JP5463751B2 - 折り部平坦化装置 - Google Patents

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Description

本発明は、複数のシートからなり、折り部を介して2つ折りされた冊子の折り部を平坦化する折り部平坦化装置に関する。
近年、複数のシートを、折り部を介して2つ折りし、必要に応じて折り部にステープル等による綴じ処理を行うことによって、冊子を形成する技術が存在する。
そして、公報記載の従来技術として、背の部分がクランプ手段から突出するよう一組の折りたたまれたシート材料を把持し固定するように配置されたクランプ手段、および、該突出部の長さ方向に沿って移動可能であり、背部の湾曲を平坦化するのに十分な圧力を背部に対して付与する成形手段とを含む、背部が湾曲するように折りたたまれた小冊子を処理する装置が存在する(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−260564号公報
本発明は、冊子における折り部の一方の端部および他方の端部を、共に平坦化することを目的とする。
請求項1記載の発明は、複数のシートからなり、折り部を介して2つ折りされた冊子を、当該折り部を突出させた状態で保持する保持手段と、前記保持手段によって保持された前記冊子の前記折り部に対し、当該折り部の一方の端部の外側から当該折り部の一方の端部に乗り上げて当該折り部を潰す第1の潰し手段と、前記折り部の他方の端部の外側から当該折り部の他方の端部に乗り上げて当該折り部の他方の端部を潰す第2の潰し手段とを有し、前記第1の潰し手段は前記折り部の他方の端部を潰さないことを特徴とする折り部平坦化装置である。
請求項2記載の発明は、複数のシートからなり、折り部を介して2つ折りされた冊子を、当該折り部を突出させた状態で保持する保持手段と、前記冊子における前記折り部の、潰し処理が施されていない一方の端部の外側から当該一方の端部に乗り上げて当該一方の端部を潰す第1の潰し手段と、前記冊子における前記折り部の、潰し処理が施されていない他方の端部の外側から当該他方の端部に乗り上げて当該他方の端部を潰す第2の潰し手段とを含む折り部平坦化装置である。
請求項3記載の発明は、前記第2の潰し手段は、前記折り部の他方の端部の外側から当該折り部の他方の端部に乗り上げて当該折り部の他方の端部を潰した後、前記折り部の一方の端部をさらに潰すことを特徴とする請求項1または2記載の折り部平坦化装置である
請求項4記載の発明は、前記第1の潰し手段は、前記折り部の他方の端部を潰す前に当該折り部から待避することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載の折り部平坦化装置である。
請求項5記載の発明は、前記第1の潰し手段は、前記折り部の他方の端部を潰す前に停止することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項記載の折り部平坦化装置である。
請求項記載の発明は、複数のシートからなり、折り部を介して2つ折りされた冊子を、当該折り部を先頭として搬送する搬送部と、前記搬送部によって搬送される前記冊子を、前記折り部を突出させた状態で挟んで保持する一対の保持部材と、前記冊子の搬送方向とは逆方向の力が付与されることによって前記一対の保持部材に押し付けられるとともに当該一対の保持部材によって保持された前記冊子の前記折り部に沿って移動可能に配置され、当該折り部の一方の端部側から他方の端部側へと向かう移動に伴って当該一対の保持部材から当該折り部の一方の端部に乗り上げて当該折り部の膨らみを潰した後、当該折り部の他方の端部を潰す前に当該折り部から待避し、且つ、当該折り部の他方の端部側から一方の端部側へと向かう移動に伴って当該一対の保持部材から当該折り部の他方の端部に乗り上げて当該折り部の膨らみを潰す潰し部とを含む折り部平坦化装置である。
請求項記載の発明は、前記潰し部は、前記一対の保持部材によって保持された前記冊子の一方の端部よりも外側に配置され、前記折り部に接触しながら回転走行するロール部材を有し、前記ロール部材は、前記折り部の一方の端部側から他方の端部側へと向かう移動に伴って当該折り部の一方の端部の外側から当該一方の端部に乗り上げた後に当該折り部の他方の端部に到達する前に当該折り部から離れて当該折り部の他方の端部よりも外側に移動し、当該折り部の他方の端部側から一方の端部側へと向かう移動に伴って当該折り部の他方の端部の外側から当該他方の端部に乗り上げるように構成されることを特徴とする請求項記載の折り部平坦化装置である。
請求項記載の発明は、前記潰し部は、前記一対の保持部材によって保持された前記冊子の一方の端部よりも外側に配置され、前記折り部に接触しながら回転走行する第1のロール部材と、前記一対の保持部材によって保持された前記冊子の他方の端部よりも外側に配置され、前記折り部に接触しながら回転走行する第2のロール部材とを有し、前記第1のロール部材は、前記折り部の一方の端部側から他方の端部側へと向かう移動に伴って当該折り部の一方の端部の外側から当該一方の端部に乗り上げた後に当該折り部の他方の端部に到達する前に当該折り部から待避し、前記第2のロール部材は、前記折り部の他方の端部側から一方の端部側へと向かう移動に伴って当該折り部の他方の端部の外側から当該他方の端部に乗り上げることを特徴とする請求項記載の折り部平坦化装置である。
請求項記載の発明は、接離可能に設けられた一対の回転部材を備え、前記潰し部によって前記折り部が平坦化された前記冊子を搬送する他の搬送部をさらに含み、前記一対の回転部材は、前記一対の保持部材から排出されてくる前記冊子の前記折り部が通過する前は離れた状態におかれ、当該折り部が通過した後に当該冊子を挟んで搬送することを特徴とする請求項乃至のいずれか1項記載の折り部平坦化装置である。
