JP2006281327A - 油膜付水滴生成混合器 - Google Patents

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Abstract

【課題】 油膜付水滴を生成する際の応答性が高い油膜付水滴生成混合器を提供する。
【解決手段】 油膜付水滴生成混合器は、オイルスプレイノズル9に臨む油吸入口から供給される油を霧状化する油霧化室と、ウォータスプレイノズル12に臨む水吸入口から供給される水を水滴化して水滴の表面に油膜が形成された油膜付水滴を生成する水滴化室と、からなり、オイルスプレイノズル9の油吐出口75aから吐出された油は、空気通過穴76aを通過する圧縮空気の空気流によって油霧化室で霧状化され、ウォータスプレイノズル12の水吐出口75bから吐出された水は、含油空気通過穴76bを通過する含油圧縮空気の空気流によって前記水滴化室で水滴化されるため、空気の圧力が高くなった場合であっても、油ポンプ及び水ポンプの圧力を上げることなく油及び水を安定して供給できるため、油膜付水滴を生成する際の応答性が高い。
【選択図】 図4

Description

本発明は、工作物の加工時に使用される加工液であって水滴の表面に油膜が形成された油膜付水滴を供給する油膜付水滴生成混合器に関するものである。
工作物に切削加工や研削加工等の機械加工を行なう場合、加工精度の向上と加工工具の寿命増大を図るため、加工点近傍に向かって設けられたノズルから油やエマルジョン等の加工液を工作物の被加工面に液状のままかけたり、または霧状化して噴霧することにより、工作物と加工工具の潤滑及び加工により発生する熱の冷却を行なっている。また、霧状化して加工液を噴霧する場合、油と水等の種類の異なる加工液を混合した後工作物の被加工面に噴霧したり、あるいは、複数のノズルを設けて種類の異なる加工液をそれぞれのノズルから工作物の被加工面に噴霧する方法が提案されている。
しかしながら、加工中の十分な潤滑及び冷却効果を得るために、工作物を加工する間に亘って加工液を供給し続けるため、加工液を液状のままかける場合には多量の加工液が必要となるという問題があった。とくに、不燃性エマルジョンは劣化すると産業廃棄物として処理することが必要となり、使用後のあるいは古くなった多量のエマルジョンの処理にコストがかかるという問題があった。一方、加工液の使用量を削減するために加工液を霧状にして噴霧する場合には、油は質量が小さいため霧状にして噴霧すると空気中に飛散し過ぎてしまい、十分な量の油が工作物の被工作面に付着せず、工作物と加工工具の潤滑や熱の冷却が十分に行われないという問題があるばかりでなく、霧状の油が飛散すると火災発生の危険性や人体への影響等が考えられ、工場環境の点でも問題があった。更に、上記のように、水と油の混合液を噴霧したり、あるいは別のノズルから被加工面に噴霧する方法においても、油分はやはり空気中に飛散し過ぎるため同様の問題があった。
そこで、上記した問題を解決するために、近年、外部から供給される水を水滴化して水滴の表面に油膜を形成した油膜付水滴を加工液として生成し、この加工液を工作物に噴霧しながら加工する方法が提案されている(例えば、特許文献1)。
特開2001−150294号公報
しかしながら、上記した特許文献1に係る油膜付水滴を生成する油膜付水滴生成混合器の場合、オイルスプレイノズルに流入した油を、コンプレッサーから供給されてオイルスプレイノズル内で圧縮された空気の圧力により霧状化し、また、ウォータスプレイノズルに流入した水を、コンプレッサーから供給されてウォータスプレイノズル内で圧縮された空気の圧力により水滴化するものであるが、コンプレッサーから供給される空気の圧力が高圧になると、オイルスプレイノズルに流入した油がコンプレッサーの空気圧によって押し戻され、逆流してしまうことがあり、この場合には、油をオイルスプレイノズルに供給する油ポンプの圧力を上げなければならなかった。
同様に、コンプレッサーから供給される空気の圧力が高圧になると、ウォータスプレイノズルに流入した水がコンプレッサーの空気圧によって押し戻され、逆流してしまうことがあり、この場合には、水をウォータスプレイノズルに供給する水ポンプの圧力を上げなければならなかった。
このように、コンプレッサーから高い圧力の空気が供給された場合、この圧力に対抗するために、油ポンプ及び水ポンプの圧力も上げなければ油及び水の供給の速度が遅くなり、油膜付水滴が生成されるまでの時間が長くなってしまうという問題があった。即ち、コンプレッサーから供給される空気の圧力が高圧になった場合には、油膜付水滴が加工物に供給される際の応答性(油膜付水滴が規定供給量確保できるまでの時間)が悪いという問題があった。
本発明は、上記した事情に鑑みなされたもので、その目的とするところは、油膜付水滴を生成する際の応答性が高い油膜付水滴生成混合器を提供することにある。
