方側に向けた復動時には、押圧機構265は第4の案内経路274(図11参照)に沿って図示左方向(矢印D3方向)に移動する。この移動時、押圧機構265が増し折り開始位置を経て第6の案内経路276に至る(図19)。このとき、ガイドピン265aが第6の案内経路276の形状に沿って下方向に押され、押圧機構265は押圧解除状態から増し折りができる押圧状態に移行する(図20)。
そして、第5の案内経路275に入ると、完全な押圧状態になり、第5の案内経路275を矢印D3方向にそのまま複動して(図21)、シートの幅方向他方側に向けた復動時にシート束SBを抜ける(図22)。
このようにして増し折りローラユニット260を往復移動させてシート束SBに増し折りを施す。その際、シート束SBの中央部から一方への増し折りを開始し、シート束SBの一方の端部SB2を抜ける。その後、増し折りしたシート束SBの上を通り、シート束の中央部から他方への折り増しを開始し、他方の端部SB2を抜けるという動作によって増し折りを行う。
このように動作させると、折り増しを開始するとき、あるいは一方を抜けた後、他方に戻るとき、シート束SBの端部SB2にシート束SBの外側から増し折りローラ対261a,262aが接触することも、加圧することもない。換言すれば、シート束SBの端部SB2を端部の外側から通過するときには増し折りローラユニット260は押圧解除状態にあるため、シート束SBの端部SB2へのダメージは発生しない。また、シート束SBの中央部付近から端部SBにかけて増し折りするので、増し折り時のシート束SBを接触して走行する距離が短くなり、しわ等の原因になる縒れも蓄積され難い。そのため、シート束SBの折り目部(背)SB1を増し折りする際にシート束SBの端部SB2にダメージが生じることがなく、縒れの蓄積による折り目部SB1およびその近傍の捲れやしわの発生も抑制することができる。
シート束SBの端部SB2の外側から増し折りローラ対261a,262aが当該端部SB2上に乗り上げないようにするには、次の条件が用いられる。
図12ないし図22の動作から分かるように増し折りローラユニット260が往移動時に押圧を解除した状態でシート束上を移動する距離をLa、復移動時に押圧を解除した状態でシート束を移動する距離をLbとする。このとき、図12に示すように、シート束の幅方向の長さLと、前記距離La,Lbとの関係が、
L>La+Lb
であることが必須である。
また、前記距離LaおよびLbを略同一に設定し、シート束SBの幅方向の中央部付近で押圧を開始するようにすることが望ましい(図16、図20)。
なお、本実施形態における増し折りローラユニット260では、増し折りローラ/下ユニット262を用意して増し折りローラ対261a,262aによって増し折りを行っているが、これ以外の方法でもよい。例えば、増し折りローラ/下ユニット262を削除し、増し折りローラ/上ユニット261と、それに対向するような当接面を有する図示しない受け部材を設け、両者間で押圧するように構成しても良い。
さらに、本実施形態における増し折りローラユニット260では、増し折りローラ/上ユニット261が上下方向に可動な構成であり、増し折りローラ/下ユニット262が上下方向には不動の構成であるが、これに代えて次の構成とすることもできる。
つまり、増し折りローラ/下ユニット262も上下方向に可動に構成することもできる。このように構成すると、上下各側のローラ261a,262aが増し折り位置に対して対称に接離動作するので、増し折り位置がシート束SBの厚みに関係なく一定となり、さらに傷等のダメージを抑制することができる。
以上の構成を備えたシート処理装置における特徴について説明する。なお、図23において、図9に示した部材と同じ部材に関しては同符号を用いて示す。
本実施形態に係るシート処理装置での第1の特徴は、増し折り開始位置を幅方向中央に設定している点とは別に次の点にある。
シートあるいはシート束を加圧可能な押圧部材に相当する上側および下側増し折りローラ261a,262aによるシート束への押圧方向が、シートの厚さ方向に対して傾斜した方向(0deg<θ<90deg)とした点である。
本実施形態に係るシート処理装置での第2の特徴は、増し折り時での増し折りローラ対261a、262aの移動速度をシートの厚さあるいはシート束の厚さ、さらには環境湿度に応じて切り換える点にある。
図23は、増し折りローラユニット260を示す図であり、(A)は斜視図を示し、(B)は(A)中、矢印(B)で示す方向の矢視図である。
増し折りローラユニット260に装備されている上下各側の増し折りローラ261a、262aは、図24(A)に示すように、シート束の厚さ方向に対して傾斜した方向(θ)において対向している。
図24は、増し折りローラ261a、261aがシート束を増し折りする状態を示す図である。
同図において上下各側の増し折りローラ261a、262aはシート束SBの厚さ方向に対して傾斜して対向しているので、加圧時には両者の接線方向と直角な方向に加圧力(図24(A)において矢印で示す)が作用する。
このため、図24(B)に示すように、シート束SBには、シート束SBの厚さよりも下方に牽引される力が生じる(図24(B)において厚さ方向の中心線の一部が下方に向け変位している)。
