JP2004252159A - 現場組立光コネクタ及びその組立方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】外部工具を用いることなく、簡単且つ短時間での組み立てを可能とすることにより現場での組み立てを容易にする。
【解決手段】軸方向に延びる割スリーブ10が内部に設けられたフレーム5と、両端部が開口されたファイバ孔11が軸方向に形成され割スリーブ10内に挿入されて相手側フェルール2に突き合わせられる第1保持部材6と、第1保持部材6の後端部に嵌合する第2保持部材2と、第2保持部材2の後端部に嵌合する第3保持部材3と、第3保持部材3が挿入されると共にフレーム5に螺合するねじ孔25が前端部に形成された第4保持部材9とを備える。第1保持部材6のファイバ孔11、第2保持部材7の段付きファイバ孔15及び第3保持部材8のテーパ状ファイバ孔22が同軸上に連通した仮組み付け状態で光ファイバを挿入して相手側フェルール2の光ファイバとの接続を行う。
【選択図】 図1
【解決手段】軸方向に延びる割スリーブ10が内部に設けられたフレーム5と、両端部が開口されたファイバ孔11が軸方向に形成され割スリーブ10内に挿入されて相手側フェルール2に突き合わせられる第1保持部材6と、第1保持部材6の後端部に嵌合する第2保持部材2と、第2保持部材2の後端部に嵌合する第3保持部材3と、第3保持部材3が挿入されると共にフレーム5に螺合するねじ孔25が前端部に形成された第4保持部材9とを備える。第1保持部材6のファイバ孔11、第2保持部材7の段付きファイバ孔15及び第3保持部材8のテーパ状ファイバ孔22が同軸上に連通した仮組み付け状態で光ファイバを挿入して相手側フェルール2の光ファイバとの接続を行う。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、現場組立光コネクタ及びその組立方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
光ファイバの接続においては、2本の裸ファイバの先端面を突き合わせ、その突き合わせ部分近傍を裸ファイバの側面から押圧して固定するメカニカルスプライス方式が従来より行われている。
【0003】
従来のメカニカルスプライス方式においては、裸ファイバが挿入されるファイバ溝を位置決め部材に形成する一方、位置決め部材に押え部材を対向して配置し、これら位置決め部材及び押え部材が相互に密着するようにばね力を有したクランプ部材により挟み込む構造によって接続を行っている。位置決め部材と押え部材の境界部分には、楔挿入溝が形成されており、楔挿入溝に楔を挿入して位置決め部材と押え部材との間の間隔を大きくし、この状態で位置決め部材のファイバ溝に両側から裸ファイバを挿入し、ファイバ溝の中間部分で裸ファイバの先端面を突き合わせる。その後、楔を楔挿入溝から抜き去ることにより、クランプ部材のばね力によって位置決め部材と押え部材とが閉じられるため、2本の光ファイバの突き合わせ部分近傍がこれらの部材によって側面から押圧されて接続状態が固定される(特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開2000−121863号公報(第2頁、図3)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来による光ファイバの接続では、光ファイバを側面から押圧固定する位置決め部材及び押え部材がクランプ部材のばね力によって密着状態となっているため、光ファイバの挿入の際に楔を楔挿入溝に挿入して押し開く必要がある。このため、構成部材以外の工具としての楔が必要であり、接続作業が面倒となっているばかりでなく、楔が準備できない場合には接続作業ができない不便さを有している。また、楔を用いることから組立完了までに手間と時間がかかり、作業性が悪いものとなっている。さらに、楔挿入溝を別途加工する必要があり、加工が面倒となっている。
【0006】
本発明は、このような従来の問題点を考慮してなされたものであり、楔等の外部工具を不要とし、構成部材だけでの組立を可能とすると共に、簡単で短時間で組立を行うことが可能な現場組立光コネクタ及びその組立方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1の発明の現場組立光コネクタは、軸方向に延びるスリーブが内部に設けられたフレームと、両端部が開口されたファイバ孔が軸方向に形成されており前記スリーブ内に挿入されて相手側フェルールに突き合わせられる第1保持部材と、第1保持部材の後端部に嵌合する第2保持部材と、第2保持部材の後端部に嵌合する第3保持部材と、第3保持部材が挿入されると共に前記フレームに螺合するねじ孔が前端部に形成された第4保持部材とを備え、前記第2保持部材は、第1の保持部材に外側から嵌合する嵌合孔が形成された前半部と、前部から後部に向かって外面の径が漸減するテーパ面となっている後半部と、前半部側が小径、後半部側が大径となって軸方向に貫通され、前記第1保持部材のファイバ孔と同軸で連通する段付きファイバ孔とにより形成され、前記第3保持部材は、第2保持部材のテーパ面に外側から嵌合するテーパ孔が前端部に形成され、前部から後部に向かって径が漸増した状態で前記段付きファイバ孔と同軸で連通するテーパ状ファイバ孔が後端部に形成されており、前記第4保持部材は、第3保持部材の挿入状態で前記ねじ孔をフレームにねじ込むことにより第3保持部材を押圧して同部材のテーパ孔を第2保持部材のテーパ面に密着させる構造となっていることを特徴とする。