上記した目的を達成するために、請求項1に係る発明においては、工作物の加工時に使用される加工液であって水滴の表面に油膜が形成された油膜付水滴を供給する油膜付水滴生成混合器において、該油膜付水滴生成混合器は、圧縮空気の供給口に設けられるオイルスプレイノズルに臨む油吸入口から供給される油を霧状化する油霧化室と、該油霧化室の下流側に連結され且つ前記油霧化室で霧状化した油を含有する含油圧縮空気の空気流が通過するウォータスプレイノズルに臨む水吸入口から供給される水を水滴化して水滴の表面に油膜が形成された油膜付水滴を生成する水滴化室と、該水滴化室の下流側に連結され且つ前記水滴化室で生成された油膜付水滴を前記工作物に向けて放出するトップノズルと、からなり、前記オイルスプレイノズルは、角柱又は円筒形状に形成され且つその外周面部には前記油吸入口から供給される油が流入する油流入口が、前記油霧化室側の平面部中央には前記油流入口から流入した油が吐出される油吐出口がそれぞれ形成されると共に、該油吐出口の周囲に前記圧縮空気が前記供給口から前記油霧化室に向って通過する複数の空気通過穴が形成され、前記ウォータスプレイノズルは、角柱又は円筒形状に形成され且つその外周面部には前記水吸入口から供給される水が流入する水流入口が、前記水滴化室側の平面部中央には前記水流入口から流入した水が吐出される水吐出口がそれぞれ形成されると共に、該水吐出口の周囲に前記含油圧縮空気が前記油霧化室から前記水滴化室に向って通過する複数の含油空気通過穴が形成され、前記オイルスプレイノズルの油吐出口から吐出された油は、前記空気通過穴を通過する圧縮空気の空気流によって前記油霧化室で霧状化され、前記ウォータスプレイノズルの水吐出口から吐出された水は、前記含油空気通過穴を通過する含油圧縮空気の空気流によって前記水滴化室で水滴化されることを特徴とする。
また、請求項2に係る発明においては、請求項1に記載の油膜付水滴生成混合器は、前記オイルスプレイノズルには、前記油吸入口から供給される油が滞留される油滞留溝が前記外周面部の全周に亘って形成されると共に、前記油滞留溝の底面に前記油流入口が形成され、前記ウォータスプレイノズルには、前記水吸入口から供給される水が滞留される水滞留溝が前記外周面部の全周に亘って形成されると共に、前記水滞留溝の底面に前記水流入口が形成されていることを特徴とする。
請求項1に係る発明においては、油膜付水滴生成混合器は、圧縮空気の供給口に設けられるオイルスプレイノズルに臨む油吸入口から供給される油を霧状化する油霧化室と、油霧化室の下流側に連結され且つ油霧化室で霧状化した油を含有する含油圧縮空気の空気流が通過するウォータスプレイノズルに臨む水吸入口から供給される水を水滴化して水滴の表面に油膜が形成された油膜付水滴を生成する水滴化室と、水滴化室の下流側に連結され且つ水滴化室で生成された油膜付水滴を工作物に向けて放出するトップノズルと、からなり、オイルスプレイノズルは、角柱又は円筒形状に形成され且つその外周面部には油吸入口から供給される油が流入する油流入口が、油霧化室側の平面部中央には油流入口から流入した油が吐出される油吐出口がそれぞれ形成されると共に、油吐出口の周囲に圧縮空気が供給口から油霧化室に向って通過する複数の空気通過穴が形成され、ウォータスプレイノズルは、角柱又は円筒形状に形成され且つその外周面部には水吸入口から供給される水が流入する水流入口が、水滴化室側の平面部中央には前記水流入口から流入した水が吐出される水吐出口がそれぞれ形成されると共に、水吐出口の周囲に含油圧縮空気が油霧化室から水滴化室に向って通過する複数の含油空気通過穴が形成され、オイルスプレイノズルの油吐出口から吐出された油は、空気通過穴を通過する圧縮空気の空気流によって油霧化室で霧状化され、ウォータスプレイノズルの水吐出口から吐出された水は、含油空気通過穴を通過する含油圧縮空気の空気流によって前記水滴化室で水滴化される。
このように、オイルスプレイノズルに供給されて油吐出口から吐出された油は、コンプレッサーから供給される圧縮空気がオイルスプレイノズルの空気通過穴を通過する際、この圧縮空気の空気流によって霧状化される。このため、コンプレッサーの圧力を高くした場合であっても、オイルスプレイノズルに供給される油がコンプレッサーの圧力で押し戻されるということがなく、油ポンプの圧力を高くする必要がない。
また、ウォータスプレイノズルに供給されて水吐出口から吐出された水は、コンプレッサーから供給された圧縮空気に霧状化した油を含有した含油圧縮空気がウォータスプレイノズルの含油空気通過穴を通過する際、この含油圧縮空気の空気流によって水滴化される。このため、コンプレッサーの圧力を高くした場合であっても、ウォータスプレイノズルに供給される水がコンプレッサーの圧力で押し戻されるということがなく、水ポンプの圧力を高くする必要がない。
