JP2006281088A - クリーニングシート及び清掃方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 搬送路の凹部表面を清掃できる技術を提供する。
【解決手段】 クリーニングシートは基材と少なくとも1つのブラシとを有する。基材は、搬送路で搬送できる寸法である。ブラシは帯状であり、搬送路の搬送方向に対し斜めとなり、且つ、各ブラシの毛が凹部表面と接するように基材上に設けられる。クリーニングシートを搬送路で搬送すると、ブラシの各々がセンサ表面の汚れをかきだす。
【選択図】 図1
【解決手段】 クリーニングシートは基材と少なくとも1つのブラシとを有する。基材は、搬送路で搬送できる寸法である。ブラシは帯状であり、搬送路の搬送方向に対し斜めとなり、且つ、各ブラシの毛が凹部表面と接するように基材上に設けられる。クリーニングシートを搬送路で搬送すると、ブラシの各々がセンサ表面の汚れをかきだす。
【選択図】 図1
Description
本発明は、装置内の搬送路を清掃する技術に関するものである。
金融機関等に設置され、入金、預金引出し、通帳記載等を行なう金融端末がある。該金融端末内には、挿入された磁気カードや通帳等が搬送される搬送路がある。この搬送路には、センサが設置され、該センサで磁気カードの位置や通帳等の位置等を読み取ることにより、読み取りや書き込み等が行なわれる。
金融端末内のセンサを含む搬送路には、搬送する磁気カードや通帳と共に巻き込まれた埃や、紙繊維のはがれ、通帳に印刷されたインク等により、汚れが付着する。汚れは、動作不良やセンサの誤認識等の原因となりうるので、搬送路の清掃が行なわれている。
引用文献1には、清掃用の薬剤を塗布した不織布の素材から成る清掃用のカードを、磁気カードや通帳等の挿入口に挿入することで、搬送路を清掃することが記載されている。引用文献2には、不織布が貼り付けられ屈曲部を有するカードを、磁気カードや通帳等の挿入口に挿入することで、搬送路を清掃することが記載されている。
磁気カードや通帳の位置等を読み取るセンサ表面は、搬送路の一般面の凹部にあるため、引用文献1及び引用文献2に記載のカードでは、センサ表面を十分に清掃できない。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、搬送路の凹部に設けられたセンサ表面等を清掃することのできる技術を提供することを目的とする。
本発明は上記の目的を達成するためになされたもので、クリーニングシートに搬送路の凹部表面と接するブラシを設けたことを特徴とする。
具体的には、例えば、搬送路の凹部表面を清掃するクリーニングシートであって、前記搬送路で搬送される基材と、前記基材上に設けられる少なくとも1つのブラシと、を有し、前記ブラシの毛が前記凹部表面と接することを特徴とする。
また、例えば、前記ブラシは帯状であり、該ブラシが、前記基材上に、前記搬送路で搬送される方向に対し斜めに設けられていることを特徴とする。
本発明によるクリーニングシートによれば、搬送路を清掃することが可能となる。特に、搬送路の凹部表面を清掃する場合に効果的である。
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照して詳細に説明する。なお、本実施形態では、金融端末内の通帳の搬送路の場合を例にして説明するが、これに限定するわけではなく、ローラで挟持したものを搬送する搬送路に適用可能である。
図1は、本実施形態のクリーニングシート1の構成を説明する図である。図1(a)は、クリーニングシート1の平面図の例を示す図である。図1(b)は、クリーニングシート1の側面図の例を示す図である。
図1(a)において、クリーニングシート1は、基材10、少なくとも1つのブラシ11、被挟持部12、プリントされた矢印13等を有する。基材10は、例えば紙、合成樹脂等の復元力のあるシートである。本実施形態では、基材10は、本実施形態のクリーニングシート1を適用する金融端末で用いる通帳と同寸法の「175mm×139mm」であるものとする。また、本実施形態では、基材10の片面又は両面には、不織布が貼り付けられているものとする。
ブラシ11の各々は、帯状のものであり、基材10上に設けられる。本実施形態では、各ブラシ11は、搬送路での搬送方向に対し斜めに設ける。ここでは、基材10上の片面に、長手方向の長さの異なるブラシ11が設けられるものとする。以下、長手方向の長さの異なる各ブラシ11を特に区別して説明する場合、ブラシ11a、ブラシ11bとして説明する。なお、ここでは、ブラシ11aとブラシ11bとは、長手方向の長さが異なる以外、幅、材料等は同じものとする。