【0008】
請求項1の発明では、フレームに第1保持部材を挿入して取り付けた状態で、第2保持部材、第3保持部材、第4保持部材を順に組み付け、第4保持部材のねじ孔をフレームに螺合させることにより、第1保持部材のファイバ孔、第2保持部材の段付きファイバ孔、第3保持部材のテーパ状ファイバ孔が軸方向に連通した状態となる。この状態で、第3保持部材側から光ファイバを挿入することにより、光ファイバを第1保持部材まで挿入することができる。そして、第4保持部材のねじ孔をフレームにねじ込んで第3保持部材を押圧することにより、第3保持部材が第2保持部材に密着して第2保持部材のファイバ孔の径を細くする。これにより、光ファイバの固定を行うことができる。
【0009】
このような発明では、楔を用いる必要なく光ファイバの接続を行うことができるため、構成部材以外の工具を用いる必要がないばかりでなく、楔を挿入するための楔挿入溝を加工する必要がなくなる。また、構成部材だけで光ファイバの接続を行うことができるため、楔等の外部の工具を用いる必要がなく、従って、組み立てが簡単で短時間で終了することができ、さらには、工具を準備する必要がないため、現場での組み立てに好適に用いることができる。
【0010】
請求項2の発明は、請求項1記載の現場組立光コネクタであって、前記第2保持部材は、軸方向に等分割された一対の割り型によって形成されていることを特徴とする。
【0011】
第2保持部材は、その段付きファイバ孔によって光ファイバの挿入長さを規制するように作用する。請求項2の発明では、第2保持部材を一対の割り型としているため、第2保持部材の内部に段付きファイバ孔を簡単に、且つ高精度に加工することができる。
【0012】
請求項3の発明の現場組立光コネクタの組立方法は、第1保持部材をフレームのスリーブ内に挿入することにより第1保持部材をフレームに取り付け、この取り付け状態で第2保持部材を第1保持部材の後端部に組み付けた後、第3保持部材を第2保持部材の後半部に組み付けると共に第4保持部材のねじ孔をフレームに螺合させて仮組み付けを行い、この仮組み付け状態に対し、光ファイバを第4保持部材側から第1保持部材に向かう軸方向に沿って挿入した後、前記ねじ孔をフレームにねじ込んで第3保持部材を押圧することにより第2保持部材のファイバ孔の径を細くすることを特徴とする。
【0013】
請求項3の発明では、第1保持部材に対し第2保持部材を、第2保持部材に対し第3保持部材を順に組み付けることにより、光ファイバの挿入が可能な仮組み付け状態とし、光ファイバの挿入後に、第4保持部材のねじ孔をフレームにねじ込んで組み付けを終了するため、構成部材の軸方向への操作だけで組み立てを行うことができる。このため、面倒な楔を用いる必要がなく、組み立てを簡単に行うことができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図示する実施の形態により具体的に説明する。
図1は、本発明の一実施の形態の現場組立光コネクタにおける基本構造の断面図、図2は、第2保持部材の分解斜視図、図3及び図4は、組み立て状態の平面図及び断面図、図5は、光ファイバ挿入状態の断面図、図6は、光ファイバを組み込む手順を示す側面図である。
【0015】
この実施の形態の現場組立光コネクタ(以下、光コネクタ)1は、図1に示すように相手側フェルール2に突き合わせられることにより、相手側フェルール2内に挿入された光ファイバ3との接続を行うものである。光コネクタ1は、相手側フェルール2の先端部分が挿入されるフレーム5と、相手側フェルール2に突き合わせられるようにフレーム5に挿入される第1保持部材6と、第1保持部材6の後端部に嵌合する第2保持部材7と、第2保持部材7の後端部に嵌合する第3保持部材8と、第3保持部材8が挿入された状態でフレーム5に螺合する第4保持部材9とを備えている。
【0016】
フレーム5は、相手側フェルール2と第1保持部材6との突き合わせ部分を含む領域を軸方向に沿って覆う割スリーブ10を内部に有しており、第1保持部材6が割スリーブ10内に挿入されることにより、第1保持部材6は相手側フェルール2との突き合わせ可能状態となる。なお、相手側フェルール2及び第1保持部材6はジルコニアによって成形されている。
【0017】