このように、コンプレッサーから供給される空気の圧力が高圧になった場合であっても、油ポンプ及び水ポンプの圧力を上げる必要がなく、これにより、油膜付水滴が工作物に供給される際の応答性を高くすることができる。即ち、例えば、コンプレッサーから供給される空気の圧力によって油を霧状化する、あるいは、水を水滴化するものの場合、コンプレッサーから供給される空気の圧力が高くなった場合には、高くなった圧力に対抗するように油ポンプ及び水ポンプの圧力を上げなければならないが、本発明に係る油膜付水滴生成混合器1においては、コンプレッサーから供給される空気の圧力が高くなった場合であっても、油ポンプ及び水ポンプの圧力を上げることなく油及び水を安定して供給できるため、油及び水の供給の速度が遅くなって油膜付水滴が生成されるまでの時間が長くなってしまうということがない。
また、請求項2に係る発明においては、オイルスプレイノズルには、油吸入口から供給される油が滞留される油滞留溝が外周面部の全周に亘って形成されると共に、油滞留溝の底面に油流入口が形成され、ウォータスプレイノズルには、水吸入口から供給される水が滞留される水滞留溝が外周面部の全周に亘って形成されると共に、水滞留溝の底面に水流入口が形成されている。このため、油吸入口及び水吸入口から供給される油及び水を、それぞれ油滞留溝及び水滞留溝を介して油流入口及び水流入口に流入させることができる。これにより、油膜付水滴生成混合器の組み立て時、オイルスプレイノズル及びウォータスプレイノズルを組み込む際に、油流入口及び水流入口をそれぞれ油吸入口及び水吸入口の位置に合わせて組み込む必要がないため、組み立て作業の簡略化を図ることができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。まず、実施形態に係る油膜付水滴生成混合器1の構成について図1を参照して説明する。図1は、実施形態に係る油膜付水滴生成混合器1の内部を示す断面図である。
図1において、油膜付水滴生成混合器1は、外部から供給される油を空気流によって霧状化する油霧化室8が形成されるフォグ室形成部材2と、該フォグ室形成部材2に連結され且つ前記油霧化室8で霧状化した油を含有する空気流で外部から供給される水を水滴化して水滴105(図5参照)の表面に油膜104(図5参照)が形成された油膜付水滴100(図5参照)を生成する第1水滴化室36と、第2水滴化室61が形成されるセカンダリフォグ室形成部材3と、該セカンダリフォグ室形成部材3に連結され且つ生成された油膜付水滴100を外部へ放出するトップノズル4と、から構成されている。
まず、フォグ室形成部材2の構造について図1を参照して説明する。フォグ室形成部材2は、ステンレス鋼又はプラスチックスで形成される角柱又は円筒形状のものである。フォグ室形成部材2の後端面(図の右側)中央部には、圧縮空気を供給するための空気供給ダクト82(図3参照)が接続される凹状の供給口6が形成されている。一方、フォグ室形成部材2の前端面(図の左側)中央部には、セカンダリフォグ室形成部材3を挿入して取り付けるための取付凹部7が形成されている。供給口6の底面から取付凹部7の底面にかけては、フォグ室形成部材2を貫通するように上記した油霧化室8が貫通形成されている。なお、供給口6の内周面には、空気供給ダクト82をネジ止めするためのネジ溝が切られており、取付凹部7の内周面にも、セカンダリフォグ室形成部材3をネジ止めするためのネジ溝が切られている。
油霧化室8の両端部分には、スプレイノズル9,12が嵌入固定されている。即ち、供給口6側には、外部から供給された油を霧状化させるためのオイルスプレイノズル9が嵌入されてC形止め輪11で固定され、取付凹部7側には、外部から供給された水を水滴化するためのウォータスプレイノズル12が嵌入されてC形止め輪14で固定されている。なお、このオイルスプレイノズル9及びウォータスプレイノズル12については後に詳述する。
そして、フォグ室形成部材2の一側方で供給口6寄りには、油を供給するための油供給ダクト87(図3参照)が接続される油吸入口16が形成され、この油吸入口16の先端部は、油をオイルスプレイノズル9内に流出するための第1油流出口10として形成され、オイルスプレイノズル9に臨んでいる。また、油吸入口16が設けられる側面と同じ側面で取付凹部7寄りには、水を供給するための水供給ダクト92(図3参照)が接続される水吸入口18が形成され、この水吸入口18の先端部は、水をウォータスプレイノズル12内に流出するための水流出口13として形成され、ウォータスプレイノズル12に臨んでいる。
更に、フォグ室形成部材2の取付凹部7側の端面からは、油霧化室8に貫通するL字状の第1バイパス通路20が対称となる位置に2箇所形成されている。また、第1バイパス通路20の折曲がり部分からフォグ室形成部材2の側面にかけて閉塞部材21が挿入されている。これは、フォグ室形成部材2の側面から油霧化室8にかけて貫通する穴の外側の約半分を閉塞しているものであり、第1バイパス通路20をL字状に形成するために必要なものである。即ち、L字状に通路を形成することは不可能なため、まずフォグ形成部材室2の端面から通路を形成し、この通路と直交する通路をフォグ室形成部材2の側面から油霧化室8にかけて形成してT字状の通路とし、この後、2つの通路の交差部分からフォグ室形成部材2の側面にかけての通路の部分を、前述のように閉塞部材21で閉塞することによってL字状としているものである。
