JP2006293104A - 光コネクタ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 メカニカルスプライス14により光ファイバ心線13の光ファイバ13a先端面と接合される内蔵ファイバ11a後端面を内蔵するフェルール11は、フェルール保護部12によって先端まで内包されているので、フェルール11は外部に露出していないことになる。このため、運搬時や搬送時にフェルール11をぶつけて破損するのを防止することができる。なお、メカニカルスプライス14はメカニカルスプライス保護部15で保護されるとともに、メカニカルスプライス14にはハウジング16が外嵌されており、この光コネクタ10に接続されるアダプタ20はハウジング16の外側面に設けられている係止部16aにより係止されることになる。
【選択図】 図1
Description
図14に示すように、特許文献1に開示されている光コネクタ100は、第1光ファイバ101を内蔵するフェルール102と、このフェルール102を支持するスプライス部材103と、これらを内包するハウジング106とを備えている。スプライス部材103では、フェルール102の後端面から突き出た第1光ファイバ101をスプライス部材103の前方から挿入し、光ファイバ心線104の先端から剥き出した第2光ファイバ105をスプライス部材103の後方から挿入して、第1光ファイバ101の後端面と、第2光ファイバ105の先端面とを接続するものである。なお、ハウジング106は、フロントハウジング107とリヤハウジング108とから構成されている。
なお、内蔵ファイバ11aと光ファイバ13aとの接続方法および接続に使用する組立用治具40については後述する。
また、メカニカルスプライス保護部15の側面には、メカニカルスプライス14のくさび挿入口14eに対応して、くさび用窓15aが設けられている。
また、ハウジング16の上面と下面の少なくとも一方にはアダプタ20の凹部21(図6参照)と嵌合する嵌合部16bが設けられており、嵌合部16bが、アダプタの凹部21に嵌合することにより、アダプタ20に対する光コネクタ10の位置を確実に位置決めするとともに、光コネクタとアダプタとの間のがたつきを防止することができる。
従って、メカニカルスプライス14を内包したメカニカルスプライス保護部15にハウジング16を外嵌させた状態では、くさび用開口16cおよびくさび挿入口14eは、メカニカルスプライス14のくさび挿入口14eの位置で開口することになり、ハウジング16の外側からくさび46をくさび挿入口14e、14eに挿入することができるようになっている。
これにより、アダプタ20を介して接続する相手側光コネクタ30(図8参照)の相手側フェルール31を割りスリーブ17がガイドしてフェルール11につき合わせるので、両フェルール11、31に内蔵されている内蔵光ファイバ11aおよび光ファイバ31aの心出しを容易に行うことができる。また、割りスリーブ17によってもフェルール11を保護することができる。
図4は組立用治具の分解斜視図、図5(A)〜(C)は光コネクタの組立工程を示す断面図である。
本体41は、上部本体41aと下部本体41bとから構成され内部空間41cを有している。上部本体41aの上面には、光ファイバ11a、31aの接続時にメカニカルスプライス14を固定するための係止突起43a、43bが設けられており、係止突起43aの後方(図4において右方)には光ファイバ心線13をガイドするガイドブロック44が設けられている。ガイドブロック44の上面には、光ファイバ心線13をガイドする例えばV溝等のガイド溝44aが形成されている。また、係止突起43a、43bの間では、上部本体41aの上面に凹部45が設けられており、係止されているメカニカルスプライス14を容易に取り外すことができるようにしている。
なお、上部本体41aから前方に突出して一対のガイドレール49a、49bが設けられており、この一対のガイドレール49a、49bの間にはくさびガイド51が設けられている。
従って、くさび取付材48を本体41内部に押し込むことによりくさび46を上昇させ、くさび46の先端46aを上部本体41aの上面に取付けられているメカニカルスプライス14のくさび挿入口14eに押し込んで、基板14aと押え板14bとの間に隙間を設けることになる。
なお、スライドヘッド本体42aには、本体41から突出しているガイドレール49a、49bが収容される空間55が各々設けられており、各空間55、55の内部にはスプリング57が設けられている。このため、スライドヘッド42を本体41側にスライドさせると、ガイドレール49a、49bの先端がスプリング57を押し縮めるので、押すのを止めるとスライドヘッド42は本体41から離反して所定位置に戻るようになっている。
まず、図5(A)に示すように、組立用治具40のスライドヘッド42を本体41から引き出した状態としておき、上部本体41aの上面に設けられている係止突起43a、43bにメカニカルスプライス14を取付ける。このとき、メカニカルスプライス14のくさび挿入口14eを下側にして取付ける。そして、下部本体41bの切欠き53内のくさび取付材48を本体41内部に押し込んでくさび46の先端46aをメカニカルスプライス14のくさび挿入口14eに押し込み、基板14aと押え板14bとの間に隙間を設ける。この隙間に前方からフェルール11の内蔵ファイバ11aの後端部を挿入し、基板14aのV溝14cに位置決めする。