第1保持部材6は、外面が円形の円柱状に成形されている。また、その内部の中央部分には、光ファイバを挿入するためのファイバ孔11が軸方向に沿って形成されている。このファイバ孔11は前後の両端部が開口されることより、光ファイバの挿入が可能となっている。第1保持部材6の後端部は、割スリーブ10から抜け出ており、この後端部に第2保持部材7が嵌合する。
【0018】
第2保持部材7は、軸方向に沿って延びており、前半部7aと後半部7bとが軸方向に連設されることにより形成されている。前半部7aは第1保持部材6の後端部に外側から嵌合するものであり、そのための嵌合孔12が軸方向に形成されている。また、前半部7aの先端面は、フレーム5の内面に形成されたストッパ面13に当接可能となっており、ストッパ面13との当接により第2保持部材7の軸方向移動が停止されるようになっている。第2保持部材7の後半部7bは、前部から後部に向かって(図1では、右方向に向かって)、外面の径が漸減するテーパ面14となっており、このテーパ面14に対して第3保持部材8が嵌合する。
【0019】
第2保持部材7には、光ファイバを挿入するための段付きファイバ孔15が中央部分を軸方向に貫通するように形成されている。この段付きファイバ孔15は第1保持部材のファイバ孔11と軸方向で連通するように形成されるものである。また、段付きファイバ孔15は後半部7b側が大径、前半部7a側が小径となっており、光ファイバが後半部7b側から挿入されると、小径部に心線が入り、大径部分に入った外被のみを締め付けることにより光ファイバを固定するようになっている。
【0020】
図2は、第2保持部材7の具体的形状を示し、一対の割り型17、17によって第2保持部材7が構成されている。一対の割り型17、17は、第2保持部材7を軸方向に等分割した対称形状となっていると共に、前半部17a及び後半部17bを備えている。そして、それぞれの割り型17、17の前半部17a、17aにおける対向面には、嵌合孔12を形成するための半円溝12a、12aが形成されている。また、それぞれの割り型17、17における後半部17b、17bの外面は、上述したテーパ面14を形成するための半割状のテーパ面14a、14aとなっている。なお、割り型17、17のファイバー孔の径を細くするため、前半部17aと後半部17bとの境界部分には段部19が形成されている。
【0021】
段付きファイバ孔15は、割り型17、17における後半部17b、17bに形成されるものであり、段付けファイバ孔15を構成するための半割溝15a、15aがそれぞれの割り型17、17の後半部17b、17bに軸方向への貫通状態で形成されている。各半割溝15aは、前半部17a側が小径、その他の部分が大径となるように成形されることにより、割り型17,17を重ねたときに段付きファイバ孔15を形成するようになっている。このような一対の割り型17,17によって第2の保持部材を構成する場合には、内部の段付きファイバ孔15を簡単に且つ高精度に加工することができるメリットがある。
【0022】
第3保持部材8も軸方向に沿って延びており、その前端部には、図1に示すように第2保持部材7の後半部7bのテーパ面14に外側から嵌合するテーパ孔21が形成されている。また、内部の中央部分には、テーパ状ファイバ孔22が軸方向に貫通するように形成されている。このテーパ状ファイバ孔22は、第2保持部材7の段付きファイバ孔15と連通するものであり、この連通により第3保持部材8側からの光ファイバの挿入が可能となっている。かかるテーパ状ファイバ孔22は、前部から後部に向かって(右方向に向かって)、径が漸増した構造となっている。これにより、光ファイバの挿入を円滑に行うことが可能となっている。
【0023】
さらに、第3保持部材8における軸方向略中間部分には、径が大きくなる受部23が形成されている。受部23は、後述するように第4保持部材9が当接することにより、第4保持部材9の押圧力を受けるものである。
【0024】
第4保持部材9は、第3保持部材8が挿入されると共に、フレーム5の方向(左方向)に延びており、その延設端部にはフレーム5に螺合するねじ孔25が形成されている。これに対応してフレーム5の後端部外周には、ねじ孔25が螺合する雄ねじが形成されている。なお、第4保持部材9の後端部分の外周には、指で把持して同部材9をねじ込み回転させると共に後述するブーツ29(図5参照)と係合するスプライン26が形成されている。
【0025】
以上の構造の光コネクタ1は、図3及び図4に示すように、相手側フェルール2と共にハウジング30内に挿入されて光ファイバの接続に使用されるものである。なお、相手側フェルール2とフレーム5との間にはコイルばね等のばね31が挟まれるものである。
【0026】
次に、この実施の形態における光ファイバの接続操作について説明する。
接続に先立って、相手側フェルール2の中心部分には、光ファイバ3が挿入され、接着剤で固定されている。また、相手側フェルール2の両端は、研磨加工されており、コイルばね31と共にフレーム5内に挿入されて接続に供される。
【0027】
