JP6330274B2 - シート処理装置、画像形成システム及びシート束の背面形成方法 - Google Patents

シート処理装置、画像形成システム及びシート束の背面形成方法 Download PDF

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本発明は、シート処理装置、画像形成システム及びシート束の背面形成方法に係り、特に用紙、記録紙、転写紙などのシート状記録媒体(以下、本明細書では、単に、「シート」と称する。)を折る折り処理手段を備えたシート処理装置、シート処理装置を備えた画像形成システム、及び前記シート処理装置で実行されるシート束の背面の形成方法に関する。
従来、複写機等の画像形成装置と組み合わせて使用される後処理装置において、1枚あるいは複数枚からなるシートに対し、シート中央部を綴じ、シート折り方向に平行に設置した折りローラ対でシート束中央部を折ることで中綴じされたシート束(中綴じ冊子)を製本可能とするものがある。さらに、中綴じシート束の折り目を強化するために、シート束の背に沿って移動するローラにて背面を押圧して平坦にする技術がすでに知られている。
このようにして背面を平坦する技術は、例えば特開2005−239413号公報(特許文献1)に開示されている。この技術は、冊子状のシート束を挟んで搬送する搬送回転体対と、搬送回転体対に把持されたシート束の背面折り部を押圧して平坦にする押圧体と、搬送回転体対の回転制御を行う制御部と、を備え、制御部は、シート束の背面折り部が搬送回転体対から所定量突出したとき搬送回転体対を停止するように制御し、押圧体は、制御部により搬送回転体対が停止し、シート束を把持している状態で、突出している背面折り部を平坦にすることを特徴とするものである。
しかし、前記特許文献1に記載の背面押圧技術では、背面押圧ローラによってシート束の背を平坦にするために、シート束の外側で待機していたローラをシート束の背に押し当てるが、その際、ローラがシート束の背の端部に突き当たることから、シート束の背の端部(角部)が潰れるというような損傷が発生する場合があった。また、冊子端部から他端部に移動する際、走行距離が冊子の幅分だけあるために縒れが蓄積され、しわ等が発生しやすいという問題があった。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、シート束の背を押圧して平坦にする際のシート束の端部の損傷の発生を防止するとともに、しわ等の発生を抑制することにある。
前記課題を解決するため、本発明の一態様は、シート束を折る折り手段と、前記折り手段により折られた前記シート束の背面折り部を押圧して平坦にする押圧手段と、前記押圧手段を前記シート束の折り目方向に往復移動させる移動手段と、を備え、前記押圧手段が、往移動するときに前記シート束の折り目方向の予め設定された第1の位置から押圧を開始し、前記シート束の一方の端部を抜けた後、押圧を解除し、復移動するときに予め設定された第2の位置から押圧を開始し、前記シート束の他方の端部を抜けるシート処理装置であって、前記第1及び第2の位置が前記シート束の折り目方向の中央部付近に設定され、前記シート束の折り目の中央に対して前記第1の位置が往移動方向上流側に、前記第2の位置が復移動方向上流側にそれぞれ位置するとともに、前記押圧手段の押圧の開始及び解除を規定する案内手段を備え、前記押圧手段は前記移動手段によって前記案内手段の経路に沿って移動し、前記経路は、往移動時に前記押圧手段を押圧解除状態で案内する第1の案内経路部と、往移動時に前記押圧手段を押圧状態で案内する第2の案内経路部と、往移動時に前記押圧手段を押圧解除状態から押圧状態に切り替える第3の案内経路部と、復移動時に前記押圧手段を押圧解除状態で案内する第4の案内経路部と、復移動時に前記押圧手段を押圧状態で案内する第5の案内経路部と、復移動時に前記押圧手段を押圧解除状態から押圧状態に切り替える第6の案内経路部と、を備えたことを特徴とする。
本発明の一態様によれば、シート束の背面を押圧して平坦にする際のシート束の端部の損傷の発生を防止することができるとともに、背面にしわ等が発生することを抑制することができる。なお、前記以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明で明らかにされる。
本発明の実施形態における画像形成装置と、複数のシート処理装置とからなる画像形成システムのシステム構成を示す図である。 シート束の中折り搬送路への搬入時の状態を示す中綴じ製本装置の動作説明図である。 シート束の中綴じ時の状態を示す中綴じ製本装置の動作説明図である。 シート束の中折り位置への移動完了時の状態を示す中綴じ製本装置の動作説明図である。 シート束の中折り処理実行時の状態を示す中綴じ製本装置の動作説明図である。 シート束の中折り終了後の排紙時の状態を示す中綴じ製本装置の動作説明図である。 本発明の実施形態に係る背面押圧機構の概略構成を示す図である。 図7に示した背面押圧機構をシート束搬送方向から見た側面図である。 案内部材の詳細を示す説明図である。 図9の要部を拡大して示す図である。 本発明の実施形態における背面押圧機構による押圧動作の動作説明図(その1)である。 本発明の実施形態における背面押圧機構による押圧動作の動作説明図(その2)である。 本発明の実施形態における背面押圧機構による押圧動作の動作説明図(その3)である。 背面押圧機構の押圧ローラがユニット移動機構により移動する際のポイントの説明図である。 実施例1における背面押圧ローラの駆動制御を行うための制御基板の構成を示す機能ブロック図である。 実施例1における背面形成動作の動作タイミングを示すタイムチャートである。 実施例1においてより細かく押圧モータの速度設定を行って動作させるときの動作タイミングを示すタイムチャートである。 実施例2における背面押圧ローラの駆動制御を行うための制御基板の構成を示すブロック図である。 実施例2における背面形成動作の動作タイミングを示すタイムチャートである。 実施例2においてより細かく押圧モータの速度設定を行って動作させるときの動作タイミングを示すタイムチャートである。
