JP2006297787A - スクリーン印刷装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 スクリーン印刷装置においてスキージおよびこれを駆動する機構の構造を簡単にし、しかも、ペーストの無駄を無くし、かつ、スキージからのペーストの垂れ落ち等による悪影響を防止して、印刷を良好に行わせる。
【解決手段】 スキージ41の片面がペースト押圧のための作業面41aとされ、この作業面とは反対側の面の側方にスキージ支持用の横軸が位置する状態で、この横軸にスキージ組付部を介してスキージ41が回動可能に支持され、かつ、前記作業面41aがマスクシート4に対して平行に対面する状態より片側に傾斜した状態と反対側に傾斜した状態とにわたり、前記スキージ41が前記横軸回りの回動により姿勢変更可能とされ、前記作業面41aがスキージの往動時および復動時にそれぞれ進行方向に前傾した状態でスキージの移動に伴ってペーストの塗布を行なうように構成されている。
【選択図】 図6

Description

本発明は、プリント基板等の被印刷物にクリーム半田等のペーストを塗布するスクリーン印刷装置に関するものである。
従来から、ステージ上にセットした基板にマスクシートを重装し、マスクシート上に供給したクリーム半田、導電ペースト等のペーストをスキージで拡張することにより、マスクシートに形成された開口部を介して基板上の所定位置にペーストを塗布(印刷)するようにしたスクリーン印刷装置が一般に知られている。
この種のスクリーン印刷装置としては、従来、傾き方向の異なる一対のスキージを昇降可能に備えたヘッドをもち、このヘッドをマスクシートに沿って往復移動させながら上記一対のスキージを交互に使ってペーストを拡張するものが主流であったが、この装置では、各スキージを別個に昇降させるために往動時と復動時の印刷荷重を均一に保つのが難しく、またマスクシートに対するスキージの接触角度の自由度が少ない等の課題があった。
そこで、近年では、例えば特許文献1に開示されるように、1つのスキージにより往動時と復動時の両方で印刷を行い得るようにしたスクリーン印刷装置が提案されている。すなわち、この文献の中の図1〜図4に示された実施例では、スキージの一側辺部をスキージホルダに取付け、このスキージホルダの基端部を、上部シャフトに取付けられたモータの回転軸(縦軸)に支点を介して連結し、往動時と復動時とで、スキージホルダを縦軸回りに回転させることにより、スキージが垂直方向に対して片側に所定角度だけ傾いた状態と、その傾斜状態のまま縦軸回りに180°反転した状態とに切り替えられるようになっている。
また、この文献の中で別の実施例として、前記縦軸回りの回転に代え、スキージホルダの基端部を支持する支点を中心として、スキージが垂直方向から片側に所定角度傾いた状態と反対側に所定角度傾いた状態とにわたる範囲で揺動可能(傾斜角度変更可能)となるようにし、往動時と復動時とに応じてスキージを揺動させて傾斜状態を変更することにより、往動時はスキージの片側の面がペースト塗布のための作業面となり、復動時はスキージの反対側の面が作業面となるようにした構造が示されている。
特開平8−39767号公報
特許文献1の中の図1〜図4に示された実施例の構造では、マスクシートを横切る方向に長い横長のスキージを縦軸回りに回転させるので、そのスキージ回転のためにかなりのスペースを必要とするとともに、そのスキージ回転中にスキージに付着しているペーストがマスクシート上やマスクシート外に落下して、印刷不良を招いたり、装置の各部を汚したりするおそれがある。さらに、前記縦軸回りに回転させる機構は、スキージを一定の傾斜角度のままで反転させるだけであるので、印刷する基板やペーストの粘度等に応じてマスクシートに対するスキージの傾斜角度を調整したい場合は、前記縦軸回りに回転させる機構とは別に傾斜角度を調整する機構を設ける必要があり、装置の構造が複雑になる。
また、上記文献の中で別の実施例として示されている構造では、スキージホルダの基端側の支点を中心としてスキージを揺動させる機構により、マスクシートに対するスキージの傾斜角度の調整と、往動時・復動時に応じたスキージの傾斜状態の変更とをともに行うことができる。しかし、スキージの両面が往動時と復動時とに応じて作業面となるので、スキージに対するペーストの付着量が増大し、ペーストの無駄が多くなるとともに、片面を作業面とした印刷時に反対側の面に付着していたペーストがマスクシート上に垂れ落ちて、印刷に悪影響を及ぼすおそれがある。