光コネクタ1では、シリコーンオイル等の屈折率整合剤34を第1保持部材6の前端面に塗布した後、第1保持部材6を割スリーブ10に挿入することにより同部材6をフレーム5で覆った状態とする。そして、第2保持部材7の嵌合孔12を第1保持部材6の後端に嵌合させた後、第2保持部材7のテーパ面14にテーパ孔21を嵌合させて第3保持部材8を組み付ける。このようにして組み付けられた第1、第2、第3保持部材6、7、8は、図1に示すようにフレーム5のその外周面が保持される。さらに、第3保持部材8が挿入されるように第4保持部材9をスライドさせ、そのねじ孔25をフレーム5に螺合させる。これにより、第1、第2、第3保持部材6、7、8の外周面がフレーム5に保持された状態で、第1保持部材6のファイバ孔11、第2保持部材7の段付きファイバ孔15及び第3保持部材8のテーパ状ファイバ孔22が同軸上に連通した仮組み付け状態とする。
【0028】
図6は、仮組み付け状態の光コネクタ1に挿入するための光ファイバ40の加工を示す。(a)に示すように、シース41から露出している外被(UV被覆)42を剥ぎ取って心線(裸ファイバ)43を露出させる。そして、(b)に示すように心線43をブーツ29に挿入する。この挿入の後、(c)〜(d)に示すように、心線43を所定の長さに切断し、ブーツ29を(e)の矢印で示す方向に移動させることにより、光ファイバ40を光コネクタ1に挿入する。
【0029】
図5は、この挿入状態を示し、上述した操作によって仮組み付けされることにより、第1保持部材6のファイバ孔11、第2保持部材7の段付きファイバ孔15及び第3保持部材8のテーパ状ファイバ孔22が同軸上に連通しているため、光ファイバ40の心線43は第3保持部材8のテーパ状ファイバ孔22から挿入され、第2保持部材7の段付きファイバ孔15を通過し、第1保持部材6のファイバ孔11に達する。そして、心線43先端が相手ファイバに突き当たることにより挿入が停止する。
【0030】
その後は、図6(f)に示すように第4保持部材9を矢印方向に回転させてねじ孔25をフレーム5にねじ込む。このねじ込みにより第3保持部材8は受部23を介して前方(左方向)に押されるため、テーパ孔21と第2保持部材7のテーパ面14とが密着すると共に、フレーム5のストッパ面13で止められている第2保持部材7にはファイバ孔の径を細くする力が加わり、ファイバの外被42が固定される。図6(g)は、第4保持部材9のねじ込み後において、ブーツ29をスライドさせて第4保持部材9に被せた組み付け完了状態を示す。
【0031】
このような実施の形態では、第1保持部材6、第2保持部材7及び第3保持部材8を軸方向に沿って仮組み付けした状態とし、この状態で光ファイバ40を軸方向に挿入し、第4保持部材9をフレーム5にねじ込んで光ファイバの相互の接続を行うため、光コネクタ1を構成する構成部材だけでの接続が可能となり、従来のメカニカルスプライス方式のような楔等の外部工具を用いる必要がなく、組み立てを簡単にかつ短時間で行うことができる。また、楔等の工具を必要としないため、現場での組み立てに好適に用いることができる。さらには、楔等の工具の手懸かりとなるための楔挿入溝も不要となり、加工が容易となる。
【0032】
なお、この実施の形態では、ターミネーション機能を備えた光コネクタへの適用を示したが、他の構造の光コネクタに対しても同様に適用することができるものである。
【0033】
【発明の効果】
本発明の現場組立光コネクタによれば、第1保持部材、第2保持部材、第3保持部材を順に組み付け、第4保持部材をフレームにねじ込むことにより光ファイバの接続を行うことができるため、構成部材だけで光ファイバの接続を行うことができ、外部工具としての楔を用いる必要がないと共に、楔を挿入するための楔挿入溝を加工する必要がない。このため、組み立てが簡単で短時間で終了することができ、現場での組み立てに好適に用いることができる。
【0034】
また、本発明の現場組立光コネクタの組立方法によれば、構成部材の軸方向への操作だけで組み立てを行うことができため、面倒な楔を用いる必要がなく、組み立てを簡単に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態における光コネクタの基本構造を示す断面図である。
【図2】第2保持部材を示す分解斜視図である。
【図3】組み付け完了後の平面図である。
【図4】図3におけるA−A線断面図である。
【図5】仮組み付け状態への光ファイバの挿入を示す断面図である。
【図6】(a)〜(g)は、光ファイバへの加工及び光コネクタへの挿入の手順を示す側面図である。
【符号の説明】
1 光コネクタ
2 相手側フェルール
5 フレーム
6 第1保持部材
7 第2保持部材
8 第3保持部材
9 第4保持部材
10 割スリーブ
11 ファイバ孔
12 嵌合孔
14 テーパ面
15 ファイバ孔
21 テーパ孔
22 テーパ状ファイバ孔
40 光ファイバ
43 心線
【発明の属する技術分野】
本発明は、現場組立光コネクタ及びその組立方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