本発明は、ローラの押圧を解除した状態で冊子の中央部付近まで移動して中央部付近からローラを押圧させ、その状態で冊子幅の外まで移動し、さらに冊子幅の外でローラの押圧を解除した状態にてまた冊子中央部付近まで移動し、そこからローラを押圧させ、冊子幅の外まで移動するというように、ローラを冊子に対して往復させ、その往復時に冊子幅の半分ずつ押圧し、冊子の背面を平坦にすることが特徴になっている。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
図1は、本実施形態における画像形成装置と、複数のシート処理装置とからなる画像形成システムSYのシステム構成を示す図である。本実施形態では、画像形成装置PRの後段に第1及び第2のシート後処理装置1,2がこの順で連結されている。なお、本実施形態では、画像形成装置PRの後段にシート処理装置が配置されることからシート後処理装置と称している。
第1のシート後処理装置1は、画像形成装置PRからシートを1枚ずつ受け取り、順次重ね合わせ整合し、スタック部でシート束を作成するシート束作成機能を有するシート後処理装置である。第1のシート後処理装置1は、シート束排紙ローラ10から後段の第2のシート後処理装置2にシート束を排紙する。第2のシート後処理装置2は、搬送されてきたシート束を受け取り、中綴じ中折りを施す中綴じ製本装置である(本明細書では、第2のシート後処理装置について中綴じ製本装置とも称する)。
中綴じ製本装置2は製本した冊子(シート束)をそのまま排紙し、あるいはさらに後段の図示しないシート後処理装置に排紙する。画像形成装置PRは入力された画像データ、若しくは読み取った画像の画像データに基づいてシート状の記録媒体に可視画像を形成するものである。例えば、複写機、プリンタ、ファクシミリ、あるいはこれらの機能のうち少なくとも2つの機能を備えたデジタル複合機などがこれに相当する。画像形成装置PRは、例えば電子写真方式、液滴射出方式など公知の方式のものであり、画像形成方式は何れでもよい。
同図において、中綴じ製本装置2は入口搬送路241、シートスルー搬送路242、及び中折り搬送路243を備えている。入口搬送路241のシート搬送方向最上流部には、入口ローラ201が設けられ、第1のシート後処理装置1の前記シート束排紙ローラ10から整合されたシート束が装置内に搬入される。なお、以下の説明では、シート搬送方向上流側を単に上流側と、シート搬送方向下流側を単に下流側と称す。
入口搬送路241の入口ローラの201の下流側には、分岐爪202が設けられている。この分岐爪202は図において水平方向に設置され、シート束の搬送方向をシートスルー搬送路242あるいは中折り搬送路243に分岐する。シートスルー搬送路242は、入口搬送路241から水平に延び、後段の図示しない処理装置若しくは排紙トレイにシート束を導く搬送路であり、シート束は上排紙ローラ203によって後段に排紙される。中折り搬送路243は分岐爪202から垂直下方に延び、シート束に対して中綴じ、中折り処理を行うための搬送路である。
中折り搬送路243は、中折りするための折りプレート215の上部でシート束を案内する束搬送ガイド板上207と、折りプレートの215の下部でシート束を案内する束搬送ガイド板下208を備えている。束搬送ガイド板207には、上部から束搬送ローラ上205、後端叩き爪221、束搬送ローラ下206が設けられている。後端叩き爪221は、図示しない駆動モータによって駆動される後端叩き爪駆動ベルト222に立設されている。後端叩き爪221は駆動ベルト222の往復回転動作により、シート束の後端を後述の可動フェンス側に叩き(押圧し)、シート束の整合動作を行う。また、シート束が搬入される際、及びシート束が中折りのための上昇する際には、束搬送ガイド板上207の中折り搬送路243から退避する(図1破線位置)。
符号294は後端叩き爪221のホームポジションを検出するための後端叩き爪HPセンサであり、中折り搬送路243から退避した図1破線位置(図2実線位置)をホームポジションとして検出する。後端叩き爪221は、このホームポジションを基準に制御される。
束搬送ガイド板下208には、上方から中綴じステープラST、中綴じジョガーフェンス225、及び可動フェンス210が設けられている。束搬送ガイド板下208は束搬送ガイド板上207を通って搬送されてきたシート束を受け入れるガイド板である。幅方向には一対の前記中綴じジョガーフェンス225が設置され、下方にシート束先端が当接(支持)し、上下動可能に前記可動フェンス210が設けられている。
中綴じステープラSTはシート束の中央部を綴じるステープラである。可動フェンス210はシート束の先端部を支持した状態で上下方向に移動し、シート束の中央位置を中綴じステープラSTに対向する位置に位置させ、その位置でステープル処理、すなわち中綴じが行われる。可動フェンス210は可動フェンス駆動機構210aによって支持されるともに、図示上方の可動フェンスHPセンサ292位置から最下方位置まで移動可能である。シート束の先端が当接する可動フェンス210の可動範囲は、中綴じ製本装置2の処理可能な最大サイズから最小サイズまで処理可能なストロークが確保されている。なお、可動フェンス駆動機構210aとしては、例えばラックアンドピニオン機構が使用される。
束搬送ガイド板上207と下208との間、すなわち中折り搬送路243のほぼ中央部には折りプレート215、折りローラ対230、増し折りローラユニット260、及び下排紙ローラ231が設けられている。増し折りローラユニット260は折りローラ対230及び下排紙ローラ231の間の排紙搬送路を挟んで上下に増し折りローラが配置されている。折りプレート215は、図示水平方向に往復動可能であり、折り動作を行う際の動作方向には、折りローラ対230のニップが位置し、その延長上に排紙搬送路244が設置されている。下排紙ローラ231は、排紙搬送路244の最下流に設けられ、後段に折り処理されたシート束を排紙する。
束搬送ガイド板上207の下端側には、シート束検知センサ291が設けられ、中折り搬送路243に搬入され、中折り位置を通過するシート束の先端を検知する。また、排紙搬送路244には、折り目部通過センサ293が設けられ、中折りされたシート束の先端を検知し、シート束の通過を認識する。