本発明は上記の事情に鑑みてなされたものであって、スキージおよびこれを駆動する機構の構造を簡単にして、装置の小型化を図ることができ、しかも、ペーストの無駄を無くし、かつ、スキージからのペーストの垂れ落ち等による悪影響を防止して、印刷を良好に行わせることができるスクリーン印刷装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明のスクリーン印刷装置は、スキージを支持し、このスキージを基板に重ねられたマスクシートに沿って相対的に往復移動させるヘッドを備え、前記スキージが前記マスクシート上に供給されたペーストを押圧しつつ移動することにより前記ペーストを前記マスクシートを通して被印刷物に塗布するようにしたスクリーン印刷装置であって、前記スキージの片面がペースト押圧のための作業面とされ、この作業面とは反対側の面の側方にスキージ支持用の横軸が位置する状態で、この横軸にスキージ組付部を介してスキージが回動可能に支持され、かつ、前記作業面がマスクシートに対して平行に対面する状態より片側に傾斜した状態と反対側に傾斜した状態とにわたり、前記スキージが前記横軸回りの回動により姿勢変更可能とされ、前記スキージの片面からなる作業面がスキージの往動時および復動時にそれぞれ進行方向に前傾した状態でスキージの移動に伴ってペーストの塗布を行なうように構成されているものである。
このスクリーン印刷装置によると、1つのスキージで往動時および復動時にそれぞれ印刷を行うことができるため、一対のスキージを個別に昇降させるようにした従来装置と比べ、構造が簡単になる。
しかも、前記スキージの片面が作業面とされ、この作業面がスキージの往動時および復動時にそれぞれ前傾状態で進行方向に向くようになっているため、スキージの両面にペーストが付着することがなく、ペーストの無駄が少なくなるとともに、スキージの裏面側からペーストが垂れ落ちることがない。
また、スキージの作業面とは反対側の面の側方に位置する横軸にスキージ組付部を介してスキージが回動可能に支持されて、この横軸回りの回転によりスキージが姿勢変更可能とされているため、スキージを回動させるための駆動機構等の構造を簡単にしつつ、往動時と復動時とに応じたスキージの姿勢変更ならびにスキージの傾斜角度の調整を適正に行うことができる。
このスクリーン印刷装置において、前記スキージの作業面のペーストに接触する範囲が、前記スキージの往動時と復動時とでラップするように、スキージの大きさが設定されていることが好ましい。具体的には、前記被印刷物はプリント基板であり、ペーストはクリーム半田であり、前記スキージは横長の長方形板状であって、その長さ方向と直交する方向の寸法が20〜30mmに形成されていることが好ましい。
このような構成によると、作業面とペーストとの接触範囲が往動時と復動時とで重ならないような場合と比べ、作業面へのペースト付着量を少なくすることができ、ペーストの無駄を少なくするとともに、被印刷物に塗布されるペーストの定量性を高め、印刷の品質を向上することができる。
本発明のスクリーン印刷装置によると、1つのスキージの片面だけを作業面としてスキージの往動時および復動時にそれぞれ適正に印刷を行うことができ、かつ、駆動機構等の構造を簡単にし、装置を小型化することができる。
本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。
図1及び図2は、本発明に係るスクリーン印刷装置を概略的に示しており、図1は正面図で、図2は側面図でそれぞれスクリーン印刷装置を示している。
これらの図に示すように、スクリーン印刷装置の基台1上には、搬入用コンベア2aと搬出用コンベア2bとが後記印刷ステージ3を挟んで配設されており、プリント基板Wが搬入用コンベア2aにより印刷ステージ3に搬入され、ここで印刷処理が施された後、搬出用コンベア2bにより搬出されるように構成されている。
なお、以下の説明では、これらコンベア2a,2bによる基板Wの搬送方向をY軸方向、これと水平面上で直交する方向をX軸方向、X軸およびY軸方向の双方に直交する方向をZ軸方向として説明を進めるものとする。
印刷ステージ3には4軸ユニット10が配設されている。
この4軸ユニット10は、基板Wを支持して後記マスクシート4に対してその下側から位置決めするもので、搬入用コンベア2aにより搬入された基板Wを水平に、かつX軸、Y軸、Z軸およびR軸(Z軸回りの回転)に変位可能に支持する。