光ファイバの接続においては、2本の裸ファイバの先端面を突き合わせ、その突き合わせ部分近傍を裸ファイバの側面から押圧して固定するメカニカルスプライス方式が従来より行われている。
【0003】
従来のメカニカルスプライス方式においては、裸ファイバが挿入されるファイバ溝を位置決め部材に形成する一方、位置決め部材に押え部材を対向して配置し、これら位置決め部材及び押え部材が相互に密着するようにばね力を有したクランプ部材により挟み込む構造によって接続を行っている。位置決め部材と押え部材の境界部分には、楔挿入溝が形成されており、楔挿入溝に楔を挿入して位置決め部材と押え部材との間の間隔を大きくし、この状態で位置決め部材のファイバ溝に両側から裸ファイバを挿入し、ファイバ溝の中間部分で裸ファイバの先端面を突き合わせる。その後、楔を楔挿入溝から抜き去ることにより、クランプ部材のばね力によって位置決め部材と押え部材とが閉じられるため、2本の光ファイバの突き合わせ部分近傍がこれらの部材によって側面から押圧されて接続状態が固定される(特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開2000−121863号公報(第2頁、図3)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来による光ファイバの接続では、光ファイバを側面から押圧固定する位置決め部材及び押え部材がクランプ部材のばね力によって密着状態となっているため、光ファイバの挿入の際に楔を楔挿入溝に挿入して押し開く必要がある。このため、構成部材以外の工具としての楔が必要であり、接続作業が面倒となっているばかりでなく、楔が準備できない場合には接続作業ができない不便さを有している。また、楔を用いることから組立完了までに手間と時間がかかり、作業性が悪いものとなっている。さらに、楔挿入溝を別途加工する必要があり、加工が面倒となっている。
【0006】
本発明は、このような従来の問題点を考慮してなされたものであり、楔等の外部工具を不要とし、構成部材だけでの組立を可能とすると共に、簡単で短時間で組立を行うことが可能な現場組立光コネクタ及びその組立方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1の発明の現場組立光コネクタは、軸方向に延びるスリーブが内部に設けられたフレームと、両端部が開口されたファイバ孔が軸方向に形成されており前記スリーブ内に挿入されて相手側フェルールに突き合わせられる第1保持部材と、第1保持部材の後端部に嵌合する第2保持部材と、第2保持部材の後端部に嵌合する第3保持部材と、第3保持部材が挿入されると共に前記フレームに螺合するねじ孔が前端部に形成された第4保持部材とを備え、前記第2保持部材は、第1の保持部材に外側から嵌合する嵌合孔が形成された前半部と、前部から後部に向かって外面の径が漸減するテーパ面となっている後半部と、前半部側が小径、後半部側が大径となって軸方向に貫通され、前記第1保持部材のファイバ孔と同軸で連通する段付きファイバ孔とにより形成され、前記第3保持部材は、第2保持部材のテーパ面に外側から嵌合するテーパ孔が前端部に形成され、前部から後部に向かって径が漸増した状態で前記段付きファイバ孔と同軸で連通するテーパ状ファイバ孔が後端部に形成されており、前記第4保持部材は、第3保持部材の挿入状態で前記ねじ孔をフレームにねじ込むことにより第3保持部材を押圧して同部材のテーパ孔を第2保持部材のテーパ面に密着させる構造となっていることを特徴とする。
【0008】
請求項1の発明では、フレームに第1保持部材を挿入して取り付けた状態で、第2保持部材、第3保持部材、第4保持部材を順に組み付け、第4保持部材のねじ孔をフレームに螺合させることにより、第1保持部材のファイバ孔、第2保持部材の段付きファイバ孔、第3保持部材のテーパ状ファイバ孔が軸方向に連通した状態となる。この状態で、第3保持部材側から光ファイバを挿入することにより、光ファイバを第1保持部材まで挿入することができる。そして、第4保持部材のねじ孔をフレームにねじ込んで第3保持部材を押圧することにより、第3保持部材が第2保持部材に密着して第2保持部材のファイバ孔の径を細くする。これにより、光ファイバの固定を行うことができる。
【0009】
このような発明では、楔を用いる必要なく光ファイバの接続を行うことができるため、構成部材以外の工具を用いる必要がないばかりでなく、楔を挿入するための楔挿入溝を加工する必要がなくなる。また、構成部材だけで光ファイバの接続を行うことができるため、楔等の外部の工具を用いる必要がなく、従って、組み立てが簡単で短時間で終了することができ、さらには、工具を準備する必要がないため、現場での組み立てに好適に用いることができる。
【0010】
請求項2の発明は、請求項1記載の現場組立光コネクタであって、前記第2保持部材は、軸方向に等分割された一対の割り型によって形成されていることを特徴とする。
