JP2007206842A - 硬貨識別装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】硬貨識別装置の搬送路の硬貨の搬送方向沿って、湾曲した板状の弾性部材を下に凸になるように設け、搬送される硬貨を上方から搬送路に押さえつける。
【選択図】図1
Description
画像を取り込むセンサには二つの方式があり、一つはCIS(Contact Image Sensor)センサ等を用いて2次元画像で取り込む方式であり、他方は、スキャナやコピー機、FAXなどで用いられている、センサを一列に並べたタイプのラインセンサを用いて硬貨画像を帯状に取り込み、帯画像を並べて硬貨全体画像とするものである(特許文献1参照)。
前者は硬貨の全体画像を瞬間的に一度に取り込んでしまうため、搬送途中で硬貨が回転しても影響はないが、後者は帯画像を順次取り込んで行くため、スキャン中に硬貨が回転してしまうと、帯画像を並べて合成された全体画像は歪んだものになってしまい、正しい識別ができなくなってしまう。結果として識別精度の低下につながる。
また、硬貨の識別精度を一定に保つために、硬貨の端面が常に搬送路の一方の側(片寄せ側)の壁に沿って搬送されるようにする必要があるが、通常は、搬送路に片寄せ機構を設けることにより片寄せを実現している(特許文献2参照)。しかしながら硬貨識別装置の構造上、搬送路上のゴミ等(これに乗り上げると硬貨が浮く)のために片寄せが外れた場合は、硬貨の識別精度を一定に保つために硬貨を片寄せ側に誘導する手段が別途必要となる。
前記搬送路の硬貨の搬送方向沿って、湾曲した板状の弾性部材を下に凸になるように設け、前記搬送される硬貨を上方から搬送路に押さえつけることにより、搬送中における硬貨の回転を抑止することを特徴とする硬貨識別装置によって達成される。
前記硬貨識別センサの搬送路の入口近傍であって、前記搬送路の幅方向の中央よりも反片寄せ側に位置したところに、可撓性の弾性体から成る片寄せ誘導部材を設けたことを特徴とする硬貨識別装置によって達成される。
また、可撓性の弾性体から成る片寄せ誘導部材を設けたことによって、硬貨を常に片寄せ状態で搬送することが可能となるとともに、硬貨の浮きを抑えることができ、安定した搬送と硬貨画像の取得が可能となる。
図1は、本発明に係る硬貨識別装置1の外観を示す斜視図であり、硬貨2が搬送される搬送路3の下に磁気センサ(図示せず)やラインセンサ(ここでは図示せず)が搭載された硬貨識別センサ4と、硬貨2を搬送路上を移動させながら搬送するための搬送手段たる搬送ベルト5を備えている。搬送ベルト5にはベルトピン6が設けられており、搬送ベルト5が矢印方向に動くにつれてベルトピン6も一緒に動き、硬貨2を押すことによって搬送を行うものである。なお、図1では搬送ベルト5が直方体の形状に書かれているが、実際には連続した輪状になっており、ベルトピン6も所定の間隔で複数個設けられている(詳細は上記特許文献1の図9を参照されたい)。搬送ベルトは平ベルトでも丸ベルトでもよい。
また、7は、下に凸になるようにU字状に湾曲した板状の弾性部材であり、搬送路の搬送方向に沿ってほぼ平行に一対設けられ(図では片方が搬送ベルトの陰で見えない。)、搬送される硬貨2を上方から2箇所で搬送路に押さえつけることにより、搬送中における硬貨の回転を抑止するために設けられているものである。
なお、図1では、弾性部材7の両端は空中に浮いているように見えるが、実際には後述の通り保持部材によって摺動自在に保持されている。
図2(A)は硬貨2が搬送路3に入ったばかりのところを示すものであり、まだ弾性部材7による「押さえつけ」はされていない。まだラインセンサ8による画像読み取りがなされる前であるので、回転しても影響がないからである。
図2(B)は硬貨2がラインセンサ8によって画像読み取りがなされているところであり、硬貨2が一対の弾性部材7によって押さえつけられているところを示している。
図3(A)において、弾性部材7の両端は保持部材9によって摺動自在に保持されている。硬貨2が弾性部材7の下に入り込む直前の状態を示している。図3(B)は硬貨2が弾性部材7の下に入り込むことにより弾性部材7を上に押し上げ、その反作用として硬貨2が弾性部材7によって搬送路3に押さえつけられている状態を示している。また、弾性部材7自体も弾性変形によって両端が保持部材9の保持溝の中を左右に摺動する。この状態においてラインセンサが硬貨2の画像を取り込む。図3(C)は硬貨2の移動とともに弾性変形によって弾性部材7が元の状態に戻ったところを示している。
なお、上記説明では弾性部材7の両端を摺動自在に保持するようにしているが、片方を固定し、他方を摺動自在に保持するようにしてもよい。