請求項1記載の発明によれば、本構成を有していない場合と比較して、冊子における折り部の一方の端部および他方の端部を、共に平坦化することができる。
請求項2記載の発明によれば、本構成を有していない場合と比較して、冊子における折り部の一方の端部および他方の端部を、共に平坦化することができる。
請求項3記載の発明によれば、本構成を有していない場合と比較して、冊子における折り部の一方の端部を、より平坦化することができる。
請求項4記載の発明によれば、本構成を有していない場合と比較して、第1の潰し手段が、冊子における折り部の他方の端部を潰すことを、抑制することができる。
請求項5記載の発明によれば、本構成を有していない場合と比較して、第1の潰し手段が、冊子における折り部の他方の端部を潰すことを、抑制することができる。
請求項記載の発明によれば、本構成を有していない場合と比較して、冊子における折り部の一方の端部および他方の端部を、共に平坦化することができる。
請求項記載の発明によれば、本構成を有していない場合と比較して、装置の構成をより簡易なものとすることができる。
請求項記載の発明によれば、本構成を有していない場合と比較して、冊子の折り部の平坦化にかかる時間をより短くすることが可能となる。
請求項記載の発明によれば、本構成を有していない場合と比較して、平坦化された折り部が潰されにくい状態で冊子を搬送することができる。
実施の形態1における折り部平坦化装置の構成の一例を示す図である。 実施の形態1における平坦化機構をフロント側から見た斜視図である。 実施の形態1における平坦化機構をフロント側から見た側面図である。 実施の形態1における冊子の折り部平坦化処理を説明するための図である。 実施の形態1における冊子の折り部平坦化処理を説明するための図(つづき)である。 実施の形態1における冊子の折り部平坦化処理を説明するための図(つづき)である。 実施の形態1における冊子の折り部平坦化処理を説明するための図(つづき)である。 実施の形態1における冊子の折り部平坦化処理を説明するための図(つづき)である。 実施の形態1における冊子の折り部平坦化処理を説明するための図(つづき)である。 従来の平坦化機構を用いた冊子の折り部の平坦化処理を説明するための図である。 実施の形態2における折り部平坦化装置の構成の一例を示す図である。 実施の形態2における平坦化機構をフロント側から見た斜視図である。 実施の形態2における冊子の折り部平坦化処理を説明するための図である。 実施の形態2における冊子の折り部平坦化処理を説明するための図(つづき)である。 実施の形態2における冊子の折り部平坦化処理を説明するための図(つづき)である。 実施の形態2における冊子の折り部平坦化処理を説明するための図(つづき)である。 実施の形態2における冊子の折り部平坦化処理を説明するための図(つづき)である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
<実施の形態1>
図1は、本実施の形態が適用される折り部平坦化装置10の構成の一例を示している。ここで、図1(a)は折り部平坦化装置10をフロント側から見た側面図であり、図1(b)は折り部平坦化装置10を上方から見た上面図である。なお、図1(b)においては、図中下方がフロント(図中にFで示す)側、図中上方がリア(図中にRで示す)側となっている。
また、図2は本実施の形態の折り部平坦化装置10に設けられる平坦化機構12をフロント側から見た斜視図を示しており、図3は平坦化機構12をフロント側から見た側面図を示している。
この折り部平坦化装置10は、複数のシートを重ねた状態で2つ折りすることにより折り部1aが形成された冊子1に対し、折り部1aを平坦化する処理を施す機能を有している。この折り部平坦化装置10で使用される冊子1としては、折り部1aにステープル等による綴じ処理を施したものを用いるようにしてもよいし、施さないものを用いるようにしてもよい。
なお、以下の説明においては、折り部平坦化装置10における冊子1の移動方向を搬送方向Yと呼ぶことにする。また、折り部平坦化装置10においてフロント側からリア側に向かう方向すなわち冊子1の搬送方向Yと交差する方向を幅方向Xと呼ぶことにする。さらに、折り部平坦化装置10において下方から上方に向かう方向を高さ方向と呼ぶことにする。
また、図1に示す折り部平坦化装置10において、冊子1は、折り部1aが先頭側となり、折り部1aが幅方向に沿う方向となるように供給される。そして、この折り部平坦化装置10では、冊子1の幅方向Xの中央位置を冊子1の搬送の基準位置(図1(b)に破線で示す)とする所謂センターレジストレーション基準方式が採用されている。
折り部平坦化装置10は、冊子1を供給する搬送部の一例としての供給ロール11と、供給ロール11によって供給される冊子1の折り部1aを平坦化する平坦化機構12と、平坦化機構12によって折り部1aが平坦化された冊子1を排出する他の搬送部の一例としての排出ロール13とを備えている。ここで、供給ロール11および排出ロール13は、それぞれ、接触配置される一対のロール部材で構成されている。
また、平坦化機構12は、供給ロール11によって搬送されてくる冊子1の上面および下面を挟み込むことによって一時的に固定した状態で保持する一時保持部20と、一時保持部20で冊子1を保持するに際して冊子1の搬送方向Yの先頭側に位置する折り部1aが突き当てられる突き当て部30と、一時保持部20によって保持された冊子1の折り部1aを平坦化するために折り部1aを押し潰す押し潰し部40とを備えている。
保持手段あるいは一対の保持部材の一例としての一時保持部20は、折り部平坦化装置10に対して固定した状態で取り付けられる固定クランプ部21と、固定クランプ部21の上部側に設けられ、折り部平坦化装置10に対して高さ方向Zに往復可能に取り付けられる可動クランプ本体部22と、可動クランプ本体部22の下方且つ固定クランプ部21の上方において可動クランプ本体部22に対して進退可能に取り付けられ、可動クランプ本体部22の往復運動に伴って固定クランプ部21と接離する可動クランプ進退部23とを備えている。