【0011】
第2保持部材は、その段付きファイバ孔によって光ファイバの挿入長さを規制するように作用する。請求項2の発明では、第2保持部材を一対の割り型としているため、第2保持部材の内部に段付きファイバ孔を簡単に、且つ高精度に加工することができる。
【0012】
請求項3の発明の現場組立光コネクタの組立方法は、第1保持部材をフレームのスリーブ内に挿入することにより第1保持部材をフレームに取り付け、この取り付け状態で第2保持部材を第1保持部材の後端部に組み付けた後、第3保持部材を第2保持部材の後半部に組み付けると共に第4保持部材のねじ孔をフレームに螺合させて仮組み付けを行い、この仮組み付け状態に対し、光ファイバを第4保持部材側から第1保持部材に向かう軸方向に沿って挿入した後、前記ねじ孔をフレームにねじ込んで第3保持部材を押圧することにより第2保持部材のファイバ孔の径を細くすることを特徴とする。
【0013】
請求項3の発明では、第1保持部材に対し第2保持部材を、第2保持部材に対し第3保持部材を順に組み付けることにより、光ファイバの挿入が可能な仮組み付け状態とし、光ファイバの挿入後に、第4保持部材のねじ孔をフレームにねじ込んで組み付けを終了するため、構成部材の軸方向への操作だけで組み立てを行うことができる。このため、面倒な楔を用いる必要がなく、組み立てを簡単に行うことができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図示する実施の形態により具体的に説明する。
図1は、本発明の一実施の形態の現場組立光コネクタにおける基本構造の断面図、図2は、第2保持部材の分解斜視図、図3及び図4は、組み立て状態の平面図及び断面図、図5は、光ファイバ挿入状態の断面図、図6は、光ファイバを組み込む手順を示す側面図である。
【0015】
この実施の形態の現場組立光コネクタ(以下、光コネクタ)1は、図1に示すように相手側フェルール2に突き合わせられることにより、相手側フェルール2内に挿入された光ファイバ3との接続を行うものである。光コネクタ1は、相手側フェルール2の先端部分が挿入されるフレーム5と、相手側フェルール2に突き合わせられるようにフレーム5に挿入される第1保持部材6と、第1保持部材6の後端部に嵌合する第2保持部材7と、第2保持部材7の後端部に嵌合する第3保持部材8と、第3保持部材8が挿入された状態でフレーム5に螺合する第4保持部材9とを備えている。
【0016】
フレーム5は、相手側フェルール2と第1保持部材6との突き合わせ部分を含む領域を軸方向に沿って覆う割スリーブ10を内部に有しており、第1保持部材6が割スリーブ10内に挿入されることにより、第1保持部材6は相手側フェルール2との突き合わせ可能状態となる。なお、相手側フェルール2及び第1保持部材6はジルコニアによって成形されている。
【0017】
第1保持部材6は、外面が円形の円柱状に成形されている。また、その内部の中央部分には、光ファイバを挿入するためのファイバ孔11が軸方向に沿って形成されている。このファイバ孔11は前後の両端部が開口されることより、光ファイバの挿入が可能となっている。第1保持部材6の後端部は、割スリーブ10から抜け出ており、この後端部に第2保持部材7が嵌合する。
【0018】
第2保持部材7は、軸方向に沿って延びており、前半部7aと後半部7bとが軸方向に連設されることにより形成されている。前半部7aは第1保持部材6の後端部に外側から嵌合するものであり、そのための嵌合孔12が軸方向に形成されている。また、前半部7aの先端面は、フレーム5の内面に形成されたストッパ面13に当接可能となっており、ストッパ面13との当接により第2保持部材7の軸方向移動が停止されるようになっている。第2保持部材7の後半部7bは、前部から後部に向かって(図1では、右方向に向かって)、外面の径が漸減するテーパ面14となっており、このテーパ面14に対して第3保持部材8が嵌合する。
【0019】
第2保持部材7には、光ファイバを挿入するための段付きファイバ孔15が中央部分を軸方向に貫通するように形成されている。この段付きファイバ孔15は第1保持部材のファイバ孔11と軸方向で連通するように形成されるものである。また、段付きファイバ孔15は後半部7b側が大径、前半部7a側が小径となっており、光ファイバが後半部7b側から挿入されると、小径部に心線が入り、大径部分に入った外被のみを締め付けることにより光ファイバを固定するようになっている。
【0020】
図2は、第2保持部材7の具体的形状を示し、一対の割り型17、17によって第2保持部材7が構成されている。一対の割り型17、17は、第2保持部材7を軸方向に等分割した対称形状となっていると共に、前半部17a及び後半部17bを備えている。そして、それぞれの割り型17、17の前半部17a、17aにおける対向面には、嵌合孔12を形成するための半円溝12a、12aが形成されている。また、それぞれの割り型17、17における後半部17b、17bの外面は、上述したテーパ面14を形成するための半割状のテーパ面14a、14aとなっている。なお、割り型17、17のファイバー孔の径を細くするため、前半部17aと後半部17bとの境界部分には段部19が形成されている。