大略、図1に示すように構成された中綴じ製本装置2では、図2ないし図6の動作説明図に示すようにして中綴じ及び中折り動作が行われる。すなわち、画像形成装置PRの図示しない操作パネルから中綴じ中折りが選択されると、当該中綴じ中折りが選択されたシート束SBは、分岐爪202の反時計方向の偏倚動作により中折り搬送路243側に導かれる。なお、分岐爪202はソレノイドによって駆動される。なお、ソレノイドに代えてモータ駆動でもよい。
中折り搬送路243内に搬入されたシート束SBは、入口ローラ201と束搬送ローラ上205によって中折り搬送路243を下方に搬送される。そして、シート束検知センサ291によって通過が確認された後、図2に示すように束搬送ローラ下206によって可動フェンス210にシート束SBの先端が突き当たる位置まで搬送される。その際、画像形成装置PRからのシートサイズ情報、ここでは、各シート束SBの搬送方向のサイズ情報に応じて可動フェンス210は異なる停止位置で待機している。このとき、図2では、束搬送ローラ下206はニップにシート束SBを挟持し、後端叩き爪221はホームポジション位置に待機している。
この状態で、図3に示すように束搬送ローラ下206の挟持圧が解除され(矢印a方向)、可動フェンス210にシート束先端が当接し、後端がフリーになった状態でスタックされると、後端叩き爪221が駆動され、シート束SBの後端を叩いて搬送方向の最終的な揃えを行う(矢印c方向)。
次いで、中綴じジョガーフェンス225によって幅方向(シート搬送方向に対して直交する方向)の揃え動作が、また、可動フェンス210と後端叩き爪221により搬送方向の揃え動作がそれぞれ実行される。これにより、シート束SBの幅方向及び搬送方向の整合動作が完了する。このとき、シートのサイズ情報、シート束の枚数情報、シート束厚み情報によって、後端叩き爪221、中綴じジョガーフェンス225の押し込み量を最適の値に変更し整合する。
また、束の厚みがあると搬送路内の空間が減少するため、一度の整合動作では整合しきれないケースが多い。そこで、このような場合には、整合回数を増加させる。これにより、より良い整合状態を実現することができる。さらに、上流側でシートを順次重ね合わせる時間はシート枚数が多ければ多いほど増加するので、次のシート束SBを受け入れるまでの時間が長くなる。その結果、整合回数を増加してもシステムとして時間の損失はないことから、効率的に良好な整合状態を実現できる。したがって、上流の処理時間に応じ、整合回数を制御することも可能である。
なお、前記可動フェンス210の待機位置は、通常、シート束SBの中綴じ位置が中綴じステープラSTの綴じ位置に対向する位置に設定される。この位置で整合すると、可動フェンス210をシート束SBの中綴じ位置に移動させることなく、スタックされた位置でそのまま綴じ処理が可能となるからである。そこで、この待機位置でシート束SBの中央部に中綴じステープラSTのステッチャを矢印b方向に駆動し、クリンチャとの間で綴じ処理が行われ、シート束SBは中綴じされる。
可動フェンス210は可動フェンスHPセンサ292からのパルス制御により位置決めされ、後端叩き爪221は後端叩き爪HPセンサ294からのパルス制御により位置決めされる。可動フェンス210及び後端叩き爪221の位置決め制御は、中綴じ製本装置2の制御回路2aのCPU2bによって実行される。
図3の状態で中綴じされたシート束SBは、図4に示すように束搬送ローラ下206の加圧が解除された状態で可動フェンス210の上方移動に伴って中綴じ位置(シート束SBの搬送方向の中央位置)が折りプレート215に対向する位置まで移送される。この位置も可動フェンスHPセンサ292の検出位置を基準に制御される。
図4の位置にシート束SBが達すると、図5に示すように折りプレート215が折りローラ対230のニップ方向に移動し、シート束SBの綴じられたステープル針近傍のシート束SBに対して略直角方向から当接し、前記ニップ側に押し出す。シート束SBは折りプレート215により押されて折りローラ対230のニップへと導かれ、予め回転していた折りローラ対230のニップに押し込まれる。折りローラ対230は、ニップに押し込まれたシート束SBを加圧し、搬送する。この加圧搬送動作によりシート束SBの中央に折りが施され、簡易製本されたシート束SBが形成される。図5は、シート束SBの折り目SB1の先端が折りローラ対230のニップに挟持され、加圧されているときの状態を示す。
図5の状態で中央部が2つ折りされたシート束SBは、図6に示すようにシート束SBとして折りローラ対230によって搬送され、さらに下排紙ローラ231に挟持されて後段に排出される。このとき、シート束SB後端が折り目部通過センサ293に検知されると、折りプレート215及び可動フェンス210はホームポジションに、束搬送ローラ下206は加圧状態にそれぞれ復帰し、次のシート束SBの搬入に備える。また、次のジョブが同サイズ同枚数であれば、可動フェンス210は再び図2の位置に移動し、待機するようにしてもよい。なお、これらの制御も前記制御回路2aのCPU2bによって実行される。
図7は、本実施形態に係る背面押圧機構の概略構成を示す図である。図7(a)は背面押圧機構の要部の概略を示す正面図、図7(b)は背面押圧機構によってシート束の背面を押圧している状態を示す正面図である。図8は図7に示した背面押圧機構をシート束搬送方向から見た側面図である。
これらの図において、背面押圧ローラユニット240は、ユニット移動機構245、押圧機構246、クランピングジョー270、背面押圧ローラ250及び案内部材260を含む。ユニット移動機構245は、図示しない駆動手段により左右方向に移動可能であり、前記押圧機構246が搭載されている。押圧機構246は詳細には図示しないがユニット移動機構245に紙面の奥行き方向(シート幅方向)に移動可能に支持され、シート束搬送方向上流側に向かって圧力を加える(矢印D3方向)。クランピングジョー270は上下一対開いた状態で設けられ、背面押圧ローラ250による押圧時にシート束SBを把持する。
背面押圧ローラ250はユニット移動機構245に対して奥行き方向に移動可能に支持され、前記押圧機構246により押圧されてシート束SBを押圧する。前記押圧機構246は背面押圧ローラ250、押圧ローラ軸250a、押圧ローラ軸250aをシート束搬送方向に平行に移動可能に支持する支持軸247、及び支持軸247に沿って押圧ローラ軸250aをシート束搬送方向上流側に弾性力を付与する弾性部材248を含む。案内部材260はユニット移動機構246の折り目方向往復移動時に、前記押圧機構246により背面押圧ローラ250を押圧又は除圧(押圧解除)状態に切り替える。