これらのうち、固定クランプ部21は、幅方向Xに沿って延びる形状を有しており、その上面には、冊子1を挟み込むための固定保持面21aが形成されている。また、固定クランプ部21の搬送方向Yの下流側には、幅方向Xおよび高さ方向Zに沿う平面状の背面21bが形成されている。
また、可動クランプ本体部22も、幅方向Xに沿って延びる形状を有している。そして、可動クランプ本体部22の幅方向Xの両端部に高さ方向Zに沿って設けられた溝が、折り部平坦化装置10に高さ方向Zに沿って設けられたレール(図示せず)にはめ込まれることにより、可動クランプ本体部22の高さ方向Zへの移動が許容されるようになっている。また、可動クランプ本体部22には、高さ方向Zに沿って延びる貫通孔が2箇所に形成されている。
さらに、可動クランプ進退部23も、幅方向Xに沿って延びる形状を有しており、その下面には、固定クランプ部21の固定保持面21aとともに冊子1を挟み込むための可動保持面23aが形成されている。また、可動クランプ進退部23の搬送方向Yの下流側の背面において、上部にはフロント側からリア側に向かって徐々に搬送方向Yにせり出すガイド23bが設けられている。これにより、可動クランプ進退部23の背面の上部には、幅方向Xに沿って可動クランプ進退部23から遠ざかるように傾斜する傾斜面23cが形成されている。一方、可動クランプ進退部23の背面の下部には、幅方向Xに沿う平坦面23dが形成されている。
そして、可動クランプ進退部23は、高さ方向Zに延びる抜け止めピン24を介して可動クランプ本体部22と接続されている。これにより、可動クランプ進退部23は、可動クランプ本体部22に対し高さ方向Zに進退可能であって可動クランプ本体部22から抜け落ちることがないように取り付けられる。また、抜け止めピン24は可動クランプ進退部23の幅方向Xに複数取り付けられており、フロント側の1本を除く複数の抜け止めピン24には、それぞれコイルばね25が巻き回されている。各コイルばね25は可動クランプ本体部22と可動クランプ進退部23との間に配置されるようになっており、可動クランプ本体部22から加えられる力を、各コイルばね25を介して可動クランプ進退部23に伝達するようになっている。
また、可動クランプ進退部23の上面には、高さ方向Zに突出する位置決めピン26が、幅方向Xに2箇所に取り付けられている。これらの位置決めピン26の直径は、可動クランプ本体部22に設けられた貫通孔の直径よりもわずかに小さく設定されている。そして、各位置決めピン26が可動クランプ本体部22に設けられた各貫通孔にはまり込むことで、可動クランプ本体部22に対する可動クランプ進退部23の高さ方向Zの移動を許容する一方、幅方向Xおよび搬送方向Yへの移動を規制するようになっている。
また、可動クランプ本体部22は、通常、可動クランプ進退部23の可動保持面23aと固定クランプ部21の固定保持面21aの間に、許容される冊子1の厚さ以上の隙間が形成される位置に置かれている。そして、可動クランプ本体部22は、この位置から下方すなわち高さ方向Zとは反対方向に移動可能に取り付けられている。
突き当て部30は、幅方向Xに沿って延びており、その搬送方向Y−高さ方向Zの断面がコの字状となる形状を有している。そして、突き当て部30の搬送方向Yの上流側に、幅方向Xおよび高さ方向Zに沿う平面状の突き当て面30aが位置するようになっている。
また、突き当て部30は、通常、突き当て面30aが固定クランプ部21の固定保持面21aよりも上部に突出しないように、固定クランプ部21の背面21bと突き当て面30aとが対向する位置に置かれている。そして、突き当て部30は、この位置から上方すなわち高さ方向Zに移動可能に取り付けられている。ここで、固定クランプ部21の背面21bと突き当て部30の突き当て面30aとの間には、搬送方向Yに数mm程度のギャップが形成されるようになっている。
第1の潰し手段および第2の潰し手段あるいは潰し部の一例としての押し潰し部40は、高さ方向Zに延び、回転が規制された状態で取り付けられる軸41と、ステンレス等の金属材からなり、この軸41の中央部に回転可能に取り付けられるロール部材の一例としての加圧ロール42と、軸41の上部側および下部側において、軸41を介して加圧ロール42を搬送方向Yとは反対方向に押すコイルばね43とを備えている。ここで、軸41の上部側および下部側には、それぞれ搬送方向Yに向かう抜け止めピン(図示せず)が突出形成されており、各抜け止めピンにコイルばね43が巻き回されるようになっている。また、これら抜け止めピンは、軸41よりも搬送方向Yの下流側に設けられた基台(図示せず)に取り付けられており、基台から加えられる力を、コイルばね43および軸41を介して加圧ロール42に伝達するようになっている。
そして、押し潰し部40は、通常、加圧ロール42が平坦化機構12のフロント側であって冊子1が通過しない位置に置かれている。また、このとき、加圧ロール42は、コイルばね43を介して、その上部側が可動クランプ進退部23の背面に、且つ、その下部側が固定クランプ部21の背面21bに、それぞれ押し付けられることによって接触した状態となっている。そして、押し潰し部40は、上述した基台を介して、この位置から、幅方向Xへの往復運動および高さ方向Zへの往復運動が許容されるように折り部平坦化装置10に取り付けられている。また、加圧ロール42は、コイルばね43を介して搬送方向Yへの移動も許容されるように基台に取り付けられている。
では次に、図4〜図11を参照しながら、本実施の形態の折り部平坦化装置10による冊子1の折り部1aの平坦化処理について説明を行う。ただし、平坦化機構12における一時保持部20、突き当て部30および押し潰し部40の各構成要素については、図2および図3を参照しながら説明する。なお、冊子1の供給が開始される前、折り部平坦化装置10は、図1〜図3に示す状態に設定されているものとする。