次に、セカンダリフォグ室形成部材3の構造について図1を参照して説明すると、セカンダリフォグ室形成部材3は、ステンレス鋼又はプラスチックスで円筒形状に形成されるものである。そして、セカンダリフォグ室形成部材3の後端面(図示の右側)中央部には、フォグ室形成部材2の取付凹部7に挿入される取付凸部30が形成されている。また、後端面の外縁部寄りには、Oリング32を嵌入するためのOリング取付溝31が円状に周設され、このOリング取付溝31と取付凸部30との間には、前記第1バイパス通路20と連接するバイパス通路連結溝38が円状に周設されている。このバイパス通路連結溝38は、その溝中心の径寸法が前記2つの第1バイパス通路20の中心間距離寸法とほぼ同じに設定されており、その溝幅は第1バイパス通路20の直径とほぼ同じ寸法で形成されている。なお、取付凸部30の外周には、取付凹部7の内周に切られているネジ溝と螺合するネジが切られている。
一方、セカンダリフォグ室形成部材3の前端面(図示の左側)中央部には、トップノズル4を取り付けるためにその内周にネジ溝が切られているトップノズル挿入凹部33が形成されている。また、前端面の外縁部寄りには、Oリング35を嵌入するためのOリング取付溝34が円状に周設されている。また、前記取付凹部7の底面から取付凸部30の端面に向かって、外部から供給された水を水滴化するための水滴化室64が貫通形成されている。水滴化室64は、上流側の第1水滴化室36と下流側の第2水滴化室61から構成されているが、下流側の第2水滴化室61は、前記トップノズル挿入凹部33寄りに形成されるセカンダリオイルノズル取付部37に嵌入されるセカンダリオイルノズル60によって構成されるものである。
また、前記バイパス通路連結溝38の底面からは、セカンダリフォグ室形成部材3の先端面側に向かって、前記セカンダリオイルノズル取付部37の位置まで第2バイパス通路39が形成されている。この第2バイパス通路39は、互いに180度の方向に位置するように2箇所設けられている。また、第2バイパス通路39の図示左右2ヵ所には、該第2バイパス通路39とセカンダリオイルノズル取付部37とが連通するように第1油流出溝40と第2油流出溝41とが形成されている。
ところで、セカンダリオイルノズル取付部37には、前述したように、セカンダリオイルノズル60が嵌入されるが、このセカンダリオイルノズル60は、ステンレス鋼又は銅合金により円筒形状に形成されるものであり、その中心には、第2水滴化室61が形成されている。また、セカンダリオイルノズル60の後端面(図の右側)寄りには、第2油流出口62がセカンダリオイルノズル60の外面から第2水滴化室61にかけて貫通形成されている。この第2油流出口62は、等間隔で放射状に複数箇所(4〜12箇所)形成されているものである。また、セカンダリオイルノズル60の前端面(図の左側)寄りには、第3油流出口63が第2油流出口62と同様、セカンダリオイルノズル60の外面から第2水滴化室61にかけて貫通形成されている。この第3油流出口63は、等間隔で放射状に複数箇所(第2油流出口62の約半数、即ち、2〜6箇所)形成されているものである。なお、本実施形態の場合、第2油流出口62の径寸法は、第3油流出口63の径寸法の2倍以上に設定されている。
上記のように構成されるセカンダリオイルノズル60をセカンダリオイルノズル取付部37に挿入したときには、第2油流出口62と第1油流出溝40とが一致すると共に、第3油流出口63と第2油流出溝41とが一致する。
次に、トップノズル4の構造について図1を参照して説明すると、トップノズル4は、セカンダリフォグ室形成部材3に取り付けられるものであり、ステンレス鋼又は銅合金で円筒状に形成されるものである。トップノズル4の後端面(図の右側)の中央部には、セカンダリフォグ室形成部材3のトップノズル挿入凹部33に螺着されるネジ部がその外周に形成される取付凸部50が形成されると共に、その中心には、生成された油膜付水滴100が通過する油膜付水滴通過路51が形成されている。また、トップノズル4の前端面(図の左側)の中央部には、油膜付水滴生成混合器1の先端部を形成する油膜付水滴放出部52が形成されると共に、その中心には、油膜付水滴100を放出するための油膜付水滴放出口53が形成されている。この油膜付水滴放出口53の内周面には、油膜付水滴放出口53を延長するための延長ノズル(図示しない)を適宜取り付けるためのネジ溝が切られている。