図9は、案内部材260の詳細を示す説明図である。案内部材260は押圧機構246をシート束SBの幅方向(折り目方向)に案内する案内経路260aを備え、当該案内経路260aには、
1) 往移動時に押圧ローラ250を押圧解除状態で案内する第1の案内経路部261
2) 往移動時に押圧ローラ250を押圧状態で案内する第2の案内経路部262
3) 往移動時に押圧ローラ250を押圧解除状態から押圧状態に切り替える第3の案内経路部263
4) 復移動時に押圧ローラ250を押圧解除状態で案内する第4の案内経路部264
5) 復移動時に押圧ローラ250を押圧状態で案内する第5の案内経路部265
6) 復移動時に押圧機構250を押圧解除状態から押圧状態に切り替える第6の案内経路部266
の6つの経路部が設定されている。
図10は図9の要部を拡大して示す図である。図10(a)に示すように第3の案内経路部263と第2の案内経路部262の交点、及び第6の案内経路部266と第5の案内経路部265の交点にはそれぞれ第1の経路切り替え爪267及び第2の経路切り替え爪268が設置されている。第1の経路切り替え爪267は図10(b)に示すように第3の案内経路部263から第2の案内経路部262へ切り替え可能、第2の経路切り替え爪268は第6の案内経路部266から第5の案内経路部265へは切り替え可能である。しかし、前者では第2の案内経路部262から第3の案内経路部263への切り替え、後者では第5の案内経路部265から第6の案内経路部266への切り替えは不能となっている。すなわち、逆方向には切り替えられないように構成されている。なお、図10(b)における矢印は押圧機構の図示しないガイドピンの移動軌跡を示している。
また、背面押圧ローラ250が案内経路260aに沿って移動するのは、押圧機構の図示しないガイドピンが案内経路260a内にゆるみばめ状態で移動可能に嵌合しているからである。すなわち、案内経路260aがカム溝として機能し、ガイドピンがこのカム溝に沿って移動する間に位置を変えるカムフォロワとして機能する。なお、ガイドピンは図には現れていないが、図9において背面押圧ローラ軸250aとほぼ重なる位置に位置している。
図11A、図11B及び図11Cは、本実施形態における押圧機構245による背面押圧動作の動作説明図である。なお、図11Aから図11Cに(a)〜(k)として図示した各図は押圧機構245の一連の動作を示している。
図11A(a)は、折りローラ対230によって折られたシート束SBが所定の位置(背面押圧位置)まで搬送されて停止し、シート束SBがクランピングジョー270の挟み込みにより把持されており、背面押圧ローラ250が待機位置にいる状態を表している。この状態が背面押圧動作の初期位置である。
図11A(a)の初期位置から、背面押圧ローラ250が図示右方向(矢印D1方向)に往移動を開始する。(図11A(b)) その際、押圧機構のガイドピンは案内部材260の案内経路260aに沿って移動する。動作開始直後は第1の案内経路部261に沿って移動する。その際、背面押圧ローラ250は除圧(押圧解除)状態にある。ここで、除圧状態とは背面押圧ローラ250とシート束SBは接触しているがほとんど圧力がかかっていない状態、又は背面押圧ローラ250とシート束SBとが離れている状態を表している。
シート束SBの中央付近SBcで第3の案内経路部263にかかると(図11A(c))、背面押圧ローラ250は第3の案内経路部263に沿って下降を開始し、第1の経路切り替え爪267を押しのけて第2の案内経路部262に入る(図11A(c),(d))。 このとき押圧機構は背面押圧ローラ軸250aを押圧している状態となり、背面押圧ローラ250はシート束SBに当接し、押圧している状態となる。
押圧したままの状態で背面押圧ローラ250はさらに矢印D1方向に移動する(図11B(e))。その際、その際、第2の経路切り替え爪268は逆方向へは移動できないので、第6の案内経路部266に案内されることなく、第2の案内経路部262に沿って移動し、シート束SBを抜け、往移動の最終位置に位置する(図11B(f)。ここまで移動すると、押圧機構のガイドピンは第2の案内経路部262から上部の第4の案内経路部274に移行する。その結果、第2の案内経路部262の上面によるガイドピンの位置規制が解除されるので、背面押圧ローラ250はシート束SBから離れ、除圧状態となる。
次いで、ユニット移動機構245によって押圧機構は復移動を開始する(図11B(g))。復移動では、押圧機構は第4の案内経路部264に沿って図示左方向(矢印D2方向)に移動する。この移動により押圧機構が第6の案内経路部266に至ると(図11B(h))、ガイドピンが第6の案内経路部266の形状に沿って下方向に押され、背面押圧ローラ250はシート束SBに対して押圧解除状態から押圧状態に移行する(図11C(i))。
そして、押圧機構のガイドピンが第5の案内経路部265に入ると、背面押圧ローラ250は完全な押圧状態になり、第5の案内経路部265を矢印D2方向にそのまま移動して(図11C(j))、シート束SBを抜ける(図11C(k))。
このようにして背面押圧ローラ250を往復移動させてシート束SBの綴じ部背面SB1に平坦化処理を施す。このように構成することで、シート束SBの端部SB2を通過する際には背面押圧ローラは除圧状態にあるため、端部SB2へのダメージは発生しない。すなわち、端部SB2が損傷することはない。また、シート束SBの中央部付近SBcから端部SB2にかけて背面折り部SB3を押圧するので、背面押圧時の走行距離が短くなり、しわ等の原因になる縒れが蓄積され難い。そのため、シート束SBの背面折り部SB3を増し折りする際にシート束SBの端部SB2にダメージが生じることがなく、縒れの蓄積による背面折り部SB3及びその近傍の捲れやしわの発生も抑制することができる。