処理の開始に伴い、冊子1は、図4(a)、(b)に示すように、折り部1aを先頭とし、供給ロール11によって搬送方向Yに搬送されてくる。また、冊子1の折り部1aが一時保持部20に突入する前に、突き当て部30が高さ方向Zに上昇し、突き当て面30aが固定クランプ部21の固定保持面21aと可動クランプ進退部23の可動保持面23aとの間に露出する位置で停止する。このとき、固定保持面21aおよび可動保持面23aの搬送方向Yの下流側端部と突き当て面30aとの間には、搬送方向Yに数mmの隙間が形成された状態となっている。
次に、供給ロール11により冊子1がさらに搬送方向Yに搬送されると、図4(c)、(d)に示すように、冊子1の折り部1aが固定クランプ部21の固定保持面21aと可動クランプ進退部23の可動保持面23aとの間に進入し、さらに突き当て部30の突き当て面30aに突き当たる。このとき、折り部1aの全体が突き当て面30aに突き当たることにより、斜行時における冊子1の姿勢が補正される。また、上述したように、固定保持面21aおよび可動保持面23aの搬送方向Yの下流側端部と突き当て面30aとの間には、搬送方向Yに数mmの隙間が形成されているので、冊子1の折り部1a側は、固定クランプ部21から搬送方向Yの下流側に数mm突き出した状態となる。その後、供給ロール11は回転を停止する。
続いて、図5(a)、(b)に示すように、可動クランプ本体部22が高さ方向Zとは逆方向に下降を開始し、これに伴って可動クランプ進退部23も下降する。そして、可動クランプ進退部23の可動保持面23aが冊子1の上面に接触した後、さらに可動クランプ本体部22が下降してから停止することにより、冊子1は、固定クランプ部21の固定保持面21aと可動クランプ進退部23の可動保持面23aとの間に、予め決められた力で挟み込まれ、固定された状態で保持される。このとき、冊子1の折り部1a側は、固定クランプ部21および可動クランプ進退部23よりも搬送方向Yの下流側に数mm突き出した状態で固定される。
その後、図5(c)、(d)に示すように、突き当て部30が高さ方向Zとは逆方向に下降し、固定クランプ部21の固定保持面21aよりも低い元の位置で停止する。
そして、図6(a)、(b)に示すように、フロント側で停止していた押し潰し部40が、幅方向Xに沿ってリア側に向けて移動を開始する。このとき、加圧ロール42は、最初は、固定クランプ部21の背面21bおよび可動クランプ進退部23の平坦面23dに押し付けられた状態で移動していくが、冊子1の折り部1aとの対向部にさしかかると、この折り部1aのフロント側の端部(一方の端部)から折り部1aに乗り上がり、今度は折り部1aに押し付けられた状態でさらに幅方向Xに沿って移動していく。加圧ロール42が冊子1の折り部1aに乗り上がると、軸41を介してコイルばね43から受ける力が増加し、加圧ロール42は、折り部1aに対し搬送方向Yとは逆方向に予め決められた大きさの力を付与するようになる。その結果、折り部1aは、加圧ロール42から受ける力によってフロント側から順次変形し、平坦化されていく。
続いて、図6(c)、(d)に示すように、加圧ロール42が、幅方向Xへの移動に伴ってセンターレジストレーション方式による冊子1の搬送の基準位置(図6(d)に破線で示す)に到達する。このとき、加圧ロール42は、可動クランプ進退部23のガイド23bに接触を開始する。このガイド23bによって形成される傾斜面23cは、搬送の基準位置よりもフロント側では折り部1aよりも搬送方向Yの上流側に位置しているが、搬送の基準位置よりもリア側では折り部1aよりも搬送方向Yの下流側に位置するようになっている。このため、加圧ロール42は、基準位置よりもリア側においては、折り部1aではなくガイド23b(傾斜面23c)に押し付けられた状態で移動していく。
そして、図7(a)、(b)に示すように、加圧ロール42は、冊子1のリア側の端部よりもさらに奥側となる位置まで移動した後に停止する。このとき、加圧ロール42は、可動クランプ進退部23の傾斜面23cに押し付けられた状態を維持している。したがって、加圧ロール42がフロント側からリア側に向かって移動する往路において、加圧ロール42は、冊子1の折り部1aのフロント側端部を潰す処理は行うものの、折り部1aのリア側端部を潰す処理は行わないようになっている。
次に、図7(c)、(d)に示すように、リア側で停止していた押し潰し部40が、高さ方向Zとは逆方向に下降して停止する。このとき、加圧ロール42は、可動クランプ進退部23の傾斜面23cとは接触しなくなり、可動クランプ進退部23の平坦面23dおよび固定クランプ部21の背面21bに押し付けられた状態となる。
続いて、図8(a)、(b)に示すように、リア側で下降した状態で停止していた押し潰し部40が、幅方向Xとは逆方向に沿ってフロント側に向けて移動を開始する。このとき、加圧ロール42は、最初は、固定クランプ部21の背面21bおよび可動クランプ進退部23の平坦面23dに押し付けられた状態で移動していくが、冊子1の折り部1aとの対向部にさしかかると、この折り部1aのリア側の端部(他方の端部)から折り部1aに乗り上がり、今度は折り部1aに押し付けられた状態でさらに幅方向Xとは逆方向に移動していく。加圧ロール42が冊子1の折り部1aに乗り上がると、軸41を介してコイルばね43から受ける力が増大し、加圧ロール42は、折り部1aに対し搬送方向Yとは逆方向に予め決められた大きさの力を付与するようになる。その結果、折り部1aは、加圧ロール42から受ける力によってリア側から順次変形し、平坦化されていく。