【0021】
段付きファイバ孔15は、割り型17、17における後半部17b、17bに形成されるものであり、段付けファイバ孔15を構成するための半割溝15a、15aがそれぞれの割り型17、17の後半部17b、17bに軸方向への貫通状態で形成されている。各半割溝15aは、前半部17a側が小径、その他の部分が大径となるように成形されることにより、割り型17,17を重ねたときに段付きファイバ孔15を形成するようになっている。このような一対の割り型17,17によって第2の保持部材を構成する場合には、内部の段付きファイバ孔15を簡単に且つ高精度に加工することができるメリットがある。
【0022】
第3保持部材8も軸方向に沿って延びており、その前端部には、図1に示すように第2保持部材7の後半部7bのテーパ面14に外側から嵌合するテーパ孔21が形成されている。また、内部の中央部分には、テーパ状ファイバ孔22が軸方向に貫通するように形成されている。このテーパ状ファイバ孔22は、第2保持部材7の段付きファイバ孔15と連通するものであり、この連通により第3保持部材8側からの光ファイバの挿入が可能となっている。かかるテーパ状ファイバ孔22は、前部から後部に向かって(右方向に向かって)、径が漸増した構造となっている。これにより、光ファイバの挿入を円滑に行うことが可能となっている。
【0023】
さらに、第3保持部材8における軸方向略中間部分には、径が大きくなる受部23が形成されている。受部23は、後述するように第4保持部材9が当接することにより、第4保持部材9の押圧力を受けるものである。
【0024】
第4保持部材9は、第3保持部材8が挿入されると共に、フレーム5の方向(左方向)に延びており、その延設端部にはフレーム5に螺合するねじ孔25が形成されている。これに対応してフレーム5の後端部外周には、ねじ孔25が螺合する雄ねじが形成されている。なお、第4保持部材9の後端部分の外周には、指で把持して同部材9をねじ込み回転させると共に後述するブーツ29(図5参照)と係合するスプライン26が形成されている。
【0025】
以上の構造の光コネクタ1は、図3及び図4に示すように、相手側フェルール2と共にハウジング30内に挿入されて光ファイバの接続に使用されるものである。なお、相手側フェルール2とフレーム5との間にはコイルばね等のばね31が挟まれるものである。
【0026】
次に、この実施の形態における光ファイバの接続操作について説明する。
接続に先立って、相手側フェルール2の中心部分には、光ファイバ3が挿入され、接着剤で固定されている。また、相手側フェルール2の両端は、研磨加工されており、コイルばね31と共にフレーム5内に挿入されて接続に供される。
【0027】
光コネクタ1では、シリコーンオイル等の屈折率整合剤34を第1保持部材6の前端面に塗布した後、第1保持部材6を割スリーブ10に挿入することにより同部材6をフレーム5で覆った状態とする。そして、第2保持部材7の嵌合孔12を第1保持部材6の後端に嵌合させた後、第2保持部材7のテーパ面14にテーパ孔21を嵌合させて第3保持部材8を組み付ける。このようにして組み付けられた第1、第2、第3保持部材6、7、8は、図1に示すようにフレーム5のその外周面が保持される。さらに、第3保持部材8が挿入されるように第4保持部材9をスライドさせ、そのねじ孔25をフレーム5に螺合させる。これにより、第1、第2、第3保持部材6、7、8の外周面がフレーム5に保持された状態で、第1保持部材6のファイバ孔11、第2保持部材7の段付きファイバ孔15及び第3保持部材8のテーパ状ファイバ孔22が同軸上に連通した仮組み付け状態とする。
【0028】
図6は、仮組み付け状態の光コネクタ1に挿入するための光ファイバ40の加工を示す。(a)に示すように、シース41から露出している外被(UV被覆)42を剥ぎ取って心線(裸ファイバ)43を露出させる。そして、(b)に示すように心線43をブーツ29に挿入する。この挿入の後、(c)〜(d)に示すように、心線43を所定の長さに切断し、ブーツ29を(e)の矢印で示す方向に移動させることにより、光ファイバ40を光コネクタ1に挿入する。
【0029】
図5は、この挿入状態を示し、上述した操作によって仮組み付けされることにより、第1保持部材6のファイバ孔11、第2保持部材7の段付きファイバ孔15及び第3保持部材8のテーパ状ファイバ孔22が同軸上に連通しているため、光ファイバ40の心線43は第3保持部材8のテーパ状ファイバ孔22から挿入され、第2保持部材7の段付きファイバ孔15を通過し、第1保持部材6のファイバ孔11に達する。そして、心線43先端が相手ファイバに突き当たることにより挿入が停止する。
【0030】