次に、本実施形態の要部を構成するオイルスプレイノズル9及びウォータスプレイノズル12について、図2を参照して説明する。図2は、オイルスプレイノズル9及びウォータスプレイノズル12の外観を示す斜視図である。なお、オイルスプレイノズル9とウォータスプレイノズル12とは、同様の形状であるため、代表してオイルスプレイノズル9について説明する。また、図2においては、1つの図に対して、オイルスプレイノズル9及びウォータスプレイノズル12の両方についての符号が付してある。このとき、末尾に「a」の付してある符号がオイルスプレイノズル74に関する符号であり、末尾に「b」の付してある符号がウォータスプレイノズル84に関する符号である。
図2において、オイルスプレイノズル9は、ステンレス鋼等によりほぼ円筒形状に形成されるものである。このオイルスプレイノズル9の油霧化室8側(ウォータスプレイノズル12の場合、水滴化室64側)に位置する平面部70aの中央には、ほぼ円筒形状の突起部71aが突設されると共に、側面を構成する外周面部72aのほぼ中央には、フォグ室形成部材2の油吸入口16から供給される油が滞留する油滞留溝73aが外周面部72aの全周に亘って形成されている。この油滞留溝73aの底面には、油滞留溝73aに滞留した油が流入する油流入口74aが直径方向に貫通して形成されている。このように、油滞留溝73aが形成されているため、油吸入口16から供給される油を油滞留溝73aを介して油流入口74aに流入させることができる。これにより、油膜付水滴生成混合器1の組み立て時、オイルスプレイノズル9を組み込む際に、油流入口74aを油吸入口16の位置に合わせて組み込む必要がないため、組み立て作業の簡略化を図ることができる。なお、オイルスプレイノズル9は、円筒形状に限らず、例えば、角柱形状等に形成されるものであってもよい。この場合、フォグ室形成部材2のオイルスプレイノズル9が嵌入される部分は、オイルスプレイノズル9の外形に合わせた形状となる。
また、上記した突起部71aの中央には、油流入口74aに流入した油が吐出される油吐出口75aが油流入口74aに挿通して形成されている。従って、油流入口74aと油吐出口75aとが、図4に示すように、オイルスプレイノズル9内でT字状に形成されている。また、油吐出口75aの周囲には、圧縮空気が供給口6から油霧化室8に向って(ウォータスプレイノズル12の場合、含油圧縮空気が油霧化室8から水滴化室64に向って)通過する空気通過穴76aが貫通して形成されている。
なお、上記のように、油流入口74aは直径方向に貫通して形成されるものであるため、油はその両端の2箇所から流入するようになっているが、このようなものに限らず、油流入口74aの一端がオイルスプレイノズル9の中心部で油吐出口75aと連通し、油流入口74aと油吐出口75aとがオイルスプレイノズル9内でL字状に形成されているものであってもよい。この場合、油は1箇所から流入することになる。また、油流入口74aが油吐出口75aから油滞留溝73aに向けて放射状に複数設けられるものであってもよい。
オイルスプレイノズル9は、以上のように構成されるものであり、油膜付水滴生成混合器1に組み付けた場合、上記したように、油吸入口16から供給される油が油流入口74aに流入した後、油吐出口75aから吐出されると共に、供給口6から供給される圧縮空気が油霧化室8に向けて空気通過穴76aを通過して通過することとなる。
なお、上述したように、ウォータスプレイノズル12は、オイルスプレイノズル9と同様の形状であり、同様の機能を有するものであるため、詳細な説明は省略するが、オイルスプレイノズル9における平面部70a,突起部71a,外周面部72a,油滞留溝73a,油流入口74a,油吐出口75a及び空気通過穴76aは、ウォータスプレイノズル12においては平面部70b,突起部71b,外周面部72b,水滞留溝73b,水流入口74b,水吐出口75b及び含油空気通過穴76bとなる。
上記のように複数の部品から構成される油膜付水滴生成混合器1の組み立てについて説明する。まず、ウォータスプレイノズル12の底面が油霧化室8側に位置するように、ウォータスプレイノズル12を取付凹部7からフォグ室形成部材2の内部に挿入した後、C形止め輪14によってウォータスプレイノズル12を固定する。また、オイルスプレイノズル9の突起部71aが油霧化室8側に位置するように、オイルスプレイノズル9を供給口6からフォグ室形成部材2の内部に挿入した後、C形止め輪11によってオイルスプレイノズル9を固定する。
次に、セカンダリフォグ室形成部材3の後端面に設けられるOリング取付溝31にOリング32を装着した後、セカンダリフォグ室形成部材3の取付凸部30をフォグ室形成部材2の取付凹部7に螺着することにより、セカンダリフォグ室形成部材3をフォグ室形成部材2に固定する。ここで、Oリング取付溝31は、その溝深さ寸法がOリング32の直径寸法より小さいため、Oリング取付溝31にOリング32を装着した際、Oリング32の上端部分がセカンダリフォグ室形成部材3の後端面から突出している。このため、セカンダリフォグ室形成部材3をフォグ室形成部材2に固定した際、Oリング32がOリング取付溝31の底面とフォグ室形成部材2の前端面との間に挟み込まれ、これによりフォグ室形成部材2とセカンダリフォグ室形成部材3との間の気密状態が保たれることとなる。また、C形止め輪14と取付凸部30の端面との間には、Oリング15が介装されるので、油霧化室8と第1水滴化室36とは、気密が保たれた状態で連通する。