以上のようにして、内蔵ファイバ11aと光ファイバ13aとの接合が完了したら、スライドヘッド42から手を離すと、図5(C)に示すように、スプリング57がガイドレール49a、49bを押して、スライドヘッド42を元の所定位置に戻る。
図6および図7に示すように、このアダプタ20は本体22およびマスク部材23を有しており、本体22後部の開口22aから前述した光コネクタ10が挿嵌される。このとき、ハウジング16に設けられている嵌合部16bがアダプタ本体22の後端部に設けられている凹部21に嵌入して、位置決めされることになる。また、図8に示すように、アダプタ本体22の後端部内面には、光コネクタ10のハウジング16に設けられている突起16aを係止する係止アーム24が設けられており、係止アーム24先端の係止爪24aによって光コネクタ10の突起16aを係止して脱落しないようにする。
なお、光コネクタ10をアダプタ20から取り外すための取り外し治具60および取り外し方については後述する。
また、図8に示すように、相手側光コネクタ30をアダプタ20の前面の開口23aから挿入して、扉27、27を押し開きながら押し込む。相手側光コネクタ30の先端部外側面に設けられている係止突起32がアダプタ20の取付アーム28先端の係止爪28aによって係止されたら接続が完了する。
図9(A)は取り外し治具を上方から見た斜視図、(B)は下方から見た斜視図、図10は取り外し治具と光コネクタとの把持部を示す拡大斜視図、図11(A)〜(C)は取り外し治具を用いて光コネクタをアダプタから取り外す工程を示す斜視図、図12(A)は取り外し治具を途中まで挿入した状態を示す断面図、(B)は取り外し治具の先端を完全に挿入した状態を示す断面図である。
図10にも示すように、両側壁62、62の先端部内側面には、取り外す光コネクタ10を把持するための把持部として複数本(ここでは例えば2本)の係止溝62bが凹設されている。この係止溝62bによって光コネクタ10のハウジング16の外側面に設けられている突条16dが係止され、光コネクタ10を把持するので、光コネクタ10がアダプタ20から取り外した際に、落とすのを防止することができる。
図11(A)に示すように、アダプタ20に取付けられている光コネクタ10の後方(図11において右方)で、底板61を下にし、光ファイバ13が両側壁62、62間に位置するように取り外し治具60を配置する。
図11(B)に示すように、取り外し治具60の両側壁62、62間に光コネクタ10が入るようにして、取り外し治具60の先端部62aを光コネクタ10とアダプタ20との間に挿入する(図12(A)参照)。さらに取り外し治具60の先端部62aを押し込むと、図12(B)に示すように、取り外し治具60の先端部62aが光コネクタ10のハウジング16とアダプタ20の係止アーム24の先端の係止爪24aとの間に挿入され、係止爪24aを図12(B)中矢印Aで示す方向へ移動させる。このとき、係止爪24aの内側がハウジング16の突起16aの外側よりもさらに外側まで移動しなければ解除されないため、取り外し治具60の側壁62の厚さは、ハウジング16の突起16aの高さよりも厚くする必要がある。
これにより、係止アーム24がハウジング16の突起16aから離脱するので、光コネクタ10はアダプタ20から開放される。
なお、図13に示すように、取り外し治具60は前述した組立用治具40の内部に収容できるようにするのがよい。
例えば、前述した実施形態において、メカニカルスプライス保護部15とハウジング16とを別体としたが、一体で形成するようにしてもよい。
11a 内蔵ファイバ
11 フェルール
12 フェルール保護部
13 光ファイバ心線
13a 光ファイバ
14 メカニカルスプライス
15 メカニカルスプライス保護部
16 ハウジング
16a 突起(係止部)
16b 嵌合部
17 割りスリーブ
17a スリット
20 アダプタ
21 凹部
60 取り外し治具
62b 係止溝(把持部)
Claims (5)
- 内蔵ファイバを後端部から突出した状態で収納したフェルールと、前記フェルールの先端部を内包するフェルール保護部と、前記フェルールから突出した内蔵ファイバ後端面と光ファイバ心線の光ファイバ先端面とを接続するメカニカルスプライスと、前記メカニカルスプライスを覆うメカニカルスプライス保護部と、前記メカニカルスプライス保護部に外嵌するとともにアダプタを係止する係止部を外側面に有するハウジングとを備えることを特徴とする光コネクタ。
- 前記フェルール保護部の先端に、長手方向にスリットを有する円筒形状で前記フェルールに外嵌可能な割りスリーブを有することを特徴とする請求項1に記載の光コネクタ。
- 前記ハウジングは、前記係止部が両外側面から外側に突出する突起からなり、さらに前記ハウジングの上面と下面の少なくとも一方に、前記アダプタと嵌合する嵌合部を有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の光コネクタ。
- 前記アダプタを係止している前記係止部は、取り外し治具を用いてのみ開放可能であることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の光コネクタ。
- 前記ハウジングは、前記光コネクタを把持するための把持部を有することを特徴とする請求項4に記載の光コネクタ。
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