さらに、図8(c)、(d)に示すように、加圧ロール42は、冊子1の折り部1aに押し付けられた状態でさらに幅方向Xとは逆方向に移動し、折り部1aのフロント側の端部を乗り越える。すると、加圧ロール42は、再び固定クランプ部21の背面21bおよび可動クランプ進退部23の平坦面23dに押し付けられた状態となってさらに幅方向Xとは逆方向に移動し、冊子1のフロント側の端部よりもさらに手前側となる位置まで移動した後に停止することにより、初期の位置に戻る。したがって、加圧ロール42がリア側からフロント側に移動する復路において、冊子1の折り部1aのリア側端部を潰す処理を行うとともに、折り部1aのフロント側端部を再度潰す処理を行うようになっている。
次に、図9(a)、(b)に示すように、可動クランプ本体部22が高さ方向Zに上昇を開始し、これに伴って可動クランプ進退部23も上昇する。そして、可動クランプ進退部23の可動保持面23aが冊子1の上面から待避した後、さらに可動クランプ本体部22が上昇してから停止することにより、可動クランプ本体部22および可動クランプ進退部23は初期の位置に戻る。これにより、冊子1は、固定クランプ部21および可動クランプ進退部23による固定が解除された状態となる。また、フロント側で停止していた押し潰し部40(より具体的には加圧ロール42)が、高さ方向に上昇して停止し、初期の位置に戻る。
続いて、図9(c)、(d)に示すように、折り部1aを先頭とし、搬送方向Yに沿って冊子1の排出が行われる。また、排出ロール13は、折り部1aが通過した後に上部側のロール部材が下降して下部側のロール部材とニップを形成し、冊子1の搬送を行う。このようにすることで、平坦化処理がなされた冊子1の折り部1aの形状を崩さないようにしている。なお、冊子1の排出に際し、突き当て部30および押し潰し部40(より具体的には加圧ロール42)は冊子1の搬送経路から待避しているので、これらが冊子1の搬送の妨げとなることはない。
図10は、従来の平坦化機構12を用いた冊子1の折り部1aの平坦化処理を説明するための図である。なお、図10に示す平坦化機構12においては、可動クランプ進退部23の背面側に傾斜面23cが設けられておらず、すべてが平坦面23dとなっている(図2、図3参照)。
図10(a)に示すように、加圧ロール42に搬送方向Yとは逆方向に向かう力を与えた状態で、フロント側からリア側に向けて幅方向Xに沿って加圧ロール42を移動させた場合を考える。このとき、加圧ロール42は、最初は、固定クランプ部21の背面21bおよび可動クランプ進退部23の平坦面23dに押し付けられた状態で移動していく。次に、加圧ロール42がX方向への移動に伴って冊子1の折り部1aとの対向部にさしかかると、加圧ロール42は、この折り部1aのフロント側の端部から折り部1aに乗り上がり、今度は折り部1aに押し付けられた状態でさらに幅方向Xに沿って移動していく。その後、加圧ロール42は、冊子1の折り部1aに押し付けられた状態でさらに幅方向Xに沿って移動し、折り部1aのリア側の端部を乗り越え、再び固定クランプ部21の背面21bおよび可動クランプ進退部23の平坦面23dに押し付けられた状態で移動し、その後停止する。
ここで、図10(b)は、上述した手順によって平坦化処理がなされた冊子1のXB−XB断面図すなわち図10(a)に示す冊子1の折り部1aにおけるフロント側端部周辺の断面構造を示している。また、図10(c)は、上述した手順によって平坦化処理がなされた冊子1のXC−XC断面図すなわち図10(a)に示す冊子1の折り部1aにおけるリア側端部周辺の断面構造を示している。
図10(b)に示すように、冊子1のフロント側では、平坦化処理によって折り部1aに十分な潰しがなされることで、折り部1aが平坦化され、コの字状となっている。これに対し、図10(c)に示すように、冊子1のリア側では、平坦化処理によって折り部1aに十分な潰しがなされず、折り部1aの膨らみが解消されないために、U字状となっている。
これは、移動に伴って加圧ロール42が折り部1aよりも低い位置(ここでは固定クランプ部21および可動クランプ進退部23に押し付けられている位置)から折り部1aに乗り上げるように構成した場合に、これとは逆の構成を採用した場合よりも、折り部1aの形状がより平坦化されることを意味する。すなわち、折り部1aの端部を潰す場合、最初に、折り部1aよりも低い位置から折り部1aに加圧ロール42を乗り上げさせる構成を採用することが、折り部1aを平坦化する(角張らせる)ためにより好ましい構成であることになる。
そこで、本実施の形態では、加圧ロール42をフロント側からリア側へと移動させる往路において、加圧ロール42を冊子1のフロント側の端部から折り部1aに乗り上げさせることで、冊子1のフロント側の折り部1aの形状が、図10(b)に示すようなコの字状となるようにした。また、往路においては、加圧ロール42がセンターレジストレーション方式による冊子1の搬送の基準位置を通過した後は、可動クランプ進退部23に設けられたガイド23bによって加圧ロール42を案内させることで、加圧ロール42が冊子1のリア側の折り部1aと接触しない状態で通過させるようにした。
一方、加圧ロール42をリア側からフロント側へと移動させる復路において、加圧ロール42を冊子1のリア側の端部から折り部1aに乗り上げさせることで、冊子1のリア側の折り部1aの形状が、図10(b)に示すようなコの字状となるようにした。また、復路においては、往路とは異なり、折り部1aの全域を加圧ロール42で押し潰すようにした。なお、本実施の形態では、冊子1の折り部1aのフロント側が、加圧ロール42により往路および復路で合計2回押し潰されることになるが、冊子1の折り部1aのフロント側の端部の形状は、往路においてすでに平坦化されているため、復路において加圧ロール42で押し潰された際にU字状となることはなく、むしろ、平坦化がより進むことになる。
また、本実施の形態では、折り部平坦化装置10において冊子1をセンターレジストレーション方式で搬送することとし、冊子1の折り部1aの平坦化処理を行う場合に、このセンターレジストレーション方式による冊子1の搬送の基準位置において、折り部1aから加圧ロール42が離れていくように構成した。この折り部平坦化装置10には、様々な大きさの冊子1が供給されることとなるが、このような構成を採用することにより、冊子1のサイズにかかわらず、冊子1のリア側の端部において加圧ロール42が折り部1aを押し潰すという事態が生じにくくなる。