被挟持部12は、搬送路のローラが挟持する部位である。本実施形態では、図1(b)に一例を示すように、挟持力の調整のため、片面にのみに厚さを増している。
プリントされた矢印13は、クリーニングシート1の挿入方向を示す。該プリントされた矢印13は、基材10の片面又は両面に、印刷又はプレス等により設けられる。
ここで、図2を参照し、ブラシ11について詳細に説明する。図2(a)は、ブラシ11の側面図の例である。図2(b)は、ブラシ11の平面図の例である。図2(a)において、ブラシ11は、毛部201、支持部202、接着部203等を有する。
毛部201は、複数の毛を有する。各毛は、支持部202に対し垂直方向に起立し、寝ない程度に弾力性のあるものである。毛材料は、例えば、アクリル80%、ポリプロピレン20%から成る合成樹脂である。また、毛部201の毛密度は、絡まない程度に適度に隙間のあるものである。毛密度は、例えば、1平方センチメートルあたり700本〜800本である。
支持部202は、毛部201の各毛を支持する。
接着部203は、毛部201及び支持部202を基材10に接着する接着部等を有する。接着部203は、例えば接着剤や両面テープである。支持部202と接着部203とは、例えば接着剤や両面テープ等により接着される。
毛部201の毛丈は、クリーニングシート1が搬送路に挿入された場合に各毛とセンサとが接するような長さである。ここでは、毛部201の毛丈は「5mm」であるものとする。また、支持部202及び接着部203の厚さ合計は「1mm」であるものとする。また、ここでは、毛部201、支持部202、接着部203各々の幅は「10mm」であるものとする。長手方向の長さ「L」は、ブラシ11aとブラシ11bとで異なるので後述する。
なお、ブラシ11の毛部201の毛丈、支持部202及び接着部203の厚さ、幅や長さ等の寸法、毛部201の毛材料、毛密度等は、クリーニングシート1を適用する金融端末等の装置及び搬送路により任意に最適化するとよい。
また、ブラシ11の毛部201の製造方法は任意であり、例えば、植毛されたものでもよく、また、起毛等されたものでもよい。
図1において、各ブラシ11は、本実施形態では、基材10の挿入方向の端部、及び、挿入方向と反対側の端部の各々から34mm離れた位置に設けられるものとする。この34mmとは、通帳の搬送路の最初のローラが基材10を挟持するまでの距離であり、クリーニングシート1を適用する金融端末等の装置及び搬送路により任意に最適化するとよい。
各ブラシ11は、領域1、領域2、領域3に設けられる。領域1及び領域3にはブラシ11aが、領域2にはブラシ11bが設けられる。図1に一例を示すように、領域1に設けられるブラシ11aは、プリントされた矢印13に示される方向、即ち、搬送方向の左側に対し45°を成す角度で、幅30mmに収まる長さで設けられる。また、領域3に設けられるブラシ11aは、プリントされた矢印13に示される方向、即ち、搬送方向の右側に対し45°を成す角度で、幅30mmに収まる長さで設けられる。領域1及び領域3に設けられるブラシ11aの長手方向の長さ(L)は、例えば「32mm」である。領域2に設けられるブラシ11bは、プリントされた矢印13に示される方向、即ち、搬送方向の右側に対し45°を成す角度で、幅50mmに収まる長さで設けられる。領域2に設けられるブラシ11bの長手方向の長さ(L)は、例えば「60mm」である。
次に、図3を参照し、図1に示すクリーニングシート1を金融端末等の装置の搬送路に挿入した場合の動作例を説明する図である。図3(a)は、クリーニングシート1を搬送路に挿入した場合の側面図の例である。図3(b)は、クリーニングシート1を搬送路に挿入した場合の平面図の例である。
図3(a)、(b)に示すように、搬送路には、ローラ20、センサ30等が設置される。ローラ20は、該搬送路に挿入されたクリーニングシート1の被挟持部12を挟持する。各ローラ20が駆動装置(図示略)や手動等で回転することにより、クリーニングシート1が搬送される。センサ30は、搬送路に挿入された通帳の位置等を検出するためのものであり、搬送路の一般面40の凹部に設置される。本実施形態では、搬送路の一般面40からセンサ30の表面までの距離は1mmであるものとする。クリーニングシート1のブラシ11の各々は、センサ30の各々と接触する位置となる。