また、セカンダリフォグ室形成部材3の後端面のバイパス通路連結溝38は、円状に周設されているため、セカンダリフォグ室形成部材3をフォグ室形成部材2に固定した際に、第1バイパス通路20は必ずバイパス通路連結溝38と連通することとなる。このため、第1バイパス通路20は、バイパス通路連結溝38を介して第2バイパス通路39と連通することとなる。
次いで、セカンダリフォグ室形成部材3のセカンダリオイルノズル取付部37にセカンダリオイルノズル60をトップノズル挿入凹部33側から挿入する。このとき、セカンダリオイルノズル60の第3油流出口63がトップノズル挿入凹部33側となるように挿入する。そして、セカンダリオイルノズル取付部37にセカンダリオイルノズル60を挿入した際には、前述したように、第1油流出溝40に対応する位置に第2油流出口62が位置し、第2油流出溝41に対応する位置に第3油流出口63が位置することとなる。このため、第2バイパス通路39は、第1油流出溝40と第2油流出口62及び第2油流出溝41と第3油流出口63を介して第2水滴化室61と連通することとなる。
次に、セカンダリフォグ室形成部材3の前端面に設けられるOリング取付溝34にOリング35を装着した後、トップノズル4の取付凸部50をセカンダリフォグ室形成部材3のトップノズル挿入凹部33に螺着することにより、トップノズル4がセカンダリフォグ室形成部材3に固定されることとなる。ここで、Oリング取付溝34は、その溝深さがOリング35の直径寸法より小さいため、Oリング取付溝34にOリング35を装着した際、Oリング35の上端部分がセカンダリフォグ室形成部材3の前端面から突出している。このため、トップノズル4をセカンダリフォグ室形成部材3に固定した際、Oリング35がOリング取付溝34の底面とトップノズル4のフランジ後端面との間に挟み込まれ、これによりセカンダリフォグ室形成部材3とトップノズル4との間の気密状態が保たれることとなる。
油膜付水滴生成混合器1は、以上のように組み立てられるが、次に、この油膜付水滴生成混合器1に空気、油及び水を供給する油膜付水滴供給装置94について図3を参照して説明する。図3は、実施形態に係る油膜付水滴供給装置94の概略図である。
図3において、油膜付水滴生成混合器1の供給口6には、空気供給ダクト82を接続するための空気供給用継手83が螺着されており、空気供給用継手83に接続された空気供給ダクト82は、空気の流量を調整する流量調整弁81に接続されている。流量調整弁81は、空気供給ダクト82を介して空気を供給するためのコンプレッサー80に接続されている。
また、油膜付水滴生成混合器1の油吸入口16には、油供給ダクト87を接続するための油供給用継手88が螺着されており、油供給用継手88に接続された油供給ダクト87は、油量を計量する油計量バルブ86に接続されている。油計量バルブ86は、油供給ダクト87を介して油を供給するための油ポンプ85に接続され、油ポンプ85からは油の貯留してある油タンク84に油供給ダクト87が接続されている。
更に、油膜付水滴生成混合器1の水吸入口18には、水供給ダクト92を接続するための水供給用継手93が螺着されており、水供給用継手93に接続された水供給ダクト92は、水量を計量する水計量バルブ91に接続されている。水計量バルブ91は、水供給ダクト92を介して水を供給するための水ポンプ90に接続され、水ポンプ90からは水の貯留してある水タンク89に水供給ダクト92が接続されている。
次に、油膜付水滴生成混合器1に供給された空気,油及び水により、油膜付水滴生成混合器1内で油膜付水滴100が生成される過程を図1乃至図4を参照して説明する。図4は、オイルスプレイノズル9及びウォータスプレイノズル12の縦断面図である。
まず、コンプレッサー80から供給される圧縮空気が、供給口6からオイルスプレイノズル9へ向けて送り込まれる。また、油タンク84から供給される油が油吸入口16を通り、第1油流出口10を介してオイルスプレイノズル9の油流入口74aからオイルスプレイノズル9内へ流入する。オイルスプレイノズル9内へ流入した油は、油吐出口75aから吐出されるが、油吐出口75aから吐出された油は、圧縮空気が図4の矢印Aで示すように空気通過穴76aを通過する際、圧縮空気の圧力差によって引き付けられると共に霧状化され、油霧化室8内へ噴出された後、圧縮空気と共にウォータスプレイノズル12側へ送られる。このとき、霧状化されなかった油の一部は、油霧化室8の内周面に沿って液状のまま第1バイパス通路20内へ流入し、その後、バイパス通路連結溝38及び第2バイパス通路39を介して第1油流出溝40及び第2油流出溝41に流入する。