<実施の形態2>
図11は、本実施の形態が適用される折り部平坦化装置10の構成の一例を示している。ここで、図11(a)は折り部平坦化装置10をフロント側から見た側面図であり、図11(b)は折り部平坦化装置10を上方から見た上面図である。なお、図11(b)においては、図中下方がフロント(図中にFで示す)側、図中上方がリア(図中にRで示す)側となっている。
また、図12は本実施の形態の折り部平坦化装置10に設けられる平坦化機構12をフロント側から見た斜視図を示している。
この折り部平坦化装置10の基本構成は実施の形態1で説明したものとほぼ同じであるが、押し潰し部40に加えて他の押し潰し部50が設けられている点が実施の形態1とは異なる。また、可動クランプ進退部23の背面がすべて平坦面となっている点も実施の形態1とは異なる。なお、本実施の形態において、実施の形態1と同様のものについては、同じ符号を付してその詳細な説明を省略する。
ここで、押し潰し部40の基本構成は、実施の形態1と同じであるが、Z方向への移動が許容されていない点が実施の形態1とは異なる。また、本実施の形態では、加圧ロール42が第1のロール部材として機能している。
また、他の押し潰し部50は、高さ方向Zに延び、回転が規制された状態で取り付けられる軸51と、ステンレス等の金属材からなり、この軸51の中央部に回転可能に取り付けられる第2のロール部材の一例としての加圧ロール52と、軸51の上部側および下部側において、軸51を介して加圧ロール52を搬送方向Yとは反対方向に押すコイルばね53とを備えている。ここで、軸51の上部側および下部側には、それぞれ搬送方向Yに向かう抜け止めピン(図示せず)が突出形成されており、各抜け止めピンにコイルばね53が巻き回されるようになっている。また、これら抜け止めピンは、軸51よりも搬送方向Yの下流側に設けられた基台(図示せず)に取り付けられており、基台から加えられる力を、コイルばね53および軸51を介して加圧ロール52に伝達するようになっている。したがって、押し潰し部40および他の押し潰し部50は、同じ構成を有している。
そして、他の押し潰し部50は、通常、加圧ロール52が平坦化機構12のリア側であって冊子1が通過しない位置に置かれている。また、このとき、加圧ロール52は、コイルばね53を介して、その上部側が可動クランプ進退部23の背面に、且つ、その下部側が固定クランプ部21の背面21bに、それぞれ押し付けられることによって接触した状態となっている。そして、他の押し潰し部50は、上述した基台を介して、この位置から、幅方向Xへの往復運動が許容されるように折り部平坦化装置10に取り付けられている。また、加圧ロール52は、コイルばね53を介して搬送方向Yへの移動も許容されるように基台に取り付けられている。
なお、本実施の形態において、押し潰し部40および他の押し潰し部50は、それぞれ独立にX方向への移動がなされるように構成されている。
では次に、図13〜図17を参照しながら、本実施の形態の折り部平坦化装置10による冊子1の折り部1aの平坦化処理について説明を行う。ただし、平坦化機構12における一時保持部20、突き当て部30および押し潰し部40の各構成要素については、図12等(必要に応じて図3も)を参照しながら説明する。なお、冊子1の供給が開始される前、折り部平坦化装置10は、図11、図12に示す状態に設定されているものとする。
処理の開始に伴い、冊子1は、図13(a)、(b)に示すように、折り部1aを先頭とし、供給ロール11によって搬送方向Yに搬送されてくる。また、冊子1の折り部1aが一時保持部20に突入する前に、突き当て部30が高さ方向Zに上昇し、突き当て面30aが固定クランプ部21の固定保持面21aと可動クランプ進退部23の可動保持面23aとの間に露出する位置で停止する。このとき、固定保持面21aおよび可動保持面23aの搬送方向Yの下流側端部と突き当て面30aとの間には、搬送方向Yに数mmの隙間が形成された状態となっている。
次に、供給ロール11により冊子1がさらに搬送方向Yに搬送されると、図13(c)、(d)に示すように、冊子1の折り部1aが固定クランプ部21の固定保持面21aと可動クランプ進退部23の可動保持面23aとの間に進入し、さらに突き当て部30の突き当て面30aに突き当たる。このとき、折り部1aの全体が突き当て面30aに突き当たることにより、斜行時における冊子1の姿勢が補正される。また、上述したように、固定保持面21aおよび可動保持面23aの搬送方向Yの下流側端部と突き当て面30aとの間には、搬送方向Yに数mmの隙間が形成されているので、冊子1の折り部1a側は、固定クランプ部21から搬送方向Yの下流側に数mm突き出した状態となる。その後、供給ロール11は回転を停止する。
続いて、図14(a)、(b)に示すように、可動クランプ本体部22が高さ方向Zとは逆方向に下降を開始し、これに伴って可動クランプ進退部23も下降する。そして、可動クランプ進退部23の可動保持面23aが冊子1の上面に接触した後、さらに可動クランプ本体部22が下降してから停止することにより、冊子1は、固定クランプ部21の固定保持面21aと可動クランプ進退部23の可動保持面23aとの間に、予め決められた力で挟み込まれ、固定された状態で保持される。このとき、冊子1の折り部1a側は、固定クランプ部21および可動クランプ進退部23よりも搬送方向Yの下流側に数mm突き出した状態で固定される。
その後、図14(c)、(d)に示すように、突き当て部30が高さ方向Zとは逆方向に下降し、固定クランプ部21の固定保持面21aよりも低い元の位置で停止する。