すなわち、この4軸ユニット10は、前記基台1上に固定される固定テーブル11と、この固定テーブル11に対して相対的にX軸方向に移動可能に支持されてサーボモータにより駆動されるX軸テーブル12と、このX軸テーブル12に対して相対的にY軸方向に移動可能に設けられてサーボモータにより駆動されるY軸テーブル13と、このY軸テーブル13に対して相対的に回転可能に設けられてサーボモータにより駆動されるR軸テーブル14と、このR軸テーブル14に対して昇降可能に設けられてサーボモータにより駆動される昇降テーブル15とを階層的に備えている。そしてこの昇降テーブル15に設けられた支持ユニット16により基板Wを支持することにより、各テーブル12,13,14,15の駆動に応じて基板WをX軸、Y軸、Z軸およびR軸(Z軸回りの回転)方向の任意の位置に移動し得るようになっている。
支持ユニット16は、Z軸方向に出没可能な複数の支持ピンを備え、昇降テーブル15に対して昇降可能に取り付けられ、基板Wを直接支持する基板支持機構17と、昇降テーブル15に取り付けられ、基板WをX軸方向両側からクランプするクランプ機構18とから構成されている。クランプ機構18は、昇降テーブル15に連結固定される固定部18aと、固定部18aに対してX軸方向に可動とされる可動部18とで構成され、固定部18aと可動部18bとの上端部には、対となって基板Wを搬入搬出するコンベアベルトがそれぞれ取り付けられている。可動部18bは基板WのX軸方向サイズに対応して位置調整される。搬入用コンベア2aからクランプ機構18のコンベアベルト上に基板Wが搬入されると、基板支持機構17の各支持ピンが突出して基板Wをその下側(裏面側)から支持するとともにクランプ機構18により基板WをX軸方向両側からクランプし、これにより基板Wを支持ユニット16に対して位置決め状態で固定するようになっている。
印刷ステージ3の上方にはマスクシート4が張設されており、このマスクシート4の上方に、該シート4上に供給されるクリーム半田、導電ペースト等のペーストを拡張するスキージ41を備えた印刷用ヘッド6が配設されている。
ヘッド6はX軸方向及びZ軸方向に移動可能に支持されておりサーボモータにより駆動されるようになっている。すなわち、マスクシート4の上方にはX軸方向に延びる一対の固定レール7が設けられ、これら固定レール7に対してヘッド支持部材5が横架されるとともに、サーボモータにより駆動されるボールネジ(図示省略)に対してこの支持部材5が連結されている。また、ヘッド6が支持部材5に設けられたZ軸方向の固定レール22に装着されるとともにサーボモータ23に回転駆動されるボールネジ24に連結されている。これにより、サーボモータ23等の駆動によりヘッド6が支持部材5と一体的にX軸方向に移動するとともに、支持部材5に対してヘッド6がZ軸方向に移動するようになっている。
図3〜図5はヘッド6の具体的な構成を示しており、図3は側面図、図4は斜視図、図5はスキージユニットを取外した状態の斜視図である。
これらの図に示すように、ヘッド6はメインフレーム20を有し、このメインフレーム20の上部壁の下面にはロードセル等の圧力センサ20aを介装した支持部20bが垂設されており、サブフレーム26がこの支持部20bに揺動自在に支持されている。詳しくは、X軸方向に延びる第1支持軸25が支持部20bに突設され、この第1支持軸25にベアリング等を介してサブフレーム26が装着されることにより、当該フレーム26がこの第1支持軸25回りに揺動自在に支持されている。
サブフレーム26には、スキージ組付部に相当するユニット組付部材28が第2支持軸27(スキージ支持用の横軸)を介して回動可能に支持されるとともに、このユニット組付部材28を駆動する駆動機構が搭載されている。
ユニット組付部材28は、Y軸方向に細長い長方形の板状部材であり、このユニット組付部材28に、スキージ41とこれを保持するスキージホルダ42とで構成されたスキージユニット40が着脱自在に組付けられている。そして、スキージ41の片面がペースト押圧のための作業面41aとされ、この作業面41aとは反対側の面の側方に第2支持軸27(スキージ支持用の横軸)が位置する状態で、この第2支持軸24にユニット組付部材28を介してスキージ41が回動可能に支持されている。
具体的に説明すると、ユニット組付部材28の背面側(スキージユニット側とは反対側)の長手方向途中部分に支持部28aが立設される一方、ユニット組付部材28の背面側に位置してY軸方向に延びる第2支持軸27が、その軸回りに回転可能な状態で前記サブフレーム26に支持され、第2支持軸27がこのサブフレーム26から突出する部分に支持部28aがキー結合により装着固定されることにより、サブフレーム26に対してユニット組付部材28が揺動自在に支持されている。