これにより、折り目部(背)は、下方に向けて牽引される際の癖付けが行われて折り目が強化されることになる。つまり、シート束の厚さ方向に加圧力を作用させると、シート束は積層されたシートの厚さに達した時点で増し折りが終了する。しかし、図25に示した構成では、シート束の厚さよりも低い位置に増し折り上ローラ261aが食い込むので、シート束に対する折り畳位置が厚さの中心よりも低い位置となる。
これにより、シート束は上下各側の増し折り上ローラ261a、262aのニップによって幅方向に牽引されながら下方に向け加圧されると、牽引時にしごかれて折り目部分の癖付けが行われ、折り目が強化されて増し折り作用が高められる。
図25は、シート束の厚さ方向に対して上下各側の増し折りローラ261a、262aを傾斜させて対向させる構成の一例を示す図である。
同図において上下各側の増し折りローラ261a、262aは、シートの幅方向に沿って上側の増し折りローラ261aの中心を下側の増し折りローラ262aに対してずらして上述した傾斜角θを設定している。
図26は、シート束の厚さ方向に対向する上下各側の増し折りローラ261a、262aを備えた場合を対象として上述した傾斜を設定する構成を示している。
同図においては、増し折りローラユニット260を角度θだけ傾けている。
次に本実施形態での第2の特徴について説明する。
ここで、第2の特徴を用いる背景について説明する。
本実施形態では、折り目部(背)の厚さがシート束を構成するシートの厚さやシート束自体の厚さにより異なることを考慮して、一定速度では厚さに応じた増し折り効果が期待できないという問題を解消する。
つまり、シートあるいはシート束の厚さは形状復元力による折り目部(背)の反り返りが強い。このため、増し折りの際に一定速度で増し折りローラを移動させた際の加圧力では充分な増し折りができない場合がある。
シートあるいはシート束の折り目部(背)が反り返る現象は、温度や湿度などの環境情報において低湿度の場合にも起こりやすい。これは、シート内での含水率がシートの柔軟性や形状復元性に影響するためである。
そこで、本実施形態では、折り目部(背)の厚さに影響するシートあるいはシート束の厚さが厚くなる場合あるいは低湿度となる場合に、初期条件(通常)での増し折りローラの移動速度よりも遅い速度に変化させて、加圧力を与える時間を長くしている。
図27は、増し折りローラの速度制御を行うための制御部の一例を説明するためのブロック図である。
同図において制御部は、CPU301を主要部として備えている。CPU301には、本実施形態に関連する部材として、ROM302,RAM303,不揮発メモリ304,ドライバ305,モータ306および入力部307がデータバスを介して接続されている。
不揮発メモリ304には、増し折りローラ261a、262aの移動速度、換言すれば、増し折りローラユニット260を移動させるモータ306の移動速度が格納されている。これにより、増し折りローラユニット260を移動させる場合、予め不揮発メモリ304に格納されている移動速度データによってCPU301が、ドライバ305に各種制御信号を出力する。速度の可変に用いられる信号としては、クロック信号やPWM信号が用いられ、これら信号がCPU301からドライバ305に出力される。
ドライバ305は、CPU301からの制御信号により、モータ306を駆動し、増し折りローラユニット260をシート束の幅方向に移動させる。
速度を切り換える際には入力部307からの情報が用いられる。
入力部307は、シート処理装置本体に装備された操作部などが用いられ、操作部にはシートの種類やシート束とする際の枚数などを入力するキースイッチ(図示されず)が設けられている。
制御部では、不揮発メモリ304に格納されている速度データに対応するシートあるいはシート束の厚さに対して入力部307から入力された当該情報が比較される。入力された情報での厚さが厚い場合には、不揮発メモリ304に格納されている速度よりも遅い状態に切り換えてドライバ305に制御信号を出力する。
これにより、折り目部(背)の厚さが所定条件よりも厚い場合には、増し折りローラの移動速度が遅くなることにより加圧時間が長くなり、その分、折り目部(背)での永久歪みの発生を促進して増し折り効果を高めることができる。
一方、図28は、図27に示した制御部を画像形成装置の制御部(図28中、符号無しのCPUと表示されている部材)とシリアル通信により接続した例を示している。
画像形成装置では、出力されるシートのサイズや枚数さらにはシート束とする場合の枚数などの情報がシート処理装置側のCPU301に出力される。
シート処理装置側の制御部では、画像形成装置側からの情報が入力されると、上述した場合と同様な処理により増し折りローラユニット260の移動速度が決定され、ドライバ305を介してモータ306が駆動される。なお、画像形成装置から入力された情報に基づき増しローラ261a、262aの移動速度を切り換える場合には、その切り換えられるための条件を入力部307において調整し直すことも可能である。
図29は、図27に示した構成の要部変形例を示すブロック図である。
同図に示されている構成では、環境湿度などの環境情報を入力するA/Dコンバータ308が追加されている。
この構成では、上述したシートあるいはシート束の厚さに加えて、温度や湿度などの環境情報が制御部のCPU301に入力される。