まず、図15(a)、(b)に示すように、フロント側で停止していた押し潰し部40が、幅方向Xに沿ってリア側に向けて移動を開始する。このとき、加圧ロール42は、最初は、固定クランプ部21の背面21bおよび可動クランプ進退部23の平坦面23dに押し付けられた状態で移動していくが、冊子1の折り部1aとの対向部にさしかかると、この折り部1aのフロント側の端部から折り部1aに乗り上がり、今度は折り部1aに押し付けられた状態でさらに幅方向Xに沿って移動していく。加圧ロール42が冊子1の折り部1aに乗り上がると、軸41を介してコイルばね43から受ける力が増加し、加圧ロール42は、折り部1aに対し搬送方向Yとは逆方向に予め決められた大きさの力を付与するようになる。その結果、折り部1aは、加圧ロール42から受ける力によってフロント側から順次変形し、平坦化されていく。その後、加圧ロール42は、冊子1の折り部1aのリア側の端部よりも手前側となる位置まで移動して停止する。したがって、加圧ロール42は、冊子1の折り部1aに乗り上げた状態で停止する。
続いて、図15(c)、(d)に示すように、冊子1の折り部1aのリア側に乗り上げた状態で停止していた押し潰し部40は、今度は、幅方向Xとは逆方向に沿ってフロント側に向けて移動を開始する。このとき、加圧ロール42は、最初は、冊子1の折り部1aに押し付けられた状態で移動していき、折り部1aのフロント側の端部を乗り越える。すると、加圧ロール42は、再び固定クランプ部21の背面21bおよび可動クランプ進退部23の平坦面23dに押し付けられた状態となってさらに幅方向Xとは逆方向に移動し、冊子1のフロント側の端部よりもさらに手前側となる位置まで移動した後に停止することにより、初期の位置に戻る。したがって、押し潰し部40に設けられた加圧ロール42は、冊子1の折り部1aのフロント側の端部およびフロント側からリア側の端部手前側までを潰す処理を行っている。
次に、図16(a)、(b)に示すように、リア側で停止していた他の押し潰し部50が、幅方向Xとは逆方向に沿ってフロント側に向けて移動を開始する。このとき、加圧ロール52は、最初は、固定クランプ部21の背面21bおよび可動クランプ進退部23の平坦面23dに押し付けられた状態で移動していくが、冊子1の折り部1aとの対向部にさしかかると、この折り部1aのリア側の端部から折り部1aに乗り上がり、今度は折り部1aに押し付けられた状態でさらに幅方向Xとは逆方向に沿って移動していく。加圧ロール52が冊子1の折り部1aに乗り上がると、軸51を介してコイルばね53から受ける力が増加し、加圧ロール52は、折り部1aに対し搬送方向Yとは逆方向に予め定められた大きさの力を付与するようになる。その結果、折り部1aは、加圧ロール52から受ける力によってリア側から順次変形し、平坦化されていく。なお、折り部1aのうち、既に加圧ロール42で平坦化がなされている部位については、さらなる折りのくせ付けがなされる。その後、加圧ロール52は、冊子1の折り部1aのフロント側の端部よりも奥側となる位置まで移動して停止する。したがって、加圧ロール52は、冊子1の折り部1aに乗り上げた状態で停止する。
続いて、図16(c)、(d)に示すように、冊子1の折り部1aのフロント側に乗り上げた状態で停止していた他の押し潰し部50は、今度は、幅方向Xに沿ってリア側に向けて移動を開始する。このとき、加圧ロール52は、最初は、冊子1の折り部1aに押し付けられた状態で移動していき、折り部1aのリア側の端部を乗り越える。すると、加圧ロール52は、再び固定クランプ部21の背面21bおよび可動クランプ進退部23の平坦面23dに押し付けられた状態となってさらに幅方向Xに移動し、冊子1のリア側の端部よりもさらに奥側となる位置まで移動した後に停止することにより、初期の位置に戻る。したがって、他の押し潰し部50に設けられた加圧ロール52は、冊子1の折り部1aのリア側の端部およびリア側からフロント側の端部奥側までを潰す処理を行っている。
次に、図17(a)、(b)に示すように、可動クランプ本体部22が高さ方向Zに上昇を開始し、これに伴って可動クランプ進退部23も上昇する。そして、可動クランプ進退部23の可動保持面23aが冊子1の上面から待避した後、さらに可動クランプ本体部22が上昇してから停止することにより、可動クランプ本体部22および可動クランプ進退部23は初期の位置に戻る。これにより、冊子1は、固定クランプ部21および可動クランプ進退部23による固定が解除された状態となる。
続いて、図17(c)、(d)に示すように、折り部1aを先頭とし、搬送方向Yに沿って冊子1の排出が行われる。また、排出ロール13は、折り部1aが通過した後に上部側のロール部材が下降して下部側のロール部材とニップを形成し、冊子1の搬送を行う。このようにすることで、平坦化処理がなされた冊子1の折り部1aの形状を崩さないようにしている。なお、冊子1の排出に際し、突き当て部30、押し潰し部40(より具体的には加圧ロール42)および他の押し潰し部50(より具体的には加圧ロール52)は冊子1の搬送経路から待避しているので、これらが冊子1の搬送の妨げとなることはない。
このように、本実施の形態では、冊子1の折り部1aの主としてフロント側を平坦化するための機構と、主としてリア側を平坦化するための機構とをそれぞれ独立して設けた。
そして、押し潰し部40の加圧ロール42をフロント側からリア側に移動させる際、加圧ロール42を冊子1のフロント側の端部から折り部1aに乗り上げさせることで、冊子1のフロント側の折り部1aの形状が、図10(b)に示すようなコの字状となるようにした。また、冊子1の折り部1aのリア側の端部に到達する前に加圧ロール42を停止させ、フロント側に戻すようにすることで、加圧ロール42が冊子1のリア側の折り部1aと接触しないようにした。