第1油流出溝40に流入した油は、セカンダリオイルノズル取付部37に設けられた第2油流出口62から第2水滴化室61内へ噴出される。また、第2油流出溝41に流入した油は、セカンダリオイルノズル取付部37に設けられた第3油流出口63から第2水滴化室61内へ噴出される。
このとき、第2油流出口62の直径は第3油流出口63の直径の2倍である上に、第2油流出口62が複数箇所(図示の実施形態の場合8箇所)設けられているのに対して、第3油流出口63はその半数しか設けられていないため、第3油流出口63には第2油流出口62にかかる圧力に比べて高い圧力がかかり、第2油流出口62に比べ第3油流出口63には油が流入し難い。即ち、第2油流出口62の方が第3油流出口63よりも油流入量が多くなるように形成されている。このため、第2バイパス通路39内の油は、まず第2油流出口62から第2水滴化室61内へ噴出され、次いで第3油流出口63から第2水滴化室61内ヘ噴出されることとなる。
一方、水タンク89から供給される水が水吸入口18を通り、水流出口13を介してウォータスプレイノズル12の水流入口74bからウォータスプレイノズル12内へ流入する。ウォータスプレイノズル12内へ流入した水は、水吐出口75bから吐出されるが、水吐出口75bから吐出された水は、含油圧縮空気が図4の矢印Aで示すように含油空気通過穴76bを通過する際、含油圧縮空気の圧力差によって引き付けられると共に水滴化される。そして、この水滴105の表面全体に霧状化された油が油膜104として付着し、第1水滴化室36で油膜付水滴100が生成される(図5参照)。このとき、水滴105のすべてに油膜104が付着するものではなく、油膜104が付着していない水滴105も存在している。
油膜104の付着していない水滴105に対しては、第1水滴化室36から第2水滴化室61に噴出された際、第2油流出口62から流入した油が油膜104として水滴105の表面全体に付着し、油膜付水滴100となる。この時点でほとんどの水滴105は油膜104が付着して油膜付水滴100となるが、この時点で油膜104が付着していない水滴105が僅かに残っていた場合でも、その水滴105に対しては、第3油流出口63から流入した油が油膜104として付着し、油膜付水滴100となるため、ウォータスプレイノズル12で生成された水滴105は、100%油膜付水滴100となる。こうして生成されたすべての油膜付水滴100は、油膜付水滴放出口53を通り、油膜付水滴生成混合器1外へ放出されることとなる。なお、本実施形態に係る油膜付水滴生成混合器1で生成される油膜付水滴100の大きさは、100μm〜200μmである。
本実施形態においては、上記のように油膜付水滴生成混合器1により生成された油膜付水滴100を工作物の被加工面に供給しながら工作加工を行うものであるが、油膜付水滴100を工作物の被加工面に供給した場合、図5に示すように、工作物103の表面に油膜104が生成され、その油膜104上に油膜付水滴100が付着することとなる。なお、図5は、油膜付水滴100と油膜付水滴100が付着した工作物103の表面の概念図である。
以上、実施形態に係る油膜付水滴生成混合器1の構成と油膜付水滴100が生成される過程について説明したが、次に、本実施形態に係る油膜付水滴生成混合器1と従来の油膜付水滴生成混合器について行なった、油膜付水滴100が生成される際の応答時間の計測試験について説明する。
この試験は、コンプレッサー80から供給される圧縮空気の空気圧を0.2MPa,0.4MPa,0.6MPa及び0.8MPaとしたとき、それぞれの空気圧について、油ポンプ85及び水ポンプ90を稼動させてから油膜付水滴100が生成されるまでの時間(応答時間)を、本実施形態に係る油膜付水滴生成混合器1と従来の油膜付水滴生成混合器について計測したものである。その結果を表1に示す。
Figure 2006281327
表1で示すように、本実施形態に係る油膜付水滴生成混合器1では、空気圧がいずれの場合においても、応答時間はすべて2秒であった。これに対し、従来の油膜付水滴生成混合器では、それぞれの空気圧のときの応答時間は、2秒,5秒,7秒及び7秒であった。
このように、従来の油膜付水滴生成混合器では、コンプレッサー80から供給される圧縮空気の空気圧が高くなるに従って、応答時間が長くなっている。これは、圧縮空気の空気圧が低い範囲では、油ポンプ85及び水ポンプ90の圧力が通常の値であっても油及び水を十分に供給することができるが、圧縮空気の空気圧が高くなるに従って、圧縮空気の空気圧によって油及び水が押し戻されるようになってしまい、油及び水がそれぞれオイルスプレイノズル9及びウォータスプレイノズル12へ至るまでの時間がかかるためである。このため、応答時間を短くするためには、コンプレッサー80から供給される圧縮空気の空気圧に対抗するように、油ポンプ85及び水ポンプ90の圧力も通常よりも高くしなければならない。