図12は背面押圧機構の押圧ローラ250が、ユニット移動機構245により移動する際のポイントの説明図である。図12において、第1の位置S1は、初期位置(HP)位置から移動してシート束SBの折り目部SB1に対して押圧を開始する前の待機位置である。第2の位置S2は背面押圧ローラ250が第3の案内経路部263を移動し背面押圧ローラ250が押圧状態になりながら、シート束SBの背面折り部SB3への押圧を開始するポイントであり、一連の動作で最も、負荷が大きいポイントになる。
第3の位置S3はシート束SBの図において右端を示し、シート束SBに対する往路の押圧が終了するポイントである。第1の位置S1に次いで負荷が大きくなる箇所の終点である。第4の位置S4は背面押圧ローラ250の移動方向が切り替わり図において左方向(矢印D2方向)に移動を開始するポイントである。この位置で背面押圧ローラ250が除圧状態になるため負荷は最も小さくなる。第の位置S5は背面押圧ローラ250が復路移動で再びシート束SBの背面折り部SB3に対して押圧を開始するポイントである。シート束SBは往路にてすでに押圧され高さが軽減されているため、往路の第2の位置S2よりも負荷は小さいものとなる。
シート束SBの端部SB2の外側から背面押圧ローラ250が当該端部SB2上に乗り上げないようにするには次のようにする。すなわち、押圧機構が往移動時に押圧を解除した状態でシート束SBの背面折り部SB3上を移動する距離をLa、復移動時に押圧を解除した状態で前記背面折り部SB3上を移動する距離をLbとしたとき、シート束SBの幅方向の長さLと、前記距離La,Lbとの関係(図11A(a))が、
L>La+Lb
であることが必須である(図11A(a)〜(c)、図11B(f)〜(h))。
また、前記距離La及びLbを略同一に設定し、シート束SBの幅方向の中央部付近SBcで押圧を開始するようにすることが望ましい(図11A(d)、図11C(i))。
本実施形態における機械的構成は以上の通りである。以下、本実施形態における制御構成について実施例を挙げて説明する。
図13は実施例1における背面押圧ローラ250の駆動制御を行うための制御基板(制御PCB)300の構成を示す機能ブロック図である。本実施例では、ユニット移動機構245を移動させるために押圧モータ304としてDCモータを使用している。
制御基板300には、CPU301、モータ制御回路302及びモータドライバ303が搭載されている。CPU301は中綴じ製本装置2全体を制御するワンチップCPUからなる。なお、CPU301は、制御部と演算部を含み、制御部が命令の解釈とプログラムの制御の流れを制御し、演算部が演算を実行する。また、プログラムは図示しないメモリに格納され、実行すべき命令(ある数値又は数値の並び)を前記プログラムの置かれたメモリから取り出し、前記プログラムを実行する。
CPU301はモータ制御回路302及びモータドライバ303を介して押圧モータ(DCモータ)304を制御する。ユニット移動機構245の駆動制御は押圧モータ304のモータ軸に付設したエンコーダ306の信号をフィードバックすることにより、一定速度で駆動されるようにサーボ制御される。また、エンコーダ信号のパルスをカウントすることにより背面押圧ローラ250の位置を認識している。この位置の認識のために図11A(a)に示した初期位置を検出するホームポジション(HP)センサ305が設けられている。HPセンサ305によって検出された背面押圧ローラ250の信号は直接CPU301に入力される。これにより、CPU301はHPセンサ304から入力される信号と、エンコーダ306から入力される信号とに基づいてユニット移動機構245(背面押圧ローラ250)の移動を制御する。
図14は、本実施例における背面形成動作の動作タイミングを示すタイムチャートである。
背面押圧ローラユニット240は所定のタイミングで、HP(ホームポジション)から待機位置(第1の位置)S1へ移動し、停止状態で待機する。このときの移動速度は特に規定しない。図示しない搬送モータによりシート束SBは、シート束SBの背面(折り目部)SB1が背面押圧ローラ250により押圧される位置まで搬送され、停止する。押圧の開始は速度V1で押圧モータ304が駆動され、背面押圧ローラ250が往路の移動を開始する。
シート束SBの背面折り部SB3の押圧が開始され、シート束SBの幅方向の右端位置(第3の位置)S3で、速度をV2に増速する。CPU301は、画像形成装置PRからのシートサイズ情報と、カウントされた押圧モータ304のエンコーダ306の信号とにより、右端位置(第3の位置)S3を認識することができる。
背面押圧ローラ250が復路移動開始する第4の位置4で押圧モータ304を逆転駆動し、速度はV2で移動させる。背面押圧ローラ250はこの速度V2で復路のシート束SBの背面(折り目部)SB1の押圧を行い、その後、HPセンサ305の出力によりHPを検出した地点で停止し、押圧動作を完了する。
最初の押圧開始時は負荷が最も大きいため、押圧モータ304の発生トルクを考慮し速度設定をV1(低速)とし、必要トルクが発生するようにしている。シート束SBがない箇所、及び復路でシート束SBの押圧を開始する箇所では、往路でシート束SBが一旦押圧され、厚みが軽減されて負荷が減少しており、往路ほどのトルクは必要ない、そのためV2(高速)で駆動される。このようにして、必要トルクに見合った速度で背面押圧ローラ250は駆動されるため、一連の処理動作にかかる時間が最短化され、生産性が向上することになる。速度設定は、V1<V2の関係になる。
図15は、より細かく押圧モータ304の速度設定を行って動作させるときの動作タイミングを示すタイムチャートである。
背面を押圧する際、シート束SBの背面(折り目部)SB1の押圧開始時が最も負荷が大きくなり、押圧開始した後、負荷は小さくなる。さらに、シート束SBがなくなる箇所、及び背面押圧ローラ250が除圧されている箇所はさらに負荷が軽くなる。そこで、最も負荷が大きい第2の位置S2までは速度V1で、その後用紙端部の第3の位置S3までは速度V1よりも高速で、かつ速度V2よりも低速の速度V3で、その後、復路押圧を開始する第5の位置S5までは速度V2で、その後は速度V3で制御する。速度の関係は、V1<V3<V2となる。このように図14の場合よりも細かい速度設定を行うことによって、生産性をさらに向上させることができる。