一方、他の押し潰し部50の加圧ロール52をリア側からフロント側に移動させる際、加圧ロール52を冊子1のリア側の端部から折り部1aに乗り上げさせることで、冊子1のリア側の折り部1aの形状が、図10(b)に示すようなコの字状となるようにした。また、冊子1の折り部1aのフロント側の端部に到達する前に加圧ロール42を停止させ、リア側に戻すようにすることで、加圧ロール42が冊子1のフロント側の折り部1aと接触しないようにした。
なお、実施の形態1、2では、冊子1がセンターレジストレーション方式で供給される場合を例として説明を行ったが、これに限られるものではなく、冊子1の幅方向Xの一方の側端を基準とするコーナーレジストレーション方式を採用してもかまわない。
1…冊子、1a…折り部、10…折り部平坦化装置、11…供給ロール、12…平坦化機構、13…排出ロール、20…一時保持部、21…固定クランプ部、21a…固定保持面、21b…背面、22…可動クランプ本体部、23…可動クランプ進退部、23a…可動保持面、23b…ガイド、23c…傾斜面、23d…平坦面、30…突き当て部、30a…突き当て面、40…押し潰し部、41…軸、42…加圧ロール、43…コイルばね、50…他の押し潰し部、51…軸、52…加圧ロール、53…コイルばね

Claims (9)

  1. 複数のシートからなり、折り部を介して2つ折りされた冊子を、当該折り部を突出させた状態で保持する保持手段と、
    前記保持手段によって保持された前記冊子の前記折り部に対し、当該折り部の一方の端部の外側から当該折り部の一方の端部に乗り上げて当該折り部を潰す第1の潰し手段と、
    前記折り部の他方の端部の外側から当該折り部の他方の端部に乗り上げて当該折り部の他方の端部を潰す第2の潰し手段と
    有し、
    前記第1の潰し手段は前記折り部の他方の端部を潰さないことを特徴とする折り部平坦化装置。
  2. 複数のシートからなり、折り部を介して2つ折りされた冊子を、当該折り部を突出させた状態で保持する保持手段と、
    前記冊子における前記折り部の、潰し処理が施されていない一方の端部の外側から当該一方の端部に乗り上げて当該一方の端部を潰す第1の潰し手段と、
    前記冊子における前記折り部の、潰し処理が施されていない他方の端部の外側から当該他方の端部に乗り上げて当該他方の端部を潰す第2の潰し手段と
    を含む折り部平坦化装置。
  3. 前記第2の潰し手段は、前記折り部の他方の端部の外側から当該折り部の他方の端部に乗り上げて当該折り部の他方の端部を潰した後、前記折り部の一方の端部をさらに潰すことを特徴とする請求項1または2記載の折り部平坦化装置。
  4. 前記第1の潰し手段は、前記折り部の他方の端部を潰す前に当該折り部から待避することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載の折り部平坦化装置。
  5. 前記第1の潰し手段は、前記折り部の他方の端部を潰す前に停止することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項記載の折り部平坦化装置。
  6. 複数のシートからなり、折り部を介して2つ折りされた冊子を、当該折り部を先頭として搬送する搬送部と、
    前記搬送部によって搬送される前記冊子を、前記折り部を突出させた状態で挟んで保持する一対の保持部材と、
    前記冊子の搬送方向とは逆方向の力が付与されることによって前記一対の保持部材に押し付けられるとともに当該一対の保持部材によって保持された前記冊子の前記折り部に沿って移動可能に配置され、当該折り部の一方の端部側から他方の端部側へと向かう移動に伴って当該一対の保持部材から当該折り部の一方の端部に乗り上げて当該折り部の膨らみを潰した後、当該折り部の他方の端部を潰す前に当該折り部から待避し、且つ、当該折り部の他方の端部側から一方の端部側へと向かう移動に伴って当該一対の保持部材から当該折り部の他方の端部に乗り上げて当該折り部の膨らみを潰す潰し部と
    を含む折り部平坦化装置。
  7. 前記潰し部は、
    前記一対の保持部材によって保持された前記冊子の一方の端部よりも外側に配置され、前記折り部に接触しながら回転走行するロール部材を有し、
    前記ロール部材は、前記折り部の一方の端部側から他方の端部側へと向かう移動に伴って当該折り部の一方の端部の外側から当該一方の端部に乗り上げた後に当該折り部の他方の端部に到達する前に当該折り部から離れて当該折り部の他方の端部よりも外側に移動し、当該折り部の他方の端部側から一方の端部側へと向かう移動に伴って当該折り部の他方の端部の外側から当該他方の端部に乗り上げるように構成されることを特徴とする請求項記載の折り部平坦化装置。
  8. 前記潰し部は、
    前記一対の保持部材によって保持された前記冊子の一方の端部よりも外側に配置され、前記折り部に接触しながら回転走行する第1のロール部材と、
    前記一対の保持部材によって保持された前記冊子の他方の端部よりも外側に配置され、前記折り部に接触しながら回転走行する第2のロール部材とを有し、
    前記第1のロール部材は、前記折り部の一方の端部側から他方の端部側へと向かう移動に伴って当該折り部の一方の端部の外側から当該一方の端部に乗り上げた後に当該折り部の他方の端部に到達する前に当該折り部から待避し、
    前記第2のロール部材は、前記折り部の他方の端部側から一方の端部側へと向かう移動に伴って当該折り部の他方の端部の外側から当該他方の端部に乗り上げることを特徴とする請求項記載の折り部平坦化装置。
  9. 接離可能に設けられた一対の回転部材を備え、前記潰し部によって前記折り部が平坦化された前記冊子を搬送する他の搬送部をさらに含み、
    前記一対の回転部材は、前記一対の保持部材から排出されてくる前記冊子の前記折り部が通過する前は離れた状態におかれ、当該折り部が通過した後に当該冊子を挟んで搬送することを特徴とする請求項乃至のいずれか1項記載の折り部平坦化装置。
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