ユニット組付部材28を支持する前記第2支持軸27は、サブフレーム26を貫通して反対側に突出しておりこの突出部分にはプーリ34がキー結合により装着固定されている。そして、駆動源としてのサーボモータ32がサブフレーム26に固定され、このモータ32の出力軸に装着されるプーリ33と前記プーリ34とに亘って駆動ベルト36が装着され、さらにこのベルト36に対してその外周側からテンションプーリ38が圧接することにより駆動ベルト36が張設されている。つまり、これらサーボモータ32、プーリ33,34,38および駆動ベルト36等により上記駆動機構が構成されており、サーボモータ32の作動によりユニット組付部材28が第2支持軸27回りに正逆回転駆動される。なお、サブフレーム26に対するユニット組付部材28の原点位置が検知され、サーボモータ32の回転角制御に用いられる基準位置が求められる。
そして、このユニット組付部材28の正逆回転により、前記作業面41aがマスクシート4に対して平行に対面する状態より片側に傾斜した状態と反対側に傾斜した状態とにわたり、スキージ41が第2支持軸27回りの回動により姿勢変更可能とされるようになっている。
スキージユニット40のスキージホルダ42は、アルミニウム合金等の軽合金からなるY軸方向の細長い板状部材である。一方、スキージ41は、例えば硬質ウレタン、あるいはステンレスからなるY軸方向に細長い長方形の板状部材で、同図に示すように、スキージホルダ42に重ね合わされた状態で当該ホルダ42に保持されている。
スキージ41の長さ方向と直交する方向の寸法L(図6参照)は、スキージ41の往動時に前記作業面41aがペーストに接触する範囲とスキージ41の復動時に前記作業面41aがペーストに接触する範囲とがラップするように設定されている。これについては後に詳述する。
スキージホルダ42は、スキージ41が保持される面の反対側に、前記ユニット組付部材28に対してスキージホルダ42を組付けるための組付面42aを有している。この組付面42aには、一対のネジ軸46がY軸方向に所定間隔を隔てて一体的に突設されるとともに、これらネジ軸46の先端にノブ部が設けられた固定用ナット47が螺合装着されており、スキージユニット40がユニット組付部材28に重ね合わされた状態で、これらネジ軸46等によりスキージユニット40がユニット組付部材28に固定されるようになっている。
詳しくは、ユニット組付部材28のY軸方向両端部位には、図5に示すようにスキージユニット40の前記ネジ軸46に対応する一対の切欠き30が形成されており、これら切欠き30に対して各ネジ軸46が側方から差込まれた状態でスキージユニット40が組付面42aを介してユニット組付部材28の下面に重ね合わされ、さらにこの状態で前記固定用ナット47が締め付けられることによりスキージユニット40がユニット組付部材28の下面に引込み固定されている。要するに、固定用ナット47とスキージユニット40とによりユニット組付部材28を挟持することにより、ユニット組付部材28に対してスキージユニット40が固定されている。
スキージホルダ42の長手方向両端部には、さらに横漏れ防止板44がそれぞれ設けられている。これら横漏れ防止板44は、印刷作業時にスキージ41の側方(Y軸方向外側方)にペーストが流動して漏れる(逃げる)のを防止するための部材である。
次ぎに、以上のようなスクリーン印刷装置の作用効果について説明する。なお、スキージの移動方向に関し、以下の説明では装置正面側から見た状態(図1の状態)を基準としてヘッド6の左側から右側への移動を往動、逆向きの移動を復動とする。
まず、プリント基板Wが4軸ユニット10により位置決めされるとともに、このプリント基板Wとマスクシート4とが重ね合わされた後、オペレータによる作業開始の指示入力操作に基づきヘッド6が作動し、これにより当該スクリーン印刷装置において印刷作業が開始される。
具体的には、まず、ヘッド支持部材5の作動によりスキージ41が所定の作業開始位置の上方に配置されるとともに第2支持軸27の作動によりスキージユニット40が回動変位し、スキージ41の姿勢が調整される。例えば、図1および図6においてスキージ41が左側から右方に移動(往動)する場合には、図6中に実線で示すように、スキージ41が進行方向に前傾した状態(図6で右上がりに傾いた状態)にセットされる。つまりスキージ41の作業面41aが進行方向前方側のマスクシート4に対して鋭角をなす状態にセットされる。このとき、マスクシート4とスキージ41の作業面41aとの成す角度(以下、アタック角度という)は、ペーストPの粘度やスキージ41の移動速度などに応じ、適正な印刷を行い得るように調整される。