その後は、図6(f)に示すように第4保持部材9を矢印方向に回転させてねじ孔25をフレーム5にねじ込む。このねじ込みにより第3保持部材8は受部23を介して前方(左方向)に押されるため、テーパ孔21と第2保持部材7のテーパ面14とが密着すると共に、フレーム5のストッパ面13で止められている第2保持部材7にはファイバ孔の径を細くする力が加わり、ファイバの外被42が固定される。図6(g)は、第4保持部材9のねじ込み後において、ブーツ29をスライドさせて第4保持部材9に被せた組み付け完了状態を示す。
【0031】
このような実施の形態では、第1保持部材6、第2保持部材7及び第3保持部材8を軸方向に沿って仮組み付けした状態とし、この状態で光ファイバ40を軸方向に挿入し、第4保持部材9をフレーム5にねじ込んで光ファイバの相互の接続を行うため、光コネクタ1を構成する構成部材だけでの接続が可能となり、従来のメカニカルスプライス方式のような楔等の外部工具を用いる必要がなく、組み立てを簡単にかつ短時間で行うことができる。また、楔等の工具を必要としないため、現場での組み立てに好適に用いることができる。さらには、楔等の工具の手懸かりとなるための楔挿入溝も不要となり、加工が容易となる。
【0032】
なお、この実施の形態では、ターミネーション機能を備えた光コネクタへの適用を示したが、他の構造の光コネクタに対しても同様に適用することができるものである。
【0033】
【発明の効果】
本発明の現場組立光コネクタによれば、第1保持部材、第2保持部材、第3保持部材を順に組み付け、第4保持部材をフレームにねじ込むことにより光ファイバの接続を行うことができるため、構成部材だけで光ファイバの接続を行うことができ、外部工具としての楔を用いる必要がないと共に、楔を挿入するための楔挿入溝を加工する必要がない。このため、組み立てが簡単で短時間で終了することができ、現場での組み立てに好適に用いることができる。
【0034】
また、本発明の現場組立光コネクタの組立方法によれば、構成部材の軸方向への操作だけで組み立てを行うことができため、面倒な楔を用いる必要がなく、組み立てを簡単に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態における光コネクタの基本構造を示す断面図である。
【図2】第2保持部材を示す分解斜視図である。
【図3】組み付け完了後の平面図である。
【図4】図3におけるA−A線断面図である。
【図5】仮組み付け状態への光ファイバの挿入を示す断面図である。
【図6】(a)〜(g)は、光ファイバへの加工及び光コネクタへの挿入の手順を示す側面図である。
【符号の説明】
1 光コネクタ
2 相手側フェルール
5 フレーム
6 第1保持部材
7 第2保持部材
8 第3保持部材
9 第4保持部材
10 割スリーブ
11 ファイバ孔
12 嵌合孔
14 テーパ面
15 ファイバ孔
21 テーパ孔
22 テーパ状ファイバ孔
40 光ファイバ
43 心線
Claims (3)
- 軸方向に延びるスリーブが内部に設けられたフレームと、両端部が開口されたファイバ孔が軸方向に形成されており前記スリーブ内に挿入されて相手側フェルールに突き合わせられる第1保持部材と、第1保持部材の後端部に嵌合する第2保持部材と、第2保持部材の後端部に嵌合する第3保持部材と、第3保持部材が挿入されると共に前記フレームに螺合するねじ孔が前端部に形成された第4保持部材とを備え、
前記第2保持部材は、第1の保持部材に外側から嵌合する嵌合孔が形成された前半部と、前部から後部に向かって外面の径が漸減するテーパ面となっている後半部と、前半部側が小径、後半部側が大径となって軸方向に貫通され、前記第1保持部材のファイバ孔と同軸で連通する段付きファイバ孔とにより形成され、
前記第3保持部材は、第2保持部材のテーパ面に外側から嵌合するテーパ孔が前端部に形成され、前部から後部に向かって径が漸増した状態で前記段付きファイバ孔と同軸で連通するテーパ状ファイバ孔が後端部に形成されており、
前記第4保持部材は、第3保持部材の挿入状態で前記ねじ孔をフレームにねじ込むことにより第3保持部材を押圧して同部材のテーパ孔を第2保持部材のテーパ面に密着させる構造となっていることを特徴とする現場組立光コネクタ。 - 前記第2保持部材は、軸方向に等分割された一対の割り型によって形成されていることを特徴とする請求項1記載の現場組立光コネクタ。
- 第1保持部材をフレームのスリーブ内に挿入することにより第1保持部材をフレームに取り付け、この取り付け状態で第2保持部材を第1保持部材の後端部に組み付けた後、第3保持部材を第2保持部材の後半部に組み付けると共に第4保持部材のねじ孔をフレームに螺合させて仮組み付けを行い、この仮組み付け状態に対し、光ファイバを第3保持部材側から第1保持部材に向かう軸方向に沿って挿入した後、第4保持部材のねじ孔をフレームにねじ込んで第3保持部材を押圧することにより第2保持部材のファイバ孔の径を細くすることを特徴とする現場組立光コネクタの組立方法。
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