この場合には、不揮発メモリ304に格納されている移動速度は、所定の環境条件に対応する速度が格納されている。
制御部では、上述したシートあるいはシート束の厚さに加えて環境情報が入力されると、不揮発メモリ304に格納されている移動速度条件との対比が行われ、移動条件と異なる場合にその差を生じている傾向に応じて移動速度を切り換える。つまり、シートあるいはシート束の厚さが速度切り換え条件を切り換えるに至らない状態で、環境情報において低湿度である場合には、移動速度を遅くするように切り換える。これにより低湿度の場合に折り目部(背)の厚さが厚くなりやすい状態においても加圧時間を長くすることで増し折り効果を高めることができる。また、環境情報の中で湿度が速度切り換え条件を切り換えるに至らない状態で、シートあるいはシート束の厚さが速度切り換え条件よりも厚い場合には、上述した場合と同様に移動速度を遅くして加圧時間を長くする。
図30は、図29に示した制御部を画像形成装置の制御部(図30中、符号無しのCPUと表示されている部材)に指令ある通信を介して接続した例を示している。
この場合には、図28に示した場合と同様に画像形成装置からのシートあるいはシート束の厚さに関する情報に加えて、環境情報が入力されると、これら入力情報が吹きAは爪盛り304に格納されている通常時での移動速度条件と対比される。
対比結果において予め規定されているシート束の厚さあるいは湿度の条件と異なる場合には、その差が生じている傾向、つまり厚さが既定条件よりも厚い場合あるいは湿度が低い場合には移動速度を遅くする切り換えが行われる。
なお、本実施形態では、移動速度に切り換えに関して次の条件が決められている。
つまり、ステープル位置では速度を遅くしている場合に速度を予め設定されている速度に変更して移動させる。これは、ステープルの位置で速度が遅い場合、ステープルと増し折りローラとの当接時間が長くなることで増し折りローラへの損傷が生じるのを避けるためである。
上述した制御部の作用を図31に示すフローチャートに基づき説明すると次の通りである。 なお、図31には、図30に示した構成の制御形態を対象とする作用が示されている。
制御部のCPU301に厚さに関する情報が入力されると(ST1)、CPU301において不揮発メモリ304に格納されている既定値と対比される(ST2)。
ステップST2において厚さが規定値以下である場合には環境情報から湿度が入力され、その湿度が既定値と対比される(ST4)。
ステップST2およびST4での対比において厚さが規定値以上、あるいは湿度が規定値以下である場合には、速度が既定値よりも遅くなる速度に切り換えられる(ST5)。
以上の実施形態においては、折り目部(背)の厚さが厚くなる場合に一定の加圧時間では折り目付が強化できない場合でも、増し折りローラの移動速度を切り換えるだけの簡単な制御により加圧時間を長くして増し折り効果を高めることができる。
2 シート処理装置
100 画像処理システム
215 折りプレート
230 折りローラ対
260 増し折りローラユニット
261 増し折りローラ/上ユニット
261a 増し折りローラ
262 増し折りローラ/下ユニット
262a 増し折りローラ
301 制御部に用いられるCPU
306 モータ
307 入力部
RP 画像形成装置
SB シート束
特開2009−1428号公報 特開2001−379783号公報

Claims (5)

  1. シート束を折り込む折り手段と、該折り手段により折られたシート束の折り目を再度加圧することにより折り目を強化する増し折り手段として、シート束を構成するシートの厚さ方向に対して傾斜した方向(0deg<θ<90deg)で加圧可能な押圧部材を備えたシート処理装置であって、
    前記押圧部材は、前記シート束の搬送方向と直角な幅方向中央を増し折り開始位置として設定され、該幅方向中央から幅方向一方側に向けた往動時に増し折りを実行し、該幅方向一方側から増し折り開始位置に動した後、幅方向他方側に向けた復動時に増し折りを実行する部材であり、前記シート束を構成するシートあるいはシート束の厚さおよび環境湿度に応じて移動速度を変化させることを特徴とするシート処理装置。
  2. 前記押圧部材は、増し折り開始位置に移動する間は除圧状態とされていることを特徴とする請求項1記載のシート処理装置。
  3. 前記押圧部材の移動速度は、前記シートあるいはシート束の厚さが厚くなる場合あるいは低湿度となる場合に通常の移動速度よりも遅い速度に切り換えられることを特徴とする請求項1または2記載のシート処理装置。
  4. 前記押圧部材の移動速度は制御部により制御され、該制御部には、シートあるいはシート束の厚さ情報、温度や湿度などの環境情報の入力部が接続され、該入力部において得られたシートあるいはシート束の厚さ、環境情報が予め規定されている条件と異なる場合にその差を生じている傾向に応じて移動速度を切り換えることを特徴とする請求項1乃至3のうちのいずれか一つに記載のシート処理装置。
  5. 請求項1乃至4のうちのいずれか一つに記載のシート処理装置を用いる画像処理システムであって、
    前段装置として画像形成装置が設置され、後段装置としてシート処理装置が画像形成装置に連結されて設置されていることを特徴とする画像処理システム。
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