図3(c)は、図3(a)に一例を示す側面図の、ブラシ11とセンサ30の表面とが接する部位を拡大した図である。上述したように、各ブラシ11の毛部201の毛丈は、センサ30の表面と接するように設定される。本実施形態では、図3(c)に示すように、クリーニングシート1の撓みや変形等を考慮しない場合、各ブラシ11の支持部202表面から搬送路の一般面40までの距離が1mm程度となる。上記図2で示したように、毛部201の毛丈は5mmであるので、各ブラシ11の毛部201を構成する毛の各々はセンサ30の表面と接する。クリーニングシート1がローラ20の回転により搬送され、ブラシ11がセンサ30と接する位置となると、毛部201を構成する毛の各々は、図3(c)に示す毛301に一例を示すように撓む。撓んだ各毛の反発力により、搬送路の一般面40及びセンサ30の表面に各毛が押し付けられる。クリーニングシート1の搬送に伴いブラシ11が移動することで、ブラシ11の毛部201の毛の各々が搬送路の一般面40及びセンサ30表面の汚れをかきとる。
なお、図3において、搬送路の下側のセンサ表面を含む一般面を清掃する場合、クリーニングシート1を、ブラシ11の設けられた面を下向きにして挿入し、搬送するとよい。
このように、基材にブラシを設けたクリーニングシートを搬送させることにより、搬送路の一般面と、該一般面の凹部に設けられたセンサ表面との清掃を同時に行なうことができる。
また、本実施形態では、帯状の各ブラシを搬送方向に対し斜めとなるように設ける。1つ1つのブラシが帯状であるため、単に1つの大きなブラシで清掃するよりも、ブラシのかきとった汚れを、図3(c)の部位302に一例を示すような位置に早く押し出すことが可能となる。これにより、一度落とした汚れが再度搬送路のセンサ表面を含む一般面に付着することが少なくなる。また、ブラシが搬送方向に対し斜めであるため、クリーニングシート1の搬送時に発生する摩擦力による剥がれが生じにくくなる。
以上、この発明の実施形態を図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
例えば、上述の実施形態では、基材上の領域1〜3にブラシが設けられるものとして説明したが、ブラシの位置、個数等はこれに限られるわけではなく、クリーニングシートを適用する金融端末等の装置及び搬送路により任意に最適化するとよい。
また、クリーニングシートに所定寸法の磁気テープ等を設け、該磁気テープにクリーニングシートであることを示す情報を記憶させても良い。該クリーニングシートで搬送路を清掃する装置は、挿入されたシートの磁気テープ等からクリーニングシートであることを示す情報を読み出すと、該挿入されたシートを所定の搬送路で搬送させてもよい。このように、クリーニングシート及び該クリーニングシートを適用する装置が清掃機能を有することで、専門的な知識のない一般の社員等でも、センサ表面を含む搬送路の清掃を行なうことが可能となる。
1:クリーニングシート、10:基材、11:ブラシ、201:毛部、202:支持部、203:接着部、12:被挟持部、13:プリントされた矢印、20:ローラ、30:センサ、40:搬送路の一般面、301:毛、302:部位
Claims (3)
- 搬送路の凹部表面を清掃するクリーニングシートであって、
前記搬送路で搬送される基材と、
前記基材上に設けられる少なくとも1つのブラシと、を有し、
前記ブラシの毛が前記凹部表面と接すること
を特徴とするクリーニングシート。 - 請求項1記載のクリーニングシートであって、
前記ブラシは帯状であり、該ブラシが、前記基材上に、前記搬送路で搬送される方向に対し斜めに設けられていること
を特徴とするクリーニングシート。 - 搬送路の一般面の凹部表面をクリーニングシートにより清掃する清掃方法であって、
前記搬送路で搬送される基材と、
前記基材上に設けられる少なくとも1つのブラシと、を有するクリーニングシートが前記搬送路で搬送され、
前記ブラシの毛と前記凹部表面とが接することにより、該搬送路を清掃すること
を特徴とする清掃方法。
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JP2005104306A JP2006281088A (ja) | 2005-03-31 | 2005-03-31 | クリーニングシート及び清掃方法 |
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JP2009080553A (ja) * | 2007-09-25 | 2009-04-16 | Hitachi Electronics Service Co Ltd | 金融端末通帳部用イメージリーダ清掃治具 |
JP2010055337A (ja) * | 2008-08-28 | 2010-03-11 | Oki Electric Ind Co Ltd | 清掃部材及び媒体処理装置 |
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