次いで、サーボモータ23等の駆動によりヘッド6が下降して、マスクシート4上の接触ポイントにスキージ41の一方のエッジ部分41bが当接する高さ位置にスキージ41がセットされる。
このようにスキージ41がセットされると、図外の供給装置によりマスクシート4上にペーストPが供給されるとともに、スキージ41がマスクシート4に沿って右方へ往動し、これにより、マスクシート4上のペーストPがスキージ41により拡張されつつ、マスクシート4を通してプリント基板W上に塗布される。
スキージ41が往動の終端位置に到達すると、ヘッド6が上昇するとともに、上記したスキージ41の移動(往動)により印刷が施された処理済の基板Wに代えて、まだ印刷が施されていない未処理の基板Wが所定の基準位置に位置決めされ、マスクシート4に重ね合わされる。
その一方で、第2支持軸27が反転駆動されることにより、作業面41aがマスクシート4に対して平行に対面する状態を経て往動時とは逆に傾く状態(図6に二点鎖線で示すように左上がりに傾く状態)まで、スキージ41の姿勢が変更される。これにより、スキージ41は復動時の進行方向に前傾した状態となり、この状態においてアタック角度が適宜調整される。なお、ユニット組付部材28の回動により、第2支持軸27に対するスキージ41のマスクシート4への当接点の位置が右から左に変化するので、この当接点の位置を復動時においてペーストPの右側とすべく、第2支持軸27の前記の反転駆動と同時に、ヘッド6が右(往動)方向に追加移動する。
そして、サーボモータ23などの駆動によりヘッド6が下降して、マスクシート4上の接触ポイントにスキージ41の他方のエッジ部分41cが当接する高さ位置にスキージ41がセットされた後、マスクシート4上にペーストPが供給されるとともに、スキージ41がマスクシート4に沿って左方へ復動し、これによりペーストPがマスクシート4を通してプリント基板W上に塗布される。
以後、このようにスキージ41の姿勢が切換えられるとともにヘッド支持部材5が追加移動しながらマスクシート4に沿ってスキージ41が往復移動することにより、印刷装置に送り込まれる各基板Wに順次ペーストが印刷されることとなる。
以上説明したように、このスクリーン印刷装置では、単一のスキージで往動時および復動時にそれぞれ印刷を行うことができるため、一対のスキージを備えて往動時と復動時とで使い分けるようにしたものと比べ、ヘッド6の構造を簡単にし、小型化することができる。
また、横軸である第2支持軸27回りにユニット組付部材28が回動することで往動時と復動時とに応じたスキージ41の姿勢変更が行われるようにしているため、前述の背景技術の中で説明した特許文献1中に示されている縦軸回りにスキージを回転させる構造のように、スキージ回転のために大きなスペースをとることはない。しかも、第2支持軸27回りにユニット組付部材28を回動させる一組の駆動機構により、往動時と復動時とに応じたスキージ41の姿勢変更と、アタック角度の調整とを行うことができ、駆動機構が複雑化することがない。
さらに、スキージ41の片面が作業面41aとされ、往動時と復動時とに応じたスキージ41の姿勢変更によりいずれのときにも前記作業面41aがペーストPを押圧できるようにしているため、往動時と復動時とでスキージの両面を使用する構造(前記特許文献1中に別の実施例として示されている構造)と比べ、スキージの両面にペーストが付着することがなくて、ペーストの無駄を少なくすることができるとともに、スキージの移動による印刷中にスキージの裏面側からペーストがマスクシート上に垂れ落ちるといったことが防止される。すなわち、スキージの移動によりマスクシートの厚み分のペーストが押圧充填され終わったマスク開口部に、ランダムに余分のペーストが付着することによって発生する印刷不良が、防止される。
とくに、スキージ41の往動時に作業面41aがペーストPに接触する範囲とスキージ41の復動時に作業面41aがペーストPに接触する範囲とがラップするようにスキージ41の大きさが設定されているため、作業面41aへのペースト付着量の増大を抑え、印刷を良好に行うことができる。