図16は実施例2における背面押圧ローラ250の駆動制御を行うための制御基板(制御PCB)300の構成を示すブロック図である。本実施例では、ユニット移動機構245を移動させるために押圧モータ304としてステッピングモータを使用している。
制御基板300には、CPU301、モータ制御回路307及びモータドライバ306が搭載されている。CPUは中綴じ製本装置2全体を制御するワンチップCPU301からなる。なお、CPU301は実施例1と同様に構成され、モータ制御回路307及びモータドライバ306を介して押圧モータ(ステッピングモータ)304を制御する。制御は、押圧モータ304に供給する電流値を信号としてフィードバックし、一定電流で押圧モータ304を駆動することにより行われる。また、背面押圧ローラ250の位置は、モータ駆動クロックをカウントすることにより認識している。背面押圧ローラ250のHP(ホームポジション)位置を検出するHPセンサ(光学式センサ)305の信号はCPU301に入力される。
図17は、本実施例における背面形成動作の動作タイミングを示すタイムチャートである。
背面押圧ローラユニット240は所定のタイミングで、HPから待機位置(第1の位置)S1へ移動し、停止待機する。このときのモータ設定電流は特に規定しない。図示しない搬送モータによりシート束SBが搬送されて、シート束SBの背面折り部SB3が背面押圧ローラ250により押圧される位置まで搬送され、停止する。押圧の開始はモータ設定電流N2で押圧モータ304が駆動され、背面押圧ローラ250が往路の移動を開始する。
背面押圧ローラ250が復路移動開始する第4の位置S4で押圧モータ304を逆転駆動し、モータ設定電流N1で駆動する。背面押圧ローラ250は復路のシート束押圧を行い、その後、HPセンサ305の出力によりHPを検出した地点で停止し、押圧動作を完了する。
往路の押圧動作は負荷が大きいため、モータの発生トルクを考慮しモータ設定電流N2(高電流)とし、必要トルクが発生するようにしている。復路でシート束SBの背面折り部SB3の押圧を開始する箇所では、往路でシート束SBが一旦押圧され、高さが軽減されて負荷が減少しているので、往路ほどのトルクは必要ない、そのためモータ設定電流N1(低電流)で駆動される。こうして、必要トルクに見合った電流で駆動されるため一連の処理動作にかかるエネルギーが最適化され、省エネ性が向上している。なお、電流設定は、N1<N2の関係になる。
図18は、より細かく押圧モータ304のモータ電流設定を行って動作させるときの動作タイミングを示すタイムチャートである。
シート束SBの背面を押圧する際、シート束SBの背面(折り目部)SB1の押圧開始時が最も負荷が大きくなり、押圧開始した後は負荷が小さくなる。さらに、シート束SBがなくなる箇所や背面押圧ローラ250が除圧されている箇所はさらに負荷が軽くなる。これは実施例1と同様である。
したがって、最も負荷が大きい第2の位置S2まではモータ設定電流N1でその後、第3の位置(用紙端部)S3まではモータ設定電流N3で、その後、復路押圧を開始する第5の位置S5まではモータ設定電流N2で、その後はモータ設定電流N3で制御する。設定電流の関係は、N2<N3<N1となる。このように図17に示した場合よりも細かい電流設定を行うことによって、さらに省エネ性を向上させることができる。
以上のように、本実施形態によれば、次のような効果を奏する。
(1)シート束SBを折る折りローラ対230(折り手段)と、折りローラ対230により折られたシート束SBの背面折り部SB3を押圧して平坦にする背面押圧ローラ250(押圧手段)と、背面押圧ローラ250をシート束SBの背面折り部SB3に平行な方向(折り目方向)に往復移動させるユニット移動機構245(移動手段)と、を備えた中綴じ製本装置2(シート処理装置)であって、背面押圧ローラ250は、往移動するときにシート束SBの折り目方向の中央部付近(予め設定された位置)SBcから押圧を開始し、シート束SBの一方の端部SB2(第3の位置S3)を抜けた後、押圧を解除し、復移動するときに前記中央部付近(前記予め設定された位置)SBcから押圧を開始し、シート束SBの他方の端部SB2を抜けるので、シート束SBの背面折り部SB3を押圧して平坦にする際のシート束SBの端部SB2が損傷すること防止することができるとともに、シート束SBの背面折り部SB3にしわ等が発生することを抑制することができる。
すなわち、背面押圧ローラ250の押圧を解除した状態でシート束SBの中央部付近SBcまで移動するので、背面押圧ローラ250とシート束SBの端部SB2が衝突することによるシート束端部SB2の損傷(ダメージ)を抑制することができる。
また、シート束SBの中央部付近SBcから背面押圧ローラ250を押圧させ、その状態でシート幅の外側まで移動し、さらにシート幅の外側で背面押圧ローラ250の押圧を解除し、その状態でシート束SBの中央部付近SBcまで移動し、そこから背面押圧ローラ250を押圧させ、シート幅の外側まで移動するようにして背面押圧ローラ250をシート束SBの背面折り部SB3に対して往復させる。そして、その往復時にシート束SBのシート幅のほぼ半分ずつを押圧して背面折り部SB3を平坦にするので、背面押圧ローラ250の走行距離が、シート束SBの一端から他端まで一気に押圧する場合に比較して略半分となる。これにより、しわ等の原因になる縒れの蓄積を小さくすることができ、しわ等の発生を抑制することができる。
(2)前記背面押圧ローラ250(押圧手段)の押圧の開始及び解除を規定する案内部材260(案内手段)を備え、背面押圧ローラ250はユニット移動機構245によって案内部材260の案内経路260a(前記案内手段の経路)に沿って移動するので、カム溝として機能する案内経路260aの形状に沿ってシート幅方向に移動する際に背面押圧ローラ250によるシート束SBの背面折り部SB3に対する押圧及び押圧解除(除圧)が可能となる。
(3)前記案内部材260は前記案内経路260を切り替える第1の経路切り替え爪267及び第2の経路切り替え爪268(切り替え手段)を備え、第1及び第2の経路切り替え爪267,268による経路の切り替えにより、押圧及び押圧の解除を切り替えるので、確実に押圧及び押圧解除を設定することができる。