弾性部材7としては、弾性体としての性質はもとより、硬貨との間の摩擦が小さいことが重要である。これに適した材料として、商品名ポリスライダー(登録商標)・テープがある。これは、優れたナイロンの性質を生かし組成中に黒鉛粒子を均質に分散させ、浮遊状態にある黒鉛粒子をテープの表面に扁平上の黒鉛層となるように圧延伸製したものであり、株式会社旭ポリスライダーの特許製品である。
なお、片寄せ誘導部材10の搬送下流側に、ラインセンサではなく二次元イメージセンサを設けてもよく、また、磁気センサを設けてもよい。
図6(A)の左側は搬送ベルト5によって搬送される硬貨2が片寄せ誘導部材10に触れる前の、まだ片寄せ側に寄っていない状態、又は、図示しない機構により寄せられた後、片寄せ外れとなった状態を示す図である。図6(A)の右側の図は、左側の図におけるY−Y断面を示す図である。この図によると、搬送ベルト5が右側に移動するとベルトピン6によって硬貨2が右側に押され、搬送路3の上を移動することがわかる。このとき、搬送ベルト5の腹(下側の辺)と硬貨2の間にあるギャップのために、搬送路上のゴミ等により硬貨2が搬送路から浮いてガタつく場合がある。
また、片寄せ誘導部材10と弾性部材7との位置関係であるが、硬貨2が片寄せ誘導部材10の下を通り過ぎる前に弾性部材7と接触して、その弾性力によって押さえつけられる必要があるため、片寄せ誘導部材10と硬貨が弾性部材7と接触するポイントとの距離dは、識別対象の硬貨のうち最小の硬貨の直径以下であることが望ましい。
図6(B)の左側は搬送ベルト5によって搬送される硬貨2が片寄せ誘導部材10によって片寄せ側に誘導されたところを示す図である。この状態から搬送ベルト5がさらに右側に移動すると、ベルトピン6に押された硬貨2は片寄せ誘導部材10により、片寄せ側方向の力を受け、さらに上方から押さえつけられることになる。すなわち、次に示す図6(C)の状態に移行する。
図6(C)は硬貨2が片寄せ誘導部材10によって上から押さえつけられた状態を示す図であり、特に、右側の図から分かるように、硬貨2が片寄せ誘導部材10によって搬送路上に押さえつけられることにより、搬送路と硬貨2とが密着した状態で搬送されることになり、安定する。図から明らかなように、片寄せ誘導部材10は上から硬貨2を押さえつけるものであるので、可撓性の弾性体である必要がある。さらには導電性の材料にして、これを接地することにより静電気を逃がすようにしてもよい。
片寄せ誘導部材10の実施例としては、導電性プラスチックの細い毛を束ねて毛ブラシ状にしたものが好ましい。可撓性とともに導電性も確保できるからである。
なお、弾性部材7の幅を広くする等により、硬貨を上方から効果的に押さえるようにすれば、弾性部材7を一対設ける必要はなく、一箇所でもよい。
2 硬貨
3 搬送路
4 硬貨識別センサ
5 搬送ベルト
6 ベルトピン
7 弾性部材
8 ラインセンサ
9 保持部材
10 片寄せ誘導部材
Claims (4)
- 硬貨が搬送される搬送路と、該搬送路の下に設けられ、前記搬送路の下方から前記硬貨の画像を読み取るラインセンサとを少なくとも有する硬貨識別センサと、
前記搬送路の幅方向のほぼ中央部を通るベルト状の硬貨搬送手段と、
を有する硬貨識別装置において、
前記搬送路の硬貨の搬送方向に沿って、湾曲した板状の弾性部材を下に凸になるように設け、前記搬送される硬貨を上方から搬送路に押さえつけることにより、搬送中における硬貨の回転を抑止することを特徴とする硬貨識別装置。 - 前記弾性部材を一対設け、前記硬貨搬送手段を挟んで両側に設けたことを特徴とする請求項1に記載の硬貨識別装置。
- 前記弾性部材がポリスライダー(登録商標)で構成されることを特徴とする請求項1又は2に記載の硬貨識別装置。
- 硬貨が搬送される搬送路と、該搬送路の近傍に設けられた磁気センサまたはイメージセンサを少なくとも有する硬貨識別センサと、
前記搬送路の幅方向のほぼ中央部を通るベルト状の硬貨搬送手段と、
を有する硬貨識別装置において、
前記硬貨識別センサの搬送路の入口近傍であって、前記搬送路の幅方向の中央よりも反片寄せ側に位置したところに、可撓性の弾性体から成る片寄せ誘導部材を設けたことを特徴とする硬貨識別装置。
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JP2017068395A (ja) * | 2015-09-29 | 2017-04-06 | 旭精工株式会社 | コインセレクタ |
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