具体的に説明すると、スキージ41がマスクシート4上を移動しつつペーストPを押圧するとき、マスクシート4上のペーストPの高さに応じて作業面41aの所定範囲がペーストPに接触するが、スキージ41が図6に実線で示す状態にある往動時には一方のエッジ部分41bから所定範囲がペーストPに接触し、スキージ41が図6に二点鎖線で示す状態にある復動時には、他方のエッジ部分41cから所定範囲がペーストPに接触するので、スキージ41の長さ方向と直交する方向の寸法Lが大きすぎると、ペーストPと接触する範囲が往動時と復動時とでずれ、両方の範囲を合わせた面積が大きくなるため、ペースト付着量が増大する。このようにペースト付着量が増大すると、ペーストの無駄が多くなるとともに、基板Pに塗布されるペーストの定量性が悪くなり、印刷の品質を低下させる。
これに対し、当実施形態の装置では、スキージ41の長さ方向と直交する方向の寸法Lを、印刷中のマスクシート4上のペーストPの高さに対して不必要に大きくならないようし、ペーストPと接触する範囲が往動時と復動時とでラップする程度に前記寸法Lを設定している。なお、前記寸法Lが小さすぎると印刷中にマスクシート4上のペーストPがスキージを乗り越えてしまうので、このような事態が生じず、かつ、ペーストPと接触する範囲が往動時と復動時とでラップするという条件を満足するように前記寸法Lを設定し、具体的には、プリント基板WにクリームはんだからなるペーストPを塗布する場合に、前記寸法Lは20mm〜30mmとすればよい。
このようにすることにより、作業面41aとペーストPとが接触する範囲(往動時と復動時とを合わせた範囲)の面積を可及的に小さくして、作業面41aへのペースト付着量の増大を抑えることができ、ペーストの無駄が少なくなるとともに、基板Pに塗布されるペーストの定量性を高め、印刷の品質を向上することができる。
なお、上述したスクリーン印刷装置は、本発明に係るスクリーン印刷装置の一例であって、その具体的な構成は、本発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、上記実施形態では、ベルト駆動方式の駆動機構を用いてユニット組付部材28を回動させる構造を示したが、本発明はこれに限らず、複数のギアを組み合わせて駆動伝達するギヤ駆動方式の回転駆動機構を用いてユニット組付部材28を回動させるようにしてもよい。
本発明の一実施形態に係るスクリーン印刷装置を示す正面概略図である。 スクリーン印刷装置を示す側面概略図である。 スクリーン印刷装置のヘッドの具体的構成を示す側面図である。 ヘッドの具体的構成を示す斜視図である。 ヘッドのユニット組付部材からスキージユニットを取り外した状態を示す斜視図である。 スキージの動作状態を示す模式図である。
符号の説明
4 マスクシート
6 ヘッド
27 第2支持軸(横軸)
28 ユニット組付部材(スキージ組付部)
40 スキージユニット
41 スキージ
41a 作業面
W プリント基板
P ペースト

Claims (3)

  1. スキージを支持し、このスキージを基板に重ねられたマスクシートに沿って相対的に往復移動させるヘッドを備え、前記スキージが前記マスクシート上に供給されたペーストを押圧しつつ移動することにより前記ペーストを前記マスクシートを通して被印刷物に塗布するようにしたスクリーン印刷装置であって、
    前記スキージの片面がペースト押圧のための作業面とされ、この作業面とは反対側の面の側方にスキージ支持用の横軸が位置する状態で、この横軸にスキージ組付部を介してスキージが回動可能に支持され、かつ、前記作業面がマスクシートに対して平行に対面する状態より片側に傾斜した状態と反対側に傾斜した状態とにわたり、前記スキージが前記横軸回りの回動により姿勢変更可能とされ、前記スキージの片面からなる作業面がスキージの往動時および復動時にそれぞれ進行方向に前傾した状態でスキージの移動に伴ってペーストの塗布を行なうように構成されていることを特徴とするスクリーン印刷装置。
  2. 請求項1に記載のスクリーン印刷装置において、
    前記スキージの作業面のペーストに接触する範囲が、前記スキージの往動時と復動時とでラップするように、スキージの大きさが設定されていることを特徴とするスクリーン印刷装置。
  3. 請求項2に記載のスクリーン印刷装置において、
    前記被印刷物はプリント基板であり、前記ペーストはクリーム半田であり、前記スキージは横長の長方形板状であって、その長さ方向と直交する方向の寸法が20〜30mmに形成されていることを特徴とするスクリーン印刷装置。
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