(4)前記経路が、往移動時に背面押圧ローラ250を押圧解除状態で案内する第1の案内経路部261と、往移動時に背面押圧ローラ250を押圧状態で案内する第2の案内経路部262と、往移動時に背面押圧ローラ250を押圧解除状態から押圧状態に切り替える第3の案内経路部263と、復移動時に背面押圧ローラ250を押圧解除状態で案内する第4の案内経路部264と、復移動時に背面押圧ローラ250押圧状態で案内する第5の案内経路部265と、復移動時に背面押圧ローラ250を押圧解除状態から押圧状態に切り替える第6の案内経路部266と、を備えているので、各案内経路部261〜266に沿って背面押圧ローラ250が移動する間に、シート束PBの背面折り部SB3に対する押圧及び押圧解除を確実に実施することができる。
(5)前記往移動時に押圧を解除した状態でシート束SBの背面折り部SB3上を移動する距離をLa、復移動時に押圧を解除した状態でシート束SBの背面折り部SB1に沿って移動する距離をLbとしたとき、シート束SBの幅方向の長さLと、前記距離La,Lbとの関係が、L>La+Lbとなっているので、シート束SBの端部の外側から背面押圧ローラ250が当該端部SB2上に乗り上げることがなく、シート束SBの端部SB2の損傷を防止することができる。
(6)前記距離La及びLbを略同一に設定し、前記シート束SBの幅方向の中央部付近で押圧を開始するので、シート束SBの端部SB2の外側から背面押圧ローラ250が当該端部SB2上に乗り上げることがなく、シート束SBの端部SB2の損傷を防止することができる。
(7)前記背面押圧ローラ250は、往移動するときにシート束SBの折り目方向の予め設定された位置から第1の速度V1で移動しながら押圧を開始し、シート束SBの一方の端部を抜けた後、押圧を解除し、復移動するときに前記予め設定された位置の手前から前記第1の速度V1より高速の第2の速度V2で押圧を開始し、前記シート束の他方の端部を抜けるので、押圧の際の必要トルクに見合った速度で駆動することが可能となり、生産性の向上を図ることができる。
(8)往移動の押圧開始時の前記第1の速度をV1、押圧開始後のシート束押圧移動時の速度をV3、前記シート束を離れ復路の押圧開始までの速度をV2としたとき、前記速度がV1<V3<V2の関係にあるので、(7)の場合よりもさらに細かい速度設定により、(7)の場合よりもさらに生産性の向上を図ることができる。
(9)画像形成システムSYが(1)から(8)に示した中綴じ製本装置2(シート処理装置)と画像形成装置PRを備えているので、画像形成後に中綴じ製本装置2によって前記各効果を奏する画像形成システムを提供することができる。
(10)折りローラ対230(折り手段)によりシート束SBを折る折り工程と、前記折り工程で折られたシート束SBの背面折り部SB3を背面押圧ローラ250(押圧手段)によりシート束SBの厚み方向と平行な方向から押圧しながらシート束SBの折り目方向に往復移動させて背面折り部SB3を平坦にする背面形成工程と、を備えたシート束の背面形成方法であって、前記背面形成工程では、背面押圧ローラ250をシート束SBの折り目方向の中央部付近SBc(予め設定された位置)から往移動させて押圧を開始し、背面押圧ローラ250がシート束SBの一方の端部SB2を抜けた後、押圧を解除し、背面押圧ローラ250が復移動するときに前記中央部付近SBc(予め設定された位置)から押圧を開始し、前記シート束SBの他方の端部SB2を抜けるので、シート束SBの背面折り部SB3を押圧して平坦にする際のシート束SBの端部SB2の損傷の発生を防止することができるとともに、背面折り部SB3にしわ等が発生することを抑制することができる。
なお、前記実施形態における効果の説明では、本実施形態の各部について、特許請求の範囲における各構成要素をかっこ書きで示し、若しくは参照符号を付し、両者の対応関係を明確にした。
さらに、本発明は前述した実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能であり、特許請求の範囲に記載された技術思想に含まれる技術的事項の全てが本発明の対象となる。前記実施形態及び実施例は、好適な例を示したものであるが、当業者ならば、本明細書に開示の内容から、各種の代替例、修正例、変形例あるいは改良例を実現することができ、これらは添付の特許請求の範囲に記載された技術的範囲に含まれる。
2 中綴じ製本装置(シート処理装置)
230 折りローラ対(折り手段)
245 ユニット移動機構(移動手段)
246 押圧機構(押圧手段)
248 弾性部材(押圧手段)
250 背面押圧ローラ(押圧手段)
260 案内部材(案内手段)
260a 案内経路
261 第1の案内経路部
262 第2の案内経路部
263 第3の案内経路部
264 第4の案内経路部
265 第5の案内経路部
266 第6の案内経路部
267 第1の切り替え爪
268 第2の切り替え爪
L シート束の幅方向の長さ
La,Lb 押圧解除状態で移動する距離
PR 画像形成装置
SB シート束
SB2 端部
SB3 背面折り部
SBc 中央部付近
SY 画像形成システム
V1 第1の速度
V2 第2の速度
V3 第3の速度
特開2005−239413号公報

Claims (10)

  1. シート束を折る折り手段と、前記折り手段により折られた前記シート束の背面折り部を押圧して平坦にする押圧手段と、前記押圧手段を前記シート束の折り目方向に往復移動させる移動手段と、を備え、
    前記押圧手段が、往移動するときに前記シート束の折り目方向の予め設定された第1の位置から押圧を開始し、前記シート束の一方の端部を抜けた後、押圧を解除し、復移動するときに予め設定された第2の位置から押圧を開始し、前記シート束の他方の端部を抜けるシート処理装置であって、
    前記第1及び第2の位置が前記シート束の折り目方向の中央部付近に設定され、前記シート束の折り目の中央に対して前記第1の位置が往移動方向上流側に、前記第2の位置が復移動方向上流側にそれぞれ位置するとともに、
    前記押圧手段の押圧の開始及び解除を規定する案内手段を備え、
    前記押圧手段は前記移動手段によって前記案内手段の経路に沿って移動し、
    前記経路は、
    往移動時に前記押圧手段を押圧解除状態で案内する第1の案内経路部と、
    往移動時に前記押圧手段を押圧状態で案内する第2の案内経路部と、