これに対し、本実施形態に係る油膜付水滴生成混合器1では、図4で示すように、オイルスプレイノズル9に供給されて油吐出口75aから吐出された油は、コンプレッサー80から供給される圧縮空気がオイルスプレイノズル9の空気通過穴76aを通過する際、圧縮空気の空気流によって霧状化される。このため、コンプレッサー80の圧力を高くした場合であっても、オイルスプレイノズル9に供給される油がコンプレッサー80の圧力で押し戻されるということがなく、油ポンプ85の圧力を高くする必要がない。
同様に、ウォータスプレイノズル12に供給されて水吐出口75bから吐出された水は、コンプレッサー80から供給されて霧状化した油を含有した含油圧縮空気がウォータスプレイノズル12の含油空気通過穴76bを通過する際、含油圧縮空気の空気流によって水滴化される。このため、コンプレッサー80の圧力を高くした場合であっても、ウォータスプレイノズル12に供給される水がコンプレッサー80の圧力で押し戻されるということがなく、水ポンプ90の圧力を高くする必要がない。
このように、コンプレッサー80から供給される空気の圧力が高圧になった場合であっても、油ポンプ85及び水ポンプ90の圧力を上げる必要がなく、これにより、油膜付水滴100が加工物に供給される際の応答性を高くすることができる。即ち、コンプレッサー80から供給される空気の圧力が高くなった場合であっても、油ポンプ85及び水ポンプ90の圧力を上げることなく油及び水を安定して供給できるため、油及び水の供給の速度が遅くなって油膜付水滴100が生成されるまでの時間が長くなってしまうということがない。
実施形態に係る油膜付水滴生成混合器の内部を示す断面図である。 オイルスプレイノズル及びウォータスプレイノズルの外観を示す斜視図である。 実施形態に係る油膜付水滴供給装置の概略図である。 オイルスプレイノズル及びウォータスプレイノズルの縦断面図である。 油膜付水滴と油膜付水滴が付着した工作物の表面の概念図である。
符号の説明
1 油膜付水滴生成混合器
4 トップノズル
6 供給口
8 油霧化室
9 オイルスプレイノズル
12 ウォータスプレイノズル
16 油吸入口
18 水吸入口
64 水滴化室
72a 外周面部
72b 外周面部
73a 油滞留溝
73b 水滞留溝
74a 油流入口
74b 水流入口
75a 油吐出口
75b 水吐出口
76a 空気通過穴
76b 含油空気通過穴
100 油膜付水滴
104 油膜
105 水滴

Claims (2)

  1. 工作物の加工時に使用される加工液であって水滴の表面に油膜が形成された油膜付水滴を供給する油膜付水滴生成混合器において、
    該油膜付水滴生成混合器は、
    圧縮空気の供給口に設けられるオイルスプレイノズルに臨む油吸入口から供給される油を霧状化する油霧化室と、
    該油霧化室の下流側に連結され且つ前記油霧化室で霧状化した油を含有する含油圧縮空気の空気流が通過するウォータスプレイノズルに臨む水吸入口から供給される水を水滴化して水滴の表面に油膜が形成された油膜付水滴を生成する水滴化室と、
    該水滴化室の下流側に連結され且つ前記水滴化室で生成された油膜付水滴を前記工作物に向けて放出するトップノズルと、からなり、
    前記オイルスプレイノズルは、角柱又は円筒形状に形成され且つその外周面部には前記油吸入口から供給される油が流入する油流入口が、前記油霧化室側の平面部中央には前記油流入口から流入した油が吐出される油吐出口がそれぞれ形成されると共に、該油吐出口の周囲に前記圧縮空気が前記供給口から前記油霧化室に向って通過する複数の空気通過穴が形成され、
    前記ウォータスプレイノズルは、角柱又は円筒形状に形成され且つその外周面部には前記水吸入口から供給される水が流入する水流入口が、前記水滴化室側の平面部中央には前記水流入口から流入した水が吐出される水吐出口がそれぞれ形成されると共に、該水吐出口の周囲に前記含油圧縮空気が前記油霧化室から前記水滴化室に向って通過する複数の含油空気通過穴が形成され、
    前記オイルスプレイノズルの油吐出口から吐出された油は、前記空気通過穴を通過する圧縮空気の空気流によって前記油霧化室で霧状化され、
    前記ウォータスプレイノズルの水吐出口から吐出された水は、前記含油空気通過穴を通過する含油圧縮空気の空気流によって前記水滴化室で水滴化されることを特徴とする油膜付水滴生成混合器。
  2. 前記オイルスプレイノズルには、前記油吸入口から供給される油が滞留される油滞留溝が前記外周面部の全周に亘って形成されると共に、前記油滞留溝の底面に前記油流入口が形成され、
    前記ウォータスプレイノズルには、前記水吸入口から供給される水が滞留される水滞留溝が前記外周面部の全周に亘って形成されると共に、前記水滞留溝の底面に前記水流入口が形成されていることを特徴とする請求項1記載の油膜付水滴生成混合器。

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