    往移動時に前記押圧手段を押圧解除状態から押圧状態に切り替える第3の案内経路部と、
    復移動時に前記押圧手段を押圧解除状態で案内する第4の案内経路部と、
    復移動時に前記押圧手段を押圧状態で案内する第5の案内経路部と、
    復移動時に前記押圧手段を押圧解除状態から押圧状態に切り替える第6の案内経路部と、
    を備えたことを特徴とするシート処理装置。
  2. シート束を折る折り手段と、前記折り手段により折られた前記シート束の背面折り部を押圧して平坦にする押圧手段と、前記押圧手段を前記シート束の折り目方向に往復移動させる移動手段と、を備え、
    前記押圧手段が、往移動するときに前記シート束の折り目方向の予め設定された第1の位置から押圧を開始し、前記シート束の一方の端部を抜けた後、押圧を解除し、復移動するときに予め設定された第2の位置から押圧を開始し、前記シート束の他方の端部を抜けるシート処理装置であって、
    前記押圧手段の押圧の開始及び解除を規定する案内手段を備え、
    前記押圧手段は前記移動手段によって前記案内手段の経路に沿って移動し、
    前記経路は、
    往移動時に前記押圧手段を押圧解除状態で案内する第1の案内経路部と、
    往移動時に前記押圧手段を押圧状態で案内する第2の案内経路部と、
    往移動時に前記押圧手段を押圧解除状態から押圧状態に切り替える第3の案内経路部と、
    復移動時に前記押圧手段を押圧解除状態で案内する第4の案内経路部と、
    復移動時に前記押圧手段を押圧状態で案内する第5の案内経路部と、
    復移動時に前記押圧手段を押圧解除状態から押圧状態に切り替える第6の案内経路部と、
    を備えたことを特徴とするシート処理装置。
  3. シート束を折る折り手段と、前記折り手段により折られた前記シート束の背面折り部を押圧して平坦にする押圧手段と、前記押圧手段を前記シート束の折り目方向に往復移動させる移動手段と、を備え、
    前記押圧手段が、往移動するときに前記シート束の折り目方向の予め設定された第1の位置から押圧を開始し、前記シート束の一方の端部を抜けた後、押圧を解除し、復移動するときに前記シート束の折り目方向の予め設定された第2の位置から押圧を開始し、前記シート束の他方の端部を抜けるシート処理装置であって、
    前記押圧手段は、往移動するときには前記第1の位置から第1の速度で移動し、復移動するときには前記第1の速度より高速の第2の速度で前記第2の位置まで移動し、前記第2の位置から前記第1の速度で移動することを特徴とするシート処理装置。
  4. 請求項1に記載のシート処理装置であって、
    前記案内手段は前記経路を切り替える切り替え手段を備え、
    前記切り替え手段による前記経路の切り替えにより、押圧及び押圧の解除を切り替えることを特徴とするシート処理装置。
  5. 請求項1ないし4のいずれか1項に記載のシート処理装置であって、
    前記往移動時に押圧を解除した状態でシート束上を移動する距離をLa、復移動時に押圧を解除した状態でシート束上を移動する距離をLbとしたとき、シート束の幅方向の長さLと、前記距離La,Lbとの関係が、
    L>La+Lb
    であることを特徴とするシート処理装置。
  6. 請求項5に記載のシート処理装置であって、
    前記距離La及びLbを略同一に設定し、
    前記シート束の幅方向の中央部付近で押圧を開始することを特徴とするシート処理装置。
  7. 請求項1または2に記載のシート処理装置であって、
    前記押圧手段は、往移動するときには前記第1の位置から第1の速度で移動し、復移動するときには前記第1の速度より高速の第2の速度で前記第2の位置まで移動し、前記第2の位置から前記第1の速度で移動することを特徴とするシート処理装置。
  8. 請求項7に記載のシート処理装置であって、
    往移動の開始時の速度をV1、押圧開始後のシート束押圧移動時の前記第1の速度をV3、前記シート束を離れ復路の押圧開始までの前記第2の速度をV2としたとき、前記速度が
    V1<V3<V2
    の関係にあることを特徴とするシート処理装置。
  9. 請求項1ないし8のいずれか1項に記載のシート処理装置を備えたことを特徴とする画像形成システム
  10. 折り手段によりシート束を折る折り工程と、
    前記折り工程で折られた前記シート束の背面折り部を押圧手段により当該シート束の厚み方向と平行な方向から押圧しながら当該シート束の折り目方向に往復移動させて前記背面折り部を平坦にする背面形成工程と、
    を備え、
    前記背面形成工程では、
    前記押圧手段を往移動させ、前記シート束の折り目方向の予め設定された第1の位置から押圧を開始し、
    前記押圧手段が前記シート束の一方の端部を抜けた後、押圧を解除し、
    前記押圧手段を復移動させ、前記シート束の折り目方向の予め設定された第2の位置から押圧を開始し、
    前記押圧手段が前記シート束の他方の端部を抜けるシート束の背面形成方法であって、
    前記第1及び第2の位置が前記シート束の折り目方向の中央部付近に設定され、前記シート束の折り目の中央に対して前記第1の位置が往移動方向上流側に、前記第2の位置が復移動方向上流側にそれぞれ位置するとともに、
    前記押圧手段の押圧の開始及び解除を規定する案内手段を備え、
    前記押圧手段は移動手段によって前記案内手段の経路に沿って移動し、
    前記経路は、
    往移動時に前記押圧手段を押圧解除状態で案内する第1の案内経路部と、
    往移動時に前記押圧手段を押圧状態で案内する第2の案内経路部と、
    往移動時に前記押圧手段を押圧解除状態から押圧状態に切り替える第3の案内経路部
    と、
    復移動時に前記押圧手段を押圧解除状態で案内する第4の案内経路部と、
    復移動時に前記押圧手段を押圧状態で案内する第5の案内経路部と、
    復移動時に前記押圧手段を押圧解除状態から押圧状態に切り替える第6の案内経路部
    と、
    を備えたことを特徴とするシート束の背面形成方法
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